打率・OBP・SLG・OPSなど打撃系データ

2013年7月15日、40代プレーヤーとして驚異的なホームラン数を残しつつあるラウル・イバニェス。
2010年4月4日、出塁率からみた日本のプロ野球の開幕順位。あるいは出塁率重視のロッテ野球と、ボビー・バレンタインの連れてきた情報アナリスト、ポール・プポのワシントン州とイタリア料理をめぐる話。
2009年11月5日、「強打の二塁手」〜今年最も記憶に残ったプレーヤー、最も注目すべきポジション。
2009年10月1日、シーズン終わってみれば2009城島のセーフコでの打率は最悪。ランナーズ・オン打率、得点圏打率の両方が2割を切ったチャンスにまるで弱い最低のダメ打者城島。三塁打ゼロ、敬遠ゼロ。
2009年9月23日、打てば三振ばかりのコネ捕手城島のワンパターンリードで四球連発。先発モローのリードもままならず、ブルペン投手を大量消費した挙句に、BJアップトンに同じ外角スライダーで2打席連続レフト前タイムリーを浴び、8回裏の逆転2点タイムリーで逆転負け。
2009年9月10日、ロニー・セデーニョ、10号3ラン含む3安打3打点。軽々とコネ捕手のバッティングを追い越した。
2009年9月3日、打てば打つほど笑える「最下位オークランド戦専用の帳尻打者(笑)」コネ捕手城島。
2009年8月29日、ロブ・ジョンソン、2号2ランでゲームの決め手になる5点目を叩き出し、カンザスシティに連勝。これでロブ・ジョンソンは先発ゲーム3連勝。
2009年8月24日、コネ捕手の毎年恒例「ポストシーズン争い脱落後の出場機会の不自然増+帳尻打撃 特別扱いサービス月間」はじまる。とはいえ8月はここまで三振の打率.162。
2009年8月3日、チーム打撃ランキングで「バッターとしての城島」の位置を確認してみると、「最低打者は実は城島」と判明した。
2009年8月2日、今シーズンの城島の打撃スタッツの中身は実は「キャリア最低」であることが判明、実際にはロブ・ジョンソンにとっくに追い抜かれていた。(PECOTAによる2009城島の予測つき)
2009年6月29日、「裏口入学のコネ捕手城島がいないほうが、シアトルの得点は増える、という事実」のわからない皆さんへ。
2009年6月29日、コネ捕手城島の「お笑いバッティングフォーム」に、近日到来する「打率2割の惨状」を予測する。
2009年6月7日、苦労人バークはホームランでベダードに5勝目をプレゼントした。(2007年ポストシーズン行きが懸かった夏の、城島のあまりに悲惨な打撃成績つき)
2009年5月25日、800万ドルもらってOBPわずか.275の城島は2イニングで4失点して速攻負けゲーム、5月スタメン4勝12敗。
2009年3月23日、WBC決勝で4番城島は「11」というありえない数のLOBで優勝を阻害し続けた。
2008年9月1日、城島は打てない焦りからスタンドプレーに走って怪我をした。
2008年8月29日、プログレッシブ・フィールドで0安打、対CLE17打数1安打の城島が先発した。
2008年8月16日、クレメントはあらゆる打撃データで城島の3年のキャリア全てに肩を並べた。
2008年7月、月間打率1割の城島の打撃は、3年間だらしなく下降し続けている。
2008年7月23日、延長11回裏サヨナラの好機に城島はまさかの併殺打を打った。
2008年7月15日、地元記者ベイカーはメジャー最低打者城島に呆れ果てる。
2008年7月5日、クレメントはわずか1週間で城島のホームラン数を追い抜いた。
2008年6月21日、ブレーブス第2戦は疫病神先発マスクで最悪のサヨナラ負け。
2008年6月15日現在、城島の打撃は180打席を越えるメジャー捕手でワースト1位。
2008年6月11日、KY城島は送りバントさえできずに無反省。
2008年6月2日、エンゼルスと13.5ゲーム差。城島、無安打。
2008年6月1日、城島以外で15安打、城島だけがカヤの外。

July 16, 2013

イチローの出ないオールスターにまるで興味がわかない。
たまには冷たいカフェオレでも飲みながら、古巣シアトルに戻ったラウル・イバニェスの凄い記録の話でも書こう。


1972年6月2日生まれのイバニェスは、今年41歳。前半戦で24本のホームランを打っている。凄まじい記録だ。

何度も書いているように、去年2012年のヤンキースがかろうじて地区優勝できたのは、Aロッドグランダーソンがスタメンすら外されるほど全く打てなくなり、スウィッシャーも下降線、テシェイラは8月27日を最後にDL入りで9月は不在、怪我を押して頑張ってくれていた最後の頼みの綱のジーターすら欠場してしまうという非常事態の中、イバニェスとイチローの神がかり的なバッティングがあったからだ。
その功労者イバニェスと再契約せず手放して、では外野手は獲得しないのか、と思えば、LAAでくすぶっていたバーノン・ウェルズなんぞを獲得してきてしまうのが、ヤンキースGMブライアン・キャッシュマンという男なのだが、イバニェスが鬱憤を晴らすように打ちまくり始めたのは、2013年5月以降のことだ。


41歳のシーズン、前半戦だけで24本のホームランというのが、どのくらい凄い記録かは、以下の図を見るとわかる。
バリー・ボンズの名前がランキング内にチラホラある。だが、ステロイダーの記録をマトモに扱う必要を感じないから、こういう扱いにしてある。以下の記述では、バリー・ボンズという選手の記録は「無いもの」として記述していることを了解されたい。


39歳以上のシーズンホームラン歴代記録
39歳以上のシーズンホームラン歴代記録
data generated in 07/14/2013 via Batting Split Finder - Baseball-Reference.com(以下同じ)

39歳以上のメジャーリーガーで、最も多くのホームランを打ったのは、MLB記録755本をもつハンク・アーロンの「45本」だ。
アーロンは、最後に40本を打った「39歳」の1973年と、翌1974年の2シーズンは外野守備についているが、ミルウォーキー・ブリュワーズに移籍した1975年以降は、ほぼDHで、ホームラン数も20本以下に落ちている。だから、「39歳での40本」が、ホームラン・キングとしての彼の「最後の輝き」といえる。


さて、ラウル・イバニェスだ。
41歳の今年、前半戦だけで「24本」のホームランを打った。

守備負担のないDHだったエドガー・マルチネスが、キャリアの曲がり角である「39歳」以降に打った最多のホームラン数は、2003年40歳での「24本」だから、守備も曲がりなりにこなしつつ、同じホームラン数を打った41歳のイバニェスは、既にエドガー晩年を超えている。
Edgar Martinez Statistics and History - Baseball-Reference.com
ちなみにイバニェスは、ヤンキースでの2012年後半戦に、シアトルでの2013年前半を加えると、「32本」のホームランを打っている(図でのLast 365daysという項目がそれにあたる。シーズンをまたいだ数字だから参考記録ではある)。これはテッド・ウィリアムズウィリー・メイズの晩年を超えた数になっている。

このランキングを、「40歳以上」、「41歳以上」と、さらに年齢を限定していくと、41歳で24本のホームランを打つことの意味がより鮮明になってくる。

40歳以上のシーズンホームラン歴代記録
40歳以上のシーズンホームラン歴代記録


41歳以上のシーズンホームラン歴代記録
41歳以上のシーズンホームラン歴代記録


数字を眺めた結果、41歳ラウル・イバニェスの2013シーズン後半の大目標が、次のような極めて具体的で、数少ないターゲットであることがわかってくる。今シーズンが彼の輝かしい勲章のひとつになることは、おそらく間違いない。

ラウル・イバニェス 2013年 41歳 24本(前半戦終了時)
Raul Ibanez Statistics and History - Baseball-Reference.com
---------------------------------------------
Ted Williams 1960年 41歳 29本
Ted Williams Statistics and History - Baseball-Reference.com
Darrell Evans 1987年 40歳 34本
Darrell Evans Statistics and History - Baseball-Reference.com
Hank Aaron 1973年 39歳 40本
Hank Aaron Statistics and History - Baseball-Reference.com


damejima at 23:49

April 05, 2010

MLBのデータは見ていて飽きない。スポーツのデータそのものが、ひとつのエンターテイメントとして確立している。
Baseball Reference、ESPN、MLB公式、SI.vom、CBS、FOX、項目数の豊富さもデータ・サーフィンの面白さを支えている重要な要素だが、さらに、項目ごとにソートできることなど、データの取り扱いの自由度が高いことも、データを眺める楽しみにとって大事な部分。自分でいじれる自由さはプレーヤーやチームごとの比較に欠かせない。また年代をさかのぼって調べるのが簡単なのもありがたい。

日本のメディアでは、こうはいかない。
日本のプロ野球の基礎データを常時提供しているサイトはいくつかはあるが、いかんせん、データをソートできる程度のサービスすら、ほとんどやっていない。一部ソートできるヤフーですら、せいぜい上位30人程度の選手しか表示されない。これでは、例えば競馬のデータサイトの充実ぶりなどに比べてレベルが低すぎる。
関連メディア同士で費用を出し合って共同の会社でもつくってデータ収集し、ネット上での無料データ提供を早くやるべきだ。


ヤフーの野球ページは、デザインがしょぼいのもあるし、どうも好きになれない。だがまぁ上位30人程度はソートできる。

2010シーズンのパ・リーグの打者を出塁率でソートしてみると、OBP(出塁率).350以上をマークしている13人の打者のうち、なんと半数の6人がロッテのプレーヤーで占められている。
9人のスターターの3分の2にあたる6人もの打者がOBP.350を越えているチームが1チームだけあるのだから、そりゃ順位も1位にもなるわけだ。なかでも西岡大松といったバッターは魅力がある。OBPだけでなく、OPS、得点圏打率も高い数値をたたき出しているのが素晴らしい。
今のところオリックスのカブレラやラロッカといったプレーヤーなども、たしかに出塁率は高いが、彼らは得点圏打率がたったの1割前後しかない。これではシーズン通して頼りになるかどうかわからない。ロッテの打者たちの数値は、こういうムラがない。
Yahoo!スポーツ - プロ野球 - パ・リーグ打者成績 - 出塁率

同じ話を、セ・リーグで見てみるとどうだろう。
OBP.350を越える打者17人の内訳は、巨人5人、中日4人、ヤクルト3人、横浜・阪神各2人、広島1人となっている。4月4日現在のOBPの高い打者数とチーム順位は、寸分の狂いもなくピタリと重なっているのが面白い。
Yahoo!スポーツ - プロ野球 - セ・リーグ打者成績 - 出塁率

開幕したばかりで打数が少なく、打率とOBPがほぼ連動してしまうような時期だから、現時点でチーム打率自体がずば抜けて高いロッテ、巨人、中日、ヤクルトの4チームの勝率の高さを、単純にOBPだけで説明しようとするのは馬鹿げているわけだが、これだけ出塁できるバッターをズラリと揃えた上位チームが簡単に調子を落とすわけはない。
少なくとも、これら4チームの出塁率の高さは注目に値する。これからも数値の推移と順位の関係を注目するといいと思う。


この何年かで、日本のプロ野球ロッテが出塁率重視の戦力整備を進めてきていることは、元ロッテ監督のボビー・バレンタインがアメリカから連れてきたアナリストのポール・プポ Paul Pupoの存在などからも、よく知られている。

ポール・プポのヒッティング・チャートポール・プポの
ヒッティング・チャート

ポール・プポのピッチング・チャートポール・プポの
ピッチング・チャート

ポール・プポのピッチング・チャート 2ポール・プポの
ピッチング・チャート

ボビー・バレンタインは、Paul Pupoを称して、「ミスター・インフォメーション」と呼び、非常に信頼して頼りにしていたことを自分のブログで詳細に紹介している。
ボビー・バレンタイン監督の公式ブログ / Bobby Valentine’s Official Blog Site » Blog Archive » Paul Pupo, Mr. Informationポール・プポ「ミスター情報」

プポ家は、ポール・プポ含め、男兄弟が揃って野球選手の野球一家。長兄のLen Pupoは、1967年と68年にボルチモア・オリオールズのシングルAでプレイしているスイッチヒッター。Baseball Referenceにもちゃんと記録があった。たとえシングルAの選手でもこうしてきちんと記録が残っていて、すぐに詳細な成績を取り出せるのは、本当に素晴らしいことだ。
Len Pupo Minor League Statistics & History - Baseball-Reference.com

なんでもプポの母親の作る料理は超美味いらしく、何軒かレストランを開いているほどだ。
プポの母親が最初に店を出したのは、ワシントン州の中心都市シアトルから東へ338マイル(=約540km)のところにある街、スポケーン Spokane
スポケーン ワシントン : ライラック・シティ
バレンタインのドジャースでのキャリアは、3Aより前のルーキーリーグ時代にさかのぼるが、スポケーンには、バレンタインが新人プレーヤー時代に所属していたドジャースのマイナーが置かれている。イタリア系アメリカ人であるボビー・バレンタインは、ドジャースの3Aにいた1969年にスポケーンでポール・プポと出会ったらしい。
当時のドジャースのルーキーリーグの監督が、のちに1976年にドジャース監督に就任するイタリア系のトミー・ラソーダ。ボビーをスカウトしてきたのも、スカウト時代のラソーダである。
ラソーダも、プポの母親の料理を非常に気にいっていたらしい。プポの母親がシアトルに出した2軒目のレストランはイタリア料理のようだが、バレンタインもラソーダもイタリア系だし、プポ家の家系もおそらくイタリア系だろうと想像するが、バレンタインのブログではその点は触れられてない。
1970年代にバレンタインはプポ家のレストラン事業とは無関係に自分自身の手でレストランを持ったが、後にポール・プポにレストラン経営の助力を頼んだなどから、以降、2人はレストランビジネスでも協力関係にある。

ちなみに、プポというラストネームは東海岸と、西海岸に多く分布しているらしい。
Pupo Family History Facts 1920 - Ancestry.com


ボビー・バレンタインは、ワシントン州との関係が深い。彼がメジャーリーガーとしてのキャリアを終えたのは、1979年の創設して間もない時代のシアトル・マリナーズで、ユーティリティー・プレーヤーとして、62ゲームに出場した。
ワシントン州で野球選手としてのキャリアを始めたボビーだが、選手キャリアの最後もワシントン州で終えているわけで、シアトルの監督候補に挙がることがあるのは、こうした色々なワシントン州との縁があるからなわけだが、やはりなんとなく彼はシアトルよりLAドジャースとの関係の濃い人間という印象が強い。
ボビー・バレンタインの現役成績
Bobby Valentine Statistics and History - Baseball-Reference.com


1979年のシアトル・マリナーズの選手たち
1979 Seattle Mariners Batting, Pitching, & Fielding Statistics - Baseball-Reference.com



なお、ロッテの快進撃については、ポール・プポと同じように分析的な指導スタイルで知られる打撃コーチの金森栄治の功績と考える人もいるようだ。
金森のコーチとしての実績を詳しく知らないのだが、ブログ主としては、どうにもBS解説者時代の、あの「しゃべりが異常に下手で、まったく無口とさえいえる、解説者にまったく向いていない男」という金森の印象が強すぎて、とても、あの「無口な、キレのない男」が、弁舌さわやかに野球というゲームを分析しているとは到底思えない(苦笑)
例:2010/03/22 西武vsロッテ 3回戦 / 日刊埼玉西武ライオンズ






damejima at 08:53

November 06, 2009

サイ・ヤング賞はじめ、メジャーも賞の発表シーズンがやってきているが、今年1年ブログを書いてきて真っ先に思い出す他チームのプレーヤーというと、どうしても今年初めてオールスターに選出されたアーロン・ヒルベン・ゾブリスト、2人の二塁手の名前を挙げたくなる。


2005年に引退したマリナーズの名二塁手ブレット・ブーンは、ゴールドグラブを4回受賞する一方で(マリナーズで3年連続、シンシナティで1回の、計4回)、は、2001年と2003年の2度、SLG.500以上を記録し、2001年の打点王と、両方の年のシルバースラッガー賞に輝いた。(だが彼はステロイダーだ。だから評価にはまったく値しない)

いま自分の中ではあらためて「強打の二塁手」というカテゴリーが作られていて、アーロン・ヒルも、ベン・ゾブリストも、そこに分類されている。別にワールドシリーズでフィラデルフィアの「ナ・リーグ最強の強打の二塁手」チェイス・アトリーが5本もホームランを打って長打力をみせつけたから言うわけではない。
2009年にメジャーの二塁手で最も多くホームランを打ったのは、23本のアトリーでも、31本のイアン・キンズラーでもなくて、36本打ったアーロン・ヒルだし、メジャーの二塁手で最高の長打率なのは、.508のチェイス・アトリーではなくてさらに高いSLG.543を記録した、サラリーわずか40万ドルのゾブリストである。

このゾブリストの長打率.543は、メジャーでも歴史的なハイスコアである。メジャーの殿堂入りプレーヤーで、キャリア長打率.500以上を記録している二塁手はロジャー・ホーンスビーただひとりだし、その一方でキャリア.300台という低い長打率で殿堂入りした選手も、5人いる。
いかにゾブリストの.543が歴史的な高率かがわかろうというもの。ゾブリストは2009メジャー長打率ランキングでも、なみいる高額年棒の一塁手、三塁手、DHのスラッガーをおしのけて、堂々19位に入っている。
ゾブリスト、そしてアーロン・ヒルも、十分にシルバースラッガー賞を受賞する資格のある、コンテンポラリーな「強打の二塁手」である。

ブログ注:ロジャー・ホーンスビーの名前表記
「ロジャース」と表記するサイトもあるが、ある英語サイトには、下記のように経緯が記されている。要は、母の旧姓にならって表記はRogersだが、発音は、人生の大半においてRogerと呼ばれていた。このサイトでは通称の「ロジャー」を採用する。ベイブ・ルースのBabeが、本名ではなくニックネームであるのと同じように、本名に厳密にこだわる必要はない。
Hornsby’s odd first name came from his mother’s maiden name, but, despite its spelling, it was actually pronounced “Roger” for most of his life. By the time he became a famous baseball player, though, he relented at allowed its common phonetic pronunciation to be used. So whether you call him “Roger” or “Rogers,” you’re right.
The Will Leitch Experience

殿堂入り二塁手
Baseball Hall of Fame Second Basemen : A Research List by Baseball Almanac
ESPN 二塁手のバッティングデータ(Qualified)
MLB Baseball Batting Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN


二塁手というと、なんとなくディフェンシブなポジションと思いがちだ。

たしかに長打力のある内野のポジションといえば、ファースト、次にサードであり、現実に2009シーズンのMLB長打率ランキングでみると、トップ10はプーホールズ、フィルダー、デレク・リー、ハワード、モラレス、テシェイラ、ジョーイ・ボットと、ほとんどナ・リーグの一塁手ばかり。さらに11位以下に三塁手とDHがズラリと並ぶ。


だが、ちょっと待て。
このところの「二塁手の意味」は、ちょっと違ってきてやしないか?、と、思うのだ。


ア・リーグのサードやショートは打てる選手の層がとても薄くなってしまい、ディフェンシブな選手が多くなりすぎている気がする。
いま打撃を補強するなら、もともと人材の薄いポジションに金をかけて必死になるのはコストパフォーマンスが悪く、あまり意味がない。それより、金をかけるならいま層の厚い「強打の二塁手」から人材を探したほうが、よほど現実的じゃないか?という発想がある。


キャッチャーやバッテリーの話題の多いブログだから、よく名前が思い出される選手というと、意味的にシアトルの投手がよく打たれたバッターということになるわけだが、たしかに今年はアブレイユトリー・ハンターと並んで、アーロン・ヒルベン・ゾブリストの名前を、よく記事に書いた気がする。
それはそうだ。2人とも、30ホーマー100打点前後を達成してしまうような画期的な「強打の二塁手」である。

2009年9月24日、先発ゲーム4連勝のロブ・ジョンソン二塁打2四球、ヘルナンデス11三振で17勝目。サイ・ヤング賞レースに生き残る。9月8日の城島のサヨナラ負けがなければ、9月のア・リーグ月間最優秀投手はとっくにヘルナンデスに決まっていた。

2009年9月25日、6月にAロッドにインコースのストレートを5連投して勝ち越し2ランを浴びて負けたシーンをまざまざと思い出させるフィスターのチェンジアップ3連投から、好調アーロン・ヒルに2ランを浴びて完封負け。

2009年9月27日、コネ捕手城島、先発マスク3連敗。「1球ごとに外、内。左右に投げ分ける」ただそれだけの素晴らしく寒いリードで、トロント戦8回裏、期待どおりの逆転負け(笑)ローランド・スミス、自責点5。

2009年4月21日、ロブ・ジョンソンは逆転2点タイムリー3ベースでウオッシュバーンに3勝目をプレゼントした。

2009年4月23日、ロブ・ジョンソンは完封勝ちでメジャーNo.1のCERAを継続した。


秋ともなると全米の電子メディアでも、日本でいうベストナインが発表になっているらしいが、真っ先に目がいったのは「二塁手」の名前だ。アーロン・ヒル、ゾブリストといった、今年このブログでは馴染みの二塁手たちの名前があるかどうかが気になった。
ちなみに各メディアのア・リーグベストナイン2009の「二塁手」はこうなっているらしい。

アーロン・ヒル ESPN、Sporting News、The Baseball Encyclopedia
ベン・ゾブリスト Elias、Inside Edge
イアン・キンズラー CBS

ア・リーグの二塁手はいま、とても層が厚い。子供と爆睡していた岩村がいつのまにかパイレーツに出されてしまうほどだ。とにかく打てる選手が揃っている。
2009年版「強打の二塁手」御三家は、36ホームラン108打点のアーロン・ヒル、27本91打点のゾブリストと、そして3人目は(ちょっとチョイスが難しいが)、31本86打点31盗塁で、30-30クラブ入りを達成したのイアン・キンズラーか、25本85打点で長打率のいいロビンソン・カノーか、ということになったが、ほかにも、2008年リーグMVPペドロイア、25本96打点の我らがホセ・ロペス、16本30盗塁のブライアン・ロバーツ、さらにカラスポポランコと、好打者が揃っている。
(追記:ポランコが11月6日付けで、タイガースをFAになった。タイプA。Tigers face big free-agency decisions | tigers.com: News

ナ・リーグにも、チェイス・アトリー以外に、31本90打点のアグラ、20本98打点25盗塁のブランドン・フィリップス、23本のバーンズプラド、などの役者がいる。Late Bloomer、つまり遅咲きといわれるゾブリストが「強打の二塁手」に加わったことで、メジャー全体の「強打の二塁手」の層はますます厚くなるばかりだ。


ちなみに、アーロン・ヒルは1982年生まれの27歳。まさに「1983年世代」にいるプレーヤーである。
ほかに「強打の二塁手」の「1983年世代」というと、27歳のカノー、キンズラー、26歳のペドロイア、カラスポ、プラド、25歳のホセ・ロペスと、好打者が揃う。キャッチャー同様、二塁手でも「1983年世代」はメジャーで幅をきかせつつある。

2009年11月2日、「MLBキャッチャー世代論」1:堅守を基礎にした「1983年生まれ、26歳世代」の台頭が引き起こす大きなキャッチャー世代交代の波。

2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。

脳内GMごっこは嫌いだが、もし誰かに一番獲りたい成長株の選手は?と聞かれたら、他の誰よりも先に「ゾブリスト」と答えたい。たった40万ドルで彼を保有できるタンパベイが非常にうらやましい。ホセ・ロペスをサードにコンバートしてでも獲りたい選手だ。

上でも書いたが、サードやショートは打てる選手の層が薄くなりすぎている。むしろ打線補強の人材は、層の厚い「強打の二塁手」にこそ宝が眠っている、と思う。

サードもできるアダム・ケネディも悪くない。一度「ジャック・ウィルソンなんかより、よほどケネディのほうがいい」とブログに書いたことがある(下記リンク)。2009年は、11本63打点、.286。三振が多めなのは気になるが、打率がいいし、なにより45四球選んでいるのがいい。いい人材が多い今の時代には、ちょっと他のセカンドプレーヤーよりは落ちるが、LAAに在籍していた選手だし、とにかく頭を使って野球のできるクレバーな選手だと思う。

Adam Kennedy Stats, News, Photos - Oakland Athletics - ESPN

Adam Kennedy » Statistics » Batting | FanGraphs Baseball

Ben Zobrist’s WAR | FanGraphs Baseball

メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(6)実証:アダム・ムーアの場合






damejima at 10:55

October 02, 2009

数字は順に、打率、OBP、SLG、OPS。

2009

.228 .279 .360 .638 セーフコ
.194 .266 .327 .593 ランナーズ・オン
.196 .269 .304 .573 得点圏


なんですか。これ。
これでサラリー8Mとか、聞き間違いですよね?(笑)
あなた、何が目的で野球やってるんですか?
お金ですか?(笑)


セーフコでの打率
(以下すべて2009年10月1日付け。10月3日付け)
もちろん、9月恒例のコネ捕手の帳尻打撃も「お情け」で含めてあるが、そういうことまでしてさえ、コレである。今年の帳尻前のリアルな打撃がどれほど酷いものだったか。それはそのうち、まとめてデータを残す予定。
また、アダム・ムーアの打撃について、やたらと打てる、打てると吹聴したい人がいるようだが、彼のセーフコでの打席数はまだ19やそこらである。アダム・ムーアを持ち上げることでコネ捕手城島の延命を図るのは、最も底の浅い、見え透いた、恥ずかしい行為のひとつだと思い知るのは、来年の話だ。
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN

トゥイアソソポ  .111 新人
ビル・ホール   .138
セデーニョ    .154 放出
Jaウイルソン   .157 
アダム・ムーア  .158 新人 出塁率.158 
Joウイルソン   .167 新人
ロブ・ジョンソン .183 新人 出塁率.272
ランガーハンズ  .196
ソーンダース   .203 新人
ミスター8M・城島 .228 出塁率.279
ロペス      .228
バーク      .231 放出
ハナハン     .232
バレンティン   .234 放出


ランナーズ・オン打率
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN

バーク      .111 放出
セデーニョ    .149 放出
チャベス     .161 ケガ
トゥイアソソポ  .167 新人
キロス      .167 新人
Joウイルソン   .170 新人
バレンティン   .183 放出
ミスター8M・城島 .194
ビル・ホール   .200
カープ      .200 新人
ロブ・ジョンソン .207 新人
ランガーハンズ  .209
Jaウイルソン   .213
ハナハン     .217
グリフィー    .223


得点圏打率
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN

ランガーハンズ  .083
Joウイルソン   .125 新人
セデーニョ    .150 放出
チャベス     .162 ケガ
カープ      .167 新人
ハナハン     .171
ビル・ホール   .179
バレンティン   .189 放出
ミスター8M・城島 .196
グリフィー    .208
ソーンダース   .211 新人
Jaウイルソン   .227 
ロブ・ジョンソン .229 新人
ブラニヤン    .234






damejima at 15:01

September 24, 2009

この捕手、どこまで馬鹿なのだろう。


6回は投手バティスタ、8回は投手ロウ。違う2投手でアップトンに2連続タイムリーされて負けたわけだから、明らかにキャッチャー城島の責任。

証拠もある。

打たれた
のは、どちらも「アウトコース低めのスライダー」。この馬鹿捕手が、カウントを追いこんだ後で非常によく使うワンパターンな球だ。

最も失笑するのは、8回に逆転2点タイムリーを浴びた配球。
インコース高めには、ストレート
アウトコース低めには、スライダー


「コースと球種を最初から決めつけて、対角に投げさせる」などというリードの馬鹿さ加減がわからないヤツは、野球を見るのをやめたほうがいい。ロウがこんな単調な配球するのを、ロブ・ジョンソンのゲームでは見たことがない。テレビゲームで野球をやる小学生以下だ。

この日のGameDay全体を見ればわかるが、今日のコネ捕手の配球は「ストレートを高めに、変化球を低め(特にアウトコース)に配して、全体として対角に球を散らす」という、いかにもアタマの悪い人間の考えつきそうな、単細胞丸出しリード。子供向けの野球の教則本レベル。

一度タイムリーを打たれている同じ打者に、同じコース同じ球種で攻めることも馬鹿だが、問題はほかにもある。例えば、カウントを追い込んだ後の打者への配球。

2ストライクをとって追い込んでから、いわゆる日本の野球でいう「遊び」とか、「釣りダマ」とかいう馬鹿馬鹿しいルールを、メジャーの速球派のモローやロウに要求することで、かえってカウントを悪くして、打者有利なカウントにかえてしまっている。
さらに悪いことに、平行カウントにしてしまった後は、打たれるのを怖がってきわどいコースをつこうとしてはボール連発。しかも投手がモーションを始めているのにミットを構えない。
結果、どうなるかといえば、0-2という追い込んだカウントからでさえ四球を出すようなアホなリードに終始して、ランナーを貯める結果を招いているのだ。


城島マスクのゲームでは非常に四球が多い。このことはもう何年もの間、何度も繰り返し言ってきたことだ。モロー先発のゲームも例外ではなく、城島マスクの場合に限って四球が多いことも、既に指摘してある。

2009年9月13日、モロー先発で四球とホームランが多発するのは、「城島マスク」の場合と判明。ノーコンの速球投手の「三振、四球、ホームラン」の3点セットで惨敗パターンは、まるで「悪いときの松阪」そっくり。

Seattle vs. Tampa Bay - September 23, 2009 | MLB.com: Gameday


以下はBJアップトンに2連続タイムリーを浴びた
2つの「外角低めのスライダー」
第2回WBC時そっくりの逃げリード


2009年9月23日 6回 BJアップトン タイムリー6回 BJアップトン
外角低めスライダーを
レフト前タイムリー


投手 バティスタ


2009年9月24日 8回アップトン 2点タイムリー8回 BJアップトン
前の打席で打たれたのと全く同じ、外角低めスライダーを、逆転の決勝2点タイムリー

投手 ロウ
ストレートは全てインハイ、スライダーは全てアウトローという馬鹿リード



それにしても、この馬鹿監督、最終回に、今日3安打しているソーンダースの打席に、代打ビル・ホールを送った。

もう馬鹿としかいいようがない。

ビル・ホールの元のチームがズレンシックのいたミルウォーキーだから特別扱いなのかなにか知らないが、こんな意味の選手起用をしてどうする。
おまけにまたしても、ブルペン投手の無駄使いから、結局ロウまで投入してコネ捕手城島に潰させるのだから、始末が悪い。

2009年9月15日、虚弱スネルを84球で降板させ、「城島リスク」を無視した「タラレバ継投」に失敗、好調ロウを無駄使いするだけでは飽き足らず、負けゲームに投手3人を無駄使いする無能監督の「自殺行為」と、試合後の泣き言&言い訳インタビューを笑う。



それにしても、コネ捕手のバッティングはお笑いそのもの。
ノースリーからキャッチャー・フライだの、お決まりの三振だの、打率が.240を切るのも、目前だ。最も得意なはずの9月の帳尻すら出来ないのだから、失笑する。






damejima at 11:13

September 11, 2009

10日のカブス戦で、ピッツバーグのロニー・セデーニョが移籍後5本目(シーズン通算では10号)となる3ランを放ち、3安打3打点。
Ronny Cedeno Stats, News, Photos - Pittsburgh Pirates - ESPN


これで移籍後の成績はこうなった。

移籍後のセデーニョ
34ゲーム出場 109打数31安打 ホームラン5本 18打点
打率.284 OBP.339 SLG.459 OPS.798
シアトル時代含む得点圏
60打数15安打 三塁打2 ホームラン4 26打点(シアトル時代含む)
打率.250 OBP.318 SLG.517 OPS.835

ちなみに、こちらは「スラッガーと噂」の(失笑)コネ捕手城島
ほぼ倍の打数で、この程度(笑)ランナーがいると、2007年同様、まったく役立たずな800万ドルのみすぼらしい粗大ゴミ(笑)

2009城島
59ゲーム出場 201打数50安打 ホームラン8本 21打点
打率.249 OBP.296 SLG.398 OPS.694
ランナーズ・オン
打率.205 OBP.260 SLG.352 OPS.612
得点圏
43打数9安打 二塁打2 ホームラン1 12打点
打率.209 OBP.286 SLG.326 OPS.612


他の数字の比較

ホームラン率 AB/HR
移籍後のセデーニョ 21.8
コネ捕手        33.4
移籍前のジャック・ウィルソン 66.5
移籍後のジャック・ウィルソン 92.0

IsoP
セデーニョ ,174
コネ捕手  .149
移籍前のジャック・ウィルソン .120
移籍後のジャック・ウィルソン .087

SecA
セデーニョ .248
コネ捕手  .204
移籍前のジャック・ウィルソン .180
移籍後のジャック・ウィルソン .163


比較するまでなかったな(笑)哀れなもんだ。
球場の大きさ?(笑)そんなもん、関係ねぇわ。
打てるセデーニョを十分使いもせずに放出して、クレメントを安売りして、代わりに打てもしないジャック・ウィルソンを獲った、そんだけ(失笑)
ズレンシックが神様?(笑)単なるトレードべた(笑)

そして、ビクター・マルチネスやポサダみたいなバッティングができるわけもない、シーズンの半分しか出られないコネ捕手に800万ドル払うんだからな(爆笑)実質シーズンあたりのサラリーに直すなら、倍の1600万ドルの捕手。ぎゃははは。笑える。

半分しかシーズン出なくても800万ドル、1シーズンに直せば1600万ドルもらってるのと同じ「史上最高サラリーのキャッチャー」(爆笑)イチローですら越える高額サラリーのヘボキャッチャー(笑)

なのに、無能な評論家は「もっと城島を出せ」(笑)
あのな。出さないんじゃあないの、オッサン。
「出られない」の。わかった?(笑)

スラッガー気取りの9月のコネ捕手(笑)は、ランナーがいない場面での三遊間まぐれシングルと、消化試合での帳尻ソロ・ホームランのみ(失笑)






damejima at 21:22

September 05, 2009

さすが、コネ捕手。笑いのツボを心得ている。
腹が痛い(笑)

2009年 今年たった7本しか打っていないホームランの約半数、「3本」
2009年 たった19しか挙げていない打点の約3分の1強、「7打点」
これら全て最下位のオークランドとの対戦での打撃成績というのだから、おそれいった8Mの「強打者様」だ。たまらなく、おかしい(笑)

シーズン100敗した2008年も、今年とそっくり。ただの「オークランド戦専用帳尻打者」とはな(笑)さすが、高給取り(笑)
2008年 ホームラン7本中、3本がオークランド戦(カード別最高)
2008年 39打点中、9打点がオークランド戦(カード別最高)
2008年 19四球のうち、4四球がオークランド(カード別最高)


今年192打数47安打、打率.245、7ホームラン19打点の、このただでさえ中身の無いヘボ打者の成績から、オークランド戦を除いてみれば、この打者の実態がわかる。

165打数40安打、打率.242、4ホームラン12打点。

なんだこれ。なに、このショボさ(笑)
まやかしもいいところだろ。


9月3日現在のコネ捕手城島の今シーズンの各打撃数字を見てみろ。笑えるから。


ホームグラウンド セーフコでの打撃
ロブ・ジョンソン AVG.190 OBP.271 SLG.310 OPS.581
コネ捕手城島 AVG.216 OBP.259 SLG.343 OPS.602

ランナーズ・オン
ロブ・ジョンソン AVG.222 OBP.328 SLG.394 OPS.722
コネ捕手城島 AVG.209 OBP.261 SLG.360 OPS.621

得点圏
ロブ・ジョンソン 56打数15安打 AVG.268 OBP.391 SLG.411 OPS.802
コネ捕手城島 41打数9安打 AVG.220 OBP.289 SLG.341 OPS.630

打順6番
ロブ・ジョンソン 15打数4安打 AVG.267 OBP.476 SLG.267 OPS.743
コネ捕手城島 44打数6安打 AVG.136 OBP.191 SLG.205 OPS.396


勝負強さ、という点で、あらゆる面でロブ・ジョンソンの勝ち。
セーフコランナーズ・オン得点圏6番、ではコネ捕手はまったく必要ない、
つまり、「肝心なところ」では、全く必要ない打者、コネ捕手城島(激笑)


せいぜい、9月に、オークランド戦の8番あたりで勝手にバット振り回して、帳尻しまくるといい。
こちらはなにーーも、気にならない(笑)
まったくなんの評価もするつもりにならない。かえってオークランド戦で打てば打つほど笑わせてもらっている(笑)

damejima at 01:29

August 31, 2009

ロブ・ジョンソンの2号2ランは、4-2というスコアの4回に、ハナハンのソロに続いて出たもので、結局ゲームは8-4で終わったわけだから、価値が高い。
この男、長打を実にいいところで打つ。なにか、そういう「ツキ」をもっている。
ロブ・ジョンソンの2ラン(動画)
Baseball Video Highlights & Clips | KC@SEA: Johnson hits a two-run homer to left field - Video | Mariners.com: Multimedia

Kansas City vs. Seattle - August 29, 2009 | MLB.com: Gameday

それにしても、いくらゲーム終盤に7-2と、5点差があったとはいえ、先発スネルが5回に打者の打球による怪我でマウンドを降りた後に出す投手がバティスタ、メッセンジャーのリレーでは、あぶなっかしい勝利になるのは当たり前。
ワカマツは、投手節約かなにか知らないが、終盤2イニングを今のブルペンでは最悪の投手といっていいメッセンジャーにまかせるとは、何を考えているのやら。
ほかに人材がいないならともかく、メッセンジャーよりマシな投手など、いくらでもいる。ジャクバスカスをマイナー送りにした意味すらわからない。
最終回にメッセンジャーが2本スタンドに放り込まれて、自責点2で終わらせられるゲームを無駄に4失点にした。明らかに監督の投手起用ミスである。

バティスタの捕手別 被打率
ロブ・ジョンソン  .238
城島        .283
キロス       .286
バーク       .318


今日のBS1の解説は、かつての城島のチームメイト武田だったが、例によって、何度も何度も執拗に「城島のほうがジョンソンより明らかにバッティングがいい」と連呼して、城島を出場させるべきだと力説しているそばから、ロブ・ジョンソンがバコンと2ランをスタンドに放り込んだのには、大いに笑わせてもらった(笑)

「ロブ・ジョンソンより城島のほうがバッティングがいい」などというまやかしは、ただの「印象操作」であって、「そんな事実はない」ことくらい、いまやメジャーファンでシアトルのことをよく知る人なら、誰でもがわかっている。
そもそも、40万ドルのサラリーのロブ・ジョンソンの20倍の、800万ドルもらっているヘボ打者が、勝ちの決まったゲームの終盤に、ロブ・ジョンソンの打撃データにようやく追いつく程度の帳尻ヒットを打ったくらいで、「城島の打撃のほうがいい」などという嘘を、さも本当のことのように得意げに語るのが、どれだけ恥ずかしいことか。
このブログでも何度もコネ捕手城島の打撃数値を取り上げているわけだが、日本の解説者も、まず思い込み(笑)だけで語ることを卒業しないと話が始まらない。

2009年8月24日、コネ捕手の毎年恒例「ポストシーズン争い脱落後の出場機会の不自然増+帳尻打撃 特別扱いサービス月間」はじまる。とはいえ8月はここまで三振の打率.162。

2009年8月3日、チーム打撃ランキングで「バッターとしての城島」の位置を確認してみると、「最低打者は実は城島」と判明した。


今日現在のロブ・ジョンソンとコネ捕手城島の打撃データはこんな感じだ。この程度で十分だろう。わざと、どちらがどちらのデータか、伏せておく。このブログをよく読んでいる人なら、このほとんど変わらないデータの上と下、どちらがロブ・ジョンソンで、どちらが城島か、わかるはずだ。
データならもっともっとあるから、自分で勝手に調べるといい。守備にしたって、ロブ・ジョンソンのほうが城島よりいいと、数字を挙げて語っているサイトも、アメリカの大手サイトにある

RC27 IsoP SecA P/PA AVE OBP SLG OPS 
3.15 .122 .218 3.78 .227 .296 .349 .646
3.32 .130 .168 3.32 .239 .278 .370 .648

Seattle Mariners Batting Stats - ESPN






damejima at 01:06

August 26, 2009

2008年7月 .130
2009年8月 .162(8月24日まで)
2008年4月 .182 →優勝争いから5月にして脱落
2007年7月 .191 →ワイルドカード争いから脱落
2008年8月 .200 →シーズン100敗

今年も城島を処分しないシアトルは、ポストシーズン争いからの脱落がほぼ決まったが、その後の消化試合恒例の、コネ捕手城島のバッティング面の帳尻あわせが始まった。
年々、このダメ選手の「特別扱い」はすすむばかりだが、今年はまた度を越している。

城島の.260や.270そこら程度のシーズン打率やホームランなど、こういう毎年のようにやっている「チームがプレーオフ争いから脱落してからの帳尻あわせ」、つまり、「厳しいペナント争いとは無縁になったチームで、チームが優勝争いから脱落した責任を問われるどころか、むしろ出場機会を増やしてもらって、バットをむやみに振り回しても責任が薄い8月・9月に、何も言われないのをいいことに、みかけだけ帳尻あわせした結果」に過ぎない。

だが、2008年と2009年に限っては、それらに加えて「正捕手から脱落したはずのダメ捕手を、ポストシーズンから脱落したあたりでチーム側がそろそろと、いつのまにか城島を正捕手に戻して打席を増やしてやる」という念の入りまくりな荒業が加わった。
無理にでも城島にゲーム数をこなさせ、その「無駄ゲームの中で帳尻バッティングさせる」という反吐の出そうな「ポストシーズンが無理だとわかった後の城島帳尻月間づくり」が、シアトル恒例行事、年中行事というわけだ。

おまけに、この「城島消化ゲーム帳尻打撃セール」、今年は、城島のみならず、グリフィー、スウィニー、ブラニヤンなどの振り回す系の打者全体も加わってやりだしている。

このところのシアトルの得点の大半が散発のホームランである理由がわからない馬鹿が、ファンにも、さらにはBS解説者にすらいるようだが、どこまでお人良しの馬鹿なんだ。そのくらいのこと、ここまで八百長まがいの御贔屓選手起用を続けてくれば、誰にだってわかりそうなものだ。

ただでさえ低いシアトルの得点力がこんなことをやっていて、上がるわけがない。ロブ・ジョンソンの先発ゲームでも、いくら失点を3点程度に抑えても、味方のエラーや得点不足で負けるケースが頻発している。



この「帳尻月間」「御贔屓選手起用」の余波で、2008年のクレメントは場所を失ったが、またしても、今年もロブ・ジョンソンが場所を失おうとしているらしい。

2シーズン続けて、よくこんなフェアでないことができるものだ。

呆れ果てて反吐が出る。
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


以前に何度か書いたことがあるが、メジャー挑戦する意味の全くなかった城島がスタッツ的にたったひとつBaseball Referenceに残した記録というと、「三振率」くらいなものだ。つまり、メジャーでも「あまり三振しないバッター」ということだ。

勘違いしてはいけないのだが、「三振しないバッター」だから、凄いわけでもなんでもない。ただ「むやみと、無駄にバットにボールを当てるのでて、凡退したり、併殺しやすいバッター」というだけだ。

その「なんでもかんでもバットに当てるだけのダメ打者」に、この8月にちょっとした異変が起こった。ゲームログを見てもらえばわかるとおり、この8月、コネ捕手は毎試合のように三振しているのである。


原因は簡単。
コネ捕手、ロブ・ジョンソンに抜かれた長打率を粉飾したくてしょうがないのだ。

ロブ・ジョンソンの打撃に関する記事で書いたが、城島のバッティングは打率がいくら.260とか見かけあっても、あれはただの「みせかけ」である。IsoPやSecAなどを見てもらえばわかるとおり、ペラペラで、ほとんど中身がない。たまたまひっかけたショートゴロが三遊間を抜ける程度のシングルが積み重なっただけの、見掛け倒しもいいところだ。
ロブ・ジョンソンが一時いい場面で二塁打を連発していた関係で、ロブ・ジョンソンにバッティングの「中身」では追い越されていた。

いまチームに出場機会を無理矢理増やしてもらってまで城島が必死にやっているのは、この「シングルヒットしか打てない薄っぺらなバッティングスタッツに、なんとか無理矢理『長打』を帳尻あわせして、見栄えを整えること」だ。
なんという「みかけだおし」。失笑するしかない。


しかし、その結果、どうなったかといえば、無理矢理長打狙いでバットを振り回した結果、三振も急増、やがて、まったくバットにボールが当たらなくなり、ボールが見えなくなるほどフォームを崩して、月間打率.162のていたらく。いまや、ストレートには振り遅れ、大きな変化球は空振りする。


この8月、ホームランを3本打ったことで城島の打撃が好調だと思っている馬鹿なテレビ解説者がいるかもしれないが、そんなヨタ話は信じてはいけない。

月間打率の.162は、過去の記録の中で2番目に酷い月間打率。
こんな成績で8Mもらうものだ。クラブハウスで「日本人に対するやっかみ」の原因を作らないわけがない。原因はもちろんこのコネ捕手の「特別扱い」だ。






damejima at 13:50

August 04, 2009

5つの指標で「ロブ・ジョンソンと城島の打撃面の比較」をしてみたが、今日は、その同じ5つの指標について、コネ捕手城島がチーム内ランキングでどういう位置にいるかをみてみる。

方法は2段階を経た。

(1)まず、「チーム全体のランキング」をつくる。(8月3日現在。マイナーにいる選手を除く。あとのほうに掲載)
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN

(2)次に、そこから「移籍してチームからいなくなった選手」、「トレードでチームに来て、数ゲームしか経過してないウィルソン」「マイナーから上がってきたばかりのソーンダース」を除く。


そうすると、こうなる。

結論はいうまでもない。
「チーム最低のバッターは城島」
だ。


OBP 出塁率
城島      .288 ワースト
ウッドウォード .288

BB/PA 打席あたりの四球数
城島      .027 ワースト
ベルトレ    .035

P/PA 打席あたりの投球数
城島      3.25 ワースト
スウィニー   3.35

IsoP Isolated Power
ウッドウォード .015
チャベス    .068
城島      .100

SecA Secondary Average
ウッドウォード .104
城島      .136


城島が、たまのシングルヒットでいくら打率の体裁をかろうじて.260に揃えたとしても、その中身が、まったくもってひどすぎる。みかけだおしもいいところ。
ブラニアンやハナハンのように球を選ぶわけではない。グリフィーやランガーハンズのように見極めて四球を選ぶわけでもない。
早打ちで、出塁率は最底辺、出塁率に中身がなく、かといってロペスやグティエレスのように、長打が打てるわけでもない。


最近トレードが続いたが、特にショートストップはベタンコートの放出、セデーニョの獲得と放出、ウィルソンの獲得とクレメントの放出と、いじりまくった。
そんな暇と金があるなら、一刻も早くダメ打者でダメ捕手の城島にチームを去らせるべきだ。



チーム内打撃ワースト・ランキング
(シェルトン、バークなど、マイナー選手を除いてある)

OBP 出塁率
セデーニョ   .213
ウィルソン   .250
バレンティン  .271
ベタンコート  .278
城島      .288
ウッドウォード .288

BB/PA 打席あたりの四球数
ウィルソン   .000
城島      .027
ベルトレ    .035
ソーンダース  .036
ロペス     .040
ベタンコート  .041
バレンティン  .047
セデーニョ   .049

P/PA 打席あたりの投球数
城島      3.25
ベタンコート  3.27
スウィニー   3.35
ウィルソン   3.38

セデーニョ   3.67
バレンティン 4.17

IsoP Isolated Power 長打率ー打率 長打に関する指標
ソーンダース  .000
ウッドウォード .015
チャベス    .068
ベタンコート  .080
城島      .100

セデーニョ   .124
バレンティン  .142

参考)AB/HR ホームラン1本打つのにかかる打席数
セデーニョ   37.2
バレンティン  38.8
城島      46.7
次の記事で書いてみるが、放出されてしまったセデーニョやバレンティンが打てない、というのは、城島の現状から比較すれば「単なる先入観」でしかない。城島がホームランをわずか3本しか打っていないのに対して、セデーニョはホームランを5本、3塁打を2本打って、城島よりはるかに長打を打っていた。

SecA Secondary Average
ソーンダース  .000
ウッドウォード .104
ウィルソン   .125
ベタンコート  .134
城島      .136

セデーニョ   .183
バレンティン  .232






damejima at 16:45

August 03, 2009

以下は打率、出塁率、長打率、OPSの順
ロブ・ジョンソン(2009年8月1日)
.216 .294 .335 .629
城島      (2009年7月31日)
.257 .288 .357 .645

参考)Griffey Jr.(2009年7月31日)
.223 .330 .401 .732

ロブ・ジョンソンとコネ捕手城島の打撃成績をパッと見ると、打率こそ見た目に4分ほどの違いがあるというだけの理由で、先入観だけで「打撃だけはロブ・ジョンソンより城島のほうが上」と思いこんでいる人がまだまだ多い。

だが、城島の中身の薄いバッティングには、打率だけ見ていてはわからない「中身の酷さ」がある。長打のほとんどない城島と、長打が打てて四球も選べるグリフィーの打撃スタッツを比較してみると、わかることがたくさんあるのと同じである。

また、よく「ロブ・ジョンソンが城島の打撃スタッツを追い抜く日は近い」とよく言う人がいるが、それはまったく違う。既に追い越している。
中身で見ると、城島の2009シーズンのバッティングの中身は「キャリア最低の非力さ、出塁率の悪さ」であり、すでにパワーや出塁の中身という部分において、とっくにロブ・ジョンソンに追い抜かれている。

Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


OBP 出塁率
ロブ・ジョンソン .294
城島       .288

BB/PA 打席あたりの四球数
ただでさえ四球は城島の苦手分野だが、そのもともと四球を選べない城島のキャリアの中でさえ、2009年はキャリア最低スタッツになっている。
ロブ・ジョンソン .096
城島       .027 (キャリア最低)

P/PA 打席あたりの投球数
3.9を越えると云々言われることが多い。
城島はもともと早打ちで有名なバッターだが、2009シーズンはその「早打ちぶり」に拍車がかかって、メジャーに来て最も早打ちなシーズンになろうとしている。
ロブ・ジョンソン 3.77 (キャリア最多)
城島       3.25 (キャリア最少)
チーム      3.75

IsoP Isolated Power
=長打率−打率。「シングルヒットでも長打率が上昇する」というSLG長打率の弱点を解消したもので、打者のパワーを示す。
ロブ・ジョンソン .119
城島       .100 (キャリア最低)

SecA Secondary Average
=(塁打−安打+四球+盗塁−盗塁死)÷打数。出塁率の内容を評価した指標。
ロブ・ジョンソン .227
城島       .136 (キャリア最低)



PECOTAの2009年予測からみた城島のバッティング

正確な予測で知られるPECOTAにおいて、城島の.257という7月末現在の打率の評価は、およそ40%台後半の達成率ということになる。
だが、こと出塁率や長打率ということになると、出塁率.288 長打率.357ともに、達成率は40%を割り込んでいる。
VORPというのは「控え選手を上回る価値がどれだけあるか」という意味の指標だが、当然のことながら、2009年7月31日現在の城島のバッティングでVORPがプラスになるのは「打率だけ」であり、そのプラス数値もたった1ポイント程度に過ぎず、肩を並べているといったほうが正確で、差などない。
むしろ、達成率40%を切っている出塁率や長打率においては、城島のVORPはおそらく2ポイント程度のマイナスが出ており、ここからも、ロブ・ジョンソンのバッティングが既に城島を追い越していることがわかる。

城島がゲームに出れば出るほど、
チームの出塁率や長打率に悪影響が出る。


    打率  出塁率 長打率  VORP
50% .259  .301  .383   1.3
40% .250  .293  .366  -1.9
25% .236  .279  .338  -6.4
10% .210  .252  .287  -12.7

PECOTAによる城島の2009 Forecast(成績予測)

PECOTAによるロブ・ジョンソンの2009 Forecast

VORPとは
Value Over Replacement Player.
The number of runs contributed beyond what a replacement-level player at the same position would contribute if given the same percentage of team plate appearances. VORP scores do not consider the quality of a player's defense.

Pecota 2009 for Johjima







damejima at 07:29

June 30, 2009

シアトルのファンや、メディアの出来損ないライターの中には
「裏口入学のコネ捕手城島が先発すると、得点力が上がり、ロブ・ジョンソンやバークなどが先発だと、得点力が下がる」などと、
なんの根拠もない自分勝手な思い込み、くだらない先入観丸出しの虚言を世間に垂れ流して日々満足している馬鹿が沢山いる。


事実は正反対だ。

「コネ捕手城島がスタメンにいないほうが、シアトルの得点力は高い」のである。言い方を変えれば、「城島先発ゲームは、得点が少なく、失点がむやみと多い」のである。



そして勘違いしてもらっては困る。
ロブ・ジョンソンの先発ゲームは「失点の少なさが得点の少なさを補っている」のではない。
「ロブ・ジョンソンの先発ゲームは基本的に、得点が多く、かつ、失点が極度に少ない」のである。。また、たとえ得点の少ない期間にぶつかっても、失点の少なさで負け数を最初にとどめている。



今シーズンはダメ捕手がベンチにいる時期、いない時期がハッキリしているために、なにかと比較に便利なシーズンだ。
城島のいる時期、いない時期、それぞれの得点力をストリークデータで比べてみる。(以下、太字の色つきは、ロブ・ジョンソン(赤色)城島(青色)、それぞれの正捕手出場時期にピッタリあてはまるデータ。標準の太さの色つき部分は、それに準じるデータ)

ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア(赤色)
(A1)4月16日〜4月29日 13ゲーム
(A2)5月26日〜6月25日 26ゲーム


城島の先発出場期のコア(青色)
(B)5月1日〜5月25日 24ゲーム



(A1)ロブ・ジョンソンの先発出場期の第1コア
4月16日〜4月29日 13ゲーム

2009-04-16〜2009-04-29
6勝7敗 勝率.462 得点47 失点57

この期間の得点47は、今シーズンの得点数としては中の下くらいの数値。だがもちろん、下には下が、もっともっとある。

13ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-21 2009-05-04 7-6 .538 61 62
2009-06-11 2009-06-25 8-5 .615 60 51
2009-04-22 2009-05-05 6-7 .462 59 67
2009-06-14 2009-06-28 9-4 .692 58 48
2009-04-19 2009-05-03 7-6 .538 58 64

13ゲームでの得点数 ワースト
ほぼ全て城島の先発出場コア
2009-05-12 2009-05-24 5-8 .385 39 56
2009-05-13 2009-05-25 5-8 .385 39 55
2009-05-04 2009-05-17 3-10 .231 39 75
2009-05-10 2009-05-23 5-8 .385 39 55

2009-05-14 2009-05-26 5-8 .385 37 53


最悪の数値なのは言うまでもない。
特に酷いのは5月4日から5月17日。39得点に対して、75失点、勝率がたったの.231しかない。4試合に1試合も勝てない勝率である。1ゲームあたり3点と低い得点力の一方で、失点平均5.8と、異常な失点数が続いたことがよくわかる。


(A2)ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア
5月26日〜6月25日 26ゲーム

2009-05-26 2009-06-25
16勝10敗 勝率.615 得点109 失点84


26ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-06 2009-05-04 15-11 .577 116 107
2009-04-07 2009-05-05 14-12 .538 112 113
2009-05-26 2009-06-25 16-10 .615 109 84
2009-05-27 2009-06-26 16-10 .615 108 88
2009-04-08 2009-05-06 14-12 .538 108 116

ロブ・ジョンソンの(A2)期間がそっくりそのまま、26ゲームでの得点ランキング3位に入った。
他の1位2位5位のデータでは、得点も100を越えたが失点も100を越えているため、勝率が6割を超えているデータはない。
しかし5月26日から6月25日までの26ゲームでは、得点109に対して失点を84に抑えているため、チームは高勝率に導かれた。ロブ・ジョンソンのコア出場時期A2では「得点の多さと失点の少なさが両立している」ことがわかる。


26ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-20 2009-06-18 14-12 .538 85 80
2009-05-12 2009-06-09 12-14 .462 85 94
2009-04-29 2009-05-26 8-18 .308 84 137
2009-05-02 2009-05-29 9-17 .346 84 127
2009-05-05 2009-06-01 9-17 .346 81 124

城島の出場ゲームストリークが最長で24ゲームしかないために、2試合多い26ゲームのストリークデータには、「城島の出場時期だけにピッタリあてはまるデータが出てこない」のは当然。
それでも4月29日から5月26日のデータが、城島の先発時期の前後に1日を足しただけで、かなり該当する。この時期に、シアトルが借金を10作った。勝率も最低レベル。



(B)城島の先発出場期のコア
5月1日〜5月25日 24ゲーム
2009-05-01 2009-05-25 8勝16敗 勝率.333 得点78 失点127

24ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-07 2009-05-03 14-10 .583 105 100
2009-04-08 2009-05-04 14-10 .583 105 100
2009-04-06 2009-05-02 14-10 .583 103 94
2009-04-09 2009-05-05 14-10 .583 102 101
2009-04-10 2009-05-06 13-11 .542 101 110
2009-05-29 2009-06-25 15-9  .625 100 79

5月29日から6月25日の24ゲームでは、100得点を達成する一方で、失点を79に抑えこむのに成功したために、15勝9敗と、7つもの貯金を作ることに成功した。
100得点以上の24ゲームストリークでこれほどの貯金を作ったのは、このロブ・ジョンソンのストリークだけ。
得点力は十分確保されつつ、失点を未然に防いだ成果だ。

24ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-01 2009-05-25 8-16 .333 78 127
2009-05-07 2009-06-01 9-15 .375 78 108
2009-05-19 2009-06-14 12-12 .500 78 79
2009-05-03 2009-05-27 8-16 .333 77 122
2009-05-04 2009-05-29 8-16 .333 74 117


5月19日から6月14日の24ゲームはロブ・ジョンソンのコア期間にかかっているわけだが、ここで勝率.500をキープできていることに注目。得点こそ少なかったものの、失点を極度に抑えることで勝率を.500にもっていけたのは、明らかにロブ・ジョンソンの力。
かたや、城島の先発マスクの24ゲームストリークにモロにかぶる5月1日から5月25日の24ゲームでは、わずか78得点しかできない一方で、最悪の127もの失点を記録。借金を8つも作った。






damejima at 14:05
裏口入学のコネ捕手城島がドジャース戦でインコースを引っ張る「あまりにみっともないバッティングフォーム」を夜中に見た。
Seattle vs. LA Dodgers - June 28, 2009 | MLB.com: Gameday

もし誰か3箇所骨折したとして、それが1ヶ月満たずに全部くっついて、しかも激しい運動?(笑)はい、くっつきました、直りました、ゲームに出られます?(笑)

下手なブラフもたいがいにしろ。


もちろんプロともなればバッティングフォームにはそれぞれ個性があるものだ。だが、体重移動すらできないコンディションのクセに、上半身をひねるだけで、あたかもバットを普通に強振できるぞと見せかけるしかない「お笑いバッティング」は個性とは言わない。

こんな嘘臭いプレーヤーがゲームに無理矢理出て 年間8Mもかすめとって、かたやバークはDFA、かたやクレメントは3Aで腐らせたまま、ときた。



あんな2008年より酷いバッティングで何も感じない野球ファンがいるとしたら、そういう野球を見る目のないお馬鹿さんは掲示板になど書き込みをしないほうがいいし、あれで「2008年からまったく向上もせず、打てないCERA5点のダメ捕手」を持ち上げる提灯記事を書ける有能なライターがいたら、ぜひ目の前でせせら笑ってやりたいものだ。

今シーズンのコネ捕手の打率は、打席数も少ないことだし、あっという間に2割ラインに落ちることだろう。こんなダメ選手、無理にゲームに使うのはどうみても間違っているが、とりあえず打席で毎日毎日恥を書き続けてもらおう。


今の時点で城島のバッティングスタッツは2008年と全く同じ。メジャーLVPに輝いた極寒の2008シーズンが偶然ではなかったことは、とっくにわかっていたことだが、数字的にもハッキリした。
まったく変わらないコネ捕手城島の
2008年と2009年の打撃スタッツ

2008シーズン終了時
打率.227 OBP.277 SLG.332 OPS.609
2009シーズン 6月28日時点
打率.229 OBP.253 SLG.354 OPS.607


2007年
なにせ、このダメ打者、ポストシーズン進出がなくなった後の9月の消化試合で必ず毎年のように帳尻をあわせてくるわけだが、出塁率など、ちょっと数字を掘り下げるだけで、この2007年ですら酷い中身だということはわかったはずだ。四球をほとんど選ばず、たいした意味のある長打もなく、併殺だらけなのだから、当たり前のことだ。
打撃低迷がハッキリしだしたのはこの2007年に始まっているのだが、当時はいくら言っても、帳尻後の打率に誤魔化されるためか、それがわからない馬鹿が多い。
とにかく2007年は城島の異常な併殺打の数々でランナーは死に続けたし、走者のいる時の最悪な打撃でランナーをとことん無駄にし続けた。ホームランのほとんども、ゲームの大勢と関係ない場面。
7月 月間打率.191
開幕から8月18日まで
得点圏打率     .219
ランナーズオン打率 .222


シーズン終了時 打率.287
OBP.322 SLG.433 OPS.755

参考 2009年6月29日の同じ打率の好打者
Ben Zobrist TAM .287 .404 .622 1.026
Jermaine Dye CHW .287 .355 .566 .921


2008年
城島の併殺打でホームでブーイングが起きる、なんていうシーンもあったのが、この年。言うまでもなく、シーズン通して大半の月の打率が2割程度しかなく、9月にまたもやズル賢く帳尻してみせたものの、帳尻してすらシーズン打率は.227。実際、8月終了時で打率はなんと.208しかなかった。
4月 月間打率.182
6月 月間打率.232
7月 月間打率.130
8月 月間打率.200
8月終了時点 打率.208


シーズン終了時 .227(←9月に帳尻してすら、これ)
OBP.277 SLG.332 OPS.609


2009年
6月28日時点での数字は、まったく2008年と同じになった。そしてこれから、もっともっと下がるだろう。2割を切るのも時間の問題とみる。あれだけバラバラなフォームでバットを振り回してメジャーのボールについていけるなら、そこらの高校生でもメジャーリーガーになれる。

6月28日時点 打率.229
OBP.253 SLG.354 OPS.607







damejima at 03:44

June 08, 2009

ミネソタとのシリーズが2勝1敗と勝ち越して終わった。
労の多いゲームばかりだったが、これでついに借金1までこぎつけた。
3人の違う捕手が受けるという、ちょっと変わったシリーズだったが、やはりゲームのスムーズさ、ランナーが出た後の不安の少なさという点で、ロブ・ジョンソン先発のメリットの大きさを再認識した。
Minnesota vs. Seattle - June 7, 2009 | MLB.com: Gameday
ベダードはQSこそできなかったものの、これで5勝目。今日のベダードがQSできなかった原因のひとつは、球審のジャッジ。あまりにもバラついたジャッジにバッテリーがなかなか対応できず、球数が増えた。
カーブを得意にするベダードにとって、ベース上を横切る球、低めに決まる球は生命線なのだが、この日のゲームの球審は明らかにメジャーらしからぬ高すぎるストライクゾーンで、ベースを横切る変化球、低めに対して異常に辛く、失点イニングでも四球を連発「させられて」しまった。

チームERAは3.74というハイスコアのままで、ア・リーグNo.1をキープ。チーム打撃の貧しい現状を考慮すれば、高い防御率をキープするのはいまや必須なのはわかりきっているが、そのために必要な人材、特に必要な捕手が誰なのか、いらない捕手が誰なのか、もはや言葉にするまでもない。城島以外の3人が捕手を勤めるというこの珍しいシリーズで、城島など、もう、このチームに全く必要ないことはアメリカのファンやメディアにも十分理解できたことだろう。


ロブ・ジョンソンは5日のナイターで打球が足に当たってずいぶん痛がっていたが、いちおう大事をとって、このあとのボルチモアの遠征も少しゲームを休むらしい。そのためにマイナーから、2007シーズンに控え捕手として好成績を収めていたバークがひさびさにコールアップされてきた。ここからの数ゲームはキロス、バークという予定外の捕手2人で回すことになるのか?


今日のシリーズについてミネソタ側では、現在ア・リーグの防御率ランキングベスト10に入っているシアトルの3人の主力SP(先発投手)と連戦する「得点はかなり困難なシリーズになる」とわかっていた。
シアトルの先発投手陣を牽引してきた最近のロブ・ジョンソンの驚異的な仕事ぶり、シアトルの先発のレベルの高さは、既に他チームにも情報として浸透したのである。実際ミネソタはこの3ゲームでわずか4点しか取れなかった。
Coming into this series with the Mariners, the Twins knew it might be a difficult task to score runs. Facing the trio of Seattle's hottest starters -- Felix Hernandez, Jarrod Washburn and Erik Bedard -- the club knew it would take a strong offensive effort to come out with victories.
Slowey struggles as Twins drop finale | twinsbaseball.com: News

ミネソタ側記事では「シアトルは得点圏に17回もランナーを進めて一度も得点してない」のに、そんなチームに負けたと嘆くのだけれども、彼らだって「24回も得点圏にランナーを進めておいて、2度しか得点してない」のだから、お互い様である。
今日のゲームについてたまたまホームランが出たか出ないかの「両軍の偶然の差」が今日のゲームの勝敗を決めた、などと書いているヘボなライターをたくさん見たが、それは大間違いだ。



まずはシアトルのこのデータを見てもらいたい。
Sortable Team Stats | Mariners.com: Stats

シアトルの防御率はたしかにア・リーグ1位だが、ではランナーを出していないかというと、OBA(被出塁率)や、WHIP(=Walks plus Hits per Innings Pitched、イニングあたりの与四球+被安打の率)では、他チームとそれほど変わりばえしない。というか、そんなデータを見るより、ゲームを毎日見ているファンなら、もう、うんざりするほど毎回ランナーが出ていることは誰でも知っている(苦笑)。
むしろ防御率を保つのに大きな効果が出ているのは、被長打率や被ホームラン数。
特に被長打率は、トップのチームとボトムのチームでは1割ほども差のある偏差の大きい数値だが、シアトルは他チームより、かなり数値がいい。
長打が少ないから、例えばたとえシングルヒットを2本続けて(または四球の後にシングルとか)打たれても、焦らずに守りさえすれば失点せずにすますことができる。投手陣の能力があるからである。逆に言えば、シアトルの失点はエラーがらみなことも少なくない。

ライトとセンターの肩や守備の良さはランナーを3塁に進ませないために、かなり重要だ。ランナー1塁の場面からイチローの前に転がるライト前ヒットでランナー1、3塁になるのを防げた、というのは典型的なケースで、見えないファインプレーである。
また「ダブルプレー成功」もシアトルではゲームでの必須ファクターだ。ダブルプレーをとれるロブ・ジョンソンのリードの存在はかなり大きい。またダブルプレーでの内野のミスは許されないのは当然で、二遊間の確実な守備はシアトルの失点減少に絶対に欠かせない。1塁手のブラニヤンのキャッチングは信頼性がある。


要は、「ランナーを出されはする。だが、長打を徹底して抑え込みながら、結果的に0点で抑える」そういうチームカラーが定着しつつある、ということ。もちろん、このカラーを作ったのは裏口入学のコネ捕手さんでないことは言うまでもない。このチームカラーの維持のためには、キャッチャーは誰でもいいわけがない。
コネ捕手さんの特徴は「一度ランナーが出ると極端にリードが単調になり、ズルズル、ズルズル連打され、四球を出し、大量得点される。大敗が決まった後は、大振りスイングでホームランを狙い、ドンデン返しだけを狙って、雑なゲームをする」という、全く別のカラーだ。2009年の、この緻密なチームカラーとは無関係だ。



もうひとつ、ホームランということに関して。

今日のゲームで自称シアトルファンを気取りの人ですら「なになに、バーク、2安打? 1本はホームラン?・・マグレだろう・・・」などとビックリしている人がいるようだが、ホームランはともかく、バークのバッティング自体を侮るのは全くもって見当違いもいいところ。
彼が控え捕手をつとめた2007シーズンは、OPS1.000なんていう好調な4月から始まって、シーズン43ゲームという少ないゲーム数ではあるが、月間まともにゲームに出るのは数試合という厳しい環境の中で、とうとう3割打ったままシーズンを終えている。
もともとバークは捕手としてはそれなりにいい打撃センスの持ち主なのだ。

Jamie Burke Career Statistics | Mariners.com: Stats
今日のゲームでも本当はむしろホームランより、その打席の、ホームランの前に空振りしたスイングのシャープさ、あるいはホームランを打ったときの1塁へのランニングの速さを見ておくべきだ。
どうやら彼はマイナーで何もせずに漫然と過ごしていたわけではなさそう。スイングがかなりシャープになっているし、なにより、あれほど鈍足だった彼のランニングがかなり改善されている。正直、驚かされた。あまり多くのチャンスはないかもしれないが、苦労人バークの今後に期待したい。
「城島問題」を語る上でも、いつもバークの2007年のことも書き加えなければと思っていたが、今まできちんと触れていない。書き加えていかないと、彼に対して失礼になってしまう。今後の課題としたい。

2007年バーク 月別打撃
4月 14打数5安打
5月 14打数4安打
6月 21打数10安打
7月 20打数4安打
8月 19打数4安打
9月 25打数7安打
シーズン 113打数34安打7四球 2塁打8本 12打点
AVG.301 SLG.398 OBP.363 OPS.761

バーク 2007年全出場ゲームログ
Jamie Burke Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


この2007シーズンの正捕手城島のシーズン打率だが、見た目.287ということになっている。この「妙な」数字のせいか、「シーズン通してそこそこの高打率を残した、チームにバットでも貢献した」と、2007年の城島の打撃の酷さを勘違いしている、データに暗いお馬鹿さんがいる。
だが、実はこの久々のポストシーズン進出の可能性もあったほど調子がよかった2007年のシアトルにとって、城島のバットの貢献はシーズン開始後ほんの2ヶ月間くらいでしかない。
6月後半から7月、8月前半にかけての連続した2ヶ月の打撃の中身は、それはそれはお粗末で酷いものだった。なにせ、この2ヶ月もの長期に渡って続いた特大級スランプの間、打率はわずか.198しかないのである。
併殺打数がア・リーグで3位だかになったのも、このシーズン。どれだけのランナー、得点圏ランナーが城島のせいで無駄になったことか。地区優勝やポストシーズン進出がかかった勝負どころの夏、城島は打線の邪魔者でしかなかった。
城島のシーズン打率.287などという嘘くさい数字は、ポストシーズンに行けないことが確定してからの消化ゲームの中で稼いで帳尻あわせしただけなのである。

この2007年夏の城島の酷い打撃成績はただのスランプではないことは、2008年のシーズン打率で証明されている。

勘違いしてはいけない。

2007年というシーズンはシアトルにとって「城島がチームを牽引したシーズン」などではなく、「チームのポストシーズン行きを、城島(やセクソンなどの不良債権たち)が足をひっぱった」、そういうシーズンなのである。
このシーズンに「攻守両面で城島に足をひっぱられ続けた経験を持つ」投手陣たちが、信頼など置くわけがない。城島の3年契約で最も唖然としたのは、おそらく彼らだろう。
ブログ主も2008年の春、このコネ捕手が「自分がチームリーダーとしてチームを引っ張っていく」などと、とんでもない勘違い発言したのを見て唖然としたのを、よく覚えている。

2007年城島 月別打撃
   打率 OBP  SLG OPS
4月 .327 .375 .558 .933
5月 .310 .327 .500 .827
6月 .268 .326 .378 .704
6月後半 38打数7安打 打率.184
7月 .191 .217 .326 .543 月間89打数17安打
8月 .375 .402 .568 .970
8月前半 40打数9安打 打率.225
9月 .257 .300 .284 .584

城島 2007年全出場ゲームログ
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN



2007年 城島とバーク
打撃・CERA比較(2007年開幕から8/18まで)

このシーズンの城島とバークの各種の成績の間に、2009シーズンの城島とロブ・ジョンソンほどの大差がつかないのは、バークがロブ・ジョンソンのように連続出場する機会になかなか恵まれなかったため、ということもある。切れ切れにでなく、まとまった出場機会を与えられていたら、バークもロブ・ジョンソンの「先発ERA2点の差」ほどではなくとも、もっと城島との差を開くことができただろう。
     OPS  RC27   CERA
城島   .746  4.12   4.88
バーク  .801  5.34   3.65
チーム  .758  4.94   4.61


2007年城島
シチュエーション別打撃成績(8/18まで)

ランナーなし  195打数62安打 7打点(HR7本)
あり      171打数38安打  39打点 打率.222
1塁      66打数15安打
        打率.227 OBP.301 OPS.710(9併殺)
2塁      42打数10安打 9打点 打率.238
3塁      8打数0安打
1,2塁     30打数6安打 6打点(3併殺)打率.200 OPS.594
1,3塁     11打数3安打 3打点(2併殺)
2,3塁     5打数1安打 4打点 
満塁      9打数3安打 11打点(4併殺 HR2)

2007年城島
ランナーズ・オン打撃(8/18まで)

RC27            4.12
ランナーズオン打率     .222(ほぼスタメン最下位)
ランナーズオンOBP     .280
(スタメン最下位 他に2割台はロペスのみ)
ランナーズオン併殺     18併殺
(スタメンダントツワースト、アリーグワースト3位タイ)
得点圏併殺         9併殺
(満塁4回 1・2塁3回 1・3塁2回)
3塁走者(無死、1死)時   6併殺
BB/PA(打席あたり四球率) .031(スタメン最下位)
                     
2007年城島
ランナー1塁での打撃成績(8/18まで)

ランナー1塁で打席に入ると、約6.5打数に1回、15%は併殺打
66打数15安打5四球
打率 .227
OBP .301
OPS .710
9併殺

2007年城島
得点圏 打撃成績(8/18まで)

105打数23安打 3HR 33打点 5四球
9併殺(満塁×4 1・2塁×3 1・3塁×2)
打率 .219
OBP .265
SLG .371
OPS .636



damejima at 15:16

May 26, 2009

サンデー・フェリックス」という記事を書いたばかりの翌日、さっそくデーゲーム。先発捕手は城島だったが、2イニング4失点を残し、いつもの大量失点でゲームから怪我で退いた。
わずか序盤2イニングで4点の失点というのは、防御率に換算するなら、これ、なんと18.00だ。
酷いものだ。打線が全く機能せず、セットアッパーも安定しない現状のシアトルでは、序盤の4失点でゲームは終わってしまい、2005年あたり以降集められたフリースインガーの雑なプレーヤーたちはすぐにゲームを諦めてしまう。
Seattle vs. Oakland - May 25, 2009 | MLB.com: Gameday

城島       2イニング4失点 ERA 18.00
ロブ・ジョンソン 6イニング2失点 ERA 3.00

今の打線の惨状については、かつて監督ワカマツは5月のインタビューだかで「OBP(出塁率)を重視し、改善に取り組む」というようなことを言っていた。
例えばいつぞやなどはベタンコートを2試合スタメンからはずしておいて、さらに監督室に呼び出し、出塁率改善やら、早打ちの改善やらを要望した。そのせいか、ベタンコートは5月18日のボストン戦で珍しく四球を選ぶなどして「生まれて初めて打席で10球選んだよ」というようなことを3流インタビュアーに得意げにコメントしていたものだ。やれやれ。困ったもんだ。
Steve Kelley | Don Wakamatsu's Mariner Way puts attention on details | Seattle Times Newspaper
http://seattletimes.nwsource.com/html/stevekelley/2009231787_kelley18.html
その後ベタンコートはほんの一瞬だけは、1試合で2四球を選ぶような殊勝なところを見せたが、今日のゲームを見ればわかるように、すぐに元どおり。
ノーアウトで4度イチローが出塁しても、一度バントした以外はロクなバッティングはせず、7回の無死1、2塁ではあっさりダブルプレー。3流インタビュアーのシャノンに「イチローの後を打つのは難しい」などと愚痴を言って、馴れ合っている場合ではない。


ベルトレ、セクソン、城島、ベタンコートなど、こういう雑なプレーヤーの集団がシアトルに一斉に導入されたのは2005年あたり以降だ。考えもせずバットを振り回すしか能がないフリースインガーばかりをコレクションしていったシアトルの、かつての雑なチーム編成の残債である。
チームに大量に残されている不良債権は、城島はじめ、今も処分されていない。

30代のオッサンに言葉で「変われ」と言って、変われるものではない。
監督ワカマツがどんな野球を想定しようと、それにフィットしたプレーヤーなど、残債プレーヤーにはいない。唯一の希望の星だったイバニェスはトレードしてしまい、トレードしたアダム・ジョーンズには大活躍され、一方では、現状の内野守備は今日のゲームでもア・リーグのエラーランキング1位と中継で紹介されるお粗末ぶり。
これでゲーム後にはしゃいでいたら、頭がおかしいというものだ。


5月25日時点でのチームスタメンプレーヤーののOBPランキングはこうなっている。
2009シーズンから800万ドルかすめとっている城島が、壊滅的な打撃成績だった2008シーズンからまったく改善されるどころでないことは、ひと目でわかる。たまに打つマグレのホームランなど、なんの役にもたたない。セクソンそっくり、いや、セクソン以下である。

例えばマグレでソロを打つヘボ打者より、打率は2008年の城島並みに低いが四球を選んでくれるグリフィーのOBPは、城島より上である。こういう逆転現象はかつてのセクソンでも同じことがあった。セクソンも四球数がチームで最も多いため、OBPでは城島より上だったのだ。
城島の打撃など、昔からセクソン以下である。

2009年5月25日のチームOBPランキング

(最初の数値は出塁率。2つめの数値は打率)
ブラニヤン .393
イチロー  .365
グリフィー .363 .232 四球23
グティエレス.344
チャベス  .323
ベタンコート.291
バレンティン.286 .244
2008城島.277 .227
スウィーニー.276 .232
2009城島.275 .250
ロペス   .265 .221
セデーノ  .250 .188
ベルトレ  .246 .211
ジョンソン .219 .188


Team OBP 2009.5.25



damejima at 19:16

March 25, 2009

(カッコ内は城島打席時の、日本-韓国の得点経過)
1回表 2死2塁。四球(0-0)
3回表 無死1,2塁。サードゴロ
バント2度失敗の後、凡退。二塁封殺。先制機を逃す(0-0)
5回表 無死1,3塁。空振り三振
追加点ならず。この裏、同点に追いつかれる(1-0)
7回表 1死1,3塁。サードゴロ併殺。チェンジ
中島タイムリーの1点止まりで終わる(2-1)
9回表 1死1,2塁。センターへ浅いフライ
ランナー動けず、この裏、同点に追いつかれる(3-2)
10回表 2死満塁。見逃し三振。チェンジ
ダメ押しならず(5-3)
参考資料:スポーツナビWBC特集 決勝 日本対韓国
http://live.sports.yahoo.co.jp/sportsnavi/241_wbc.htm

この11LOBという数字の凄さ、どう説明するとわかってもらえるだろうか。あまりにすざまじい数字なので、かえって悩む。
長い手順を踏んで説明してみるしかない。

●LOBって何?
LOBは、Left On Base。つまり残塁。
日本のプロ野球中継ではチームでの残塁総数しか気にしてないわけだが、メジャーではMLB公式のゲームログに個人LOBが残る。例えば満塁で三振すれば、塁上には進塁できなかった3人のランナーが残される。だからバッター個人に3つの個人LOBが記録される。
もし三振した次のバッターが満塁ホームランを打ってイニングが終わったらどうか。ランナーは一掃されて3アウトだから、チームLOBはゼロになってしまう。だからチームLOBだけしか見ていないと、打線の中の誰がランナーを無駄にしているか、わからないのである。
だがメジャーのゲームログには毎試合個人LOBが残るから、三振したバッターの3LOBは消えない。ここが面白い。つまり、個人のチャンスでの凡退ぶりが後でしっかり眺められるわけだ。

このブログでは1試合ずつゲームログを読んでいるが、年間LOB数を合計するのに、160試合のゲームログを手で足し算していく作業は、死ぬほどめんどくさい。実際には打席のシチュエーションごとに電卓で計算して合算して概数を出したほうが早い。例えば、1,2塁で3打席、満塁で4打席凡退すれば(2走者×3打席)+(3走者×4打席)=18LOBというふうなやり方だ。ちなみに日本のプロ野球でも最近はデータ整備が進んでいるので調べるつもりになりさえすれば個人LOBも調べられる。

●日本時代の城島のLOB
日本時代の数字だが、「1ゲームあたり1LOBあるかないかだ」という程度を頭に入れておけばいいと思う。
だが、それにしてもちょっと数字が少なすぎるようにも思える。元データを見てもらうとわかるとおり、2001年以前のLOBデータがない。つまり、そのくらい、日本での野球のデータ整備が遅れていたということだろう。この元データ自体も、どのくらい正確なのか、正直なところわからない。
年/LOB数/ゲーム数
2002 87(115)
2003 120(140)
2004 99(116)
2005 87(116)

資料 Japanese Baseball.com
http://www.japanesebaseball.com/players/player.jsp?PlayerID=102&Year=1996&Part=1

●メジャーでの城島のLOB
シアトルの三振王で2008年にクビになったダメダメ4番打者セクソンと、ダメ捕手城島のLOB数を、2007年で並べてみた。案外データの豊富なメジャーでも、月別LOBというのはあまりみかけない。計算にひどく手間がかかるせいかもしれない。手作業のため、多少の計算間違いはご容赦。(カッコ内はゲーム数)
4月 セクソン41(20) 城島27(16)
5月 セクソン55(27) 城島45(26)
6月 セクソン48(25) 城島37(21)
7月 セクソン36(24) 城島46(25)
4月〜7月LOB合計 セクソン180(96)城島155(88)

この2人を比べたのには理由がある。
元シアトルの1塁手で、去年ようやくクビになったセクソンは、あまりにも三振するクセに、ずっと4番を打っていた有名なダメ打者。当然ランナーがいる打席が非常に多く回ってきて、しかも、よく三振する。だからLOB数がバカみたいに多く、チームのLOBキングだったダメ男だ。
そのLOBキング、セクソンと、城島のLOBは、率で見ると、ほぼ匹敵するのである。
1試合あたりLOB セクソン 1.875 城島 1.761

メジャーの正捕手は全試合出場することはなく、デーゲームなどで休養をとる。そのためセクソンに比べて城島の出場ゲームがやや少ないから、セクソンと城島のLOBを比べるにあたっては、1ゲームあたり、ランナーのいる打席あたりといった補正をするわけだが、どれをとっても、セクソンと城島は率ではたいしてかわりないのである。
また城島の月別LOBを、実数だけで見ると変動が激しいように思うかもしれないが、打数で補正すれば、ほぼ毎月のように1打席あたり0.45から0.55にキッチリおさまっている。打撃の好不調の波、打順、チーム状態とはほとんど関係がない。
ちなみに、7月までのデータしかあげてないのにも意味がある。最下位に沈むような弱いチームにとって、ポストシーズン進出がなくなったシーズン終盤の帳尻データなど、たいした意味はないからである。頑張るなら、まだチームの順位が下位に確定しない春から夏にかけて頑張らないと意味がない。(もちろん、8月に城島のLOBが急激に減少した、などということは全くない)

チームに2人のLOBキング。これではチームは勝てるわけがない。

●2007ですら、セクソン・城島の1日の最高LOBは「7」

2007シーズンの4ヶ月間で、LOBキング、セクソンと城島のLOBの1試合での最高数は7LOBで、セクソンが2度、城島が1度、それぞれ記録している。
試合を見ているとわかるが、1試合3LOBあたりまでなら、まぁ、許せなくはないが、4とか5以上になってくると「こいつは馬鹿か」という感じが出てくる。6だの7だのは、ちょっと異常とも言える数値になる。
1番打者でもないかぎり、弱小チームの下位を打つ城島なら打席に入るのは5打席あれば多いほうで、4打席の試合が多い。だから仮に4打席で4LOBともなれば、どの打席でもランナーを無駄にして凡退し続けるのとかわりないことになる。見ていてイライラしないわけがない。現実に地元ファンからのブーイングも一度や二度ではない。

ちなみに、2007シーズンの4月〜7月に、城島が4LOB以上を記録したのは10回、セクソン20回と差があるのだが、両者の1ゲームあたりのLOBはほぼ互角。
このことはちょっと意外に思われるかもしれないが、これも理由がある。
2人の出場ゲーム数は大差があるわけではない。違うのは「四球数」だ。セクソンはランナーのいるケースで打席に入って、よくフォアボールを選ぶ。一方で城島は、ただでさえ四球を選ばないシアトルにあって、さらにスタメン最低の四球率で、シーズン中、ほとんど四球を期待できない。2008シーズンの5月など、1ヶ月間もフォアボールが全く無かったくらいだ。
したがって、ランナーのいる場面で城島は四球を選ぶことはなく、またバントもしない。必ずヒッティングしてくる。だから凡退でLOBの山を築くのである。
ランナーのいるケースで四球を選ぶことがないから、当然のことながらダブルプレーも多い。2007シーズンの夏あたりに、城島が一時ア・リーグの併殺打数ナンバーワン打者だったのも、そのためだ。

●「11」ものLOBの異常さ
こうして2007シーズンのチームLOBキングだったセクソンと城島という2人のダメ打者をデータで追ってはみたが、とてもとても11LOBなどという偉業を説明しきれた感じはない。
上で説明した通り、7LOBですら、かなりすざまじい数値なのである。

まぁ、説明などしきれないほどの、異常さなのだ、ということさえわかってもらえれば幸いではある。


まさに、WBCの2連覇が海の藻屑と消えそうな9回裏のピンチを招いた原因は、城島の偏重したリードの下手さと、城島のランナーがいるときの打率の低さにある。2007年のランナーズ・オン打率、つまり、ランナーのいるときの打率のあまりの酷さを知っている身としては、別にあらためて驚きはしないのだが、アメリカでの城島を知らない方々はきっと、この「11LOB」という異常なデータでビックリしたことと思う。
次回の記事では守備面でのまとめをしてみる予定。



damejima at 15:31

September 02, 2008

8月までのシーズントータル、そして8月単月、解雇された井口よりずっと酷い城島の壊滅的な打撃データは別の記事でフォローするとして、テキサス戦初戦で城島を除いて先発全員安打していた7回1アウト1、2塁の打席での、城島の怪我について書く。

登山ではないけれども、この城島の怪我については、あまりにも人為的な要因が重なったもので、偶然起きた怪我ではない。起きるべくして起きた事故であって、自業自得とでもいうようなものだ。


第一の問題は、この日の捕手起用の問題
そもそも、相手投手の左右にあわせて自軍の捕手を変える必要など、どこにもない。来季にむけてチームを再建していくためには将来性のあるクレメントを恒常的に起用すべきだ。また、ほかに試したい若手捕手がいるなら、そちらを試してもいい。
クレメントが左投手を打てないから、相手先発が左の日には城島を使う、というのは、まったく説明になっていない。城島が左投手を打ちこなしているわけでもなんでもないし、相手投手が左だろうと右だろうと、打撃成績はすべてクレメントが城島を上回っている。
また、何度も書いてきたことだが、シルバという投手はなにかと球の浮きやすい、打たれやすい投手で、今年の捕手との相性を見る限り、選択すべきなのはクレメントだ。長期契約のシルバを使えるようにするにはチームの今後を向上させる上で大きな意味をもつのだから、シルバと相性のいい捕手を起用することは一つの処方箋だろう。


第二の問題は、城島のDH起用
このダメ捕手はアリーグで一定の打数に達した中で最低の打者である。DHでの成績も壊滅的にダメだ。そのクセ、本人みずから「DHに慣れる必要などない」と言い切った。
こんなクビになって当たり前の選手を、なおもDHで起用するなど、もってのほかだ。ようやくクビにするふんぎりのついたセクソンではないけれど、結果がダメと出ている選手起用やチーム戦術をいつまでも、いつまでも続けるのは、チーム再建という方針に反するどころか、これはファンに対する、いわゆる商法でいう「背任行為」である。

三つ目の問題は、城島に代打を出さなかったことだ
先発は左のハリソンだったが、この7回の時点ではすでにノックアウトされ、投手は右のメンドーサに代わっている。この7回の満塁で、城島の前の6番で右打者バレンティンに打席が回ったが、左のリードが代打に送られ、リードは見事に2点タイムリーを放ってみせて期待に応えた。
いわゆる「左右病」という言葉があるが、もし右投手には左打者というパターンを徹底したい、というのがバレンティンに代打を出した理由なら、右打者の城島にも代打クレメントを送るのが当然だ。右投手かつDHと、城島の打てないパターンが見事に揃っているのだから。
それなのに、城島だけは打てもしないのに「特別扱い」して、左の代打を送らないのである。

この試合で、城島が「特別扱いされている」ことがよくわかった。日本のライターの一部が、シアトルで城島がものすごく冷遇されているように書いている人がいるが、あれは単なる擁護、マスメディア対策にすぎない。どこを見て書いているのか。なんとまぁ、モノを見るのないことだ。

四つ目の問題は、城島が1塁にスライディングしたことだ
イチローファンの間ではよく知られていることだが、イチローはけして一塁にはスライディングしない。なぜなら、走り抜けたほうが早く一塁に到達できるからである。これはイチローがしているから真似なければならない、とか、そういう問題ではない。少しでもセーフになりたいなら、スライディングなどしてみせる必要などない。スタンドプレーなどいらない、ということだ。

そして五つ目の大きな問題は、城島の焦りである。
この日、城島はいきなり1死1塁で併殺打を打っている。そのあとも、2度続けて2死1塁のシチュエーションで打席が回って凡退している。もし、この第2、第3打席が2死でなく、無死か1死だったら、3連続併殺打を打っていただろう、そういう酷い打撃内容だった。
試合後半、チームは面白いように打ち出して、いつものことだが、城島だけが一人、蚊帳の外に取り残された。だからこそ、このヘボ打者は一塁にスライディングしたのである。
それは、あきらかに焦りからくるレベルの低すぎるプレーだ。

そして最後に、これは6つ目の問題というより、補足だが、怪我をした城島への対応
捕手が手をスパイクで踏まれたのだ。病院に直行させるべきであって、すぐに代走を出すべきだ。だが実際には、城島が2塁に進塁してから代走が出されている。これでは遅すぎる。
なぜ代走を送るのが遅れるか、といえば、ここまで書いてきたように、城島には代打を送らない、送れない、なにかそういうおかしなチカラが、事態の全てを歪め、対応の全てを遅らせているからとしかいいようがない。


一塁でのクロスプレーでスライディングしたのでは、当然のことだがスパイクされる危険を含む。危険をかえりみずといえば聞こえはいいが、実際にはただの焦りからくるスタンドプレーにすぎない。

この怪我でこのシーズン、城島の顔をゲームで見ないですむことを望む。



damejima at 22:44

August 30, 2008

あいもかわらず「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」が続いていて、ダメ捕手城島の先発マスクである。これでは試合を見る気も失せる。クリーブランドの先発投手が右のSowersだから、ということなのだろうが、馬鹿馬鹿しいにも、ほどがある。

クリーブランドは、オークランドデトロイトボルチモア同様に、城島の最も苦手とする対戦相手のひとつだ。
今シーズン、プログレッシブ・フィールド(旧ジェイコブズ・フィールド)では9打数で一度もヒットを打ったことがない。セーフコでのゲームとあわせても、17打数1安打、OPS.118、まさに壊滅的。
http://www.baseball-reference.com/pi/bsplit.cgi?n1=johjike01&year=2008

キャリアスタッツでもクリーブランド相手の酷さは変わらない。打率.194 OPS.491と、酷い。ちなみに、
デトロイト  打率.185 OPS.485
ボルチモア  打率.203 OPS.545
オークランド 打率.248 OPS.617
これらのチーム対策に、城島はまったく役に立たない。
と、いうか、シアトルには全く役にたたないタイプの打者の代表。
http://www.baseball-reference.com/pi/bsplit.cgi?n1=johjike01&year=c
タイムズのベイカーがよそのブログを見てdisappointing "sabermetric teams"なんてコラムを書いているようだが、しっかりしたスカウティングにまったく弱い城島こそ、disappointing "Big-Mouth player"といえる。
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/08/29/the_indians_and_other_bad_sabe.html

ベーカーのリンク先のコラムがdisappointingとして名指ししているチームは、クリーブランドワシントンオークランドトロントデトロイト、サンディエゴ、カンザスといったチームのようだ。

シアトルのゲームを対戦相手をアタマに入れて年間通じて追っかけいる人なら、5連敗、7連敗といったシアトルの大きな連敗というものが、どれだけエンゼルスクリーブランドオークランドボルチモアトロント、このあたりの特定チームに対する連敗がからんだ連敗か、よーくわかっているはずだ。

2007は、トロントがらみの4連敗、クリーブランドトロントがらみの8連敗、デトロイトがらみでの4連敗のあと1勝はさんでオークランドに連敗などで、ポストシーズン進出を断たれた。
2008も、最初の連敗である4月の4連敗はボルチモア、そのあとの3連敗もボルチモア、そのあとの5連敗はクリーブランド、ほかにもデトロイトがらみの連敗が5連敗、4連敗と2つ、ワシントン3連敗、デトロイトからオークランド連戦での3連敗など、数知れず。


相手投手が右だからといって城島を使っているようでは、チームの再建など、遠い。選手をトレードしたりすることだけがチーム再建策なわけがない。きちんと苦手チームに対する対策を立てないとだめなのだ。
ジェイコブズ・フィールドで城島などを使っている場合ではない。


この記事、試合後に更新予定。

やはり予想通りの結果である。城島4打数ノーヒット、完璧に抑えられた。
これで、プログレッシブ・フィールドでは13打数ノーヒット。セーフコでのゲームとあわせても、21打数1安打。打率・OPSともに.048で、まさに城島をこのカードで使うことは、打線的には自殺行為なのがあらためてわかった。
SCORE

馬鹿捕手さん、リードを自画自賛して喜んだようだが、この日のクリーブランド先発は、メジャー3年目でローテの谷間。今季2勝6敗で、ERA5.95と、ちょっと酷い成績のソワーズ。
対してシアトルのつぎ込んだ投手はヘルナンデス、コーコラン、プッツで、つまり、シアトルは今考えられるベストの投手を全て注ぎ込んだゲームで、城島にしてみればボーナスゲーム、チームは楽勝するのが当然というゲームのはずだ。それがわずか1点差の接戦にしてしまったというのに、馬鹿捕手さんは何を自画自賛したいのか、まったくこの男の脳の構造は不思議でならない。
クリーブランド打線の個人の残塁合計は18LOB(チームLOBではない)、3併殺と、拙攻を繰り返しただけのこと。特にクリーブランド4番ペラルタが2併殺6LOBと、大ブレーキになったことがシアトルに幸いしただけで、シアトルの投手陣がクリーブランドの打者を抑え込んだためとは、とてもいえない。
シアトルの現地メディアすら、自軍がよかったなどという記事など書いてすらいない。そのかわりに、クリーブランドの監督のウェッジがUSA Todayに「今日はもう1本が出なかっただけだね」と語った記事を引用しているくらいなのだ。
http://www.usatoday.com/sports/scores108/108243/MLB798222.htm
''We were one hit away too many times,'' said Indians manager Eric Wedge, whose team lost for the first time since falling 4-3 to the Los Angeles Angels on Aug. 16. ''We definitely had our opportunities.''

またこの試合、クリーブランド打線はシュアに4四球を選んだ一方で、シアトル打線の四球はクレメントの1四球。ほんの一時期だが、来期への希望といえる「打線を繋いで、ローリングしていく意識」は、最近の馬鹿げた「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」によって、すっかり破壊されつつあり、そのうちにまたバッターそれぞれが勝手にバットを振り回すだけの打線に逆戻りすることは、嫌な話だが、確実になった。

damejima at 08:01

August 18, 2008

ミネソタ戦の2安打によってクレメントの打率が城島を上回ったことで、打撃成績の主要データ全てが城島を上回った。近いうちにこうなること自体、とっくに誰もがわかっていたことで、別に驚くようなことでもないが、いちおう記事にしておく。
       AVE OBP SLG OPS
クレメント  .215 .283 .356 .639
2008城島 .213 .253 .297 .550

もちろんクレメントの打率がようやく上がってきたについては、コンスタントに使われるようになってきてメジャーの球に慣れてきたことがあるだろう。クレメントの8月の打率は.357。これは2007年城島が最も良かった8月の月間打撃成績に比べても、内容的に肩を並べつつある。
              AVE OBP SLG OPS
2008年8月クレメント .357 .386 .429 .815
2007年8月城島    .375 .402 .568 .970

しかし、そんな想定内のことより、今年のクレメントの、捕手出場時に限定した打撃スタッツをみてもらいたい。
http://www.baseball-reference.com/pi/bsplit.cgi?n1=clemeje01&year=2008
クレメントの打撃成績は、DHとしての成績がよくないために、いまだ2割ちょっとの打率のようにみられがちだが、捕手時のバッティングはすでに、2006年、2007年の城島のシーズン打撃と肩を並べているのである。
すでに城島のバットは、このチームに必要ない。

          AVE OBP SLG OPS
2008クレメント.269 .330 .471 .802(捕手時のみ
2007城島   .287 .322 .433 .755
2006城島   .291 .332 .451 .783


クレメントの月別打撃成績
城島の月別打撃成績

クレメントのゲーム別打撃成績
城島のゲーム別打撃成績

このクレメントはじめとする若手の活躍について、リグルマンはこんなことをいっている。
Youngsters shine in Seattle loss
http://mlb.mlb.com/news/gameday_recap.jsp?ymd=20080808&content_id=3277489&vkey=recap&fext=.jsp&c_id=sea
"Pretty good at-bats," Riggleman said. "Balentien, Clement and LaHair each saw a number of pitches, went deep into counts and got on base. "

damejima at 02:03

July 28, 2008

城島オタクたちのわかるデータといえば、シーズン終了時の打率くらいだろうが、メジャーにはさまざまなスタッツがあり、また年々改良されたり、新たに開発されたりしている。
POの可能性もなく、オールスター明けのダルいこの時期、2年と半分過ぎた城島のスタッツをちょっと挙げてみる。ここのサイトのデータは、ただ年間データを挙げるのでなく、詳細なデイリースタッツもドットにして同じグラフに表示されていて、変化の中身がわかりやすいのがいい。

BB% 四球率
http://www.fangraphs.com/graphs.aspx?playerid=5811&position=C&page=3&type=full
結論は簡単だ。城島はまさにシアトルに来るべきではないタイプの野球選手だった。
こんな馬鹿プレーヤーが、なぜメジャーでもスタジアムのバカ広いセーフコに来る気になったのか。本当に不思議でならない。セーフコに全く向いていないこんなダメ打者との3年契約が、どれだけ非現実的なものかが四球率ですらわかる。

リードがダメで投手陣からの信頼は全くないだけでなく、広いセーフコでホームランが量産できるはずもないことが既に証明されているダメ捕手だが、せめてバットで人並みに出塁率を上げて、チームへの貢献度をいくらかでも上げていくには、盗塁するなり、バントするなり、四球を選ぶなり、ランナーを進める打撃を意識するなり、なにか自分なりの方法でチームに貢献するのがスジというものだ。
だが、それぞれ、足が遅くて盗塁は無理、バントできない・バントしたがらない、四球が選べない、ひっかけた内野ゴロが多く併殺打だらけと、この工夫も努力もしない選手を、3年も飼っておくチームメリットなど、どこにもみつからない。
「あまりにもセーフコに向いていない自称ホームランバッター」の嘘八百が、この四球率の3年連続のpoor確定にすら現れている。


OBP 出塁率
http://www.fangraphs.com/graphs.aspx?playerid=5811&position=C&page=8&type=full
SLG 長打率
http://www.fangraphs.com/graphs.aspx?playerid=5811&position=C&page=2&type=full
2年半のシーズンで、他のあらゆるデータにもみられる共通の特徴がここにある。
 城島の打撃スタッツは3年続けて下降の一途

 2008シーズンの打撃はpoorそのもの。クビになっておかしくない
 2007シーズン打撃データは見た目にはメジャーでは平均程度に収まって見えるが、実際にはシーズンの約3分の2にあたる部分で、長期にわたってダラダラと下降線をたどったままだった
 2006シーズンはメジャーの選手ではごく平均したもので、突出した部分はほとんどなく、しかも、短い好調期の数値がスランプと、長い停滞期を支えているだけ

RC27
http://www.fangraphs.com/graphs.aspx?playerid=5811&position=C&page=8&type=full
RC27がどんなデータかは、説明されているサイトも多いので、ここでは説明しない。城島の打撃の下降傾向がハッキリと示されている。2007年の打撃にしたところで、7月の7連敗、8月の9連敗を挟んで、ワイルドカードが絶望的になったあたりで帳尻をあわせているだけのことだ。
こうした長期低落傾向は、既に2007シーズンに気配があった。それでもなお、3年もの長期高額契約を、しかもあまりに不自然な時期に結んだのだから、大分県の教員採用試験並みのコネ契約は、これからの3年間、アメリカのサブプライム問題並みにチームに重くのしかかるだろう。

damejima at 18:20

July 24, 2008

ボストン3連戦はスイープされて終わった。戦犯はもちろん城島である。
BOX SCORE

延長11回裏、1死1、3塁で、不幸にも城島に打席が回ってきた。もちろん1死1、3塁が、内野ゴロ、犠牲フライ、スクイズと、ヒット以外でも点が入る確率がかなり高いシチュエーションであることは子供でもわかる。

結果。城島は、このサヨナラの場面で内野ゴロ、7月4度目の併殺。そしてこの馬鹿捕手、緊張が切れてしまい、その裏の12回表には単調なリードでボストンに3点も献上して、試合はいつものように壊れた。

呆れ果てるというよりは、笑う。すでに予言しておいたが、今シーズンの四球数10を、併殺打の数8が追い抜く日がまた一歩近づいた
それにしても、どこまで低能な選手なのだろう。オールスター後に先発した僅か2試合で3併殺打。。7月の打率は38打数2安打、打率.052だが、わずか38しか打数がないのに、4併殺(チームトップ)。
この9.5打席に1併殺打という率だが、これは485打数で22併殺打を打った2007シーズンの22打席に1併殺打という酷い数値を、はるかに上回っている。。
2008年7月20日、ホームセーフコの観客は2併殺打の城島にブーイングを浴びせた。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/453587.html
今シーズンの城島の四球数はいまだに10だが、そのうちに併殺数(いまのところは7)が四球数を追い抜くかもしれない。

いくらクレメントが昨日怪我をしたからといって、バークもいるのに、なぜ、このヘボ捕手を起用しなければいけないのか。コネのチカラか。任天堂か。のちほど、アメリカ現地の酷評記事も続々と出ることだろうから、この記事はあとで追加、書き換えていく予定。

それにしても、何度も言ったことだが、城島はシャレでなく、早く日本に帰れ。

damejima at 10:02

July 18, 2008

下記の記事は、もともとビドロの成績があまりに酷いね、という記事なのだが、記事の中でついでながらとベイカーが挙げているのが、ビドロ以下の成績の城島。およそ250打席を打ったメジャーリーガーは、両リーグ通じてちょうど200人いる。

ESPNで調べてみよう。まずこれがメジャー全体の打率トップ。
http://sports.espn.go.com/mlb/stats/batting?sort=avg&split=0&league=mlb&season=2008&seasonType=2&type=reg&ageMin=17&ageMax=51&minpa=0&hand=a&pos=all&startDate=null&endDate=null

ここで、右上のMin Plate Appearancesという項目で250を選ぶと、画面がきりかわって、250打席以上を打った打者のトップが出る。この表の右上にある小さなBOT、つまり、ボトム(最下位)というリンクを押してみる。それがこれだ。
http://sports.espn.go.com/mlb/stats/batting?sort=avg&split=0&league=mlb&season=2008&seasonType=2&type=reg&ageMin=17&ageMax=51&minpa=250&hand=a&pos=all&startDate=null&endDate=null&qual=false&count=161

ちょうど200位に、城島の名前がある。
つまり、城島は普通程度に打席に立たせてもらえているメジャーリーガーの中で最低のバッター、ということだ。

AVE.213 OBP.257 SLG.292 OPS.548
これらの数字のほとんどが打席数250近辺以上を打っている打者の「最低の」数字だ。よくクビにならないものだ、と考えられないヒトは、野球など見ないほうがいいだろう。城島のメジャー挑戦は既に失敗に終わっている、と断定していい。

Protection racket?
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/07/protection_racket.html
By the way, catcher Kenji Johjima is the worst on that list at .549 compared to Vidro's .571. But both are beyond horrible.

damejima at 22:23

July 07, 2008

クレメント、2ホーマーの活躍

クレメントにとっては大きい意味のある試合だった。
2本のホームランは、今期この試合の前まで7勝1敗のLHPガララーガからのもの。この試合を終えたあともガララーガのERAは3.27。この好投手から2本打てたことは大きい。
BOX SCORE
ガララーガのスタッツ

城島のホームラン数を追い抜くのは時間の問題だろう」と予言しておいたのは、「2008年6月29日、クレメント先発で今シーズン初のスイープ達成。」という記事だが、たったの1週間で、クレメントは城島のホームラン数を追い抜いた。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/386510.html

この試合、クレメントは捕手としてディッキーとのコンビにメドがついたのも大きい。59ストライク46ボールと、相手先発のガララーガ同様にボールの多すぎる内容で、けしていい調子というわけではないが、この日勝ち星はつかなかったものの粘りをみせ、6イニング2失点とQS(=クオリティ・スタート)を果たした。これで、クレメントとディッキーのバッテリーでも問題なくゲームが作れることが証明された。
クレメントが打撃と守備ともに、試合に慣れてきた証拠だろう。

リグルマンとディッキーのコメント
Clement's two homers lift Mariners
http://seattle.mariners.mlb.com/news/gameday_recap.jsp?ymd=20080705&content_id=3071558&vkey=recap&fext=.jsp&c_id=sea
リグルマン
"His history tells you that he's hit the ball out of the ballpark everywhere he's has played," interim manager Jim Riggleman said. "And you figure eventually he's going to hit some out of the ballpark here."
「彼はプレーした球場すべてでホームランを打ってきた、そういう経歴の持ち主だろ」とリグルマンは言う。「だから、セーフコでもやがてはスタンドに放り込むようになるからアテにしていいよ」
ディッキー
He also got some defensive help in the fifth inning that would prove crucial later on. With runners on first and second with one out and Detroit ahead 2-0, Placido Polanco dumped a single into left field. With lead runner Dane Sardinha trying to score from second, Raul Ibanez unleashed an accurate throw to Clement, who blocked Sardinha off home plate with his left leg while holding onto the ball and applying the tag.

"It was a big out at a big time, and against that kind of lineup, you really can't give in and so every pitch is a pitch that you want to try to make fine, especially when you're behind," Dickey said. "Ibanez made a wonderful throw and Jeff blocked the plate textbook ... and it was the play of the game for me."

「(5回にレフトからの返球で走者をホームでアウトにしたことについて)イバニエスのスローイングは素晴らしかったし、ジェフは模範的なブロックをしてくれたね。僕にとっては、あれがこの試合のベストプレーだったよ。」


ちなみに、マクラーレンが監督を解任された6月19日以降の、先発投手と先発捕手の関係は以下の通り。これを見る限り、ヘルナンデスが戦列を離れたこともあり、デトロイト戦からは、リグルマンがやや投手と捕手の組み合わせを変えたかもしれない。
当初はクレメント(ベダード、ヘルナンデス、シルバ、バティスタ)城島(ウオッシュバーン、ディッキー)という感じにみられたが、ヘルナンデスが怪我をして、バティスタをローテからはずして、クレメント(ヘルナンデス、シルバ、ディッキー)城島(ウオッシュバーン、ローランドスミス)バーク(ベダード)という感じかもしれないが、こればっかりは5試合以上の経過を見てみないとわからない。


マクラーレン解任以降、デトロイト戦までの捕手別の勝ち負けは、クレメント6勝2敗、城島3勝4敗、バーク1勝
チームの貯金に貢献しているのは城島以外の、2人のキャッチャーである。こんな内容なのは去年からわかっていたことだが、この内容でキッチャー3人制が嫌なら、城島はさっさと荷物をまとめて日本に帰れ。

マクラーレン解任以降の捕手別勝ち負け
クレメント

左から、日付、先発捕手、相手チーム、スコア、先発投手
=クレメント =城島 =バーク
19日 マクラーレン解任
20日  ATL 10-2 ベダード(○ローランドスミス)
21日  ATL 4-5 ●ウオッシュバーン
22日  ATL 3-8 ●シルバ
       リグルマン、城島にクレメント起用を通達
23日  NYM 5-2 ○ヘルナンデス
24日  NYM 11-0 ○ディッキー
25日  NYM 2-8 ●バティスタ
26日 
27日  SD 5-2 ○ウオッシュバーン
28日  SD 4-2 ○シルバ
      シルバ先発試合のマスク、クレメントに
29日  SD 9-2 ○ベダード 
30日  TOR 0-2 ●ディッキー 
1日  TOR 7-6 ローランドスミス(○モロー)
      バティスタ、ローテからはずされる背中の痛み
2日  TOR 4-2 ○ウオッシュバーン  
3日  DET 4-8 ●シルバ
4日  DET 4-1 ○ベダード
     ベダード先発試合のマスク、バークに(?)
5日  DET 3-2 ○ディッキー
      ディッキー先発試合のマスク、クレメントに(?)
6日  DET 1-2 ローランドスミス(●バーク)
      ローランドスミス先発試合のマスク、城島に(?)

damejima at 15:05

June 22, 2008

4打数ノーヒットで打率.218。チームは、チッパー・ジョーンズの先発しないブレーブス相手に11安打を浴び、最悪のサヨナラ負け。
相手捕手マキャンには盗塁まで許した。彼は2007シーズンに一度も盗塁してない選手である。

城島の月別打撃スタッツ

これで言い訳できる馬鹿な捕手はいないだろう。なにかと打撃で叩かれるセクソンは今日現在.214。城島が、そのセクソンすら打率で下回るのも、もはや時間の問題になった。

第一打席 2死1、2塁 セカンドゴロ
第二打席 走者なし レフトフライ
第三打席 走者なし ショートライナー
第四打席 走者なし ファーストファウルフライ

初回のシアトルはタイムリーが続き、3点先制。チームは昨日の雰囲気を今日の試合にもちこしていた。

だがしかし、昨日同様、チームの良い流れをまたしても止めたのは、城島だ。1,2塁でセカンドゴロに倒れ、チェンジ。問題はその裏からだ。さっそく満塁のピンチを招いてしまい、野手は長い守備を強いられた。
こういう長い守備が何度チームの勢いを削いだことだろう。このあとシアトル打線の勢いはパタリと止んだ。1回裏、3回裏にも満塁のピンチを招くなど、いつ逆転されてもおかしくない展開だった。

そして9回裏、この日の数多い満塁のピンチをまたもや招いてサヨナラ負け。打率.390を越えるCジョーンズが休養し、戦力を落としたブレーブス打線に11安打5四球を許した。

アトランタ第1戦と第2戦は、投入されたシアトル側の投手の顔ぶれはたいして違わない。それだけに、Cジョーンズがいるブレーブス相手に5併殺でピンチをしのいだクレメントと、Cジョーンズがいないのに11安打を許して逆転負けをくらう城島の違いが際立つ、この2試合。今日は城島の疫病神ぶりだけが目立つ試合だった。

damejima at 12:02

June 16, 2008

CERA、CS%といった守備系の数字を挙げたので、こんどは打撃をみてみる。
現在メジャーの捕手のうち、規定打数に達しているか、それに準じる程度の捕手14人をみてみる。
城島は、打率、出塁率、長打率、OPSと、主な打撃指標のすべてで最下位である。よく恥ずかしげも無く、打席に立てるものだ。

             打席数 打率 出塁率 長打率 OPS
1 Russell Martin LAD 231 .312 .412 .424 .836
2 Brian McCann ATL 230 .304 .381 .561 .942
3 Kurt Suzuki OAK 229 .258 .320 .314 .634
4 Bengie Molina SFO 225 .311 .340 .467 .807
5 A.J. Pierzynski CHW 224 .304 .347 .442 .789
  Joe Mauer MIN 224 .326 .410 .433 .843
7 Geovany Soto CHC 222 .288 .376 .532 .908
8 Jason Kendall MIL 206 .248 .323 .345 .668
9 Yadier Molina STL 204 .299 .358 .382 .741
10 Ivan Rodriguez DET 202 .262 .304 .366 .670
11 Victor Martinez CLE 198 .278 .332 .333 .665
--------------ここまでが規定打席到達者----------------
12 Ramon Hernandez BAL 191 .230 .272 .356 .628
  Kenji Johjima SEA 191 .230 .271 .309 .580
14 Jason Varitek BOS 183 .257 .327 .437 .764

リンク:ESPNのデータ

damejima at 04:11

June 13, 2008

ポストシーズンが絶望的になって、約1ヶ月だが、ただでさえモノを見る目がなく、あらゆる反応が遅いシアトルに、遅ればせながら動きが出てきた。パティスタをブルペン送りにし、ディッキーをSPに格上げしたこと以外に、城島に「送りバント」を命じることもそのひとつ。

城島に「送りバント」のオーダー、この1週間で2度ほどあったはずだ。この日のゲームは結局イチローの連続盗塁で接戦をモノにしたが、同点で迎えていた7回ノーアウト1、2塁のケースで、城島は「送りバント」を命じられ、見事に失敗した。送りバントのようなチームプレイすら満足にできないのだが、この事態についての城島のコメントが、あまりにも馬鹿丸出しで笑える。

http://www.daily.co.jp/mlb/2008/06/12/0001132199.shtml
七回無死一、二塁の打席では送りバント失敗のミスもあったが、「反省はしないといけないけど敗因にはならない。」1点差の勝利に安どの表情だった。

「反省はしないといけないけど敗因にはならない」(笑)
まったく事態が飲み込めてない、この低能ゴリラぶり。馬鹿丸出しである。

ただでさえモノを見る目がないチームだが、その反応のニブいシアトルですら、試合終盤の同点の7回、ノーアウト1、2塁で「城島には進塁打やヒットなど期待するより、バントさせるほうがマシ」とようやく重い腰を上げて決断したというのに、当の選手のほうは、その意味がわかってない。
この酷いシーズン打撃、キャリア打撃。そして、クローズ&レイトで、バント。そのバントさえ失敗して、この不貞腐れた子供のようなコメントである。


タイムリーどころか、ただでさえ進塁打すら打てないシアトル下位打線だが、 このダメ捕手にチャンスでは自由に打たせるよりバントさせたマシ、というのは、日本式の野球をやらせる、やらせないの問題ではない。もともと、単にデータ的に見て、当たり前のことなのだ。2007年シーズンでも、シーズンの大半、ランナーズ・オン、得点圏打率、ともに壊滅的な低打率だったのだし、見極めが遅すぎる。

だが、 任天堂も、チームの首脳陣も、地元メディアも、いつまでたってもアメリカでもスラッガー気取りを続けていたダメ捕手の打撃が、どれくらい最低にダメか、今の今まで気づくことがなかった。馬鹿な3年契約など結んでから、いまごろバントなどやらせているようでは、あまりにも判断が遅い。

来年には3年24Mの、メジャー捕手3位の契約年俸が控えるこの不良債権に、バントさせなければ打撃では使い道がないと首脳陣が判断するほど、「つかえない打者」とチームから見られてることの意味が、この32歳にもなる頭の悪いオジサンは全くわかっていないらしい。
マリナーズの先発投手陣のうち、城島が唯一相性がよかったパティスタがブルペン送りにされ、シルバの先発マスクをはずされても、まだ何が起こっているか、この単細胞捕手はまだ事態が飲み込めていないのだ。

damejima at 16:52

June 03, 2008

ウオッシュバーンは、そもそも専属捕手制に移行しないのだろうか。それとも、そういうことを2人の投手にさせると、城島のメンツにかかわるのと出場試合が減るので、また城島サイドの恫喝をくらうからか。
今日のNHK-BSの試合解説をやっていた武田は、いつも自慢話ばかりしている元の城島の同僚投手。そのせいか、馬鹿のふたつ覚えのように「逆球」という単語ばかりを連呼していて、解説をしているのか、それとも、城島の弁護をしに来ているのかわからないような話ばかりをしている。

メジャーの投手はそもそも、日本の投手のように、球威はたいしたことはないがコントロールが抜群にいい投手ばかりが揃っているわけではない。
むしろ、ノーコンの投手など、いくらでもいる。むしろ様々なタイプの投手、たとえば、もともと手投げのクセがあってコントロールのよくない投手、スピードはあるがやはりコントロールのよくない投手、球威はないが抜群のコントロールのある投手、それぞれをまとめて牛耳ってこそ、メジャーの捕手というものだ。
どんなタイプの投手でも、まるで同じように、ピンチの場面になると、コーナーのきわどいコースにほうらせて三振とらせようとするような、単細胞、単調な捕手が、メジャーで通用するわけがない。


おまけに、城島は今日も無安打。打率.224。
特に右投手に対しては.147。アウェイゲームでは.154。不得手なシチュエーションがはっきりしていて、おもいきり研究しやすいバッターでしかない。

今日スタメンでひざびざに出場したセクソンが5日間休んで打撃練習したというが、それ以下のバッティングの城島を、なぜチームは休ませないのか?
セクソンともども、この2人がスタメンでのうのうとしているのは、まったくわけがわからない。

damejima at 17:17

June 02, 2008

1回の表からすでに盗塁を許し、今シーズンのCS%は.233。
CSは7だから、今シーズンはすでに
23個の盗塁を許したことになる。
2007シーズンの盗塁阻止率など、単なるマグレだっただけだ。

加えて、この日は打撃のよくないカイロ含めて先発全員が15安打を放つ中で、城島ひとりがノーヒット。
打率.224、OBP.267、OPS.571という、とんでもない数値。チームナンバーワンのダメ打者である。

基本的に日本の野球しか見ないまま、メジャーではシアトルの野球だけを見ている方も、いまだに多いのかもしれないが
メジャーでは、打率、打点、ホームランの3点セットの数字だけでバッティングを評価したりはしない。
バッティングの評価のうち、このOBPやOPSという数値はメジャーの野球を見る上での基本数値であり、城島の数値がこの数字というのは「あまりにも打てない、お話にならない、ヘボ打者」という意味になる、くらいのことは覚えておくといいと思う。

またシーズン終了時の数値だけ見ている人には、たぶん城島の打撃の酷さはわからない。城島の打撃データは去年のまだポストシーズンの行方が決まらない春から夏にかけての長い間、この程度の酷いものだったのだ。

damejima at 09:52

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