2008年真夏の暗黒「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」

2009年8月26日、ロブ・ジョンソン出場ゲームが今シーズン稼ぎだした「貯金16」は、「プレーオフ進出級」の巨大な価値。コネ捕手城島は立場をわきまえ、チームはこんなプレーヤーの出場ゲームなど、極限まで減少させるべき。
2008年8月29日、プログレッシブ・フィールドで0安打、対CLE17打数1安打の城島が先発した。
2008年8月22日、クレメントは左投手2人から二塁打2本3打点、チーム7連敗を止め、8月に捕手として白星のない城島の尻拭いをした。
2008年8月23日、北京五輪星野ジャパン惨敗に、城島の姿がぴたりと重なる。

August 27, 2009

シアトル・マリナーズの取り巻きの地元系ウェブ・サイトのひとつにU.S.S.Marinerというのがある。
かつては勝手にリンクを張らせてもらっていたが、はずしてしまった。理由は単純だ。読む価値がある話があまりでてこないと感じたからだ。

だが、さっきひさしぶりにさっき覗いてみたら、ひとつ、なるほど、という指摘があった。(だからといって、リンクを復活させるほどの話ではないが)

Getting a roster from 60 wins to 80 wins isn’t nearly as large of a challenge as getting from 80 to 90.
The Next Big Test | U.S.S. Mariner

勝手に意訳させてもらうと、「60勝を80勝にするスタメン選手を集めることは、80勝を90勝にするスタメン選手をかき集めてくることほど難しくなく、デカいチャレンジなどしなくても集めてこれる。」

ここでいう「80勝」というのはもちろん、「勝率5割」のことである。この「野球のチーム勝率5割には、ひとつ壁がある」という話は、メジャーに興味のない人でも説明不要の話だろう。だから、さっきの訳を多少言い換えてみると、こんな感じになるだろう。

「借金20のボロカスなチームの勝率を5割に戻すことは、そうむつかしくない。むしろ難しいのは、勝率5割のチームを貯金10のチームに変えることだ。」

なるほど、という感じである。
その通りだと思う。



「10の貯金をしているチーム」というと、いまの日米の野球ではどのくらいチーム数があるか。

いま日本のプロ野球もペナント争いの佳境だが、10以上貯金したチームは、セ・パともに上位2チームずつしかない。またメジャーのア・リーグでいうと、東地区に3チーム、西地区に2チームしかなく、この5チーム全てが、今現在首位にいあるか、またはワイルドカードを争う当確圏内にいる。

「10の貯金」というのが、野球というスポーツにとって、ハンパない価値をもつことが、よくわかる。



前の記事で、ロブ・ジョンソンの出場ゲームがシーズン通算41勝25敗で、貯金が16、勝率は6割を超えている、という話を書いた。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。

この「貯金16」という数字の凄さ、「.621」という勝率の素晴らしさは、コネ捕手城島や、その関係者のみでなく、日米のスポーツメディアも解説者も、暇なブロガーもメジャーのファンも、誰もかれも、まったくわかってない。

繰り返しになるが、チームの貯金を10以上あげているチームは、さきほど挙げたように、ア・リーグで5チームしかなく、その全てのチームがワイルドカード以上の圏内だ。また、いまア・リーグ最高勝率は東地区のヤンキースの.627で、次はもうエンゼルスの.600であり、6割を超える勝率のチームは、ア・リーグにわずか2チームしかない。

その中で、
ロブ・ジョンソンは彼の出場ゲーム(ほとんどはキャッチャーとしての先発ゲーム)で、通算41勝25敗で、貯金を16つくり、勝率が6割を超えているのである。
これが凄いことでなくて、何が凄いことなんだか。

もちろん、その勝利の全てを彼個人の功績とまで馬鹿なことは言わない。だが彼がチームの一員として、キャッチャーとして、(ビッグスリーなどの投手と組んで)今シーズン成し遂げた仕事は、十分褒められる程度ではなく、表彰しなければならないほどの大仕事といってはばからない。

ひるがえって言うと、もしコネ捕手城島が、自分の出場ゲームをせめて「勝率5割」をキープしていたら、それだけで、シアトルというチームには十分プレーオフに向かえるだけの貯金が実際にあった、のである。
コネ捕手が戦犯でなくて、ほかに誰がいる、といいたい。



ここで、もう一度最初の言葉を思い出してもらいたい。
「20の借金のチームを勝率5割に戻すより、勝率5割のチームを貯金10にするほうが、ずっと困難な仕事だ。」

これを、シアトルのキャッチャーにおきかえてみると、こうなる。

「2008年に100敗したチームの正捕手城島の出場ゲームの勝率を5割に戻すことなど、まったくたいした仕事ではない。むしろ、ロブ・ジョンソンが貯金16を稼ぎ出した、その仕事のほうが、何十倍も難しいし、素晴らしい。比較にならない。」


さらにサラリーを考えれば、
城島の出場ゲームが勝率5割程度でいいわけはない。立場が逆すぎる。
城島のオタクがロブ・ジョンソンを意味もなく批判したり、城島の身内がチーム批判までして出場機会増加を画策するなど、もってのほか。

立場をわきまえろ。
チームは城島の出場ゲームをもっと減らすべきだ。

2009年7月19日、Pro Ball NWのジョン・シールズは「城島をチームから去らせる方法」を繰り返し模索しつつ、このシーズンオフ、なんとしてでも「城島問題」を完全解消すべき、と強く述べた。

2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。

damejima at 20:14

August 30, 2008

あいもかわらず「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」が続いていて、ダメ捕手城島の先発マスクである。これでは試合を見る気も失せる。クリーブランドの先発投手が右のSowersだから、ということなのだろうが、馬鹿馬鹿しいにも、ほどがある。

クリーブランドは、オークランドデトロイトボルチモア同様に、城島の最も苦手とする対戦相手のひとつだ。
今シーズン、プログレッシブ・フィールド(旧ジェイコブズ・フィールド)では9打数で一度もヒットを打ったことがない。セーフコでのゲームとあわせても、17打数1安打、OPS.118、まさに壊滅的。
http://www.baseball-reference.com/pi/bsplit.cgi?n1=johjike01&year=2008

キャリアスタッツでもクリーブランド相手の酷さは変わらない。打率.194 OPS.491と、酷い。ちなみに、
デトロイト  打率.185 OPS.485
ボルチモア  打率.203 OPS.545
オークランド 打率.248 OPS.617
これらのチーム対策に、城島はまったく役に立たない。
と、いうか、シアトルには全く役にたたないタイプの打者の代表。
http://www.baseball-reference.com/pi/bsplit.cgi?n1=johjike01&year=c
タイムズのベイカーがよそのブログを見てdisappointing "sabermetric teams"なんてコラムを書いているようだが、しっかりしたスカウティングにまったく弱い城島こそ、disappointing "Big-Mouth player"といえる。
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/08/29/the_indians_and_other_bad_sabe.html

ベーカーのリンク先のコラムがdisappointingとして名指ししているチームは、クリーブランドワシントンオークランドトロントデトロイト、サンディエゴ、カンザスといったチームのようだ。

シアトルのゲームを対戦相手をアタマに入れて年間通じて追っかけいる人なら、5連敗、7連敗といったシアトルの大きな連敗というものが、どれだけエンゼルスクリーブランドオークランドボルチモアトロント、このあたりの特定チームに対する連敗がからんだ連敗か、よーくわかっているはずだ。

2007は、トロントがらみの4連敗、クリーブランドトロントがらみの8連敗、デトロイトがらみでの4連敗のあと1勝はさんでオークランドに連敗などで、ポストシーズン進出を断たれた。
2008も、最初の連敗である4月の4連敗はボルチモア、そのあとの3連敗もボルチモア、そのあとの5連敗はクリーブランド、ほかにもデトロイトがらみの連敗が5連敗、4連敗と2つ、ワシントン3連敗、デトロイトからオークランド連戦での3連敗など、数知れず。


相手投手が右だからといって城島を使っているようでは、チームの再建など、遠い。選手をトレードしたりすることだけがチーム再建策なわけがない。きちんと苦手チームに対する対策を立てないとだめなのだ。
ジェイコブズ・フィールドで城島などを使っている場合ではない。


この記事、試合後に更新予定。

やはり予想通りの結果である。城島4打数ノーヒット、完璧に抑えられた。
これで、プログレッシブ・フィールドでは13打数ノーヒット。セーフコでのゲームとあわせても、21打数1安打。打率・OPSともに.048で、まさに城島をこのカードで使うことは、打線的には自殺行為なのがあらためてわかった。
SCORE

馬鹿捕手さん、リードを自画自賛して喜んだようだが、この日のクリーブランド先発は、メジャー3年目でローテの谷間。今季2勝6敗で、ERA5.95と、ちょっと酷い成績のソワーズ。
対してシアトルのつぎ込んだ投手はヘルナンデス、コーコラン、プッツで、つまり、シアトルは今考えられるベストの投手を全て注ぎ込んだゲームで、城島にしてみればボーナスゲーム、チームは楽勝するのが当然というゲームのはずだ。それがわずか1点差の接戦にしてしまったというのに、馬鹿捕手さんは何を自画自賛したいのか、まったくこの男の脳の構造は不思議でならない。
クリーブランド打線の個人の残塁合計は18LOB(チームLOBではない)、3併殺と、拙攻を繰り返しただけのこと。特にクリーブランド4番ペラルタが2併殺6LOBと、大ブレーキになったことがシアトルに幸いしただけで、シアトルの投手陣がクリーブランドの打者を抑え込んだためとは、とてもいえない。
シアトルの現地メディアすら、自軍がよかったなどという記事など書いてすらいない。そのかわりに、クリーブランドの監督のウェッジがUSA Todayに「今日はもう1本が出なかっただけだね」と語った記事を引用しているくらいなのだ。
http://www.usatoday.com/sports/scores108/108243/MLB798222.htm
''We were one hit away too many times,'' said Indians manager Eric Wedge, whose team lost for the first time since falling 4-3 to the Los Angeles Angels on Aug. 16. ''We definitely had our opportunities.''

またこの試合、クリーブランド打線はシュアに4四球を選んだ一方で、シアトル打線の四球はクレメントの1四球。ほんの一時期だが、来期への希望といえる「打線を繋いで、ローリングしていく意識」は、最近の馬鹿げた「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」によって、すっかり破壊されつつあり、そのうちにまたバッターそれぞれが勝手にバットを振り回すだけの打線に逆戻りすることは、嫌な話だが、確実になった。

damejima at 08:01

August 25, 2008

先日、打率でも城島を軽々と追い抜き、打撃データのすべてにおいて城島を上回ったクレメントだが、この日はオークランドの左投手2人から2本の二塁打を放って、3打点を稼ぎ出し、チームの連敗を7で止めた。8月の打率は22日までに、60打数21安打、.351を記録している。
4回の2打点は、表に先取点を取られた直後に同点としてさらに続く無死1、3塁の絶好機からのもので、勝ち越し点で、これはこれで価値がある。だが7回の打点は、2死1塁というあまり期待しづらいシチュエーションからリードを2点に広げて試合を決めたもので、こちらのほうがむしろ価値があるかもしれない。
SCORE


この22日のオークランド戦までに8月は、2連敗で始まり、クレメントの活躍でひさびさの3連勝を果たしたかと思えば、4連敗、1勝を挟んで、また7連敗で、月間6勝14敗と、酷い成績に逆戻りしつつある。8月4日の試合は実質クレメントで勝った試合だから、8月は22日までに城島は先発捕手として1試合も勝っていない。

8月に既に3度あった連敗を止めた勝ち試合の先発捕手は、全てクレメント。対戦相手は、いずれも苦手の相手や強豪相手で、バッターとしても活躍して大きな貢献をみせている。
8月3日はシアトルの苦手のボルチモア戦で、先発はなかなか調子の上がらないシルバだったが、クレメントが捕手としてなんとかシルバをもたせて白星をもぎとって2連敗を止めた。8月13日の強豪の地区首位エンゼルス戦ではヘルナンデス先発、2安打して4連敗を止め、そして22日のオークランド戦でも城島が壊しかけたフィアベントを5イニング1失点と好投させ、左投手から2本の二塁打3打点で、7連敗を食い止めてみせた。

監督リグルマンも、22日オークランド戦のクレメントについて「いい仕事。最近は左投手との対戦も多くなってるけど、困難をおしのけて進みつつあるね。いくつかステップアップし、たまに後退もあるが、今夜は大きな前進だった」と高く評価している。
野球の監督が活躍した選手を褒めるのはよくある話なわけだが、この日のクレメントにはわざわざ引用するだけの、ちゃんとわけがある。読んでも何の役にも立たないMajor.jpはじめ、日本のメディアはそのあたり、きちんと書きもしないので、あらましを書き残しておく。
http://mlb.mlb.com/news/gameday_recap.jsp?ymd=20080822&content_id=3350841&vkey=recap&fext=.jsp&c_id=sea
"Clement is doing a good job," Riggleman said. "He's been facing a lot of left-handed pitchers here lately and he's battling. He's taking some steps forward and an occasional step back. He took a big step forward tonight."


このところのシアトルの捕手は、対戦チームの先発投手が、右の場合クレメントが、左の場合は城島が、先発マスクをかぶるという、わけのわからない「相手チーム先発の左右で捕手を決めるシステム」になっている。

マクラーレンがクビになった6月中旬直後の1ヶ月あたりと比較してみれば、この激変ぶりはすぐにわかる。あたりまえといえば当たり前だがあの頃は、自軍の先発投手にあわせて捕手を選んでいた。だからベダードにはバークとか、シルバにはクレメントとか、そういう相性のベターなバッテリーの組み合わせがキープされ、相性の最悪な組み合わせを回避することができた。
と、いうか、もっとぶっちゃけて言ったほうがわかりやすい。柱になる先発投手が最悪捕手である城島と組むのをチームとして回避させることができ、結果、チームの勝率は5割を超えてすらいたのである。

それが、である。

真夏にかけて、どこから圧力があったのだろう、いつのまにか、こんなわけのわからないシステムにされてしまっている。
シアトルはいま、自分のチームの先発投手との相性にあわせて捕手を選んでいるわけではないのである。だから、投手捕手の組み合わせは、相性も感性も、言葉の壁も、データも、なにもかもまったく関係なく、ドンドンずれまくって、無造作に決まっていく。

例えば8月のシルバでいうなら、たまたま相手先発が右だった3日は捕手クレメントで、チームの連敗が止まったが、相手先発が左だった15日には、シルバとの相性が最悪であることがわかっている城島とバッテリーを組まされ、当然のことながら大敗している。
この試合後シルバはマイナー送りになったが、その理由は成績からでなく、ブチ切れてチームメイトについて暴言を吐いた懲罰といわれ、暴言の対象が誰なのかが論議されたりもしていたようだが、こうした流れを考えるならいわずもがな、明白だ。考えるまでもない。イチローがターゲットなわけがない。

シルバのあとにメジャー上げてきて17日にひさびさ先発したのは若いフィアベントだが、たまたまこの日の相手先発が左だったために城島と組まされてボコボコに打たれ、可哀想に敗戦投手になっている。


こうして8月は、21日までに6勝14敗。あの酷かった5月の状態にまで戻ってしまっている。再建モードとはいえ、勝率も酷ければ、内容も悪い。「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」が明らかに大失敗しているのである。


さて、22日オークランド戦だが、オークランドの先発ゴンザレスは左投手だから、「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」でいうと、2007年から既にフィアベントとの相性がよくない城島が先発マスクのはずだ。
それがなぜかクレメントが先発して、オークランドの左投手を打ち、長打2本でチームに3打点をもたらして、フィアベントも5回1失点の好投、チームは7連敗を止めた。
そういう、この8月の流れを変える試合が、22日オークランド戦だったのである。


話が長くなってしまった。
このくだらない「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」の大失敗をシアトルはいつ修正して、城島をいつクビにするのだろう?
ダメ捕手の先発試合を増やすためのような、このダメシステム、そして9回に捕手を変えるわけのわからないシステム、こういう奇妙なシステム群がいつから、どういう経緯で、誰の発案で始まったのか、日付すら調べてはないが、こんどソースがみつかれば、みっちり記事を書いてみるつもりでいる。


8月のシアトルの勝敗(22日まで)
1日 城島 BAL 5-10 ●ウオッシュバーン ビドロに代打クレメント→ヒット
2日 クレ BAL 1-3 ●ヘルナンデス
3日 クレ BAL 8-4 シルバ(○プッツ)
4日 城島 MIN 11-6 バティスタ(○コーコラン)城島に代打クレメント→ヒット
5日 クレ MIN 8-7 ディッキー(○プッツ)6日 クレ MIN 3-7 ●ウオッシュバーン クレメント4-2
7日 クレ TB 1-2 ヘルナンデス(○プッツ)
8日 クレ TB 5-3 ●シルバ クレメント4-2
9日 城島 TB 8-7 ローランドスミス(●バティスタ)
          城島に代打クレメント→ヒット→代走→捕手バーク
10日 クレ TB 3-11 ●ディッキー
12日 クレ LAA 3-7 ●ウオッシュバーン
13日 クレ LAA 10-7 ヘルナンデス(○コーコラン)
          クレメント4-2→捕手バーク→代打→捕手城島
15日 城島 MIN 3-9 ●シルバ DHクレメント3-0
16日 クレ MIN 6-7 ローランドスミス(●ヒメネス)
          クレメント2-2→代打カイロ→捕手バーク

17日 城島 MIN 8-11 ●フィアベント
           ベタンコートに代打クレメント→ヒット

18日 クレ CWS 5-15 ●ウオッシュバーン DH城島4-1
19日 バー CWS 0-5 ●ヘルナンデス DH城島4-0
20日 クレ CWS 3-15 ●ディッキー 
21日 城島 OAK 0-2 ●ローランドスミス DHクレメント3-0
           城島に代打ヒューレット→ヒット
22日 クレ OAK 7-5 フィアベント(○コーコラン)クレメント4-2 3打点→捕手バーク

代打クレメントの成功率がかなり高い反面で、マルチヒットを打っているクレメントになぜか代打をだして、捕手を交代するなど、最近のこのチームの采配は謎である。どこから圧力がかかっているのだろう、およそ野球らしくない発想の謎のシステムが目立つ。

damejima at 15:16

August 24, 2008

星野ジャパンは、まるでシアトルマリナーズに居座る城島そのものである。
城島は、自らの成績不振で代打を出されたのに不貞腐れてベンチで欠伸している、ゆるみっぱなしの村田であり、身体はデカイくせに肝心なところではビビるだけのGG佐藤であり、打てない上にリードのワンパターンな捕手阿部であり、DHでは結果を残せない捕手里崎でもある。
そのほかにも、繋ぐ意識の無さ、チームプレーの欠如、コミュニケーション能力の欠如、身の程知らずで意味不明な発言の数々、海外ではまるで通用しないクセにプライドだけは捨てられない和製スラッガーの欠点や慢心、スローガンつまり発言と実態とのズレ、早撃ちで引っ張るだけの単調な打撃、ほかにも類似点はそれこそ数え切れない。

まぁ、ある意味、城島という選手がいまの日本野球の悪い部分の集大成のような選手だということが、わかりやすすぎるくらいにわかる、という意味でだけは、北京五輪の星野ジャパンは大きな収穫ではあった。城島のメジャー挑戦が失敗に終わりつつある背景には、近年の日本野球が、メジャーで通用するパワーに欠ける一方で、緻密さやチームプレイに特化するわけでもなく、何がしたいのかわからないという雑さ、構造的な病があるともいえる。男子のサッカー日本代表がゆとりジャパンと批判を受けているが、いわば城島は野球版「ゆとり」である。

それにしても星野はほとほとデータの扱いが苦手なようだ。(追記:25日の報道でノムさんは「データが生かし切れなかったんじゃないか。宝の持ち腐れ」と言っている)間違えてはいけないのは、データで野球するのが間違いなのではない。データの扱いが苦手な星野が幾何学的に、考えもせずに数字に取り組むのがいけないのだ。まぁ、星野などどうでもいいのだが、いちおうひとつだけ例を挙げておく。



星野ジャパン最終戦スタメンの打順と打率がだいたい一致している「打率比例打順」は、ひとつの笑い話だ。ある打者が出塁しても、次打者はほぼ必ず前の打者より打率が低いため、チャンスは必ず先細りになるように打順ができている。
もちろん、普通は打順が下がれば、多少打率は低くてもホームランが打てる打者や、クラッチ度の比重の高い打者などが登場し、走者を返してくれて、それでゲームが成り立つものだが、星野ジャパンでは打順が進むほど、かえって長打率も下がっていったりする。
実際、日本のスタメン中で長打率トップがリードオフマン西岡、というのが象徴的だ。本来1、2番タイプの西岡荒木青木、この3人が要所でホームランや長打も打っているのに、下位打線は振り回すばかりでサッパリ快音がなかったのを、試合を見ていた人はよくご存知と思う。
こんな先細り打線では、「つなぐ野球」もなにもあったものじゃないが、こういうチャンスを生かせない打線の欠陥が、どうにもローリングできないシアトルマリナーズと似ている。不調の選手をいつまでも使い続けるところなども、そっくりだ。
いいかえれば、マリナーズは、オーナーのせいなのか、最近の日本野球の悪い部分に相当感染してしまっている。MLBにはもっと豪快でパワフル野球も、もっと緻密なデータ野球も、両方が存在しているのに、マリナーズというチームは何がしたいのかよくわからないまま、フラフラと迷走している。

http://www.sponichi.co.jp/baseball/gameresult/japan-beijingolympic/2008/08/23/01.html
http://www2.asahi.com/olympic2008/result/BB/BBM030002.html
西岡.455(予選.438)
中島.296(予選.368)
青木.294(予選.250)
荒木.263(予選.340)
新井.257(予選.296)
稲葉.200(予選.250)
佐藤.200(予選.188)
阿部.125(予選.150)
村田.085(予選.095)
→代打森野.111(予選.125)

参考)里崎.071(予選.071)


この、振り回すだけのフリースインガーばかり並べた下位打線が凡退し続けて、いたずらにイニングばかりが進んでいく星野ジャパンのくだらない試合ぶりを見て、あまりにもマリナーズの試合ぶりと似ていると思ったシアトルファンは、きっと多いことと思う。

繋がらない打線、回またぎの後手後手の継投、内野エラーで崩れる投手、不調の選手をいつまでも切れない優柔不断さ、などなど。人によっても異なるだろうが、日頃シアトルの負け試合を見慣れすぎて「負けパターン」が骨の髄までわかっているシアトルファンにしてみれば、星野ジャパンとシアトルの類似点はあまりにも多いと感じるはずだ。「ああ、ここで、これだけはやっちゃいかん」と叫びたくなるプレー、采配が続出する星野ジャパンは、見ていて、思わずチャンネルを変えたくなったにちがいない。
特に村田、佐藤、里崎、阿部などの下位打線の酷さ。あれは日本野球の価値というものを明らかに引き下げてしまっている。そもそも予選でのチーム打率.240は決勝トーナメント進出チーム中で最下位だったのだし、星野は「情に流された」とかなんとか言い訳しているようだが、選手を入れ替えるなり打順を工夫するなり、何か早めに手を打つべきだった。

この星野ジャパンの打線の酷さにはさぞや怒りを覚えたことと思うが、当然、シアトルファンとしては、2007年から2008年初夏までのシアトルのセクソン・城島を中心にした下位打線の酷さを思い出さずにはいられない。
守備と四球出塁率はまぁまぁだが、マグレのホームラン以外まったく打てないセクソン。ランナーズ・オンとRISPが最悪でチャンスは確実に潰し、アリーグ最悪レベルの併殺打数、四球全く関心なし、出塁率最悪で、打率も8月に帳尻しただけの2007城島。
そして、打率はGG佐藤レベル、RC27はアメリカンリーグ最悪レベルの酷さで、正捕手をはずされれば、あれは嫌だこれは嫌だと文句ばかり言い、DHや代打での打率は里崎レベル、さらに、リードは阿部並みの単調さを入団以来続けてとうとう投手から総スカンの、2008年城島。

こんな2人をスタメンで並べていたのだから、下位打線がまったく機能不全だったのは当然だし、チーム側がこの2人に手を打つのは当然だというのに、このところ城島は不満ばかりをクチにしている。それではまるで城島と似た位置にいる村田やGG佐藤がチームに文句をいうようなものだ。不満を言う資格そのものがない。

もし北京五輪でDHをやらされた里崎が、城島のごとく「オレは捕手をやるために代表チームにいるのであって、DHをやりにきたのではない」だの、「DHに慣れたら問題がある」だのと文句を垂れたら、どうなるか。
もし北京五輪で結果の出せない里崎が、再建モードのシアトルをタコマーズと皮肉る城島のごとく「メジャーの選手がいないこんどの五輪メンバーは二軍レベル」とでも皮肉ったら、どうなるか。


袋叩きくらいではすまない。


セクソンはチームをクビになったが、村田やGG佐藤、里崎、阿部はじめとする北京五輪ジャパンの欠陥を全て合わせもっているような城島が、今の日本野球のモロくて雑な部分を全て兼ね備えていることにようやくチームが気づいて、なんとか干そうと努力しているわけだが、このところ、どこから圧力があるのかは知らないが、クレメントの成績が城島を全て上回ったというのに、再建モードのはずが、いつのまにやら「相手投手の左右によって捕手が切り替わる。最終回は別の捕手」などという非常におかしな前代未聞のシステムになってきて、チームはまたしても歪んできている。
いま必要なチーム改造手法はそんな左右で捕手を変えるというようなものではないはずだし、城島がチームに居座ることのできる資格などないはずだ。


クビの切りにくいコネ選手城島が病原菌なのはとっくにわかっているが、このままではチームは健全な再建モードからはずれて再び迷走し、星野ジャパン同様、大きな恥にまみれることになる。

damejima at 22:10
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