ズレンシック就任後のトレード損失

2010年7月9日、突然テキサスへ放出されたクリフ・リーの喪失感。2009年のウオッシュバーン放出同様、無能なズレンシックがまたやらかした「7月先発投手安売り」を批判する。
2010年5月30日、びっくりするほど「的外れ」な、このチームのマネジメント。よせばいいのに投手を増やすのではなく、キャッチャーを連れてきて、全く同じ「サヨナラホームラン」負け。
2010年4月16日、開幕8試合で31打数10安打と、予想通りバッティングが開花しつつある、移籍後のロニー・セデーニョ。
2009年8月30日、ロニー・セデーニョのその後は、予測どおり長打力が開花。「グリフィーよりも高いホームラン率」。

July 10, 2010

オールスター目前だというのに、突然クリフ・リーがテキサスにトレードされた。これでアナハイムのオールスターにクリフ・リーとイチローが同じユニフォームを着て出場する、ということはなくなったわけである。
まったく夢を売るのが商売のクセに、夢の無いことをするものである。


クリフ・リーのトレードについては、彼がゆくゆくトレードされること自体はあらかじめ覚悟しておかなければならない、とは、シアトルファンの間でよくいわれてきたことだ。それはまぁ、それはそうに違いない。

だが、ブログ主に言わせれば、クリフ・リー放出を早めた、あるいは、彼を引き止められる可能性をわざわざ自分の手でゼロにしたのは、「GMや監督、投手コーチのチームマネジメントの失敗によるチーム低迷が原因である」としか思っていない。「いつかクリフ・リーはチームを出ていくことになるだろう」という話と、実際のクリフ・リーのトレードの間には、ほとんどなんの因果関係も感じない。
チーム状態が改善に進んでいるのが目に見える形なら、こんなオールスター直前なんていう時期に出ていくことにはならずに済んだだろう。ところがチームの欠陥は、わかっているのに、まるで解消される方向にない。


2009年7月にウオッシュバーンを放出したが、あれとまるで似たようなことをして、よくGMズレンシックは恥ずかしげもなくスタジアムに来られるものだと思う。今年もまたこんな夢の無いことをやってしまってすみませんと、ファンに土下座してもらいたいものだ。
クリフ・リー放出でテキサスのトッププロスペクトの1塁手獲得というが、ファーストベースマンのジャスティン・スモーク打てないコッチマンカープラッセル・ブラニヤン、いったい誰にファーストを守らせるつもりか。そして誰をロスター落ちの犠牲者にするつもりか。(どうせ今までの通例どおり、若手や控え選手に犠牲を強いて、打てもしないベテランや高給取りの無能な選手をロスターに残して、負けを加速させるに決まっているが)

無能なズレンシックの選手の獲得はこれまでも選手のダブりを常に発生させてきた。
ショートの2人のウィルソン。衰え果てたグリフィー悩める男ブラッドリーマイク・スウィニー、ダブついたDH。いつまでたってもピリッとしないロペスまるで打てない高給取りのフィギンズ無能なバーンズソーンダースブラッドリーのレフト。
ただでさえ選手層が薄いのに、ズレンシックの獲ってくる選手は獲る選手獲る選手、どいつもこいつも常にポジションがかぶっていて、しかも打てるのはベテランより控えだったのに、「再建モードにはしない。ベテラン優先」という意味の無い方針を貫き続けてチームに損害を与え続けているのは、GMとして無能としか思えない。

こんな空気のチームでスモークが育つわけがない。
それに、打者有利のスタジアムで育てられてきたプロスペクトの打撃成績が広いセーフコでそのまま発揮できるとか考えるのは、馬鹿馬鹿しいにも程がある。
Rangers acquire Lee from Mariners | MLB.com: News


毎年毎年このわけのわからないチームは、どうしてこう意味のわからないシーズンばかり過ごしているのだろう。
天才イチローがこの本当にどうしようもないチームに在籍していなければ毎年イライラせずに済むのに、と、毎年のように思う。もちろん、かつてのイチローの契約更新時には「どこのチームでもいいから、とにかく絶対に移籍してくれ」と願ったものだ。


近年のシアトルのストロング・ポイント
「先発投手」「イチロー」である。
わかりきっている。

そして2010年のウイーク・ポイントは(というか去年もあった同じ弱点だが)「貧弱な打線」「使えないブルペン投手」と、シーズンの早い時点でとっくにわかりきっていた。

にもかかわらず、だ。
マリナーズはいつまでたってもロスターに使えない野手を溢れさせたまま、何ヶ月も負け続けた。いくら先発投手がゲームを作っても、ゲーム終盤にブルペンが打たれて負ける、もう見飽きるほど見た負けパターンは、「打線」と「ブルペン」というわかりきったチームの欠陥がいつまでたっても修正されないことから生まれた。
わかりきったチームの欠陥を修正できないゼネラル・マネージャーや監督、コーチが無能でないわけがない。

無能なくせに、やることといえば2009年のウオッシュバーン放出と同じで、チームの一番のストロング・ポイントである「強固な先発投手陣」を自らの手で安売り、切り売りしはじめてしまうことなのだから、笑うに笑えない。
かつての弱かった「選手を売り払い続けるアスレチックス」ではないが、ストロング・ポイントを自分で毎年毎年売り払うチームが、いったいどうやって強くなるというのだ。



まぁ、たしかにクリフ・リーはいつかは(というか、近々)手放さざるをえなかっただろう。
だが、その話と、シアトルのチームマネジメントの失敗からチーム成績が低迷し、そのせいで2009年同様に貴重な先発投手陣の一角を自分から切り崩して、早くから安売りしなくてはならない状況に陥ったという話は、意味が違う。別の話だ。
今回のオールスター前のクリフ・リー放出という事態を招いた原因は、どうみても「いつかはクリフ・リーはチームを出ることになる」という事情通ぶりたいだけのしたり顔のガキが言いそうなわけのわからない話ではなくて、「2010年は最悪のシーズンの翌年だし、本来ならチームを若返らせて再建の年だけれども、けっこういい選手がトレードで獲れちゃったし、これはいきなりプレーオフ進出のシーズンにできるかもぉ・・・」などという見通しの甘さと、誰が見てもわかるチームの欠陥である「打線の貧弱さ」と「ブルペン投手の崩壊」を何ヶ月たっても修正できないチームマネジメントの失敗の連続のせいであることは明らかだ。
せっかく獲得したクリフ・リーの放出時期が早まったのは、根本的にはこうしたチーム編成の失敗の連続のせい、としかいえない。
クリフ・リーのトレードは、本質的には2009年のウオッシュバーン放出と何もやっていることに変わりはない、と思う。



2009年の前半戦は、ヘルナンデスウオッシュバーンベダードの3本柱で面白いように勝てた。にもかかわらず、ダメ捕手城島の担当したゲームが負けを大量生産し続けた結果、全体としてのチーム成績はうだつが上がらず、結果的にGMズレンシックはプレーオフ進出を諦めた。
そして無能なズレンシックは7月末のトレード期限にウオッシュバーンをデトロイトに放出するなどして、かわりにルーク・フレンチだの、イアン・スネルだの、使えもしない投手どもを獲得してきた。

2010年はどうか。
2009年と本質的には変わらない。
チーム低迷は先発投手のせいではないにもかかわらず、結果的には「イチロー」以外の唯一のストロング・ポイントである「先発投手のリーダー的ベテラン」を毎年切り売りしている。

2010年の序盤、クリフ・リーが出遅れている間にチームを支えたのは、ヘルナンデスフィスターバルガスの3人だ。
いってみれば彼らはダメ捕手城島が日本に逃げ帰ってくれた恩恵を最大にこうむった「 新・3本柱 」だった。
このシアトルの「城島がいなくなってくれたおかげで実力が発揮されだした新・3本柱」がなんとか踏ん張ってくれたおかげで、チームには、勝率はともかくとして、「先発投手だけは他のチームに劣らない」といえるストロング・ポイントが今年もできていた。

だが、2010年のシアトルは、ズレンシックの無駄に獲得してくる選手と、その選手たちをもとにした失敗だらけのチーム編成がことごとく期待はずれに終わり、貧弱すぎる打線に加えて、弱体なブルペンという2つの大問題を抱えたことは誰にでもわかることだ。


チームが2つもの大問題を抱えているにもかかわらず、無能なマリナーズは、2007年に2割も打てないセクソンを4番に据え続けたように、ケン・グリフィー・ジュニアをクリーンアップに置き続け、メジャー選手とはとても呼べないバーンズなどにレフトのポジションを与えてやり、また、打てもせず、かといって実は守備もそれほどたいしたことのないフィギンズに2番のポジションを与え続けて、結局、負け続けた。
こうした使えない野手が次々と怪我や引退でスタメンがコロコロ入れ替わる中で、仕事をしてくれたのは、ジョシュ・ウィルソンや、ソーンダースだったが、チームは彼らの仕事をたいして評価せず、打てもしないコッチマンが復帰してくればスタメンをまたもやくれてやり、スペランカーでマトモに試合に出場し続けられないジャック・ウィルソンをだましだまし使い続け、負けてばかりのローランドスミスには意味もなくチャンスを与え続け、打たれまくりのクローザー、アーズマにはストレートばかり投げるのを許し続け、結果、チームの負けパターンはいつまでたっても同じで、ピクリとも変えることができずに、さらに負け続けた。

たぶん、投手コーチリック・アデアにしても、去年報道されたほどたいして指導力などないのだと思う。でなければ、とっくにブルペン投手の誰かひとりくらいマトモになっていなければおかしいというものだ。


クリフ・リーの記者会見を見るかぎり、彼はシアトルに来たばかりの頃とは全く違う気分になっていたようだ。「せっかくいい天気になってきたのに」という言葉で、自分がシアトルのチームと馴染みができてきていたことを感じさせた。
Rangers acquire Lee from Mariners | MLB.com: News


2009年にウオッシュバーンを放出しても、その後チームの投手陣はどこもよくはならなかった。バルガス、フィスターがよくなって先発に定着してくれたのは、ダメ捕手城島が日本に逃げ帰ってくれて、実力の片鱗をみせることができるようになったお蔭でしかない。

ウオッシュバーンはラン・サポートの少ない中、あれほどイニングを食ってくれて、準パーフェクトゲームまでして、投手陣のリーダー役だったわけだが、クリフ・リーも同じように、このところはシアトルの投手陣ともたいへんに馴染んでリーダー役になってくれていた。
そのリーダー役のクリフ・リーが抜けたいま、投手陣の喪失感はただごとではないと思う。






damejima at 15:43

May 31, 2010

本当に腹が立つ。

今日は指名で罵倒させてもらうことにする。
ズレンシック。あんたはどうしてそう、モノを見る目がないのだ? ワカマツについては、もはや何も言いたくない。

2ゲーム連続でブルペン投手がサヨナラホームランを浴び、LAAに連敗。
あまりにも不調だった打線が、打撃コーチを変え、もはや現役でいる理由のないグリフィーをスタメンからはずしたことなどをきっかけに復調をみせてきて、このカードは敵地スイープできる可能性すらあった。

だが。またも「サヨナラ地獄」に逆戻りだ。
この「城島問題」を長年放置してきた合理性の無さ過ぎるチームが負け続けることにすら耐性ができていたはずのブログ主ですら、昨日今日の「原因のわかりすぎた悲惨な負けっぷり」には、ひさびさに顔が紅潮するほどアタマにきた。
Seattle Mariners at Los Angeles Angels - May 30, 2010 | MLB.com Gameday


メジャーのベンチ入り枠、ロスターについてちょっと説明しておこうと思う。
こんな基本的な話、わかりきっているのは重々承知だ。だが、こんなことでも書いてなけりゃ、とてもじゃないがイライラして、今日の最悪なゲームのことなど語ることはできない。
それほど酷いゲームだった。


開幕時はアクティブ・ロスター(25人)
MLBのチームで、開幕ベンチに入れてゲームに出られる人数は25人。アクティブ・ロスター Active Rosterと呼ばれ、この25人で開幕から8月31日までのシーズンを戦う。チームとメジャー契約できるのは40人だが、この40人全員がアクティブ・ロスターになれるのではない。
日本のメジャーファンはよく会話の中で短縮して「ロスター」と表現するが、9月以降でもないかぎり、普通はこの25人枠、アクティブ・ロスターのことを指す。(ちなみに日本のプロ野球では28人がベンチに入れて、出場できるのは25人)


「ロスター」のカタカナ表記の間違い
rosterはアメリカ英語でもともと「名簿」という意味で、野球でいうなら「1軍選手の登録名簿」とでもいう意味あいになる。
このrosterという言葉、どういうものか、日本語のカタカナ表記するときに、「ロスター」と書くのでなく、「ロスター」と、音引き(=カタカナなどで音を伸ばして発音するのを、メディア用語でこう言う)を間に挟みこんで書く人がたくさんいる。
だが、「ロスター」では、「(コーヒー豆などを)炒る」roasterという意味になってしまう。
ロースターとロスターでは、意味もスペルも違うし、発音も違う。実際、下のリンクをクリックして、自分の耳で実際に聞きくらべて確かめてみたらいい。
roster ロスター
roaster ロースター


ロスターの発音が耳で聞けるサイト
Pronunciation of roster - how to pronounce roster correctly.
ロースターの発音が耳で聞けるサイト
Pronunciation of roaster - how to pronounce roaster correctly.


9月以降は「40人ロスター」
ポストシーズン(プレーオフ)を控えた秋9月に入ると、開幕時には25人に限られていたベンチ入り選手枠が拡大され、40人枠の選手がベンチ入りできるようになる。「9月」を意味する単語を使って「セプテンバー・コールアップ September Call Up」という。
(ただしポストシーズンに出場できるのは、8月31日時点でアクティブ・ロスターだった選手のみ。25人枠に登録されていなければ出られない)
9月になるとポストシーズン出場が既に絶望的なチームなどがマイナーから有望選手を上げてきて試合に起用したりするのは、このロスター拡大制度を利用して、翌年のシーズンに向けてテストしたり、経験を積ませたりするわけだ。


オプション、ウェーバー、ルール5、故障者リスト
ただ、地区下位に低迷するチームがアクティブ・ロスターを入れ替えることでチームの現状を打開したいと考えたとしても、制度の制約もあることから、まるっきり好きなように選手を入れ替えてチーム改造できるわけではない。

たとえばウェーバーという制度がある。
25人枠の不調な選手をマイナーに落とすといっても、40人枠の外へ移動するような場合、ウェーバーを通さなくてはならない。
これは「公示期間に他球団に獲得意思があれば、その選手を獲得できてしまう」という公示制度だから、「今は絶不調だとしても、後で復調したら使いたいとチームが考える選手」の場合、「ウェーバーにかける」わけにはいかない。
また逆に、いま40人枠の外にビックリするほど絶好調な若手がいたとしても、彼をメジャーのベンチに入れて使うためには、40人枠の誰かをウェーバーにかけるリスクを負わなくてはならない。

またベンチ入り選手の入れ替えにとって、「オプション切れ」も壁になることがある。
マイナーオプションは、チームが3シーズンの間、選手をアクティブ・ロスターと40人ロスターの間を自由に行ったり来たりさせることのできる権利だが、「オプションが切れた」選手は25人枠から40人枠に移動させるには、ウェーバーを通さなければならない。
また40人枠からはずすときにはルール5ドラフト Rule 5 draftが適用されるため、チームはその選手を失う可能性がでてくる。

例えば、いま不調の先発投手ローランドスミスをベンチに置いたまま、飼い殺しのような状態になっているのも、このオプション切れの問題からきている。
彼はオプションが切れているため、チームは仮に彼をマイナーで調整させて復調させたいとしても、下には落とせない。オプションの切れた選手の場合、25人枠から40人枠に移すにはウェーバーにかけなければならないからだ。(オプションが残っていれば移せる)
かといって、シアトルはローランドスミスをブルペン投手として使いつつ調整させる方法をとるのか、というと、そうでもない。
彼を先発投手として大成させたいという思惑がある今の首脳陣たちにしてみれば、むやみに彼をブルペン投手として酷使してダメにするわけにはいかないと考えているような感じがある。
だからローランドスミスは、いちおう建前としてはブルペン投手としてベンチにはいるものの、他のリリーフほど頻繁すぎる登板は課せられていない。困ったものだ。今日のゲームでも彼は投げていない。

こうした制度上の制約をすりぬけるための方法として、DL、つまり故障者リスト制度を上手に使う、という手もあるわけだが、馬鹿正直なのかなんなのか、シアトルは故障者リストを積極的に活用しようとしない。


ベンチにぶらさがったままのローランドスミス以上に今のブルペンの状況を悪化させた悪政のひとつが、ブラッドリーが例のカウンセリングから復帰してきたときに、チームがとった選手選択だ。
何度も説明し、日本のシアトルファンの多くが呆れていることだが、このチームは野手のブラッドリー復帰にあたって、ダブついた野手を25人枠からはずすのではなく、ただでさえ火の車なブルペンから、投手のショーン・ホワイトをマイナー送りにしてしまったのである。

さらには、ベンチには不調というより、肉体的な衰えからいまや代打要員でしかなくなったグリフィーがいる。彼がベンチにいることで、ロスター枠は一人分無駄になっている。DH要員はマイク・スウィニーと、ブラッドリーと、2人いるだけでも多いのに、3人もいるのである。


「もともとブルペン投手の数が足りないし、左右も偏っていた。また、いいブルペン投手がいない。そのくせ、リリーフもクローザーも酷使して、不調のまま使い続いている。その結果、リリーフがゲームの中盤を支えきれないし、クローザーはしょっちゅうサヨナラ負けを喫し続けている」
目の前にそういう根本的な問題があるにもかかわらず、チームのやったことといえば、どうだ。
「新しいキャッチャーを連れてくる」
開いたクチがふさがらない。

この際だからはっきりしておこう。

今日の先発捕手はアルフォンゾとかいう新しい選手だったが、今のチームの低迷ぶりは、アメリカのヒステリックで偏見だらけなブロガーの言うように、別にロブ・ジョンソンの打撃のせいでも、彼のパスボールの多さのせいでもない。彼は守備型のキャッチャーであり、チーム防御率はそれほど悪化などしていない。
ロブ・ジョンソンをスケープゴートにしても、チームの低迷は改善できるわけがない。それくらい、今日のゲームを見てわからないものか?



改善すべき点のプライオリティはもっと他にある。

ダブついた野手をロスターからはずし、足りない投手を増やし、不調の投手たちには時間と調整の場所を与えて復調させるべき。(例えばケリーを一時的にクローザーにするとか)そういうごく平凡な対策を、なぜ普通にやれないのか。
ロスターを再編するといっても、いくつかの点で制度や契約上の制約があるのはわかる。だが、もうそんなことを言ってる場合ではないだろう。
シアトルはいい加減、硬直しきったロスター構成のゆがみを正すべきだ。対策に着手するのがいつもいつも遅すぎるし、手をつけるポイントが、いつもあまりにも的を外れている。






damejima at 13:13

April 17, 2010

4月5日のドジャース戦で2010シーズンが始まったピッツバーグのロニー・セデーニョのバッティングが、北の町の桜のように、ゆっくりと、ひっそりとその花を開きつつある。
開幕から8試合で、31打数10安打、打率.323、4打点
9番バッターとしたら、8ゲームで4打点は素晴らしい結果といえる。今年はまだホームランはないが、2塁打は既に4本打っている。
Ronny Cedeno Stats, Bio, Photos, Highlights | pirates.com: Team

4月7日のドジャース第2戦で彼は、延長10回裏にサヨナラヒットを打って、強豪LADをまさかの開幕2連敗に沈めるヒーローになった。
サヨナラ打の後なのだから、チームメイトがセデーニョに走り寄ってきて頭をポコポコひっぱたいて手荒く祝福するのはよくある光景なわけだが、そうされた後のセデーニョがけして笑顔ひとつ浮かべることもなく、むしろ、「むすっ」とした表情なのがかえって表情をあまり変えないセデーニョらしい(笑)
Baseball Video Highlights & Clips | LAD@PIT: Cedeno wins it with a walk-off single - Video | MLB.com: Multimedia

ベネズエラのプレーヤーというと、シアトルの現役にもフランクリン・グティエレスホセ・ロペスフェリックス・ヘルナンデスといるが、そういえばグティエレスもロペスも「あまり笑わない男」というイメージがある。
ポーカーフェイスがベネズエラの国民性なのかどうかは、いつもなんだか意味不明に愛想のいいカルロス・シルバさんか、ベンチでチームメイトと殴りあったことのあるカルロス・ザンブラーノさん、2人の元シアトルの投手にでも聞いてみてください(笑)


なにか、シアトルのGMズレンシックというと、トレードの天才ででもあるかのように考える人も多いわけだが、何度も言っているように、ブログ主は彼がマネージャーとして天才だなんて思ったことはない。ウオッシュバーンのシーズン中のトレードは大失敗だし、セデーニョの放出も失敗だと何度も発言してきている。
セデーニョ、クレメントなどと交換に獲得したジャック・ウィルソンは、サラリーの高さを考えると、別に彼でなければならない理由はないと思う。ショートストップとしてあまりにも打力が無さすぎる。
監督ワカマツにしても、もっとマット・トゥイアソソーポなどに定常的に出場できるチャンスを与えるべきだ。セデーニョがシアトル時代に芽が出にくかったのも、放出先のボルチモアでセンターとして成功を収めたアダム・ジョーンズにしても、シアトルというチームは若手に与える出場機会があまりにも不安定すぎる。あれでは経験が蓄積されていかない。
このままだとトゥイアソソーポも、ルーク・フレンチのようなわけのわからない投手と交換に放出してしまって、アダム・ジョーンズのように「他チームの有望レギュラー」になってしまいかねない。






damejima at 02:25

August 31, 2009

7月末に突然、ウオッシュバーン同様にクレメントセデーニョがピッツバーグにトレードされて1ヶ月が経った。
放出したセデーニョもショートなら、獲得したジャック・ウィルソンもショート。同じポジション同士の選手のトレードに、どんな意味がある。ジャック・ウィルソンの年棒の高さ、打力の無さを考えれば、普通に考えてこんなトレード、ありえない。まったく、くだらない。

結果的には打撃のいいジョシュ・ウィルソンがいたのだし、ジャック・ウィルソンなどあわてて獲得しなければならない必要など、どこにもなかった。

同じポジションのプレーヤーの交換なだけに、打撃も含めて比較はたやすい。あとに挙げた数字をみれば一目瞭然だが、リーグの違いに関係なく、移籍前後のジャック・ウィルソンのバッティングは、「移籍前」のセデーニョ以下だ。シアトルはロニー・セデーニョのバッティングも、クレメントのバッティングも、ロクに試しもしないまま、やすやすと手放した。

これは何度も言うように、今年のチームマネジメントの、多々あった失敗のひとつだ。
2008年の最重要戦犯だった城島をまたもや正捕手に起用したことに始まり、プレーオフを積極的に狙うのか、狙わず再建にあたるのか、明確な方針をファンに提示することすらせず、トレードでは必要のない選手を獲り、必要な選手を放出し、若手の活用に出遅れた。
ウオッシュバーンやクレメントを意味不明に放出し、ローテ投手の混乱から勝率の低下を招いた。一方でDH枠活用によるプレーヤーの休養に大きく失敗して選手の故障を多発させた。
そうしたマネジメント側の数々の失敗で、結果的に自らプレーオフ進出を手放した。

Ronny Cedeno Stats, News, Photos - Pittsburgh Pirates - ESPN

セデーニョは、移籍後の一ヶ月でセデーニョは20本のヒットを打って、月間で打率.299、長打率.506、OPS.846と、堂々たる成績で、ショートの座を争っている。20本のヒットのうち、二塁打が2本、三塁打1本、ホームラン4本と、長打が並んでおり、いまや移籍後のセデーニョは、「グリフィーよりもホームラン率が高い」バッターである。
8月17日からの対ミルウォーキー3連戦では、2本のホームランを打って、チーム5連勝のきっかけを作っている。
8月22日に小指の怪我で3日間休んだが、26日から代打で復帰。代打として4試合出て、4打数3安打(二塁打2本)と集中力をみせた。
その後8月30日にはしっかりとスタメンに復帰。復帰後も、さっそく8打数3安打で、三塁打1、四球3、打点1と、貧打のピッツバーグでひとり気を吐いている。

ピッツバーグでのセデーニョの動画集(公式サイト)
Multimedia Search | MLB.com: Multimedia

8月2日 2つのファインプレー
Baseball Video Highlights & Clips | WSH@PIT: Cedeno makes two great plays in the third - Video | MLB.com: Multimedia
8月3日 ファインキャッチからのダブルプレー
Baseball Video Highlights & Clips | WSH@PIT: Cedeno makes two great plays in the third - Video | MLB.com: Multimedia
8月6日 2点タイムリー
Baseball Video Highlights & Clips | ARI@PIT: Bucs reclaim lead on Cedeno's two-run single - Video | MLB.com: Multimedia
8月8日 2ランホームラン
Baseball Video Highlights & Clips | STL@PIT: Cedeno hits a two-run home run to left field - Video | MLB.com: Multimedia
8月19日 2ランホームラン
Baseball Video Highlights & Clips | MIL@PIT: Cedeno socks a two-run homer to left field - Video | MLB.com: Multimedia
8月31日 ダイビングキャッチ&ストロングスロー
Baseball Video Highlights & Clips | STL@PIT: Cedeno's stellar diving play robs a hit - Video | MLB.com: Multimedia

8月2日のAB/HR
この日書いた記事では、セデーニョが打席数の割にはホームランを打っていることや、IsoPなどの数字から、シアトルファンから非力と言われ、1割バッターと揶揄され続けたこの守備の名手の「隠された長打力」に注目してみた。
2009年8月2日、セデーニョ移籍先で2ランHR含む15打数4安打。3人のショートストップを打撃で比較しつつ、「ショートストップ・トレード騒動」と、「クレメント放出の無意味さ」を考える。

14.0 ブラニアン
24.8 グリフィー
25.2 ロペス
27.8 グティエレス
28.0 ハナハン
34.6 城島2007
37.2 移籍前のセデーニョ
38.8 移籍前のバレンティン
46.0 スウィニー
46.7 城島2009
54.1 城島2008
59.4 ベルトレ

それが、移籍して1ヶ月たった8月30日にはこうだ。
ロニー・セデーニョはいまや、監督ジョン・ラッセルが怪我からの復帰を心待ちにするほどのチームの主力。必死に帳尻ホームランを狙い続けて、かえってメジャー初の三振の山を築きだして、月間打率が.182しかないコネ捕手より、よほどチームバッティングを心がける真摯なロイヤリティとマトモな長打力がある。

8月30日のAB/HR
13.9 ブラニアン
18.3 移籍後のセデーニョ
22.9 グリフィー
24.3 ロペス
30.7 城島2009
31.4 グティエレス
34.6 城島2007
37.2 移籍前のセデーニョ
38.8 移籍前のバレンティン
39.0 ハナハン
46.0 スウィニー
54.1 城島2008
55.0 移籍後のバレンティン
59.4 ベルトレ


打率
移籍前セデーニョ .167
移籍後ウィルソン .215
城島        .239
移籍前ウィルソン .267
移籍後セデーニョ .288

SLG 長打率
移籍前セデーニョ .290
移籍後ウィルソン .338
城島        .370
移籍前ウィルソン .387
移籍後セデーニョ .479

BB/PA 打席あたりの四球数
移籍後セデーニョ .026
城島        .036
移籍後ウィルソン .043
移籍前セデーニョ .051
移籍前ウィルソン .053

IsoP Isolated Power
移籍前ウィルソン .120
移籍後ウィルソン .123
移籍前セデーニョ .124
城島        .130
移籍後セデーニョ .192

SecA Secondary Average
城島        .168
移籍前ウィルソン .180
移籍前セデーニョ .183
移籍後ウィルソン .185
移籍後セデーニョ .233






damejima at 12:45

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