ロブ・ジョンソンの強肩やファインプレー

2009年12月20日、セイバーメトリクスで始まった「捕手の守備評価の新基準」。ロブ・ジョンソン、Defensive Run Saved キャッチャー部門でメジャー1位の評価を受ける。
2009年10月4日、ロブ・ジョンソン、高めの球を効果的に使った好リードや8回の刺殺などでヘルナンデスに5連勝となる19勝目、ついにア・リーグ最多勝投手達成!!
2009年9月2日、初回の盗塁を刺したロブ・ジョンソン好リードで、ヘルナンデスは好投手カズミアとの投げ合いを制し、8回無失点。サイ・ヤング賞をさらに引き寄せる14勝目で、防御率2.65。アーズマは強打者モラレスを空振り三振に切ってとり、33セーブ。
2009年8月12日、ホワイトソックスの完全試合男バーリーを相手に5人の投手をリードしたロブ・ジョンソンは、ヘルナンデス10三振をはじめ合計16三振を奪い、14イニングを無失点で耐え抜いた。
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(1)
2009年6月5日、ロブ・ジョンソン3連続ファインプレー(本塁突入ブロック、CS、スクイズはずし)+グティエレスの超ファインプレー、ヘルナンデスは7つ目のQS。だが・・・。
2009年6月3日、ロブ・ジョンソン強肩披露、6回2死2、3塁、9回無死1塁でランナーを刺し、サヨナラ勝ちに導く。(バルガスの捕手別ERA付き)
2009年4月23日、ウオッシュバーンはロブ・ジョンソンのリード、コミュニケーション能力、勤勉さを絶賛した。

December 21, 2009

スポーツデータ分析会社スタッツ社の元・社長であるJohn Dewan氏は、野球における守備力を測るための指標のひとつであるプラス・マイナス・システムの考案者で、Fielding Bibleの発行や、MLBの守備をゴールドグラブとはまた違った視点から評価するFielding Bible賞も主催する、守備系セイバーメトリクス親父の代表的人物だ。

プラス・マイナス・システム - Wikipedia

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月31日、2009年Fielding Bible賞にみる「キャッチャーに必要な能力の新スタンダード」。ロブ・ジョンソン、キャッチャー部門9位にランクイン。

書籍としてのThe Fielding Bibleは、2009年2月にVolume IIが発行されたわけだが、Volume 気犯罎戮襪藩諭垢焚善がみられた、といわれている。
なかでも注目されているリニュアルのひとつが、捕手のディフェンス能力の評価だ。
ゴールドグラブに異を唱える形でThe Fielding Bible賞を設けたように、John Dewan氏が目指すのは、単にエラー数と盗塁阻止数を数えて順番に並べる、といった単純な話ではない。彼らが目指すのは、CERAなど各種のデータを元に投手をリードするキャッチャーの能力すら数値化しようという、大胆な「キャッチャーの守備能力の数値化」の試みである。
長年コネ捕手オタと、日本の一部のダメライター・一部の野球評論家が無理にでも無視しようと必死になってきたCERAだが、ここでは必要十分な評価が与えられ、キャッチャーの能力の評価基準のひとつとして、普通に機能している。
ACTA Sports
The Fielding Bible Volume IIでは、ピックオフ数などが評価項目に導入されたりするなど、評価のベースになる数値の発展が図られているが、今後とも刷新がさらに図られて、評価は重層化していくことだろう。
数値の扱いや評価方法の細部をどう評価するかについては、できたばかりのセクションもあることであり、今後も改善がなされていくことだろうから置いておくとして、「メジャーの野球では、捕手は壁で、まったくリードはしないのが常識」「メジャーでは投手の能力と捕手の力には関係は無いと考えられている」などと、どこで聞いてきたのかわからない馬鹿のひとつ覚えのセリフが、ここにきて、完全な間違いであることさえわかれば、とりあえず十分だろう。(もちろん、そういうことが日本の野球解説者や、頑迷で無能なスポーツライターに普及するのには時間がかかるだろうから、当分の間、MLBファンはそういう人々の失笑ものの発言や記事を目にすることになる)


Catcher Pickoff Leaders : ACTA Sports(記事中に、2009年版Defensive Runs Savedのキャッチャー部門の数値あり

この記事によれば、キャッチャーのDefensive Runs Savedは、版をあらためたThe Fielding Bible Volume IIで、多くの時間と労力が割かれた部分らしい。
「新たにピックオフプレーを、キャッチャーの守備評価のための対象データとして取り上げることにした」とコメントがあるが、Fielding Bibleがキャッチャーの守備評価の「数値化」と、キャッチャーというポジションの評価に関する新たなスタンダードづくりに、並々ならぬ意気込みと情熱を持っていることが感じられる。

The Fielding Bible―Volume II, we spent a considerable amount of time and effort on translating catcher defense into Defensive Runs Saved. We are now adding catcher pickoffs as an additional element.


さて、上に挙げた記事はThe Fielding Bible Volume IIがキャッチャー部門の評価について新たにピックオフプレーの評価を取り入れたということを報じる記事だが、その中に、2009年版Fielding Bibleのキャッチャー部門におけるDefensive Runs Savedランキングが記されており、我らがロブ・ジョンソンが見事にメジャー1位に輝いた。
Fielding Bible賞2009のキャッチャー部門で圧倒的な1位に輝いた、あのヤディア・モリーナ以上の評価なのだから、これはなかなかたいしたものである。
ちなみに、Fielding Bible賞2009キャッチャー部門の投票において、Fielding Bible主宰のJohn Dewanは、Defensive Runs Saved キャッチャー部門メジャー1位のロブ・ジョンソンには全く点を入れていないのだから、面白いものだ。(2009年のロブ・ジョンソンの守備能力を最も評価しているのは、セイバーメトリクスの創始者ビル・ジェームズなど)

Fielding Bible2009受賞者

Fielding Bible2009 投票者と投票内容、投票対象プレーヤー


Defensive Runs Saved Leaders―Catchers
(2009 through September 10)
Player   Runs Saved
Koyie Hill 8
Rob Johnson 8

Koyie Hillは、今シーズンカブスで83試合に出場したプレーヤー。CERAは3.69(キャリア、4.23)と、優秀な数字を残していて、明らかにFielding Bibleが捕手のDefensive Runs Saved Leadersの選定を行うにあたって、CERAを考慮していることを示している。
Koyie Hill Statistics and History - Baseball-Reference.com

ロブ・ジョンソンは、ある意味で、メジャーのキャッチャーの評価基準をかえつつあるプレーヤーなのである。それは、言い換えると、こういうことだ。

「投手の成績というものは、キャッチャーの能力によって影響を受ける部分がある」「キャッチャーは、投手の球を受ける単なる『壁』ではない」「キャッチャーの守備能力は、単にエラー数や盗塁阻止数などで測定できたりはしない」「CERAは立派に、キャッチャーの能力を判定する重要な基準のひとつだ」






damejima at 20:49

October 05, 2009

負けられないゲームでよくやった、ロブ・ジョンソン。
ヘルナンデスは107球で6回2/3と、球数の割にはいつもより多少短いイニングの登板になったが、3安打1四球という結果からわかるとおり、打たれたわけではないどころか、テキサス打線をほぼ完璧に抑えていた。
要は、不調だったのではなくて慎重に投げた結果なのである。

本当に、本当に、いいゲームだった。

ヘルナンデスのピッチング(動画)
Baseball Video Highlights & Clips | TEX@SEA: Hernandez wins his 19th of the year - Video | MLB.com: Multimedia

8回にみせたロブ・ジョンソンの強肩(動画)
Baseball Video Highlights & Clips | TEX@SEA: Johnson catches Borbon stealing second base - Video | MLB.com: Multimedia

ゲーム後、シーズン終了を祝福しあい、
ファンに感謝しつつグラウンド一周する選手たち(動画)

Baseball Video Highlights & Clips | The Mariners take a lap and thank the fans - Video | MLB.com: Multimedia

19勝を達成したヘルナンデスとロブ・ジョンソンのバッテリー
ゲーム後、ロブ・ジョンソンとハグするヘルナンデス


ロブ・ジョンソンがヘルナンデスとバッテリーを組んでいる理由、バッテリーとは何か、自分が野球を好きな理由、配球の鮮やかさに感嘆しながら色々なことを考え、試合の全打席の組み立てをじっくり眺めつつ、ひさしぶりに細部までゲームを堪能した。

つくづく思ったが、今日の勝因は、そして今シーズンの好調の理由は、例えば6回の3者連続三振のようなヘルナンデスの元々もっている「実力」に、1回から5回までの配球のような、考え抜かれ、ヘルナンデスの溢れ出る実力を上手にコントロールするロブ・ジョンソンの「引き出しの多さ」が、ガッチリと組み合わさった結果だ。
ロブ・ジョンソンは本当にたくさんの、いい引き出しをもっていることが今日のゲームでつくづくよくわかった。それはあとでたっぷり書く。

本当にいいゲームだった。ナイスゲーム、ロブ・ジョンソン。君は、間違いなく、キャッチャーをやるために生まれてきた男である。
19勝目、本当におめでとう。フェリックス。君は、どうみても、ピッチャーをやるために生まれてきた男である。


イチローがリベラから打った逆転サヨナラ2ランがなかったら、この最多勝はなかった。他にもたくさんの力に支えられた19勝だということを、フェリックス自身、感じていると思う。
フェリックス、まずはア・リーグ最多勝投手、おめでとう!

Texas vs. Seattle - October 4, 2009 | MLB.com: Gameday

アーズマ、キンズラーを三振 キャッチャー ロブ・ジョンソン
シーズン最終戦の最後を締めたアーズマとロブ・ジョンソン
イチローとズレンシック


イルカ







damejima at 07:49

September 03, 2009

初回にヒットを打ったLAAの先頭打者フィギンズは二盗を試みたが、ロブ・ジョンソンが素晴らしいコンロトールで盗塁を刺し、ビル・ホールのファインプレーなどもあってバックがヘルナンデスの立ち上がりを支え、ヘルナンデス8回無失点、14勝目。サイ・ヤング賞に一歩近づく大きな勝利と防御率アップとなった。

He and catcher Rob Johnson were on the same page the entire game.
Jim Street ,MLB.
Felix baffles Angels, outduels Kazmir | Mariners.com: News

LA Angels vs. Seattle - September 2, 2009 | MLB.com: Gameday

それにしてもわからないのは、あいもかわらずの「ロートル優先の選手起用」だ。
今シーズン残り一ヶ月しかないのに、サードのポジションを怪我明けのベルトレの打撃復調のために消費してしまい、DH枠は、チャンスを潰してばかりで打てもしないスウィニーに与え続けて終わってしまうつもりなのか。(コネ捕手城島やグリフィーは論外)
移籍後の打率が2割しかないジャック・ウェルソン起用もまったく意味がない。もし2人のウェルソンの守備力が同程度なら、打撃が良くサラリーも安いジョシュ・ウィルソンのほうをなぜ使わないのか。
打てないビル・ホールもそうだ。たしかに今日は活躍した。だが、それはたまたまそういう日もある、という程度の話。基本的にビル・ホールのスイングは酷い。いちいち大きく反動をとってからでないと振れない。あんな酷いリズムの取り方で、手元で変化するメジャーの球を、カラダに近いポイントで人並みにバッティングできるわけがない。

こういう若手軽視で「不良債権を貯め続ける」選手起用は、ここ何年もシアトルでやり続けている。セプテンバー・コールアップも、毎年毎年チーム順位がたいしたことがないクセに、懲りもせずに、老人たちの帳尻打撃ために無駄にし続けている。
例えば打撃が同じ程度なら、サラリーが安く、今後の伸びしろが期待できる若い選手を使うほうが予算が節約できるし、また、もし守備が同程度なら打てる選手のほうを使ったほうがチームは勝てる。それなのにサラリーが高いのに成績は若手とかわりばえしない老人ばかりをスタメンに使い続けてきた。ロブ・ジョンソンと城島のチョイスにも同じようなシアトル独特の若手軽視は表れている。

なぜそんな単純な選択すらできないのか。
こういう起用の間違いで、何人有望選手を外にほうりだしてきたか。

2009のセプテンバー・コールアップでも、ウオッシュバーンを安売りしてしまったせいでワイルドカード絶望のクセに、チームの方針転換もたいしてしていない。若手を上げて経験を積ませることもせず、9月というのに、老人たちばかりスタメンに留まっている。

これで来年のチームが良くなるわけがない。
コアな観客層は既に8月以降、とっくに今年のチームマネジメントの無理なローテ投手陣改造失敗によるワイルドカード争い脱落に呆れてスタジアムを離れている。



今日のフェリックスは114球で、ストライク67、ボール47で、ストライク率は58.9%で、彼の数字としてはよくない。8月上旬に一時改善されてきていたストライク率だが、8月下旬以降、また下がってきたのが、なんとも気になる。
四球3個は、このところのヘルナンデスにしては多い(ヘルナンデスは自分の出した四球にイライラして崩れる部分もあるから注意が必要だ)打者に対して初球がボールになると、ボール先行してカウントを悪くしやすい。
ただ、強打者ぞろいのLAAに、「初球は絶対にストライクを投げる」と決めてかかると、狙い打ちされて自滅する、ということもある。兼ね合いが難しいが、今日はそこはうまくいっていた。
8回無失点に抑えられたのは、ボール3カウントから投げるストレートにバットをへし折る球威があったことや、ゲーム終盤アウトコースに使ったシンカーでストライクがとれるようになって、球数が一気に節約できたことが大きい。
悪いなりにロブ・ジョンソンがまとめた、というところ。

8月1日  104球58ストライク 55.8% 四球4
8月7日  113球70ストライク 61.9% 四球6
8月12日 105球67ストライク 63.8% 四球4
8月18日 106球69ストライク 65.1% 四球1
8月23日 101球67ストライク 66.3% 四球0
8月28日 104球63ストライク 60.6% 四球1
9月2日  114球67ストライク 58.9% 四球3



今日最も圧巻だったのは、ヘルナンデスがトリー・ハンターから奪った2三振も素晴らしいが、むしろ、9回にアーズマが対戦した2人目の打者モラレスからとった空振り三振が素晴らしい。素晴らしいコントロールと配球だった。
今シーズン急成長したモラレスは長打率なんと6割に迫るLAA期待の若手だが、1−0からlアウトコース一杯に速球で2ストライクをとって、1−2と追い込んだ後に、3球目のストレートとまったく同じ軌道、まったく同じ腕の振りから、スッと落ちる4球目の2シームを投げ、見事に空振り三振させた。
振っても三振、振らなくても三振。完璧な1球だった。

2009年9月2日 9回モラレス三振9回 モラレス 三振


アーズマは誰がキャッチャーでも同じ、と、思い込んでいる人もいるかもしれないが、そんなことはない。アーズマは、かつてのビッグスリー同様、ロブ・ジョンソンが受けたほうがずっと成績がいい。
アーズマがロブ・ジョンソンに投げるときは、
「城島より被打率が1割も優れている」
「城島が受けるより三振が多く、四球が少ない」
「その結果、SO/BBが城島の2倍優れている」

これが事実だ。

      BB SO SO/BB 被打率
ジョンソン 14 43 3.07 .154 (35ゲーム117打席)
城島    13 21 1.62 .250 (22ゲーム84打席)

アーズマの1ゲームあたりの三振と四球
ジョンソン 1.23三振 0.40四球
城島    0.95三振 0.59四球
(2009年9月1日現在)


ヘルナンデス2009全登板ゲームログ

4月6日  6回自責点1  城島 QS
4月11日 5回自責点5  城島
4月17日 6回自責点3  ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0  ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0  バーク QS 9三振
5月4日  6回自責点6  城島 負け  9三振
5月9日  4回自責点5  城島 負け
5月14日 7回自責点0  ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島 負け
5月24日 8回自責点1  ジョンソン QS 10三振
5月30日 6回2/3自責点0  ジョンソン QS
6月5日  7回自責点1    ジョンソン QS
6月10日 7回自責点1    バーク QS
6月16日 9回自責点0    バーク QS
6月21日 7回1/3自責点0 バーク QS 8三振
6月27日 8回自責点0    ジョンソン QS 9三振
7月3日  7回自責点3    ジョンソン QS
7月9日  8回自責点1    ジョンソン QS
7月17日 8回自責点2    ジョンソン QS 8三振
7月22日 7回自責点1    ジョンソン QS 8三振
7月27日 5回2/3自責点7 ジョンソン
8月1日  7回自責点2    ジョンソン QS
8月7日  6回自責点3    ジョンソン QS
8月12日 7回自責点0    ジョンソン QS 10三振
8月18日 7回自責点1    ジョンソン QS 9三振
8月23日 6回自責点3    ジョンソン QS
8月28日 7回自責点3    ジョンソン QS
9月2日  8回自責点0    ジョンソン QS






damejima at 11:21

August 18, 2009

この8月12日のゲームは映像で見ていないのだが、疲労回復を理由にロブ・ジョンソンを1ゲーム休ませたくらいだから、大変なゲームだったことは容易に想像できる。
それはそうだ。ついこの間、完全試合をやったばかりのホワイトソックスのエースと、シアトルのエースの激突で、9イニング+5イニング、1試合半もやったのだ。疲れないほうがおかしい。
Griffey gives Mariners win in 14 innings | Mariners.com: News

サードランナーを刺したロブ・ジョンソンの強肩
Baseball Video Highlights & Clips | CWS@SEA: Johnson's pickoff gets Podsednik - Video | MLB.com: Multimedia

ヘルナンデスはこのゲームで10三振を奪っている。2ケタの三振を奪うのは、5月24日のサンフランシスコ戦以来。つまり、ひさびさにヘルナンデスが、世間の人の言う「ヘルナンデスらしい」ピッチングをした、ということになる。(実際のヘルナンデスはストレートで三振をとるピッチングばかりしているわけではない)
2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。

この8月12日、ヘルナンデスがひさびさの2ケタ三振で自責点ゼロと、ヘルナンデスらしいピッチングをできたについては、7月27日にブルージェイズに打ちこまれた次の登板でヘルナンデスがわずか2三振で勝利投手になった8月1日のゲームでの勝利がたいへん大きい。

2009年8月1日、ロブ・ジョンソン、ロウを好投させて終盤を締め、超苦手の『ビジターTEX戦、2009年初勝利』達成。数々のファインプレーにも助けられたヘルナンデスは、粘りの12勝目、ERA2.78、QSも達成。



8月1日のゲームはよく覚えている。象徴的なのが三振数で、わずか2つしかない。奪三振数のランキングでも上位のヘルナンデスが、わずか2三振で勝ち投手になったのである。いかに彼の調子がホンモノでなかったかがわかる。
この前の登板の7月27日、疲労のたまったヘルナンデスはブルージェイズ相手に11安打2ホームランを打たれ、7失点していた。続く8月1日のゲームでも、どの球種もキレがなく、ヘルナンデスは前回の登板の大敗から完全には復調していなかった。

だが、その大敗で自信が揺らぎかけたヘルナンデスを、野手とブルペン、そしてロブ・ジョンソンがよく助けた。守備のファインプレーとセットアッパーのロウの好投などに助けられた。あんなに良いロウは今まで見たことがない出来だった。



投手というものは、シーズンずっと好調をキープできたら、そんな旨い話はないわけだが、世の中、そう甘くはない。たとえ多少調子を落としているときでもマウンドに上がらなければならないことがある。それがローテの中心を背負うエースというものだ。


だからキャッチャーは本来、投手の調子によって多少はリード内容を変えなければならない。

そんなこと、誰でもやっている、と思うかもしれない。

しかし、例えば、9三振を奪いながらヘルナンデスが6失点して負けた5月4日のゲームを見ればわかる。キャッチャーは城島だ。
この5月のゲームは、自軍の先発投手の調子も、相手打線の調子もおかまいなしに、馬鹿のひとつ覚えで三振をとりにいく城島マスクの典型的ゲームのひとつで、この5月の3連敗以来、ヘルナンデスは城島相手に投げるのを一切止めた。


ローテからはずして休ませることのできない主力投手の調子がたまたま良くないことは、往々にしてある。8月12日のヘルナンデスも、ストレートにいつもの勢いがなく、また変化球のコントロールもイマイチだった。
そういう場合に、投手に「三振を無理にでも奪いにいくような投球」「無理にコーナーを狙い続けるような配球」、あるいは「盗塁を刺しやすくするためだけの配球」を要求し続けていたら、そんな馬鹿なキャッチャー相手に、誰も投げようとは思わなくなるのは当然だ。

それなのに、投手の球が真ん中にそれてホームランを打たれでもしようものなら、「城島が構えたミットにボールがこないで、逆球が来た。悪いのは投手で、城島は悪くない。」などと、馬鹿丸出しの話を得意満面でしゃべる馬鹿が、ファンにも、解説者にもいる。どこまで馬鹿なのだろう。おそらく、自分が無知と恥を晒しているのがわからないのだろう。



もし8月1日のゲームで、城島の馬鹿リードのようなことをしていたら、確実にヘルナンデスは2連敗して調子を崩し、精神的にも崩れていたことだろう。それが、5月4日のゲームと、8月1日のゲームの違い、コネ捕手城島と、ロブ・ジョンソンの違いである。
ロブ・ジョンソンはこの8月1日のゲームでは、このところ初回からストレートを狙い打たれがちだったヘルナンデスに、変化球主体で投げさせたりしつつ、無理に三振を奪いにいくような配球をしないことによって、けして調子のよくはないヘルナンデスに結果的に12勝目をプレゼントしている。

そんな8月1日のゲームから用意されていた「ヘルナンデスの再生」が果たされたのが、この8月12日の完全試合男バーリーと投げ合ったゲームである。ロブ・ジョンソンもほっとして、その夜は疲れて爆睡したことだろう。


ヘルナンデスの2009全登板ゲームログ

4月6日  6回自責点1  城島 QS
4月11日 5回自責点5  城島
4月17日 6回自責点3  ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0  ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0  バーク QS 9三振
5月4日  6回自責点6  城島 負け  9三振
5月9日  4回自責点5  城島 負け
5月14日 7回自責点0  ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島 負け
5月24日 8回自責点1  ジョンソン QS 10三振
5月30日 6回2/3自責点0  ジョンソン QS
6月5日  7回自責点1    ジョンソン QS
6月10日 7回自責点1    バーク QS
6月16日 9回自責点0    バーク QS
6月21日 7回1/3自責点0 バーク QS 8三振
6月27日 8回自責点0    ジョンソン QS 9三振
7月3日  7回自責点3    ジョンソン QS
7月9日  8回自責点1    ジョンソン QS
7月17日 8回自責点2    ジョンソン QS 8三振
7月22日 7回自責点1    ジョンソン QS 8三振
7月27日 5回2/3自責点7 ジョンソン
8月1日  7回自責点2    ジョンソン QS 2三振 勝ち
8月7日  6回自責点3    ジョンソン QS
8月12日 7回自責点0    ジョンソン QS 10三振







damejima at 14:55

June 23, 2009

この日のスコアは4-3。ロブ・ジョンソン先発ゲームの常で、僅差でシアトルの勝ちにみえるが、実際には、投手陣の自責点は1点のみであることに注意されたし。1回の失点はロブ・ジョンソンのスローイングエラー、9回の失点はセカンドセデーニョのエラーがらみ。
バルガスはこれで3勝目。ゲーム後のインタビューで彼は6月14日の敗戦後に監督ワカマツが使った「ゲームプラン」という言葉を使いながら、ロブ・ジョンソンとバッテリーを組んだことで「ゲームプラン」どおり非常にうまくやれたことを喜んだ。
最近DL入りしてしまったベダードは規定投球回数が足りなくなり、ERAランキングから消えてしまったが、こんどはバルガスが規定に達すればア・リーグERAランキングに登場する日が来る可能性が出てきた。
Arizona vs. Seattle - June 20, 2009 | MLB.com: Gameday


この日のワカマツとバルガスのインタビューを読むには、5月29日LAA戦のバルガスの好投を頭にいれ、「プチ城島問題」である「キロス問題」の経緯もおさらいしつつ、6月14日のコロラド戦で負けた後のこの2人のインタビューを読んでおくと、なお一層面白い。
ワカマツがなぜいつも「アナハイムでのバルガス好投」を引き合いに出すのか、バルガスがなぜ「ゲームプラン」という言葉を使いロブ・ジョンソンを褒めちぎるのか、ロブ・ジョンソンがなぜ「バルガスの得意のチェンジアップ」について延々と説明するのかがわかるからだ。
2009年5月29日、ロブ・ジョンソン、バルガスを6回1/3QS、ホワイトを2試合連続ホールドに導いてLAA撃破、連勝を果たす。
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)
2009年6月16日、バークはヘルナンデス完封ゲームでついに「プチ城島問題」を抱えるキロスに実力で引導を渡した。(「キロス問題」まとめつき)


必読資料A 6月14日コロラド戦 敗戦後インタビュー
Rainy, fateful fifth costly for Mariners | Mariners.com: News
必読資料B 6月20日アリゾナ戦 勝利後インタビュー
Vargas steps up in Mariners' victory | Mariners.com: News


資料Aで監督ワカマツは、バルガスの6月14日敗戦についてこう言っている。"(一部略)since that game in Anaheim, he hasn't looked as crisp."「(5月29日の)アナハイム戦以来、ピリっとしない」。
他方、1週間後の資料Bで監督ワカマツは、好投したバルガスについて、"I thought Vargas threw a great game, as good, or close to, the game he threw in Anaheim," Wakamatsu said. "He looked sharp, he looked fresh."と、またもや5月29日LAA戦を引き合いに出しながら、「あのアナハイムのゲームと同じか、近いくらい素晴らしい出来」と、またしてもLAA戦にこだわりつつ、妙な褒め方をしている。

ワカマツは、よほど5月29日LAA戦のバルガスと比べて印象づけたいらしい。

資料Aでのワカマツ発言について、このブログではこう書かせてもらった。
「正直言って、かなりガッカリさせられた。たぶん、シアトル投手陣も、このワカマツ発言には相当がっかりしたのではないかと想像する。アナハイムでのLAA戦のキャッチャーは、もちろん我らがロブ・ジョンソンだ。バルガスだって言いたいのは「あのLAA戦とコロラド戦では、キャッチャーが違うじゃないですか?なんでそこがわからないの?」という部分が多々あるはず。『ロブ・ジョンソンなら、サインに首を振らなくても、十分QSさせてくれたぜ?』というわけだ。」



バルガスは6月に入って9日、14日と2連敗してしまったが、捕手はバークとキロスで、5月29日LAA戦のロブ・ジョンソンではない。
特に14日のキロスとバッテリーを組んで大敗したコロラド戦については、当事者ではないジム・ストリートでさえ「この敗戦にはバルガスがキロスとバッテリーを組んだことも要因」と公式サイトで明記するほどバッテリー間の息があわず、バルガス自身も珍しくキロスを名指ししてまで「息があわないこと」を主張した。
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(1)
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)

ところが6月14日の話(資料A)では、忌引でゲームを休んでいたロブ・ジョンソンの復帰がアリゾナ戦で予定されていたにもかかわらず、6月19日以降のバルガスの登板がロブ・ジョンソンが捕手の「土曜」ではなく、1日余分に休養を入れてキロスが捕手かもしれない「日曜」になるらしいことを、公式サイトのジム・ストリートが書いていた。

だが、それでは意味がない。わざわざバルガスが「息が合わない」と、チームメイトのキロスを名指しするリスクを冒してまで自己主張した意味がなくなる。表向きは「休養もいいかもね」などと言っていても、バルガスの休養についての話ぶりはどこか上の空だったのは、そのせいだ。

ワカマツがこだわる「5月29日LAA戦好投の再現」や、「バルガス流のチェンジアップ主体のゲームプランにのっとった試合運び」をバルガスに要求したければ、ワカマツはバルガスの登板をを日曜にズラすべきではないのである。
バルガス登板がロブ・ジョンソンが捕手の土曜で再度バルガスが投げてみてこそ、バルガスが捕手キロスに不満を漏らした意味も明確になり、5月29日LAA戦の好投の要因がどこにあったのかわかり、ジム・ストリートが公式サイトに「キロスとバッテリーを組んだことも敗因」とリスクを犯してまで書いた意味もある
日曜にバルガスがキロス相手に投げたのでは、バルガスのチームメイト批判を懲罰するペナルティにしかならなくなってしまう。
今回のアリゾナ戦でのバルガス登板には、いろいろな人がやや危ない橋を渡ってまで主張するだけの期待がこもっていた。


しかし、ワカマツはちゃんと動いてくれた。
6月19日にキロスをDFAにし、かつ、バルガスの登板を21日の日曜に延ばすことなく、6月20日のロブ・ジョンソンがマスクのゲームにもってきて、バルガスの好投を引き出したのである。


これで、バルガスが喜ばないわけはない。
バルガスとロブ・ジョンソンは周囲の期待に応えて、初回こそ失点したが、その後の17人を連続で凡退させる偉業をやってのけた。


このブログも、資料Aでのワカマツ発言について「正直ガッカリした」と書いたことは撤回しようと思う。
この記事の後編(2)では、ロブ・ジョンソンがコントロールした「バルガスのチェンジアップ主体のゲームプラン」の一端に触れてみる。






damejima at 00:50

June 06, 2009

非常に緊迫した締まったゲームだった。クロスゲームを台無しにしたのはもちろんレフトバレンティンのまずい守備だが、延長に突入した時点でレフトを守備のいいチャベスにかえる工夫をしないこと、そして9回裏に8番セデーニョへの代打ではなく9番グティエレスへ代打を出したこと、しかも打てるとも思えないグリフィー、とか、監督ワカマツのこの日の采配には首をかしげるという話はわかる。
"It's a play that I have to make," Balentien said. "I have no excuse to not make that play."
http://seattletimes.nwsource.com/html/mariners/2009307428_mari06.html
グティエレスのスーパーキャッチはもちろん、8回、9回、10回と、ロブ・ジョンソンと内外野の好プレー連続グッジョブで、なんとかもちこんだ延長戦である。もったないことをした。

ロブ・ジョンソンの今日のプレーは公式サイトのリプレイに2つ上がっている。ロブ・ジョンソンの好プレーがMLB公式のサイトに上がるのは、6月3日のボルチモア戦の2つに続くもの。このところ、リード以外の面での好プレーが際立っている。
ロブ・ジョンソンのMLB公式サイトビデオ集
http://seattle.mariners.mlb.com/search/media.jsp?player_id=453531

先発ヘルナンデスは、ロブ・ジョンソンを捕手に7回自責点1でQS。これで今シーズンのQSは7個目。ロブ・ジョンソンをキャッチャーにしたケースのERAはとうとう1.09まできた。そのうち1点台を切るのも目前である。
Felix Hernandez Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

2009年6月5日 ア・リーグERAランキング2009年6月5日
ア・リーグERAランキング
ヘルナンデスは10位

ロブ・ジョンソンは6月、すでに4ゲームで3つ目のQS。

QSは達成できたヘルナンデスだが、しかしこのところのピッチングには「攻め」の姿勢があまり感じられないときが多い。
初球や2球目に投げるシュート回転で外に逃げる球がことごとくボールになってしまうのがよくない。GameDayで見るといちおう4シームという表示にはなっているが、実際には、外にかなりシュート回転して逃げるカットボールのような球が多い。そのため、どうしてもカウントをとりにいってシングルを打たれたり、カウントを悪くして四球を出したりして、ランナーを貯めたりもした。
だが、ピンチに強いのがロブ・ジョンソンのいいところ。後続にタイムリーを許さずに、延長戦にまでもつれる粘り強いゲーム運びをした。
かえすがえすも、もったいないゲームだった。
Minnesota vs. Seattle - June 5, 2009 | MLB.com: Gameday

8回表、本塁突入阻止。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4896295
ランナーセカンドから、いつも強いスイングをするブライアン・ブッシャーの強烈な当たりはセカンド強襲内野安打。セカンド・ロペスが横にはじくのを見て、セカンドランナーのトルバートがホームをつくが、キャッチャーのロブ・ジョンソンがランナーを思い切り弾き飛ばすほどのホームブロッキングをみせてアウト。

9回表、二塁スチールを刺す。
2アウトからスパンが歩いて、バッターはただいま絶好調のマウアー。カウント1−1になって、ここで痺れを切らしたミネソタベンチが動いて、ランナーがセカンドに走る。ロブ・ジョンソンからのセカンド送球でアウト。マウアーにタイムリーを許さずチェンジ。

10回表、スクイズをウエスト。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4896937
この回の先頭は前の打席でランナーが盗塁死したマウアーの再度の打席。レフトへの大きな当たりだったが、レフト・バレンティンが完全に目測を誤って2塁打になってしまう。この時点で9回表の盗塁死のプレーはある意味、無になってしまった。モーノー敬遠で、1,2塁。
5番クベルの当たりはセンターへの大飛球。グティエレスが背走しつつ、フェンスを越えるか越えないかの大飛球を超ファインプレーでキャッチ。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4896903
素晴らしすぎるグティの守備。セカンドランナーはタッチアップで、1、3塁。5番トルバートのところで、またもやミネソタベンチが動いた。スクイズだ。
ここで、なんとシアトルバッテリーがウエスト、ランナーを三本間でタッチアウトにした。素晴らしいプレーの連続だった。

だが・・・。
ここでレフトへの飛球をバレンティンが最初前進して、後退するようなまずい守備でタイムリーエラー。彼は打球判断を今日2つ間違えた。


ヘルナンデスの捕手別勝ち負け
ロブ・ジョンソン 3勝0敗
41回2/3 自責点 ERA1.09

城島       1勝3敗 ERA7.43
バーク      1勝0敗 ERA0.00


4月6日  6回自責点1  城島 QS
4月11日 5回自責点5  城島
4月17日 6回自責点3  ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0  ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0  バーク QS
5月4日  6回自責点6  城島
5月9日  4回自責点5  城島
5月14日 7回自責点0  ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島
5月24日 8回自責点1  ジョンソン QS 10三振
5月30日 6回2/3自責点0  ジョンソン QS
6月5日  7回自責点1    ジョンソン QS 10三振



damejima at 15:04

June 04, 2009

ロブ・ジョンソンが素晴らしい強肩を2度にわたってみせてピンチを2度しのぎ、サヨナラ勝ちに結びつけた。
イチローが27試合連続安打達成し、チームは2連勝。めでたい。イチローの愛犬「一弓」がご主人様の記録達成を見るためにスタジアムにやってくる日はまだまだ先のことになるが、来週から始まる遠征も楽しみだ。

http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4862585
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4861881

勝ち投手は、LAA第3戦でサヨナラを喫したアーズマ。疲労から2日の休養をもらったようだが、これで自信を取り戻してくれることだろう。
それにしても、逆転2ランを打っていながら、9回裏1死3塁でイチロー、ブラニヤンと、2人も続けて敬遠の後でベルトレ勝負とは、この打順はなかなか面白い。ベルトレも試合後のインタビューで苦笑いしていたようだ。
Baltimore vs. Seattle - June 3, 2009 | MLB.com: Gameday

最初の場面は6回。

ベルトレの逆転2ランで1点リードをもらいつつ、それなりに好投していたバルガスだったが、週間MVPをとったばかりの好調スコットにタイムリー・ツーベースを打たれて同点にされ、なおも2死2,3塁。
ここで投手が変わり、バルガスはあとアウト2つというところで惜しくもQSを逃したが、ERAは1.93。あのグレインキー並みの数字をキープしているが、この素晴らしい数字を作った捕手はやはりロブ・ジョンソンである。
この一打同点のピンチで、ロブ・ジョンソンがサードランナーのハフをピックオフで刺した。いわゆる矢のような送球というやつ。ロブ・ジョンソンの強肩が再逆転のピンチを救った。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4862585

May 3 OAK W 8-7 2回1/3自責点0 ジョンソン(延長15回)
May 8 @MIN  L 11-0 1回1/3自責点0 城島
May 12 @TEX L 7-1 5回自責点1   ジョンソン
May 17 BOS  W 3-2 5回1/3自責点1  ジョンソン
May 22 SF   W 2-1 7回自責点1   ジョンソン QS
May 29 @LAA W 5-2 6回1/3自責点2 ジョンソン QS
Jun 3  BAL   W 3-2 5回自責点2   ジョンソン

ジョンソン 33回自責点7  ERA 1.91
城島    1回1/3自責点0 ERA 0.00
Jason Vargas Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


二度目の場面は同点で迎えた9回表。

クローザーのアーズマが先頭ハフにシングルを打たれ、無死1塁。ここで打席は巧打者モーラ。3−1の厳しいカウントになって、ランナーのハフがスタートを切る。エンドランだ。打者モーラはファウルで、フルカウント。
ここから1塁ランナーのハフは全球スタートを切る。このきつい展開の中で、6球目でバッターのモーラが三振、ロブ・ジョンソンがセカンドに送球し、走者ハフをゆとりをもって刺し、三振ゲッツーでピンチを切り抜けた。
http://seattle.mariners.mlb.com/media/video.jsp?content_id=4861881


今日投げた投手たちは、ベダードやウオッシュバーンのようなERA3点台の安定感のある投手ではなく、9回のアーズマも、LAA戦サヨナラ負けの影響が残っているのか、多少球は上ずっていた。
それだけに、この2つのピンチをロブ・ジョンソンの肩で余計な失点無しに抑えたことは非常に大きく、9回裏のサヨナラ劇の裏の主役はロブ・ジョンソンだったといえる。



ただ、勘違いしてはならないことが、ひとつある。

それは「牽制死、盗塁阻止は、よくも悪くもやはり、たかがひとつのアウトにすぎない」ということだ。

今日のようなクロスゲームなら、ロブ・ジョンソンの2つのアウトは価値がある。たしかに、キャッチャーの肩がメンタル面の弱いシアトルのブルペン投手の気分を楽にして、ゲームを締まったものにしていく効果はある。だが、もしそのアウトがなくとも、投手は打者を抑えることができたかもしれないし、野手のファインプレーでチェンジにできたかもしれない。

そもそもシーズンで捕手の肩でとれるアウトなど、数はしれている。
そんなことのために先発投手に慣れないクイックモーションを強要して調子を狂わせるくらいなら、毎試合5失点しているダメ捕手の失点そのものを減らすために、クビにしたほうがずっと早い。




もしどのゲームでも5失点してしまうダメ捕手城島が、今日のゲームの先発捕手だったとしたら?

コネ捕手城島はロブ・ジョンソンと比べ、常に失点が2点以上多いダメ捕手である。今日のゲームの最終回は、同点ではなく、いつものランナーが出た後の単調リードで、2点以上負けていたはずだ。
2点以上リードされた終盤ともなれば、打撃面では、いくらワカマツがバントが好きでも、細かいバッティングやバントを打者に要求できっこない。これが城島が捕手に復帰した5月に突然シアトルの打撃が2008シーズンのような粗い馬鹿バッティングに戻ったメインの理由だ。
また投手起用でも、アーズマやケリーなど登板させられるわけがない。それどころか、登板するのは並以下のブルペンか敗戦処理投手になるから、2点リードされるどころか、終盤さらに失点し、もっと酷い惨敗スコアだった可能性は高い。
仮に1つや2つ牽制や盗塁阻止でアウトにした程度では、城島が先発するゲームの場合は惨敗ゲームにしかならない。勝てるわけがない。

肩の強さが本当の意味で活かせるのは、ロブ・ジョンソンがやっているようなクロスゲームだ。締まった展開でないと意味がない。グダグダな大量失点ゲームしかできいない城島の場合、肩などなんの意味もなさない。


また、この期に及んで打者としての城島に期待する野球音痴の馬鹿がいまだに存在するようだが、このダメ打者にして、どんなゲームでもヒトより2点失点するダメ捕手でもある城島を、打撃面での理由で先発で使うなど、とんでもない。ありえない。
ダメ打者城島の打撃がメジャーで長打を量産できる代物ではないことなど、この3年でとっくに証明された。
また、四球を選んだりシングルヒットを重ねることで、高いOBP(出塁率)でチームに貢献できるタイプでもないことくらい、とうの昔に、NPB時代に既に証明は済んでいる。
城島が盗塁を数多く刺したといわれる2007年、このダメ打者がシーズンにいくつ併殺打を打ったか?ア・リーグ最多クラスの20を越える大量の併殺打を打って、40以上のアウトを量産したのだ。30や40、盗塁を阻止したところで、帳尻すらあわない。それに他の捕手との差など、数える程度の差しかない。


控え捕手の出るゲームを除いた100ゲームで、「城島が毎試合絶対に2点ずつ打点を挙げられる。100本ホームランを打てる」とでもいうのならともかく、毎試合ヒトより2点ずつ多く失点するようなコネ捕手をゲームに出す必然性など、最初からどこにもない。
それどころか、このダメプレーヤーをゲームに出さないことでチームが「あらかじめ約束された失点」を大きく減らすことが、シーズンを「普通に」戦える第一歩だ。

この先、こんな捕手を正捕手に復帰させるようでは、万年最下位、永久Bクラスは確定してしまうのである。



damejima at 13:56

April 24, 2009

2008シーズン春にバークを誉め、一時は専属捕手制移行かとも言われたウオッシュバーンだが、2009シーズンにバッテリーを組んだロブ・ジョンソンの若さについて絶賛するコメントを出した。彼が強調しているのは、若者らしい常識にとらわれない大胆なリード、スムーズなコミュニケーション能力、そして勤勉な下調べの努力などである。


以下の訳文を読む上では、いくつかのイディオムを知っていなければならないだろう。
second straight
2つの連続した」という意味で、「2球目の直球」という意味ではない。だからsecond straight changeupとは「直球に続けてチェンジアップを投げた」という意味でもなければ、「第二のストレートといえるほどの威力あるチェンジアップ」という意味でもない。
works your tail off
work your socks off | work your tail off
これは、上のサイトの説明にある通り。work hard=懸命に働くという意味。「靴下が脱げるほど激しく働く」とか、「子犬が千切れるほど尻尾を振るように、尻尾が千切れるほど、せかせかと働く」と表現したほうが、その一生懸命さが伝わってくる、というような感じの英語的表現だ。


Johnson a boon to Mariners' pitching
マリナーズのピッチングの恵みとなっているジョンソン

By Doug Miller / MLB.com
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20090423&content_id=4400686&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea&partnerId=rss_sea

Starter Jarrod Washburn, who has started the season 3-0 with a 1.71 ERA, however, said Johnson has something to do with it, too.
Washburn pointed out a specific instance from Tuesday night's win in which Johnson called for a second straight changeup with one out and a runner on third base.
"I would never have even thought to throw that pitch, but once he called for it, I was thinking, 'Yeah, why not?' I threw it, got a soft groundout that held the runner at third, and struck out the next guy to get out of the inning," Washburn said.


防御率1.71、3勝0敗でシーズンをスタートしたスターターのウオッシュバーンは、ジョンソンの存在もそのこと(=今年のシアトルの投手たちの好調ぶり)に関連していると言う。
ウオッシュバーンは的確な例として、火曜の夜の勝利から、1死3塁でジョンソンが2球連続のチェンジアップを要求したケースを挙げた。
「僕ならその球を投げるとは一度も思いさえしないだろうけど、ロブがそれを要求してきてね。考えたんだ。『うん。投げてもいいじゃないか』って。で、投げて、ゆるいゴロのアウトがとれて、ランナーはサードに釘付けさ。次のバッターを三振させてイニングを終われたんだよね。」

Washburn added that Johnson is a quick learner, so the pregame meetings in which pitcher and catcher go over the tendencies of hitters on each opponent have gone smoothly and Johnson is doing his homework well.
"He's so good at communicating during a game," Washburn says. "I'm 100 percent confident in anything he calls. He likes to talk, he likes to ask questions, and he isn't afraid to ask questions. He knows there's lots to learn. It's good to see from a kid like him."

ウオッシュバーンは、ジョンソンは覚えが早いので、試合前に投手と捕手が対戦相手の打者の傾向を調べるゲーム前ミーティングもスムーズにいくし、事前の下調べもよくやってくる、ということも付け加えた。
「彼はゲーム中、コミュニケーションがとてもいいんだ。僕は彼がどんな球をコールしてきても100%信頼してるよ。彼は話好きだし、質問好きだし、質問することを恐れないんだ。彼は学ぶべきことがたくさんあることを知ってる。彼のような若者にとってはいいことだね。」

Mariners manager Don Wakamatsu, a former big league catcher himself, agrees.
"He works his tail off, and that's why he made the club," Wakamatsu says. "He puts a lot into his relationships with the guys on and off the field. He's done a good job."

彼自身メジャーの捕手経験のあるマリナーズ・ワカマツ監督もそれに同意する。「彼はハードワークしてる、それが彼がクラブの仲間になれた理由。彼はフィールドの内でも外でも選手たちと関係をたくさん作ってる。よく働いてくれてるよ」



damejima at 14:52
ハワイ移民150周年
No Ichiro, No watch.

Play Clean
日付表記はすべて
アメリカ現地時間です




Twitterボタン

アドレス短縮 http://bit.ly/
2020TOKYO
think different
 
  • 2014年10月31日、PARADE !
  • 2013年11月28日、『父親とベースボール』 (9)1920年代における古参の白人移民と新参の白人移民との間の軋轢 ヘンリー・フォード所有のThe Dearborn Independent紙によるレッドソックスオーナーHarry Frazeeへの攻撃の新解釈
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年6月1日、あまりにも不活性で地味な旧ヤンキースタジアム跡地利用。「スタジアム周辺の駐車場の採算悪化」は、駐車場の供給過剰と料金の高さの問題であり、観客動員の問題ではない。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
  • 2012年6月29日、『父親とベースボール』 (1)星一徹とケン・バーンズに学ぶ 『ベースボールにおける父親の重み』。



Categories
ブログ内検索 by Google
Google

livedoorブログ内検索
Thank you for visiting
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

free counters

by Month