August 20, 2009

8月に入ってコネ捕手城島のCERAがびっくりするほど改善されたとでも思っている人がいるかもしれないが、別にそんな兆候はどこにもみられない。


ロブ・ジョンソンのほうはたしかに、先発ローテから信頼関係の深いウオッシュバーンが抜けてしまい、クレメントを安売りしてまでして拾ってきたスネルが入った大波をモロに受けた。おかげで彼のCERAは1点程度上がってしまっている。
これはスネルなどを獲ってきてローテをいじり倒すべきではなかったというマネジメント上の問題で、本来、責任はキャッチャーにはない。
ただ、それでもロブ・ジョンソンは先発投手の失点を4点程度にはまとめつつ、なにより、平均して6イニング程度はもたせて続けていることには大きい意味がある。ウオッシュバーンとベダードがローテを離れた現状でも、QS率67%という高率の数字をキープしていることが、なによりロブ・ジョンソンの有能さを物語っている。
かたや城島マスク時の先発投手の投球回数は5イニングしかない。疲労がピークに達しつつあるブルペン投手にとって、この1イニングの差がどういうことを意味するかは、あえて言うまでもない。
一時的にロブ・ジョンソンがいま勝ちに恵まれないのは、フレンチが自責点ゼロで負け投手になったり、ヘルナンデスが味方野手のエラーで負けたり、単に巡りあわせの問題。普通にゲームをこなすうちに元に戻る程度の話。


むしろ、悪化しているのは城島の数字だろう。
先発投手をリードする場合、数字を見ればハッキリわかるように、フィスター、ローランドスミスといった、現行ローテのみでいえばまだマシといわれている投手をメインに受けていたにもかかわらず、コネ捕手城島が受けた先発投手のCERAは、ほかならぬ城島自身のシーズンデータより、さらに悪化した数字が出ている。

かつてヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードをロブ・ジョンソンが受けていた当時に、「いい投手を受けていればロブ・ジョンソンのCERAが良いのは当たり前」などと、城島オタのくだらない僻み、やっかみをよくみかけたものだが、ウオッシュバーンを無理矢理にトレードし、現行のローテに無理矢理かえてもらい、捕手としてのチャンスを他人の力で増やしてもらって、伸び盛りの投手たちを受けてさえ、この程度。
そう。コネ捕手の捕手能力など、結局この程度だったのである

城島先発マスクのゲームでの先発投手の1ゲームあたりの投球イニング数は、勝利投手の権利を得る5イニングにすら届いていない。これではQSどころではない。事実、QS率はわずか33%しかない。
先発投手を長くはもたせられない、というコネ捕手城島の傾向は8月に限ったことではない。データをあげるまでもないが、4月や5月の段階からそうだし、もっと言えば、他の年度のシーズンからして、そういう傾向がある。
先発投手が5イニング程度しか投げていないにもかかわらず4勝することができたのは、たまたまラン・サポートに恵まれただけのこと。これも単に巡りあわせ。ただ、それだけ。

8月以降の15ゲーム(=ローテ3回)
2009 Mariners Schedule | Mariners.com: Schedule

(以下 先発投手 捕手 勝負 先発投手の投球イニング数と自責点 投手全体の投球回数と自責点の順)
ヘルナンデス  ジョンソン 勝 7回自責点2 QS 9回2
スネル      ジョンソン 負 6回自責点2 QS 8回4
ローランドスミス 城島    勝 4回自責点4   9回5
フレンチ     ジョンソン 勝 5回自責点4   9回6
バルガス     ジョンソン 負 7回自責点7   8回7
ヘルナンデス  ジョンソン 勝 6回自責点3 QS 11回4
スネル      ジョンソン 負 1回1/3自責点3  9回10
ローランドスミス 城島    勝 6回2/3自責点2  9回2
フレンチ     城島    勝 5回1/3自責点4  9回4
フィスター    城島    負 6回自責点0 QS 9回3
ヘルナンデス  ジョンソン 勝 7回自責点0 QS 14回0
スネル      城島    負 6回自責点8   9回11
ローランドスミス ジョンソン 負 7回自責点2 QS 9回2
フレンチ     ジョンソン 負 6回自責点0 QS 9回1
フィスター    城島    勝 7回自責点3 QS 9回3


ジョンソン 9試合 4勝5敗
先発投手 52回1/3 自責点 23 CERA 3.96
先発投手 平均投球回数 5.81 QS 6回 QS率 67%
投手全体 86回  自責点 36 CERA 3.77

城島    6試合 4勝2敗
先発投手 34回 自責点 21 CERA 5.59
先発投手 平均投球回数 4.83 QS 2回 QS率 33%
投手全体 54回 自責点 28 CERA 4.67


まぁ、それにしても、ワカマツという監督、このところ本音では何を考えてキャッチャーを選んでいるのか、ますます混迷しているようだ。

8月6日のバルガス登板なども、そのひとつ。
それまでずっとバルガスの球を受けていた城島にかわってロブ・ジョンソンに受けさせたわけだが、これなど、バルガスをマイナーに落とすかどうかを決める最終テストのようなものにしたつもりだろうが、貴重な実戦を使ってまで、そんなことをする必要が、どこにあるのだろう?
つまり「ロブ・ジョンソンに受けさせてもダメなら、メジャーのローテはあきらめさせる」とでもいうようなゲームにしているわけだが、そうまでしないと物事を決められないとは、クビをひねらざるをえない。
元キャッチャー出身のプロ監督なら、ゲームで投げさせなくとも、自分の目で見てダメなものはダメなのだから、さっさとマイナーに落とせばいいのだ。
さらにいえば、ロブ・ジョンソンにキャッチャーをかえてバルガスのローテ投手としての寿命を延ばす必要があるなら、バルガスが自分の得意球のチェンジアップに自信を失う前に、なぜキャッチャーを変えてやらなかったのか。
ビッグスリーの時代に、バルガス・オルソンの裏ローテで、どれだけチームの貯金を食い潰したと思っているのだろう。


ローテの主軸だったビッグ・スリー、つまりヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードが、ロブ・ジョンソン相手に投げた時代にはなんの問題もなかったし、それどころか、チームは勝ち星を地道に重ねて、貯金もわずかずつ増やすことができていた。
この時期に問題だったのは、裏ローテをまかされていた城島にやる気がなかったことだけで、バルガスやオルソンを結局ダメ投手にしてしまい、表ローテの勝ちや貯金は、ことごとく食い潰されていた。

だが、その後のシアトルはウオッシュバーンとクレメントを安売りしてしまった上に、ローテをいじくり倒して、あげくの果てには、いまやキャッチャーのシステムも、人の目をまっすぐ見て説明できないような、不可解な起用、思いつきの起用、グダグダな起用に終始しはじめている。
「CERAは関係ない」と言い切ったのは、ほかの誰でもない。ワカマツ自身だが、「城島のCERAが改善されてきましたので、正捕手を城島に変えてみようかと思っています」、などというわけのわからない言い訳は筋が通らない。実際、城島のCERAはたいして改善されてもない。



どこから圧力があるのかは知らない。
だが、人に説明できかねるような、合理性に欠けた行為まで犯して、故意にでもチーム全体を歪めてまでひとりのプレーヤーを優遇し続けたいのなら、もうメジャー球団の経営など止めるべきだ。

マクラーレンは監督としてはたしかに有能だったとは言いがたい。だが、そういう妙な圧力に最後に一度だけ「ひとの目に見えるカタチで」反抗してみせた分だけ、優柔不断なワカマツより男気はあった。ただ、それでもクレメントは不可解なキャッチャー起用に巻き込まれて、結局はチームを去った。
いや、正確に言えば、「去ることを強要された」。なぜならパイレーツにはDHがなく、クレメントのための場所が当面みあたらないチームだからだ。そんな最初から居場所のないチームへのトレード、選手のためにも、迎え入れるチームのためにもならない。選手会からシアトルにクレームでも入れてもらったほうがいい。

十分な結果をシーズンずっと出し続けているロブ・ジョンソンさえ、クレメントと結局同じ目にあわないと、だれが保障できるか。
ヘルナンデスの契約問題についても、こんな状態でヘルナンデスがFA後もチームに残ってくれると思っているとしたら、本当に、心の底から失笑させてもらう。どこまで甘いのだ。ローテ全体を崩壊させてまで、ひとりのキャッチャーを守り通すつもりなのか、このチーム。


いまや、「城島問題」は、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード、3人の主力投手たちの去就に大きなかかわりを持ち出している。






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