June 25, 2009

終わってみれば、7安打3失点。7三振を奪い、2つのダブルプレー。見た目の数字の上では、まぁまぁなゲーム内容だ。

だがファウルし続けながら狙い球を待つパドレスのバッターの粘り強いバッティング、下位から上位につながる独特の打順構成、そしてアンパイアの微妙さ、ゲームをタフにするさまざまな条件のもとで、ロブ・ジョンソンと投手たちが珍しくゲームメイクにたいへん苦しんだ。
本当にタフなゲームだった。ひとつ勝つのも、本当に疲れる。

これで今月は1点差ゲーム7勝2敗2点差以上のゲームがほぼ5割しか勝てないから、シアトルの(城島が復帰するまでの)今の好調さを支えているのは、今日のような「1点差ゲームのきわどい勝利」なのである。

どんな苦しい勝ち方であっても、勝ちは勝ちだ。

1点差ゲームは必死になって拾っていかなければ、打力の乏しいシアトルの明日はない。なにはともあれ、虎の子の貯金を取り戻せて良かった。

だんだん日本同様に現地アメリカの気温も上がってきていている。投手陣の疲労が気になりはじめている。


1点差ゲーム(6月)
6月1日 BAL 1-0 ロブ・ジョンソン 勝
6月2日 BAL 3-2 ロブ・ジョンソン 勝
6月5日 MIN 1-2 ロブ・ジョンソン 負
6月6日 MIN 2-1 キロス 勝
6月17日 @SD 4-3 バーク 勝
6月18日 @SD 3-4 バーク 負
6月19日 ARI 4-3 ロブ・ジョンソン 勝
6月21日 ARI 3-2 バーク 勝
6月24日 SD  4-3 ロブ・ジョンソン 勝

ロブ・ジョンソン 4勝1敗
バーク      2勝1敗
キロス      1勝

San Diego vs. Seattle - June 24, 2009 | MLB.com: Gameday



あまりこんなことを言ってはいけないのだろうが、
ちょっとは言っておかないと、どうも気分が晴れない。


このパドレスとの3連戦になってからというもの、どうもアンパイアの判定が微妙だ。
特に、今日は先発モローが速球派なだけに、低めいっぱいの4シームを、特にランナーのいる切羽詰った場面でボール判定されてしまうと、経験の浅いモローのような投手はすぐに苦しくなって、気持ちが追い込まれてしまう。
これは今日、ロブ・ジョンソンがゲームメイクに苦しんだ原因のひとつだったと思うが、どうも昨日の球審といい、今日の球審といい、低め判定はなんだかとても渋いし、また、ランナーが出るとストライクゾーンが突然狭くなる傾向が初戦からあったように思えてならない。

モロー先発だと、どうしても投げる球種が少ない。まっすぐが組み立ての中心になって、単調になりやすい。そこへもってきて低めのきわどいところをボール判定されると、ボール先行のカウントになって、どうしてもストライクを置きにいきたくなる。

Randy Marsh氏。今日の球審であり、昨日の1塁の塁審である。
昨日は昨日で満塁でのイチローの一塁ラインぎわの当たりをファウル判定されてタイムリーが消えてしまい、今日は今日で、イチローのヒットで帰ってきたランナーをホームでアウト判定。
まぁ偶然だろう。そう思うことにしたい。


こういう話はどうしても、MLB公式サイトや新聞社などのサイトでは文字にしにくい話だろうし、気楽になんでも欠けるブログくらいは言いたい放題に言っておかないと、と思う部分がある。

明日はパドレス戦最終戦だが、LAD、BOS、NYYと強豪続きの遠征前に、気持ちのいいゲームを期待したい。
全力を尽くしたなら、勝っても負けても、文句は言わない。
明日のゲームでは公正な判定が続くことを祈りたい。


ちなみにパドレスの先頭バッターのグウィンという打者のことはあまり知らなかったのだが、打席での粘り強さには、ちょっと辟易するくらいの凄さがあった。素晴らしいリードオフマンである。
考えてみれば他チームから見たイチローは、グウィン以上にいやらしい、打ち取りにくいバッターなわけだが、なにせ毎日のようにイチローを見ているせいか、目がイチローには慣れてしまって、それが当たり前だと思いがちになっている。ファンとして反省せねばならない。







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