「1983年世代」、MLBキャッチャー世代論

2011年6月11日、現在のところミゲル・オリーボがMLBトップのCERAランキングを2007年と比較して、MLBのキャッチャーの世代交代を見てみる。
2010年9月6日、世代交代の主役「1983年世代」のジョー・マウアーとホセ・ロペス、打撃成績の一番の違いは「四球数」。
2010年4月9日、ア・リーグ西地区4チームすべてに「1983年世代」の捕手が顔を揃えた2010シーズン。
2009年11月12日、2009年の攻守あらゆるポジションと賞を席捲し、これからのメジャーを担う「1983年世代」。
2009年11月11日、ナ・リーグのゴールドグラブ発表。ア・リーグ同様、2人がFielding Bible賞と同時受賞。結局、センター以外を守る外野手でゴールドグラブに選ばれたのは、イチロー、ただひとり。
2009年11月5日、「強打の二塁手」〜今年最も記憶に残ったプレーヤー、最も注目すべきポジション。
2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。
2009年11月2日、「MLBキャッチャー世代論」1:堅守を基礎にした「1983年生まれ、26歳世代」の台頭が引き起こす大きなキャッチャー世代交代の波。

June 12, 2011

いまMLBで規定イニング数こなしているキャッチャーのCERAランキングは以下のようになっている。
ミゲル・オリーボがトップ。これは、なにも投手陣が優秀なためだけではなく、安定感のあるリードをみせる彼自身が誇っていい数字だと思う。なんせ、3点を切っているのは彼だけだし。

先月ちょっと書いたミルウォーキーの若い1986年生まれのキャッチャー、ジョナサン・ルクロイもいい位置につけている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年5月15日、例によってベタンコートの低出塁率に手を焼くミルウォーキー。

いまテキサスと対戦するたび、元シアトルの2人のキャッチャーであるオリーボと、コロラドでワールドシリーズも経験したヨービット・トレアルバが、2つのチームのビハインド・ザ・プレートに座っているのを見ることになるわけだが、ダメ捕手城島がMLBに来た当時のファンの数々の発言の無意味さが可笑しくてならない(笑)

2011年6月10日のCERAランキング
太字で示した年齢は、すべて「1983年生まれのキャッチャー」。ラッセル・マーティンは早生まれで、1983年2月生まれの28歳。順位はチームの地区順位)

Miguel Olivo    SEA 2.92 32歳 2位
Carlos Ruiz     PHI 3.22 32歳 首位
Brian McCann  ATL 3.26 27歳 2位
Jonathan Lucroy MIL 3.52 24歳 2位
John Jaso      TB 3.55 27歳 3位
John Buck      FLA 3.57 30歳 3位
Kurt Suzuki     OAK 3.66 27歳
Russell Martin  NYY 3.70 28歳 2位
Matt Wieters    BAL 3.73 25歳
Miguel Montero  ARI 3.77 27歳 2位
2011 Regular Season MLB Baseball C Fielding Statistics - Major League Baseball - ESPN


たまたま手元に、ほぼ4年前、同じESPNの2007年6月30日現在のCERAランキングがあるので、久しぶりに並べてみた。(規定回数出場かどうかがわからないデータなので、とりあえず当時の正捕手のみ)

2007年6月30日のCERAランキング
ジョシュ・バード     2.56 SD →SEAマイナー
ジェイソン・ケンドール  3.21 OAK →KC DL中
クリス・スナイダー    3.47 ARI →PIT 
ラッセル・マーティン  3.56 LAD →NYY
ジョー・マウアー     3.60 MIN →DL中
ポール・ロ・デューカ   3.67 NYM →2008年引退
ジェイソン・バリテック  3.72 BOS
ブライアン・マッキャン 3.77 ATL
マイク・ナポリ       3.87 LAA →TEXでコンバート
ベンジー・モリーナ    3.92 SFG →2010年引退
カイル・フィリップス    3.99 TOR →SD


この4年で、MLBのキャッチャー地図は一斉に書き換わった

サンフランシスコでは、ヴェテランのベンジー・モリーナが引退し、今年24歳のバスター・ポージーが正捕手デビューしてワールドシリーズに勝ち、ヤンキースを支えてきたホルヘ・ポサダがマスクをかぶることはなくなって、ドジャースからラッセル・マーティンがやってきた。
シアトルが対戦中のデトロイトでいえば、ウオッシュバーンが2009年にデトロイトに移籍した当時バッテリーを組んでいた若いアレックス・アビラは、当時ジェラルド・レアードと正捕手争いをしていた。アビラは1987年生まれで、ここでいう「1983年世代」ではないのだが、いまは正捕手になり、打率.292、OPS.907打っている(レアードはセントルイスで1982年生まれのヤディア・モリーナの控えになった)
オークランドのカート・スズキはいまやア・リーグを代表するキャッチャーのひとりだし、モノにならないと言われ続けていたボルチモアのマット・ウィータースもサマになってきた。


この4年でCERAランキングのトップクラスに生き残れたのは、ケガをしているジョー・マウアーを一応入れたとしても、ブライアン・マッキャン、ラッセル・マーティンくらいだ。この3人全員が1983年生まれである。よくラッセル・マーティンを貧打貧打とけなす人が多かったものだが、ヤンキースではホームランを量産しだしているから、わからないものだ。
(シアトルのロスターでいうと、1983年生まれは、デビッド・ポーリーブランドン・リーグジェイソン・バルガスなど)


1983年生まれ世代の活躍と、それによるMLBの世代交代は、キャッチャー分野においても起こると、ずっと言ってきた。
それは、いってみれば、いま目の前で微細な霧状の雨が降り出しているのを見て「これから雨が降りますよ」と予報するくらい、単純でわかりやすい話だった。

ほんの数年前は、ダメ捕手城島の提灯持ちライターはじめ、誰もこの「MLBにおけるキャッチャーの世代交代」をきちんと意識に織り込むこともせず無邪気な発言を繰り返していたわけで、あれはいま思い出しても滑稽だ(笑)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月12日、2009年の攻守あらゆるポジションと賞を席捲し、これからのメジャーを担う「1983年世代」。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年4月9日、ア・リーグ西地区4チームすべてに「1983年世代」の捕手が顔を揃えた2010シーズン。


まぁ、「これから雨が降るんだぜ。おまえ馬鹿なのか?」と顔の前、5センチの距離で言われていても、得意げな顔で洗濯物を外に干して、なにもかも泥まみれにしてしまい、晴れたら晴れたで、いちど洗濯しなおすべきなのに、泥だらけの洗濯物を干しっぱなしにして、こんどはカビカビの使い物にならないゴミにしてしまうような「なにも見えてないのに得意げだった哀れな人たち」がやっていることだ。

知ったこっちゃない。






damejima at 01:12

September 07, 2010

2005年 ヒューストン・ストリート
2006年 ハンリー・ラミレスジャスティン・バーランダー
2007年 ライアン・ブラウンダスティン・ペドロイア
2008年 ジオバニー・ソト

MLBの世代交代の中心にある「1983年生まれのプレーヤー」についてはこれまで何度もとりあげてきた。(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「1983年世代」、MLBキャッチャー世代論)が、これは近年の新人王の中から「1983年生まれのプレーヤー」だけを抜き出したもの。なんと6人ものプレーヤーが新人王になっている。


この6人の新人王以外にも、このリストにのっていない「1983年生まれの有力プレーヤー」は書ききれないほどたくさんいる。
いまア・リーグの打撃3冠王に迫っているミゲル・カブレラ。プホールズとナ・リーグ3冠王を争っているジョーイ・ボット。かつて3年連続盗塁王になったホセ・レイエス。今年ホームランを打った後で骨折したケンドリー・モラレス、去年のサイ・ヤング賞投手ザック・グレインキー、今年ノーヒット・ノーランを達成したマット・ガーザ。アーヴィン・サンタナ、ジャコビー・エルズベリー、フランシスコ・リリアーノ、ニック・マーケイキス、ラッセル・マーティン、カート・スズキ、ハウィー・ケンドリック。ほかにもたくさんの有力選手がいる。
なんと豪華な世代だろう。いかに「1983年生まれ」が当たり年(特に野手)だったかがわかる。

シアトル関連にも「1983年生まれのプレーヤー」は多い。
2010年のロスターでは、ホセ・ロペス、フランクリン・グティエレス、ケイシー・コッチマン、ロブ・ジョンソン、デビッド・ポーリー、ブランドン・リーグ、ギャレット・オルソン、ジェイソン・バルガス、ライアン・ローランドスミス。また移籍した選手では、ロニー・セデーニョ、ジェフ・クレメント、マーク・ロウなど。
1983 Major League Baseball Born this Year - Baseball-Reference.com


優れたプレーヤーだらけの「1983年生まれの野手」だが、野手の打撃各部門でのベスト3をそれぞれ挙げてみた。特にミゲル・カブレラ(現在打率2位、ホームラン2位、打点1位)の優秀さは、素晴らしい。ぜひ一度、ア・リーグ3冠王になってもらいたいものだ。

通算打率
ジョーマウアー  .323
ミゲル・カブレラ  .314
マーティン・プラド .313

通算ホームラン数
ミゲル・カブレラ  231HR
ライアン・ブラウン 116HR
ハンリー・ラミレス 116HR

通算打点
ミゲル・カブレラ 830打点
ジョーマウアー 432打点
ホセ・ロペス  410打点

通算得点
ミゲル・カブレラ  694得点
ホセ・レイエス   603得点
ハンリー・ラミレス 520得点

通算OBP
ジョーマウアー  .404
ジョーイ・ボット  .396
ハンリー・ラミレス .386
ミゲル・カブレラ  .386

通算SLG
ライアン・ブラウン .558
ミゲル・カブレラ  .550
ジョーイ・ボット  .550

通算OPS
ジョーイ・ボット   .943
ミゲル・カブレラ  .936
ライアン・ブラウン .918


ある意味、意外なのは(笑)、シアトルファンには評判の悪い(笑)ホセ・ロペスが、「1983年生まれプレーヤー」における打点ランキングの3位に入っていること、だろう。

実は、ロペスとジョー・マウアーの長打の数は、数字を見ないファンが先入観でとやかくいうほど「大差」はついていない。
2人は生まれも1983年で同じだが、メジャーデビューも同じ2004年で、メジャー経験年数も同じだ。そのため打席数も、マウアー3323に対して、ロペス3344と、ほとんど同じ。その「ほぼ同じ数の打席に入ったロペスとマウアー」が、実はホームランの「数」や、打点の「数」だけでいうと、思ったほどの大差ではないのである。

マウアー
ヒット929本 二塁打 182 三塁打 16 ホームラン76本
ロペス
ヒット839本 二塁打 177 三塁打 11 ホームラン76本

なのに、2人の成績はこれほど違う。これはどうしたことか。
マウアー 打率.323 OBP.404 SLG.477 OPS.882
ロペス  打率.268 OBP.299 SLG.404 OPS.704

もちろん、この「からくり」は簡単で、「両者の打数の違い」である。マウアー2872、ロペス3131で、マウアーの打数はロペスより250あまり少ない(彼らの打席数の8%前後にあたる)。
打率など、さまざまな「」での打撃成績データは「打数」から計算される。
だから、マウアーとロペスは「数」ではそれほど大差がなくても、「」ではマウアーがロペスを圧倒するのである。(これはマウアーが本質的には中距離打者というよりアベレージヒッターであることも意味する)

この「マウアーとロペスの打数の差からくる、打撃成績の『率』の大差」をもたらすのは、ホームラン数や二塁打の数といった長打の数ではなく、四球数の大差だ

なんと、デビューして7年、2人の四球数は、280もの大差がついている
四球を選ぶバッターのあまりにも少ないチーム環境で育ったロペスがいかに選球眼の悪いフリースインガーであるかがわかるし、また、その一方で「才能のあるバッターに溢れた1983年生まれ世代にあっても打点3位のロペスには非凡な才能があるというのに、せっかくの才能をうまく開花させないで無駄にしていることもわかる。
マウアー 通算四球数 403
ロペス   通算四球数 125






damejima at 21:57

April 10, 2010

ブランドン・モローの移籍したトロント・ブルージェイズというチームは、日本では、去年まで大投手ロイ・ハラデイが在籍してチームという以外にほとんど知名度はないと思うが、なんといっても2009シーズンにDHとしてア・リーグのシルバースラッガー賞を受賞し、どこかのベストナインにも選出された「1983年世代」のアダム・リンドが注目株。
メジャーを席捲する1983年世代というコンセプトで一度記事を書いたことがあるが、アダム・リンドは、まさにこの1983年生まれだ。


アダム・リンドがドラフトにかかったのは2004年(3巡目 全体83位)だが、カート・スズキ(2巡目 全米67位)、ロブ・ジョンソン(4巡目 全体123位)、テイラー・ティーガーデンのア・リーグ西地区のキャッチャー3人も1983年生まれで、まったく同じ。

1983年前後に生まれたメジャーリーガー、つまり、このブログの言う「1983年世代」は、どういうわけか、キャッチャーにたくさんの有望選手を輩出している。2001年全米ドラフト1位でいまやメジャーを代表するキャッチャー、ジョー・マウアー、ナ・リーグを代表する2人のキャッチャー、Fielding Bibleいちおしのディフェンシブなヤディア・モリーナと、オールスターに選出された強打のブライアン・マッキャン、ほかにもCERAのいいドジャースの正捕手ラッセル・マーティン、今年アナハイムの正捕手になったジェフ・マシス、アリゾナのミゲル・モンテーロ、コロラドのクリス・アイアネッタ(2004年4巡目 全体110位)。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月2日、「MLBキャッチャー世代論」1:堅守を基礎にした「1983年生まれ、26歳世代」の台頭が引き起こす大きなキャッチャー世代交代の波。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。

捕手以外も1983年世代はスターが揃っている。Ryan Braun、Zack Greinke、Dustin Pedroia、Hanley Ramirez、Jose Reyes、Miguel Cabrera、Edwin Encarnacion、Casey Kotchman、Nick Markakis、Cole Hamels、Ervin Santana、Justin Verlander、Huston Street。各チームの主力となりつつある若い選手がズラっと揃っていて、シアトル関連でも、フランクリン・グティエレス、ホセ・ロペス、マーク・ロウ、ロニー・セデーニョがこの世代に属している。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月12日、2009年の攻守あらゆるポジションと賞を席捲し、これからのメジャーを担う「1983年世代」。


今年LAAのマイク・ソーシア監督はどうやら今年はマイク・ナポリではなく、ジェフ・マシスを正捕手にしたようで、これで、ア・リーグ西地区の全てのチームに「1983年世代」のキャッチャー全員がズラリとスターターに顔を揃えた形になった。

シアトル   ロブ・ジョンソン 1983年生まれ
オークランド カート・スズキ  1983年生まれ
アナハイム  ジェフ・マシス  1983年生まれ
テキサス   ジャロッド・サルタラマキア 1985年生まれ
       テイラー・ティーガーデン  1983年生まれ
注:テキサスは本来はサルタラマキアを開幕から使っていたわけだが、彼が怪我でDL入りしてしまったために、昨年デビューして期待はずれに終わって控えに回ったティーガーデンにチャンスが回ってきた。なんとも運のいい男である。






damejima at 09:41

November 13, 2009

キャッチャーについて、1983年生まれ中心にプラスマイナス1年の誤差を含め、1982年から1984年に生まれた若い選手たちが、今のメジャーで活躍を見せ、世代交代の波を起こしつつあることは、既に記事にした。
彼らのことを便宜的に「1983年世代」と名づけた。

2009年11月2日、「MLBキャッチャー世代論」1:堅守を基礎にした「1983年生まれ、26歳世代」の台頭が引き起こす大きなキャッチャー世代交代の波。

2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。


この「1983年世代」
ほかのポジションではどうなのだろう。

今年のシルバースラッガー賞、ゴールドグラブ、Fielding Bible賞を受賞したプレーヤーから、この「1983年世代」にあたるプレーヤーを抽出してみる。
以下、赤色のアルファベットが3賞の受賞者、赤色のカタカナはキャッチャー、「参考」とあるのは主に、その年生まれの活躍プレーヤー(黒色のアルファベット)と、シアトル・マリナーズ関連プレーヤー(黒色のカタカナ)。
「1983年世代」は、キャッチャーだけでなく、他のポジションでもかなりメジャーの重要な位置を占めはじめていることがわかる。と、いうか、今後を担うメジャーのキープレーヤーの大部分が、この「1983年世代」であるといっても過言ではないくらいで、近年のサイ・ヤング級投手、スラッガー、内外野のゴールドグラバー、名捕手の多数がこの「1983年世代」から生まれている。

1982年生まれ
Aaron Hill、Andre Ethier、Adrian Gonzalez、Michael Bourn、Yadier Molina(ヤディア・モリーナ)
参考:ほかに、Grady Sizemore、David Wright、Robinson Cano、Ian Kinsler、Jason Kubel、Jered Weaver、Ricky Nolasco、ユニスキー・ベタンコートなど
1982 Major League Baseball Born this Year - Baseball-Reference.com

1983年生まれ
Ryan Braun、Adam Lind、Franklin Gutierrez、Joe Mauer(ジョー・マウアー)、カートスズキ、ラッセル・マーティン、ジェフ・マシス、テイラー・ティーガーデン、ロブ・ジョンソン、ミゲル・モンテーロ、クリス・アイアネッタ
参考:ほかに、Zack Greinke、Dustin Pedroia、Hanley Ramirez、Jose Reyes、Miguel Cabrera、Edwin Encarnacion、Casey Kotchman、Nick Markakis、Cole Hamels、Ervin Santana、Justin Verlander、Huston Street、ホセ・ロペス、ロニー・セデーニョ、など
1983 Major League Baseball Born this Year - Baseball-Reference.com

1984年生まれ
Matt Kemp、Ryan Zimmerman、Brian McCann(ブライアン・マッキャン)
参考:ほかに、Tim Lincecum、Jon Lester、B.J. Upton、Josh Johnson、Jeff Francoeur、Chad Billingsley、Scott Kazmir、ダグ・フィスターなど
1984 Major League Baseball Born this Year - Baseball-Reference.com

メジャー各賞を席捲する「1983年世代」
2009年の「1983年世代」の受賞者は、若い選手の受賞者が多くなり、世代交代が一気に進みつつあるナ・リーグに多く、かたや、ベテラン受賞者の多いア・リーグには少ない。

2009ナ・リーグ シルバースラッガー賞
3B Ryan Zimmerman 2005年ドラフト1巡目(全体4位)
SS Hanley Ramirez
OF Ryan Braun 2005年ドラフト1巡目(全体5位)
OF Matt Kemp 2003年ドラフト6巡目(全体62位)
OF Andre Ethier 2003年ドラフト2巡目(全体62位)
C  Brian McCann 2002年ドラフト2巡目(全体64位)

2009ア・リーグ シルバースラッガー賞
2B Aaron Hill 2003年ドラフト1巡目(全体13位)
C  Joe Mauer 2001年ドラフト1位(全体1位)
DH Adam Lind 2004年ドラフト3巡目(全体83位)

2009ナ・リーグ ゴールドグラブ賞

1B Adrian Gonzalez 2000年ドラフト1巡目(全体1位) 
3B Ryan Zimmerman 2005年ドラフト1巡目(全体4位)
OF Michael Bourn 2003年ドラフト4巡目 (全体115位)
OF Matt Kemp   2003年ドラフト6巡目(全体181位)
C  Yadier Molina  2000年ドラフト4巡目(全体113位)

2009ア・リーグ ゴールドグラブ賞
C  Joe Mauer 2001年ドラフト1位(全体1位)

2009年Fielding Bible賞
2B Aaron Hill
3B Ryan Zimmerman
CF Franklin Gutierrez 1983年生まれ(26歳)
C  Yadier Molina


「1983年世代」の経験したドラフト
赤色のアルファベット表記で名前を示したのは、2009年のシルバースラッガー賞、ゴールドグラブ、Fielding Bible賞のいずれかを受賞した「1983年世代」の選手。
カタカナ表記はキャッチャー。「参考」とあるのは主に「1983年世代」ではないマリナーズ関連プレーヤーのドラフト、またはその年の活躍選手。
「1983年世代」は2003年と2004年のドラフトにかかった選手が多い。
2000
Adrian Gonzalez 1巡目(全体1位)
Yadier Molina   4巡目(全体113位)


2001
Joe Mauer(ジョー・マウアー) 1巡目(全体1位)
ジェフ・マシス          1巡目(全体33位)
Amateur Draft: 1st Round of the 2001 June Draft - Baseball-Reference.com

2002
Brian McCann(ブライアン・マッキャン)2巡目(全体64位)
ラッセル・マーティン           17巡目(全体511位)
参考:Zack Greinke  1983年生まれ 1巡目(全体6位)
参考:Prince Fielder  1984年生まれ 1巡目(全体7位)
参考:Joe Saunders  1981年生まれ 1巡目(全体12位)
Amateur Draft: 1st Round of the 2002 June Draft - Baseball-Reference.com

2003
Aaron Hill    1巡目(全体13位)
Andre Ethier  2巡目(全体62位)
Michael Bourn 4巡目(全体115位)
Matt Kemp    6巡目(全体181位)

参考:デビッド・アーズマ 1巡目(全体22位)1981年生まれ
参考:Chad Billingsley  1巡目(全体24位)1984年生まれ
参考:J.サルタラマキア  1巡目(全体36位)1985年生まれ
参考:Adam Jones    1巡目(全体37位)1985年生まれ
Amateur Draft: 1st Round of the 2003 June Draft - Baseball-Reference.com

2004
Adam Lind     3巡目(全体83位)
カートスズキ      2巡目(全米67位)
クリス・アイアネッタ  4巡目(全体110位)
ロブ・ジョンソン    4巡目(全体123位)1983年生まれ
参考;マーク・ロウ   5巡目(全体153位)1983年生まれ
Amateur Draft: 2004 Picks in the June Draft, with a listed position of C - Baseball-Reference.com
Amateur Draft: 4th Round of the 2004 June Draft - Baseball-Reference.com

2005
Ryan Zimmerman 1巡目(全体4位)
Ryan Braun      1巡目(全体5位)

ジェフ・クレメント     1巡目(全体3位)1983年生まれ
テイラー・ティーガーデン 3巡目(全体99位)1983年生まれ
Amateur Draft: 2005 Seattle Mariners Picks in the June Draft - Baseball-Reference.com
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」

それにしても、あらためて感慨が深いのは、2005年ドラフトでのジェフ・クレメントの順位
2009年シルバースラッガー賞、ゴールドグラブなどを総なめにしたナショナルズのRyan Zimmermanより、2007年新人王でシルバースラッガー賞2回のRyan Braunより、指名順位が上なのだから、チームの期待がいかに高かったかがしみじみとわかる。
「城島問題」という、いびつな歪みさえなければ、彼は順調に育って、今頃・・・、と、思わずにいられない。

ちなみに、クレメントの出身校の南カリフォルニア大学はMLBプレーヤーを多数輩出してもいる名門大学で、70年代のボストンの名選手で、イチローとの比較で引き合いに出されることのあるフレッド・リン、かつてシアトルに在籍し黄金時代を築いたブレット・ブーン、シリーロ。さらにバリー・ジト、マーク・マクガイア、千葉ロッテマリーンズ監督のボビー・バレンタインも卒業生。






damejima at 19:41

November 12, 2009

ア・リーグに続いて、ナ・リーグのゴールドグラブが発表になった。

2009年ナ・リーグ ゴールドグラブ賞
名前の後のカッコ内は、Fielding Bible賞における選出順位
Phils, Cards, LA each take two Gold Gloves | MLB.com: News

C  Yadier Molina (1位)
1B Adrian Gonzalez (3位)
2B Orlando Hudson (5位)
3B Ryan Zimmerman (1位)
SS Jimmy Rollins (8位)
OF Shane Victorino (センター部門12位)
OF Michael Bourn (センター部門5位)
OF Matt Kemp (センター部門13位)
P  Adam Wainwright (14位)

ナ・リーグのゴールドグラブも、ア・リーグ同様にFielding Bible賞と比較してみると、同時受賞しているのは、キャッチャーのヤディア・モリーナと、三塁手のライアン・ジマーマンの2人。
この2人に、ア・リーグで同時受賞したイチローマーク・バーリーを合わせると、Fielding Bible賞2009の受賞者9人のうち、4人のプレーヤーがゴールドグラブを同時受賞したことになる。
つまり、要するに、もらうべき人は、どんな賞だろうと、もらう、ということ。2つの賞がまったく違うプレーヤーを9人選ぶようなことは起こりえない。

2つの賞で、最も評価にズレが起きるのは、ア・リーグでは「ショート」「外野手」の2部門だったが、ナ・リーグでも、「ショート」「外野手」「投手」と、傾向はほぼ同じだった。
もしかすると、ゴールドグラブを選出する現場の監督・コーチが期待することと、Fielding Bibleのような分析家が期待することに、最も大きなズレが生じやすいポジションが、「ショート」「外野手」なのかもしれない。

また、ア・リーグ、ナ・リーグで、外野手としてゴールドグラブを獲得した合計6人の外野手のうち、センタープレーヤーが5人選ばれたため、イチローだけが「センターでない外野手」として唯一、2009年ゴールドグラブを獲得した。
いかにイチローの卓越した守備能力がメジャーで、監督・コーチ、分析家、立場を問わず、高い評価を受けているかが、このことからもわかる。


2009年Fielding Bible賞
赤字は、2009ゴールドグラブ受賞者。
Fielding Bible

C  Yadier Molina
1B Albert Pujols
2B Aaron Hill
3B Ryan Zimmerman
SS Jack Wilson
LF Carl Crawford
CF Franklin Gutierrez
RF Ichiro Suzuki
P  Mark Buehrle



ゴールドグラブ初受賞のRyan Zimmerman

2008年にシアトルの監督をやっていたリグルマンが監督をつとめるワシントン・ナショナルズ(リグルマンは就任当初は監督代行だったが、ナショナルズが正式に監督として雇った Riggleman hired as Nationals manager | nationals.com: News)の三塁手ライアン・ジマーマンは、例の1983年世代ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:MLBキャッチャー世代論、「1983年世代」)のひとりで、メジャー5年目の25歳と若い。2005年のセプテンバー・コールアップでメジャー昇格。2006年の新人王争いでは、ハンリー・ラミレスにわずか4ポイント及ばず、2位になった。イチローが新人王になった2001年にデビューしたCC.サバシアのような立場である。
ナショナルズは今はまだ年間100敗もする弱体ぶりではあるが、ジマーマン、ストラスバーグと、将来有望な若手が揃いだしている。

ジマーマンのプレー動画(MLB公式)

ジマーマンは、ジャック・ウィルソンのようなディフェンスのスペシャリストではなく、イチロー同様に、「ハイレベルで打てて、ハイレベルで守れる」プレーヤー。リグルマンのように将来30-30を期待している人もいるくらい、足も速い。
2009シーズンは33ホーマー106打点、SLG.525を記録し、スラッガーとして本格化してきて、オールスター初出場、そしてゴールドグラブ初受賞。攻守ともに非常にレベルが高く、これからのメジャーを背負う選手であるのはもう確定ずみ。25歳にして、すでにチームと5年の大型契約を結んでいるが、将来FAになろうものなら、あらゆるチームが欲しがるだろう。

今回のゴールドグラブ初受賞について彼自身は、こんなことをいっている。
When I got drafted in 2005, I think defense was my claim to fame and I developed into an offensive player. Defense has always been a big part of my game.
「2005年にドラフトされたとき、僕は守備が「売り」の選手だった。あとから攻撃型のプレーヤーに進化した、と思ってるんだ。守備はいつもゲームで大きな位置を占めているよ」

デビューイヤーにいきなり20ホーマー100打点をマークして世間を驚かせた強打のジマーマンだが、守備についてのプライドも、相当もっている。
今年ゴールドグラブとFielding Bible賞を同時受賞したことで、守備のほうの評価も確定。おそらく今後のゴールドグラブのナ・リーグ三塁手部門では、常に名前がでてくることになるだろう。
今はまだ左投手がやや苦手なようだが、そのうち克服してくれるはず。打者としても活躍して、将来同じ右投右打のホール・オブ・フェーマー三塁手、マイク・シュミットのようなプレーヤーに育ってもらいたいものだ。
ライアン・ジマーマンのスタッツ
Ryan Zimmerman Stats, News, Photos - Washington Nationals - ESPN






damejima at 10:05

November 06, 2009

サイ・ヤング賞はじめ、メジャーも賞の発表シーズンがやってきているが、今年1年ブログを書いてきて真っ先に思い出す他チームのプレーヤーというと、どうしても今年初めてオールスターに選出されたアーロン・ヒルベン・ゾブリスト、2人の二塁手の名前を挙げたくなる。


2005年に引退したマリナーズの名二塁手ブレット・ブーンは、ゴールドグラブを4回受賞する一方で(マリナーズで3年連続、シンシナティで1回の、計4回)、は、2001年と2003年の2度、SLG.500以上を記録し、2001年の打点王と、両方の年のシルバースラッガー賞に輝いた。(だが彼はステロイダーだ。だから評価にはまったく値しない)

いま自分の中ではあらためて「強打の二塁手」というカテゴリーが作られていて、アーロン・ヒルも、ベン・ゾブリストも、そこに分類されている。別にワールドシリーズでフィラデルフィアの「ナ・リーグ最強の強打の二塁手」チェイス・アトリーが5本もホームランを打って長打力をみせつけたから言うわけではない。
2009年にメジャーの二塁手で最も多くホームランを打ったのは、23本のアトリーでも、31本のイアン・キンズラーでもなくて、36本打ったアーロン・ヒルだし、メジャーの二塁手で最高の長打率なのは、.508のチェイス・アトリーではなくてさらに高いSLG.543を記録した、サラリーわずか40万ドルのゾブリストである。

このゾブリストの長打率.543は、メジャーでも歴史的なハイスコアである。メジャーの殿堂入りプレーヤーで、キャリア長打率.500以上を記録している二塁手はロジャー・ホーンスビーただひとりだし、その一方でキャリア.300台という低い長打率で殿堂入りした選手も、5人いる。
いかにゾブリストの.543が歴史的な高率かがわかろうというもの。ゾブリストは2009メジャー長打率ランキングでも、なみいる高額年棒の一塁手、三塁手、DHのスラッガーをおしのけて、堂々19位に入っている。
ゾブリスト、そしてアーロン・ヒルも、十分にシルバースラッガー賞を受賞する資格のある、コンテンポラリーな「強打の二塁手」である。

ブログ注:ロジャー・ホーンスビーの名前表記
「ロジャース」と表記するサイトもあるが、ある英語サイトには、下記のように経緯が記されている。要は、母の旧姓にならって表記はRogersだが、発音は、人生の大半においてRogerと呼ばれていた。このサイトでは通称の「ロジャー」を採用する。ベイブ・ルースのBabeが、本名ではなくニックネームであるのと同じように、本名に厳密にこだわる必要はない。
Hornsby’s odd first name came from his mother’s maiden name, but, despite its spelling, it was actually pronounced “Roger” for most of his life. By the time he became a famous baseball player, though, he relented at allowed its common phonetic pronunciation to be used. So whether you call him “Roger” or “Rogers,” you’re right.
The Will Leitch Experience

殿堂入り二塁手
Baseball Hall of Fame Second Basemen : A Research List by Baseball Almanac
ESPN 二塁手のバッティングデータ(Qualified)
MLB Baseball Batting Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN


二塁手というと、なんとなくディフェンシブなポジションと思いがちだ。

たしかに長打力のある内野のポジションといえば、ファースト、次にサードであり、現実に2009シーズンのMLB長打率ランキングでみると、トップ10はプーホールズ、フィルダー、デレク・リー、ハワード、モラレス、テシェイラ、ジョーイ・ボットと、ほとんどナ・リーグの一塁手ばかり。さらに11位以下に三塁手とDHがズラリと並ぶ。


だが、ちょっと待て。
このところの「二塁手の意味」は、ちょっと違ってきてやしないか?、と、思うのだ。


ア・リーグのサードやショートは打てる選手の層がとても薄くなってしまい、ディフェンシブな選手が多くなりすぎている気がする。
いま打撃を補強するなら、もともと人材の薄いポジションに金をかけて必死になるのはコストパフォーマンスが悪く、あまり意味がない。それより、金をかけるならいま層の厚い「強打の二塁手」から人材を探したほうが、よほど現実的じゃないか?という発想がある。


キャッチャーやバッテリーの話題の多いブログだから、よく名前が思い出される選手というと、意味的にシアトルの投手がよく打たれたバッターということになるわけだが、たしかに今年はアブレイユトリー・ハンターと並んで、アーロン・ヒルベン・ゾブリストの名前を、よく記事に書いた気がする。
それはそうだ。2人とも、30ホーマー100打点前後を達成してしまうような画期的な「強打の二塁手」である。

2009年9月24日、先発ゲーム4連勝のロブ・ジョンソン二塁打2四球、ヘルナンデス11三振で17勝目。サイ・ヤング賞レースに生き残る。9月8日の城島のサヨナラ負けがなければ、9月のア・リーグ月間最優秀投手はとっくにヘルナンデスに決まっていた。

2009年9月25日、6月にAロッドにインコースのストレートを5連投して勝ち越し2ランを浴びて負けたシーンをまざまざと思い出させるフィスターのチェンジアップ3連投から、好調アーロン・ヒルに2ランを浴びて完封負け。

2009年9月27日、コネ捕手城島、先発マスク3連敗。「1球ごとに外、内。左右に投げ分ける」ただそれだけの素晴らしく寒いリードで、トロント戦8回裏、期待どおりの逆転負け(笑)ローランド・スミス、自責点5。

2009年4月21日、ロブ・ジョンソンは逆転2点タイムリー3ベースでウオッシュバーンに3勝目をプレゼントした。

2009年4月23日、ロブ・ジョンソンは完封勝ちでメジャーNo.1のCERAを継続した。


秋ともなると全米の電子メディアでも、日本でいうベストナインが発表になっているらしいが、真っ先に目がいったのは「二塁手」の名前だ。アーロン・ヒル、ゾブリストといった、今年このブログでは馴染みの二塁手たちの名前があるかどうかが気になった。
ちなみに各メディアのア・リーグベストナイン2009の「二塁手」はこうなっているらしい。

アーロン・ヒル ESPN、Sporting News、The Baseball Encyclopedia
ベン・ゾブリスト Elias、Inside Edge
イアン・キンズラー CBS

ア・リーグの二塁手はいま、とても層が厚い。子供と爆睡していた岩村がいつのまにかパイレーツに出されてしまうほどだ。とにかく打てる選手が揃っている。
2009年版「強打の二塁手」御三家は、36ホームラン108打点のアーロン・ヒル、27本91打点のゾブリストと、そして3人目は(ちょっとチョイスが難しいが)、31本86打点31盗塁で、30-30クラブ入りを達成したのイアン・キンズラーか、25本85打点で長打率のいいロビンソン・カノーか、ということになったが、ほかにも、2008年リーグMVPペドロイア、25本96打点の我らがホセ・ロペス、16本30盗塁のブライアン・ロバーツ、さらにカラスポポランコと、好打者が揃っている。
(追記:ポランコが11月6日付けで、タイガースをFAになった。タイプA。Tigers face big free-agency decisions | tigers.com: News

ナ・リーグにも、チェイス・アトリー以外に、31本90打点のアグラ、20本98打点25盗塁のブランドン・フィリップス、23本のバーンズプラド、などの役者がいる。Late Bloomer、つまり遅咲きといわれるゾブリストが「強打の二塁手」に加わったことで、メジャー全体の「強打の二塁手」の層はますます厚くなるばかりだ。


ちなみに、アーロン・ヒルは1982年生まれの27歳。まさに「1983年世代」にいるプレーヤーである。
ほかに「強打の二塁手」の「1983年世代」というと、27歳のカノー、キンズラー、26歳のペドロイア、カラスポ、プラド、25歳のホセ・ロペスと、好打者が揃う。キャッチャー同様、二塁手でも「1983年世代」はメジャーで幅をきかせつつある。

2009年11月2日、「MLBキャッチャー世代論」1:堅守を基礎にした「1983年生まれ、26歳世代」の台頭が引き起こす大きなキャッチャー世代交代の波。

2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。

脳内GMごっこは嫌いだが、もし誰かに一番獲りたい成長株の選手は?と聞かれたら、他の誰よりも先に「ゾブリスト」と答えたい。たった40万ドルで彼を保有できるタンパベイが非常にうらやましい。ホセ・ロペスをサードにコンバートしてでも獲りたい選手だ。

上でも書いたが、サードやショートは打てる選手の層が薄くなりすぎている。むしろ打線補強の人材は、層の厚い「強打の二塁手」にこそ宝が眠っている、と思う。

サードもできるアダム・ケネディも悪くない。一度「ジャック・ウィルソンなんかより、よほどケネディのほうがいい」とブログに書いたことがある(下記リンク)。2009年は、11本63打点、.286。三振が多めなのは気になるが、打率がいいし、なにより45四球選んでいるのがいい。いい人材が多い今の時代には、ちょっと他のセカンドプレーヤーよりは落ちるが、LAAに在籍していた選手だし、とにかく頭を使って野球のできるクレバーな選手だと思う。

Adam Kennedy Stats, News, Photos - Oakland Athletics - ESPN

Adam Kennedy » Statistics » Batting | FanGraphs Baseball

Ben Zobrist’s WAR | FanGraphs Baseball

メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(6)実証:アダム・ムーアの場合






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November 04, 2009

2009MLBキャッチャーの年齢別分布

メジャーのキャッチャーの年齢分布図(2009)
クリックすると拡大します

Fielding Bible賞2009でトップ10を占めるキャッチャーたちは、もちろん守備の良さを表彰されているわけだが、Fielding Bibleの考える「守備の良さ」とは、いったい守備のどんな面を評価対象にしているのか、それを考えずに、表彰結果だけを見て自分のご贔屓選手がランキングに入った、入ったと、手を叩いて喜んでいてもしょうがない。


「失点しない能力」の重要性

Fielding Bible賞トップ10には、ラッセル・マーティンロブ・ジョンソンはじめ、メジャーでも達成人数が毎年たいへん限られるCERA3点台の「失点しないキャッチャー」たちが多数選ばれている。
では、Fielding Bibleが、彼らの「失点しない能力」を評価しているのか。また評価しているとすれば、どういう指標を使ってそれを判断しているのか。たいへん知りたい部分だが、残念ながら詳細はいまのところ不明だ。

だが少なくとも、マーティンやジョンソンのような、バッティングはたいしたことがないが防御率のいいキャッチャーがトップ10に選ばれる一方で、ビクター・マルチネスや、ワールドシリーズに出ているポサダのような、打撃はいいが、CERA5点台、つまり失点がむやみと多いキャッチャーについては賞のランキングに入れるどころか、1ポイントすら与えていないことは、バッティング要素を排除してキャッチャーの守備を評価しようとするFielding Bibleの主張としては、整合性がある。

なぜなら、そもそも彼らがゴールドグラブに疑問をもち、Fielding Bible賞を創設した理由のひとつは「ゴールドグラブは守備の賞のはずなのに、多少なりとも打撃成績を加味して評価されてしまっている」ことだから、お世辞にも守備がいいとはいえないビクター・マルチネスやポサダを選んでいては、たいへんおかしなことになるわけで、当然いえば当然だ。
これは言い方を変えれば、
「あまりにも失点を防げないキャッチャーを打撃面とのバーターでうめあわせて守備評価するなど、とんでもない間違い」

という意味になるし、もう一歩すすめて、奥にある意識を探るならば
「キャッチャーは失点を防ぐべきポジション」
「もうこれからは失点を防げないキャッチャーを高評価すべきではない」

という時代感覚なのではないかと思う。
(逆にいえば、打撃のいいジョー・マウアーがFielding Bible賞キャッチャー部門3位にもなっているのは、「1983年世代」のマウアーが、たとえ打撃力がまったく加味されなくても、十分に評価に値する高い守備力を持っている、という意味になる)

だから少なくとも、Fielding Bibleは「失点しないこと」を守備評価の指針のひとつとして、かなり重視して賞を選考しているはずだと考える。そうでなければ、Fielding Bibleがロブ・ジョンソンを9位に選んだ理由もみえてこない。
打撃が優れているというだけで投手を炎上させてばかりいるキャッチャーや、肩がいいという理由だけで5失点以上するキャッチャーを賞に選んでいては、Fielding Bibleもゴールドグラブとかわらなくなる。


古い攻撃型キャッチャーイメージ
というか、ただの都市伝説


30歳以上でメジャー正捕手に踏みとどまっているキャッチャーの代表格といえば、やはり「攻撃型」キャッチャーになる。ビクター・マルチネス、ホルヘ・ポサダ、イヴァン・ロドリゲスといったタイプであり、防御率の悪さ、リードの下手さを、バッティングでなんとか帳消しにしてきた。シアトルを退団した城島も、まさにこのタイプだ。

かつての「古い」メジャーのキャッチャー像は、こうした攻撃型キャッチャーのイメージ(というか勝手な想像)に大半を依存してきた。
実際には色々なタイプがいるにもかかわらず、日本のプロ野球ファンが想像するメジャーのキャッチャー像の原型は、ほんの数人のよく知られた攻撃型キャッチャーが元になっている、ということだ。そして、いまだにそれを鵜呑みにしたまま、あらゆる世代のキャッチャーを「古い」視点から語ってしまってる人も多い。
「メジャーのキャッチャーはバッティングさえよければ、守備はイマイチでもいい。CERAなど関係ない。キャッチャーはパスボールさえしなければ、壁でいい。肩は強いにこしたことはないが、必須条件ではない」
どれもよく聞く話ではあるが、これは実は、ひと時代前の、ほんの数人の攻撃型有名キャッチャーのイメージが原型になっている。擦り切れた昔のイメージだけで、いまのメジャーのキャッチャー像全体を語るのは、いい加減やめにしてもらいたいものだ。

もちろん城島はまさにこの「古いキャッチャーイメージ」にきっちりあてはまる。しかも、打てるならまだしも、「まったく打てないポサダが、ポサダ並みに金をとる」のだから、始末が悪い。日本の野球をメジャーにもちこむどころか、むしろ城島はもともと、古いタイプの攻撃型キャッチャーの、しかも壊れた中古品といったところだった。

30代のキャッチャーには、攻撃型だけが存在しているわけではなく、打撃はイマイチだが守備的、と「いわれる」プレーヤーも少なくない。
だが、実際、彼らの守備はどうだろう。
CERAランキングからみると、CERAで傑出している30代キャッチャーは、ボストンのバリテックくらいで、あとはほとんど4点台。また、Fielding Bible賞2009の上位にも、31歳を超えるキャッチャーはロッド・バラハスくらいしかいない。30代の守備的と「いわれる」キャッチャーには、打撃評価を加味しない守備評価を目指すFielding Bibleが高評価を与えるような、完全守備的キャッチャーはほとんどみあたらないのである。
言い方を変えると、守備的といわれる30代キャッチャーは、ある意味、打撃がネガティブだからしかたなく守備的と分類されているだけなわけで、26歳のナ・リーグを代表するキャッチャー、ラッセル・マーティンや、シアトルのロブ・ジョンソンのように、守備の良さをポジティブに評価されてプレートをまかされているわけではないタイプが大半だと思う。

ロブ・ジョンソンは、日本のファンが思っている以上に、画期的なキャッチャーなのだ。


「1983年世代」の台頭によって形成されつつある
メジャー新世代のキャッチャーイメージ


Fielding Bibleが絶賛する守備力で他のキャッチャーを寄せ付けないハイスコアを叩き出し、ダントツのポイント数でキャッチャー部門1位を獲得したヤディア・モリーナは、CERA3点台で、強肩のキャッチャーとしても知られている。
だが、もし彼が「強肩なだけの、CERA5点台のキャッチャー」だったとしたら、Fielding Bibleは彼をキャッチャー部門のダントツ1位に推しただろうか?
数字大好き、総合的な分析好きの彼らのことだから、それはないと、断言していいと思う。

2009年首位打者にして地区優勝を果たし、ア・リーグMVP候補で、Fielding Bible賞3位と、攻守のバランスのとれたジョー・マウアー。規定イニングに到達したMLB捕手ではメジャー最高CERAを記録し、チームを地区優勝に導いたラッセル・マーティン。Fielding Bible賞キャッチャー部門9位で、ア・リーグ最高CERAを叩き出した我らがロブ・ジョンソン。地区優勝した強豪LAAで、同僚マイク・ナポリに比べ守備的といわれ、CERAのいいジェフ・マシス、あるいはチームの3番打者で、攻守のバランスのとれた守備評価も高いカート・スズキ。ナ・リーグオールスター捕手で、シルバースラッガー賞2回の4番打者、CERAも3点台のブライアン・マッキャン

「1983年世代」の新世代キャッチャーたちに共通する基盤、基礎能力は、「バッティングさえよければ、守備力はイマイチでもいい」という、古いキャッチャー像ではとらえきれない。
Fielding Bibleが彼らをどう評価するか知らないが、彼ら1983年世代がプレーヤーとして位置を固めつつある基礎はむしろ、「守備能力の優秀さ」にある。

「1983年世代」の守備力の意味は、ゴールドグラブ的な「単にエラー数が少ないだけ」とか、城島のような「他の能力はダメで、肩が強いだけ」というような、ひとつの指標だけでとらえられる単純なものではなく、「1983年世代」の防御率の良さからわかるように、総合的な失点を抑えられる守備能力にある。
今年からFielding Bibleは、キャッチャーがボールを後逸しない数値を計測しはじめたが、これは「ランナーの進塁を抑える能力として重要だから」カウントしはじめたことを、彼らも明言している。
つまり、これは「失点につながるシチュエーションを増やさない」という守備的意味あいを彼らが重要視している証拠なわけだ。
彼らは、ゴールドグラブ的にエラー数で表彰するプレーヤーを決めるために、パスボールを計測しているわけではない。
このブログがCERAを失点を抑える能力の表現として評価するのも、投手の防御率がそうであるように、守備能力のひとつの断面を数値化した数字でなく、リード面を含めた総合的な失点防止能力としての「トータルな結果」を示す数少ない数字のひとつと考えるだからだ。

「1983年世代」は、「失点しない守備力をベースにした新しいメジャーのキャッチャー像」を担う世代として、優れたキャッチャーを一斉に輩出しつつある。
彼ら「1983年世代」の新世代の守備的キャッチャー群は、いまや攻撃型キャッチャーに率いられた旧世代のキャッチャーたちをおしのけつつて台頭してきつつある。



古いキャッチャーイメージの攻撃型キャッチャーで、しかも中途半端なレベルでしかない城島が、当時25歳だった元・全米大学No.1キャッチャーのクレメントに正捕手を譲り、26歳のロブ・ジョンソンに敗れ、さらに25歳のアダム・ムーアにさえ敗れたのは、こうしてみると当然のことだ。

城島が年齢的な限界にあったのは、最初に挙げたグラフでわかるとおり。コネでもないかぎり、33歳という年齢を越えてメジャーで生き残れるキャッチャーは、攻撃型であれ、守備的であれ、ほんの一握りの有名選手のみだ。
打撃能力はスカウティングを越えていけず、あの程度の打撃能力では攻撃型キャッチャーとして生き残れない。かといって、単にエラーが少ないだけでない新世代の「失点しない総合守備能力」という意味での守備能力はメジャー移籍以来まったく改善されないまま。これではメジャーで台頭しつつある若い守備的キャッチャーに劣る評価しかされないのは当然だ。
城島はメジャー全体のキャッチャーイメージが、1983年世代の若いキャッチャーたちによって古い攻撃型イメージから脱皮して、違うステップを歩みはじめたことにまったく気がつかなかった。これでは、メジャーにいられなくなるもの当然である。






damejima at 16:18

November 03, 2009

先日紹介したFielding Bible賞2009のキャッチャー部門のトップ20のプレーヤーのプロフィールを眺めていて、不思議なことに気がついた。

キャッチャー部門ベスト10に入ったプレーヤーの半分、5人のキャッチャーが、1983年生まれ、「26歳」なのである。

ベスト20に話を広げると、この「26歳世代、1983年生まれのキャッチャー」は、さらにミゲル・モンテーロクリス・アイアネッタの2人が加わり、合計7人になる。この「7人の侍」ともいうべき7人の1983年生まれのキャッチャーたちにさらに、前後1歳の幅をみて、「25歳」「27歳」のキャッチャーも加えてみると、Fielding Bible賞ダントツ1位のヤディア・モリーナと、ナ・リーグオールスターに出たブライアン・マッキャンという、とてもイキのいい捕手たちが入って、25歳から27歳までの若手有力キャッチャー合計9人の、今のMLBを代表する若手キャッチャー軍団になり、Fielding Bible賞2009のほぼ半分は、彼らが占めている。つまり、メジャーで守備のいいキャッチャーの半分は、26歳前後の若いキャッチャーたちだ、ということだ。

これはなにかの偶然なのだろうか。

ちなみに、2009シーズンのシアトルでいうと、シーズン途中にピッツバーグにトレードされてしまったジェフ・クレメント、そして正捕手の座を獲得したロブ・ジョンソンが、ともに26歳、アダム・ムーアが25歳、キロス27歳で、退団した城島を除く若いキャッチャーたちはピッタリ「26歳世代」中心になっていた。
また、2009シーズンのア・リーグ西地区でいうと、ロブ・ジョンソン(SEA)、カート・スズキ(OAK)、ジェフ・マシス(LAA)と、3チームの正捕手が全員、まさに1歳の狂いもなく「1983年生まれ」で「26歳」である。

2009年10月31日、2009年Fielding Bible賞にみる「キャッチャーに必要な能力の新スタンダード」。ロブ・ジョンソン、キャッチャー部門9位にランクイン。

2009 Major League Baseball Catcher - Baseball-Reference.com


2009年Fielding Bible賞
上位20人の名前・年齢・CERA・生年月日


1位〜10位
ヤディア・モリーナ   27 3.48 July 13, 1982
ジェラルド・レアード  29 4.26
ジョー・マウアー    26 4.32 April 19, 1983
ラッセル・マーティン  26 3.37 February 15, 1983
カート・スズキ     26 4.24 October 4, 1983
カルロス・ルイーズ  30 4.00
ジェフ・マシス     26 3.99 March 31, 1983
コイ・ヒル        30 3.69
ロブ・ジョンソン   26 3.22 July 22, 1983
ロッド・バラハス    34 4.28

11位〜20位
ジェイソン・バリテック 37 3.87
イヴァン・ロドリゲス  37 4.59
ミゲル・モンテーロ   26 4.11 July 9, 1983
ライアン・ハニガン   29 4.29
ベンジー・モリーナ   35 3.74
マイク・ナポリ      28 4.89
ブライアン・マッキャン 25 3.66 February 20, 1984
ジェイソン・ケンドール 35 4.98
クリス・アイアネッタ  26 4.23 April 8, 1983
A.J.ピアジンスキー  32 4.10
ケリー・ショパック    29 4.67


いったいいまメジャーに「26歳のキャッチャー」は何人くらいいるだろう。今年メジャーでキャッチャーとしてプレイした選手たちの年齢を一覧として調べられるサイトはないか、探してみた。
2009 Major League Baseball Catcher - Baseball-Reference.com
これは超有名MLBデータサイトBaseball Referenceのリンクだが、下のほうにあるPlayer Standard Fielding--Cという表で、凡例のAgeをクリックすると、プレーヤーを年齢別にソート(一括して並べなおす)することができた。(プレーヤーによっては、移籍により複数項目をもっているので注意が必要)
この表によると、キャッチャーの年齢層は下記のような分布になっている。

2009MLBキャッチャーの年齢別分布

メジャーのキャッチャーの年齢分布図(2009)
クリックすると拡大します

22歳 4人     32歳 6人
23歳 4人     33歳 8人
24歳 4人     34歳 3人
25歳 13人     35歳 2人
26歳 17人    36歳 2人
27歳 6人     37歳 6人
28歳 11人     38歳 2人   
29歳 6人
30歳 8人     40歳 1人
31歳 4人

理由はわからないが、キャッチャーの年齢別分布は均一に各年齢のプレーヤーがほぼ同数に分布しているのではなく、むしろ、特定の年齢に偏って、大きく波を打っていることがわかる。
年齢の偏る「中心世代」というのは、ほぼ4年おきのリズムで出現しており、「26歳」「30歳」「33歳」「37歳」、生まれた年代でいうと、1983年、1979年、1976年、1972年が、それぞれの中心世代、ということになる。

なかでも、シアトルのロブ・ジョンソンの属するクールな1983年生まれ、26歳世代」は、いま最も勢いがあるキャッチャーたちの大半が属すMLBのキャッチャー中心世代となりつつある。



世代別・代表的プレーヤー

「26歳世代」 1983年前後生まれ
ヤディア・モリーナ   27 3.48 July 13, 1982
ジョー・マウアー    26 4.32 April 19, 1983
ラッセル・マーティン  26 3.37 February 15, 1983
カート・スズキ     26 4.24 October 4, 1983
ジェフ・マシス     26 3.99 March 31, 1983
ロブ・ジョンソン   26 3.22 July 22, 1983
ジェフ・クレメント   26     August 21, 1983
ミゲル・モンテーロ   26 4.11 July 9, 1983
クリス・アイアネッタ  26 4.23 April 8, 1983
ブライアン・マッキャン 25 3.66 February 20, 1984
シアトルがピッツバーグに放出してしまったジェフ・クレメントも、1983年生まれ、26歳。他に、カブスのソト、ボストンのコタラスなども、この世代。
「1983年世代」
は明らかにいまやMLBのキャッチャーの中心世代となりつつある。彼らの特徴は、「性格的な落ち着き」だろう。かつてスモルツの専属捕手をつとめていたブライアン・マッキャンを評してスモルツは「若いのに彼ほど落ち着いたキャッチャーは初めて」と言ったという。
この「落ち着き」という世代的特徴は、ロブ・ジョンソン、ジョー・マウアー、ラッセル・マーティン、どの「1983年世代」のキャッチャーにも共通してあてはまる。ピアジンスキー、城島の「1976年世代」のような、熱くなりやすいタイプはほとんどいない。
Fielding Bible賞2009のベスト20の半分を「1983年世代」が占めるが、守備がいい選手が揃ってている理由のひとつが、この「性格的な落ち着き」にあるのかもしれない。
この世代には、打撃も素晴らしく若手ながらチームのクリンアップを打ち、CERAも優れた「バランスタイプ」(マウアー、マッキャン、スズキなど)、守備力がずば抜けていると定評のある「スーパー・ディフェンシブ」(モリーナ、マーティン、ロブ・ジョンソンなど)、さまざまなタイプがいるが、いずれにしてもいま一番イキのいいMLBキャッチャーたちの大半がズラリと名前を揃えているといえる。

「30歳世代」 1979年前後生まれ
ジェラルド・レアード  29 4.26
カルロス・ルイーズ   30 4.00
コイ・ヒル        30 3.69
ライアン・ハニガン   29 4.29
ケリー・ショパック   29 4.67
他に、ビクター・マルチネスミゲル・オリーボジョシュ・バード、かつてシアトルにいたヨービット・トレアルバなど。
「地味」というのが特徴の「1979年世代」。ビクター・マルチネスを除くと、職人肌の地味なキャッチャーが多いような気がする。バッティングはいまひとつ。地味と守備的とは意味が違うわけで、彼らのCERAはそれほどよくはない。

「33歳世代」 1976年前後生まれ
A.J.ピアジンスキー   32 4.10
ロッド・バラハス     34 4.28
他に、城島ホセ・モリーナマイケル・バレットなど。
ピアジンスキー、城島と、「熱くなりやすい」のが、まさにこの「1976年生まれ、33歳世代」のキャッチャーの特徴。クールな「1983年世代」と、まさに対照的。そして「急成長を続ける26歳世代」の重圧が、最ものしかかり、今まさに「おいやられつつある」のが、この世代である。
シアトルの城島は、「1983年世代」ロブ・ジョンソンに追い越されてメジャーのキャリアをあきらめた。ピアジンスキーがミネソタからサンフランシスコに移籍させられたのも、「1983年世代」のジョー・マウアーに席をあけるためだった。「後ろから押され、隅においやられる」時代に入っている「33歳世代」の彼らだが、今後もずっとキャッチャーを続けられるかどうか。上の「37歳世代」のように名前でチームに残れる超有名選手にでもならないかぎり、難しいかもしれない。

「37歳世代」 1972年前後生まれ
ジェイソン・バリテック 37 3.87
イヴァン・ロドリゲス  37 4.59
他に、ホルヘ・ポサダジェイミー・バークもここ。
長年MLBでキャッチャーとしてメシを食ってきて、いまも生き残っているベテラン捕手たちのカテゴリー。全盛期と比べ、衰えは隠せない。チームでは、若手を育てる準備、あるいは他チームから若いキャッチャーを獲得、導入する準備が進んでいる。






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