自軍投手たちの「城島配球批判」

2011年9月13日、阪神のヴェテラン下柳投手の「投手を潰すキャッチャー」と出会ってしまった不幸。
2010年8月7日、カウント2−2からピッチアウトしてフルカウントにしてしまい、その後タイムリーやホームランを浴びるダメ捕手城島のスタンドプレーぶり。
2009年12月22日、「投手コーチ・アデアとの打ち合わせを無視し、モローにカーブのサインを一切出さなかった城島」に関する記録。投手たち自身の「維新」による城島追放劇の舞台裏。
2009年12月21日、モローのトレードにおける「ロブ・ジョンソン補正」、「城島補正」をどう見るか。
2009年10月16日、ソフトバンク田上が楽天・山崎から浴びた3ランから、なぜ「彼ら」が城島そっくりなのかを考える。
メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(8)「配球しないで給料をもらえる捕手」を縁切りしたヘルナンデス
2009年6月30日、コネ捕手城島の配球ミスでAロッドに2ランを打たれたジャクバスカスは試合後に「全球ストレートなどありえない」と後悔をクチにした。(城島復帰3ゲームで2本目の併殺打)
2009年6月11日、オルソンの神経質なピッチングを通じて、城島の「コーナーをつきたがる配球の欠陥」を考える。
2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
2008年4月19日、新人投手ディッキーすら後悔をクチにした。
2008年4月15日、ウオッシュバーンは「城島のサイン通り投げた後悔」をクチにした。

September 14, 2011

2005年のセ・リーグ最多勝投手、阪神タイガースのヴェテラン下柳剛投手が実質来季の戦力外と考えられているらしい、という記事を読んだ。
MLBでも日本でも、ダメ捕手城島の被害を直接受けるのは、やはり投手自身なのだと、あらためて痛感する。下柳投手の理不尽な処遇に同情を禁じ得ないのはもちろんだし、現場で起きている現象の根にある原因をきちんと見抜く目のない球団に呆れもする。
虎投支えた下柳…戦力外「まだまだ現役で」 (サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

ダメ捕手城島とバッテリーを組まされる、ということは、投手にしてみれば、マイナス要素でしかない
シーズン成績を落とされる程度で済めば、まだいいほうだ。場合によっては、選手生活そのものを脅かしかねない。城島を嫌って他球団に移籍できる余裕のある投手は1年かそこら我慢すれば済むかもしれないが、そうでない投手にしてみれば死活問題だ。
ホームランを打って助けてくれるどころか、打率はスタメン最低レベル、併殺打だらけで、配球はダメ、キャッチングもダメ、セカンドにスローイングすれば暴投だらけで盗塁阻止もたいしたことはない。

だが、不幸なことに、野球の現場を知らない球団フロントやネクタイ族の人々、あるいはキャッチャーが投手成績に直接与える多大な影響に理解の乏しい監督やジェネラル・マネージャーには、「城島問題」の深刻さがまるで理解されず、ダメ捕手と無理につきあわされる投手だけが、長期間にわたって投手成績やメンタルに甚大な被害をこうむるハメになる。

シアトル・マリナーズで長年我慢させられてきた投手陣のうち2009年当時の主力3投手(ヘルナンデスウオッシュバーンベダード)が「城島とのバッテリーを一斉に拒否する」という思い切った行動に出たのも、「配球からなにから、ダメなのがわかりきっているキャッチャーに、自分のキャリアを台無しにされたくない」というシンプルな発想から、選手が自分から動いた結果だ。もしあのとき生ぬるいシアトル・マリナーズのチームサイドにまかせておいたら、ああいうおかしな事態は永遠に解決しなかっただろう。
その結果、城島がいなくなった翌年、ヘルナンデスがあっさりサイヤング賞に輝くことになった。こうした経緯は、ダメ捕手の阪神移籍後の体たらくを通じて、日本のプロ野球ファンの間でも明白な事実として知られるようになったので、もはや詳しく述べるつもりもない。
今年はともかく、2010年の阪神は、城島さえいなかったら優勝できる戦力が整っていたと断言できる。シーズン終盤からCSにかけての重要すぎるゲームでのヘボ・リードには、もはや憐みすら感じたものだ。
例:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月30日、逆転3ランを打った村田が「なぜ、あれほど勝負のかかった場面で、高めのクソボールを強振できるのか?」についてさえ、何も書かない日本のプロ野球メディア、野球ファンの低レベルぶり。


下柳投手は、誰にでもやってくる年齢による衰えもあるとはいえ、今シーズンの扱われ方には納得いかない部分が多々あるだろう。
長年なじんできて、今後もバッテリーを組む機会があればと願っていた矢野捕手が城島獲得をきっかけに引退に追い込まれたこと。新参の城島とバッテリーを組まされた不本意な成績。そして、シーズンもまだ終了してないというのに、「戦力外扱い」。
あらゆる点で、チームを支えてきた名選手のキャリア終盤の扱いとは思えない処遇の酷さには、同情を禁じ得ない。



下柳投手の今シーズンの登板は6回。うち4回が城島とのバッテリーで、初回と最後が藤井捕手だ。
開幕スタメンが危ぶまれた城島が、東日本大震災でプロ野球の開幕時期がズレこんだ偶然によって開幕に間に合った(もちろん、実際には「間に合って」など、いない。「間に合ったフリ」をし続けていただけ。故障は完治などしていなかったし、さらには、無理にプレーし続けることで故障をより悪化させたのは間違いない)
ちなみに、4月17日に下柳投手が、当時控え捕手だった藤井捕手とバッテリーを組んだ理由については、おそらく、今シーズンは怪我明けシーズンになる正捕手城島にチームが強制的に休養日を設定していたためだろう。(そうでもなければ、間違いなく城島は毎日マスクをかぶっていたはず)2009年にロブ・ジョンソンを指名捕手にしていたヘルナンデスのように、下柳投手が藤井捕手を指名したわけではないだろうとは思うが、情報を細かく追跡しているわけではないので、その辺はよくわからない。
4月17日 7回無失点 キャッチャー藤井
4月24日 7回自責点2 城島
5月4日  5回自責点2 城島
5月12日 2回2/3自責点2 城島
5月24日 4回自責点2 城島
6月6日 2回1/3自責点3 藤井
参考資料:阪神タイガースの先発投手とキャッチャー 全リスト - プロ野球データFreak

下柳投手とのバッテリー
藤井 9回1/3 自責点3 被安打12 与四球4 ERA 2.89
城島 18回2/3 自責点8 被安打17 与四球8 ERA 3.86



阪神が今年最も月間ERAが悪かった月は、城島が正捕手だった5月の3.41だ。城島は6月5日のオリックス戦までプレーして、リタイヤしている。9月はさすがに猛暑の夏を越した阪神投手陣全体の疲労ぶりが目立つが、藤井捕手に変わってから8月までの阪神のチーム防御率は右肩下がりに改善し続けた。
プロ野球 ヌルデータ置き場 阪神 - 投手成績一覧(月別) -

5月の3.41というチーム防御率が、高いか低いかについては、論じるまでもない。今年から「飛ばない統一球」を採用したセ・リーグで、チーム防御率2点台のチーム、ERA2点台の投手が続出している。3点台なかばなんていう防御率では首位に立てないに決まっているのが、超守備的シーズンといえる2011年のセ・リーグだ。
2011年は、マートンとブラゼルを中心にチーム全体で馬鹿みたいに打てたことで、城島がいくらチーム防御率を崩壊させていても、それを覆い隠して勝てた2010年とでは、野球そのものが違う。(もちろん、そのツケは、シーズン最後に城島のヘボリードで優勝を逃すという形で阪神球団自身が払うことになった)

2011年阪神チーム月別ERA

2011阪神の主な先発投手の月別防御率
(数字は左から、3・4月、5月、6月、7月、8月)
能見 4.05 2.87 2.17 3.24 1.43
岩田 3.79 1.71 2.05 2.36 1.88
久保 2.25 4.10 36.00 6.23 1.65
メッセンジャー 2.53 2.25 3.24 1.50 2.63
スタンリッジ  1.38 5.06 1.24 0.55 3.52
阪神タイガース投手成績 - プロ野球データFreak


防御率だけを見ると、先発投手のうち、正捕手が城島から藤井捕手に変わった恩恵が最も大きかったのは、能見投手岩田投手といえるかもしれない。たしかに、月別防御率だけを見るかぎり、この2人の防御率は、(実数でみても、近似曲線でみても)右下がりに良化し続けている。
月別の浮き沈みがけっこう激しいスタンリッジメッセンジャーの2人の外国人投手は、防御率だけでは、藤井捕手との相性は明確にはならない。だが、近似曲線が水平に近いグラフになることから、少なくとも正捕手が変わったことで「悪化」はしていない。

2011阪神 能見投手 月別防御率能見ERA

2011阪神 岩田投手 月別防御率岩田ERA



だが、今シーズンのダメ捕手城島とバッテリーを組まされるデメリットは、本来は防御率を見ているだけでは絶対にわからない
次のような要素が、防御率の数字にはきちんと反映されてこないからだ。

身体の故障を隠したままプレーを続行した城島の重要な場面でのパスボールの多さ
→チームのワイルドピッチ数の激増
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月21日、阪神ファンから罵声を浴びつつある城島の「パスボール癖」。後逸の責任回避のための「ストレートのみの勝負強要」でタイムリー多発。そして、マリナーズ時代同様の城島スタメン落ちへ。

故障から左右へシャープに動けない城島がパスボールを避けるようと、落ちるボールなど、「捕球しにくい球種」を使わないで配球しようとすることで生まれる、配球の制約
→フォークを決め球にする投手が、フォークを投げられない現象
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年5月26日、25日の阪神・ロッテ戦7回表の「ストレートしか投げる球がなくなっていっていく現象」を暇つぶしに考える。

「たとえ追い込まれても、城島がキャッチャーなかぎり、落ちる球は投げて来ない」と、バッターに配球を読まれることで生まれる無駄なヒット、タイムリー、四球


シーズン序盤よく阪神ファンの間から聞こえてきたのは、たとえ、キャッチャーの股間を抜けていくような明らかなトンネルを城島がやらかしたとしても、どういうわけか記録上はピッチャーのワイルドピッチになってしまう、というようなことが何度となくあった、という話だ。
もちろん、そういうプレーによって自責点が発生すれば、結果的に投手の責任にされてしまう。
また、城島が1塁ランナーのセカンドへの盗塁を刺したいがために、打者のアウトコースにピッチアウトするサイン出したがる、という話もシアトル時代からよくあった話だが、これが原因で四球を出してしまったケースも多々あったことだろう。


単に、相変わらずのマズい配球でチームの自責点を無駄に増やすだけにとどまらず、怪我を無理して出場し続けてマトモにキャッチングすらできず、配球にすら支障が出ている半人前のキャッチャーを相手に投げた、ほんのわずかな期間のピッチングで、「もう下柳もダメだ」なんて言われ、結婚したばかりのヴェテラン投手が働く場所を失うんじゃ、あまりにも可哀想というものだ。



damejima at 14:23

August 08, 2010

日本のプロ野球の8月3日の巨人戦で、ダメ捕手城島が「カウント2−2から、1試合に2度ピッチアウトする」という、なんとも身の丈をわきまえないプレーをしてタイムリーやホームランを打たれてチームを負けさせるという不始末プレーがあったらしい。
当然のことながら「カウント2−2からのピッチアウト」は特殊である。フルカウントになることを投手に強要する行為だからだ。その行為を我慢した上で打者にタイムリーだのホームランだの打たれた日には、投手としたら目もあてられない。

該当するゲームを見ていないし、過去のプロ野球のゲームは、MLBのGameDayのように、詳細に遡る手ごろな手段が見当たらないので、「らしい」としかいえないのだが、この「2アウトで、カウントも2−2、どうしてもランナーの盗塁を刺さなくてはならない場面でもなく、むしろ絶対に四球にすべきでない場面」なのに、わざわざ「カウント2−2からピッチアウトしてフルカウントにする」とかいうスタンドプレーは、実は8月の2回だけではない。
少なくとも今年5月の日本ハム戦でも一度やっていて、シーズンで最低3度やっていることは、ネットのブログ記事などからわかった。


この3度の「カウント2−2からのピッチアウト」には、ある共通点があるのだが、その点は誰も指摘してないようだ。
可笑しいのは、この5月1回、8月2回、計3回のシチュエーションが、3度が3度ともソックリなのだ。
 クロスゲーム
 2死1塁
 代走
 カウント2−2

まるで、特定の色を見せてからエサを与え続けていると、色を見せただけでヨダレを垂れながす犬のような、「脊髄反射キャッチャー」である。いかに普段から頭を使ってないか、よくわかる。
他に自慢できるものが無いプレーヤーだから、たいした数字でもない盗塁阻止率を見せかけだけ上げておきたいのかなにか知らないが、いかにこれまで投手に無駄な負担をかけてまでスタンドプレーして、盗塁阻止してきたかを立証するデータがまたひとつ出てきた、というわけだ。ランナーが出たら左打者にはセカンドに送球しづらいインコースには投げない、なんていう行為だけではなかったのである。
この「カウント2−2からフルカウントにしてまでピッチアウトする」という例は、メジャーでもやっていたのかどうか記憶に無いのだが、また暇なときにでもメジャー時代での例を検索して、みつかったらブログ記事にするつもりだ。


MLBには公式サイトのGameDayという素晴らしいサービスがあるために、過去のゲームの試合展開を詳細に遡ることができる。「どの試合で」「どの投手が」「何球に」「どんな球種を投げ」「どんな結果になったか」を、簡単に見ることができるのである。
だが、日本のプロ野球の場合は、そういったデータサイトが充実していない。ヤフーの試合結果なども、当日のゲームについては「1球速報」という形で詳しい経過が見られるが、そのデータを後々になって参照することができない。

だから以下に残すシチュエーションの記録作成にあたっては、ヤフーの粗い試合経過記事、いくつかのファンブログ等を参考に、手作りで再構成してみるほかなかった。多少間違いがあったとしてもご容赦願いたい。


ケース1
2010年5月30日 札幌ドーム 日本ハム対阪神戦


8回裏 スコア:0-2 阪神投手:久保
田中賢 ヒット 無死1塁
森本  ヒット 無死1、2塁
糸井  併殺打 2死3塁
二岡  タイムリー 2死1塁(日本ハム代走:紺田 スコア:1−2)
阪神投手交代 久保→藤川球児
小谷野 カウント2−2からピッチアウト 紺田2塁で憤死

9回裏(スコア:1−2 阪神投手:藤川球児)
小谷野 カウント1−0 同点ホームラン(スコア:2−2)

このゲームで面白いのは、城島がカウント2−2で盗塁を刺すのに成功したことなどではなく、そのときの投手が「回またぎ登板」の阪神のクローザー藤川球児で、バッターが日本ハム小谷野だったことだ。
クローザーとして名高い藤川が、打者をせっかく2−2にまで追い込んでいるにもかかわらず、わざわざピッチアウトしたのである。梨田監督の無理な強攻策が次々とはずれまくって走者がたまたまアウトになってくれたからいいようなものの、そうでなければ阪神はこの無駄なプレーでゲームに負けていたかもしれない。
この試合で藤川は2試合連続の「回またぎ登板」をしているのだが、藤川は8回裏に2−2まで追い込んでいた小谷野の打席で「ピッチアウト セカンド盗塁死」があったために、9回裏になって、ふたたび登場した小谷野と対戦した。そして、その1点差の9回裏に再登場した小谷野は、起死回生の同点ホームラン。
たぶんけして偶然ではないだろう。「一度打席で普段目にしてない別のリーグの投手である藤川球児の球筋を見ていて、目が慣れていた」好打者に、似たような球、似たような組み立てしかできなければ、そりゃ結果は知れている。
日本ハム監督梨田さんが、1点差負けの8回裏の無死1、2塁にもかかわらず、バントさせずに強攻を選択してダブルプレーにしてしまったにもかかわらず、こんどは2アウトからスチールまでも強攻させて、さらにそのスチールすら失敗、という、相手チームの判断ミスの連続にも助けられただけのことでもある。
結果的に、「盗塁阻止」を優先して、小谷野と2度勝負することで、勝負に負けたのは、日本ハムではなくて阪神のダメ捕手である


ケース2
2010年8月3日 東京ドーム 巨人対阪神


5回裏(スコア:1−0 阪神投手:スタンリッジ)
2アウトから
代打工藤  死球 2死1塁
坂本  カウント2−2からピッチアウト
     その後坂本に粘られ四球 2死1、2塁
松本  投手強襲タイムリー(スコア:2−0)


ケース3
2010年8月3日 東京ドーム 巨人対阪神


8回裏(スコア:3−1 阪神投手:安藤)
2アウトから
エドガー ヒット 2死1塁(巨人代走:鈴木)
脇谷  カウント2−2からピッチアウト
     フルカウント後ヒット 2死1、2塁
阿部  カウント2−2から3ラン(スコア:6ー1)


この8月の巨人戦の2度のケースは、5月の日本ハム戦のケースとあまりにもソックリ、というか、まるで同じシチュエーションなのが、つい笑ってしまう。
2アウトまで持ち込んでおきながら、ランナーを不注意に出す。そこに代走が出される。もちろん足の速い選手だ。カウントは2−2。ダメ捕手からのサインでピッチアウトする。だが、無駄にフルカウントにしてしまい、ランナーを貯めてしまう。
そして、タイムリー。ホームラン。

5月にたまたまセオリーにないことをして、相手チームの不用意なスチールを刺しただけなのに、「してやったり。このパターンは使える」といい気にでもなっていたのだろうが、そのときですら直後のバッター小谷野にさんざん球筋を見られて、9回裏に同点ホームランを打たれて延長戦に持ち込まれていることは綺麗さっぱり忘れているのが、いかにもダメ捕手らしい。






damejima at 04:45

December 23, 2009

そういえば、クレメントがトレードされたときもそうだった。トレードされてシアトルの一員ではなくなったのだから、後はもう「城島問題」とは無縁だし、どうでもいい。そんな風に考えたことなど、一度もない。むしろ、あまりにも理不尽だったコネ捕手の所業の歴史を保存するためにも、このブログはある。
だから、今回のブランドン・モローのトロント行きについても、クレメントのときに何本か記事にした(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」)のと同じく、ブランドン・モローがシアトル時代にコネ捕手城島とどういう関係にあったかについて自分なりの一定の記録を残すべき、と考えた。だからこれはある種のレクイエムのようなものだ。

去り行くモローへのインタビュー by Seattle Times
Mariners Blog | Brandon Morrow hoping to finally develop as a starter in Toronto | Seattle Times Newspaper
"I was never really allowed to develop as a starter the way I and a lot of other people thought I should be allowed to,'' Morrow said. "Hopefully, this new chance means I get to develop as a starter more. Changing roles has just been detrimental to me.''


下記は、mynorthwest.comShannon Drayer氏のコラムの拙訳である。
以前からこの記事の存在は知っていたし、近いうちにリンクくらいは残そうと思ってもいたのだが、まさかモローがこういう形でトレードされて慌てるハメになるとは思ってもみなかった。自分自身の取り組みに甘さを感じる次第。
この記事は他サイトにいくつかの翻訳が存在するようだ。だから自分としては、わざわざ出来のわるい訳を掲載するより、そちらを見てもらったほうが正確だと思っていたわけだが、どうも今回あらためて詳細に見てみると、いくつかの誤訳があるようで、しかたなく記録用として新たに自分なりの拙訳を保存しておくことにした。
誤解してほしくないのは、既存訳の批判をする意味はないことだ。誤訳と感じる箇所の修正をし、改稿した、くらいの気持ちから拙訳を試みるのだということを、どうか了解してもらいたい。

また、モロー、という投手のことを知らない方々に紹介しておく必要があるかもしれないのは、モローという投手は「速球派の投手」だ、ということである。GMがズレンシックに変わる前のバベシ暗黒時代には、彼のような速球派の投手がたくさん集められたものだ。
マイナーの速球派の投手は、ピッチングがとかく単調になりがちなものである。2006年ドラフト1位のモローもなかなか芽が出ず、今シーズンはマイナーとメジャーを行ったり来たりしながら、コントロールの悪さと持ち球の少なさで苦しみながら、なんとかピッチングの安定化を図ろうともがいていた。
その彼にとって「カーブを投げるか、投げないか。投げるのなら、どのタイミングなのか」という問題は、単に球種を増やすの増やさないのというだけの問題ではなく、メジャー生き残りを賭けた大問題だった。また、ウオッシュバーンの変化球を磨きあげ「ドルフィン」の開発にも導き、彼のERAを飛躍的にアップさせた優秀な投手コーチ、アデアからの「もっとカーブを混ぜて投げてみな」というモローへの提案は、ピッチングの単調さに悩むモローの起死回生の策になっていたかもしれない、ということを、どうか理解してやってもらいたい。
その貴重な「コーチの指示」をメジャーの配球常識も無いのに間違った判断でゲームに生かさなかったコネ捕手の所業は言語道断である。


「メジャーの常識も知らないまま、コネだけで正捕手に居座るあんなプレーヤーに、メジャーの配球常識とも違う、今まで積み上げてきた自分のピッチングスタイルとも違う、さらには、チームの投手コーチの指示とも食い違う、意味のわからないサインを毎試合強要され、その勘違いだらけのゲームプランで成績を落とされ続けたんじゃ、もう、たまらない。あんなヤツに投げたくない。」
コネ捕手の加入以降続いてきた、もうベースボールとはいえないような理不尽さを停止させるために、2009年、先発投手たちは意を決して「一斉城島拒否」を打ち出したわけだが、それはある意味、投手陣の総意を受け、主戦投手たち自身も自分の選手生命を賭した「維新」だったわけである。
「維新」は、監督ワカマツなどチームサイドの優柔不断な首脳陣が提起したのではなく、プレーヤー自身が選手生命を賭して起こした波が原動力であって、彼らの勇気ある行動がダメ捕手を日本に追い返し、シアトルに健康的な前進をもたらした。けして優柔不断なワカマツが追い返す原動力になったわけではない。



Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com
2009年10月19日
written by 710 ESPN Seattle's Shannon Drayer

The Mariners were thrown a curve ball this weekend as Alan Nero the agent for Kenji Johjima informed Jack Zduriencik that his client was leaning heavily towards staying in Japan and playing close to home.
Today it was announced Johjima has opted out of the remaining two years left on his contract with the Mariners. According to Jack Z the opt out clause allowed for Joh to leave at anytime to return to play in Japan. There was no buyout.
There are reports out of Japan the Hanshin Tigers have targeted Kenji and are prepared to offer him a multiple year contract at 5 million dollars per year.
今週末、城島健司の代理人アラン・ニーロはマリナーズに、カーブを投げてきた。(ブログからの補足:カーブという球種は、城島がかねてから「投手有利のカウントに打者を追い詰めたときでないと投げない」としている決め球である、というのが、この記事の主旨。だから、この場合「カーブを投げてきた」という表現は、ここでは「カウントが整った」、つまり、「城島の帰国の意思が固まった」という意味にひっかけて使われているわけである)彼の依頼人城島が日本に戻り、家族の近くでプレーすることに強く傾いていると、GMジャック・ズレンシックに通知してきたのである。
そして今日、城島はマリナーズと交わした契約の残り2年をオプト・アウトすると報じられた。ズレンシックによれば、オプト・アウト条項により城島はいつでも日本でプレーするために帰国することを許される。これはバイ・アウト(=契約の買取り)ではない。日本からのレポートによれば、阪神タイガースが城島獲得を狙っており、年あたり5Mの複数年契約をオファーする用意がある、という。

Zduriencik stressed that this was a decision based soley on Joh's decision to play closer to home. He said that at no time this year had Joh expressed such a desire or showed that he was disgruntled with his current situation.
The writing however, was clearly on the wall for Johjima. At best this season he split the starting duties with Rob Johnson. Seattle's top three pitchers made it clear that they preferred to throw to Johnson and Don Wakamatsu made it clear that he was going to go with the catcher that his starting pitchers had the best belief in.
Johjima handled this turn of events as I have written many times, stoically. He did not cause trouble or express that he was unsatisfied other than the times when he would tease me that I didn't need to talk to him, I should go talk to Rob. There was one time when he said this to me that he was clearly unhappy but he did not let this effect the rest of his team.
ズレンシックは、より家族の近くでプレーするために城島が単独で決めた決断であると強調した。ズレンシックによれば、今シーズン中、ジョーが帰国の希望を表にあらわしたり、最近のシチュエーションについての不満を漏らしたことは、一度も無いない、とのこと。
しかしながら、城島の現実がどうだったかは明らかだ。(ブログ注:この部分が某サイトの訳で間違っている部分。「壁に大書されている」というのだから「事実は火を見るよりも明らかだ」という意味にとらなければなるまい)今シーズンせいぜい良くいったとしても、彼はロブ・ジョンソンとスタメンの座を分けあった、としかいえない。(現実には)シアトルの3人の主力投手たちはロブ・ジョンソン相手に投げたいと意思を明確にしていたし、監督ドン・ワカマツも先発投手たちが最も信頼するキャッチャーを選択する、と明言していた。(=事実上、「先発を分け合った」というのはリップサービスであって、実際には「正捕手の座を奪われていた」と、シャノンは言いたいわけである)
何度も書いてきたことだが、城島はこうした情勢の変化に冷静に対処した。トラブルを起こしたり、不満を言うことはなかった。せいぜい、私がロブ・ジョンソンのコメントを聞きに行かなくてはいけない時に、ジョーが「俺には話を聞かなくていいの?」とからかった程度のことだ。彼が不満を口ににしたのはこの時かぎりであり、彼はそのことが他のチームメイトに影響を及ぼさないようにしていた。

Joh's belief was that as the starting catcher he should catch every game he was physically able to. It was something he took pride in his first few years with the Mariners. Splitting catching duties must have been a bitter pill. The arrival of Adam Moore, regardless of how young he was no doubt was eye opening as well.
ジョーの信念は、体が許す限りすべてのゲームに先発捕手として出場する、というものだった。彼はマリナーズでの最初の数シーズン、それを誇りとしてきた。捕手の仕事をロブ・ジョンソンと分け合うことは、苦汁の思いがしたに違いないし、さらにアダム・ムーアが昇格にあっては、ムーアの若さ云々に関係なく、間違いなく彼は瞠目したことと思う。(eye opening、つまり目を大きく開くわけだが、驚くというよりは、自分の意図と違ったことで落胆や苛立ちを覚える意味だろうから、「瞠目する」という古いが正確な日本語がふさわしい)

Some have suggested that the communication issue was too much between a pitcher and a Japanese catcher. I did not see this at all as Joh worked hard at his English and it was actually quite good. I think the bigger issue was a battle of wills. While Ichiro has been able to bring his game to the US and make it work with Joh it was a different matter.
メジャーの投手と日本人キャッチャーの意思疎通の問題があまりにも大きすぎた、と言っている人もいるが、私はまったくそう思わない。ジョーは英語を一生懸命に勉強していたし、実際なかなか上手くなってもいた。
むしろ私は「意思と意思の戦い」がもっと大きな問題だった、と考える。イチローは彼独自のプレースタイルをアメリカに持ちこむことに成功できたが、その一方で、同じことがジョーにもできるかといえば、それは別問題だ。

I don't know that Joh necessarily called a game in the Japanese fashion but I do know that he had definite ideas about certain situations.
私は、ジョーが日本式でリードしたかどうか、必ずしも知っているわけではない。だが、ジョーが、あるシチュエーションに対して特定の考えを持っていることは知っている。

It finally occurred to me at the end of the season that Joh often would say in post game interviews that he didn't call for a breaking ball because his pitcher could not get ahead in the count. What if that was one of the pitchers best pitches?
今シーズンの終わりになってようやく気づいたのだが、ジョーは試合後のインタビューでしばしば「投手が有利なカウントに持ち込めなかったので、ブレーキング・ボールを使えなかった」ということを言っていた。では、もしそのブレーキング・ボールが、その投手の最高の持ち球のひとつだとしたら、どうするのだろう?

The real eye opener was in the game Brandon Morrow threw right before he was sent down. Don Wakamatsu had said in his post game press conference that it looked like Morrow's breaking ball was shaky the few times he threw it. When we asked Morrow about it he looked at us stunned and said that he didn't throw a breaking ball that game. The plan with Rick Adair and Joh going into the game was to incorporate the breaking ball, it was what he was working on but Joh never called one. His explanation, he couldn't get Brandon into a count where he could throw it.
本当にビックリしたのは、モローがマイナーに降格させられる直前のゲームである。監督ワカマツは試合後の記者会見で「今日のモローはブレーキング・ボールを何球か投げたが、どれも不安定に見えた」と話した。
私たち記者がモローにそれを尋ねると、彼は呆然と我々を見つめながら、「このゲームで自分はブレーキング・ボールは1球も投げてないよ」と言ったのである。
リック・アデア投手コーチとジョーがゲーム前に立てたプランでは、ブレーキング・ボールを交えるはずだった。だが、ジョーはそれを一度もコールしなかったのである。(=投手にカーブのサインを一度も出さなかった)ジョーの説明によると、モローがブレーキング・ボールを投げることのできるカウントに、ジョーが持ち込むことができなかったから、ということだった。
(ブログ注:この最後の部分を「モロー」を主語に「モローがブレーキング・ボールを投げるカウントにできなかった」と訳す方がいるようだ。だが、シャノンの原文をよく読んでほしい。「城島」を主語に、「城島が、モローにカウントを整えさせることができなかった」と書かれているはずだ)

(この後の部分もあるが、モローの話題が終わっているので略)






damejima at 19:47

December 22, 2009

シアトルの2006年のドラフト1位指名選手だったブランドン・モローが、トロントの右のリリーバー、ブランドン・リーグ(ほかプロスペクト2名)とトレードされることになった。
このトレードが、さきごろのクリフ・リーロイ・ハラデイのからむ大きなトレードを補完する意味(=つまり、トロントがやや損なトレードをしたので、それを補完する意味で、シアトルとトロントの間であらかじめ裏約束があったのかどうか、という意味だが)があるのかどうかは、今のところわからない。


このトレードの成否をどう見るか、たぶんシアトル・ファンの中でも意見が大きく分かれることだろう。
ブログ主としては、モローにはまだなにがしかの可能性があったようには感じる。2009年7月末のウオッシュバーンのトレードで大失敗しているように、GMズレンシックが常に正しいトレードをするなどと思ったことは、ブログ主自身は一度もない。ウオッシュバーンと交換したフレンチや、オルソンのような投手こそ、チームに必要ない。
Mariners, Jays to swap Morrow, League | Mariners.com: News

Brandon League Statistics and History - Baseball-Reference.com


ちょうど、2009年4月23日のU.S.S. Marinerのしょうもない記事を笑う記事を書いた(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、年を越す前に今年4月23日のU.S.S. Marinerのナンセンスな城島擁護記事を笑っておく。)ばかりだが、その記事でも扱ったちょっとしたデータを見てもらいたい。2009シーズンにロブ・ジョンソンがキャッチャーをやった投手たちの被OPSである。元記事より投手数を増やし、また、被OPS順に並べ替えてある。

ロブ・ジョンソンが捕手をつとめた投手たちの
2009年被OPS
 (シーズン終了時点・被OPS順)
Seattle Mariners Player Splits: Rob Johnson - Baseball-Reference.com

Rowland-Smith: 26 PA, .359 OPS
Aardsma: 151 PA, .456 OPS
White: 126 PA, .513 OPS
Washburn: 417 PA, .552 OPS シーズン中移籍
Felix: 723 PA, .571 OPS
Bedard: 285 PA, .610 OPS
Fister: 5 PA, .650 OPS
Vargas: 144 PA, .672 OPS
Lowe: 154 PA, .675 OPS
Batista: 106 PA, .686 OPS 契約切れ
Kelley: 62 PA, .825 OPS
Jakubauskas: 178 PA, .856 OPS 移籍
Morrow: 82 PA, .878 OPS 移籍
Silva: 22 PA, .914 OPS 移籍
Olson: 73 PA, .925 OPS
French: 149 PA, .993 OPS
Corcoran: 34 PA, 1.035 OPS 移籍
Messenger: 15 PA, 1.067 OPS 移籍


上のリストでみるかぎり、ロブ・ジョンソンがキャッチャーをつとめた投手たちのうち、被OPS .850あたりをボーダーラインとして、それを越える投手たち(=つまり、かなり打たれた投手たち)が次々とチームを去っていることがわかる。
ロブ・ジョンソン捕手時の被OPSが.850を越える投手で、いまチームに残っているのは、もうフレンチ(被OPS .993)、オルソン(.925)の2人くらいしか残っていない。
ロブ・ジョンソンがキャッチャーをつとめることで投手成績が多少良くなる効果を、仮に「ロブ・ジョンソン補正」とでも呼ぶことにしておくと、このオフのシアトル投手陣に吹き荒れるトレードの嵐は、「ロブ・ジョンソン補正」すら効かない投手、つまり、「ロブ・ジョンソンが球を受けてさえもダメだった投手は、どうやってもダメ」と言わんばかりの、投手トレードの嵐になっている部分があるように見える。


かつてバルガスについて何度も書いたのは、彼が投手として相性の悪いキロス・城島とバッテリーを組まされた不運について、だ。
上のリストでバルガスの被OPSを見てもらうとわかるが、シーズン終わってみれば、ロブ・ジョンソンと組んだときのバルガスは、.672と、なかなかの数字を残した。彼には「ロブ・ジョンソン補正」が大きく効いたようだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:バルガス
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「城島コピー捕手」キロスと「キロス問題」


さて、モローのトレードについて考えてみる。

モローも、2009シーズン、何度かマイナーでの調整を経て、先発復帰しているわけだが、バルガスと同様に、ことごとく最初は城島とバッテリーを組ませられている。
というか、もっと正確にいわせてもらえば、「城島問題」の深刻さについての認識が甘く、城島と無理矢理に組まされる投手たちの死活問題ともいえる苦境をあまりにも理解しない監督ワカマツが間違った判断を繰り返したことで、モローは城島とバッテリーを組まされ続け、成績的に損をし続けた。


そのことを示す証拠がある。
以下の現地のブログ記事を読んでもらいたい。コネ捕手城島のゴリ押しリードの惨状がよくわかるはずだ。

資料:シャノン・ドライヤーのブログ記事
太字はブログによる)
Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com
The real eye opener was in the game Brandon Morrow threw right before he was sent down. Don Wakamatsu had said in his post game press conference that it looked like Morrow's breaking ball was shaky the few times he threw it. When we asked Morrow about it he looked at us stunned and said that he didn't throw a breaking ball that game. The plan with Rick Adair and Joh going into the game was to incorporate the breaking ball, it was what he was working on but Joh never called one. His explanation, he couldn't get Brandon into a count where he could throw it.

記事によれば、
あるモローの登板試合で、マリナーズの投手コーチアデアと城島との間では「ブレーキングボール」、つまりカーブを混ぜたピッチングをさせる打ち合わせになっていた。
だが、実際ゲームになってみると、このダメ捕手、なんと、
「モローに、ただの一度もカーブを要求しなかった」
(上の英文の太字部分)
というのだ。
このダメ捕手ときたら、投手コーチと話をしたときにはコーチの方針に従う「フリ」をしておいて、実際のゲームになると自分のダメ・リードを投手のモローに押し付けた
というのである。

この、コネ捕手の、
ちょっと常識では考えられない唯我独尊ぶり。
もうここらへんまでくると、ワガママとかプレースタイルとかを通り越している。こういう馬鹿の押し付けるリードに振り回され続けた若いモローが、本当に哀れでならない。



モローの2009年は、シーズントータルの数字だけを見てしまうと、バルガスのような「ロブ・ジョンソン補正」が効きまくった、とは言えない、という風に見えやすい。
だが、細部で見ると、下記のリンクの記事で解説したとおり、「ロブ・ジョンソン補正」が効いている部分もちゃんとあるわけであって、成績をトータル数字でマクロ的に見るか、ディテールをミクロ的にみるかで、判断が分かれてしまう。それだけに、トレードの成否の判断が難しいわけだが、ブログ主は可能性を感じて、応援し続けてきた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月12日、ロブ・ジョンソンはまったくコントロールの無いモローを四苦八苦してリード、チームの6連敗を阻止して、ついにモローに「2009シーズン先発初勝利」をプレゼントした。


一方で、コネ捕手城島がキャッチャーとして球を受けることで投手成績が悪くなる現象を、「城島補正」とでも呼ぶことにすると、この「城島補正」を非常に強く受けた投手のひとりがモローなのは確実である。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月13日、モロー先発で四球とホームランが多発するのは、「城島マスク」の場合と判明。ノーコンの速球投手の「三振、四球、ホームラン」の3点セットで惨敗パターンは、まるで「悪いときの松阪」そっくり。


あらためて「城島問題」が周囲に与えた影響の大きさを思わずにいられない。
モローはコネ捕手城島と同じ2006年にドラフトでシアトルに入ったわけだが、もし彼が入団したのが「城島のいるシアトル」でなければ、つまり 「城島補正」 がなければ、彼のシアトルでの選手生活はもっと違った、イキイキと充実したものだったろうに。
悲しいことである。


それはモローだけでなく、他のどの投手にとっても同じことが言える大きな問題である。ウオッシュバーンにしても、ヘルナンデスにしても、 「城島補正」 をまぬがれて数シーズンを過ごせていたら、今はもっと違った選手生活が送れていたに違いない。
そして、それはファンにとっても同じことがいえる。


もし自分がシアトル在籍プレーヤーだったら、とてもじゃないが、自分の選手生命、人生の先行きにかかわる問題なだけに、ふざけるな、バカヤロー、と言いたくなると思う。

モローの苦境と「城島問題」との関連性を十分理解もせずに、モローがマイナーでの調整を終えてメジャーに戻ってくるたびに城島を押し付けた、シアトルの監督など首脳陣の責任は、けして小さくはない。






damejima at 19:14

October 20, 2009

城島のシアトル退団がハッキリしてから書こうと思っていたことが、ひとつあった。それを書く。
日本のプロ野球ソフトバンクで正捕手をつとめる田上(pronounce "Ta-no-wo-e")というキャッチャーのことだ。


先日、日本のパシフィック・リーグ王者決定戦、(メジャー風にいうとPLCS、Pacific League Championship Series)いわゆるクライマックス・シリーズ(Climax Series)で、シーズン3位のソフトバンクは2位楽天に敗れてペナント争いから去ったが、このゲームでは、2005年にドジャースでスターターだったホールトン投手が先発し、楽天・山崎に決勝3ランを打たれたのが敗因になった。

Yahoo!プロ野球 - 2009年10月17日 楽天vs.ソフトバンク

D.J. Houlton Statistics and History - Baseball-Reference.com

D.J.ホールトン - Wikipedia

この両チームの普段の野球を年に100ゲームくらいは見て、多少はチームの戦略やプレーヤーの個性がわかっているならともかく、ほとんど知らないので、ゲーム自体の勝敗の原因と結果どちらも、あれこれ言うつもりはない。

だが、気になる点がある。
ソフトバンクのホールトンが決勝ホームランを打たれた場面のことだ。

結論を先に言えば、この場面でのキャッチャー田上のリードぶりは「城島そっくりのアウトコースにかたよった配球」である。
城島が日本球界に復帰することになったことでソフトバンク・ファンの方々の一部は「城島がソフトバンクに復帰してくれれば、バッテリーのリード面が大きく改善され、チームはかつてのような常勝球団に復帰できる」と考える人もいらっしゃるようだが、それがわからない。

城島は日本人投手へのリードにおいても、WBCで繰り返しヘマをしていることは何度も記録にとどめてきた。ソフトバンクの投手でいえば、WBC壮行試合の巨人戦で、ソフトバンク杉内投手をリードしたゲームで、巨人アルフォンゾにチェンジアップをホームランされ、解説の古田にリードを批判されている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:カテゴリー:WBC
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:カテゴリー:杉内


この山崎のホームランの場面、たまたま見かけただけだが、なかなかシチュエーションの前提が複雑だ。

このゲームは、負ければソフトバンク敗退というゲーム。背水の陣のはずであり、ランナーがサードに出た場面で、3番鉄平を敬遠してまで、4番との勝負に出た。絶対に打たれては困る場面だ。(だから敬遠後、投手を交代させる、という手段もあったはず)
なぜホールトンで強打者であるはずの楽天4番打者と勝負したかについては、理由がある。楽天の3番が小技もできて好調だというのもあるが、なにより、解説伊東氏によれば、ホールトン投手は打者山崎に対して、この打席の前の2打席は「インコースを攻めて凡退させている」というのだ。

ならば、だ。
ソフトバンク側は、敬遠までして勝負するのだから、山崎に対して三度目のインコース攻めにでもするのかと思ったが、どうしたものか、そうではなかった。

この場面でのホールトンの配球はこうだ。(日本にはGameDayのような便利な記録の道具がない。配球を画像化して資料として残せないのが残念だ)


アウトコース一杯 ストレート 見逃し。きわどいがボール判定
アウトコース    変化球   空振り
真ん中高め    ストレート ホームラン


初球は、ほんとうにきわどかった。ストライク判定してよかったように思うが、アンパイアはボールにした。おそらく投手ホールトンも、捕手田上も、判定には不服だったはず。顔にも出ていた。2球目は外のスライダーかなにかをうまく振らせ、空振り。問題は3球目だ。
ホームランを打たれた3球目は、キャッチャー田上はアウトコースにミットを構えており、田上は初球から続けて3球目のアウトコースを要求、アウトコース一辺倒の攻めであることが判明する。メジャーでも城島がよくみせた(過去形)、ピンチの場面特有のリード方法である。(城島の場合、セカンドへの送球に支障がないようにするためか、特に左バッターのケースで非常に多くアウトコースを使っていた。山崎は右バッター)


なぜまた、初球で外側の判定が非常に辛いことがわかっているにもかかわらず、3球目にも同じコースのストレートを要求したのか? ボール1個分かそこら内側に寄せてストライクにしたかったのか?
投手心理としては、弱気なタイプなら初球をボール判定されて「投げにくいな・・」とナーバスに考える投手もいるだろうし、強気なタイプなら「なんとしてでもアンパイアにストライクと言わせやる!」と意地になるタイプもいるだろう。いずれのタイプにせよ、この場面では投手の立場からは、カウントを悪くもしたくないし、コントロールが万全にはできにくいシチュエーションには違いない。
そして結局、投げたボールは真ん中に甘く入ってしまい、ホームラン。ゲームが決まってしまった。


「城島問題」について何度か書いたことだが、投手というものは同じコースを続けて投げたり、同じ球種を続けていると、だんだんコースが甘くなり、また内側にボールが寄っていくもの、である。
それにホールトンの得意球はカーブなどであって、ストレートは、球威・コントロールともに、それほど自信があるとは思えない。ならば、キャッチャーは、投手の得意な球を生かすことを考えずに、しかも、インコースで2度打ちとっている打者に対して、なぜワンパターンな「アウトコース一辺倒」にこだわる必要があるのか。
まったくピンチでの失点ぶりが城島に似ている。



ブログ主は常に、こういうホームランを「投手の失投」と馬鹿のひとつ覚えのように言って投手をけなしているだけでは「チームの不用意な失点はなくならない」、という考えのもとに野球というゲームを見ている。

投手という生き物は、失投して当たり前の生き物だ。コントロールミスしない投手など、いない。ミスはゼロにはできない。
だがチームの不用意な失点はなくしたい。だからこそ「失投しやすいシチュエーション」があることを理解し、分析して、そのシチュエーションにはまりこむのをできるだけ避けるのが、「配球」というタスクの意味のひとつだと考えている。
配球は、別にバッターをゴロだのフライだのと、小器用にアウトにさせるためだけにあるのではなく、「起こるべくして起こる失投」を回避する意味でも存在している。
例えば、先日のナ・リーグ優勝決定戦で登板したクリフ・リーは「ド真ん中に投げてもバッターがバットを振ってこれないような配球」をしている。そもそも「失投」そのものが起こりえない配球をしているのである。
メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(9)クリフ・リーのプレイオフ快刀乱麻からの研究例:「カーブとチェンジアップ、軌道をオーバーラップさせ、ド真ん中を見逃しさせるスーパーテクニック」

この田上のケースは「失投しやすいシチュエーション」にわざわざ変化球投手ホールトンを無理のある配球で追いつめてしまっているように見える。ホールトンは針の穴を通すコントロールの持ち主ではない。
例えばコントロールが甘く、球が真ん中に寄るのを避けるためには「同じコースを何度も何度も投げ続ける」、特に、「同じ球種を同じコースに何度となくキャッチャー側が要求しつづけること」を避ける必要があると思っているわけだが、その点で、田上も城島も、やっていることはほとんどかわりない。
投手の得意不得意おかまいなしに、アウトコースにばかりボールを要求し、球種だけかえることで「目先の味つけ」をかえて、打者の狙いをなんとかそらそうとしているだけのことだ。
リスクを回避している「つもり」になっているだけで、かえって「リスクを自分から招きいれて」いる。


この場面、もし城島がキャッチャーだったら、
ソフトバンクは楽天に勝てていたか?

まったくそうは思わない。


ちなみに、ソフトバンクの選手同士が似ている、という話は、守備の城島と田上ばかりではない。打撃面で、城島と井口も「そっくりさん」同士なのだ。

Baseball Reference
(http://www.baseball-reference.com/)は、MLBを扱うデータサイトの大御所中の大御所であり、MLB所属の各プレーヤーに関して膨大な古今東西のデータを有していて、もちろん城島の詳細なデータもある。

このサイトの城島ページに、年度別の打撃成績を、「古今のMLBプレーヤーと比較して、似ている打者をみつけだす」という項目があるのだが、この項目のトップ、つまり、最も似ているプレーヤーの2007年、2008年の1位が、なんと、元ソフトバンク、現ロッテの井口なのである。2009年も井口が2位である。

世界中から集まったあれほどの数の選手がプレーするMLBにおいて、データの豊富なことではどこにも負けないBaseball Referenceが選ぶ「城島のそっくりさん」が、元チームメイト井口だというのだから、どれだけ狭い話かがわかる。チームカラーというものは怖ろしいものだ。

Kenji Johjima Statistics and History - Baseball-Reference.com

Kenji Johjima Batting Similarity Comparison Age-Based - Baseball-Reference.com


企業にも社風という風土があるように、野球のチームにもチームカラーというものがある。その城島と、田上、井口がそっくりな理由は、ほかの言葉では説明できそうにない。ある意味、城島はそういう日本での自分のカラーが抜けないままメジャーに居座ろうとして結局失敗したわけだが、それも「チームカラーという風土病」のもつマイナス面ではある。

日本での野球が染み付く前にメジャーに行こうと考える若者はこれから増えるだろうと思う。こんどシアトルにかわって「城島問題」を抱えるのは、日本のプロ野球チームである。日本の野球しか見たことのないファンにも、そのうち「城島問題」の意味がわかるときが来ると思う。






damejima at 12:45

October 05, 2009

エース ヘルナンデスがサイ・ヤング賞とア・リーグ最多勝をかけて先発するシアトルの最終戦が、あと数時間後に始まる。もちろんキャッチャーはロブ・ジョンソンだ。
暇なので、こんどはヘルナンデスと城島の関係についての解説の決定版を書いてみることにした。こんなのは別にむつかしくない。3分とかからずにアイデアができた。


8枚の絵を用意した。
今シーズン、ヘルナンデスの唯一の汚点である、城島と組んだ5月の3連敗のうち、5月9日ミネソタ戦のデータである。主要左バッターへの、4人の投手たちの投球を8打者分集めた。5人にヘルナンデスが投げている。
あらかじめ言っておくが「たったこの8枚だけが、このゲームでの城島さんの素晴らしいミネソタ打線攻略配球(笑)のすべてではない」。そんなわけない。(笑)
あまりにも素晴らしい配球が多すぎて、これだけしかのせられないのだ(笑)興味があるひとは右打者への配球なども、たいへんに素晴らしいから、2009年5月9日のGameDayをじっくり見てみるといい。


特に3番マウアー、4番モーノーに対する配球は見事としかいいようがない。
この日マウアーは、3打数2安打2四球3打点2得点、ホームラン1本、2塁打1本。モーノーは、2打数2安打2四球1打点2得点、ホームラン1本。
モーノーは、「コネ捕手城島さんの『まったく配球しないで多額の給料をもらう』捕手としての天才ぶりを、メジャーで最も詳細に語れるであろうプレーヤー」として、メディア各社にブログから推薦しておく。

このゲームでミネソタ打線は、サイ・ヤング賞候補ヘルナンデスに、6安打3四球2ホームランを浴びせて自責点5を喫しさせ、全体としては、シアトルの5投手に8安打7四球3ホームラン、8点をとった。
もし今年ヘルナンデスがサイ・ヤング賞を取り逃がすようなことがあれば、このミネソタ戦をはじめ城島と組まされた3ゲームが原因である。ハッキリしている。

Seattle vs. Minnesota - May 9, 2009 | MLB.com: Gameday

この8枚、自分でいうのもなんだが、たいへん便利にできている。

ただ目を通すだけで、「シアトルのエース、ヘルナンデスが、なぜ城島を拒否しているか」「シアトルの有力投手たちは、なぜ城島とはバッテリーを組む必要がないか」「城島がチームにいないほうが勝率が上がるのはなぜか」、なにもかもが、誰にでも簡単に、手にとるようにわかるようになっている。
便利すぎる。おかげでこのブログさえ、いらなくなるだろう(笑)困ったもんだ(笑)
5月に最悪に見えたヘルナンデスが、「なぜロブ・ジョンソンと組んで今年サイ・ヤング賞目前というところまで力を伸ばせたか」、そして、今年のシアトルの「シーズン勝率回復がそもそも誰と誰のおかげか」、についても、誰でも答えが簡単に出せるようになる。

よく、ウェブ検索サイトの質問コーナーで「ヘルナンデスはなぜ城島と組まないのですか」とかいう質問と答えが書いてあって、日本とメジャーの野球のシステムの違いだの、なんだの、こむつかしく、トンチンカンな説明をするアホウがいる。
だが、そんなややこしい説明、まったくあたってないし、必要もない。

2009年5月9日 ミネソタ戦 1回トルバート 四球1回 無死2塁
2番トルバート 四球

投手:ヘルナンデス
先頭の1番スパンに2塁打を打たれると、2番トルバートにすかさず「アウトコース攻め」で四球(笑)

2009年5月9日 ミネソタ戦 1回 マウアー タイムリー二塁打1回 無死1、2塁
3番マウアー
2点タイムリーツーベース

投手:ヘルナンデス

2009年5月9日 ミネソタ戦 1回 モーノー 四球1回 無死2塁
4番モーノー 四球

投手:ヘルナンデス
2点タイムリーのマウアーがセカンド走者。モーノーにも気恥ずかしくなるほどの「アウトコース攻め」で四球。またも無死1、2塁。

2009年5月9日 ミネソタ戦 3回 マウアー ホームラン 3回 2死走者なし
3番マウアー ホームラン

投手:ヘルナンデス
マウアー、モーノーに連続ホームランを打たれ、スコアは0-4。

2009年5月9日 ミネソタ戦 4回 スパン 犠牲フライ4回 1死2,3塁
1番スパン 犠牲フライシングル

投手:ヘルナンデス
犠牲フライを打たれたくないはずの場面での「高め攻め」(笑)。あっさり犠牲フライで失点

2009年5月9日 ミネソタ戦 5回 モーノー シングル5回 無死1塁
4番モーノー シングル

投手:ホワイト
マウアー四球、モーノーのシングルで無死1、2塁。このあと6番カダイアーに3ランを打たれる

2009年5月9日 ミネソタ戦 6回 モーノー 四球6回 2死1、2塁
4番モーノー 四球

投手:スターク


2009年5月9日 ミネソタ戦 7回 ブッシャー 四球7回 1死走者なし
7番ブッシャー 四球

投手:アーズマ


のべ8人の左打者に対して、4人の投手の投げたインコースの球は、総計で3球だけ。コネ捕手さん、たいへんすばらしい「アウトコース攻め」でいらっしゃる(笑)
この素晴らしい「攻め」(笑)を実際のゲームで実行したのは、メジャー4年目のキャッチャーさんで、年収は800万ドルと聞いている。



冗談さておき。
「打者が左なら、なんでもいいから、アウトコースに投げとけ」、などという配球法は、プロフェッショナルのベースボールには「ない」。

冗談でいうのではない。
そんなのは配球では「ない」。

だからコネ捕手城島は、ヘルナンデスに対して、実は「配球してない」し、配球論は「ない」。
配球とは一定の戦略と戦術に基づいた組み立てやシステム、マトリクスであり、また、見方を変えれば、「個」や「アイデンティティ」、「プライド」や「歴史」でもある。

配球せず、アイデンティティも歴史もシステムも戦術も、何もない捕手と、ヘルナンデスは組みたくない。
当然だ。

以上、証明終わり。
簡単だったな。



英会話のレベルがどうとかこうとか、巨額のサラリー、不器用なバッティング、文化論も、キャッチングの技術論も、実は「城島問題」の真髄部分には、そういう雑多な議論はまったく関係がない。

「配球しないキャッチャー」というのは、いってみれば、「英語がまったく喋れないまま、英語圏の国に滞在している」ようなものだ。
なぜなら、配球は「ピッチャーとキャッチャーのコミュニケーション」における「共通言語」だからだ。
「何を投げたい?これか?」
これは会話そのものだし、何気ないやりとりの背景には、膨大な情報量や文化、戦略や戦術、トレーニング、スラングや方言、スタイルやアイデンティティ、プライドや歴史などの「言語様式」が存在していることも、言語とまったく同じである。


その「共通言語」が「ない」のに、しゃべれはしない。それは英会話レベルの問題ではない。

メジャー流の配球論の基礎があるとか無いとかなんたらいう無駄な分析をする前に、そもそも配球という仕事そのものが「マトモになされない」どころか、「配球してない」のだから、新人さん、お子様はともかく、メジャーのマトモな投手とコミュニケーションが成り立つわけがない。

もちろん「配球しないキャッチャー」とかいう気味の悪い人に、「日本式リード」とか「自称」されても大いに困る。

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damejima at 02:37

July 01, 2009

この馬鹿捕手は。

7回裏のAロッドの同点2ランについて、ジャクバスカスの後悔と批判の発言が入ったので、急遽タイトルを書き換えた。当然、彼はこのブログと同じ見方をしている。

このインタビューのジャクバスカスの発言ぶりがひどく他人事なのは当たり前だ。彼が投げる球を決めたわけじゃないからだ。彼ジャクバスカスは「要求通りの球を、要求通りの場所に投げた」。あの場面ではランナーセカンドで、1塁は空いてもいた。無理する場面ではないのに、インコースに無理無理配球したのは、単にキャッチャーが馬鹿で無鉄砲だからだ。

Jakubauskas said if he had it to do over, he probably would not have thrown Rodriguez all fastballs.
"It was a good pitch, up and in," Jakubauskas said, "but you can't throw a hitter of that caliber the same pitch in basically the same location. I think we went one [fastball] too many. In hindsight, we probably should have gone with something offspeed right there."

ジャクバスカスは、もしやりなおせるものなら、Aロッドに全球ストレートを投げたりはしない、と言った。
「(ホームランを打たれた球そのものは)いい球だったんだ。内角高めのね」とジャクバスカス。「でもね。あれほど能力のあるヒッターに、同じ場所に同じ球を投げちゃあいけない。速球をあまりにも投げすぎだよ。結果論になるけど、あそこはたぶん、スピードを抑えた球で打ち取りにいくべきだったんだ」
Rare bullpen hiccup costly for Mariners | Mariners.com: News

復帰して3ゲームで、もう18失点しやがって、ダメ捕手。3試合で、1試合平均6点もの失点。DL復帰後、1勝2敗で、LAAとTEXが直接対決で星を潰しあってくれているこの大事な時期に、ダメ捕手が貴重な貯金をひとつ食いつぶしてくれた。

キャッチャーのミット通り投げて勝ち越し2ランだから、裏口入学のコネ捕手は言い訳のしようがない。せっかくいいムードの流れだったゲームを、コネ捕手のおかしなリードが全てぶち壊した。
こういった経験は、もちろん初めてではないどころか、いくらでも例はある。めぼしいところをあげてみる。
WBC壮行試合での杉内(チェンジアップ連投)WBC韓国戦での岩隈(シュート連投)WBC決勝のスライダー。今シーズン序盤のシルバ(チェンジアップ連投)、同じくシルバ(シンカー連投)
特に、岩隈先発のWBC韓国戦で、2球続けてインコースにシュートを投げさせ、4番打者に3塁線決勝タイムリーを打たれたのは覚えている人も多いことだろう。またシアトルファンなら、4月8日のシルバ先発ミネソタ戦で4番モーノーに6球連続シンカーを投げさせてホームランを打たれて負けたことを思い出すかもしれない。

参考記事
2009年4月8日、城島はシルバに4番モーノーの外角低めにシンカーを6連投させ、逆転負けした。
2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。


この前の6月26日のドジャース戦で、この馬鹿捕手は、長打を打たれた打者の初球はほとんどストライクだったのにもかかわらず、こんな嘘をついて、かつ、言い訳もした。
「初球、ボールが多かったので、内角が使えなかった」

2009年6月26日、バルガスのゲームプランを全く理解してないSBO=城島は、満塁でダブルプレー打、恒例の大量失点で惨敗した。

で、こんどは、どうだ。


内角球が使えたら抑えられたのか?
内角一辺倒でホームランとタイムリーで4点とられてんじゃねぇよ。哀れな知恵の無い馬鹿(笑)


2009年6月30日 8回Aロッド 2ラン.jpg7回裏 Aロッドの2ラン

全球ストレート
特に4球目と5級目は
ジャクバスカスの言う通りの
まったく同じ球


Seattle vs. NY Yankees - June 30, 2009 | MLB.com: Gameday


ジャクバスカスにはいい薬になったことだろう。

ジャクバスカスも、あれだけ1球1球あれこれ言われ続けて、マウンドにしつこくしつこく来られて投げていたら、首を振るゆとりすら与えられないのだろうが、次の登板からは、才能などないクセに俺の言うことを聞け的な、こんな馬鹿の俺様キャッチャーの言うことを聞いてはいけないのだ、首を振らなければならないのだ、ということが、これでわかっただろう。

高校野球のように、投球が高いといっては座ったまま手を地面に向けて動かして「低め、低め」。投球のたびに興奮して、ちょっとボールがはずれるたびにマウンドへ直行。あれでメジャーのキャッチャーのつもりなのだから、高校生並みのキャッチャーは片腹痛い。


8回裏
このコネ捕手は、前のイニングでインコースばかり単調に攻めて2ランされているにもかかわらず、凝りもせず、無死2、3塁からジーターに、Aロッド同様インコースばかり投げさせて、2点タイムリー。


Aロッドの2ランで大きく流れが変わり、それでも凝りずに「内角攻め」。
このジーターの2点タイムリーで、負け決定。


馬鹿か、おまえ。

2009年6月30日 8回裏 ジーター2点タイムリー8回裏
ジーターの2点タイムリー




それにしても、ワカマツという監督、ああみえて、よほど批判されるのが嫌いなのか。
これは最初にあげたジャクバスカスのコメントの直前に書かれている部分だ。上に画像であげたこの日のGameDayで見ればわかるとおり、Aロッドに投げたホームラン球は、実際ジャクバスカスの言う通り、「インハイの球」だったし、ゲームを見ていたからわかるが、「キャッチャー城島の構えたミット通り」だった。つまり、「ジャクバスカスは完全に指示どおり、インハイにストレートを投げた」のである。
それなのにワカマツが「あの失投さえなければ」というニュアンスで投手側を批判したりするものだから、不本意と感じたジャクバスカスはあえて強くコメントしたのである。
「球そのものは間違いなくいい球だった」と。そして、「いい球だったにしても、あんないいバッターに同じ球を同じ場所に投げた配球の選択のほうが間違っていたと。
そうでなければ、この文章、意味がつながるわけがない。

ジャクバスカスは単にコメントしたのではない。
「抗弁した」のだ。

バルガスとキロスの悶着の一件もあまり気がつかれてないようだが、このバルガスの件といい、どうもこの監督は安易な投手批判をやりすぎるとしか思えない。
"Jakubauskas came in with the bases loaded [in the fifth inning] and did a great job of getting out of that," Wakamatsu said, "but it really came down to one pitch against Alex. We had a base open and tried to throw a pitch up-and-in and left it out over the plate."

ちなみに、この文の最後の部分だが、「ボールが(誤って)ド真ん中に来てしまった」という意味ではないし、「ボールがプレートの真上を通過するようにした」という意味でもない。むしろ逆だ。






damejima at 11:48

June 12, 2009

ボルチモア遠征第3戦が雨で中断していた時間を利用して、アーズマの「サンデー・フェリックス」発言の意味を、今日のオルソンのピッチングをサンプルに考えてみた。(現在は3ベースを打ったイチローが生還したところ)
まずは重要なアーズマの「サンデー・フェリックス」発言をあらかじめ読んでおいてもらおう。
Steve Kelley | Mariners need more of Sunday's Felix Hernandez | Seattle Times Newspaper

(原文)
"He was going right after guys," said closer David Aardsma, who picked up his sixth save with a scoreless ninth. "I think in his last couple of outings he was trying to pitch around guys a little bit more. Trying to throw stuff on the corners. (後略)"
(粗訳)
「彼(=5月24日のヘルナンデス)は打者をうまく打ちとっていたねぇ」と、9回を無得点に抑え、6つ目ののセーブを得たクローザー、デイビッド・アーズマはいう。「僕が思うに、最近数試合の登板の彼はね、もっとギリギリに投げよう、投げようとしていた。球種をコーナーに集めようとも試みていた。
2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。

正確な話は原文を読んでもらうとして、アーズマの話のポイントは、城島が捕手をつとめたヘルナンデスのゲームが3登板つづけて連敗していた当時の「ピッチングの窮屈さ」をハッキリ指摘しつつ、それと好対照のゲームとして、5月24日のゲームでロブ・ジョンソンが捕手をつとめたヘルナンデスが実にのびのびとピッチングできていたことを対比してみせたことにある。
2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。


ここで、今日のオルソンの2回の四球の場面を見てもらおう。

この時点でスコアは0-2。1回裏にはやくも1番のロバーツと並んで打たせてはいけない好打者4番DHスコットにアウトコースぎりぎりの球を2ランされている。
下に挙げた画像は2回先頭打者のキャッチャーのゾーンの打席。ゾーンは打率.205の打者で、まったく怖い打者ではない。にもかかわらず、ノーアウトで四球で歩かせてしまい、次打者にシングルを打たれ、ノーアウト1,2塁のピンチを招いてしまう。
このときのピッチャーオルソンの立ち上がりの「ひとりよがりぶり」は、下の画像の配球を見ればわかるはずだ。「ひとりよがり」と断定的にコメントする理由は、今日のゲームデイで3回までの打者への全投球をよく見て確かめてほしい。

最初の40球が20ボール20ストライクだったように、これではボールが多すぎる。
「ボールが多すぎる」という場合、普通は「投手のコントロールが悪い」という意味になることが多いが、オルソンはそうではない。ここが重要なポイントだ。むしろ、彼はコントロールはいい。制球がいいのに、ボールが多いのだ。
(先日の松坂の登板などでも、5イニングで8三振くらい奪っているにもかかわらず、5失点でKOされたりしている。ここらへんの話は機会があれば書いてみるつもり)
その後、データでみると2回のストライクが増えていくが、それはボール球をたくさんファウルされたためにストライクとカウントされているためで、オルソンが多くのストライクを投げたわけではない。
Seattle vs. Baltimore - June 11, 2009 | MLB.com: Gameday

2009年6月11日 2回裏 ゾーン四球2回裏 先頭打者ゾーン
四球



この画像からわかるように、球はどれもこれもストライクゾーンの4隅を狙っている。オルソンという投手は「ものすごくコーナーをつきたがる投手」なのだ。ここも城島のリードのダメさ加減を考える上で重要なポイントのひとつだ。
また、このオルソン、このあいだの貧打で負けたゲームで「僕は今日の投球について何も恥じることはない」とコメントしているように、なかなか負けん気の強い性格の投手でもあるようだ。この強気な癖にピンチには弱い性格面も、なかなか城島に通じるものがある。

彼のような、球威はないがコントロールでかわしていく投手にしてみれば先頭のゾーンへのフォアボールは「アンパイアがストライクをとらないのがいけない。僕の球はコーナーをきちんとついているのだし、問題はない」とでも思うかもしれない。
しかし、打率2割の8番キャッチャーへの配球にしてはちょっと狙いが窮屈すぎて、かえって四球にしてしまっている。


これこそ、アーズマが指摘する「窮屈なピッチング」の典型的パターンであり、まさに城島がキャッチャーをつとめるゲームの大きな欠陥のひとつでもあると、当ブログでは指摘しておく。

「コーナーをついているから間違ってない」というのは、野球では必ずしも正しくなどない。ピッチャーの仕事は「アウトをとること」であり、「コーナーをつくかどうか」は方法論であって、それ自身は目的ではない。
それなのに、打率2割の先頭の8番バッターにここまでの「窮屈なピッチング」をして、フォアボールにしてしまうような、シチュエーションにあわない神経質な投球は、投手、特に先発投手にとって、必須のものではない。

現に、1回にスコットに打たれた2ランも、アウトコースいっぱいの球である。
いくらゾーンぎりぎりに球を投げようと、「ランナーが出たらアウトコースにストレート系が来る」とか、「カウントが悪くなれば、コーナーいっぱいにストレート系が来る」とか、打者側がわかってしまえば、優秀なスラッガーには長打されてしまうのである。
前述のゾーンを歩かせた場面は、たとえキャッチャーがキロスでなく城島でも、ほとんど同じような配球をすると考える。

こういう、「コーナーをついたのにホームラン」とか、「コーナーをついているのに四球」とか、そういうおかしな甘えは美学でもなんでもない。プロのベースボールには必要ない。

そういうのは日本の九州の田舎ででもやってもらえばいい。

2009年6月11日 1回 スコット2ラン1回 スコットの2ラン

アウトコースの4シーム。流し打ちのホームランボール。腕を伸ばして打てる、打者にとって絶好のコース。

2009年6月11日 7回裏マーケイキス ダブル7回裏 マーケイキス
ダブル


投手はオルソンではなく、ジャクバスカス。スコットの2ランと同じアウトコースいっぱいの球。流し打たれてツーベース。2、3塁のピンチ。






damejima at 10:22

May 11, 2009

この記事でとりあげるのは、一度記事にした4月8日ミネソタ戦逆転負けのゲーム後の、ワカマツ監督へのインタビューである。
書いているのはMLB.comのシアトル番記者ジム・ストリート。試合後の番記者による会見が終わった後、監督ワカマツが城島とシルバの2人を呼び出して投球の選択について話をした、という内容だが、ワカマツの話の内容のもの足りなさといい、この記事を書いた記者の認識の誤りといい、あまりに事実と異なる間違いだの、認識不足だのが散在していて、しっかり読みとくにはかなりの注意が必要な、やっかいな文章だ。

Wakamatsu asking for accountability | Mariners.com: News
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20090409&content_id=4187404&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea&partnerId=rss_sea
4月8日のゲームデイ
Seattle vs. Minnesota - April 8, 2009 | MLB.com: Gameday


5月9日にシルバはDL送りになって城島の糞リードの責任をとらされる形になったわけだが、1ヶ月前にはこんな笑える記事もあったことをご存知だっただろうか? 
今回のシルバのDL送りの背景で、城島と監督ワカマツがどうかかわったのか。ワカマツが城島をどうほったらかしにし、どう甘やかしてきているか。
このブログの主筆にしてみれば当たり前のことばかりだが、そんな基本的なことを理解できないままゲームを見ている人も多いはずなので、詳細に書きとめておくことにする。

まず一言ずつ言っておこう。
シルバ欠点だらけだが、投球術そのものを他人にいじくり倒されたこのケースでは気の毒。
ワカマツは城島を甘やかすな。適当にモノを言うな。
ジム・ストリートは嘘を書くな。


さて、記事の分析にかかろう。細部は記事後半に掲げたこのブログによる翻訳を読んでもらうとして、要旨はこんなところだ。

初回と2回にホームランされたチェンジアップは城島のアイデア(これは記事本文が証拠で確定)
城島は、シルバのシンカーが狙われていることを理由に、シルバのピッチングをいじくった。具体的にはチェンジアップに逃げてホームランを2発食らい、4点失った(ここも事実として確定)
捕手出身の監督であるワカマツは、城島がシンカーをメインに組み立てる投手であるシルバにチェンジアップを投げさせて打ち崩されたことが気にいらなかった
・3回以降はシンカー中心の組み立てになり、見違えるほどよくなった(と、ワカマツと記者は見た)


最初の2点については、「なるほどな」というところだ。
やはり城島はメジャーで投手のピッチングにいらぬ世話を焼いては、ゲームを壊し、投手のアイデンティティを壊し、チームを壊していっていたのである。

だがそれ以外の点は後で読むと、指摘しなければならない問題点があまりにも多すぎる。4月8日のシルバ登板のミネソタ戦で逆転負けした理由をワカマツは結局のところあまりよくわからないまま、結局放置したのではないかと思わせるフシがある。
それは城島問題を放置するのと意味はかわらない。
城島が投手のピッチングを無駄にいじってアイデンティティを壊すのをワカマツが放置し、5月に入ってチームの状態を最悪なものにしたとしたら、これは大問題なのだが、ワカマツはおそらく、今でも5月にチームが崩壊しつつある事態の根(root)の所在がわかってはいないのではないか。

4月8日のこのゲームの敗因も曖昧なままでは、5月の突然のチーム崩壊と城島の先発マスク復帰との深い関連も認識できるはずもない。

短く言うなら、監督ワカマツはシアトルというチームを根底からダメにしてきた「城島問題」を甘く見ている。



次に、インタビューの内容で、事実と異なる点、問題点を指摘しておく。

・シルバは元々どうあがいても単調になりがちな投手である。例えばシルバの場合のシンカーとチェンジアップの違いは、球筋の大きな違いではなく、多少の緩急なはずだが、球速でいうと約10キロ程度の差しかない。そのため適応力の高いメジャーの中心打者たちは容易に反応を変え、打ち崩してくる。ただでさえ連投されるシンカーに目が慣れた後に来るのが、キレがなく、中途半端に速度だけはあるチェンジアップでは、打撃投手のタマ以下の効果しかない。またシルバのシンカーとストレートはほぼ同じ速度で、速度に差がなく、打者への揺さぶり効果が少ない。
その彼の単調になりがちな投球術を小手先でいじって、決め球やカウント球ににチェンジアップをもってくれば、アウトロー一辺倒の単調な攻めでもなんとかなると考える単調な脳しか無いダメ捕手城島は、工夫のなさすぎるダメ捕手、馬鹿捕手もいいところ。

・監督のワカマツと記者は、3回以降にシンカー中心の組み立てになって「投球ぶりが見違えた」などと、わけのわからないコメントで記事を垂れ流している。
だが、とうの昔、4月8日当時にもこのブログで指摘しておいたように、5回モーノーに決勝点となる逆転2点タイムリー・ツーベースを打たれたのは、ほかでもない、そのシンカーの馬鹿連投である。

・文中でワカマツと記者は、第2打席のモーノーにシンカーを連投してセカンドゴロに仕留めたことを褒めている。
だが彼らは5回の2死2、3塁のピンチで、同じ投球パターンで第3打席のモーノーに決勝点となる逆転2点タイムリーを打たれたことを語っていない。城島はたまたまモーノーの第2打席でうまくいったに過ぎないまったく同じパターンを、第3打席でも繰り返した。シルバにシンカーをアウトコース低めに連投させ、2点タイムリーを打たれたのである。WBCの対韓国戦で、打者の2巡目以降にスライダー系を狙い打たれたのと同様の単調なパターンでもある。
このことがワカマツとジム・ストリートのアタマにまったくなくて得意気に話しているのなら、馬鹿の骨頂としかいいようがない。

・名選手ハーシュハイザーの謹言をひきあいに出して「打者の欲しい球種を投げろ。ただし、打てないコースに」などといっているが、城島がシルバ登板試合でやってきたリードとは「打者が、来ると100も承知しているシンカーを、しかも同じコース(左打者ならアウトロー)に、何度も何度も、馬鹿のひとつ覚えのように連投すること」なのであって、ハーシュハイザーの謹言とは、まったく何の関係もない。ごくわずかな関連すらない。

・文中、『責任』というキーワードを強調しているワカマツだが、「投手にはそれぞれの長所を中心にすえたピッチングをさせる。シルバの長所はシンカー。チェンジアップはサードピッチに過ぎない」などということを言っているが、そのシルバにアホで単調なリードしかできない城島を組ませて負け続けさせ、チームを下降線に導いた『責任』は、ワカマツ自身はとれるのか? そしてシルバをDL入りさせて上げてきた投手にはマトモなキャッチャーを組ませてやれるのか?

・チェンジアップを投げさせるリードはその後、シアトルでは全くやらなくなったのか?
そんなわけがない。
例えば4月25日にシルバが強敵LAA相手に302日ぶりに勝利したゲームだが、ロブ・ジョンソンは2球どころか、もっと多くのチェンジアップをシルバに投げさせて、5回を3失点にとどめて勝たせている。
チェンジアップがよくないのではない。球種の使い方、単細胞なダメ捕手が問題なのだ。
Seattle vs. LA Angels - April 25, 2009 | MLB.com: Gameday

城島とロブ・ジョンソン、2人のキャッチャーの、シルバに対するチェンジアップの要求パターンはまったく違う。4月8日と4月25日ののゲームデイをそれぞれ分析してみればわかる。城島がカウントをとる球や、打席終盤に使うのに対し、ロブ・ジョンソンは違うパターンで使っている。

・ハーシュハイザーの言う、同じ球も使い方次第というワカマツの指摘自体は間違ってはない。
コミュニケーションが大事だ、というのなら、投手やベンチとコミュニケーションがとれず、監督の指示のエッセンスがいつまでたっても実行できない城島のようなダメ捕手を正捕手にすえるのはやめるべき。
もし城島を使い続けてチームが2008年同様に破綻するなら、ワカマツは監督を即座に辞めるべき。

4月8日ミネソタ戦1回モーノー ホームラン1回のモーノー
インコースのチェンジアップ
2ランホームラン

2回には1番打者スパンにも
チェンジアップをホームランされている

4月8日ミネソタ戦3回モーノー セカンドゴロ3回のモーノー
全球シンカー連投
セカンドゴロ

自分のアイデアで始めたチェンジアップだが2発の2ランを浴びてビビり、シンカー連投に戻った城島。
打ち取ったシンカーは、ただコントロールミスが幸いして、球がインコースに行っただけの話。

4月8日ミネソタ戦5回 モーノー逆転2点タイムリー5回のモーノー
3球目を除いて、全球シンカー馬鹿連投。
決勝点となる逆転2点タイムリー。


Wakamatsu asking for accountability
責任を求めるワカマツ

MINNEAPOLIS -- Catcher Kenji Johjima seemed surprised when told after Wednesday night's loss to the Twins that manager Don Wakamatsu had questioned two particular pitch selections.

水曜夜のツインズ戦に敗けた後、監督ドン・ワカマツが特定の2つの投球のチョイスについて疑問を投げかけた模様で、キャッチャー城島は驚いたらしい。

Each time, Johjima thought the batter was sitting on right-hander Carlos Silva's sinker, so the catcher decided to surprise the hitters by getting Silva to throw a changeup. Each time, the ball landed in the seats for a home run, producing four of the Twins' six runs in another one-run loss.

城島はミネソタの打者がいつも右投手カルロス・シルバのシンカーにあっている、と考えたので、城島はシルバにチェンジアップを投げさせることで打者を驚かせよう、と決めていた。そのチェンジアップはいずれもームランとなって外野席に放り込まれた。別の1点の失点を除けば、ツインズの6点の得点のうち、4点を生み出した。(太字:ブログによる)

Several minutes after the media left the clubhouse, Wakamatsu, Johjima and Silva had a meeting to discuss the 6-5 loss.

"Believe me, as a former catcher, I don't sit back there and say, 'That was a stupid call'," Wakamatsu said Thursday morning. "I was not trying to signal anybody out, but it was getting down to what we need to do. We're not pointing fingers. What we're saying is what happened is not acceptable."


メディアがクラブハウスを出た後、数分間、ワカマツ、城島、シルバは、6-5の負けについて討議するミーティングをもった。

「わかると思うけど、僕はキャッチャー出身だから、(そのディスカッションで)何もしないわけはないんでね、言ったんだ。『あれは愚かしい投球選択だった』とね。」と、木曜の朝ワカマツは言った。「私はシグナルを出そうとしてるわけじゃないが、でも、すべきことはビシっとやらないとね。我々は人差し指じゃない。言ったのは、いま起きてることは許容できない、ということ。」(注:太字はブログによる)

Communication and accountability are two words that ring loudly in the reorganized organization.

"The biggest thing we talked about in Spring Training was accountability and I am included," Wakamatsu said. "We told them, 'You need to have a head on your shoulders and understand what your best pitches are. We can adjust during the game.' We've always talked about pitching to our strengths. The hitter's weaknesses are secondary."


コミュニケーションと責任、これはチームの再編で強調された2つのキーワードである。

「スプリング・トレーニングで話した最大のポイントは、『責任』だ。そして、そこには僕も含まれる」とワカマツは言う。「誰でも首の上にはアタマがついてるんだし、何がベストピッチか、自分で理解する必要があると、シルバと城島の2人に言ったんだ。ゲーム中だって適応できるはずさ。いつも私たちは(投手側の)長所にそったピッチングについて話している。打者側の弱点(への対策や対応)は二次的な問題なんだ。」

And so, when Wakamatsu saw the results of Silva throwing his third-best pitch in the first and second innings to Justin Morneau and Denard Span, and then watched both balls fly, fly, away, it didn't sit well with the first-year skipper.

The changeups reminded Wakamatsu of something former Major League pitcher and Rangers pitching coach Orel Hershiser said."Orel used to say, 'Give them the pitch they are looking for, but put it in a place they can't hit it."


1回と2回に彼のサードピッチ(注=得意でない球種。この場合はシンカーとストレート以外の球、という意味。3番目に得意という意味ではない)をモーノーとスパンに投げ、ボールがはるか遠くへ飛び去っていく(注=ホームランされる)結果をワカマツが見て、1年目の船出をした船長にはどうしても納得がいかなかった。
打たれたチェンジアップは元メジャーのピッチャーで、レンジャーズの投手コーチ、オーレル・ハーシュハイザーが言ったことをワカマツに思い出させた。
「オーレルはよく言ってたもんさ。『打者が欲しがってる球を与えてやれ。ただし、彼らがそれを打つことができない場所に投げろ』とね」

It was after the second inning when Silva and Johjima went basically to the sinker and the difference was like night and day.

When Silva faced Morneau the second time, he fouled off several pitches the opposite way before grounding out to second base.

"We're trying to get Carlos back to what made him successful and we saw a lot of good things last night," Wakamatsu said. "There was more sink and it reminded me of the way he pitched when he was successful."


シルバと城島が基本的にシンカー中心にしたのは2回より以降のことで、その差は昼と夜の差くらい、歴然と違っていた。
シルヴァとの2打席目でモーノーは、セカンドゴロでアウトになる前に、いくつかの球を違う方向にファールしていた。
「我々は彼がかつて成功を収めた方向にシルバを呼び戻そうとしているんだ」とワカマツは言う。「より多くシンカーを投げるように(3回以降)なって、彼(=シルバ)が成功していたときの彼の投球術を思い出したよ。」

Wakamatsu said he has the liberty of calling pitches from the dugout, but would rather not go that route.

"We're just starting to work together," the manager said of Johjima. "How long have we been together? I am not going to back away. That's the way I saw the game and those were the two pitches that took away from an otherwise solid outing. We go forward."

Johjima was out of the lineup for Thursday afternoon's series finale against the Twins, but it had nothing to do with the previous night's game. The game plan all along was to start Rob Johnson.


ワカマツは、(監督には)ダッグアウトからピッチャーを告げる自由があるが、そういうやり方はしないと言う。
「私たち(=ワカマツと城島)は一緒に仕事しはじめたんだ。」とワカマツは城島について言う。 「どれくらい長く我々は一緒にいる? 私は問題を敬遠しあうつもりはないんだ。それが僕の野球の見方だし、ほかの点では安定した結果だった今日のゲームの価値を落としたのが(最初に言った)2球の投球だった。我々は前進してるよ。」
城島はは木曜日の午後の対ツインズ最終戦のための先発からはずれていたが、それは前の晩のゲーム(=4月8日のミネソタ戦の負け)と関係はない。ロブ・ジョンソンの起用のためのゲームプランはずっとあった。



damejima at 12:32

May 23, 2008

以下の記事も、4月15日のウオッシュバーンのコメント同様、MLBのシアトルの公式記事である。内容が4月15日のウオッシュバーンのコメントと酷似しているが、またしても発言の重さに気づきもしない人たちは、これを軽く見た。
この種の、つまりチームメイトのプレーを批評するコメントが、4月15日、4月19日と、間を置かずに、しかも公式サイトに出たこと。なおかつ、違う投手がコメントしたこと。それもルーキーの投手が30歳にもなるスタメン捕手の配球についてコメントしたこと。あらゆる点からみて、この記事を含めた一連の記事が、城島のプレーぶりに対するチーム投手陣の不満の爆発的な高さを表すものだが、鈍感なファンは気がつかなかったようだ。

Of the 98 pitches he threw, that one to Hunter hurt Dickey the most.
http://seattle.mariners.mlb.com/news/gameday_recap.jsp?ymd=20080418&content_id=2547962&vkey=recap&fext=.jsp&c_id=sea

"I flog myself more than just a little for throwing him that pitch," Dickey said, "especially after I had thrown him some good knuckleballs and he was waving at them. I tried to sneak [a fastball] in on him, and it was the wrong decision."
Dickey bent over backward not to blame catcher Kenji Johjima for calling for a fastball in that situation.
"It's ultimately my responsibility," he said. "I could have stepped off, but I didn't."

Johjima, who did a terrific job catching a knuckler for an entire game, explained that he wanted to show Hunter "another kind of pitch because we had thrown him all knuckleballs."
In retrospect, but not second-guessing himself, Johjima said he wishes he would have stayed with the knuckler.

Dickey went on to retire 15 of the next 17 batters he faced before Hunters' two-out double in the sixth inning ignited a two-run outburst by the Angels, giving left-handed starter Joe Saunders (3-0) a four-run lead.


ディッキーの投じた98球のうち、ハンターに投じた1球が最もダメージとなった。

「彼(ハンター)にその球を投げたことは、ちょっとどころじゃなく、自責の念にかられるね・・・。」とディッキーは言う。「特にハンターにはいくつか良いナックルを投げて、彼はそれに手を焼いてたし、そのあと、彼に出し抜け(速球)をくらわそうとしたんだけど、それは間違った決断だったね。」

ディッキーは、あの状況で速球を要求したことで城島捕手を非難しないようつとめた。「究極的には僕の責任なんだよなぁ。」と彼は言う。「もしそうしようと思えば、僕が(その決断から)降りることもできたんだし。でも、僕はそうしなかった。」

城島は、ゲーム全体を通してナックルを捕球してみせて素晴らしい仕事をしたが、「ハンターにすべてのナックルを投げてしまい、別の球種の球を見せたかった」と説明した。城島は、振り返ってみれば、結果論ではなく、ナックラーとしてもちこたえてほしかった、と発言した。

ディッキーは、6回ツーアウトからのハンターの2塁打がエンゼルスの2得点の爆発に火をつける前にが、対戦した17人のバッターのうち、15人を打ち取り続けていた。そして、左利きのスターター、ジョー・ソーンダース(3勝0敗)相手に、4点のリードをつけた。

damejima at 10:12
以下の記事はMLBのシアトル・マリナーズの公式サイトの記事。
公式サイトの記事内で、あるチームの投手がバッテリーを組んでいるチームメイトのリードについて具体的にミスを指摘しているわけであり、むしろリップサービスの多くなりがちと考えられる公式サイトでの発言としては、非常に異彩を放っていると考えるのが、ごく普通のセンス。
だが、またしても城島オタやチームの窮状に鈍感なマリナーズファンはこの異常さを見逃して、その後に爆発する「城島問題」の根の深さを想像することができなかった。

http://seattle.mariners.mlb.com/news/gameday_recap.jsp?ymd=20080414&content_id=2528171&vkey=recap&fext=.jsp&c_id=sea

"Really, one bad pitch, the changeup to Olivo," Washburn said. "I don't like second guessing things, but I wish I wouldn't have thrown a changeup in that situation. But I said yes when he [catcher Kenji Johjima] called it. It cost us the game.

"It tends to catch up with you more times than not, if you're not 100 percent confident in throwing a pitch."


「ほんと、オリーボにチェンジアップ投げたのは、よくなかった。
 僕はタラレバは好きじゃないけど、
 あのシチュエーションでチェンジアップを投げなかったらよかったな、と思うよ。
 でも、彼(城島)がそれを要求したとき、イエスつっちゃったんだよね。
 あれでゲームを犠牲にしちゃったよ。

 投げる球にもし100%自信がないなら、多くの場合、悪い結果をもたらしがちだね。」

damejima at 10:01
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