May 09, 2009

シーズン100敗を喫した2008シーズンが開けた2009年4月のシアトルは、奇跡的に首位で開幕の1ヶ月を乗り切ったわけだが、この要因はもちろん、城島が4月15日に怪我をしてくれて欠場してくれたおかげである。
城島がいないことで先発投手全体が好調さをキープできた。ローランドスミスの怪我で急遽ローテ投手入りしたジャクバスカスもなんとか仕事をこなし、あいかわらずのシルバさえ302日ぶりの勝ち星を掴んだ。


ロブ・ジョンソン先発マスクのゲームは、ローランド・スミスの代役ジャクバスカス先発の3ゲームを除くと、なんと7勝2敗、勝率.778、先発投手のQS率77.8%、防御率2.14にも及ぶ。またジャクバスカスの3敗をカウントしたとしてもまだ勝率は.588もあり、QS率も66.7%ある。
(アメリカンリーグの2007年データでQS率が7割越える投手はほんの5人ちょっとしかいないのである)

これだけでもかなりのデータだが、それだけではない。
ベダードが8三振を奪い自責点1ながら負けた4/18のデトロイト戦、ジャクバスカスが好投して8回を投げ切りながら負けた4/28のホワイトソックス戦などをみてもわかることだが、打線さえ、もう少しマトモに機能していれば、もっともっと先発投手たちが勝ち星を稼ぐことができた。

ただ、僅差のゲームとは言ったが、必ずしも相手チームにほとんどヒットを打たれていないゲームばかりだ、という意味ではない。
ゲームログで対戦チームのヒット数と残塁数などを調べるとわかる。10安打以上打たれたりしたゲームも多数あるわけだが、そのわりに個人LOBの総数が15から20の間になるゲームが多い。
つまり、ランナーは出すものの無失点に抑えるとか、カウントが悪くなったりしても四球を出さずにバッターを打ち取る、そういうケースが非常に多く見られる、ということだ。これについてはロブ・ジョンソンの功績といっていい。


5月の展望?
もちろん、明るくない。いつものマリナーズに戻るだけだ。

よせばいいのに2008年の戦犯城島を先発マスクに復帰させたわけだから、当然、これから防御率は悪くなり、勝率は下がり、チームの雰囲気は悪くなる一方だろう。
いわゆる「城島問題」もひそかに再燃していくのではないか。5月当初のウオッシュバーンやベダードの動向を見ていればわかることだが、彼らはすでに、明らかに城島とバッテリーを組むのを避けている。非常に賢明な選択である。

打線はまるで機能しなくなっていくだろう。4月の開幕当初の2週間ほどは打線は機能していたが、急激に2008シーズンの雰囲気そのままの打線になりつつある。どんなシチュエーションでも、進塁打のひとつも打てずにポップフライを打ち、振り回して三振を繰り返し、四球は選ばず、やたらと併殺を繰り返す。「いつもの」シアトルの、無策で、無造作な、馬鹿っぽい打線の雰囲気に戻りつつある。

ロブ・ジョンソン先発マスクのゲーム

4/9 ウオッシュバーン 8回 0点
 
4/12 ベダード     8回1/3 0点
(4/15 ウオッシュバーン 6回 2点 4回裏 城島→ジョンソンに交代)
4/16 ジャクバスカス  5回1/3 2点(負け投手 ジャクバスカス)
4/17 ヘルナンデス   6回 3点
4/18 ベダード     6回1点(負け投手 ベダード)
4/21 ウオッシュバーン 7回2点
4/22 ジャクバスカス  3回1/3 6点(負け投手 ジャクバスカス)
4/23 ヘルナンデス   7回 0点
4/24 ベダード     6回2/3 2点
4/25 シルバ      5回 3点
4/28 ジャクバスカス  8回 2点(負け投手 ジャクバスカス)
4/29 ベダード     5回 3点(負け投手 ケリー)

先発マスク12試合 7勝5敗
(城島負傷退場ゲームの1勝を除く)
勝率 .583(貯金2)
QS回数 8試合 66.7%
先発投手の失点 75回2/3 24点 防御率2.85



ジャクバスカスを除くと

ロブ・ジョンソン先発マスク9試合 7勝2敗
勝率 .778(貯金5)
QS回数 7試合 77.8%

先発投手の失点 59回 14点 防御率2.14



防御率=(自責点×9×3)÷(投球回×3)




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