May 11, 2009
このオークランド戦の延長15回の勝ちゲーム、先発マスクが城島であることから、このゲームを締めたのも城島、と、勘違いしている人もたぶん大勢いることだろう。そんなゆるゆるの見方をしているから、いつまでたっても勘違いしたまま野球を見てしまうのである。
14回、15回のオークランドの攻撃を0点に抑えこみ、3三振を奪ったのはバルガスとロブ・ジョンソンのバッテリーであり、バティスタと城島の最悪コンビではない。この2人はとっくに13回でゲームから退いている。
Oakland vs. Seattle - May 3, 2009 | MLB.com: Gameday
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2009_05_03_oakmlb_seamlb_1&mode=gameday
4-4のタイスコアで迎えた13回表、アウェイのオークランドの先頭デイビスが四球で歩いた。この時点でのシアトルの投手は今シーズン4月に、ほんの一瞬だけセットアッパーとしてのわずかな可能性をみせたバティスタだが、捕手がバティスタとは相性最悪な城島である。本来延長戦で使える組み合わせであるわけがなく、当然のように3失点した。
デイビスは2008年に52本しかヒットを打っていないにもかかわらず、29盗塁をマークしている俊足。オークランドにとっての走塁要員である。だからこそ、延長13回にもなって先頭バッターを歩かせること自体が間違っているし、まして打撃はさほどでもないデイビスは四球は願ったり叶ったりで、走る気満々だった。
案の定1塁ランナーのデイビスが走った。肝が小さく、ピンチでは頭の中がいつも真っ白になることで知られる城島が悪送球。デイビスはサードにまで達し、ノーアウト3塁。延長13回で無死3塁などというとんでもないシチュエーションが、城島の悪送球から生まれた。さらにデッドボールをからめて、2死1,3塁になり、パウウェルに2点タイムリーを打たれた。
パウウェルにどう打たれたのかも問題だ。
このイニングの先頭のデイビスからパウウェルに至るバッターへの配球の単調さを見てみればわかる。「ストレートでカウントを整え、決め球はスライダー」。法則性は、たったこれだけ。こんな高校野球まがいの低脳な法則性しかみられない組み立てで延長戦を乗り切ろうとするのだから、馬鹿もいいところだ。パウウェルにはフルカウントからスライダーを置きにいって、2点タイムリーを打たれた。
ゲームはこの裏、イチローのタイムリーなどでシアトルが奇跡的に同点にし、15回裏に相手のエラー、イチローの四球などから満塁にしてサヨナラ勝ちすることになるのだが、こんな奇跡はただの実力以上のマグレに過ぎない。
人間には確かに「火事場の馬鹿ヂカラ」は備わっている。だが毎日火事が起こるようになれば「火事場の馬鹿ヂカラ」は消失するのが当たり前だからである。
それにしても監督ワカマツとやらは、「城島問題」を認識していなさすぎる。バティスタ、シルバ、ジャクバスカス、ベダード、ウオッシュバーン、これらの投手を使うなら城島を使うべきではないわけだが(というか、メジャーでマトモなベースボールをしたいなら城島を雇うべきではないわけだが(笑))、そのあたりもわからずに選手起用を間違えたまま敗戦し続けるようなら、5月に入ってのチームの急降下の原因など理解できはしない。
「城島問題」を理解しないまま勘違いした采配をし続けるなら、秋か来年には解任の憂き目にあうことだろう。
14回、15回のオークランドの攻撃を0点に抑えこみ、3三振を奪ったのはバルガスとロブ・ジョンソンのバッテリーであり、バティスタと城島の最悪コンビではない。この2人はとっくに13回でゲームから退いている。
Oakland vs. Seattle - May 3, 2009 | MLB.com: Gameday
http://mlb.mlb.com/mlb/gameday/index.jsp?gid=2009_05_03_oakmlb_seamlb_1&mode=gameday
4-4のタイスコアで迎えた13回表、アウェイのオークランドの先頭デイビスが四球で歩いた。この時点でのシアトルの投手は今シーズン4月に、ほんの一瞬だけセットアッパーとしてのわずかな可能性をみせたバティスタだが、捕手がバティスタとは相性最悪な城島である。本来延長戦で使える組み合わせであるわけがなく、当然のように3失点した。
デイビスは2008年に52本しかヒットを打っていないにもかかわらず、29盗塁をマークしている俊足。オークランドにとっての走塁要員である。だからこそ、延長13回にもなって先頭バッターを歩かせること自体が間違っているし、まして打撃はさほどでもないデイビスは四球は願ったり叶ったりで、走る気満々だった。
案の定1塁ランナーのデイビスが走った。肝が小さく、ピンチでは頭の中がいつも真っ白になることで知られる城島が悪送球。デイビスはサードにまで達し、ノーアウト3塁。延長13回で無死3塁などというとんでもないシチュエーションが、城島の悪送球から生まれた。さらにデッドボールをからめて、2死1,3塁になり、パウウェルに2点タイムリーを打たれた。
パウウェルにどう打たれたのかも問題だ。
このイニングの先頭のデイビスからパウウェルに至るバッターへの配球の単調さを見てみればわかる。「ストレートでカウントを整え、決め球はスライダー」。法則性は、たったこれだけ。こんな高校野球まがいの低脳な法則性しかみられない組み立てで延長戦を乗り切ろうとするのだから、馬鹿もいいところだ。パウウェルにはフルカウントからスライダーを置きにいって、2点タイムリーを打たれた。
ゲームはこの裏、イチローのタイムリーなどでシアトルが奇跡的に同点にし、15回裏に相手のエラー、イチローの四球などから満塁にしてサヨナラ勝ちすることになるのだが、こんな奇跡はただの実力以上のマグレに過ぎない。
人間には確かに「火事場の馬鹿ヂカラ」は備わっている。だが毎日火事が起こるようになれば「火事場の馬鹿ヂカラ」は消失するのが当たり前だからである。
それにしても監督ワカマツとやらは、「城島問題」を認識していなさすぎる。バティスタ、シルバ、ジャクバスカス、ベダード、ウオッシュバーン、これらの投手を使うなら城島を使うべきではないわけだが(というか、メジャーでマトモなベースボールをしたいなら城島を雇うべきではないわけだが(笑))、そのあたりもわからずに選手起用を間違えたまま敗戦し続けるようなら、5月に入ってのチームの急降下の原因など理解できはしない。
「城島問題」を理解しないまま勘違いした采配をし続けるなら、秋か来年には解任の憂き目にあうことだろう。