観客動員減少問題

2013年5月24日、観客数が減少傾向にある人気チームは、ニューヨーク・ヤンキースだけではなく、むしろ近年の人気チームの大半はヤンキースより、はるかに観客減少が著しい。
2012年7月25日、この10年のヤンキース戦の観客動員データから明らかになった、セーフコ・フィールドのファンは「イチローを観るためにスタジアムに通い続けてきた」という子供でもわかる事実。
2011年9月16日、球団のドル箱であるヤンキース戦ですら1試合あたり観客2万人を切る事態を招いた無能GMズレンシック。もはや「内側に向かって収縮する白色矮星」のシアトル・マリナーズ。
2011年8月15日、大きく勢力図が変わりそうな今年のチーム別観客動員数ランキング。同じ観客数減少チームでも、タンパベイの非常に計画的な再建ぶりと比べて、シアトルの無能GMズレンシックのずさんで無計画なチーム運営の破綻は、既に観客にバレバレ。
2009年11月8日、2006年以降のシーズン総観客動員数の凋落と「城島問題」。合理性に欠け続けた球団運営が招いた観客動員数減少。1年遅すぎた城島退団。
2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)
2009年9月10日、2009年版「ニセ正捕手復帰工作」がチームに与えた大打撃、ぞして今季4度にわたるコネ捕手の大失態。
2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)
2008年7月20日、ホームセーフコの観客は2併殺打の城島にブーイングを浴びせた。
2008年6月13日、ディッキー初先発ゲーム、1死満塁で併殺打の城島は地元観客から大ブーイングを受ける。

May 25, 2013

2013年観客動員チーム別増減MLBチーム別観客数増減
(2013年05月23日現在)
元データ:Change in Baseball Attendance 2012 to 2013 - Baseball-Reference.com

ヤンキースのゲームで観客席に空席が目立つように見えるからといって、いちいちあげつらいたがる人間、マスメディア、ライターに限って、データをロクに調べもしないでモノを言っている(笑)
まぁ、やつらは目的がそもそも別のところにある(笑)のだから、相手にするだけ無駄というものだ。


ちゃんと調べれば、今シーズンのMLBの観客動員数はそもそも、近年人気絶頂を誇ってきたチームの大半で観客減少が目立つことなど、すぐにわかるはずだ。

例えば、日本ではダルビッシュが在籍するために人気沸騰中のように思われているテキサスですら、1試合あたりの観客の減少数は、ヤンキースより約800人多くて、1試合あたり4,000人も観客が減っている。
3,000人減少のヤンキースなど、フィラデルフィアミルウォーキーボストンの酷さに比べれば、まるでたいしたことはないのである。

観客減少チーム ベスト10
(1試合あたり/2013年5月23日現在)
MIA -10,986 人
PHI -6,900
MIL -5,072
BOS -4,983
HOU -4,387
CHC -4,280
MIN -4,253
TEX -3,991
NYY -3,173
TBR -2,583

ただ、この数字を見るとき、少し気をつけなければいけないのは、減ったといっても、例えばヤンキースで3,000人減るのと、タンパベイ・レイズで2500人減るのとでは、意味がまるで違う、ということだ。
1試合平均観客数37,800人のヤンキースにとっての3,000人減少(約8%)と、1試合平均観客数17,936人と、どんなゲームでも2万人以下の観客しか入らない不人気タンパベイで、観客が1試合につき2,500人(約14%)減るのとでは、事実の重みがおよそ2倍くらいは違う。


例の悪質なオーナーがまたしてもファンに対する裏切り行為を犯したといえる大量トレードでチームが絶賛崩壊中のマイアミや、チームがリーグを移動したばかりで、地区最下位にあえぐヒューストンが、観客を大きく減らしてしまうのは、観客数減少の意味がハッキリしているとして、それ以外のチームで「ガクンと観客が減ったベスト5」といえるのは、もちろんヤンキースではなくて、かつてワールドシリーズを勝って人気を集めたフィラデルフィア、青木のいるミルウォーキー、地元で根強い人気を誇ってきたボストン、順位に関係なく全米屈指の人気を維持してきたシカゴ・カブス、あとは元々観客が少ないのにさらに減らしているタンパベイといったところだ。


ちなみに観客が増えているのは、長年低迷していたチームの再建についに成功したワシントンボルチモア、そして、今年大補強を行って地元の期待を集めていたトロントと、どれも、「長年低迷してきたが、ようやくチーム再建に本気度が加わって、地元の期待が高まっているチーム」ばかりだ。
やはり、なんやかんやいって野球は人気スポーツなのであり、どこのフランチャイズでも、地元チームの一日も早い再建を誰もが心待ちにしているのはハッキリしている。

あと観客が増えているのは、どういうわけか「カリフォルニアのチーム」。ドジャースサンディエゴアナハイム。が観客を増やしている。
カリフォルニアでMLBの動員が増えた原因はわからないが、ケーブルテレビの普及、あるいは、増加しつづける中南米系移民の観客がスタジアムに詰めかけているのかもしれない。


観客が減ったのは、これまで人気だったチームが多い。
それも、どういうわけか東地区中地区のチームばかりだ。
それがどういう意味なのか、まだちょっとわからないが、観客が増加しているチームがどこも「長年低迷してきたが、チームのテコ入れに成功しつつあった(あるいはチャレンジしている)チーム」であることを考えると、やはりMLBは人気商売なのだから永遠に手は抜けない、ということではあるだろう。

この問題は今後ともしばらく調べてみるつもりだ。

damejima at 14:39

July 26, 2012

セーフコでのシアトル対ヤンキース観客動員数推移(2012年7月まで)

イチローのヤンキース電撃移籍が発表になった直後のセーフコ・フィールドでのシアトル3連戦が終わった。観客動員数は、以下の通り。

23日(月曜日) 29,911
24日(火曜日) 31,908 ヘルナンデス登板
25日(水曜日) 36,071
----------------------------
3ゲーム平均  32,630
2012 Seattle Mariners Schedule, Box Scores and Splits - Baseball-Reference.com

これらの数字を、かつてこのブログで作った1999年から2011年までのヤンキース戦限定の曜日別観客動員数グラフ(=セーフコフィールドにおけるシアトルの対ヤンキース戦、つまりホームでのヤンキース戦)に組み込んでみた。それが、上の図だ。
元記事:Damejima's HARDBALL:2011年9月16日、球団のドル箱であるヤンキース戦ですら1試合あたり観客2万人を切る事態を招いた無能GMズレンシック。もはや「内側に向かって収縮する白色矮星」のシアトル・マリナーズ。


このカードでセーフコに集まった多くの観客の大半は、いうまでもなく、去っていくイチローを観ようというシアトルファン、あるいは、全米に存在しているヤンキースファンで、イチローのヤンキース加入に強い興味をひかれセーフコに来たヤンキースファン、つまり、観客の大半が「イチローを観に来た観客」で占められている。
そして、この「イチローを観るためにセーフコに来る」というモチベーションこそが、「セーフコフィールドに野球観戦に来る理由そのものだった」のだ、という話を以下に書きとめる。







ちなみに、月曜日以降、徐々に観客数が増えていっているのは当然で、イチローのヤンキース移籍があまりにも突然発表されただけに、ファンの側がすぐに自分の都合を繰り合わせてスタジアムにかけつけるのは難しかったという理由からだろう。
もしイチローの移籍があらかじめわかっていれば、3日間の平均観客数は3万5000どころか、おそらくイチローがシアトルに加入した2000年代初頭のように、4万人に迫る数字になったに違いない

以前から何度も記事に書いてきたように、セーフコの観客はヘルナンデスを観に来るのではない。
そのうち、スタンドがガラガラなのに、キングスコートだけ満員という、異常な状態がセーフコに実現することになる。それを見れば、セーフコの観客がこれまで何を観に来ていたのか、いくら馬鹿でもわかるだろう。そういう日は遠からず確実にやって来る。
Damejima's HARDBALL:2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)


他のどの球場のヤンキース戦も同じだが、セーフコ・フィールドにおけるヤンキース対シアトル戦も、シアトル・マリナーズにとって、ボストン戦と並ぶ、いわゆる「ドル箱カード」だった。

2001年にイチローが加入したことでシアトル・マリナーズの年間観客動員数は350万人を越え、「全米で最も観客数の多い球団」になった。(この事実をいまだに知らない人もいるかもしれないが、2012年の日本開幕戦にもみられるように、イチローの観客動員力はハンパなものではない)当時のヤンキース戦は、常に4万数千人の大観客でセーフコフィールドは隙間もないほど埋め尽くされていた。
チーム強化の成功から大観衆を集め続けてきたテキサスでさえ、2011年の年間観客動員数は294万人で、300万人すら超えてないのである。イチローというスーパースターを迎えた2001年のシアトルがどんな沸騰状態だったか、わからない人にはわからないだろう。

また、たとえシアトルの順位が最下位ばかりになって観客数が減り続けた時代になって以降も、ことヤンキース戦に限っては、平均3万5000人以上の観客でスタジアムが満たされるのが普通だった。


こうした状況に大きな異変が起きたのは、イチローが成績を落とした昨年2011年だ。
マリナーズの年間観客動員数が、189万6000人と、イチローがシアトルに来て以来、初めて200万人を割り込んだこの年、「ドル箱カード」のはずのヤンキース戦ですら、2万人程度しか観客が集らない異常事態になった。
2011年9月(61勝85敗)
9月12日月曜日 22,029 ヘルナンデス登板
9月13日火曜日 18,306
9月14日水曜日 20,327
----------------------------
3ゲーム平均  20,221
2011 Seattle Mariners Schedule, Box Scores and Splits - Baseball-Reference.com



その2011年に比べて、2012年7月のヤンキース対シアトル戦の観客動員数の大幅な増加をみせたことから、
イチロー加入以降のセーフコ・フィールドの観客は単に、
イチローを観に来ていたのだ

というシンプルな事実が確定できた。

とっくにわかりきっていたことではあるが、こうして数字になったことで、事実を事実として認めたがらないアホなファンや馬鹿なメディアと無駄に論争せずに済むのは、ありがたい。人と議論などしている暇があったら、書きたいことをもっと書いて、自分をもっと先に進めたい。


以下の記事に挙げた20歳前後と思われる若いセーフコのシアトルファンは、イチローのヤンキース移籍に際して、こんなせつないストーリーをブログに書いている。

I remember staying up late to watch him break the single-season hits record, how gracious he was to the crowd―a crowd that had lacked anything to root for during a progression of 90- and 100-loss seasons. He was the only reminder of our glory days.
観客は、90敗とか100敗とか大敗シーズンが続く中で、何に対して熱くなればいいかわからなくなっていた。彼、イチローだけが、栄光の日々を思い起こさせるものだったんだ。彼は、たとえ衰えを感じさせはじめたときですら、僕の目には前向きの希望と興奮を感じさせる、唯一のプレーヤーだった。

Damejima's HARDBALL:2012年7月23日、イチローのヤンキース移籍でわかる、「感情を表現する場所の変化」。子供時代にイチローを知った世代にとっての「イチローの特別さ」


この文章からわかることは、若い世代のシアトルのファンは、実に冷静にチーム状況の推移を見守ってきた、ということだ。
彼らは馬鹿ではない。モノを見る目もある。
そして、近未来の球団の支えとなるはずだった(過去形)こうした地元の若い野球ファンにとって、唯一の希望だったのは、「イチロー」だったのである。



自分の手でチームを破壊しておきながら、チームのレジェンドに移籍圧力をかけるような矛盾まみれで、馬鹿げた自己保身しかできないシアトルのオトナぶった無能な人々、たとえば馬鹿げたチーム運営コンセプトを乱発し、トレードでもドラフトでも致命的な大失敗ばかり犯して、チーム自体を破壊し続けた張本人のGMズレンシック、そして、そんな誰の目にも明らかな事実関係すら理解できず、指摘もしない無能なシアトル・タイムズに代表される地元メディアの偏向したライター。
彼らがファンに押し付けようとしてきた自分たちの失敗を覆い隠す言い訳、そして彼らの「オトナの都合」など、イチローのクレバーさを見習って育ってきた、頭がよくて礼儀もわきまえているクレバーな子供たちの耳にはまったく届かない。届くわけがない。

「常識が無いクセに、常識人ぶろうとするオトナ」、「メンツを守りたがるクセに、まともなロジックのカケラすらないオトナ」が、いったい「何を壊したのか」、骨身に沁みて思い知ることになるのは、まだまだこれからだ



もういちど、骨に刻むように書いておこう。

セーフコ・フィールドのごく普通のファンは、この10数年、
イチローを観るためにスタジアムに通い続けていた
のである。


(追記)
この記事を書き、イチローが去ったシアトルで2012年7月26日にカンザスシティ戦が行われた。ブログ主のお気に入りのジェイソン・バルガスの素晴らしいピッチングがあったが、それでも観客数は、15,014人。イチロー移籍の余韻のある時点でこれだ。これからの下り坂に何が待っているのか、シアトルのチーム関係者は思い知るといい。

damejima at 16:58

September 17, 2011

たしかつい先日、シアトル・マリナーズがGMジャック・ズレンシックと複数年で契約を更新したと聞いて、「やれやれ。よかった」と、胸を撫で下ろしたものだ。
なぜなら、「城島問題」をはじめ、「シアトル・マリナーズと自分の意見が一致する」ということは、間違いなく「自分の意見が間違っている」、もしくは「自分がまったくの見込み違いをしている」ことを意味するからだ(笑) このブログは、シアトル・マリナーズの馬鹿げたチーム運営と180度異なる意見を持っていることに、常に誇りをもっている。


さて、この数字が何を意味するか、わかるだろうか?

2011年9月(61勝85敗)
22,029 月曜日
18,306 火曜日
20,327 水曜日

資料:2011 Seattle Mariners Schedule, Box Scores and Splits - Baseball-Reference.com

酷いものだ。
これは2011年9月にセーフコで行われたヤンキース3連戦の観客動員数だ。

以下に、1999年から2011年までの間のセーフコで行われたヤンキース戦の観客動員数を、「曜日別のグラフ」として挙げ、また、それぞれのシーズンの「観客動員数」「何曜日から行われたゲーム」か、ヤンキース戦直前時点での「チーム勝敗数」を、それぞれ挙げておく。
今年の初戦の先発はヘルナンデスだったが、かつて一度説明したことだが、セーフコの動員数はヘルナンデスが登板したくらいで増えはしない。キングス・コートだの言い出したところを見ると、チームはなにか「ヘルナンデスをもっとスターにすれば観客増をはかれるかもしれない」とか勘違いしているようだが、ヘルナンデスにはもともと観客動員力など、ない
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)
あくまで対戦相手が人気球団であるとか、ロイ・ハラデイやクリフ・リーのクラスの大投手とのマッチアップだったりとかするのでないかぎり、観客は大幅には増えないのが、近年のセーフコだ。

そのセーフコで、ドル箱のはずのヤンキース戦に客が入らなくなる事態が、どういう意味か、わかるだろうか?

説明するまでもないだろう。
この、見るも無残な観客減少は、過去10数年の例からみてわかるように、「ア・リーグ西地区の優勝争いにシアトル・マリナーズがまるっきり関わっていないから」ではなく、「シアトル・マリナーズが、負けすぎているから」でもなく、「週末のゲームでないために、観客が集めにくいから」でも、「天気が悪かったせい」でも、「MLBの観客動員全体が減少しているせい」でもない。
(「イチローの成績に例年どおりの輝きがないために、シアトルのコアなファンがスタジアムに来る気が起きない」という理由なら、それは十分ありうる話だが)

ジャック・ズレンシックがGMになってからのセーフコの観客減少は、ついにここまで来たのだ。

来年の球団予算がどうなるか、考えるまでもない。どうせシアトルのチームマネジメントも、無邪気なマイナー好きもチームオタも、来年動かせる予算自体がこの観客動員減少でこの先どのくらい緊縮していくか、わかってないことだろう。

再建がいけないというのではない。むしろ、ズレンシックが就任した2009年からきちんと「建設的な徹底破壊に始まる再建」に手もつけないでおいて、勝手にクリフ・リーだ、ショーン・フィギンズだ、ジャック・ウィルソンだと中途半端に選手を連れてきて、ヘルナンデスにもグティエレスにも複数年契約をくれてやり、ズレンシックが好きなようにやった挙句に大失敗、次にはクリフ・リーも手放して「超守備的野球」とかぶちあげて、これまた大失敗。その挙句、無駄に金を使いすぎてペイロールが硬直化して身動きとれなくなると、こんどは手放すべきでないフィスターを手放しておいて、「若手中心」とか、ぬかす。

こいつはホンモノの馬鹿だ。

誰も、「GMが自分の好きな選手を見せびらかすだけの、安っぽい草野球」なんて、見たくない。

観客は「GMの好きな選手がプレーするのを見るために、スタジアムに足を運ぶ」わけがない。言うまでもなく、観客は「観客自身の好きな選手やプレーを見るために、金を払い、スタジアムに足を運ぶ」のだ。

こんなこと、そこらのガキでもわかる。


なのに、こんな単純で当たり前なことさえ理解できない無能なズレンシックは、フィスターを無意味に手放したのと同じように、チームの宝である「観客」を、自らの手で手放したのである。

自分から観客を手放す。
これ以上最悪かつ深刻な重罪は、野球ではありえない。


チームの活力の源であり、収入源である「観客」を、GMの度重なる大失態でこれだけ大量に手放しておいて、いまさら「若手主体」などという「その場をとりつくろうだけの、まやかしのコンセプト」など、誰も信用しないし、もう来シーズン以降、チームのペイロールがマトモに機能できるわけがない(笑)


観客はとっくに、自己の内側に向かって急速に収縮を続けるだけの白色矮星シアトル・マリナーズ、あたかもGMが自分のためだけに野球をやっているかのようなシアトル・マリナーズに背中を向けている。

ヤンキース戦観客動員数推移1999-2011

上のグラフの見方
丸い点が入った太線(5本)がすべてズレンシック就任以降のヤンキース戦観客動員数
太い黒線(実践、破線)が2011年
太い赤線(実践、破線、点線)が2009年と2010年

2011年5月(24勝25敗)
33,715 金曜日
37,354
37,290

2010年7月(34勝50敗)
37,432 火曜日
39,645
42,558
42,069

2009年8月(60勝54敗)
33,585 火曜日
36,769
44,272
45,210

2009年9月(76勝71敗)
28,395 金曜日
43,173
35,885

2008年9月(54勝85敗)
39,518 金曜日
44,473
42,677

2007年5月(15勝15敗)
44,214 金曜日
46,153
46,181

2006年8月(56勝68敗)
42,454 火曜日
41,634
40,817

2005年5月(15勝22敗)
37,814 月曜日
35,549
38,400

2005年8月(55勝74敗)
41,731 月曜日
37,773
46,240
39,986

2004年5月(12勝17敗)
46,491 金曜日
46,454
46,589

2004年8月(43勝71敗)
46,359 金曜日
46,530
46,335

2003年5月(20勝11敗)
44,979 火曜日
43,753
48,000

2002年4月(17勝5敗)
45,814 金曜日
46,047
46,115

2002年8月(74勝47敗)
46,033 金曜日
46,174
46,086

2001年5月(31勝9敗)
45,794 金曜日
45,880
45,953

2000年4月(2勝1敗)
40,827 金曜日
45,261
45,488

2000年8月(71勝59敗)
45,077 月曜日
44,105
44,962

1999年8月(53勝54敗)
45,190 木曜日
45,262
45,202
45,195



damejima at 19:31

August 16, 2011

2010年に1試合あたり4万人以上の観客動員を記録した球団は、NYY、PHI、LAD、STLの4チームだったが、これらのチームのうち、NYYとSTLが10万人以上、LADに至っては50万人も観客が減ってしまっている。(8月14日時点)
今年の観客動員数トップは、ヤンキースではなく、ロイ・ハラデイクリフ・リーなど、輝かしい先発投手陣を揃え今年も地区首位をひた走るフィラデルフィアになりそうだ。
プラス

以下のデータで、特に表記がない場合、ソースは下記のBaseball Reference。2011年6月14日現在。
Change in Baseball Attendance 2010 to 2011 - Baseball-Reference.com

1試合あたり観客動員4万人以上
PHI 45,502 (1試合あたり 471人増)
NYY 44,836 (1試合あたり ▲1,593人減)
SFG 41,900 (1試合あたり 4,451人増)

観客動員が10万人以上増加したチーム
TEX 407,476 (1試合あたり 6,572人増)
PIT 275,577 (4,751人)
SFG 267,081 (4,451)
CLE 250,422 (4,318)
他にTOR、MIN、MILが10万人以上増加

ホームゲームでの観客動員が増加したチーム
PHI 104.2%
BOS 101.6%
2011 MLB Attendance - Major League Baseball - ESPN

観客を増やすことに最も成功したのは、なんといってもメジャーで最も得点の入りやすいボールパークで試合をしているテキサスだろう。1試合あたり6500人、シーズン通算では40万人も観客を増やすことに成功した。
今年のテキサスのペイロールは96.1Mとかなり多いわけだが、その金額に見合う結果を出しているのだから、100Mかけて100敗したシアトルとは訳が違う。今年のフラッグシップディールの堅実さなどをみても、テキサスの経営能力の高さは本物。
2011 MLB Park Factors - Runs - Major League Baseball - ESPN


マイナス

1試合あたり観客動員2万人以下
FLA 18,379 395
OAK 18,991 661
TBR 19,327 ▲3,549 

観客動員が10万人以上減少したチーム
(2011年8月14日現在)
LAD ▲514,817 (1試合あたり ▲7,920)
TBR ▲209,376 (▲3,549)
SEA ▲191,427 (▲3,138)
他にNYM、STL、ATL、CHW、HOU、NYYが10万人以上減少

ホームゲームでの観客動員が最も減少したチーム
FLA 前年比46.7%
TOR 46.9%
BAL 47.9%
ARI 49.7%
SEA 51.0%
2011 MLB Attendance - Major League Baseball - ESPN

かたや観客を最も大きく減少させたチームは、オーナーのくだらないスキャンダルで経営権を剥奪されて人気チームとしての権威を自ら手放したドジャースを除くなら、タンパベイシアトルということになる。両チームとも、1試合あたり3000人、シーズン通算では約20万人もの観客を失った。


だが、新球場建設を前にして意図的にチームを壊し刷新を図ったタンパベイと、無能GMズレンシックが大金をかけたクセにチーム刷新に既に一度失敗し、二度目の低迷期に入ったばかりのシアトルでは、事情がまったく違う

今シーズン、タンパベイのペイロールは、わずか39.1Mしかない。というのも、2010年オフに主力選手がFAなどで次々とチームを去るのを容認しためだ。マット・ガーザ(CHC)、カルロス・ペーニャ(CHC)、カール・クロフォード(BOS)、ダン・ウィーラー(BOS)、ホワキン・ベノワ(DET)、他にも何人かの主力プレーヤーがタンパベイを去った。
馴染み深い選手たちが一気に減少したことにガッカリした観客はスタジアムから足が遠のいたわけだが、その一方で、8月14日時点でのタンパベイなんと貯金9の地区3位。戦力ダウンした割りには、むしろよくやっている。
そして重要なことは、こうした主力選手放出の見返りにはドラフト指名権獲得がつきものなわけで、タンパベイは2011年ドラフトの1巡目で、なんとメジャー30球団ダントツの10人もの選手を指名することに成功していることだ。
タンパベイはこれらの選手たちに契約金を支払うために、あらかじめペイロールを下げておく必要があった。だから多くの主力を放出に踏み切ったわけだ。
また、2012年に開場を目指した新本拠地建設計画も発表されている。新球場が完成すれば、ほっておいても客の入りが戻ることは、もちろん計算済みだろう。

要するに、タンパベイは意図的にチームを一度壊し、新球場でのリスタートに向けて刷新を図っている、ということ。(まぁ、これがメジャーで言う、普通の再建。シアトルがやっているわけのわからない「選手入れ替えゴッコ」は、ただの「ままごと遊び」。再建ではない
1st Round of the 2011 MLB June Amateur Draft - Baseball-Reference.com

タンパベイの現在の本拠地トロピカーナ・フィールドは、メジャーでもほとんど絶滅したいわゆるクッキーカッター・スタジアム、つまり旧式な人工芝の多目的ドーム球場だ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年8月21日、ボルチモアのカムデンヤーズは、セーフコのお手本になった「新古典主義建築のボールパーク」。80年代のクッキーカッター・スタジアムさながらの問題を抱える「日本のスタジアム」。
トロピカーナ・フィールドの古さも、新球場建設に至った理由だとは思うけれど、それ以外にもうひとつ、新球場建設の理由があるような気がする。
というのも、トロピカーナ・フィールドは、Batting 92、Pitching 91(Baseball Reference)、0.772(ESPN) という、極端なヒッターズ・パークだらけのア・リーグ東地区には珍しい、典型的ピッチャーズ・パークだからだ。
2011 MLB Park Factors - Runs - Major League Baseball - ESPN
今回の新球場建設にあたって、タンパベイがどういう形状のボールパークを建設する予定なのか、まったく知らないが、なんとなく多少ヒッターズ・パーク寄りに球場特性を変えてくるのではないかと思っている。
というのも、ヒッターズ・パークだらけのア・リーグ東地区にあって、タンパベイだけが1チームだけ投手陣を必死に揃えたとしても、ヤンキースタジアムやフェンウェイでは投手陣が打ちこまれてしまえば、チームは結局優勝できない。ならば、本拠地をもうちょっとヒッターズ・パークに変えることで、ビジター戦での不利をはねのけたい、と、タンパベイの経営者が考えたとしても、おかしくないと思うのだ。
(ちなみに、今年からクッキーカッター・スタジアムのメトロドームから、新ボールパークのターゲット・フィールドに移転したミネソタのパークファクターは、Batting 99、Pitching 99と、非常にバランスのとれたものになった)


まぁ、このタンパベイの今年のドラフトを見ると、85.5Mものペイロールでシアトルのズレンシックがやっているチーム運営が、いかに無計画で、ずさんで、大胆さもなければ、緻密さも欠けていることが、よくわかる。
2009年に就任してからというもの、それなりの大金を任されて運用し続け、そして最下位に沈んでは、ドラフトの上位指名権を多少なりとも手に入れている割には、2011年のドラフトで1位指名できたのは、ダニー・ハルツェン、たったひとり。それも契約できるかどうかすらわからないときている(笑)(たとえば2011年ドラフト1巡目で、ナショナルズは3人、アリゾナ3人、サンディエゴは5人を指名している。ボストンですら4人だ)

若い選手が育つか育たないかは運次第なんて思ってるうちは、チームは絶対に強くなどならない。10人獲って育てていくチームと、育てる能力がもともと無いのに1人しか獲らないチームでは、結果はわかりきっている。






damejima at 02:45

November 09, 2009

シアトル・マリナーズにとっての2009シーズンは、まがりなりにもチームが貯金をし、地区順位も3位と最下位を脱したシーズンということで、「2008年に100敗したのに、翌年にここまでやれば上出来」などと、「ゆるい」評価を下したがる人間は、取材特権を失いたくないアメリカのゴマすり地元メディアや、日本のファンに大勢いる。


だが、このブログでは。そんな評価を感じたことなど「一度もない」。観客動員の上で「2009シーズンは大異変のシーズン」だと確信していたし、スタジアム動員数の危機は去っていない。

事実、下記の記事で書いたように、「平日の観客動員数でみると、本来は観客が増加すべき真夏の8月に、むしろ観客動員数が激減したことは、当然ながら大問題なのだ。
2009年の8月以降の観客動員はたいへん異常だったわけであって、平日にもかかわらず、スタジアムに足を運んでくれていた熱心なコア・ファンの厳しい視線は、生ぬるいメディアのゴマすり的判断とは違い、コネ捕手城島の出場時間増加の強硬や、プレイオフをみずから諦めるようなウオッシュバーンの放出など、シアトル・マリナーズのチームとしての失態を見逃してはくれなかった。

2009シーズンの平日ホームゲームにおける観客動員数
4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377
6月 21,370 (前月比 +3,563
7月 26,102 (前月比 +4,732
8月 20,231 (前月比 −5,871

2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)

2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)



上の記事で扱った数字は、あくまで「平日のホームゲームの観客動員数」だけだったわけだが、最近になって2009シーズンの総観客動員数が出て、さらに話は裏付けられた。
やはり、というか、2009シーズンの観客動員数は、あの不名誉きわまりないシーズン100敗の昨年2008シーズンさえ、上回ることができなかったのである。

チームは貯金し、順位こそ3位に上がったが、総観客動員数は10万人以上減少した。これは、100敗した2008年の最下位が反映して客足が遠のいたものでないことは、上の記事の平日データから明らかである。客足は2009年8月以降に急速に減少したのである。

元データSeattle Mariners Attendance, Stadiums, and Park Factors - Baseball-Reference.com
年度   順位 総動員数    1ゲームあたり動員数
2007年 2位  2,672,223  32,588
2008年 4位  2,329,702  28,762
2009年 3位  2,195,533  27,105


合理性を重んじる欧米社会にあって、打率が2割ちょっとしかないセクソンがいつまでたっても4番打者であるとか、チームのローテーション投手から拒絶され、負けに負け続けるコネ捕手城島が最悪のシーズンの翌年に3年24Mもの長期契約を結ぶとか、ともかく「マトモじゃない」ことばかり起こしてきた球団が、観客の「マトモな評価」を集められるわけがない。

いくら地域のフランチャイズチームに愛着をもつ行為が大好きなアメリカ人とはいえ、そこまでお人よしにはできてない。観客はチームの不合理きわまりない行為に対して、厳しい判断を下している。
2009年9月10日、2009年版「ニセ正捕手復帰工作」がチームに与えた大打撃、ぞして今季4度にわたるコネ捕手の大失態。


創立時以来のマリナーズ観客動員数推移グラフ


これは、球団創設以来の1ゲームあたりの観客動員数の推移。青色のジグザグの線が各年度の動員数になっている。

黄色のグラフ
2次式で表現した「近似式」である。株などをやっている人は良くわかると思う。目先の数字の変化にとらわれず、動員数の「長期傾向」を簡易に眺めるためのもの。
全体として右上がりになっていることから、この数年の単年の観客動員の減少にとらわれず長い目でみれば、増加傾向が継続していることがわかる。

赤色のグラフ 3次式の「近似式」
黄色のグラフの変数の次数を、ひとつ上げて、3次式で表現したもの。長期傾向を示す黄色のグラフよりもより短期の変化をある程度反映する曲線になる。つまり、「短期傾向」を表現する。(なお次数を4に上げても、グラフ形状はさほど変化しない。)
野球チームも、企業同様に、短期には上昇期も下降期もある。
「赤いグラフ(短期傾向)が右上がりである期間」から上昇期がわかるわけだが、1980年代末から2003年にかけての10数年、シアトルマリナーズの観客動員数は上昇期にあった

黄色のグラフと赤色のグラフの関係
「赤いグラフ(短期傾向)が、黄色のグラフ(長期傾向)を追い越した部分」から、マリナーズの動員数が、本当の意味での増加傾向に転じたのは、「90年代後半」からであることもわかる。
同様に、マリナーズの動員数の動向が、増加から減少に転じたことがハッキリしたのは、赤いグラフ(短期傾向)が、黄色のグラフ(長期傾向)さえ下回りはじめた「2006年以降」、つまり、「城島入団以降」であることもわかる。



日本の野球ファンの間では、大昔からア・リーグで最も観客動員数の多い球団は、ヤンキースやレッドソックスだと勘違いしている人が多い。

しかし実際には、天才イチロー、そして「強打の二塁手ブレット・ブーンがマリナーズに加わった2001年と、その翌年の2002年ア・リーグの総観客動員数ナンバーワンだった球団は(球場の大きさに差があるせいもあるが)350万人もの観客をスタジアムに集めたシアトル・マリナーズである。

イチロー入団後の2001年、2002年といえば、ゲームあたりの動員数をみても、2年続けて球団新記録となる4万3000人台を記録して、マリナーズは途方もない数の熱心な観客を毎試合のようにスタジアムに集め続けた。

だから、グラフ上ではなんとなくシアトルの観客が減りはじめたと一見感じられてしまいがちな2004年、2005年だが、実際には、総動員数、ゲームあたり動員数ともに、実際には90年代後半のアレックス・ロドリゲスやグリフィーなどの在籍時とほぼ同じ数字なのである。


たしかに90年代のシアトルにはランディ・ジョンソン、アレックス・ロドリゲス、グリフィー・ジュニア、エドガー・マルティネスといったスター選手が在籍していたが、1ゲームあたりの観客動員数でいうと、ようやく3万人台に乗ってア・リーグ4位になるのは、95年に初優勝して以降、90年代後半になってからの話だ。
90年代前半までは3万人台の観客動員を記録したシーズンは一度もない。なにも90年代にグリフィーがひとりでシアトルを人気球団1位にしたわけでもなんでもない。
チームとしての強さからマリナーズがメジャーで最多の観客を動員する人気球団となったのは、やはりA・ロッドやグリフィーの90年代ではなく、シーズン116勝のメジャータイ記録を達成した2001年前後である。グラフ上の数字もそれを物語っている。

輝ける2001年はもちろんイチローが驚異の新人ぶりでメジャーを驚かせ、リーグMVPをはじめ、あらゆる賞を総なめにしたシーズンだが、同じ年に出戻り加入した名二塁手ブレット・ブーン打点王、シルバースラッガー賞、この年から3年連続となるゴールドグラブ受賞で、オールスターでア・リーグの4番を打てば、エドガー・マルティネスは2000年の打点王に続き2001年はシルバースラッガー賞・最優秀指名打者賞を受賞、外野手マイク・キャメロンゴールドグラブ初受賞・オールスター初出場、またジョン・オルルッドは2000年、2002年、2003年のゴールドグラブ受賞と、2001年をピークにしたシアトル・マリナーズは観客を楽しませる要素に満ちあふれ、スタジアムではア・リーグで最も多い観客が好プレーの連続に沸きかえったのである。


シアトルの観客数に陰りが表れだしたのは、城島入団の2006年以降だが、2009年の観客動員数減少が非常に深刻なのには、2つの側面がある。

ひとつには、グロスの数字として、2009年の1ゲームあたりの観客動員数は2万7000人だが、これが「90年代前半の数字」である2万5000人規模に戻ってしまうかどうかの瀬戸際にあるということだ。

もうひとつは、傾向として、赤いグラフ(短期傾向)が、黄色いグラフ(長期傾向)と、これまでになく大きく離れて(乖離して)しまいだしていることだ。
これほどまでに、赤いグラフ(短期傾向)が黄色いグラフ(長期傾向)を下回った、つまり、長期傾向を修正する必要が出るほど観客動員数減少が大きく現れた時期は、球団創設以来、他にない。

本当は、2008年の数字も、長期と短期の乖離がこれまでになく大きかったわけだが、2009年は、2位になったにもかかわらず、乖離が2008年以上に広がった。その「底割れ感」が問題なのだ。

これからの先の傾向として、2009年がいわゆる「底」で、これから回復に向かうのであればなにも問題はない。だが、2009年以降さらに大きく低下するようだと、株価などと同じで、いわゆる「底が割れる」現象が起こりかねない。予断を許さない。



これほどまでに、バベシの悪政と「城島問題」は、シアトル・マリナーズに悪影響を及ぼした。城島を退団させるのが1年遅すぎたことは、数字の上からも明らかである。






damejima at 05:41

September 15, 2009

前回の記事を読んでいない人もいるだろうし、まずデータをその記事からいくつか転載しておく。
問題にしたのはホーム/セーフコでの「平日、それも月曜から木曜の、1日あたりの観客数が、8月に異常に激減した」こと。まずは下の数字を見て、この「異常さ」を頭に入れておくといい。(元データはMLB公式およびBaseball Reference。以下、特に注釈を加えず『数字』という場合、この『平日月曜から木曜の、1日あたりの観客数』をさす。)
2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)

4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377
6月 21,370 (前月比 +3,563
7月 26,102 (前月比 +4,732
8月 20,231 (前月比 −5,871

平日月曜から木曜の観客動員に限った理由はもちろん、「週末でない平日でもスタジアムに足を運んでくれるようなコアな観客層が、2009年夏以降のシアトルの野球にどういう反応をしているか?」を見るため。
数字から8月になって、コア層の観客たちがバッタリとスタジアムに来なくなったという異常事態がよくわかる。

次の数字は、この数シーズンの7月から8月にかけてのデータ。8月というのに観客が激減するというのが、いかに異常な事態か、見ておくべき。

2006年7月 30,120
2006年8月 32,104

2007年7月 26,861
2007年8月 40,786

2008年7月 23,464
2008年8月 26,123

2009年7月 26,102
2009年8月 20,231

2009年8月の観客動員の詳細
第3週ホワイトソックス戦 21,049、19,385、24,427
第5週オークランド戦   21,056、17,661、18,695
第6週ロイヤルズ戦    19,345

参考:
2009年9月のLAA3連戦の観客動員
18,959 先発フレンチ
18,542 先発フィスター
22,130 先発ヘルナンデス 相手先発カズミア

2009年8月に例外的に24,427人を集めたWソックス第3戦は、ヘルナンデスと、ホワイトソックスの完全試合男バーリーとのマッチアップ。
2009年9月のLAA3連戦は、2試合は観客が1万8千しか入らなかったが、第3戦のヘルナンデス、カズミアのマッチアップは22,130人はいった。
過去の数字を見ても、首位のLAA戦だから観客が増える、という現象はほとんどない。だから、集客ファクターになったのは「ヘルナンデスと有名投手のマッチアップ」だ。


これらの単純な数字の羅列からでさえ、コア層の観客の関心事には、「序列のある集客ファクターがある」こと、そして観客がより多くスタジアムに集まるのは、「集客ファクターが、単一ではなく、複数重なった場合」であることは子供でもわかる。

では、その「集客ファクター」の序列はどうなっているだろう。


仮にだが、シアトルのコア層がスタジアムに来る動機づけになる「関心」の優先順位を次のようにつけておいてみる。(どの球団でもア・リーグ人気球団(NYYやBOS)との対戦は動員が増えるはずだから除外しておく)

1 チームのプレイオフ進出の可能性
2 ヘルナンデスと対戦チームの有力投手のマッチアップ 
3 ヘルナンデス登板、LAA(同地区上位球団)との対戦
4 その他のゲーム

仮説の検証 1
「2009年の8月の観客激減」は、「チームのプレイオフ進出が事実上なくなったことが大きな原因」かどうか

チームにプレイオフ進出の可能性があった2007年には、7月から8月にかけて観客の大幅な増加がみられたことから、「プレイオフ進出の可能性」が観客の高い関心事のひとつなのはたしかだ。
しかし、プレイオフもへったくれもなかったシーズン100敗の2008年ですら、7月から8月にかけては観客数は増えている。8月という月は、たとえチームが最下位だろうと、プレイオフ進出の可能性が皆無だろうが、観客は増えるものなのだ。
それが2009年に限っては大幅に減少した、そこが問題なのだ。

これらのことから、2009年8月の異常な観客減は、「プレイオフ進出の可能性がほぼ無くなったこと」だけでは、説明できない。

そもそも、月曜日から木曜日にかけてスタジアムに来てくれるようなコアな観客がありがたいのは、プレイオフ進出が無くなろうが、なんだろうが、応援してくれるところに大きな価値がある。
そして、この記事の最も大きな関心は、そうした、「プレイオフ進出の可能性が無くても球場に来て応援してくれていた忍耐づよい観客ですら、2009年8月のシアトルには愛想をつかした」という点にある。
「プレイオフ進出」はこの話にあまり関係がない。

仮説の検証 2
「観客動員」と「ヘルナンデス」の関連性からわかること

「ホームのヘルナンデス登板ゲーム」というのは、ホームのシアトルが勝つ確立が最も高いゲームだから、ホームチームが勝つのを見たい観客が集まるのは自然なことだ、と思うかもしれない。
だが、4月以降をずっと追いかけてみても、平日のゲームでヘルナンデスが投げて、観客が18,000しかはいらなかったゲームもちらほらある。
ヘルナンデス登板ゲームだけが特別で、他の先発投手と比べて観客がより多く集められるとはいえないのである。数字でいうと、ヘルナンデスが投げるというファクターのみでは、2万人すら越えられないことが往々にある
便宜的に、18,000人の、ほぼ固定ともいえる観客動員数、つまり「チームの順位と関係なく、誰が先発でも関係なく、とにかくスタジアムに来る客」を「1次ベース客」と呼んでみる。
ヘルナンデスが人気投手なのは間違いない。だが、「ヘルナンデス」という集客ファクターだけで呼べるのは、「1次ベース客」までである。


仮説の検証 3
「観客動員」と「投手のマッチアップ」の関連性からわかること

観客が2万人を越えるのは、いくつか例をあげておいたが、ヘルナンデスとバーリー、ヘルナンデスとカズミア、という風に、エース、ヘルナンデスと、相手チームの有名投手の投げあいというケースだ。
この「先発投手やカードによっては、スタジアムに来てくれる客」を「2次ベース客」と呼んでみることにする。


シアトルの場合、コアな観客層の「2次ベース客」は、ホームチームが勝つとか、ヘルナンデス登板とかだけを楽しみに、のんべんだらりと球場に来てくれるわけではない。
むしろ「2次ベース客」が望むゲームは、「熱くなるカード」「いいゲーム」だ。

これは同じ野球ファンとして、気持ちはよくわかる。彼らは、せっかくスタジアムに行くなら「いい試合」が見たいと望んでいるのである。
ただ、この「2次ベース客」、2009までのシーズンでは「1次ベース客」とそれほど行動様式に差異があったわけではないように思える。2009年までは「2次ベース客」も、8月になれば自然とスタジアムに足を運んでくれていたのではないか。


仮説の検証 4
2009年8月に、シアトルは「2次ベース客」を大量に失った

「2次ベース客」にとって、「プレイオフ進出」というファクターは「セーフコで野球を見て熱くなれる」大きな要因のひとつではあるが、それがスタジアムに足を運ぶ動機の全てか、というと、そうではない。

かつて「2次ベース客」は、たとえチームは最下位でも、「1次ベース客」と同程度ではないにしても、かなりの数がスタジアムに来てくれていた。
2009シーズンは彼らのパフォーマンスが多少変化したが、夏までの時点では、いいゲームになりそうな投手マッチアップや対戦カードなら、たくさんの「2次ベース客」がスタジアムに来てくれていた。

ところが、2009年の7月から8月にかけてシアトルは「プレイオフ進出だけが理由ではない、何かほかの理由を含めた大きなチームマネジメント上のミス」を犯して、「『2次ベース客』を大量に失った」、そう考えると、矛盾だらけの仮説1と仮説2を多少は包含して考えていくことが可能になる。

そして、パーク・ファクターとしても「投手」が重要な位置を占めるセーフコの「2次ベース客」にとって、「投手」というのはスタジアムで見るゲームをチョイスする上で、たいへん大事なファクターであるのは間違いない、と考える。






damejima at 11:36

September 11, 2009

この2009シーズンは、
「このチームがどれだけ『城島問題』で歪みきっているか」を示した、という意味では、100敗した2008年を軽々と越えた、稀有なシーズンになった。
このチームは「コネ捕手にいいところを見せる場面を作ってやる、そのためだけにチームの全精力を注ぎ込み、なにもかもを平気で無駄にする」、そういう、メジャーにあるまじきチームである。合理性もへったくれもない。


今シーズンのシアトルのワイルドカード脱落は、「ズレンシックのトレードごっこ」の連続的な失敗、本来なら正捕手復帰などありえない城島の「ニセ正捕手復帰工作のための自殺的トレード」による「ローテーション崩壊」が招いた「チームの自殺」のようなものだ。

まぁ、これが企業なら「背任行為」ということにでもなるところだ。洒落にならない。



シアトルは、ヘルナンデスが不調で、ベダードが故障を抱えていたにもかかわらず、7月末にはひとりでローテを支えていたウオッシュバーンのトレードによって、自発的にローテーションを壊した。
また、それにより7月までの「それが出来上がるには城島側に原因のあった、理由のある捕手指名制」によるバッテリーパターンを故意に壊して、強引に解体させた。
だが、8月以降のローテーション再編成には、当然のことながら大失敗をしでかした。場当たり的に獲得したスネル、フレンチといった「最初から能力の無い投手たち」により、結果的にシアトルはある意味「コネ捕手の厚遇を継続するために、自分の手でローテーションを解体し、みずから進んでワイルドカードから脱落した」のである。
8月以降に「理由なき無意味な捕手指名制による」バッテリーパターンを無理矢理人工的につくるも、必要な投手を放出し、かわりに使えない投手ばかり獲得してきたズレンシックのトレード失敗から、ローテーション投手は、枠組みが崩壊してしまい、ワイルドカードから脱落する主原因になった。
野手も、得点力不足といわれながらも守備中心の選手起用とローテ投手の頑張りで、チームの貯金を着々と増やしていたが、途中から、「ズレンシックのトレードごっこ」により、取り替える必要のない駒を何度も取替え続け、結果、まったくほとんど効果は得られず、ダブりまくった選手だけがベンチにたまっていき、また、新人たちの出場機会は損なわれ続けた。
DH起用も大失敗し、イチロー故障の一因をつくるなど、チーム内の故障者続出により、ただでさえ無い打力はますます低下。
セプテンバーコールアップも利用せず、若手起用には無関心。ジョシュ・ウィルソン、ロブ・ジョンソンの例のように、多少結果をみせていた若手もすぐに控えに落としたり、使えないベテランに席を譲らせてしまい、「若手の開花」を故意に妨げ、花がしおれるまでベンチに放置した。



5月のコネ捕手の大失態
ヘルナンデス3連敗はじめ、あわや2度目の5月・月間20敗。今シーズンの行く末は既にここで決まってしまっていた。いうまでもない、大戦犯行為のひとつ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「2年連続5月20敗」

7月のコネ捕手の大失態
4番手投手、5番手投手のバルガス、オルソンを担当し、不貞腐れて負け続け、ビッグスリーとロブ・ジョンソンが作るチームの貯金を食いつぶし続けまくって、結果、チームはこの時点ではまだ可能性があったワイルドカードから脱落
コネ捕手は打撃も大不振。本来ならここで、大戦犯城島は、2008年の結果もあわせて、メジャーをクビ、最低でもスタメン落ちが普通の処罰。

のちにバルガス、オルソンはブルペン投手に降格やマイナー落ちさせられたが、城島はロブ・ジョンソンと併用され続けた。

「コネ捕手のニセ正捕手復帰のための闇工作発動」と
「ズレンシックの自殺的トレード」

8月のコネ捕手の大失態

8月のヘルナンデスの不調、ベダードの故障もあって、ビッグスリー崩壊。ひとりで、シアトルのローテの屋台骨を支え、投手陣の中心となっていたウオッシュバーンを無意味に安売りトレード。同時期に2008年にコネ捕手を上回る実績をあげていたクレメントをトレードし、スネル、フレンチなどの使えない投手を獲得。
ローテーションとバッテリー関係はここで完全に中心軸を失い、フラフラと紐の切れた凧のように、迷走。

城島問題隠蔽のためか、こんな無意味というより「有害な」トレードの強行をはじめ、ズレンシックのトレードの数々の失敗により、シアトルのローテは「シアトルマリナーズ自身の手で」崩壊した。

そしてここで、満を持してといわんばかりに「大戦犯城島の『理由なき』ニセ正捕手復帰」
だが、ここまで無意味に「厚遇」されているコネ捕手だったが、強引すぎる「ニセ正捕手復帰工作」によって出場機会を無理矢理増やしてもらったにもかかわらず、チームの8月の貯金はわずか1しか増えず。
シアトルが実質ワイルドカードからの脱落したことを理解できる能力のある古くからのファンの関心はチームから離れた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)

9月のコネ捕手の大失態
ワイルドカードの可能性がないことを知る現地メジャーファンと地元メディアの誰もが、若手育成の機会であることが常識の9月は、マイナーの期待の捕手ムーアをはじめ、若手選手のメジャー昇格と思いきや。
なんと、ワイルドカードがありえないというのに、シアトルはセプテンバーコールアップでほとんど新人を試合に出すどころか、昇格さえさせず。
むしろシアトルは9月をニセ正捕手を代表格に、「使えないベテラン帳尻グダグダ月間」に決定。
「ニセ正捕手」はヘルナンデスのゲーム、スネルのゲームにまで手を出し、チームは「ニセ正捕手復帰工作によるローテーション崩壊」以降の迷走が本格化し、現在4連敗中。






damejima at 01:18

August 31, 2009

まずは、この数字を見てもらおう。

4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377
6月 21,370 (前月比 +3,563
7月 26,102 (前月比 +4,732
8月 20,231 (前月比 −5,871

これはセーフコ・フィールドでのホームゲームでの、「平日、それも月曜から木曜の、1日あたりの観客数」だ。
(元データはMLB公式およびBaseball Reference。以下、特に注釈を加えずに『数字』と言った場合、この『平日月曜から木曜の、1日あたりの観客数』をさす。毎年の総観客数の増減が知りたい人は、Seattle Mariners Attendance, Stadiums, and Park Factors - Baseball-Reference.comへどうぞ。セーフコの収容能力は47,116人)

2009年は、「7月に最高値になって、8月に急減している」ことが、ひと目でわかる。

平日月曜から木曜の観客動員に限った理由はもちろん、「週末でない平日でもスタジアムに足を運んでくれるようなコアな観客が、いまのシアトルの野球にどういう反応をしているか?」を見るため。
だから観客動員が無意味に急増する「グリフィーがホーム・セーフコに初登場したゲーム」とか、ヤンキースやボストンとの対戦は、数字から故意に除いて計算してある。
またLAAとのゲームは、数字に含まれている。調べてみると、ヤンキースやボストン戦のような観客数の急増はなく、またホームLAA戦がなかった2008年8月でも、8月の数字は7月より伸びている。そうしたことから「LAA戦のある・なし」は、この数字にあまり影響しない、と考えられるからだ。

2009年の観客動員の特徴は
「7月の急激な回復」と「8月の異様な急減」

ここ数年の数字を見てみると、2009年夏の数字の異常ぶりがよくわかる。
「7月に、かつて地区2位になった2007年レベルの数字に急激に回復したにもかかわらず、8月になって、異常に急激な現象をした」のである。
こんな「7月より、8月のほうが、観客が大きく減少する」などという異常現象は、少なくともこの数年ない。シーズン100敗した最悪な2008シーズンですら、起こらなかった。

結論を先取りして言えば、
いかに平日にスタジアムに来るような層の観客たちが、「2009年7月のシアトル野球に期待をし、8月のシアトル野球に落胆して、スタジアムから去ったか」、わかろうというものだ。


2006年7月 30,120
2006年8月 32,104

2007年7月 26,861
2007年8月 40,786

2008年7月 23,464
2008年8月 26,123

2009年7月 26,102
2009年8月 20,231


2009年の「8月の平日観客2万人」の異常さ
「7月より8月のほうが観客が減る」というのも異常なことだが、そもそも盛夏8月のゲームの観客数が、いくら平日のゲームといっても、「1ゲームあたり、たったの2万人」なんて現象は、ここ数年をみてもありえない現象だ。
実際、2009年8月(1試合平均20,231人)の内訳は、次のようになっているが、ほぼ全ゲームでわずか2万人程度しか動員できていない。

第3週ホワイトソックス戦 21,049、19,385、24,427
第5週オークランド戦   21,056、17,661、18,695
第6週ロイヤルズ戦    19,345

たった1試合、例外的に24,427人を集めたWソックス第3戦は、完全試合男バーリーと、ヘルナンデスのマッチアップ。そりゃ、誰でも見たくなるゲームだ、理由はハッキリしている。
過去数年のデータから「ヘルナンデス登板だから平日でも観客動員が激増する」ということは「ない」ことがわかっているので、これはむしろ、「相手投手を見に来た」、あるいは、「バーリーとヘルナンデスとのマッチアップが面白いので見に来た」と考えられる。同じような「相手投手が大物なので観客が増える現象」は、今年7月のロイ・ハラデイ登板試合でもあった。
セーフコ・フィールドの観客がどういうゲームを期待しているか、わかりそうなものだ。投手有利なパーク・ファクターどおりといっていい。グリフィーで集客維持? ご冗談でしょ、と言っておく。


「7月より8月の観客が激減した」ということ。
そして今週の平日のゲームのように、「8月夏まっさかりというのに、1ゲームあたり2万人の観客すらいない」こと。


これを「異変」と感じないようなら、
その人はどうかしている。
あれほど観客を熱狂させた7月の野球、そして観客の興味をそぎまくった8月のシアトルの野球。

コア層の観客たちが期待したのは
「2009年6月・7月のシアトル」であって、
「2009年8月のシアトル」ではない。


そして、この異常な現象に「城島問題」が関係しないわけがない。

(この項、つづく)






damejima at 01:21

July 22, 2008

クリーブランド第3戦で先発マスクをかぶった城島は、対クリーブランド戦で4つとなる2つもの併殺打を打ち、かつ、ノーヒット。城島1人で2イニング分の、6つものアウトを作り出しこの日も戦犯となった。
今シーズンの城島の四球数はいまだに10だが、そのうちに併殺数(いまのところは7)が四球数を追い抜くかもしれない。シーズンで四球より併殺打の多い、そんな馬鹿な打者など、見たことがない。シャレや煽りではなく、こんな選手は早く日本に帰るべきだ。
BOX SCORE

この日の打順で城島の前後を打ったビドロとカイロがそれぞれ3安打しただけに、まさに打線にとって城島は巨大なブレーキ、疫病神。特に7回のノーアウト1,2塁のセカンドゴロ併殺では、セーフコのホームの観客は城島にブーイングを浴びせた。観客も、もうこの選手がいらないということをよくわかってきているのである。
Mariners-Indians game thread
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/07/marinersindians_game_thread.html
After singles by Lopez and Vidro, Johjima hit into a DP that elicited some boos.

なお、城島がホームの観客からブーイングされるのなど、この試合が初めてではない。マクラーレン解任前の6月13日にディッキーが初先発した試合でも反撃ムードの3回の無死満塁でセカンドゴロ併殺に倒れ、大きなブーイングを浴びている。
数が多くなりすぎて面倒なので、このブログでももうあえてとりあげていないが、ホームゲームの試合中に何度もブーイングを浴びる、そういう選手になっていることは試合中継などを見てもらえばわかる。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/317738.html


ちなみに、この試合の先発はシルバだったが、シルバはもう城島とのコンビで8連敗だか喫して、その後、城島とはバッテリーを組んでいなかった。6月10日にはバークと、6月28日以降はクレメントとコンビを組んで多少はリズムを取り戻しつつあるところに、また疫病神城島とのコンビ。そして背中のハリを理由に4失点してマウンドを降りてしまった。

2008年6月10日、シルバは城島の悪影響から脱し本来の調子を取り戻す。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/294008.html
2008年6月28日、クレメント先発のこの日、シルバは7連敗を脱出した。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/385715.html

オールスター後のバッテリー構成は
ヘルナンデス バーク
バティスタ(本来はベダード) クレメント
シルバ 城島

この組み合わせはオールスター直前なら、こうなっていた。
ヘルナンデス クレメント
ベダード バーク
シルバ クレメント

ベダードが例によって登板をずらしたことの影響なのか、投手と捕手の組み合わせが若干シャッフルされている。
以前に、バークが投手が足りなくなった延長15回に投手として投げ、敗戦投手となった英雄的犠牲で、今後バークの起用が増えるという意味の予言をしておいたが、ヘルナンデスの登板試合のバーク先発がそれ(つまり報償)にあたるのか、それとも、このシャッフルがたまたまベダードの登板回避から来ているだけなのか、それは今後5試合以上くらいは様子を見ないとわからない。
2008年7月6日、城島はバークに対して2度目の失言をした。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/415222.html

それにしても、もしオールスター後に多少バッテリーの組み合わせをシャッフルするにしても、最初にも書いたとおり、クリーブランドの投手はこれまでに城島に4併殺打を打たせており、城島はいい「カモ」である。またシルバと城島の相性が最悪なのは、今シーズンのシルバの連敗記録を見れば誰でもわかる。

この試合に城島を起用したのは、攻守、両方の意味から大失敗で、今後はクリーブランド戦では、たとえDHでも使うべきではない。
城島の打撃は、もう相手投手が右とか左とか、そういうこととは全く無関係で、いるだけで無意味な打者を通り越し、有害な打者になっている。また、シルバも投手として城島相手に投げることの無意味さにおそらく気がついていることだろう。

damejima at 10:27

June 15, 2008

今日から先発投手に回ったディッキーの記念すべき先発デビューのゲームを壊したのは、またしても城島だった。
城島が先発マスクの試合のお約束となっている「2イニング目の大量失点」のあと、ワンサイドゲームになりそうな気配だったが、チームは3回に反撃。 イチローの安打を皮切りに、ノーアウト満塁を維持しながら2点をいれ、さらにノーアウト満塁。

しかし。
ここで、お約束の破滅的に打てないセクソン、城島の不良債権コンビが、せっかく熱くなった打線を「冷凍」した。

セクソンが三振に倒れると、城島。この鈍足バッターは、ランナーが1塁にいるときに内野ゴロを打てば、必ずダブルプレーに打ち取られる。 昨年の併殺打の数は、一時アメリカン・リーグのトップを快走していたほどだ。

結果は最悪のセカンドゴロ、ゲッツー。

このあと城島は2点タイムリーを打ったが、1点差の9回裏にランナー1塁で回ってきた打席でも、あえなく凡退。
日頃は羊のように大人しいシアトルの観客では非常に珍しいことだが、自軍の選手へのブーイングが起こった。この意味がわかるなら、城島は一刻も早く荷物をまとめて日本に帰るべきだろう。

damejima at 03:51

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