August 27, 2009

7月末にクリーブランドからイバニェスのいるフィリーズに移籍したクリフ・リー赤丸絶好調だ。

8月にはいって、4登板で31イニングも投げて、自責点はわずか2点、四球たったの4つで、4連勝。ホームランは1本も打たれていない。三振も31イニングで33、ほぼ毎回奪三振。8月19日などは、106球で、2安打無四球完投勝ちなんていう、準完全試合まがいの離れ業まで披露している。
8月の防御率はなんと0.58。4連勝も当然だろう。

これで移籍前の3連勝と、移籍後の5連勝とあわせて、なんと8連勝、7月初旬にはまだ7勝9敗だった今年の勝ち負けを、一気に12勝9敗までもってきてしまった。

偉大なるクリス・カーペンターが8月5連勝しているが、月間ERAは2.08だし、ロッキーズのヒメネスも8月5連勝中だが、月間ERAは1.63。ナ・リーグ8月の月間最優秀投手は、今月あと1勝すれば、文句なく防御率1点以下のクリフ・リーで決まりだろう。
クリフ・リーの2009年全登板ゲーム
Cliff Lee Stats, News, Photos - Philadelphia Phillies - ESPN
8月のナ・リーグ勝ち星ランキング
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN

2009年7月16日、城島は試合序盤、投手オルソン、ジャクバスカスがモーションに入ってもミットを構えず、ゲームのリズムを壊した。(サイ・ヤング賞投手クリフ・リーがなぜショパックを指名捕手にしたか 解説つき)


さて、クリフ・リーでたびたび話題にしてきた「キャッチャー問題」だが、やはり、フィリーズでも面白いことになった。


クリフ・リーはクリーブランド時代、打撃型のキャッチャー、ビクター・マルチネスを拒否し、かわりにショパックを指名捕手にして、2008年のサイ・ヤング賞を獲得したわけだが、フィリーズに移籍後は、さすがに正捕手であるカルロス・クルーズが彼のボールを受けるのかとばかり思っていた。
2009年7月29日、サイ・ヤング賞投手クリフ・リーのフィリーズ移籍に、ヘルナンデスはじめシアトルのローテ投手の契約更新における「城島問題」の大きさを見る。

しかし、移籍後のクリフ・リーは一貫して、控え捕手のポール・バコを相手に投げ続けて5連勝負け知らずなのである。
まぁ、いってみれば、クリフ・リーも、クリーブランド時代にビクター・マルチネスに泣かされた苦い経験が生きて、「自分にあうキャッチャーは、早めにみつけて、必ず指名してしまう」ことにでもしたのだろう。
投手成績にとっての捕手との相性の大事さをよく知るクリフ・リーならではの早業である。

ポール・バコ キャリアCERA等
Paul Bako Stats, News, Photos - Philadelphia Phillies - ESPN
ポール・バコ 2009ゲームログ
Paul Bako Stats, News, Photos - Philadelphia Phillies - ESPN


ポール・バコは、まったく知らないキャッチャー。キャリアを見るとタイガースを皮切りに、12年目というキャリアで11チームを渡り歩いてきた、いわば「流しのキャッチャー」というべきジャーニーマン。CERA的には、2003年2004年のシカゴ・カブス時代が最も良く、2年続けて3点台を記録してはいる。

バコがフィラデルフィアでメジャーに上がったのは2009年6月だが、この月はフィラデルフィアは負け続きで、7連敗するなど調子がよくなかった。
ところが、7月に入ってバコが頻繁にマスクをかぶりだしてから、フィラデルフィアは一変。バコ先発ゲームだけで11勝もした。
特に7月8日から11日にかけての4連勝は(7月9日はクルーズ先発。代打がでて、キャッチャーがかわった)オールスターを前にしたチームに大きな変化をつけた。

オールスター後7月のバコは、ローテ投手5人のうち、2人を受ける率で先発し、それなりにゲームを勝っていたのだが、クリフ・リーが移籍してから、どういうわけか、クリフ・リー専属捕手という感じになった。
この間、どういう詳しい経緯があったか、調べてないのでわからないのだが、とにもかくにも、クリフ・リーにしてみれば「これでいいのだ」というところだろう。


正捕手のカルロス・ルイスと、控え捕手のポール・バコ、どちらが攻撃的な捕手か。
シーズン打率2割3分程度のルイスと、1割台のバコだから、比べようが無いといえば、比べようがない。

クリフ・リーにしてみれば、そんな些細なキャッチャーの打撃より、「俺がきちんと投げれば勝つ。だから、別に打たなくていいから、黙ってボールを受けるマトモなキャッチャーを寄こしてくれ」とでもいうところだろう。メジャーの大投手らしい、悠然とした対応である。


ちなみに、クリフ・リー、バッティングも大好きなようで、27打数で5安打、二塁打も2本打っている。OPSは.606。これはシアトルの、かのコネ捕手の2008年のシーズンOPSと、ほぼ同じ(失笑)







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