April 02, 2009

SI.comのスカウティングレポートについては、一度とりあげたことがあるので、知っている人も多いことだろう。2008年シーズンが始まる前から既に、今後の城島の打撃成績の下降傾向を予測して、トレードすべきと断定していた。
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(1)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(2)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(3)

このSI.comのスカウティングレポートの2009年版が届いた。さっそく「負けが続くようなら城島以下、不良債権全員をクビにせよ」と、SI.comは結論がスピーディかつシンプルだ。

SI's 2009 MLB Scouting Reports:
Seattle Mariners - MLB - Spring Training - 2009 - SI.com
http://sportsillustrated.cnn.com/2009/baseball/mlb/03/30/mariners/

2009スカウティングレポート SI.com

If the losses start piling up early and often, a raft of players could leave town at the trade deadline, with Bedard, Carlos Silva, Kenji Johjima, Jarrod Washburn, Adrian Beltre and Miguel Batista all candidates to go. (Former G.M. Bill Bavasi committed $97 million to Silva, Batista and Johjima alone.) At that point, Zduriencik will be forced to do what he didn't this winter: tear down and rebuild.
(粗訳)
負けがいち早く、しかも、うず高く積もり始めるなら、多くのプレーヤーがトレード期限には街を去ることになる。ベダード、シルバ、城島、ウォッシュバーン、ベルトレ、バティスタ、すべてのトレード候補者が去るべきだ。 (前GMのBavasiはシルバ、バティスタ、城島だけで9700万ドルもの大金を使うという大罪を犯した) その時になったら現GMのズレンシックは、彼が今年の冬にしなかったことの実行を迫られる: (チームの)取り壊しと再建、である。


この文章のキーポイントのひとつは現GMズレンシックの手腕の無さ、ひいいては何事につけても対策の遅すぎるチーム体制についての痛烈な批判である。

SI.comの予測する2009シーズンのシアトルの予想順位はもちろん「最下位」だが、その勝敗は69勝93敗という、なかなかの負けっぷりである。ちょっと間違うと再び100敗シーズンになるぞ、と警告しているわけだ。
Sports Illustrated's 2009 MLB Scouting Reports - MLB - Spring Training - 2009 - SI.com

Former G.M. Bill Bavasi committed $97 million to Silva, Batista and Johjima alone.
「前GMのBavasiはシルバ、バティスタ、城島だけで9700万ドルもの大金を使うという大罪を犯した」という部分のcommitという単語は注目だ。
もちろん、城島の3年契約にチームの大金を使わせたのは実際にはチームのGMではなく、日本のとあるお方なわけだが
commitというのは、キリスト教英語圏では「道義の根本に反する、かなり重い大罪を犯す」という意味の言葉で、城島以下3人のプレーヤーがシーズンが始まってもないうちから罪人として名指しされているのである。
これはドストエフスキーの『罪と罰』ではないけれど、「大きな罪には必ず罰を与えるべきだ」というニュアンスがあることを暗黙のうちに示す。

上に挙げた文章でSI.comは「もし負けが早期に、しかも、かなり積み重なるようなら、シルバや城島はじめ不良債権選手たち全員クビにすべき」と言っている一方で、69勝93敗という惨憺たるシーズン予測も既にしている。SI.comにとっての結論がとっくに出ているのは誰にでもわかるだろう。

SI.comがスカウティングレポートの末尾で断定したかったことの最大の点は、今年も予想されるシアトルの不振や最下位を指摘することではなく、「前のシーズンに犯した大きな罪をきちんと罰して処理してない」という怠慢さの指摘なのだ。
前シーズンに大きな過ちを犯した。なのに、この冬にやるべきだった取り壊しと再建をシアトルはやらなかった。だから今年も最下位になるだろう。」それがSI.comのスピーディーでシンプルな結論だ。

もし負けがこんできて現GMのズレンシックが遅すぎる再建にとり掛かったとしても、全米メディアも地元メディアも、もちろん高い評価などするわけがない。それでは遅すぎるのだよと、SI.comは最初から釘をさしている。

やるべきだったのは、この冬だったのだ。
誰もがこのチームに呆れている。




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