August 26, 2009
アウェイのアナハイム戦に先発したウオッシュバーンだが、1番から6番まで、6人もの「3割打者」が並ぶLAA相手だけに苦しんだが、なんとか6回を3失点に抑えきって、同点のままマウンドを降りることができた。キャッチャーは、先日のシアトル戦のウオッシュ登板ゲームで、終盤代打で出てきて2ランタイムリーを打った、ゲンのいいルーキーキャッチャー、アビラ。
7回満塁でのワイルドピッチ
アブレイユのホーム突入を阻止するアビラの好プレー
(投手はウオッシュバーンではない)
Baseball Video Highlights & Clips | DET@LAA: Avila corrals a wild pitch and throws home - Video | MLB.com: Multimedia
グランダーソンのファインキャッチ
カーティス・グランダーソンはイリノイ州ブルーアイランド生まれで、シカゴ郊外イリノイ州リンウッド育ち。高校もイリノイ州内なら、大学もイリノイ大学シカゴ校。まさにデトロイト・タイガースで野球をやるために生まれてきたセンタープレーヤー。
Baseball Video Highlights & Clips | DET@LAA: Granderson chases down a fly at the track - Video | MLB.com: Multimedia
デトロイトはまだ優勝が決まったわけではないが、対LAAというカードは、今シーズンのプレーオフに予想されるカードのひとつなわけで、ポストシーズンのプレマッチとしても、今日のゲームで勝った意義は大きい。
107球を投げてストライク59、ボール48。特にストレートのコントロールがよくなく、ストライクボールがはっきりした投球ぶりで、ほぼ毎回のように走者を出したが、シンカーなどで要所を抑えきった。
ここまでボールだらけの投球内容だと、普通はもっと四球を乱発するものだ。だがウオッシュバーンの四球は結局2というのだから、いかにもウオッシュバーンらしい。
唯一の失点イニングの2回、ストレート系に強いケンドリックに打たれた3ランは、インコース低めのストレート。けしてコースが甘くなったわけではない。2-0からのバッティングカウントだったことが大きい。
そこでウオッシュバーンはケンドリックの次の打席で、最初の2球、珍しく続けてスプリッターを投げた。そのあと、ホームランを打たれた「インコース低め」に、こんどはストレートではなくシンカーを投げてゴロアウトにしとめたあたり、二度同じ失敗をしなかったのは、ウオッシュバーンのベテランらしい味。(第3打席では、またもやストレートを投げてシングルを打たれたが、それも勝てばご愛嬌)
最終回は1,3塁のピンチだったが、100マイルストレートを投げるロドニーが、LAAの主軸ハンター、ゲレーロ、リベラを、100マイルストレートとチェンジアップでかわし、ウオッシュバーンに移籍後2つめの勝利となる9勝目がついた。
Detroit vs. LA Angels - August 25, 2009 | MLB.com: Gameday
今日、フライPのウオッシュバーンがなんとかホームラン1発ですましてチームを勝利に導くことができた理由は、このゲームで3度もあった1死1、2塁で、ランナーを一度も進塁させなかった粘り強さ。この粘り強さこそ、ウオッシュバーンのウオッシュバーンらしさ。シンカーが要所で効いた。
初回1死1、2塁
ゲレーロ ダブルプレー
見逃した初球と打った3球目はウオッシュバーンの決め球のひとつ、シンカー。初球は低すぎて見逃されたが、いわゆるストライクゾーンからボールになった3球目のシンカーは、注文どおり引っ掛けてくれて、ダブルプレー。
3回1死1、2塁
リベラ ファウルフライ
2球目にインコースに落とした71マイルの超スローカーブが「ドルフィン」。最後の4球目はちょうどケンドリックに打たれたホームランと同じコースのストレートだったが、「ドルフィン」がイメージに残ったリベラは、4球目のインサイドのストレートを下からすくい上げた。組み立ての妙。
5回1死1、2塁
ゲレーロ 三振
初回ダブルプレーのゲレーロ同様、2球目と5球目にシンカーを投げて、これが再び効いた。ホームラン後の打席のケンドリックを4回に仕留めたのもシンカー。
もともとストレートに球威があるタイプではないが、それでもここまでストレートにコントロールのない今日のようなウオッシュバーンが、3割バッターを6人並べるチームと対戦するのはつらいが、それでも、シンカーをメインに、スプリッター、「ドルフィン」などで打者ごとに味付けをかえながら、変化球で打者を切り取っていく味があるために、なんとか乗り切れる。
今自動車産業の崩壊に瀕しているアメリカ社会にとって、デトロイトという街がどういう意味をもつかは、誰よりもデトロイト・タイガースの選手たちがよくわかっていることだろう。
デトロイトとウオッシュバーンに「オクトーバー・ベースボール」の灯りが見えてきた。
Tigers a big source of pride in Motown | MLB.com: News
"It would be extra special to have October baseball here," Laird said.
7回満塁でのワイルドピッチ
アブレイユのホーム突入を阻止するアビラの好プレー
(投手はウオッシュバーンではない)
Baseball Video Highlights & Clips | DET@LAA: Avila corrals a wild pitch and throws home - Video | MLB.com: Multimedia
グランダーソンのファインキャッチ
カーティス・グランダーソンはイリノイ州ブルーアイランド生まれで、シカゴ郊外イリノイ州リンウッド育ち。高校もイリノイ州内なら、大学もイリノイ大学シカゴ校。まさにデトロイト・タイガースで野球をやるために生まれてきたセンタープレーヤー。
Baseball Video Highlights & Clips | DET@LAA: Granderson chases down a fly at the track - Video | MLB.com: Multimedia
デトロイトはまだ優勝が決まったわけではないが、対LAAというカードは、今シーズンのプレーオフに予想されるカードのひとつなわけで、ポストシーズンのプレマッチとしても、今日のゲームで勝った意義は大きい。
107球を投げてストライク59、ボール48。特にストレートのコントロールがよくなく、ストライクボールがはっきりした投球ぶりで、ほぼ毎回のように走者を出したが、シンカーなどで要所を抑えきった。
ここまでボールだらけの投球内容だと、普通はもっと四球を乱発するものだ。だがウオッシュバーンの四球は結局2というのだから、いかにもウオッシュバーンらしい。
唯一の失点イニングの2回、ストレート系に強いケンドリックに打たれた3ランは、インコース低めのストレート。けしてコースが甘くなったわけではない。2-0からのバッティングカウントだったことが大きい。
そこでウオッシュバーンはケンドリックの次の打席で、最初の2球、珍しく続けてスプリッターを投げた。そのあと、ホームランを打たれた「インコース低め」に、こんどはストレートではなくシンカーを投げてゴロアウトにしとめたあたり、二度同じ失敗をしなかったのは、ウオッシュバーンのベテランらしい味。(第3打席では、またもやストレートを投げてシングルを打たれたが、それも勝てばご愛嬌)
最終回は1,3塁のピンチだったが、100マイルストレートを投げるロドニーが、LAAの主軸ハンター、ゲレーロ、リベラを、100マイルストレートとチェンジアップでかわし、ウオッシュバーンに移籍後2つめの勝利となる9勝目がついた。
Detroit vs. LA Angels - August 25, 2009 | MLB.com: Gameday
今日、フライPのウオッシュバーンがなんとかホームラン1発ですましてチームを勝利に導くことができた理由は、このゲームで3度もあった1死1、2塁で、ランナーを一度も進塁させなかった粘り強さ。この粘り強さこそ、ウオッシュバーンのウオッシュバーンらしさ。シンカーが要所で効いた。
初回1死1、2塁
ゲレーロ ダブルプレー
見逃した初球と打った3球目はウオッシュバーンの決め球のひとつ、シンカー。初球は低すぎて見逃されたが、いわゆるストライクゾーンからボールになった3球目のシンカーは、注文どおり引っ掛けてくれて、ダブルプレー。
3回1死1、2塁
リベラ ファウルフライ
2球目にインコースに落とした71マイルの超スローカーブが「ドルフィン」。最後の4球目はちょうどケンドリックに打たれたホームランと同じコースのストレートだったが、「ドルフィン」がイメージに残ったリベラは、4球目のインサイドのストレートを下からすくい上げた。組み立ての妙。
5回1死1、2塁
ゲレーロ 三振
初回ダブルプレーのゲレーロ同様、2球目と5球目にシンカーを投げて、これが再び効いた。ホームラン後の打席のケンドリックを4回に仕留めたのもシンカー。
もともとストレートに球威があるタイプではないが、それでもここまでストレートにコントロールのない今日のようなウオッシュバーンが、3割バッターを6人並べるチームと対戦するのはつらいが、それでも、シンカーをメインに、スプリッター、「ドルフィン」などで打者ごとに味付けをかえながら、変化球で打者を切り取っていく味があるために、なんとか乗り切れる。
今自動車産業の崩壊に瀕しているアメリカ社会にとって、デトロイトという街がどういう意味をもつかは、誰よりもデトロイト・タイガースの選手たちがよくわかっていることだろう。
デトロイトとウオッシュバーンに「オクトーバー・ベースボール」の灯りが見えてきた。
Tigers a big source of pride in Motown | MLB.com: News
"It would be extra special to have October baseball here," Laird said.