April 07, 2009

LF Endy Chavez 6 L
CF Franklin Gutierrez 9 R
DH Mike Sweeney 0 R
3B Adrian Beltre 8 R
RF Ken Griffery Jr. 0 L
2B Jose Lopez 6 R
1B Russell Branyan 1 L
C Kenji Johjima 2 R
SS Yuniesky Betancourt 4 R

名前の後の数字はなんだかわかるだろうか?
2008シーズンに、この9人の打者の記録した盗塁数である。

合計は、たったの36

もちろん、昨年43盗塁しているイチロー1人の年間盗塁数にも及ばない。たったこれだけの数値を見ても、2009年の春から夏にかけてシアトルが機動力の全くない、超鈍足振り回し野球をまたしても繰り返すのが透けて見えてくる。

相手チームの投手も捕手もさぞかし楽にゲームできることだろう。なぜって、ほぼ絶対に盗塁してこないとわかっている打者が打線の半分以上を占めるのだから、クイックの上手くないメジャーの投手でも十分通用する。また内野安打も心配する必要がない。これだけ右打者だらけで盗塁のできない、鈍足・低打率の打線だから。
きっと各チームとも、クイックの得意でない若手の右投手あたりでも平気でバンバンぶつけてくるに違いない。



この数年のシアトル最下位の原因のひとつは、打撃面でいうと、右打者に圧倒的不利でホームランも出にくいというパークファクターをもつセーフコにもかかわらず、セクソン・城島を代表として、バットをむやみと振り回すだけしか能がない低脳右打者を並べていたことにある。

それがどうだ。仮のロスターとはいえ、2009シーズンまたしても右の、走れもしない鈍足タイプばかり、6人も並べて開幕とか言い出した。
本当に呆れたGMである。
SI.comのスカウンティングレポートによれば、シアトルの新GMズレンシックはグリフィー.Jrについて、"Ken will really help us [at Safeco Field], where lefthanded power plays well." と左打者有利のセーフコを理由にあげて活躍への期待を語ったようだが、当ブログとしては左打者有利と本当にわかっているのなら、そもそもグリフィー以外にも左打者を並べればいいのである、馬鹿か、と言っておきたい。
ただ右打者というばかりでなく、走れもしない。そういうタイプばかり6人も開幕ロスターに並べたのだから、シアトルの試合では盗塁という野球で最もスリリングな瞬間など全く期待できるわけもないし、といってホームランが期待できるわけでもない。

SI.comはこの点についてすでに指摘していて、グリフィーについては、左打者有利のセーフコでならグリフィーが働いてくれるだろうというズレンシックの意味不明な楽観論に呆れて、こう反論している。
「打者有利といわれるセルラー・フィールドを本拠地にするホワイトソックスに移籍してからの113打席ですら、グリフィーの長打はわずか13本しかないじゃないか」
と、データを挙げつつ、39歳のグリフィーに何か期待するのは楽観的すぎると厳しく結論している。
SI's 2009 MLB Scouting Reports: Seattle Mariners - MLB - Spring Training - 2009 - SI.com

2009スカウティングレポート SI.com

以下のリストの名前の後の数字は、ホームラン数打率である。昨年.270を越える打率をマークできた打者すら、わずか3人しかいない。そのかわり9月に帳尻ヒットを打ってようやく打率.220台にのせただけの城島はじめ、打率.250以下、つまり、4打席でノーヒットの確率の高い打者が、合計4人もいる。
彼らのすることといったらヒットが打てないかわりに俺はホームランは打てるぞとばかりバットを振り回して三振することくらいだろう。

LF Endy Chavez 1 .267 L
CF Franklin Gutierrez 8 .248 R
DH Mike Sweeney 2 .286 R
3B Adrian Beltre 25 .266 R
RF Ken Griffery Jr. 18 .249 L
2B Jose Lopez 17 .297 R
1B Russell Branyan 12 .250 L
C Kenji Johjima 7 .227 R
SS Yuniesky Betancourt 7 .279 R

やれやれ。
今年のシアトルときたら。




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