「城島問題」

2011年3月6日、ダメすぎる「1年目」の通知表(2)膨大な「問題児のコスト」を算出してみる。
2010年9月30日、逆転3ランを打った村田が「なぜ、あれほど勝負のかかった場面で、高めのクソボールを強振できるのか?」についてさえ、何も書かない日本のプロ野球メディア、野球ファンの低レベルぶり。
メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(10) 「MLB的カウント論」研究 <1> なぜアメリカの配球教科書の配球パターンは「4球」で書かれているのか?
時系列にそって読む 「城島問題」 2009年版 「2年連続・正捕手強制復帰」から、「城島拒否維新」、「ウオッシュバーン放出」、「ファンのスタジアム離れ」、「城島退団」まで
2009年12月4日、快足スイッチヒッター、ショーン・フィギンズ獲得。らしい。これもコネ捕手に払うサラリーが不要になった「シアトル正常化」のおかげ。
2009年11月8日、2006年以降のシーズン総観客動員数の凋落と「城島問題」。合理性に欠け続けた球団運営が招いた観客動員数減少。1年遅すぎた城島退団。
2009年10月27日、元阪神監督岡田氏の指摘する「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ(結果:まさにスポニチの「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神に入団決定)
2009年10月27日(日本時間)、まさにスポニチ「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神入団決定。
2009年10月19日、シアトル・マリナーズは城島の3年契約破棄・退団を発表した。
2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。
2009年10月3日、シアトルの地元紙News Tribuneのブログ、Mariners Insiderが「10月3日が城島のシアトル最後のゲームか」と真面目に記事を書いた。
メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(3)「低め」とかいう迷信 あるいは 決め球にまつわる文化的差異
メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(2)「外角低め」「ストレート」という迷信 実例:「アウトハイ・インロー」の対角を使うメジャーのバッテリー
メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(1)「外角低め」「ストレート」という迷信
2009年9月25日、コネ捕手城島の勝率が「4割を割り込む日」が目前に迫ってきたが、「勝率4割」の捕手がいるチームはプレイオフ進出できないことを計算で示してみる。
2009年9月25日、6月にAロッドにインコースのストレートを5連投して勝ち越し2ランを浴びて負けたシーンをまざまざと思い出させるフィスターのチェンジアップ3連投から、好調アーロン・ヒルに2ランを浴びて完封負け。
2009年9月17日、新人捕手アダム・ムーア、わざわざロブ・ジョンソンにかえてのメジャーデビュー。どこまでもコネ捕手を過保護に守り通すチーム側の陰湿な手口が、2008クレメントと同様、2009ロブ・ジョンソンでも明確になった。
2009年9月13日、モロー先発で四球とホームランが多発するのは、「城島マスク」の場合と判明。ノーコンの速球投手の「三振、四球、ホームラン」の3点セットで惨敗パターンは、まるで「悪いときの松阪」そっくり。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
2009年8月24日、コネ捕手の毎年恒例「ポストシーズン争い脱落後の出場機会の不自然増+帳尻打撃 特別扱いサービス月間」はじまる。とはいえ8月はここまで三振の打率.162。
2009年8月3日、チーム打撃ランキングで「バッターとしての城島」の位置を確認してみると、「最低打者は実は城島」と判明した。
2009年7月19日、Pro Ball NWのジョン・シールズは「城島をチームから去らせる方法」を繰り返し模索しつつ、このシーズンオフ、なんとしてでも「城島問題」を完全解消すべき、と強く述べた。
2009年7月25日、議論するまでもないダメコラムニストに、勝者と敗者、どちらがここを出て行くべきか、勝手に答える。Everyone knows which should go out of here in baseball, winners or losers.
2009年7月24日、4本のホームランを浴びてやる気の失せた城島はポジショニングをミスしてイチローのレーザービームを無駄にし、6連敗。ゲームをぶち壊して、チームの勢いを台無しにした。
2009年7月19日、監督ワカマツが「城島問題」の現状と方針について初めて語った。(2)
2009年7月19日、監督ワカマツが「城島問題」の現状と方針について初めて語った。(1)
2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
2009年7月8日、9回逆転負けしたこのゲーム、8回のチャンスで、前の打者が敬遠され打席に入った城島が三振した事実の「重さ」を考える。
2009年7月6日、ロブ・ジョンソンとバークの活躍した城島DL中の全26ゲームの結果から、「シアトルが大きな連勝をする方法」を考える。
2009年6月29日、「裏口入学のコネ捕手城島がいないほうが、シアトルの得点は増える、という事実」のわからない皆さんへ。
2009年6月11日、城島DLからわずか2週間、4カード連続勝ち越しでついに勝率5割、2位に浮上した。(城島DL後の全成績・捕手別データつき)
2009年6月7日、苦労人バークはホームランでベダードに5勝目をプレゼントした。(2007年ポストシーズン行きが懸かった夏の、城島のあまりに悲惨な打撃成績つき)
2009年6月、城島がいなくなったことで生まれつつあるシアトル先発投手陣のアットホームな雰囲気の中、ベダードは「シアトル残留希望発言」をした。
2009年4月5日、左打者有利のセーフコにもかかわらず、シアトルは開幕ロスターに超鈍足の右打者6人を並べた。
時系列にそって「城島問題」を読む。2008年版
2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。
2008年9月19日、クレメントが戦列を離れた9月は9連敗で100敗目前、城島マスクで3勝6敗。
2008年9月7日、城島はまたもや「×××・×××××」と、悪寒のするような無責任さで自軍を皮肉った。
2008年9月4日現在、2007シーズン夏にCERA最下位争いをしていたキャッチャーたちの行方は、城島の「一人負け」。
2008年8月29日、シアトル公式サイトは「捕手3人制」のジレンマを語った。
2008年8月23日、北京五輪星野ジャパン惨敗に、城島の姿がぴたりと重なる。
2008年8月19日、「子供病」を発病した城島はDHでのプレーなど無意味と馬鹿発言した。
2008年8月18日、ホラシオは「城島式」を嘲笑うかのごとくシアトルを抑え込んだ。
2008年7月31日、城島をはずしたことでシアトルは来シーズン以降の野球の片鱗をようやく発見した。
2008年7月10日、リグルマンは今後のクレメント育成続行をあらためて明言した。
2008年7月9日、タコマ地元紙は「城島問題」が将来の禍根となると予言した。
2008年6月22日、新監督リグルマンは城島にクレメント先発起用を直接通達、チーム方針が確定した。
2008年6月21日、ブレーブス第2戦の先発捕手は6月打率わずか2割の城島。
2008年6月20日、チーム公式サイトが「城島問題」の存在を認め、先発投手陣の城島への嫌悪感が確定した。
2008年6月17日、マクラーレンはクレメントへの正捕手変更を公言した。

March 07, 2011

この記事はいちおう「ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月21日、ダメすぎる「1年目」の通知表。(1)巨人の主軸打者4人の打撃比較でわかる阪神のクライマックスシリーズ2ゲームの悲惨さ」という記事の続編だ。要するに、阪神移籍後のダメ捕手城島の「通知表」のようなもの。

このシーズンオフ、ダメ捕手城島の身辺にいろいろと賑やかな騒動が続いているのはわかっていた。だが、あえて書かなかった。
理由は、怪我をしたアスリートをあげつらうような真似をするわけにはいかない、と、単純に思ったからだ。怪我はアスリートにとって、どんな出来事よりも辛いことなわけだし、いくらダメな選手であっても、怪我をネタにしようとは思わない。

だが、ダメ捕手城島が膝の半月板を手術してからのトンデモ発言や傍若無人な行動ぶりを眺めるにつけ、きっちり書いて引導を渡す必要が生じているのがわかった。
アスリートの怪我をせせら笑う意味ではなく、ダメ捕手の「これまで」がわかっている立場の人間として、事の良し悪しをハッキリさせる必要があると考える。あんなおかしな発言がトンデモ発言だとわからないようなら、野球など見ないことだ。

以下、「問題児であるダメ捕手城島を獲得すること」につきまとう「多大なデメリット」を、「チームの負担するコスト」や「チームの抱え込むリスク」という意味において書く。コストやリスクは、なにも金銭面に限らない。



GMギリックが辞めてからというもの、シアトル・マリナーズにかかわる人間には、どういうわけか「問題児」といわれる人物が多かった。
かつてのGMバベシも酷いものだったし、バベシが獲得してきた打率2割の4番打者セクソン、防御率6点を越える先発投手ウィーバーシルバなども酷いものだが、彼らはまだ「才能の無いGM」とか「高給取りのクセに成績の酷いダメ選手」ですむところもある。
だが、ブラッドリーバーンズなどになってくると、もういけない。彼らはある意味、「モラルとか法律スレスレの、危ないスーパー問題児」だからである。
近年でいうと、ブログ主は、ベンチの中で監督とつかみあいまでしたフィギンズなども、トラブルメーカーという意味で十分「チームをゴタゴタさせる問題児」だと思っている。さらには、超守備的野球とか言い出してチームを破綻させておきながら、大失態を認めようとせず、それどころか「セカンドをまがりなりにこなしていたロペスを放り出し」、「ショートに自分のお気に入りのジャック・ウィルソンがいる」にもかかわらず、「別のショートの選手を獲ってきた」だけで飽き足らず、「ショートしかやったことのないジャック・ウィルソンをセカンドコンバート」とか、一度の失敗をさらに失策で上塗りするような愚策ばかり労する意味のわからないGMズレンシックも、本質的には野球音痴の、ある種の「問題児」だと思っている。音痴はプロのオペラに出るべきではない。

そして、かつてはシアトルファンにその厳然たる事実が気づかれることはなかったが、ダメ捕手城島が日本のプロ野球阪神に移籍して1年目の冬の動向を見てわかってきたことは、実は城島も、ただの「ダメ選手」ではなく、彼らと同じ、まさに「問題児」というジャンルの選手だった、ということだ。


プレー上での話に限って、この選手がいかに「多大なデメリット」を抱えた選手であるかは、例えば思いつきで挙げる例のいくつかを見てもわかると思う。

・リードの単調さによる投手の失点増
・成績を落とされる投手たちとの決定的な亀裂
・リーグ最低レベル打率、リーグ最多併殺打などの雑なバッティング

こうしたプレー上のデメリットは、ひとつひとつが巨大なマイナス要素だが、これらについてはシアトルでの4シーズンで十分すぎるほど証明が終わっている。
だから、もうこれから改めて議論することはない。
今後これらは、「事実」としてだけ扱われる。

MLB在籍中のあらゆるデータ。それだけではなく、MLBで前例のない「主要先発投手3人からのバッテリー拒否」という事実。野球の現場の首脳陣すら知らないところで、野球の成績と全く無関係に高額3年契約を与えてもらった事実。城島がチームにいられなくなって日本に逃げ帰っていなくなったことで、城島を拒絶していたフェリックス・ヘルナンデスが長期契約に応じてチームに残り、さらに最多勝投手、サイ・ヤング賞投手になった事実。あるいは、ESPN、FOX、Fieldimg Bible、PETACOなど、アメリカのスポーツ関連メディア、野球関連シンクタンクの大半から城島に与えられ続けたMLB最低の評価。
城島のシアトル時代の評価ついては、もはや議論の必要はない。



「出たがり」のコストとリスク

さて、ここから本題の「城島獲得のコストとリスクのはかりしれない大きさ」について書く。以下に挙げるのは、主として、存在するのがわかりきっているプレーの上のデメリットではなく、チームをマネジメントしていく上でのデメリットや、チームワークの問題が中心だ。
まず、シアトル時代の4シーズンの出場ゲーム数を見てもらおう。

2006年 144(131) 出場ゲーム数1位 先発数2位(CERA 4.81)
2007年 133(128) 出場ゲーム数3位 先発数2位(CERA 5.01)
2008年 100(95) 出場ゲーム数20位 先発数19位(CERA 4.57)
2009年 70(67)  出場ゲーム数37位 先発数35位(CERA 4.84)

最初にことわっておくのだが、城島の膝の半月板損傷が、どれほど、この「出たがり病」と相関関係があるのかは、正確にはわからない。(たぶん本人だってわからないだろう。1シーズンに何ゲーム出たら膝が壊れるとか、そんなこと誰にだってわからない)
ある程度の情報はネット誰でも入手できる、そういう時代だ。判断は、記事なりデータなりから、読む人自身が決めればいい。それがネットの時代のルールというものだ。


ダメ捕手城島は、シアトル在籍時から「MLBの常識では、控え捕手にまかせることの多いカード最終戦のデーゲームにまで出場を強行すること」が多々あった。これはある意味「病的なまでの出たがり」である。
勘違いされては困るのだが、この「出たがり病」は、出場ゲーム数が激減する前の、2006年、2007年だけにあった現象ではない。出場機会の激減した2008年、2009年にも、同じように見られた。つまり、怪我で休養する期間のあったシーズンでさえも、控え捕手が出場して正捕手は休養をとるのが普通のデーゲームにすら出場したがった、という意味である。

特徴的なのは、MLB移籍直後の2006年シーズンだろう。
このシーズンの城島はメジャーデビューしたての新人であり、「まだまだMLBの投手たちから信頼されるかどうかもわからず、MLBのシステム、MLBの配球論も知らず、英語もままならない外国人キャッチャー」でありながら、いきなり144ものゲームに出場している。そしてまた翌2007年も、133ゲームに出ている。

この初年度の出場ゲーム数の異様な多さは、明らかに実績にそぐわない。
と、いうのも、MLBデビューの2006年は、これまでこのブログでも触れてなかったデータだが、パスボール10個で、これはMLBの捕手ワースト5位であり、エラー数も8個で、これまたMLBワースト5位なのである。
明らかに、城島のもともとのキャッチングの下手さだけが原因ではなく、MLBのバッテリーシステムに対する不慣れさ、日本にはないMLBの投手の球筋や日本とは異なる配球術、外国語でのコミュニケーションに慣れていないこと、そしてそれらの新しい環境全てに自分から順応しようとしない融通の利かない頑迷な性格が、数字面から伝わってくる。「不慣れで、コミュニケーションがとれないだけでなく、自分にしかわからない個人的スタイルを他人にまで押し付けようとしてくる押し付けがましい外国人キャッチャー」のクセに、契約に守られて144ゲームも出場したことが、異様なパスボール数とエラー数で、まるわかりだ。
Kenji Johjima Fielding Statistics and History - Baseball-Reference.com
こんな不慣れな選手が144ものゲームに出場するのだから、出場させるチームの側もどうかしているが、だからこそ軟投派のベテラン投手ジェイミー・モイヤーなどは呆れて、長年在籍したチームを去った。
やがて、「城島問題」の本質的な解決どころか、むしろ成績と無関係な高額3年契約まで与えたオーナーサイドのやり方に業を煮やしたシアトルの先発投手たちが「一斉に城島とバッテリーを汲むのを拒否する」という前代未聞の反乱を起こし、チーム内の城島の居場所は実質消滅した。形として城島は、チームメイトたち自身の手でチームから追い出されたのである。


MLBをよく知らないひとのためにいちおう書いておくと、この10年ほど、年間130ゲーム以上も先発できる有力捕手というのは、1シーズンあたり5人以下程度しかいない。
イチローがデビューした2001年前後なら、ベニート・サンチアゴホルヘ・ポサダジェイソン・ケンドールラモン・ヘルナンデスあたりが出場ゲーム数の多いキャッチャーだし、近年ならヤディア・モリーナラッセル・マーティンブライアン・マッキャン、あとはカート・スズキ、丈夫さが売りの(笑)ジェイソン・ケンドールくらいだ。つまり、所属チームで「押しも押されぬ大黒柱」と認定されるような有力キャッチャーだけが、130試合以上もマスクをかぶらせてもらえるのだ。
2010 Regular Season MLB Baseball C Fielding Statistics - Major League Baseball - ESPN
もうMLBで20シーズン以上キャッチャーをやって、キャッチャーでの出場が歴代1位の2390ゲームになるイヴァン・ロドリゲス(日本では野村克也氏の3017試合)でも、130ゲーム以上出れたシーズンはこれまで、わずか6シーズンくらいしかない。
また、近年ではア・リーグを代表するキャッチャーのひとりになったジョー・マウアーも、キャッチャーとして130ゲーム以上出場したのは正捕手になった6シーズンでたった1度しかない。

ちなみに城島の2006年の「144試合出場」という数字は、MLBのキャッチャーの単年出場ゲーム数の記録として、なんと「歴代77位」にあたる。
「MLBのバッテリーワークの原理も知らず、英語もままならなず、MLBのやり方に従おうとする素直さ謙虚さもない、MLBド素人の新米キャッチャー」が、いきなり「MLB歴代77位」? よほど出場の保証された有利な契約をしていたのだろうが、この暴挙には呆れるほかない。
19シーズンプレーしたかつてのヤンキースの殿堂入り捕手ヨギ・ベラですら、140試合以上ゲームに出たシーズンは通算6回しか記録していないのである。

MLB歴代キャッチャー出場記録(歴代)
Single-Season Leaders & Records for Def. Games as C - Baseball-Reference.com
MLB歴代キャッチャー出場記録(シーズン別)
Yearly League Leaders & Records for Def. Games as C - Baseball-Reference.com
ヨギ・ベラのスタッツ
Yogi Berra Statistics and History - Baseball-Reference.com


阪神移籍後の全試合出場強行の「故障コスト」

さて、この「出たがり病」、阪神移籍後はどうだろう。
2010年に、セ・リーグで144ゲームにフル出場したプレーヤーは13人いるが、キャッチャーで全試合出場などという、わけのわからないことを実行したのは、城島ただひとりだ。
城島以外で最も出場ゲーム数の多いセ・リーグの捕手は、巨人の31歳、阿部慎之助の137試合だが、30代になったばかりの阿部でさえ、137試合はキャッチャーとしてプレーしたが、残り5試合は一塁手としてプレーして守備負担を減らしている。
2010年セリーグ在籍の捕手達
ちなみにパ・リーグでは、シーズンフル出場を、5人しか記録していない。キャッチャーのフル出場はもちろん無い。(パ・リーグ捕手の最多出場は、楽天の26歳と若い捕手が127試合でトップ)
パ・リーグには、先発キャッチャーはこの1人だけと決めてシーズンに臨むチームはほとんどなく、2人を併用するイメージが強い。
2010年パリーグ在籍の捕手達

肩の故障から外野からの返球が満足にできない阪神の金本外野手のフルイニング出場がいろいろと阪神ファンの話題にのぼった2010シーズンだが、金本、城島、両選手のファンでも支持者でもないブログ主から言わせてもらうなら、金本選手のフルイニング出場を手厳しく批判するのであれば、全試合出場を強行しておいて、挙句の果てに野球選手として致命傷になりかねない半月板損傷を患い、さらにチームがやむをえず捕手を補強すると、いちいち子供のように「心が折れたの、どうのこうの」と文句を垂れる選手も、同じように徹底的に批判されるのが普通だし、当然だと考える。(城島への批判をかわしたいのか何か知らないが、やたらとネット上で金本批判を煽って批判の鉾先が城島に向かないようにするのが城島オタクの常套手段だとしたら、それは卑劣な行為だ。こうした「ネット上でのすりかえ批判」は、シアトル時代にもたびたび見られた)


近未来の藤川球児のメジャー移籍を決定的にした
「人的コスト」


問題児城島を獲得する代表的コストのひとつに、「投手からの信頼の欠如」というのがある。シアトル時代については既に散々書いたが、阪神移籍後の代表的な「城島嫌いの投手」というと、たぶんクローザー藤川球児になるだろう。

2010シーズンのセ・リーグ最終順位は、終わってみれば「ほんの紙一重、ごくごく僅かの差」でしかなかった。
その厳しい競り合いの中で、阪神は、飛ぶボールを使い、近年では最強打線を揃えることに成功していたにもかかわらず、シーズン終盤の「ここが大勝負」といえる数試合の大事なゲームをことごとく負けることで、自ら優勝を逃した。
中でも、「お得意様」のはずの横浜戦で村田に打たれた痛恨の逆転3ラン、あるいは巨人戦の劇的な負けっぷりについては、このブログで詳細に書いたとおりだ。阪神の2010シーズン敗退のキーポイントはもちろん「ダメ捕手の、ダメリード」だった。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月30日、逆転3ランを打った村田が「なぜ、あれほど勝負のかかった場面で、高めのクソボールを強振できるのか?」についてさえ、何も書かない日本のプロ野球メディア、野球ファンの低レベルぶり。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月17日、イニングに入る前から「そのイニングの全打者に対する配球をあらかじめ『ひとつ』に決めきって」、結果、ボコボコに打たれて逆転負け、ポストシーズン敗退というダメ捕手城島の想像をはるかに越えたダメリード。(1)「結論と原則」編

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月17日、イニングに入る前から「そのイニングの全打者に対する配球をあらかじめ『ひとつ』に決めきって」、結果、ボコボコに打たれて逆転負け、ポストシーズン敗退というダメ捕手城島の想像をはるかに越えたダメリード。(2)実戦編

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月21日、ダメすぎる「1年目」の通知表。(1)巨人の主軸打者4人の打撃比較でわかる阪神のクライマックスシリーズ2ゲームの悲惨さ

こうした経緯の中で、優勝を逃した直後の藤川投手の「冷めた態度」が誰の目にも奇異に映らないわけがない。

では、彼がなぜああいう「冷めた態度」をとったのか?
そして、藤川投手が長年信頼を寄せてきた矢野捕手引退試合の、あの、あまりにも奇妙な展開。その後の藤川投手の発言の数々。藤川投手が優勝を自ら逃した2010シーズン終盤の痛々しいいくつかの負けゲームの「責任」について、「決定的な責任が自分にある」とは感じていないことは明らかだろう。

同じチームメイトとして言いたくても言えないこともあるだろう。ブログ主が、藤川投手が言いたくても言えないことを代弁するとするなら、こうだ。
シーズン優勝がかかっていた数試合の大事な場面、俺は、言われた通りに投げたまで、です
これらの大事な場面で藤川投手に、サインを出し、従わせたのは、「誰」か。言うまでもない。メジャー移籍の権利がとれ次第、藤川投手は城島の居座る阪神に別れを告げることだろう。

キャッチャーのリードというものに深く関心を持たず、優勝できたはずの2010年シーズンの責任の所在もわからないほど目の曇った阪神ファンが、キャッチャーの単調なリードによる自滅も理解せず、責任を疲労のたまった藤川投手にかぶせて狂ったように批判しまくっていたのが、ブログ主は哀れでならない。


故障によるキャッチャー補充の「金銭コスト」と
補強の追加による「選手枠の無駄づかいコスト」。
そしてシアトル時代そっくりの「捕手3人制」


本来は、ひとりの選手が全試合に出場しようと、しまいと、そんなことはどうでもいいのである。たとえ何試合出ようが、故障せず活躍さえしていれば、何も問題はない。
最初に書いたとおり、アスリートにとっての怪我は、本人にとっては選手生命にも関わることであり、そのこと自体をとやかく言うことはできない。

だが、しかし、である。

高額な長期契約の選手、それも、「キャッチャーが半月板損傷」というハプニングは、当然ながら、チームにとっては「重いコスト負担増」を意味する。

・かわりのキャッチャーの獲得
・かわりのキャッチャーに払う給料
・かわりのキャッチャーに提示せざるをえない複数年契約
・かわりのキャッチャーに保証する1軍枠
・かわりのキャッチャーが占める支配下選手枠
・かわりのキャッチャーが占めるプロテクト枠
・将来、故障が再発するリスク

実際、阪神は、城島の故障のフォローのために楽天イーグルスから藤井彰人捕手を獲得してきた。緊急事態に対応するためのキャッチャー確保が絶対条件になっていた阪神側としては、悪く言えば「城島復帰後もずっと使うかどうかわからない控えキャッチャー」に対して(もちろん、同時に、膝に爆弾を抱えた城島自身にしても、半月板損傷から復帰しても、4年後の契約満了までパーフェクトなプレーが続けられるかどうか、もうわからなくなっている)、単年ではなく、「2年契約」を提示せざるをえなかったことも、「無駄に増えた、要らざる補強コスト」である。

また、あらゆるプロのチームスポーツは、1軍の人数、支配化選手の人数、あるいはプロテクト枠の人数に「制約」がある。
阪神がロッテから獲得したセットアッパー小林宏投手の人的補償として、阪神のスプリングトレーニングで頭角を現してきていた高濱選手がロッテにピックアップされて、阪神は貴重なドラフト1位選手を失ったことが、ここ最近ずっと阪神ファンの話題にのぼっているが、このとき、仮に「城島が故障せず、あわてて獲得してきた藤井捕手の分のプロテクト枠が空いていた」のなら、もしかすると阪神は高濱選手を失わずに済んだのかもしれない。これだって「高い人的コスト」である。

いずれにせよ、いかなるやむをえない理由があろうと、高額長期契約の主力選手は「長期間にわたってプレーレベルを低下、あるいは喪失するような大怪我」を、(他人に怪我をさせらてしまったのならともかく)みずから招くことのないよう、身体をケアするのは、「義務」、なのだ。いうまでもない。
将来にわたってプレーの質と量を低下(あるいは喪失)させる可能性がある半月板損傷という怪我は、本来、そのプレーヤーの商品価値を大きく低下させる。当然「トレード価値の低下というコスト」も生じてくる。


公然と球団批判のトンデモ発言

では、こうした予想外の補強コストを球団側が負担してスッタモンダしている時期に、このダメ捕手さん、どういうダメ発言をしたか。

「18日に球団首脳が示した「復帰は6月でもOK」という見解。新聞報道で知った城島が、真っ向から反論した。室内でのフリー打撃を終えると、吉田バッテリーコーチに「ボクは朝から気分を害しています。ボクの心は折れましたよ」と強烈な“ジャブ”。あらためて開幕戦への意欲を語るその声は、明らかに怒気をはらんでいた。」
6月復帰プランにNO!開幕目指す城島「気分を害しています」 ― スポニチ Sponichi Annex 野球


折れた?(笑)って、何がよ?(笑)
いや、もう、開いたクチがふさがらないとは、このこと(笑)もちろん、この発言を聞いたときに、この記事を書く決意が固まったのだ。
すぐに記事を書かなかったのは、もちろん、その後の経緯を見守っていたからにすぎない。その後の経緯も経緯で、案の定すぎた(笑)


阪神球団側からすれば、日本人選手として最高年俸に近い金額を数年間払い続けなければならない30代なかばのオッサンキャッチャーを獲得し、その高い買い物のキャッチャーが無謀ともいえるシーズン全試合フル出場を強行した挙句に、「半月板をやっちゃいました」と重大な怪我を報告され、手術するだのテンヤワンヤな状態で、他球団の、それも控え捕手を「アタマを下げる形(=複数年契約)」で獲得せざるをえなくなった状況で、当の怪我をした本人、本当にパーフェクトに治療ができて、これから数年きちんと働けるのかどうかもまだわからない高額長期契約の選手本人に、こんなおかしな発言をされたのだ。
よく球団側が厳重処罰しないものだ。(ブログ主がオーナーなら安易な球団批判を許さない意味で即時解雇する)言いたい放題のショーン・フィギンズを野放しにしているシアトル・マリナーズとそっくりである。

城島が怪我から無事復帰すれば、藤井捕手が控えに回って、問題は全て解決? 甘い。甘い。(笑)
藤井捕手に単年でなく2年契約を与えたからには、阪神が大なり小なり「出場機会保証」を約束している可能性がある。また、半月板損傷は捕手生命にかかわる大怪我なだけに、阪神側とすれば、大金を払っている正捕手の守備負担軽減という意味から、控え捕手藤井に多少なりとも出場機会を与えようとするだろう。それが常識的な行動だ。
だがその常識が、「出たがり、出しゃばり」には、たぶん理解できない。自分の怪我が原因で無駄な出費を払って獲らざるをえなかった控え捕手なのに、天に向かって唾を吐くかのように「自分の出場機会の減少について」不平不満を言わずにはいないだろう。(シアトル時代も監督室に怒鳴りこんだ)
だから、たとえこのダメ捕手が無事にスタメン復帰したとしても、今後、現場の混乱は必須
だと言うのだ。まさにシアトル時代とそっくり。

また、ブログ主は別に真弓監督のファンでも支持者でもなんでもないが、現在のチームの指揮をとっている真弓氏が、ダメ捕手城島に「監督として、いい感情をもっている」ことは、到底ありえない、と思う。
チームと選手本人のために、むしろ春先だけは自重してキッチリ怪我を治してから実戦に戻ってくれという親心がわからないのか何か知らないが、周囲から「しばらく自重してくれ」と言われれば、いちいち逆ギレして、やれ「ココロがどうたらこうたら」などと、言いたい放題。
もし無理して復帰して、半月板損傷が再発でもすれば、もはや誰も同情しないだろう。怪我が怪我だけに、再発の不安は何年も続く。周囲の不安も配慮せずに、「ココロ」もなにもないもんだ。


シアトル末期同様、比較対象キャッチャー出現で明らかになる「ダメ捕手」の「ダメぶり」

こうした経緯で明らかになった事実は、ひとことで言い表すことができる。
ダメ捕手城島は、野球界にも世間にもよくいる「問題児」そのもの
ということだ。


ダメ捕手が阪神移籍後のわずか1年で既に引き起こした騒動は、シアトル在籍時代末期をよくわかっている身にしてみれば、「ああ、またやってるのか(笑)」という内容ばかりである。
投手との不和。控え捕手との軋轢。控え捕手より酷いが、ポジションを失わない契約で守られた正捕手。シアトル時代に引き起こしていた数々の騒動はどれもこれも、偶然でもなんでもなかったのである。

シアトルに移籍したばかりの2006年には、ロクにメジャーの投手たちの配球術の基礎も理解せず、投手主導のリード手法も知らず、ロクにチームが捕手を休養させる選手起用システムも知らず、そして問題なのは、それらに従う素直さも無く、かといって、ロクに英語も話せないクセに出しゃばり続けて、144試合も出場した。
だが、そのうち自軍の投手たちとさえ問題を起こし続けている事実が、いつしか外部とメディアに漏れ、世間にバレていき、やがて主力投手のほとんどが表立って「わけのわかってないキャッチャーへの反乱」を起こすようなMLBに前例のない事態まで起こして、城島に振り回されて野球をする馬鹿馬鹿しさを、チームの多くが拒絶した。
その経緯の中で、「城島が先発マスクのときと、そうでないときの、投手の成績の差」は、キャッチャーとして城島が持っている「実力の無さ」「問題児ぶり」「チームにもたらした混乱」を、最も顕著に白日のもとに晒したわけだ。


これから本当の意味の「問題児コスト」を払わされる阪神

城島のシアトル時代末期と同じように、「比較対象するキャッチャー」である藤井捕手が意図せず出てきてしまった阪神の2011年シーズンは、シアトル時代末期と同じ混乱の末路を辿ること必至である。

シアトルにもMLBの野球スタイルにも本当は何の関心ももたなかったのと同じく、本当は阪神というチームになど何の関心も愛情もない城島オタクは、たとえどんな小さい失敗でも、藤井捕手(あるいは藤川投手)がなにか失敗するたび、目の色をかえて自軍選手を公然と批判し、そして藤井捕手がなにか成功する、あるいは城島不在のときに投手陣が大活躍するたびに目の曇った阪神ファンの目が覚まされていき、結局、ファンとチームは「問題児」とそのファンに振り回されながら、混乱に巻き込まれて分裂していく。
そして、ふと気がついた頃にはマートンも藤川もメジャーに移籍していなくなり、チームは、半月板に爆弾を抱える高額長期契約捕手を抱えたまま、生え抜きの主力選手のいない「寄せ集めチーム」と化すのである。

damejima at 17:29

September 30, 2010

昨夜、甲子園球場で、とてつもなく面白い「見世物」が行われた。阪神対横浜戦で、横浜・村田が3ランを打ち、阪神が優勝を逃したことが決定したのである。
Yahoo!プロ野球 - 2010年9月30日 阪神vs.横浜


ソフトバンクは、ダメ物件城島に手を出さず、リーグ優勝を果たしたが、その一方で、阪神はわけもわからずダメ物件城島に手を出し、「できたはずの優勝」を「わざわざ自分の手で遠ざけた」のである。そればかりか、阪神の城島獲得は、矢野、下柳の退団を招き寄せ、チームと、阪神OBや現役のベテラン選手、古くからチームを支え続けてきた阪神の固定ファンとの間に、深い亀裂まで生んだ。
参考記事:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月26日、ソフトバンク優勝でハッキリした「城島獲得を渋ったかつての投手王国ソフトバンクと、高額ダメ物件・城島に手を出した阪神」との大差。


ブログ主の中では、今後どこのチームがセ・リーグで優勝しようと、昨夜の濃いゲームは「球史に残る迷試合」だったと思っている。もちろん押しも押されぬ主役はダメ捕手城島だ。
昨日の「迷試合」のおかげで、2007年にMLBア・リーグ西地区でシアトルが地区2位になったことの「意味」も、あらためて明らかになった。あれは「2位に健闘した」のではなく、「十分優勝できたにもかかわらず、今シーズンの阪神の正捕手さんがたびたび見せたキャッチングミスのように、ポロリと優勝のチャンスを自分からこぼしただけのことだった」という確信が、あたらめて得られた。
もちろん、この確信が揺らいだことは今まで一度たりともないが、今年の阪神を見て、十分すぎる確証が得られた。

まぁたぶん、今シーズンの阪神関連メディアも、阪神ファンも、「2007年の地区2位の意味」を大きく勘違いしたシアトルのフロントやファンと同じように、「今年は大健闘だ。いいシーズンだった」とかなんとか言って、阪神が3割打者を6人も並べながら優勝できなくて大恥かいた大失敗のシーズンを、むしろ高評価して、一生勘違いしたまま、これからも生きていくに違いない(笑)


それにしても。

昨夜の試合で、9回表無死1、2塁で逆転3ランを打てた横浜・村田が「なぜ、あれほど勝負がかりの場面で、阪神のクローザー・藤川の高めのクソボールのストレートを思い切り強振できたのか?」という、野球的に大変興味深いテーマについて、ウェブでほとんど誰も触れてないのは、なぜなのか。


例えば、去年2009年の9月18日、イチローがヤンキースのクローザー、リベラの初球、インコースのカットボールをサヨナラ2ランしたが、あれは「2009MLBの名シーン・ベスト10」みたいなランキングに選ばれている。
いまでも、映像など見なくても、ホームランの弾道まで鮮やかに思い出せる。後にフィリーズに行ってしまったマイク・スウィニーの素晴らしいツーベース。初球にリベラが投げたカットボールを予測し、まるで吸い込むようにスイートスポットに呼び込んで、ライトスタンドへ叩き込むイチロー。なにもかもが、忘れられない名シーンだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月18日、イチローの超劇的サヨナラ2ランで、シアトルの「キング・オブ・グラウンドボールピッチャー」ヘルナンデスが16勝目を挙げたNYY戦を「カウント論」で振り返る。

Ichiro's walk-off shot stuns Mariano, Yanks | Mariners.com: News

そりゃそうだ。「殿堂入り確実のクローザーから、それも、彼の球史に残る決め球を逆転サヨナラホームランする」なんて鮮やかすぎる場面が「名場面」でなければ、どの時代の、どれが名場面だというのだ。


それと同じで、阪神の名クローザー・藤川の決め球である「速球」をスタンドに放り込んで、阪神の優勝を阻止した村田の逆転3ランホームランは、間違いなく「野球史に残る名場面」のひとつだが、誰もその「名場面」を誰もきちんと書きとめておこうとしない。本当に馬鹿げている。
江夏の21球」ではないが、こういう「ディテールの深さと熱さ」こそが、野球というスポーツを見る上で最も面白い部分のひとつなのに、誰も積極的に触れようとしていない。

メディアもファンも、やっているのは、「負けたのは誰のせいなのか」という責任追求や、的外れな「シーズンの反省」、「引退が予定されている矢野捕手をどこで出場させるべきだったか」という結果論、「来年獲得したい選手」の夢物語、そんなものばかり。
そしてネットでは、いつものように城島オタが必死になってIPアドレスを変えながら必死に掲示板に書き込み続けている。彼らがやっているのは、「城島がかわいそう」だのという、いつもの印象操作(笑)と、シアトル時代同様の「投手への責任転嫁」(笑)
どれもこれも、ただただ無意味で、的外れ。なおかつ、悪いことに、見苦しい。ブログ主はシアトル時代の城島で見飽きている。


まぁ、城島オタのつまらない言い訳と逃げ口上はいつものことだとしても、阪神ファンにしても、「よくまぁ、そんなつまらない野球の見方で野球を見てるね。退屈しないの?」と、いつも思う。

最低でも以下に挙げるポイントくらいは触れて話をしてくれないと、どこをどうすると、この阪神・横浜戦の村田の2本のホームランの面白さ、そして「城島問題」とのかかわりを語れるというのだ。


横浜・内川は、最初の打席では、能見・城島の阪神バッテリーに併殺打を打たされたが、最後の打席では、クローザー藤川から四球を選んでいる。内川の2つの打席の「結果」こそ異なるが、実は、「配球」は、まったく同じ「アウトロー・インハイ」というワンパターンな配球だったのだ。

ダメ捕手城島は、「高めのボールになる釣り球」を今シーズンずっと使ってきた。
球種としてフォーク(=MLBでいうスプリット)を使う投手の多い日本の野球では「高めのストレート系の釣り球とフォークを組み合わせる配球」は非常に多く使われるが、城島もその「高めの釣り球の直後に、フォークを落とすという配球」を多用したがる。さらにいえば城島は「釣り球の後のフォークで討ち取れなければ、2球続けてフォークのサインを出す確率が、けして低くないキャッチャー」だ。

そして、昨日の阪神対横浜戦では、試合前半の横浜のヒットの大半が、「フォーク」を打ったヒットだった。

また、城島がこの日使った配球パターンは、「高低」、「アウトロー・インハイ」、「左右」のほぼ3パターンに絞れていたのだが、内川と村田という、横浜打線に並んでいる2人の右打者に関してだけいうなら、城島は「内川と村田に続けて同じ配球パターンを使わない」という傾向が見てとれた。
だから、村田がもし気づいていれば、「内川の打席での配球を観察してさえいれば、その配球パターンが自分の打席では使われない」ことが打席に入る前からわかっていたはずだ。


配球といえば、いままでシアトルと関係ない話なので書かなかったが、今シーズンの阪神・ブラゼルシーズン終盤に打てなくなることはわかっていた。
きっかけは、(いつのゲームだったかは忘れたが)巨人・阪神戦の試合映像をどこかのサイトで見たときだ。巨人のキャッチャー阿部が、「ブラゼルのインコース」を執拗に突いてみせたときに、ブラゼルが異様なほどアタフタしているのを見て、すぐにピンときた。「なんだ、このバッター。いままでよほど自分の弱点を突かれまってこなかったのか。今までは、好きなように振らせてもらえてきた、ただ、それだけなんだな。」と。
実際その後、データなどで見るかぎり、ブラゼルの弱点は「各チームによって一ヶ月にひとつ程度のベースで次々と発見されて、それぞれのチームが実際のゲームで攻略パターンとして使って」きていて、今ではブラゼルの弱点は広く知れ渡っている。
例えば、「連続的なインコース攻め」、「ホームベースの真上に落ちてボールになる変化球」、「高めのボールになるスピードボール」などが、各チームがそれぞれに発見したブラゼルの弱点だが、いまやブラゼルは「どこにどう投げると凡退してくれるかが、かなりスカウンティングされたバッター」になってしまっていて、もう怖いバッターでもなんでもない。


だが、肝心の阪神ファンはというと、あいかわらずスタジアムで大声を上げ、メガホンを打ち鳴らし、応援歌を怒鳴っているわけだ。
こういう姿に「なぜ日本のスカウティングがこれほどまでに遅いのか。十分に機能していないのか」という理由が、多少かいま見える。


要は、
「誰も彼も、ゲームをきちんと見ていない」のだ。

だから日本の野球チームも、日本のメディアも、日本のファンも、見ていてつまらない部分が多すぎる。「相手バッターの最も得意な球を、わざわざ投げて打たれまくる野球」を見て、どこをどうすると「楽しい」と思えるのか、ブログ主にはわからない。
(もちろん、MLBにも「つまらないチーム、つまらない野球」はある。シアトルのアダム・ムーアの悪送球で2失点するゲームだの、2Aレベルの無能キャッチャー、キロスが再コールアップされて逆転負けするゲームなんか見ても、死ぬほどつまらないのは当然だ。あんなの、語る価値すらない。ただ、これは、シアトルのマイナーのコーチ陣が、ロジャー・ハンセンはじめ日本のプロ野球にかかわった経験のある人間ばかりだというせいもある。だから、シアトルのマイナーから上がってくる選手たちの「野球」が、どこか「日本的」で、単調で、ミスだらけなのは、当然といえば当然なのだ)



そりゃときには日本のゲームでも、面白いところを探してみることも、できないわけでもない。

例えば、いいキャッチャーかどうかは別にして、巨人の阿部というキャッチャーはなかなか面白い。それは「ただでさえ分析速度の遅い日本のプロ野球で、今シーズン、最も早く阪神・ブラゼルの弱点を発見し、対処したキャッチャー」からだ。
この阿部によるブラゼル攻略の成功は、やがて「ブラゼルの強打を怖がってばかりいた他チーム」に非常に強い影響を与えた。どこのチームも、それまでは逃げ回りながらこわごわストライクをとりにいって失敗してばかりいたのだが、今ではそれをやめて、むしろブラゼルの弱点のひとつであるインコースをズバズバ突くようになってきた。そのターニングポイントを作ったのが、たぶん阿部の発明した「ブラゼルのインコース攻め」だったのだろうと思っている。(なにせ日本プロ野球全体までは把握しきれないので、正確なことはわからない)
ブラゼルの対戦チーム別打率
中日   .239
巨人   .228
ヤクルト .315
広島   .327
横浜   .402

巨人・阿部とは逆のキャッチャーも挙げておくと、データ上で見るかぎり、例えばヤクルトの相川というキャッチャーなどは、「引き出し」が少なく、探究心のあまり無いキャッチャーのひとりで、「何回打たれても、同じチーム、同じバッターに、同じような攻めを繰り返したがるキャッチャー」に、どうしてもみえる。
というのは、彼は「どこが対戦相手だろうと、ワンパターンな自分の引き出しにある攻めだけしか実行しないからだ。

だからこそ阪神がヤクルトのホームグラウンド神宮でゲームをすると、相川がリードする投手たちが「まるで神宮球場が『阪神の第二のホームグラウンド』ででもあるかのように」、ボコボコ打たれる。
例えば相川は現実に、ヤクルト対阪神戦のランナー無しの場面で、城島に、「早いカウント」で、「インコース」に、「ストレート」のサインを出すような馬鹿なサインを出して、ソロホームランを浴びたりしている。
城島にとって「ランナー無しの場面での、早いカウントのインコース」は、「追い込まれたらアウトローの変化球で三振してしまう自分が、バットを迷うことなく強振できる、数少ない典型的な『場面』と『コース』」なのであり、「ストレート」は「変化球が苦手な城島が、唯一、長打を打てる球種」だ。
相川は他にも、ボール球を振らせて三振か内野ゴロにしとめるだけですむブラゼルに、「ストライクで正面から勝負しにいって、長打を打たれたり」している。それも一度や二度ではない。



こういう「キャッチャーの差や、配球から、野球を見る面白さ」というのは、別の言い方をすれば、「推理する楽しみ」でもある。
もちろん、この楽しみを別に人に押し付けようとは思わないが、たとえ負け試合でも、なぜ打たれたのか考える楽しみも生まれるし、「たとえ自分の大嫌いな選手でも、その選手のクセを面白がる楽しみ」も生まれるから、野球を人の数倍楽しめる。


例えば、横浜の村田というバッターは、彼の人柄の良し悪しはどうであれ、個人的には「打者のタイプとして、かなり嫌いなタイプの打者」なのだが、昨日の2本のホームランで、最初が「フォーク」、そして2本目が「高めの釣り球」だったことは、本当に素晴らしい才能の持ち主だと思う。相手キャッチャーの戦略を完全完璧に叩きのめした村田という打者に、非常に高いクレバーさを感じる。


村田が素晴らしいのは、この2本のホームランを、「腕っぷし」ではなく、「頭」で打ったことだ。
フォークは、この日、この日のゲーム開始からずっと、城島が「決め球」に決めていた球種である。阪神先発・能見も、クローザー藤川も、フォークで決めるパターンを使っている。
それは、単に藤川がフォークを使いたがるから、だけではない。キャッチャー城島がそういう配球パターンばかり要求するから、能見も、藤川も、同じ配球パターンを使うのである。そして、その「ワンパターンさ」は、横浜の主軸打者にはすべてバレている。

では、具体的に見ていこう。

9回表、横浜の攻撃。先頭打者・松本への配球
明らかに「高低を利用した配球」。2ストライクと追い込んだ阪神バッテリーは、「高め」に1球遊んでおいて、4球目に勝負球「フォーク」を投げ、空振り三振させようとした。
しかし追い込まれた松本は、この「勝負球のフォーク」を振らなかった。そのため藤川は松本を凡退させる手段がなくなってしまい、もともと球種の少ないピッチャーである藤川のほうがかえって追い詰められていく結果になった。「ファンの矢野コールの影響」など無関係だ。(ファンの矢野コールの意味についてはどこか別のサイトをあたられたい)
2010年9月30日 阪神対横浜 9回表 打者:松本 投手:藤川


9回の2人目の打者、横浜・内川への配球
能見・城島の阪神バッテリーに併殺打を打たされた第1打席と、9回に藤川から四球を選んだ打席が、まったく同じ「アウトロー・インハイ」の配球パターンだったことは、既に上に書いた。
内川は、最初の打席でこそ併殺打を打たされたが、9回の重要な打席ではこの「アウトロー・インハイ」パターンに引っかからず、見事に四球を選んでみせて、主砲・村田にバトンをしっかりと渡した。素晴らしいチームプレイだ。
2010年9月30日 阪神対横浜 9回表 打者:内川 投手:藤川


このシーズンの城島が多用している「高めの釣り球」は、この日も「ストレートを投げた直後のフォークの効き目を増すための、撒き餌」として使われている。
9回表の先頭打者、横浜・松本には追い込んでからの3球目に撒き餌として「高めの釣り球」を投げておき、直後にフォークを投げているが、他のイニングの打者のデータも調べるとわかるが、このゲームで城島は何度も何度も、この「釣り球の高めストレートの後に、フォークを落とす配球」を使っている。(ちなみに、シアトル時代の城島はこうした「高めの釣り球多用」はやってない。というのは、MLBの投手でスプリットの使い手が少ないからだ)
9回表の先頭打者・松本への「フォーク」を見て、たぶん村田はウェイティング・サークルから見ていて「また、そのパターンか(笑)」と思い、さらに内川の打席で「アウトロー・インハイ配球」が使われたのを見て、自分の打席で使われる配球パターンを「消去法」から、「高めストレートで釣った後、フォーク」と確信したはずだ。

村田は、このゲームの序盤で既に「決め球のフォーク」をホームランにしてみせている。それだけでもたいしたものだが、その1本だけで終わることはなく、なんと彼は9回表の土壇場でも落ち着きはらって、藤川が決め球のフォークを投じる前の、ウエスト(=故意にボールにするという意味。「ピッチアウト」ではない)する「撒き餌の釣り球ストレート」をスタンドに放り込んでみせたのである。

そりゃ、本人が試合後に「2本とも完璧でした」とコメントするわけだ。まさに完璧な「頭で打ったホームラン」である。


ブログ主は、阪神のキャッチャー城島が、横浜・村田への配球として、高めの釣り球のストレート、その次に「フォーク」のサインを出すつもりでいたことは「絶対に間違いない」と確信している。

9回表、村田への配球。3ランホームラン

2010年9月30日 阪神対横浜 9回表 打者:村田 投手:藤川


村田は、「カウント2ナッシングから、高めにまず釣り球のストレートを投げておき、次に、低めのフォークでゴロを打たせる(あるいは空振り三振させる)」という、「城島の単純な配球パターン」を、自分なりにスカウティングしておいてから打席に立っていたはずだ。
(もし村田がやったような城島の配球に対するスカウンティングを、シーズンのもっと早い段階で他チームがやっていたら、城島のワンパターンな配球がもっと早くバレて、もっと早くから阪神の投手を打ちこむことができていただろう)

もっと短く書けば、ブログ主は村田が「城島の配球を読んでいた」からこそ、たとえ「高めに外れたボール球」でも強振できたと考えるのである。


こういう「読み」がピタリとはまる快感。
これが、野球というゲームの極上の面白さのひとつだ。


もう一度言わせてもらうが
こんな程度の誰でもわかることすら想像せず、野球を騒々しく応援してばかりいる日本のスポーツメディアも、ファンも、何が面白くて野球を見ているのか。

こんなことだから、実はもう、とっくに存在している「阪神タイガースにおける城島問題」、つまり、城島と、阪神の投手陣、ベテラン野手、阪神を支えてきたOB、阪神の古くからの固定ファンたちとの関係の亀裂の深さが、世間にバレることもないまま、問題が今後しばらく継続し続けるのはほぼ確実だろう。
このブログが何年もかけて指摘してきた「城島のクセ」が、これほど毎日毎日、目の前でエンドレスに繰り返されているというのに、日本のスポーツメディアも、ファンも、よく飽きないものだ。
こんなことだからメジャーで打率2割に落ちるところまで研究し尽くされた城島が、20本前後もホームランが打ててしまうような、「敵のパターンを研究し尽くしもせずに放置しておく、なまぬるい野球」が続いてしまうのだ。

よく「あれほどあからさまな、城島の配球と打撃のクセ」に気がつかないものだ。感心する。


ああ。そうそう。言い忘れた。
9回裏の先頭打者・城島の無様(ぶざま)すぎる三振は、ある意味逆転ホームラン打たれたことよりもずっとチームへの影響が大きかったと思う。なぜなら彼は「打撃で大金をもらっているキャッチャー」なのだから。

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damejima at 18:05

January 17, 2010

メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」
『damejimaノート』(10)

「MLB的カウント論」研究 <1>
なぜアメリカの配球教科書の配球パターンは
4球」で書かれているのか?




2009年に、アメリカで教科書的に教えられている配球パターンが日本といかに違うかを紹介する意味で、ウェブサイト上に公開されている「6つの典型的配球パターン」というのを紹介したことがある。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(1)「外角低め」「ストレート」という迷信

Pitching Professor Home Pageを主催するJohn Bagonzi氏によるもの(WebBall.com - Pitch Sequence & Selection)で、ストレート、カーブ、チェンジアップと、3つの限定された球種だけを使い、6つの配球パターンを創案されている。
(彼自身がサイトで公表しているだけでなく他サイトにも転載されているので、記事では勝手に孫引きさせてもらったが、もし問題があればTwitter (http://twitter.com/damejima/)にでもご連絡をしていただければ対応したい)


メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」『damejimaノート』というシリーズの9回目までの部分で扱った「日米の配球の根本的な違い」という話題については、(それを反響と呼ばせてもらっていいかどうかわからないが)ありがたいことに内容に触れていただいた記事を目にしたことがある。
だが、John Bagonzi氏による6つの配球パターンの、ひと目みれば誰もがわかる「ある、わかりやすい特徴」については、残念ながら、いまだどなたも触れた形跡はない。

それは、6つのパターンすべてが、下記の4TH SEQUENCEにみられるように、全てのパターンが「4球」で記述されていることである。
(4TH SEQUENCE以外の5つのパターンは、次のリンクを参照。すべてが「4球」で構成されている。:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(1)「外角低め」「ストレート」という迷信

例:4TH SEQUENCE
Away, away and in


1. Fastball lower outer half
2. Repeat fastball lower outer half
3. Curveball away
4. Fastball up and in


なぜ5球でも、3球でもなく、
「4球」で配球パターンを構成するのか?

もちろん説明しきれるはずもないが、考えてみる価値はある。MLBのバッテリーにとって「カウント」のもっている意味、いわゆる「カウント論」とかいうやつだ。

そもそもカウントは本来、配球論のベースのひとつにほかならないはずだが、日米の間では、以前にいろいろ書いたように「配球」に違いがあるだけでなく、配球以前の「カウント」に対する考え方においても、あらゆる面で大きな違いがあるような気がする。
例えば、日本でカウントごとに漫然と分類されて考えられている「投手有利」だの、「打者有利」「五分五分」だのという話にしても、あまりに感覚的であり、果たしてMLBの実態に沿っているか? 根拠はあるのか? という疑問があった。


たとえば、この「なぜ4球なのか?」という問いに、「メジャーは球数制限があるから、手早く打者を片付けることに目標を置いているから」とか言えば、あたかも話が済んでしまうかのように思うかもしれないが、そんな馬鹿馬鹿しい説明では、まるで説明にならない。
「打者をうちとることのできるパターンをどうしても『4球』で創造すべき必然性」が、たとえ片鱗であっても説明できなければ、なんの意味もない。

さらにもうひとつ、話にならないほど間違った解答例をあげてみると、「2ストライク(つまり、投手有利なカウント)に打者を追い込んだ後、外角に1球外すから、『4球目が勝負』という意味だろう?」などという戯言(タワゴト)に至っては、まったくお話にならない。
(そんなことくらい誰でもわかりそうなものだが、大なり小なり、「0-2カウントが、どこの国でも、投手にとって最も有利なカウント」だの、「打者を追い込んだら外に遊び球」だの、そういうおかしな先入観にまみれたままMLBを見ている人は案外多いから困る)

6つの配球パターンを読むとき、先入観として、「どのパターンでも最初の2球で投手はできるだけストライクをとり、打者を、いわゆる『投手有利な0-2カウント』に追い込むことを目指す」と思いこんで読む人が多いかもしれないが、そんなこと、配球教科書のどこにも書かれてない。

実際「0-2カウントが最も投手に有利」なんていう話自体、ある意味ただの与太話、先入観であって、「打者という他者の存在と、0-2カウントを実現させるための投手側の多大なリスク」を無視した、ただの脳内お花畑以外の何モノでもない。「打者という他者の存在を想定しない配球」など、なんの意味もない。
0-2カウントがいつでも簡単につくれるくらいなら、投手は誰も苦労などしないし、配球論など必要ない。
また、投手に大きなリスクを犯させてまで「0-2」を無理に実現しようとする配球を強要するメリットは、実際にはほとんどない、と考える。わかりやすくいえば、0-2カウントを無理に実現しようとして初球と2球目を打たれまくっていては、なんの意味もないのである。


そんなだから、またぞろコネ捕手城島のような、あらゆるタイプの投手に三振配球を強要したりする、単調で、能の無い、先入観まみれの出来の悪い捕手が、はるばるアメリカにまでやってきてしまうのだ。
城島の他者を想定しない自己満足で非現実な配球のせいで、シアトルの投手がどれだけの「無用なリスク」を背負い、どれだけの失点をしたことか。


メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」『damejimaノート』というシリーズの10回目以降では、イチロー、ボビー・アブレイユなど、実際のMLB好打者たちの例をひきあいに出したりしながら、
「なぜイチローは、リベラの初球をホームランできたのか」
「なぜイチローの唯一の苦手カウントが、1-2なのか」
「なぜメジャーの投手のメッタ打ちパターンは『初球、2球目を連打され続けるのか?」

といった話を
「なぜアメリカの配球教科書に挙げられている配球パターンは、『4球』で書かれているのか?」
「なぜHardball Timesは、カウント1-1を研究したりする必要があるのか?」

といった話題につなげて、「なぜ4球なのか?」という疑問に多少なりとも糸口をつけていければと思う。

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damejima at 05:24

December 24, 2009

来年は坂本龍馬ブームらしい。だから、それにあやかって、シアトルの主力投手3人による城島マスク拒否事件を、「城島拒否維新」と呼ぶことにした(笑)


「城島問題」2009シーズン版まとめ
(2009年12月24日版)

2シーズン連続・正捕手強制復帰から
骨折による城島離脱と、チームの快進撃
プレーヤー自身による「城島拒否維新」
ウオッシュバーン、強制トレードと、自殺的プレーオフ脱落
そして「城島退団」まで



2007年、ジェイミー・バークの頑張り
(工事中 under construction)

2008年夏、ジェフ・クレメントの輝き
ジェフ・クレメントは、「城島問題」などチームマネジメントの大失敗などで崩壊した2008年シアトルマリナーズにおいて、6月中旬のマクラーレンの「城島降格」英断(と、後継監督リグルマンによる「城島降格」路線継続)によって、チームの極度の不振から正捕手降格処分された裏口入学のコネ捕手城島にかわり、正捕手の座を得た。
クレメントは、暗いチームの近未来に明るい光明を与える活躍をもたらし、大連敗を繰り返していたチームの勝率も5割に持ち直させるなど、沈滞したチームを復活させる大きな原動力になった。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」

クレメント、2ホーマーの活躍

2008シーズン最も勝った時期 Winning Streakは
クレメントがマスクをかぶった6月から7月にかけてであることが判明

2009年4・5月、Streakデータは「城島がいないほうが勝てる」「城島がいると負ける」ことをハッキリと示した。

2008シーズン月別ERA
クレメントが正捕手を務めた6月・7月に大幅に改善
2008月別ERA

2008年終盤、ジェフ・クレメントの悲劇
ところが、クレメントが7月下旬に膝の故障で一時的に戦列を離れ、さらに怪我の手術が決定して長期離脱した後、チームは再び正捕手を城島に戻してしまう。そして城島は9月に12連敗などという、途方もない連敗を犯して、シーズン100敗という不名誉な記録を残した
2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。

2009年春以降のクレメント冷遇と理由なきトレード
クレメントはその後オフシーズンに行った怪我の手術から無事に復帰したにもかかわらず、2009開幕直前の3月29日に意味不明にマイナーに落とされたまま、メジャーには戻されなかった。マイナーでの彼は、冷や飯を食わされたままプレイさせられ続け、ホームランを連発したりもしたが、シアトルがいくら貧打に喘いでもメジャーに呼び戻されることなく、2009年7月29日には、出番の期待できないチームに無理矢理トレードされた。

2009シーズン開幕、
コネ捕手城島の「2年連続・正捕手強制復帰」

一方、先発マスク時のゲーム勝率が 「3割台後半」 という、とてつもなく酷い結果を残し、また、打撃面でも、全メジャープレーヤーの中で最も低い打撃成績を残し、全米スポーツメディアから「メジャー最低選手」の烙印を押された城島は、なぜかクビになることもなく、それどころか、ほとんどなんの責任もとることないまま、2009シーズン開幕ゲームでは、なんと正捕手の座に返り咲いた。
ESPNの選ぶ2008シーズンLVP(最も貢献しなかったプレーヤー)に城島
Year-end awards: MVPs and LVPs, Cy Youngs and Yuks ... - MLB - ESPN


2009年4月、ロブ・ジョンソンの大仕事による
奇跡の首位発進

2009シーズン控え捕手としてスタートを切ったロブ・ジョンソンは、4月開幕してすぐに肉離れで戦列を離れた裏口入学のコネ捕手城島にかわって正捕手をつとめたが、4月にCERA2.85というメジャートップの画期的な記録を打ち立てつつ、チームを首位で乗り切らせる大仕事をやり遂げた。
2009年4月、ロブ・ジョンソンは先発投手の防御率2.85で4月を乗り切った。
 →ロブ・ジョンソン関連記事リスト
 →カテゴリー:2009投手ERA「2点の差」


2009年、ロブ・ジョンソンの悲劇
(クレメントの悲劇、再び)

ところが、のちのち2009年4月以降7月までワイルドカード争いにとどまれるほどの大きな貢献をしてみせたロブ・ジョンソンも、最終的に、2008シーズンのジェフ・クレメントと全く同じ目に合うことになる。
5月に入って怪我から復帰した裏口入学のコネ捕手城島に、あっさり正捕手に居座られてしまうのである。


2009年5月城島復帰後の大連敗
「2年連続5月20敗」へ

2009年5月に城島がDLから復帰すると、エース・ヘルナンデスの3連敗に象徴されるように、チームは城島先発ゲームで大敗を続け、坂を転げ落ちるようにチーム勝率を下降させていった。
その結果、2008年にチームが創設以来初めて経験した悪夢の「5月・月間20敗」の危機が再び迫ってきた。2008シーズンの早すぎる終戦の最大の原因となった「5月・月間20敗」が再び現実化しようとしていた。
先発ゲーム6連敗など、悪夢の月間20敗に向かって突き進む城島だったが、ロブ・ジョンソンには依然として控え捕手の座しか与えられず、チームの地区順位は、4月にロブ・ジョンソンが得た首位の位置から簡単に転落。城島入団以来の定位置、最下位に向かって突き進んだ。
またこの5月時点でマイナーで打撃面で活躍中だったクレメントのメジャー昇格の声も、全く聞こえてこなかった。

2009年5月3日、延長13回城島のスローイングエラーから3失点を招いた。

2009年5月12日、切れた城島は先発全員安打を食らい、予想通りゲームをぶち壊した。(ロブ・ジョンソン・城島の32球の配球比較つき)

2009年5月13日、先発ウオッシュバーンで4失点。城島パスボール、最後は二盗されてのサヨナラ負けで、城島先発ゲーム6連敗。

2009年5月16日、四球がらみなどホームラン3発を浴び、城島先発で5月はすでに3勝7敗。

2009年5月18日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手またもや敗戦で月間3勝8敗、他人の貯金を食い潰す。(ウオッシュバーンの捕手別ERA分析付き)

2009年5月19日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手またもや14安打5盗塁され敗戦。5月3勝9敗。ヘルナンデスを自責点6でERA4点台に沈没させ、月間20敗に突き進んだ。(ヘルナンデスの捕手別ERA分析付き)

2009年5月23日、炸裂する「馬鹿捕手バレバレ配球」、2死から5点を失い大逆転負け。

2009年5月25日、800万ドルもらってOBPわずか.275の城島は2イニングで4失点して速攻負けゲーム、5月スタメン4勝12敗。

城島が4月の怪我から5月に復帰して以降、チーム防御率は4月の3.47から、5月29日には4.43へ急降下した。
そんなエース・ヘルナンデスを破壊しかねない城島による5月崩壊が続く中、今シーズンから新しくクローザーについたデイビッド・アーズマは、城島を拒否してロブ・ジョンソンとバッテリーを組んだヘルナンデスがチームに久々の勝利を挙げた、まさにその日、城島の「窮屈なリード」ぶりを初めて証言、チーム低迷の原因を直言した。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「サンデー・フェリックス」byアーズマ

2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。

Streak データがハッキリ証明
「城島がいると負ける」「城島がいないほうが勝てる」

当然の結果ではあるが、2009シーズン最も勝った時期Winning Streakはロブ・ジョンソンが正捕手だった「4月中旬から下旬」、最も負けた時期Losing Streakは城島がDLから復帰した「5月初めから、再度DL入りする20日過ぎ」までであることが判明した。
2009年4・5月、Streakデータは「城島がいないほうが勝てる」「城島がいると負ける」ことをハッキリと示した。


2009年5月末、城島骨折。
偶然の城島リタイアと、ロブ・ジョンソン正捕手復帰で
回避された2年連続チーム崩壊

5月初旬の城島復帰で再び連敗が始まり、5月末にはアウェイのLAA3連戦を残しており、「2年連続5月20敗」&「5月時点での2009シーズン終戦」は、ほぼ間違いないと思われた。(城島骨折までの5月は、5ゲーム残して8勝15敗)
だが、5月25日試合中の城島骨折によるDL入りによって、急激に状況が変わる。ロブ・ジョンソンが正捕手に復帰して、チーム勝率はV字回復。5月末には3連勝も達成。なんと、3連敗間違いなしと思われた5月末のアウェイLAA戦では、あわや敵地アナハイムでの初スイープ達成か、というところまでチーム状態は好転したのである。

2009年5月10日、ロブ・ジョンソンはミネソタに合計23LOBを食らわせて7連敗を防ぎ、2008年5月の悪夢再現をかろうじて防いだ。

2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。

2009年5月21日、ベダード登板ゲームでロブ・ジョンソンと、フルカウントだらけの城島では、先発投手に対するCERAに「2点の差」があることが完全に証明された。(ベダード版「2点の差」計算つき)

2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。

2009年5月26日、ウオッシュバーンはロブ・ジョンソンを捕手に6回無失点、QSを達成した。

2009年5月27日、ベダード6回2/3を1失点QS達成、ロブ・ジョンソン2塁打2本で信頼に応える。

2009年5月29日、ロブ・ジョンソン、バルガスを6回1/3QS、ホワイトを2試合連続ホールドに導いてLAA撃破、連勝を果たす。

2009年5月31日、通算CERA5.51のキロスは6回裏以降「城島そっくり」の大炎上ぶりで、LAAスイープを逃した。


2009年6月・7月、
先発3本柱ビッグスリーが一斉に城島マスクを拒否。
ついに「プレーヤー自身の手による城島追放維新」始まる。


オールスターのフェリックス

イルカ

6月26日に城島が骨折から復帰したが、骨折中にロブ・ジョンソンと組んで絶好調だったビッグスリーは、城島復帰後も揃って城島とのバッテリーを拒否した。「城島拒否維新」の開始である。
この「城島拒否維新」の結果、6月、7月の2ヶ月は、4月に首位ターンを果たし、5月にはチーム崩壊を救ったロブ・ジョンソンにとって、今シーズン三度目、四度目のハイライトとなった。
ヘルナンデスは、城島不在のシーズンを初めて長期に過ごすことができたこの月、3勝、防御率0.94で、2009年6月のア・リーグ月間最優秀投手になった。その後ヘルナンデスは、オールスター初選出も果たした。
ウオッシュバーンは、7月に準パーフェクトゲームを演じると、4勝1敗、防御率1.44の成績で、6月のヘルナンデスに続いて月間最優秀投手を受賞
ロブ・ジョンソンは2ヶ月連続で担当投手が月間最優秀投手を受賞するという栄誉を得たが、彼の先発マスクのゲームでは、11勝3敗と、8つもの貯金をし、チームの上昇に大きく貢献した。後に2009シーズンの彼の守備面の貢献ぶりは、Fielding Bibleによって、メジャーNo.1の折り紙がつけられた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、セイバーメトリクスで始まった「捕手の守備評価の新基準」。ロブ・ジョンソン、Defensive Run Saved キャッチャー部門でメジャー1位の評価を受ける。

彼らの活躍により、5月末に24勝27敗と負け越していたチームは、6月末には一気に39勝37敗と、3つの借金を2つの貯金にかえ、さらにはオールスター前の7月12日には、貯金を4に伸ばしていた。
城島マスクを拒否したビッグスリーのうち、2人の投手がア・リーグ月間最優秀投手を連続受賞し、チームも勝ち続けたことで、「城島追放維新」の正しさは、数字と賞、目に見える形で立証された。

2009年7月3日、ヘルナンデス、6月のア・リーグPitcher of Monthを受賞。6月に彼の球を受けたバーク&ロブ・ジョンソンにとっても名誉の受賞となる。
2009年7月5日、城島のいない6月を過ごすことができたフェリックス・ヘルナンデスは、6月の3勝ERA0.94で月間最優秀投手を獲得、ようやくオールスター出場を手にいれた。

2009年8月4日、ウオッシュバーン、7月のア・リーグPitcher of Month受賞!ロブ・ジョンソンは6月ヘルナンデスに続き2ヶ月連続で月間最優秀投手を輩出、キャッチャーとしての揺るぎない優秀さを証明した。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、セイバーメトリクスで始まった「捕手の守備評価の新基準」。ロブ・ジョンソン、Defensive Run Saved キャッチャー部門でメジャー1位の評価を受ける。



2008年7月
ウオッシュバーンの月間最優秀投手受賞とロブ・ジョンソン月間11勝3敗の快進撃の陰で、チームの貯金を食いつぶし続けた戦犯城島の負け連発により、チームのプレイオフ進出の夢は断たれた

「城島拒否維新」を打ち出したビッグスリーは6月・7月と絶好調を維持していたにもかかわらず、チームの貯金はあまり増えなかった。その一方で、地区のライバルチーム、エンゼルス、レンジャーズが取りこぼしなく着実に勝ちを積み重ねていったため、シアトルはプレーオフ争いから徐々に取り残され、7月末前後には結局脱落した。
この意味不明なプレーオフ争い脱落の最大原因はオルソン、バルガスなどの裏ローテを担当して負け続けた城島にある。

ビッグスリーは揃って城島とバッテリー復活を拒否したため、チームは城島を先発させる口実として「先発投手によってキャッチャーを変える」などという、メジャーらしくない、あまりに不自然なバッテリー・システムを開始した。
その結果、6月、7月と、先発ビッグスリーとロブ・ジョンソンのバッテリーが勝ち星を挙げ続け、貯金をつくり、月間最優投手やオールスター選出に輝く陰で、バルガス、オルソンといった裏ローテ投手を預かる城島が陰湿に貯金を食いつぶす戦犯行為が果てしなく続いた。当然ながら、ビッグスリーとロブ・ジョンソンがいくら勝っても、7月の城島は3勝8敗と負け倒してみせたために、貯金は思ったようには増えなかった。

また、7月末のトレード期限を前に、思慮の浅いシアトル地元メディアがしきりにウオッシュバーン、ベダードのトレードを煽り立てたことも、チーム内に精神的動揺をもたらす意味で、大きなマイナス要因になった。

そんな混沌とした情勢の中、7月に7試合行われたクリーブランド戦の勝敗が、シーズン終盤のチームとウオッシュバーンの運命を大きく左右した。
7月16日からのクリーブランドでのアウェイ4連戦は、16日に城島先発マスクで負けたが、17日からロブ・ジョンソンが先発マスクで3連勝してチームを持ち直させ、プレイオフ進出に望みをつないだ。
にもかかわらず、7月24日からのホーム3連戦では、再び城島が先発し、チームを裏切るように2連敗、スイープされる原因を作った。
結局、クリーブランドとの7ゲームで城島が3つもの負けを自演し、チームがワイルドカード争いから実質脱落する原因をつくった。

マリナーズがワイルドカード争いから脱落しかけたこの時期、まだワイルドカード進出の可能性がまだ完全に消えたわけでもないのに、底の浅いシアトルの地元メディアは、ウオッシュバーンやベダードのトレードを煽りまくった。彼らは、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードの3人の主力投手たちが選手生命を賭して「城島追放維新」を断行するほど、投手陣が「城島問題」で苦境に立たされていることも考慮せず、また、ウオッシュバーンの放出がプレーオフ脱落を招く自殺行為であることも考慮しなかった。
ウオッシュバーンやジャクバスカスなど、現場の投手陣は「プレイオフ進出をあきらめない」とメディアにコメントを出しつつ、トレードによる投手陣の切り崩しに対抗しようとした。
7月末のクリーブランド3連戦のログ
2009年7月24日、4本のホームランを浴びてやる気の失せた城島はポジショニングをミスしてイチローのレーザービームを無駄にし、6連敗。ゲームをぶち壊して、チームの勢いを台無しにした。

2009年7月26日、コネ捕手城島は「初回からストレート狙い」のクリーブランドの戦略に何の対応もせず、4HR16安打を浴び12失点。再復帰後7連敗という「放火行為」でチームに暗黒をもたらした。(突然崩れるイニング 解説つき)

2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。

2009年7月25日、ジャクバスカスは、23日に「チームに残りたい」と語ったウオッシュバーンの言葉を引き継いで、「今シーズンに希望を失っていない」と強く語った。


2009年8月
ウオッシュバーンの懲罰的安売りトレード強行によるローテーション崩壊と、チームの自殺的プレーオフ脱落。

7月末のトレード期限直前になって、必然性のないトレードがいくつも強硬された。
かつて2008年にチームに大きな貢献を果たしコネ捕手城島と正捕手を争ったクレメントが、ベタンコートがトレードされて以降ショートをつとめていたロニー・セデーニョとともに、パイレーツに強引にトレードされた。パイレーツはナ・リーグのためDHがなく、クレメントはトレードされても、とりあえず出番がない。またパイレーツからの獲得選手がセデーニョと同ポジションの選手という、不効率きわまりないトレードだった。
また、7月の月間最優秀投手を受賞し、好調をキープしていたウオッシュバーンが、実力の釣りあわない投手たち(獲得したフレンチは後にすぐにローテ投手に失格し、マイナー落ち)と交換にデトロイトに安売りされ、6月から7月にあれだけ安定して勝ち星を生産できていたローテーションの安定感は、チームみずからの手で一気に破壊された。
この先発ローテーションを破壊する自殺行為により、チームの生命線だった「防御率」は一気に悪化。チームの失点は急激に増加した。
また、一方でトレードによって獲得した急造スタメン選手たちのバッティングは使い物にならず、打線が低迷し続け、チーム勝率は急激に低下した。シアトルはみずからチームのアイデンティティをみずからゴミ箱に投げ捨てる「自殺行為をした」のである。



城島の不自然きわまりない正捕手復帰など、不自然すぎるチームマネジメントの失敗によって引き起こされた「深刻なファン離れ」
6月・7月に「城島追放維新」を決行し、ビッグ・スリーとロブ・ジョンソンの安定したバッテリー関係から勝ち数が安定して生産できたことで相当数の貯金がチームにもたらされ続けていたにもかかわらず、シアトルがワイルドカード争いから脱落していったのは、はっきり、「裏ローテの4番手・5番手投手の登板ゲームで城島が負け続けたこと」に原因がある。

にもかかわらず、8月になって、チームマネジメントは、先発投手たちの「城島追放維新」を故意に無視し、それどころか、自ら自殺を選ぶかのようにウオッシュバーンを放出して、ローテーションの安定感を自分の手で破壊する一方で、戦犯のはずの城島の先発するゲーム数を増やすことまでして、自滅の道を選び、プレーオフ争いから脱落する失態を招いた。
プレーオフ進出のためには、2009年のアイデンティティであり、生命線であった「安定した先発投手陣」を維持することが必要不可欠であったにも関わらず、シアトルは投手陣の混乱をみずから引き起こし、ワイルドカード争いからみずから脱落するという大失態を犯したのである。
そもそも7月末以降のトレードは、「売り手」なのか「買い手」なのか、ハッキリとしないトレードが連続した。また同じポジションの選手同士を交換するなど、戦力アップのためというより、ただの「代役探し」でしかないトレードが相次いだ。シーズン終盤に向け、「ワイルドカード獲得」を目指すのか、そうではなく「チーム再建」を目指すのか、そうした基本的なチーム方針が明確に打ち出されず、選手が何を目標に戦うのかすら見失った状態で、8月以降だらだらとゲームを消化する無様な醜態をファンの前に晒したのである。

ホームスタジアムであるセーフコの観客動員は、そうした理性に欠けたチーム運営に非常に敏感に反応した。本来動員の増えるはずの8月に観客動員が異例の激減をみせたのだ。
ファンの気持ちは、せっかく築きかけていたチーム・アイデンティティをみずから捨てるような不健全なチーム運営から離れていった。

合理性を重んじる欧米では、アイデンティティを自分から放棄することは容認されがたい自殺行為であり、大きな背任行為でもある。とてもファンに理解されるわけがない。
球場にみあった野球、つまりパーク・ファクターにあった「投手中心に守り勝つ野球」の好調さを、ファンの了解もないまま、ウオッシュバーンのトレードで自ら放棄し、ワイルドカード争いからファンの意思に反して自ら脱落。一方で、今シーズンも大戦犯となった城島はむしろ厚遇しつつ、チーム勝率5割のぬるま湯のようなハンパな状態を故意につくりだしたことは、理性を持ったファンの誰からも見放される結果となった。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年8月「不自然すぎる城島の先発増加」と「観客数激減」

創立時以来のマリナーズ観客動員数推移グラフ


城島退団への道のり

2008年マクラーレンによる「城島降格」
2008シーズンの監督マクラーレンは、単に城島をスタメンから降ろしたのではなく、「正捕手」から降格させた。つまり捕手としての城島に、監督としてようやく「NO」をつきつけた。
マクラーレンは監督としての経験不足からチーム不振を招いた責任により解任されたわけだが、解任間際になって、遅まきながらではあるが、2008シーズンのチーム大崩壊の主因のひとつが「城島問題」にあることをようやく感じとって、彼のマイルドなやり方では限界はあったが、彼なりの「城島降格」によるチーム再生を実行に移したことは評価できる。
マクラーレンによる「城島降格」は、城島マスクを主力投手3人が揃って拒否した「城島拒否維新」ほどのインパクトはない。
だが「城島を正捕手の座から引きずり降ろすと、チーム成績が上向く」という実証結果を初めてファンとメディアの前で実証してみせた、という意味では画期的な意味があった。
それはある意味、オーナー方針に歯向かう無謀な行為だったが、彼は理性的な判断にもとづく正論を実現しようとして、たとえ一時的にせよ、「城島降格」を実行に移すだけの勇気を持てた。(その結果、彼は「バベジと抱き合わせ」という形でチーム不振の責任から監督を解任された)

2009年ビッグスリーの「城島拒否維新」
2009年10月19日にシャノン・ドライアー氏が、ピッチングの改善に悩むモローへの投手コーチ・アデアのアドヴァイスを、城島が遮断し、モローに自分勝手なリードを押し付けていたことを明らかにしたことを明らかにした。(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月21日、モローのトレードにおける「ロブ・ジョンソン補正」、「城島補正」をどう見るか。

シアトル所属の投手たちがこれまで、どれほど「城島問題」に悩まされてきたか。
さまざまな投手たちがこれまで「城島問題」を表沙汰にするための発言や提起をし続けてきた。ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ディッキー、シルバ、バルガス、ジャクバスカス、アーズマ、そしてモロー。ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:自軍投手たちの「城島配球批判」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「サンデー・フェリックス」byアーズマ
城島追放への流れを作ったのは、結局アテにならない自軍の監督やGMではなく、プレーヤー自身の積み重ねてきた城島批判の努力の結果だった。プレーヤーたちの努力が、2009年のヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードによる「城島追放維新」の勇気へとつながっていったのである。
「メジャーの常識も知らないまま、コネだけで正捕手に居座るあんなプレーヤーに、メジャーの配球常識とも違う、今まで積み上げてきた自分のピッチングスタイルとも違う、さらには、チームの投手コーチの指示とも食い違う、意味のわからないサインを毎試合強要され、その勘違いだらけのゲームプランで成績を落とされ続けたんじゃ、もう、たまらない。あんなヤツに投げたくない。」城島と接した投手なら、誰でもそう思うことだろう。
コネ捕手の加入以降続いてきた、もうベースボールとはいえないような理不尽さを停止させるために、2009年、先発投手たちは意を決して一斉城島マスク拒否、つまり「城島拒否維新」を打ち出した。
それはある意味、シアトル投手陣の総意を受け、主力投手たち自身が自分の選手生命を賭した「2009年維新」だったわけである。
この「維新」は、監督ワカマツなどチームの優柔不断な首脳陣が提起したアイデアではなく、プレーヤー自身が選手生命を賭して起こした波が原動力であって、彼らプレーヤー側の勇気ある行動がダメ捕手を日本に追い返し、シアトルに健康的な前進をもたらした。けして優柔不断なワカマツが城島を日本に追い返す原動力になったわけではない。



2009年「城島拒否維新」を黙認したワカマツ
日系人ということで2009年からシアトルの監督に抜擢された監督ワカマツは、就任当初からオーナーサイドの意向をチームに反映する立場にあると思われた。そのためチームの勝率が伸び悩む原因が「城島問題」にあることをどこまで理解できるか、就任当初から心配されていた。

2009シーズンもマリナーズは「城島問題」を放置し、城島を正捕手にすえる同じ過ちを犯したために、2シーズン続けて2009年5月に崩壊しかけた(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「2年連続5月20敗」)。もしこのときチームが城島を起用し続けて大敗し続けていれば、ワカマツは5月以降のどこかでクビになっていただろうし、城島自身の正捕手の座もクビも、寒い状態になったはずだ。
前年2008年5月の崩壊では、当時の監督マクラーレン自身が遅まきながら「城島問題」の重大さに気づいて、2008年6月に「城島降格」とクレメント抜擢を断行することで、チーム状態を上向かせる策を、監督自身の手で打ちだすことができた。
だが、2009年5月の崩壊においては、監督ワカマツが城島をはずす英断を下すことができたわけでもなんでもない。
2009年5月の崩壊が回避できたのは、あくまで「城島の骨折とチーム離脱」という「偶然」があったからであり、5月以降のビッグ・スリーとロブ・ジョンソンのバッテリーが安定して継続できたのは、ワカマツが自分の英断と先見性によって城島をスタメンからはずしたからではない。
その結果、城島のライバルであるはずのロブ・ジョンソンは、城島の正捕手としての度重なる失態をかえってカバーする形になってしまい、チームサイドが 「復帰後の城島を控え捕手に転落させないでおく口実」 を与えてしまった。皮肉なことに、2008年のクレメントがそうであったように、ロブ・ジョンソンは自分の活躍で、自分の出場機会を復帰後の城島に分け与える形になったのである。
8月以降の戦犯城島に対する手厚い処遇ぶりを見ればわかるとおり、ワカマツは投手陣にとっての「城島問題」の深刻さや、深刻なチームへのダメージ、コア・ファンのチーム離れの意味、どれも深くは理解していない。

ただ彼に、ひとつだけ今シーズンの優れた大仕事があるとしたら、主力投手3人による一斉城島マスク拒否、すなわち「城島追放維新」を黙認したこと、これに尽きる。
ワカマツが黙認してくれたおかげで「城島のいないマリナーズの投手陣が、いかに高い能力があるか」が、「城島問題」に消極的な頑迷な日米メディアやファンの前につきつけられることになった。

「城島拒否維新」と、ズレンシック
なにかとトレード市場で英雄視されがちなGMズレンシックだが、2009夏時点でのトレードは、大半が単なる「代役探し」であって、チームの戦力アップにつながらないどころか、トレードによって投手力も打力もズルズルと低下していった。どのトレードも目的および費用対効果は明瞭ではなく、けして成功しているとはいえない。
なによりの彼の大失敗は、城島の処遇の失敗とウオッシュバーンのトレードである。
城島が骨折から復帰して以降、チームは、マクラーレンの「城島降格」策のように、城島を控え捕手に降格させる態度を明確にし、ロブ・ジョンソンを正捕手にすえてチーム内を安定させるべきだった。そうすれば7月末時点ではまだ、プレイオフに向かって突き進むことが可能だったはずだ。
だが実際には、チームはむしろ、「城島拒否維新を成功させたウオッシュバーンの放出による、先発投手陣の崩壊」と、「先発投手によって、捕手をコロコロ変える意味不明のバッテリー・システムの導入」を行い、チームを「不安定さ」の方向に進ませてしまい、2008年同様に戦犯であるはずの城島の正捕手復帰を無理矢理正当化する行動をとった。
その結果、チーム状態はたいへん不安定になり、勝率の低下をまねき、プレーオフ争い脱落の原因を、みずからが作りだした。

「城島拒否維新」の切り崩しと、ファン離れ
マリナーズは、これまでずっと続けてきた城島に対する過保護な扱いを2009年シーズン・インでも繰り返し、2009年6月7月にビッグスリーの「城島拒否維新」の功績で出来上がりかけた「シアトルらしい、守り勝つ野球」のメインパーツであるはずの先発投手陣を、自分の手で破壊し、戦犯捕手の不合理きわまりない復活を容認した。
ようやく形になりつつあったパークファクターに合致するチーム・アイデンティティが、チーム自身の内部的混乱によって破壊されるのを見たシアトルの理性的なファンは、大量にスタジアムを離脱し、ウオッシュバーントレード直後の2009年8月には、異例の観客動員大量減少をまねいた。
これは「城島問題」を甘くみて自分の失態でプレーオフ脱落をまねいたクセに、ウオッシュバーンのトレードなどでビッグスリーによる「城島追放維新」の継続を許さなかったチームマネジメントの背任行為に原因がある。

城島退団の不透明さ
2009年10月になって城島退団が発表されたが、2008年の3年24Mという契約延長の理由が明らかでないのと同様に、城島退団以降の経緯が明らかになったわけではない。いつも契約に関する動きが挙動不審な選手なのである。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:城島退団
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月22日、元阪神監督岡田氏の指摘する「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ(結果:まさにスポニチの「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神に入団決定)

マリナーズのこれから
やがてエース・ヘルナンデスのFA移籍がやってくる。そのときまでに、チームの体質が大きく変わり、プレーヤーが本来の実力を発揮できる、ごく当たり前のチームになることができるかどうか。もしできていなければ、大規模な崩壊が再現もありうる。

これまで監督解任程度の生ぬるい予測をしてきたが、2009年夏に起きた理性的なファンのスタジアム離れや、2年も続いた不自然すぎる城島の正捕手復帰を目の当たりにして、いかにこのチームに理性が欠けているかを思い知らされ続けた。
誰の目にも不自然で、合理的に説明できかねるような理不尽な行為が続けば、いつかこのチームはメジャーの球団として立ち行かなくなる。メジャーは、長年にわたって「城島問題」を放置してきたような合理性に欠けるようなビヘイビアを、けして許容してはくれないのだと思い知るべきだ。

19勝を達成したヘルナンデスとロブ・ジョンソンのバッテリー






damejima at 12:33

December 05, 2009

Figgins, Mariners close to deal | MLB.com: News

LAAのショーン・フィギンズとシアトルが契約間近らしい。
(彼の名前表記だが、Chone Figgins Stats, Bio, Photos, Highlights | Mariners.com: Teamに、pronounced 'Shawn'と明記されている。「チョーン」・フィギンズではない)
天才イチロー快足フィギンズの1、2番・・・。誰だってワクワクしないわけにはいかない。城島がいなくなって、ようやくシアトルも厄払いしたなと、本当に思える補強がやっときた感じ。シアトルがやっと「正常化」していく。
これもコネ捕手が日本に逃げ帰ってくれて、無駄なカネを本当に意味のあることに使えるようになったきたおかげ。補強だけでなく、来シーズンは、投手陣全体にも「シアトル正常化効果」は、「ERA向上」みたいな形で恩恵がもたらされることだろう。

もともと「打てない、守れない、走れないコネ捕手城島は日本に帰れ派」なだけでなく、
「打てない、サラリー高すぎのショート、ジャック・ウィルソン要らない派」
「打てないのにレギュラーユーティリティ、ビル・ホール要らない派」
「守れない、たいして打てない、グリフィー要らない派」

これらを全部兼ねている(笑)自分としては、打てて、守れて(ショートも、サードも守れる)、走れるショーン・フィギンズあたり獲れるのなら、なぜ最初にそっちから手をつけないのだ、と、ちょっとイライラはするが、うれしいニュースだ。
フィギンズはなんせ、走れて、サード、ショート、セカンドはじめ、内外野、あちこち守れる。おまけにシアトルに欠けていたスイッチヒッターでもある。シアトルが欲しかったプレー要素を、ひとりでいくつも兼ね備えているわけだ。
ショーン・フィギンズ - Wikipedia

サラリーは4年3600万ドルくらいだそうだが、こういう欲しい要素をあわせもったプレーヤーにカネをかけるのは、非常に納得がいく。フィギンズの契約を3年あたりで計算すると、3年2700万ドルくらいなのだろうが、あのコネ捕手がコネで獲得したのが3年2400万ドルの契約だから、いかに異常だったかがわかる。

守備だけしかできないプレーヤーに500万ドルとか、セカンドに送球するくらいしか能の無い捕手に800万ドルとか、フル出場できないDHしかできない元スターに200万ドル、300万ドルとか、ほんとうに意味がない。






damejima at 07:57

November 09, 2009

シアトル・マリナーズにとっての2009シーズンは、まがりなりにもチームが貯金をし、地区順位も3位と最下位を脱したシーズンということで、「2008年に100敗したのに、翌年にここまでやれば上出来」などと、「ゆるい」評価を下したがる人間は、取材特権を失いたくないアメリカのゴマすり地元メディアや、日本のファンに大勢いる。


だが、このブログでは。そんな評価を感じたことなど「一度もない」。観客動員の上で「2009シーズンは大異変のシーズン」だと確信していたし、スタジアム動員数の危機は去っていない。

事実、下記の記事で書いたように、「平日の観客動員数でみると、本来は観客が増加すべき真夏の8月に、むしろ観客動員数が激減したことは、当然ながら大問題なのだ。
2009年の8月以降の観客動員はたいへん異常だったわけであって、平日にもかかわらず、スタジアムに足を運んでくれていた熱心なコア・ファンの厳しい視線は、生ぬるいメディアのゴマすり的判断とは違い、コネ捕手城島の出場時間増加の強硬や、プレイオフをみずから諦めるようなウオッシュバーンの放出など、シアトル・マリナーズのチームとしての失態を見逃してはくれなかった。

2009シーズンの平日ホームゲームにおける観客動員数
4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377
6月 21,370 (前月比 +3,563
7月 26,102 (前月比 +4,732
8月 20,231 (前月比 −5,871

2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)

2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)



上の記事で扱った数字は、あくまで「平日のホームゲームの観客動員数」だけだったわけだが、最近になって2009シーズンの総観客動員数が出て、さらに話は裏付けられた。
やはり、というか、2009シーズンの観客動員数は、あの不名誉きわまりないシーズン100敗の昨年2008シーズンさえ、上回ることができなかったのである。

チームは貯金し、順位こそ3位に上がったが、総観客動員数は10万人以上減少した。これは、100敗した2008年の最下位が反映して客足が遠のいたものでないことは、上の記事の平日データから明らかである。客足は2009年8月以降に急速に減少したのである。

元データSeattle Mariners Attendance, Stadiums, and Park Factors - Baseball-Reference.com
年度   順位 総動員数    1ゲームあたり動員数
2007年 2位  2,672,223  32,588
2008年 4位  2,329,702  28,762
2009年 3位  2,195,533  27,105


合理性を重んじる欧米社会にあって、打率が2割ちょっとしかないセクソンがいつまでたっても4番打者であるとか、チームのローテーション投手から拒絶され、負けに負け続けるコネ捕手城島が最悪のシーズンの翌年に3年24Mもの長期契約を結ぶとか、ともかく「マトモじゃない」ことばかり起こしてきた球団が、観客の「マトモな評価」を集められるわけがない。

いくら地域のフランチャイズチームに愛着をもつ行為が大好きなアメリカ人とはいえ、そこまでお人よしにはできてない。観客はチームの不合理きわまりない行為に対して、厳しい判断を下している。
2009年9月10日、2009年版「ニセ正捕手復帰工作」がチームに与えた大打撃、ぞして今季4度にわたるコネ捕手の大失態。


創立時以来のマリナーズ観客動員数推移グラフ


これは、球団創設以来の1ゲームあたりの観客動員数の推移。青色のジグザグの線が各年度の動員数になっている。

黄色のグラフ
2次式で表現した「近似式」である。株などをやっている人は良くわかると思う。目先の数字の変化にとらわれず、動員数の「長期傾向」を簡易に眺めるためのもの。
全体として右上がりになっていることから、この数年の単年の観客動員の減少にとらわれず長い目でみれば、増加傾向が継続していることがわかる。

赤色のグラフ 3次式の「近似式」
黄色のグラフの変数の次数を、ひとつ上げて、3次式で表現したもの。長期傾向を示す黄色のグラフよりもより短期の変化をある程度反映する曲線になる。つまり、「短期傾向」を表現する。(なお次数を4に上げても、グラフ形状はさほど変化しない。)
野球チームも、企業同様に、短期には上昇期も下降期もある。
「赤いグラフ(短期傾向)が右上がりである期間」から上昇期がわかるわけだが、1980年代末から2003年にかけての10数年、シアトルマリナーズの観客動員数は上昇期にあった

黄色のグラフと赤色のグラフの関係
「赤いグラフ(短期傾向)が、黄色のグラフ(長期傾向)を追い越した部分」から、マリナーズの動員数が、本当の意味での増加傾向に転じたのは、「90年代後半」からであることもわかる。
同様に、マリナーズの動員数の動向が、増加から減少に転じたことがハッキリしたのは、赤いグラフ(短期傾向)が、黄色のグラフ(長期傾向)さえ下回りはじめた「2006年以降」、つまり、「城島入団以降」であることもわかる。



日本の野球ファンの間では、大昔からア・リーグで最も観客動員数の多い球団は、ヤンキースやレッドソックスだと勘違いしている人が多い。

しかし実際には、天才イチロー、そして「強打の二塁手ブレット・ブーンがマリナーズに加わった2001年と、その翌年の2002年ア・リーグの総観客動員数ナンバーワンだった球団は(球場の大きさに差があるせいもあるが)350万人もの観客をスタジアムに集めたシアトル・マリナーズである。

イチロー入団後の2001年、2002年といえば、ゲームあたりの動員数をみても、2年続けて球団新記録となる4万3000人台を記録して、マリナーズは途方もない数の熱心な観客を毎試合のようにスタジアムに集め続けた。

だから、グラフ上ではなんとなくシアトルの観客が減りはじめたと一見感じられてしまいがちな2004年、2005年だが、実際には、総動員数、ゲームあたり動員数ともに、実際には90年代後半のアレックス・ロドリゲスやグリフィーなどの在籍時とほぼ同じ数字なのである。


たしかに90年代のシアトルにはランディ・ジョンソン、アレックス・ロドリゲス、グリフィー・ジュニア、エドガー・マルティネスといったスター選手が在籍していたが、1ゲームあたりの観客動員数でいうと、ようやく3万人台に乗ってア・リーグ4位になるのは、95年に初優勝して以降、90年代後半になってからの話だ。
90年代前半までは3万人台の観客動員を記録したシーズンは一度もない。なにも90年代にグリフィーがひとりでシアトルを人気球団1位にしたわけでもなんでもない。
チームとしての強さからマリナーズがメジャーで最多の観客を動員する人気球団となったのは、やはりA・ロッドやグリフィーの90年代ではなく、シーズン116勝のメジャータイ記録を達成した2001年前後である。グラフ上の数字もそれを物語っている。

輝ける2001年はもちろんイチローが驚異の新人ぶりでメジャーを驚かせ、リーグMVPをはじめ、あらゆる賞を総なめにしたシーズンだが、同じ年に出戻り加入した名二塁手ブレット・ブーン打点王、シルバースラッガー賞、この年から3年連続となるゴールドグラブ受賞で、オールスターでア・リーグの4番を打てば、エドガー・マルティネスは2000年の打点王に続き2001年はシルバースラッガー賞・最優秀指名打者賞を受賞、外野手マイク・キャメロンゴールドグラブ初受賞・オールスター初出場、またジョン・オルルッドは2000年、2002年、2003年のゴールドグラブ受賞と、2001年をピークにしたシアトル・マリナーズは観客を楽しませる要素に満ちあふれ、スタジアムではア・リーグで最も多い観客が好プレーの連続に沸きかえったのである。


シアトルの観客数に陰りが表れだしたのは、城島入団の2006年以降だが、2009年の観客動員数減少が非常に深刻なのには、2つの側面がある。

ひとつには、グロスの数字として、2009年の1ゲームあたりの観客動員数は2万7000人だが、これが「90年代前半の数字」である2万5000人規模に戻ってしまうかどうかの瀬戸際にあるということだ。

もうひとつは、傾向として、赤いグラフ(短期傾向)が、黄色いグラフ(長期傾向)と、これまでになく大きく離れて(乖離して)しまいだしていることだ。
これほどまでに、赤いグラフ(短期傾向)が黄色いグラフ(長期傾向)を下回った、つまり、長期傾向を修正する必要が出るほど観客動員数減少が大きく現れた時期は、球団創設以来、他にない。

本当は、2008年の数字も、長期と短期の乖離がこれまでになく大きかったわけだが、2009年は、2位になったにもかかわらず、乖離が2008年以上に広がった。その「底割れ感」が問題なのだ。

これからの先の傾向として、2009年がいわゆる「底」で、これから回復に向かうのであればなにも問題はない。だが、2009年以降さらに大きく低下するようだと、株価などと同じで、いわゆる「底が割れる」現象が起こりかねない。予断を許さない。



これほどまでに、バベシの悪政と「城島問題」は、シアトル・マリナーズに悪影響を及ぼした。城島を退団させるのが1年遅すぎたことは、数字の上からも明らかである。






damejima at 05:41

October 28, 2009

よくよくこの九州のイモあんちゃんは「おかしな契約をするのが好き」なのだろう。


チームからいなくなってくれて清々したし、もう無関係な城島の日本での移籍先探しなど無視しようと決めてはいたのだが、元阪神監督の岡田氏から「その前に話しとったんやろ!」「城島がどこへ行きたいか、知っている」発言が飛び出したことで、このブログでも主観的にだが、軽くまとめておくことにした。やれやれ。面倒なことである。
2008年4月の、あの不自然で異常な「3年契約延長問題」は、やはり、この選手特有の「体質」がカラダの奥からにじみでたものだったのである。

岡田監督暴露!城島の阪神行き決まっていた(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月23日(日本時間)
オリックスの岡田監督が“爆弾発言”だ。城島の阪神移籍が決定的になっていることを受け、「何日から話し合い(交渉)になるという話じゃない。その前に話しとったんやろ!何年か前に、そんな話を聞いている。(オレも)阪神におったわけやから」と話した。
さらに「城島がどこへ行きたいか、知っている」とも。それだけに、オリックスの指揮官としては「絶対に獲りにいく発想は浮かばんかった」と本音を漏らした。



どうにも長すぎる前置き
どうにもシナリオ臭のする「城島の日本での入団先探し問題」は単に簡単にまとめておくだけのことだ。まとめ、というからには、ニュースや事実が増えたり変わったりすれば、この記載も更新され、または訂正されることになる。あらかじめご承知おき願いたい。また、真偽のほどは他のネット上のソース同様、各自が自分の能力において自主的に判断されたい。
シアトル・マリナーズの細かい話題やMLBには疎い、という人は、2008年4月に突然発表された「城島の3年契約」の異常さについてはよくわからない人が多いだろうとは思う。2008年の「契約延長問題」について、このブログの記事を読むのは歓迎するが、このサイトは、あくまでゲームでのプレイぶりや、チームの勝敗への影響等を含め「城島問題」全体を記述しているサイトであり、「契約延長問題」は「城島問題」にとって最大の話題のひとつではあるにしても、「城島問題」全体の一部でしかないとも考えており、「契約延長問題」に関するまとめやリンクが完全に仕上がっているとはとてもいいがたい。
だからこのブログの記事のみで信じ込むのではなく、ブログ記事からのリンク(=現地シアトルの新聞社のサイトやブログ、アメリカの総合スポーツサイト。あるいは日本流ではないメジャー特有の細かい各種のデータ)をたどるのは必須だと思うし、ネットなどを活用して情報集めすることで、全体像を自分で得る必要があると思う。日本での報道や日本のスポーツライターの記事を鵜呑みにするようなことなら、そもそも最初から「城島問題」は理解できないと思う。
ブログ側ではどんな情報活用をされようと自信はゆるがない。ゆらぐくらいなら、こうも何年も同じテーマを追い続けてこられない。数年をかけてコネと言い切り、城島を拒絶したヘルナンデスはサイ・ヤング賞候補にあがり、そしてメジャーのスカウティングにプレーの全てを見切られた城島は日本に帰ったのである。


2008年4月シアトル・マリナーズにおける
城島のあまりにも不自然すぎる「3年延長契約」

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:契約延長問題
「城島の3年契約延長」が発表されたのは、まだ城島のアメリカでの最初の契約である2006年からの3年契約が、まだあと1年残っていて、最終年度を迎えた2008年の春4月である。そもそも将来の正捕手候補が既に予定されていると考えられていたシアトルでは、その不自然すぎる発表時期や優遇すぎる契約内容に、当初から疑問の声が上がっていた。
4月という季節は、メジャーでは(もちろん日本でも)契約に関係する当事者たち、つまり選手や球団から、契約発表など契約に関する動きのない季節である。そもそもシーズン開始直後は選手をフィックスして戦いが始まる時期であって、選手を変動させる時期ではないのだから、こんな時期に発表する不自然さに、みんな疑問を持ったことは言うまでもない。
契約の最終年が終わってから判断するのが普通の契約を、シーズンが終わるどころか、まだ始まったばかりだというのに大型契約しました、なんていうヨタ話を誰も信じはしない。地元のメインのシアトル紙でさえ「なぜこんな内容の契約を、こんな時期にするのか」と徹底取材を行ったほどだ。

2008年5月になって、彼ら地元紙の取材の結果、この不自然すぎる3年契約が、本来はメジャー球団で選手の獲得や契約関係を取り仕切る役職であるGM(ジェネラル・マネージャー)がほとんど関与せず、球団オーナーサイドが決めた異様な契約であったことが明らかになった。(これが城島が「コネ島」と揶揄された所以)
記事はネット上で発表されたが、取材者自身の手により取材音声がデータとして記事に添付されており、よく日本のスポーツ紙で横行する、根も葉もない噂話や根拠のないゴシップとは、根本的に違っている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。

シアトル地元で「城島の契約延長」を疑問視する意味の取材がなされた背景のひとつは、城島がそもそも、単なる「つなぎの選手」として獲得された30代の伸びしろのない捕手なのに、なぜ3年もの長期契約延長をするのか? という意識がある。
シアトル・マリナーズの球団史上最高のキャッチャーは、ランディ・ジョンソンなどとともに黄金期を築いたダン・ウィルソンであり、彼は城島がシアトルに入団する2005年に引退しているが、チームは次世代の正捕手候補として、わざわざ2005年ドラフトで貴重な全米ドラフト1位指名権を使ってまでジェフ・クレメントを獲得しており、さらにはロブ・ジョンソン、アダム・ムーアなどのルーキーたちが将来のキャッチャー候補として名を連ねてもいて、城島はあくまでも次の時代への「つなぎの選手」として契約したにすぎないことは、GMなども公言し、また、地元紙や地元ファンにとっても完全に常識化していた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」


3年契約に含まれた奇妙な「オプト・アウト条項」
もともと2008年4月に発表された3年延長契約には、「2009年シーズン終了以降、城島側から契約を破棄し、日本に帰ることができる」という特約的なオプション、オプト・アウト条項があった「らしい」。
「らしい」と、推測つきなのは、契約書の条項の現物は当然ながら公表されないためだが、おかしなことに、誰がリークしたのかわからないが、この条項の存在自体は、契約当初からUSメディアが書き、日本のシアトルファンの間でもよく知られ、契約上の秘密でもなんでもなかった。
城島の代理人アラン・ニーロ(Alan Nero)も、条項の存在を認めつつ記者と会話した例(下記の記事など)がいくつかある。他の多数のインタビュー例からも、オプト・アウト条項の存在はアメリカのメディアでは誰もが認めている。今回の城島シアトル退団についてもアメリカのメディアの多数がOpt Outという言葉を使って表現している。
アラン・ニーロの発言を収めた記事例
Mariners Blog | Johjima's agent: Mariners owe nothing | Seattle Times Newspaper
シアトル地元紙Seattle Timesの
アラン・ニーロにまつわる記事
Search Results: alan nero - Local Search

ブログ注:
城島の代理人、Alan Neroとは

ベテランのMLB代理人(Nero,pronounce "neee-row")。アメリカの大手広告代理店であるIPG(Interpublic Group of Companies)傘下のマネジメント会社で、北京国際マラソンなども手がけるOctagon所属。
シアトルとは縁が深く、また、どういうわけかキャッチャーも多く手がける。シアトル関連では、ランディ・ジョンソン、エドガー・マルティネス、元監督ルー・ピネラ、元監督マクラーレン、そしてフェリックス・ヘルナンデス、フランクリン・グティエレス、ウラディミール・バレンティン、ブライアン・ラヘアなど。
日本人では、城島のほか、黒田、福留、岩村、和田毅など多数。ほかにビクター・マルティネス、ジョン・ラッキー、ホセ・アルトゥーベなど。キャッチャーではベンジー・モリーナ、ジョシュ・バード、ジョニー・エストラーダなど。(ジョン・レスター、ダスティン・ペドロイアもかつてはオクタゴンを代理人にしていたが、後にACESに変わった)
Larry Stone | Agent Alan Nero looms large again in Mariners' fate | Seattle Times Newspaper

このオプト・アウト条項はよく誤解されている。
「家族の緊急事態に備えるため」などと、なにか生命保険のように説明されたり、他球団に移籍できる権利が得られるFAの権利と混同されて説明されたりしていることも少なくない。
だが、城島のオプトアウト条項は特殊で、10年契約のアレックス・ロドリゲスのように7年目以降いつでもFA宣言できるごとくの「他のメジャー球団に行きたい場合、自分から契約を破棄してFA宣言できますよ」という意味での「自分からFAする権利」ではない。
城島の場合のオプト・アウト条項というやつには「他のメジャー球団には移籍できない」という制限が含まれていて、まぁ簡単にいえば「イヤなら日本に帰りなさい」という意味にとれる条項であって、こんな条項が入っている選手、ほかに聞いたことがない。いかに城島の3年契約が特殊で、歪(いびつ)な契約かがわかる。
そして来年の出場機会激減をチームに言い渡されていたからか、なんなのか、裏の理由はわからないが、城島は出場機会を求めて、と、理由をつけて、このオプト・アウト条項を行使して退団し、日本に帰った。
帰国にあたっての会見は異例ずくめだった。城島は顔も出さない電話による会見を行い、また英語メディアを一切締め出したことも、まったく考えられない態度であり、穏健な論調で知られるマリナーズ公式サイトですら、「英語メディア排除」を退団記事冒頭にハッキリと明記して書いた。シアトルはこういう城島の帰国を遠慮なく歓迎した。
城島退団を伝えるマリナーズ公式サイトの記事
Playing time prompted Johjima's move | Mariners.com: News
During a conference call with Japanese-speaking media on Wednesday afternoon (English-speaking media were not allowed to be on the call), Johjima let the cat out of the bag when he told reporters the actual reason for his surprising departure. (太字はブログによる)
クリスマスプレゼントだと退団を喜ぶ地元記者
Mariners Blog | Kenji Johjima gives Mariners an early Christmas present | Seattle Times Newspaper

退団の予兆? 
シアトル2009最終戦での
サバサバしたような城島の表情

いまにして思えば、という話なのだが、アメリカ時間2009年10月4日に行われたシアトル最終戦は、見事にヘルナンデスのサイ・ヤング賞レースに残る勝ちという形で終わり、選手全員がハグしあった後でスタジアム一周、という感動っぽい終わり方になった。
イチローがシルバに肩車されたり、なかなか賑やかな最終戦だったが、ゲームを見ていない人はわからないかもしれないが、このシーンで城島の表情はゲッソリと冴えなかった。コアなシアトルファンの間には「もしかして城島は今年で退団するつもりか?」という囁きも一部掲示板にはあったほどだが、真偽は定かではない。
グラウンドでハグしあうプレーヤーたちをみつめる城島の「遠くを見る目」「醒めた目」が印象的だったが、日本のプロ野球ファンにはまったく伝わることはなかった。
シアトル最終戦(動画)
5分37秒あたりに城島の後ろ姿があるが、そもそも城島の姿はほとんど画面に出てこない。このチームのスターは、イチローであり、グリフィーであり、ヘルナンデスだからしょうがない。
Baseball Video Highlights & Clips | The Mariners take a lap and thank the fans - Video | MLB.com: Multimedia

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月4日、ロブ・ジョンソン、高めの球を効果的に使った好リードや8回の刺殺などでヘルナンデスに5連勝となる19勝目、ついにア・リーグ最多勝投手達成!!



日本時間10月14日付けスポニチ「スクープ」の
なんともいいようのない「シナリオ感」

正直、スポニチが城島退団をスクープしたとき、他の人と同じで「どうせよくある嘘記事、いわゆる『飛ばし記事』だろう」と思わないでもなかった。ブログでとりあげたものかどうか迷ったわけだが、結局、どうにも中途半端な形のとりあげ方になった。自分でみても「腰の座らない、中途半端なタイトルだな」と思う。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。
とりあげておいた理由は、「20日退団発表」と、特定の日付が示してあったからだ。「飛ばし」にしては、いやに具体的すぎる。むしろ、具体的すぎて、かえって記事に取り上げるのをやめようかと思うほどだ。
この記事が出た当時、城島オタクはじめ、古巣ではなく阪神への移籍を信じられないソフトバンクファンなどは一斉に記事を冷笑したものだが、結果的に城島退団そのものは現実化し、城島帰国騒動が始まった。

スポニチ記事は、いま読んでみても、記事の内容がピタリと現実に沿い「すぎて」いる。むしろ問題はそこだろう。日本国内のホークス・ファンからはチームに戻るものと思われ続けている城島と、阪神が、予想を越えた急接近をみせ、スポニチの日本時間14日のスクープが想像だけで書ける記事内容ではないことは、ますますハッキリしてきている。
だからこそ、スクープの連発は、むしろ出来すぎた「シナリオ」を読んでいる感がしてくる。
理由は想像しかねるが、事前にスポニチだけに対して情報がリークされた可能性があるのではないか、と、当初から某巨大掲示板などでも考えた人は大勢いたようだし、ブログ主もその意見は理解できる。中にはタンパリングを疑う人すらいたほどである。


タンパリングとは?
日米の定義の温度差

「タンパリング」をアメリカのWikiでは
「所属チームの承認なしに、選手獲得のための交渉をすること」と定義している。いわば「無断交渉」はすべて「タンパリング」なのである。
In professional team sports, tapping up (British English) or tampering (American English) is an attempt to persuade a player contracted to one team to transfer to another team, without the knowledge or permission of the player's current team. This kind of approach is often made through the player's agent.
Tapping up - Wikipedia, the free encyclopedia

一方、日本のWikipediaでみると、野球協約第73条を引き合いに出して「事前交渉の禁止である」と説明している。「事前交渉」をタンパリングととらえているわけで、アメリカのWikiの言う「タンパリング」より、ずっと意味が狭い。

ただ、日本のWikipediaの「タンパリング」の項目は、2009年の新しい野球協約を知らない人が書いているせいで、間違いがあることは頭にいれておかなければならない。
日本のWikipediaでは、例えば、第73条違反を犯した球団と選手は「永久に」契約が禁止されると説明しているが、たしかに2008年版の野球協約では「永久に禁止」と強い文言で記載されているが、2009年版の新協約では、「永久に」という部分は削除され、「禁止」とだけ記されている。(下記に新旧の第73条を引用した。赤い色部分が2008年版と2009年版とが相違する点。ブログ側で添付した)
野球協約は、コミッショナー権限の強化などを掲げて2009年に大きく改正され、第73条も、2008年までの版と2009年版とでは、記述が違っている。1998年の改正から2008年まで1つの文章で書かれていたようだが、現在では2分割され、また文面が一部削除されているのである。
日本プロ野球選手会公式ホームページ/野球規約・統一契約書ほか

2008年版野球協約
第73条 (保留を侵す球団)

http://jpbpa.net/convention/15.pdf
全保留選手が、他の球団から契約にかんする交渉を受け、または契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団およびその選手を相手とし、所属連盟会長に事実の調査を文書により請求を行った上で、コミッショナーへ提訴することができる。
連盟会長は事実を調査し、これにたいする意見をコミッショナーに送付しなければならない。違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団ならびに違反選手にたいして制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を永久に禁止し、その交渉に関係した球団の役職員にたいして、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止させる。


2009年版野球協約
第73条 (保留を侵す球団)

http://jpbpa.net/convention/16.pdf
1 全保留選手が、他の球団から契約に関する交渉を受け、又は契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団及びその選手を相手とし、コミッショナーへ提訴することができる。
2 違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団及び違反選手に対して制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を禁止し、その交渉に関係した球団の役職員に対して、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止させる


それにしても、野球協約第73条は、文言の内容からして、主として「FA移籍を予定している選手と所属球団の、契約期間内における独占的交渉の保障」について規定した項目のように思うが、どうだろう。つまり「FA選手を今後も維持したい現在の所属球団は、誰にも邪魔されず、独占的に交渉できる権利をもつ。だから、他球団は絶対にFA前には交渉をもちかけたりするな」という規定の気がする。
だから、むしろ「所属球団の承諾なく支配下選手に契約をもちかけるな」という、アメリカのWiki的な意味で、広くタンパリング規定しているのは、日本の野球協約でいえば、第73条ではなく、むしろ第68条第2項などのような気がするわけで、第68条をつかってタンパリングを説明すれば日米合致するようなものだが、野球協約に詳しくないので明言は避けておく。いずれにしても日本のWikiはアテにはならない。
(なお「保留」という言葉は、野球協約では、この第68条だけでなく、頻繁に使用される。「保留選手」とは、その年度の支配下選手のうち、「次年度の選手契約締結の権利を保留する選手」のことをさす特別な用語で、「保有」選手という言葉の誤記ではもちろんないし、チームに所属する選手全員とかという意味でもない)

第68条 (保留の効力)の第2項
全保留選手は、外国のいかなるプロフェッショナル野球組織の球団をも含め、他の球団と選手契約に関する交渉を行い、又は他の球団のために試合あるいは合同練習等、全ての野球活動をすることは禁止される。なお、保留球団の同意のある場合、その選手の費用負担によりその球団の合同練習に参加することができる。

「球団に断りなく、無断交渉するな」と、「契約切れ前に、事前交渉するな」、どちらが正確なタンパリング定義なのかは別にして、いずれにしても他球団の契約支配下にある選手に対し、その球団側になんの断りもなく契約をもちかける行為は許さるはずがない。当然のことだ。まして、退団もしてないうちに、入団交渉がほぼ契約をとりつけるところにまで話が進んでいたとしたら、それは野球どころか、プロスポーツでは絶対に許されない重大な違反、タンパリング行為になる。
もし仮にだが、今回の城島と阪神の契約の交渉開始の時期が、マリナーズ退団以前であって、かつ、マリナーズ側の承諾なく無断で交渉が行われた、としたら、それはあきらかに「所属球団に断りなく退団前に『無断』かつ『事前』の交渉」をした、という意味において、「タンパリング」である。


城島の移籍報道スクープとタンパリング疑惑
日本時間20日の球団の退団発表より6日も早い日本時間14日のスポニチの独占スクープぶりは、今でも誰もが半信半疑のままだろう。
「城島退団、阪神確実」とか突然言われ、何度記事を読んでも、どうみても城島サイドと阪神との入団交渉がタンパリングだという匂いがしてならないのだが、実際には、さまざまな理由から、タンパリングだと言い切るのは難しいように思えた。


実際にはむつかしいと思われる
「タンパリング」適用

例えば「無断交渉」が「タンパリング」だという考え方をしてみるとする、としよう。上で書いたように、この場合城島を支配下におく球団は、アメリカのマリナーズなわけだから、マリナーズに交渉を知らせないで城島が交渉していれば、「無断交渉」なわけだ。
だが、仮にだが、マリナーズ側が、城島が日本球団と交渉するのを事前承諾していたとしたら、どうか。それは「タンパリング」にならない。
さらに、もし無断交渉だったとしても、城島に出ていってもらいたいマリナーズ側としては、責めはしないだろう。むしろ、「残念だ」という大人のコメントを出しまくって送り出すはずだ。実際、マリナーズ側の城島退団後のコメントは大半がそれだ。退団するな、戻って来い、とは誰も言わない。

では、たとえ球団が承認していようと、「事前交渉」は「球界全体にとってタンパリングであり、禁止すべき」という考えをとるなら、どうだろう。
日本の球団への入団交渉がマリナーズ退団より前にあったとしたら、たとえ所属チームが事前承認していたとしても「それはタンパリング」である、と考えることも、できなくはないかもしれない。
ただ、日本のプロ野球協定は、新協約あたりでようやく外国の球団との関係を組み込んできているとはいえ、出発点は日本国内チーム同士の揉め事の規定が出発点である。
こういう、日米をまたいだ球団間の選手の移動の場合、タンパリング規定がどちらの国の考え方を元にするか、きちんと定義しきれるようには、到底思えない。今でもこれだけ日米間の選手の移籍でいろいろ問題になったり、抜け道があったりするわけだから、いま日本の野球協約で処理できるとは、とてもとても思えない。ほおっておくのが無難な気がした。


城島退団と岡田氏発言を両方スクープしてみせる
スポニチの動きの不可解さ

と、まぁ、ここまで書いたあたりだけのことなら、書かずにすまそうと思った理由の羅列ばかりだ。結局、なるようになるから項目を立てずにほっておけ、という判断である。

そこへきて、元阪神監督で、次のオリックス監督に内定している岡田氏が「前から決まっていたことやろ」「城島がどこへ行きたいか、知っている」、なんてことを言い出した。
彼はタンパリングという言葉こそ使ってないが「事前に交渉があった」という話をしているわけで、その意味では「タンパリング批判」に読める内容だ。しかも岡田氏は、ついこの間まで、城島獲得交渉に臨むと明言している、その阪神の監督だった人だ。

なぜ、スポニチ、そして岡田氏と、こうも城島の移籍について「事前に何かを知らされているとしか考えられない人々」が存在するのか?(某掲示板では、退団発表前に城島から手紙を受け取ったなどと自称している、阪神ではない某チーム応援団らしき姿もみかけたが、それはそれでなにか「事前交渉」があった裏づけになる)
こうした発言を先行報道し続けているのが、最初は誰もが眉唾ではないか疑うほどのスクープをモノにした、あのスポニチなのだから、よけい意図がわからない。
いったいスポニチの描く「シナリオ」というか、落としどころはどこにあるのだろう。いぶかしく思うが、今のところ、まったく想像が追いつかない。
どこよりも先に「城島退団、日本帰国」と書き、どこよりも先に「阪神入団決定的」と書いたメディアがこんどは「城島の阪神行き決まっていた」と批判めいた記事を書くのだから、わけがわからない。


2008年4月の異例ずくめの3年契約延長と同じ、
退団・日本帰国発表の妙なタイミング、後味の悪さ

すべてにおいて今回の城島の帰国発表のタイミングは、2008年4月の3年契約延長のときと似ている。唐突さ、奇妙さばかり感じる。
なぜ発表タイミングを、日本の野球を邪魔しない日本シリーズ終了以降とかにできないのか。また、これまで戻る戻ると言ってきた古巣ファンや関係者をはじめ、世の中を掻き回すくらいなら、事情をハッキリ言うなり、タイミングを選ぶなりするほうがよほどスッキリ帰国できるだろうに。あとから「あれはメディアが先走りまして」なんていう言い訳は、これでは通用しない。
誰がこの男をここまで甘やかしたのか。利用されやすいヤサ男ローランド・スミスには悪いのだが、誤解かどうかなど、この際、どうでもいい。この男はそもそも誤解されないように生きることなど、最初から選んでいない。最初から最後まで、スッキリした印象のカケラもない。
世間に対しても、こすっからいアウトコースのスライダーしか投げられない、そういう男だ。
ソフトB王会長は城島との交渉に出馬せず - 野球ニュース : nikkansports.com

コネ捕手城島の契約は、いつも悪い意味の「謎」ばかり。「2008年の3年契約の謎」の「謎解き」は「コネ」だったわけだが、今回の2009年の契約の「謎」はどういう「オチ」だろうか。



Bs岡田監督“ジョー舌”城島の阪神入りに太鼓判!? ― スポニチ Sponichi Annex 大阪
冒頭に挙げた記事と内容は似ているが、別記事。おそらく後から書き直したものだろう。

ノムさんは城島をボロカス「人間失格」/野球/デイリースポーツonline

鷹にイライラ!?王会長、役目「終わった」 (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM

出遅れ響き 城島に思い届かず ― スポニチ Sponichi Annex ニュース


日本時間10月27日、城島、阪神入団決定
無礼きわまりない「福岡での」入団会見

結局、城島はソフトバンク側に入団条件の提示機会を一度たりとも与えることすらないまま、阪神入団会見を、それも、こともあろうにソフトバンクの本拠地・福岡で行った。会見には、イチローの「WBCは五輪のリベンジの場所ではない」発言が決定打となって、読売の渡辺氏との間で監督内定の密約をかわしていたにもかかわらず、第2回WBC監督の座から滑り落ちた阪神の星野SDも同席した。
「王さんに会って、心が決まった以上は、交渉の場で(ソフトバンク側から)金額を聞くつもりはなかった。」(カッコ内の補足と太字はブログによる)
(出展:【城島トーク】成績残すことしか頭にない (3/3ページ) - 野球 - SANSPO.COM

ソフトバンクの誠意が伝わったというコメントが、もし社交辞令でないなら、金額くらい聞くべき。それが交渉における礼儀というもの。
そして「金額を聞きたくない」くらい阪神入団を決意できているなら、もったいぶらず、もっと早く会見できただろうし、そもそも、なにもソフトバンクの本拠地・福岡で会見をやる必要はない。いや、福岡で会見など、やるべきではない。交渉相手に対する無礼にも程がある。
どんなスケジュール上の都合だの制約だのがあったにせよ、ソフトバンク側の提示を聞く必要がないと判断できるほど阪神入団の決意が固いのなら、鈍足の城島でも慌てることもないのだ、その足で新幹線に乗って阪神の本拠地・大阪へ急いで行って、緊急会見でもなんでも、何時間でも好きなだけやればいいのだ。
いくらスポーツ選手とはいえ、ネクタイをしめた大人のやることではない。Tシャツとサンダルでヒトに謝りにいく態度と、まったく変わりない。

asahi.com(朝日新聞社):城島、阪神入り決定 日本球界復帰は5季ぶり - スポーツ
【プロ野球】城島の阪神入りが決定 - MSN産経ニュース

Johjima signs for $21M in Japan; what next for M's?

追記
城島阪神入団後の関連ニュース

下柳投手
下柳 矢野とバッテリー組みたい!!(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
「気心が知れてる矢野と組んで投げたいという気持ちはある。もちろん城島とも組むんだろうけどね」
藤川投手
阪神・球児も越年!?現状維持かダウンも… - サンケイスポーツ - Yahoo!スポーツ
「(契約交渉の席で言いたいことは)選手を入れ替えるのも手段ですが、(球団)全体としての意見を聞きたい。赤星さんも今岡さんもいなくなったし、やめていった選手も多い。選手の立場もありますから。大事にしてもらいたいです」
鳥谷選手会長
阪神“ヤンキース化”?!選手会長・鳥谷が「待った」  - livedoor スポーツ
阪神の新選手会長、鳥谷敬内野手(28)が今オフの契約更改について、自身初の「越年」となることを明かした。「サインは来年です。もうちょっと話したい部分もあって…こっち側もいいたいことはあるし、向こう(球団側)もあるでしょうから。お金の話だけじゃなくて、選手と球団との関係をもっといい形にするために、話をもう少ししたいと思います」






damejima at 11:34

October 27, 2009

このブログを始めた前後から現在に至るまで、まっとうな城島批判に対して、まるで蚊取り線香の煙にチカラ尽きて地に落ちる前のヤブ蚊の羽音のように、遠くから絶えず弱々しい罵声を浴びせ続けていた城島オタクのみなさんの得意ゼリフといえば、「九州」「王さんのため」「戻る場所は決まっている」「金じゃない」「背番号2を用意して」などなどだったりしたわけだが、コネ捕手城島マリナーズ退団以降の1週間の騒動のあまりにもみっともなさすぎる結果、もう、そういうたぐいの愚にもつかない寝言、薄っぺらなカッコつけの虚勢を耳にする機会も、もうなくなることになった。すべてがゴミ箱行き。

これで城島本人のみならず、いくら世間知らずのアホウな城島オタクといえど、今後、理由なく王さんの名を自分勝手に引き合いに出して思い上がりに満ちた虚言を操ることは、二度と許されない。ついでに、今後イチローを引き合いに偉そうに何か語るのも止めにしてもらえるとありがたい。

イチローのチームに土足で上がりこんで数年、滅茶苦茶に掻き回した挙句にコネ契約すら捨てて逃げ帰り、王さんの顔に泥を塗って他所に転がり込む。

美学の無さにも程がある。


コネ捕手城島、阪神入団発表。こんどはどこの誰が、「事前に」どんな「コネ」を使ったのか。

甲子園の大声援?
ぬるいねぇ・・・。どこまでぬるいの、あんた。シアトルのおとなしいファンと気性の荒い甲子園を一緒くたにしてるのかね。アホか。


10月15日(日本時間)スポニチによる「予告」報道
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。

10月20日(日本時間)城島マリナーズ退団
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月19日、シアトル・マリナーズは城島の3年契約破棄・退団を発表した。

オリックス監督岡田氏
「城島がどこへ行きたいか、知っている」発言
「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月22日、元阪神監督岡田氏の指摘する「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ(結果:まさにスポニチの「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神に入団決定)

ブログからMLP、Most Lukewarm Player認定
「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月25日、日本野球は「ぬるい」のか。少なくとも当ブログは自信をもって城島を、MLP(Most Lukewarm Player、「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」)に認定する。

王さんは撤退
鷹にイライラ!?王会長、役目「終わった」 (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM

野村氏は苦言
ノムさんは城島をボロカス「人間失格」/野球/デイリースポーツonline

阪神入団決定
asahi.com(朝日新聞社):城島、阪神入り決定 日本球界復帰は5季ぶり - スポーツ

【プロ野球】城島の阪神入りが決定 - MSN産経ニュース

城島「阪神にお世話になると決めた」/主要ニュース速報/デイリースポーツonline



メジャーから逃げた城島は予想どおりの展開だからいいとして、それにしても、わが敬愛する昭和日本の至宝、王さんの顔に泥を塗ってくれるとは、な。よくもまぁ。いい度胸だ。

平成日本の至宝イチローの周囲からいなくなってくれて、ほんとうによかった。心の底から思う。

清々した。






damejima at 15:15

October 20, 2009

誰の身にも長い歳月が流れた。

バークがその存在に気づかせてくれた「城島問題」であり、クレメントがハッキリさせてくれた「城島問題」であり、そして、ロブ・ジョンソンが体を張って最終証明してくれた「城島問題」であった。(記事下部に関連記事リンク集)

シアトル・マリナーズ公式サイト
Johjima opts out of contract | Mariners.com: News
Kenji Johjima, the only Japan-born catcher to test his skills at the Major League level, has decided to finish his career where it started -- in Japan.

His four-year career with the Mariners ended on Monday when it was announced that he was opting out of the final two years of his three-year, $24 million contract.


城島退団への最後の決定打になったのは、ヘルナンデスが城島とのバッテリーを拒絶し、ロブ・ジョンソンとの絶対的なバッテリーによって「サイ・ヤング イヤー」といっていい、シーズン通じた好投をみせ、「城島問題」を完全証明してみせたことだったと思うが、それはあくまで最後のダメ出しであって、むしろ「城島問題」に引導を渡したのは、2009シーズン通して、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードの主力投手3人が揃って、勇気を持って城島とのバッテリーを拒絶し、ヘルナンデスの決断を投手陣全体で強力に後押ししたことだと思う。とてもヘルナンデスひとりの判断でできたことではないと思うからだ。アーズマも、シーズン途中で「サンデー・フェリックス発言」をしてくれて、先発投手陣を後押ししてくれた。「城島拒否」は、地元メディアの報道にもあった通り、シアトル投手陣全員の総意だっただろうと確信している。

彼ら捕手陣、投手陣の決断は、文字どおり、自分たちのキャリアと家族との生活を賭したものである。その勇気ある決断に心から敬意を表すとともに、彼らのキャリアが栄光あるものになることを祈りたい。

バーク、クレメント、ウオッシュバーンは放出あるいは移籍し、今はシアトルにいない。だが彼らのことを忘れない。これからも折にふれて書くつもりだ。もちろんついでながらセデーニョやクリフ・リーの今後も(笑)


ウオッシュバーンには、ぜひシアトルに戻ってきてもらいたい。ドルフィンの命名者でもあるロブ・ジョンソンとのバッテリーを復活させ、笑顔を取り戻してもらいたい。
気のいい男である。父の子であり、子の父である。いまでもときどき7月末の、まだポストシーズン争いの行方が定まらないとき、ウオッシュバーンが父親のことを語ったインタビューを読むが、何度読んでも目頭が熱くなる。


かつては「城島問題」の存在を証明する手がかりがなく、よくオカルトなどと言われ理由なきそしりを受けた時代もあった。そういう言いがかりが気になったことなど、一度たりともなかったが(笑)。今シーズンは城島の怪我によって、城島がいないア・リーグ防御率第1位のシアトルと、そうでないシアトルを明瞭に、誰の目にもわかるように比較できた。これで来シーズン以降ようやく、城島のいないシアトル、城島のいないイチローがみられるわけである。

「城島問題」が解消したらLAAが弱くなってくれるわけではないのであって、プレイオフに簡単に出られるわけではない。だが、これでプレイオフ進出へ向かって、ようやく明るい第一歩が築かれた。

スポニチ
この「城島シアトル退団」においては、日米を含め、どのメディアよりも先に嗅ぎつけ、2009年10月15日(日本時間)見事にスクープした。
城島、日本球界復帰へ!阪神入り、ソフトB復帰?(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
マリナーズの城島健司捕手(33)の5年ぶり日本球界復帰が決定した。同球団は19日、城島が球団との残り2年の契約を破棄したことを発表した。城島は球団広報を通じ「難しい決断だったが、日本球界に復帰することを決意した」とコメントした。

時事通信
城島、日本球界復帰へ=マリナーズとの契約破棄−米大リーグ(時事通信) - Yahoo!ニュース
城島への対応「これから話し合う」=ソフトバンク球団代表 - 時事通信 - Yahoo!スポーツ

日刊スポーツ
城島「今が帰国する潮時と感じている」 - MLBニュース : nikkansports.com

Sports Illustrated電子版 (ソースはAP通信)
Seattle Mariners' Kenji Johjima opts out of lucrative contract - MLB - SI.com
"Veteran starters complained about how Johjima handled games."

Sports Illustrated電子版 マリナーズ・ニュースページ
Seattle Mariners News, Schedule, Photos, Stats, Players, MLB Baseball - SI.com

Seattle Times
シアトルで最も有力な地元紙。「城島問題」の存在を地元紙として最も先に記事化した。
Mariners Blog | Johjima's agent: Mariners owe nothing | Seattle Times Newspaper
Seattle Times
Mariners Blog | Don Wakamatsu on Johjima, Hines | Seattle Times Newspaper

Seattle Post Intelligencer (ソースはAP通信)
Johjima opts out of last 2 years of contract

The News Tribune
Kenji Johjima opts out of final two years | Mariners Insider
More damaging was the philosophical difference between a Japanese catcher and big-league pitchers he handled. Johjima’s 11 seasons playing in Japan had locked him into pitch-calling that often flew in the face of the way his staff wanted him to work in Seattle.

Johjima liked to stay away from the fastball early in the count and rely upon it heavily when a pitcher fell behind. A number of Mariners veteran pitchers – from Jarrod Washburn and Felix Hernandez – went to their manager and asked to work with another catcher.

Pro Ball NW (旧 Bleeding Blue and Teal)
So Long, Joh-K | Pro Ball NW
When he was extended– a move reportedly made above then-GM Bill Bavasi’s head– everyone was shocked as Jeff Clement was just about MLB ready and Johjima was in the midst of a terrible slump that he never fully pulled out of.

My Northwest (ソースはAP通信)
Johjima opts out of last 2 years of contract - MyNorthwest.com

Mariners Blog by Shannon Drayer
Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com

Mariner Locker
Seattle Mariners » Kenji Johjima opts out of the final two years of his contract with the Seattle Mariners






damejima at 13:10

October 15, 2009

ニュースが飛び込んできた。


いくつか記事があるが、ソースはどれも日本の代表的なスポーツ新聞のひとつ、スポニチ。記事の初出は日本時間2009年10月15日12:00付けとなっている。
いわゆる「飛ばし記事」だと見るむきも多かったが、翌16日になって、阪神球団側が獲得希望を認める記事が追加された。(追加:10月16日付けの追加記事

なにぶん、このブログは現地時間を基準に日時を表記しているので、1日分、タイトルがズレる。理解しておいてほしい。
別にまだコネ捕手城島のマリナーズ退団と移籍報道が広くなされたわけでもなんでもない。だが、このブログに対する英語ブラウザからのアクセスは、割合を明らかにすることはできないが、けして少なくない。この日本国内で最初に流される「城島、マリナーズ退団」と「NPB阪神の城島獲得表明」記事を英語で読む人、あるいは英語ブラウザで読む人たちのために記事にしておかなければならないと考えて記事にしている。


article 1

城島、マ軍との契約は…イベント、PR撮影キャンセル(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月15日 12:00
(一部略)
城島は今オフのマ軍のイベントや来季のPR撮影などもすべてキャンセルし、既に日本に帰国。20日にも、マ軍との契約を破棄し、フリーエージェント(FA)となるとみられる。
阪神では電鉄本社を含めた球団内部で「マリナーズを退団してフリーとなれば獲得に向かう」との意見統一を終え、年俸5億円以上に加え、出来高払い、複数年契約など付帯条件にも応じるなど最大限の誠意を示していく。


以下は、英語圏のブログ読者のために報道内容の一部だけを機械英訳したもの。

Essence of the above-mentioned article

城島はシーズンオフに予定されていたマリナーズのイベントと来季のための写真撮影もすべてキャンセルし、既に日本に帰国している。20日にも、マリナーズとの契約を破棄し、フリーエージェント(FA)となるとみられる。
Johjima cancels all events of Mariners and shooting images for the next season scheduled at the offseason, and has already returned home to Japan. It is expected that the contract with Mariners is annulled, and he will become free agent on October 20 in Japan standard time.



article 2

阪神 城島獲得へ!特約条項あった!(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月15日 12:00
阪神が、大リーグのマリナーズ・城島健司捕手(33)の獲得に動く方針を固めたことが14日までに分かった。2009〜11年の3年契約をマ軍と結んでいる同捕手だが、同契約には日本球界復帰を認める特記事項があり、日本球界復帰に支障はない。5年ぶりにBクラスに沈んだ阪神は再建への目玉として、メジャー現役捕手で主砲としての働きも期待できる城島獲りを決断。年俸5億円以上、複数年契約を用意して、不退転の決意で臨む。(中略)
城島はマ軍と2009年から11年までの3年総額2400万ドル(約21億3600万円)の契約を結んでいるが、09年から各シーズン終了後に日本の球団でプレーする意思を示した場合、残りの契約を破棄できる特記条項を含んでいる。移籍先は日本の球団限定で、マ軍以外のメジャー球団への移籍は認められていない。このため、城島の5年ぶりの日本球界復帰に契約上の支障はない。


Essence of the above-mentioned article

日本のプロ野球球団、阪神が、マリナーズ城島の獲得を表明した。
The Japanese professional baseball team, Hanshin declared the acquisition of Mariners Johjima.

阪神は城島に対して年俸5億円以上の複数年契約を用意しており、獲得の決意は堅いようだ。
Hanshin prepares the multiyear contract for Johjima for the annual salary 500 million yen or more, and the decision of acquisition seems to be firm.

阪神には矢野というベテランキャッチャーがいるが肘の怪我に悩まされ、若いキャッチャー狩野はリード面に不安があるといわれている。
Hanshin has a veteran catcher Yano. However, he is annoyed by the injury of the elbow. Moreover, a younger catcher Kano is said that there is still deficiency of ability to propose sequence of pitches to pitcher.


article 3

城島 どうなる「復帰するならホークス」の約束(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース


article 4  追加記事 

阪神オーナー 城島獲りへお金は「惜しみなく使う」(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース






damejima at 13:38

October 03, 2009

いままで「城島問題」の重要さに気づいて何か批判を加えたり、あまりにも酷い成績に不釣合いなサラリーを嘲笑したアメリカのメディアは数多い。というか、シアトル・マリナーズに関わるメディアは、全米メディアであれ、地元メディアであれ、ほとんどのところがやっている。
全米メディアの、ESPN、FOX、スポーツ・イラストレイテッド。ローカル紙では、Seattle Times、U.S.S.Mariner、SPI、そしてMariners Insider、Pro Ball NW(旧 Bleeding Blue and Teal)など。また無駄にサラリーをもらうプレーヤーに敏感な二ューヨークの二大紙であるニューヨーク・デイリーニューズのようなメディア。

アメリカメディアでは、メインの担当記者がひとりいて、たいていブログをやっているものだ。ブログでの批判記事はあっという間にファンに浸透して広がっていく。


ちなみに、100敗した2008年に数多くの批判があることはともかく、2009年にもメディアによる城島批判が7月に集中している。理由はなんとなくわかる。7月末にトレード期限があることもあって、7月はメディアにとって、選手のトレードなど移籍話で紙面を賑わす季節だからだろう。
要は、根底にあるのは「城島をシアトルから出せ」という、全米各メディアに共通の基本的意見だ。


2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。

2008年6月17日、FOXローゼンタールは城島をオーナーだけのご贔屓捕手と皮肉った。

2008年7月9日、タコマ地元紙は「城島問題」が将来の禍根となると予言した。

2008年8月27日、U.S.S.Marinerは2008ワーストプレーヤー投票5人のトップに城島をあげた。

2008年9月28日、ESPNは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤーに選んだ。

2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。

2009年4月6日付、SI.comは2009スカウティングレポートで「負け続ければトレード期限に城島はじめ不良債権全員クビにすべき」と発表した。

2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。

2009年7月19日、Pro Ball NWのジョン・シールズは「城島をチームから去らせる方法」を繰り返し模索しつつ、このシーズンオフ、なんとしてでも「城島問題」を完全解消すべき、と強く述べた。

2009年7月27日、ESPNは「LTV 最もトレード価値のなさそうなプレーヤー ベスト15」で、第14位に城島を選んだ。


Game 161: Kenji Johjima's last start?
Mariners Insider - » Game 161: Kenji Johjima’s last start? The News Tribune Blogs, Tacoma, WA

Every season there are farewells to be said to the players we've watched, whether they ride off into their own sunset or are traded away.
どんなシーズンでも、見守り続けてきた選手に対する別れが来る。それが彼の日没(=引退)であるにせよ、トレードであるにせよ。

This season is no different and the focus has been on veterans like Ken Griffey Jr. and Mike Sweeney - but three good catchers is one too many for most teams.
今シーズンもなんら変わりない。(ブログ補足:チームを去ると予想される選手として)焦点があてられてきたのは、グリフィー・ジュニアや、スウィニーといったベテランだったが、キャッチャー3人はどんなチームでも多すぎる。

The Mariners have rookie Adam Moore, Rob Johnson and Kenji Johjima, and Johjima has two more years left on his contract. Still, there is some thought that the Mariners might try to buy him out gracefully and send him home to Japan.
マリナーズには新人アダム・ムーアと、ロブ・ジョンソン、城島健司がいる。城島の契約はあと2年残っているが、それでもなお「マリナーズは潔く彼の契約を買い取って(=バイアウト、契約を買い取ること)、彼を日本に返したほうがいい」と考える人たちがいる。

That's a long shot, but anything is possible, so tonight could be Joh's last game as a Mariner. If so, he's going out on a roll - batting .309 over his last 16 games with five doubles and three home runs.
それは大胆な試みになるが、何事にも不可能ということはない。だから今夜はもしかすると、ジョーのマリナーズの選手として最後の夜かもしれない。もしそうであるなら、過去16ゲーム、打率.309、二塁打5、ホームラン3と打っている彼は、勢いをつけて終わってくれることだろう。(=最後にバットでひと花咲かしてくれるだろう)

damejima at 21:47

October 01, 2009

前の記事ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(2)「外角低め」「ストレート」という迷信 実例:「アウトハイ・インロー」の対角を使うメジャーのバッテリー)で挙げたような「わざと高めを多用する配球パターン」が、メジャーでの配球論の基礎にすでに存在していることに、違和感を感じる野球ファンは、日本には多いとは思う。

よく日本の野球解説者が、「今日は球がよく低めに集まっていますね」とか言って、「ホメ言葉」として「低め」を使う。そういう言い方が定着しているのは

「球は低いほうがいい」
という日本的なkey thoughts


が、日本野球の背景にあるからである。

これは、160キロの速球でも軽々と打ちこなすバッターや、ローボールヒッターの揃ったメジャーでは、ある意味、key thoughtsなどという耳ざわりのいい言葉ではなく、ただの田舎モノの迷信とでもいっていい話でもある。

この2つ前の記事(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(1)「外角低め」「ストレート」という迷信)であげた「基礎的な6つの配球パターン例」を見てもらってもわかるとおり、「なんでもかんでも低い球を投げ続ければ打者はうちとれる」なんて馬鹿なことは、アメリカの配球の基礎論のどこにも書いてない。

むしろ、インハイの球を効果的な見せ球に使ってからアウトコースで決める3RD SEQUENCEや、外外と打者を攻めておいて最後にインハイにストレートを投げて詰まらせて打ち取る4TH SEQUENCEなどの実例を見てもらえばわかることだが、「高めのストレート」を有効に使うパターンはいくつもあり、特に「インハイのストレートの有用性」については、基礎編にすら、その有効性がとくとくと説明されている。

3RD SEQUENCE
See-Saw

1. Fastball up and in
2. Change-up down
3. Fastball up and in
4. Curveball down


4TH SEQUENCE
Away, away and in

1. Fastball lower outer half
2. Repeat fastball lower outer half
3. Curveball away
4. Fastball up and in


こうした「ストレートの使い方」「高めのボールの有効性」についての見解の相違に、メジャーと日本でこれほど大きな差異が出てくる背景というか、主因になっているのは、あきらかに
「決め球をストレートと想定して全体を組み立てている」のか、そうではなくて、「変化球を決め球にするための組み立てなのか」という、文化的ともいえる差異が影響している。

少なくともメジャーで野球をしたいなら、決め球を「アウトロー」とか「ストレート」とか、自分勝手に一義的に決め付けていては、キャッチャーとして、160ゲームもある長いシーズンをコントロールできる自由な発想は絶対に生まれてこない。

城島がチームにつれこんだ身内のチームトレーナーで、城島をスタメンで使わないからといって不平を言っている(というより、メジャーではタブーの「関係者によるチーム批判」)スタッフがいるそうだが、どれほどの馬鹿なのか? ほんとうに顔を見てやりたいものだ。

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damejima at 15:51
前の記事(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(1)「外角低め」「ストレート」という迷信)で、アメリカでの野球の基礎や初歩を学ぶときに与えられる基本的な考え、key thoughtsのひとつとして、
・ストレートはインコースに
・変化球はアウトコースに

という考え方が教えられているという話を書いた。あまり屁理屈ばかりでも、面白くないので、ちょっと実例を見てみる。打者を「対角 opposing corner」に攻めた場合のサンプルを、コネ捕手城島でない場合と、日本人キャッチャー、コネ捕手城島の場合、2つあげてみる。


1 レンジャーズバッテリーの「対角」


これは9月28日のレンジャーズ対エンゼルスのゲームでの、モラレスの2ランの場面。ピッチャーはハンター、キャッチャーはイヴァン・ロドリゲス。

2009年9月28日 1回 モラレス 2ラン2009年9月28日
レンジャーズ対エンゼルス
1回 モラレス 2ラン


キャッチャー:
イヴァン・ロドリゲス


レンジャーズバッテリーの配球
初球  アウトコース高め チェンジアップ
2球目 インコース低め  ストレート
3球目 アウトコース高め チェンジアップ
Texas vs. LA Angels - September 28, 2009 | MLB.com: Gameday

ここで基調になっているのは、前の記事でいうkey thoughts 1の、「ストレートはインコースに、変化球はアウトコースに」ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 (1))、だということは、ひと目でわかると思う。

それにしても「対角に攻める」とはいうものの、日本でよくある「インハイとアウトローの組み合わせ」ではなく、「インローとアウトハイの組み合わせ」が使われていることにぜひ注目してもらいたい。
また、入りの球種も違う。ありがちな「ストレート」から入るのではなく、変化球からはいって、次がストレート、3球目を再び変化球にしている。

つまり、簡単に言えば、すべてが「日本的な考え」の「逆」をいっていることになる。ここが大事。後で挙げる城島の実例と比較して、日米の違い、ベースボールと野球の違いを考えるきっかけにしてみてほしい。



2 コネ捕手城島の「対角」

上に挙げたレンジャーズバッテリーの「対角」の攻めの実例に対し、もしこれが「日本人キャッチャー」なら、どう配球するだろう。
日本人キャッチャーが「対角」に攻めるなら、インハイとアウトローを使うだろうし、入りの球は変化球ではなく、ストレートになるだろう。すると、こうなる。

初球  インコース高め  ストレート
2球目 アウトコース低め チェンジアップ
3球目 インコース高め  ストレート

となるのではないか。最初のレンジャーズの例と比べてみれば、なにもかもが逆になっている。

予測ばかりでもつまらない。最近のゲームでの城島の実例も挙げてみる。2009年9月23日のタンパベイ戦8回、アップトンに打たれた2点タイムリーの打席である。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月23日、打てば三振ばかりのコネ捕手城島のワンパターンリードで四球連発。先発モローのリードもままならず、ブルペン投手を大量消費した挙句に、BJアップトンに同じ外角スライダーで2打席連続レフト前タイムリーを浴び、8回裏の逆転2点タイムリーで逆転負け。

2009年9月24日 8回アップトン 2点タイムリー2009年9月23日
タンパベイ戦 8回
アップトン 2点タイムリー


キャッチャー:
コネ捕手城島


初球  インハイ  ストレート
2球目 アウトロー スライダー
3球目 インハイ  ストレート
4球目 アウトロー スライダー
5球目 アウトロー スライダー(2点タイムリー)

要は、城島の場合、インコースは全部が全部、インハイのストレートで、アウトコースは全部アウトローのスライダーなわけである。単純な話だ。



この、あまりにも違う2つの例を分けている差異は、単にサインがあう、あわないという小さな話ではない。たまたまカーブを投げたいか、ストレートを投げたいかどころの、小さな意見のくい違いではない。

それどころか、一番深い部分に横たわる「深すぎる溝」は、配球や投球術そのものの根本にある、考え方の違いだし、さらにいえば、打者が何を狙ってバットを振り、投手はどう攻めるかを考えるにあたって出てくる「ベースボール」と「野球」の違い、そのもの、である。

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damejima at 15:06
ハラデイの絶妙な3球三振の配球を見たことだし、消化試合のこの時期、暇つぶしにちょっと配球の話でも書いてみる。



配球という言葉は、英語だと、pitch sequence(またはsequence of pitches)という表現になる。

ウェブでのアメリカでの配球についての記述はけして多くはないが、例えば代表的なもののひとつとして、Pitching Professor Home Pageを主催するJohn Bagonziによって、ストレート、カーブ、チェンジアップ、3つの球種だけを使った典型的な6つの配球パターンというのがウェブに発表されている。
彼自身のサイトだけでなく他のサイトにも転載されているので、下記に孫引きさせてもらおうかと思う。問題があればTwitterにでもご連絡をしてきてもらいたい。
WebBall.com - Pitch Sequence & Selection

この6つの配球パターンをどう評価するかは読む人の自由だから、どうとでも勝手に評価すればいいが、読む前にアタマに入れておかないとダメなことがある。
それは「城島問題」を知る上でもたいへん重要なことなので、指摘しておきたいし、ぜひアタマに入れておくべきことだと思う。

前の記事2009年9月30日、ハラデイの配球芸術。(おまけ コネ捕手城島との比較 笑))でも、ハラデイの素晴らしい3球三振における投球術の根本と、日本での配球についての考え方の違いについてk軽く指摘した。

下記に挙げた6つのの基本配球パターンにしても、こういうことを考える前提になっているkey thoughts、つまり基調思考があって、それが日本でのkey thoughtsと、だいぶ異なっている。これは大きい。
このkey thoughts 1が前提になって話が進んでいることをアタマにいれてリンク先の6つのパターンを眺めないと、それぞれの配球の意図がよくわからなくなると思う。

アメリカ的 key thoughts 1
・ストレートはインコースに
・変化球はアウトコースに



例えば、もし、このkey thoughts 1が「まるっきり逆」だったらどうだ? 配球パターンがまったく違ってくるのは、誰でもわかるはずだ。
もし下の6つのパターンのkey thoughtsが、1ではなくて2だとしたら、下に挙げた6つのパターンは大半が成立しなくなってしまう。

日本的 key thoughts 2
・変化球はカウント球として使い
・ストレートはアウトコースに決め球




だから、仮に例えばの話として、「アウトコースのストレートを決め球にしよう」と最初から決めてかかっているアタマの硬い日本人キャッチャーが、アウトコースの変化球を決め球にする野球教育やトレーニングを長年積んできたアメリカのピッチャーとバッテリーを組んでも、あるいはアメリカのコーチと意見をかわしても、意見があうわけがない。

それは、単に「決め球の1球のみを、どの球種にするか、どのコースに投げるか」について投手とキャッチャーの意見があわなくて、キャッチャーのサインに投手が首を振るとかいう、単純な問題ではぜんぜんない。
そもそものkey thoughtsの違いが根本原因としてあり、配球や組み立てといわれるバッテリーワーク全体に及ぶ意見の違いであり、投球術のあらゆる詳細な点においてストレスを生む。
それはもう、文化の相違といっていい違いであって、ピッチャーとキャッチャーがちょこちょこっとダグアウトの片隅で話をすれば変われる、というような簡単な話ではない。


(以下、次の記事へ続く)


FIRST SEQUENCE
Pure Location


1. Fastball low
2. Fastball high
3. Fastball out of strike zone
4. Fastball down

2ND SEQUENCE
Challenge and Fade


1. Fastball in
2. Repeat fastball in
3. Fastball up and in
4. Curveball outer part

3RD SEQUENCE
See-Saw


1. Fastball up and in
2. Change-up down
3. Fastball up and in
4. Curveball down

4TH SEQUENCE
Away, away and in


1. Fastball lower outer half
2. Repeat fastball lower outer half
3. Curveball away
4. Fastball up and in

5TH SEQUENCE
Living on the outside


1. Fastball outer half
2. Curveball low and away
3. Fastball in
4. Change-up low and away

6th SEQUENCE
Down and out


1. Curveball low
2. Fastball outside
3. Fastball in
4. Change-up low outside

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damejima at 14:25

September 26, 2009

いよいよコネ捕手城島マスクのゲーム(=キャッチャーとして先発したゲーム、および、9月8日LAA戦のサヨナラ負けの例のように、試合途中でキャッチャーが城島に代わってから勝敗が決したゲーム、両者の総計を指す)の勝率が4割を割り込むときが目前にやってきている。

今年のシアトルを評して「100敗したシーズンの翌年にしては、よくやっている」とか、「防御率はリーグトップで安定している」などと、「城島問題」を無視した気楽なことを言う馬鹿がいるが、チームに毎年勝率4割の捕手がいる、ということの意味がまったくわかってない。

この「勝率4割」という数字の意味や重さが、ほんとうにはわかってない人が多い。
「勝率4割」
というのは、仮に160試合すべてをコネ捕手マスクでいったとすると、64勝96敗、借金32となり、ただそれだけで「屈辱のシーズン100敗」が決まってしまうという、めちゃくちゃに最悪な勝率なのだ。


結論を先にいうなら、城島がチームにいて、たとえシーズンの半分でも出場をし、この「勝率4割」をダラダラとやり続けるのを許しているかぎり、ポストシーズン進出は「絶対に」ありえない。
城島との契約におもんばかってスタメンに残し続けることは、チームのプレイオフ進出の日を待ちわびるファンに対する背任行為そのものだ。
選手との契約に汲々とするばかりで、ファンとの信頼関係を大事にしないチームは、最低のチームだ。




たとえば仮の計算として、コネ捕手城島の先発マスクを、2008年レベルの130試合としよう。
「勝率4割」で計算すると、130試合52勝78敗となり、借金は26にもなる。ポストシーズン出場のためには貯金はどんなに最悪でも20程度は必要だから(今年ワイルドカードがほぼ決定のボストンは貯金30。20でも足りない)、残り30試合を全勝したとしてさえ、貯金は4で、「絶対に」ポストシーズンには進出できない。
つまり、コネ捕手に「絶対に」正捕手をやらせてはならないのだ。

言葉でわからなければ、数字で見るといい。
「勝率4割」のコネ捕手の出場ゲーム数をどのくらい減らせばポストシーズン進出の可能性が出てくるか。数字で見れば、チームに「勝率4割」のコネ捕手が存在してはならないことなど、ひと目でわかるはずだ。

「勝率4割」のコネ捕手の出場ゲーム数別の
ポストシーズン進出の可能性
(貯金20を仮目標にした場合)

忘れてもらっては困ることはもちろん、貯金20という仮の目標数値は、けしてポストシーズン進出が絶対になる数字ではない、ということだ。今年のボストンのワイルドカード進出は貯金30であることを忘れずに読んでもらいたい。貯金20は、「ワイルドカード争いの上位にはいられる」という程度の意味であって、ポストシーズン争いとしては最低限の数字でしかない。

(1)コネ捕手城島出場 130試合 52勝78敗 借金26
→残り30試合 30勝0敗で貯金4 不可能

(2)100試合 40勝60敗 借金20
→残り60試合 50勝10敗で貯金20 不可能

(3)80試合 32勝48敗 借金16
→残り80試合 58勝22敗で貯金20 勝率.725 非現実的

(4)60試合 24勝36敗 借金12
→残り100試合 66勝34敗で貯金20 勝率.660 非常に負担が大きい。戦力、特に先発投手が揃わないと絶対に無理

(5)40試合 16勝24敗 借金8
→残り120試合 74勝46敗で貯金20 勝率.617 やや現実的

(1)および(2)城島を「正捕手」としたケース
ポストシーズンは、完全に不可能。
コネ捕手出場試合数を、130、100とした2つの計算では、試合数からして「勝率4割のコネ捕手城島」が「正捕手」という話になるわけだが、この仮定だと、ポストシーズン進出は永久に無い。
だが、そんなありえない出場ゲーム数をコネ捕手に与えたのが2008シーズンだ。2008年が、どれだけ馬鹿馬鹿しい、どれだけ無意味なシーズンだったか、これでわかるだろう。シーズン100敗したのは必然だった。
「勝率4割」のコネ捕手城島は「絶対に」正捕手にしてはならない。こんな単純なことが理解されないうちは、シアトルは永遠に闇の中。


(3)シーズンの半分、80ゲームに減らしたケース
ポストシーズンは、非現実的。
コネ捕手城島がシーズンの半分のゲームに出場したと仮定する出場80試合の場合ですら、城島でないほうのキャッチャーの勝率は、7割を越えなければいけない計算になる。
そんな馬鹿な話が非現実的であることくらい、まだ野球のルールのよくわからない小学生でもわかる。

(4)60ゲームに限定したケース
これでもハードルは相当高い。ポストシーズンはほぼ無理。
この計算ですら、城島でないほうの捕手は地区優勝するチームの中でも、高い勝率といえる.660を、シーズン通じて一度も勝率を落とさず、連綿とキープしなければならない。そんなことはシアトルの現状のチーム力を考えれば、かなりハードルが高い。
だが、これを2009年に、シアトルのこの低いチーム力の中でほぼ達成しかかったのが「ロブ・ジョンソン」である。彼の大仕事を誉めないヤツはどうかしている。

(4の別バージョン)
ローテ投手5人のうち、2人をコネ捕手が受ける
=結果的には、シーズン64ゲームとなるケース

5人のローテ投手のうち、2人の球をコネ捕手が受けると仮定すると、160試合のうちの5分の2だから、出場試合数は64になる。
この場合(3)のケースで既に計算したのと同じように、城島でないほうの正捕手は、勝率を今年のヤンキース並みの高率にキープしていなければならなくなる。
だから、2009シーズン6月以降のシアトルがやった「5人の先発投手のうち、2人をコネ捕手城島にまかせる」という方策そのものが、もともと根本的に間違っていた、ということがわかる。そんなおかしなことをやっているから、ポストシーズンに進出できないのである。

(5)40ゲームに限定したケース
=出場城島を「デーゲーム専用の控え捕手」にするケース

ようやく話が現実的になってくる。
「勝率4割」のコネ捕手がいてもポストシーズンを現実的なものにするためには、どんなに多くても、コネ捕手の出場を40ゲーム以下にしないかぎり、無理だ。出場が40ゲーム以下の捕手、というと、「デーゲームのみの出場」、つまり、本来の意味の「控え捕手」としての起用にでも追いやらないかぎり、ポストシーズン進出は無いということだ。
だが、それはもちろん、貯金20を前提にした話だ。今年のように、ワイルドカード争いに勝てるラインが貯金30になれば、コネ捕手の出場ゲームを「デーゲームのみに出る捕手」どころか、もっともっと減らさなければ無理だ。
この点で、2009年の夏、シアトルは大失敗を犯したことは、言うまでもない。観客はそのことをよく知っていて、スタジアムを離れた。



ここまで丁寧に説明すれば、
いくら馬鹿でもわかるだろう。

チームに「勝率4割」が当たり前の捕手など、いてはならない、のである。
現実的にみて、ポストシーズン進出に必要な貯金20(本当はそれ以上の貯金が必要)を達成しようと思えば、コネ捕手を、「デーゲームに正捕手が休むときのバックアッパー」、つまり「完全な控え捕手」としての出場試合数以下に抑える必要がある。
もちろん、日本にお帰りいただくのが最も適切な対策であることは、言葉にするまでもない。



2009シーズンの意味は、単にコネ捕手城島が怪我をしてくれたおかげで、出場ゲーム数が自動的に大きく減り、コネ捕手の作る借金を「偶然に」減らすことができただけの話。それでも10いくつだか借金を作ってくるのが、「勝率4割」のコネ捕手城島という不良債権だ。

ポストシーズン進出に失敗したのは、「城島問題」を軽視し、城島に出場ゲームを与えたチーム・マネジメントの大失態である。借金まみれの「城島問題」は今もほとんど改善されていない。



2009 ロブ・ジョンソン出場ゲーム (9月24日まで)
あらゆる月で貯金を達成。いまや貯金の合計は21
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月 8勝6敗 貯金2
9月 5勝2敗 貯金3

シーズン通算 48勝27敗(貯金21)
シーズン勝率 .640
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


2009 城島出場ゲーム(9月24日まで)
無理矢理出場機会を増やしてもらって、このザマ(笑)
いまや借金の総計は「12」。天下の笑い者(笑)
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝6敗 貯金1
9月 5勝8敗 借金3

シーズン通算 26勝38敗(借金12)
シーズン勝率 .406
(=2008年の城島先発ゲームの勝率と大差なし)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

2009年の捕手別の勝敗は下記の記事等を参照。

2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。

2009年8月30日、シーズン勝率.632貯金18のロブ・ジョンソンに対し、シーズン勝率.412借金9のコネ捕手城島。7月末にウオッシュバーンを無理矢理放出し、8月以降城島の先発機会を無理矢理増やさせても、結果は何も変わらなかった。

2009年9月17日、9月に貯金を2つ増やし、勝率.639 貯金20のロブ・ジョンソン。借金を2つ増やし、勝率.410 借金11、借金まみれのコネ捕手城島。8月以降、城島先発を無理矢理増やさせ、9月にはスネルも加えたが、事態はただ悪化しただけに終わった。






damejima at 14:07
2009年6月30日 8回Aロッド 2ラン.jpg6月30日 NYY戦
7回裏 Aロッド
2ランホームラン


この画像は、忘れもしない6月30日のNYY戦。
Seattle vs. NY Yankees - June 30, 2009 | MLB.com: Gameday
7回裏、ランナー2塁で、打者はAロッド。1塁があいているにもかかわらず、インコースにストレートを6連投だが投げて、勝ち越しの2ランを浴びて負けたシーン。

投げたジャクバスカスは、ゲーム後にこんなことを言って、キャッチャー城島のリードを公然と批判した。

Jakubauskas said if he had it to do over, he probably would not have thrown Rodriguez all fastballs.
"It was a good pitch, up and in," Jakubauskas said, "but you can't throw a hitter of that caliber the same pitch in basically the same location. I think we went one [fastball] too many. In hindsight, we probably should have gone with something offspeed right there."

ジャクバスカスは、もしやりなおせるものなら、Aロッドに全球ストレートを投げたりはしない、と言った。
「(ホームランを打たれた球そのものは)いい球だったんだ。内角高めのね」とジャクバスカス。「でもね。あれほど能力のあるヒッターに、同じ場所に同じ球を投げちゃあいけない。速球をあまりにも投げすぎだよ。結果論になるけど、あそこはたぶん、スピードを抑えた球で打ち取りにいくべきだったんだ」
Rare bullpen hiccup costly for Mariners | Mariners.com: News

ウオッシュバーンの移籍前の発言について、ジャクバスカスも同調する発言をしていたが、彼は本音で言えば、城島とは絶対にバッテリーを組みたくないと思っていると思う。
2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。
2009年7月25日、ジャクバスカスは、23日に「チームに残りたい」と語ったウオッシュバーンの言葉を引き継いで、「今シーズンに希望を失っていない」と強く語った。



そして今日のトロント戦。先発はコネ捕手と組まされ続けている、哀れなフィスター。
6回裏、ランナー1塁。バッターは、前日11奪三振を奪ったヘルナンデスからさえ2本ヒットを打って、明らかに好調の2番アーロン・ヒル。
2球目からチェンジアップを投げ続けて、3球目と4球目は、ほぼまったく同じ球。2ランホームラン。まったく、哀れなもんだ。

初球  インコース ストレート
2球目 チェンジアップ
3球目 チェンジアップ
4球目 チェンジアップ
4球目は3球目とほぼ同じコースで、同じ球速。つまり、2球続けてほぼまったく同じ球を投げたわけ(笑)馬鹿か(笑)

2ランホームラン

2009年9月25日 6回 アーロン・ヒル 2ラン6回 アーロン・ヒル 先制2ラン



こちらは、まぁ、おまけ。
7回裏、トロントの1番バティスタの2点タイムリー。
3、4、6球目がカーブ。問題は、アーロン・ヒルに投げたチェンジアップ同様、4球目と6球目がほぼ同じコースのカーブであること。投手はまたもやジャクバスカス。哀れなもんだ。

キング・オブ・グラウンドボール・ピッチャー、ハラデイに完封負け。

2009年9月25日 7回 バティスタ 2点タイムリー7回 バティスタ
2点タイムリー







damejima at 14:06

September 18, 2009

アダム・ムーアをデビューさせるにあたって、シーズンに10を越える借金をしたままの戦犯城島の先発マスクを減らすのではなく、チームに20もの貯金を作ったロブ・ジョンソンが先日受けて先発初勝利をプレゼントしたばかりのモローの登板をわざわざ選ぶのだから、このチームが城島保護のためにやることの陰湿さは念が入りすぎだ。
2008シーズンとGMも監督も代わっている。だが、2008年にクレメントが受けた扱いと、2009年のロブ・ジョンソンの酷い扱われようは、全く同じ。これは、チーム側の経営サイドからまったく同じ指示が出ていることを暗示するものだ。

そんなわけで、今後はなんのためらいもなく言わせてもらうことができる。

「2008年のクレメントのときと同様に、2009年シーズンも大戦犯の城島を理由なく保護する目的だけのために、ロブ・ジョンソンから理由なく故意に大量の出場機会を奪い去り、一方でクレメントを目的もなく放出し、城島を拒否したウオッシュバーンは懲罰トレードした」と。

こんなことまでして、よく人権にうるさいアメリカで、メジャー選手会の調査が入らないものだ。

このチームは本気で若手を育てるつもりなど、一切ない。
ただの「ポーズ」だ。

減り続けるホワイトソックス戦の観客動員
17,153人
16,596人
16,336人

時系列にそって読む。裏口入学のコネ捕手城島による「2009年チーム再崩壊」(9月改訂版)

Chi White Sox vs. Seattle - September 17, 2009 | MLB.com: Gameday



モローは、まちがいなくノーコン投手だが、先日のロブ・ジョンソンのゲームでは、2四球。
9月13日の記事で書いたことだが、四球とホームランをいつも多発させているわけではなく、キャッチャーによることが今日のアダム・ムーアとモローを無理矢理組ませたバッテリーでも、かえって証明された。
ロブ・ジョンソンの先発ゲームでは、四球はそれほど多くはない。「四球とホームランと三振」の3点セットは、城島の先発したゲームの話だ。

2009年9月13日、モロー先発で四球とホームランが多発するのは、「城島マスク」の場合と判明。ノーコンの速球投手の「三振、四球、ホームラン」の3点セットで惨敗パターンは、まるで「悪いときの松阪」そっくり。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月12日、ロブ・ジョンソンはまったくコントロールの無いモローを四苦八苦してリード、チームの6連敗を阻止して、ついにモローに「2009シーズン先発初勝利」をプレゼントした。


また、今日のモローはなんと5回2/3を、6安打6四球のボロボロのピッチング。
しかし、この毎回2人ずつランナーを出す混乱した内容でも、失点2ですんでしまうのだから、9月16日のゲームについて、「ホワイトソックス打線の知恵の無さに助けられただけのゲーム」と書いたことは、まったくもって、このブログが正しい。

というか、当然のことだ。見てわからない馬鹿は目が腐っている。


怒りのおさまらないホワイトソックスの監督
オジー・ギーエン
"Go and ask [the players]. I don't have any more quotes, seriously. What am I going to say? They [are bad]? Yes, they are."
「(クラブハウスでうなだれている選手のところにでも行って)ほかで聞いてくれ。俺からは話すことなど、何もないね、マジ。オレがなに言いたいかって?選手(のせい)かって? そうさ。やつらさ。」
Ichiro's walk-off hit ends 14-inning thriller | MLB.com: News

まぁ、たしかに、工夫のない打者ばかりのホワイトソックスではある。あれでは投手が報われない。
だが、ピアジンスキー、ポドセドニック、コネルコあたりは素晴らしい打者だし、ベッカム、ジャーメイン・ダイ、クエンティンの打撃の酷さを早めに見抜けないでスタメンにおいてLOBを大量に生産しているのは、ほかならぬ、監督のオジー・ギーエンでもある。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月16日、今日のコネ捕手、リードは「ストレートは基本インコース、変化球はアウトコース」 たった、それだけ(笑)被安打9、8回にはホームラン被弾。ホワイトソックス打線の知恵の無さに助けられただけのゲーム。

damejima at 09:58

September 14, 2009

2009シーズン先発時のノーコン投手モローのデータは、なかなか面白い。
ノーコンだから四球乱発か?と思うと、そうでもない。受けるキャッチャーによるのである。
Brandon Morrow Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

Brandon Morrow 2009 Pitching Splits - Baseball-Reference.com

要点を先に言うなら、
1 モローは先発投手としてたしかにノーコンだが、常に四球乱発でもなく、また、常にカウントを悪くしてストライクを置きにいってホームランを乱打されているわけでもない

2 モローにホームランと四球が異常発生するのは、城島とバッテリーを組んだ場合

3 モローが7月10日以降、2ヶ月もかけて調整をしなければならなくなったのは、7月に先発した2ゲームで、5本ものホームランを滅多打ちされたのが原因

4 その2試合は、2試合ともキャッチャーは城島

5 7月にモローが相性の良くない城島とバッテリーを組まされた主な原因は、城島が骨折から復帰した後、先発3本柱からバッテリーを組むのを拒否されたが、城島の出場機会を無理矢理に確保する目的で、城島とローテの4番手以降の投手たちとのバッテリーをローテに無理矢理組みこんだため。その結果、チームは無駄に負け数を増やした。


不幸なことよ。
7月に疫病神にとりつかれて2ヶ月もマイナー送りになった、
ノーコン・モロー。

捕手別に、登板時の数字を並べておくので勝手に見ておいてもらいたい。

抑えておきたい点が、ひとつ。
ゲーム・ログを見るとわかることだが、ロブ・ジョンソンだけがモロー先発ゲームを2つとも勝っている。(バークですら2敗。城島3敗)これはけして偶然ではない。
理由は簡単。モローがマウンドを降りた後は、扱いづらいモローに四苦八苦して疲労とストレスがたまることだろう。だが、ロブ・ジョンソンは淡々と変わらぬプレーをして、気持ちを腐らせず、かつ、気を抜かず、「後のイニングをゼロに抑えている」から、結果的にいくらもローが5イニング3点でマウンドを降りても、最後には粘り強く勝てるのである。

この点は、モローの登板ゲームに限らない。あらゆる先発投手のケースで、ロブ・ジョンソンとコネ捕手城島が全く違う、ロブ・ジョンソンの美点のひとつだ。

モローと城島バッテリーを組むと、ホームランと四球で大量失点する。「城島とバッテリーを組む投手」によくある現象のひとつだ。
ホームランと四球を多発させておいて、さらに城島が始末に終えないのは、モローがホームランと四球で大量失点した後は、城島のメンタル面のテンションがすっかり切れてしまうこと。モローの先発3ゲームで城島は22失点もして、チームの大事な時期に3連敗している。
これも、城島について、シアトルファンが何年も、何度も指摘してきた欠陥のひとつ。
「城島は失点しはじめると、気持ちが切れて、失点が止まらない」


ロブ・ジョンソン
2勝0敗 10回自責点6 ERA5.40
6月24日 5回 自責点3 被ホームラン1 四球1
9月12日 5回 自責点3 被ホームラン1 四球2

バーク
0勝2敗
      7回自責点3 ERA3.86
6月13日 3回 自責点1 被ホームラン0 四球4 
6月18日 4回 自責点2 被ホームラン0 四球1

城島
0勝3敗
 15回2/3自責点8 ERA4.60
6月30日 4回2/3 自責点1 ホームラン0 四球5
7月5日  6回    自責点3 ホームラン3 四球2
7月10日 5回    自責点4 ホームラン2 四球4

四球率 BB/9(先発時)
これだけコントロールのよくない投手に四球を減らせるのだから、ロブ・ジョンソンは立派と言って憚らない。
ロブ・ジョンソン 2.70
バーク      6.43
城島       6.32

ホームラン率 HR/9(先発時)
バークがモローとバッテリーを組んだときに防御率がいいのは、ひとえに、これが理由。さすが年の功というところ。
バーク      0.00
ロブ・ジョンソン 1.80
城島       2.87


こういった現象は、必ずしもこの6月以降モローが先発登板するようになった時期にだけ、あるいは、モロー登板時にだけ起きる現象ではないのは、言うまでもない。城島先発マスクのボロ負け惨敗ゲームのパターンをよく知る人、あるいは、ボストンの松坂投手の調子の悪いときの四球乱発・ホームラン被弾パターンを数多く見ている人なら、下記の言葉の意味はよくわかるはず。

城島先発ゲームは、基本的に
自軍投手のコントロールが良かろうと悪かろうと、それを無視して
三振をとりたがってきわどいコースをつきたがり、
その結果、四球が多発、ホームランも打たれやすい



シアトルには、モローに似たコントロールのよくない速球主体の投手、球種が少なく緩急のないタイプ投手は、多い。どうも似たようなタイプの投手を集めたがる傾向がいつまでたっても無くならないのにも、それはそれで困ったものだ。
そういう投手だらけのシアトルにおいて、城島のような「打者から常に三振をとりたがるクセに、四球を多発させては、ホームランを打たれて、惨敗するキャッチャー」がいかに必要ないか、いい加減シアトルのチーム・マネジメントも気づいてよさそうなものだ。

シーズンが始まって終わるまで「調子の悪いときの松坂」を生産し続けるマシーンを、高額の給料払って雇う馬鹿がどこにいる。


モロー全登板時
SO/BB

バーク      2.20(42回 11三振 5四球 0HR)
ロブ・ジョンソン 1.40(82回 14三振 10四球 4HR)
城島       1.11(109回 20三振 18四球 6HR)






damejima at 01:55

August 27, 2009

なにか最近、いかにも8月にロブ・ジョンソン先発マスクのゲームで負けてばかりいるだの、コネ捕手城島が馬鹿みたいに勝ちばかり続けているだの、思い込みでそんなことを言い散らかすアホな人が多いようだが、それは「ただの錯覚」である。
そういう明らかなウソを吹聴しては印象操作してまわっている、性格の歪みきった馬鹿もいるようだし、今シーズンの月別の勝ち負けのおおざっぱなところを数字にしておく。

結論から先に言っておく。

「5月、シーズン最大の借金を作ったのは、城島」
「7月、シーズン最大の貯金をしたのは、ロブ・ジョンソン」
「7月、城島がシーズン2番目の規模で借金をつくり、7月のロブ・ジョンソンのゲームの貯金を食いつぶした」
「8月にロブ・ジョンソンが負け続けているように思うのは、ただの錯覚。チーム勝率である5割をキープ」
「8月に城島が勝ちばかり続けているように思うのは、ただの錯覚。貯金数はそれほどでもない」

こんな当たり前のことすら、数字にしないとわからない馬鹿だらけなのだから、シアトルは困る。
またこれだけ毎年酷い成績を残しておいて、「城島の出場数が少ないのはおかしい」などと自前のブログでチーム批判を繰り広げたコネ捕手の身内らしい人物(トレーナーで、しかもチーム関係者らしい。アメリカでチーム批判がご法度なのも知らないのか。松阪の例を見よ)は、筋違いも甚だしい。プロなら成績が酷ければ出場機会が失われるのは当然だし、むしろ、城島の場合、普通ならとっくにチームをクビになる成績なのに、オーナーのコネで守られて、マイナー送りにさえならないシアトルがぬるま湯なのだ。何を馬鹿なことを言っているのか。


さて、2009シーズンの捕手別の勝ち負けだが、念のため言っておくと、以下の数字ははあくまで先発マスクの勝ち負けではなく、出場ゲームの勝ち負け数である。
なぜそんなことをしても結論が変わらないか、というと、2009シーズンは、2008年のように「キャッチャーがやたらとDHとして先発」したり、「やたらと複数のキャッチャーがゲームに出たりする」ことがほとんどないからだ。(2008シーズンの終盤は、だからこそ、責任が曖昧になっているわけだし、また2009シーズンはそれほどDHが選手の休養に使われていない、ということの証)
シアトルの2009シーズンにかぎっては、捕手の出場ゲームのほとんどを先発マスク数とイコールにして計算できる。全ゲームの交代状況を調べるのは手間がかかりすぎるので時間節約もしたいわけだが、2009年に限っては、先発マスク数を出場ゲームで代用しても、たいした誤差はでない。
例外は、例えば、代打や代走の関係で城島からロブ・ジョンソンに代わってから勝った4月15日、5月3日、5月22日、城島の怪我でロブにかわった5月25日(負け)、バークからロブに代わった6月21日(勝ち)、などがあるのはわかっているが、これらの例外を考慮して数字を訂正しても、しなくても、ここでの結論に何も影響はない。

ロブ・ジョンソン出場ゲーム (8月26日まで)
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月 5勝6敗 借金1 6勝6敗 イーブン

シーズン通算 40勝25敗(貯金15
          41勝25敗(貯金16
シーズン勝率 .615 .621
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
8月のロブ・ジョンソンの負けゲームの詳細を知らない人が多い。
ショートのジョシュ・ウィルソンのエラーでの失点で負けたゲーム、センターのグティエレスがフライを落球して自責点ゼロのフレンチが負け投手になったゲーム、ダブルプレーでチェンジのはずがロペスがボールを握り直してダブルプレーに失敗して失点し負けたゲーム、同じくロペスのエラーから連続失点してヘルナンデスが負けたゲーム、いろいろある。それぞれ、別のゲームの話であり、記録に残らないエラーがあるので見てない人にはわからない。負けゲームの大半に味方のエラーが絡んでいる。

城島出場ゲーム
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝4敗 貯金3

シーズン通算 21勝28敗(借金7
シーズン勝率 .429(=西地区最下位のオークランドの勝率と、ほぼ同じ)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

ロブ・ジョンソンと城島の貯金・借金を月ごとに相殺した
チームの貯金勘定
 (8月26日まで)
4月 プラス6
5月 マイナス4
6月 プラス3
7月 プラス1
8月 プラス2 プラス3
ブログ注:これはあくまで概算。また、ここにキロス先発ゲームや、バーク先発ゲームの結果を加味していかなければ、リアルな数字には近づかない。


ロブ・ジョンソンの出場ゲームが最も勝利を貯めこんだのは、印象だけで言うと、城島の大借金による2シーズン連続の月間20敗を救った5月や、ヘルナンデスが月間最優秀投手に輝いた6月であるかのように感じる人が多いかもしれない。
だが、実際にはそうではなく、ウオッシュバーンが4勝をあげ月間最優秀投手に輝いた「7月」が、ロブ・ジョンソン先発マスクで最多の貯金を作れた月なのである。

では、ロブ・ジョンソン側からみて最多の貯金ができたこの月、チームは快進撃をして、ワイルドカード争いについに肉薄したか、といえば、そうではない。

むしろ、ワイルドカード争いから実質脱落した。ロブ・ジョンソン先発ゲームで最多の貯金を作りながらの、脱落である。

城島の先発マスクゲームの5つもの借金が完全にチームの足を引っ張り、それによって、首位チームなどが快調に貯金を増やす一方で、シアトルは取り残されて勝率5割程度に低迷し、ワイルドカード獲得への道をほぼ断たれた、のである。


それで8月にコネ捕手の先発数を増やすとは、厚顔無恥にもほどがある。






damejima at 05:56

August 26, 2009

2008年7月 .130
2009年8月 .162(8月24日まで)
2008年4月 .182 →優勝争いから5月にして脱落
2007年7月 .191 →ワイルドカード争いから脱落
2008年8月 .200 →シーズン100敗

今年も城島を処分しないシアトルは、ポストシーズン争いからの脱落がほぼ決まったが、その後の消化試合恒例の、コネ捕手城島のバッティング面の帳尻あわせが始まった。
年々、このダメ選手の「特別扱い」はすすむばかりだが、今年はまた度を越している。

城島の.260や.270そこら程度のシーズン打率やホームランなど、こういう毎年のようにやっている「チームがプレーオフ争いから脱落してからの帳尻あわせ」、つまり、「厳しいペナント争いとは無縁になったチームで、チームが優勝争いから脱落した責任を問われるどころか、むしろ出場機会を増やしてもらって、バットをむやみに振り回しても責任が薄い8月・9月に、何も言われないのをいいことに、みかけだけ帳尻あわせした結果」に過ぎない。

だが、2008年と2009年に限っては、それらに加えて「正捕手から脱落したはずのダメ捕手を、ポストシーズンから脱落したあたりでチーム側がそろそろと、いつのまにか城島を正捕手に戻して打席を増やしてやる」という念の入りまくりな荒業が加わった。
無理にでも城島にゲーム数をこなさせ、その「無駄ゲームの中で帳尻バッティングさせる」という反吐の出そうな「ポストシーズンが無理だとわかった後の城島帳尻月間づくり」が、シアトル恒例行事、年中行事というわけだ。

おまけに、この「城島消化ゲーム帳尻打撃セール」、今年は、城島のみならず、グリフィー、スウィニー、ブラニヤンなどの振り回す系の打者全体も加わってやりだしている。

このところのシアトルの得点の大半が散発のホームランである理由がわからない馬鹿が、ファンにも、さらにはBS解説者にすらいるようだが、どこまでお人良しの馬鹿なんだ。そのくらいのこと、ここまで八百長まがいの御贔屓選手起用を続けてくれば、誰にだってわかりそうなものだ。

ただでさえ低いシアトルの得点力がこんなことをやっていて、上がるわけがない。ロブ・ジョンソンの先発ゲームでも、いくら失点を3点程度に抑えても、味方のエラーや得点不足で負けるケースが頻発している。



この「帳尻月間」「御贔屓選手起用」の余波で、2008年のクレメントは場所を失ったが、またしても、今年もロブ・ジョンソンが場所を失おうとしているらしい。

2シーズン続けて、よくこんなフェアでないことができるものだ。

呆れ果てて反吐が出る。
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


以前に何度か書いたことがあるが、メジャー挑戦する意味の全くなかった城島がスタッツ的にたったひとつBaseball Referenceに残した記録というと、「三振率」くらいなものだ。つまり、メジャーでも「あまり三振しないバッター」ということだ。

勘違いしてはいけないのだが、「三振しないバッター」だから、凄いわけでもなんでもない。ただ「むやみと、無駄にバットにボールを当てるのでて、凡退したり、併殺しやすいバッター」というだけだ。

その「なんでもかんでもバットに当てるだけのダメ打者」に、この8月にちょっとした異変が起こった。ゲームログを見てもらえばわかるとおり、この8月、コネ捕手は毎試合のように三振しているのである。


原因は簡単。
コネ捕手、ロブ・ジョンソンに抜かれた長打率を粉飾したくてしょうがないのだ。

ロブ・ジョンソンの打撃に関する記事で書いたが、城島のバッティングは打率がいくら.260とか見かけあっても、あれはただの「みせかけ」である。IsoPやSecAなどを見てもらえばわかるとおり、ペラペラで、ほとんど中身がない。たまたまひっかけたショートゴロが三遊間を抜ける程度のシングルが積み重なっただけの、見掛け倒しもいいところだ。
ロブ・ジョンソンが一時いい場面で二塁打を連発していた関係で、ロブ・ジョンソンにバッティングの「中身」では追い越されていた。

いまチームに出場機会を無理矢理増やしてもらってまで城島が必死にやっているのは、この「シングルヒットしか打てない薄っぺらなバッティングスタッツに、なんとか無理矢理『長打』を帳尻あわせして、見栄えを整えること」だ。
なんという「みかけだおし」。失笑するしかない。


しかし、その結果、どうなったかといえば、無理矢理長打狙いでバットを振り回した結果、三振も急増、やがて、まったくバットにボールが当たらなくなり、ボールが見えなくなるほどフォームを崩して、月間打率.162のていたらく。いまや、ストレートには振り遅れ、大きな変化球は空振りする。


この8月、ホームランを3本打ったことで城島の打撃が好調だと思っている馬鹿なテレビ解説者がいるかもしれないが、そんなヨタ話は信じてはいけない。

月間打率の.162は、過去の記録の中で2番目に酷い月間打率。
こんな成績で8Mもらうものだ。クラブハウスで「日本人に対するやっかみ」の原因を作らないわけがない。原因はもちろんこのコネ捕手の「特別扱い」だ。






damejima at 13:50

August 04, 2009

5つの指標で「ロブ・ジョンソンと城島の打撃面の比較」をしてみたが、今日は、その同じ5つの指標について、コネ捕手城島がチーム内ランキングでどういう位置にいるかをみてみる。

方法は2段階を経た。

(1)まず、「チーム全体のランキング」をつくる。(8月3日現在。マイナーにいる選手を除く。あとのほうに掲載)
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN

(2)次に、そこから「移籍してチームからいなくなった選手」、「トレードでチームに来て、数ゲームしか経過してないウィルソン」「マイナーから上がってきたばかりのソーンダース」を除く。


そうすると、こうなる。

結論はいうまでもない。
「チーム最低のバッターは城島」
だ。


OBP 出塁率
城島      .288 ワースト
ウッドウォード .288

BB/PA 打席あたりの四球数
城島      .027 ワースト
ベルトレ    .035

P/PA 打席あたりの投球数
城島      3.25 ワースト
スウィニー   3.35

IsoP Isolated Power
ウッドウォード .015
チャベス    .068
城島      .100

SecA Secondary Average
ウッドウォード .104
城島      .136


城島が、たまのシングルヒットでいくら打率の体裁をかろうじて.260に揃えたとしても、その中身が、まったくもってひどすぎる。みかけだおしもいいところ。
ブラニアンやハナハンのように球を選ぶわけではない。グリフィーやランガーハンズのように見極めて四球を選ぶわけでもない。
早打ちで、出塁率は最底辺、出塁率に中身がなく、かといってロペスやグティエレスのように、長打が打てるわけでもない。


最近トレードが続いたが、特にショートストップはベタンコートの放出、セデーニョの獲得と放出、ウィルソンの獲得とクレメントの放出と、いじりまくった。
そんな暇と金があるなら、一刻も早くダメ打者でダメ捕手の城島にチームを去らせるべきだ。



チーム内打撃ワースト・ランキング
(シェルトン、バークなど、マイナー選手を除いてある)

OBP 出塁率
セデーニョ   .213
ウィルソン   .250
バレンティン  .271
ベタンコート  .278
城島      .288
ウッドウォード .288

BB/PA 打席あたりの四球数
ウィルソン   .000
城島      .027
ベルトレ    .035
ソーンダース  .036
ロペス     .040
ベタンコート  .041
バレンティン  .047
セデーニョ   .049

P/PA 打席あたりの投球数
城島      3.25
ベタンコート  3.27
スウィニー   3.35
ウィルソン   3.38

セデーニョ   3.67
バレンティン 4.17

IsoP Isolated Power 長打率ー打率 長打に関する指標
ソーンダース  .000
ウッドウォード .015
チャベス    .068
ベタンコート  .080
城島      .100

セデーニョ   .124
バレンティン  .142

参考)AB/HR ホームラン1本打つのにかかる打席数
セデーニョ   37.2
バレンティン  38.8
城島      46.7
次の記事で書いてみるが、放出されてしまったセデーニョやバレンティンが打てない、というのは、城島の現状から比較すれば「単なる先入観」でしかない。城島がホームランをわずか3本しか打っていないのに対して、セデーニョはホームランを5本、3塁打を2本打って、城島よりはるかに長打を打っていた。

SecA Secondary Average
ソーンダース  .000
ウッドウォード .104
ウィルソン   .125
ベタンコート  .134
城島      .136

セデーニョ   .183
バレンティン  .232






damejima at 16:45

July 28, 2009

以下の文章は、シアトルのご意見番のひとつとして名高いPro Ball NW(旧名:Bleeding Blue and Teal)ジョン・シールズが数日前に書いたものだ。
この文章が書かれたときはまだレッドソックスのフリオ・ルーゴの移籍は決まっていなかったように思うが、今はもうルーゴは、外野手のクリス・ダンカンと交換されて、カージナルスに移籍してしまい、もう赤い靴下ははいていない。

opt-out この場合は退団に関するオプションの取り決め
swap   交換。交換トレード。
buy out 契約の買取り。金を払ってやめてもらうこと。



Joh-K’s Outlook(ジョー・Kの前途)
by Jon Shields
http://www.proballnw.com/07-2009/joh-ks-outlook/

What to do with Kenji Johjima?
He’s not the starting catcher anymore. Rob Johnson has won over the pitching staff and more importantly manager Don Wakamatsu, catching whenever Felix Hernandez, Jarrod Washburn or Erik Bedard take the hill. He’s even been hitting since the calendar turned to July, batting .300 with a .900+ OPS.
城島健司を、どうしたらいいだろう・・・。
彼はもう、正捕手ではない。ロブ・ジョンソンは投手陣を味方にし、より重要なことに、監督ワカマツも味方にして、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードが登板するときはいつも球を受けている。カレンダーが7月にかわってからは、打率.300とよく打ち、OPSも.900を超えている。

Johjima is under contract through 2011 and set to be one of the highest paid catchers in baseball over the next two seasons, but getting playing time is only going to get harder for him. Adam Moore, the organization’s top catching prospect, has continued hitting since landing in AAA and is just a few months of defensive work away from being MLB ready.
城島は、2011年まで契約があり、あと2シーズンはメジャー最高額のキャッチャーの1人だが、プレー時間は彼にとって厳しくなるばかりだ。アダム・ムーアは、捕手としてチームのトッププロスペクトだが、3Aに来て以来打ち続けていており、メジャーを遠く離れた場所でのほんの数ヶ月の守備的なトレーニングで既に準備はできている。

Will Johjima give up and go back to Japan? He has an opt-out clause in his contract that can be exercised after the 2009 season. It’s supposed to be reserved for family emergencies or other similar developments, but if he goes into 2010 Spring Training as the third string catcher behind Johnson and Moore (and not to mention Jeff Clement), might he find a way to exercise that clause and head back to Japan where he can find a starting job and play closer to his family?
城島はあきらめて、日本に帰るだろうか?
彼の契約には、2009シーズン終了後に履行できるオプト・アウト条項がある。本来は家族の緊急事態やそれに類する展開があったときのために用意された条項だが、もし彼が2010年のスプリング・トレーニングに、ジョンソン、ムーア(そしてもちろんジェフ・クレメント)に遅れをとる第三のキャッチャーとして参加したとすると、オプト・アウト条項を実行する道をとって、先発捕手の仕事を探せる日本に帰り、家族に近い場所でプレーするのを選ぶだろうか?

Or maybe he simply approaches the team asking to work out some kind of buyout? The Mariners could pay him something like $10M in exchange for his retirement. Just a thought.
もしくは、彼がシンプルに一種のバイアウト(=契約の買取りによる清算:ブログ補足)をチームに要求するというアプローチを選択するだろうか?マリナーズは彼のリタイアに対する代償として10Mかそこらは払うことになるかもしれない。ちょっとしたアイデアではある。

I mention those options first because I’m having a hard time thinking of a team that would want him in trade. The offense has slipped and there are surely rumors around the league about his inability to work effectively with a pitching staff. The Red Sox have been a popular target of speculation, but with Theo Epstein leading one of the most intelligent front offices in baseball and the Julio Lugo bad contract swap possibility a few days from going out the window, they don’t seem like much of a destination for Johjima.
私が最初にいろいろな選択肢に言及したのは、彼をトレードで獲得しようというチームについて考えていて悪戦苦闘したからだ。彼の攻撃力の低下、投手陣と仕事をする能力の無さについては、確かにリーグ周辺に噂が飛んでいる。
レッドソックスはトレード先候補として引っ張りだこのターゲットだ。しかし、メジャーで最も知性あるフロント・オフィスのひとつを率いるテオ・エプスタイン(=レッドソックスのGM:ブログ補足)にしてみれば、無用の長物になる期限まで数日しかないフリオ・ルーゴの貸し倒れスワップ契約相手の可能性としては、城島はたいした着地点にはならないようだ。(ブログ補足:その後ルーゴはカージナルスに移籍)

The Yankees could use a catcher, have money to burn and could market Joh alongside Hideki Matsui to their large Japanese demographic, but would they want Johjima? Not likely, but they’re the first real possibility that springs to mind.
火をつけて燃やすくらい金のあるヤンキースは、キャッチャーを必要としている。松井秀喜と並んで、城島を日本の巨大な購買層に売り込む可能性はある。だが、ヤンキースが城島を欲しがるだろうか?可能性は低いが、最初にパッと思いつく現実的な可能性ではある。

As funny as it is, the Royals match up on a couple of levels. They love hackers like Johjima and have Trey Hillman managing, but money would be an issue and Miguel Olivo is outperforming Joh at the plate this year.
冗談半分ではあるが、ロイヤルズとは相性がいいかもしれない。彼らは城島のようなおせっかい屋(hacker=侵入者 つまり、投手のシステムに侵入してくる人、という意味で使っているのだろう:ブログ注)が好きだし、(日本野球の経験のある)トレイ・ヒルマンが監督をしている。だが、予算的な問題があるだろうし、ミゲル・オリーボは今年キャッチャーとして城島をしのいでしまっている。

The Giants seem like a possibility, but Buster Posey isn’t long for the minor leagues so I don’t think they’d be eager to add an expensive catcher for the next two seasons. Who else could be a possibility? The Phillies?
ジャイアンツは可能性がありそうだが、バスター・ポジー(=1987年生まれの捕手で、MLBトッププロスペクト50に選ばれている捕手:ブログ補足)は、マイナーにそう長くいるわけではないだろうから、あと2シーズン先までのために、高額なキャッチャーを付け加えたいと切望するとは思えない。
プロスペクト・トップ50 Buster Posey
Buster Posey Top 50 Prospects Profile | MLB.com: Minors

The last options would be to either release Johjima outright and eat the $16M owed to him after this season, or allow him to stick around as the league’s most expensive backup for the next couple of seasons.
最後の選択肢は、シーズン後に城島を完全に放出してしまって彼に払うべき16Mを前倒ししてしまうか、数シーズンの間、「メジャーで最も高額な控え捕手」としてチームにしがみつくのを許すか、だ。

I’m getting of tired of rehashing these ideas every few months. I really hope the situation is resolved this offseason. What would you like to happen with Johjima? What do you think will actually happen?
私は、何ヶ月も何ヶ月もこういうアイデアを蒸し返して考えるのに飽き飽きしてきている。本当に、このシーズンオフには、解決に至ってもらいたいものだ。あなたなら、城島にどんなことが起きてほしい?どんなことが現実に起きると思う?






damejima at 17:42

July 26, 2009

ポリシー。プライド。
決めるべき基準を自分の内側にもたない者にとっては、何度も何度もテストしないと得られないモノのようだが、基準さえ明確なら、それを得ることは別になんの努力も必要なく、簡単に手に入る。

「勝者」を残し、
努力もせず、結果も出していない「敗者」を捨てる。
基本は、ただそれだけのことだ。


「敗者」の側のプレーヤーの失敗の連続で、チームが困窮、低迷するだけでも腹立たしいが、そのことでかえって、「勝者」の側にいるプレーヤーが、本来いるべき場所、切実に存在したいと望んでいる場所から追われ、整理されるだろうなどと、この期に及んで、まだそんな馬鹿げたストーリーへの誘導を考える人間が、アメリカにも、日本にも、まだ残っているようだ。

今期のチームで努力して結果を出し続けてきた者が苦労して、自分のチーム残留とチームのために、勝利を確保し続ける一方で、潜在的な実力すらないことが判明した者、または、努力の基本姿勢をみせなかった者たちが、ゲームも、シーズンも、まだ終わってもないのに未来を諦めてしまい、ただただ無気力に敗北を増やしている。
こうした分裂した現状の末路を予測するにあたって、「チームは敗北に慣れた敗者ばかりをかき集めて、ここに残し、勝者を売りに出すだろう」、などと書くことが、どれだけ真実味がないか、プライドに欠けた文章か、考えなくてもわかりそうなものだ。

にもかかわらず、負けを増やした側、最後に与えられたチャンスの慈悲を生かせなかった者、つまり「敗者」が、これからもチームに残ることを許され、むしろ、勝ちを増やした側、潜在的だった実力をいかんなく発揮して結果を出した側、つまり現状の「勝者」は、チームに残ることを許されず、「売りに出される」だろう、などと、くだらない考えを文字に書いてはそれを金に換える、そんな人間がメディアを気取っていることには反吐が出る。


今シーズン去るべきだったプレーヤーのリスト、その最初の数行に書かれている名前は、去年の100敗した惨憺たる2008シーズンの終了時から本来既に決まっていた。
だが、そのプレーヤーたちの大半は、どういうものか、よほど甘い人生を送ってきた人間の判断のせいか、ぬるいヒューマニズムのせいか、なんだか知らないが、2009年シーズン開幕に再度チャンスを与えられた。


しかしながら、だ。
彼らのほとんどは、その判断の甘い人間の与えた2009年のチャンスすら生かすことができず、再び、同じ過ちを繰り返した。


本来は、「城島はじめ、彼ら敗者に再度チャンスを与えるという決定自体、その大半が間違っていた」と結論するのが正しい。言うまでもない。
例えば城島の例で言うなら、100敗シーズンの2008年の責任はもちろんだが、それどころか、チーム加入以来これまで、投手陣へのあらゆる投資を無駄にさせ続けてきた責任の根源であり、最悪の2008シーズンの翌2009シーズンの開幕時にまたしても正捕手に戻す、などという選択自体が、重大な過ちだった。

そんな間違った判断をするから、チームの一部の力でなんとか勝ちを拾っている最中に、「本来連勝やスイープできる可能性の高いカード」「勝てるはずの投手」に負けをマダラ模様に点々とつけながらシーズンを進めてしまい、結果的に、チーム全体として中途半端な勝率に苦しむ羽目になっている。


だが、百歩譲って、彼ら不良債権、つまり、「本来はとっくに去っているべきなのに、なぜか2009開幕時にスタメンで出してもらえたプレーヤーたち、本来今年はここにいるべきでないプレーヤーたち」に、ほぼ共通して再度チャンスを与えたことを、「公平性」という美名(または契約社会とかいう詭弁)の名のもとに許容するにしても、2度目のテスト結果、お情けのテストの結果は、既に出ている。
2008年最悪の結果を招きながら、本来いるべきでない場所を2009年も占めることを許されたプレーヤーの大半は、2009年に新たなチャンスを与えられたにもかかわらず、同じ過ちを再度繰り返すという、本来ありえない、恥ずべき行為を人前で見せた。

この2008年の失敗を慈悲で許した上での、2度目のたび重なる過ちを許していては、それはもうベースボールではない。


そういう「2度目の失敗を犯した敗残者」の対極に、今年チャンスをモノにし、結果を出し、チームを押し上げる仕事をしているプレーヤーたちがいる。シアトル・マリナーズには、いま、そういう、勝者と敗残者が混在している。

勝者と敗者、どちらをとるか。
説明する必要など、ない。
トレード期限の時期のルーティーン記事など、くそくらえ。

えりすぐりの敗残者ばかり残して寄せ集め集団にすることがチーム再建?その程度の詭弁すら一笑に付すことができなくて、どこがポリシーで、どこがジャーナリズムだというのだ。

馬鹿馬鹿しいにも、程がある。






damejima at 03:55

July 25, 2009

2009年7月24日 イチローのレーザービームを無駄にした城島

9回2死、ランナー1、2塁、ビクター・マルチネスのライト前ヒットの直後のホームのクロスプレー。レーザービームのタイミングはもちろん「アウト」
コネ捕手のポジショニングが明らかに全く前すぎる。どうみてもイチローのレーザービームが飛んでくるのがわかっている場面なのに、城島はホームベースの1メートル前にまで出ている。
どこまで前に出てキャッチするつもりだったのか。
と、いうより、そもそもどんなプレーをここで想定していたのか?本塁クロスプレーという想定が、明らかにコネ捕手城島の真っ白になった頭の中から完全に飛んでしまっている。つまりマトモな判断力を失ったままプレーしている。

この「失点すると一気に判断力がなくなる」ことが、このダメ捕手のダメさの重要な部分であることが、今日、目の前で証明された。


ホームランを打たれたくらいで気分が消沈して、投入してくるランナーをブロックする意思すらないヘボ・キャッチャー。
やる気がないのなら、一刻も早くマイナーに落ちるか、それ以上に、早く日本に帰れ。こんな気の抜けた選手、DHをやる資格すらない。

ローランドスミスはここが復帰登板だったが、コネ捕手城島と組まされたのが不幸だった。せっかくマイナーで調整してきたローランドスミスを疫病神にまかせたシアトルも悪い。
マイナーからクレメント(またはバーク)を上げてきて、彼にローテの5番手をまかせてゲーム慣れとロブ・ジョンソンの休養にあて、一刻も早く投手全体をロブ・ジョンソンにまかせるべき。

Cleveland vs. Seattle - July 24, 2009 | MLB.com: Gameday






damejima at 13:40

July 22, 2009

(1)からの続き(後半部分)
2009年7月19日、監督ワカマツが「城島問題」の現状と方針について初めて語った。(1)


And I asked him how much stock he puts in catchers' ERA, which is heavily in Johnson's favor. Johnson's is 2.89, while Johjima's is 4.87.
ジョンソン2.89、城島4.87と、ジョンソンがはるかに優位に立つCERAについて、どのくらい信頼しているか、質問した。

"I don't think it's a fair comparison, just because it's not apples to apples. There's no way you can really say it's an absolute. That's what we're talking about with a relationship and a belief system; if it gets to a point there's a marked difference, then you have to look at it, but as far as overall, catcher's earned run average, I think that's a very unfair statistic. If Rob catches Felix and Joh catches someone who has a much higher ERA, there's no correlation. I think over a larger sampling it maybe has some validity."
「リンゴ同士(ブログ注=十分な相関のある、比較可能な複数の事象)を比べているわけではないという端的な理由で、僕はCERAが公平な比較だとは思わない。このスタッツはけして絶対的というわけではない。我々が『人間関係』だとか『信頼システム』という言い方で語っているのも、そこらへんの話。
もし(CERAによって2人の捕手の違いに)著しい差異が現れるような段階に到達したら、考慮すべきだ。だがおおまかな話の範囲でいうと、CERAはとても不公平なスタッツだと思う。もしロブがフェリックスを受けて、ジョーがもっと防御率の悪い投手を受けたら、(2人のCERAには)相関がなくなる。もっと大きなサイズのサンプルをじっくり検討したら、妥当性があるかもしれないとは思う。」
ブログ注
この部分については、某所の翻訳とよく読み比べてもらいたいと思っている。ワカマツがCERAを全否定しているという立場で最初から訳文作成にあたるのは感心しない。
よく読まなくとも、この次のパラグラフも含め、ワカマツはCERAを完全否定しているわけではない。「CERAを検討するには、よほど条件が揃って妥当性を持たないといけない」と推論しているに過ぎない。
ワカマツはむしろ、CERAを元にロブ・ジョンソンを選んだという話になるのを避けたい、それだけだろう。
それはそうだ。もしCERAを理由にロブを選んだ、ということになれば、ロブのCERAがシーズン後半によくみられる投手陣の疲れで極度に悪化したら、またもや城島を正捕手に戻すかどうか、などというアホな話を振られかねない。打撃も同様だ。ロブの打撃が不振だの、城島がヒットを何本打っただの、よけいな雑音に悩まされたくはないだろう。
インタビュー全体として、「ロブ・ジョンソンのほうが投手と『信頼システム』ができている」と繰り返し発言していることが全てで、それ以外の評価はけっこうおざなりだ。
逆に言えば、「城島は投手との間に『信頼システム』が欠けている」と何度も何度も断言していることくらい気がつかないと、この長い文章を読む意味がない。


Or comparing the ERA with the same pitchers?
では、同じ投手に対するCERAの比較はどうだろう?

"Yeah, but again, is it against the same lineup? Who's hurt? It's such an unfair deal. How we're playing as a club at the time. It's a nice stat to look at, but there's not a great deal of validity in it."
「まあね。でもこの場合もやはりね、同じ打線相手だったか、誰か怪我していたか、そういうことで生まれる不公平さがある。それぞれの時点で我々のチーム状態がどうだったか、ということだね。見るのには楽しいスタッツだけど、大きな信頼をおけるものではないね。」
ブログ注
野球のスタッツには、厳密にいえば、まったく同じシチュエーションのスタッツなど、ひとつも存在しない。
例えばホームランだって、どんな実力の投手から打ったか、どういう広さの球場で打ったか、そのとき自分のチームはリードしていたか負けていたか、条件によって違うと言い出した日には、ホームラン王も打点王も、さらにはOPSですら、すべて相互比較できなくなってしまう。
だから、この部分にワカマツの話の重要性、信憑性はほとんどないと判断するのが正しい。CERAの話に深入りするのをなんとか避けるための口実として話している部分であり、あまりに稚拙な逃げを打っているともいえる。
ラリー・ストーンもそのことがわかったのか、話題を変えている。大人の対応ぶりである。


Does he talk to the pitchers about their comfort level with a particular catcher?
特定の捕手に投げる安心感について、投手陣と話しているのだろうか?

"We've talked about not having favoritism. What we've talked about lately is just the belief system. I don't think there's a huge difference in what's being called and what's being executed. That's what we're talking about with Joh. So much of it is body language. Whether Rob's doing it better, I'm not saying that. I'm saying the results right now, because these guys are pitching well, it's something you don't want to break up. That's not an attack on Joh and his ability. It's just that when these guys are throwing well, you tend to go with the hot hand."
「えこひいきはしない、ということについては既に話している。このごろ話し合うのは、『信頼のシステム』についてだ。僕は、サインと実際の投球との間に大きなズレがあるとは思ってない。ジョーについて言いたいのは、そういうこと。ボディーランゲージのもつ意味は大きいよ。僕は、ロブのほうがよくやっているかどうかとか、そういうことを言っていない。目下の結果を言っているだけ。投手陣がよく投げてくれているんだから、それを壊したくはない。ジョーと彼の能力に対する攻撃というわけじゃない。投手がいいピッチングをしている時は、そのまま良い状態でいきたいと思うっていう、ただそれだけのこと。」
ブログ注
このブロックの3番目のセンテンスの訳で困った。
いろいろ考えたが、betweenを補ってI don't think there's a huge difference in (between) what's being called and what's being executed.という話だと判断した。「城島の出すサインと実際の投球の間に食い違いはないと思っている」ということだ。そうでもないと「ボディランゲージ」という言葉を急に言い出す意味がなくなり、話の辻褄が合わない。
もちろん、火のないところに煙は立たない。実際には「サインと投球がズレるケース」があるのではないか。そうした場合、投手のところへキャッチャーが言って「言葉で」確認しあうものだが、それがうまくいっていない、つまり「城島の英語が通じないか、または、投手の話すネイティブな英語(またはスペイン語)を城島が完全には聞き取れていないまま、また投球に入ることがある。意思疎通ができていない。」という意味にとられないよう、ワカマツは「ボディランゲージで十分伝わるから大丈夫」とフォローしたわけだ。
この部分は、立場上モノを言えないワカマツに、ではなく、むしろ投手に話を聞いてみたいものだ。


How does he decide when it's time to use Johjima?
城島を使うタイミングは、どうやって決定する?

"When I talked with Joh, I said Rob was hurt early in the year, he was hurt. Everybody wants to put 'starting catcher, backup catcher.' I said there's going to be other opportunities. If someone gets banged up, he's going to go in and catch and be the starting catcher again. To me, it's about how effective we are at that time, and we're going to go down that road no matter who it is."
「ジョーと話した時、こんな話をした。今シーズン初め、ロブが怪我をしたこと。そう、彼も(城島と同じように)怪我をしたんだ。誰もが『正捕手』や『控え捕手』という表現をとりたがる。ほかのチャンスがめぐって来ると言ったんだ。もし誰かが怪我したら、今度は彼が試合に出て球を受けるとか、また正捕手をやることになる。私にとっては、そういう(イザという)とき、我々がいかに実戦的な準備ができているか、という話。今後もそういう道を選ぶよ。それが誰であろうとね。」
ブログ注
上のほうで、ワカマツは「人は正捕手だの、控え捕手だの、決めたがる」みたいなことを言っているわけだが、その割にはこの部分でbe the starting catcher againと、ワカマツ自身が「正捕手」という言葉を使っている。要は、城島は「控え捕手」と宣言した、ということだ。
other opportunitiesという部分だが、このotherが何を意味するのか、最初はよほど意味深なことを言っているのかと思った。つまり、城島のDH起用などを含むのかもしれないとも考えたわけだが、結局ここではそれについて語られるまでには至っていないと考えるのが妥当だと思う。
むしろ、「控え捕手として怪我した正捕手をバックアップしてゲームに入る」という話を先にしておいて、後から「正捕手復帰」という順序で話をしたことに注目するなら、「城島の正捕手復帰は、よほどのことがない限り、ない」と考えるのが、この部分だけを見てもわかる。gets banged upという部分は、「怪我をした」という意味だろうが、「疲労がピークに達した」「疲れきった」という意味も含むと考える。
なお、effectiveという単語はこの場合は「イザというときに備えておく」という意味で、効果的とか効率的とだけ訳すのには賛成しない。



My interpretation of the whole thing: Johnson is going to keep on catching the Mariners' "Big Three" in the foreseeable future.
全体を見て私はこう解釈する。「近い将来に渡ってジョンソンは『ビッグ・スリー(ブログ注=先発投手三本柱)』の球を受け続けるだろう。」

(以上 この項終わり)






damejima at 06:58
非常に難敵な翻訳をしていて、更新が滞った(苦笑)。
「城島問題」に関するシアトル・タイムズのラリー・ストーン氏によるワカマツ監督インタビューである。


最初にいくつかことわっておかなければならない。

まず、訳文だが(普段もそうしているわけだが)できるだけ直訳を心がけた。たとえばHe got three hits.を「3安打の『活躍』をした」とは訳さず、「3安打した」とだけ平易に訳すような方針を選んだ。文中、人が誰かを指すときの呼び名も、いつもなら「城島」とかにまとめてしまうのだが、今回は原文に登場するワカマツ氏、ストーン氏、それぞれの呼称に従ってある。
なんだそんなこと、と思うかもしれないが、そんな些細なことも積み重ねれば、読んだ印象はだいぶ違ってくる。読み比べてみて、味の違いを感じてもらえると幸いである。
この文章では原文を書いたラリー・ストーン氏が「あえて全文を掲載する」と言っているように、話題がダブったり、間をおいて反復されたりしている部分が何箇所もあって、多少読みづらい。逆にいえば、ライターが後で原文に手をいれて整理したり、修正したりしている形跡が少ない。
デリケートな話題なだけに「あえて原文に近いものを」というストーン氏の意図は間違ってないし、賛成する。
繰り返して言うが、そういうライターの意図があるにもかかわらず、訳をつけるにあたって、He got three hits.を「3安打の『活躍』をした」と訳す例のように、原文の表面に無い主観を訳文に過剰に加えるのはまったく賛成できかねる。最小限にとどめるべきだと思う。

また、例えば、以下の文章で監督ワカマツが語っている「うちのチームの方針は投手力と守備、特に『投手力』だ」などという部分は、実際には、毎日ゲームを見て、特に選手起用を見ていれば、とっくに誰でも理解できているはずの話である。
つまり、以下のインタビューの中身のかなりの部分は、既にチームとして方針が決まって実行されつつある話が散見されるのである。
これは、それくらい、監督ワカマツとZGMが7月に入って実行した何段階目かのチーム改革は、手順として、何の予告もなく静かに、かつ大胆に実行された、という意味になる。メディアに語る前、コネ捕手城島が気づく前に、たくさんのチーム方針の転換は実行されたのである。
そのため、まだシアトル・タイムズさえ文字にできていなかった。そういう話が、以下のインタビューではようやく言葉にされた。それだけだ。
既に実行しつつあることを、わざわざ喋るからには意図がある。それは新しいニュースの伝達や新方針の披露ではなく、「念押し」や「雑音の封じ込め」というような意味あいだろう。当然だ。

この文章ではright nowという言葉がやたらと出てくる。インタビューに多少タジタジになっているワカマツの姿がユーモラスである。せいいっぱい楽しんで読んでもらいたい。
Mariners Blog | Sunday lineups, and pre-game notes: The Rob Johnson-Kenji Johjima dynamic | Seattle Times Newspaper


With Rob Johnson starting for the third straight game, the question naturally arose about the division of playing time between Johnson and Kenji Johjima. Johjima, you might remember, started the first game of the series, with Garrett Olson pitching. He got three hits and threw out two runners, but hasn't played since. Wakamatsu made it clear he likes the way Johnson works with Felix Hernandez, Jarrod Washburn and today's starter, Erik Bedard.
Since this is such a hot topic right now, I thought I'd just run Wakamatsu's comments in their entirety:"

ロブ・ジョンソン3試合連続先発マスクをみて、必然的にジョンソンと城島健司のプレイタイムの割り振りはどうなる?という疑問がわき上がってきた。覚えているかもしれないが、城島はカード初戦のギャレット・オルソン先発のゲームでは先発した。3安打し、盗塁を2つ阻止したが、それ以降はプレーしてはいない。ワカマツは、ジョンソンのフェリックス・ヘルナンデス、ジャロッド・ウオッシュバーン、そして今日の先発エリック・ベダードの登板時の仕事ぶりに好感を持つと明言した。
現在進行形のホットな話題だし、ワカマツの全コメントを掲載してみようと思う。
ブログ注
この箇所について重要なこと、確認しておかなければならないことは、ライターのラリー・ストーンは別に「城島はあれだけ大活躍したのに、どうしてその後ゲームに出ないのだろう?」と、いわば「城島の肩を持った色彩で」インタビューに臨んでいるわけではない、ということ。MLB公式のライターでもあるラリー・ストーンはそんな偏ったことをするわけはないし、そんなことをするメリットは何もない。
次のブロックで監督ワカマツが「打撃は関係ない」と返答したことの「問い」にあたる部分が「3安打」なのであって、そこには「もっと城島を出せばいいのに」という思い入れ的な感情は存在しない。
だからこそ、訳文において「過剰な色彩」を加えることは不要だ。それに3安打がそれほど偉いなら、ロブ・ジョンソンが3本の二塁打を打ってチーム・レコードを作ったゲームだってあるし、直近のクリーブランド戦でも3出塁したゲームがある。比較にならない。1ゲームの出来でいちいち騒ぐことではない。


"I had a discussion with Joh, and we try to prioritize what's most important for this club. Getting hits is not the number-one thing. Winning ball games is, and having a belief system with the starting pitcher, and pitchers in general. Rob right now seems to have a strong relationship with the guys that he's catching. Joh's done a lot of things well. He's throwing the ball extremely well. He's raised his average.
「私は城島と話し合いの場を持った。我々はこのチームにとっての最重要事項を優先するよう努力している。ヒットを打つことは最優先事項ではない。試合に勝つこと、そして先発投手、さらには投手たち全体と、『信頼システム』を築くことが最優先だ。ロブは、目下のところ、彼がバッテリーを組んだ投手達と強い関係性を築いているようだ。城島も数多くのことをうまくやってくれている。スローイングは非常に素晴らしい。打率も上昇させている。」
ブログ注
「城島のセルフ・ジャッジ癖」がここでもピリオドを打たれた。
ここで監督ワカマツが「話し合いの場を持った」といっているのは、いつぞやの城島が談判に来たことを指している。この話し合いの後、城島は「もっと打って、もっと盗塁を刺せば、出場機会も増えるでしょう」などと、自分が監督でもないのにまったく的はずれなことを日本メディアに得意げに喋っている。
2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
それに対してワカマツは「シアトルにおける捕手の評価は、打撃が最優先事項ではない」と、直撃で返答しているわけだ。言い方を変えれば、「いくら城島がヒットを打とうが、それを理由に正捕手に戻すことはしないよ」と明言したということになる。
それはそうだ。例えば「もっとヒットを打ち、出場機会増加につながるようにアピールしたい」と発言するならともかく、アメリカのような社会では監督でもない立場で「もっとヒットを打てば、出場機会が増えるだろう」などと憶断する発言は、これもある種の「セルフ・ジャッジ」であり、メジャーのシステムで許されもしないし、歓迎もされない。
それは、審判が判定するべきストライク・ボールを、あたかもキャッチャーが自分で判定するような態度を見せるのと、全く、なんら変わらない。


"We're predicated right now around pitching and defense, No. 1 pitching. If there's a belief system Rob's doing a better job with that, we'll go with that. I'm not negating what Kenji can do. I guess as he starts to build a stronger relationship, getting back into it -- the injuries have been a strong factor with that, him missing time and Rob being able to build that relationship while he was down. I told Kenji, too, as he builds that relationship back -- he did it in spring training, he did it at the start of the year -- it can swing the other way. No one's chastizing anybody."
「我々はいま『投手力』と『守備』にチームの基礎を置いている。最も重要なのは『投手力』だ。もしロブが投手との『信頼システム』によってより良い仕事をしているなら、我々はそちらを選ぶ。
私はケンジの能力を否定しているわけではない。投手陣とより強い関係を築き始めるにつれて、彼も信頼を回復できるんじゃないかと思う。ーーそうなった強い要因は怪我だ。城島が試合から遠ざかり、その一方で、故障中にロブが関係を築くことができた。ーーケンジにも信頼システムを取り戻すよう命じてある。ーースプリング・トレーニングのときも、シーズン当初にも、できていたことだ。ーー別の方向に流れが変わる可能性はある。誰かが罰を与えているわけでも、誰かに罰を与えているわけでもない」
ブログ注
この部分の要点はつまり、「これからシアトルは『バベジGM時代の野球』を断固として葬り去りますよ」ということだ。見た目は最近のチームづくりの方針について、監督ワカマツが『投手力』と『守備』と明言しているわけだが、毎日のゲームでの選手起用を見ていれば、現地メディアも日本のファンもわかりそうなものだ。もちろん城島はバベジ時代のチョイスに基づく、セクソン同然の失敗した選択であり、やがて葬り去られる。当然のことだ。
トレード期限が迫っていることによって、トレード話をしたがるのは日本でもアメリカでも同じだが、例年通りのルーティーン、年寄りくさい噂話に明け暮れていては、目の前で起きていることすら見えない。ウオッシュバーンやベダードが煙たい城島オタさんの慌てぶりは、なんともみっともない。
ワカマツが言うように『最も重要なのは投手力』なのだから、意味のない主力投手の放出はまったくありえない。(本人が出たいというのなら話は別だ)くだらないトレードの妄想を抱くくらいなら、今のチーム方針の先を読む努力くらいはしないとダメだろう。そうでないと、自分がテストされているという大事なことすら気がつかないで漫然とプレーしていて正捕手の座から転げ落ちた城島のようになる。


I asked if building that "belief system" -- one of Wakamatsu's favorite phrases, if you haven't gathered that already -- was more difficult for Johjima because of the language issues.
私は、既に耳にしたことがあるかどうかわからないが、ワカマツのお気に入りのフレーズのひとつである『信頼システム』について、言葉の問題がある城島には難題なんじゃないかと質問してみた。
ブログ注
belief systemという言葉を、手垢にまみれた「信頼関係」という言葉で訳すかどうかで迷い、結局、『信頼システム』なんていう、日本語としてはギクシャクした言葉を「わざと」選んだ。
「たまに投手と晩メシを食う」だの「ベンチで稀に軽口をたたくことがある」だの「マージャンを誘った」だの、そういう野球と関係ない、とってつけたようなくだらないことで、「私は信頼関係回復に努めています」だの、言ってもらいたくないという理由からだ。
ワカマツがイメージする『信頼システム』は、ラリー・ストーンも思っているように、なんだかちょっとつかみづらい。だが、日本語で何も考えずに「信頼関係」と書いてしまったときに生じる、よくありがちな先入観が入り込むのは避けなければならない。
元になったのは、やはり、ロブ・ジョンソンの「ドルフィン」についてのインタビューだ。
あれは、時間がたつにつれて、ますます秀逸なインタビューだったと思うようになった。ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンの間にある野球についての協力関係やコミュニケーションが、野球の現場での生々しさ、ダイナミックさの実例として、たいへんわかりやすい。ウオッシュバーンが自分の配球をなんとかリフレッシュして、メジャーで生き残りたいという必死さ、ロブ・ジョンソンの提供するアイデア、ワカマツの言う「信頼システム」の例というと、いつも、この「ドルフィン」開発にまつわるこのストーリーがイメージされてくる。

2009年7月6日、ロブ・ジョンソンが準完全試合を達成したウオッシュバーンの新しい魔球「ドルフィン」と、その開発にいたるコラボレーションについて大いに語った。

"I'd say language-wise, yeah. But I've also seen it with Joh. I've seen him build that relationiship and engage. He's had success with these guys in the past. He's caught guys, whether it's Batista, whether it's Felix, whether it's Bedard, these guys have had success with him. It's just as a manager and a guy overseeing this club, you try to pair up the timing of it. Right now, Rob seems to be catching those guys well."
「言語の話ね…、どうだろう。でも、私はジョーのこんなところも見てきている。投手陣との関係を築き、歯車もかみ合っていた。過去にはうまくやってこれていた。それがバティスタであれ、フェリックスであれ、ベダードであれね、彼らのボールを城島が受け、うまくいっていた。
ただ単に、監督、このチームの統括責任者としては、バッテリーを組ませるタイミングに努力している、ということだよ。今のところ、ロブのほうがうまくいっていると思う。」
ブログ注
I'd sayという表現は、相手の話をやんわりとはぐらかす時に使う。同意も否定もしたくないから、暗に「それはどうだろうね」くらいに思わせたいわけだ。
この後の記述全体がそうだが、アメリカという人種の多様な国、人権にうるさい国で、言語の問題を監督が真正面から語ることなど、できるわけがない。城島を正捕手から降ろした事実を、そういう部分でつつかれないためには、城島にはこれこれのいい部分もあると、無理にでも指摘してみせることも、人に読まれるインタビューでは言葉にしておかなければ、アメリカでは監督は務まらない。
それと、ワカマツがバティスタの名前をここで挙げている部分が問題だ。もちろんバティスタが先発投手だった時代を指すわけだが、当然ながら、監督ワカマツはその時代にはシアトルのスタッフではなく、詳細を知るわけがない。
だから「城島のこんなところも見てきた」という部分は、いわゆる「リップサービス」でしかない。インタビューしているラリー・ストーンも、もちろんそれくらいわかって聞いている。だからこそ、監督ワカマツの話の中からリップサービスを除いた部分を後で勘案して、最後に「ロブ・ジョンソンが実質正捕手の状況はこれからも続く」と推測しているのである。


(2)に続く。continue






damejima at 06:42

July 14, 2009

SPI(Seattle Post-Intelligencer)は、アメリカの大不況のあおりを受けて新聞が次々と廃刊に追い込まれる中、現在は電子版だけが残っているわけだが、「城島問題」2008年版まとめ2009年版まとめ)を扱うこのブログの立場からいうと、なぜか、廃刊後のほうが断然役に立っている。ある種、腹をくくった感じが、廃刊前よりかえってジャーナリズムっぽくなった。
2008年における「城島問題」についてだけ言うなら、2008年5月13日のシアトル・タイムズのベイカーの記事がなんといっても嚆矢かつ必読であり、インタビューの音声をリンクしたほど熱の入ったスクープぶりによって、シアトルタイムズはSPIを断然引き離していた。

だが、このところSPI電子版は目が離せなくなっている
この間のウオッシュバーンの「ドルフィン」についてのロブ・ジョンソンインタビューは、珍しくあのシアトルタイムズベイカー後追い記事をついつい書いてしまうほど(笑)、ネタが良く、2009年の「城島問題」を読み解く上で必読記事のひとつになった。
あれは長い文章だったが、記者のおかしな注釈や主観をほとんど交えず、勇気をもってインタビューそのものを長文で掲載することは意味がある。プレーヤーの主張を十分に伝える意味で重要だ。好感が持てる。
下に訳したのは、SPIのコラムニスト、アート・ティール氏による「ワカマツの手腕の高さ」を書いた記事の「ワカマツの最大の悩みの種は城島の処遇」という部分を抜き出して粗く訳したものだが、ただ「城島問題」を秀才を気取って要領よくまとめるのではなく、むしろ、かなり踏み込んで
「たとえ上層部と食い違っていようと、ワカマツ監督の方針のほうが正しい。絶対に貫くべし」
と、ハッキリ立ち位置を決めて書いているのが、とても清清しい。やはりスポーツジャーナリズムを名乗るくらいなら、こうではなくては。
当ブログでは、意図的にではないが、なにかとシアトルタイムズの記事にお世話になるケースばかりだったが、これからはSPI電子版もできるだけ応援していく。
SPIにはあまり目を通していなかったシアトルファンもそういないとは思うが、もしそういう方がいたら、一度サイトを訪問されてみることを薦めたい。
Seattle news, sports, entertainment | seattlepi.com - Seattle Post-Intelligencer
2009年7月6日、ロブ・ジョンソンが準完全試合を達成したウオッシュバーンの新しい魔球「ドルフィン」と、その開発にいたるコラボレーションについて大いに語った。

イルカ


マリナーズを危険な落とし穴から回避させる敏腕監督
Manager's deft touch steers M's around rocky shoals

(前半部:グリフィーとベタンコートについての記述。割愛。以下、イコールのついたカッコ書き部分は、ブログ側の補足した注釈)
But Wakamatsu's biggest personnel headache looms: What to do with Kenji Johjima.
しかし、ワカマツ監督に立ちはだかる最大の頭痛の種は、「城島の処遇問題」だ。

The veteran has been supplanted as starting catcher by rookie Rob Johnson, who has won over Felix Hernandez, Jarrod Washburn and Eric Bedard. They are the starters primarily responsible for the Mariners leading the American League in earned run average, and all insist on throwing to Johnson.
ベテラン城島は、正捕手の座を新人ロブ・ジョンソンに取って代わられた。ジョンソンは、ヘルナンデス、ウォッシュバーン、ベダードを味方につけている。彼らはア・リーグERAトップのマリナーズにとって重要な主戦投手たちだが、彼ら全員がジョンソン相手に投げたいと主張している。

Johjima, whose two stints on the disabled list opened the door for Johnson, is upset, going as far as having a closed-door meeting with Wakamatsu.
城島の2度の故障者リスト入り期間がジョンソンにチャンスを与え、立場が逆転し、城島がワカマツと非公開の会議をもつところにまで事態は進んでいる。

"I think I won't look back (on the first half of the season)," Johjima told Japanese reporters Sunday. "If I hit .300, had recorded more caught-stealings, and the team had won more, I would catch more games.As a player, I have to think so."
「過去(シーズン前半)を振り返らないようにしようと思う」と城島は日曜に日本のレポーターに語った。「もし3割打って、もっと多くの刺殺を記録し続けて、チームがもっと勝っていたら、もっとたくさんのゲームに出れていただろう。プレーヤーとしてはそう考えるしかない。」
ブログ注:
この部分は、日本では違うニュアンスで報道がされている。
「けがをせず(打率)3割打って、もっと盗塁も刺して、もっと勝ち試合にしておけば、もっとマスクをかぶる機会も増えるでしょう。プレーヤーとしてはそう考えるしかないし、そうしていきます」(共同)
だが、上記の文章の、いわゆる仮定法過去が使われた英語の文章では、意味あいがかなり違う。つまり「もし〜していたら、こうなっただろう。でも、そうはならなかった」というニュアンスである。


The baseball numbers speak loudly in Johnson's favor: With him as starter, the M's are 24-16 with a collective ERA of 2.93. Johjima is 13-19 and 4.91.
野球のデータは、ジョンソン有利を高らかに告げている。ジョンソン先発でマリナーズは24勝16敗、CERAは2.93。城島は13勝19敗、CERA4.91。

But the financial numbers speak on behalf of Johjima: He is in the first year of a three-year, $24 million extension signed last year in a deal that former GM Bill Bavasi indicated was forced on him by ownership.
しかし金銭的な話となると、城島の側に有利さがある。彼は前のGMのバベジが昨年「オーナーサイドに押し付けられた」と示唆した3年24Mの延長契約の初年度にいる。

Wakamatsu is nearing an awkward crossroad in which his baseball agenda could clash with his bosses' agenda. But Wakamatsu's agenda must prevail, because he's helping end a half-decade of mishap and misery by standing tall with the facts.
ワカマツは、彼の野球の方針が、上司の方針と衝突する厄介な分岐点に接近しつつある。しかし、ワカマツの方針を優先すべきだ。なぜなら彼は事実を元に断固たる態度をとることによって、災いと苦痛の5年間を終焉させようとしているのだから。(太字:ブログ側添付)

To reinsert Johjima would be a clubhouse disaster. Already prevailing against assorted injuries to win five of nine recent road games against the best in baseball, then recovering from two bad games against Baltimore to handle Texas, the Mariners border on giddiness.
城島を元に戻す(=正捕手に戻す)ことになれば、クラブハウスに災厄をもたらすことになる。既にマリナーズはさまざまな故障(=故障者の続出)に打ち勝って、最近の強豪相手のロードで9ゲームのうち5ゲームに勝ち、次にボルチモア戦での2つの良くないゲームからも回復してテキサスを翻弄して、ほぼ有頂天な状態といっていい。
ブログ注:2008年のいわゆる「クラブハウス問題」について、その原因が「城島問題」にあったという認識を示唆している。

"We're really close to doing what Tampa Bay did last year," said closer David Aardsma (save No. 20 Sunday), referring to the unexpected American League championship by the Rays. "We're pitching well, we score when we need to and we're making good defensive plays."
日曜に20個目のセーブを記録したクローザー、デイビット・アーズマは、レイズによる予想外のア・リーグ制覇に言及して、こう言う。「投手陣はよく投げているし、打線は必要なときに得点もしている。素晴らしいディフェンシブ・プレーぶりだよ。」

We're not quite ready to witness to the Ray way, but Sunday was a testament to Aardsma's point. The Mariners yesterday featured a re-jiggered lineup of five guys hitting below .250 -- catcher, shortstop, third base, left field, DH. Somehow, it worked.
マリナーズがレイズの通った道を進んでいると断言できるまでにはまだ至ってはいないにしても、日曜のゲームはアーズマの指摘の証になった。昨日のマリナーズは打率.250未満の5人(キャッチャー、ショート、サード、レフト、DH)が仕事をしたのである。
(後略)






damejima at 05:40

July 11, 2009

この日チーム最高の4LOBを記録したコネ捕手城島の打撃だが、この日の4打席は非常に象徴的な4打席で、ちょっと後世に残るような4打席だった、そんな強い印象が残った。

この4打席の意味は非常に大きい。「城島のメジャーにおける打撃面の低評価」は、もはや決定的なものであること。直らないリード癖などの守備面同様、打撃面でのスカウティング(というか欠陥)がメジャー各チームに知れ渡っていること。また、知れ渡るだけでなく、実際にゲームで徹底実行されてきていることを、特に「前の打者敬遠→城島三振」で内外に強く印象づけた。
もしダメ捕手城島が打撃面でかろうじてクビの皮一枚つながっていたのだとしたら、「そのなけなしの皮がようやくスッパリ切断されたのは、この7月8日のゲームだった」と、後世思うのではないか、そんな印象すらある。

ひとことで済ますなら
「もう、あらゆる面が通用しない」ということだ。

2009年7月8日 8回城島 三振初球  内をえぐる4シーム
2球目 インコースの4シーム
3球目 外のカーブ
4球目 外のボールになるスライダー(三振)

このボルチモアバッテリーの「最後に逃げていく球を振らせる」リードはなかなか面白い。ボールを最内から、内、さらに外。徐々に打者の目線を離していき、打者の意識を外へ釣っている。最後には外にはずれるスライダーを振らせて三振。まさにバッテリーのもくろみ通り。城島のワンパターンリードのように最初からアウトコース低めばかりなら、こうはならない。比較するべき。

Baltimore vs. Seattle - July 8, 2009 | MLB.com: Gameday

無死2塁   ショートゴロ
2死走者なし ショート強襲安打
2死1塁   センターフライ
2死1、2塁 (前の打者敬遠→)三振



このゲームでシアトルは8回まで3-0とリードしていたが、チャンスを作りながらもなかなか追加点が奪えず、流れを引き寄せて相手チームを気分的にもスコアでも圧倒することに失敗し、最後に逆転負けを食らった。
最近ありがちなゲームのひとつではあったわけだが、ダメ打者城島はこの日、チーム最多の4LOB。2007シーズン同様のシチュエーション打撃の酷さでチャンスを潰していった。

第1打席のノーアウト2塁での「進塁できないショートゴロ」も酷いが、とりわけ滑稽だったのは、第4打席である。前の打者が敬遠される年8Mのサラリーの打者。しかも、そこで三振。二重に恥を晒した。
城島のプレーぶりに「それでも打撃くらいはなんとか」と、忍耐を重ねていたチームマネジメントが、これでキレたとしても不思議ではない。


まず敬遠という点の意味。
このときのボルチモアの投手は右のBassだから、左打者ランガーハンズとの勝負を避け、右打者城島と勝負した、と、思う人がいるかもしれない。
だが、年に軽く100ゲーム以上シアトルのゲームを見ているが、城島嫌いのブログ主でさえ、投手が右であれ左であれ、城島の前の打者が敬遠、というシーンは、今までほとんど見た記憶がない。ましてランガーハンズは、他の新加入の選手たち同様(グティエレスは除く)守備はいいが、バッティングはたいしたことはない打者だ。その打者を敬遠してまで勝負されたのである。

城島オタさんたちに聞いてみたいものだ。
「城島の前の打者が敬遠されて三振したんですが、今どういう気分?(笑)」と。
それくらい、記憶にないのである。

前の打者を敬遠して城島と勝負する意味として考えられるのは、ダメ打者城島のランナーズ・オン打率の低さ

2007年にしつこいほど触れたことだが、この打者のランナーズ・オンでの打撃は、2009シーズンもまったくダメである。2009年7月8日までのスタッツを見ておくといい。ひどいものだ。
.222という打率は、城島の指定席のような打率で、サンプル数が少ないからこうなっているのではない。2007年のリプレイを見ているかのようだ。

2009年城島 ランナーズ・オン打率(2009年7月8日現在)
ランナー1塁   29打数5安打   .200
ランナー2塁   9打数1安打   .111
ランナー1,2塁 9打数2安打   .222

上記3シチュエーションあわせた打率
47打数8安打   .170

Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


ちなみに2007年のランナーズ・オンもあげておく。2009年になっても数字に改善はまったく見られないことを、よく確かめておくといい。
2007年の城島の打撃というと、よく「最初の2年(つまり2006年と2007年)は、打撃はよかった」などと嘘を書く人が多い。
どうせ「消化試合の続く9月に帳尻を合わせたシーズン打率」を指して言いつのって打撃の酷さを誤魔化したいのだろうが、恥をかきたくないなら、この打者を年間打率などで語らないことだ。
相手にしてもしょうがないのだが、2007年はア・リーグの併殺打数でランキングに入った年。四球数、出塁率、どこをどうとっても中身は酷いものだ。あんな数字のどこをどう見ると「最初の2年はよかった」などと言えるのか、聞きたいものだ。

参考 2007年の城島 ランナーズオン打撃
6/25まで 112打数25安打 打率.223(スタメン最下位)
7/20まで 134打数30安打 打率.224 OBP.286
8/18まで 171打数38安打 打率.222(ほぼスタメン最下位)RC27 4.12 OBP.280(スタメン最下位)


次に、第4打席の三振という結果について。

この打者の三振率をよくわかっているブログ主としては、ちょっと驚いた。このダメ打者さん、どんなに打撃がダメダメなシーズンでも、とにかく三振はしないからだ。

「三振しない」、というと、あたかも良い事をしているように勘違いする人がいるかもしれない。

言っておくと、このダメ打者さんの場合、「三振しない」は単に「意地になって、ただただ、むやみとボールをバットにひっかける」、ただそれだけの意味である。
「ヒットを打つ」という意味でもないし、「四球率が上がる」という意味にもならない。
打率や四球率を見ればわかる。2007年にア・リーグの併殺打数ランキングに登場したときも、三振率は低かった。調べてもらえばわかる。

この日の第1打席の無死2塁でもショート・ゴロを打っているが、無死2塁なら、せめて進塁できるようにライト側に打て、というのが、ごく普通の「打てない打者の責任」というものだ。
だが、年がら年中併殺打をショート、サードに打っているこの打者には、馬の耳に念仏。なんの工夫もない。

「むやみとボールをバットにひっかける」フリースインガーだからこそ、ボテボテのショートゴロ、サードゴロが多く、ランナーが進塁できないどころか、併殺打が多い。簡単な話だ。たまにライトに打球がいっても、翌日には忘れている。
このダメ打者が打率を帳尻するのによく使う「三遊間のヒット」は、この日の第2打席もそうだが「たまたまバットにボールをひっかけたのが、運よく三遊間を抜けていくだけ」のことで、別に狙いがあるわけでもなんでもなく、ただの「マグレ」なのである。


ランナーズ・オン打率の低さを他の地区のチームにすら足元を見られ、あまつさえ、三振までした城島。この日のバッティングの意味するものは重い。

そんなこんなで3−0のリードで迎えた9回だったが、シアトルはここで5点を奪われ逆転負け。もちろん、逆転負けを味わいながら9回をプレーする間も、このダメ捕手の脳裏に繰り返し流れていたのは、「敬遠」「三振」の2つの単語と、ショックな気分のブルーな景色だったことだろう。

そんなダメ選手が自分のことばかりクヨクヨ考えている間に、チームマネジメントは動きを加速している。

やっと、シアトルに当然のことが当然のように起こる毎日が来ようとしている。もうシアトルにフリースインガーは必要ない。






damejima at 04:49

July 07, 2009

ロブ・ジョンソン、バークのERAの良さが際立ったこの26ゲーム、貯金6を稼いだことで、コネ捕手城島が5月に作った借金を見事に取り戻した。
ロブ・ジョンソンのゲームというと「接戦」というイメージがある人も多いはずだが、実際にはそうではない。貯金を稼いだのは「相手に3点差以上をつけて勝ったゲーム」であって、むしろ「1点差や2点差のクロスゲーム」の勝率は思ったほど良くない。
それについては理由がある。


26ゲーム 16勝10敗 貯金6
  ホーム9勝3敗 アウェイ7勝7敗
  3連勝2回 3連敗1回
  QS14回
総得点109 平均得点 4.19
総失点84 平均失点 3.23
総自責点74 平均自責点2.85

1点差ゲーム 7勝5敗
2点差ゲーム 1勝4敗
3点差以上  8勝1敗(ロブ・ジョンソン5勝 バーク2勝 キロス1勝)

キロス先発4ゲームを除いた22ゲーム
14勝8敗 貯金6

得点は下がらず、失点だけが下がる
総得点92 平均得点 4.18
総失点55 平均失点 2.50
総自責点54 平均自責点 2.45



この26ゲームの特徴を大雑把にいうと
「貯金6を稼いだ。だが、実はもっと大きな連勝は可能だった。逆転負けしたほんの数ゲームの接戦が、大連勝街道への足を引っ張った」ということになる。
クロスゲームが思ったほど勝てなかった原因は「ブルペン(というより、本当はバティスタなのだが)」や「打線」にあり、これは「2009年6月以降のシアトルが大きな連勝をできないでいる理由」にもつながっている。


クロスゲームの勝率がよくない」原因
「勝っていたのに、7回以降にブルペンが打たれて逆転されるケース」は、ここで勝てば3連勝などというゲームに限って多く、バティスタが代表的。(再逆転して自滅したバティスタが勝ち投手とか、洒落にならないゲームも、たしかあったはず)


もし逆転負けを3つ減らせば、それだけで貯金12だった。
もし、下に例としてあげた6ゲームのうち、せめて半分、3つ勝てていれば、この26ゲームは5連勝を2つくらい記録して、トータル19勝7敗、貯金12だったわけで、貯金6と貯金12、この差はデカい。
もちろん、ホワイトの頑張りで勝ちを拾ったケースや、ロングリリーフのジャクバスカスの好投で勝てたゲームがあるように、ブルペンの貢献で勝ちを拾えたゲームもあるわけだが、それとこれとはまったく話が違う。下にあげたのは、あくまで「勝てるゲームをゲーム終盤にあっさり落とした例」である。(7月5日のゲームでのバティスタやロウの失敗を監督ワカマツが、『彼らブルペンがいなかったら、ロードの勝ち越しはなかった』などと擁護するのも、筋違い。失敗は失敗。そんな甘い考えでは大きな連勝は望めない)
コネ捕手城島のいない6月の26ゲームでは、もっと大きな連勝、もっと大きな貯金を作れる可能性があった。それだけに、逆転負け、サヨナラ負けした、ほんの数ゲームが実に痛い。イチローの言葉を借りれば、「もったいない」。

今後も首位を走るであろうLAAを本気で追い越そうと考えればす、大きな連勝のできる体質に変わらない限りむつかしい。そのことを考えると、勝てたゲームを負けて、「たまにはブルペンで負けることもあるさ」と、のんびり構えているわけにはいかないのである。


いまだにベンチには沢山の不良債権
いまウオッシュバーンやベダードをトレード、などというのは、まったく有り得ない、馬鹿のやること。愚の骨頂。
むしろローテの4番手、5番手投手をフォローできるセットアッパーを補強したいところ。十分金を稼いだであろうバティスタには、DLにでもなってもらって、マイアミでもメキシコでも北極でも、どこかで静かに余生を過ごしてもらったほうがいい。投手交代パターンも、やたらストレートの早い右投手ばかりでは、代えても目先が変わらなさすぎる。
また、不良債権処理という意味では、どうしてもオーナーのコネ捕手をクビにできないのなら、いっそ怪我がちなスウィーニーのかわりにDH専門にして、正捕手をロブ・ジョンソンに変更すべき。


ともかくいまのシアトルには、フリースインガーたちの大半が消えたとはいえ、まだまだチームの不良債権がメジャーのベンチに座りすぎ。それらの選手が連勝への道をはばんでいる。
1ゲームで天狗になって自分の欠陥を全て忘れる馬鹿は、このチームには、もういらない。


「ブルペン」で逆転負け、サヨナラ負けしたアウェイゲーム
1)May 26 @OAK L 3-4 ロブ・ジョンソン 8回 自責点4
  バティスタで逆転負け 先発はQS
2)May 31 @LAA L 8-9 キロス 9回 自責点9
  アーズマが9回裏サヨナラ負け
3)Jun 13 @COL L 3-5 バーク 8回 自責点3
  ロウ負け
4)Jun 18 @SD L 3-4 バーク 9回2/3 自責点4点
  バティスタ サヨナラ負
「打線が打てず」先発投手のQSを見殺しにして競り負けたホームゲーム
5)Jun 1 BAL L 0-1 ロブ・ジョンソン 9回 自責点1
  ウオッシュバーンQSしながら負け 打線打てず
6)Jun 5 MIN L 1-2 ロブ・ジョンソン 10回 自責点1
  ヘルナンデスQSしながら負け 打線打てず



ロブ・ジョンソン
9勝5敗(ホーム6勝3敗 アウェイ3勝2敗) 126回 自責点37 CERA 2.64 QS10回
バーク
5勝3敗(ホーム2勝0敗 アウェイ3勝3敗) 70回2/3 自責点18 CERA 2.29 QS3回
キロス
2勝2敗(ホーム1勝0敗 アウェイ1勝2敗) 35回 自責点19 CERA 4.89 QS1回

キロス先発4ゲームを除く22ゲームでは
総得点92 平均得点 4.18
総失点55 平均失点 2.50
総自責点54 平均自責点 2.45

May 26 @OAK L 3-4 ロブ・ジョンソン 8回 4点 QS 逆転負 
May 27 @OAK W 6-1 ロブ・ジョンソン 9回 1点 QS
May 29 @LAA W 5-2 ロブ・ジョンソン 9回 2点 QS
May 30 @LAA W 4-3 ロブ・ジョンソン 10回 2点 QS
May 31 @LAA L 8-9 キロス   9回 9点 アーズマ サヨナラ負
Jun 1 BAL L 0-1 ロブ・ジョンソン 9回 1点 QS負
Jun 2 BAL W 8-2 ロブ・ジョンソン 9回 2点 QS
Jun 3 BAL W 3-2 ロブ・ジョンソン 9回 2点
Jun 5 MIN L 1-2 ロブ・ジョンソン 10回 1点 QS負
Jun 6 MIN W 2-1 キロス      9回 1点 QS
Jun 7 MIN W 4-2 バーク      9回 2点
Jun 9 @BAL L 1-3 バーク      8回 3点
Jun 10 @BAL W 4-1 バーク      9回 1点 QS
Jun 11 @BAL W 6-3 キロス      9回 2点
Jun 12 @COL L 4-6 ロブ・ジョンソン 8回 4点
Jun 13 @COL L 3-5 バーク      8回 3点
Jun 14 @COL L 1-7 キロス      8回 7点
Jun 16 @SD W 5-0 バーク      9回 0点 QS 完封
Jun 17 @SD W 4-3 バーク      9回 3点 QS
Jun 18 @SD L 3-4 バーク 9回2/3 4点 バティスタ サヨナラ負
Jun 19 ARI W 4-3 ロブ・ジョンソン 9回 2点 QS
Jun 20 ARI W 7-3 ロブ・ジョンソン 9回 1点 QS
Jun 21 ARI W 3-2 バーク(8回迄)→ジョンソン 9回 2点
Jun 23 SD L 7-9 ロブ・ジョンソン(8回迄)→バーク 9回 9点
Jun 24 SD W 4-3 ロブ・ジョンソン 9回 3点
Jun 25 SD W 9-3 ロブ・ジョンソン 9回 3点 QS






damejima at 02:11

June 30, 2009

シアトルのファンや、メディアの出来損ないライターの中には
「裏口入学のコネ捕手城島が先発すると、得点力が上がり、ロブ・ジョンソンやバークなどが先発だと、得点力が下がる」などと、
なんの根拠もない自分勝手な思い込み、くだらない先入観丸出しの虚言を世間に垂れ流して日々満足している馬鹿が沢山いる。


事実は正反対だ。

「コネ捕手城島がスタメンにいないほうが、シアトルの得点力は高い」のである。言い方を変えれば、「城島先発ゲームは、得点が少なく、失点がむやみと多い」のである。



そして勘違いしてもらっては困る。
ロブ・ジョンソンの先発ゲームは「失点の少なさが得点の少なさを補っている」のではない。
「ロブ・ジョンソンの先発ゲームは基本的に、得点が多く、かつ、失点が極度に少ない」のである。。また、たとえ得点の少ない期間にぶつかっても、失点の少なさで負け数を最初にとどめている。



今シーズンはダメ捕手がベンチにいる時期、いない時期がハッキリしているために、なにかと比較に便利なシーズンだ。
城島のいる時期、いない時期、それぞれの得点力をストリークデータで比べてみる。(以下、太字の色つきは、ロブ・ジョンソン(赤色)城島(青色)、それぞれの正捕手出場時期にピッタリあてはまるデータ。標準の太さの色つき部分は、それに準じるデータ)

ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア(赤色)
(A1)4月16日〜4月29日 13ゲーム
(A2)5月26日〜6月25日 26ゲーム


城島の先発出場期のコア(青色)
(B)5月1日〜5月25日 24ゲーム



(A1)ロブ・ジョンソンの先発出場期の第1コア
4月16日〜4月29日 13ゲーム

2009-04-16〜2009-04-29
6勝7敗 勝率.462 得点47 失点57

この期間の得点47は、今シーズンの得点数としては中の下くらいの数値。だがもちろん、下には下が、もっともっとある。

13ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-21 2009-05-04 7-6 .538 61 62
2009-06-11 2009-06-25 8-5 .615 60 51
2009-04-22 2009-05-05 6-7 .462 59 67
2009-06-14 2009-06-28 9-4 .692 58 48
2009-04-19 2009-05-03 7-6 .538 58 64

13ゲームでの得点数 ワースト
ほぼ全て城島の先発出場コア
2009-05-12 2009-05-24 5-8 .385 39 56
2009-05-13 2009-05-25 5-8 .385 39 55
2009-05-04 2009-05-17 3-10 .231 39 75
2009-05-10 2009-05-23 5-8 .385 39 55

2009-05-14 2009-05-26 5-8 .385 37 53


最悪の数値なのは言うまでもない。
特に酷いのは5月4日から5月17日。39得点に対して、75失点、勝率がたったの.231しかない。4試合に1試合も勝てない勝率である。1ゲームあたり3点と低い得点力の一方で、失点平均5.8と、異常な失点数が続いたことがよくわかる。


(A2)ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア
5月26日〜6月25日 26ゲーム

2009-05-26 2009-06-25
16勝10敗 勝率.615 得点109 失点84


26ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-06 2009-05-04 15-11 .577 116 107
2009-04-07 2009-05-05 14-12 .538 112 113
2009-05-26 2009-06-25 16-10 .615 109 84
2009-05-27 2009-06-26 16-10 .615 108 88
2009-04-08 2009-05-06 14-12 .538 108 116

ロブ・ジョンソンの(A2)期間がそっくりそのまま、26ゲームでの得点ランキング3位に入った。
他の1位2位5位のデータでは、得点も100を越えたが失点も100を越えているため、勝率が6割を超えているデータはない。
しかし5月26日から6月25日までの26ゲームでは、得点109に対して失点を84に抑えているため、チームは高勝率に導かれた。ロブ・ジョンソンのコア出場時期A2では「得点の多さと失点の少なさが両立している」ことがわかる。


26ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-20 2009-06-18 14-12 .538 85 80
2009-05-12 2009-06-09 12-14 .462 85 94
2009-04-29 2009-05-26 8-18 .308 84 137
2009-05-02 2009-05-29 9-17 .346 84 127
2009-05-05 2009-06-01 9-17 .346 81 124

城島の出場ゲームストリークが最長で24ゲームしかないために、2試合多い26ゲームのストリークデータには、「城島の出場時期だけにピッタリあてはまるデータが出てこない」のは当然。
それでも4月29日から5月26日のデータが、城島の先発時期の前後に1日を足しただけで、かなり該当する。この時期に、シアトルが借金を10作った。勝率も最低レベル。



(B)城島の先発出場期のコア
5月1日〜5月25日 24ゲーム
2009-05-01 2009-05-25 8勝16敗 勝率.333 得点78 失点127

24ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-07 2009-05-03 14-10 .583 105 100
2009-04-08 2009-05-04 14-10 .583 105 100
2009-04-06 2009-05-02 14-10 .583 103 94
2009-04-09 2009-05-05 14-10 .583 102 101
2009-04-10 2009-05-06 13-11 .542 101 110
2009-05-29 2009-06-25 15-9  .625 100 79

5月29日から6月25日の24ゲームでは、100得点を達成する一方で、失点を79に抑えこむのに成功したために、15勝9敗と、7つもの貯金を作ることに成功した。
100得点以上の24ゲームストリークでこれほどの貯金を作ったのは、このロブ・ジョンソンのストリークだけ。
得点力は十分確保されつつ、失点を未然に防いだ成果だ。

24ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-01 2009-05-25 8-16 .333 78 127
2009-05-07 2009-06-01 9-15 .375 78 108
2009-05-19 2009-06-14 12-12 .500 78 79
2009-05-03 2009-05-27 8-16 .333 77 122
2009-05-04 2009-05-29 8-16 .333 74 117


5月19日から6月14日の24ゲームはロブ・ジョンソンのコア期間にかかっているわけだが、ここで勝率.500をキープできていることに注目。得点こそ少なかったものの、失点を極度に抑えることで勝率を.500にもっていけたのは、明らかにロブ・ジョンソンの力。
かたや、城島の先発マスクの24ゲームストリークにモロにかぶる5月1日から5月25日の24ゲームでは、わずか78得点しかできない一方で、最悪の127もの失点を記録。借金を8つも作った。






damejima at 14:05

June 12, 2009

2連勝で勝率5割、地区2位
イチローの2塁打&3塁打・2得点、ラッセル・ブラニヤンの14号ソロ・犠牲フライなどをはじめ、打線が上から下までなかなか活発に機能した。先発オルソンがなんとか5回を初回のスコットの2ランだけにおさえこんで、内容のいい勝ち。イチローのファインプレーも見れて、満足できるゲームだった。アーズマが11セーブ。
Seattle vs. Baltimore - June 11, 2009 | MLB.com: Gameday
関連ビデオ
イチローのファインプレー
イチローのスタンダップ・トリプル
ラッセル・ブラニヤンの特大アーチ

ア・リーグRC27ランキング
(全打者、規定打席到達)
1 Kevin Youkilis BOS 11.14
2 Russell Branyan SEA 9.54
3 Justin Morneau MIN 9.25
4 Mark Teixeira NYY 9.07
5 Jason Bay     BOS 8.56
6 Victor Martinez CLE 8.33
7 Torii Hunter     LAA 8.31
8 Adam Jones     BAL 8.21
9 Carl Crawford TAM 7.63
10 Ichiro Suzuki SEA 7.62
MLB Baseball Batting Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN



これでシアトルは4カード連続しての勝ち越し達成。城島が骨折して2週間というハイスピードで、とうとう勝率5割に復帰を果たすことができた。苦手なアウェイゲームでの連勝だけに、めでたい。近くロブ・ジョンソンも復帰するだろうし、6月のゲームはますます楽しみだ。
シアトルの6月のゲームスケジュール
(左下にもリンクあり)


ちなみに、地元紙によると、次カードのコロラド遠征では捕手3人の帯同はせず、ジェイミー・バークがマイナーに落ち、ピッチャーを1人上げてくる模様。くわしくは下記のリンク。
Mariners manager Don Wakamatsu indicated before Thursday's game that one of his three catchers ― likely Jamie Burke ― would be sent back to the minors, while a pitcher would be called up.
Mariners | Russell Branyan's mammoth homer lifts Mariners back to .500 mark | Seattle Times Newspaper


城島DL後の全ゲーム
14ゲーム 9勝5敗
May 26 @OAK L 4-3 ロブ・ジョンソン QS 4
May 27 @OAK W 6-1 ロブ・ジョンソン QS 1
May 29 @LAA W 5-2 ロブ・ジョンソン QS 2
May 30 @LAA W 4-3 ロブ・ジョンソン QS 2
May 31 @LAA L 9-8 キロス 9
Jun 1  BAL L 1-0 ロブ・ジョンソン QS 1
Jun 2  BAL W 8-2 ロブ・ジョンソン QS 2
Jun 3  BAL W 3-2 ロブ・ジョンソン   2
Jun 5  MIN L 2-1 ロブ・ジョンソン QS 1
Jun 6  MIN W 2-1 キロス QS 1
Jun 7  MIN W 4-2 バーク 2
Jun 9  @BAL L 3-1 バーク 3
Jun 10 @BAL W 4-1 バーク QS 1
Jun 11 @BAL W 6-3 キロス 2


ロブ・ジョンソン、バーク、キロスの比較
いうまでもなく、ロブ・ジョンソンのデータがきわだっている。とにかく先発投手をもたせる能力が素晴らしい。
いうなれば彼は「捕手のイニング・イーター」である。


ロブ・ジョンソン
5勝3敗 73回自責点15 CERA 1.85 QS7回
バーク
2勝1敗 26回自責点6 CERA 2.08 QS1回
キロス
2勝1敗 27回自責点13 CERA 4.33 QS1回






damejima at 11:34

June 08, 2009

ミネソタとのシリーズが2勝1敗と勝ち越して終わった。
労の多いゲームばかりだったが、これでついに借金1までこぎつけた。
3人の違う捕手が受けるという、ちょっと変わったシリーズだったが、やはりゲームのスムーズさ、ランナーが出た後の不安の少なさという点で、ロブ・ジョンソン先発のメリットの大きさを再認識した。
Minnesota vs. Seattle - June 7, 2009 | MLB.com: Gameday
ベダードはQSこそできなかったものの、これで5勝目。今日のベダードがQSできなかった原因のひとつは、球審のジャッジ。あまりにもバラついたジャッジにバッテリーがなかなか対応できず、球数が増えた。
カーブを得意にするベダードにとって、ベース上を横切る球、低めに決まる球は生命線なのだが、この日のゲームの球審は明らかにメジャーらしからぬ高すぎるストライクゾーンで、ベースを横切る変化球、低めに対して異常に辛く、失点イニングでも四球を連発「させられて」しまった。

チームERAは3.74というハイスコアのままで、ア・リーグNo.1をキープ。チーム打撃の貧しい現状を考慮すれば、高い防御率をキープするのはいまや必須なのはわかりきっているが、そのために必要な人材、特に必要な捕手が誰なのか、いらない捕手が誰なのか、もはや言葉にするまでもない。城島以外の3人が捕手を勤めるというこの珍しいシリーズで、城島など、もう、このチームに全く必要ないことはアメリカのファンやメディアにも十分理解できたことだろう。


ロブ・ジョンソンは5日のナイターで打球が足に当たってずいぶん痛がっていたが、いちおう大事をとって、このあとのボルチモアの遠征も少しゲームを休むらしい。そのためにマイナーから、2007シーズンに控え捕手として好成績を収めていたバークがひさびさにコールアップされてきた。ここからの数ゲームはキロス、バークという予定外の捕手2人で回すことになるのか?


今日のシリーズについてミネソタ側では、現在ア・リーグの防御率ランキングベスト10に入っているシアトルの3人の主力SP(先発投手)と連戦する「得点はかなり困難なシリーズになる」とわかっていた。
シアトルの先発投手陣を牽引してきた最近のロブ・ジョンソンの驚異的な仕事ぶり、シアトルの先発のレベルの高さは、既に他チームにも情報として浸透したのである。実際ミネソタはこの3ゲームでわずか4点しか取れなかった。
Coming into this series with the Mariners, the Twins knew it might be a difficult task to score runs. Facing the trio of Seattle's hottest starters -- Felix Hernandez, Jarrod Washburn and Erik Bedard -- the club knew it would take a strong offensive effort to come out with victories.
Slowey struggles as Twins drop finale | twinsbaseball.com: News

ミネソタ側記事では「シアトルは得点圏に17回もランナーを進めて一度も得点してない」のに、そんなチームに負けたと嘆くのだけれども、彼らだって「24回も得点圏にランナーを進めておいて、2度しか得点してない」のだから、お互い様である。
今日のゲームについてたまたまホームランが出たか出ないかの「両軍の偶然の差」が今日のゲームの勝敗を決めた、などと書いているヘボなライターをたくさん見たが、それは大間違いだ。



まずはシアトルのこのデータを見てもらいたい。
Sortable Team Stats | Mariners.com: Stats

シアトルの防御率はたしかにア・リーグ1位だが、ではランナーを出していないかというと、OBA(被出塁率)や、WHIP(=Walks plus Hits per Innings Pitched、イニングあたりの与四球+被安打の率)では、他チームとそれほど変わりばえしない。というか、そんなデータを見るより、ゲームを毎日見ているファンなら、もう、うんざりするほど毎回ランナーが出ていることは誰でも知っている(苦笑)。
むしろ防御率を保つのに大きな効果が出ているのは、被長打率や被ホームラン数。
特に被長打率は、トップのチームとボトムのチームでは1割ほども差のある偏差の大きい数値だが、シアトルは他チームより、かなり数値がいい。
長打が少ないから、例えばたとえシングルヒットを2本続けて(または四球の後にシングルとか)打たれても、焦らずに守りさえすれば失点せずにすますことができる。投手陣の能力があるからである。逆に言えば、シアトルの失点はエラーがらみなことも少なくない。

ライトとセンターの肩や守備の良さはランナーを3塁に進ませないために、かなり重要だ。ランナー1塁の場面からイチローの前に転がるライト前ヒットでランナー1、3塁になるのを防げた、というのは典型的なケースで、見えないファインプレーである。
また「ダブルプレー成功」もシアトルではゲームでの必須ファクターだ。ダブルプレーをとれるロブ・ジョンソンのリードの存在はかなり大きい。またダブルプレーでの内野のミスは許されないのは当然で、二遊間の確実な守備はシアトルの失点減少に絶対に欠かせない。1塁手のブラニヤンのキャッチングは信頼性がある。


要は、「ランナーを出されはする。だが、長打を徹底して抑え込みながら、結果的に0点で抑える」そういうチームカラーが定着しつつある、ということ。もちろん、このカラーを作ったのは裏口入学のコネ捕手さんでないことは言うまでもない。このチームカラーの維持のためには、キャッチャーは誰でもいいわけがない。
コネ捕手さんの特徴は「一度ランナーが出ると極端にリードが単調になり、ズルズル、ズルズル連打され、四球を出し、大量得点される。大敗が決まった後は、大振りスイングでホームランを狙い、ドンデン返しだけを狙って、雑なゲームをする」という、全く別のカラーだ。2009年の、この緻密なチームカラーとは無関係だ。



もうひとつ、ホームランということに関して。

今日のゲームで自称シアトルファンを気取りの人ですら「なになに、バーク、2安打? 1本はホームラン?・・マグレだろう・・・」などとビックリしている人がいるようだが、ホームランはともかく、バークのバッティング自体を侮るのは全くもって見当違いもいいところ。
彼が控え捕手をつとめた2007シーズンは、OPS1.000なんていう好調な4月から始まって、シーズン43ゲームという少ないゲーム数ではあるが、月間まともにゲームに出るのは数試合という厳しい環境の中で、とうとう3割打ったままシーズンを終えている。
もともとバークは捕手としてはそれなりにいい打撃センスの持ち主なのだ。

Jamie Burke Career Statistics | Mariners.com: Stats
今日のゲームでも本当はむしろホームランより、その打席の、ホームランの前に空振りしたスイングのシャープさ、あるいはホームランを打ったときの1塁へのランニングの速さを見ておくべきだ。
どうやら彼はマイナーで何もせずに漫然と過ごしていたわけではなさそう。スイングがかなりシャープになっているし、なにより、あれほど鈍足だった彼のランニングがかなり改善されている。正直、驚かされた。あまり多くのチャンスはないかもしれないが、苦労人バークの今後に期待したい。
「城島問題」を語る上でも、いつもバークの2007年のことも書き加えなければと思っていたが、今まできちんと触れていない。書き加えていかないと、彼に対して失礼になってしまう。今後の課題としたい。

2007年バーク 月別打撃
4月 14打数5安打
5月 14打数4安打
6月 21打数10安打
7月 20打数4安打
8月 19打数4安打
9月 25打数7安打
シーズン 113打数34安打7四球 2塁打8本 12打点
AVG.301 SLG.398 OBP.363 OPS.761

バーク 2007年全出場ゲームログ
Jamie Burke Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


この2007シーズンの正捕手城島のシーズン打率だが、見た目.287ということになっている。この「妙な」数字のせいか、「シーズン通してそこそこの高打率を残した、チームにバットでも貢献した」と、2007年の城島の打撃の酷さを勘違いしている、データに暗いお馬鹿さんがいる。
だが、実はこの久々のポストシーズン進出の可能性もあったほど調子がよかった2007年のシアトルにとって、城島のバットの貢献はシーズン開始後ほんの2ヶ月間くらいでしかない。
6月後半から7月、8月前半にかけての連続した2ヶ月の打撃の中身は、それはそれはお粗末で酷いものだった。なにせ、この2ヶ月もの長期に渡って続いた特大級スランプの間、打率はわずか.198しかないのである。
併殺打数がア・リーグで3位だかになったのも、このシーズン。どれだけのランナー、得点圏ランナーが城島のせいで無駄になったことか。地区優勝やポストシーズン進出がかかった勝負どころの夏、城島は打線の邪魔者でしかなかった。
城島のシーズン打率.287などという嘘くさい数字は、ポストシーズンに行けないことが確定してからの消化ゲームの中で稼いで帳尻あわせしただけなのである。

この2007年夏の城島の酷い打撃成績はただのスランプではないことは、2008年のシーズン打率で証明されている。

勘違いしてはいけない。

2007年というシーズンはシアトルにとって「城島がチームを牽引したシーズン」などではなく、「チームのポストシーズン行きを、城島(やセクソンなどの不良債権たち)が足をひっぱった」、そういうシーズンなのである。
このシーズンに「攻守両面で城島に足をひっぱられ続けた経験を持つ」投手陣たちが、信頼など置くわけがない。城島の3年契約で最も唖然としたのは、おそらく彼らだろう。
ブログ主も2008年の春、このコネ捕手が「自分がチームリーダーとしてチームを引っ張っていく」などと、とんでもない勘違い発言したのを見て唖然としたのを、よく覚えている。

2007年城島 月別打撃
   打率 OBP  SLG OPS
4月 .327 .375 .558 .933
5月 .310 .327 .500 .827
6月 .268 .326 .378 .704
6月後半 38打数7安打 打率.184
7月 .191 .217 .326 .543 月間89打数17安打
8月 .375 .402 .568 .970
8月前半 40打数9安打 打率.225
9月 .257 .300 .284 .584

城島 2007年全出場ゲームログ
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN



2007年 城島とバーク
打撃・CERA比較(2007年開幕から8/18まで)

このシーズンの城島とバークの各種の成績の間に、2009シーズンの城島とロブ・ジョンソンほどの大差がつかないのは、バークがロブ・ジョンソンのように連続出場する機会になかなか恵まれなかったため、ということもある。切れ切れにでなく、まとまった出場機会を与えられていたら、バークもロブ・ジョンソンの「先発ERA2点の差」ほどではなくとも、もっと城島との差を開くことができただろう。
     OPS  RC27   CERA
城島   .746  4.12   4.88
バーク  .801  5.34   3.65
チーム  .758  4.94   4.61


2007年城島
シチュエーション別打撃成績(8/18まで)

ランナーなし  195打数62安打 7打点(HR7本)
あり      171打数38安打  39打点 打率.222
1塁      66打数15安打
        打率.227 OBP.301 OPS.710(9併殺)
2塁      42打数10安打 9打点 打率.238
3塁      8打数0安打
1,2塁     30打数6安打 6打点(3併殺)打率.200 OPS.594
1,3塁     11打数3安打 3打点(2併殺)
2,3塁     5打数1安打 4打点 
満塁      9打数3安打 11打点(4併殺 HR2)

2007年城島
ランナーズ・オン打撃(8/18まで)

RC27            4.12
ランナーズオン打率     .222(ほぼスタメン最下位)
ランナーズオンOBP     .280
(スタメン最下位 他に2割台はロペスのみ)
ランナーズオン併殺     18併殺
(スタメンダントツワースト、アリーグワースト3位タイ)
得点圏併殺         9併殺
(満塁4回 1・2塁3回 1・3塁2回)
3塁走者(無死、1死)時   6併殺
BB/PA(打席あたり四球率) .031(スタメン最下位)
                     
2007年城島
ランナー1塁での打撃成績(8/18まで)

ランナー1塁で打席に入ると、約6.5打数に1回、15%は併殺打
66打数15安打5四球
打率 .227
OBP .301
OPS .710
9併殺

2007年城島
得点圏 打撃成績(8/18まで)

105打数23安打 3HR 33打点 5四球
9併殺(満塁×4 1・2塁×3 1・3塁×2)
打率 .219
OBP .265
SLG .371
OPS .636



damejima at 15:16

June 06, 2009

勝てばいい雰囲気が生まれる。
いい雰囲気の場所には誰しも居続けたいと思うし、
嫌な暗い場所ならトンズラしたくなる。

当然の話である。



アメリカ映画には家庭の父親同士とか親子で連れ立って釣りに行くシーンがある。ボルチモアからシアトルに移籍した当初から城島とバッテリーを組むのを嫌っていて、シアトルの惨状の原因が最初からわかっていた頭のいいベダードも釣りが好きなようで、オフにワカマツ監督やウオッシュバーン投手など、関係者と連れ立って釣りに行ったりしている。

そのベダード、インターリーグの遠征を前にトラウト釣りに行った。トラウトだから、彼はスプーンとかでなく、もしかすると
フライをやるのかもしれない。彼はいまア・リーグの防御率4位につけているが、連戦の疲れを癒すのと、これから始まる正念場に必要な英気を養いに行ったわけのだろう。
このオフの最中、ESPNシアトルの電話取材に応えた。メジャーリーガーもオフに釣りをしているのにかかってきた電話に答えなければならないのだから、なにかと大変だ。

インタビューのMP3ソース
http://icestream.bonnint.net/seattle/kiro/2009/06/p_Brock_and_Salk_20090604_2pm.mp3

このインタビューがなかなか必聴のものになった。来期のチーム残留について初めてコメントしたからだ。
"I love Seattle, can't complain," he said, answering a question. "The city, the stadium, the fans, new coaches . . . it's a lot of fun."

こんなラブリーなことを、とっつきにくいと思われがちだったベダードに言われ、根拠なくベダードに辛口だった地元メディアも浮き足だった(笑)
経営難で電子版だけになってしまったSPIは、今までのイメージと違う彼のコメントに驚きながら、「ベダードをチームに残そう」などと、手のひら返しぽい記事をいまさら書いている始末だ。
.seattlepi.com
Cheery quotes aside, Mariners should hang on to Bedard

そもそもこのライター、記事でベダードのことを「recalcitrant Bedard 気難し屋のベダード」と公然と書いているわけだが、正直ベダードが本当にどのくらい気難しい男なのかどうか、このライター自身が本人とよく交流もしないで何も根拠なく書いている(書いていた)ことがよくわかる。
それは日本のファンにしても同じで、ひと見知りしやすそうなベダードが「本当は」どういう人物なのか、よく知りもしないで「気難しい男」というレッテルを簡単に貼っておいて、「トレードしてしまえ」などと乱暴なクチをきいていたのは、ファンでありメディアだった面が多々ある。

ESPNシアトルのインタビューソースで聞くベダードの肉声は落ち着いた大人の低いトーンの声だ。雰囲気はリラックスしていて明るい。オフの最中という気楽さもあるかもしれないが、インタビュアーのジョークにもジョークで切り替えしたりして軽妙である。
質問には、いつも少し考えてから話し、さらにいいのはトレードなど、きわどい質問にもいやがらず、誠実に答えていることだ。



上のリンクのインタビュー内容は最初公式サイトのファンセンターで紹介されたようだが、日本の掲示板などでも紹介されているようだ。
だが大半の紹介はベダードが「条件が整えばシアトルが好きだし、残留したいねぇ」と言ったトレードがらみの部分だけで、他のなかなか味のある発言部分はほとんど紹介されていないのが、たいへんもったいない。

たとえば、彼の得意球であるカーブについてこんなふうなことを語っている。
「カーブは2種類あって、ハードなのと、そうでないのと。13くらいから投げてるからね。まぁ、得意球かな」
この間ベダードが勝ったゲームで、このブログでも、ベダードのカーブの扱いのうまいロブ・ジョンソンについて書いたわけだが、やはり当たりだった。ESPNシアトルのインタビューも、彼の得意球がカーブだということをわかっていて質問していて、そこらへんはさすがスポーツ専門局のESPNという感じだ。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/926388.html

2つめの話としては、ロブ・ジョンソンについて。
ベダードは移籍してから主に専属捕手制にしていて、誰がキャッチャーをやるかについては相当なこだわりがある。彼が城島には自分のキャッチャーをやらせないことをふまえてインタビュアーが「ロブ・ジョンソンだけど、どう?」みたいに質問をふると、短いのだが「ああ。彼ね。ハードにやってくれてるね」と、ありきたりな言い方ではあるが、いちおうきちんと褒めている。


このインタビューが今シーズンのシアトルにとってどういう意味をもつかは、言わなくてもわかるだろう。もちろん迫ってきたトレードシーズンにベダードを駒として使うかどうか、という話だ。
日本でもアメリカでも、「どうせベダードはシアトルからは出て行くにちがいない」と大半の人が思っていたわけだが、ベダード自身はどうもそんなふうには考えていないことがわかったわけだ。

このブログの立場からいうなら、
いま防御率リーグ4位の先発投手を放出など、ありえない。頭がおかしい。

というか、もともと、ベダードにせよ、ウオッシュバーンにせよ、「放出せよ論議」の根拠になっていたのは、「城島問題」がチームと投手陣を破滅に追いやった2008シーズンの成績を元に「こんなダメ投手たち、クビにせよ」という白痴的な論議である。
そんなのは自分の脳を使わない馬鹿のヨタ話なのだが、いまだにそんなことすらわからないで、ブログを書いたり記事を書いたりしているファンやプロのライターが、アメリカにも日本にいまだに大量にいた。

そこへ、このベダードのインタビューが出てきたわけだから、どう反応していいからわからずに対応しているファンやライターの馬鹿ぶりがあまりにオロオロしていて、とても笑える(笑)

今シーズンの彼らの高いアベレージを見れば、彼らがもともと「ダメ投手」なわけがない。
ダメなのは、投手陣をあやつれもしないのに正捕手におさまりかえっているコネ捕手なのは、とっくにわかりきっている。もしベダードやウオッシュバーンを意味無く放出したりすれば、後で後悔するだけでなく、投手陣の再建にまた大金がかかる。
この投手不足のご時勢、いい先発投手など、トレード市場にそうそう転がっているわけがない。そもそもベダードだって、どうみても能力があったシェリルやNo.1プロスペクトのアダム・ジョーンズを泣く泣くトレードの駒にして、ようやく獲得できた先発投手の軸だ。アダム・ジョーンズやイバニェスが大活躍の今、無意味に先発を放出すれば「二重の損失」になることくらい、いくら頭のよくないこのチームのオーナー筋でもわかるだろう。
(もっとも。お気に入りの城島の破滅的な成績とあまりの不人気を隠蔽するために。わざと「城島を正捕手として認めてない好投手たちをトレードしてしまう」ような気の狂った破滅的行為を犯すつもりなら別だが)



ウオッシュバーンも最近のインタビューでこんなことを言っている。
「左投手ばかり揃ったシアトルの先発投手のラインアップだけどね、これはこれで個性的でいいと思うんだよね。」
Arsenal of lefties gives Seattle an edge | Mariners.com: News

アメリカのインタビュー記事というのは、いわゆる社交辞令に満ちていることも多い。だが、ことウオッシュバーンについては、この2年以上読んできて思うのは、彼がいつも正直な、裏表のないコメントをするタイプの男であることだ。
だから、ウオッシュバーンも、ロブ・ジョンソンのリードでリーグナンバーワンの先発防御率になったシアトルの上向きの現状について、「楽しんでいるし、これからが楽しみだね」と言っているのはあながち社交辞令ではない。



まあ、ベダードとウオッシュバーンの話は、間単に言えば、投手陣の中に、城島がDLでいなくなってくれたおかげで、とても和気あいあいとして、団結した空気が生まれていて、その空気を、ちょっと人見知りしがちなベダードも、素直すぎるウオッシュバーンもたいへんに歓迎して、居心地良く感じているということだ。

当然のことだが、彼らをトレードの駒にして内野手やブルペンなどを強化するなど、絶対にやるべきではない。これからも何度も言うつもりだが、今の投手不足のご時勢に、ERA3点台の投手を3人そろえようと思ったら、いくらの金と歳月がかかると思うのだ?


ただ、ベダードは「シアトルに残りたい」とは言ったが無条件というわけではなさそうだ。彼の残留条件にはチームが上向きであることはもちろんだろうが、捕手にこだわりがあるベダードのことだから「自分が投げるときの捕手は城島でないこと」というのが入ることは間違いないと思っている。

リーグを代表する先発投手陣の彼らをキープしておくための意味でも、(打撃のいいクレメントがまだ膝が完全でないというのなら)2009年の投手陣のアイドルでもあるロブ・ジョンソンをきちんと正捕手にすべきである。



damejima at 04:35

April 07, 2009

LF Endy Chavez 6 L
CF Franklin Gutierrez 9 R
DH Mike Sweeney 0 R
3B Adrian Beltre 8 R
RF Ken Griffery Jr. 0 L
2B Jose Lopez 6 R
1B Russell Branyan 1 L
C Kenji Johjima 2 R
SS Yuniesky Betancourt 4 R

名前の後の数字はなんだかわかるだろうか?
2008シーズンに、この9人の打者の記録した盗塁数である。

合計は、たったの36

もちろん、昨年43盗塁しているイチロー1人の年間盗塁数にも及ばない。たったこれだけの数値を見ても、2009年の春から夏にかけてシアトルが機動力の全くない、超鈍足振り回し野球をまたしても繰り返すのが透けて見えてくる。

相手チームの投手も捕手もさぞかし楽にゲームできることだろう。なぜって、ほぼ絶対に盗塁してこないとわかっている打者が打線の半分以上を占めるのだから、クイックの上手くないメジャーの投手でも十分通用する。また内野安打も心配する必要がない。これだけ右打者だらけで盗塁のできない、鈍足・低打率の打線だから。
きっと各チームとも、クイックの得意でない若手の右投手あたりでも平気でバンバンぶつけてくるに違いない。



この数年のシアトル最下位の原因のひとつは、打撃面でいうと、右打者に圧倒的不利でホームランも出にくいというパークファクターをもつセーフコにもかかわらず、セクソン・城島を代表として、バットをむやみと振り回すだけしか能がない低脳右打者を並べていたことにある。

それがどうだ。仮のロスターとはいえ、2009シーズンまたしても右の、走れもしない鈍足タイプばかり、6人も並べて開幕とか言い出した。
本当に呆れたGMである。
SI.comのスカウンティングレポートによれば、シアトルの新GMズレンシックはグリフィー.Jrについて、"Ken will really help us [at Safeco Field], where lefthanded power plays well." と左打者有利のセーフコを理由にあげて活躍への期待を語ったようだが、当ブログとしては左打者有利と本当にわかっているのなら、そもそもグリフィー以外にも左打者を並べればいいのである、馬鹿か、と言っておきたい。
ただ右打者というばかりでなく、走れもしない。そういうタイプばかり6人も開幕ロスターに並べたのだから、シアトルの試合では盗塁という野球で最もスリリングな瞬間など全く期待できるわけもないし、といってホームランが期待できるわけでもない。

SI.comはこの点についてすでに指摘していて、グリフィーについては、左打者有利のセーフコでならグリフィーが働いてくれるだろうというズレンシックの意味不明な楽観論に呆れて、こう反論している。
「打者有利といわれるセルラー・フィールドを本拠地にするホワイトソックスに移籍してからの113打席ですら、グリフィーの長打はわずか13本しかないじゃないか」
と、データを挙げつつ、39歳のグリフィーに何か期待するのは楽観的すぎると厳しく結論している。
SI's 2009 MLB Scouting Reports: Seattle Mariners - MLB - Spring Training - 2009 - SI.com

2009スカウティングレポート SI.com

以下のリストの名前の後の数字は、ホームラン数打率である。昨年.270を越える打率をマークできた打者すら、わずか3人しかいない。そのかわり9月に帳尻ヒットを打ってようやく打率.220台にのせただけの城島はじめ、打率.250以下、つまり、4打席でノーヒットの確率の高い打者が、合計4人もいる。
彼らのすることといったらヒットが打てないかわりに俺はホームランは打てるぞとばかりバットを振り回して三振することくらいだろう。

LF Endy Chavez 1 .267 L
CF Franklin Gutierrez 8 .248 R
DH Mike Sweeney 2 .286 R
3B Adrian Beltre 25 .266 R
RF Ken Griffery Jr. 18 .249 L
2B Jose Lopez 17 .297 R
1B Russell Branyan 12 .250 L
C Kenji Johjima 7 .227 R
SS Yuniesky Betancourt 7 .279 R

やれやれ。
今年のシアトルときたら。



damejima at 02:21

March 06, 2009

(以下、日付は現地時間)
シーズン前
スカウティングレポートは「城島に未来なし」と断定

SI.comはスカウンティングレポートでマリナーズ城島の能力は今後、低下するばかりと明確に予測していた。
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(1)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(2)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(3)

シーズン開始
2008年4月4日以降、チーム4連敗
2008年4月10日、シーズンが始まったばかりというのにウオッシュバーンはバークをほめちぎった。
2008年4月15日、ウオッシュバーンは「城島のサイン通り投げた後悔」をクチにした。
2008年4月19日、新人投手ディッキーすら後悔をクチにした。
2008年某日、ウオッシュバーンは一度出した公式コメントの修正を強要された。
2008年4月23日以降、チーム3連敗
2008年4月25日、あまりにも唐突な城島3年契約の発表。3年24M。城島契約延長問題の勃発。
2008年4月30日、クレメントメジャー昇格(=捕手3人体制のはじまり)
2008年4月30日以降、チーム5連敗
2008年5月1日、クレメント初の先発マスクで惜敗
2008年5月6日以降、チーム5連敗
2008年5月8日、ベダードはバークを選んだ。
2008年5月10日、クレメント2度目の先発マスクでまたも惜敗
2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。地元紙では実質初の「城島問題」の発見
2008年5月14日、クレメント3度目の先発マスク、2本の長打、チームの連敗を止める
2008年5月17日、バークが先発ベダード、プッツと2人のみの継投で勝利を収める
2008年5月17日、地元記者はすでに城島とベダードの相性の悪さを指摘していた。
2008年5月18日、連敗止める活躍したクレメント、不可解な3A降格
2008年5月20日、城島マスクのタイガース戦初戦。不振を極めていたDET打線を眠りから起こして、スイープをくらう
2008年5月20日以降、チームは完全に攻守崩壊。大差負けの連敗を喫しはじめた。
2008年5月21日、ベダードとウオッシュバーンは専属捕手にバーク指名と報道された。
2008年5月21日、マクラーレンは地元記者に「城島問題」について話をした。
2008年5月23日、城島マスクのヤンキース戦初戦。タイガース同様、不振を極めていたヤンキース打線を眠りから起こし、スイープをくらう
2008年5月24日、城島はシルバについての認識不足を露呈した。
2008年5月25日、専属捕手制移行と報じられたウオッシュバーン、なぜか城島とバッテリー
2008年5月25日、城島はウオッシュバーン復活を支えきれずに終わる。6連敗
2008年5月26日、「城島が次に何を投げさせるか、相手の打者は常に知っている」7連敗
2008年5月28日、城島・セクソンをようやくはずしたシアトルはレッドソックス相手に記念すべき完封勝利。
城島・セクソンはずしの動き、ようやく活発化
2008年5月29日、城島の「球団創設以来、最もダメな正捕手の記録」。
2008年5月30日、城島はあっさりと「球団史上ワースト正捕手」になった。
2008年6月12日、FOXのローゼンタールはシアトル先発投手陣の不満を記事にした。
2008年6月15日現在、CERA、CSの2部門メジャーワースト1位を記録。
2008年6月15日現在、城島の打撃は180打席を越えるメジャー捕手でワースト1位。
2008年6月16日、GMバベジ解任。
2008年6月16日、城島契約延長問題、オーナーサイドのトップダウンによる契約と判明。地元紙リンクに球団社長の明言したヴォイスあり
2008年6月17日、マクラーレンはクレメントへの正捕手変更を公言した。
2008年6月19日、監督マクラーレン、突然の解任。
城島契約延長問題、監督解任問題へと拡大。
2008年6月19日、「マクラーレン解任の本当の理由はなにか?」ベイカーは誰もが抱く疑問を胸中に隠しフロントを取材した。
2008年6月19日、地元メディアは一斉に「監督解任の不自然さ」に異議を突きつける。
2008年6月20日、チーム公式サイトが「城島問題」の存在を認め、先発投手陣の城島への嫌悪感が確定した。「城島問題」が実在することをチームが公式に認定
2008年6月20日、ブレーブス戦、先発捕手クレメントは4併殺で圧勝を演出した。
2008年6月22日、新監督リグルマンは城島にクレメント先発起用を直接通達、チーム方針が確定した。
2008年6月28日、クレメント先発のこの日、シルバは7連敗を脱出した。
2008年6月29日、クレメント先発で今シーズン初のスイープ達成。
2008年6月29日、リグルマンは今後もクレメントが多くマスクをかぶると明言した。
2008年6月30日現在、城島はメジャー最悪のCERA(規定イニング到達)。
2008年7月4日、ベダードはバークとのコンビを復活させた。
2008年7月5日、クレメントはわずか1週間で城島のホームラン数を追い抜いた。
2008年7月10日、マリナーズはセクソンを解雇
2008年7月10日、リグルマンは今後のクレメント育成続行をあらためて明言した。
2008年7月12日、城島はESPNのMLB専門記者の選ぶ上半期ワーストプレーヤーに選ばれた。
7月下旬、クレメント、膝の故障のために一時戦列を離れる。復帰以降もDH起用が多くなる。
2008年8月16日、クレメントはあらゆる打撃データで城島の3年のキャリア全てに肩を並べた。
2008年8月22日、クレメントは左投手2人から二塁打2本3打点、チーム7連敗を止め、8月に捕手として白星のない城島の尻拭いをした。
2008年8月26日、クレメントはローランド・スミスに先発初勝利をプレゼント、6番の重責も果たした。
2008年8月27日、U.S.S.Marinerは2008ワーストプレーヤー投票5人のトップに城島をあげた。
2008年8月30日、クレメントは今シーズン最高のウオッシュバーンを演出した。
2008年8月末、マクラーレン解任後の勝率改善に城島は全く貢献していないことが判明した。
クレメント、膝の手術のため戦列を離れる
2008年9月4日現在、2007シーズン夏にCERA最下位争いをしていたキャッチャーたちの行方は、城島の「一人負け」。
2008年9月19日、クレメントが戦列を離れた9月は9連敗で100敗目前、城島マスクで3勝6敗。

9月、チーム12連敗
2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。
マリナーズ、年間101敗を喫する
2008年9月28日、ESPNは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤーに選んだ。
2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。
シーズン前半だけでなく、
MLBにおけるシーズン・ワーストプレーヤー確定


2009年4・5月、Streakデータは「城島がいないほうが勝てる」「城島がいると負ける」ことをハッキリと示した。
シーズンのStreakデータ(Winning, Losing)で、城島が正捕手の時期に最も負け、クレメントが正捕手の時期に最も勝っていることが判明。

シアトルの月別ERA
2008月別ERA



damejima at 03:22

September 24, 2008

予想どおりのシーズン100敗への到達である。
100敗したチームはほかにナ・リーグのナショナルズがあるが、ア・リーグではシアトルのみ。不名誉な記録であるのはもちろんだが、その経緯も酷い。

100敗に到達した原因はもちろんシーズン全体の問題だが、目先の話としては9月の12連敗が響いた。

ここでチームは失敗を犯した。クレメントが怪我の手術に踏み切ったことで、チームをいわゆる徹底した再建モードにせず、最高戦犯である城島を正捕手まがいのポジションに戻したことだ。

要は「城島問題」をシーズンの最後にまでなって軽視したことのツケは、最後にきちんと回ってきた。もちろん、このツケは来年以降も払い続けなければならなくなるだろう。


月間勝率は7勝18敗で.280。ただでさえ酷いシーズンだったが、11日に12連敗が始まってから24日に100敗するまでの丸々2週間もの長きにわたって勝てなかった。チームは1勝14敗した。
この15試合のうち、城島が先発マスクをかぶったのは、11試合。それが1勝10敗というのだから、言い訳のしようもないだろう。
本人、帳尻打率を稼ぐのに懸命だったようだが、調べればわかるが、この捕手さん、バッティングの帳尻をとるのに必死だった月はことごとくチームは勝てていない。たいした高給とりさんである。

11日 城島●
12日 城島●
13日   ●
14日 城島●3LOB
15日 城島●
16日   ●
17日 城島●
18日   ●
19日 城島●
20日 城島●2LOB、DP
21日 城島●
22日   ●
23日 城島○
24日 城島●パスボール(7個目)100敗
25日 城島●3LOB 101敗

シアトルの月別ERA
2008月別ERA
4月 4.20 突然の城島3年契約発表
5月 5.39 チーム月間20敗。
        城島、球団史上ワースト捕手記録
6月 3.85 GM・監督解任
        城島メジャー捕手最低CERA 先発捕手剥奪
7月 3.99 ESPN、城島を上半期ワーストプレーヤーに選ぶ
8月 5.78 クレメント、膝の故障で捕手から離脱。
9月 5.15 シーズン100敗を記録
        ESPN、城島を年間ア・リーグの
        年間ワーストプレーヤーに選出




damejima at 01:10

September 21, 2008

クレメントが膝の手術に踏み切って戦列を離れた9月のシアトルはすでに9連敗を含む、4勝13敗。城島が先発マスクだったゲームは3勝6敗、勝率.333。何度チャンスを与えようが、目の前のライバルがいようがいまいが、勝率4割の壁すら越えられない。まして5割を越えたことなどない、そういう捕手なのだ。
城島は、クレメント不在の9月になってやたら先発マスクをかぶるようになったが、案の定、投打のバランスはあっさりと壊れ、打てれば守れない、守れれば打てない。9月は今シーズン2度目の月間20敗にむけて前進中である。たぶん、創設以来100敗をくらう回数の多すぎるマリナーズの捕手といえど、ひとシーズンで2度も「月間20敗」をくらう捕手は、城島以外にいないのではないか。

今年シアトルが達成しそうなシーズン100敗という不名誉な記録については、シアトルポストのデータ担当ライターがかなり前に既に記事を書いている。彼のセレクトした100敗チームを挙げておこう。
2007シーズンの城島の記録したCERA5.03という酷い成績の意味がいまだにわからない人もいるようだが、こうした数字を見てもまだわからないのなら、その人は頭が悪いとしかいいようがない。防御率5点台などというのはシーズン120敗するチームの数値で、2008年の100敗は、2007年の城島の酷さについての破滅的な勘違いが表層に現れてきただけのことだ。
http://blog.seattlepi.nwsource.com/take2/archives/141474.asp

(数字は順に、年度、チーム、防御率、打率、勝敗)
1962 NYM 5.04 .240 40-120
2003 DET 5.03 .240 43-119
2004 ARI 4.98 .253 51-111
1988 BAL 4.54 .238 54-107

1978 SEA 4.67 .248 56-104
1983 SEA 4.12 .240 60-102
2004 SEA 4.76 .270 63-99
1977 SEA 4.83 .256 64-98
1992 SEA 4.55 .263 64-98

この記事はあくまで100敗したチームから再建に成功しえた特定のケースを選び出して書かれた記事で、この記事に出てくる100敗シーズンの正捕手たちが、その後どういう運命を辿ったかについて触れていないのが不満だ。なので、このブログで紹介してみることにする。

結論から先にいうと、100敗などするチームの正捕手は普通クビにされて再建が始まる。あの元ドラ1の名捕手Dan Wilsonでさえ、キャリアの終わりぎわとはいうものの、正捕手の座を他人に譲っている。
城島のように、下降が予測されていたシーズンの、それも開始直後の4月、酷い成績が明らかになる前に時期はずれのコネで結んだ契約を交わしてチームに居座った選手など、メジャーには見当たらない。考えられない搾取行為である。



1962 NYM
62年はメッツ創設年で、120敗もいたしかたないだろう。この62年含めた6年間、毎年のように100敗くらいしたメッツは監督も4回交代。69年に4人目の監督Gil Hodgesがいきなり100勝してワールドシリーズにも優勝するが、それまで7シーズン100敗チームとして低迷した。

2003 DET
捕手は3年目のBrandon Inge。彼は、前年の2002年にも106敗している。この2年続けての100敗以上という酷い成績のあと、Ingeは3塁手にコンバートされ、正捕手の座を失った。
デトロイトはすぐにマーリンズからイヴァン・ロドリゲスを獲得、監督もリーランドに替わってから、90年代からの長い低迷期を抜けた。2006年アリーグ制覇してワールドシリーズ進出。3年程度で100敗チームを再建した。

2004 ARI
捕手はJuan Brito。この年で引退した。
翌年からは2004年夏にデビューしていたChris Snyderが、控えから正捕手になった。Snyderは現在も正捕手。翌2005年には監督がシアトルをクビになったボブ・メルビンに変わり、2007年地区優勝。3年で100敗チームから脱出した。

1988 BAL
捕手はMickey Tettleton。
100敗チームの正捕手は普通にクビになると言ったが、このTettletonは例外だ。というのも彼はキャリア長打率.449、1989、91、92年にシルバースラッガー賞をとるほどの打者だったためで、そのため100敗したにもかかわらず、ボルチモアは彼をクビにしなかった。91年にはデトロイトに移籍、92年までは正捕手を務めたが、やがてDHにまわされ、最後はテキサス時代のイヴァン・ロドリゲスの陰でひっそりとキャリアを終えた。
彼は打力こそ多少あったが、彼が正捕手として所属したチームはポストシーズンに一度も進出できていない。93年以降はDHとしての起用が主で、97年引退しているが、もし打力がなければ彼の選手生命はもっと前に終わっていたはず。
半端に打力があった彼に期待したボルチモアとデトロイトは、結果として貧乏くじを引いたわけで、テキサス、フロリダ、デトロイトと、所属チームでそれぞれポストシーズンに進出したパッジとは、比較すると明らかに大差がある。
もちろん、シルバースラッガー賞など永遠に縁のない城島は、Tettletonにすら及びもしない。マウアークラスならともかく、半端な打力の捕手に期待などするものではない。

1977 SEA、1978 SEA
捕手はKCから移籍してきたBob Stinson。80年に引退。
77年にシアトルが創設された年。戦力がまだ揃っていないという意味で、まぁ100敗もいたしかたない。だが、それよりもいけないのは、創設後のシアトルの勝率が5割を越えるのが、15年後もたった1991年であること。監督は9人も交代。あまりにも低迷期が長すぎる。このチームの再建の下手さを物語る。

1983 SEA
捕手は2年目のRick Sweet。この年に引退。

2004 SEA
捕手はDan Wilson。翌2005年にはMiguel Olivoに正捕手の座を譲り、このシーズンで引退。
Dan Wilsonはいうまでもなくシアトルにとっての名捕手。ドラフト1巡目指名で入団したシンシナチから94年にシアトルに移籍して以来、ずっと正捕手としてマスクをかぶり続けた、93年から指揮をとった名将ルー・ピネラ監督(現在は地区優勝目前のシカゴの監督)とともに地区優勝3回、ポストシーズン進出4回、96年にはオールスターにも出場。
彼が正捕手だった94年から2004年までの11年間は、チームの勝率が5割を割ったことは、彼が初めて正捕手になった94年と、正捕手として最後のシーズンになった2004年の、わずか2度しかない。当然ながら、計算などするまでもなく、彼が創立以来チーム最高勝率の捕手。また通算犠打数85、2002年の捕手としてのシーズン打率.295は、シアトルの球団記録。
ピネラがチームを去ってメルビンに監督が変わった2004年の99敗で、Dan Wilsonの正捕手としての選手生活にはピリオドを打たれたわけだが、今となってはかえってそれが気の毒になるほどのいさぎよい幕引きは、名選手ならでは、といえる。
ダン・ウィルソンのキャリアスタッツ



damejima at 04:21

September 09, 2008

うまい料理を食い、いい音楽を聴いて、楽しく海でも眺めながら毎日を過ごしたいものだ。だが残念なことに、スポーツというやつは、やみつきになるクセに、嫌な面もみせつけられる。最近週末になると、このブログの更新が止まることが多いのには理由がある。誰かさんのあまりの感性の悪さに悪寒がするからだ。


http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=16531
「ヤンキースなんかは、全部勝ちに来てたでしょうからね。
×××・×××××にやられたらきついでしょうね」

城島がこの言葉(あえて伏せる)を使うのは、これが初めてではないのはわかっている。前回は故意にスルーしておいた。理由はある。この言葉のもつ、無責任さ。気持ちの悪い語感。自虐的な気配。陰湿さ。なにもかもが気持ち悪いからだ。こんなものがスポーツ?そんなわけがない。
自分のブログに載せるだけでも、汚らわしい。伏字で結構だ。2度目の発言なのでしかたなく記事にしておくが、伏字でさえ非常に気分が悪い。

よく懲りないものだ。つくづく思う。こういう言葉をギャラもらってまで使う感性の無さ。
こういう感覚的なことの是非は、そもそも真正面から説明するものではない。音楽のわからないひとに言葉では説明できないものだ。九鬼周造や坂口安吾だって、さすがに説明はできないだろう。
この悪質さ、何かいいたとえ話で説明できないだろうか?ちょっと考えようとも思ったが、それすら馬鹿馬鹿しくなった。あんまり気持ちが悪いので、たとえ話もやめる。自分の脳を無駄に消費することもない。

結果も出さないクセに、デリカシーやモラルもない。そんな男がスプリングキャンプのときに、番記者に何を食事に食わせたのかは知らないが、あれこれチームリーダー気分の発言をしていたのだから、虫酸が走るとはこのことだ。


さて、このまったく和製英語にしか見えないタチの悪い造語は、日本人では、城島一人が使っているのではない。使っているのは、正確には2人いる。Major.jpなどでライター業を営む、Nとかいうライターと、城島、この2人である。
なにかと辛辣な記事、批判的な記事ばかりを書くアメリカのライター陣でも、こんな言葉を使って記事を書くのはトリビューンのLarry LaRueくらいだろう。

以前、このNという人物のことを書いたことは一度だけある。そのときも、わざとイニシャルで書いておいた。匿名でブログを書く立場を自認して自重する、ということもある。だが、別に実名あげて批判するほど中身のある話を書いている相手ではない、という理由のほうが大きい。

実をいうと、この記事、あまりにも虫酸が走るので、最初Nのことは実名で書いていた。だが、今あらためてイニシャルに書き換えているところである。書き直していて、名前を載せる価値すらないことに気づいたからだ。


以下の記事が8月26日の記事で、例の言葉は記事タイトルに使われている。(日時は現地時間。このブログではすべて現地時間表記)ギャラをもらっている立場でこんな質の悪い言葉を堂々と書けるのは、日本ではこのライターだけである。
この男、これまでの記事の流れからして、シアトル番というより、ほぼ城島番なのだろう。城島とこの記者だけで同じ言葉遣いで仲良しごっことは、癒着というか、呆れてモノがいえない。
よく某巨大掲示板で某日本人選手と番記者の記事の癒着ぶりが問題視されることがあるが、城島とこの記者さんとの関係も大差ない。
デンバーで行われたワールドシリーズについて「ロッキーズは、ここで豪華な食事を用意すれば、メディアの印象もぐっと良くなる。記者なんて、その程度のことで、好意的にも、好戦的にもなるのだから。」と正直なことを書いたのは、このNなのである。
ノーマン・メイラーからポールギャリコ、三島由紀夫から寺山修司、山際淳司氏にいたるまで、スポーツライターにも色々なタイプの名人がいたが、こんな恥ずかしい文章、人前に出したりはしない。


「×××・×××××」、プレーオフ狙うツインズ下す
http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=16202
マリナーズのラインナップには、開幕をマイナーで迎えた選手が4人も並んだ。そんな半ば3Aのような「×××・×××××」に打たれて負けたら、ベーカーとしては情けない限りだろうが、先制の2点は、やはりシーズン途中に昇格してきたジェフ・クレメントに適時打を許したものだった。



damejima at 12:02

September 05, 2008

ちょうど1年とちょっと前、シアトルは首位追撃にすでに息切れして、2位は確定しつつあり、ワイルドカード争いでもすっかり敗れ去りつつあったと記憶する。つまり、ポストシーズンに出られない2位という、なんとも中途半端な成績で終わったわけである。


2007年の6月、そして7月中ほどのメジャー30球団の正捕手全員のCERA(捕手防御率)のデータを持っているのだが、7月中ごろのCERA最下位争いはこんな感じで、5点台の3人の捕手の所属チームは、全チームが地区最下位だった。
2007年7月17日
ナバーロ   TB 5.59 地区最下位
レアード   TEX 5.24 地区最下位
シュナイダー WSN 5.12 地区最下位
ルイス    PHI 4.92(手元に記録がなくチーム順位不明)
城島     SEA 4.82 地区2位

次に、これがシーズン終了時の、この5人の捕手の、CERAと打率である。勘の悪い人を除けば、不思議なことに気がつかれることだろう。
2007年シーズン終了時
ナバーロ   TB 5.50 .227 地区最下位
城島     SEA 5.03 .287 地区2位
シュナイダー WSN 4.79 .235 地区4位
レアード   TEX 4.78 .224 地区最下位
ルイス    PHI 4.62 .259 地区優勝

コールアップを前後して城島を除く全員がCERAが改善し、城島ひとりだけ数値が悪くなって、メジャー最低クラスの5点台という酷い数値でシーズンを終えている。
これは、ひとつにはシーズン終盤にシアトルというチームがいかに息切れしたか、ということの証でもあるし、また、シアトルの2位という順位の内容が、かろうじて死守した2位であって、首位に肉薄した2位ではないということでもある。城島がこの2007シーズン終盤にいい仕事をしたなどと、お世辞にも言えない。8月以降は打率2割を切る7月の酷い打撃をなんとか帳尻あわせしてシーズンを終えることに夢中だったに過ぎない。

そしてこの「普通なら最下位に沈むはずのCERA5点台などという正捕手がいるのに、2位を死守してしまったこと」は、シアトルの2007シーズンの評価について、ものすごく多くの人とメディアが「誤解」する大きな原因になった。つまり、多くの人が「投手さえ補強すれば、来年は、優勝できないにしても、ポストシーズンを戦えるのではないか?」と誤解したのである。

もう一度言わないとわからない人もいるだろうから、もう一度書く。
「正捕手のCERA5点台というのは、(異様に運と打撃がよくない限り)チームが地区最下位に沈むのが普通のレベルの数値」なのである。

最下位に沈んでいてもおかしくなかったシアトルは、チームもファンも、2位という順位に目がくらんで、そういうごく普通の感覚が欠けて慢心しまい、城島ごときに3年24Mもの契約を与えてしまう原因のひとつになった。実は、城島という捕手は、単に「チームがたまたま2位になってしまった年に捕手だった、運のいいだけのヘボ捕手」に過ぎなかったのである。



さて、今年、去年の、あの酷いCERAを記録した5人はどうなったか?かいつまんで、データを挙げてみる。数字は順に、CERA、打率である。城島、レアードを除いて、CERAが改善し、チームは優勝戦線を戦っている。また打撃は城島・ルイスを除き、改善がみられた。もっと詳しく、長打率などを調べると、ナバーロ、レアードあたりの今年の打撃の改善ぶりは、もっとわかってもらえるはずだ。
2007年にわかった改善点を、しっかりと改善し、チーム力アップに努めたチームは2008シーズンの首位戦線に加わって、新たな球団の歴史を作りつつある。一方で、セクソン、城島をクビにするなどして改善すべき欠陥を看過したまま2008シーズンに入ったシアトルは、5月にはすでに首位争いから脱落して、いまやメジャー最下位チームに低迷したのである。

2008年9月4日現在
ナバーロ TB 3.78 .295 地区首位
http://sports.espn.go.com/mlb/players/stats?playerId=5902&context=fielding
打率、CERAともに大きく改善。チームは激戦の東地区で初の首位を走る記念すべきシーズン。

レアード TEX 5.02 .284 地区2位
http://sports.espn.go.com/mlb/players/stats?playerId=5465&context=fielding
打撃上昇。CERAは悪化しているものの、レアード含めたチーム打撃のすさまじさで2位上昇。

シュナイダー NYM 3.89 .259 地区首位
http://sports.espn.go.com/mlb/players/stats?playerId=4388&context=fielding
ワシントンから、ロデューカを放出したメッツに移籍。打撃はやや持ち直した。CERAは大きな改善。チームの首位争いに貢献中。

ルイス PHI 3.90 .221 地区2位
http://sports.espn.go.com/mlb/players/stats?playerId=28447&context=fielding打撃はあいかわらずの不振だが、CERAは大きく改善。チームは首位争い。



城島 SEA 4.58 .209 地区最下位
http://sports.espn.go.com/mlb/players/stats?playerId=6458&context=fielding
打撃不振は極限まで達している。シーズン後半にCERAは多少改善されたものの、アリーグ首位打者が.320あたりで決まりそうな今年としては、まるでほめられる数値ではない。チームは極度の不振。



damejima at 13:36

August 31, 2008

「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」 および、3人捕手制について、公式サイトさえ記事を書かなくてはしょうがない時期にいたったようだ。公式サイトは、現地の生っぽいファンの声を直接代弁しているというより、あれやこれや、たくさんある声の「中庸あたり」をいくのが普通ではある。
だが、以前「城島問題」についても記事にした公式サイトに、相手チームの投手が左か右かで捕手を選ぶようなおかしなシステムについて記事にせざるをえなくなるほど、ファンからの圧力が高まっているのは間違いないだろう。

下記の文章の和訳はあとで掲載するつもりだが、要所要所で、たいへんに遠まわしな表現がちりばめられて、95%文意がわかるのに、残り5%がわからなくて困っている。

たとえば、冒頭で、「ペイロールが高いのに最下位であるシアトル」を皮肉っている割には、そのことを受けて3人の捕手にからめていく文章が、その後の文章にない。もちろん、それは書き忘れではなさそうだ。城島をさして、わざわざ「32歳の日本人捕手」と書いていることが、その「受け」のひとつにあたる。つまり「城島のように、年齢もかなり行っていて、チカラが発揮できていないのにサラリーの高すぎる選手がいる。なのにチームが最下位。これじゃ、意味がなかろうに。」という意味の皮肉なのである。

だが、公式サイトとして自軍の選手に直接皮肉を書くわけにもいかないのだろう。そのために普段よりもずっと表現が遠まわしになっていて、わかりにくい。
例えば、「皮肉のごまかし」はespecially if he has previous success against the starting pitcher. という部分にも影響している。この文章の受けは、どうみてもMLB関連の文章ではよくある仮定法過去にすべきなのだが、どうも故意に現在形にしてあるために、文意が妙にゆるゆるになっていて訳しにくい。あまりにも文意があからさまになるのを避けたいのだろうと思う。

用語もなにか、すごく文語っぽい。nodというのは直接には「あごで示す」ことで、ここでは「決定する」という意味で使われているのだが、野球のための文章としてはあまりにも回りくどい。この文章、どうもスポーツライターの文章らしさが全体に欠けすぎているように思えるが、のちのちの証拠とするためもあって、全文を掲載する。

http://seattle.mariners.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20080829&content_id=3386224&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea
Not many teams in the Major Leagues carry three catchers on their active roster before September

Not many teams in the Major Leagues carry three catchers on their active roster before September callups.
Then again, not many teams with a $116 million payroll get mathematically eliminated from playoff contention with more than a month left in the season. Just consider the Mariners unique in a number of areas this season.

With Kenji Johjima, Jeff Clement and Jamie Burke all splitting time behind the plate, manager Jim Riggleman has been forced to implement a three-pronged strategy in determining who will catch, who will be the designated hitter and who will sit.

None of the players have particularly made a case to stay in the lineup with their ability to consistently hit, so Riggleman has been forced to take into account other factors before he makes his decision.

"There's a lot of variables in there," Riggleman said.

When a left-hander is on the mound -- which has been the case more often than not against the Mariners over the past few weeks -- the nod will likely go to Johjima, especially if he has previous success against the starting pitcher. Though Johjima was 0-for-3 lifetime against the Indians' Jeremy Sowers heading into Friday night's game at Progressive Field, the 32-year-old Japanese catcher was penciled in behind the plate while Clement was at designated hitter.

Clement's hot bat of late has made it tough for Riggleman to leave the 25-year-old rookie on the bench. Since Clement finally cracked the Mendoza line (a .200 batting average) Aug. 8, he is batting .341 with six doubles and nine RBIs, which has helped lift his average to .229. Expect Clement to be in the lineup more as a DH in the next few days, as "his knees have been barking a little bit," Riggleman said.

When the Mariners face a right-hander, it's almost guaranteed that Clement, the only left-handed batter of the trio, will be in the lineup in some fashion, leaving the other spot up for grabs.

"It's about taking those three things into consideration and making a choice," Riggleman said.


damejima at 06:58

August 24, 2008

星野ジャパンは、まるでシアトルマリナーズに居座る城島そのものである。
城島は、自らの成績不振で代打を出されたのに不貞腐れてベンチで欠伸している、ゆるみっぱなしの村田であり、身体はデカイくせに肝心なところではビビるだけのGG佐藤であり、打てない上にリードのワンパターンな捕手阿部であり、DHでは結果を残せない捕手里崎でもある。
そのほかにも、繋ぐ意識の無さ、チームプレーの欠如、コミュニケーション能力の欠如、身の程知らずで意味不明な発言の数々、海外ではまるで通用しないクセにプライドだけは捨てられない和製スラッガーの欠点や慢心、スローガンつまり発言と実態とのズレ、早撃ちで引っ張るだけの単調な打撃、ほかにも類似点はそれこそ数え切れない。

まぁ、ある意味、城島という選手がいまの日本野球の悪い部分の集大成のような選手だということが、わかりやすすぎるくらいにわかる、という意味でだけは、北京五輪の星野ジャパンは大きな収穫ではあった。城島のメジャー挑戦が失敗に終わりつつある背景には、近年の日本野球が、メジャーで通用するパワーに欠ける一方で、緻密さやチームプレイに特化するわけでもなく、何がしたいのかわからないという雑さ、構造的な病があるともいえる。男子のサッカー日本代表がゆとりジャパンと批判を受けているが、いわば城島は野球版「ゆとり」である。

それにしても星野はほとほとデータの扱いが苦手なようだ。(追記:25日の報道でノムさんは「データが生かし切れなかったんじゃないか。宝の持ち腐れ」と言っている)間違えてはいけないのは、データで野球するのが間違いなのではない。データの扱いが苦手な星野が幾何学的に、考えもせずに数字に取り組むのがいけないのだ。まぁ、星野などどうでもいいのだが、いちおうひとつだけ例を挙げておく。



星野ジャパン最終戦スタメンの打順と打率がだいたい一致している「打率比例打順」は、ひとつの笑い話だ。ある打者が出塁しても、次打者はほぼ必ず前の打者より打率が低いため、チャンスは必ず先細りになるように打順ができている。
もちろん、普通は打順が下がれば、多少打率は低くてもホームランが打てる打者や、クラッチ度の比重の高い打者などが登場し、走者を返してくれて、それでゲームが成り立つものだが、星野ジャパンでは打順が進むほど、かえって長打率も下がっていったりする。
実際、日本のスタメン中で長打率トップがリードオフマン西岡、というのが象徴的だ。本来1、2番タイプの西岡荒木青木、この3人が要所でホームランや長打も打っているのに、下位打線は振り回すばかりでサッパリ快音がなかったのを、試合を見ていた人はよくご存知と思う。
こんな先細り打線では、「つなぐ野球」もなにもあったものじゃないが、こういうチャンスを生かせない打線の欠陥が、どうにもローリングできないシアトルマリナーズと似ている。不調の選手をいつまでも使い続けるところなども、そっくりだ。
いいかえれば、マリナーズは、オーナーのせいなのか、最近の日本野球の悪い部分に相当感染してしまっている。MLBにはもっと豪快でパワフル野球も、もっと緻密なデータ野球も、両方が存在しているのに、マリナーズというチームは何がしたいのかよくわからないまま、フラフラと迷走している。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/gameresult/japan-beijingolympic/2008/08/23/01.html
http://www2.asahi.com/olympic2008/result/BB/BBM030002.html
西岡.455(予選.438)
中島.296(予選.368)
青木.294(予選.250)
荒木.263(予選.340)
新井.257(予選.296)
稲葉.200(予選.250)
佐藤.200(予選.188)
阿部.125(予選.150)
村田.085(予選.095)
→代打森野.111(予選.125)

参考)里崎.071(予選.071)


この、振り回すだけのフリースインガーばかり並べた下位打線が凡退し続けて、いたずらにイニングばかりが進んでいく星野ジャパンのくだらない試合ぶりを見て、あまりにもマリナーズの試合ぶりと似ていると思ったシアトルファンは、きっと多いことと思う。

繋がらない打線、回またぎの後手後手の継投、内野エラーで崩れる投手、不調の選手をいつまでも切れない優柔不断さ、などなど。人によっても異なるだろうが、日頃シアトルの負け試合を見慣れすぎて「負けパターン」が骨の髄までわかっているシアトルファンにしてみれば、星野ジャパンとシアトルの類似点はあまりにも多いと感じるはずだ。「ああ、ここで、これだけはやっちゃいかん」と叫びたくなるプレー、采配が続出する星野ジャパンは、見ていて、思わずチャンネルを変えたくなったにちがいない。
特に村田、佐藤、里崎、阿部などの下位打線の酷さ。あれは日本野球の価値というものを明らかに引き下げてしまっている。そもそも予選でのチーム打率.240は決勝トーナメント進出チーム中で最下位だったのだし、星野は「情に流された」とかなんとか言い訳しているようだが、選手を入れ替えるなり打順を工夫するなり、何か早めに手を打つべきだった。

この星野ジャパンの打線の酷さにはさぞや怒りを覚えたことと思うが、当然、シアトルファンとしては、2007年から2008年初夏までのシアトルのセクソン・城島を中心にした下位打線の酷さを思い出さずにはいられない。
守備と四球出塁率はまぁまぁだが、マグレのホームラン以外まったく打てないセクソン。ランナーズ・オンとRISPが最悪でチャンスは確実に潰し、アリーグ最悪レベルの併殺打数、四球全く関心なし、出塁率最悪で、打率も8月に帳尻しただけの2007城島。
そして、打率はGG佐藤レベル、RC27はアメリカンリーグ最悪レベルの酷さで、正捕手をはずされれば、あれは嫌だこれは嫌だと文句ばかり言い、DHや代打での打率は里崎レベル、さらに、リードは阿部並みの単調さを入団以来続けてとうとう投手から総スカンの、2008年城島。

こんな2人をスタメンで並べていたのだから、下位打線がまったく機能不全だったのは当然だし、チーム側がこの2人に手を打つのは当然だというのに、このところ城島は不満ばかりをクチにしている。それではまるで城島と似た位置にいる村田やGG佐藤がチームに文句をいうようなものだ。不満を言う資格そのものがない。

もし北京五輪でDHをやらされた里崎が、城島のごとく「オレは捕手をやるために代表チームにいるのであって、DHをやりにきたのではない」だの、「DHに慣れたら問題がある」だのと文句を垂れたら、どうなるか。
もし北京五輪で結果の出せない里崎が、再建モードのシアトルをタコマーズと皮肉る城島のごとく「メジャーの選手がいないこんどの五輪メンバーは二軍レベル」とでも皮肉ったら、どうなるか。


袋叩きくらいではすまない。


セクソンはチームをクビになったが、村田やGG佐藤、里崎、阿部はじめとする北京五輪ジャパンの欠陥を全て合わせもっているような城島が、今の日本野球のモロくて雑な部分を全て兼ね備えていることにようやくチームが気づいて、なんとか干そうと努力しているわけだが、このところ、どこから圧力があるのかは知らないが、クレメントの成績が城島を全て上回ったというのに、再建モードのはずが、いつのまにやら「相手投手の左右によって捕手が切り替わる。最終回は別の捕手」などという非常におかしな前代未聞のシステムになってきて、チームはまたしても歪んできている。
いま必要なチーム改造手法はそんな左右で捕手を変えるというようなものではないはずだし、城島がチームに居座ることのできる資格などないはずだ。


クビの切りにくいコネ選手城島が病原菌なのはとっくにわかっているが、このままではチームは健全な再建モードからはずれて再び迷走し、星野ジャパン同様、大きな恥にまみれることになる。

damejima at 22:10

August 21, 2008

九州のとある田舎のクソ不味いラーメン屋。よくある話だが、ノレンには意味不明に「ラーメン、コーヒー、カレー」とか並べ書きしてある、よくある田舎のラーメン店。クビを吊ることも考えなければならないほどの大赤字で、しかたなく副業に喫茶店も兼業しているわけだが、それでも大赤字はまったく減らない。
今日そこに借金取りがやってきた。店主はこう言って胸を張ってみせた。

僕はラーメン屋ですからね。コーヒーに慣れる必要もないし、慣れちゃうと問題になる」借金取りは笑いをこらえて席を立ち、翌日にはブルドーザーでその店を更地にかえた。



http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=16019
http://www.sanspo.com/mlb/news/080820/mla0808201239011-n2.htm
「僕はキャッチャーですからね。それ(指名打者)に慣れる必要もないですし、慣れちゃうと問題になる

もし城島のこのコメントを、理解するとか、批判しようとしてイライラを募らせている人がいるとしたら、やめたほうがいい。
壊れたテレビの前で「なぜこのテレビが映らないのか」考えたとしても、ラチはあかない。それはそうだ。画像がちゃんと出ない理由は簡単なのだ。そのテレビは壊れているのだ。修理しないとマトモにはならないし、むしろ捨てるのが賢明だ。
ラーメン屋のたとえ話でわかるように、このコメントはそもそもロジックとしてちょっと頭がおかしいというレベルで、マトモな日本語の文章になってもない。そんな壊れたものを、ロジックとしてちゃんと理解とする必要などないし、時間の無駄だ。

「僕はDHはやりたくない。だからDH出場はこれからはきっぱり辞退する」とか、「チームのためならDHでも結果を出して、実績を認めさせて、正面から正捕手を奪還する」とか、クリーンでわかりやすいことの言えるマトモなアタマの男でないことは、もうこれで重々わかった。というか、以前からとっくにわかっていた。
おそろしくまわりくどくて、屁理屈が好き、コネに頼ってばかりの九州の田舎モノの言うことなど、マトモに聞いちゃいられない。


まぁ、別に返事など期待していないが、公開質問状でも出しておく。

また、シアトルは球団として、この壊れたテレビをこれ以降、DHとして絶対にプレーさせないよう厳罰することを希望しておく


城島さん。現地19日のコメントの「問題になる」とは、どういう意味ですか?
下記の選択肢からお答えください。


1 オーナーに身分不相応な3年契約に必要な24Mもの大金をポケットマネーから出してもらえる自分は、悪いんだが来期以降、正捕手としてプレーすることは、すでにトップダウンとして決まっている。だから、若手を試す時期であっても、その「偉いオレ」を指名打者として起用するなど、もってのほか。オーナー様に失礼。ショーグンであるオーナー様の意図がわかってないのか、おまえたち

2 捕手というのは「選民」である。メジャーナンバーワン捕手の自分は、選ばれて下等なシアトルと契約してやっているのであって、ある種の「神の使い」だ。だから下等な指名打者などという位置に慣れてしまうなどというのは、捕手神への冒涜であり、神の子である自分への冒涜。そんな穢れる仕事など、できるわけがない。

3 あまりにも自分の周囲が自分を認めてくれなくて寂しいのでちゅ。だから、つい意地になって、こんな馬鹿なことを発言してしまいまちゅた。ちゅみまちぇん・・・・。今では、ほんとはちょっと反省していまちゅが、大人なので、人にはいえまちぇん・・・・。ほんとは、明日試合に出られるかどうか考えるだけで、イライラして、夜も眠れてまちぇん・・・・

damejima at 16:23

August 19, 2008

シアトルで城島相手に投げさせられて酷い成績に終わり、移籍後に急激に成績が回復する投手などいくらもいるが、ホラシオ・ラミレスもその一人になりつつある。

ホラシオは2007年にマリナーズに在籍して、城島がERA7点台と、馬鹿みたいに酷い数値を記録させた投手で、当時「城島問題」の存在にまだ気づきもしないオツムの単純な日本のシアトルファンからは限りない罵声を浴びたものだが、2008年に移籍して疫病神の城島から離れて以降は、セットアッパーとしてスタッツが大幅に改善されている。

この日のホラシオは、大差の勝ち試合とはいえ終盤2イニングを投げ、シアトル打線を0点に抑えたが、打者10人に4安打を打たれた。
こういう、10人4安打0点という内容だけ見ると、かつて「城島問題」に気づきもしなかったファンの一部などは、ホラシオもあいかわらずダメだなと、いまだにその程度のレベルの話で終わらせがちだろうが、最近では、ホラシオのようなタイプの投手についてはそういう決め付けは間違いだ、ということがわかるファンも増えてきたのは多少頼もしい。

もともとホラシオのようなタイプの投手は、ランナーを背負いながら投げるのが当たり前なのだ。スタッツを見ればわかる。アトランタ時代から、1イニングにヒット1本当たり前、四球も与えやすい。ERAが4点で収まっていたのが不思議なくらいだが、こういうタイプの投手はメジャーにいくらでもいるものだ。誰もがヘルナンデスのような豪腕投手なわけはない。

城島のようなワンパターンなキャッチャーは、ホラシオのようなタイプの投手をコントロールする適正がもともとまったく無い。だから様々な投手をシーズン通してコントロールしていく柔軟性を要求されるメジャー正捕手に全く向いていない。そういう意味では、適応力が全くない城島を使い続ける限り、シアトルがロスターに捕手枠を何人も用意するのは当然のことで、批判するに値しない。要は城島を使うのをやめれば捕手は2人ですむのだ。

城島の作るゲームはいつも単調だ。投手に合わせてゲームを作ったりなど、できない。日本式リードと本人は自称しているようだが、日本には城島より柔軟な捕手はいる。城島のいう自称日本式の実態は、単なるワンパターンの「城島式」であって、それをさまざまな国籍、さまざまなタイプの選手からなるメジャーの投手たちに一方的に押し付け続けるだけの能しかないくせに、「日本」を自称するのもたいがいにしてもらいたい。日本の捕手がみんなあんなだと思われたのでは名誉毀損というもの。外国旅行している最中に出会う会話相手全員に「俺と同じ日本語を話せ」と押し付ける馬鹿が城島だ。

この「城島式」を継続して、結果、どうなるか。
城島に合わない投手は何人獲得してこようが毎試合ゲームを壊して破滅的なシーズン成績を残したあと、翌年にはチームを去っていく。当然チーム成績には越えられない天井ができてしまい、選手獲得予算は毎年のように無駄になる。また有力投手獲得のためには若手・有望選手をどんどん放出しなければならないからプロスペクト、ブルペンは毎年のように弱体化し、枯渇していく。選手がいれかわってばかりで、チーム弱体化の真の原因である城島が居座ったままだから、チーム内の雰囲気も当然まとまりがなくなっていく。
「城島式」のゆくえは、こうした永遠に続く悪循環である。


2008年とて、シーズンが始まる前はSPにベダード、シルバを獲得して、今シーズンはいけるぞ、などと「城島問題」を知らないファンは意気込んだことだろう。
だが、実際には、ベダードは最初から城島を拒否していたし、シルバは城島相手に9連敗だ。この2人のSP投手獲得というプロジェクトにとって、城島はなんのプラス要因にもなっていない。これが問題でなくて、なんだろう。
今後も何人もの投手が獲得されてくることだろうが、城島がいるかぎり、ここで述べたことが何度でも、永遠に繰り返される。これが本当の「城島問題」であって、3年の契約延長が問題なわけがない。問題の本質に気がつかない人が、問題の本質である城島を居座らせる契約をするから、このままでは問題は永遠に片付かないことが問題なだけだ。


投手が打たれればマウンドに来た監督と同じ角度から城島が「おまえのせいだ」と言わんばかりに眼光鋭く投手を睨みつけ、投手交代を待つ、そんな馬鹿馬鹿しい「城島式責任回避」のシーンを何十回と見ては、2007年は大いに笑わせてもらったものだ。
こんなシーンも、城島がチームからいなくならないかぎり、何度でも、何十回でも繰り返される。このことは2007年の春から確信していたが、いまから2009年のシーズンが楽しみだ。
シアトルが問題の本質である城島をどう処遇するか。オーナーの意向に逆らってでも干し続けることができないと、このチームはチームとして終わる。

H.ラミレスのスタッツ

2003 ATL ERA4.00 被打率0.99 与四球率0.40
2004 ATL ERA2.39 被打率0.85 与四球率0.50
2005 ATL ERA4.63 被打率1.06 与四球率0.33
2006 ATL ERA4.48 被打率1.11 与四球率0.41

2007 SEA ERA7.16 98回 四球42
被打率1.42 与四球率0.43
2008 KC  ERA2.59 24回1/3 四球1
被打率0.86 与四球率0.04
2008 CWS ERA2.84 25回1/3 四球1
被打率0.95 与四球率0.04

2007年のラミレスが問題だったのは四球の多さではなく、被打率の高さ。アトランタでも、カンザスでも、シカゴでも、ランナーを出し続けてもなんとかERAがそこそこの数値に収まったが、城島相手に投げるシアトルではラミレス、そしてシルバのようなタイプの投手は破綻する。

damejima at 14:39

August 01, 2008

価値ある勝利だった。
昨日と、今日。わずか2試合だが、比べてみれば全く違うゲームになった。昨日までの2試合で散々ミスを犯した城島をはずしただけで、こうも野球が変わるのだから、城島の悪影響の大きさがわかるというものだ。こんなに楽に勝てるというのに、昨日、一昨日と2試合のドタバタ、いったいなんだったのか?
BOX SCORE

シアトルは結局、積極的に2008夏のトレードチャンスを活用することはできなかった。長年の欠陥である選手活用の下手さもある。だが、それ以上に大きいのは
「2007シーズンの評価を大きく間違えたことによる2008シーズンの大失敗でシアトルに向いてないことがわかった大味な野球、向いてない選手をスッパリ切る見切り。そして、来シーズン以降にやるべき野球への脱皮のためにどの選手が必要で、どの選手が必要ないか見切ること」
この2つの見切りが、いまだに果たせないでいることが大きい。

(2007シーズンの評価の間違いについては、この話をするだけでブログがひとつ必要になる長い話なので割愛する。
要は、2007シーズンは2位だから成功と思っている人が多いが、あれはイチローがあまりにも打ちすぎたりで順位が偶然上がってしまっただけで、チームとして見たら失敗したシーズンという前提に語るのが当然だった、という話。そして、この勘違いは、城島問題、つまり城島の勘違いをはじめ、2008シーズンに噴出したあらゆるチームの内部問題の基礎になっている。)




シアトルが目指すべきなのは、打撃面では、もちろん今日のような偶然の長打に頼らないで楽に勝つゲーム展開だが、そのためには的確な人選と配置が急務なのはいうまでもない。

城島が打線にいる、ということは、どういうことか。
それは打線に「バントできない。四球を選べない。走れない。かといって、長打が打てるわけでもない。だから、ただただ打席でバットを振り回しさせて、運がよければ単打、だが8割以上の確率でアウト、かつ、ダブルプレーになる確率も高い、そういう孤立打者を放置しておく」そういう意味だ。

城島を放置してチーム打撃が効率的になるわけがない。城島が孤立した、ただの打線の穴なのは、なにも打率の低さ、長打の無さからだけではない。たとえ打率が人並みになろうと、この他のプレーヤーとの繋がりを築く技術も意思もないダメ打者を使う限り、戦術は限定され、かつ、得点効率の効率化は達成されない。そこが問題なのだ。
簡単な例で言えば、単打のヒット3本打っても点が入らない、そういうゲームだらけになってしまう。これではいくらイチローがヒットを積み重ねても、入る点は限られる。

わかる人にはとっくに結論が出ている。
シアトルのようなチーム、セーフコのような球場には、下位打線に、ただ馬鹿みたいにバットを振り回すだけで出塁率の稼げない、バントもできない、犠牲フライも打てない、そんな頭の悪い右打者は、全く必要ない。
その代表格が、ヤンキースにトレードされたセクソンではなく(彼は四球を選ぶ力があるために出塁率はまぁまぁあった)コネで居座り続ける城島なのは、2007年からすでにわかっていたことだ。


そんな、チームの外にいるのと同じ孤立した捕手に、マウンドに来られて、ああだこうだピッチングを非難されようものなら、投手だとて人間だ、キレるのも当然だろう。投手たちが、今年までよく我慢したものだ。



下記に、2,4回に合計4点をもぎとった場面を挙げておく。四球、エラー、つまり相手のミスにつけこんで、いやらしく点を重ねた。特に4回など、2四球と捕手バークのバントで作った1死2,3塁が綺麗に点になった。
もし、ここにバントのできない城島がいたら、プレーの選択肢は「まぁ、好きに打て」とでも指示するしかなくなり、ダブルプレーにでも終わって、チャンスは瞬時に潰れていたことだろう。

城島を推す馬鹿ファンが「日本式」だのという言葉を使いたがるが、丁寧な野球が必要な今のシアトルに最も似合わない、荒っぽく雑な野球しかできないのが、城島という選手だということ、つまり、これからのシアトルの野球に最も必要ない、いてもらっては困るのが城島だ、ということに、早く気がついたほうがいいだろう。

2回
ラヘア  ヒット
バーク  三塁失(1、3塁)
リード  犠牲フライ(ラヘア生還)
イチロー 二塁打+ライトのエラー(バーク生還)

4回
カイロ  四球
ラヘア  四球(無死1、2塁)
バーク  バント(1死2、3塁)
リード  野選(カイロ生還)
イチロー 犠牲フライ(ラヘア生還)

damejima at 14:05

July 14, 2008

セクソンが解雇された記事だが、セクソンのことは後日に回しておく。シアトル公式サイトのセクソン解雇記事で、リグルマンが6月29日に続いて今後の捕手の起用方法について触れた部分があるが、メディアでの報道ぶり、ブログでの解釈には、いろいろと問題があって、このときのリグルマンの発言がきちんと伝わっていないどころか、多少歪められてもいるので、それから触れてみる。
まずは、自分の目と解釈でじっくりと元ソースを読んでみてほしい。(以下は関係部分の抜粋)

Mariners release infielder Sexson
By Jim Street / MLB.com 07/10/2008 4:00 PM ET
http://seattle.mariners.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20080710&content_id=3107402&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea
Although catcher Kenji Johjima recently took ground balls at first base, there are no immediate plans to put him there in a game situation.

"That is not something I see happening in the near future, Riggleman said. "We want to take a good look at [Jeff] Clement behind the plate and if Joh starts coming on with the bat and forces himself into the lineup, I guess we would have to consider him over [at first base] some."



この文章、簡単なようでいて、筆者的にはけっこうニュアンスが難しい文章だと思っている。意図的に直訳気味にした訳を載せておく。この文章には、take a good look、would、forceなど、いくつか注意すべき表現がある。

●当ブログの解釈
キャッチャー城島は最近ファーストでゴロ捕球練習をしているが、ゲームシチュエーションによって彼を一塁に回すという緊急なプランはない。(筆者注:ここまではライターであるMLB.comのジム・ストリートの意見。次からがリグルマンの意図)

リグルマン「それは僕が近い将来起こりえると考えるハプニング的な何かとは違うな。我々は今後もクレメントを捕手としてじっくりと見守っていきたいと思っている。もしも城島のバットがいい結果を出し始めて先発ラインアップに割り込んでくるようなことがあるんだったら、(城島を1塁に入れることも)少しは考えなくてはならないかもしれないけどね(それはありえない)。」

マーサマーサとポール
ビートルズの1968年のMartha My Dearという曲がある。
ポール・マッカートニーが別れた女性のことを歌ったなどと、さまざまに解釈のある曲だが、直接には「マーサ」とは、当時ポールが飼っていた犬の名である。この曲の詞にちょうど、take a good lookという表現が2度、続けて使われている。
リグルマンがWe want to take a good look at Clement.という表現をとるとき、ただ「感情抜きに観察したい」とクールな意味で言っているわけではない。だから上に挙げた訳で「見守っていく」と好意的なニュアンスを強く加えて訳した。またtake a lookとtake a good lookは基本的に意味が違う。

次に、forces himselfという表現。城島の打撃復活で先発ラインアップに復帰する可能性についてリグルマンは、(Johjima) forces himself into the lineup.つまり、城島によるスタメン強奪(割り込み)と、「主語」をリグルマン自身でなく城島にしている。これはどうみても実に微妙な表現だ。

3つ目に、wouldという単語。野球のインタビューでしばしば使われることは、このブログでも一度説明したことがあるのでおわかりと思う。仮定法過去というやつで、学校で習ったはずだ。ありえないことを一度仮定して、それからモノを言うという裏返しな論法で、便利な英語表現だ。

まとめると、リグルマンは、「すぐに城島の打撃が調子を大きく取り戻すことはあまり期待できないと考えている」「では、もし城島の打撃が戻ったとしたら?それでもクレメントを捕手からはずすことはしない」「ありえないことだが、もし城島の打撃が戻ったら、その場合はかえって城島の一塁コンバートが再度プランにのぼってくる」そういう3つのニュアンスを同時に言ってのけているのであって、打撃が戻っても城島を正捕手に戻すことなど全く念頭にないこと、クレメントの1塁コンバートはまずないことの2点は当然、このインタビューから読み取れなければならないし、さらに言うなら、すでにわかっていたことだが、リグルマンが打撃不振だけで城島を干しているのではないことも明言したに等しい。

今後の城島の進路、というか退路について、なかなか重い発言であることがわかってもらえただろうか。

●MAJOR.JPは誤報というより、流言。
さて対比する意味で、このニュースについてのメディアの報道ぶりを笑っておこう。適当な翻訳で、しかも元ソースを歪めて流すことの多いので有名なMAJOR.JPだ。

城島の一塁起用はある? セクソン放出で監督が見解
http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=14731
リグルマン監督代行は、城島の一塁起用について「近い将来に見ることはないだろう」と明言。「我々は(期待の若手であるジェフ・)クレメントがキャッチャーを務めるところを見たいし、もしジョー(城島の愛称)が復調して打撃に集中できるようになれば、そのときは起用法を考えなくてはならなくなると思う」との見解を示した。
マリナーズは、オールスターまではホセ・ビドロとミゲル・カイロの両内野手をファーストで併用する予定。傘下の3Aタコマでプレーする若手有望株のブライアン・ラヘア一塁手も新たなレギュラー候補だが、あいにく足の故障から復帰したばかりで、しばらくはマイナーでの調整が必要な状況だ。


一読しておわかりだろう。あえて説明するまでもないのだが、MAJOR.JPのライターは「起用法」とお茶を濁した表現をあえてとることで、あたかも城島の打撃が復調してきたら、捕手起用の増加もありうるとリグルマンが発言したかのように、読み手側の読み違えを誘発する書きかたを故意にしている部分がある。おまけにリグルマンがforces himself into the lineupと、実に微妙なことを言った部分はわざとカットしている。
「そのときは起用法を考えなくてはならなくなると思う」という部分は、実際には「打撃復調がもしあるなら、一塁起用も考えなくてはならなくなると思う」程度には訳さないと、自分の歪んだ意図を晒して、恥を晒すことになる。

●某翻訳ブログの文章
リグルマン監督:  「近い将来には、そういうことは考えていない。我々は、今後も捕手としてのジェフ(クレメント)をじっくりと観察していきたいと思っているので、もしジョーに当たりが戻ってきて打線に入れざるを得なくなってきた場合は、(1塁に入れることも)少し考えなくてはならないかもしれない。」

これについても、後半の城島1塁コンバートについての表現が、あいまいなままに訳してしまっていることは、MAJOR.JPの例からもうおわかりいただけることと思う。


damejima at 02:26

July 13, 2008

シアトルのマイナーがあるタコマの地元紙が、「城島問題」を語った。worst-kept secretというのは慣用句で、「公然の秘密」という意味だ。

この記事で最も重要なベースは、3人の捕手のうち、城島だけが「位置づけ」のよくわからない選手と名指しして、将来の禍根となるだろうと予言していることだ。

この文章は最初読むと、ところどころ意味が途切れたまま次のパラグラフに行っているように感じるだろう。それはそうだ。日本語でいう「行間の意味」というやつを多用して構成しているからだ。
たとえばHe also is clearly unhappy with his role today.という部分だが、「彼の側はいまの役割に不満かもしれないが、チームの側も役割の中途半端な城島の存在は不幸でしかたがないのだよ」という言外のニュアンスが、alsoという単語に故意に込められて使われている。

クレメントを正捕手にする(つまり城島を正捕手からはずす)と宣言したのが監督末期のマクラーレンで、必ずしもリグルマンになってからではないという認識との些細な時期的相違を除けば、基本認識はほぼこのブログとかわりない。

投手陣が前々から城島に投げたくないと感じていたこと、城島の3年契約は野球の現場で決まったのではなく、日本からダイレクトに決定がきたと明確に指摘していることなど、シアトルの野球関係者において「城島問題」の認識がほとんど統一的な意味で浸透していることが確定した。

What Do You Do With A Catcher Like Johjima?
http://blogs.thenewstribune.com/mariners/2008/07/09/what_do_you_do_with_a_catcher_like_johji

Burke is a solid backup who's out of options. He can't be sent to the minor leagues. Clement is the catcher of the future, according to the Mariners. And Johjima?

The worst-kept secret in baseball is that pitchers don?t like throwing to Joh, and this dates back years. When John McLaren managed, he tried to protect Johjima from criticism, but Jim Riggleman is in charge now.

And Johjima's time behind the plate has been cut severely.

Instead, Johjima , who signed a three-year extension in April , has done a little DHing and a little watching from the bench. Offering him the lucrative extension was not a baseball decision, but one that came directly from Japan.

Now Seattle has to figure out what to do about it. Joh is untradeable with three years on his deal. He also is clearly unhappy with his role today.

It?s an issue that's going to be troublesome the remainder of the season and probably beyond.


(一部略)バークはまぎれもなく堅実な控え選手で、マイナーに送ったりはできない。クレメントは、マリナーズにとって将来の捕手である。では、城島はどうだ?

チームにおける公然の秘密は、投手陣たちが城島に投げたがらないことだが、こうした事態はずっと前からあった。マクラーレンの監督時に彼は城島を批判から保護しようとしていたが、今は監督はリグルマンに変わった。

そして、城島が捕手を務める時間は厳しく制約されている。

4月に3年の契約延長にサインしたというのに、城島はDHをやったり、ベンチから試合を眺めたりしている。有利な契約延長を彼に提供したのは、野球の現場においての決定ではなく、直接日本からもたらされたものだった。

今シアトルはこのことについて何をしたらよいか、考えなければならない。 城島は日本サイド主導の3年契約でトレード不能だ。彼は明らかにいまの役割に不満ももっている。

この問題は、残りのシーズン、そしておそらくそれ以降も、厄介な問題になるだろう。

damejima at 09:39

June 24, 2008

ブレーブス戦でクレメントが今シーズン第1号をスタンドに放り込んだ。この日はツーベースも放って、湿った打線で1人気を吐いたといっていい。
もともと、クレメントは5月にメジャーに上がった試合で長打を放ちながら、謎の3A落ちをさせられていることは、すでにこのブログで触れた。この件については、詳しい経緯を「時系列にそって城島問題を読む」という項目で、時系列をよくおっかけてみてほしい。
(あとで、この項目は書き足す予定)

元記事
Mariners Notebook: Johjima makes room
Playing time likely will dwindle
with Clement back up
http://seattlepi.nwsource.com/baseball/368009_mbok23.html
On Sunday morning, it happened to Mariners catcher Kenji Johjima. He and his interpreter, Antony Suzuki, were the special guests of interim manager Jim Riggleman, who wanted to explain why Johjima could expect to see fewer at-bats in the coming days.

make roomは、通り道や場所をあける, 席や道を譲るという意味だ。だからこの記事のタイトルは「城島、席をあける」というのが直訳になり、城島が完全に干されるというニュアンスはなく、席を譲ってシェアする、つまり、同居する、という意味でライターは書いている。
ただ、もちろん make room for a younger generation という例文が、後進に道を譲るという意味になることや、記事全体のトーンを考慮するなら「城島、場所をあけわたす」とでも訳すのが妥当だろう。以下に日本でのマトモな報道例をあげておく。

城島一塁、若手捕手と併用プラン
…新監督が直接会談し通達

http://hochi.yomiuri.co.jp/mlb/news/20080624-OHT1T00054.htm
(略)ブレーブス戦の試合前、リグルマン監督が城島に、今後はジェフ・クレメント捕手(24)との併用を伝えた。(中略)ブ軍戦の試合前、監督室に呼ばれ、30分間の会談を持った。「私がケンジを自室に呼んだ。彼も話し合いを持ちたがっていた」と指揮官。(中略)城島を捕手だけでなく一塁手やDHとして起用する考えを明らかにした。(略)

(捏造記事)
このアメリカの記事を流用して、まったく違うニュアンスの記事にしたメディアがある。元記事の内容を使い、日本の新聞社のライターがまるで違うニュアンスに強引に書き換え、それを、あたかも元記事がそうであるかのように、記事として掲載しているのだ。以下にリンクをあげておくが、こうした捏造は全くフェアではない。

この記事の15%ほどは元記事ではない。
タイトルにしてからが、事実とは違う。城島のほうが談判にでかけたのではなく、通訳ともどもリグルマンに呼び出されたのである。元記事と比べて読んでもらいたい。まったくニュアンスが違う。
記事に、オリジナルソースのメディア名とライター名をいれてあることも、かえって悪質だ。


スポーツとはいえ、ジャーナリズムは存在する。まして、ソースのメディア名のみならず、ライターの名前を出している以上、勝手なニュアンスをつけくわえて、記事の方向性をねじまげるようなことはすべきではないし、もしそうまでして自分の意見をどうしても書き足したいと、つまらない欲求を抑えられないのなら、カッコで元記事の部分をくくるなりして、自分の勝手な意見と元のソースの部分を明確に分離しないとあまりに低レベルな捏造はすぐにバレる。

インターネットの時代でなければ、我々はオリジナル記事の存在を目にすることはないわけで、こうした部分はネット時代のメリットだと思う。逆にいえば、アメリカの記事を流用することくらいしか芸のないダメ記者は、ネット時代を舐めてもらっては困る。誰もがオリジナル記事を検証して、自分なりの意見をもつ、そういう時代には、スポーツ紙の記者の程度の低い煽りなど必要ない。

俺を試合に出してくれぇ〜 スタメン激減の城島が直談判
http://www.tokyo-np.co.jp/tochu/article/mlb/news/CK2008062402000152.htmlリンク切れ
【アトランタ=ジョン・ヒッキー】
出場機会が激減しているマリナーズの城島健司捕手(32)は22日、ブレーブス戦前にリグルマン新監督と起用方針について約30分話し合った。
指揮官は「君を尊重している」と言いつつも、交流戦期間は大型新人ジェフ・クレメント捕手(24)を優先して使うとし、攻守で不振の城島は「ゲームで使われるような選手でいないといけないということ」と、奮起をあらためて誓った。
城島はこの日もスタメンに名前はなく、ここ30試合で10度目の先発落ち。3日前に就任したばかりのリグルマン新監督は、会談の内容を「すべて起用法に関すること」と説明。城島には「試合に出たいという熱意は買うが、交流戦が終わればプレータイムも増えるから、羽を伸ばしていてくれ」と告げたという。
城島は現在、不本意な一塁の守備練習もさせられている。このまま攻守で不振が続けば、交流戦後も捕手失格の烙印を押される可能性だってある。
「これからも普段通りやる。それ以上はできないから」。日本ナンバーワン捕手のプライドにかけ、城島は試練を実力で突破するしかない。
(シアトルポスト・インテリジェンサー紙記者)


damejima at 08:58

June 22, 2008

さぁアウェイのブレーブス第2戦のスタメンが出た。http://scores.seattletimes.nwsource.com/merge/tsnform.aspx?c=seatimes&page=mlb/scores/live/lineup.aspx?gameid=21493

先発マスクは城島である。ウオッシュバーン先発だから城島なのか、アトランタの先発が右だからなのか、先発させる理由はこの時点では推測できない。

なにせこの打者、対左投手は打率.128という酷さなのだ。相手先発が左の日には全く先発させる必要がない。かといって、右投手相手でも.245、右なら打てるわけでもない。
今日の試合はアウェイだが、アウェイでの城島の打率は、今シーズンわずかに.172。6月の月間打率も、わずかに.200。ひどいものだ。

城島の月別打撃スタッツ

第1戦を快勝したクレメントと、第2戦城島。どういう結果が出るのか、楽しみだ。

http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/348379.html
上のリンクで示した解任前のマクラーレンのアイデアでいうと
今日の第2戦は、だけが守られていることになる。昨日のセクソンの酷い出来を見ても、まだこのチームはセクソンをスタメンに置き、そして城島にマスクをかぶらせているのだから驚きだ。
\喫畆蠅鮠訶腓らクレメントへ
▲戰澄璽匹寮貘以畆蠕は解消する
イチローをセンターからライトへ戻す
ぅ札ソンなど、いらない選手の解雇・放出

damejima at 07:05

June 21, 2008

いいだろうか。下記の記事はチームのMLB公式サイトである。その公式サイトでさえ、「城島問題」の存在を認めたのである。
シアトルの先発投手たちがそもそも城島に投げたがっていなかったことが、これで事実として確定した。
この記事では、城島が捕手として先発投手から嫌われている状態がいつ始まったかについて、触れられていない。
だが、去年もシアトルに所属していた投手も多いのだから、「城島問題」が去年からすでにあったと考えるのが妥当だろう。マクラーレンが正捕手を城島からクレメントに変えようとしたのは、「城島問題」の解決のためだとするなら、「城島問題」の解決を望まない者によって彼は解任された可能性がいよいよ高まってきた。

McLaren reflects on Mariners' troubles
http://seattle.mariners.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20080620&content_id=2968341&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea
By Jim Street / MLB.com

It might be a coincidence, but catcher Kenji Johjima signed a three-year, $24 million contract extension on April 25, a deal that was not well-received in the clubhouse. Most starting pitchers preferred throwing to backup receiver Jamie Burke, although left-hander Erik Bedard was the only one to get his wish.
The Mariners were 11-12 and three games out of first place on the day the deal was announced. They are 14-35 since, 17 1/2 games behind the division-leading Angels, and Johjima has been replaced behind the plate by Jeff Clement.


これは単なる偶然かもしれないが、キャッチャーの城島健司が4月25日に3年2400万ドルの契約延長にサインして、その取引(deal)はクラブハウスで好感をもたれなかった。先発投手の大半は控え捕手バークに投げることを好んだが、その願いを叶えられたのは左投手エリック・ベダードだけだった。
城島の契約発表時点のマリナーズは11勝12敗、首位から3ゲーム差だったが、それ以降14勝35敗で、首位エンゼルスから17.5ゲームも引き離されてしまい、城島もクレメントにすげ替えられてしまった。

damejima at 11:45

June 19, 2008

監督マクラーレンは、再びメジャーに昇格させたクレメントを、こんどはDHとしてではなく、主に捕手としてプレーさせると明言した。「5日間のうち3日ぐらいか?」、つまり先発ローテーション投手のうち3人くらいか?と尋ねる記者に対する答えは、こうだ。

「それぐらいか、もっと。」

ようやくマリナーズは城島を正捕手からはずす決断をした。これからは城島は控え捕手とDHでの起用となる。実際、この記事を書いている現在行われている日本時間6月19日のフロリダマーリンズ戦の先発捕手はクレメントで、城島はDHとしても先発出場していない。

Bedard and Burke,
no longer "Together Forever"

Posted by Ryan Divish
http://blogs.thenewstribune.com/mariners/2008/06/17/bedard_and_burke_no_longer_together_fore

With the call-up last night of Jeff Clement, McLaren made it clear today in his pregame meeting that Clement is up, and will play and will do that catching, not DHing.

"Last time we tried him as DH and it was awfully difficult situation for a young kid, so we're going to catch him quite a bit," McLaren said.

Exactly how much is quite a bit?

"We're going to catch him a lot," McLaren said.

So a lot could be three out of five days?

"That and more," McLaren said.

Hmmmmm.

And so what is going to happen with the regular starting catcher Kenji Johjima? Well, he was seen taking ground balls at first yesterday. Johjima said he was extremely uncomfortable at the position, though he played it a few games in Japan when he had a sore shoulder.

"We're going to DH him and catch him some," McLaren said.


damejima at 11:37
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