2008年マクラーレン解任問題

2008年8月末、マクラーレン解任後の勝率改善に城島は全く貢献していないことが判明した。
2008年6月20日、ブレーブス戦、先発捕手クレメントは4併殺で圧勝を演出した。
2008年6月20日、ブレーブス第1戦の先発捕手はクレメント。
2008年6月19日、地元メディアは一斉に「監督解任の不自然さ」に異議を突きつける。
2008年6月18日、解任前夜のフロリダ戦、マクラーレンの「危険なアイデア」。
2008年6月19日、「マクラーレン解任の本当の理由はなにか?」ベイカーは誰もが抱く疑問を胸中に隠しフロントを取材した。

September 08, 2008

よくメジャーでは、選手やチームのシーズンデータをAS(オールスター)の前と後で分けるものだが、今シーズンのシアトルでは「マクラーレン解任前」「マクラーレン解任後」のデータがないとお話にならないだろう。理由はハッキリしている。マクラーレン解任後にチームを大きくいじったためだ。

試しにマクラーレン解任の6月中旬の前と後での勝率データを作り始めてみたのだが、これがなかなか面倒くさく、時間がかなりかかった。もしかすると、眠い目で電卓をたたいたせいで、以下の数値にはわずかな誤差のある部分があるかもしれない。大義に間違いはないので、細部のミスはご容赦願いたい。
またマクラーレン解任に前後した投手陣のERAの変化なども計算してみたいものだが、手間がかかりそうで、いつかはやりたいとは思うが、時間がないため、こちらも当面はご容赦いただきたい。


まずは、チーム全体の勝率の推移。マクラーレン解任後に、だいたい1割、勝率が改善したことがわかる。

チーム全体
マクラーレン解任前 71試合 25勝46敗 勝率.352
3・4月 28試合 13勝15敗 勝率 .464
5月  28試合 8勝20敗 勝率 .286
6月  15試合 4勝11敗 勝率 .267
マクラーレン解任後 65試合 28勝37敗 勝率.446
6月  11試合 6勝5敗 勝率.545
7月  26試合 10勝16敗 勝率 .385
8月  28試合 12勝16敗 勝率 .429


次に、城島が捕手、あるいはDHとして先発出場した場合の、チームの勝率、および各月の打率について示す。このダメ選手が先発したなら、チームは勝率4割を越えることはできないのが判明する。4割以下の勝率というのは、いわゆるシーズン100敗する勝率、ということだ。
マクラーレン解任前も後も、城島のパフォーマンス、チームへの貢献度には、実はたいした差がない、つまり城島の大きな努力の跡がどこにもないことがわかる。
マクラーレン解任に関わりなく、打率は2割とまったく進歩せず、なんの反省もない発言の数々。努力もない。3年の契約延長期間に入れば、サラリーが上がるだけに、コストパフォーマンスはますます低下するだろう。

城島先発試合(捕手およびDH)
マクラーレン解任前 54試合 20勝34敗 勝率.370
3・4月 22試合先発 打率 .182 9勝13敗 勝率 .409
5月  21試合先発 打率.277  7勝14敗 勝率 .333
6月  11試合先発 打率 .205 4勝7敗  勝率 .367
マクラーレン解任後 33試合 12勝21敗 勝率.364
6月  4試合先発 打率 .312 2勝2敗 勝率 .500
7月  15試合先発 打率 .130 5勝10敗 勝率 .333
8月  14試合先発 打率 .200 5勝9敗  勝率 .357

シーズン 87試合先発 32勝55敗 勝率.368


最後に、城島が先発してないゲームのデータをあげておく。(城島が試合途中で代打出場した試合はこちらに含める)チームの勝率は2割もアップしている。「城島はずし」がいかにチームにとって有効かがわかる。
マクラーレン解任後のチーム状況にとって大きな変化をもたらした何かがあるとしたら、こちらであることは明白である。6月、7月、8月と、一貫して勝率が5割前後にキープされている。これまでこのブログで掲載した数多くの記事からもわかるとおり、今シーズンに限っては、この「非城島ゲーム」の5割という勝率に貢献している捕手は、2007シーズンに非常に勝率のよかったが、2008シーズンの勝率がよくないバークではなく、クレメントの先発ゲームなのはいうまでもない。
セプテンバー・コールアップ以降、クレメントは「怪我」を理由に先発マスクからはずれているが、少なくとも、このデータからは、チームへのクレメントの貢献度の高さは明らかである。彼の怪我が、無理矢理に城島の先発機会をつくろうとするオーナー筋からの意味不明な圧力からくる「無理矢理なクレメントはずし」「ニセの怪我」でないかぎり、怪我が治りしだいクレメントを先発マスクに復帰させるべきだ。

城島の非先発試合
マクラーレン解任前 17試合 5勝12敗 勝率.294
3・4月 6試合 4勝2敗 勝率.667
5月  7試合 1勝6敗 勝率.143
6月  4試合 0勝4敗 勝率,000
マクラーレン解任後 32試合 16勝16敗 勝率.500
6月  7試合 4勝3敗 勝率.571
7月  11試合 5勝6敗 勝率.455
8月  14試合 7勝7敗 勝率.500

49試合 21勝28敗 勝率.429



damejima at 05:19

June 21, 2008

長く書いている時間がないので、あとで書き直すが、この日のシアトルは別のチームのようにイキイキとしたゲームをみせた。

先発ベダードは、インターリーグで慣れない打席に立ってヒットを打ったものの、故障が出て、わずか3回でマウンドを降りてしまった。
このアクシデントにも先発マスクのクレメントは動揺することなく、4併殺でアトランタを封じ込めてチームを快勝に導いたことは特筆していいだろう。
1試合4併殺など、この2年以上城島のマスクの試合には記憶にない。ピンチになるとすぐにランナーを溜めて大量失点がお約束なのが城島だ。ピンチになってから打たせてとる試合を演出できるバークやクレメントと、大きな差があることを実感できる試合だった。

守りの時間が短いことは打線にも好影響を与える。
打線に火をつけたのは代打で登場してタイムリーを打ったリード。あとは、この3ヶ月あれほど出なかったタイムリーが面白いように連続して、終わってみれば10-2の圧勝。
それなのに、打撃低迷の続く城島はこうしたチームの流れに取り残された。この日、ロペス、イバニェス、ベルトレが3連続タイムリーを続ける中、得点圏にランナーを置いてセクソンの代打で登場したが、いつものように凡退。城島がいかに「孤立」した存在かをみせつける結果だけが残った。

今後はクレメントのマスクの試合の割合が増えるかどうか、今日の試合は今までもバークがマスクをかぶってきたベダードの先発試合だから、城島のご贔屓マスクが終わりを告げるかどうかは、ローテーションが一通り終わってみないとわからないが、クレメントのマスクが基本になることほとんど間違いないのではないかと期待する。
今日の試合結果についての、地元メディアの反応も楽しみだ。

damejima at 11:42
あと30分ほどで試合が始まる。ブレーブス戦の先発投手はベダードで、今年のこれまでの方針なら捕手はクレメントであった。そして、イチローはライト。そしてセクソンの姿がある。

http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/348379.html
マクラーレンのアイデアでいうと、

\喫畆蠅鮠訶腓らクレメントへ
▲戰澄璽匹寮貘以畆蠕は解消する
イチローをセンターからライトへ戻す
ぁ淵札ソンなど、いらない選手の解雇)

このうち、´↓が実行されていることになる。

さぁ。これで、どうなることか。
まだまだ波乱の毎日が続くことは間違いなくなった。
チームの現場への余計な介入の度合いが測られる注目のローテーションが始まった。

damejima at 08:04
マクラーレン解任の翌日、地元メディアのシアトル番ライターたちの記事が出揃ったが、その基本的なトーンは、当然のことながら、このブログと同じ方向のものだ。記事は一斉に、マクラーレン解任の不自然さを書きたてている。基本的なトーンは、こうだ。
●チーム低迷の責任はマクラーレンにもある。
 だが彼が問題のメインではない
●なぜ不要な選手に責任をとらせないのか?
●マクラーレンは選手整理に手をつけようとして、解雇された

マクラーレンが着手しようとしたのは、選手への責任追及と、整理である。そのマクラーレンが突然解任され、セクソンが次の遠征地へ出発したことなどから、選手の解雇などが突如ストップされそうな、チームのあまりにも不自然な動きに対して、地元メディアは痛烈な批判と牽制を行っているのである。
彼らは、マクラーレンを擁護しようとなど考えているわけではないが、不要な選手を処分しようとしたタイミングでのマクラーレン解任が、チーム低迷の責任をとらされたバベジ解任とは、全く意味が違うことを、よくわかっているのである。
seattlepiなどは、ハッキリと、選手をカットしようとしてマクラーレンは首になったと書いている。

そんなことはニュースをごく普通に追いかけているだけで理解できるわけだが、日本国内の某掲示板の間抜けな城島オタは、外部からの圧力で城島の正捕手としての首がつながったことを喜び、また認識のゆるいシアトルファンなどは、マクラーレンは解雇されて当然だ、程度の単細胞な認識しかもっていない。哀れなものだ。

●seattlepi.com
Mariner players haven't started to pay the price - yet
http://blog.seattlepi.nwsource.com/baseball/archives/141602.asp
The one thing a Lou Piniella type would have done was to have pushed his general manager to cut some of the players loose a while ago. McLaren was loyal, doggedly so, and it cost him his job.
ルー・ピネラのようなタイプ(の監督)がいたら実行したであろうことのひとつは、もう少し前の段階で何人かの選手を放出するよう、GMにプッシュすることだ。忠実で頑固なマクラーレンはそうしようとし、そのことで職を犠牲にした。

●News Tribune
Will changing managers make a difference?
http://blogs.thenewstribune.com/mariners/2008/06/19/will_changing_managers_make_a_difference
But instead the Mariners chose to fire John McLaren today, and Sexson and his slugging percentage of .360 and .220 batting average got on the plane for Atlanta. (中略)
Was McLaren the greatest tactical manager in baseball? No.
Did he have the most managerial cache? No
But was he the sole problem for the Mariners issue? No.

マリナーズは、(セクソン解雇の)かわりに今日ジョン・マクラーレンを解雇し、そしてセクソンと.360の長打率、.220の打率をのせ、飛行機はアトランタへ飛んでいってしまった。(中略)
マクラーレンは野球で偉大な戦術家監督だったか? いや。
彼は蓄えの多い監督だったか? ノー。
だが、マリナーズ問題の、唯一の問題だったか? そんなことはない。

damejima at 03:59

June 20, 2008

6月16日GM解任のあと、留任の可能性のあったマクラーレンは、ある意味、突然に解任されたわけだが、その短い期間の事態の急転の謎は、事実同士をどうつなげていくと多少なりとも明確になるのか。地元のベテラン記者すらサジを投げている大きな謎が、そこには横たわっている。

記憶しておくべきことがある。

最も大事なことは「GMバベジが解任された直後、あたかもバベジ解任を待っていたかのように、堰を切ったように、大量に、マクラーレンは多くのチーム変更のアイデアを公言し、しかも、解任直前のフロリダ戦でそれらをびっくりするほど早く実行した」ことだ。それらすべてを記憶にとどめながら、フロリダ戦とそれ以降の試合を比較していかないと、監督交代の意味が明らかにならず、そして「城島問題」も頭に入らないことになる。

6月17日あたりにマクラーレンが取材に答えたのは、次のようなアイデアだ。

\喫畆蠅鮠訶腓らクレメントへ
▲戰澄璽匹寮貘以畆蠕は解消する
イチローをセンターからライトへ戻す
ぁ淵札ソンなど、いらない選手の解雇)

このうち、フロリダ戦で実行されたのは´ぁ
については新しい暫定GMのペルクードゥスもすでに「今後のチーム構想を狂わすことはない」と断言しており、マクラーレンを解任しなければと球団の大権を握る人物に感じさせる「危険なアイデア」とは考えられない。問題は残りの3つ。
この週末の試合のスターティングメンバー、城島あるいはセクソンの動向で、だいたいのことはハッキリするだろう。マクラーレンの加えた変更がキャンセルされている部分がみつかるはずだからだ。

damejima at 11:59
シアトルは6月16日にGMバベジを首にし、そして3日置いて、19日に監督マクラーレンを首にした。こんな奇妙な解任劇に、誰でも感じることはひとつだ。

「成績不振だけが解雇理由なら、同時に解任すればいい。なのに、マクラーレン解任がズレた。これにはなにか特別な理由があるはず。ならばそれは、どんな経緯と理由か?」

もちろん地元メディアも同じ疑問を抱く。Seattle TimesのBakerは19日、その疑問を新しい暫定GMペルクードゥスと、球団社長のアームストロングにぶつけた。
「なぜ、同時に首にしなかったのか?」Bakerは表向きは単純に質問しているように見えるが、明らかに、3日もズレたマクラーレン解任に特別な理由がありそうなのを嗅ぎ取っていて、わざと知らぬフリをして質問を重ねているニュアンスがうかがえる。

下記の記事原文を読んで、この取材から彼Bakerが明確な回答を引き出したとは言いがたいと最初は思うかもしれないが、とんでもない。十分な結果が得られている。
なぜなら、アームストロングが、「自分と、リンカーンは、バベジ解任後もマクラーレンを置いておくつもりだった。だが、就任したばかりの暫定GMペルクードゥスに反対され、考えを変えた」と経緯を漏らしたからだ。

つまり、このインタビューのおかげで「2つの解任劇が、まったく同じ理由、まったく同じ流れの中で決定されたのではない」ということ。そして、ことマクラーレン解任についての決定は、球団CEOも社長も越えた、もっと上の権力、「球団経営トップすら越える決定権をもった人物」の、大きな圧力の元で行われた、ということだ。

だからこそ、解任は同時でなく、ズレた。では、バベジ解任後のマクラーレンのどんな「チーム方針」が、「球団経営トップすら越える決定権をもった人物」の怒りをかったのか?

リンカーンすら意図していなかったという、マクラーレン解任の謎。
解読の最初の鍵は、マクラーレンがイチローをライトに戻そうとしていたことだ。

マクラーレンはこのアイデアは、「フロントとは関係なく自分の考えだけでやった」と明言している。このことを覚えておくといいと思う。
そして、下記の取材で暫定GMペルクードゥスは、「イチローをライトに戻したことが今後のチーム構想を狂わすことはない」と言っている。つまり、暫定GMペルクードゥスは、フロントを通さないアイデアではあるが、イチローをライトに戻す案はマクラーレン解任理由ではないよ、と、明言したも同じである。

では、逆説的に言えば、暫定GMペルクードゥスは言外に、マクラーレンのアイデアのある部分は、今後のチーム構想を狂わすと考えるものがあったと考えていることになる。球団経営トップすら越える決定権をもった人物が怒りを覚え、大きな圧力でマクラーレン解任の指示を、暫定GMペルクードゥスに出すに至った、マクラーレンのアイデアとは何か?問題はそれだ。

今週末の試合で、結局シンプルにその答えは出るだろう。楽しみである。

Many questions, few answers
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/06/many_questions_few_answers.html
Posted by Geoff Baker
June 19, 2008 2:44 PM
The big question is why the team didn't simply do this on Monday. Let McLaren and Bill Bavasi go at the same time.
(中略)
Armstrong said that he and CEO Howard Lincoln had actually planned on keeping McLaren around after the Bavasi firing.
(中略)
Oh yeah, Pelekoudas says he liked McLaren moving Ichiro to right field and it doesn't mess up any of his plans for the team. This, even though McLaren said he made the move independant of the front office -- just three days before he was to be fired.


damejima at 11:29
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