July 26, 2009

ポリシー。プライド。
決めるべき基準を自分の内側にもたない者にとっては、何度も何度もテストしないと得られないモノのようだが、基準さえ明確なら、それを得ることは別になんの努力も必要なく、簡単に手に入る。

「勝者」を残し、
努力もせず、結果も出していない「敗者」を捨てる。
基本は、ただそれだけのことだ。


「敗者」の側のプレーヤーの失敗の連続で、チームが困窮、低迷するだけでも腹立たしいが、そのことでかえって、「勝者」の側にいるプレーヤーが、本来いるべき場所、切実に存在したいと望んでいる場所から追われ、整理されるだろうなどと、この期に及んで、まだそんな馬鹿げたストーリーへの誘導を考える人間が、アメリカにも、日本にも、まだ残っているようだ。

今期のチームで努力して結果を出し続けてきた者が苦労して、自分のチーム残留とチームのために、勝利を確保し続ける一方で、潜在的な実力すらないことが判明した者、または、努力の基本姿勢をみせなかった者たちが、ゲームも、シーズンも、まだ終わってもないのに未来を諦めてしまい、ただただ無気力に敗北を増やしている。
こうした分裂した現状の末路を予測するにあたって、「チームは敗北に慣れた敗者ばかりをかき集めて、ここに残し、勝者を売りに出すだろう」、などと書くことが、どれだけ真実味がないか、プライドに欠けた文章か、考えなくてもわかりそうなものだ。

にもかかわらず、負けを増やした側、最後に与えられたチャンスの慈悲を生かせなかった者、つまり「敗者」が、これからもチームに残ることを許され、むしろ、勝ちを増やした側、潜在的だった実力をいかんなく発揮して結果を出した側、つまり現状の「勝者」は、チームに残ることを許されず、「売りに出される」だろう、などと、くだらない考えを文字に書いてはそれを金に換える、そんな人間がメディアを気取っていることには反吐が出る。


今シーズン去るべきだったプレーヤーのリスト、その最初の数行に書かれている名前は、去年の100敗した惨憺たる2008シーズンの終了時から本来既に決まっていた。
だが、そのプレーヤーたちの大半は、どういうものか、よほど甘い人生を送ってきた人間の判断のせいか、ぬるいヒューマニズムのせいか、なんだか知らないが、2009年シーズン開幕に再度チャンスを与えられた。


しかしながら、だ。
彼らのほとんどは、その判断の甘い人間の与えた2009年のチャンスすら生かすことができず、再び、同じ過ちを繰り返した。


本来は、「城島はじめ、彼ら敗者に再度チャンスを与えるという決定自体、その大半が間違っていた」と結論するのが正しい。言うまでもない。
例えば城島の例で言うなら、100敗シーズンの2008年の責任はもちろんだが、それどころか、チーム加入以来これまで、投手陣へのあらゆる投資を無駄にさせ続けてきた責任の根源であり、最悪の2008シーズンの翌2009シーズンの開幕時にまたしても正捕手に戻す、などという選択自体が、重大な過ちだった。

そんな間違った判断をするから、チームの一部の力でなんとか勝ちを拾っている最中に、「本来連勝やスイープできる可能性の高いカード」「勝てるはずの投手」に負けをマダラ模様に点々とつけながらシーズンを進めてしまい、結果的に、チーム全体として中途半端な勝率に苦しむ羽目になっている。


だが、百歩譲って、彼ら不良債権、つまり、「本来はとっくに去っているべきなのに、なぜか2009開幕時にスタメンで出してもらえたプレーヤーたち、本来今年はここにいるべきでないプレーヤーたち」に、ほぼ共通して再度チャンスを与えたことを、「公平性」という美名(または契約社会とかいう詭弁)の名のもとに許容するにしても、2度目のテスト結果、お情けのテストの結果は、既に出ている。
2008年最悪の結果を招きながら、本来いるべきでない場所を2009年も占めることを許されたプレーヤーの大半は、2009年に新たなチャンスを与えられたにもかかわらず、同じ過ちを再度繰り返すという、本来ありえない、恥ずべき行為を人前で見せた。

この2008年の失敗を慈悲で許した上での、2度目のたび重なる過ちを許していては、それはもうベースボールではない。


そういう「2度目の失敗を犯した敗残者」の対極に、今年チャンスをモノにし、結果を出し、チームを押し上げる仕事をしているプレーヤーたちがいる。シアトル・マリナーズには、いま、そういう、勝者と敗残者が混在している。

勝者と敗者、どちらをとるか。
説明する必要など、ない。
トレード期限の時期のルーティーン記事など、くそくらえ。

えりすぐりの敗残者ばかり残して寄せ集め集団にすることがチーム再建?その程度の詭弁すら一笑に付すことができなくて、どこがポリシーで、どこがジャーナリズムだというのだ。

馬鹿馬鹿しいにも、程がある。







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