城島問題各論とシアトル・マリナーズの諸問題
● 2009年7月21日、監督ワカマツはオルソン・城島バッテリーについて、5月24日のアーズマ「サンデー・フェリックス」発言と全く同じく、「窮屈さ」を叱責した。(監督ワカマツの性格分析つき)
● 2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
● 7月9日、城島の呪縛から解き放たれオールスター出場直前のヘルナンデスは8回QS、5連勝で9勝目。グティエレスの逆転3ランで獣のごとく吼えた。(「二度のテストに失敗した城島」長文)
● 2009年7月6日、ロブ・ジョンソンとバークの活躍した城島DL中の全26ゲームの結果から、「シアトルが大きな連勝をする方法」を考える。
● 2009年7月5日、「永遠のお調子者」城島は相手エラーに助けられた併殺打に飽き足りず、気の緩みからホームランを打たれまくり、最後はパスボールでゲームを壊した。
● 2009年6月30日、コネ捕手城島の配球ミスでAロッドに2ランを打たれたジャクバスカスは試合後に「全球ストレートなどありえない」と後悔をクチにした。(城島復帰3ゲームで2本目の併殺打)
● 2009年6月29日、「裏口入学のコネ捕手城島がいないほうが、シアトルの得点は増える、という事実」のわからない皆さんへ。
● 2009年6月29日、コネ捕手城島の「お笑いバッティングフォーム」に、近日到来する「打率2割の惨状」を予測する。
● 2009年6月26日、バルガスのゲームプランを全く理解してないSBO=城島は、満塁でダブルプレー打、恒例の大量失点で惨敗した。
● 2009年6月11日、城島DLからわずか2週間、4カード連続勝ち越しでついに勝率5割、2位に浮上した。(城島DL後の全成績・捕手別データつき)
● 2009年6月11日、オルソンの神経質なピッチングを通じて、城島の「コーナーをつきたがる配球の欠陥」を考える。
● 2009年5月・6月、城島がいなくなってくれたシアトルは2009ア・リーグ最小失点記録において、第1位(5ゲーム)第2位(10ゲーム)を達成した。
● 2009年6月7日、苦労人バークはホームランでベダードに5勝目をプレゼントした。(2007年ポストシーズン行きが懸かった夏の、城島のあまりに悲惨な打撃成績つき)
● 2009年6月、城島がいなくなったことで生まれつつあるシアトル先発投手陣のアットホームな雰囲気の中、ベダードは「シアトル残留希望発言」をした。
● 2009年6月2日、ベダード1失点QSで圧勝、ロブ・ジョンソンはア・リーグ防御率ベスト10になんとシアトルの投手3人を送りこんだ。
● 2009年4・5月、Streakデータは「城島がいないほうが勝てる」「城島がいると負ける」ことをハッキリと示した。
● 2009年5月29日、セットアッパー・ホワイトのケースですら証明された「防御率2点の差」。
● 2009年4月・5月、ロブ・ジョンソンはシアトル先発陣のQSのほとんどを稼ぎ出した。
● 2009年5月27日、ベダード6回2/3を1失点QS達成、ロブ・ジョンソン2塁打2本で信頼に応える。
● 2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。
● 2009年5月26日、ウオッシュバーンはロブ・ジョンソンを捕手に6回無失点、QSを達成した。
● 2009年5月25日、800万ドルもらってOBPわずか.275の城島は2イニングで4失点して速攻負けゲーム、5月スタメン4勝12敗。
● 2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。
● 2009年5月23日、炸裂する「馬鹿捕手バレバレ配球」、2死から5点を失い大逆転負け。
● 2009年5月21日、ベダード登板ゲームでロブ・ジョンソンと、フルカウントだらけの城島では、先発投手に対するCERAに「2点の差」があることが完全に証明された。(ベダード版「2点の差」計算つき)
● 2009年5月19日、コネ捕手またもや14安打5盗塁され連日の大敗。これで5月は3勝9敗。ヘルナンデスを自責点6でERA4点台に沈没させ、月間20敗に突き進んだ。(ヘルナンデスの「2点の差」計算つき)
● 2009年5月18日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手、15安打3ホーマー3盗塁され、またもや敗戦。月間3勝8敗、他人の貯金を食い潰す。
● 2009年5月16日、四球がらみなどホームラン3発を浴び、城島先発で5月はすでに3勝7敗。
● 2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。(ウオッシュバーン版「2点の差」計算つき)
● 2009年5月12日、切れた城島は先発全員安打を食らい、予想通りゲームをぶち壊した。(ロウ登板時のロブ・ジョンソン・城島の32球の配球比較つき)
● 2009年5月10日、ロブ・ジョンソンはミネソタに合計23LOBを食らわせて7連敗を防ぎ、2008年5月の悪夢再現をかろうじて防いだ。
● 2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
● 2009年4月、PECOTAは城島の2009年の価値をわずか140万ドルと算出した。
● 2009年4月6日付、SI.comは2009スカウティングレポートで「負け続ければトレード期限に城島はじめ不良債権全員クビにすべき」と発表した。
● 2009年3月31日、ベイカーはさっそく城島の上達しない語学力を「ジョー」と呼んで皮肉った。
● 2009年3月23日、WBC決勝で4番城島は「11」というありえない数のLOBで優勝を阻害し続けた。
● 時系列にそって「城島問題」を読む。2008年版
● 2009年3月5日、WBC中国戦2回表無死1,2塁、予想どおりの併殺キングぶり。
● 2009年2月25日、城島は素人相手にランナーズ・オン7打席で3つもの内野ゴロを打った。
● 2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。
● 2008年9月28日、ESPNのJason Starkは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤー、「LVP」に選んだ。
● 2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。
● 2008年9月19日、クレメントが戦列を離れた9月は9連敗で100敗目前、城島マスクで3勝6敗。
● 2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(3)
● 2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(2)
● 2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(1)
● 2008年8月末、マクラーレン解任後の勝率改善に城島は全く貢献していないことが判明した。
● 2008年9月1日、城島は打てない焦りからスタンドプレーに走って怪我をした。
● 2008年8月29日、シアトル公式サイトは「捕手3人制」のジレンマを語った。
● 2008年8月29日、プログレッシブ・フィールドで0安打、対CLE17打数1安打の城島が先発した。
● 2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
● 7月9日、城島の呪縛から解き放たれオールスター出場直前のヘルナンデスは8回QS、5連勝で9勝目。グティエレスの逆転3ランで獣のごとく吼えた。(「二度のテストに失敗した城島」長文)
● 2009年7月6日、ロブ・ジョンソンとバークの活躍した城島DL中の全26ゲームの結果から、「シアトルが大きな連勝をする方法」を考える。
● 2009年7月5日、「永遠のお調子者」城島は相手エラーに助けられた併殺打に飽き足りず、気の緩みからホームランを打たれまくり、最後はパスボールでゲームを壊した。
● 2009年6月30日、コネ捕手城島の配球ミスでAロッドに2ランを打たれたジャクバスカスは試合後に「全球ストレートなどありえない」と後悔をクチにした。(城島復帰3ゲームで2本目の併殺打)
● 2009年6月29日、「裏口入学のコネ捕手城島がいないほうが、シアトルの得点は増える、という事実」のわからない皆さんへ。
● 2009年6月29日、コネ捕手城島の「お笑いバッティングフォーム」に、近日到来する「打率2割の惨状」を予測する。
● 2009年6月26日、バルガスのゲームプランを全く理解してないSBO=城島は、満塁でダブルプレー打、恒例の大量失点で惨敗した。
● 2009年6月11日、城島DLからわずか2週間、4カード連続勝ち越しでついに勝率5割、2位に浮上した。(城島DL後の全成績・捕手別データつき)
● 2009年6月11日、オルソンの神経質なピッチングを通じて、城島の「コーナーをつきたがる配球の欠陥」を考える。
● 2009年5月・6月、城島がいなくなってくれたシアトルは2009ア・リーグ最小失点記録において、第1位(5ゲーム)第2位(10ゲーム)を達成した。
● 2009年6月7日、苦労人バークはホームランでベダードに5勝目をプレゼントした。(2007年ポストシーズン行きが懸かった夏の、城島のあまりに悲惨な打撃成績つき)
● 2009年6月、城島がいなくなったことで生まれつつあるシアトル先発投手陣のアットホームな雰囲気の中、ベダードは「シアトル残留希望発言」をした。
● 2009年6月2日、ベダード1失点QSで圧勝、ロブ・ジョンソンはア・リーグ防御率ベスト10になんとシアトルの投手3人を送りこんだ。
● 2009年4・5月、Streakデータは「城島がいないほうが勝てる」「城島がいると負ける」ことをハッキリと示した。
● 2009年5月29日、セットアッパー・ホワイトのケースですら証明された「防御率2点の差」。
● 2009年4月・5月、ロブ・ジョンソンはシアトル先発陣のQSのほとんどを稼ぎ出した。
● 2009年5月27日、ベダード6回2/3を1失点QS達成、ロブ・ジョンソン2塁打2本で信頼に応える。
● 2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。
● 2009年5月26日、ウオッシュバーンはロブ・ジョンソンを捕手に6回無失点、QSを達成した。
● 2009年5月25日、800万ドルもらってOBPわずか.275の城島は2イニングで4失点して速攻負けゲーム、5月スタメン4勝12敗。
● 2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。
● 2009年5月23日、炸裂する「馬鹿捕手バレバレ配球」、2死から5点を失い大逆転負け。
● 2009年5月21日、ベダード登板ゲームでロブ・ジョンソンと、フルカウントだらけの城島では、先発投手に対するCERAに「2点の差」があることが完全に証明された。(ベダード版「2点の差」計算つき)
● 2009年5月19日、コネ捕手またもや14安打5盗塁され連日の大敗。これで5月は3勝9敗。ヘルナンデスを自責点6でERA4点台に沈没させ、月間20敗に突き進んだ。(ヘルナンデスの「2点の差」計算つき)
● 2009年5月18日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手、15安打3ホーマー3盗塁され、またもや敗戦。月間3勝8敗、他人の貯金を食い潰す。
● 2009年5月16日、四球がらみなどホームラン3発を浴び、城島先発で5月はすでに3勝7敗。
● 2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。(ウオッシュバーン版「2点の差」計算つき)
● 2009年5月12日、切れた城島は先発全員安打を食らい、予想通りゲームをぶち壊した。(ロウ登板時のロブ・ジョンソン・城島の32球の配球比較つき)
● 2009年5月10日、ロブ・ジョンソンはミネソタに合計23LOBを食らわせて7連敗を防ぎ、2008年5月の悪夢再現をかろうじて防いだ。
● 2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
● 2009年4月、PECOTAは城島の2009年の価値をわずか140万ドルと算出した。
● 2009年4月6日付、SI.comは2009スカウティングレポートで「負け続ければトレード期限に城島はじめ不良債権全員クビにすべき」と発表した。
● 2009年3月31日、ベイカーはさっそく城島の上達しない語学力を「ジョー」と呼んで皮肉った。
● 2009年3月23日、WBC決勝で4番城島は「11」というありえない数のLOBで優勝を阻害し続けた。
● 時系列にそって「城島問題」を読む。2008年版
● 2009年3月5日、WBC中国戦2回表無死1,2塁、予想どおりの併殺キングぶり。
● 2009年2月25日、城島は素人相手にランナーズ・オン7打席で3つもの内野ゴロを打った。
● 2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。
● 2008年9月28日、ESPNのJason Starkは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤー、「LVP」に選んだ。
● 2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。
● 2008年9月19日、クレメントが戦列を離れた9月は9連敗で100敗目前、城島マスクで3勝6敗。
● 2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(3)
● 2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(2)
● 2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(1)
● 2008年8月末、マクラーレン解任後の勝率改善に城島は全く貢献していないことが判明した。
● 2008年9月1日、城島は打てない焦りからスタンドプレーに走って怪我をした。
● 2008年8月29日、シアトル公式サイトは「捕手3人制」のジレンマを語った。
● 2008年8月29日、プログレッシブ・フィールドで0安打、対CLE17打数1安打の城島が先発した。
July 24, 2009
バークのけなげな努力と、バルガスのプライドのかかった「キロス問題」などもそうだったのだが、だいぶ過去に遡って話を追いかけてきてもらわないと、話についてこれない。
ここでは城島やオルソンのピッチングの姿勢の「窮屈さ」の顛末をひとまずまとめておくので、たいへん恐縮な話だが、興味があれば順番に読んでいって頭に入れて理解してもらえるとありがたい。
アーズマの指摘する「5月初旬に連敗したヘルナンデスの『窮屈さ』」、ワカマツの叱責する「オルソンの窮屈さ」について、理解がさらに深まるのではないかと思うし、なにより、メジャーの投手たちが城島をキャッチャーにマウンドに上がって窮屈な思いをしたくないという精神的な部分を理解できる資料にもなるのではないかと思う。
第1の資料
アーズマの「サンデー・フェリックス」発言
これは城島の1回目のDLのおかげで4月末には地区首位に立ったシアトルが、5月に城島が先発に戻って逆V字の下降線を辿った頃の話。あやうく月間20敗しかかり、今でこそロブ・ジョンソンとのバッテリーでサイ・ヤング賞に向かってひた走る好調のフェリックス・ヘルナンデスでさえ、当時は城島とバッテリーを組まされ3連敗した(5月4日、9日、19日)。
その城島とのバッテリーに見切りをつける寸前のヘルナンデスが、ロブ・ジョンソンとバッテリーを組んだのは5月24日。すると、8回自責点1と、QSを達成しつつ、のびのびと投げて、あっさり勝利を手にした。
その同じゲームで最終回を締め、セーブを稼いだクローザーのデイビッド・アーズマが「5月中旬までの悪いときのヘルナンデス(つまり城島と組んだヘルナンデス)と、とても良くなったヘルナンデスの『違い』」についてインタビューに答えたのを、シアトル・タイムズのスティーブ・ケリーがまとめたのである。
原文の要点は「悪いときのヘルナンデスは『コーナーをつこう』『コーナーに球を集めよう』とばかりしていて、彼本来の良さをなくしていた」という感じの話だ。全文は元記事に訳をのせ、リンクも張ってある。全文をここで挙げるわけにもいかないので、詳細は原文をあたられたい。
"I think in his last couple of outings he was trying to pitch around guys a little bit more. Trying to throw stuff on the corners.(後略)
「僕が思うに、最近数試合の登板で彼はね、もっとストライクゾーンギリギリに投げよう、投げようとしていた。球種をコーナーに集めようとも試みていた。」
Steve Kelley | Mariners need more of Sunday's Felix Hernandez | Seattle Times Newspaper
2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。
第2の資料
オルソンの神経質さについて指摘した当ブログの記事
2009年6月11日、オルソンの神経質なピッチングを通じて、城島の「コーナーをつきたがる配球の欠陥」を考える。
細部は上の元記事を読んでもらいたい。この記事で指摘した要点は「オルソンという投手は『ものすごくコーナーをつきたがる投手』なのだ」ということ。
そして、よく知られているように、オルソンの神経質さに輪をかけたような城島のリードは、特にランナーを出した直後はそうだが、コーナーにボールを集めたがるわけで、この似たもの同士のバッテリーが組まれる無意味さも、指摘したかったことのひとつだ。出来損ないのバッテリーのダメさ加減を考える上で、「神経質さ」は重要なポイントのひとつなのだ。
オルソンは6月11日のゲームで打率2割しかない8番打者にフォアボールを与えて自滅したわけだが、この打席の配球はまるで稀代のホームランバッターにするような、コーナーいっぱいのみを狙う配球だった。つまり、打率2割の8番打者への配球にしては狙いが窮屈すぎ、こういう窮屈さなが、かえって四球を増やしてしまうことを、この第2の資料では指摘した。
アーズマが「資料1」で指摘している「窮屈なピッチング」の典型的パターンと全く同じであり、まさに城島が先発マスクをかぶるゲームの大きな欠陥のひとつでもある。
資料2の元記事でも指摘したことを、あえてあらためて同じ指摘をしておくと、「コーナーをついているから間違ってない」というのは、プロでは必ずしも正しくない。ピッチャーの仕事は「アウトをとること」であり、「コーナーをつくかどうか」は方法論であって、それ自身は目的ではない。「ド真ん中をいきなり突いて三振」だって、別になんの問題もない。「コーナーをつかないとアウトがとれない」と、あまりにも窮屈に思い込んでいて、かえって四球を連発したり、相手打者に狙い球を絞られたりするのでは、先発バッテリーとしては長いイニングをこなせない。
第3の資料
7月16日のオルソンのピッチングについてのワカマツの指摘
ワカマツ、という人は、見た目、たいへん柔和に見える。だが、バルガスの「キロス問題」でもそうだったのだが、投手の失敗については「これこれがよくなかった」と容赦ない明快な指摘と叱責をする。そして、過去に自分が指摘したポイントについては、けして忘れないで、何度でも指摘する。だが、きつい叱責をするものの、チャンスをすぐに奪うような浅はかな真似はしない。かといって、何度か同じ失敗を繰り返して改善がみられないとわかると、容赦なくポジションをはずされる。
オールスター直後の7月16日のゲームでのオルソンのピッチングの失敗について、監督ワカマツは2つの指摘をしている。
1つ目の指摘は、まず「テンポの無さ」。
7月16日の試合終了直後にアップしたこのブログの記事で「テンポの無さ」について触れておいたが、数時間して出てきた監督ワカマツのインタビューでも全く同じ感想が述べられていて、「やはりな。そりゃそうだ」と思ったのを覚えている。この「テンポの無さを指摘するワカマツ」については、公式サイト、Mariners Insiderで、ほぼ同じ内容のインタビュー記事がある。
2009年7月16日、城島は試合序盤、投手オルソン、ジャクバスカスがモーションに入ってもミットを構えず、ゲームのリズムを壊した。(サイ・ヤング投手クリフ・リーがなぜショパックを指名捕手にしたか 解説つき)
Mariners Insider | The News Tribune | Tacoma, WA
2つ目の指摘は、「コーナーをつこうとしすぎることの無意味さ」だ。
この点が資料1と資料2で言う、「ピッチングの窮屈さ」に通じるわけだ。これついてのワカマツ発言は、どういうものか公式サイトの記事は、紙幅の制約のためか、触れておらず、Mariners Insiderだけが掲載している。奇しくもアーズマの「サンデー・フェリックス発言」と同じような内容を、ワカマツがオルソンのピッチングについて非常に強く指摘しているのが面白い。
もちろん「投球テンポ」、「コーナーをつくピッチング」、そのいずれも投手だけの所業ではなく、投手と捕手との共同作業であるのは言うまでもない。監督ワカマツのオルソンに対する2つの苛立ちは、暗に(というか、結果的に正捕手をはずされたことからも、明らかに)捕手城島にも向けられていた、と当ブログでは考える。
"I think we've talked all year long the importance of the starting pitcher establishing a tempo," Wakamatsu said. "I think it was two-fold. No.1, I didn't think Olson came out and had much of a feel. I thought he pitched a little defensively and his tempo was poor."
「先発投手が試合のテンポを確立することの大事さは、このシーズン中、ずっと話してきたことだ。」とワカマツ。「二つあると思う。まず第一には、オルソンは序盤からして、思い切りのいい雰囲気があるようには見えなかった。ピッチングが守りに入ってしまっていて、テンポが酷かった。」
ブログ注:come out and do 思い切って〜する
Wakamatsu said Olson was being defensive and trying to be too perfect.
"That's where we talk about sometimes guys want to be too perfect," Wakamatsu said. "We talked about it after the first inning. I said you don't have to be too perfect out there. It's not for lack of care or anything else. It's probably caring too much. I think he put a lot of emphasis on him being outstanding today, instead of going out and doing like he does out of the bullpen. At least he's done such a tremendous job. I saw a little different body language and maybe trying to carry a club out there the first two innings."
オルソンは守りに入って、パーフェクトに投げようとしすぎていたとワカマツは言う。
「時としてあまりにパーフェクトにピッチングしようとしすぎる、そんな会話をしたんだ。」とワカマツ。「話をしたのは、初回が終ったあと。あまりにもパーフェクトに投げようとしなくていいよ、とね。注意が足りないとか、そういうんじゃなく、たぶん色々なことを気にしすぎなんだ。ブルペン投手当時のようにマウンドに上がって投げるかわりに、自分が傑出した結果を残すことに重きを置きすぎたと思う。少なくともこれまでは素晴らしい仕事をしてきてくれた。最初の2イニングなんか、仕草からしてちょっと少し違って見えた。一人でチームを支えるつもりになっていたのかもしれない。」
(中略)
"It seems to be like I was trying to make good pitches out there instead of letting it just go through the zone like I have been doing most of the season," Olson said.
「シーズンの大半そうしてきたように、ゾーンにガンガン行って切り抜けていけばいいだけなのに、そうするかわりに、いい球を投げよう投げようと思ってしまっていたかもしれない」とオルソンは言った。
第4の資料
7月21日のオルソンについてのワカマツの指摘と
オルソンのマイナー落ち
7月21日の登板の失敗で、オルソンの先発投手としての仕事を失うことになった。
下記の記事で、ワカマツは「前にも言ったことだが」と話しているが、この「前にも話したことだが」「シーズン中何度も話したことだが」というフレーズを彼ワカマツが使うときには、バルガスの場合がそうだったように、ある意味で、往々にして「堪忍袋」は完全にブチ切れているのである。
彼は常に「話し合って改善が必要だとなったら、改善すべき義務が生じる」「何度かチャンスを与えられて改善できないプレーヤーには、チャンスを剥奪されてもしかたない」、そんな行動原則がある。
Mariners Blog | Looks like the Mariners need a fifth AND fourth starter | Seattle Times Newspaper
"It's what we talked about before, similar to his last start, a lot of it is not so much the stuff, but not being aggressive and attacking the hitters, and trying to be too perfect. I thought the walks, falling behind and having to give in, cost him.
「前にも話したことだし、この前の登板とそっくりだ。球数が多すぎる。積極性がなく、打者を攻めきれてない。パーフェクトに投げようとしすぎている。四球はね、遅れをとり、相手に屈服せざるをえなくなる。彼にとっては高くつくんだよ。」
まさにチャンスを貰っていながら気がつかないことは、高くつく。
思えばキロスにも名を上げてメジャーに残れるチャンスがあった。ベタンコートにもシアトルに残れるチャンスがあった。城島にも、オルソンにも、あった。
だが、キロスはDFA。ベタンコートはトレード。城島は正捕手ではなくなり、オルソンはマイナーに送られる。チャンスを与えられているが、永遠には与えられないということを忘れたプレーヤーたちの顛末である。
ここでは城島やオルソンのピッチングの姿勢の「窮屈さ」の顛末をひとまずまとめておくので、たいへん恐縮な話だが、興味があれば順番に読んでいって頭に入れて理解してもらえるとありがたい。
アーズマの指摘する「5月初旬に連敗したヘルナンデスの『窮屈さ』」、ワカマツの叱責する「オルソンの窮屈さ」について、理解がさらに深まるのではないかと思うし、なにより、メジャーの投手たちが城島をキャッチャーにマウンドに上がって窮屈な思いをしたくないという精神的な部分を理解できる資料にもなるのではないかと思う。
第1の資料
アーズマの「サンデー・フェリックス」発言
これは城島の1回目のDLのおかげで4月末には地区首位に立ったシアトルが、5月に城島が先発に戻って逆V字の下降線を辿った頃の話。あやうく月間20敗しかかり、今でこそロブ・ジョンソンとのバッテリーでサイ・ヤング賞に向かってひた走る好調のフェリックス・ヘルナンデスでさえ、当時は城島とバッテリーを組まされ3連敗した(5月4日、9日、19日)。
その城島とのバッテリーに見切りをつける寸前のヘルナンデスが、ロブ・ジョンソンとバッテリーを組んだのは5月24日。すると、8回自責点1と、QSを達成しつつ、のびのびと投げて、あっさり勝利を手にした。
その同じゲームで最終回を締め、セーブを稼いだクローザーのデイビッド・アーズマが「5月中旬までの悪いときのヘルナンデス(つまり城島と組んだヘルナンデス)と、とても良くなったヘルナンデスの『違い』」についてインタビューに答えたのを、シアトル・タイムズのスティーブ・ケリーがまとめたのである。
原文の要点は「悪いときのヘルナンデスは『コーナーをつこう』『コーナーに球を集めよう』とばかりしていて、彼本来の良さをなくしていた」という感じの話だ。全文は元記事に訳をのせ、リンクも張ってある。全文をここで挙げるわけにもいかないので、詳細は原文をあたられたい。
"I think in his last couple of outings he was trying to pitch around guys a little bit more. Trying to throw stuff on the corners.(後略)
「僕が思うに、最近数試合の登板で彼はね、もっとストライクゾーンギリギリに投げよう、投げようとしていた。球種をコーナーに集めようとも試みていた。」
Steve Kelley | Mariners need more of Sunday's Felix Hernandez | Seattle Times Newspaper
2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。
第2の資料
オルソンの神経質さについて指摘した当ブログの記事
2009年6月11日、オルソンの神経質なピッチングを通じて、城島の「コーナーをつきたがる配球の欠陥」を考える。
細部は上の元記事を読んでもらいたい。この記事で指摘した要点は「オルソンという投手は『ものすごくコーナーをつきたがる投手』なのだ」ということ。
そして、よく知られているように、オルソンの神経質さに輪をかけたような城島のリードは、特にランナーを出した直後はそうだが、コーナーにボールを集めたがるわけで、この似たもの同士のバッテリーが組まれる無意味さも、指摘したかったことのひとつだ。出来損ないのバッテリーのダメさ加減を考える上で、「神経質さ」は重要なポイントのひとつなのだ。
オルソンは6月11日のゲームで打率2割しかない8番打者にフォアボールを与えて自滅したわけだが、この打席の配球はまるで稀代のホームランバッターにするような、コーナーいっぱいのみを狙う配球だった。つまり、打率2割の8番打者への配球にしては狙いが窮屈すぎ、こういう窮屈さなが、かえって四球を増やしてしまうことを、この第2の資料では指摘した。
アーズマが「資料1」で指摘している「窮屈なピッチング」の典型的パターンと全く同じであり、まさに城島が先発マスクをかぶるゲームの大きな欠陥のひとつでもある。
資料2の元記事でも指摘したことを、あえてあらためて同じ指摘をしておくと、「コーナーをついているから間違ってない」というのは、プロでは必ずしも正しくない。ピッチャーの仕事は「アウトをとること」であり、「コーナーをつくかどうか」は方法論であって、それ自身は目的ではない。「ド真ん中をいきなり突いて三振」だって、別になんの問題もない。「コーナーをつかないとアウトがとれない」と、あまりにも窮屈に思い込んでいて、かえって四球を連発したり、相手打者に狙い球を絞られたりするのでは、先発バッテリーとしては長いイニングをこなせない。
第3の資料
7月16日のオルソンのピッチングについてのワカマツの指摘
ワカマツ、という人は、見た目、たいへん柔和に見える。だが、バルガスの「キロス問題」でもそうだったのだが、投手の失敗については「これこれがよくなかった」と容赦ない明快な指摘と叱責をする。そして、過去に自分が指摘したポイントについては、けして忘れないで、何度でも指摘する。だが、きつい叱責をするものの、チャンスをすぐに奪うような浅はかな真似はしない。かといって、何度か同じ失敗を繰り返して改善がみられないとわかると、容赦なくポジションをはずされる。
オールスター直後の7月16日のゲームでのオルソンのピッチングの失敗について、監督ワカマツは2つの指摘をしている。
1つ目の指摘は、まず「テンポの無さ」。
7月16日の試合終了直後にアップしたこのブログの記事で「テンポの無さ」について触れておいたが、数時間して出てきた監督ワカマツのインタビューでも全く同じ感想が述べられていて、「やはりな。そりゃそうだ」と思ったのを覚えている。この「テンポの無さを指摘するワカマツ」については、公式サイト、Mariners Insiderで、ほぼ同じ内容のインタビュー記事がある。
2009年7月16日、城島は試合序盤、投手オルソン、ジャクバスカスがモーションに入ってもミットを構えず、ゲームのリズムを壊した。(サイ・ヤング投手クリフ・リーがなぜショパックを指名捕手にしたか 解説つき)
Mariners Insider | The News Tribune | Tacoma, WA
2つ目の指摘は、「コーナーをつこうとしすぎることの無意味さ」だ。
この点が資料1と資料2で言う、「ピッチングの窮屈さ」に通じるわけだ。これついてのワカマツ発言は、どういうものか公式サイトの記事は、紙幅の制約のためか、触れておらず、Mariners Insiderだけが掲載している。奇しくもアーズマの「サンデー・フェリックス発言」と同じような内容を、ワカマツがオルソンのピッチングについて非常に強く指摘しているのが面白い。
もちろん「投球テンポ」、「コーナーをつくピッチング」、そのいずれも投手だけの所業ではなく、投手と捕手との共同作業であるのは言うまでもない。監督ワカマツのオルソンに対する2つの苛立ちは、暗に(というか、結果的に正捕手をはずされたことからも、明らかに)捕手城島にも向けられていた、と当ブログでは考える。
"I think we've talked all year long the importance of the starting pitcher establishing a tempo," Wakamatsu said. "I think it was two-fold. No.1, I didn't think Olson came out and had much of a feel. I thought he pitched a little defensively and his tempo was poor."
「先発投手が試合のテンポを確立することの大事さは、このシーズン中、ずっと話してきたことだ。」とワカマツ。「二つあると思う。まず第一には、オルソンは序盤からして、思い切りのいい雰囲気があるようには見えなかった。ピッチングが守りに入ってしまっていて、テンポが酷かった。」
ブログ注:come out and do 思い切って〜する
Wakamatsu said Olson was being defensive and trying to be too perfect.
"That's where we talk about sometimes guys want to be too perfect," Wakamatsu said. "We talked about it after the first inning. I said you don't have to be too perfect out there. It's not for lack of care or anything else. It's probably caring too much. I think he put a lot of emphasis on him being outstanding today, instead of going out and doing like he does out of the bullpen. At least he's done such a tremendous job. I saw a little different body language and maybe trying to carry a club out there the first two innings."
オルソンは守りに入って、パーフェクトに投げようとしすぎていたとワカマツは言う。
「時としてあまりにパーフェクトにピッチングしようとしすぎる、そんな会話をしたんだ。」とワカマツ。「話をしたのは、初回が終ったあと。あまりにもパーフェクトに投げようとしなくていいよ、とね。注意が足りないとか、そういうんじゃなく、たぶん色々なことを気にしすぎなんだ。ブルペン投手当時のようにマウンドに上がって投げるかわりに、自分が傑出した結果を残すことに重きを置きすぎたと思う。少なくともこれまでは素晴らしい仕事をしてきてくれた。最初の2イニングなんか、仕草からしてちょっと少し違って見えた。一人でチームを支えるつもりになっていたのかもしれない。」
(中略)
"It seems to be like I was trying to make good pitches out there instead of letting it just go through the zone like I have been doing most of the season," Olson said.
「シーズンの大半そうしてきたように、ゾーンにガンガン行って切り抜けていけばいいだけなのに、そうするかわりに、いい球を投げよう投げようと思ってしまっていたかもしれない」とオルソンは言った。
第4の資料
7月21日のオルソンについてのワカマツの指摘と
オルソンのマイナー落ち
7月21日の登板の失敗で、オルソンの先発投手としての仕事を失うことになった。
下記の記事で、ワカマツは「前にも言ったことだが」と話しているが、この「前にも話したことだが」「シーズン中何度も話したことだが」というフレーズを彼ワカマツが使うときには、バルガスの場合がそうだったように、ある意味で、往々にして「堪忍袋」は完全にブチ切れているのである。
彼は常に「話し合って改善が必要だとなったら、改善すべき義務が生じる」「何度かチャンスを与えられて改善できないプレーヤーには、チャンスを剥奪されてもしかたない」、そんな行動原則がある。
Mariners Blog | Looks like the Mariners need a fifth AND fourth starter | Seattle Times Newspaper
"It's what we talked about before, similar to his last start, a lot of it is not so much the stuff, but not being aggressive and attacking the hitters, and trying to be too perfect. I thought the walks, falling behind and having to give in, cost him.
「前にも話したことだし、この前の登板とそっくりだ。球数が多すぎる。積極性がなく、打者を攻めきれてない。パーフェクトに投げようとしすぎている。四球はね、遅れをとり、相手に屈服せざるをえなくなる。彼にとっては高くつくんだよ。」
まさにチャンスを貰っていながら気がつかないことは、高くつく。
思えばキロスにも名を上げてメジャーに残れるチャンスがあった。ベタンコートにもシアトルに残れるチャンスがあった。城島にも、オルソンにも、あった。
だが、キロスはDFA。ベタンコートはトレード。城島は正捕手ではなくなり、オルソンはマイナーに送られる。チャンスを与えられているが、永遠には与えられないということを忘れたプレーヤーたちの顛末である。
damejima at 01:52
July 14, 2009
SPI(Seattle Post-Intelligencer)は、アメリカの大不況のあおりを受けて新聞が次々と廃刊に追い込まれる中、現在は電子版だけが残っているわけだが、「城島問題」(2008年版まとめ、2009年版まとめ)を扱うこのブログの立場からいうと、なぜか、廃刊後のほうが断然役に立っている。ある種、腹をくくった感じが、廃刊前よりかえってジャーナリズムっぽくなった。
2008年における「城島問題」についてだけ言うなら、2008年5月13日のシアトル・タイムズのベイカーの記事がなんといっても嚆矢かつ必読であり、インタビューの音声をリンクしたほど熱の入ったスクープぶりによって、シアトルタイムズはSPIを断然引き離していた。
だが、このところSPI電子版は目が離せなくなっている。
この間のウオッシュバーンの「ドルフィン」についてのロブ・ジョンソンインタビューは、珍しくあのシアトルタイムズのベイカーが後追い記事をついつい書いてしまうほど(笑)、ネタが良く、2009年の「城島問題」を読み解く上で必読記事のひとつになった。
あれは長い文章だったが、記者のおかしな注釈や主観をほとんど交えず、勇気をもってインタビューそのものを長文で掲載することは意味がある。プレーヤーの主張を十分に伝える意味で重要だ。好感が持てる。
下に訳したのは、SPIのコラムニスト、アート・ティール氏による「ワカマツの手腕の高さ」を書いた記事の「ワカマツの最大の悩みの種は城島の処遇」という部分を抜き出して粗く訳したものだが、ただ「城島問題」を秀才を気取って要領よくまとめるのではなく、むしろ、かなり踏み込んで
「たとえ上層部と食い違っていようと、ワカマツ監督の方針のほうが正しい。絶対に貫くべし」
と、ハッキリ立ち位置を決めて書いているのが、とても清清しい。やはりスポーツジャーナリズムを名乗るくらいなら、こうではなくては。
当ブログでは、意図的にではないが、なにかとシアトルタイムズの記事にお世話になるケースばかりだったが、これからはSPI電子版もできるだけ応援していく。
SPIにはあまり目を通していなかったシアトルファンもそういないとは思うが、もしそういう方がいたら、一度サイトを訪問されてみることを薦めたい。
Seattle news, sports, entertainment | seattlepi.com - Seattle Post-Intelligencer
2009年7月6日、ロブ・ジョンソンが準完全試合を達成したウオッシュバーンの新しい魔球「ドルフィン」と、その開発にいたるコラボレーションについて大いに語った。
マリナーズを危険な落とし穴から回避させる敏腕監督
Manager's deft touch steers M's around rocky shoals
(前半部:グリフィーとベタンコートについての記述。割愛。以下、イコールのついたカッコ書き部分は、ブログ側の補足した注釈)
But Wakamatsu's biggest personnel headache looms: What to do with Kenji Johjima.
しかし、ワカマツ監督に立ちはだかる最大の頭痛の種は、「城島の処遇問題」だ。
The veteran has been supplanted as starting catcher by rookie Rob Johnson, who has won over Felix Hernandez, Jarrod Washburn and Eric Bedard. They are the starters primarily responsible for the Mariners leading the American League in earned run average, and all insist on throwing to Johnson.
ベテラン城島は、正捕手の座を新人ロブ・ジョンソンに取って代わられた。ジョンソンは、ヘルナンデス、ウォッシュバーン、ベダードを味方につけている。彼らはア・リーグERAトップのマリナーズにとって重要な主戦投手たちだが、彼ら全員がジョンソン相手に投げたいと主張している。
Johjima, whose two stints on the disabled list opened the door for Johnson, is upset, going as far as having a closed-door meeting with Wakamatsu.
城島の2度の故障者リスト入り期間がジョンソンにチャンスを与え、立場が逆転し、城島がワカマツと非公開の会議をもつところにまで事態は進んでいる。
"I think I won't look back (on the first half of the season)," Johjima told Japanese reporters Sunday. "If I hit .300, had recorded more caught-stealings, and the team had won more, I would catch more games.As a player, I have to think so."
「過去(シーズン前半)を振り返らないようにしようと思う」と城島は日曜に日本のレポーターに語った。「もし3割打って、もっと多くの刺殺を記録し続けて、チームがもっと勝っていたら、もっとたくさんのゲームに出れていただろう。プレーヤーとしてはそう考えるしかない。」
ブログ注:
この部分は、日本では違うニュアンスで報道がされている。
「けがをせず(打率)3割打って、もっと盗塁も刺して、もっと勝ち試合にしておけば、もっとマスクをかぶる機会も増えるでしょう。プレーヤーとしてはそう考えるしかないし、そうしていきます」(共同)
だが、上記の文章の、いわゆる仮定法過去が使われた英語の文章では、意味あいがかなり違う。つまり「もし〜していたら、こうなっただろう。でも、そうはならなかった」というニュアンスである。
The baseball numbers speak loudly in Johnson's favor: With him as starter, the M's are 24-16 with a collective ERA of 2.93. Johjima is 13-19 and 4.91.
野球のデータは、ジョンソン有利を高らかに告げている。ジョンソン先発でマリナーズは24勝16敗、CERAは2.93。城島は13勝19敗、CERA4.91。
But the financial numbers speak on behalf of Johjima: He is in the first year of a three-year, $24 million extension signed last year in a deal that former GM Bill Bavasi indicated was forced on him by ownership.
しかし金銭的な話となると、城島の側に有利さがある。彼は前のGMのバベジが昨年「オーナーサイドに押し付けられた」と示唆した3年24Mの延長契約の初年度にいる。
Wakamatsu is nearing an awkward crossroad in which his baseball agenda could clash with his bosses' agenda. But Wakamatsu's agenda must prevail, because he's helping end a half-decade of mishap and misery by standing tall with the facts.
ワカマツは、彼の野球の方針が、上司の方針と衝突する厄介な分岐点に接近しつつある。しかし、ワカマツの方針を優先すべきだ。なぜなら彼は事実を元に断固たる態度をとることによって、災いと苦痛の5年間を終焉させようとしているのだから。(太字:ブログ側添付)
To reinsert Johjima would be a clubhouse disaster. Already prevailing against assorted injuries to win five of nine recent road games against the best in baseball, then recovering from two bad games against Baltimore to handle Texas, the Mariners border on giddiness.
城島を元に戻す(=正捕手に戻す)ことになれば、クラブハウスに災厄をもたらすことになる。既にマリナーズはさまざまな故障(=故障者の続出)に打ち勝って、最近の強豪相手のロードで9ゲームのうち5ゲームに勝ち、次にボルチモア戦での2つの良くないゲームからも回復してテキサスを翻弄して、ほぼ有頂天な状態といっていい。
ブログ注:2008年のいわゆる「クラブハウス問題」について、その原因が「城島問題」にあったという認識を示唆している。
"We're really close to doing what Tampa Bay did last year," said closer David Aardsma (save No. 20 Sunday), referring to the unexpected American League championship by the Rays. "We're pitching well, we score when we need to and we're making good defensive plays."
日曜に20個目のセーブを記録したクローザー、デイビット・アーズマは、レイズによる予想外のア・リーグ制覇に言及して、こう言う。「投手陣はよく投げているし、打線は必要なときに得点もしている。素晴らしいディフェンシブ・プレーぶりだよ。」
We're not quite ready to witness to the Ray way, but Sunday was a testament to Aardsma's point. The Mariners yesterday featured a re-jiggered lineup of five guys hitting below .250 -- catcher, shortstop, third base, left field, DH. Somehow, it worked.
マリナーズがレイズの通った道を進んでいると断言できるまでにはまだ至ってはいないにしても、日曜のゲームはアーズマの指摘の証になった。昨日のマリナーズは打率.250未満の5人(キャッチャー、ショート、サード、レフト、DH)が仕事をしたのである。
(後略)
2008年における「城島問題」についてだけ言うなら、2008年5月13日のシアトル・タイムズのベイカーの記事がなんといっても嚆矢かつ必読であり、インタビューの音声をリンクしたほど熱の入ったスクープぶりによって、シアトルタイムズはSPIを断然引き離していた。
だが、このところSPI電子版は目が離せなくなっている。
この間のウオッシュバーンの「ドルフィン」についてのロブ・ジョンソンインタビューは、珍しくあのシアトルタイムズのベイカーが後追い記事をついつい書いてしまうほど(笑)、ネタが良く、2009年の「城島問題」を読み解く上で必読記事のひとつになった。
あれは長い文章だったが、記者のおかしな注釈や主観をほとんど交えず、勇気をもってインタビューそのものを長文で掲載することは意味がある。プレーヤーの主張を十分に伝える意味で重要だ。好感が持てる。
下に訳したのは、SPIのコラムニスト、アート・ティール氏による「ワカマツの手腕の高さ」を書いた記事の「ワカマツの最大の悩みの種は城島の処遇」という部分を抜き出して粗く訳したものだが、ただ「城島問題」を秀才を気取って要領よくまとめるのではなく、むしろ、かなり踏み込んで
「たとえ上層部と食い違っていようと、ワカマツ監督の方針のほうが正しい。絶対に貫くべし」
と、ハッキリ立ち位置を決めて書いているのが、とても清清しい。やはりスポーツジャーナリズムを名乗るくらいなら、こうではなくては。
当ブログでは、意図的にではないが、なにかとシアトルタイムズの記事にお世話になるケースばかりだったが、これからはSPI電子版もできるだけ応援していく。
SPIにはあまり目を通していなかったシアトルファンもそういないとは思うが、もしそういう方がいたら、一度サイトを訪問されてみることを薦めたい。
Seattle news, sports, entertainment | seattlepi.com - Seattle Post-Intelligencer
2009年7月6日、ロブ・ジョンソンが準完全試合を達成したウオッシュバーンの新しい魔球「ドルフィン」と、その開発にいたるコラボレーションについて大いに語った。
マリナーズを危険な落とし穴から回避させる敏腕監督
Manager's deft touch steers M's around rocky shoals
(前半部:グリフィーとベタンコートについての記述。割愛。以下、イコールのついたカッコ書き部分は、ブログ側の補足した注釈)
But Wakamatsu's biggest personnel headache looms: What to do with Kenji Johjima.
しかし、ワカマツ監督に立ちはだかる最大の頭痛の種は、「城島の処遇問題」だ。
The veteran has been supplanted as starting catcher by rookie Rob Johnson, who has won over Felix Hernandez, Jarrod Washburn and Eric Bedard. They are the starters primarily responsible for the Mariners leading the American League in earned run average, and all insist on throwing to Johnson.
ベテラン城島は、正捕手の座を新人ロブ・ジョンソンに取って代わられた。ジョンソンは、ヘルナンデス、ウォッシュバーン、ベダードを味方につけている。彼らはア・リーグERAトップのマリナーズにとって重要な主戦投手たちだが、彼ら全員がジョンソン相手に投げたいと主張している。
Johjima, whose two stints on the disabled list opened the door for Johnson, is upset, going as far as having a closed-door meeting with Wakamatsu.
城島の2度の故障者リスト入り期間がジョンソンにチャンスを与え、立場が逆転し、城島がワカマツと非公開の会議をもつところにまで事態は進んでいる。
"I think I won't look back (on the first half of the season)," Johjima told Japanese reporters Sunday. "If I hit .300, had recorded more caught-stealings, and the team had won more, I would catch more games.As a player, I have to think so."
「過去(シーズン前半)を振り返らないようにしようと思う」と城島は日曜に日本のレポーターに語った。「もし3割打って、もっと多くの刺殺を記録し続けて、チームがもっと勝っていたら、もっとたくさんのゲームに出れていただろう。プレーヤーとしてはそう考えるしかない。」
ブログ注:
この部分は、日本では違うニュアンスで報道がされている。
「けがをせず(打率)3割打って、もっと盗塁も刺して、もっと勝ち試合にしておけば、もっとマスクをかぶる機会も増えるでしょう。プレーヤーとしてはそう考えるしかないし、そうしていきます」(共同)
だが、上記の文章の、いわゆる仮定法過去が使われた英語の文章では、意味あいがかなり違う。つまり「もし〜していたら、こうなっただろう。でも、そうはならなかった」というニュアンスである。
The baseball numbers speak loudly in Johnson's favor: With him as starter, the M's are 24-16 with a collective ERA of 2.93. Johjima is 13-19 and 4.91.
野球のデータは、ジョンソン有利を高らかに告げている。ジョンソン先発でマリナーズは24勝16敗、CERAは2.93。城島は13勝19敗、CERA4.91。
But the financial numbers speak on behalf of Johjima: He is in the first year of a three-year, $24 million extension signed last year in a deal that former GM Bill Bavasi indicated was forced on him by ownership.
しかし金銭的な話となると、城島の側に有利さがある。彼は前のGMのバベジが昨年「オーナーサイドに押し付けられた」と示唆した3年24Mの延長契約の初年度にいる。
Wakamatsu is nearing an awkward crossroad in which his baseball agenda could clash with his bosses' agenda. But Wakamatsu's agenda must prevail, because he's helping end a half-decade of mishap and misery by standing tall with the facts.
ワカマツは、彼の野球の方針が、上司の方針と衝突する厄介な分岐点に接近しつつある。しかし、ワカマツの方針を優先すべきだ。なぜなら彼は事実を元に断固たる態度をとることによって、災いと苦痛の5年間を終焉させようとしているのだから。(太字:ブログ側添付)
To reinsert Johjima would be a clubhouse disaster. Already prevailing against assorted injuries to win five of nine recent road games against the best in baseball, then recovering from two bad games against Baltimore to handle Texas, the Mariners border on giddiness.
城島を元に戻す(=正捕手に戻す)ことになれば、クラブハウスに災厄をもたらすことになる。既にマリナーズはさまざまな故障(=故障者の続出)に打ち勝って、最近の強豪相手のロードで9ゲームのうち5ゲームに勝ち、次にボルチモア戦での2つの良くないゲームからも回復してテキサスを翻弄して、ほぼ有頂天な状態といっていい。
ブログ注:2008年のいわゆる「クラブハウス問題」について、その原因が「城島問題」にあったという認識を示唆している。
"We're really close to doing what Tampa Bay did last year," said closer David Aardsma (save No. 20 Sunday), referring to the unexpected American League championship by the Rays. "We're pitching well, we score when we need to and we're making good defensive plays."
日曜に20個目のセーブを記録したクローザー、デイビット・アーズマは、レイズによる予想外のア・リーグ制覇に言及して、こう言う。「投手陣はよく投げているし、打線は必要なときに得点もしている。素晴らしいディフェンシブ・プレーぶりだよ。」
We're not quite ready to witness to the Ray way, but Sunday was a testament to Aardsma's point. The Mariners yesterday featured a re-jiggered lineup of five guys hitting below .250 -- catcher, shortstop, third base, left field, DH. Somehow, it worked.
マリナーズがレイズの通った道を進んでいると断言できるまでにはまだ至ってはいないにしても、日曜のゲームはアーズマの指摘の証になった。昨日のマリナーズは打率.250未満の5人(キャッチャー、ショート、サード、レフト、DH)が仕事をしたのである。
(後略)
damejima at 05:40
July 12, 2009
イッツ・ショウタイム。
打線は2番ブラニヤンのバットが湿ってきたことでかなり微妙なものになりつつあるが、かわりに好調な伊達男グティエレスの一発で、首位テキサスとの4連戦の初戦をモノにできた。7月8日の逆転負けで傷心のクローザー、アーズマも9回に3人で抑え、今年一度も勝てなかったテキサスに、ようやく初勝利である。
7月6日に強豪とのきつい9連戦ロード(これは後で書くが、城島にとっては「ラスト・チャンス」だったようだが)からセーフコに帰ってきて以降、捕手としての立場を確立しはじめたロブ・ジョンソンのゲームは、6日のウオッシュバーンの準完全試合といい、ドラマチックな出来事が沢山起きるので見ていて飽きない。
この日のゲームも、語らなければならないことが多すぎるので、なかなか書けないでいた。たぶん暇なときにまた書き加えることになると思う。ご容赦願いたい。
Texas vs. Seattle - July 9, 2009 | MLB.com: Gameday
マイケル・ヤングの盗塁を阻止するロブ・ジョンソン
Baseball Video Highlights & Clips | TEX@SEA: Johnson makes heads-up play to get the out - Video | MLB.com: Multimedia
この日の主役はもちろん、6月のア・リーグ最優秀投手に選ばれオールスター初出場を目前に控えたフェリックス・ヘルナンデスだ。
打線がなかなか点がとれない一方、フェリックスは8回表まで1失点で投げきった。直後、先頭イチローが2ベースを打ちチャンスが巡ってきたが、ここでもブラニヤン、ロペスと倒れてランナーを進塁させることすらできない。「とても見てられないよ」とばかりにタオルを顔にかけ、ベンチで顔を覆って天を向くフェリックス。
その彼が突然跳ね起きたのは、2死でボックスに入ったグティエレスのバットの快音。右打者殺しのセーフコの左中間だが、一番深いところに放り込んだ。
吼えまくるフェリックスは動画にしっかりと残っている。何度でも好きなだけ見るといいと思う。ブログ主も20回以上見ているし、今も書きながら見ている(笑)何度見ても、この日のフェリックスの咆哮は最高だ。
これこそベースボール。これこそ野球というものの楽しみだ。
Baseball Video Highlights & Clips | TEX@SEA: Gutierrez's three-run shot puts Seattle up - Video | MLB.com: Multimedia
この日のフェリックスは、ロブ・ジョンソンのサインにクビを振って変化球を投げるシーンが印象的だった。打者にしてみれば、先発投手が強気な速球派とくれば、「クビを振る=ストレート」と想像するものだ。
だが、この日フェリックスは首を振り、(ロブ・ジョンソンのサインがストレートだったかどうかは定かではない)変化球、キレキレのシンカーを投げた。
かつてはよく城島と気が合わないフェリックスが、ストレートを投げたい場面で、例のワンパターンなリードで無理にでも外角低めに変化球を投げさせようとする城島のサインとぶつかって、下手をするとマウンドで喧嘩になるほど気持ちがキレる、などというケースがよくあったものだ。
もうあんなシーン、見たくもない。
ブログ主はこうやって頻繁にブログを書いている関係上、当然のことながら、5月の中旬以降、シアトルの主戦投手3本柱が城島とバッテリーを組まなくなっていることは、とっくにわかっていた。
フェリックスは5月19日以降、ウオッシュバーンだって、フェリックスとほぼ同じ5月18日以降は、城島と一度も組んでいない。もちろんベダードは2008年から既に「城島とは組みたくない」ことを表沙汰にしていたことはよく知られている。
なんだかよくわからないのだが、シアトルの主戦投手3人が3人とも、そろって城島とは組んでいないという今の事態に、過剰に驚く人、あるいは、城島が主戦投手と組ませてもらえないと、子供じみた憤慨する阿呆など、さまざまな人が世間にはいるようだが、ブログ主としては、いまさら何でそんなことを騒いでいるのか、可笑しくてしょうがない。
そんなことは、振り返れば、というか、ちゃんとデータを追っていれば、5月中旬にはすでに時間の問題だったことはわかりそうなものだ。
5月末にはなんとなく判明していた「主戦投手3人が誰も城島と組みたがっていない事実」が表沙汰にならなかったのは、ベダードが何度も登板回避していたために、主戦投手3人がズラリ全員ロブ・ジョンソンと組むという事態がなかなか起きなかっただけのことだ。
いいかえると、ここが大事な点だが、
5月にはすでに「城島に与えられた一度目のチャンス」は終わっていたのである。それに気がつきもしないで漫然としてチャンスを逃がしたのは城島自身である。
「第一の」、というのは、もちろん、「第二のテスト」があったからだ。
それはおそらく、6月末城島が骨折から復帰してからのLAD、NYY、BOSの9連戦だったと思う。ここでは、既にシアトルの先発3本柱がもう長いこと城島とはバッテリーを組んでいないにもかかわらず、「3連戦カードのうち、2ゲームを城島にまかせて『みる』」という不思議なテストが行われた。
この「第二のテスト期間」を「不思議」というのには、理由がある。
普通ならこういう場合、「3連戦のうち、3ゲーム目のデーゲームを、2人目の捕手にまかせる」という方式になることは、メジャーファンなら誰でも知っている。
だがこの9連戦では、非常に不規則なローテーションの組みかえが行われる中で、3連戦の初戦や2試合目がロブ・ジョンソンという、非常にイレギュラーな起用が試みられた。
その結果、「3連戦のうち2ゲームを城島にまかせる」というわりには、結果的に、(この9連戦でまだ復帰していないベダードを除いて)ただの1度もヘルナンデス、ウオッシュバーンは城島と組まなかった。
この「第二のテスト」である遠征9連戦の不可思議な捕手起用が意図的なものだったかどうかは、報道すらない以上たしかなことは言えないが、5月1日の城島1回目の復帰以降の「第一のテスト」に城島が失敗してチームが2008年同様の崩壊の危機に陥ったこと、そしてなにより、5月中旬から6月下旬の城島の骨折中、まったく城島と組まないですむ機会を得た主戦投手3人の「これが同じ投手か? と、見違えるような、めざましい働き」。
この2つによって、「城島問題の影響の大きさ」がチームに認められたのは間違いないと、このブログでは考える。
だから、LAD遠征以降の9連戦以降、このブログの更新内容には常に気をつかった。ゲームごとの勝ち負けより、「第二のテスト」の目指す方向性がどういうものか、毎日気になった。
もしヘルナンデス、ベダード、ウオッシュバーンのキャッチャーをロブ・ジョンソンから城島にあっさり変更してしまうようなことがあれば、あるいは、デーゲームにはロブ・ジョンソンとかいう斬新さの無い変更になってしまえば、チームがプレーヤーに向ける評価の目線の厳しさが「緩い」と判断せざるを得なくなる。
しかし、喜ばしいことに、シアトルはそうしなかった。
9連戦のとき、すでに復帰した城島に主戦投手3人と組む機会は既にほぼ失われていたと見るのが正しいことは明らかであるとは判断していたが、真っ先にトレードされたのが、一部で興味本位に噂されるベダードやウオッシュバーンではなく、ベタンコートであったことで、「このシーズンが始まって以来、シアトルのチームマネジメントが、2008年シーズンを大惨敗に導いたプレーヤーに、シーズン当初から厳しいテスト目線を向けていた」ことは、ようやく確信になった。
だからこそ、ようやく、この記事を書けるのである。
どういう起用法の変更になるか、形が見えてこないことには書けなかったことはたくさんあった。
「第二のテスト」は行われ、コネ捕手城島はそれにも失敗した。
だからこそ、ホームに帰ってきた7月6日のゲームでは、堂々と「主戦投手3本柱のゲームではロブ・ジョンソン」という新しい原則が公(おおやけ)にできたのだと思う。
なにも、いきなり城島が、主戦投手3人と組む機会を奪われたわけでも、いきなり正捕手の座を剥奪されたわけでもなんでもないことは、以上の記述でわかるはずだ。
メジャーの限られたプレーヤーが特別な待遇を約束されるのは「ゲームにおいてプロである」からだ。低いテンションで漫然とプレーしていても、ほっておいてもゲームに出られるなどと、緩い気持ちでサバイバルできる世界ではないことは誰もが知っていなければならない。
コネでスタメンなど買うから、こうなる。
ヘルナンデスにしても、2006年以降、どれだけ城島が関係を修復する時間とチャンスがあったことか。しかし、それができなかった以上、人のせいにすることは許されない。何度も何度も与えられてきたチャンスを逃がしたのは城島自身だ。
6月の月間最優秀投手受賞の大きさがこれでわかる。メジャー屈指の好投手フェリックス・ヘルナンデス、彼の本当の実力をロブ・ジョンソンが引き出したことで、フェリックスはようやく城島の呪縛から解き放たれる時が来た。
イッツ・ショウタイム。
これからが本当の勝負だ。
ヘルナンデス 自責点5点以上の全登板
2006年 12勝14敗
4月13日 自責点5 城島
5月16日 自責点5 城島
5月21日 自責点7 城島
5月31日 自責点5 城島
8月13日 自責点6 城島
8月23日 自責点7 リベラ→城島
9月3日 自責点7 リベラ
2007年 14勝7敗
5月30日 自責点7 城島
6月26日 自責点5 城島
7月22日 自責点6 城島
8月29日 自責点6 城島
9月9日 自責点9 城島
2008年 9勝11敗
5月3日 自責点6 城島
5月26日 自責点5 城島
8月19日 自責点5 バーク
9月9日 自責点6 ロブ・ジョンソン
2009年
4月11日 自責点5 城島
5月4日 自責点6 城島
5月9日 自責点5 城島
5月19日 自責点6 城島
ヘルナンデスの2009全登板ゲームログ
4月6日 6回自責点1 城島 QS
4月11日 5回自責点5 城島
4月17日 6回自責点3 ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0 バーク QS
5月4日 6回自責点6 城島 負け
5月9日 4回自責点5 城島 負け
5月14日 7回自責点0 ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島 負け
5月24日 8回自責点1 ジョンソン QS 10三振
5月30日 6回2/3自責点0 ジョンソン QS
6月5日 7回自責点1 ジョンソン QS 10三振
6月10日 7回自責点1 バーク QS
6月16日 9回自責点0 バーク QS
6月21日 7回1/3自責点0 バーク QS
6月27日 8回自責点0 ジョンソン QS 9三振
7月3日 7回自責点3 ジョンソン QS
7月9日 8回自責点1 ジョンソン QS
打線は2番ブラニヤンのバットが湿ってきたことでかなり微妙なものになりつつあるが、かわりに好調な伊達男グティエレスの一発で、首位テキサスとの4連戦の初戦をモノにできた。7月8日の逆転負けで傷心のクローザー、アーズマも9回に3人で抑え、今年一度も勝てなかったテキサスに、ようやく初勝利である。
7月6日に強豪とのきつい9連戦ロード(これは後で書くが、城島にとっては「ラスト・チャンス」だったようだが)からセーフコに帰ってきて以降、捕手としての立場を確立しはじめたロブ・ジョンソンのゲームは、6日のウオッシュバーンの準完全試合といい、ドラマチックな出来事が沢山起きるので見ていて飽きない。
この日のゲームも、語らなければならないことが多すぎるので、なかなか書けないでいた。たぶん暇なときにまた書き加えることになると思う。ご容赦願いたい。
Texas vs. Seattle - July 9, 2009 | MLB.com: Gameday
マイケル・ヤングの盗塁を阻止するロブ・ジョンソン
Baseball Video Highlights & Clips | TEX@SEA: Johnson makes heads-up play to get the out - Video | MLB.com: Multimedia
この日の主役はもちろん、6月のア・リーグ最優秀投手に選ばれオールスター初出場を目前に控えたフェリックス・ヘルナンデスだ。
打線がなかなか点がとれない一方、フェリックスは8回表まで1失点で投げきった。直後、先頭イチローが2ベースを打ちチャンスが巡ってきたが、ここでもブラニヤン、ロペスと倒れてランナーを進塁させることすらできない。「とても見てられないよ」とばかりにタオルを顔にかけ、ベンチで顔を覆って天を向くフェリックス。
その彼が突然跳ね起きたのは、2死でボックスに入ったグティエレスのバットの快音。右打者殺しのセーフコの左中間だが、一番深いところに放り込んだ。
吼えまくるフェリックスは動画にしっかりと残っている。何度でも好きなだけ見るといいと思う。ブログ主も20回以上見ているし、今も書きながら見ている(笑)何度見ても、この日のフェリックスの咆哮は最高だ。
これこそベースボール。これこそ野球というものの楽しみだ。
Baseball Video Highlights & Clips | TEX@SEA: Gutierrez's three-run shot puts Seattle up - Video | MLB.com: Multimedia
この日のフェリックスは、ロブ・ジョンソンのサインにクビを振って変化球を投げるシーンが印象的だった。打者にしてみれば、先発投手が強気な速球派とくれば、「クビを振る=ストレート」と想像するものだ。
だが、この日フェリックスは首を振り、(ロブ・ジョンソンのサインがストレートだったかどうかは定かではない)変化球、キレキレのシンカーを投げた。
かつてはよく城島と気が合わないフェリックスが、ストレートを投げたい場面で、例のワンパターンなリードで無理にでも外角低めに変化球を投げさせようとする城島のサインとぶつかって、下手をするとマウンドで喧嘩になるほど気持ちがキレる、などというケースがよくあったものだ。
もうあんなシーン、見たくもない。
ブログ主はこうやって頻繁にブログを書いている関係上、当然のことながら、5月の中旬以降、シアトルの主戦投手3本柱が城島とバッテリーを組まなくなっていることは、とっくにわかっていた。
フェリックスは5月19日以降、ウオッシュバーンだって、フェリックスとほぼ同じ5月18日以降は、城島と一度も組んでいない。もちろんベダードは2008年から既に「城島とは組みたくない」ことを表沙汰にしていたことはよく知られている。
なんだかよくわからないのだが、シアトルの主戦投手3人が3人とも、そろって城島とは組んでいないという今の事態に、過剰に驚く人、あるいは、城島が主戦投手と組ませてもらえないと、子供じみた憤慨する阿呆など、さまざまな人が世間にはいるようだが、ブログ主としては、いまさら何でそんなことを騒いでいるのか、可笑しくてしょうがない。
そんなことは、振り返れば、というか、ちゃんとデータを追っていれば、5月中旬にはすでに時間の問題だったことはわかりそうなものだ。
5月末にはなんとなく判明していた「主戦投手3人が誰も城島と組みたがっていない事実」が表沙汰にならなかったのは、ベダードが何度も登板回避していたために、主戦投手3人がズラリ全員ロブ・ジョンソンと組むという事態がなかなか起きなかっただけのことだ。
いいかえると、ここが大事な点だが、
5月にはすでに「城島に与えられた一度目のチャンス」は終わっていたのである。それに気がつきもしないで漫然としてチャンスを逃がしたのは城島自身である。
「第一の」、というのは、もちろん、「第二のテスト」があったからだ。
それはおそらく、6月末城島が骨折から復帰してからのLAD、NYY、BOSの9連戦だったと思う。ここでは、既にシアトルの先発3本柱がもう長いこと城島とはバッテリーを組んでいないにもかかわらず、「3連戦カードのうち、2ゲームを城島にまかせて『みる』」という不思議なテストが行われた。
この「第二のテスト期間」を「不思議」というのには、理由がある。
普通ならこういう場合、「3連戦のうち、3ゲーム目のデーゲームを、2人目の捕手にまかせる」という方式になることは、メジャーファンなら誰でも知っている。
だがこの9連戦では、非常に不規則なローテーションの組みかえが行われる中で、3連戦の初戦や2試合目がロブ・ジョンソンという、非常にイレギュラーな起用が試みられた。
その結果、「3連戦のうち2ゲームを城島にまかせる」というわりには、結果的に、(この9連戦でまだ復帰していないベダードを除いて)ただの1度もヘルナンデス、ウオッシュバーンは城島と組まなかった。
この「第二のテスト」である遠征9連戦の不可思議な捕手起用が意図的なものだったかどうかは、報道すらない以上たしかなことは言えないが、5月1日の城島1回目の復帰以降の「第一のテスト」に城島が失敗してチームが2008年同様の崩壊の危機に陥ったこと、そしてなにより、5月中旬から6月下旬の城島の骨折中、まったく城島と組まないですむ機会を得た主戦投手3人の「これが同じ投手か? と、見違えるような、めざましい働き」。
この2つによって、「城島問題の影響の大きさ」がチームに認められたのは間違いないと、このブログでは考える。
だから、LAD遠征以降の9連戦以降、このブログの更新内容には常に気をつかった。ゲームごとの勝ち負けより、「第二のテスト」の目指す方向性がどういうものか、毎日気になった。
もしヘルナンデス、ベダード、ウオッシュバーンのキャッチャーをロブ・ジョンソンから城島にあっさり変更してしまうようなことがあれば、あるいは、デーゲームにはロブ・ジョンソンとかいう斬新さの無い変更になってしまえば、チームがプレーヤーに向ける評価の目線の厳しさが「緩い」と判断せざるを得なくなる。
しかし、喜ばしいことに、シアトルはそうしなかった。
9連戦のとき、すでに復帰した城島に主戦投手3人と組む機会は既にほぼ失われていたと見るのが正しいことは明らかであるとは判断していたが、真っ先にトレードされたのが、一部で興味本位に噂されるベダードやウオッシュバーンではなく、ベタンコートであったことで、「このシーズンが始まって以来、シアトルのチームマネジメントが、2008年シーズンを大惨敗に導いたプレーヤーに、シーズン当初から厳しいテスト目線を向けていた」ことは、ようやく確信になった。
だからこそ、ようやく、この記事を書けるのである。
どういう起用法の変更になるか、形が見えてこないことには書けなかったことはたくさんあった。
「第二のテスト」は行われ、コネ捕手城島はそれにも失敗した。
だからこそ、ホームに帰ってきた7月6日のゲームでは、堂々と「主戦投手3本柱のゲームではロブ・ジョンソン」という新しい原則が公(おおやけ)にできたのだと思う。
なにも、いきなり城島が、主戦投手3人と組む機会を奪われたわけでも、いきなり正捕手の座を剥奪されたわけでもなんでもないことは、以上の記述でわかるはずだ。
メジャーの限られたプレーヤーが特別な待遇を約束されるのは「ゲームにおいてプロである」からだ。低いテンションで漫然とプレーしていても、ほっておいてもゲームに出られるなどと、緩い気持ちでサバイバルできる世界ではないことは誰もが知っていなければならない。
コネでスタメンなど買うから、こうなる。
ヘルナンデスにしても、2006年以降、どれだけ城島が関係を修復する時間とチャンスがあったことか。しかし、それができなかった以上、人のせいにすることは許されない。何度も何度も与えられてきたチャンスを逃がしたのは城島自身だ。
6月の月間最優秀投手受賞の大きさがこれでわかる。メジャー屈指の好投手フェリックス・ヘルナンデス、彼の本当の実力をロブ・ジョンソンが引き出したことで、フェリックスはようやく城島の呪縛から解き放たれる時が来た。
イッツ・ショウタイム。
これからが本当の勝負だ。
ヘルナンデス 自責点5点以上の全登板
2006年 12勝14敗
4月13日 自責点5 城島
5月16日 自責点5 城島
5月21日 自責点7 城島
5月31日 自責点5 城島
8月13日 自責点6 城島
8月23日 自責点7 リベラ→城島
9月3日 自責点7 リベラ
2007年 14勝7敗
5月30日 自責点7 城島
6月26日 自責点5 城島
7月22日 自責点6 城島
8月29日 自責点6 城島
9月9日 自責点9 城島
2008年 9勝11敗
5月3日 自責点6 城島
5月26日 自責点5 城島
8月19日 自責点5 バーク
9月9日 自責点6 ロブ・ジョンソン
2009年
4月11日 自責点5 城島
5月4日 自責点6 城島
5月9日 自責点5 城島
5月19日 自責点6 城島
ヘルナンデスの2009全登板ゲームログ
4月6日 6回自責点1 城島 QS
4月11日 5回自責点5 城島
4月17日 6回自責点3 ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0 バーク QS
5月4日 6回自責点6 城島 負け
5月9日 4回自責点5 城島 負け
5月14日 7回自責点0 ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島 負け
5月24日 8回自責点1 ジョンソン QS 10三振
5月30日 6回2/3自責点0 ジョンソン QS
6月5日 7回自責点1 ジョンソン QS 10三振
6月10日 7回自責点1 バーク QS
6月16日 9回自責点0 バーク QS
6月21日 7回1/3自責点0 バーク QS
6月27日 8回自責点0 ジョンソン QS 9三振
7月3日 7回自責点3 ジョンソン QS
7月9日 8回自責点1 ジョンソン QS
damejima at 08:07
July 07, 2009
ロブ・ジョンソン、バークのERAの良さが際立ったこの26ゲーム、貯金6を稼いだことで、コネ捕手城島が5月に作った借金を見事に取り戻した。
ロブ・ジョンソンのゲームというと「接戦」というイメージがある人も多いはずだが、実際にはそうではない。貯金を稼いだのは「相手に3点差以上をつけて勝ったゲーム」であって、むしろ「1点差や2点差のクロスゲーム」の勝率は思ったほど良くない。
それについては理由がある。
26ゲーム 16勝10敗 貯金6
ホーム9勝3敗 アウェイ7勝7敗
3連勝2回 3連敗1回
QS14回
総得点109 平均得点 4.19
総失点84 平均失点 3.23
総自責点74 平均自責点2.85
1点差ゲーム 7勝5敗
2点差ゲーム 1勝4敗
3点差以上 8勝1敗(ロブ・ジョンソン5勝 バーク2勝 キロス1勝)
キロス先発4ゲームを除いた22ゲーム
14勝8敗 貯金6
得点は下がらず、失点だけが下がる
総得点92 平均得点 4.18
総失点55 平均失点 2.50
総自責点54 平均自責点 2.45
この26ゲームの特徴を大雑把にいうと
「貯金6を稼いだ。だが、実はもっと大きな連勝は可能だった。逆転負けしたほんの数ゲームの接戦が、大連勝街道への足を引っ張った」ということになる。
クロスゲームが思ったほど勝てなかった原因は「ブルペン(というより、本当はバティスタなのだが)」や「打線」にあり、これは「2009年6月以降のシアトルが大きな連勝をできないでいる理由」にもつながっている。
クロスゲームの勝率がよくない」原因
「勝っていたのに、7回以降にブルペンが打たれて逆転されるケース」は、ここで勝てば3連勝などというゲームに限って多く、バティスタが代表的。(再逆転して自滅したバティスタが勝ち投手とか、洒落にならないゲームも、たしかあったはず)
もし逆転負けを3つ減らせば、それだけで貯金12だった。
もし、下に例としてあげた6ゲームのうち、せめて半分、3つ勝てていれば、この26ゲームは5連勝を2つくらい記録して、トータル19勝7敗、貯金12だったわけで、貯金6と貯金12、この差はデカい。
もちろん、ホワイトの頑張りで勝ちを拾ったケースや、ロングリリーフのジャクバスカスの好投で勝てたゲームがあるように、ブルペンの貢献で勝ちを拾えたゲームもあるわけだが、それとこれとはまったく話が違う。下にあげたのは、あくまで「勝てるゲームをゲーム終盤にあっさり落とした例」である。(7月5日のゲームでのバティスタやロウの失敗を監督ワカマツが、『彼らブルペンがいなかったら、ロードの勝ち越しはなかった』などと擁護するのも、筋違い。失敗は失敗。そんな甘い考えでは大きな連勝は望めない)
コネ捕手城島のいない6月の26ゲームでは、もっと大きな連勝、もっと大きな貯金を作れる可能性があった。それだけに、逆転負け、サヨナラ負けした、ほんの数ゲームが実に痛い。イチローの言葉を借りれば、「もったいない」。
今後も首位を走るであろうLAAを本気で追い越そうと考えればす、大きな連勝のできる体質に変わらない限りむつかしい。そのことを考えると、勝てたゲームを負けて、「たまにはブルペンで負けることもあるさ」と、のんびり構えているわけにはいかないのである。
いまだにベンチには沢山の不良債権
いまウオッシュバーンやベダードをトレード、などというのは、まったく有り得ない、馬鹿のやること。愚の骨頂。
むしろローテの4番手、5番手投手をフォローできるセットアッパーを補強したいところ。十分金を稼いだであろうバティスタには、DLにでもなってもらって、マイアミでもメキシコでも北極でも、どこかで静かに余生を過ごしてもらったほうがいい。投手交代パターンも、やたらストレートの早い右投手ばかりでは、代えても目先が変わらなさすぎる。
また、不良債権処理という意味では、どうしてもオーナーのコネ捕手をクビにできないのなら、いっそ怪我がちなスウィーニーのかわりにDH専門にして、正捕手をロブ・ジョンソンに変更すべき。
ともかくいまのシアトルには、フリースインガーたちの大半が消えたとはいえ、まだまだチームの不良債権がメジャーのベンチに座りすぎ。それらの選手が連勝への道をはばんでいる。
1ゲームで天狗になって自分の欠陥を全て忘れる馬鹿は、このチームには、もういらない。
「ブルペン」で逆転負け、サヨナラ負けしたアウェイゲーム
1)May 26 @OAK L 3-4 ロブ・ジョンソン 8回 自責点4
バティスタで逆転負け 先発はQS
2)May 31 @LAA L 8-9 キロス 9回 自責点9
アーズマが9回裏サヨナラ負け
3)Jun 13 @COL L 3-5 バーク 8回 自責点3
ロウ負け
4)Jun 18 @SD L 3-4 バーク 9回2/3 自責点4点
バティスタ サヨナラ負
「打線が打てず」先発投手のQSを見殺しにして競り負けたホームゲーム
5)Jun 1 BAL L 0-1 ロブ・ジョンソン 9回 自責点1
ウオッシュバーンQSしながら負け 打線打てず
6)Jun 5 MIN L 1-2 ロブ・ジョンソン 10回 自責点1
ヘルナンデスQSしながら負け 打線打てず
ロブ・ジョンソン
9勝5敗(ホーム6勝3敗 アウェイ3勝2敗) 126回 自責点37 CERA 2.64 QS10回
バーク
5勝3敗(ホーム2勝0敗 アウェイ3勝3敗) 70回2/3 自責点18 CERA 2.29 QS3回
キロス
2勝2敗(ホーム1勝0敗 アウェイ1勝2敗) 35回 自責点19 CERA 4.89 QS1回
キロス先発4ゲームを除く22ゲームでは
総得点92 平均得点 4.18
総失点55 平均失点 2.50
総自責点54 平均自責点 2.45
May 26 @OAK L 3-4 ロブ・ジョンソン 8回 4点 QS 逆転負
May 27 @OAK W 6-1 ロブ・ジョンソン 9回 1点 QS
May 29 @LAA W 5-2 ロブ・ジョンソン 9回 2点 QS
May 30 @LAA W 4-3 ロブ・ジョンソン 10回 2点 QS
May 31 @LAA L 8-9 キロス 9回 9点 アーズマ サヨナラ負
Jun 1 BAL L 0-1 ロブ・ジョンソン 9回 1点 QS負
Jun 2 BAL W 8-2 ロブ・ジョンソン 9回 2点 QS
Jun 3 BAL W 3-2 ロブ・ジョンソン 9回 2点
Jun 5 MIN L 1-2 ロブ・ジョンソン 10回 1点 QS負
Jun 6 MIN W 2-1 キロス 9回 1点 QS
Jun 7 MIN W 4-2 バーク 9回 2点
Jun 9 @BAL L 1-3 バーク 8回 3点
Jun 10 @BAL W 4-1 バーク 9回 1点 QS
Jun 11 @BAL W 6-3 キロス 9回 2点
Jun 12 @COL L 4-6 ロブ・ジョンソン 8回 4点
Jun 13 @COL L 3-5 バーク 8回 3点
Jun 14 @COL L 1-7 キロス 8回 7点
Jun 16 @SD W 5-0 バーク 9回 0点 QS 完封
Jun 17 @SD W 4-3 バーク 9回 3点 QS
Jun 18 @SD L 3-4 バーク 9回2/3 4点 バティスタ サヨナラ負
Jun 19 ARI W 4-3 ロブ・ジョンソン 9回 2点 QS
Jun 20 ARI W 7-3 ロブ・ジョンソン 9回 1点 QS
Jun 21 ARI W 3-2 バーク(8回迄)→ジョンソン 9回 2点
Jun 23 SD L 7-9 ロブ・ジョンソン(8回迄)→バーク 9回 9点
Jun 24 SD W 4-3 ロブ・ジョンソン 9回 3点
Jun 25 SD W 9-3 ロブ・ジョンソン 9回 3点 QS
ロブ・ジョンソンのゲームというと「接戦」というイメージがある人も多いはずだが、実際にはそうではない。貯金を稼いだのは「相手に3点差以上をつけて勝ったゲーム」であって、むしろ「1点差や2点差のクロスゲーム」の勝率は思ったほど良くない。
それについては理由がある。
26ゲーム 16勝10敗 貯金6
ホーム9勝3敗 アウェイ7勝7敗
3連勝2回 3連敗1回
QS14回
総得点109 平均得点 4.19
総失点84 平均失点 3.23
総自責点74 平均自責点2.85
1点差ゲーム 7勝5敗
2点差ゲーム 1勝4敗
3点差以上 8勝1敗(ロブ・ジョンソン5勝 バーク2勝 キロス1勝)
キロス先発4ゲームを除いた22ゲーム
14勝8敗 貯金6
得点は下がらず、失点だけが下がる
総得点92 平均得点 4.18
総失点55 平均失点 2.50
総自責点54 平均自責点 2.45
この26ゲームの特徴を大雑把にいうと
「貯金6を稼いだ。だが、実はもっと大きな連勝は可能だった。逆転負けしたほんの数ゲームの接戦が、大連勝街道への足を引っ張った」ということになる。
クロスゲームが思ったほど勝てなかった原因は「ブルペン(というより、本当はバティスタなのだが)」や「打線」にあり、これは「2009年6月以降のシアトルが大きな連勝をできないでいる理由」にもつながっている。
クロスゲームの勝率がよくない」原因
「勝っていたのに、7回以降にブルペンが打たれて逆転されるケース」は、ここで勝てば3連勝などというゲームに限って多く、バティスタが代表的。(再逆転して自滅したバティスタが勝ち投手とか、洒落にならないゲームも、たしかあったはず)
もし逆転負けを3つ減らせば、それだけで貯金12だった。
もし、下に例としてあげた6ゲームのうち、せめて半分、3つ勝てていれば、この26ゲームは5連勝を2つくらい記録して、トータル19勝7敗、貯金12だったわけで、貯金6と貯金12、この差はデカい。
もちろん、ホワイトの頑張りで勝ちを拾ったケースや、ロングリリーフのジャクバスカスの好投で勝てたゲームがあるように、ブルペンの貢献で勝ちを拾えたゲームもあるわけだが、それとこれとはまったく話が違う。下にあげたのは、あくまで「勝てるゲームをゲーム終盤にあっさり落とした例」である。(7月5日のゲームでのバティスタやロウの失敗を監督ワカマツが、『彼らブルペンがいなかったら、ロードの勝ち越しはなかった』などと擁護するのも、筋違い。失敗は失敗。そんな甘い考えでは大きな連勝は望めない)
コネ捕手城島のいない6月の26ゲームでは、もっと大きな連勝、もっと大きな貯金を作れる可能性があった。それだけに、逆転負け、サヨナラ負けした、ほんの数ゲームが実に痛い。イチローの言葉を借りれば、「もったいない」。
今後も首位を走るであろうLAAを本気で追い越そうと考えればす、大きな連勝のできる体質に変わらない限りむつかしい。そのことを考えると、勝てたゲームを負けて、「たまにはブルペンで負けることもあるさ」と、のんびり構えているわけにはいかないのである。
いまだにベンチには沢山の不良債権
いまウオッシュバーンやベダードをトレード、などというのは、まったく有り得ない、馬鹿のやること。愚の骨頂。
むしろローテの4番手、5番手投手をフォローできるセットアッパーを補強したいところ。十分金を稼いだであろうバティスタには、DLにでもなってもらって、マイアミでもメキシコでも北極でも、どこかで静かに余生を過ごしてもらったほうがいい。投手交代パターンも、やたらストレートの早い右投手ばかりでは、代えても目先が変わらなさすぎる。
また、不良債権処理という意味では、どうしてもオーナーのコネ捕手をクビにできないのなら、いっそ怪我がちなスウィーニーのかわりにDH専門にして、正捕手をロブ・ジョンソンに変更すべき。
ともかくいまのシアトルには、フリースインガーたちの大半が消えたとはいえ、まだまだチームの不良債権がメジャーのベンチに座りすぎ。それらの選手が連勝への道をはばんでいる。
1ゲームで天狗になって自分の欠陥を全て忘れる馬鹿は、このチームには、もういらない。
「ブルペン」で逆転負け、サヨナラ負けしたアウェイゲーム
1)May 26 @OAK L 3-4 ロブ・ジョンソン 8回 自責点4
バティスタで逆転負け 先発はQS
2)May 31 @LAA L 8-9 キロス 9回 自責点9
アーズマが9回裏サヨナラ負け
3)Jun 13 @COL L 3-5 バーク 8回 自責点3
ロウ負け
4)Jun 18 @SD L 3-4 バーク 9回2/3 自責点4点
バティスタ サヨナラ負
「打線が打てず」先発投手のQSを見殺しにして競り負けたホームゲーム
5)Jun 1 BAL L 0-1 ロブ・ジョンソン 9回 自責点1
ウオッシュバーンQSしながら負け 打線打てず
6)Jun 5 MIN L 1-2 ロブ・ジョンソン 10回 自責点1
ヘルナンデスQSしながら負け 打線打てず
ロブ・ジョンソン
9勝5敗(ホーム6勝3敗 アウェイ3勝2敗) 126回 自責点37 CERA 2.64 QS10回
バーク
5勝3敗(ホーム2勝0敗 アウェイ3勝3敗) 70回2/3 自責点18 CERA 2.29 QS3回
キロス
2勝2敗(ホーム1勝0敗 アウェイ1勝2敗) 35回 自責点19 CERA 4.89 QS1回
キロス先発4ゲームを除く22ゲームでは
総得点92 平均得点 4.18
総失点55 平均失点 2.50
総自責点54 平均自責点 2.45
May 26 @OAK L 3-4 ロブ・ジョンソン 8回 4点 QS 逆転負
May 27 @OAK W 6-1 ロブ・ジョンソン 9回 1点 QS
May 29 @LAA W 5-2 ロブ・ジョンソン 9回 2点 QS
May 30 @LAA W 4-3 ロブ・ジョンソン 10回 2点 QS
May 31 @LAA L 8-9 キロス 9回 9点 アーズマ サヨナラ負
Jun 1 BAL L 0-1 ロブ・ジョンソン 9回 1点 QS負
Jun 2 BAL W 8-2 ロブ・ジョンソン 9回 2点 QS
Jun 3 BAL W 3-2 ロブ・ジョンソン 9回 2点
Jun 5 MIN L 1-2 ロブ・ジョンソン 10回 1点 QS負
Jun 6 MIN W 2-1 キロス 9回 1点 QS
Jun 7 MIN W 4-2 バーク 9回 2点
Jun 9 @BAL L 1-3 バーク 8回 3点
Jun 10 @BAL W 4-1 バーク 9回 1点 QS
Jun 11 @BAL W 6-3 キロス 9回 2点
Jun 12 @COL L 4-6 ロブ・ジョンソン 8回 4点
Jun 13 @COL L 3-5 バーク 8回 3点
Jun 14 @COL L 1-7 キロス 8回 7点
Jun 16 @SD W 5-0 バーク 9回 0点 QS 完封
Jun 17 @SD W 4-3 バーク 9回 3点 QS
Jun 18 @SD L 3-4 バーク 9回2/3 4点 バティスタ サヨナラ負
Jun 19 ARI W 4-3 ロブ・ジョンソン 9回 2点 QS
Jun 20 ARI W 7-3 ロブ・ジョンソン 9回 1点 QS
Jun 21 ARI W 3-2 バーク(8回迄)→ジョンソン 9回 2点
Jun 23 SD L 7-9 ロブ・ジョンソン(8回迄)→バーク 9回 9点
Jun 24 SD W 4-3 ロブ・ジョンソン 9回 3点
Jun 25 SD W 9-3 ロブ・ジョンソン 9回 3点 QS
damejima at 02:11
July 06, 2009
復帰後の城島のCERAはこれでピッタリ5.09。(失笑)長期だろうが短期だろうが、サンプルの長さなどまったく関係ない。結果は同じだ(笑)いつでもお約束の5点に戻るのが、裏口入学のお調子者の魔法のような馬鹿野球である。馬鹿なファンと提灯持ちライターさん、ご愁傷様。
キロスがかつて、4月末にアウェイのLAA戦で記念すべきスウィープを逃す敗戦をやってのけてくれたように、こんどは球団初となるフェンウェイでのボストンスウィープを、「お調子者」城島が逃してくれた。
原因?
簡単だ。前日のオルソン好投で勝ったゲームでメディア(というより、日本国内のスポーツ新聞的な提灯持ち記事しか書けないクセに、アメリカでジャーナリスト気分満喫中の、自称スポーツライター気取りの4流記者)にさんざん持ち上げてもらって舞い上がったことと、戦犯確定の4回のダブルプレー打をたまたまペドロイアのエラーのおかげでもみ消してもらえて、もともとゆるゆるのコネ捕手の頭のネジがすっかり緩みきったことだ。
1試合くらい投手をQSさせたくらいで、それがどうした?(笑)
1試合勝ったくらいで提灯持ちライターにペラペラとご大層に好きなことをしゃべっていい気になるのは、年棒と、これまでチームにかけてきた迷惑を考えれば、2年間くらい成績をマトモにしてからだ。
そうでもしないことには、一人前と思われないことくらい、わからないのか、この馬鹿。
MLB tonightなどの有力メディアが二塁打を3本打った日のロブ・ジョンソンにインタビューしに来たのを、1試合くらいマトモだった程度の3年契約のコネ選手が、「ジェラシー丸出し」で赤恥とは、な。
低脳にも程がある。
ロブ・ジョンソンが取り上げられるのは、彼が、5月にダメ捕手が作ったチームの大きなマイナスな雰囲気を一気にプラスにかえ、しかも、その好調さを1ヶ月以上キープ続けるくらいの貢献を果たしているからだ。
そんなこともわからないで、ジェラシー丸出し。
どこまで馬鹿なんだ、おまえは。
6月26日 @LAD 2-8 L 城島 9回自責8
6月27日 @LAD 5-1 W ジョンソン 9回自責0
6月28日 @LAD 4-2 W 城島 9回自責2
6月30日 @NYY 5-8 L 城島 9回自責6
7月1日 @NYY 2-4 L ジョンソン 9回自責4
7月2日 @NYY 8-4 W 城島 9回自責4
7月3日 @BOS 7-6 W ジョンソン 11回自責6
7月4日 @BOS 3-2 W 城島 9回自責2
7月5日 @BOS 4-8 L 城島 8回自責8
ジョンソン 2勝1敗 29回自責点10 CERA 3.10
城島 3勝3敗 53回自責点30 CERA 5.09
Seattle vs. Boston - July 5, 2009 | MLB.com: Gameday
はじめに誤解がないように言っておかないとならないのだが、今日のボストン戦、内容はまったくクロスゲームではなかった。地上波でやっていたゲームではあるが、月曜早朝だし見ていた人は多くないかもしれないし、ゆるいシアトルファンのことだから、シアトルが押せ押せでゲームしていたように勘違いして興奮して見ていたかもしれないが、それはただの勘違い。
ボストンの劣勢の原因は、拙攻と守備の乱れ。
攻撃面では、モローの高めストレートに釣られて手を出し続ける打者がところどころにいて(ドリューなど)、打線がキレギレになっていたこと。
そして、なんといっても4回表のペドロイアのエラーと、その後のセデーニョの打球処理をライトのドリューがミスして3塁打にしてくれたこと。これだけだ。
4回表に城島のサードゴロでダブルプレーなら、あのイニング、シアトルは無得点だった。
1回裏 2ホームラン食らう
初回 ペドロイアのホームラン
初回のペドロイアのソロホームランには伏線がある。
先頭打者ドリューは、とにかく高めのストレートが見えていない(今日2三振)。高めのボールになるストレートの釣り球を何度も何度も空振りしてくれた。そこで、2番ペドロイアにも、初球に低めに投げておいて、2球目にドリューと同じ「高めの釣り球」を投げた、というわけだ。
ペドロイアのスイングは(たぶんMLBのビデオで見れるとは思うし、地上波で見ていた人はわかると思う)、あのモローの95マイルものストレートを「呼び込んで」打っていた。普通、95マイルもの速さの高めのストレートともなるとなかなか「ひきつける」余裕など、普通はない。異論があるなら、ビデオでのペドロイアのスイング直前の「ひきつけかた」、「来たか。待ってました」とばかりにボールを見据える視線を、何百回でもリピートして見ればいい。
高めの釣り球をホームランされてすっかり動揺したコネ捕手城島は、オルティーズの打席では違う手に出た。低めにボールを集めることにしたわけだ。
これはいつもの城島の「打たれて失点したら、即、変更」というパターン。低め大好きなオルティーズに、ものの見事にスコンとスタンドに放り込まれた。
Baseball Video Highlights & Clips | SEA@BOS: Pedroia hits first-inning homer for the Sox - Video | MLB.com: Multimedia
Baseball Video Highlights & Clips | SEA@BOS: Ortiz knocks one into the seats in right - Video | MLB.com: Multimedia
4回表。1死1、2塁
相手エラーに助けられただけのダブルプレー打
グリフィーと、このところ打撃好調のグティエレスの連打で作った1,2塁。このチャンスがモノにできたのは、城島のひっかけたサードゴロがダブルプレーにならずに、ふだん守備のいいセカンド・ベドロイアが珍しくダブルプレーを焦ってキャッチングエラーしてくれたおかげ。そして、セデーニョのライト線の当たりにスライディングしたライトのドリューの守備のまずさ。
5回表。2死1、3塁
スタンドプレーのセフティーバントでアウト
2アウトから鈍足城島がやったことといえば、セフティーバント。当然のことながらアウト。「いい狙いでしたね」とでも、人に誉められるとでも思っているのだとしたら、こいつは誉められ好きのガキのような馬鹿。ただのスタンドプレー。
6回裏 ホームラン被弾
このエルズベリーに打たれたホームランは、明らかに「気のゆるみ」。見ていた人はわかると思う。ランナーを出しながらなんとなく抑えてきて、早いボールとスライダーの組み合わせでQSが見えたこのイニング、欲が出てきた城島は、とたんに「打者を舐めてかかった」。
1-1からエルズベリーに投げた球はデータ上はチェンジアップということになっている。だが、88マイルもスピードがある。テレビで見ていた人はわかると思うが、ほとんどこのボールは曲がってもいないし、落ちてもいない。モローのコントロールミスということもいえるが、元はといえば「今日は調子いい。6回終わりだ。ここで緩いボールでも投げてカウントを稼ごう」と、気が緩んだのが、失投につながった。
このホームランもたぶんMLBのビデオで見られるのではないか。ストレートに手を焼いていたエルズベリーが「待ってました」とスイングしているのがわかるはず。
Baseball Video Highlights & Clips | SEA@BOS: Ellsbury's homer trims Boston's deficit - Video | redsox.com: Multimedia
7回裏 2死1、3塁
気が抜けてパスボールでゲームを壊す
ロウのいつものノーコンからくる乱調で4失点までは、ロウの失点だが、その後が最悪。
満塁からコッツェイにタイムリーを浴びた直後の2死1、3塁、バリテックの打席で、コネ捕手城島がパスボール。
コネ捕手が、ゲームに負けはじめると、すぐに自分だけ気が抜けて、ゲームを投げてしまい、暴投やパスボールをするのは、いつものこと。「ひとりで勝手にゲームが終わった気になる悪いクセ」は、永遠に直らない。どうせ、ゲーム後は投手の出来にタラタラ不満を言うくらいが関の山。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:パスボール、捕球ミス
自分が調子がいいときだけ鼻の下を伸ばして、気が抜ければすぐにミス。最悪のプレーヤーである。
キロスがかつて、4月末にアウェイのLAA戦で記念すべきスウィープを逃す敗戦をやってのけてくれたように、こんどは球団初となるフェンウェイでのボストンスウィープを、「お調子者」城島が逃してくれた。
原因?
簡単だ。前日のオルソン好投で勝ったゲームでメディア(というより、日本国内のスポーツ新聞的な提灯持ち記事しか書けないクセに、アメリカでジャーナリスト気分満喫中の、自称スポーツライター気取りの4流記者)にさんざん持ち上げてもらって舞い上がったことと、戦犯確定の4回のダブルプレー打をたまたまペドロイアのエラーのおかげでもみ消してもらえて、もともとゆるゆるのコネ捕手の頭のネジがすっかり緩みきったことだ。
1試合くらい投手をQSさせたくらいで、それがどうした?(笑)
1試合勝ったくらいで提灯持ちライターにペラペラとご大層に好きなことをしゃべっていい気になるのは、年棒と、これまでチームにかけてきた迷惑を考えれば、2年間くらい成績をマトモにしてからだ。
そうでもしないことには、一人前と思われないことくらい、わからないのか、この馬鹿。
MLB tonightなどの有力メディアが二塁打を3本打った日のロブ・ジョンソンにインタビューしに来たのを、1試合くらいマトモだった程度の3年契約のコネ選手が、「ジェラシー丸出し」で赤恥とは、な。
低脳にも程がある。
ロブ・ジョンソンが取り上げられるのは、彼が、5月にダメ捕手が作ったチームの大きなマイナスな雰囲気を一気にプラスにかえ、しかも、その好調さを1ヶ月以上キープ続けるくらいの貢献を果たしているからだ。
そんなこともわからないで、ジェラシー丸出し。
どこまで馬鹿なんだ、おまえは。
6月26日 @LAD 2-8 L 城島 9回自責8
6月27日 @LAD 5-1 W ジョンソン 9回自責0
6月28日 @LAD 4-2 W 城島 9回自責2
6月30日 @NYY 5-8 L 城島 9回自責6
7月1日 @NYY 2-4 L ジョンソン 9回自責4
7月2日 @NYY 8-4 W 城島 9回自責4
7月3日 @BOS 7-6 W ジョンソン 11回自責6
7月4日 @BOS 3-2 W 城島 9回自責2
7月5日 @BOS 4-8 L 城島 8回自責8
ジョンソン 2勝1敗 29回自責点10 CERA 3.10
城島 3勝3敗 53回自責点30 CERA 5.09
Seattle vs. Boston - July 5, 2009 | MLB.com: Gameday
はじめに誤解がないように言っておかないとならないのだが、今日のボストン戦、内容はまったくクロスゲームではなかった。地上波でやっていたゲームではあるが、月曜早朝だし見ていた人は多くないかもしれないし、ゆるいシアトルファンのことだから、シアトルが押せ押せでゲームしていたように勘違いして興奮して見ていたかもしれないが、それはただの勘違い。
ボストンの劣勢の原因は、拙攻と守備の乱れ。
攻撃面では、モローの高めストレートに釣られて手を出し続ける打者がところどころにいて(ドリューなど)、打線がキレギレになっていたこと。
そして、なんといっても4回表のペドロイアのエラーと、その後のセデーニョの打球処理をライトのドリューがミスして3塁打にしてくれたこと。これだけだ。
4回表に城島のサードゴロでダブルプレーなら、あのイニング、シアトルは無得点だった。
1回裏 2ホームラン食らう
初回 ペドロイアのホームラン
初回のペドロイアのソロホームランには伏線がある。
先頭打者ドリューは、とにかく高めのストレートが見えていない(今日2三振)。高めのボールになるストレートの釣り球を何度も何度も空振りしてくれた。そこで、2番ペドロイアにも、初球に低めに投げておいて、2球目にドリューと同じ「高めの釣り球」を投げた、というわけだ。
ペドロイアのスイングは(たぶんMLBのビデオで見れるとは思うし、地上波で見ていた人はわかると思う)、あのモローの95マイルものストレートを「呼び込んで」打っていた。普通、95マイルもの速さの高めのストレートともなるとなかなか「ひきつける」余裕など、普通はない。異論があるなら、ビデオでのペドロイアのスイング直前の「ひきつけかた」、「来たか。待ってました」とばかりにボールを見据える視線を、何百回でもリピートして見ればいい。
高めの釣り球をホームランされてすっかり動揺したコネ捕手城島は、オルティーズの打席では違う手に出た。低めにボールを集めることにしたわけだ。
これはいつもの城島の「打たれて失点したら、即、変更」というパターン。低め大好きなオルティーズに、ものの見事にスコンとスタンドに放り込まれた。
Baseball Video Highlights & Clips | SEA@BOS: Pedroia hits first-inning homer for the Sox - Video | MLB.com: Multimedia
Baseball Video Highlights & Clips | SEA@BOS: Ortiz knocks one into the seats in right - Video | MLB.com: Multimedia
4回表。1死1、2塁
相手エラーに助けられただけのダブルプレー打
グリフィーと、このところ打撃好調のグティエレスの連打で作った1,2塁。このチャンスがモノにできたのは、城島のひっかけたサードゴロがダブルプレーにならずに、ふだん守備のいいセカンド・ベドロイアが珍しくダブルプレーを焦ってキャッチングエラーしてくれたおかげ。そして、セデーニョのライト線の当たりにスライディングしたライトのドリューの守備のまずさ。
5回表。2死1、3塁
スタンドプレーのセフティーバントでアウト
2アウトから鈍足城島がやったことといえば、セフティーバント。当然のことながらアウト。「いい狙いでしたね」とでも、人に誉められるとでも思っているのだとしたら、こいつは誉められ好きのガキのような馬鹿。ただのスタンドプレー。
6回裏 ホームラン被弾
このエルズベリーに打たれたホームランは、明らかに「気のゆるみ」。見ていた人はわかると思う。ランナーを出しながらなんとなく抑えてきて、早いボールとスライダーの組み合わせでQSが見えたこのイニング、欲が出てきた城島は、とたんに「打者を舐めてかかった」。
1-1からエルズベリーに投げた球はデータ上はチェンジアップということになっている。だが、88マイルもスピードがある。テレビで見ていた人はわかると思うが、ほとんどこのボールは曲がってもいないし、落ちてもいない。モローのコントロールミスということもいえるが、元はといえば「今日は調子いい。6回終わりだ。ここで緩いボールでも投げてカウントを稼ごう」と、気が緩んだのが、失投につながった。
このホームランもたぶんMLBのビデオで見られるのではないか。ストレートに手を焼いていたエルズベリーが「待ってました」とスイングしているのがわかるはず。
Baseball Video Highlights & Clips | SEA@BOS: Ellsbury's homer trims Boston's deficit - Video | redsox.com: Multimedia
7回裏 2死1、3塁
気が抜けてパスボールでゲームを壊す
ロウのいつものノーコンからくる乱調で4失点までは、ロウの失点だが、その後が最悪。
満塁からコッツェイにタイムリーを浴びた直後の2死1、3塁、バリテックの打席で、コネ捕手城島がパスボール。
コネ捕手が、ゲームに負けはじめると、すぐに自分だけ気が抜けて、ゲームを投げてしまい、暴投やパスボールをするのは、いつものこと。「ひとりで勝手にゲームが終わった気になる悪いクセ」は、永遠に直らない。どうせ、ゲーム後は投手の出来にタラタラ不満を言うくらいが関の山。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:パスボール、捕球ミス
自分が調子がいいときだけ鼻の下を伸ばして、気が抜ければすぐにミス。最悪のプレーヤーである。
damejima at 06:14
July 01, 2009
この馬鹿捕手は。
7回裏のAロッドの同点2ランについて、ジャクバスカスの後悔と批判の発言が入ったので、急遽タイトルを書き換えた。当然、彼はこのブログと同じ見方をしている。
このインタビューのジャクバスカスの発言ぶりがひどく他人事なのは当たり前だ。彼が投げる球を決めたわけじゃないからだ。彼ジャクバスカスは「要求通りの球を、要求通りの場所に投げた」。あの場面ではランナーセカンドで、1塁は空いてもいた。無理する場面ではないのに、インコースに無理無理配球したのは、単にキャッチャーが馬鹿で無鉄砲だからだ。
Jakubauskas said if he had it to do over, he probably would not have thrown Rodriguez all fastballs.
"It was a good pitch, up and in," Jakubauskas said, "but you can't throw a hitter of that caliber the same pitch in basically the same location. I think we went one [fastball] too many. In hindsight, we probably should have gone with something offspeed right there."
ジャクバスカスは、もしやりなおせるものなら、Aロッドに全球ストレートを投げたりはしない、と言った。
「(ホームランを打たれた球そのものは)いい球だったんだ。内角高めのね」とジャクバスカス。「でもね。あれほど能力のあるヒッターに、同じ場所に同じ球を投げちゃあいけない。速球をあまりにも投げすぎだよ。結果論になるけど、あそこはたぶん、スピードを抑えた球で打ち取りにいくべきだったんだ」
Rare bullpen hiccup costly for Mariners | Mariners.com: News
復帰して3ゲームで、もう18失点しやがって、ダメ捕手。3試合で、1試合平均6点もの失点。DL復帰後、1勝2敗で、LAAとTEXが直接対決で星を潰しあってくれているこの大事な時期に、ダメ捕手が貴重な貯金をひとつ食いつぶしてくれた。
キャッチャーのミット通り投げて勝ち越し2ランだから、裏口入学のコネ捕手は言い訳のしようがない。せっかくいいムードの流れだったゲームを、コネ捕手のおかしなリードが全てぶち壊した。
こういった経験は、もちろん初めてではないどころか、いくらでも例はある。めぼしいところをあげてみる。
WBC壮行試合での杉内(チェンジアップ連投)、WBC韓国戦での岩隈(シュート連投)、WBC決勝のスライダー。今シーズン序盤のシルバ(チェンジアップ連投)、同じくシルバ(シンカー連投)。
特に、岩隈先発のWBC韓国戦で、2球続けてインコースにシュートを投げさせ、4番打者に3塁線決勝タイムリーを打たれたのは覚えている人も多いことだろう。またシアトルファンなら、4月8日のシルバ先発ミネソタ戦で4番モーノーに6球連続シンカーを投げさせてホームランを打たれて負けたことを思い出すかもしれない。
参考記事
2009年4月8日、城島はシルバに4番モーノーの外角低めにシンカーを6連投させ、逆転負けした。
2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
この前の6月26日のドジャース戦で、この馬鹿捕手は、長打を打たれた打者の初球はほとんどストライクだったのにもかかわらず、こんな嘘をついて、かつ、言い訳もした。
「初球、ボールが多かったので、内角が使えなかった」
2009年6月26日、バルガスのゲームプランを全く理解してないSBO=城島は、満塁でダブルプレー打、恒例の大量失点で惨敗した。
で、こんどは、どうだ。
内角球が使えたら抑えられたのか?
内角一辺倒でホームランとタイムリーで4点とられてんじゃねぇよ。哀れな知恵の無い馬鹿(笑)
7回裏 Aロッドの2ラン
全球ストレート
特に4球目と5級目は
ジャクバスカスの言う通りの
まったく同じ球
Seattle vs. NY Yankees - June 30, 2009 | MLB.com: Gameday
ジャクバスカスにはいい薬になったことだろう。
ジャクバスカスも、あれだけ1球1球あれこれ言われ続けて、マウンドにしつこくしつこく来られて投げていたら、首を振るゆとりすら与えられないのだろうが、次の登板からは、才能などないクセに俺の言うことを聞け的な、こんな馬鹿の俺様キャッチャーの言うことを聞いてはいけないのだ、首を振らなければならないのだ、ということが、これでわかっただろう。
高校野球のように、投球が高いといっては座ったまま手を地面に向けて動かして「低め、低め」。投球のたびに興奮して、ちょっとボールがはずれるたびにマウンドへ直行。あれでメジャーのキャッチャーのつもりなのだから、高校生並みのキャッチャーは片腹痛い。
8回裏
このコネ捕手は、前のイニングでインコースばかり単調に攻めて2ランされているにもかかわらず、凝りもせず、無死2、3塁からジーターに、Aロッド同様インコースばかり投げさせて、2点タイムリー。
Aロッドの2ランで大きく流れが変わり、それでも凝りずに「内角攻め」。
このジーターの2点タイムリーで、負け決定。
馬鹿か、おまえ。
8回裏
ジーターの2点タイムリー
それにしても、ワカマツという監督、ああみえて、よほど批判されるのが嫌いなのか。
これは最初にあげたジャクバスカスのコメントの直前に書かれている部分だ。上に画像であげたこの日のGameDayで見ればわかるとおり、Aロッドに投げたホームラン球は、実際ジャクバスカスの言う通り、「インハイの球」だったし、ゲームを見ていたからわかるが、「キャッチャー城島の構えたミット通り」だった。つまり、「ジャクバスカスは完全に指示どおり、インハイにストレートを投げた」のである。
それなのにワカマツが「あの失投さえなければ」というニュアンスで投手側を批判したりするものだから、不本意と感じたジャクバスカスはあえて強くコメントしたのである。
「球そのものは間違いなくいい球だった」と。そして、「いい球だったにしても、あんないいバッターに同じ球を同じ場所に投げた配球の選択のほうが間違っていた」と。
そうでなければ、この文章、意味がつながるわけがない。
ジャクバスカスは単にコメントしたのではない。
「抗弁した」のだ。
バルガスとキロスの悶着の一件もあまり気がつかれてないようだが、このバルガスの件といい、どうもこの監督は安易な投手批判をやりすぎるとしか思えない。
"Jakubauskas came in with the bases loaded [in the fifth inning] and did a great job of getting out of that," Wakamatsu said, "but it really came down to one pitch against Alex. We had a base open and tried to throw a pitch up-and-in and left it out over the plate."
ちなみに、この文の最後の部分だが、「ボールが(誤って)ド真ん中に来てしまった」という意味ではないし、「ボールがプレートの真上を通過するようにした」という意味でもない。むしろ逆だ。
7回裏のAロッドの同点2ランについて、ジャクバスカスの後悔と批判の発言が入ったので、急遽タイトルを書き換えた。当然、彼はこのブログと同じ見方をしている。
このインタビューのジャクバスカスの発言ぶりがひどく他人事なのは当たり前だ。彼が投げる球を決めたわけじゃないからだ。彼ジャクバスカスは「要求通りの球を、要求通りの場所に投げた」。あの場面ではランナーセカンドで、1塁は空いてもいた。無理する場面ではないのに、インコースに無理無理配球したのは、単にキャッチャーが馬鹿で無鉄砲だからだ。
Jakubauskas said if he had it to do over, he probably would not have thrown Rodriguez all fastballs.
"It was a good pitch, up and in," Jakubauskas said, "but you can't throw a hitter of that caliber the same pitch in basically the same location. I think we went one [fastball] too many. In hindsight, we probably should have gone with something offspeed right there."
ジャクバスカスは、もしやりなおせるものなら、Aロッドに全球ストレートを投げたりはしない、と言った。
「(ホームランを打たれた球そのものは)いい球だったんだ。内角高めのね」とジャクバスカス。「でもね。あれほど能力のあるヒッターに、同じ場所に同じ球を投げちゃあいけない。速球をあまりにも投げすぎだよ。結果論になるけど、あそこはたぶん、スピードを抑えた球で打ち取りにいくべきだったんだ」
Rare bullpen hiccup costly for Mariners | Mariners.com: News
復帰して3ゲームで、もう18失点しやがって、ダメ捕手。3試合で、1試合平均6点もの失点。DL復帰後、1勝2敗で、LAAとTEXが直接対決で星を潰しあってくれているこの大事な時期に、ダメ捕手が貴重な貯金をひとつ食いつぶしてくれた。
キャッチャーのミット通り投げて勝ち越し2ランだから、裏口入学のコネ捕手は言い訳のしようがない。せっかくいいムードの流れだったゲームを、コネ捕手のおかしなリードが全てぶち壊した。
こういった経験は、もちろん初めてではないどころか、いくらでも例はある。めぼしいところをあげてみる。
WBC壮行試合での杉内(チェンジアップ連投)、WBC韓国戦での岩隈(シュート連投)、WBC決勝のスライダー。今シーズン序盤のシルバ(チェンジアップ連投)、同じくシルバ(シンカー連投)。
特に、岩隈先発のWBC韓国戦で、2球続けてインコースにシュートを投げさせ、4番打者に3塁線決勝タイムリーを打たれたのは覚えている人も多いことだろう。またシアトルファンなら、4月8日のシルバ先発ミネソタ戦で4番モーノーに6球連続シンカーを投げさせてホームランを打たれて負けたことを思い出すかもしれない。
参考記事
2009年4月8日、城島はシルバに4番モーノーの外角低めにシンカーを6連投させ、逆転負けした。
2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
この前の6月26日のドジャース戦で、この馬鹿捕手は、長打を打たれた打者の初球はほとんどストライクだったのにもかかわらず、こんな嘘をついて、かつ、言い訳もした。
「初球、ボールが多かったので、内角が使えなかった」
2009年6月26日、バルガスのゲームプランを全く理解してないSBO=城島は、満塁でダブルプレー打、恒例の大量失点で惨敗した。
で、こんどは、どうだ。
内角球が使えたら抑えられたのか?
内角一辺倒でホームランとタイムリーで4点とられてんじゃねぇよ。哀れな知恵の無い馬鹿(笑)
7回裏 Aロッドの2ラン
全球ストレート
特に4球目と5級目は
ジャクバスカスの言う通りの
まったく同じ球
Seattle vs. NY Yankees - June 30, 2009 | MLB.com: Gameday
ジャクバスカスにはいい薬になったことだろう。
ジャクバスカスも、あれだけ1球1球あれこれ言われ続けて、マウンドにしつこくしつこく来られて投げていたら、首を振るゆとりすら与えられないのだろうが、次の登板からは、才能などないクセに俺の言うことを聞け的な、こんな馬鹿の俺様キャッチャーの言うことを聞いてはいけないのだ、首を振らなければならないのだ、ということが、これでわかっただろう。
高校野球のように、投球が高いといっては座ったまま手を地面に向けて動かして「低め、低め」。投球のたびに興奮して、ちょっとボールがはずれるたびにマウンドへ直行。あれでメジャーのキャッチャーのつもりなのだから、高校生並みのキャッチャーは片腹痛い。
8回裏
このコネ捕手は、前のイニングでインコースばかり単調に攻めて2ランされているにもかかわらず、凝りもせず、無死2、3塁からジーターに、Aロッド同様インコースばかり投げさせて、2点タイムリー。
Aロッドの2ランで大きく流れが変わり、それでも凝りずに「内角攻め」。
このジーターの2点タイムリーで、負け決定。
馬鹿か、おまえ。
8回裏
ジーターの2点タイムリー
それにしても、ワカマツという監督、ああみえて、よほど批判されるのが嫌いなのか。
これは最初にあげたジャクバスカスのコメントの直前に書かれている部分だ。上に画像であげたこの日のGameDayで見ればわかるとおり、Aロッドに投げたホームラン球は、実際ジャクバスカスの言う通り、「インハイの球」だったし、ゲームを見ていたからわかるが、「キャッチャー城島の構えたミット通り」だった。つまり、「ジャクバスカスは完全に指示どおり、インハイにストレートを投げた」のである。
それなのにワカマツが「あの失投さえなければ」というニュアンスで投手側を批判したりするものだから、不本意と感じたジャクバスカスはあえて強くコメントしたのである。
「球そのものは間違いなくいい球だった」と。そして、「いい球だったにしても、あんないいバッターに同じ球を同じ場所に投げた配球の選択のほうが間違っていた」と。
そうでなければ、この文章、意味がつながるわけがない。
ジャクバスカスは単にコメントしたのではない。
「抗弁した」のだ。
バルガスとキロスの悶着の一件もあまり気がつかれてないようだが、このバルガスの件といい、どうもこの監督は安易な投手批判をやりすぎるとしか思えない。
"Jakubauskas came in with the bases loaded [in the fifth inning] and did a great job of getting out of that," Wakamatsu said, "but it really came down to one pitch against Alex. We had a base open and tried to throw a pitch up-and-in and left it out over the plate."
ちなみに、この文の最後の部分だが、「ボールが(誤って)ド真ん中に来てしまった」という意味ではないし、「ボールがプレートの真上を通過するようにした」という意味でもない。むしろ逆だ。
damejima at 11:48
June 30, 2009
シアトルのファンや、メディアの出来損ないライターの中には
「裏口入学のコネ捕手城島が先発すると、得点力が上がり、ロブ・ジョンソンやバークなどが先発だと、得点力が下がる」などと、
なんの根拠もない自分勝手な思い込み、くだらない先入観丸出しの虚言を世間に垂れ流して日々満足している馬鹿が沢山いる。
事実は正反対だ。
「コネ捕手城島がスタメンにいないほうが、シアトルの得点力は高い」のである。言い方を変えれば、「城島先発ゲームは、得点が少なく、失点がむやみと多い」のである。
そして勘違いしてもらっては困る。
ロブ・ジョンソンの先発ゲームは「失点の少なさが得点の少なさを補っている」のではない。
「ロブ・ジョンソンの先発ゲームは基本的に、得点が多く、かつ、失点が極度に少ない」のである。。また、たとえ得点の少ない期間にぶつかっても、失点の少なさで負け数を最初にとどめている。
今シーズンはダメ捕手がベンチにいる時期、いない時期がハッキリしているために、なにかと比較に便利なシーズンだ。
城島のいる時期、いない時期、それぞれの得点力をストリークデータで比べてみる。(以下、太字の色つきは、ロブ・ジョンソン(赤色)、城島(青色)、それぞれの正捕手出場時期にピッタリあてはまるデータ。標準の太さの色つき部分は、それに準じるデータ)
ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア(赤色)
(A1)4月16日〜4月29日 13ゲーム
(A2)5月26日〜6月25日 26ゲーム
城島の先発出場期のコア(青色)
(B)5月1日〜5月25日 24ゲーム
(A1)ロブ・ジョンソンの先発出場期の第1コア
4月16日〜4月29日 13ゲーム
2009-04-16〜2009-04-29
6勝7敗 勝率.462 得点47 失点57
この期間の得点47は、今シーズンの得点数としては中の下くらいの数値。だがもちろん、下には下が、もっともっとある。
13ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-21 2009-05-04 7-6 .538 61 62
2009-06-11 2009-06-25 8-5 .615 60 51
2009-04-22 2009-05-05 6-7 .462 59 67
2009-06-14 2009-06-28 9-4 .692 58 48
2009-04-19 2009-05-03 7-6 .538 58 64
13ゲームでの得点数 ワースト
ほぼ全て城島の先発出場コア
2009-05-12 2009-05-24 5-8 .385 39 56
2009-05-13 2009-05-25 5-8 .385 39 55
2009-05-04 2009-05-17 3-10 .231 39 75
2009-05-10 2009-05-23 5-8 .385 39 55
2009-05-14 2009-05-26 5-8 .385 37 53
最悪の数値なのは言うまでもない。
特に酷いのは5月4日から5月17日。39得点に対して、75失点、勝率がたったの.231しかない。4試合に1試合も勝てない勝率である。1ゲームあたり3点と低い得点力の一方で、失点平均5.8と、異常な失点数が続いたことがよくわかる。
(A2)ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア
5月26日〜6月25日 26ゲーム
2009-05-26 2009-06-25
16勝10敗 勝率.615 得点109 失点84
26ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-06 2009-05-04 15-11 .577 116 107
2009-04-07 2009-05-05 14-12 .538 112 113
2009-05-26 2009-06-25 16-10 .615 109 84
2009-05-27 2009-06-26 16-10 .615 108 88
2009-04-08 2009-05-06 14-12 .538 108 116
ロブ・ジョンソンの(A2)期間がそっくりそのまま、26ゲームでの得点ランキング3位に入った。
他の1位2位5位のデータでは、得点も100を越えたが失点も100を越えているため、勝率が6割を超えているデータはない。
しかし5月26日から6月25日までの26ゲームでは、得点109に対して失点を84に抑えているため、チームは高勝率に導かれた。ロブ・ジョンソンのコア出場時期A2では「得点の多さと失点の少なさが両立している」ことがわかる。
26ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-20 2009-06-18 14-12 .538 85 80
2009-05-12 2009-06-09 12-14 .462 85 94
2009-04-29 2009-05-26 8-18 .308 84 137
2009-05-02 2009-05-29 9-17 .346 84 127
2009-05-05 2009-06-01 9-17 .346 81 124
城島の出場ゲームストリークが最長で24ゲームしかないために、2試合多い26ゲームのストリークデータには、「城島の出場時期だけにピッタリあてはまるデータが出てこない」のは当然。
それでも4月29日から5月26日のデータが、城島の先発時期の前後に1日を足しただけで、かなり該当する。この時期に、シアトルが借金を10作った。勝率も最低レベル。
(B)城島の先発出場期のコア
5月1日〜5月25日 24ゲーム
2009-05-01 2009-05-25 8勝16敗 勝率.333 得点78 失点127
24ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-07 2009-05-03 14-10 .583 105 100
2009-04-08 2009-05-04 14-10 .583 105 100
2009-04-06 2009-05-02 14-10 .583 103 94
2009-04-09 2009-05-05 14-10 .583 102 101
2009-04-10 2009-05-06 13-11 .542 101 110
2009-05-29 2009-06-25 15-9 .625 100 79
5月29日から6月25日の24ゲームでは、100得点を達成する一方で、失点を79に抑えこむのに成功したために、15勝9敗と、7つもの貯金を作ることに成功した。
100得点以上の24ゲームストリークでこれほどの貯金を作ったのは、このロブ・ジョンソンのストリークだけ。得点力は十分確保されつつ、失点を未然に防いだ成果だ。
24ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-01 2009-05-25 8-16 .333 78 127
2009-05-07 2009-06-01 9-15 .375 78 108
2009-05-19 2009-06-14 12-12 .500 78 79
2009-05-03 2009-05-27 8-16 .333 77 122
2009-05-04 2009-05-29 8-16 .333 74 117
5月19日から6月14日の24ゲームはロブ・ジョンソンのコア期間にかかっているわけだが、ここで勝率.500をキープできていることに注目。得点こそ少なかったものの、失点を極度に抑えることで勝率を.500にもっていけたのは、明らかにロブ・ジョンソンの力。
かたや、城島の先発マスクの24ゲームストリークにモロにかぶる5月1日から5月25日の24ゲームでは、わずか78得点しかできない一方で、最悪の127もの失点を記録。借金を8つも作った。
「裏口入学のコネ捕手城島が先発すると、得点力が上がり、ロブ・ジョンソンやバークなどが先発だと、得点力が下がる」などと、
なんの根拠もない自分勝手な思い込み、くだらない先入観丸出しの虚言を世間に垂れ流して日々満足している馬鹿が沢山いる。
事実は正反対だ。
「コネ捕手城島がスタメンにいないほうが、シアトルの得点力は高い」のである。言い方を変えれば、「城島先発ゲームは、得点が少なく、失点がむやみと多い」のである。
そして勘違いしてもらっては困る。
ロブ・ジョンソンの先発ゲームは「失点の少なさが得点の少なさを補っている」のではない。
「ロブ・ジョンソンの先発ゲームは基本的に、得点が多く、かつ、失点が極度に少ない」のである。。また、たとえ得点の少ない期間にぶつかっても、失点の少なさで負け数を最初にとどめている。
今シーズンはダメ捕手がベンチにいる時期、いない時期がハッキリしているために、なにかと比較に便利なシーズンだ。
城島のいる時期、いない時期、それぞれの得点力をストリークデータで比べてみる。(以下、太字の色つきは、ロブ・ジョンソン(赤色)、城島(青色)、それぞれの正捕手出場時期にピッタリあてはまるデータ。標準の太さの色つき部分は、それに準じるデータ)
ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア(赤色)
(A1)4月16日〜4月29日 13ゲーム
(A2)5月26日〜6月25日 26ゲーム
城島の先発出場期のコア(青色)
(B)5月1日〜5月25日 24ゲーム
(A1)ロブ・ジョンソンの先発出場期の第1コア
4月16日〜4月29日 13ゲーム
2009-04-16〜2009-04-29
6勝7敗 勝率.462 得点47 失点57
この期間の得点47は、今シーズンの得点数としては中の下くらいの数値。だがもちろん、下には下が、もっともっとある。
13ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-21 2009-05-04 7-6 .538 61 62
2009-06-11 2009-06-25 8-5 .615 60 51
2009-04-22 2009-05-05 6-7 .462 59 67
2009-06-14 2009-06-28 9-4 .692 58 48
2009-04-19 2009-05-03 7-6 .538 58 64
13ゲームでの得点数 ワースト
ほぼ全て城島の先発出場コア
2009-05-12 2009-05-24 5-8 .385 39 56
2009-05-13 2009-05-25 5-8 .385 39 55
2009-05-04 2009-05-17 3-10 .231 39 75
2009-05-10 2009-05-23 5-8 .385 39 55
2009-05-14 2009-05-26 5-8 .385 37 53
最悪の数値なのは言うまでもない。
特に酷いのは5月4日から5月17日。39得点に対して、75失点、勝率がたったの.231しかない。4試合に1試合も勝てない勝率である。1ゲームあたり3点と低い得点力の一方で、失点平均5.8と、異常な失点数が続いたことがよくわかる。
(A2)ロブ・ジョンソンの先発出場期のコア
5月26日〜6月25日 26ゲーム
2009-05-26 2009-06-25
16勝10敗 勝率.615 得点109 失点84
26ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-06 2009-05-04 15-11 .577 116 107
2009-04-07 2009-05-05 14-12 .538 112 113
2009-05-26 2009-06-25 16-10 .615 109 84
2009-05-27 2009-06-26 16-10 .615 108 88
2009-04-08 2009-05-06 14-12 .538 108 116
ロブ・ジョンソンの(A2)期間がそっくりそのまま、26ゲームでの得点ランキング3位に入った。
他の1位2位5位のデータでは、得点も100を越えたが失点も100を越えているため、勝率が6割を超えているデータはない。
しかし5月26日から6月25日までの26ゲームでは、得点109に対して失点を84に抑えているため、チームは高勝率に導かれた。ロブ・ジョンソンのコア出場時期A2では「得点の多さと失点の少なさが両立している」ことがわかる。
26ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-20 2009-06-18 14-12 .538 85 80
2009-05-12 2009-06-09 12-14 .462 85 94
2009-04-29 2009-05-26 8-18 .308 84 137
2009-05-02 2009-05-29 9-17 .346 84 127
2009-05-05 2009-06-01 9-17 .346 81 124
城島の出場ゲームストリークが最長で24ゲームしかないために、2試合多い26ゲームのストリークデータには、「城島の出場時期だけにピッタリあてはまるデータが出てこない」のは当然。
それでも4月29日から5月26日のデータが、城島の先発時期の前後に1日を足しただけで、かなり該当する。この時期に、シアトルが借金を10作った。勝率も最低レベル。
(B)城島の先発出場期のコア
5月1日〜5月25日 24ゲーム
2009-05-01 2009-05-25 8勝16敗 勝率.333 得点78 失点127
24ゲームでの得点数 ベスト
2009-04-07 2009-05-03 14-10 .583 105 100
2009-04-08 2009-05-04 14-10 .583 105 100
2009-04-06 2009-05-02 14-10 .583 103 94
2009-04-09 2009-05-05 14-10 .583 102 101
2009-04-10 2009-05-06 13-11 .542 101 110
2009-05-29 2009-06-25 15-9 .625 100 79
5月29日から6月25日の24ゲームでは、100得点を達成する一方で、失点を79に抑えこむのに成功したために、15勝9敗と、7つもの貯金を作ることに成功した。
100得点以上の24ゲームストリークでこれほどの貯金を作ったのは、このロブ・ジョンソンのストリークだけ。得点力は十分確保されつつ、失点を未然に防いだ成果だ。
24ゲームでの得点数 ワースト
2009-05-01 2009-05-25 8-16 .333 78 127
2009-05-07 2009-06-01 9-15 .375 78 108
2009-05-19 2009-06-14 12-12 .500 78 79
2009-05-03 2009-05-27 8-16 .333 77 122
2009-05-04 2009-05-29 8-16 .333 74 117
5月19日から6月14日の24ゲームはロブ・ジョンソンのコア期間にかかっているわけだが、ここで勝率.500をキープできていることに注目。得点こそ少なかったものの、失点を極度に抑えることで勝率を.500にもっていけたのは、明らかにロブ・ジョンソンの力。
かたや、城島の先発マスクの24ゲームストリークにモロにかぶる5月1日から5月25日の24ゲームでは、わずか78得点しかできない一方で、最悪の127もの失点を記録。借金を8つも作った。
damejima at 14:05
裏口入学のコネ捕手城島がドジャース戦でインコースを引っ張る「あまりにみっともないバッティングフォーム」を夜中に見た。
Seattle vs. LA Dodgers - June 28, 2009 | MLB.com: Gameday
もし誰か3箇所骨折したとして、それが1ヶ月満たずに全部くっついて、しかも激しい運動?(笑)はい、くっつきました、直りました、ゲームに出られます?(笑)
下手なブラフもたいがいにしろ。
もちろんプロともなればバッティングフォームにはそれぞれ個性があるものだ。だが、体重移動すらできないコンディションのクセに、上半身をひねるだけで、あたかもバットを普通に強振できるぞと見せかけるしかない「お笑いバッティング」は個性とは言わない。
こんな嘘臭いプレーヤーがゲームに無理矢理出て 年間8Mもかすめとって、かたやバークはDFA、かたやクレメントは3Aで腐らせたまま、ときた。
あんな2008年より酷いバッティングで何も感じない野球ファンがいるとしたら、そういう野球を見る目のないお馬鹿さんは掲示板になど書き込みをしないほうがいいし、あれで「2008年からまったく向上もせず、打てないCERA5点のダメ捕手」を持ち上げる提灯記事を書ける有能なライターがいたら、ぜひ目の前でせせら笑ってやりたいものだ。
今シーズンのコネ捕手の打率は、打席数も少ないことだし、あっという間に2割ラインに落ちることだろう。こんなダメ選手、無理にゲームに使うのはどうみても間違っているが、とりあえず打席で毎日毎日恥を書き続けてもらおう。
今の時点で城島のバッティングスタッツは2008年と全く同じ。メジャーLVPに輝いた極寒の2008シーズンが偶然ではなかったことは、とっくにわかっていたことだが、数字的にもハッキリした。
まったく変わらないコネ捕手城島の
2008年と2009年の打撃スタッツ
2008シーズン終了時
打率.227 OBP.277 SLG.332 OPS.609
2009シーズン 6月28日時点
打率.229 OBP.253 SLG.354 OPS.607
2007年
なにせ、このダメ打者、ポストシーズン進出がなくなった後の9月の消化試合で必ず毎年のように帳尻をあわせてくるわけだが、出塁率など、ちょっと数字を掘り下げるだけで、この2007年ですら酷い中身だということはわかったはずだ。四球をほとんど選ばず、たいした意味のある長打もなく、併殺だらけなのだから、当たり前のことだ。
打撃低迷がハッキリしだしたのはこの2007年に始まっているのだが、当時はいくら言っても、帳尻後の打率に誤魔化されるためか、それがわからない馬鹿が多い。
とにかく2007年は城島の異常な併殺打の数々でランナーは死に続けたし、走者のいる時の最悪な打撃でランナーをとことん無駄にし続けた。ホームランのほとんども、ゲームの大勢と関係ない場面。
7月 月間打率.191
開幕から8月18日まで
得点圏打率 .219
ランナーズオン打率 .222
シーズン終了時 打率.287
OBP.322 SLG.433 OPS.755
参考 2009年6月29日の同じ打率の好打者
Ben Zobrist TAM .287 .404 .622 1.026
Jermaine Dye CHW .287 .355 .566 .921
2008年
城島の併殺打でホームでブーイングが起きる、なんていうシーンもあったのが、この年。言うまでもなく、シーズン通して大半の月の打率が2割程度しかなく、9月にまたもやズル賢く帳尻してみせたものの、帳尻してすらシーズン打率は.227。実際、8月終了時で打率はなんと.208しかなかった。
4月 月間打率.182
6月 月間打率.232
7月 月間打率.130
8月 月間打率.200
8月終了時点 打率.208
シーズン終了時 .227(←9月に帳尻してすら、これ)
OBP.277 SLG.332 OPS.609
2009年
6月28日時点での数字は、まったく2008年と同じになった。そしてこれから、もっともっと下がるだろう。2割を切るのも時間の問題とみる。あれだけバラバラなフォームでバットを振り回してメジャーのボールについていけるなら、そこらの高校生でもメジャーリーガーになれる。
6月28日時点 打率.229
OBP.253 SLG.354 OPS.607
Seattle vs. LA Dodgers - June 28, 2009 | MLB.com: Gameday
もし誰か3箇所骨折したとして、それが1ヶ月満たずに全部くっついて、しかも激しい運動?(笑)はい、くっつきました、直りました、ゲームに出られます?(笑)
下手なブラフもたいがいにしろ。
もちろんプロともなればバッティングフォームにはそれぞれ個性があるものだ。だが、体重移動すらできないコンディションのクセに、上半身をひねるだけで、あたかもバットを普通に強振できるぞと見せかけるしかない「お笑いバッティング」は個性とは言わない。
こんな嘘臭いプレーヤーがゲームに無理矢理出て 年間8Mもかすめとって、かたやバークはDFA、かたやクレメントは3Aで腐らせたまま、ときた。
あんな2008年より酷いバッティングで何も感じない野球ファンがいるとしたら、そういう野球を見る目のないお馬鹿さんは掲示板になど書き込みをしないほうがいいし、あれで「2008年からまったく向上もせず、打てないCERA5点のダメ捕手」を持ち上げる提灯記事を書ける有能なライターがいたら、ぜひ目の前でせせら笑ってやりたいものだ。
今シーズンのコネ捕手の打率は、打席数も少ないことだし、あっという間に2割ラインに落ちることだろう。こんなダメ選手、無理にゲームに使うのはどうみても間違っているが、とりあえず打席で毎日毎日恥を書き続けてもらおう。
今の時点で城島のバッティングスタッツは2008年と全く同じ。メジャーLVPに輝いた極寒の2008シーズンが偶然ではなかったことは、とっくにわかっていたことだが、数字的にもハッキリした。
まったく変わらないコネ捕手城島の
2008年と2009年の打撃スタッツ
2008シーズン終了時
打率.227 OBP.277 SLG.332 OPS.609
2009シーズン 6月28日時点
打率.229 OBP.253 SLG.354 OPS.607
2007年
なにせ、このダメ打者、ポストシーズン進出がなくなった後の9月の消化試合で必ず毎年のように帳尻をあわせてくるわけだが、出塁率など、ちょっと数字を掘り下げるだけで、この2007年ですら酷い中身だということはわかったはずだ。四球をほとんど選ばず、たいした意味のある長打もなく、併殺だらけなのだから、当たり前のことだ。
打撃低迷がハッキリしだしたのはこの2007年に始まっているのだが、当時はいくら言っても、帳尻後の打率に誤魔化されるためか、それがわからない馬鹿が多い。
とにかく2007年は城島の異常な併殺打の数々でランナーは死に続けたし、走者のいる時の最悪な打撃でランナーをとことん無駄にし続けた。ホームランのほとんども、ゲームの大勢と関係ない場面。
7月 月間打率.191
開幕から8月18日まで
得点圏打率 .219
ランナーズオン打率 .222
シーズン終了時 打率.287
OBP.322 SLG.433 OPS.755
参考 2009年6月29日の同じ打率の好打者
Ben Zobrist TAM .287 .404 .622 1.026
Jermaine Dye CHW .287 .355 .566 .921
2008年
城島の併殺打でホームでブーイングが起きる、なんていうシーンもあったのが、この年。言うまでもなく、シーズン通して大半の月の打率が2割程度しかなく、9月にまたもやズル賢く帳尻してみせたものの、帳尻してすらシーズン打率は.227。実際、8月終了時で打率はなんと.208しかなかった。
4月 月間打率.182
6月 月間打率.232
7月 月間打率.130
8月 月間打率.200
8月終了時点 打率.208
シーズン終了時 .227(←9月に帳尻してすら、これ)
OBP.277 SLG.332 OPS.609
2009年
6月28日時点での数字は、まったく2008年と同じになった。そしてこれから、もっともっと下がるだろう。2割を切るのも時間の問題とみる。あれだけバラバラなフォームでバットを振り回してメジャーのボールについていけるなら、そこらの高校生でもメジャーリーガーになれる。
6月28日時点 打率.229
OBP.253 SLG.354 OPS.607
damejima at 03:44
June 27, 2009
あまりにも腹のたつコメントをゲーム後に裏口入学のコネ捕手が出すので、新たにダメ捕手用に造語を作った。必要ならダメ捕手の名前の前につけて、城島の代名詞として「SBO」とでも、形容詞として「SBOコネ捕手」でもなんでも好きに使うといい。
SBO =「S初球 Bボールが O多い ので、僕は配球ができなくて、夜、ひとりでは怖くてトイレに行けない。僕のような偉大なキャッチャーには、初球が自由自在にストライクにできる投手をあてがいたまえ、ワカマツ。」
SBO:
Syokyu Ball ga Ooi node.
This sentense means "Almost of the first pitch went ball tonight, it is not possible to lead, and I cannot go to the rest room alone at night. In a great catcher like me, Wakamatsu, unite the pitcher who can pitch strike freely at first one."
シアトルがこの貯金2をどれだけの苦労をして積み上げたか。
わかっているのか。この裏口入学のコネ捕手。
例えばバークがおまえのようなダメ捕手のDL期間に、最初はどこの馬の骨ともわからない2Aのダメ捕手2号キロスに先を越されても黙々と練習をし、そのダメ捕手2号がダメだとわかってやっとマトモにゲームに出られるようになってチームを支え続けたバークが、どれだけの苦労と努力をもとになけなしのチャンスをつかんだか。
そして、ダメ捕手DL明けといれかわりに彼バークがDFAになり、どんな気分でダメ捕手が自分やロブ・ジョンソンの積み上げた貯金を食いつぶすのを見ているか。
「初球がボールが多いので」?
知るか。甘えたことを言っている場合か。ボケ。
「1死満塁でダブルプレー」がこんなプレーヤーの再登場にはお似合いだ。
バルガス炎上。5回途中降板、5失点。
コーコラン炎上。2失点。
ホームラン打たれまくり。
Seattle vs. LA Dodgers - June 26, 2009 | MLB.com: Gameday
甘えるのもたいがいにしとけ、と、言いたいことは山ほどあるが、まずムカムカする気分を抑えつつ、2点ハッキリさせとかなければならない。
まず球審の判定についてだ。
この前のカードのパドレス戦シリーズでも、だ。3戦ともマスクはロブ・ジョンソンだったが、シアトルがどれだけアンパイアの判定に泣かされたか。
このブログでも何度も書いている。「球審が低目のストレートをとってくれない」と。加えて、イチローの満塁でタイムリーとなるはずだったダブルのファウル判定、イチローのヒットでホームに帰ってきたランナーに捕手が触ってないように見えるアウト判定など、数々の判定に泣かされた。
それでも、だ。ロブ・ジョンソンは「低目をとってくれないので」などと泣き言を言わなかった。シアトルがカードを勝ち越して終わるためにプレーヤー全員が頑張った。
2009年6月24日、低めのストレートのボール判定に悩まされながらも、ロブ・ジョンソンはクロスゲームを逃げ切り、6月の「1点差ゲーム」を7勝2敗とした。
次に投手のコントロールについて。
ゲームを毎日見ている人ならわかると思うが、城島がDLしている間の数々のゲームの中で、シアトルの投手が制球が悪くボールからばかり入るゲーム、イニング、打席など、これまでいくらでもあった。
それどころか、要所で最初の2球が2ボールナッシングになることもザラにあったし、せっかくの0-2からフルカウントになってしまうシチュエーションもザラにあった。
それが野球というものだ。
泣き言を並べたいなら引退することだ。
それでも、だ。
ロブ・ジョンソンやバークが、インタビューで自軍の投手のコントロールについてケチをつけたことなど聞いたことがない。
コネ捕手、甘えるのもたいがいにしろ。
(そして、バルガスにケチばかりつけつつ、コネ捕手を甘やかしてばかりいるワカマツも、残念なことにゲーム後にストライクゾーンが狭いと泣き言をいうバルガスもだが)
さて、今日のゲーム後、アメリカで報道されているのかどうか知らないが、日本のスポーツ新聞の電子版には、城島のこんな馬鹿げた言い訳が一斉に掲載された。
先発バルガスが初回から制球に苦しみ、配球が後手に回った。「ボール先行でインサイドが使いにくくなった。厳しいところを突いてもバッターは振らない。悪循環というか…」
城島1カ月ぶり復帰…惨敗に笑顔なし(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
おいおい。九州の田舎者のオッサン。
嘘も、たいがいにしとけ。
それにプロなら「初球がボール」が「四球」でなく、「長打」を打たれた言い訳にできるのか。
「ボールが先行した」ことが「あわてふためいて、ぬるいストライクを置きにいって、四球より酷い長打にされて負けた」言い訳にできるのか。
「一度ホームランを打たれているバッターに、ボールが先行したら四球で歩かせることも考えもせずに、毎度毎度ストライクを置きにいって、しかも3度も繰り返しホームランされた」ことの言い訳にできるのか。
どこまで自分に甘いんだ。馬鹿捕手。
今日の長打とタイムリーの場面を画像で抜き出しとく。
「ボールが先行で、インコース」がどうたらこうたら、ぬるい言い訳も聞いてあきれる。初回の3ランからして、嘘ときてる。
2回ブレイク 2塁打
初球から3球続けてボール
しかし、打たれたのは
フルカウント後
ちなみに投げた6球全部4シーム
2回エシアー 3ラン
初球ストライク
ホームランを打たれたのは1-1
平行カウント
4回ブレイク ソロホーマー
初球はボール
ホームランを打たれたのは1-1
平行カウント後で
しかも、2球目、3球目と
同じコースに同じ球種、
チェンジアップ連投
5回ケンプ トリプル
打たれたのは初球
しかも明らかにストライク
5回投手のカーショウ
タイムリー
投手にタイムリー、
しかも打たれたのは
チェンジアップ
打たれたのは0-2と
追い込んで3球目。
しかも明らかにストライク
6回エシアー 2ラン
初球ボール
打たれたのは2球目のストライク
同じ球種、同じコース
8回エシアー ソロ
初球から3球続けてボール
打たれたのは3-1からの5球目
さて、まだまだ言い足りないが、こんなことをしていては次のゲームが始まってしまう。
ワカマツについて急いで触れておく。
裏口入学のコネ捕手を好投手バルガスにあてがうとは。ワカマツはやはり、他のことはさておき、こと「キロス問題」、そしてそれに関連する「バルガスのゲームプランうんぬん」の一件については、バルガスの主張の意味がわかってなかった。
何度も書いてきたように、バルガスのピッチングにとってのキーポイントのひとつは「チェンジアップ」であることは、ワカマツとバルガスの両者が認めている。
「城島のコピー捕手」キロスはそんなことすらわからずにゲームでバルガスをリードしようとして、結局DFAになった。
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(1)
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)
2009年6月16日、バークはヘルナンデス完封ゲームでついに「プチ城島問題」を抱えるキロスに実力で引導を渡した。(「キロス問題」まとめつき)
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(1)
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(2)
バルガスは今日5回途中まで投げたが、チェンジアップは全部で6球。全球見てみよう。
今日のドジャース打線は最初からチェンジアップを打ちにきていて、最初はとらえられなかったが、とうとう4回の「連投」でつかまり、5回には「投手になら大丈夫だろうと投げてタイムリー」されていることがわかる。
初回0球
2回2球(レフトフライ、ボール)
3回1球(センターフライ)
4回2球(ブレイクへ2球連続 見送りストライク後、ホームラン)
5回2球(投手カーショウにタイムリー、ファウル)
全部で6球しかないのに、ボールになった1球を除いて、全ての球に打者が手を出してきている。つまり、今日のドジャースの打者にとって、バルガスのチェンジアップは「狙い球のひとつ」だった。ここが肝心。
そして、2回と3回にはチェンジアップでアウトにとれた。それでコネ捕手に心の緩みができたのだろう、4回には、なんとこのゲームで初めてチェンジアップを連投した。
その結果どうなったか。
ホームラン。
そして懲りたのか、しばらくチェンジアップは封印していたが、5回のノーアウト3塁で、「投手だから、投げてみるか」と言わんばかりに、チェンジアップを投げた。
結果。
投手にタイムリー。
完全に気の緩み。
下記のリンクのログを読んで、今日の馬鹿馬鹿しいバルガズのチェンジアップの扱いぶりと、ロブ・ジョンソンのゲームでのチェンジアップの扱いの違いを見るといい。
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(2)
4回表、シアトルはイチロー、ブラニヤンが連打してチャンスをつくった。そこでイニングを終わらせたのは城島のいつものダブルプレー打。
城島の併殺打の多さについては、2007年夏に一時期ア・リーグの併殺打数トップに立ったことがあるといえば十分だ。
ロブ・ジョンソンのことをけなすのに、よくいいのはCERAだけなどという馬鹿がいる。2007年以来の城島の酷いバッティングについては無視しておいて、馬鹿なことを言うものじゃない。せせら笑っておく。
2008年6月13日、1死満塁で併殺打の城島は地元観客から大ブーイングを受ける。
2008年7月23日、延長11回裏サヨナラの好機に城島はまさかの併殺打を打った。
2008年7月30日、城島の送球ミスで同点、キャッチングミスで逆転、あげく投手ローズはキレて退場した。
2009年2月25日、城島は素人相手にランナーズ・オン7打席で3つもの内野ゴロを打った。
2009年3月5日、WBC中国戦2回表無死1,2塁、予想どおりの併殺キングぶり。
心の底から言わせてもらおうか。
裏口入学のダメ捕手城島はメジャーにしがみついた馬鹿としかいいようがないダメ人間。このダメ捕手のフォロアーも、はっきり言っておく。おまえたちは、ただの知ったかぶりの馬鹿だ。
SBO =「S初球 Bボールが O多い ので、僕は配球ができなくて、夜、ひとりでは怖くてトイレに行けない。僕のような偉大なキャッチャーには、初球が自由自在にストライクにできる投手をあてがいたまえ、ワカマツ。」
SBO:
Syokyu Ball ga Ooi node.
This sentense means "Almost of the first pitch went ball tonight, it is not possible to lead, and I cannot go to the rest room alone at night. In a great catcher like me, Wakamatsu, unite the pitcher who can pitch strike freely at first one."
シアトルがこの貯金2をどれだけの苦労をして積み上げたか。
わかっているのか。この裏口入学のコネ捕手。
例えばバークがおまえのようなダメ捕手のDL期間に、最初はどこの馬の骨ともわからない2Aのダメ捕手2号キロスに先を越されても黙々と練習をし、そのダメ捕手2号がダメだとわかってやっとマトモにゲームに出られるようになってチームを支え続けたバークが、どれだけの苦労と努力をもとになけなしのチャンスをつかんだか。
そして、ダメ捕手DL明けといれかわりに彼バークがDFAになり、どんな気分でダメ捕手が自分やロブ・ジョンソンの積み上げた貯金を食いつぶすのを見ているか。
「初球がボールが多いので」?
知るか。甘えたことを言っている場合か。ボケ。
「1死満塁でダブルプレー」がこんなプレーヤーの再登場にはお似合いだ。
バルガス炎上。5回途中降板、5失点。
コーコラン炎上。2失点。
ホームラン打たれまくり。
Seattle vs. LA Dodgers - June 26, 2009 | MLB.com: Gameday
甘えるのもたいがいにしとけ、と、言いたいことは山ほどあるが、まずムカムカする気分を抑えつつ、2点ハッキリさせとかなければならない。
まず球審の判定についてだ。
この前のカードのパドレス戦シリーズでも、だ。3戦ともマスクはロブ・ジョンソンだったが、シアトルがどれだけアンパイアの判定に泣かされたか。
このブログでも何度も書いている。「球審が低目のストレートをとってくれない」と。加えて、イチローの満塁でタイムリーとなるはずだったダブルのファウル判定、イチローのヒットでホームに帰ってきたランナーに捕手が触ってないように見えるアウト判定など、数々の判定に泣かされた。
それでも、だ。ロブ・ジョンソンは「低目をとってくれないので」などと泣き言を言わなかった。シアトルがカードを勝ち越して終わるためにプレーヤー全員が頑張った。
2009年6月24日、低めのストレートのボール判定に悩まされながらも、ロブ・ジョンソンはクロスゲームを逃げ切り、6月の「1点差ゲーム」を7勝2敗とした。
次に投手のコントロールについて。
ゲームを毎日見ている人ならわかると思うが、城島がDLしている間の数々のゲームの中で、シアトルの投手が制球が悪くボールからばかり入るゲーム、イニング、打席など、これまでいくらでもあった。
それどころか、要所で最初の2球が2ボールナッシングになることもザラにあったし、せっかくの0-2からフルカウントになってしまうシチュエーションもザラにあった。
それが野球というものだ。
泣き言を並べたいなら引退することだ。
それでも、だ。
ロブ・ジョンソンやバークが、インタビューで自軍の投手のコントロールについてケチをつけたことなど聞いたことがない。
コネ捕手、甘えるのもたいがいにしろ。
(そして、バルガスにケチばかりつけつつ、コネ捕手を甘やかしてばかりいるワカマツも、残念なことにゲーム後にストライクゾーンが狭いと泣き言をいうバルガスもだが)
さて、今日のゲーム後、アメリカで報道されているのかどうか知らないが、日本のスポーツ新聞の電子版には、城島のこんな馬鹿げた言い訳が一斉に掲載された。
先発バルガスが初回から制球に苦しみ、配球が後手に回った。「ボール先行でインサイドが使いにくくなった。厳しいところを突いてもバッターは振らない。悪循環というか…」
城島1カ月ぶり復帰…惨敗に笑顔なし(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
おいおい。九州の田舎者のオッサン。
嘘も、たいがいにしとけ。
それにプロなら「初球がボール」が「四球」でなく、「長打」を打たれた言い訳にできるのか。
「ボールが先行した」ことが「あわてふためいて、ぬるいストライクを置きにいって、四球より酷い長打にされて負けた」言い訳にできるのか。
「一度ホームランを打たれているバッターに、ボールが先行したら四球で歩かせることも考えもせずに、毎度毎度ストライクを置きにいって、しかも3度も繰り返しホームランされた」ことの言い訳にできるのか。
どこまで自分に甘いんだ。馬鹿捕手。
今日の長打とタイムリーの場面を画像で抜き出しとく。
「ボールが先行で、インコース」がどうたらこうたら、ぬるい言い訳も聞いてあきれる。初回の3ランからして、嘘ときてる。
2回ブレイク 2塁打
初球から3球続けてボール
しかし、打たれたのは
フルカウント後
ちなみに投げた6球全部4シーム
2回エシアー 3ラン
初球ストライク
ホームランを打たれたのは1-1
平行カウント
4回ブレイク ソロホーマー
初球はボール
ホームランを打たれたのは1-1
平行カウント後で
しかも、2球目、3球目と
同じコースに同じ球種、
チェンジアップ連投
5回ケンプ トリプル
打たれたのは初球
しかも明らかにストライク
5回投手のカーショウ
タイムリー
投手にタイムリー、
しかも打たれたのは
チェンジアップ
打たれたのは0-2と
追い込んで3球目。
しかも明らかにストライク
6回エシアー 2ラン
初球ボール
打たれたのは2球目のストライク
同じ球種、同じコース
8回エシアー ソロ
初球から3球続けてボール
打たれたのは3-1からの5球目
さて、まだまだ言い足りないが、こんなことをしていては次のゲームが始まってしまう。
ワカマツについて急いで触れておく。
裏口入学のコネ捕手を好投手バルガスにあてがうとは。ワカマツはやはり、他のことはさておき、こと「キロス問題」、そしてそれに関連する「バルガスのゲームプランうんぬん」の一件については、バルガスの主張の意味がわかってなかった。
何度も書いてきたように、バルガスのピッチングにとってのキーポイントのひとつは「チェンジアップ」であることは、ワカマツとバルガスの両者が認めている。
「城島のコピー捕手」キロスはそんなことすらわからずにゲームでバルガスをリードしようとして、結局DFAになった。
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(1)
2009年6月14日、新加入投手バルガスは、「城島コピー捕手」キロスが出したサイン通り投げ、打たれまくったことを心から後悔した。(2)
2009年6月16日、バークはヘルナンデス完封ゲームでついに「プチ城島問題」を抱えるキロスに実力で引導を渡した。(「キロス問題」まとめつき)
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(1)
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(2)
バルガスは今日5回途中まで投げたが、チェンジアップは全部で6球。全球見てみよう。
今日のドジャース打線は最初からチェンジアップを打ちにきていて、最初はとらえられなかったが、とうとう4回の「連投」でつかまり、5回には「投手になら大丈夫だろうと投げてタイムリー」されていることがわかる。
初回0球
2回2球(レフトフライ、ボール)
3回1球(センターフライ)
4回2球(ブレイクへ2球連続 見送りストライク後、ホームラン)
5回2球(投手カーショウにタイムリー、ファウル)
全部で6球しかないのに、ボールになった1球を除いて、全ての球に打者が手を出してきている。つまり、今日のドジャースの打者にとって、バルガスのチェンジアップは「狙い球のひとつ」だった。ここが肝心。
そして、2回と3回にはチェンジアップでアウトにとれた。それでコネ捕手に心の緩みができたのだろう、4回には、なんとこのゲームで初めてチェンジアップを連投した。
その結果どうなったか。
ホームラン。
そして懲りたのか、しばらくチェンジアップは封印していたが、5回のノーアウト3塁で、「投手だから、投げてみるか」と言わんばかりに、チェンジアップを投げた。
結果。
投手にタイムリー。
完全に気の緩み。
下記のリンクのログを読んで、今日の馬鹿馬鹿しいバルガズのチェンジアップの扱いぶりと、ロブ・ジョンソンのゲームでのチェンジアップの扱いの違いを見るといい。
2009年6月20日、7回QSで3勝目のバルガスは、6月14日キロス批判と対照的にロブ・ジョンソンの「ゲームメイクの上手さ」を称え、チームは5割復帰を果たした。(2)
4回表、シアトルはイチロー、ブラニヤンが連打してチャンスをつくった。そこでイニングを終わらせたのは城島のいつものダブルプレー打。
城島の併殺打の多さについては、2007年夏に一時期ア・リーグの併殺打数トップに立ったことがあるといえば十分だ。
ロブ・ジョンソンのことをけなすのに、よくいいのはCERAだけなどという馬鹿がいる。2007年以来の城島の酷いバッティングについては無視しておいて、馬鹿なことを言うものじゃない。せせら笑っておく。
2008年6月13日、1死満塁で併殺打の城島は地元観客から大ブーイングを受ける。
2008年7月23日、延長11回裏サヨナラの好機に城島はまさかの併殺打を打った。
2008年7月30日、城島の送球ミスで同点、キャッチングミスで逆転、あげく投手ローズはキレて退場した。
2009年2月25日、城島は素人相手にランナーズ・オン7打席で3つもの内野ゴロを打った。
2009年3月5日、WBC中国戦2回表無死1,2塁、予想どおりの併殺キングぶり。
心の底から言わせてもらおうか。
裏口入学のダメ捕手城島はメジャーにしがみついた馬鹿としかいいようがないダメ人間。このダメ捕手のフォロアーも、はっきり言っておく。おまえたちは、ただの知ったかぶりの馬鹿だ。
damejima at 12:29
June 12, 2009
2連勝で勝率5割、地区2位
イチローの2塁打&3塁打・2得点、ラッセル・ブラニヤンの14号ソロ・犠牲フライなどをはじめ、打線が上から下までなかなか活発に機能した。先発オルソンがなんとか5回を初回のスコットの2ランだけにおさえこんで、内容のいい勝ち。イチローのファインプレーも見れて、満足できるゲームだった。アーズマが11セーブ。
Seattle vs. Baltimore - June 11, 2009 | MLB.com: Gameday
関連ビデオ
イチローのファインプレー
イチローのスタンダップ・トリプル
ラッセル・ブラニヤンの特大アーチ
ア・リーグRC27ランキング
(全打者、規定打席到達)
1 Kevin Youkilis BOS 11.14
2 Russell Branyan SEA 9.54
3 Justin Morneau MIN 9.25
4 Mark Teixeira NYY 9.07
5 Jason Bay BOS 8.56
6 Victor Martinez CLE 8.33
7 Torii Hunter LAA 8.31
8 Adam Jones BAL 8.21
9 Carl Crawford TAM 7.63
10 Ichiro Suzuki SEA 7.62
MLB Baseball Batting Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
これでシアトルは4カード連続しての勝ち越し達成。城島が骨折して2週間というハイスピードで、とうとう勝率5割に復帰を果たすことができた。苦手なアウェイゲームでの連勝だけに、めでたい。近くロブ・ジョンソンも復帰するだろうし、6月のゲームはますます楽しみだ。
シアトルの6月のゲームスケジュール
(左下にもリンクあり)
ちなみに、地元紙によると、次カードのコロラド遠征では捕手3人の帯同はせず、ジェイミー・バークがマイナーに落ち、ピッチャーを1人上げてくる模様。くわしくは下記のリンク。
Mariners manager Don Wakamatsu indicated before Thursday's game that one of his three catchers ― likely Jamie Burke ― would be sent back to the minors, while a pitcher would be called up.
Mariners | Russell Branyan's mammoth homer lifts Mariners back to .500 mark | Seattle Times Newspaper
城島DL後の全ゲーム
14ゲーム 9勝5敗
May 26 @OAK L 4-3 ロブ・ジョンソン QS 4
May 27 @OAK W 6-1 ロブ・ジョンソン QS 1
May 29 @LAA W 5-2 ロブ・ジョンソン QS 2
May 30 @LAA W 4-3 ロブ・ジョンソン QS 2
May 31 @LAA L 9-8 キロス 9
Jun 1 BAL L 1-0 ロブ・ジョンソン QS 1
Jun 2 BAL W 8-2 ロブ・ジョンソン QS 2
Jun 3 BAL W 3-2 ロブ・ジョンソン 2
Jun 5 MIN L 2-1 ロブ・ジョンソン QS 1
Jun 6 MIN W 2-1 キロス QS 1
Jun 7 MIN W 4-2 バーク 2
Jun 9 @BAL L 3-1 バーク 3
Jun 10 @BAL W 4-1 バーク QS 1
Jun 11 @BAL W 6-3 キロス 2
ロブ・ジョンソン、バーク、キロスの比較
いうまでもなく、ロブ・ジョンソンのデータがきわだっている。とにかく先発投手をもたせる能力が素晴らしい。
いうなれば彼は「捕手のイニング・イーター」である。
ロブ・ジョンソン
5勝3敗 73回自責点15 CERA 1.85 QS7回
バーク
2勝1敗 26回自責点6 CERA 2.08 QS1回
キロス
2勝1敗 27回自責点13 CERA 4.33 QS1回
イチローの2塁打&3塁打・2得点、ラッセル・ブラニヤンの14号ソロ・犠牲フライなどをはじめ、打線が上から下までなかなか活発に機能した。先発オルソンがなんとか5回を初回のスコットの2ランだけにおさえこんで、内容のいい勝ち。イチローのファインプレーも見れて、満足できるゲームだった。アーズマが11セーブ。
Seattle vs. Baltimore - June 11, 2009 | MLB.com: Gameday
関連ビデオ
イチローのファインプレー
イチローのスタンダップ・トリプル
ラッセル・ブラニヤンの特大アーチ
ア・リーグRC27ランキング
(全打者、規定打席到達)
1 Kevin Youkilis BOS 11.14
2 Russell Branyan SEA 9.54
3 Justin Morneau MIN 9.25
4 Mark Teixeira NYY 9.07
5 Jason Bay BOS 8.56
6 Victor Martinez CLE 8.33
7 Torii Hunter LAA 8.31
8 Adam Jones BAL 8.21
9 Carl Crawford TAM 7.63
10 Ichiro Suzuki SEA 7.62
MLB Baseball Batting Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
これでシアトルは4カード連続しての勝ち越し達成。城島が骨折して2週間というハイスピードで、とうとう勝率5割に復帰を果たすことができた。苦手なアウェイゲームでの連勝だけに、めでたい。近くロブ・ジョンソンも復帰するだろうし、6月のゲームはますます楽しみだ。
シアトルの6月のゲームスケジュール
(左下にもリンクあり)
ちなみに、地元紙によると、次カードのコロラド遠征では捕手3人の帯同はせず、ジェイミー・バークがマイナーに落ち、ピッチャーを1人上げてくる模様。くわしくは下記のリンク。
Mariners manager Don Wakamatsu indicated before Thursday's game that one of his three catchers ― likely Jamie Burke ― would be sent back to the minors, while a pitcher would be called up.
Mariners | Russell Branyan's mammoth homer lifts Mariners back to .500 mark | Seattle Times Newspaper
城島DL後の全ゲーム
14ゲーム 9勝5敗
May 26 @OAK L 4-3 ロブ・ジョンソン QS 4
May 27 @OAK W 6-1 ロブ・ジョンソン QS 1
May 29 @LAA W 5-2 ロブ・ジョンソン QS 2
May 30 @LAA W 4-3 ロブ・ジョンソン QS 2
May 31 @LAA L 9-8 キロス 9
Jun 1 BAL L 1-0 ロブ・ジョンソン QS 1
Jun 2 BAL W 8-2 ロブ・ジョンソン QS 2
Jun 3 BAL W 3-2 ロブ・ジョンソン 2
Jun 5 MIN L 2-1 ロブ・ジョンソン QS 1
Jun 6 MIN W 2-1 キロス QS 1
Jun 7 MIN W 4-2 バーク 2
Jun 9 @BAL L 3-1 バーク 3
Jun 10 @BAL W 4-1 バーク QS 1
Jun 11 @BAL W 6-3 キロス 2
ロブ・ジョンソン、バーク、キロスの比較
いうまでもなく、ロブ・ジョンソンのデータがきわだっている。とにかく先発投手をもたせる能力が素晴らしい。
いうなれば彼は「捕手のイニング・イーター」である。
ロブ・ジョンソン
5勝3敗 73回自責点15 CERA 1.85 QS7回
バーク
2勝1敗 26回自責点6 CERA 2.08 QS1回
キロス
2勝1敗 27回自責点13 CERA 4.33 QS1回
damejima at 11:34
ボルチモア遠征第3戦が雨で中断していた時間を利用して、アーズマの「サンデー・フェリックス」発言の意味を、今日のオルソンのピッチングをサンプルに考えてみた。(現在は3ベースを打ったイチローが生還したところ)
まずは重要なアーズマの「サンデー・フェリックス」発言をあらかじめ読んでおいてもらおう。
Steve Kelley | Mariners need more of Sunday's Felix Hernandez | Seattle Times Newspaper
(原文)
"He was going right after guys," said closer David Aardsma, who picked up his sixth save with a scoreless ninth. "I think in his last couple of outings he was trying to pitch around guys a little bit more. Trying to throw stuff on the corners. (後略)"
(粗訳)
「彼(=5月24日のヘルナンデス)は打者をうまく打ちとっていたねぇ」と、9回を無得点に抑え、6つ目ののセーブを得たクローザー、デイビッド・アーズマはいう。「僕が思うに、最近数試合の登板の彼はね、もっとギリギリに投げよう、投げようとしていた。球種をコーナーに集めようとも試みていた。
2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。」
正確な話は原文を読んでもらうとして、アーズマの話のポイントは、城島が捕手をつとめたヘルナンデスのゲームが3登板つづけて連敗していた当時の「ピッチングの窮屈さ」をハッキリ指摘しつつ、それと好対照のゲームとして、5月24日のゲームでロブ・ジョンソンが捕手をつとめたヘルナンデスが実にのびのびとピッチングできていたことを対比してみせたことにある。
2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。
ここで、今日のオルソンの2回の四球の場面を見てもらおう。
この時点でスコアは0-2。1回裏にはやくも1番のロバーツと並んで打たせてはいけない好打者4番DHスコットにアウトコースぎりぎりの球を2ランされている。
下に挙げた画像は2回先頭打者のキャッチャーのゾーンの打席。ゾーンは打率.205の打者で、まったく怖い打者ではない。にもかかわらず、ノーアウトで四球で歩かせてしまい、次打者にシングルを打たれ、ノーアウト1,2塁のピンチを招いてしまう。
このときのピッチャーオルソンの立ち上がりの「ひとりよがりぶり」は、下の画像の配球を見ればわかるはずだ。「ひとりよがり」と断定的にコメントする理由は、今日のゲームデイで3回までの打者への全投球をよく見て確かめてほしい。
最初の40球が20ボール20ストライクだったように、これではボールが多すぎる。
「ボールが多すぎる」という場合、普通は「投手のコントロールが悪い」という意味になることが多いが、オルソンはそうではない。ここが重要なポイントだ。むしろ、彼はコントロールはいい。制球がいいのに、ボールが多いのだ。
(先日の松坂の登板などでも、5イニングで8三振くらい奪っているにもかかわらず、5失点でKOされたりしている。ここらへんの話は機会があれば書いてみるつもり)
その後、データでみると2回のストライクが増えていくが、それはボール球をたくさんファウルされたためにストライクとカウントされているためで、オルソンが多くのストライクを投げたわけではない。
Seattle vs. Baltimore - June 11, 2009 | MLB.com: Gameday
2回裏 先頭打者ゾーン
四球
この画像からわかるように、球はどれもこれもストライクゾーンの4隅を狙っている。オルソンという投手は「ものすごくコーナーをつきたがる投手」なのだ。ここも城島のリードのダメさ加減を考える上で重要なポイントのひとつだ。
また、このオルソン、このあいだの貧打で負けたゲームで「僕は今日の投球について何も恥じることはない」とコメントしているように、なかなか負けん気の強い性格の投手でもあるようだ。この強気な癖にピンチには弱い性格面も、なかなか城島に通じるものがある。
彼のような、球威はないがコントロールでかわしていく投手にしてみれば先頭のゾーンへのフォアボールは「アンパイアがストライクをとらないのがいけない。僕の球はコーナーをきちんとついているのだし、問題はない」とでも思うかもしれない。
しかし、打率2割の8番キャッチャーへの配球にしてはちょっと狙いが窮屈すぎて、かえって四球にしてしまっている。
これこそ、アーズマが指摘する「窮屈なピッチング」の典型的パターンであり、まさに城島がキャッチャーをつとめるゲームの大きな欠陥のひとつでもあると、当ブログでは指摘しておく。
「コーナーをついているから間違ってない」というのは、野球では必ずしも正しくなどない。ピッチャーの仕事は「アウトをとること」であり、「コーナーをつくかどうか」は方法論であって、それ自身は目的ではない。
それなのに、打率2割の先頭の8番バッターにここまでの「窮屈なピッチング」をして、フォアボールにしてしまうような、シチュエーションにあわない神経質な投球は、投手、特に先発投手にとって、必須のものではない。
現に、1回にスコットに打たれた2ランも、アウトコースいっぱいの球である。
いくらゾーンぎりぎりに球を投げようと、「ランナーが出たらアウトコースにストレート系が来る」とか、「カウントが悪くなれば、コーナーいっぱいにストレート系が来る」とか、打者側がわかってしまえば、優秀なスラッガーには長打されてしまうのである。
前述のゾーンを歩かせた場面は、たとえキャッチャーがキロスでなく城島でも、ほとんど同じような配球をすると考える。
こういう、「コーナーをついたのにホームラン」とか、「コーナーをついているのに四球」とか、そういうおかしな甘えは美学でもなんでもない。プロのベースボールには必要ない。
そういうのは日本の九州の田舎ででもやってもらえばいい。
1回 スコットの2ラン
アウトコースの4シーム。流し打ちのホームランボール。腕を伸ばして打てる、打者にとって絶好のコース。
7回裏 マーケイキス
ダブル
投手はオルソンではなく、ジャクバスカス。スコットの2ランと同じアウトコースいっぱいの球。流し打たれてツーベース。2、3塁のピンチ。
まずは重要なアーズマの「サンデー・フェリックス」発言をあらかじめ読んでおいてもらおう。
Steve Kelley | Mariners need more of Sunday's Felix Hernandez | Seattle Times Newspaper
(原文)
"He was going right after guys," said closer David Aardsma, who picked up his sixth save with a scoreless ninth. "I think in his last couple of outings he was trying to pitch around guys a little bit more. Trying to throw stuff on the corners. (後略)"
(粗訳)
「彼(=5月24日のヘルナンデス)は打者をうまく打ちとっていたねぇ」と、9回を無得点に抑え、6つ目ののセーブを得たクローザー、デイビッド・アーズマはいう。「僕が思うに、最近数試合の登板の彼はね、もっとギリギリに投げよう、投げようとしていた。球種をコーナーに集めようとも試みていた。
2009年5月24日、デイビッド・アーズマが「ヘルナンデスがロブ・ジョンソンと組むゲームと、城島と組むゲームの大きな違い」を初めて証言した。」
正確な話は原文を読んでもらうとして、アーズマの話のポイントは、城島が捕手をつとめたヘルナンデスのゲームが3登板つづけて連敗していた当時の「ピッチングの窮屈さ」をハッキリ指摘しつつ、それと好対照のゲームとして、5月24日のゲームでロブ・ジョンソンが捕手をつとめたヘルナンデスが実にのびのびとピッチングできていたことを対比してみせたことにある。
2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。
ここで、今日のオルソンの2回の四球の場面を見てもらおう。
この時点でスコアは0-2。1回裏にはやくも1番のロバーツと並んで打たせてはいけない好打者4番DHスコットにアウトコースぎりぎりの球を2ランされている。
下に挙げた画像は2回先頭打者のキャッチャーのゾーンの打席。ゾーンは打率.205の打者で、まったく怖い打者ではない。にもかかわらず、ノーアウトで四球で歩かせてしまい、次打者にシングルを打たれ、ノーアウト1,2塁のピンチを招いてしまう。
このときのピッチャーオルソンの立ち上がりの「ひとりよがりぶり」は、下の画像の配球を見ればわかるはずだ。「ひとりよがり」と断定的にコメントする理由は、今日のゲームデイで3回までの打者への全投球をよく見て確かめてほしい。
最初の40球が20ボール20ストライクだったように、これではボールが多すぎる。
「ボールが多すぎる」という場合、普通は「投手のコントロールが悪い」という意味になることが多いが、オルソンはそうではない。ここが重要なポイントだ。むしろ、彼はコントロールはいい。制球がいいのに、ボールが多いのだ。
(先日の松坂の登板などでも、5イニングで8三振くらい奪っているにもかかわらず、5失点でKOされたりしている。ここらへんの話は機会があれば書いてみるつもり)
その後、データでみると2回のストライクが増えていくが、それはボール球をたくさんファウルされたためにストライクとカウントされているためで、オルソンが多くのストライクを投げたわけではない。
Seattle vs. Baltimore - June 11, 2009 | MLB.com: Gameday
2回裏 先頭打者ゾーン
四球
この画像からわかるように、球はどれもこれもストライクゾーンの4隅を狙っている。オルソンという投手は「ものすごくコーナーをつきたがる投手」なのだ。ここも城島のリードのダメさ加減を考える上で重要なポイントのひとつだ。
また、このオルソン、このあいだの貧打で負けたゲームで「僕は今日の投球について何も恥じることはない」とコメントしているように、なかなか負けん気の強い性格の投手でもあるようだ。この強気な癖にピンチには弱い性格面も、なかなか城島に通じるものがある。
彼のような、球威はないがコントロールでかわしていく投手にしてみれば先頭のゾーンへのフォアボールは「アンパイアがストライクをとらないのがいけない。僕の球はコーナーをきちんとついているのだし、問題はない」とでも思うかもしれない。
しかし、打率2割の8番キャッチャーへの配球にしてはちょっと狙いが窮屈すぎて、かえって四球にしてしまっている。
これこそ、アーズマが指摘する「窮屈なピッチング」の典型的パターンであり、まさに城島がキャッチャーをつとめるゲームの大きな欠陥のひとつでもあると、当ブログでは指摘しておく。
「コーナーをついているから間違ってない」というのは、野球では必ずしも正しくなどない。ピッチャーの仕事は「アウトをとること」であり、「コーナーをつくかどうか」は方法論であって、それ自身は目的ではない。
それなのに、打率2割の先頭の8番バッターにここまでの「窮屈なピッチング」をして、フォアボールにしてしまうような、シチュエーションにあわない神経質な投球は、投手、特に先発投手にとって、必須のものではない。
現に、1回にスコットに打たれた2ランも、アウトコースいっぱいの球である。
いくらゾーンぎりぎりに球を投げようと、「ランナーが出たらアウトコースにストレート系が来る」とか、「カウントが悪くなれば、コーナーいっぱいにストレート系が来る」とか、打者側がわかってしまえば、優秀なスラッガーには長打されてしまうのである。
前述のゾーンを歩かせた場面は、たとえキャッチャーがキロスでなく城島でも、ほとんど同じような配球をすると考える。
こういう、「コーナーをついたのにホームラン」とか、「コーナーをついているのに四球」とか、そういうおかしな甘えは美学でもなんでもない。プロのベースボールには必要ない。
そういうのは日本の九州の田舎ででもやってもらえばいい。
1回 スコットの2ラン
アウトコースの4シーム。流し打ちのホームランボール。腕を伸ばして打てる、打者にとって絶好のコース。
7回裏 マーケイキス
ダブル
投手はオルソンではなく、ジャクバスカス。スコットの2ランと同じアウトコースいっぱいの球。流し打たれてツーベース。2、3塁のピンチ。
damejima at 10:22
June 09, 2009
城島が骨折してスタメンにいないおかげで、5月26日以降7勝4敗と好調のシアトルはこんな記録を達成することができた。2009年ア・リーグの最小失点記録(現地6月7日現在)である。5ゲームでの最小失点8は、かつてのセイバーの総本山オークランドと並んで、第1位。10ゲームで25失点も、リーグ第2位の記録。
さすがロブ・ジョンソンである。キロスとバークも頑張った。
まぁそれはいいとして、その8失点の5ゲームが3勝2敗なのはいただけない。総得点14はあまりにも少なすぎる。第1位タイで、あまり得点力がないオークランドの、そのまた半分しかない。
ロブ・ジョンソンの全出場ゲームログ
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
城島の全出場ゲームログ
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009 ア・リーグ 最小失点記録 ベスト5
5ゲーム
(チーム名 開始日・終了日 勝敗 総得点 総失点の順)
OAK 2009-06-03 2009-06-07 5-0 33 8
SEA 2009-06-01 2009-06-06 3-2 14 8
OAK 2009-06-02 2009-06-06 5-0 35 8
TBR 2009-05-30 2009-06-04 4-1 25 9
DET 2009-05-05 2009-05-10 4-1 19 9
SEA 2009-06-02 2009-06-07 4-1 18 9
LAA 2009-05-07 2009-05-12 4-1 18 9
CHW 2009-05-22 2009-05-26 4-1 30 9
10ゲーム
CHW 2009-05-22 2009-06-01 8-2 60 23
SEA 2009-05-27 2009-06-07 7-3 41 25
DET 2009-05-15 2009-05-25 8-2 68 26
TOR 2009-05-09 2009-05-19 7-3 42 26
SEA 2009-05-26 2009-06-06 6-4 40 27
まぁ、参考までに、最多失点を記録した時期もあげておく。いわずとしれたコネ捕手さんの復帰後ゲームばかりがズラリと並んでいる。
それはそうだろう。5月1日に復帰してきてからの失点はこうなのだから。
7 7 6 9 11 9 7 6 4 5 2 10 6
最初の2ゲームなどは勝ちゲームだが、それでも7失点して8−7のクロスゲームになってしまっている。
2009 シアトル 最多失点記録 ベスト5
5ゲーム
SEA 2009-05-05 2009-05-09 0-5 10 39
SEA 2009-05-08 2009-05-13 1-4 17 36
SEA 2009-05-04 2009-05-08 0-5 9 36
SEA 2009-05-06 2009-05-10 1-4 13 35
SEA 2009-05-07 2009-05-12 1-4 13 33
10ゲーム
SEA 2009-05-03 2009-05-13 2-8 34 68
SEA 2009-04-29 2009-05-09 2-8 36 68
SEA 2009-05-02 2009-05-12 2-8 31 65
SEA 2009-05-01 2009-05-10 3-7 38 65
SEA 2009-05-04 2009-05-14 1-9 28 64
さすがロブ・ジョンソンである。キロスとバークも頑張った。
まぁそれはいいとして、その8失点の5ゲームが3勝2敗なのはいただけない。総得点14はあまりにも少なすぎる。第1位タイで、あまり得点力がないオークランドの、そのまた半分しかない。
ロブ・ジョンソンの全出場ゲームログ
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
城島の全出場ゲームログ
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009 ア・リーグ 最小失点記録 ベスト5
5ゲーム
(チーム名 開始日・終了日 勝敗 総得点 総失点の順)
OAK 2009-06-03 2009-06-07 5-0 33 8
SEA 2009-06-01 2009-06-06 3-2 14 8
OAK 2009-06-02 2009-06-06 5-0 35 8
TBR 2009-05-30 2009-06-04 4-1 25 9
DET 2009-05-05 2009-05-10 4-1 19 9
SEA 2009-06-02 2009-06-07 4-1 18 9
LAA 2009-05-07 2009-05-12 4-1 18 9
CHW 2009-05-22 2009-05-26 4-1 30 9
10ゲーム
CHW 2009-05-22 2009-06-01 8-2 60 23
SEA 2009-05-27 2009-06-07 7-3 41 25
DET 2009-05-15 2009-05-25 8-2 68 26
TOR 2009-05-09 2009-05-19 7-3 42 26
SEA 2009-05-26 2009-06-06 6-4 40 27
まぁ、参考までに、最多失点を記録した時期もあげておく。いわずとしれたコネ捕手さんの復帰後ゲームばかりがズラリと並んでいる。
それはそうだろう。5月1日に復帰してきてからの失点はこうなのだから。
7 7 6 9 11 9 7 6 4 5 2 10 6
最初の2ゲームなどは勝ちゲームだが、それでも7失点して8−7のクロスゲームになってしまっている。
2009 シアトル 最多失点記録 ベスト5
5ゲーム
SEA 2009-05-05 2009-05-09 0-5 10 39
SEA 2009-05-08 2009-05-13 1-4 17 36
SEA 2009-05-04 2009-05-08 0-5 9 36
SEA 2009-05-06 2009-05-10 1-4 13 35
SEA 2009-05-07 2009-05-12 1-4 13 33
10ゲーム
SEA 2009-05-03 2009-05-13 2-8 34 68
SEA 2009-04-29 2009-05-09 2-8 36 68
SEA 2009-05-02 2009-05-12 2-8 31 65
SEA 2009-05-01 2009-05-10 3-7 38 65
SEA 2009-05-04 2009-05-14 1-9 28 64
damejima at 03:40
June 08, 2009
ミネソタとのシリーズが2勝1敗と勝ち越して終わった。
労の多いゲームばかりだったが、これでついに借金1までこぎつけた。
3人の違う捕手が受けるという、ちょっと変わったシリーズだったが、やはりゲームのスムーズさ、ランナーが出た後の不安の少なさという点で、ロブ・ジョンソン先発のメリットの大きさを再認識した。
Minnesota vs. Seattle - June 7, 2009 | MLB.com: Gameday
ベダードはQSこそできなかったものの、これで5勝目。今日のベダードがQSできなかった原因のひとつは、球審のジャッジ。あまりにもバラついたジャッジにバッテリーがなかなか対応できず、球数が増えた。
カーブを得意にするベダードにとって、ベース上を横切る球、低めに決まる球は生命線なのだが、この日のゲームの球審は明らかにメジャーらしからぬ高すぎるストライクゾーンで、ベースを横切る変化球、低めに対して異常に辛く、失点イニングでも四球を連発「させられて」しまった。
チームERAは3.74というハイスコアのままで、ア・リーグNo.1をキープ。チーム打撃の貧しい現状を考慮すれば、高い防御率をキープするのはいまや必須なのはわかりきっているが、そのために必要な人材、特に必要な捕手が誰なのか、いらない捕手が誰なのか、もはや言葉にするまでもない。城島以外の3人が捕手を勤めるというこの珍しいシリーズで、城島など、もう、このチームに全く必要ないことはアメリカのファンやメディアにも十分理解できたことだろう。
ロブ・ジョンソンは5日のナイターで打球が足に当たってずいぶん痛がっていたが、いちおう大事をとって、このあとのボルチモアの遠征も少しゲームを休むらしい。そのためにマイナーから、2007シーズンに控え捕手として好成績を収めていたバークがひさびさにコールアップされてきた。ここからの数ゲームはキロス、バークという予定外の捕手2人で回すことになるのか?
今日のシリーズについてミネソタ側では、現在ア・リーグの防御率ランキングベスト10に入っているシアトルの3人の主力SP(先発投手)と連戦する「得点はかなり困難なシリーズになる」とわかっていた。
シアトルの先発投手陣を牽引してきた最近のロブ・ジョンソンの驚異的な仕事ぶり、シアトルの先発のレベルの高さは、既に他チームにも情報として浸透したのである。実際ミネソタはこの3ゲームでわずか4点しか取れなかった。
Coming into this series with the Mariners, the Twins knew it might be a difficult task to score runs. Facing the trio of Seattle's hottest starters -- Felix Hernandez, Jarrod Washburn and Erik Bedard -- the club knew it would take a strong offensive effort to come out with victories.
Slowey struggles as Twins drop finale | twinsbaseball.com: News
ミネソタ側記事では「シアトルは得点圏に17回もランナーを進めて一度も得点してない」のに、そんなチームに負けたと嘆くのだけれども、彼らだって「24回も得点圏にランナーを進めておいて、2度しか得点してない」のだから、お互い様である。
今日のゲームについてたまたまホームランが出たか出ないかの「両軍の偶然の差」が今日のゲームの勝敗を決めた、などと書いているヘボなライターをたくさん見たが、それは大間違いだ。
まずはシアトルのこのデータを見てもらいたい。
Sortable Team Stats | Mariners.com: Stats
シアトルの防御率はたしかにア・リーグ1位だが、ではランナーを出していないかというと、OBA(被出塁率)や、WHIP(=Walks plus Hits per Innings Pitched、イニングあたりの与四球+被安打の率)では、他チームとそれほど変わりばえしない。というか、そんなデータを見るより、ゲームを毎日見ているファンなら、もう、うんざりするほど毎回ランナーが出ていることは誰でも知っている(苦笑)。
むしろ防御率を保つのに大きな効果が出ているのは、被長打率や被ホームラン数。
特に被長打率は、トップのチームとボトムのチームでは1割ほども差のある偏差の大きい数値だが、シアトルは他チームより、かなり数値がいい。
長打が少ないから、例えばたとえシングルヒットを2本続けて(または四球の後にシングルとか)打たれても、焦らずに守りさえすれば失点せずにすますことができる。投手陣の能力があるからである。逆に言えば、シアトルの失点はエラーがらみなことも少なくない。
ライトとセンターの肩や守備の良さはランナーを3塁に進ませないために、かなり重要だ。ランナー1塁の場面からイチローの前に転がるライト前ヒットでランナー1、3塁になるのを防げた、というのは典型的なケースで、見えないファインプレーである。
また「ダブルプレー成功」もシアトルではゲームでの必須ファクターだ。ダブルプレーをとれるロブ・ジョンソンのリードの存在はかなり大きい。またダブルプレーでの内野のミスは許されないのは当然で、二遊間の確実な守備はシアトルの失点減少に絶対に欠かせない。1塁手のブラニヤンのキャッチングは信頼性がある。
要は、「ランナーを出されはする。だが、長打を徹底して抑え込みながら、結果的に0点で抑える」そういうチームカラーが定着しつつある、ということ。もちろん、このカラーを作ったのは裏口入学のコネ捕手さんでないことは言うまでもない。このチームカラーの維持のためには、キャッチャーは誰でもいいわけがない。
コネ捕手さんの特徴は「一度ランナーが出ると極端にリードが単調になり、ズルズル、ズルズル連打され、四球を出し、大量得点される。大敗が決まった後は、大振りスイングでホームランを狙い、ドンデン返しだけを狙って、雑なゲームをする」という、全く別のカラーだ。2009年の、この緻密なチームカラーとは無関係だ。
もうひとつ、ホームランということに関して。
今日のゲームで自称シアトルファンを気取りの人ですら「なになに、バーク、2安打? 1本はホームラン?・・マグレだろう・・・」などとビックリしている人がいるようだが、ホームランはともかく、バークのバッティング自体を侮るのは全くもって見当違いもいいところ。
彼が控え捕手をつとめた2007シーズンは、OPS1.000なんていう好調な4月から始まって、シーズン43ゲームという少ないゲーム数ではあるが、月間まともにゲームに出るのは数試合という厳しい環境の中で、とうとう3割打ったままシーズンを終えている。
もともとバークは捕手としてはそれなりにいい打撃センスの持ち主なのだ。
Jamie Burke Career Statistics | Mariners.com: Stats
今日のゲームでも本当はむしろホームランより、その打席の、ホームランの前に空振りしたスイングのシャープさ、あるいはホームランを打ったときの1塁へのランニングの速さを見ておくべきだ。
どうやら彼はマイナーで何もせずに漫然と過ごしていたわけではなさそう。スイングがかなりシャープになっているし、なにより、あれほど鈍足だった彼のランニングがかなり改善されている。正直、驚かされた。あまり多くのチャンスはないかもしれないが、苦労人バークの今後に期待したい。
「城島問題」を語る上でも、いつもバークの2007年のことも書き加えなければと思っていたが、今まできちんと触れていない。書き加えていかないと、彼に対して失礼になってしまう。今後の課題としたい。
2007年バーク 月別打撃
4月 14打数5安打
5月 14打数4安打
6月 21打数10安打
7月 20打数4安打
8月 19打数4安打
9月 25打数7安打
シーズン 113打数34安打7四球 2塁打8本 12打点
AVG.301 SLG.398 OBP.363 OPS.761
バーク 2007年全出場ゲームログ
Jamie Burke Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
この2007シーズンの正捕手城島のシーズン打率だが、見た目.287ということになっている。この「妙な」数字のせいか、「シーズン通してそこそこの高打率を残した、チームにバットでも貢献した」と、2007年の城島の打撃の酷さを勘違いしている、データに暗いお馬鹿さんがいる。
だが、実はこの久々のポストシーズン進出の可能性もあったほど調子がよかった2007年のシアトルにとって、城島のバットの貢献はシーズン開始後ほんの2ヶ月間くらいでしかない。
6月後半から7月、8月前半にかけての連続した2ヶ月の打撃の中身は、それはそれはお粗末で酷いものだった。なにせ、この2ヶ月もの長期に渡って続いた特大級スランプの間、打率はわずか.198しかないのである。
併殺打数がア・リーグで3位だかになったのも、このシーズン。どれだけのランナー、得点圏ランナーが城島のせいで無駄になったことか。地区優勝やポストシーズン進出がかかった勝負どころの夏、城島は打線の邪魔者でしかなかった。城島のシーズン打率.287などという嘘くさい数字は、ポストシーズンに行けないことが確定してからの消化ゲームの中で稼いで帳尻あわせしただけなのである。
この2007年夏の城島の酷い打撃成績はただのスランプではないことは、2008年のシーズン打率で証明されている。
勘違いしてはいけない。
2007年というシーズンはシアトルにとって「城島がチームを牽引したシーズン」などではなく、「チームのポストシーズン行きを、城島(やセクソンなどの不良債権たち)が足をひっぱった」、そういうシーズンなのである。
このシーズンに「攻守両面で城島に足をひっぱられ続けた経験を持つ」投手陣たちが、信頼など置くわけがない。城島の3年契約で最も唖然としたのは、おそらく彼らだろう。
ブログ主も2008年の春、このコネ捕手が「自分がチームリーダーとしてチームを引っ張っていく」などと、とんでもない勘違い発言したのを見て唖然としたのを、よく覚えている。
2007年城島 月別打撃
打率 OBP SLG OPS
4月 .327 .375 .558 .933
5月 .310 .327 .500 .827
6月 .268 .326 .378 .704
(6月後半 38打数7安打 打率.184)
7月 .191 .217 .326 .543 月間89打数17安打
8月 .375 .402 .568 .970
(8月前半 40打数9安打 打率.225)
9月 .257 .300 .284 .584
城島 2007年全出場ゲームログ
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2007年 城島とバーク
打撃・CERA比較(2007年開幕から8/18まで)
このシーズンの城島とバークの各種の成績の間に、2009シーズンの城島とロブ・ジョンソンほどの大差がつかないのは、バークがロブ・ジョンソンのように連続出場する機会になかなか恵まれなかったため、ということもある。切れ切れにでなく、まとまった出場機会を与えられていたら、バークもロブ・ジョンソンの「先発ERA2点の差」ほどではなくとも、もっと城島との差を開くことができただろう。
OPS RC27 CERA
城島 .746 4.12 4.88
バーク .801 5.34 3.65
チーム .758 4.94 4.61
2007年城島
シチュエーション別打撃成績(8/18まで)
ランナーなし 195打数62安打 7打点(HR7本)
あり 171打数38安打 39打点 打率.222
1塁 66打数15安打
打率.227 OBP.301 OPS.710(9併殺)
2塁 42打数10安打 9打点 打率.238
3塁 8打数0安打
1,2塁 30打数6安打 6打点(3併殺)打率.200 OPS.594
1,3塁 11打数3安打 3打点(2併殺)
2,3塁 5打数1安打 4打点
満塁 9打数3安打 11打点(4併殺 HR2)
2007年城島
ランナーズ・オン打撃(8/18まで)
RC27 4.12
ランナーズオン打率 .222(ほぼスタメン最下位)
ランナーズオンOBP .280
(スタメン最下位 他に2割台はロペスのみ)
ランナーズオン併殺 18併殺
(スタメンダントツワースト、アリーグワースト3位タイ)
得点圏併殺 9併殺
(満塁4回 1・2塁3回 1・3塁2回)
3塁走者(無死、1死)時 6併殺
BB/PA(打席あたり四球率) .031(スタメン最下位)
2007年城島
ランナー1塁での打撃成績(8/18まで)
ランナー1塁で打席に入ると、約6.5打数に1回、15%は併殺打
66打数15安打5四球
打率 .227
OBP .301
OPS .710
9併殺
2007年城島
得点圏 打撃成績(8/18まで)
105打数23安打 3HR 33打点 5四球
9併殺(満塁×4 1・2塁×3 1・3塁×2)
打率 .219
OBP .265
SLG .371
OPS .636
労の多いゲームばかりだったが、これでついに借金1までこぎつけた。
3人の違う捕手が受けるという、ちょっと変わったシリーズだったが、やはりゲームのスムーズさ、ランナーが出た後の不安の少なさという点で、ロブ・ジョンソン先発のメリットの大きさを再認識した。
Minnesota vs. Seattle - June 7, 2009 | MLB.com: Gameday
ベダードはQSこそできなかったものの、これで5勝目。今日のベダードがQSできなかった原因のひとつは、球審のジャッジ。あまりにもバラついたジャッジにバッテリーがなかなか対応できず、球数が増えた。
カーブを得意にするベダードにとって、ベース上を横切る球、低めに決まる球は生命線なのだが、この日のゲームの球審は明らかにメジャーらしからぬ高すぎるストライクゾーンで、ベースを横切る変化球、低めに対して異常に辛く、失点イニングでも四球を連発「させられて」しまった。
チームERAは3.74というハイスコアのままで、ア・リーグNo.1をキープ。チーム打撃の貧しい現状を考慮すれば、高い防御率をキープするのはいまや必須なのはわかりきっているが、そのために必要な人材、特に必要な捕手が誰なのか、いらない捕手が誰なのか、もはや言葉にするまでもない。城島以外の3人が捕手を勤めるというこの珍しいシリーズで、城島など、もう、このチームに全く必要ないことはアメリカのファンやメディアにも十分理解できたことだろう。
ロブ・ジョンソンは5日のナイターで打球が足に当たってずいぶん痛がっていたが、いちおう大事をとって、このあと
今日のシリーズについてミネソタ側では、現在ア・リーグの防御率ランキングベスト10に入っているシアトルの3人の主力SP(先発投手)と連戦する「得点はかなり困難なシリーズになる」とわかっていた。
シアトルの先発投手陣を牽引してきた最近のロブ・ジョンソンの驚異的な仕事ぶり、シアトルの先発のレベルの高さは、既に他チームにも情報として浸透したのである。実際ミネソタはこの3ゲームでわずか4点しか取れなかった。
Coming into this series with the Mariners, the Twins knew it might be a difficult task to score runs. Facing the trio of Seattle's hottest starters -- Felix Hernandez, Jarrod Washburn and Erik Bedard -- the club knew it would take a strong offensive effort to come out with victories.
Slowey struggles as Twins drop finale | twinsbaseball.com: News
ミネソタ側記事では「シアトルは得点圏に17回もランナーを進めて一度も得点してない」のに、そんなチームに負けたと嘆くのだけれども、彼らだって「24回も得点圏にランナーを進めておいて、2度しか得点してない」のだから、お互い様である。
今日のゲームについてたまたまホームランが出たか出ないかの「両軍の偶然の差」が今日のゲームの勝敗を決めた、などと書いているヘボなライターをたくさん見たが、それは大間違いだ。
まずはシアトルのこのデータを見てもらいたい。
Sortable Team Stats | Mariners.com: Stats
シアトルの防御率はたしかにア・リーグ1位だが、ではランナーを出していないかというと、OBA(被出塁率)や、WHIP(=Walks plus Hits per Innings Pitched、イニングあたりの与四球+被安打の率)では、他チームとそれほど変わりばえしない。というか、そんなデータを見るより、ゲームを毎日見ているファンなら、もう、うんざりするほど毎回ランナーが出ていることは誰でも知っている(苦笑)。
むしろ防御率を保つのに大きな効果が出ているのは、被長打率や被ホームラン数。
特に被長打率は、トップのチームとボトムのチームでは1割ほども差のある偏差の大きい数値だが、シアトルは他チームより、かなり数値がいい。
長打が少ないから、例えばたとえシングルヒットを2本続けて(または四球の後にシングルとか)打たれても、焦らずに守りさえすれば失点せずにすますことができる。投手陣の能力があるからである。逆に言えば、シアトルの失点はエラーがらみなことも少なくない。
ライトとセンターの肩や守備の良さはランナーを3塁に進ませないために、かなり重要だ。ランナー1塁の場面からイチローの前に転がるライト前ヒットでランナー1、3塁になるのを防げた、というのは典型的なケースで、見えないファインプレーである。
また「ダブルプレー成功」もシアトルではゲームでの必須ファクターだ。ダブルプレーをとれるロブ・ジョンソンのリードの存在はかなり大きい。またダブルプレーでの内野のミスは許されないのは当然で、二遊間の確実な守備はシアトルの失点減少に絶対に欠かせない。1塁手のブラニヤンのキャッチングは信頼性がある。
要は、「ランナーを出されはする。だが、長打を徹底して抑え込みながら、結果的に0点で抑える」そういうチームカラーが定着しつつある、ということ。もちろん、このカラーを作ったのは裏口入学のコネ捕手さんでないことは言うまでもない。このチームカラーの維持のためには、キャッチャーは誰でもいいわけがない。
コネ捕手さんの特徴は「一度ランナーが出ると極端にリードが単調になり、ズルズル、ズルズル連打され、四球を出し、大量得点される。大敗が決まった後は、大振りスイングでホームランを狙い、ドンデン返しだけを狙って、雑なゲームをする」という、全く別のカラーだ。2009年の、この緻密なチームカラーとは無関係だ。
もうひとつ、ホームランということに関して。
今日のゲームで自称シアトルファンを気取りの人ですら「なになに、バーク、2安打? 1本はホームラン?・・マグレだろう・・・」などとビックリしている人がいるようだが、ホームランはともかく、バークのバッティング自体を侮るのは全くもって見当違いもいいところ。
彼が控え捕手をつとめた2007シーズンは、OPS1.000なんていう好調な4月から始まって、シーズン43ゲームという少ないゲーム数ではあるが、月間まともにゲームに出るのは数試合という厳しい環境の中で、とうとう3割打ったままシーズンを終えている。
もともとバークは捕手としてはそれなりにいい打撃センスの持ち主なのだ。
Jamie Burke Career Statistics | Mariners.com: Stats
今日のゲームでも本当はむしろホームランより、その打席の、ホームランの前に空振りしたスイングのシャープさ、あるいはホームランを打ったときの1塁へのランニングの速さを見ておくべきだ。
どうやら彼はマイナーで何もせずに漫然と過ごしていたわけではなさそう。スイングがかなりシャープになっているし、なにより、あれほど鈍足だった彼のランニングがかなり改善されている。正直、驚かされた。あまり多くのチャンスはないかもしれないが、苦労人バークの今後に期待したい。
「城島問題」を語る上でも、いつもバークの2007年のことも書き加えなければと思っていたが、今まできちんと触れていない。書き加えていかないと、彼に対して失礼になってしまう。今後の課題としたい。
2007年バーク 月別打撃
4月 14打数5安打
5月 14打数4安打
6月 21打数10安打
7月 20打数4安打
8月 19打数4安打
9月 25打数7安打
シーズン 113打数34安打7四球 2塁打8本 12打点
AVG.301 SLG.398 OBP.363 OPS.761
バーク 2007年全出場ゲームログ
Jamie Burke Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
この2007シーズンの正捕手城島のシーズン打率だが、見た目.287ということになっている。この「妙な」数字のせいか、「シーズン通してそこそこの高打率を残した、チームにバットでも貢献した」と、2007年の城島の打撃の酷さを勘違いしている、データに暗いお馬鹿さんがいる。
だが、実はこの久々のポストシーズン進出の可能性もあったほど調子がよかった2007年のシアトルにとって、城島のバットの貢献はシーズン開始後ほんの2ヶ月間くらいでしかない。
6月後半から7月、8月前半にかけての連続した2ヶ月の打撃の中身は、それはそれはお粗末で酷いものだった。なにせ、この2ヶ月もの長期に渡って続いた特大級スランプの間、打率はわずか.198しかないのである。
併殺打数がア・リーグで3位だかになったのも、このシーズン。どれだけのランナー、得点圏ランナーが城島のせいで無駄になったことか。地区優勝やポストシーズン進出がかかった勝負どころの夏、城島は打線の邪魔者でしかなかった。城島のシーズン打率.287などという嘘くさい数字は、ポストシーズンに行けないことが確定してからの消化ゲームの中で稼いで帳尻あわせしただけなのである。
この2007年夏の城島の酷い打撃成績はただのスランプではないことは、2008年のシーズン打率で証明されている。
勘違いしてはいけない。
2007年というシーズンはシアトルにとって「城島がチームを牽引したシーズン」などではなく、「チームのポストシーズン行きを、城島(やセクソンなどの不良債権たち)が足をひっぱった」、そういうシーズンなのである。
このシーズンに「攻守両面で城島に足をひっぱられ続けた経験を持つ」投手陣たちが、信頼など置くわけがない。城島の3年契約で最も唖然としたのは、おそらく彼らだろう。
ブログ主も2008年の春、このコネ捕手が「自分がチームリーダーとしてチームを引っ張っていく」などと、とんでもない勘違い発言したのを見て唖然としたのを、よく覚えている。
2007年城島 月別打撃
打率 OBP SLG OPS
4月 .327 .375 .558 .933
5月 .310 .327 .500 .827
6月 .268 .326 .378 .704
(6月後半 38打数7安打 打率.184)
7月 .191 .217 .326 .543 月間89打数17安打
8月 .375 .402 .568 .970
(8月前半 40打数9安打 打率.225)
9月 .257 .300 .284 .584
城島 2007年全出場ゲームログ
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2007年 城島とバーク
打撃・CERA比較(2007年開幕から8/18まで)
このシーズンの城島とバークの各種の成績の間に、2009シーズンの城島とロブ・ジョンソンほどの大差がつかないのは、バークがロブ・ジョンソンのように連続出場する機会になかなか恵まれなかったため、ということもある。切れ切れにでなく、まとまった出場機会を与えられていたら、バークもロブ・ジョンソンの「先発ERA2点の差」ほどではなくとも、もっと城島との差を開くことができただろう。
OPS RC27 CERA
城島 .746 4.12 4.88
バーク .801 5.34 3.65
チーム .758 4.94 4.61
2007年城島
シチュエーション別打撃成績(8/18まで)
ランナーなし 195打数62安打 7打点(HR7本)
あり 171打数38安打 39打点 打率.222
1塁 66打数15安打
打率.227 OBP.301 OPS.710(9併殺)
2塁 42打数10安打 9打点 打率.238
3塁 8打数0安打
1,2塁 30打数6安打 6打点(3併殺)打率.200 OPS.594
1,3塁 11打数3安打 3打点(2併殺)
2,3塁 5打数1安打 4打点
満塁 9打数3安打 11打点(4併殺 HR2)
2007年城島
ランナーズ・オン打撃(8/18まで)
RC27 4.12
ランナーズオン打率 .222(ほぼスタメン最下位)
ランナーズオンOBP .280
(スタメン最下位 他に2割台はロペスのみ)
ランナーズオン併殺 18併殺
(スタメンダントツワースト、アリーグワースト3位タイ)
得点圏併殺 9併殺
(満塁4回 1・2塁3回 1・3塁2回)
3塁走者(無死、1死)時 6併殺
BB/PA(打席あたり四球率) .031(スタメン最下位)
2007年城島
ランナー1塁での打撃成績(8/18まで)
ランナー1塁で打席に入ると、約6.5打数に1回、15%は併殺打
66打数15安打5四球
打率 .227
OBP .301
OPS .710
9併殺
2007年城島
得点圏 打撃成績(8/18まで)
105打数23安打 3HR 33打点 5四球
9併殺(満塁×4 1・2塁×3 1・3塁×2)
打率 .219
OBP .265
SLG .371
OPS .636
damejima at 15:16
June 06, 2009
勝てばいい雰囲気が生まれる。
いい雰囲気の場所には誰しも居続けたいと思うし、
嫌な暗い場所ならトンズラしたくなる。
当然の話である。
アメリカ映画には家庭の父親同士とか親子で連れ立って釣りに行くシーンがある。ボルチモアからシアトルに移籍した当初から城島とバッテリーを組むのを嫌っていて、シアトルの惨状の原因が最初からわかっていた頭のいいベダードも釣りが好きなようで、オフにワカマツ監督やウオッシュバーン投手など、関係者と連れ立って釣りに行ったりしている。
そのベダード、インターリーグの遠征を前にトラウト釣りに行った。トラウトだから、彼はスプーンとかでなく、もしかすると
フライをやるのかもしれない。彼はいまア・リーグの防御率4位につけているが、連戦の疲れを癒すのと、これから始まる正念場に必要な英気を養いに行ったわけのだろう。
このオフの最中、ESPNシアトルの電話取材に応えた。メジャーリーガーもオフに釣りをしているのにかかってきた電話に答えなければならないのだから、なにかと大変だ。
インタビューのMP3ソース
http://icestream.bonnint.net/seattle/kiro/2009/06/p_Brock_and_Salk_20090604_2pm.mp3
このインタビューがなかなか必聴のものになった。来期のチーム残留について初めてコメントしたからだ。
"I love Seattle, can't complain," he said, answering a question. "The city, the stadium, the fans, new coaches . . . it's a lot of fun."
こんなラブリーなことを、とっつきにくいと思われがちだったベダードに言われ、根拠なくベダードに辛口だった地元メディアも浮き足だった(笑)
経営難で電子版だけになってしまったSPIは、今までのイメージと違う彼のコメントに驚きながら、「ベダードをチームに残そう」などと、手のひら返しぽい記事をいまさら書いている始末だ。
.seattlepi.com
Cheery quotes aside, Mariners should hang on to Bedard
そもそもこのライター、記事でベダードのことを「recalcitrant Bedard 気難し屋のベダード」と公然と書いているわけだが、正直ベダードが本当にどのくらい気難しい男なのかどうか、このライター自身が本人とよく交流もしないで何も根拠なく書いている(書いていた)ことがよくわかる。
それは日本のファンにしても同じで、ひと見知りしやすそうなベダードが「本当は」どういう人物なのか、よく知りもしないで「気難しい男」というレッテルを簡単に貼っておいて、「トレードしてしまえ」などと乱暴なクチをきいていたのは、ファンでありメディアだった面が多々ある。
ESPNシアトルのインタビューソースで聞くベダードの肉声は落ち着いた大人の低いトーンの声だ。雰囲気はリラックスしていて明るい。オフの最中という気楽さもあるかもしれないが、インタビュアーのジョークにもジョークで切り替えしたりして軽妙である。
質問には、いつも少し考えてから話し、さらにいいのはトレードなど、きわどい質問にもいやがらず、誠実に答えていることだ。
上のリンクのインタビュー内容は最初公式サイトのファンセンターで紹介されたようだが、日本の掲示板などでも紹介されているようだ。
だが大半の紹介はベダードが「条件が整えばシアトルが好きだし、残留したいねぇ」と言ったトレードがらみの部分だけで、他のなかなか味のある発言部分はほとんど紹介されていないのが、たいへんもったいない。
たとえば、彼の得意球であるカーブについてこんなふうなことを語っている。
「カーブは2種類あって、ハードなのと、そうでないのと。13くらいから投げてるからね。まぁ、得意球かな」
この間ベダードが勝ったゲームで、このブログでも、ベダードのカーブの扱いのうまいロブ・ジョンソンについて書いたわけだが、やはり当たりだった。ESPNシアトルのインタビューも、彼の得意球がカーブだということをわかっていて質問していて、そこらへんはさすがスポーツ専門局のESPNという感じだ。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/926388.html
2つめの話としては、ロブ・ジョンソンについて。
ベダードは移籍してから主に専属捕手制にしていて、誰がキャッチャーをやるかについては相当なこだわりがある。彼が城島には自分のキャッチャーをやらせないことをふまえてインタビュアーが「ロブ・ジョンソンだけど、どう?」みたいに質問をふると、短いのだが「ああ。彼ね。ハードにやってくれてるね」と、ありきたりな言い方ではあるが、いちおうきちんと褒めている。
このインタビューが今シーズンのシアトルにとってどういう意味をもつかは、言わなくてもわかるだろう。もちろん迫ってきたトレードシーズンにベダードを駒として使うかどうか、という話だ。
日本でもアメリカでも、「どうせベダードはシアトルからは出て行くにちがいない」と大半の人が思っていたわけだが、ベダード自身はどうもそんなふうには考えていないことがわかったわけだ。
このブログの立場からいうなら、
いま防御率リーグ4位の先発投手を放出など、ありえない。頭がおかしい。
というか、もともと、ベダードにせよ、ウオッシュバーンにせよ、「放出せよ論議」の根拠になっていたのは、「城島問題」がチームと投手陣を破滅に追いやった2008シーズンの成績を元に「こんなダメ投手たち、クビにせよ」という白痴的な論議である。
そんなのは自分の脳を使わない馬鹿のヨタ話なのだが、いまだにそんなことすらわからないで、ブログを書いたり記事を書いたりしているファンやプロのライターが、アメリカにも日本にいまだに大量にいた。
そこへ、このベダードのインタビューが出てきたわけだから、どう反応していいからわからずに対応しているファンやライターの馬鹿ぶりがあまりにオロオロしていて、とても笑える(笑)
今シーズンの彼らの高いアベレージを見れば、彼らがもともと「ダメ投手」なわけがない。
ダメなのは、投手陣をあやつれもしないのに正捕手におさまりかえっているコネ捕手なのは、とっくにわかりきっている。もしベダードやウオッシュバーンを意味無く放出したりすれば、後で後悔するだけでなく、投手陣の再建にまた大金がかかる。
この投手不足のご時勢、いい先発投手など、トレード市場にそうそう転がっているわけがない。そもそもベダードだって、どうみても能力があったシェリルやNo.1プロスペクトのアダム・ジョーンズを泣く泣くトレードの駒にして、ようやく獲得できた先発投手の軸だ。アダム・ジョーンズやイバニェスが大活躍の今、無意味に先発を放出すれば「二重の損失」になることくらい、いくら頭のよくないこのチームのオーナー筋でもわかるだろう。
(もっとも。お気に入りの城島の破滅的な成績とあまりの不人気を隠蔽するために。わざと「城島を正捕手として認めてない好投手たちをトレードしてしまう」ような気の狂った破滅的行為を犯すつもりなら別だが)
ウオッシュバーンも最近のインタビューでこんなことを言っている。
「左投手ばかり揃ったシアトルの先発投手のラインアップだけどね、これはこれで個性的でいいと思うんだよね。」
Arsenal of lefties gives Seattle an edge | Mariners.com: News
アメリカのインタビュー記事というのは、いわゆる社交辞令に満ちていることも多い。だが、ことウオッシュバーンについては、この2年以上読んできて思うのは、彼がいつも正直な、裏表のないコメントをするタイプの男であることだ。
だから、ウオッシュバーンも、ロブ・ジョンソンのリードでリーグナンバーワンの先発防御率になったシアトルの上向きの現状について、「楽しんでいるし、これからが楽しみだね」と言っているのはあながち社交辞令ではない。
まあ、ベダードとウオッシュバーンの話は、間単に言えば、投手陣の中に、城島がDLでいなくなってくれたおかげで、とても和気あいあいとして、団結した空気が生まれていて、その空気を、ちょっと人見知りしがちなベダードも、素直すぎるウオッシュバーンもたいへんに歓迎して、居心地良く感じているということだ。
当然のことだが、彼らをトレードの駒にして内野手やブルペンなどを強化するなど、絶対にやるべきではない。これからも何度も言うつもりだが、今の投手不足のご時勢に、ERA3点台の投手を3人そろえようと思ったら、いくらの金と歳月がかかると思うのだ?
ただ、ベダードは「シアトルに残りたい」とは言ったが無条件というわけではなさそうだ。彼の残留条件にはチームが上向きであることはもちろんだろうが、捕手にこだわりがあるベダードのことだから「自分が投げるときの捕手は城島でないこと」というのが入ることは間違いないと思っている。
リーグを代表する先発投手陣の彼らをキープしておくための意味でも、(打撃のいいクレメントがまだ膝が完全でないというのなら)2009年の投手陣のアイドルでもあるロブ・ジョンソンをきちんと正捕手にすべきである。
いい雰囲気の場所には誰しも居続けたいと思うし、
嫌な暗い場所ならトンズラしたくなる。
当然の話である。
アメリカ映画には家庭の父親同士とか親子で連れ立って釣りに行くシーンがある。ボルチモアからシアトルに移籍した当初から城島とバッテリーを組むのを嫌っていて、シアトルの惨状の原因が最初からわかっていた頭のいいベダードも釣りが好きなようで、オフにワカマツ監督やウオッシュバーン投手など、関係者と連れ立って釣りに行ったりしている。
そのベダード、インターリーグの遠征を前にトラウト釣りに行った。トラウトだから、彼はスプーンとかでなく、もしかすると
フライをやるのかもしれない。彼はいまア・リーグの防御率4位につけているが、連戦の疲れを癒すのと、これから始まる正念場に必要な英気を養いに行ったわけのだろう。
このオフの最中、ESPNシアトルの電話取材に応えた。メジャーリーガーもオフに釣りをしているのにかかってきた電話に答えなければならないのだから、なにかと大変だ。
インタビューのMP3ソース
http://icestream.bonnint.net/seattle/kiro/2009/06/p_Brock_and_Salk_20090604_2pm.mp3
このインタビューがなかなか必聴のものになった。来期のチーム残留について初めてコメントしたからだ。
"I love Seattle, can't complain," he said, answering a question. "The city, the stadium, the fans, new coaches . . . it's a lot of fun."
こんなラブリーなことを、とっつきにくいと思われがちだったベダードに言われ、根拠なくベダードに辛口だった地元メディアも浮き足だった(笑)
経営難で電子版だけになってしまったSPIは、今までのイメージと違う彼のコメントに驚きながら、「ベダードをチームに残そう」などと、手のひら返しぽい記事をいまさら書いている始末だ。
.seattlepi.com
Cheery quotes aside, Mariners should hang on to Bedard
そもそもこのライター、記事でベダードのことを「recalcitrant Bedard 気難し屋のベダード」と公然と書いているわけだが、正直ベダードが本当にどのくらい気難しい男なのかどうか、このライター自身が本人とよく交流もしないで何も根拠なく書いている(書いていた)ことがよくわかる。
それは日本のファンにしても同じで、ひと見知りしやすそうなベダードが「本当は」どういう人物なのか、よく知りもしないで「気難しい男」というレッテルを簡単に貼っておいて、「トレードしてしまえ」などと乱暴なクチをきいていたのは、ファンでありメディアだった面が多々ある。
ESPNシアトルのインタビューソースで聞くベダードの肉声は落ち着いた大人の低いトーンの声だ。雰囲気はリラックスしていて明るい。オフの最中という気楽さもあるかもしれないが、インタビュアーのジョークにもジョークで切り替えしたりして軽妙である。
質問には、いつも少し考えてから話し、さらにいいのはトレードなど、きわどい質問にもいやがらず、誠実に答えていることだ。
上のリンクのインタビュー内容は最初公式サイトのファンセンターで紹介されたようだが、日本の掲示板などでも紹介されているようだ。
だが大半の紹介はベダードが「条件が整えばシアトルが好きだし、残留したいねぇ」と言ったトレードがらみの部分だけで、他のなかなか味のある発言部分はほとんど紹介されていないのが、たいへんもったいない。
たとえば、彼の得意球であるカーブについてこんなふうなことを語っている。
「カーブは2種類あって、ハードなのと、そうでないのと。13くらいから投げてるからね。まぁ、得意球かな」
この間ベダードが勝ったゲームで、このブログでも、ベダードのカーブの扱いのうまいロブ・ジョンソンについて書いたわけだが、やはり当たりだった。ESPNシアトルのインタビューも、彼の得意球がカーブだということをわかっていて質問していて、そこらへんはさすがスポーツ専門局のESPNという感じだ。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/926388.html
2つめの話としては、ロブ・ジョンソンについて。
ベダードは移籍してから主に専属捕手制にしていて、誰がキャッチャーをやるかについては相当なこだわりがある。彼が城島には自分のキャッチャーをやらせないことをふまえてインタビュアーが「ロブ・ジョンソンだけど、どう?」みたいに質問をふると、短いのだが「ああ。彼ね。ハードにやってくれてるね」と、ありきたりな言い方ではあるが、いちおうきちんと褒めている。
このインタビューが今シーズンのシアトルにとってどういう意味をもつかは、言わなくてもわかるだろう。もちろん迫ってきたトレードシーズンにベダードを駒として使うかどうか、という話だ。
日本でもアメリカでも、「どうせベダードはシアトルからは出て行くにちがいない」と大半の人が思っていたわけだが、ベダード自身はどうもそんなふうには考えていないことがわかったわけだ。
このブログの立場からいうなら、
いま防御率リーグ4位の先発投手を放出など、ありえない。頭がおかしい。
というか、もともと、ベダードにせよ、ウオッシュバーンにせよ、「放出せよ論議」の根拠になっていたのは、「城島問題」がチームと投手陣を破滅に追いやった2008シーズンの成績を元に「こんなダメ投手たち、クビにせよ」という白痴的な論議である。
そんなのは自分の脳を使わない馬鹿のヨタ話なのだが、いまだにそんなことすらわからないで、ブログを書いたり記事を書いたりしているファンやプロのライターが、アメリカにも日本にいまだに大量にいた。
そこへ、このベダードのインタビューが出てきたわけだから、どう反応していいからわからずに対応しているファンやライターの馬鹿ぶりがあまりにオロオロしていて、とても笑える(笑)
今シーズンの彼らの高いアベレージを見れば、彼らがもともと「ダメ投手」なわけがない。
ダメなのは、投手陣をあやつれもしないのに正捕手におさまりかえっているコネ捕手なのは、とっくにわかりきっている。もしベダードやウオッシュバーンを意味無く放出したりすれば、後で後悔するだけでなく、投手陣の再建にまた大金がかかる。
この投手不足のご時勢、いい先発投手など、トレード市場にそうそう転がっているわけがない。そもそもベダードだって、どうみても能力があったシェリルやNo.1プロスペクトのアダム・ジョーンズを泣く泣くトレードの駒にして、ようやく獲得できた先発投手の軸だ。アダム・ジョーンズやイバニェスが大活躍の今、無意味に先発を放出すれば「二重の損失」になることくらい、いくら頭のよくないこのチームのオーナー筋でもわかるだろう。
(もっとも。お気に入りの城島の破滅的な成績とあまりの不人気を隠蔽するために。わざと「城島を正捕手として認めてない好投手たちをトレードしてしまう」ような気の狂った破滅的行為を犯すつもりなら別だが)
ウオッシュバーンも最近のインタビューでこんなことを言っている。
「左投手ばかり揃ったシアトルの先発投手のラインアップだけどね、これはこれで個性的でいいと思うんだよね。」
Arsenal of lefties gives Seattle an edge | Mariners.com: News
アメリカのインタビュー記事というのは、いわゆる社交辞令に満ちていることも多い。だが、ことウオッシュバーンについては、この2年以上読んできて思うのは、彼がいつも正直な、裏表のないコメントをするタイプの男であることだ。
だから、ウオッシュバーンも、ロブ・ジョンソンのリードでリーグナンバーワンの先発防御率になったシアトルの上向きの現状について、「楽しんでいるし、これからが楽しみだね」と言っているのはあながち社交辞令ではない。
まあ、ベダードとウオッシュバーンの話は、間単に言えば、投手陣の中に、城島がDLでいなくなってくれたおかげで、とても和気あいあいとして、団結した空気が生まれていて、その空気を、ちょっと人見知りしがちなベダードも、素直すぎるウオッシュバーンもたいへんに歓迎して、居心地良く感じているということだ。
当然のことだが、彼らをトレードの駒にして内野手やブルペンなどを強化するなど、絶対にやるべきではない。これからも何度も言うつもりだが、今の投手不足のご時勢に、ERA3点台の投手を3人そろえようと思ったら、いくらの金と歳月がかかると思うのだ?
ただ、ベダードは「シアトルに残りたい」とは言ったが無条件というわけではなさそうだ。彼の残留条件にはチームが上向きであることはもちろんだろうが、捕手にこだわりがあるベダードのことだから「自分が投げるときの捕手は城島でないこと」というのが入ることは間違いないと思っている。
リーグを代表する先発投手陣の彼らをキープしておくための意味でも、(打撃のいいクレメントがまだ膝が完全でないというのなら)2009年の投手陣のアイドルでもあるロブ・ジョンソンをきちんと正捕手にすべきである。
damejima at 04:35
June 03, 2009
イチローがHit Streak、連続試合安打記録で26試合の新記録を達成し、ゲームも圧勝。攻守ともに素晴らしいゲームだった。
Baltimore vs. Seattle - June 2, 2009 | MLB.com: Gameday
2番に好調ブラニヤンを入れてようやく打線変更したことが、カンフル剤として大きく効いた。長打が打てて選球眼もいいブラニヤンだが、貴重な戦力の彼がイチローのすぐ後ろに来たことで打線が妙に活性化し、ブラニヤンのホームランは彼の最近の実力からして当然だとしても、ベルトレが3安打するわ、グリフィーまでホームランを打つわで、今まで沈黙していた打線に予想を遥かに上回る刺激があったようだ。ビックリする。
捕手が城島からロブ・ジョンソンに変わったことで、シアトルが劇的に変わることは言うまでもないし、ゲームプランに大きな影響があることは既に何度か解説しているが、まったくチーム・ケミストリーというやつは、いい方向で化学変化を起こさせると、とんでもない爆発力を劇的に引き出すものだ。
このゲーム、ベダードとロブ・ジョンソンのバッテリーは自責点1で6回1/3を抑えた。
ロブ・ジョンソンとバッテリーを組んだときのベダードのERAは、なんと、とうとう2点台を切り、1点台に突入した。
ベダードの捕手別ERA
ジョンソン 50回2/3 自責点11 ERA 1.95
城島 10回 自責点5 ERA 4.50
登板日 登板回数・自責点 先発捕手
4月7日 5回自責点3 城島
4月12日 8回1/3自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月18日 6回自責点1 ジョンソン QS
4月24日 6回2/3 自責点2 ジョンソン QS
4月29日 5回自責点3 ジョンソン
5月5日 7回自責点1 ジョンソン QS
5月10日 4回2/3自責点2 ジョンソン
5月21日 5回自責点2 城島
5月27日 6回2/3自責点1 ジョンソン QS
6月2日 6回1/3自責点1 ジョンソン QS
これでベダードは防御率2.31となり、ア・リーグ3位という、素晴らしい成績である。もし1失点がなく、かつ、7回終わりまで抑えていれば、あのERA1.10の鬼才グレインキーを越えるのは無理としても、2位が可能だった。
クリンアップがあまりにも打てないことを理由に、こんな素晴らしい投手をトレード?馬鹿馬鹿しいにも程がある。
最も先にクビにすべきなのはコネ捕手城島だ。
Erik Bedard Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
ちなみに今、現在のア・リーグ防御率ベスト10に、シアトルの先発陣が3人も入っている。これが捕手の功績でなくて、何が功績だというのだ。
今日のロブ・ジョンソンは2塁打、四球と、2出塁して、打撃面でもチームの流れに乗っていた。
チームの不調の原因がこれで誰の目にもハッキリした。ゲームを作る能力が無く無能な裏口入学のコネ捕手城島が投手陣全体の能力を異常に引き下げていたこと、それと、城島を含め状況を考えもせず振り回すしか能のない無能な右打者中心のフリースインガー打線である。
1-0で負けた6月1日ボルチモア第1戦にしてもウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのバッテリーはちゃんとQSを達成している。悪いのは工夫のない打線であるのは明らかだった。
ア・リーグ投手 防御率ベスト10
3位 ベダード 2.31
8位 ウオッシュバーン 3.22
10位 ヘルナンデス 3.41
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
今日のリード面で圧巻だったのは、ベダードの効果的なカーブと、ズバリと投げ込むストレートの明瞭な使い分け。打者によって大きく使い方を変え、ボルチモアの打者に的を絞らせなかった。
特に圧巻の内容だった6回の3者凡退のシーンを挙げておく。
6回アダム・ジョーンズ
全球ストレート
→三振
6回マーケイキス
全球カーブ
→ショートゴロ
6回ハフ
高めのボールになるストレートのみでフルカウント
→最後の1球だけが
ベダード得意のカーブ
→三振
damejima at 14:06
June 02, 2009
イチローが連続試合安打しているおかげで、Streak(ストリーク)という単語に触れる機会が多くなった。
Streakはもともと「線」とかそんな意味だが、野球用語としては「連なったもの、連続」といった意味で、hitting streakといえば「連続安打」、winning streakまたはhot streakといえば「連勝」という意味になる。
今シーズンは城島が2度DL(故障者リスト入り)している。
おかげで「城島のいる時期」「いない時期」、2つの時期がハッキリしているために、城島がゲームにいる時期・いない時期のデータがハッキリ比較できる。
今シーズン城島がプレーしているのは「4月開幕後の10日間・7ゲーム」と、「5月1日からの約25日間・18ゲーム」の2つ。
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009年4月・5月のシアトルの全ゲームから、最も勝った期間Winning Streaksと、最も負けた期間Losing Streaksを選びだし、城島のプレー時期と照らし合わせてみた。
データ採取期間はゲーム数によって、30、20、15と、3種類。(つまり30ゲームのデータの場合、全ゲームのうちから連続した最も勝率のいい30ゲーム、連続最も勝率のよくない30ゲームを選び出す、という意味)
結論は簡単だ。
「4月後半にロブ・ジョンソンが作った5つの貯金」を、「5月に復帰した城島が、たったの20日間で借金を作って食いつぶした」のである。
Losing streaks
(2009シーズン最も負けた期間)
2009全ゲームから最も負けた期間Losing streaksを選びだしてみる。選択するゲーム数は、30、20、15の3種類にしてみた。明らかに、「5月に入って以降、5月20日前後にかけての約20日間で作った借金」が「負けゲームのコア(=中心部分)」である。もちろん、城島復帰後、再DLまでの期間がLosing streaks 最も負けた期間であることは言うまでもない。
5月の城島の全先発出場ゲームの勝敗は、6勝12敗。このうちには、城島の送球ミスから延長戦にもつれて途中交代させられた3日のゲーム、ロブ・ジョンソン先発ゲームで途中出場した17日のゲーム、怪我をして2イニングしか出場していない25日のゲーム、なども含まれている。そういったゲームを除いてみると、800万ドルも貰っておいて4勝11敗というお粗末さだ。
(以下数字は
ストリークの開始日・終了日、勝ち数-負け数 勝率)
30ゲーム
2009-04-25 2009-05-26 10-20 .333
2009-04-26 2009-05-27 10-20 .333
20ゲーム
2009-04-25 2009-05-16 6-14 .300
2009-04-26 2009-05-17 6-14 .300
2009-04-28 2009-05-18 6-14 .300
2009-04-28 2009-05-19 6-14 .300
2009-04-29 2009-05-20 6-14 .300
2009-05-01 2009-05-21 6-14 .300
2009-05-02 2009-05-22 6-14 .300
2009-05-03 2009-05-23 6-14 .300
2009-05-04 2009-05-24 6-14 .300
2009-05-05 2009-05-25 6-14 .300
2009-05-06 2009-05-26 6-14 .300
15ゲーム
2009-05-04 2009-05-19 3-12 .200
2009-04-26 2009-05-12 4-11 .267
2009-04-28 2009-05-13 4-11 .267
2009-04-28 2009-05-14 4-11 .267
2009-04-29 2009-05-15 4-11 .267
2009-05-01 2009-05-16 4-11 .267
2009-05-02 2009-05-17 4-11 .267
2009-05-03 2009-05-18 4-11 .267
2009-05-05 2009-05-20 4-11 .267
2009-05-06 2009-05-21 4-11 .267
Winning Streaks 2009
(シーズン最も勝った期間)
こんどは2009シーズンで最も勝っている時期Winning Streaksを探してみる。
データを見れば一目瞭然だが、5月以降のデータはひとつもない。つまり5月には一度もWinning Streaks上位に来る「勝ちの記録」がなく、4月中旬から後半にかけて作った貯金だけが現在の財産になっている、ということ。
この4月後半のわずかな財産は、5月に入って城島が復帰してわずか20日間ほどで作った借金で、あっという間に食いつぶされた。
30ゲーム
2009-04-08 2009-05-10 15-15 .500
2009-04-06 2009-05-08 15-15 .500
2009-04-09 2009-05-12 15-15 .500
20ゲーム
2009-04-09 2009-05-01 13-7 .650
2009-04-08 2009-04-29 12-8 .600
2009-04-07 2009-04-28 12-8 .600
2009-04-10 2009-05-02 12-8 .600
2009-04-06 2009-04-28 12-8 .600
2009-04-11 2009-05-03 12-8 .600
15ゲーム
2009-04-09 2009-04-25 11-4 .733
2009-04-10 2009-04-26 10-5 .667
2009-04-08 2009-04-24 10-5 .667
2009-04-07 2009-04-23 9-6 .600
2009-04-06 2009-04-22 9-6 .600
2009-04-11 2009-04-28 9-6 .600
2009-04-12 2009-04-28 9-6 .600
2008年もまさにハッキリ
「城島がいると負けた」「いないほうが勝てた」
Streakデータでみる2009シーズンは、城島がゲームに出た時期に負け、出ていない時期に勝ったことがハッキリしているわけだが、2008シーズンではどうだろうか。
ここでも結論は簡単かつ明確だ。
2008シーズンでも、結論は全く同じ。「城島がいないほうが勝てた」「城島がいると負けた」。
→時系列にそって「城島問題」を読む。
30ゲームと20ゲーム、2つのデータを見てもらおう。
最も負けた時期は城島の正捕手の時期であり、最も勝った時期はクレメントがマイナーからメジャーに上がった以降の1ヶ月である。
最も負けた時期Losing streaksのコアは4月末から5月末にかけてだ。シーズン開始したばかりというのに17もの借金をつくり、早くもシーズンは実質的には終わった。
次に目立つLosing streaksは9月に入ってからの時期。ここでは12程度の借金をつくり、シーズン100敗することになった。どちらも城島が正捕手としてマスクをかぶった時期ばかりである。
一方、最も勝ったWinning Streaksは「6月中旬から7月中旬にかけて」なのが、データから明らかになった。
30ゲームのWinning Streaksでは、なんと勝率5割を超えた時期は全くない。20ゲームのデータでのみ、ようやく.550という、勝率5割を超えるデータが出てくる。つまり、20ゲームのデータで示した「6月下旬から7月中旬にかけての20数ゲーム」、ここだけが、シアトルがほんの一瞬勝率5割を超えた「2008年シアトルの短い夏」だったわけだ。
ジェフ・クレメントがマイナーからメジャーにあがってきたのが6月17日、そして膝を痛めてゲームから遠ざかるのが7月下旬であり、クレメントの出場時期は「2008年シアトルの短い夏」とピッタリと重なっている。(2008年8月は、城島が主に正捕手で、クレメントは膝の故障からDHがメイン。バークもそこそこのゲーム数でマスクをかぶっている)
Jeff Clement Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
Jamie Burke Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
Losing streaks 2008
30ゲーム
2008-04-24 2008-05-26 7-23 .233
2008-04-23 2008-05-25 7-23 .233
20ゲーム
2008-04-23 2008-05-13 4-16 .200
2008-09-01 2008-09-22 4-16 .200
2008-09-02 2008-09-23 4-16 .200
2008-09-03 2008-09-24 4-16 .200
2008-09-05 2008-09-25 4-16 .200
2008-09-06 2008-09-26 4-16 .200
Winning Streaks 2008
30ゲーム
2008-06-02 2008-07-05 14-16 .467
2008-06-03 2008-07-06 14-16 .467
2008-06-04 2008-07-07 14-16 .467
2008-06-06 2008-07-08 14-16 .467
2008-06-07 2008-07-09 14-16 .467
2008-06-08 2008-07-10 14-16 .467
2008-06-09 2008-07-11 14-16 .467
2008-06-11 2008-07-13 14-16 .467
2008-06-13 2008-07-18 14-16 .467
2008-06-14 2008-07-19 14-16 .467
2008-06-15 2008-07-20 14-16 .467
2008-06-16 2008-07-21 14-16 .467
2008-06-17 2008-07-22 14-16 .467
2008-06-23 2008-07-28 14-16 .467
2008-07-31 2008-09-01 14-16 .467
2008-08-03 2008-09-05 14-16 .467
20ゲーム
2008-04-08 2008-04-29 11-9 .550
2008-06-14 2008-07-05 11-9 .550
2008-06-15 2008-07-06 11-9 .550
2008-06-16 2008-07-07 11-9 .550
2008-06-17 2008-07-08 11-9 .550
2008-06-18 2008-07-09 11-9 .550
2008-06-20 2008-07-10 11-9 .550
2008-06-23 2008-07-13 11-9 .550
2008-06-24 2008-07-18 11-9 .550
2008-08-19 2008-09-10 11-9 .550
2008-08-20 2008-09-11 11-9 .550
2008-08-21 2008-09-12 11-9 .550
2008-08-22 2008-09-13 11-9 .550
Streakはもともと「線」とかそんな意味だが、野球用語としては「連なったもの、連続」といった意味で、hitting streakといえば「連続安打」、winning streakまたはhot streakといえば「連勝」という意味になる。
今シーズンは城島が2度DL(故障者リスト入り)している。
おかげで「城島のいる時期」「いない時期」、2つの時期がハッキリしているために、城島がゲームにいる時期・いない時期のデータがハッキリ比較できる。
今シーズン城島がプレーしているのは「4月開幕後の10日間・7ゲーム」と、「5月1日からの約25日間・18ゲーム」の2つ。
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009年4月・5月のシアトルの全ゲームから、最も勝った期間Winning Streaksと、最も負けた期間Losing Streaksを選びだし、城島のプレー時期と照らし合わせてみた。
データ採取期間はゲーム数によって、30、20、15と、3種類。(つまり30ゲームのデータの場合、全ゲームのうちから連続した最も勝率のいい30ゲーム、連続最も勝率のよくない30ゲームを選び出す、という意味)
結論は簡単だ。
「4月後半にロブ・ジョンソンが作った5つの貯金」を、「5月に復帰した城島が、たったの20日間で借金を作って食いつぶした」のである。
Losing streaks
(2009シーズン最も負けた期間)
2009全ゲームから最も負けた期間Losing streaksを選びだしてみる。選択するゲーム数は、30、20、15の3種類にしてみた。明らかに、「5月に入って以降、5月20日前後にかけての約20日間で作った借金」が「負けゲームのコア(=中心部分)」である。もちろん、城島復帰後、再DLまでの期間がLosing streaks 最も負けた期間であることは言うまでもない。
5月の城島の全先発出場ゲームの勝敗は、6勝12敗。このうちには、城島の送球ミスから延長戦にもつれて途中交代させられた3日のゲーム、ロブ・ジョンソン先発ゲームで途中出場した17日のゲーム、怪我をして2イニングしか出場していない25日のゲーム、なども含まれている。そういったゲームを除いてみると、800万ドルも貰っておいて4勝11敗というお粗末さだ。
(以下数字は
ストリークの開始日・終了日、勝ち数-負け数 勝率)
30ゲーム
2009-04-25 2009-05-26 10-20 .333
2009-04-26 2009-05-27 10-20 .333
20ゲーム
2009-04-25 2009-05-16 6-14 .300
2009-04-26 2009-05-17 6-14 .300
2009-04-28 2009-05-18 6-14 .300
2009-04-28 2009-05-19 6-14 .300
2009-04-29 2009-05-20 6-14 .300
2009-05-01 2009-05-21 6-14 .300
2009-05-02 2009-05-22 6-14 .300
2009-05-03 2009-05-23 6-14 .300
2009-05-04 2009-05-24 6-14 .300
2009-05-05 2009-05-25 6-14 .300
2009-05-06 2009-05-26 6-14 .300
15ゲーム
2009-05-04 2009-05-19 3-12 .200
2009-04-26 2009-05-12 4-11 .267
2009-04-28 2009-05-13 4-11 .267
2009-04-28 2009-05-14 4-11 .267
2009-04-29 2009-05-15 4-11 .267
2009-05-01 2009-05-16 4-11 .267
2009-05-02 2009-05-17 4-11 .267
2009-05-03 2009-05-18 4-11 .267
2009-05-05 2009-05-20 4-11 .267
2009-05-06 2009-05-21 4-11 .267
Winning Streaks 2009
(シーズン最も勝った期間)
こんどは2009シーズンで最も勝っている時期Winning Streaksを探してみる。
データを見れば一目瞭然だが、5月以降のデータはひとつもない。つまり5月には一度もWinning Streaks上位に来る「勝ちの記録」がなく、4月中旬から後半にかけて作った貯金だけが現在の財産になっている、ということ。
この4月後半のわずかな財産は、5月に入って城島が復帰してわずか20日間ほどで作った借金で、あっという間に食いつぶされた。
30ゲーム
2009-04-08 2009-05-10 15-15 .500
2009-04-06 2009-05-08 15-15 .500
2009-04-09 2009-05-12 15-15 .500
20ゲーム
2009-04-09 2009-05-01 13-7 .650
2009-04-08 2009-04-29 12-8 .600
2009-04-07 2009-04-28 12-8 .600
2009-04-10 2009-05-02 12-8 .600
2009-04-06 2009-04-28 12-8 .600
2009-04-11 2009-05-03 12-8 .600
15ゲーム
2009-04-09 2009-04-25 11-4 .733
2009-04-10 2009-04-26 10-5 .667
2009-04-08 2009-04-24 10-5 .667
2009-04-07 2009-04-23 9-6 .600
2009-04-06 2009-04-22 9-6 .600
2009-04-11 2009-04-28 9-6 .600
2009-04-12 2009-04-28 9-6 .600
2008年もまさにハッキリ
「城島がいると負けた」「いないほうが勝てた」
Streakデータでみる2009シーズンは、城島がゲームに出た時期に負け、出ていない時期に勝ったことがハッキリしているわけだが、2008シーズンではどうだろうか。
ここでも結論は簡単かつ明確だ。
2008シーズンでも、結論は全く同じ。「城島がいないほうが勝てた」「城島がいると負けた」。
→時系列にそって「城島問題」を読む。
30ゲームと20ゲーム、2つのデータを見てもらおう。
最も負けた時期は城島の正捕手の時期であり、最も勝った時期はクレメントがマイナーからメジャーに上がった以降の1ヶ月である。
最も負けた時期Losing streaksのコアは4月末から5月末にかけてだ。シーズン開始したばかりというのに17もの借金をつくり、早くもシーズンは実質的には終わった。
次に目立つLosing streaksは9月に入ってからの時期。ここでは12程度の借金をつくり、シーズン100敗することになった。どちらも城島が正捕手としてマスクをかぶった時期ばかりである。
一方、最も勝ったWinning Streaksは「6月中旬から7月中旬にかけて」なのが、データから明らかになった。
30ゲームのWinning Streaksでは、なんと勝率5割を超えた時期は全くない。20ゲームのデータでのみ、ようやく.550という、勝率5割を超えるデータが出てくる。つまり、20ゲームのデータで示した「6月下旬から7月中旬にかけての20数ゲーム」、ここだけが、シアトルがほんの一瞬勝率5割を超えた「2008年シアトルの短い夏」だったわけだ。
ジェフ・クレメントがマイナーからメジャーにあがってきたのが6月17日、そして膝を痛めてゲームから遠ざかるのが7月下旬であり、クレメントの出場時期は「2008年シアトルの短い夏」とピッタリと重なっている。(2008年8月は、城島が主に正捕手で、クレメントは膝の故障からDHがメイン。バークもそこそこのゲーム数でマスクをかぶっている)
Jeff Clement Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
Jamie Burke Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
Losing streaks 2008
30ゲーム
2008-04-24 2008-05-26 7-23 .233
2008-04-23 2008-05-25 7-23 .233
20ゲーム
2008-04-23 2008-05-13 4-16 .200
2008-09-01 2008-09-22 4-16 .200
2008-09-02 2008-09-23 4-16 .200
2008-09-03 2008-09-24 4-16 .200
2008-09-05 2008-09-25 4-16 .200
2008-09-06 2008-09-26 4-16 .200
Winning Streaks 2008
30ゲーム
2008-06-02 2008-07-05 14-16 .467
2008-06-03 2008-07-06 14-16 .467
2008-06-04 2008-07-07 14-16 .467
2008-06-06 2008-07-08 14-16 .467
2008-06-07 2008-07-09 14-16 .467
2008-06-08 2008-07-10 14-16 .467
2008-06-09 2008-07-11 14-16 .467
2008-06-11 2008-07-13 14-16 .467
2008-06-13 2008-07-18 14-16 .467
2008-06-14 2008-07-19 14-16 .467
2008-06-15 2008-07-20 14-16 .467
2008-06-16 2008-07-21 14-16 .467
2008-06-17 2008-07-22 14-16 .467
2008-06-23 2008-07-28 14-16 .467
2008-07-31 2008-09-01 14-16 .467
2008-08-03 2008-09-05 14-16 .467
20ゲーム
2008-04-08 2008-04-29 11-9 .550
2008-06-14 2008-07-05 11-9 .550
2008-06-15 2008-07-06 11-9 .550
2008-06-16 2008-07-07 11-9 .550
2008-06-17 2008-07-08 11-9 .550
2008-06-18 2008-07-09 11-9 .550
2008-06-20 2008-07-10 11-9 .550
2008-06-23 2008-07-13 11-9 .550
2008-06-24 2008-07-18 11-9 .550
2008-08-19 2008-09-10 11-9 .550
2008-08-20 2008-09-11 11-9 .550
2008-08-21 2008-09-12 11-9 .550
2008-08-22 2008-09-13 11-9 .550
damejima at 09:05
May 31, 2009
捕手がロブ・ジョンソンと裏口入学のコネ捕手城島では、先発投手のERAに常に「2点の差」があることは、もう何度も立証してきた。
べダートのケース
ヘルナンデスのケース
ウオッシュバーンのケース
この事実は、ホワイトについて計算しても全く同じ結果になった。ERAという登板の結果面だけでなく、城島がホワイトのマスクをかぶった場合の四球数のあまりの多さなど、登板の内容面にも大きな違いがあることもわかり、コネ捕手城島のダメさ加減をあらためて立証している。
ホワイトの捕手別全成績
ロブ・ジョンソン
9ゲーム 12回1/3 自責点1 ERA 0.73
2安打3四球 ホームランなし
城島 ほぼ全ゲーム四球あり
9ゲーム 12回 自責点4 ERA 3.00
4安打9四球 ホームラン2本
全登板データ
日付・対戦相手・勝敗・スコア・イニング・防御率 捕手
H:ホールド W:Win勝利 @:アウェイ
5月
May 29 @LAA W 5-2 0.2 1.85 ロブ・ジョンソン H
May 27 @OAK W 6-1 1.1 1.90 ロブ・ジョンソン H
May 25 @OAK L 6-1 1.0 2.02 ロブ・ジョンソン
May 22 SF W 2-1 2.0 2.11 ロブ・ジョンソン W
May 19 LAA L 6-5 1.1 2.33 城島
May 17 BOS W 3-2 1.2 2.50 ロブ・ジョンソン 1四球
May 15 BOS W 5-4 1.0 2.76 城島 1四球 H
May 13 @TEX L 6-5 1.2 2.94 城島 1四球
May 12 @TEX L 7-1 0.1 3.29 城島 1四球
May 9 @MIN L 9-6 1.0 3.38 城島
2安打1四球1ホームラン 自責点3
May 7 @KC L 3-1 1.0 1.46 ロブ・ジョンソン
1安打1四球 自責点1
May 4 TEX L 6-5 2.0 0.79 城島 2四球
May 3 OAK W 8-7 1.2 0.96 城島 1四球
May 1 OAK W 8-7 1.1 1.17 城島
2安打1四球1ホームラン 自責点1
4月
Apr 26 @LAA L 8-0 1.2 0.00 城島 2安打1四球
Apr 22 TB L 9-3 1.2 0.00 ロブ・ジョンソン 1安打1四球
Apr 18 DET L 2-0 1.0 0.00 ロブ・ジョンソン
Apr 16 LAA L 5-1 2.0 0.00 ロブ・ジョンソン
Sean White Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
べダートのケース
ヘルナンデスのケース
ウオッシュバーンのケース
この事実は、ホワイトについて計算しても全く同じ結果になった。ERAという登板の結果面だけでなく、城島がホワイトのマスクをかぶった場合の四球数のあまりの多さなど、登板の内容面にも大きな違いがあることもわかり、コネ捕手城島のダメさ加減をあらためて立証している。
ホワイトの捕手別全成績
ロブ・ジョンソン
9ゲーム 12回1/3 自責点1 ERA 0.73
2安打3四球 ホームランなし
城島 ほぼ全ゲーム四球あり
9ゲーム 12回 自責点4 ERA 3.00
4安打9四球 ホームラン2本
全登板データ
日付・対戦相手・勝敗・スコア・イニング・防御率 捕手
H:ホールド W:Win勝利 @:アウェイ
5月
May 29 @LAA W 5-2 0.2 1.85 ロブ・ジョンソン H
May 27 @OAK W 6-1 1.1 1.90 ロブ・ジョンソン H
May 25 @OAK L 6-1 1.0 2.02 ロブ・ジョンソン
May 22 SF W 2-1 2.0 2.11 ロブ・ジョンソン W
May 19 LAA L 6-5 1.1 2.33 城島
May 17 BOS W 3-2 1.2 2.50 ロブ・ジョンソン 1四球
May 15 BOS W 5-4 1.0 2.76 城島 1四球 H
May 13 @TEX L 6-5 1.2 2.94 城島 1四球
May 12 @TEX L 7-1 0.1 3.29 城島 1四球
May 9 @MIN L 9-6 1.0 3.38 城島
2安打1四球1ホームラン 自責点3
May 7 @KC L 3-1 1.0 1.46 ロブ・ジョンソン
1安打1四球 自責点1
May 4 TEX L 6-5 2.0 0.79 城島 2四球
May 3 OAK W 8-7 1.2 0.96 城島 1四球
May 1 OAK W 8-7 1.1 1.17 城島
2安打1四球1ホームラン 自責点1
4月
Apr 26 @LAA L 8-0 1.2 0.00 城島 2安打1四球
Apr 22 TB L 9-3 1.2 0.00 ロブ・ジョンソン 1安打1四球
Apr 18 DET L 2-0 1.0 0.00 ロブ・ジョンソン
Apr 16 LAA L 5-1 2.0 0.00 ロブ・ジョンソン
Sean White Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
damejima at 05:21
May 29, 2009
今日はゲームがなく、シアトルファンも退屈していることだろう。
2009シーズンここまでのロブ・ジョンソンと城島の全出場ゲームについて、スコア、勝敗、先発投手と投球回数をまとめてみた。あまりにも差があるので笑ってしまう。
この2人のサラリーの差を知っているだろうか?約20倍の違いである。裏口入学のコネ捕手城島ひとりクビにすると、ロブ・ジョンソンを19人雇うことができる。
城島ひとりのサラリーで、城島よりマシな若手選手20人を集めると、野球チームが2チームできるのである。
7. Kenji Johjima 7,666,666
26. Rob Johnson 400,000
Seattle Mariners Salaries - MLB Baseball - ESPN
なお、QS回数はそれぞれのプレーヤーの単独出場ゲームに限定した。(つまり、捕手2人がリレーした4月15日のウオッシュバーンのようなケースは除いてあるということ)
シアトルの先発QS 23回(5月27日現在リーグ4位)
ロブ・ジョンソン15回(約70%)
バーク 2回(約8%)
城島 6回
(注:全体のQS数がどうしてもあわないので困った。どう計算してもチーム合計24回のような気がするのだが、ESPNのデータでは23回ということになっている。どこかの1ゲームがQS扱いになっていないのだと思われるのだが、それがどのゲームか、いまのところ不明なのだ)
ロブ・ジョンソン先発マスクゲームのQS 合計15回
ベダード 5回
ヘルナンデス 4回
ウオッシュバーン 5回(4/15のQSを除いてある)
ジャクバスカス 1回
城島先発マスクゲームのQS 合計6回
ジャクバスカス 2回
ヘルナンデス、シルバ、バルガス、オルソン 各1回
(4/15のウオッシュバーンを除いてある)
以下、W=Win勝ち L=Lose負け @=アウェイ
ロブ・ジョンソンの4・5月出場全ゲーム
4月 QS8回
Apr 9 @MIN W 2-0 8回 ウオッシュバーンQS
Apr 12 @OAK W 1-0 8回1/3 ベダードQS
Apr 15 LAA W 11-3 途中出場(5回からマスク ウオッシュバーン6回QS)
Apr 16 LAA L 5-1 5回1/3 ジャクバスカス
Apr 17 DET W 6-3 6回 ヘルナンデスQS
Apr 18 DET L 2-0 6回 ベダードQS
Apr 21 TB W 4-2 7回 ウオッシュバーンQS
Apr 22 TB L 9-3 3回1/3 ジャクバスカス
Apr 23 TB W 1-0 7回 ヘルナンデスQS
Apr 24 @LAA W 8-3 6回2/3 ベダードQS
Apr 25 @LAA W 9-8 5回 シルバ
Apr 28 @CWS L 2-1 8回 ジャクバスカスQS
Apr 29 @CWS L 6-3 5回 ベダード
5月 QS7回
May 2 OAK L 3-2 7回 ウオッシュバーンQS
May 3 OAK W 8-7 途中出場(延長14回〜15回)バルガス勝ち投手
May 5 TEX L 7-2 7回 ベダードQS
May 7 @KC L 3-1 7回 ウオッシュバーンQS
May 10 @MIN W 5-3 4回2/3 ベダード
May 14 @TEX L 3-2 7回 ヘルナンデスQS
May 17 BOS W 3-2 5回1/3 バルガス(〜6回までで途中交代)
May 22 SF W 2-1 途中出場(延長10回〜12回)ホワイト勝ち投手
May 24 SF W 5-4 8回 ヘルナンデスQS
May 25 @OAK L 6-1 途中出場(城島4失点・骨折→3回からマスク)
May 26 @OAK L 4-3 6回 ウオッシュバーンQS
May 27 @OAK W 6-1 6回2/3 ベダードQS
城島の4・5月出場ゲーム
4月 QS2回
Apr 6 @MIN W 6-1 8回 ヘルナンデスQS
Apr 7 @MIN L 6-5 5回 ベダード
Apr 8 @MIN L 6-5 5回 シルバ
Apr 10 @OAK W 5-4 3回1/3 ローランド・スミス
Apr 11 @OAK W 8-5 5回 ヘルナンデス
Apr 14 LAA W 3-2 7回 シルバQS
Apr 15 LAA W 11-3 途中交代(4回まで ウオッシュバーン6回QS)
5月 QS4回 城島単独出場試合2勝11敗
May 1 OAK W 8-7 3回2/3 シルバ
May 3 OAK W 8-7 4回1/3 ジャクバスカス(延長13回途中交代)
May 4 TEX L 6-5 6回 ヘルナンデス
May 6 @KC L 9-1 3回 シルバ
May 8 @MIN L 11-0 4回1/3 ジャクバスカス
May 9 @MIN L 9-6 4回 ヘルナンデス
May 12 @TEX L 7-1 5回 バルガス
May 13 @TEX L 6-5 6回 ウオッシュバーン
May 15 BOS W 5-4 6回 ジャクバスカスQS
May 16 BOS L 5-3 6回 オルソン
May 17 BOS W 3-2 途中出場(7回から)アーズマ勝ち投手
May 18 LAA L 10-6 5回 ウオッシュバーン
May 19 LAA L 6-5 5回2/3 ヘルナンデス
May 20 LAA W 1-0 6回 ジャクバスカスQS
May 21 LAA L 3-0 5回 ベダード
May 22 SF W 2-1 7回 バルガスQS (城島途中交代9回まで)
May 23 SF L 5-1 6回 オルソンQS
May 25 @OAK L 6-1 途中交代
(2回までに4失点のジャクバスカス負け投手)
2009シーズンここまでのロブ・ジョンソンと城島の全出場ゲームについて、スコア、勝敗、先発投手と投球回数をまとめてみた。あまりにも差があるので笑ってしまう。
この2人のサラリーの差を知っているだろうか?約20倍の違いである。裏口入学のコネ捕手城島ひとりクビにすると、ロブ・ジョンソンを19人雇うことができる。
城島ひとりのサラリーで、城島よりマシな若手選手20人を集めると、野球チームが2チームできるのである。
7. Kenji Johjima 7,666,666
26. Rob Johnson 400,000
Seattle Mariners Salaries - MLB Baseball - ESPN
なお、QS回数はそれぞれのプレーヤーの単独出場ゲームに限定した。(つまり、捕手2人がリレーした4月15日のウオッシュバーンのようなケースは除いてあるということ)
シアトルの先発QS 23回(5月27日現在リーグ4位)
ロブ・ジョンソン15回(約70%)
バーク 2回(約8%)
城島 6回
(注:全体のQS数がどうしてもあわないので困った。どう計算してもチーム合計24回のような気がするのだが、ESPNのデータでは23回ということになっている。どこかの1ゲームがQS扱いになっていないのだと思われるのだが、それがどのゲームか、いまのところ不明なのだ)
ロブ・ジョンソン先発マスクゲームのQS 合計15回
ベダード 5回
ヘルナンデス 4回
ウオッシュバーン 5回(4/15のQSを除いてある)
ジャクバスカス 1回
城島先発マスクゲームのQS 合計6回
ジャクバスカス 2回
ヘルナンデス、シルバ、バルガス、オルソン 各1回
(4/15のウオッシュバーンを除いてある)
以下、W=Win勝ち L=Lose負け @=アウェイ
ロブ・ジョンソンの4・5月出場全ゲーム
4月 QS8回
Apr 9 @MIN W 2-0 8回 ウオッシュバーンQS
Apr 12 @OAK W 1-0 8回1/3 ベダードQS
Apr 15 LAA W 11-3 途中出場(5回からマスク ウオッシュバーン6回QS)
Apr 16 LAA L 5-1 5回1/3 ジャクバスカス
Apr 17 DET W 6-3 6回 ヘルナンデスQS
Apr 18 DET L 2-0 6回 ベダードQS
Apr 21 TB W 4-2 7回 ウオッシュバーンQS
Apr 22 TB L 9-3 3回1/3 ジャクバスカス
Apr 23 TB W 1-0 7回 ヘルナンデスQS
Apr 24 @LAA W 8-3 6回2/3 ベダードQS
Apr 25 @LAA W 9-8 5回 シルバ
Apr 28 @CWS L 2-1 8回 ジャクバスカスQS
Apr 29 @CWS L 6-3 5回 ベダード
5月 QS7回
May 2 OAK L 3-2 7回 ウオッシュバーンQS
May 3 OAK W 8-7 途中出場(延長14回〜15回)バルガス勝ち投手
May 5 TEX L 7-2 7回 ベダードQS
May 7 @KC L 3-1 7回 ウオッシュバーンQS
May 10 @MIN W 5-3 4回2/3 ベダード
May 14 @TEX L 3-2 7回 ヘルナンデスQS
May 17 BOS W 3-2 5回1/3 バルガス(〜6回までで途中交代)
May 22 SF W 2-1 途中出場(延長10回〜12回)ホワイト勝ち投手
May 24 SF W 5-4 8回 ヘルナンデスQS
May 25 @OAK L 6-1 途中出場(城島4失点・骨折→3回からマスク)
May 26 @OAK L 4-3 6回 ウオッシュバーンQS
May 27 @OAK W 6-1 6回2/3 ベダードQS
城島の4・5月出場ゲーム
4月 QS2回
Apr 6 @MIN W 6-1 8回 ヘルナンデスQS
Apr 7 @MIN L 6-5 5回 ベダード
Apr 8 @MIN L 6-5 5回 シルバ
Apr 10 @OAK W 5-4 3回1/3 ローランド・スミス
Apr 11 @OAK W 8-5 5回 ヘルナンデス
Apr 14 LAA W 3-2 7回 シルバQS
Apr 15 LAA W 11-3 途中交代(4回まで ウオッシュバーン6回QS)
5月 QS4回 城島単独出場試合2勝11敗
May 1 OAK W 8-7 3回2/3 シルバ
May 3 OAK W 8-7 4回1/3 ジャクバスカス(延長13回途中交代)
May 4 TEX L 6-5 6回 ヘルナンデス
May 6 @KC L 9-1 3回 シルバ
May 8 @MIN L 11-0 4回1/3 ジャクバスカス
May 9 @MIN L 9-6 4回 ヘルナンデス
May 12 @TEX L 7-1 5回 バルガス
May 13 @TEX L 6-5 6回 ウオッシュバーン
May 15 BOS W 5-4 6回 ジャクバスカスQS
May 16 BOS L 5-3 6回 オルソン
May 17 BOS W 3-2 途中出場(7回から)アーズマ勝ち投手
May 18 LAA L 10-6 5回 ウオッシュバーン
May 19 LAA L 6-5 5回2/3 ヘルナンデス
May 20 LAA W 1-0 6回 ジャクバスカスQS
May 21 LAA L 3-0 5回 ベダード
May 22 SF W 2-1 7回 バルガスQS (城島途中交代9回まで)
May 23 SF L 5-1 6回 オルソンQS
May 25 @OAK L 6-1 途中交代
(2回までに4失点のジャクバスカス負け投手)
damejima at 19:44
May 28, 2009
素晴らしいゲームだった。快勝。
シアトルの長打を一手に引き受ける長打率の高いブラニヤンの2ラン。9回表も素晴らしい攻撃だった。ロブ・ジョンソンがこの日2本目の2塁打を放つと、チャベスがセフティバントを決め、1、3塁。グティエレスが2点タイムリーツーベースを放つと、1塁から長躯ホームインしたチャベスの俊足&スライディング。さらにチャンスを広げビッグイニングに導くイチローのこの日3本目のヒット(ただし後続がことごとく凡打)
この9回が本当に今のシアトル打線を象徴している。
機能しているのはブラニヤンと、下位打線からイチローまでの打順のみ。イチロー以外の上位打線が全く機能していない。ワカマツはLAA戦で打線を大きく組み替えるべきだし、組み替えた後はしばらく我慢するべきだ。
Seattle vs. Oakland - May 27, 2009 | MLB.com: Gameday
ベダードの捕手別登板イニング数
ジョンソン 約6.3
城島 5.0
エリック・ベダードの全登板ゲーム - ESPN
前回のベダード登板日の記事でも書いたことだが、もう一度確認しておく。
2009年5月21日、ベダード登板ゲームでロブ・ジョンソンと、フルカウントだらけの城島では、先発投手に対するCERAに「2点の差」があることが完全に証明された。(ベダード版「2点の差」計算つき)
知ったかぶりでデータもロクに調べもしないクセに「ベダードはイニングを稼げない」などと根拠のないことを掲示板に書く馬鹿がいるが、裏口入学のコネ捕手城島では球数も増え、失点も覚悟しなければならない。そのためどの投手もイニングは稼げない。ベダードがイニングを稼げないわけではない。
ロブ・ジョンソンと城島では、ベダードの場合ゲームあたりの登板イニング数に1.3もの開きがある。コンマ3の部分も、見逃せない大事な数字だ。なぜなら登板イニングが6を越え、6.3あるからには、ロブ・ジョンソンが捕手のときには勝ちに近いスコアで7回途中まで登板している、という意味になるからだ。だから捕手ロブ・ジョンソンならリリーフは最小で2人ですむ。今日のゲームでも実際2人ですんだ。
今日のゲームでは、6回終了時点で投球数は95球程度まできていた。だがベダードはそこでは降板せず、7回108球まで投げた。ヒットを打たれた時点でマウンドを譲ったものの、もしランナーが出なければ7回終了時まで投げ切ってから降板しただろう。
ところが球数が増える城島のケースではそうはいかない。
ベダードは5回終了時点で降りてしまうことになる。スコアは負けているかタイだろうから、捕手城島なら負けゲームで、しかもリリーフは最悪4人必要になる。(もしくは防御率最悪のバティスタがロングリリーフして負ける)4人もの質のいいブルペン投手など投入できるはずがない。
ゲームのメカニズムが全く崩壊する城島マスクのゲームでは勝てるわけがない。この2つのケースの差が、チームの勝敗、勝率に影響しないわけがない。この点をよく考えれば、城島をメジャーの一員として雇うことなど、ありえないのである。
2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。(ウオッシュバーン版「2点の差」計算つき)
ベダードの捕手別ERA
ジョンソン 44回1/3 自責点10 ERA2.03
城島 10回 自責点5 ERA4.50
登板日 登板回数・自責点 先発捕手
4月7日 5回自責点3 城島
4月12日 8回1/3自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月18日 6回自責点1 ジョンソン QS
4月24日 6回2/3 自責点2 ジョンソン QS
4月29日 5回自責点3 ジョンソン
5月5日 7回自責点1 ジョンソン QS
5月10日 4回2/3自責点2 ジョンソン
5月21日 5回自責点2 城島
5月27日 6回2/3自責点1 ジョンソン QS
配球の詳細はのちほど。
ベダードのカーブを実にうまく使ったロブ・ジョンソンのリードを紹介する予定。
シアトルの長打を一手に引き受ける長打率の高いブラニヤンの2ラン。9回表も素晴らしい攻撃だった。ロブ・ジョンソンがこの日2本目の2塁打を放つと、チャベスがセフティバントを決め、1、3塁。グティエレスが2点タイムリーツーベースを放つと、1塁から長躯ホームインしたチャベスの俊足&スライディング。さらにチャンスを広げビッグイニングに導くイチローのこの日3本目のヒット(ただし後続がことごとく凡打)
この9回が本当に今のシアトル打線を象徴している。
機能しているのはブラニヤンと、下位打線からイチローまでの打順のみ。イチロー以外の上位打線が全く機能していない。ワカマツはLAA戦で打線を大きく組み替えるべきだし、組み替えた後はしばらく我慢するべきだ。
Seattle vs. Oakland - May 27, 2009 | MLB.com: Gameday
ベダードの捕手別登板イニング数
ジョンソン 約6.3
城島 5.0
エリック・ベダードの全登板ゲーム - ESPN
前回のベダード登板日の記事でも書いたことだが、もう一度確認しておく。
2009年5月21日、ベダード登板ゲームでロブ・ジョンソンと、フルカウントだらけの城島では、先発投手に対するCERAに「2点の差」があることが完全に証明された。(ベダード版「2点の差」計算つき)
知ったかぶりでデータもロクに調べもしないクセに「ベダードはイニングを稼げない」などと根拠のないことを掲示板に書く馬鹿がいるが、裏口入学のコネ捕手城島では球数も増え、失点も覚悟しなければならない。そのためどの投手もイニングは稼げない。ベダードがイニングを稼げないわけではない。
ロブ・ジョンソンと城島では、ベダードの場合ゲームあたりの登板イニング数に1.3もの開きがある。コンマ3の部分も、見逃せない大事な数字だ。なぜなら登板イニングが6を越え、6.3あるからには、ロブ・ジョンソンが捕手のときには勝ちに近いスコアで7回途中まで登板している、という意味になるからだ。だから捕手ロブ・ジョンソンならリリーフは最小で2人ですむ。今日のゲームでも実際2人ですんだ。
今日のゲームでは、6回終了時点で投球数は95球程度まできていた。だがベダードはそこでは降板せず、7回108球まで投げた。ヒットを打たれた時点でマウンドを譲ったものの、もしランナーが出なければ7回終了時まで投げ切ってから降板しただろう。
ところが球数が増える城島のケースではそうはいかない。
ベダードは5回終了時点で降りてしまうことになる。スコアは負けているかタイだろうから、捕手城島なら負けゲームで、しかもリリーフは最悪4人必要になる。(もしくは防御率最悪のバティスタがロングリリーフして負ける)4人もの質のいいブルペン投手など投入できるはずがない。
ゲームのメカニズムが全く崩壊する城島マスクのゲームでは勝てるわけがない。この2つのケースの差が、チームの勝敗、勝率に影響しないわけがない。この点をよく考えれば、城島をメジャーの一員として雇うことなど、ありえないのである。
2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。(ウオッシュバーン版「2点の差」計算つき)
ベダードの捕手別ERA
ジョンソン 44回1/3 自責点10 ERA2.03
城島 10回 自責点5 ERA4.50
登板日 登板回数・自責点 先発捕手
4月7日 5回自責点3 城島
4月12日 8回1/3自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月18日 6回自責点1 ジョンソン QS
4月24日 6回2/3 自責点2 ジョンソン QS
4月29日 5回自責点3 ジョンソン
5月5日 7回自責点1 ジョンソン QS
5月10日 4回2/3自責点2 ジョンソン
5月21日 5回自責点2 城島
5月27日 6回2/3自責点1 ジョンソン QS
配球の詳細はのちほど。
ベダードのカーブを実にうまく使ったロブ・ジョンソンのリードを紹介する予定。
damejima at 07:28
May 27, 2009
デイビッド・アーズマの語る「サンデー・フェリックス」
----城島とバッテリーを組まされる「窮屈さの弊害」について、2009シーズンの投手陣自身が初めて明確な形で指摘する声を上げた----
まさに我が意を得たりとは、このことだ。アーズマはよくわかってゲームを見ているね。シアトルタイムズの記事からだ。2009年のシアトルを語る上で必読、マストの記事。
記事タイトルは「マリナーズはサンデー・フェリックスをもっと必要としている」ときた。もちろん、この意味深なタイトルも、このブログの愛読者なら意味はわかるだろう。もちろんタテマエでは「ヘルナンデスは日曜日のように、もっと大人の投球をしなさい」くらいの意味だが、明らかに婉曲には
「4月にあれほど活躍したのに5月には日曜などのデーゲームにしか出場の機会がないロブ・ジョンソンがひさびさのデーゲームでキャッチャーとしてリードした日曜日のフェリックスは素晴らしかった。
日曜のロブのような、のびのびしたバッテリー感覚が、このチームにはもっと必要だ。そうしないと、このチームはダメだ」
という意味もわかるような、ある意味いやらしい仕掛けになっている。
では、「ロブ・ジョンソンがリードしたサンデー・フェリックス」とは、どんなピッチングだったのか。
それを具体的に語ってくれたのが、デイビッド・アーズマだ。まるでこのブログでの主張とピッタリなので、嬉しくなる。
Steve Kelley | Mariners need more of Sunday's Felix Hernandez | Seattle Times Newspaper
(原文)
"He was going right after guys," said closer David Aardsma, who picked up his sixth save with a scoreless ninth. "I think in his last couple of outings he was trying to pitch around guys a little bit more. Trying to throw stuff on the corners. Today you saw him go out there with the attitude of 'here it comes' and just throwing great stuff right by guys."
(粗訳)
「彼は打者をうまく打ちとっていたねぇ」と、9回を無得点に抑えて6つ目ののセーブを得たクローザー、デイビッド・アーズマはいう。
「僕が思うに、最近数試合の登板で彼はね、もっとストライクゾーンギリギリに投げよう、投げようとしていた。球種をコーナーに集めようとも試みていた。(でも)今日は、ほら、みんなが見たように「ヒア・イット・カムズ (打席に入る打者ごとにあわせて投げてやるから)誰でも、さぁ来い」って姿勢だったよね。打者ごとに素晴らしい球を投げ、ただただ討ち取っていく、そういう姿勢だったね。」
アーズマの話のポイントは、城島が捕手をつとめた連敗中のヘルナンデスの「配球の窮屈さからくる自滅ぶり」と、ロブ・ジョンソンが捕手をつとめた5月24日のヘルナンデスの「のびのびした柔軟な打者への対応ぶり」を対比することだ。
アーズマの指摘する「ヘルナンデスの最近数試合の窮屈な登板内容」とは、もちろん、4連勝した4月の登板ではなく「5月に入って以降、連敗続きだったコネ捕手城島とバッテリーを組んだ4ゲーム」を直接明確に指すことは言うまでもない。
ある意味、アーズマは城島を名指ししているのである。
→2009年のヘルナンデスの全登板と組んだ捕手の一覧
2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。
このアーズマの話の中には、通常の英和辞書にはない、いわゆる野球的イディオム(言い回し)がいくつもある。中でも特にpitch aroundという熟語の意味は正確につかまえなければ内容を把握することはできない。
またHere it comes.という文の意味は、全体の文意をふまえて意訳しないと、ただ「さぁ来い」「さぁ来た」だけでは意味が伝わらない。同じ文でアーズマの話した言葉の中に、by guys「打者ごとに」という言葉がある点を重視しないと正確にはならない。「連敗中のようにどんな打者が来てもコーナー狙いのピッチングを繰り返してギリギリのコースばかり狙って自滅するのではなく、日曜日は、打者ごとにあわせたピッチングをしていたのが良かったね」というアーズマの話たい意図をふまえないと意味が伝わらなくなる。
stuff
「球種」
アーズマだけでなく、この記事の文中には監督ワカマツへのインタビュー部分含め、頻繁に出てくる野球用語。
go right
「(打者を)うまく打ち取る」
“go right”の検索結果(358 件):英辞郎 on the Web:スペースアルク
文例:I challenge batters and go right at them.
僕はバッターに挑んで、うまく打ち取っている。
pitch around
「(四球も覚悟で)きわどいコースをついて投球する」
野球用の熟語のひとつ。とある翻訳サイトには「はずして投球する」と訳されているが、それだけでは正確な意味は全く把握できない。下記に挙げた英語から英語に訳すサイトでの説明で、本来の詳細な意味がわかると思う。全文を引用する。
pitch around - Wiktionary
http://en.wiktionary.org/wiki/pitch_around
(transitive, baseball) To intentionally throw pitches which are slightly out of the strike zone, hoping that the batter will swing wildly at a pitch, but assuming that you will walk him
(打者が投球に対し)むやみやたらと大振りしてくれることを期待し、ストライクゾーンから、ほんのわずかにはずれた配球を故意に行うこと。だが、打者を歩かせてしまうリスクを負う。
----城島とバッテリーを組まされる「窮屈さの弊害」について、2009シーズンの投手陣自身が初めて明確な形で指摘する声を上げた----
まさに我が意を得たりとは、このことだ。アーズマはよくわかってゲームを見ているね。シアトルタイムズの記事からだ。2009年のシアトルを語る上で必読、マストの記事。
記事タイトルは「マリナーズはサンデー・フェリックスをもっと必要としている」ときた。もちろん、この意味深なタイトルも、このブログの愛読者なら意味はわかるだろう。もちろんタテマエでは「ヘルナンデスは日曜日のように、もっと大人の投球をしなさい」くらいの意味だが、明らかに婉曲には
「4月にあれほど活躍したのに5月には日曜などのデーゲームにしか出場の機会がないロブ・ジョンソンがひさびさのデーゲームでキャッチャーとしてリードした日曜日のフェリックスは素晴らしかった。
日曜のロブのような、のびのびしたバッテリー感覚が、このチームにはもっと必要だ。そうしないと、このチームはダメだ」
という意味もわかるような、ある意味いやらしい仕掛けになっている。
では、「ロブ・ジョンソンがリードしたサンデー・フェリックス」とは、どんなピッチングだったのか。
それを具体的に語ってくれたのが、デイビッド・アーズマだ。まるでこのブログでの主張とピッタリなので、嬉しくなる。
Steve Kelley | Mariners need more of Sunday's Felix Hernandez | Seattle Times Newspaper
(原文)
"He was going right after guys," said closer David Aardsma, who picked up his sixth save with a scoreless ninth. "I think in his last couple of outings he was trying to pitch around guys a little bit more. Trying to throw stuff on the corners. Today you saw him go out there with the attitude of 'here it comes' and just throwing great stuff right by guys."
(粗訳)
「彼は打者をうまく打ちとっていたねぇ」と、9回を無得点に抑えて6つ目ののセーブを得たクローザー、デイビッド・アーズマはいう。
「僕が思うに、最近数試合の登板で彼はね、もっとストライクゾーンギリギリに投げよう、投げようとしていた。球種をコーナーに集めようとも試みていた。(でも)今日は、ほら、みんなが見たように「ヒア・イット・カムズ (打席に入る打者ごとにあわせて投げてやるから)誰でも、さぁ来い」って姿勢だったよね。打者ごとに素晴らしい球を投げ、ただただ討ち取っていく、そういう姿勢だったね。」
アーズマの話のポイントは、城島が捕手をつとめた連敗中のヘルナンデスの「配球の窮屈さからくる自滅ぶり」と、ロブ・ジョンソンが捕手をつとめた5月24日のヘルナンデスの「のびのびした柔軟な打者への対応ぶり」を対比することだ。
アーズマの指摘する「ヘルナンデスの最近数試合の窮屈な登板内容」とは、もちろん、4連勝した4月の登板ではなく「5月に入って以降、連敗続きだったコネ捕手城島とバッテリーを組んだ4ゲーム」を直接明確に指すことは言うまでもない。
ある意味、アーズマは城島を名指ししているのである。
→2009年のヘルナンデスの全登板と組んだ捕手の一覧
2009年5月24日、ヘルナンデスは無敗のパートナー、ロブ・ジョンソンを捕手に8回自責点1でQS達成、10奪三振でひさびさのデーゲームを勝利に導いた。
このアーズマの話の中には、通常の英和辞書にはない、いわゆる野球的イディオム(言い回し)がいくつもある。中でも特にpitch aroundという熟語の意味は正確につかまえなければ内容を把握することはできない。
またHere it comes.という文の意味は、全体の文意をふまえて意訳しないと、ただ「さぁ来い」「さぁ来た」だけでは意味が伝わらない。同じ文でアーズマの話した言葉の中に、by guys「打者ごとに」という言葉がある点を重視しないと正確にはならない。「連敗中のようにどんな打者が来てもコーナー狙いのピッチングを繰り返してギリギリのコースばかり狙って自滅するのではなく、日曜日は、打者ごとにあわせたピッチングをしていたのが良かったね」というアーズマの話たい意図をふまえないと意味が伝わらなくなる。
stuff
「球種」
アーズマだけでなく、この記事の文中には監督ワカマツへのインタビュー部分含め、頻繁に出てくる野球用語。
go right
「(打者を)うまく打ち取る」
“go right”の検索結果(358 件):英辞郎 on the Web:スペースアルク
文例:I challenge batters and go right at them.
僕はバッターに挑んで、うまく打ち取っている。
pitch around
「(四球も覚悟で)きわどいコースをついて投球する」
野球用の熟語のひとつ。とある翻訳サイトには「はずして投球する」と訳されているが、それだけでは正確な意味は全く把握できない。下記に挙げた英語から英語に訳すサイトでの説明で、本来の詳細な意味がわかると思う。全文を引用する。
pitch around - Wiktionary
http://en.wiktionary.org/wiki/pitch_around
(transitive, baseball) To intentionally throw pitches which are slightly out of the strike zone, hoping that the batter will swing wildly at a pitch, but assuming that you will walk him
(打者が投球に対し)むやみやたらと大振りしてくれることを期待し、ストライクゾーンから、ほんのわずかにはずれた配球を故意に行うこと。だが、打者を歩かせてしまうリスクを負う。
damejima at 20:56
5月18日のLAA戦で、ベダードの登板回避でローテが変更になって城島の先発ゲームにあたってしまい、5回で6失点と実力を発揮できなかったウオッシュバーンだったが、この日のゲームではロブ・ジョンソンを捕手に6回を無失点と好投を見せた。
ロブ・ジョンソンは膠着したゲームの中、7回にスタンディング・ダブル、イチローのタイムリーで生還した。イチローのヒットストリークは、これで20。キャリア・ハイが見えてきた。
Seattle vs. Oakland - May 26, 2009 | MLB.com: Gameday
4月9日 8回自責点0 QS ジョンソン 完封勝ち
4月15日 6回自責点2 QS 城島(4回自責点0 怪我による交代)→ジョンソン(2回自責点2)勝ち
4月21日 7回自責点2 QS ジョンソン 勝ち
4月26日 5回1/3自責点6 バーク 負け
5月2日 7回自責点1 QS ジョンソン
5月7日 7回自責点1 QS ジョンソン 負け
5月13日 6回自責点4 城島
5月18日 5回自責点6 城島 負け
5月27日 6回自責点0 QS ジョンソン
Jarrod Washburn Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
ジョンソン 37回自責点6 ERA 1.46
城島 15回自責点10 ERA 6.00
バーク 5回1/3自責点6 ERA 10.13
ロブ・ジョンソンは膠着したゲームの中、7回にスタンディング・ダブル、イチローのタイムリーで生還した。イチローのヒットストリークは、これで20。キャリア・ハイが見えてきた。
Seattle vs. Oakland - May 26, 2009 | MLB.com: Gameday
4月9日 8回自責点0 QS ジョンソン 完封勝ち
4月15日 6回自責点2 QS 城島(4回自責点0 怪我による交代)→ジョンソン(2回自責点2)勝ち
4月21日 7回自責点2 QS ジョンソン 勝ち
4月26日 5回1/3自責点6 バーク 負け
5月2日 7回自責点1 QS ジョンソン
5月7日 7回自責点1 QS ジョンソン 負け
5月13日 6回自責点4 城島
5月18日 5回自責点6 城島 負け
5月27日 6回自責点0 QS ジョンソン
Jarrod Washburn Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
ジョンソン 37回自責点6 ERA 1.46
城島 15回自責点10 ERA 6.00
バーク 5回1/3自責点6 ERA 10.13
damejima at 14:32
May 26, 2009
「サンデー・フェリックス」という記事を書いたばかりの翌日、さっそくデーゲーム。先発捕手は城島だったが、2イニング4失点を残し、いつもの大量失点でゲームから怪我で退いた。
わずか序盤2イニングで4点の失点というのは、防御率に換算するなら、これ、なんと18.00だ。
酷いものだ。打線が全く機能せず、セットアッパーも安定しない現状のシアトルでは、序盤の4失点でゲームは終わってしまい、2005年あたり以降集められたフリースインガーの雑なプレーヤーたちはすぐにゲームを諦めてしまう。
Seattle vs. Oakland - May 25, 2009 | MLB.com: Gameday
城島 2イニング4失点 ERA 18.00
ロブ・ジョンソン 6イニング2失点 ERA 3.00
今の打線の惨状については、かつて監督ワカマツは5月のインタビューだかで「OBP(出塁率)を重視し、改善に取り組む」というようなことを言っていた。
例えばいつぞやなどはベタンコートを2試合スタメンからはずしておいて、さらに監督室に呼び出し、出塁率改善やら、早打ちの改善やらを要望した。そのせいか、ベタンコートは5月18日のボストン戦で珍しく四球を選ぶなどして「生まれて初めて打席で10球選んだよ」というようなことを3流インタビュアーに得意げにコメントしていたものだ。やれやれ。困ったもんだ。
Steve Kelley | Don Wakamatsu's Mariner Way puts attention on details | Seattle Times Newspaper
http://seattletimes.nwsource.com/html/stevekelley/2009231787_kelley18.html
その後ベタンコートはほんの一瞬だけは、1試合で2四球を選ぶような殊勝なところを見せたが、今日のゲームを見ればわかるように、すぐに元どおり。
ノーアウトで4度イチローが出塁しても、一度バントした以外はロクなバッティングはせず、7回の無死1、2塁ではあっさりダブルプレー。3流インタビュアーのシャノンに「イチローの後を打つのは難しい」などと愚痴を言って、馴れ合っている場合ではない。
ベルトレ、セクソン、城島、ベタンコートなど、こういう雑なプレーヤーの集団がシアトルに一斉に導入されたのは2005年あたり以降だ。考えもせずバットを振り回すしか能がないフリースインガーばかりをコレクションしていったシアトルの、かつての雑なチーム編成の残債である。
チームに大量に残されている不良債権は、城島はじめ、今も処分されていない。
30代のオッサンに言葉で「変われ」と言って、変われるものではない。
監督ワカマツがどんな野球を想定しようと、それにフィットしたプレーヤーなど、残債プレーヤーにはいない。唯一の希望の星だったイバニェスはトレードしてしまい、トレードしたアダム・ジョーンズには大活躍され、一方では、現状の内野守備は今日のゲームでもア・リーグのエラーランキング1位と中継で紹介されるお粗末ぶり。
これでゲーム後にはしゃいでいたら、頭がおかしいというものだ。
5月25日時点でのチームスタメンプレーヤーののOBPランキングはこうなっている。
2009シーズンから800万ドルかすめとっている城島が、壊滅的な打撃成績だった2008シーズンからまったく改善されるどころでないことは、ひと目でわかる。たまに打つマグレのホームランなど、なんの役にもたたない。セクソンそっくり、いや、セクソン以下である。
例えばマグレでソロを打つヘボ打者より、打率は2008年の城島並みに低いが四球を選んでくれるグリフィーのOBPは、城島より上である。こういう逆転現象はかつてのセクソンでも同じことがあった。セクソンも四球数がチームで最も多いため、OBPでは城島より上だったのだ。
城島の打撃など、昔からセクソン以下である。
2009年5月25日のチームOBPランキング
(最初の数値は出塁率。2つめの数値は打率)
ブラニヤン .393
イチロー .365
グリフィー .363 .232 四球23
グティエレス.344
チャベス .323
ベタンコート.291
バレンティン.286 .244
2008城島.277 .227
スウィーニー.276 .232
2009城島.275 .250
ロペス .265 .221
セデーノ .250 .188
ベルトレ .246 .211
ジョンソン .219 .188
わずか序盤2イニングで4点の失点というのは、防御率に換算するなら、これ、なんと18.00だ。
酷いものだ。打線が全く機能せず、セットアッパーも安定しない現状のシアトルでは、序盤の4失点でゲームは終わってしまい、2005年あたり以降集められたフリースインガーの雑なプレーヤーたちはすぐにゲームを諦めてしまう。
Seattle vs. Oakland - May 25, 2009 | MLB.com: Gameday
城島 2イニング4失点 ERA 18.00
ロブ・ジョンソン 6イニング2失点 ERA 3.00
今の打線の惨状については、かつて監督ワカマツは5月のインタビューだかで「OBP(出塁率)を重視し、改善に取り組む」というようなことを言っていた。
例えばいつぞやなどはベタンコートを2試合スタメンからはずしておいて、さらに監督室に呼び出し、出塁率改善やら、早打ちの改善やらを要望した。そのせいか、ベタンコートは5月18日のボストン戦で珍しく四球を選ぶなどして「生まれて初めて打席で10球選んだよ」というようなことを3流インタビュアーに得意げにコメントしていたものだ。やれやれ。困ったもんだ。
Steve Kelley | Don Wakamatsu's Mariner Way puts attention on details | Seattle Times Newspaper
http://seattletimes.nwsource.com/html/stevekelley/2009231787_kelley18.html
その後ベタンコートはほんの一瞬だけは、1試合で2四球を選ぶような殊勝なところを見せたが、今日のゲームを見ればわかるように、すぐに元どおり。
ノーアウトで4度イチローが出塁しても、一度バントした以外はロクなバッティングはせず、7回の無死1、2塁ではあっさりダブルプレー。3流インタビュアーのシャノンに「イチローの後を打つのは難しい」などと愚痴を言って、馴れ合っている場合ではない。
ベルトレ、セクソン、城島、ベタンコートなど、こういう雑なプレーヤーの集団がシアトルに一斉に導入されたのは2005年あたり以降だ。考えもせずバットを振り回すしか能がないフリースインガーばかりをコレクションしていったシアトルの、かつての雑なチーム編成の残債である。
チームに大量に残されている不良債権は、城島はじめ、今も処分されていない。
30代のオッサンに言葉で「変われ」と言って、変われるものではない。
監督ワカマツがどんな野球を想定しようと、それにフィットしたプレーヤーなど、残債プレーヤーにはいない。唯一の希望の星だったイバニェスはトレードしてしまい、トレードしたアダム・ジョーンズには大活躍され、一方では、現状の内野守備は今日のゲームでもア・リーグのエラーランキング1位と中継で紹介されるお粗末ぶり。
これでゲーム後にはしゃいでいたら、頭がおかしいというものだ。
5月25日時点でのチームスタメンプレーヤーののOBPランキングはこうなっている。
2009シーズンから800万ドルかすめとっている城島が、壊滅的な打撃成績だった2008シーズンからまったく改善されるどころでないことは、ひと目でわかる。たまに打つマグレのホームランなど、なんの役にもたたない。セクソンそっくり、いや、セクソン以下である。
例えばマグレでソロを打つヘボ打者より、打率は2008年の城島並みに低いが四球を選んでくれるグリフィーのOBPは、城島より上である。こういう逆転現象はかつてのセクソンでも同じことがあった。セクソンも四球数がチームで最も多いため、OBPでは城島より上だったのだ。
城島の打撃など、昔からセクソン以下である。
2009年5月25日のチームOBPランキング
(最初の数値は出塁率。2つめの数値は打率)
ブラニヤン .393
イチロー .365
グリフィー .363 .232 四球23
グティエレス.344
チャベス .323
ベタンコート.291
バレンティン.286 .244
2008城島.277 .227
スウィーニー.276 .232
2009城島.275 .250
ロペス .265 .221
セデーノ .250 .188
ベルトレ .246 .211
ジョンソン .219 .188
damejima at 19:16
May 25, 2009
これでヘルナンデスはロブ・ジョンソンがキャッチャーのケースでは3勝0敗と負け無し。
5月に入って城島がフェリックスの捕手を続けてやるようになってしまい、4度続けて城島相手に登板して0勝3敗と、全敗していたが、疫病神コネ捕手城島から離れられるデーゲームがようやく回ってきたことで、ついにフェリックスに5月初の白星がついた。
スコアは5-4でのクロスゲームだが、ヘルナンデスの自責点は8回に打たれたホームランによる1失点のみ。8回を自責点1、10三振の好投である。残り3失点は味方のエラーによるもの。
フェリックスは球数が7回には98球程度に達していた。7イニングで降板することもできたが、彼は8回も投げた。ロブ・ジョンソンをキャッチャーに気分よく投げられたのがありあり。クローザー役をつとめたアーズマが2三振を奪い、シアトルの投手2人でジャイアンツから合計12もの三振を奪った。
San Francisco vs. Seattle - May 24, 2009 | MLB.com: Gameday
フェリックスはこれで奪三振66で、ア・リーグ3位。
いまア・リーグ奪三振上位は、バーランダー(DET)、グレインキー(KC)、ハラデイ(TOR)、レスター(BOS)などで、各チームの有力投手たちが並ぶ。
これにフェリックスを入れた5人のうち、ERAの素晴らしいグレインキーとハラデイの2人は勝ち自体が多いのだが、ERAのよくないバーダンダー、ヘルナンデス、レスターはそうでもなく、勝ち負けが同数程度だ。
当たり前のことだが、ただ三振が多くとれるだけで失点だらけでは無意味なのである。
コネ捕手城島の先発マスクゲームには、そういう意味のないスタンドプレイ・ゲームがあまりに多い。お客さんは三振をとることに熱中しているクセに四球乱発・ホームラン連発で失点ばかりするコネ捕手の自分に酔った無様な醜い姿を見るためにスタジアムに足を運んでいるわけではないのである。
フェリックスも、もし裏口入学のコネ捕手城島などがキャッチャーでなかったら、下にあげたように、もっと失点そのものが減り、ERAが改善されることで、とっくにもっと勝ち星に恵まれていたはず。
チームとして、これほどの投手を無駄に負け続けさせるのは本当に許されない。城島にヘルナンデスのキャッチャーをまかせるべきではないのは当然のことで、企業でいえば「背任行為」にあたる。
これからのキャリアも、しばらくはメジャーからいなくなる運命しかもたない裏口入学のコネ捕手に悩まされ続けるフェリックスに、心から同情する。
ヘルナンデスの捕手別勝ち負け
ロブ・ジョンソン 3勝0敗 ERA1.29
城島 1勝3敗 ERA7.43
バーク 1勝0敗 ERA0.00
4月6日 6回自責点1 城島 QS
4月11日 5回自責点5 城島
4月17日 6回自責点3 ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0 バーク QS
5月4日 6回自責点6 城島
5月9日 4回自責点5 城島
5月14日 7回自責点0 ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島
5月24日 8回自責点1 ジョンソン QS 10三振
捕手ごとのERAの内容はこちら。ERAの評価は勝敗に直結している。
ジョンソン 28回自責点4 1.29
城島 26回2/3自責点22 7.43
バーク 8回自責点0 0.00
防御率=(自責点×9×3)÷(投球回×3)で、計算
追記
それにしてもLAAは強い。
今日のゲームではドジャースタジアムのアウェイで勝っているのだが、ホームランは1本もないのに、10得点。得点圏の打席を12回つくりだし、そのうち7回もタイムリーを記録している。強い。シュアなバッティングを誇る打線にアブレイユ、ハンターの補強がピッタリはまっている。
今日のゲームのシアトルがたった5安打で、2本のホームランで5点獲って勝ったのと違って、チームの地力に大差がある。
5月に入って城島がフェリックスの捕手を続けてやるようになってしまい、4度続けて城島相手に登板して0勝3敗と、全敗していたが、疫病神コネ捕手城島から離れられるデーゲームがようやく回ってきたことで、ついにフェリックスに5月初の白星がついた。
スコアは5-4でのクロスゲームだが、ヘルナンデスの自責点は8回に打たれたホームランによる1失点のみ。8回を自責点1、10三振の好投である。残り3失点は味方のエラーによるもの。
フェリックスは球数が7回には98球程度に達していた。7イニングで降板することもできたが、彼は8回も投げた。ロブ・ジョンソンをキャッチャーに気分よく投げられたのがありあり。クローザー役をつとめたアーズマが2三振を奪い、シアトルの投手2人でジャイアンツから合計12もの三振を奪った。
San Francisco vs. Seattle - May 24, 2009 | MLB.com: Gameday
フェリックスはこれで奪三振66で、ア・リーグ3位。
いまア・リーグ奪三振上位は、バーランダー(DET)、グレインキー(KC)、ハラデイ(TOR)、レスター(BOS)などで、各チームの有力投手たちが並ぶ。
これにフェリックスを入れた5人のうち、ERAの素晴らしいグレインキーとハラデイの2人は勝ち自体が多いのだが、ERAのよくないバーダンダー、ヘルナンデス、レスターはそうでもなく、勝ち負けが同数程度だ。
当たり前のことだが、ただ三振が多くとれるだけで失点だらけでは無意味なのである。
コネ捕手城島の先発マスクゲームには、そういう意味のないスタンドプレイ・ゲームがあまりに多い。お客さんは三振をとることに熱中しているクセに四球乱発・ホームラン連発で失点ばかりするコネ捕手の自分に酔った無様な醜い姿を見るためにスタジアムに足を運んでいるわけではないのである。
フェリックスも、もし裏口入学のコネ捕手城島などがキャッチャーでなかったら、下にあげたように、もっと失点そのものが減り、ERAが改善されることで、とっくにもっと勝ち星に恵まれていたはず。
チームとして、これほどの投手を無駄に負け続けさせるのは本当に許されない。城島にヘルナンデスのキャッチャーをまかせるべきではないのは当然のことで、企業でいえば「背任行為」にあたる。
これからのキャリアも、しばらくはメジャーからいなくなる運命しかもたない裏口入学のコネ捕手に悩まされ続けるフェリックスに、心から同情する。
ヘルナンデスの捕手別勝ち負け
ロブ・ジョンソン 3勝0敗 ERA1.29
城島 1勝3敗 ERA7.43
バーク 1勝0敗 ERA0.00
4月6日 6回自責点1 城島 QS
4月11日 5回自責点5 城島
4月17日 6回自責点3 ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0 バーク QS
5月4日 6回自責点6 城島
5月9日 4回自責点5 城島
5月14日 7回自責点0 ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島
5月24日 8回自責点1 ジョンソン QS 10三振
捕手ごとのERAの内容はこちら。ERAの評価は勝敗に直結している。
ジョンソン 28回自責点4 1.29
城島 26回2/3自責点22 7.43
バーク 8回自責点0 0.00
防御率=(自責点×9×3)÷(投球回×3)で、計算
追記
それにしてもLAAは強い。
今日のゲームではドジャースタジアムのアウェイで勝っているのだが、ホームランは1本もないのに、10得点。得点圏の打席を12回つくりだし、そのうち7回もタイムリーを記録している。強い。シュアなバッティングを誇る打線にアブレイユ、ハンターの補強がピッタリはまっている。
今日のゲームのシアトルがたった5安打で、2本のホームランで5点獲って勝ったのと違って、チームの地力に大差がある。
damejima at 07:33
2年連続5月20敗まで、あと5つだ。大逆転負けで、5月は裏口入学ダメ捕手さん、先発ゲーム4勝11敗。たいしたものだ。(引き分け状態で途中交代させられて、ロブ・ジョンソンの時点で勝った昨日のゲームは当然のことながら、城島の勝ち試合とは呼べない。当然のことだ)
San Francisco vs. Seattle - May 23, 2009 | MLB.com: Gameday
今日は裏口入学の馬鹿捕手さんのホームラン配球パターンと、四球サービスパターンから、ほんの2例だけ紹介してみる。
打たれるカウントや球種は、打者の左右・好きな球種、1巡目・2巡目などの打席数、イニング数など、条件によって多少変わるのだが、わざわざブログでネタをバラす必要もないだろう。
画像を見ただけで意味がわかる人は、このあとを読む必要などない。馬鹿な捕手の負けゲームを笑った後は、ぜひ自分の貴重な時間を有効に使ってほしい。
意味がわからない人は、野球がわからないヒトなので、しかたない。このあとを読んだら、もう二度と向いてない野球など見ないことだ。
タイムリー、ホームラン浴びまくり
炸裂する馬鹿捕手バレバレ配球 1
「外に変化球、内にストレート」→「2球目狙い打ち」
このパターンには「初球変化球→2球目ストレート」と、逆の「初球ストレート→2球目変化球」の2パターンがあり、狙い打たれるパターンにも打者のクセにもよって、初球、2球目、3球目とバリエーションがある。
どのパターンも、とっくに打たれ済みで死亡済み。打たれるイニングもおおまかに決まっている。(アホウなシアトルファンは、ブルペン投手がダメだのなんだの、わけのわからないことをいつまでも掲示板などに書いて、自分が恥をかいていることも知らないのだから幸せなものだ)
8回のジャイアンツの攻撃(2死から)で、まずウリーベの3点タイムリーのパターンを見たら、5月18日のLAA戦ケンドリックのホームランを見比べるといい。この「2球目狙い打ち」では右打者であることもひとつのポイントではある。
2死からモリーナにシングルを打たれたパターンは、いつもの「内にはストレート、外には変化球」という馬鹿捕手バレバレ配球。ベンチからモリーナがヒットを打つ配球を見て、2死満塁になって打席に入ったウリーベは、「2球目狙い打ち」で3点タイムリーを打つことができた。
この「前の打順の、同じ右なら右打ちの打者を見てから打席に入って長打をかますパターン」は、5月18日のLAA戦で、ホームランを打ったリベラへの配球パターンを見てから打席に入ってホームランを打ったモラレスと全く同じでもある。
2死走者なし
右打者モリーナのシングルヒット
初球 外のスライダー
2球目 インコースにストレート
このあとシングル、四球と後続がつないで、2死満塁。
ゲームを決めた
右打者ウリーベの
3点タイムリー
初球 外のスライダー
2球目 インコースにストレート
→走者一掃ツーベース
この「アウトコースに変化球、直後に、インコースにストレート」(ときに逆に使うこともあるが)という組み立ては、シアトルのゲームのどこかで見たことがある、どころではないはずだ。
タイムリーとなる長打やホームランを浴びる場面をもう何度も何度も繰り返し指摘してきている。5月18日のLAA戦のケンドリックの例を挙げれば十分だろう。
比較例 5月18日のLAA戦
8回ケンドリックのソロホームラン
2009年5月21日、ベダード登板ゲームでロブ・ジョンソンと、フルカウントだらけの城島では、先発投手に対するCERAに「2点の差」があることが完全に証明された。(ベダード版「2点の差」計算つき)
2009年5月21日 LAA8回
ケンドリック ソロホームラン
初球 外のチェンジアップ
2球目 インサイドのストレート
(ホームラン)
→0−3で負け
ホームラン浴びまくり、四球しまくり
炸裂する馬鹿捕手バレバレ配球 2
「ストレート、チェンジアップの交互配球」
→「四球サービスしまくり」「ホームラン、タイムリー」
さて2つめのパターンだ。
わかる人にはもうわかっていることだろう。気がつかなかったヒトは馬鹿なのでもうメジャーは見ないことだ。
このブログで「チェンジアップ押し付け問題」という造語で問題にしているこの馬鹿捕手のチェンジアップの使い方での、数ある問題点のひとつがこれだ。
最近のゲームではあまりにこのパターンが数多く用いられるので、あえて画像など作る手間をかけてまで説明する必要を感じない。1ゲームあたり、7打席や8打席は例を探すことなど、毎日のようにできる。自分で探せばいい。
裏口入学のダメ捕手さんは、打者にカウント2−2とかになって粘られると、すぐにこの「チェンジアップ→ストレート→チェンジアップ→ストレート」とバレバレ配球するクセがある。(逆のストレート→チェンジアップ→ストレート→チェンジアップ、というパターンもないではない)
このパターンでは主に「チェンジアップを狙い打ち」されていて、ホームランは打たれるわ、四球は連発するわで、大量失点の元凶のひとつになっている。
もちろんこのパターンと、先に挙げておいた「内にはストレート、外には変化球」が根底で共通点があることはいうまでもない。なんの機転も利かないダメ捕手の単調で平凡な粗悪品リードだから、共通点だらけである。共通点さえわかれば、パターン分析すら必要なくなる。
このパターン性を見破っている打者としては、LAAでいうならアブレイユ、ハンター、リベラあたり。今後とも彼らには痛打されまくることだろう。
とっさにモノを考えたり、ヒネリを加えたり、柔軟に対応したりできないクセに、やたらと複雑なことをしようとして失敗ばかりして、シンプルさが全くない。
可哀想な脳だ。「城島ノート」?(笑)野村氏のパクリを突然言い出した馬鹿捕手と提灯持ちライターのオツムにはお笑いのネタしか書いてないようだ。
今日のSF戦ルイスのダメ押し2ラン
カウントが悪くなるとストレートとチェンジアップを交互に続けるダメ捕手得意の得意パターンのあと、チェンジアップをホームラン
比較例 5月18日LAA戦6回
試合を決めたモラレスの2ラン
インコースのストレートに、打者が反応を見せてファウル。外のチェンジアップを見逃され、3球目に、最初に手を出してきているインコースのストレートをわざわざ配球してホームランされてゲームを落としたという、なんとも馬鹿馬鹿しいパターン。
初球 内の4シーム(ファウル)
2球目 外のチェンジアップ(見送り)
3球目 内の4シーム(ホームラン)
San Francisco vs. Seattle - May 23, 2009 | MLB.com: Gameday
今日は裏口入学の馬鹿捕手さんのホームラン配球パターンと、四球サービスパターンから、ほんの2例だけ紹介してみる。
打たれるカウントや球種は、打者の左右・好きな球種、1巡目・2巡目などの打席数、イニング数など、条件によって多少変わるのだが、わざわざブログでネタをバラす必要もないだろう。
画像を見ただけで意味がわかる人は、このあとを読む必要などない。馬鹿な捕手の負けゲームを笑った後は、ぜひ自分の貴重な時間を有効に使ってほしい。
意味がわからない人は、野球がわからないヒトなので、しかたない。このあとを読んだら、もう二度と向いてない野球など見ないことだ。
タイムリー、ホームラン浴びまくり
炸裂する馬鹿捕手バレバレ配球 1
「外に変化球、内にストレート」→「2球目狙い打ち」
このパターンには「初球変化球→2球目ストレート」と、逆の「初球ストレート→2球目変化球」の2パターンがあり、狙い打たれるパターンにも打者のクセにもよって、初球、2球目、3球目とバリエーションがある。
どのパターンも、とっくに打たれ済みで死亡済み。打たれるイニングもおおまかに決まっている。(アホウなシアトルファンは、ブルペン投手がダメだのなんだの、わけのわからないことをいつまでも掲示板などに書いて、自分が恥をかいていることも知らないのだから幸せなものだ)
8回のジャイアンツの攻撃(2死から)で、まずウリーベの3点タイムリーのパターンを見たら、5月18日のLAA戦ケンドリックのホームランを見比べるといい。この「2球目狙い打ち」では右打者であることもひとつのポイントではある。
2死からモリーナにシングルを打たれたパターンは、いつもの「内にはストレート、外には変化球」という馬鹿捕手バレバレ配球。ベンチからモリーナがヒットを打つ配球を見て、2死満塁になって打席に入ったウリーベは、「2球目狙い打ち」で3点タイムリーを打つことができた。
この「前の打順の、同じ右なら右打ちの打者を見てから打席に入って長打をかますパターン」は、5月18日のLAA戦で、ホームランを打ったリベラへの配球パターンを見てから打席に入ってホームランを打ったモラレスと全く同じでもある。
2死走者なし
右打者モリーナのシングルヒット
初球 外のスライダー
2球目 インコースにストレート
このあとシングル、四球と後続がつないで、2死満塁。
ゲームを決めた
右打者ウリーベの
3点タイムリー
初球 外のスライダー
2球目 インコースにストレート
→走者一掃ツーベース
この「アウトコースに変化球、直後に、インコースにストレート」(ときに逆に使うこともあるが)という組み立ては、シアトルのゲームのどこかで見たことがある、どころではないはずだ。
タイムリーとなる長打やホームランを浴びる場面をもう何度も何度も繰り返し指摘してきている。5月18日のLAA戦のケンドリックの例を挙げれば十分だろう。
比較例 5月18日のLAA戦
8回ケンドリックのソロホームラン
2009年5月21日、ベダード登板ゲームでロブ・ジョンソンと、フルカウントだらけの城島では、先発投手に対するCERAに「2点の差」があることが完全に証明された。(ベダード版「2点の差」計算つき)
2009年5月21日 LAA8回
ケンドリック ソロホームラン
初球 外のチェンジアップ
2球目 インサイドのストレート
(ホームラン)
→0−3で負け
ホームラン浴びまくり、四球しまくり
炸裂する馬鹿捕手バレバレ配球 2
「ストレート、チェンジアップの交互配球」
→「四球サービスしまくり」「ホームラン、タイムリー」
さて2つめのパターンだ。
わかる人にはもうわかっていることだろう。気がつかなかったヒトは馬鹿なのでもうメジャーは見ないことだ。
このブログで「チェンジアップ押し付け問題」という造語で問題にしているこの馬鹿捕手のチェンジアップの使い方での、数ある問題点のひとつがこれだ。
最近のゲームではあまりにこのパターンが数多く用いられるので、あえて画像など作る手間をかけてまで説明する必要を感じない。1ゲームあたり、7打席や8打席は例を探すことなど、毎日のようにできる。自分で探せばいい。
裏口入学のダメ捕手さんは、打者にカウント2−2とかになって粘られると、すぐにこの「チェンジアップ→ストレート→チェンジアップ→ストレート」とバレバレ配球するクセがある。(逆のストレート→チェンジアップ→ストレート→チェンジアップ、というパターンもないではない)
このパターンでは主に「チェンジアップを狙い打ち」されていて、ホームランは打たれるわ、四球は連発するわで、大量失点の元凶のひとつになっている。
もちろんこのパターンと、先に挙げておいた「内にはストレート、外には変化球」が根底で共通点があることはいうまでもない。なんの機転も利かないダメ捕手の単調で平凡な粗悪品リードだから、共通点だらけである。共通点さえわかれば、パターン分析すら必要なくなる。
このパターン性を見破っている打者としては、LAAでいうならアブレイユ、ハンター、リベラあたり。今後とも彼らには痛打されまくることだろう。
とっさにモノを考えたり、ヒネリを加えたり、柔軟に対応したりできないクセに、やたらと複雑なことをしようとして失敗ばかりして、シンプルさが全くない。
可哀想な脳だ。「城島ノート」?(笑)野村氏のパクリを突然言い出した馬鹿捕手と提灯持ちライターのオツムにはお笑いのネタしか書いてないようだ。
今日のSF戦ルイスのダメ押し2ラン
カウントが悪くなるとストレートとチェンジアップを交互に続けるダメ捕手得意の得意パターンのあと、チェンジアップをホームラン
比較例 5月18日LAA戦6回
試合を決めたモラレスの2ラン
インコースのストレートに、打者が反応を見せてファウル。外のチェンジアップを見逃され、3球目に、最初に手を出してきているインコースのストレートをわざわざ配球してホームランされてゲームを落としたという、なんとも馬鹿馬鹿しいパターン。
初球 内の4シーム(ファウル)
2球目 外のチェンジアップ(見送り)
3球目 内の4シーム(ホームラン)
damejima at 02:17
May 22, 2009
裏口入学のコネ捕手城島の5月は、これで4勝10敗、勝率.286。打者の打率のような酷い数字だ。月間20敗まで、あと6。
最初に言っておくと、城島が先発捕手だと先発投手がイニングイーターになれないのは、城島のピッチングの組み立てが悪いためであって、先発投手の調子の問題ではない。現にロブ・ジョンソンですでに4度もQSしている。
そんなこともわからないやつはたぶん、やたらと打者がフルカウントになる理由もわからずに年間100も200もゲームを見ているのだろうから、ただの馬鹿だ。時間のムダだから野球見るのをやめたほうがいい。
たとえば、こういう馬鹿だ。晒しておく。
140 名前:名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 14:11:35 ID:A1UT4BCZ
イニングを稼げないのはデビュー以来全く変わってないベダードの属性。
登板日 登板回数・自責点 先発捕手
4月7日 5回自責点3 城島
4月12日 8回1/3自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月18日 6回自責点1 ジョンソン QS
4月24日 6回2/3 自責点2 ジョンソン QS
4月29日 5回自責点3 ジョンソン
5月5日 7回自責点1 ジョンソン QS
5月10日 4回2/3自責点2 ジョンソン
5月21日 5回自責点2 城島
ベダードの捕手別ERA
ジョンソン 31回2/3 自責点9 ERA2.56
→計算間違いがあったため訂正
ジョンソン 37回2/3 自責点9 ERA2.17
城島 10回 自責点5 ERA4.50
ロブ・ジョンソンと城島のベダード登板ゲームでのERAは、ウオッシュバーン、ヘルナンデスで捕手別にERAを計算したのと、まったく同じ、ピッタリ同じの「2点の差」である。
ウオッシュバーンで計算した「2点の差」
2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。
ヘルナンデスで計算した「2点の差」
2009年5月19日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手またもや14安打5盗塁され敗戦。5月3勝9敗。ヘルナンデスを自責点6でERA4点台に沈没させ、月間20敗に突き進んだ。
ロブ・ジョンソンと城島で、先発投手のERAに「2点の差」が出ることは、もう説明するまでもない。
これまでベダードは、ロブ・ジョンソンを捕手にした場合、4回のQS(クオリティスタート)を達成している。一方、5回しか投げられなかった今日のLAA戦のように、城島を捕手にした場合、ベダードはまだ一度もQSを達成していない。こういう現象は控え捕手がロブ・ジョンソンになってから始まったわけではなく、2007年バーク、2008年クレメントでも全く同じ現象がみられた。
「2点の差」現象が偶然などでないのはいうまでもない。
ゲームログをじっくり見ていけばわかるが、今日のゲームの投手はベダードだけではなく、リリーフしたモローにしても、LAAを抑えてはいるが、2-2になる確率が高すぎる。すぐにフルカウントにもなる。
つまり、球数がかかりすぎている。
いつもの城島の「チェンジアップなども多用しながら球数をかけて、最初から決めておいた組み立てのままに投手に投げさせ、打者を追い込んで三振を狙う」というアホなリードを繰り返しているのがその理由である。
組み立てがゲーム開始から終わるまで大して変わらないから、読んだ打者が2球目あたり、または初球をホームランしてくる。このことも何度も説明してきた。
これでは先発投手が5回までしかもたずにQSはできないし、また、リリーフ投手が1人よぶんに投げなければならなくなる。
2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/913919.html
三振狙いといっても、城島のゲームの組み立て自体があまりにも単調なために、ホームランを打たれやすい。配球についてよくいわれることだが三振を狙うと、ホームラン、四球は一緒にセットになって増える、というやつだ。
くわしいホームランごとの話は、あとで書く。
LA Angels vs. Seattle - May 21, 2009 | MLB.com: Gameday
特に8回ケンドリックのホームランなどは典型的に、城島の責任のホームランであると断言できる。
8回ケンドリックのソロ
この、初球にチェンジアップを外に投げておいて、次にインコースにストレートというパターンで、今シーズン、どれだけの数ホームランされているか。
馬鹿馬鹿しいので数えてもいないんだが、このブログにあげた画像だけでも10はあるんじゃないか。最近の例なら2009年5月18日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手またもや敗戦で月間3勝8敗、他人の貯金を食い潰す。この記事の、5回リベラのホームランだ。
最初に言っておくと、城島が先発捕手だと先発投手がイニングイーターになれないのは、城島のピッチングの組み立てが悪いためであって、先発投手の調子の問題ではない。現にロブ・ジョンソンですでに4度もQSしている。
そんなこともわからないやつはたぶん、やたらと打者がフルカウントになる理由もわからずに年間100も200もゲームを見ているのだろうから、ただの馬鹿だ。時間のムダだから野球見るのをやめたほうがいい。
たとえば、こういう馬鹿だ。晒しておく。
140 名前:名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2009/05/22(金) 14:11:35 ID:A1UT4BCZ
イニングを稼げないのはデビュー以来全く変わってないベダードの属性。
登板日 登板回数・自責点 先発捕手
4月7日 5回自責点3 城島
4月12日 8回1/3自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月18日 6回自責点1 ジョンソン QS
4月24日 6回2/3 自責点2 ジョンソン QS
4月29日 5回自責点3 ジョンソン
5月5日 7回自責点1 ジョンソン QS
5月10日 4回2/3自責点2 ジョンソン
5月21日 5回自責点2 城島
ベダードの捕手別ERA
→計算間違いがあったため訂正
ジョンソン 37回2/3 自責点9 ERA2.17
城島 10回 自責点5 ERA4.50
ロブ・ジョンソンと城島のベダード登板ゲームでのERAは、ウオッシュバーン、ヘルナンデスで捕手別にERAを計算したのと、まったく同じ
ウオッシュバーンで計算した「2点の差」
2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。
ヘルナンデスで計算した「2点の差」
2009年5月19日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手またもや14安打5盗塁され敗戦。5月3勝9敗。ヘルナンデスを自責点6でERA4点台に沈没させ、月間20敗に突き進んだ。
ロブ・ジョンソンと城島で、先発投手のERAに「2点の差」が出ることは、もう説明するまでもない。
これまでベダードは、ロブ・ジョンソンを捕手にした場合、4回のQS(クオリティスタート)を達成している。一方、5回しか投げられなかった今日のLAA戦のように、城島を捕手にした場合、ベダードはまだ一度もQSを達成していない。こういう現象は控え捕手がロブ・ジョンソンになってから始まったわけではなく、2007年バーク、2008年クレメントでも全く同じ現象がみられた。
「2点の差」現象が偶然などでないのはいうまでもない。
ゲームログをじっくり見ていけばわかるが、今日のゲームの投手はベダードだけではなく、リリーフしたモローにしても、LAAを抑えてはいるが、2-2になる確率が高すぎる。すぐにフルカウントにもなる。
つまり、球数がかかりすぎている。
いつもの城島の「チェンジアップなども多用しながら球数をかけて、最初から決めておいた組み立てのままに投手に投げさせ、打者を追い込んで三振を狙う」というアホなリードを繰り返しているのがその理由である。
組み立てがゲーム開始から終わるまで大して変わらないから、読んだ打者が2球目あたり、または初球をホームランしてくる。このことも何度も説明してきた。
これでは先発投手が5回までしかもたずにQSはできないし、また、リリーフ投手が1人よぶんに投げなければならなくなる。
2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/913919.html
三振狙いといっても、城島のゲームの組み立て自体があまりにも単調なために、ホームランを打たれやすい。配球についてよくいわれることだが三振を狙うと、ホームラン、四球は一緒にセットになって増える、というやつだ。
くわしいホームランごとの話は、あとで書く。
LA Angels vs. Seattle - May 21, 2009 | MLB.com: Gameday
特に8回ケンドリックのホームランなどは典型的に、城島の責任のホームランであると断言できる。
8回ケンドリックのソロ
この、初球にチェンジアップを外に投げておいて、次にインコースにストレートというパターンで、今シーズン、どれだけの数ホームランされているか。
馬鹿馬鹿しいので数えてもいないんだが、このブログにあげた画像だけでも10はあるんじゃないか。最近の例なら2009年5月18日、ロブ・ジョンソンの貯金で野球をやっているコネ捕手またもや敗戦で月間3勝8敗、他人の貯金を食い潰す。この記事の、5回リベラのホームランだ。
damejima at 13:46
May 20, 2009
2009年5月19日、コネ捕手またもや14安打5盗塁され連日の大敗。これで5月は3勝9敗。ヘルナンデスを自責点6でERA4点台に沈没させ、月間20敗に突き進んだ。(ヘルナンデスの「2点の差」計算つき)
だから言ったろう。
城島先発ゲームは0−0から始まるんじゃない。最初から0−2なのだ。5月この裏口入学が復帰してからの失点をまた並べとく。燦然と輝く金字塔だ。
7 7 6 9 11 9 7 6 5 5 10 6
5月12ゲームで、88失点(笑)さすが裏口入学してるだけのことはある。
今日はLAA第2戦だが、昨日3盗塁したLAAは、今日はなんと5盗塁(ハンター2、フィギンズ、アブレイユ、イズトゥーリス)。なにが強肩城島だ(笑)笑っちまう。この2日間で、コネジマ、8盗塁されてやがる。
たぶん明日も走られまくるだろう。
LA Angels vs. Seattle - May 19, 2009 | MLB.com: Gameday
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:
2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。
上のリンクは昨日ウオッシュバーン登板試合をサンプルに、城島の存在がシアトルのゲームプランにどれだけ莫大な悪影響を及ぼし続けているかを適当に書いた記事だ。適当に、というのは、こんなことはもう何年も前から自分の中ではわかっていることなので、という意味。中身が適当なわけではない。後半部分に、
例2)城島先発マスクで、ゲーム失点が5を越えるケースのグダグダゲーム
というパターンを挙げてある。
今日のLAA第二戦が、この城島パターンにピッタリあてはまっているのは誰にでもわかることだろう。
今日はヘルナンデス登板試合について書いてみる。
4月6日 6回自責点1 城島 QS
4月11日 5回自責点5 城島
4月17日 6回自責点3 ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0 バーク QS
5月4日 6回自責点6 城島
5月9日 4回自責点5 城島
5月14日 7回自責点0 ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島
捕手ごとのERAを計算してみる。
(防御率=(自責点×9×3)÷(投球回×3)で、計算)
ジョンソン 20回自責点3 1.35
城島 26回2/3自責点22 7.43
バーク 8回自責点0 0.00
どうだ。
ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのバッテリーの話が、この組みあわせだけで成り立っているのではないことは、どんな馬鹿にでもわかるだろう?
城島先発ゲームは0−0から始まるんじゃない。最初から0−2なのだ。5月この裏口入学が復帰してからの失点をまた並べとく。燦然と輝く金字塔だ。
7 7 6 9 11 9 7 6 5 5 10 6
5月12ゲームで、88失点(笑)さすが裏口入学してるだけのことはある。
今日はLAA第2戦だが、昨日3盗塁したLAAは、今日はなんと5盗塁(ハンター2、フィギンズ、アブレイユ、イズトゥーリス)。なにが強肩城島だ(笑)笑っちまう。この2日間で、コネジマ、8盗塁されてやがる。
たぶん明日も走られまくるだろう。
LA Angels vs. Seattle - May 19, 2009 | MLB.com: Gameday
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:
2009年5月13日(2)、ロブ・ジョンソンと城島の間にある「2点の差」がゲームプランに与える莫大な影響を考える。
上のリンクは昨日ウオッシュバーン登板試合をサンプルに、城島の存在がシアトルのゲームプランにどれだけ莫大な悪影響を及ぼし続けているかを適当に書いた記事だ。適当に、というのは、こんなことはもう何年も前から自分の中ではわかっていることなので、という意味。中身が適当なわけではない。後半部分に、
例2)城島先発マスクで、ゲーム失点が5を越えるケースのグダグダゲーム
というパターンを挙げてある。
今日のLAA第二戦が、この城島パターンにピッタリあてはまっているのは誰にでもわかることだろう。
今日はヘルナンデス登板試合について書いてみる。
4月6日 6回自責点1 城島 QS
4月11日 5回自責点5 城島
4月17日 6回自責点3 ジョンソン QS
4月23日 7回自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月28日 8回自責点0 バーク QS
5月4日 6回自責点6 城島
5月9日 4回自責点5 城島
5月14日 7回自責点0 ジョンソン QS
5月19日 5回2/3自責点6 城島
捕手ごとのERAを計算してみる。
(防御率=(自責点×9×3)÷(投球回×3)で、計算)
ジョンソン 20回自責点3 1.35
城島 26回2/3自責点22 7.43
バーク 8回自責点0 0.00
どうだ。
ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのバッテリーの話が、この組みあわせだけで成り立っているのではないことは、どんな馬鹿にでもわかるだろう?
damejima at 14:06
May 19, 2009
またもやコネ捕手先発で大量失点。
15安打3ホーマーを打たれ、5四球、10失点。盗塁を3つも決められ(アブレイユ、ハンター、アイバー)、打っては6回の無死2塁、8回の1死1,2塁、2つの得点圏で凡退。強肩もへったくれもない。
今シーズンのランナーズ・オン打率も、2007年同様に酷い。
1塁 16打数3安打 .188 OPS.625 四球なし
2塁 7打数1安打 .143 OPS.429 四球なし
スポンサーから出してもらったカネでメジャーのゲームに裏口入学で出させてもらえている立場で、しかも、本来なら他人のものであるポジションを横から奪っておいて、さらには、他人のつくった貯金まで食い潰すとは。よく恥ずかしくないもんだ。
ワークビザ取得にうるさい国、例えば英国のプロスポーツなら、こういう実力以外の部分で自国プレーヤーのポジションを侵害する行為は絶対にありえない。欧米でのタブーのひとつみたいなもんだが、どうせコネジマや提灯持ちライターには意味すらわからない。オールスター? ゴールドグラブ? ありえるわけがない。
5月この裏口入学捕手が復帰してからの失点を並べてみせようか。
7 7 6 9 11 9 7 6 5 5 10
どうだ。
5月11ゲームで、82失点だ。さすが裏口入学は違う。1試合平均 7.45失点、ときた。(笑)
これ見て理屈こねる馬鹿は思考能力ゼロだからもう相手しない。
なになに全ゲームで8点以上とって勝てってか?(笑)これで勝てる打線なんか、あるわけない。
コネジマ。おまえ、な。すべての打席、ホームラン打って責任とれ。いや、マジに。馬鹿もほどほどにな。
LA Angels vs. Seattle - May 18, 2009 | MLB.com: Gameday
5月に入ってこんな欠陥品を押し付けられだしたウオッシュバーンの防御率は急降下するばかりになった。かわいそうなもんだ。防御率が4点台になるのも時間の問題だろうが、本人の弱気な性格もいけない。
2008年4月にもあれだけ専属捕手にするとか主張していたのに、コネ島を押し付けてくる勢力に負け、負けてばかりいたウオッシュバーンも、今シーズンの4月はロブ・ジョンソンにばかり捕手をまかせていたのを見て、さすがに2009年こそは懲りたのかとばかり思っていたのだが、城島ともバッテリーを組めと、どこぞのオーナーサイドから圧力でもあるのか、5月に入ってから2度も城島と組みはじめて、ウオッシュバーンの防御率もチームの勝率も暴落する一方だ。
ウオッシュバーンよ。
いいかげんに、その、ヒトのいい性格を改めたほうがいい。
誰に頼まれようと、誰から圧力がかかろうと。
断固、城島とのバッテリーを拒否すべきだ。
まったく、君自身のためにも、チームのためにもなってない。
断固、拒否だ。
LA Angels vs. Seattle - May 18, 2009 | MLB.com: Gameday
上は試合の大勢を動かしたモラレスのホームランの場面である。
しかし。それにしても、なによ、このホームラン配球は(笑)
馬鹿なの? ねぇ、馬鹿なの? 九州のイモ男。
初球、インコースの4シーム。
モラレス、ふってきてファウル。
2球目、外のボール球の「チェンジアップ」。打者は振ってこない。釣られてない。
ああ・・・ほんとに、腹が痛いわね(笑)コネジマさん。打者の目を「そらしたつもり」?(笑)声出して笑う。
外の、チェンジアップ、ときたよ(笑)まーた2009年大流行のチェンジアップ病(笑)見せ球の「つもり」のコネジマ(笑)インコースを使う布石の「つもり」(笑)場末の芸人のすべりまくりのギャグかよ。
そこで、運命の3球目。まーたインコースに「打者の待ちかまえていた4シーム」。
初球から打者が振ってきてて「最初から待ち構えていたコースと球種」に、ぴったり同じ「振ってきたコース、振ってきた球種を、サービス」(笑)ホームラン・サービス(笑)
そのコースをモラレスは初球から待ってるんだっつーの(爆笑)
馬鹿か、イモ男。
で。ホームラン。
もはや、これ「チェンジアップ病」。自分のリードに酔いまくりの、馬鹿リード。小手先リード。
ここからは、おまけ。
8回モラレスの
2本目のホームラン
アウトコースにタイミングあわず、2つ空振りしてくれて、追い込んだ。ところが、ここで城島は調子こいた。
既にホームランを打たれているインコースに、既にホームランを打たれている4シーム。そして、また、ホームラン(笑)
笑えるだろう?同じ球を打たれたんだぜ?(笑)
5回リベラのホームラン
6回モラレスの1本目と、配球をよく見比べるべし。共通点みつけるのは簡単。「アウトコースにチェンジアップを見せて、直後にインコースのまっすぐ勝負」。簡単だろ?(笑)
問題はリベラもモラレス同様。チェンジアップには反応していない。反応してないのにインコースにストレート。で、ホームラン。(笑)
もう一度言う。モラレスもリベラもチェンジアップになど反応していない。なのに、攻めを最初に決めている馬鹿は切り変えない。打者を見ず自分のノートしか見てない馬鹿(笑)つまり付け焼刃、ひとさまのパクリ、ということ。
ちなみに、モラレスはリベラの直後の打順。つまり、前の打順のリベラへの配球を見ていれば、モラレスは余裕で打席に立てるわけ。この関係はアブレイユとハンターの関係ですでに一度書いた。
当時から予感があったが、まず間違いない。4月26日のLAA戦のサインはベンチから城島が出していたはず。4月26日のLAA戦のリード癖が、今日のゲームでそっくりそのまま出てきているからだ。
2009年4月26日、ウオッシュバーンが潰されたLAA戦、謎の馬鹿リードを解き明かす。
馬鹿すぎて、話にならない。
特にモラレスの2本のホームラン。
本来なら分析すら必要ない。
監督ワカマツは、とっくにハーシュハイザーの金言を引用して、城島にこう忠告してる。
"Orel used to say, 'Give them the pitch they are looking for, but put it in a place they can't hit it."
「オーレル(=ハーシュハイザー)はよく言ってたもんさ。『打者には欲しがってる球をくれてやれ。ただし、彼らがそれをヒットにすることができない場所に投げておけ』とね」
でもね。ワカマツさん。
城島にそれ言っても無理。意味が理解できないから。
ハーシュハイザーの言葉の意味がわからないヤツは、これを読め。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.
2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
15安打3ホーマーを打たれ、5四球、10失点。盗塁を3つも決められ(アブレイユ、ハンター、アイバー)、打っては6回の無死2塁、8回の1死1,2塁、2つの得点圏で凡退。強肩もへったくれもない。
今シーズンのランナーズ・オン打率も、2007年同様に酷い。
1塁 16打数3安打 .188 OPS.625 四球なし
2塁 7打数1安打 .143 OPS.429 四球なし
スポンサーから出してもらったカネでメジャーのゲームに裏口入学で出させてもらえている立場で、しかも、本来なら他人のものであるポジションを横から奪っておいて、さらには、他人のつくった貯金まで食い潰すとは。よく恥ずかしくないもんだ。
ワークビザ取得にうるさい国、例えば英国のプロスポーツなら、こういう実力以外の部分で自国プレーヤーのポジションを侵害する行為は絶対にありえない。欧米でのタブーのひとつみたいなもんだが、どうせコネジマや提灯持ちライターには意味すらわからない。オールスター? ゴールドグラブ? ありえるわけがない。
5月この裏口入学捕手が復帰してからの失点を並べてみせようか。
7 7 6 9 11 9 7 6 5 5 10
どうだ。
5月11ゲームで、82失点だ。さすが裏口入学は違う。1試合平均 7.45失点、ときた。(笑)
これ見て理屈こねる馬鹿は思考能力ゼロだからもう相手しない。
なになに全ゲームで8点以上とって勝てってか?(笑)これで勝てる打線なんか、あるわけない。
コネジマ。おまえ、な。すべての打席、ホームラン打って責任とれ。いや、マジに。馬鹿もほどほどにな。
LA Angels vs. Seattle - May 18, 2009 | MLB.com: Gameday
5月に入ってこんな欠陥品を押し付けられだしたウオッシュバーンの防御率は急降下するばかりになった。かわいそうなもんだ。防御率が4点台になるのも時間の問題だろうが、本人の弱気な性格もいけない。
2008年4月にもあれだけ専属捕手にするとか主張していたのに、コネ島を押し付けてくる勢力に負け、負けてばかりいたウオッシュバーンも、今シーズンの4月はロブ・ジョンソンにばかり捕手をまかせていたのを見て、さすがに2009年こそは懲りたのかとばかり思っていたのだが、城島ともバッテリーを組めと、どこぞのオーナーサイドから圧力でもあるのか、5月に入ってから2度も城島と組みはじめて、ウオッシュバーンの防御率もチームの勝率も暴落する一方だ。
ウオッシュバーンよ。
いいかげんに、その、ヒトのいい性格を改めたほうがいい。
誰に頼まれようと、誰から圧力がかかろうと。
断固、城島とのバッテリーを拒否すべきだ。
まったく、君自身のためにも、チームのためにもなってない。
断固、拒否だ。
LA Angels vs. Seattle - May 18, 2009 | MLB.com: Gameday
上は試合の大勢を動かしたモラレスのホームランの場面である。
しかし。それにしても、なによ、このホームラン配球は(笑)
馬鹿なの? ねぇ、馬鹿なの? 九州のイモ男。
初球、インコースの4シーム。
モラレス、ふってきてファウル。
2球目、外のボール球の「チェンジアップ」。打者は振ってこない。釣られてない。
ああ・・・ほんとに、腹が痛いわね(笑)コネジマさん。打者の目を「そらしたつもり」?(笑)声出して笑う。
外の、チェンジアップ、ときたよ(笑)まーた2009年大流行のチェンジアップ病(笑)見せ球の「つもり」のコネジマ(笑)インコースを使う布石の「つもり」(笑)場末の芸人のすべりまくりのギャグかよ。
そこで、運命の3球目。まーたインコースに「打者の待ちかまえていた4シーム」。
初球から打者が振ってきてて「最初から待ち構えていたコースと球種」に、ぴったり同じ「振ってきたコース、振ってきた球種を、サービス」(笑)ホームラン・サービス(笑)
そのコースをモラレスは初球から待ってるんだっつーの(爆笑)
馬鹿か、イモ男。
で。ホームラン。
もはや、これ「チェンジアップ病」。自分のリードに酔いまくりの、馬鹿リード。小手先リード。
ここからは、おまけ。
8回モラレスの
2本目のホームラン
アウトコースにタイミングあわず、2つ空振りしてくれて、追い込んだ。ところが、ここで城島は調子こいた。
既にホームランを打たれているインコースに、既にホームランを打たれている4シーム。そして、また、ホームラン(笑)
笑えるだろう?同じ球を打たれたんだぜ?(笑)
5回リベラのホームラン
6回モラレスの1本目と、配球をよく見比べるべし。共通点みつけるのは簡単。「アウトコースにチェンジアップを見せて、直後にインコースのまっすぐ勝負」。簡単だろ?(笑)
問題はリベラもモラレス同様。チェンジアップには反応していない。反応してないのにインコースにストレート。で、ホームラン。(笑)
もう一度言う。モラレスもリベラもチェンジアップになど反応していない。なのに、攻めを最初に決めている馬鹿は切り変えない。打者を見ず自分のノートしか見てない馬鹿(笑)つまり付け焼刃、ひとさまのパクリ、ということ。
ちなみに、モラレスはリベラの直後の打順。つまり、前の打順のリベラへの配球を見ていれば、モラレスは余裕で打席に立てるわけ。この関係はアブレイユとハンターの関係ですでに一度書いた。
当時から予感があったが、まず間違いない。4月26日のLAA戦のサインはベンチから城島が出していたはず。4月26日のLAA戦のリード癖が、今日のゲームでそっくりそのまま出てきているからだ。
2009年4月26日、ウオッシュバーンが潰されたLAA戦、謎の馬鹿リードを解き明かす。
馬鹿すぎて、話にならない。
特にモラレスの2本のホームラン。
本来なら分析すら必要ない。
監督ワカマツは、とっくにハーシュハイザーの金言を引用して、城島にこう忠告してる。
"Orel used to say, 'Give them the pitch they are looking for, but put it in a place they can't hit it."
「オーレル(=ハーシュハイザー)はよく言ってたもんさ。『打者には欲しがってる球をくれてやれ。ただし、彼らがそれをヒットにすることができない場所に投げておけ』とね」
でもね。ワカマツさん。
城島にそれ言っても無理。意味が理解できないから。
ハーシュハイザーの言葉の意味がわからないヤツは、これを読め。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.
2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
damejima at 15:58
May 17, 2009
昨日のBOS第1戦はイチローの2本のホームランのおかげで勝てただけ、ということは誰にだってわかる話。本来なら負けていたことだろう。このチームは客寄せのグリフィーのチームなどではなく、イチローのチームなのだ。
5月にコネ捕手城島は、5月に復帰してきてから、すでに3勝7敗。
チームは月間20敗まで、あと9つ。
対ボストン戦の打率は、たった.111しかない。
コネだけで2009シーズン以降の正捕手を買ってもらったコネ捕手は、シアトルの正捕手ではいままで誰もやっていない、記念すべき、2シーズン連続5月度20敗まで、あと9に迫った。
このところ多忙なので、多少更新が遅れている。
このあいだのゲームを含めて、詳細な記事はあとでまとめる。
Boston vs. Seattle - May 16, 2009 | MLB.com: Gameday
2009 Mariners Schedule | Mariners.com: Schedule
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
MLB Baseball Fielding Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
5月にコネ捕手城島は、5月に復帰してきてから、すでに3勝7敗。
チームは月間20敗まで、あと9つ。
対ボストン戦の打率は、たった.111しかない。
コネだけで2009シーズン以降の正捕手を買ってもらったコネ捕手は、シアトルの正捕手ではいままで誰もやっていない、記念すべき、2シーズン連続5月度20敗まで、あと9に迫った。
このところ多忙なので、多少更新が遅れている。
このあいだのゲームを含めて、詳細な記事はあとでまとめる。
Boston vs. Seattle - May 16, 2009 | MLB.com: Gameday
2009 Mariners Schedule | Mariners.com: Schedule
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
MLB Baseball Fielding Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
damejima at 14:57
May 14, 2009
この何年もの間、「城島のゲームでばかり大量失点が起きるのだが、理由がわからない」という話をよく掲示板で目にする。ふーん、馬鹿なんだ。と、しか思わない。これほどわかりやすい話などない。
シアトルのゲームで城島先発ゲームを見るときは、常にロブ・ジョンソンの先発ゲームより2点多く失点するのがあたりまえだ、ということをまずアタマに入れて観戦すべきである。
もし、覚えておくのがめんどくさければ、本来は間違った意味になってしまうが、「あぁ城島マスクか。普通に0対0のスコアでゲームが始まるのではなくて、0対2、いつもより2点負けた状態からゲームが始まるのだな」くらいにでも、覚えておくといい。
今日はこの話を、ウオッシュバーン登板ゲームを例に、少しおっかけてみる。
下記のウオッシュバーン登板ゲームにみられるように、ロブ・ジョンソンと城島とでは、1試合の失点のすべての面に、常に「2点の差」がある。このことは城島がメジャーに来てからというもの、シアトルのゲームマネジメント、さらには選手起用からトレードにいたるまで、あらゆる面ではかりしれない悪影響を与えてきている。
5月13日までのウオッシュバーンの登板試合と捕手の関係はこうなっていた。
ロブ・ジョンソンとウオッシュバーンのバッテリーのゲームは、全ゲームでQS(クオリティ・スタート)を達成。相性の良さなど、説明するまでもない。
4月9日 8回無失点 QS ジョンソン 完封
4月15日 6回自責点2 QS 城島(4回自責点0 怪我による交代)→ジョンソン(2回自責点2)
4月21日 7回自責点2 QS ジョンソン
4月26日 5回1/3自責点6 バーク 負け
5月2日 7回自責点1 QS ジョンソン 勝ち負けなし
5月7日 7回自責点1 QS ジョンソン
5月13日 6回自責点4 城島
ウオッシュバーン登板時の捕手別の防御率を計算してみる。当然、ロブ・ジョンソンの数字が際立つわけだが、ロブ・ジョンソンと城島との間に、「2点の差」がある。このことをよく覚えておくといい。
この差はウオッシュバーンに限らず、大半の先発投手で成り立つ。
(この計算は5月13日のもので、5月18日には捕手城島で5回6失点でノックアウトだから、実際には5月18日には城島の数値は6.00にまで悪化いる)
ジョンソン 31回自責点6 1.74
城島 10回自責点4 3.60
(5月18日時点では、城島は 15回自責点10 6.00)
防御率=(自責点×9×3)÷(投球回×3)で、計算
ジョンソンの場合、5月13日までのCERAが3.20程度で、RAve(平均失点)も3.53程度と優秀だ。
ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのバッテリーなら、7回を投げたウオッシュバーンが自責点1から2でマウンドを降り、その後、ブルペン投手が0点から1点の失点。トータルでは、最良で1点、最悪でも3点までの失点でゲームが終わる計算になる。
これはだいたい実際のゲームにもそっている。たとえばロブ・ジョンソンの不運な負けパターンというのは、たいていの場合、先発が2失点以内で6回以上投げて好投したにもかかわらず打線の援護がなく、試合終盤に1点とられ、3−2、あるいは3−1とかいうロースコアの負けがついているだけのことだ。
城島の場合、CERAが5.31(5月18日)、RAveが5.87(5月18日)と5点台だから、まったく話が違ってくる。
ウオッシュバーンと城島のバッテリーの場合、ウオッシュバーンは5回しかもたない計算になる。自責点は計算上では2点(だが実際にはもっと多くなる)。その後、4人ものブルペン投手を使う(またはバティスタがロングリリーフする)ことになり、ブルペンの失点をどう少なく見積もっても、3点から4点程度覚悟しなければならない。トータルの失点は確実に5点から6点の失点になる。
実際のゲームでいうと、5回までハラハラの展開、6回以降、ガタガタと投手が崩れて、終わってみれば相手に5点以上の点をとられて負ける、という感覚のゲームになる。これも、実際のゲームにそこそこ沿っている話だ。
もう一度言うが、「2点の差」は、ウオッシュバーン先発のゲームだけではなく、どの先発投手のケースでも、差の大小はあれども、成立していることは誰にでもわかるだろう。
この「2点の差」は、チームがゲームをどうマネジメントして、どう勝ちに結びつけるか、というディレクションの深部に、大きすぎる影響を与え続けている。あたりまえのことだ。捕手で「2点の差」が出れば、ゲームプランがぜんぜん違ってくる。
この事実はわかっている人には何年も昔からわかっていることだが、実際にはこんなこともアタマに入れないで発言している馬鹿が、ファンにも、BSのようなメディアにも、いまだに多いのはあきれかえる。
たとえば「リーグランキングでERAの非常に良いシアトルがこれほど勝てない原因は、すべて打線にある」などという、たわいない意見を意気揚々と書く馬鹿なファンがいる。城島の投打両面の責任をベルトレやグリフィーの打撃不振にでもすり替えたいのか知らないが、これほど大雑把すぎる意見をよく恥ずかしげもなく披露できるものだ。当人は得意げに喋っているつもりかもしれないが、シアトルの現状について、なんの説明にもなってない。
「アリーグでシアトルのERAが非常に良い」のは、ひとえに4月に城島が怪我をしてくれたおかげでロブ・ジョンソン先発試合が続き、そこで驚異的なCERAを残したジョンソンの大仕事の余波が、これほど負け続ける5月になっても統計に好影響を残し続けている、それだけのことだ。
もちろん城島の功績など、何もない。何もないどころか、城島の存在は日に日に4月には3点台以下だったチームのERAを悪化させ続け、もはや5点台に近づけようとしている。
この日に日に悪化していくERAが、チームのゲームプランにどう悪影響を及ぼすか。考えないやつは馬鹿だ。
たとえばボストン戦でBS1のアナウンサーなどは、自分でモノを考える能力が根本的に欠けているのだろうが、馬鹿のひとつ覚えのように
「4月当初のマリナーズは細かい野球ができていて、今年はひと味違うぞ、と思わせたものですが、5月に入って、どうもそういう部分が見られなくなってきた」
などと出来の悪い解説者以下のアタマの悪い自説を、何度もクチにして、暗にチームのマネジメントを批判していた。
おまえたちは馬鹿か。と、思う。
ウオッシュバーンの登板ゲームに限らず、ロブ・ジョンソンと城島の先発ゲームの大きな違いである、「2点の失点の差」がどれだけ大きい意味があるか、わからないか。
以下に、多少理由を概説するために、ウオッシュバーンの今シーズンの例をあげてみる。
例1)ロブ・ジョンソン先発マスクで、失点が2から3に抑えられるケースのゲーム構成
5月2日オークランド戦でウオッシュバーンは7回を自責点1に抑え、勝ち投手の権利をもったままマウンドを降りた。また5月7日ロイヤルズ戦でも、彼は7回を自責点1と、十分な働きをみせた。
もともと得点力の低いのはわかりきっているシアトルだが、この2例のように先発の失点が2点程度、また、ゲーム全体の失点が3から4程度でおさまるロブ・ジョンソン先発試合なら、シアトル側は1回から6回の間のどこかで得点をなんとか3点程度とっておけば、リードしたまま、あるいは同点に近い僅差の展開でゲーム終盤を迎えることができる。
リードして終盤を迎えるのだから、当然、投入するセットアッパーも、アーズマ、ケリーといった、勝ちゲームに登板する、信頼に足る質のいいブルペンを投入することもできる。
また、こういったゲームでは打線へのディレクションが違ってくる。
僅差ゲームだけに、細かい戦術を駆使しても意味はあるわけで、バント、盗塁、進塁打、エンドラン、四球、監督の試みるさまざまな戦術に意味がでてくる。観戦者もゲームを楽しむことができる。
「4月には細かい野球ができた」という背景には、このロブ・ジョンソン先発ゲームの存在は欠かせなかった。
2009年4月、ロブ・ジョンソンは先発投手の防御率2.85で4月を乗り切った。
5月2日にウオッシュバーンの勝ちが消えたのは、頼りになったセットアッパー・ケリーがDLで不在で、リリーフしたロウとアーズマが揃って1失点ずつ失点したための逆転負け。5月7日に負けがついたのは、打線の援護がなかっただけのことだ。先発としてのウオッシュバーンのピッチングにはなんの問題もなく、ゲームは作れている。
また4月末のロブ・ジョンソン先発ゲームでも、5月2日のウオッシュバーン同様、先発がQSしたのに負けたゲームはいくつかある。
例2)城島先発マスクで、ゲーム失点が5を越えるケースのグダグダゲーム
例1であげたようなロブ・ジョンソン先発ゲームのようなゲームディレクションは、試合前半でたいてい4点程度失点する城島先発マスクのゲームでは、まったく違ってくる。ゲーム自体がかなり大雑把で、大味なものになってくる。
失点もさることながら、城島の先発ゲームでは、失点の有る無しにかかわらず、四球が多い。そのため先発投手は、大量失点で降板が早まるだけでなく、四球乱発でタマ数が増え、100球制限に達するイニングがロブ・ジョンソンのゲームより1イニング、2イニング、早くやってくる。
このため城島先発ゲームでは、先発投手が7回までマウンドにいることなど、ほとんど無い。よくあるパターンは、1回から3回の間の失点でノックアウトか、5回までのイニングで4失点以上してマウンドを降りるケース。当然ながら、QS(クオリティ・スタート)する投手は滅多にいない。
また、どの投手交代のケースでも、投手をかえる理由は相手チームにリードを許したためだから、当然、良いピッチャーはあまり登板させられない。リリーフが打ち込まれる確率は当然高くなり、さらにリードを広げられ、最終回を待たずに大量点差でゲームが決まって、ゲームがしらける、ということになる。
打撃面の影響も大きい。ある意味では投手よりもずっと大きいかもしれない。
失点が多く、失点しなくても四球が多いため、シアトルの野手の守備時間が長くなりすぎる。ただでさえ集中力がないシアトルのプレーヤーたちは、モチベーションが大きく損なわれる。
攻撃面でのディレクションにも、多大な影響がでてくる。
1点差なら「細かい野球」をしていても意味はある。だが、城島先発ゲームでは点差が開く。だから1塁にランナーが出たからといってバントするような細かい指示をするわけにはいかない。監督は打者にヒッティングさせざるを得ない。
もともと進塁打を打ったり、四球でランナーをためたり、バントをしたり、何人かで1点を獲りに行く野球が苦手な大雑把なチームカラーだが、その雑なカラーが相手チームの大量リードでさらに助長され、ランナーがいるのに、だらけた大雑把なバッティングばかりが増えていく。ダブルプレーが増え、打撃の効率がガクンと下がる一方、何も考えずにバットを振り回すだけのフリースインガープレーヤーがゲームで単発の長打をマグレで打って、ハバをきかすようになる。
5月の城島先発ゲームは、終盤に点差があるゲームばかりで、細かい野球ができにくくなる一方、ヒッティング指示が多くなることでマグレのホームランを狙いたいタイプの打者が、ここぞとばかりにバットを振り回しはじめて、ほんのたまにマグレでホームランを打つかと思うと、三振やダブルプレー、ポップフライの山を築きながら、チーム打率とチーム出塁率が異常に低下していく、という、そんな図式だ。
なにか言葉で言うと、むつかしく聞こえるが、こんなこと、城島が入団以来ずっと続いてきたシアトルの構造的欠陥であって、わかる人はとっくにわかっている。わかっていないのはBS1のアナウンサーや解説者、役にもたたないブログや記事を書く程度の能力しかない丹羽のような提灯持ちのライター、城島オタくらいのものだ。
途中いくつか大雑把な計算に終始した部分もあるが、トータルにみれば、シーズンの大半のゲーム展開が説明できるはずだ。
城島を抱え込んだことでシアトルが負債として背負ったのは、なにも金銭的な負担ばかりではない。
守備面でもっとも重要な負債のひとつは、この「2点」という負債だ。
シアトルのゲームで城島先発ゲームを見るときは、常にロブ・ジョンソンの先発ゲームより2点多く失点するのがあたりまえだ、ということをまずアタマに入れて観戦すべきである。
もし、覚えておくのがめんどくさければ、本来は間違った意味になってしまうが、「あぁ城島マスクか。普通に0対0のスコアでゲームが始まるのではなくて、0対2、いつもより2点負けた状態からゲームが始まるのだな」くらいにでも、覚えておくといい。
今日はこの話を、ウオッシュバーン登板ゲームを例に、少しおっかけてみる。
下記のウオッシュバーン登板ゲームにみられるように、ロブ・ジョンソンと城島とでは、1試合の失点のすべての面に、常に「2点の差」がある。このことは城島がメジャーに来てからというもの、シアトルのゲームマネジメント、さらには選手起用からトレードにいたるまで、あらゆる面ではかりしれない悪影響を与えてきている。
5月13日までのウオッシュバーンの登板試合と捕手の関係はこうなっていた。
ロブ・ジョンソンとウオッシュバーンのバッテリーのゲームは、全ゲームでQS(クオリティ・スタート)を達成。相性の良さなど、説明するまでもない。
4月9日 8回無失点 QS ジョンソン 完封
4月15日 6回自責点2 QS 城島(4回自責点0 怪我による交代)→ジョンソン(2回自責点2)
4月21日 7回自責点2 QS ジョンソン
4月26日 5回1/3自責点6 バーク 負け
5月2日 7回自責点1 QS ジョンソン 勝ち負けなし
5月7日 7回自責点1 QS ジョンソン
5月13日 6回自責点4 城島
ウオッシュバーン登板時の捕手別の防御率を計算してみる。当然、ロブ・ジョンソンの数字が際立つわけだが、ロブ・ジョンソンと城島との間に、「2点の差」がある。このことをよく覚えておくといい。
この差はウオッシュバーンに限らず、大半の先発投手で成り立つ。
(この計算は5月13日のもので、5月18日には捕手城島で5回6失点でノックアウトだから、実際には5月18日には城島の数値は6.00にまで悪化いる)
ジョンソン 31回自責点6 1.74
城島 10回自責点4 3.60
(5月18日時点では、城島は 15回自責点10 6.00)
防御率=(自責点×9×3)÷(投球回×3)で、計算
ジョンソンの場合、5月13日までのCERAが3.20程度で、RAve(平均失点)も3.53程度と優秀だ。
ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのバッテリーなら、7回を投げたウオッシュバーンが自責点1から2でマウンドを降り、その後、ブルペン投手が0点から1点の失点。トータルでは、最良で1点、最悪でも3点までの失点でゲームが終わる計算になる。
これはだいたい実際のゲームにもそっている。たとえばロブ・ジョンソンの不運な負けパターンというのは、たいていの場合、先発が2失点以内で6回以上投げて好投したにもかかわらず打線の援護がなく、試合終盤に1点とられ、3−2、あるいは3−1とかいうロースコアの負けがついているだけのことだ。
城島の場合、CERAが5.31(5月18日)、RAveが5.87(5月18日)と5点台だから、まったく話が違ってくる。
ウオッシュバーンと城島のバッテリーの場合、ウオッシュバーンは5回しかもたない計算になる。自責点は計算上では2点(だが実際にはもっと多くなる)。その後、4人ものブルペン投手を使う(またはバティスタがロングリリーフする)ことになり、ブルペンの失点をどう少なく見積もっても、3点から4点程度覚悟しなければならない。トータルの失点は確実に5点から6点の失点になる。
実際のゲームでいうと、5回までハラハラの展開、6回以降、ガタガタと投手が崩れて、終わってみれば相手に5点以上の点をとられて負ける、という感覚のゲームになる。これも、実際のゲームにそこそこ沿っている話だ。
もう一度言うが、「2点の差」は、ウオッシュバーン先発のゲームだけではなく、どの先発投手のケースでも、差の大小はあれども、成立していることは誰にでもわかるだろう。
この「2点の差」は、チームがゲームをどうマネジメントして、どう勝ちに結びつけるか、というディレクションの深部に、大きすぎる影響を与え続けている。あたりまえのことだ。捕手で「2点の差」が出れば、ゲームプランがぜんぜん違ってくる。
この事実はわかっている人には何年も昔からわかっていることだが、実際にはこんなこともアタマに入れないで発言している馬鹿が、ファンにも、BSのようなメディアにも、いまだに多いのはあきれかえる。
たとえば「リーグランキングでERAの非常に良いシアトルがこれほど勝てない原因は、すべて打線にある」などという、たわいない意見を意気揚々と書く馬鹿なファンがいる。城島の投打両面の責任をベルトレやグリフィーの打撃不振にでもすり替えたいのか知らないが、これほど大雑把すぎる意見をよく恥ずかしげもなく披露できるものだ。当人は得意げに喋っているつもりかもしれないが、シアトルの現状について、なんの説明にもなってない。
「アリーグでシアトルのERAが非常に良い」のは、ひとえに4月に城島が怪我をしてくれたおかげでロブ・ジョンソン先発試合が続き、そこで驚異的なCERAを残したジョンソンの大仕事の余波が、これほど負け続ける5月になっても統計に好影響を残し続けている、それだけのことだ。
もちろん城島の功績など、何もない。何もないどころか、城島の存在は日に日に4月には3点台以下だったチームのERAを悪化させ続け、もはや5点台に近づけようとしている。
この日に日に悪化していくERAが、チームのゲームプランにどう悪影響を及ぼすか。考えないやつは馬鹿だ。
たとえばボストン戦でBS1のアナウンサーなどは、自分でモノを考える能力が根本的に欠けているのだろうが、馬鹿のひとつ覚えのように
「4月当初のマリナーズは細かい野球ができていて、今年はひと味違うぞ、と思わせたものですが、5月に入って、どうもそういう部分が見られなくなってきた」
などと出来の悪い解説者以下のアタマの悪い自説を、何度もクチにして、暗にチームのマネジメントを批判していた。
おまえたちは馬鹿か。と、思う。
ウオッシュバーンの登板ゲームに限らず、ロブ・ジョンソンと城島の先発ゲームの大きな違いである、「2点の失点の差」がどれだけ大きい意味があるか、わからないか。
以下に、多少理由を概説するために、ウオッシュバーンの今シーズンの例をあげてみる。
例1)ロブ・ジョンソン先発マスクで、失点が2から3に抑えられるケースのゲーム構成
5月2日オークランド戦でウオッシュバーンは7回を自責点1に抑え、勝ち投手の権利をもったままマウンドを降りた。また5月7日ロイヤルズ戦でも、彼は7回を自責点1と、十分な働きをみせた。
もともと得点力の低いのはわかりきっているシアトルだが、この2例のように先発の失点が2点程度、また、ゲーム全体の失点が3から4程度でおさまるロブ・ジョンソン先発試合なら、シアトル側は1回から6回の間のどこかで得点をなんとか3点程度とっておけば、リードしたまま、あるいは同点に近い僅差の展開でゲーム終盤を迎えることができる。
リードして終盤を迎えるのだから、当然、投入するセットアッパーも、アーズマ、ケリーといった、勝ちゲームに登板する、信頼に足る質のいいブルペンを投入することもできる。
また、こういったゲームでは打線へのディレクションが違ってくる。
僅差ゲームだけに、細かい戦術を駆使しても意味はあるわけで、バント、盗塁、進塁打、エンドラン、四球、監督の試みるさまざまな戦術に意味がでてくる。観戦者もゲームを楽しむことができる。
「4月には細かい野球ができた」という背景には、このロブ・ジョンソン先発ゲームの存在は欠かせなかった。
2009年4月、ロブ・ジョンソンは先発投手の防御率2.85で4月を乗り切った。
5月2日にウオッシュバーンの勝ちが消えたのは、頼りになったセットアッパー・ケリーがDLで不在で、リリーフしたロウとアーズマが揃って1失点ずつ失点したための逆転負け。5月7日に負けがついたのは、打線の援護がなかっただけのことだ。先発としてのウオッシュバーンのピッチングにはなんの問題もなく、ゲームは作れている。
また4月末のロブ・ジョンソン先発ゲームでも、5月2日のウオッシュバーン同様、先発がQSしたのに負けたゲームはいくつかある。
例2)城島先発マスクで、ゲーム失点が5を越えるケースのグダグダゲーム
例1であげたようなロブ・ジョンソン先発ゲームのようなゲームディレクションは、試合前半でたいてい4点程度失点する城島先発マスクのゲームでは、まったく違ってくる。ゲーム自体がかなり大雑把で、大味なものになってくる。
失点もさることながら、城島の先発ゲームでは、失点の有る無しにかかわらず、四球が多い。そのため先発投手は、大量失点で降板が早まるだけでなく、四球乱発でタマ数が増え、100球制限に達するイニングがロブ・ジョンソンのゲームより1イニング、2イニング、早くやってくる。
このため城島先発ゲームでは、先発投手が7回までマウンドにいることなど、ほとんど無い。よくあるパターンは、1回から3回の間の失点でノックアウトか、5回までのイニングで4失点以上してマウンドを降りるケース。当然ながら、QS(クオリティ・スタート)する投手は滅多にいない。
また、どの投手交代のケースでも、投手をかえる理由は相手チームにリードを許したためだから、当然、良いピッチャーはあまり登板させられない。リリーフが打ち込まれる確率は当然高くなり、さらにリードを広げられ、最終回を待たずに大量点差でゲームが決まって、ゲームがしらける、ということになる。
打撃面の影響も大きい。ある意味では投手よりもずっと大きいかもしれない。
失点が多く、失点しなくても四球が多いため、シアトルの野手の守備時間が長くなりすぎる。ただでさえ集中力がないシアトルのプレーヤーたちは、モチベーションが大きく損なわれる。
攻撃面でのディレクションにも、多大な影響がでてくる。
1点差なら「細かい野球」をしていても意味はある。だが、城島先発ゲームでは点差が開く。だから1塁にランナーが出たからといってバントするような細かい指示をするわけにはいかない。監督は打者にヒッティングさせざるを得ない。
もともと進塁打を打ったり、四球でランナーをためたり、バントをしたり、何人かで1点を獲りに行く野球が苦手な大雑把なチームカラーだが、その雑なカラーが相手チームの大量リードでさらに助長され、ランナーがいるのに、だらけた大雑把なバッティングばかりが増えていく。ダブルプレーが増え、打撃の効率がガクンと下がる一方、何も考えずにバットを振り回すだけのフリースインガープレーヤーがゲームで単発の長打をマグレで打って、ハバをきかすようになる。
5月の城島先発ゲームは、終盤に点差があるゲームばかりで、細かい野球ができにくくなる一方、ヒッティング指示が多くなることでマグレのホームランを狙いたいタイプの打者が、ここぞとばかりにバットを振り回しはじめて、ほんのたまにマグレでホームランを打つかと思うと、三振やダブルプレー、ポップフライの山を築きながら、チーム打率とチーム出塁率が異常に低下していく、という、そんな図式だ。
なにか言葉で言うと、むつかしく聞こえるが、こんなこと、城島が入団以来ずっと続いてきたシアトルの構造的欠陥であって、わかる人はとっくにわかっている。わかっていないのはBS1のアナウンサーや解説者、役にもたたないブログや記事を書く程度の能力しかない丹羽のような提灯持ちのライター、城島オタくらいのものだ。
途中いくつか大雑把な計算に終始した部分もあるが、トータルにみれば、シーズンの大半のゲーム展開が説明できるはずだ。
城島を抱え込んだことでシアトルが負債として背負ったのは、なにも金銭的な負担ばかりではない。
守備面でもっとも重要な負債のひとつは、この「2点」という負債だ。
damejima at 13:39
May 13, 2009
予想通り、城島先発マスクで7失点。もはや捕手防御率を計算する必要すらなくなった。
ゲームはまだ終わっていないが、この日8LOBと大ブレーキになっていたはずのハミルトンに、ゲーム終盤に2ランを打たれたのが決定的。テキサスは6回の満塁のように、2巡目以降はチャンスを作りだしていたが、追加点をとられずに済んでいたのは、ひとえに、たまたまハミルトンにタイムリーが出なかったことが幸いしていただけのことだった。
あとで詳しく書く。夜にでもまた読んでもらおう。
ぶっちゃけ、城島がダメ捕手かどうか説明する必要など、もうない。わからないやつは、もともと野球を見る目などなく、馬鹿なだけなのだ。
さて。データが出揃ったので一部書く。
某掲示板で「ロウが調子が悪いのがいけない。城島のせいではない」などと馬鹿げたヨタ話をほざいている城島オタを見かけたが、よく恥ずかしくないものだ。何もわかってない。
5月10日に連敗を6で止めミネソタに勝ったゲーム(先発:ベダード)で5回途中から投げたロウと、5月12日のテキサス戦(先発:バルガス)で捕手城島で大炎上したロウは、どちらのゲームでも32球ずつ投げている。比較にちょうどいい。
自分の頭と目で確かめてもらおう。余計な解説など、いらないはずだ。
凡例:スラ=スライダー、チェ=チェンジアップ
5月10日ミネソタ戦無失点のロウ(捕手 ロブ・ジョンソン)
まずは5月10日に連敗を6で止めたロブ・ジョンソンとロウのバッテリーからだ。どうだろう、このシンプルさ。5回途中にベダードをリリーフし、2イニングを無失点に抑えた。
5月10日ミネソタ戦 GameLog | Mariners.com: News
5月10日ミネソタ戦 GameDay | MLB.com: Gameday
全32球 ストライク16球 ボール16球
球種:4シーム20 スライダー6 チェンジアップ6
左打者への第1球 4シーム4 チェンジアップ1
右打者への第1球 4シーム1 スライダー1
右ハリス スラ スラ 4 スラ 4 スラ(四球)
右レッドモンド 4 4 (インコースに2球続けて)
右ゴメス 4 スラ 4(インコース)
左プント 4 4 チェ
左スパン 4
左トルバート 4 チェ 4 4 スラ 4 チェ 4 4 (四球)
左マウアー 4 チェ 4 チェ
左モーノー チェ 4 4 4
*プント、トルバートはスイッチヒッター
次に、5月12日テキサス戦で城島を捕手に3失点してノックアウトされたロウの32球を見てもらう。
5月10日のロウと5月12日のロウに、あまりにも多くの違いが見つかることだろう。5つやそこらは即座にみつけてもらいたいものだ。
そして、さらに4月8日のシルバの登板でのチェンジアップについてのワカマツのインタビューなどを重ねあわせて読むとさらに何かわかるかもしれない。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/906015.html
5月12日テキサス戦3失点のロウ(捕手 城島)
こちらは5月12日にノックアウトされたロウ。コンピューターのプログラムやスクリプトでたとえるなら、まさに「汚いプログラミング」という表現がぴったりの右往左往ぶり。
ロウという投手の「アイデンティティ」をどう生かしたいのか、さっぱり伝わってこない。ただただ臆病に逃げ回りながら、投手を自分のいいように振り回しているだけである。
5月12日テキサス戦 GameLog | Mariners.com: News
5月12日テキサス戦 GameDay | MLB.com: Gameday
全32球 ストライク23球 ボール9球
左打者への第1球 全球チェンジアップ
右打者への第1球 スライダー3 チェンジアップ1 4シーム1
右キンスラー スラ カーブ スラ スラ 4 スラ 4 チェ
右ヤング スラ 4 4 4(シングル)
左ハミルトン チェ 4(2ラン)
右ジョーンズ チェ カーブ カーブ カーブ 4(シングル)
右バード 4(ダブル)
右クルーズ スラ スラ 4 スラ(犠牲フライ)
左デイビス チェ(1塁手エラー) 前打席 カーブ ホームラン
左サルタラマキア チェ チェ 4 4 チェ 4 チェ(ダブル・タイムリー)
*サルタラマキアはスイッチヒッター
なお、ロブ・ジョンソンと城島の違いを際立たせるため、初球から4球目程度の間で、Called Strike(=見逃しのストライク)またはSwing Strike(=空振りのストライク)を、あえて太字に、ボール判定の見逃し球を青色にしてみた。
テキサス戦でのロウが、1ボール2ストライク、ないしは、2ボール2ストライクというシチュエーションに毎度立たされていることがわかる。
城島がロウに対して要求しているカウント・シチュエーション、中心になる球種、遊び球とか称する球の使い方など、あらゆる部分がロブ・ジョンソンと違うことに気がつくことだろう。
ワカマツが4月8日のゲームで苦言を呈したチェンジアップも非常に多投されている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/906015.html
ぶっちゃけ、城島がダメ捕手かどうか説明する必要など、もうない。わからないやつは、もともと野球を見る目などなく、馬鹿なだけなのだ。
さて。データが出揃ったので一部書く。
某掲示板で「ロウが調子が悪いのがいけない。城島のせいではない」などと馬鹿げたヨタ話をほざいている城島オタを見かけたが、よく恥ずかしくないものだ。何もわかってない。
5月10日に連敗を6で止めミネソタに勝ったゲーム(先発:ベダード)で5回途中から投げたロウと、5月12日のテキサス戦(先発:バルガス)で捕手城島で大炎上したロウは、どちらのゲームでも32球ずつ投げている。比較にちょうどいい。
自分の頭と目で確かめてもらおう。余計な解説など、いらないはずだ。
凡例:スラ=スライダー、チェ=チェンジアップ
5月10日ミネソタ戦無失点のロウ(捕手 ロブ・ジョンソン)
まずは5月10日に連敗を6で止めたロブ・ジョンソンとロウのバッテリーからだ。どうだろう、このシンプルさ。5回途中にベダードをリリーフし、2イニングを無失点に抑えた。
5月10日ミネソタ戦 GameLog | Mariners.com: News
5月10日ミネソタ戦 GameDay | MLB.com: Gameday
全32球 ストライク16球 ボール16球
球種:4シーム20 スライダー6 チェンジアップ6
左打者への第1球 4シーム4 チェンジアップ1
右打者への第1球 4シーム1 スライダー1
右ハリス スラ スラ 4 スラ 4 スラ(四球)
右レッドモンド 4 4 (インコースに2球続けて)
右ゴメス 4 スラ 4(インコース)
左プント 4 4 チェ
左スパン 4
左トルバート 4 チェ 4 4 スラ 4 チェ 4 4 (四球)
左マウアー 4 チェ 4 チェ
左モーノー チェ 4 4 4
*プント、トルバートはスイッチヒッター
次に、5月12日テキサス戦で城島を捕手に3失点してノックアウトされたロウの32球を見てもらう。
5月10日のロウと5月12日のロウに、あまりにも多くの違いが見つかることだろう。5つやそこらは即座にみつけてもらいたいものだ。
そして、さらに4月8日のシルバの登板でのチェンジアップについてのワカマツのインタビューなどを重ねあわせて読むとさらに何かわかるかもしれない。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/906015.html
5月12日テキサス戦3失点のロウ(捕手 城島)
こちらは5月12日にノックアウトされたロウ。コンピューターのプログラムやスクリプトでたとえるなら、まさに「汚いプログラミング」という表現がぴったりの右往左往ぶり。
ロウという投手の「アイデンティティ」をどう生かしたいのか、さっぱり伝わってこない。ただただ臆病に逃げ回りながら、投手を自分のいいように振り回しているだけである。
5月12日テキサス戦 GameLog | Mariners.com: News
5月12日テキサス戦 GameDay | MLB.com: Gameday
全32球 ストライク23球 ボール9球
左打者への第1球 全球チェンジアップ
右打者への第1球 スライダー3 チェンジアップ1 4シーム1
右キンスラー スラ カーブ スラ スラ 4 スラ 4 チェ
右ヤング スラ 4 4 4(シングル)
左ハミルトン チェ 4(2ラン)
右ジョーンズ チェ カーブ カーブ カーブ 4(シングル)
右バード 4(ダブル)
右クルーズ スラ スラ 4 スラ(犠牲フライ)
左デイビス チェ(1塁手エラー) 前打席 カーブ ホームラン
左サルタラマキア チェ チェ 4 4 チェ 4 チェ(ダブル・タイムリー)
*サルタラマキアはスイッチヒッター
なお、ロブ・ジョンソンと城島の違いを際立たせるため、初球から4球目程度の間で、Called Strike(=見逃しのストライク)またはSwing Strike(=空振りのストライク)を、あえて太字に、ボール判定の見逃し球を青色にしてみた。
テキサス戦でのロウが、1ボール2ストライク、ないしは、2ボール2ストライクというシチュエーションに毎度立たされていることがわかる。
城島がロウに対して要求しているカウント・シチュエーション、中心になる球種、遊び球とか称する球の使い方など、あらゆる部分がロブ・ジョンソンと違うことに気がつくことだろう。
ワカマツが4月8日のゲームで苦言を呈したチェンジアップも非常に多投されている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/906015.html
damejima at 11:42
May 12, 2009
2008シーズンにシアトルは年間100敗しているわけだが、この惨憺たるシーズンの行く末を決定づけたのは、月間20敗を記録した「崩壊の5月」である。
2008年5月の月間勝敗(公式サイト)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。
いま見ても酷いものだ。月間7勝20敗。4連敗、5連敗、7連敗がそれぞれ1度ずつ記録されている。
このうち城島がマスクをかぶった試合は20試合で5勝15敗、勝率わずか.250しかない。
城島先発ゲーム+後で述べるクリーブランド戦、これだけでシアトルは月に10もの借金を作った。
以前一度記事にしたことがあるが、月間20敗という記録は、馬鹿みたいに負け続けるシアトルでさえ、そう滅多にある記録ではない。
月間20敗以上の記録は過去、記録の古い順に、1977年8月(6勝22敗)、1978年9月(7勝21敗) 、1980年8月(8勝21敗)、1983年6月(8勝20敗)、1989年8月(9勝20敗)、1992年9月(6勝20敗)、そして2008年5月(7勝20敗)と、計7回記録されているが、2008年以外の記録は全てが8月か9月、つまりポストシーズンの行方が決まってしまい消化試合+若手育成期間になった秋の記録ばかりであって、2008年のように、まだシーズン当初の5月に月間20敗などという記録を作った正捕手は球団史上、城島が初めてなのである。
An historically bad month avoided, barely
http://blog.seattlepi.com/baseball/archives/139946.asp
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年5月29日、城島の「球団始まって以来、最もダメな正捕手記録」。
この月を象徴するゲームのひとつが、先発バティスタ捕手クレメントのバッテリーで始まった2008年5月1日のアウェイのクリーブランド戦だろう。バティスタが7回を自責点1に抑えてマウンドを譲った。にもかかわらず、打線が打てない。9回表にイチローのヒットなどでなんとか延長にもちこんで、10回表には、なんと打てないシアトルの代表格セクソンのソロが飛び出して1点勝ち越した。
だが、問題はここからだった。よせばいいのにクレメントに代走を出した関係で、10回11回と城島がマスクをかぶった。
結果は悲惨なものだった。それぞれのイニングで1点ずつ失って、最後は11回裏の満塁からサヨナラ負け。脱力するしかないゲーム展開である。
ちなみにこの2008年5月開始時点クリーブランド戦での城島の打率は.175。5月終了時点でも.228と、ミリオネラーにふさわしい、素晴らしい数字が残っている。
Seattle vs. Cleveland - May 1, 2008 | MLB.com: Gameday
城島の2008年5月時点の打撃成績 − ESPN
http://sports.espn.go.com/mlb/players/gamelog?playerId=6458&year=2008
この2009年5月を、昨シーズンの「崩壊の5月」と比べてみてもらおう。
5月10日までの10試合、3勝7敗。勝率.300しかない。
もし仮に、5月10日のロブ・ジョンソン先発ゲームを落としていたらどうなっていたか?
2勝8敗、勝率.200。
そう。
あの悪夢のような2008年5月の勝率.259すら越える悪い勝率が待ち受けていたのである。10日のゲームの勝利がどれだけの意味をもっていたか、わかるだろう。よくある、ただのデーゲームではなかったのである。
ここまでのロブ・ジョンソンと城島の先発試合の失点を並べてみる。
ロブ・ジョンソン 3 7 3 3
計16点 ゲーム平均 4点
城島 7 7 6 9 11 9
計49点 ゲーム平均 8.17点
Rob Johnson 出場ゲームリスト - ESPN
Kenji Johjima 出場ゲームリスト - ESPN
防御率の計算すら必要ない。ひと目見ればわかる。
ロブ・ジョンソンがいくら失点を抑えようと、イチローが必死にヒットを生み出そうと、毎試合、懲りもせずに8点もの大量失点してくれる頼もしい城島がいるかぎり、シアトルの2009年5月はおそらく2008年5月と肩を並べるか、もしかすると、2008年を越える、史上初の素晴らしい「新・大崩壊の5月」になるに違いない。
今月は残り19試合。
復活してきたLAAとの7ゲームはじめ、BOSなど強豪とのゲームが続く。3勝7敗の現在、5月残り19ゲームを6勝13敗以下なら、城島は球団史上初の記念すべき金字塔「2年連続5月度月間20敗以上」が待ち、さらには「2年連続100敗」の記録も見えてくることだろう。
登板日 登板回数・自責点 先発捕手
4月7日 5回自責点3 城島
4月12日 8回1/3自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月18日 6回自責点1 ジョンソン QS
4月24日 6回2/3 自責点2 ジョンソン QS
4月29日 5回自責点3 ジョンソン
5月5日 7回自責点1 ジョンソン QS
5月10日 4回2/3自責点2 ジョンソン
2008年5月の月間勝敗(公式サイト)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。
いま見ても酷いものだ。月間7勝20敗。4連敗、5連敗、7連敗がそれぞれ1度ずつ記録されている。
このうち城島がマスクをかぶった試合は20試合で5勝15敗、勝率わずか.250しかない。
城島先発ゲーム+後で述べるクリーブランド戦、これだけでシアトルは月に10もの借金を作った。
以前一度記事にしたことがあるが、月間20敗という記録は、馬鹿みたいに負け続けるシアトルでさえ、そう滅多にある記録ではない。
月間20敗以上の記録は過去、記録の古い順に、1977年8月(6勝22敗)、1978年9月(7勝21敗) 、1980年8月(8勝21敗)、1983年6月(8勝20敗)、1989年8月(9勝20敗)、1992年9月(6勝20敗)、そして2008年5月(7勝20敗)と、計7回記録されているが、2008年以外の記録は全てが8月か9月、つまりポストシーズンの行方が決まってしまい消化試合+若手育成期間になった秋の記録ばかりであって、2008年のように、まだシーズン当初の5月に月間20敗などという記録を作った正捕手は球団史上、城島が初めてなのである。
An historically bad month avoided, barely
http://blog.seattlepi.com/baseball/archives/139946.asp
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年5月29日、城島の「球団始まって以来、最もダメな正捕手記録」。
この月を象徴するゲームのひとつが、先発バティスタ捕手クレメントのバッテリーで始まった2008年5月1日のアウェイのクリーブランド戦だろう。バティスタが7回を自責点1に抑えてマウンドを譲った。にもかかわらず、打線が打てない。9回表にイチローのヒットなどでなんとか延長にもちこんで、10回表には、なんと打てないシアトルの代表格セクソンのソロが飛び出して1点勝ち越した。
だが、問題はここからだった。よせばいいのにクレメントに代走を出した関係で、10回11回と城島がマスクをかぶった。
結果は悲惨なものだった。それぞれのイニングで1点ずつ失って、最後は11回裏の満塁からサヨナラ負け。脱力するしかないゲーム展開である。
ちなみにこの2008年5月開始時点クリーブランド戦での城島の打率は.175。5月終了時点でも.228と、ミリオネラーにふさわしい、素晴らしい数字が残っている。
Seattle vs. Cleveland - May 1, 2008 | MLB.com: Gameday
城島の2008年5月時点の打撃成績 − ESPN
http://sports.espn.go.com/mlb/players/gamelog?playerId=6458&year=2008
この2009年5月を、昨シーズンの「崩壊の5月」と比べてみてもらおう。
5月10日までの10試合、3勝7敗。勝率.300しかない。
もし仮に、5月10日のロブ・ジョンソン先発ゲームを落としていたらどうなっていたか?
2勝8敗、勝率.200。
そう。
あの悪夢のような2008年5月の勝率.259すら越える悪い勝率が待ち受けていたのである。10日のゲームの勝利がどれだけの意味をもっていたか、わかるだろう。よくある、ただのデーゲームではなかったのである。
ここまでのロブ・ジョンソンと城島の先発試合の失点を並べてみる。
ロブ・ジョンソン 3 7 3 3
計16点 ゲーム平均 4点
城島 7 7 6 9 11 9
計49点 ゲーム平均 8.17点
Rob Johnson 出場ゲームリスト - ESPN
Kenji Johjima 出場ゲームリスト - ESPN
防御率の計算すら必要ない。ひと目見ればわかる。
ロブ・ジョンソンがいくら失点を抑えようと、イチローが必死にヒットを生み出そうと、毎試合、懲りもせずに8点もの大量失点してくれる頼もしい城島がいるかぎり、シアトルの2009年5月はおそらく2008年5月と肩を並べるか、もしかすると、2008年を越える、史上初の素晴らしい「新・大崩壊の5月」になるに違いない。
今月は残り19試合。
復活してきたLAAとの7ゲームはじめ、BOSなど強豪とのゲームが続く。3勝7敗の現在、5月残り19ゲームを6勝13敗以下なら、城島は球団史上初の記念すべき金字塔「2年連続5月度月間20敗以上」が待ち、さらには「2年連続100敗」の記録も見えてくることだろう。
登板日 登板回数・自責点 先発捕手
4月7日 5回自責点3 城島
4月12日 8回1/3自責点0 ジョンソン QS 完封リレー
4月18日 6回自責点1 ジョンソン QS
4月24日 6回2/3 自責点2 ジョンソン QS
4月29日 5回自責点3 ジョンソン
5月5日 7回自責点1 ジョンソン QS
5月10日 4回2/3自責点2 ジョンソン
damejima at 12:49
May 11, 2009
この記事でとりあげるのは、一度記事にした4月8日ミネソタ戦逆転負けのゲーム後の、ワカマツ監督へのインタビューである。
書いているのはMLB.comのシアトル番記者ジム・ストリート。試合後の番記者による会見が終わった後、監督ワカマツが城島とシルバの2人を呼び出して投球の選択について話をした、という内容だが、ワカマツの話の内容のもの足りなさといい、この記事を書いた記者の認識の誤りといい、あまりに事実と異なる間違いだの、認識不足だのが散在していて、しっかり読みとくにはかなりの注意が必要な、やっかいな文章だ。
Wakamatsu asking for accountability | Mariners.com: News
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20090409&content_id=4187404&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea&partnerId=rss_sea
4月8日のゲームデイ
Seattle vs. Minnesota - April 8, 2009 | MLB.com: Gameday
5月9日にシルバはDL送りになって城島の糞リードの責任をとらされる形になったわけだが、1ヶ月前にはこんな笑える記事もあったことをご存知だっただろうか?
今回のシルバのDL送りの背景で、城島と監督ワカマツがどうかかわったのか。ワカマツが城島をどうほったらかしにし、どう甘やかしてきているか。
このブログの主筆にしてみれば当たり前のことばかりだが、そんな基本的なことを理解できないままゲームを見ている人も多いはずなので、詳細に書きとめておくことにする。
まず一言ずつ言っておこう。
シルバ欠点だらけだが、投球術そのものを他人にいじくり倒されたこのケースでは気の毒。
ワカマツは城島を甘やかすな。適当にモノを言うな。
ジム・ストリートは嘘を書くな。
さて、記事の分析にかかろう。細部は記事後半に掲げたこのブログによる翻訳を読んでもらうとして、要旨はこんなところだ。
・初回と2回にホームランされたチェンジアップは城島のアイデア(これは記事本文が証拠で確定)
・城島は、シルバのシンカーが狙われていることを理由に、シルバのピッチングをいじくった。具体的にはチェンジアップに逃げてホームランを2発食らい、4点失った(ここも事実として確定)
・捕手出身の監督であるワカマツは、城島がシンカーをメインに組み立てる投手であるシルバにチェンジアップを投げさせて打ち崩されたことが気にいらなかった
・3回以降はシンカー中心の組み立てになり、見違えるほどよくなった(と、ワカマツと記者は見た)
最初の2点については、「なるほどな」というところだ。
やはり城島はメジャーで投手のピッチングにいらぬ世話を焼いては、ゲームを壊し、投手のアイデンティティを壊し、チームを壊していっていたのである。
だがそれ以外の点は後で読むと、指摘しなければならない問題点があまりにも多すぎる。4月8日のシルバ登板のミネソタ戦で逆転負けした理由をワカマツは結局のところあまりよくわからないまま、結局放置したのではないかと思わせるフシがある。
それは城島問題を放置するのと意味はかわらない。
城島が投手のピッチングを無駄にいじってアイデンティティを壊すのをワカマツが放置し、5月に入ってチームの状態を最悪なものにしたとしたら、これは大問題なのだが、ワカマツはおそらく、今でも5月にチームが崩壊しつつある事態の根(root)の所在がわかってはいないのではないか。
4月8日のこのゲームの敗因も曖昧なままでは、5月の突然のチーム崩壊と城島の先発マスク復帰との深い関連も認識できるはずもない。
短く言うなら、監督ワカマツはシアトルというチームを根底からダメにしてきた「城島問題」を甘く見ている。
次に、インタビューの内容で、事実と異なる点、問題点を指摘しておく。
・シルバは元々どうあがいても単調になりがちな投手である。例えばシルバの場合のシンカーとチェンジアップの違いは、球筋の大きな違いではなく、多少の緩急なはずだが、球速でいうと約10キロ程度の差しかない。そのため適応力の高いメジャーの中心打者たちは容易に反応を変え、打ち崩してくる。ただでさえ連投されるシンカーに目が慣れた後に来るのが、キレがなく、中途半端に速度だけはあるチェンジアップでは、打撃投手のタマ以下の効果しかない。またシルバのシンカーとストレートはほぼ同じ速度で、速度に差がなく、打者への揺さぶり効果が少ない。
その彼の単調になりがちな投球術を小手先でいじって、決め球やカウント球ににチェンジアップをもってくれば、アウトロー一辺倒の単調な攻めでもなんとかなると考える単調な脳しか無いダメ捕手城島は、工夫のなさすぎるダメ捕手、馬鹿捕手もいいところ。
・監督のワカマツと記者は、3回以降にシンカー中心の組み立てになって「投球ぶりが見違えた」などと、わけのわからないコメントで記事を垂れ流している。
だが、とうの昔、4月8日当時にもこのブログで指摘しておいたように、5回モーノーに決勝点となる逆転2点タイムリー・ツーベースを打たれたのは、ほかでもない、そのシンカーの馬鹿連投である。
・文中でワカマツと記者は、第2打席のモーノーにシンカーを連投してセカンドゴロに仕留めたことを褒めている。
だが彼らは5回の2死2、3塁のピンチで、同じ投球パターンで第3打席のモーノーに決勝点となる逆転2点タイムリーを打たれたことを語っていない。城島はたまたまモーノーの第2打席でうまくいったに過ぎないまったく同じパターンを、第3打席でも繰り返した。シルバにシンカーをアウトコース低めに連投させ、2点タイムリーを打たれたのである。WBCの対韓国戦で、打者の2巡目以降にスライダー系を狙い打たれたのと同様の単調なパターンでもある。
このことがワカマツとジム・ストリートのアタマにまったくなくて得意気に話しているのなら、馬鹿の骨頂としかいいようがない。
・名選手ハーシュハイザーの謹言をひきあいに出して「打者の欲しい球種を投げろ。ただし、打てないコースに」などといっているが、城島がシルバ登板試合でやってきたリードとは「打者が、来ると100も承知しているシンカーを、しかも同じコース(左打者ならアウトロー)に、何度も何度も、馬鹿のひとつ覚えのように連投すること」なのであって、ハーシュハイザーの謹言とは、まったく何の関係もない。ごくわずかな関連すらない。
・文中、『責任』というキーワードを強調しているワカマツだが、「投手にはそれぞれの長所を中心にすえたピッチングをさせる。シルバの長所はシンカー。チェンジアップはサードピッチに過ぎない」などということを言っているが、そのシルバにアホで単調なリードしかできない城島を組ませて負け続けさせ、チームを下降線に導いた『責任』は、ワカマツ自身はとれるのか? そしてシルバをDL入りさせて上げてきた投手にはマトモなキャッチャーを組ませてやれるのか?
・チェンジアップを投げさせるリードはその後、シアトルでは全くやらなくなったのか?
そんなわけがない。
例えば4月25日にシルバが強敵LAA相手に302日ぶりに勝利したゲームだが、ロブ・ジョンソンは2球どころか、もっと多くのチェンジアップをシルバに投げさせて、5回を3失点にとどめて勝たせている。
チェンジアップがよくないのではない。球種の使い方、単細胞なダメ捕手が問題なのだ。
Seattle vs. LA Angels - April 25, 2009 | MLB.com: Gameday
・城島とロブ・ジョンソン、2人のキャッチャーの、シルバに対するチェンジアップの要求パターンはまったく違う。4月8日と4月25日ののゲームデイをそれぞれ分析してみればわかる。城島がカウントをとる球や、打席終盤に使うのに対し、ロブ・ジョンソンは違うパターンで使っている。
・ハーシュハイザーの言う、同じ球も使い方次第というワカマツの指摘自体は間違ってはない。
コミュニケーションが大事だ、というのなら、投手やベンチとコミュニケーションがとれず、監督の指示のエッセンスがいつまでたっても実行できない城島のようなダメ捕手を正捕手にすえるのはやめるべき。
もし城島を使い続けてチームが2008年同様に破綻するなら、ワカマツは監督を即座に辞めるべき。
1回のモーノー
インコースのチェンジアップ
2ランホームラン
2回には1番打者スパンにも
チェンジアップをホームランされている
3回のモーノー
全球シンカー連投
セカンドゴロ
自分のアイデアで始めたチェンジアップだが2発の2ランを浴びてビビり、シンカー連投に戻った城島。
打ち取ったシンカーは、ただコントロールミスが幸いして、球がインコースに行っただけの話。
5回のモーノー
3球目を除いて、全球シンカー馬鹿連投。
決勝点となる逆転2点タイムリー。
Wakamatsu asking for accountability
責任を求めるワカマツ
MINNEAPOLIS -- Catcher Kenji Johjima seemed surprised when told after Wednesday night's loss to the Twins that manager Don Wakamatsu had questioned two particular pitch selections.
水曜夜のツインズ戦に敗けた後、監督ドン・ワカマツが特定の2つの投球のチョイスについて疑問を投げかけた模様で、キャッチャー城島は驚いたらしい。
Each time, Johjima thought the batter was sitting on right-hander Carlos Silva's sinker, so the catcher decided to surprise the hitters by getting Silva to throw a changeup. Each time, the ball landed in the seats for a home run, producing four of the Twins' six runs in another one-run loss.
城島はミネソタの打者がいつも右投手カルロス・シルバのシンカーにあっている、と考えたので、城島はシルバにチェンジアップを投げさせることで打者を驚かせよう、と決めていた。そのチェンジアップはいずれもームランとなって外野席に放り込まれた。別の1点の失点を除けば、ツインズの6点の得点のうち、4点を生み出した。(太字:ブログによる)
Several minutes after the media left the clubhouse, Wakamatsu, Johjima and Silva had a meeting to discuss the 6-5 loss.
"Believe me, as a former catcher, I don't sit back there and say, 'That was a stupid call'," Wakamatsu said Thursday morning. "I was not trying to signal anybody out, but it was getting down to what we need to do. We're not pointing fingers. What we're saying is what happened is not acceptable."
メディアがクラブハウスを出た後、数分間、ワカマツ、城島、シルバは、6-5の負けについて討議するミーティングをもった。
「わかると思うけど、僕はキャッチャー出身だから、(そのディスカッションで)何もしないわけはないんでね、言ったんだ。『あれは愚かしい投球選択だった』とね。」と、木曜の朝ワカマツは言った。「私はシグナルを出そうとしてるわけじゃないが、でも、すべきことはビシっとやらないとね。我々は人差し指じゃない。言ったのは、いま起きてることは許容できない、ということ。」(注:太字はブログによる)
Communication and accountability are two words that ring loudly in the reorganized organization.
"The biggest thing we talked about in Spring Training was accountability and I am included," Wakamatsu said. "We told them, 'You need to have a head on your shoulders and understand what your best pitches are. We can adjust during the game.' We've always talked about pitching to our strengths. The hitter's weaknesses are secondary."
コミュニケーションと責任、これはチームの再編で強調された2つのキーワードである。
「スプリング・トレーニングで話した最大のポイントは、『責任』だ。そして、そこには僕も含まれる」とワカマツは言う。「誰でも首の上にはアタマがついてるんだし、何がベストピッチか、自分で理解する必要があると、シルバと城島の2人に言ったんだ。ゲーム中だって適応できるはずさ。いつも私たちは(投手側の)長所にそったピッチングについて話している。打者側の弱点(への対策や対応)は二次的な問題なんだ。」
And so, when Wakamatsu saw the results of Silva throwing his third-best pitch in the first and second innings to Justin Morneau and Denard Span, and then watched both balls fly, fly, away, it didn't sit well with the first-year skipper.
The changeups reminded Wakamatsu of something former Major League pitcher and Rangers pitching coach Orel Hershiser said."Orel used to say, 'Give them the pitch they are looking for, but put it in a place they can't hit it."
1回と2回に彼のサードピッチ(注=得意でない球種。この場合はシンカーとストレート以外の球、という意味。3番目に得意という意味ではない)をモーノーとスパンに投げ、ボールがはるか遠くへ飛び去っていく(注=ホームランされる)結果をワカマツが見て、1年目の船出をした船長にはどうしても納得がいかなかった。
打たれたチェンジアップは元メジャーのピッチャーで、レンジャーズの投手コーチ、オーレル・ハーシュハイザーが言ったことをワカマツに思い出させた。
「オーレルはよく言ってたもんさ。『打者が欲しがってる球を与えてやれ。ただし、彼らがそれを打つことができない場所に投げろ』とね」
It was after the second inning when Silva and Johjima went basically to the sinker and the difference was like night and day.
When Silva faced Morneau the second time, he fouled off several pitches the opposite way before grounding out to second base.
"We're trying to get Carlos back to what made him successful and we saw a lot of good things last night," Wakamatsu said. "There was more sink and it reminded me of the way he pitched when he was successful."
シルバと城島が基本的にシンカー中心にしたのは2回より以降のことで、その差は昼と夜の差くらい、歴然と違っていた。
シルヴァとの2打席目でモーノーは、セカンドゴロでアウトになる前に、いくつかの球を違う方向にファールしていた。
「我々は彼がかつて成功を収めた方向にシルバを呼び戻そうとしているんだ」とワカマツは言う。「より多くシンカーを投げるように(3回以降)なって、彼(=シルバ)が成功していたときの彼の投球術を思い出したよ。」
Wakamatsu said he has the liberty of calling pitches from the dugout, but would rather not go that route.
"We're just starting to work together," the manager said of Johjima. "How long have we been together? I am not going to back away. That's the way I saw the game and those were the two pitches that took away from an otherwise solid outing. We go forward."
Johjima was out of the lineup for Thursday afternoon's series finale against the Twins, but it had nothing to do with the previous night's game. The game plan all along was to start Rob Johnson.
ワカマツは、(監督には)ダッグアウトからピッチャーを告げる自由があるが、そういうやり方はしないと言う。
「私たち(=ワカマツと城島)は一緒に仕事しはじめたんだ。」とワカマツは城島について言う。 「どれくらい長く我々は一緒にいる? 私は問題を敬遠しあうつもりはないんだ。それが僕の野球の見方だし、ほかの点では安定した結果だった今日のゲームの価値を落としたのが(最初に言った)2球の投球だった。我々は前進してるよ。」
城島はは木曜日の午後の対ツインズ最終戦のための先発からはずれていたが、それは前の晩のゲーム(=4月8日のミネソタ戦の負け)と関係はない。ロブ・ジョンソンの起用のためのゲームプランはずっとあった。
書いているのはMLB.comのシアトル番記者ジム・ストリート。試合後の番記者による会見が終わった後、監督ワカマツが城島とシルバの2人を呼び出して投球の選択について話をした、という内容だが、ワカマツの話の内容のもの足りなさといい、この記事を書いた記者の認識の誤りといい、あまりに事実と異なる間違いだの、認識不足だのが散在していて、しっかり読みとくにはかなりの注意が必要な、やっかいな文章だ。
Wakamatsu asking for accountability | Mariners.com: News
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20090409&content_id=4187404&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea&partnerId=rss_sea
4月8日のゲームデイ
Seattle vs. Minnesota - April 8, 2009 | MLB.com: Gameday
5月9日にシルバはDL送りになって城島の糞リードの責任をとらされる形になったわけだが、1ヶ月前にはこんな笑える記事もあったことをご存知だっただろうか?
今回のシルバのDL送りの背景で、城島と監督ワカマツがどうかかわったのか。ワカマツが城島をどうほったらかしにし、どう甘やかしてきているか。
このブログの主筆にしてみれば当たり前のことばかりだが、そんな基本的なことを理解できないままゲームを見ている人も多いはずなので、詳細に書きとめておくことにする。
まず一言ずつ言っておこう。
シルバ欠点だらけだが、投球術そのものを他人にいじくり倒されたこのケースでは気の毒。
ワカマツは城島を甘やかすな。適当にモノを言うな。
ジム・ストリートは嘘を書くな。
さて、記事の分析にかかろう。細部は記事後半に掲げたこのブログによる翻訳を読んでもらうとして、要旨はこんなところだ。
・初回と2回にホームランされたチェンジアップは城島のアイデア(これは記事本文が証拠で確定)
・城島は、シルバのシンカーが狙われていることを理由に、シルバのピッチングをいじくった。具体的にはチェンジアップに逃げてホームランを2発食らい、4点失った(ここも事実として確定)
・捕手出身の監督であるワカマツは、城島がシンカーをメインに組み立てる投手であるシルバにチェンジアップを投げさせて打ち崩されたことが気にいらなかった
・3回以降はシンカー中心の組み立てになり、見違えるほどよくなった(と、ワカマツと記者は見た)
最初の2点については、「なるほどな」というところだ。
やはり城島はメジャーで投手のピッチングにいらぬ世話を焼いては、ゲームを壊し、投手のアイデンティティを壊し、チームを壊していっていたのである。
だがそれ以外の点は後で読むと、指摘しなければならない問題点があまりにも多すぎる。4月8日のシルバ登板のミネソタ戦で逆転負けした理由をワカマツは結局のところあまりよくわからないまま、結局放置したのではないかと思わせるフシがある。
それは城島問題を放置するのと意味はかわらない。
城島が投手のピッチングを無駄にいじってアイデンティティを壊すのをワカマツが放置し、5月に入ってチームの状態を最悪なものにしたとしたら、これは大問題なのだが、ワカマツはおそらく、今でも5月にチームが崩壊しつつある事態の根(root)の所在がわかってはいないのではないか。
4月8日のこのゲームの敗因も曖昧なままでは、5月の突然のチーム崩壊と城島の先発マスク復帰との深い関連も認識できるはずもない。
短く言うなら、監督ワカマツはシアトルというチームを根底からダメにしてきた「城島問題」を甘く見ている。
次に、インタビューの内容で、事実と異なる点、問題点を指摘しておく。
・シルバは元々どうあがいても単調になりがちな投手である。例えばシルバの場合のシンカーとチェンジアップの違いは、球筋の大きな違いではなく、多少の緩急なはずだが、球速でいうと約10キロ程度の差しかない。そのため適応力の高いメジャーの中心打者たちは容易に反応を変え、打ち崩してくる。ただでさえ連投されるシンカーに目が慣れた後に来るのが、キレがなく、中途半端に速度だけはあるチェンジアップでは、打撃投手のタマ以下の効果しかない。またシルバのシンカーとストレートはほぼ同じ速度で、速度に差がなく、打者への揺さぶり効果が少ない。
その彼の単調になりがちな投球術を小手先でいじって、決め球やカウント球ににチェンジアップをもってくれば、アウトロー一辺倒の単調な攻めでもなんとかなると考える単調な脳しか無いダメ捕手城島は、工夫のなさすぎるダメ捕手、馬鹿捕手もいいところ。
・監督のワカマツと記者は、3回以降にシンカー中心の組み立てになって「投球ぶりが見違えた」などと、わけのわからないコメントで記事を垂れ流している。
だが、とうの昔、4月8日当時にもこのブログで指摘しておいたように、5回モーノーに決勝点となる逆転2点タイムリー・ツーベースを打たれたのは、ほかでもない、そのシンカーの馬鹿連投である。
・文中でワカマツと記者は、第2打席のモーノーにシンカーを連投してセカンドゴロに仕留めたことを褒めている。
だが彼らは5回の2死2、3塁のピンチで、同じ投球パターンで第3打席のモーノーに決勝点となる逆転2点タイムリーを打たれたことを語っていない。城島はたまたまモーノーの第2打席でうまくいったに過ぎないまったく同じパターンを、第3打席でも繰り返した。シルバにシンカーをアウトコース低めに連投させ、2点タイムリーを打たれたのである。WBCの対韓国戦で、打者の2巡目以降にスライダー系を狙い打たれたのと同様の単調なパターンでもある。
このことがワカマツとジム・ストリートのアタマにまったくなくて得意気に話しているのなら、馬鹿の骨頂としかいいようがない。
・名選手ハーシュハイザーの謹言をひきあいに出して「打者の欲しい球種を投げろ。ただし、打てないコースに」などといっているが、城島がシルバ登板試合でやってきたリードとは「打者が、来ると100も承知しているシンカーを、しかも同じコース(左打者ならアウトロー)に、何度も何度も、馬鹿のひとつ覚えのように連投すること」なのであって、ハーシュハイザーの謹言とは、まったく何の関係もない。ごくわずかな関連すらない。
・文中、『責任』というキーワードを強調しているワカマツだが、「投手にはそれぞれの長所を中心にすえたピッチングをさせる。シルバの長所はシンカー。チェンジアップはサードピッチに過ぎない」などということを言っているが、そのシルバにアホで単調なリードしかできない城島を組ませて負け続けさせ、チームを下降線に導いた『責任』は、ワカマツ自身はとれるのか? そしてシルバをDL入りさせて上げてきた投手にはマトモなキャッチャーを組ませてやれるのか?
・チェンジアップを投げさせるリードはその後、シアトルでは全くやらなくなったのか?
そんなわけがない。
例えば4月25日にシルバが強敵LAA相手に302日ぶりに勝利したゲームだが、ロブ・ジョンソンは2球どころか、もっと多くのチェンジアップをシルバに投げさせて、5回を3失点にとどめて勝たせている。
チェンジアップがよくないのではない。球種の使い方、単細胞なダメ捕手が問題なのだ。
Seattle vs. LA Angels - April 25, 2009 | MLB.com: Gameday
・城島とロブ・ジョンソン、2人のキャッチャーの、シルバに対するチェンジアップの要求パターンはまったく違う。4月8日と4月25日ののゲームデイをそれぞれ分析してみればわかる。城島がカウントをとる球や、打席終盤に使うのに対し、ロブ・ジョンソンは違うパターンで使っている。
・ハーシュハイザーの言う、同じ球も使い方次第というワカマツの指摘自体は間違ってはない。
コミュニケーションが大事だ、というのなら、投手やベンチとコミュニケーションがとれず、監督の指示のエッセンスがいつまでたっても実行できない城島のようなダメ捕手を正捕手にすえるのはやめるべき。
もし城島を使い続けてチームが2008年同様に破綻するなら、ワカマツは監督を即座に辞めるべき。
1回のモーノー
インコースのチェンジアップ
2ランホームラン
2回には1番打者スパンにも
チェンジアップをホームランされている
3回のモーノー
全球シンカー連投
セカンドゴロ
自分のアイデアで始めたチェンジアップだが2発の2ランを浴びてビビり、シンカー連投に戻った城島。
打ち取ったシンカーは、ただコントロールミスが幸いして、球がインコースに行っただけの話。
5回のモーノー
3球目を除いて、全球シンカー馬鹿連投。
決勝点となる逆転2点タイムリー。
Wakamatsu asking for accountability
責任を求めるワカマツ
MINNEAPOLIS -- Catcher Kenji Johjima seemed surprised when told after Wednesday night's loss to the Twins that manager Don Wakamatsu had questioned two particular pitch selections.
水曜夜のツインズ戦に敗けた後、監督ドン・ワカマツが特定の2つの投球のチョイスについて疑問を投げかけた模様で、キャッチャー城島は驚いたらしい。
Each time, Johjima thought the batter was sitting on right-hander Carlos Silva's sinker, so the catcher decided to surprise the hitters by getting Silva to throw a changeup. Each time, the ball landed in the seats for a home run, producing four of the Twins' six runs in another one-run loss.
城島はミネソタの打者がいつも右投手カルロス・シルバのシンカーにあっている、と考えたので、城島はシルバにチェンジアップを投げさせることで打者を驚かせよう、と決めていた。そのチェンジアップはいずれもームランとなって外野席に放り込まれた。別の1点の失点を除けば、ツインズの6点の得点のうち、4点を生み出した。(太字:ブログによる)
Several minutes after the media left the clubhouse, Wakamatsu, Johjima and Silva had a meeting to discuss the 6-5 loss.
"Believe me, as a former catcher, I don't sit back there and say, 'That was a stupid call'," Wakamatsu said Thursday morning. "I was not trying to signal anybody out, but it was getting down to what we need to do. We're not pointing fingers. What we're saying is what happened is not acceptable."
メディアがクラブハウスを出た後、数分間、ワカマツ、城島、シルバは、6-5の負けについて討議するミーティングをもった。
「わかると思うけど、僕はキャッチャー出身だから、(そのディスカッションで)何もしないわけはないんでね、言ったんだ。『あれは愚かしい投球選択だった』とね。」と、木曜の朝ワカマツは言った。「私はシグナルを出そうとしてるわけじゃないが、でも、すべきことはビシっとやらないとね。我々は人差し指じゃない。言ったのは、いま起きてることは許容できない、ということ。」(注:太字はブログによる)
Communication and accountability are two words that ring loudly in the reorganized organization.
"The biggest thing we talked about in Spring Training was accountability and I am included," Wakamatsu said. "We told them, 'You need to have a head on your shoulders and understand what your best pitches are. We can adjust during the game.' We've always talked about pitching to our strengths. The hitter's weaknesses are secondary."
コミュニケーションと責任、これはチームの再編で強調された2つのキーワードである。
「スプリング・トレーニングで話した最大のポイントは、『責任』だ。そして、そこには僕も含まれる」とワカマツは言う。「誰でも首の上にはアタマがついてるんだし、何がベストピッチか、自分で理解する必要があると、シルバと城島の2人に言ったんだ。ゲーム中だって適応できるはずさ。いつも私たちは(投手側の)長所にそったピッチングについて話している。打者側の弱点(への対策や対応)は二次的な問題なんだ。」
And so, when Wakamatsu saw the results of Silva throwing his third-best pitch in the first and second innings to Justin Morneau and Denard Span, and then watched both balls fly, fly, away, it didn't sit well with the first-year skipper.
The changeups reminded Wakamatsu of something former Major League pitcher and Rangers pitching coach Orel Hershiser said."Orel used to say, 'Give them the pitch they are looking for, but put it in a place they can't hit it."
1回と2回に彼のサードピッチ(注=得意でない球種。この場合はシンカーとストレート以外の球、という意味。3番目に得意という意味ではない)をモーノーとスパンに投げ、ボールがはるか遠くへ飛び去っていく(注=ホームランされる)結果をワカマツが見て、1年目の船出をした船長にはどうしても納得がいかなかった。
打たれたチェンジアップは元メジャーのピッチャーで、レンジャーズの投手コーチ、オーレル・ハーシュハイザーが言ったことをワカマツに思い出させた。
「オーレルはよく言ってたもんさ。『打者が欲しがってる球を与えてやれ。ただし、彼らがそれを打つことができない場所に投げろ』とね」
It was after the second inning when Silva and Johjima went basically to the sinker and the difference was like night and day.
When Silva faced Morneau the second time, he fouled off several pitches the opposite way before grounding out to second base.
"We're trying to get Carlos back to what made him successful and we saw a lot of good things last night," Wakamatsu said. "There was more sink and it reminded me of the way he pitched when he was successful."
シルバと城島が基本的にシンカー中心にしたのは2回より以降のことで、その差は昼と夜の差くらい、歴然と違っていた。
シルヴァとの2打席目でモーノーは、セカンドゴロでアウトになる前に、いくつかの球を違う方向にファールしていた。
「我々は彼がかつて成功を収めた方向にシルバを呼び戻そうとしているんだ」とワカマツは言う。「より多くシンカーを投げるように(3回以降)なって、彼(=シルバ)が成功していたときの彼の投球術を思い出したよ。」
Wakamatsu said he has the liberty of calling pitches from the dugout, but would rather not go that route.
"We're just starting to work together," the manager said of Johjima. "How long have we been together? I am not going to back away. That's the way I saw the game and those were the two pitches that took away from an otherwise solid outing. We go forward."
Johjima was out of the lineup for Thursday afternoon's series finale against the Twins, but it had nothing to do with the previous night's game. The game plan all along was to start Rob Johnson.
ワカマツは、(監督には)ダッグアウトからピッチャーを告げる自由があるが、そういうやり方はしないと言う。
「私たち(=ワカマツと城島)は一緒に仕事しはじめたんだ。」とワカマツは城島について言う。 「どれくらい長く我々は一緒にいる? 私は問題を敬遠しあうつもりはないんだ。それが僕の野球の見方だし、ほかの点では安定した結果だった今日のゲームの価値を落としたのが(最初に言った)2球の投球だった。我々は前進してるよ。」
城島はは木曜日の午後の対ツインズ最終戦のための先発からはずれていたが、それは前の晩のゲーム(=4月8日のミネソタ戦の負け)と関係はない。ロブ・ジョンソンの起用のためのゲームプランはずっとあった。
damejima at 12:32
April 02, 2009
「PECOTA(Player Empirical Comparison and Optimization Test Algorithm)」は、SI.comのスカウンティングリポートの記事で紹介したように、野球シンクタンク「ベースボール・プロスペクタス」が開発した選手の活躍などについての予測システムで、プロでも活用されている。
SI.comのスカウティング同様に、PECOTAにおける2009シーズンの城島の予測が発表になった。詳しくは該当ページを詳しく読み込んでもらうとして、一部だけを紹介しておく。なかなか今年の予測も辛らつで面白い内容になっている。
城島の価値は、もらう年俸のおよそ6分の1
140万ドルの価値の選手に800万ドル支払うシアトル
Valuationという項目は、要はその選手のバリュー、すなわち、金銭的な価値のことだが、2009年の城島の価値はわずか140万ドルと明記されている。140万ドルとは笑える。
http://www.baseballprospectus.com/pecota/johjike01.php
去年の4月に突如として城島の異常な3年契約が発表になったが、いくらの契約だったか覚えているだろうか?3年2400万ドル(約24億9600万円)。1年単位でいうなら、1年800万ドルである。
ところが、だ。メジャー球団もこぞって利用しているシンクタンクのはじき出した城島の価値はわずかに140万ドル。実際にもらう金額のおおよそ6分の1程度しかない。140万ドルの価値の選手に800万ドル払うのである。
加えて、2013年のところの数値も注目だ。
out of baseball。つまり、野球をやっている価値なし、という判定で、これ以降、数値すら載っていない。
城島の価値140万ドルは、
MLB新人の給料に毛がはえた程度
チームの平均年俸の約3分の1
140万ドルの価値、といえばどんな数字か。
メジャー最低年俸は2006年の32万7,000ドルから2007年は38万ドルに変更され、以降1年ごとに1万ドルずつ増える。だから2009シーズンの最低年俸は40万ドル、ということになる。これが最低ラインだ。
次にメジャー全体の平均年俸だが、年々増加しているが、2001年に初めて200万ドルを超え、2008年の平均年俸は315万4,845ドルとなっている。140万ドルというと、98年ごろのメジャー平均年俸にあたる。10年でおよそ2倍になったわけだ。
MLB Salaries - CBSSports.com
http://www.cbssports.com/mlb/salaries/avgsalaries
140万ドルというと、この最低年俸40万ドルと、2008年平均年俸の315万ドルのちょうど中間よりずっと低い。もう新人の給料並み
ただでさえ高いチーム平均年俸435万ドルの
城島の年俸は、そのさらに2倍
シアトルの平均年俸は453万8,230ドルで、メジャー全体の9位にあたる。この高額ペイロールの球団の勝率がいったいメジャー全体の何位あたりなのか、言わなくてもわかるだろう。城島のサラリーは、ただでさえバカ高いシアトルの平均年俸の、さらに2倍という馬鹿馬鹿しさ。
MLB Salaries - CBSSports.com http://www.cbssports.com/mlb/salaries/teams
城島の価値は新人クレメントのわずか3分の1
ちなみに城島のチーム内のライバル、クレメントのValuationはいくらだろう。
クレメントの2009年のValuationは437万5000ドル。城島の価値のおよそ3倍で、しかも、今後ともさほど変化しない。クレメントの437万5000ドルというValuationは、ほぼシアトルの実際の平均年俸にあたる。サラリーは高額年俸のプレーヤーに偏っているから、価値だけ見れば、クレメントはシアトルではすでに平均をかなり超えた価値のある選手ということができる。
http://www.baseballprospectus.com/pecota/clemeje01.php
SI.comのスカウティング同様に、PECOTAにおける2009シーズンの城島の予測が発表になった。詳しくは該当ページを詳しく読み込んでもらうとして、一部だけを紹介しておく。なかなか今年の予測も辛らつで面白い内容になっている。
城島の価値は、もらう年俸のおよそ6分の1
140万ドルの価値の選手に800万ドル支払うシアトル
Valuationという項目は、要はその選手のバリュー、すなわち、金銭的な価値のことだが、2009年の城島の価値はわずか140万ドルと明記されている。140万ドルとは笑える。
http://www.baseballprospectus.com/pecota/johjike01.php
去年の4月に突如として城島の異常な3年契約が発表になったが、いくらの契約だったか覚えているだろうか?3年2400万ドル(約24億9600万円)。1年単位でいうなら、1年800万ドルである。
ところが、だ。メジャー球団もこぞって利用しているシンクタンクのはじき出した城島の価値はわずかに140万ドル。実際にもらう金額のおおよそ6分の1程度しかない。140万ドルの価値の選手に800万ドル払うのである。
加えて、2013年のところの数値も注目だ。
out of baseball。つまり、野球をやっている価値なし、という判定で、これ以降、数値すら載っていない。
城島の価値140万ドルは、
MLB新人の給料に毛がはえた程度
チームの平均年俸の約3分の1
140万ドルの価値、といえばどんな数字か。
メジャー最低年俸は2006年の32万7,000ドルから2007年は38万ドルに変更され、以降1年ごとに1万ドルずつ増える。だから2009シーズンの最低年俸は40万ドル、ということになる。これが最低ラインだ。
次にメジャー全体の平均年俸だが、年々増加しているが、2001年に初めて200万ドルを超え、2008年の平均年俸は315万4,845ドルとなっている。140万ドルというと、98年ごろのメジャー平均年俸にあたる。10年でおよそ2倍になったわけだ。
MLB Salaries - CBSSports.com
http://www.cbssports.com/mlb/salaries/avgsalaries
140万ドルというと、この最低年俸40万ドルと、2008年平均年俸の315万ドルのちょうど中間よりずっと低い。もう新人の給料並み
ただでさえ高いチーム平均年俸435万ドルの
城島の年俸は、そのさらに2倍
シアトルの平均年俸は453万8,230ドルで、メジャー全体の9位にあたる。この高額ペイロールの球団の勝率がいったいメジャー全体の何位あたりなのか、言わなくてもわかるだろう。城島のサラリーは、ただでさえバカ高いシアトルの平均年俸の、さらに2倍という馬鹿馬鹿しさ。
MLB Salaries - CBSSports.com http://www.cbssports.com/mlb/salaries/teams
城島の価値は新人クレメントのわずか3分の1
ちなみに城島のチーム内のライバル、クレメントのValuationはいくらだろう。
クレメントの2009年のValuationは437万5000ドル。城島の価値のおよそ3倍で、しかも、今後ともさほど変化しない。クレメントの437万5000ドルというValuationは、ほぼシアトルの実際の平均年俸にあたる。サラリーは高額年俸のプレーヤーに偏っているから、価値だけ見れば、クレメントはシアトルではすでに平均をかなり超えた価値のある選手ということができる。
http://www.baseballprospectus.com/pecota/clemeje01.php
damejima at 15:59
SI.comのスカウティングレポートについては、一度とりあげたことがあるので、知っている人も多いことだろう。2008年シーズンが始まる前から既に、今後の城島の打撃成績の下降傾向を予測して、トレードすべきと断定していた。
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(1)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(2)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(3)
このSI.comのスカウティングレポートの2009年版が届いた。さっそく「負けが続くようなら城島以下、不良債権全員をクビにせよ」と、SI.comは結論がスピーディかつシンプルだ。
SI's 2009 MLB Scouting Reports:
Seattle Mariners - MLB - Spring Training - 2009 - SI.com
http://sportsillustrated.cnn.com/2009/baseball/mlb/03/30/mariners/
If the losses start piling up early and often, a raft of players could leave town at the trade deadline, with Bedard, Carlos Silva, Kenji Johjima, Jarrod Washburn, Adrian Beltre and Miguel Batista all candidates to go. (Former G.M. Bill Bavasi committed $97 million to Silva, Batista and Johjima alone.) At that point, Zduriencik will be forced to do what he didn't this winter: tear down and rebuild.
(粗訳)
負けがいち早く、しかも、うず高く積もり始めるなら、多くのプレーヤーがトレード期限には街を去ることになる。ベダード、シルバ、城島、ウォッシュバーン、ベルトレ、バティスタ、すべてのトレード候補者が去るべきだ。 (前GMのBavasiはシルバ、バティスタ、城島だけで9700万ドルもの大金を使うという大罪を犯した) その時になったら現GMのズレンシックは、彼が今年の冬にしなかったことの実行を迫られる: (チームの)取り壊しと再建、である。
この文章のキーポイントのひとつは現GMズレンシックの手腕の無さ、ひいいては何事につけても対策の遅すぎるチーム体制についての痛烈な批判である。
SI.comの予測する2009シーズンのシアトルの予想順位はもちろん「最下位」だが、その勝敗は69勝93敗という、なかなかの負けっぷりである。ちょっと間違うと再び100敗シーズンになるぞ、と警告しているわけだ。
Sports Illustrated's 2009 MLB Scouting Reports - MLB - Spring Training - 2009 - SI.com
Former G.M. Bill Bavasi committed $97 million to Silva, Batista and Johjima alone.
「前GMのBavasiはシルバ、バティスタ、城島だけで9700万ドルもの大金を使うという大罪を犯した」という部分のcommitという単語は注目だ。
(もちろん、城島の3年契約にチームの大金を使わせたのは実際にはチームのGMではなく、日本のとあるお方なわけだが)
commitというのは、キリスト教英語圏では「道義の根本に反する、かなり重い大罪を犯す」という意味の言葉で、城島以下3人のプレーヤーがシーズンが始まってもないうちから罪人として名指しされているのである。
これはドストエフスキーの『罪と罰』ではないけれど、「大きな罪には必ず罰を与えるべきだ」というニュアンスがあることを暗黙のうちに示す。
上に挙げた文章でSI.comは「もし負けが早期に、しかも、かなり積み重なるようなら、シルバや城島はじめ不良債権選手たち全員クビにすべき」と言っている一方で、69勝93敗という惨憺たるシーズン予測も既にしている。SI.comにとっての結論がとっくに出ているのは誰にでもわかるだろう。
SI.comがスカウティングレポートの末尾で断定したかったことの最大の点は、今年も予想されるシアトルの不振や最下位を指摘することではなく、「前のシーズンに犯した大きな罪をきちんと罰して処理してない」という怠慢さの指摘なのだ。
「前シーズンに大きな過ちを犯した。なのに、この冬にやるべきだった取り壊しと再建をシアトルはやらなかった。だから今年も最下位になるだろう。」それがSI.comのスピーディーでシンプルな結論だ。
もし負けがこんできて現GMのズレンシックが遅すぎる再建にとり掛かったとしても、全米メディアも地元メディアも、もちろん高い評価などするわけがない。それでは遅すぎるのだよと、SI.comは最初から釘をさしている。
やるべきだったのは、この冬だったのだ。
誰もがこのチームに呆れている。
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(1)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(2)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(3)
このSI.comのスカウティングレポートの2009年版が届いた。さっそく「負けが続くようなら城島以下、不良債権全員をクビにせよ」と、SI.comは結論がスピーディかつシンプルだ。
SI's 2009 MLB Scouting Reports:
Seattle Mariners - MLB - Spring Training - 2009 - SI.com
http://sportsillustrated.cnn.com/2009/baseball/mlb/03/30/mariners/
If the losses start piling up early and often, a raft of players could leave town at the trade deadline, with Bedard, Carlos Silva, Kenji Johjima, Jarrod Washburn, Adrian Beltre and Miguel Batista all candidates to go. (Former G.M. Bill Bavasi committed $97 million to Silva, Batista and Johjima alone.) At that point, Zduriencik will be forced to do what he didn't this winter: tear down and rebuild.
(粗訳)
負けがいち早く、しかも、うず高く積もり始めるなら、多くのプレーヤーがトレード期限には街を去ることになる。ベダード、シルバ、城島、ウォッシュバーン、ベルトレ、バティスタ、すべてのトレード候補者が去るべきだ。 (前GMのBavasiはシルバ、バティスタ、城島だけで9700万ドルもの大金を使うという大罪を犯した) その時になったら現GMのズレンシックは、彼が今年の冬にしなかったことの実行を迫られる: (チームの)取り壊しと再建、である。
この文章のキーポイントのひとつは現GMズレンシックの手腕の無さ、ひいいては何事につけても対策の遅すぎるチーム体制についての痛烈な批判である。
SI.comの予測する2009シーズンのシアトルの予想順位はもちろん「最下位」だが、その勝敗は69勝93敗という、なかなかの負けっぷりである。ちょっと間違うと再び100敗シーズンになるぞ、と警告しているわけだ。
Sports Illustrated's 2009 MLB Scouting Reports - MLB - Spring Training - 2009 - SI.com
Former G.M. Bill Bavasi committed $97 million to Silva, Batista and Johjima alone.
「前GMのBavasiはシルバ、バティスタ、城島だけで9700万ドルもの大金を使うという大罪を犯した」という部分のcommitという単語は注目だ。
(もちろん、城島の3年契約にチームの大金を使わせたのは実際にはチームのGMではなく、日本のとあるお方なわけだが)
commitというのは、キリスト教英語圏では「道義の根本に反する、かなり重い大罪を犯す」という意味の言葉で、城島以下3人のプレーヤーがシーズンが始まってもないうちから罪人として名指しされているのである。
これはドストエフスキーの『罪と罰』ではないけれど、「大きな罪には必ず罰を与えるべきだ」というニュアンスがあることを暗黙のうちに示す。
上に挙げた文章でSI.comは「もし負けが早期に、しかも、かなり積み重なるようなら、シルバや城島はじめ不良債権選手たち全員クビにすべき」と言っている一方で、69勝93敗という惨憺たるシーズン予測も既にしている。SI.comにとっての結論がとっくに出ているのは誰にでもわかるだろう。
SI.comがスカウティングレポートの末尾で断定したかったことの最大の点は、今年も予想されるシアトルの不振や最下位を指摘することではなく、「前のシーズンに犯した大きな罪をきちんと罰して処理してない」という怠慢さの指摘なのだ。
「前シーズンに大きな過ちを犯した。なのに、この冬にやるべきだった取り壊しと再建をシアトルはやらなかった。だから今年も最下位になるだろう。」それがSI.comのスピーディーでシンプルな結論だ。
もし負けがこんできて現GMのズレンシックが遅すぎる再建にとり掛かったとしても、全米メディアも地元メディアも、もちろん高い評価などするわけがない。それでは遅すぎるのだよと、SI.comは最初から釘をさしている。
やるべきだったのは、この冬だったのだ。
誰もがこのチームに呆れている。
damejima at 14:46
シアトルタイムズのベイカーは、以前にマリナーズの社長リンカーンへのインタビューを通じて、城島の契約延長が野球の実力からではなく日本からの異例のトップダウンで決まったことをスッパ抜いた男だが、WBCからキャンプに合流した城島を「ジョー」と呼んで皮肉る記事をさっそく書いた。地元メディアは城島の正捕手復帰など、まったく望んでいないのである。
Just an average "Joh''
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2009/03/31/just_an_average_joh.html
(資料)城島契約延長問題の発端記事を読むには
2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。
(資料)城島契約問題全体の流れを掴むには
時系列にそって「城島問題」を読む。
日本の英語も読まない城島オタなどが、城島のことを「ジョー」などと呼んでメジャー気分だか、外国気分だかに浸って悦にいっているようだが、とんでもない。きちんとこの記事あたり読めばわかる。シアトルの地元の番記者たちは、FoxやESPNといった全米メディアの記者も含め、メジャー最低プレーヤーなのにクビにならず、むしろ高給をとりはじめたコネ捕手のことをハッキリ見下して嫌っている。親しみをこめてJohなどと呼びかけた記事など書いたりはしない。
ただ、この記事、ベイカーが多少2重に読めるように細工している。なので、中学生英語でサラッと読んでしまうと意味はわからない。巧妙な細工の種明かしは後日にでもするとして、ちょっとヒントだけ並べておこう。
(ヒント1)
記事タイトルの、Just an average "Joh"。
きちんと全文のはしばしに隠された意味の「つながり」に気がついた上でないと、このタイトルの意味からしてわからないだろう。
例えば、中学生英語で「平均的に英語をこなせるジョー(と、ベイカーが親しみを込めて呼び、城島の努力を誉めたたえた)」などと訳したのでは、ベイカーに陰で腹を抱えて笑われる。anという、数を示す冠詞がついていることで、johという単語を「城島」と直訳してはいけないことくらいの程度のことくらい、いくら中学生英語でも、わからないのでは話にならない。ベイカーがJohという単語に、別のものをかけて書き、読む人間の英語力を、城島の英語同様に、思い切りコケにしているのである。
このブログでは、とりあえずこのタイトルを「まさに、どこにでもいる新参モノ。」とでも訳しておくことにする。理由は以下にあげるヒントにもある。まずは自分の頭を使って原文を読んでもらいたい。
(ヒント2)
下記の部分、読んでいて、ちょっとひっかかる箇所がある。そう。grunted for effectという部分だ。なにも、わざわざ使わなくてもよさそうなgruntという単語を使っている。これが記事タイトルを読み解く最も大きなカギだろう。gruntとは、通常は「豚などの動物がブーブーうなる」というような意味だが、ここではおそらく違う。
This morning was a landmark event of sorts in that I had my first conversation, in English, with catcher Kenji Johjima. He was walking by where Jim Street of MLB.com and I were standing and I said "How are you?''
"I'm very good, thank you,'' he said.
At which point, my brain went "Huh?''
Normally, Johjima would respond to such a greeting with a smile and a well-meaning nodding of his head, usually with a word like "good'' grunted for effect.
"That's the first conversation I've ever had with you in English,'' I told him.
(訳)今朝ちょっと画期的な出来事があった。キャッチャー城島健司と初めて「英語で」会話したのだ。僕がMLB.comのジム・ストリートと立ってたら、脇を彼が通りかかった。「調子どう?」と言ってみた。彼は「まぁまぁだよ。ありがとう」と言った。
そのとき僕の脳は「はぁぁぁぁ???」となった。だって通常、彼はそういう(欧米流の)挨拶には、(あまり反応しないことが多いが、反応したとしても)笑みを浮かべつつ善意の意味でクビをタテに振って(日本式に無言の会釈で)返すのが通例だし、good程度の単語をわざとボソっと言うのも普通にある。「これって、君と僕が話した今までで最初の英語の会話だよね」と、僕は彼に言った。
(おまけ1)
この部分に出てくる「オライリー・ファクター」はアメリカのFOXでトップといわれる人気番組のことで、ビリー・オライリーはその番組のたいへん早口のキャスター。外国人の就労ビザをわざわざたとえ話に持ち出してきたのにも、もちろん意味はある。
この部分、城島を誉めていると読める人はよほどのお人好し。後半の文章など、メジャー4年目だか5年目だかにして挨拶程度しかできない城島の英語をひどく馬鹿にしていて笑える。
Now, I don't want to pretend Johjima is fluent enough to go on The O'Reilly Factor and get in a heated debate with ole' Billy about foreign work visas. But it was clear he understood the questioning and was able to phrase his answer so that we understood.
(訳)Johjimaがオライリー・ファクターに出て、ビリー・オライリーと外国人の就労ビザについて激論するほど(英語が)流暢だと言うつもりはない。しかし彼が質問を理解し、私たちにわかる答えを(初めて)言葉にできたのは明らかだった。
(ヒント3)
この部分にも、(ヒント1)のgrunt for effect同様に、使い方のわざとらしい単語がある。fire backである。べつにfireという単語でなくてもよさそうな部分だ。
Joh、grunt、fire、こうしてつながりのある単語を並べていけば、そろそろ意味もわかることだろう。ちなみに、英語にはfire for effectという言葉もある。
なお、後半部分で「城島は基礎英語は学んだ」と言いながら、すぐに大きくけなしているのはもちろん、「ようやく挨拶程度の英語くらいはできるようになったか」と皮肉った上で、「中南米系のスペイン語圏の野手も投手もたくさんいてスペイン語も飛び交うシアトルで、英語の挨拶程度すらやっとこさ4年も5年もかけて学んでいるようでは、捕手としてはどうしようもないわな?」という意味。
Don't get me wrong. I'm not one of those "Speak English!'' types who demands instant translation from everyone who comes over here. Johjima is a resident of Japan. Try putting yourself in his place and attempting to speak Japanese in a year or two if you went over there to play baseball six months a year. Yes, he has to understand the basics. And he does. He did last year. But as someone who speaks rudimentary Spanish, I can tell you there's a difference between me understanding one word of every three that Jose Lopez says to Yuniesky Betancourt and being able to fire back a thought or two of my own without having to think about it and write it down first.
(訳)誤解しないでもらいたい。僕は、ここに来るプレーヤー全員に簡易通訳を要求するような、「英語の国なんだから英語を話せ!」的なタイプの人間じゃあない。Johjimaは日本の住人である。彼の立場に立ってみたらいいし、そして1年か2年、1年につき6カ月野球をしに日本に行って日本語会話を試してみたらいい。ただ彼は基礎は理解しなければならない。そして彼はそうした。去年彼は基礎は学んだ。
だがしかし、(アメリカ人であってスペイン語ネイティブではない私ベイカーだが、取材に必要なため勉強して)初歩のスペイン語を話す者のひとりとしていわせてもらいたい。
(ベネズエラ出身でスペイン語を話す)ホセ・ロペスが(キューバ出身で、やはりスペイン語を話す)ユニスキー・ベタンコートに話す(スペイン語の会話の)言葉の3分の1しかわからない(=もう何年もアメリカにいて、仕事にどうしても必要なクセに、社交辞令で言ってもその程度の英語力しかない日本語ネイティブの城島の英語会話の能力や努力)と、考えをまとめてから話すだの、まず書きとめてからだのではなく、自分の考えのひとつやふたつ即座に言い返せる能力(=スペイン語ネイティブでなくても、仕事にどうしてもスペイン語が必要なので勉強して実用レベル程度には達している自分ベイカーやメジャーの取材記者たちの外国語会話能力や、スペイン語を話すプレーヤーがたいへんに多いメジャー各球団で、スペイン語が話せるように努力しなければならず、そして会話もかなり当たり前にできるようになっている他チームの英語圏キャッチャーたちの外国語会話能力。つまり、メジャーでごく普通に求められる外国語会話能力の実用レベル)とでは、まるで意味が違う。
(ブログ注:一部誤訳があったため訂正。大意には変更ありません。ご指摘に感謝します。2009年6月6日日本時間)
では、種明かしは、また明日。
Just an average "Joh''
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2009/03/31/just_an_average_joh.html
(資料)城島契約延長問題の発端記事を読むには
2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。
(資料)城島契約問題全体の流れを掴むには
時系列にそって「城島問題」を読む。
日本の英語も読まない城島オタなどが、城島のことを「ジョー」などと呼んでメジャー気分だか、外国気分だかに浸って悦にいっているようだが、とんでもない。きちんとこの記事あたり読めばわかる。シアトルの地元の番記者たちは、FoxやESPNといった全米メディアの記者も含め、メジャー最低プレーヤーなのにクビにならず、むしろ高給をとりはじめたコネ捕手のことをハッキリ見下して嫌っている。親しみをこめてJohなどと呼びかけた記事など書いたりはしない。
ただ、この記事、ベイカーが多少2重に読めるように細工している。なので、中学生英語でサラッと読んでしまうと意味はわからない。巧妙な細工の種明かしは後日にでもするとして、ちょっとヒントだけ並べておこう。
(ヒント1)
記事タイトルの、Just an average "Joh"。
きちんと全文のはしばしに隠された意味の「つながり」に気がついた上でないと、このタイトルの意味からしてわからないだろう。
例えば、中学生英語で「平均的に英語をこなせるジョー(と、ベイカーが親しみを込めて呼び、城島の努力を誉めたたえた)」などと訳したのでは、ベイカーに陰で腹を抱えて笑われる。anという、数を示す冠詞がついていることで、johという単語を「城島」と直訳してはいけないことくらいの程度のことくらい、いくら中学生英語でも、わからないのでは話にならない。ベイカーがJohという単語に、別のものをかけて書き、読む人間の英語力を、城島の英語同様に、思い切りコケにしているのである。
このブログでは、とりあえずこのタイトルを「まさに、どこにでもいる新参モノ。」とでも訳しておくことにする。理由は以下にあげるヒントにもある。まずは自分の頭を使って原文を読んでもらいたい。
(ヒント2)
下記の部分、読んでいて、ちょっとひっかかる箇所がある。そう。grunted for effectという部分だ。なにも、わざわざ使わなくてもよさそうなgruntという単語を使っている。これが記事タイトルを読み解く最も大きなカギだろう。gruntとは、通常は「豚などの動物がブーブーうなる」というような意味だが、ここではおそらく違う。
This morning was a landmark event of sorts in that I had my first conversation, in English, with catcher Kenji Johjima. He was walking by where Jim Street of MLB.com and I were standing and I said "How are you?''
"I'm very good, thank you,'' he said.
At which point, my brain went "Huh?''
Normally, Johjima would respond to such a greeting with a smile and a well-meaning nodding of his head, usually with a word like "good'' grunted for effect.
"That's the first conversation I've ever had with you in English,'' I told him.
(訳)今朝ちょっと画期的な出来事があった。キャッチャー城島健司と初めて「英語で」会話したのだ。僕がMLB.comのジム・ストリートと立ってたら、脇を彼が通りかかった。「調子どう?」と言ってみた。彼は「まぁまぁだよ。ありがとう」と言った。
そのとき僕の脳は「はぁぁぁぁ???」となった。だって通常、彼はそういう(欧米流の)挨拶には、(あまり反応しないことが多いが、反応したとしても)笑みを浮かべつつ善意の意味でクビをタテに振って(日本式に無言の会釈で)返すのが通例だし、good程度の単語をわざとボソっと言うのも普通にある。「これって、君と僕が話した今までで最初の英語の会話だよね」と、僕は彼に言った。
(おまけ1)
この部分に出てくる「オライリー・ファクター」はアメリカのFOXでトップといわれる人気番組のことで、ビリー・オライリーはその番組のたいへん早口のキャスター。外国人の就労ビザをわざわざたとえ話に持ち出してきたのにも、もちろん意味はある。
この部分、城島を誉めていると読める人はよほどのお人好し。後半の文章など、メジャー4年目だか5年目だかにして挨拶程度しかできない城島の英語をひどく馬鹿にしていて笑える。
Now, I don't want to pretend Johjima is fluent enough to go on The O'Reilly Factor and get in a heated debate with ole' Billy about foreign work visas. But it was clear he understood the questioning and was able to phrase his answer so that we understood.
(訳)Johjimaがオライリー・ファクターに出て、ビリー・オライリーと外国人の就労ビザについて激論するほど(英語が)流暢だと言うつもりはない。しかし彼が質問を理解し、私たちにわかる答えを(初めて)言葉にできたのは明らかだった。
(ヒント3)
この部分にも、(ヒント1)のgrunt for effect同様に、使い方のわざとらしい単語がある。fire backである。べつにfireという単語でなくてもよさそうな部分だ。
Joh、grunt、fire、こうしてつながりのある単語を並べていけば、そろそろ意味もわかることだろう。ちなみに、英語にはfire for effectという言葉もある。
なお、後半部分で「城島は基礎英語は学んだ」と言いながら、すぐに大きくけなしているのはもちろん、「ようやく挨拶程度の英語くらいはできるようになったか」と皮肉った上で、「中南米系のスペイン語圏の野手も投手もたくさんいてスペイン語も飛び交うシアトルで、英語の挨拶程度すらやっとこさ4年も5年もかけて学んでいるようでは、捕手としてはどうしようもないわな?」という意味。
Don't get me wrong. I'm not one of those "Speak English!'' types who demands instant translation from everyone who comes over here. Johjima is a resident of Japan. Try putting yourself in his place and attempting to speak Japanese in a year or two if you went over there to play baseball six months a year. Yes, he has to understand the basics. And he does. He did last year. But as someone who speaks rudimentary Spanish, I can tell you there's a difference between me understanding one word of every three that Jose Lopez says to Yuniesky Betancourt and being able to fire back a thought or two of my own without having to think about it and write it down first.
(訳)誤解しないでもらいたい。僕は、ここに来るプレーヤー全員に簡易通訳を要求するような、「英語の国なんだから英語を話せ!」的なタイプの人間じゃあない。Johjimaは日本の住人である。彼の立場に立ってみたらいいし、そして1年か2年、1年につき6カ月野球をしに日本に行って日本語会話を試してみたらいい。ただ彼は基礎は理解しなければならない。そして彼はそうした。去年彼は基礎は学んだ。
だがしかし、(アメリカ人であってスペイン語ネイティブではない私ベイカーだが、取材に必要なため勉強して)初歩のスペイン語を話す者のひとりとしていわせてもらいたい。
(ベネズエラ出身でスペイン語を話す)ホセ・ロペスが(キューバ出身で、やはりスペイン語を話す)ユニスキー・ベタンコートに話す(スペイン語の会話の)言葉の3分の1しかわからない(=もう何年もアメリカにいて、仕事にどうしても必要なクセに、社交辞令で言ってもその程度の英語力しかない日本語ネイティブの城島の英語会話の能力や努力)と、考えをまとめてから話すだの、まず書きとめてからだのではなく、自分の考えのひとつやふたつ即座に言い返せる能力(=スペイン語ネイティブでなくても、仕事にどうしてもスペイン語が必要なので勉強して実用レベル程度には達している自分ベイカーやメジャーの取材記者たちの外国語会話能力や、スペイン語を話すプレーヤーがたいへんに多いメジャー各球団で、スペイン語が話せるように努力しなければならず、そして会話もかなり当たり前にできるようになっている他チームの英語圏キャッチャーたちの外国語会話能力。つまり、メジャーでごく普通に求められる外国語会話能力の実用レベル)とでは、まるで意味が違う。
(ブログ注:一部誤訳があったため訂正。大意には変更ありません。ご指摘に感謝します。2009年6月6日日本時間)
では、種明かしは、また明日。
damejima at 03:08
March 25, 2009
(カッコ内は城島打席時の、日本-韓国の得点経過)
1回表 2死2塁。四球(0-0)
3回表 無死1,2塁。サードゴロ
バント2度失敗の後、凡退。二塁封殺。先制機を逃す(0-0)
5回表 無死1,3塁。空振り三振
追加点ならず。この裏、同点に追いつかれる(1-0)
7回表 1死1,3塁。サードゴロ併殺。チェンジ
中島タイムリーの1点止まりで終わる(2-1)
9回表 1死1,2塁。センターへ浅いフライ
ランナー動けず、この裏、同点に追いつかれる(3-2)
10回表 2死満塁。見逃し三振。チェンジ
ダメ押しならず(5-3)
参考資料:スポーツナビWBC特集 決勝 日本対韓国
http://live.sports.yahoo.co.jp/sportsnavi/241_wbc.htm
この11LOBという数字の凄さ、どう説明するとわかってもらえるだろうか。あまりにすざまじい数字なので、かえって悩む。
長い手順を踏んで説明してみるしかない。
●LOBって何?
LOBは、Left On Base。つまり残塁。
日本のプロ野球中継ではチームでの残塁総数しか気にしてないわけだが、メジャーではMLB公式のゲームログに個人LOBが残る。例えば満塁で三振すれば、塁上には進塁できなかった3人のランナーが残される。だからバッター個人に3つの個人LOBが記録される。
もし三振した次のバッターが満塁ホームランを打ってイニングが終わったらどうか。ランナーは一掃されて3アウトだから、チームLOBはゼロになってしまう。だからチームLOBだけしか見ていないと、打線の中の誰がランナーを無駄にしているか、わからないのである。
だがメジャーのゲームログには毎試合個人LOBが残るから、三振したバッターの3LOBは消えない。ここが面白い。つまり、個人のチャンスでの凡退ぶりが後でしっかり眺められるわけだ。
このブログでは1試合ずつゲームログを読んでいるが、年間LOB数を合計するのに、160試合のゲームログを手で足し算していく作業は、死ぬほどめんどくさい。実際には打席のシチュエーションごとに電卓で計算して合算して概数を出したほうが早い。例えば、1,2塁で3打席、満塁で4打席凡退すれば(2走者×3打席)+(3走者×4打席)=18LOBというふうなやり方だ。ちなみに日本のプロ野球でも最近はデータ整備が進んでいるので調べるつもりになりさえすれば個人LOBも調べられる。
●日本時代の城島のLOB
日本時代の数字だが、「1ゲームあたり1LOBあるかないかだ」という程度を頭に入れておけばいいと思う。
だが、それにしてもちょっと数字が少なすぎるようにも思える。元データを見てもらうとわかるとおり、2001年以前のLOBデータがない。つまり、そのくらい、日本での野球のデータ整備が遅れていたということだろう。この元データ自体も、どのくらい正確なのか、正直なところわからない。
年/LOB数/ゲーム数
2002 87(115)
2003 120(140)
2004 99(116)
2005 87(116)
資料 Japanese Baseball.com
http://www.japanesebaseball.com/players/player.jsp?PlayerID=102&Year=1996&Part=1
●メジャーでの城島のLOB
シアトルの三振王で2008年にクビになったダメダメ4番打者セクソンと、ダメ捕手城島のLOB数を、2007年で並べてみた。案外データの豊富なメジャーでも、月別LOBというのはあまりみかけない。計算にひどく手間がかかるせいかもしれない。手作業のため、多少の計算間違いはご容赦。(カッコ内はゲーム数)
4月 セクソン41(20) 城島27(16)
5月 セクソン55(27) 城島45(26)
6月 セクソン48(25) 城島37(21)
7月 セクソン36(24) 城島46(25)
4月〜7月LOB合計 セクソン180(96)城島155(88)
この2人を比べたのには理由がある。
元シアトルの1塁手で、去年ようやくクビになったセクソンは、あまりにも三振するクセに、ずっと4番を打っていた有名なダメ打者。当然ランナーがいる打席が非常に多く回ってきて、しかも、よく三振する。だからLOB数がバカみたいに多く、チームのLOBキングだったダメ男だ。
そのLOBキング、セクソンと、城島のLOBは、率で見ると、ほぼ匹敵するのである。
1試合あたりLOB セクソン 1.875 城島 1.761
メジャーの正捕手は全試合出場することはなく、デーゲームなどで休養をとる。そのためセクソンに比べて城島の出場ゲームがやや少ないから、セクソンと城島のLOBを比べるにあたっては、1ゲームあたり、ランナーのいる打席あたりといった補正をするわけだが、どれをとっても、セクソンと城島は率ではたいしてかわりないのである。
また城島の月別LOBを、実数だけで見ると変動が激しいように思うかもしれないが、打数で補正すれば、ほぼ毎月のように1打席あたり0.45から0.55にキッチリおさまっている。打撃の好不調の波、打順、チーム状態とはほとんど関係がない。
ちなみに、7月までのデータしかあげてないのにも意味がある。最下位に沈むような弱いチームにとって、ポストシーズン進出がなくなったシーズン終盤の帳尻データなど、たいした意味はないからである。頑張るなら、まだチームの順位が下位に確定しない春から夏にかけて頑張らないと意味がない。(もちろん、8月に城島のLOBが急激に減少した、などということは全くない)
チームに2人のLOBキング。これではチームは勝てるわけがない。
●2007ですら、セクソン・城島の1日の最高LOBは「7」
2007シーズンの4ヶ月間で、LOBキング、セクソンと城島のLOBの1試合での最高数は7LOBで、セクソンが2度、城島が1度、それぞれ記録している。
試合を見ているとわかるが、1試合3LOBあたりまでなら、まぁ、許せなくはないが、4とか5以上になってくると「こいつは馬鹿か」という感じが出てくる。6だの7だのは、ちょっと異常とも言える数値になる。
1番打者でもないかぎり、弱小チームの下位を打つ城島なら打席に入るのは5打席あれば多いほうで、4打席の試合が多い。だから仮に4打席で4LOBともなれば、どの打席でもランナーを無駄にして凡退し続けるのとかわりないことになる。見ていてイライラしないわけがない。現実に地元ファンからのブーイングも一度や二度ではない。
ちなみに、2007シーズンの4月〜7月に、城島が4LOB以上を記録したのは10回、セクソン20回と差があるのだが、両者の1ゲームあたりのLOBはほぼ互角。
このことはちょっと意外に思われるかもしれないが、これも理由がある。
2人の出場ゲーム数は大差があるわけではない。違うのは「四球数」だ。セクソンはランナーのいるケースで打席に入って、よくフォアボールを選ぶ。一方で城島は、ただでさえ四球を選ばないシアトルにあって、さらにスタメン最低の四球率で、シーズン中、ほとんど四球を期待できない。2008シーズンの5月など、1ヶ月間もフォアボールが全く無かったくらいだ。
したがって、ランナーのいる場面で城島は四球を選ぶことはなく、またバントもしない。必ずヒッティングしてくる。だから凡退でLOBの山を築くのである。
ランナーのいるケースで四球を選ぶことがないから、当然のことながらダブルプレーも多い。2007シーズンの夏あたりに、城島が一時ア・リーグの併殺打数ナンバーワン打者だったのも、そのためだ。
●「11」ものLOBの異常さ
こうして2007シーズンのチームLOBキングだったセクソンと城島という2人のダメ打者をデータで追ってはみたが、とてもとても11LOBなどという偉業を説明しきれた感じはない。
上で説明した通り、7LOBですら、かなりすざまじい数値なのである。
まぁ、説明などしきれないほどの、異常さなのだ、ということさえわかってもらえれば幸いではある。
まさに、WBCの2連覇が海の藻屑と消えそうな9回裏のピンチを招いた原因は、城島の偏重したリードの下手さと、城島のランナーがいるときの打率の低さにある。2007年のランナーズ・オン打率、つまり、ランナーのいるときの打率のあまりの酷さを知っている身としては、別にあらためて驚きはしないのだが、アメリカでの城島を知らない方々はきっと、この「11LOB」という異常なデータでビックリしたことと思う。
次回の記事では守備面でのまとめをしてみる予定。
1回表 2死2塁。四球(0-0)
3回表 無死1,2塁。サードゴロ
バント2度失敗の後、凡退。二塁封殺。先制機を逃す(0-0)
5回表 無死1,3塁。空振り三振
追加点ならず。この裏、同点に追いつかれる(1-0)
7回表 1死1,3塁。サードゴロ併殺。チェンジ
中島タイムリーの1点止まりで終わる(2-1)
9回表 1死1,2塁。センターへ浅いフライ
ランナー動けず、この裏、同点に追いつかれる(3-2)
10回表 2死満塁。見逃し三振。チェンジ
ダメ押しならず(5-3)
参考資料:スポーツナビWBC特集 決勝 日本対韓国
http://live.sports.yahoo.co.jp/sportsnavi/241_wbc.htm
この11LOBという数字の凄さ、どう説明するとわかってもらえるだろうか。あまりにすざまじい数字なので、かえって悩む。
長い手順を踏んで説明してみるしかない。
●LOBって何?
LOBは、Left On Base。つまり残塁。
日本のプロ野球中継ではチームでの残塁総数しか気にしてないわけだが、メジャーではMLB公式のゲームログに個人LOBが残る。例えば満塁で三振すれば、塁上には進塁できなかった3人のランナーが残される。だからバッター個人に3つの個人LOBが記録される。
もし三振した次のバッターが満塁ホームランを打ってイニングが終わったらどうか。ランナーは一掃されて3アウトだから、チームLOBはゼロになってしまう。だからチームLOBだけしか見ていないと、打線の中の誰がランナーを無駄にしているか、わからないのである。
だがメジャーのゲームログには毎試合個人LOBが残るから、三振したバッターの3LOBは消えない。ここが面白い。つまり、個人のチャンスでの凡退ぶりが後でしっかり眺められるわけだ。
このブログでは1試合ずつゲームログを読んでいるが、年間LOB数を合計するのに、160試合のゲームログを手で足し算していく作業は、死ぬほどめんどくさい。実際には打席のシチュエーションごとに電卓で計算して合算して概数を出したほうが早い。例えば、1,2塁で3打席、満塁で4打席凡退すれば(2走者×3打席)+(3走者×4打席)=18LOBというふうなやり方だ。ちなみに日本のプロ野球でも最近はデータ整備が進んでいるので調べるつもりになりさえすれば個人LOBも調べられる。
●日本時代の城島のLOB
日本時代の数字だが、「1ゲームあたり1LOBあるかないかだ」という程度を頭に入れておけばいいと思う。
だが、それにしてもちょっと数字が少なすぎるようにも思える。元データを見てもらうとわかるとおり、2001年以前のLOBデータがない。つまり、そのくらい、日本での野球のデータ整備が遅れていたということだろう。この元データ自体も、どのくらい正確なのか、正直なところわからない。
年/LOB数/ゲーム数
2002 87(115)
2003 120(140)
2004 99(116)
2005 87(116)
資料 Japanese Baseball.com
http://www.japanesebaseball.com/players/player.jsp?PlayerID=102&Year=1996&Part=1
●メジャーでの城島のLOB
シアトルの三振王で2008年にクビになったダメダメ4番打者セクソンと、ダメ捕手城島のLOB数を、2007年で並べてみた。案外データの豊富なメジャーでも、月別LOBというのはあまりみかけない。計算にひどく手間がかかるせいかもしれない。手作業のため、多少の計算間違いはご容赦。(カッコ内はゲーム数)
4月 セクソン41(20) 城島27(16)
5月 セクソン55(27) 城島45(26)
6月 セクソン48(25) 城島37(21)
7月 セクソン36(24) 城島46(25)
4月〜7月LOB合計 セクソン180(96)城島155(88)
この2人を比べたのには理由がある。
元シアトルの1塁手で、去年ようやくクビになったセクソンは、あまりにも三振するクセに、ずっと4番を打っていた有名なダメ打者。当然ランナーがいる打席が非常に多く回ってきて、しかも、よく三振する。だからLOB数がバカみたいに多く、チームのLOBキングだったダメ男だ。
そのLOBキング、セクソンと、城島のLOBは、率で見ると、ほぼ匹敵するのである。
1試合あたりLOB セクソン 1.875 城島 1.761
メジャーの正捕手は全試合出場することはなく、デーゲームなどで休養をとる。そのためセクソンに比べて城島の出場ゲームがやや少ないから、セクソンと城島のLOBを比べるにあたっては、1ゲームあたり、ランナーのいる打席あたりといった補正をするわけだが、どれをとっても、セクソンと城島は率ではたいしてかわりないのである。
また城島の月別LOBを、実数だけで見ると変動が激しいように思うかもしれないが、打数で補正すれば、ほぼ毎月のように1打席あたり0.45から0.55にキッチリおさまっている。打撃の好不調の波、打順、チーム状態とはほとんど関係がない。
ちなみに、7月までのデータしかあげてないのにも意味がある。最下位に沈むような弱いチームにとって、ポストシーズン進出がなくなったシーズン終盤の帳尻データなど、たいした意味はないからである。頑張るなら、まだチームの順位が下位に確定しない春から夏にかけて頑張らないと意味がない。(もちろん、8月に城島のLOBが急激に減少した、などということは全くない)
チームに2人のLOBキング。これではチームは勝てるわけがない。
●2007ですら、セクソン・城島の1日の最高LOBは「7」
2007シーズンの4ヶ月間で、LOBキング、セクソンと城島のLOBの1試合での最高数は7LOBで、セクソンが2度、城島が1度、それぞれ記録している。
試合を見ているとわかるが、1試合3LOBあたりまでなら、まぁ、許せなくはないが、4とか5以上になってくると「こいつは馬鹿か」という感じが出てくる。6だの7だのは、ちょっと異常とも言える数値になる。
1番打者でもないかぎり、弱小チームの下位を打つ城島なら打席に入るのは5打席あれば多いほうで、4打席の試合が多い。だから仮に4打席で4LOBともなれば、どの打席でもランナーを無駄にして凡退し続けるのとかわりないことになる。見ていてイライラしないわけがない。現実に地元ファンからのブーイングも一度や二度ではない。
ちなみに、2007シーズンの4月〜7月に、城島が4LOB以上を記録したのは10回、セクソン20回と差があるのだが、両者の1ゲームあたりのLOBはほぼ互角。
このことはちょっと意外に思われるかもしれないが、これも理由がある。
2人の出場ゲーム数は大差があるわけではない。違うのは「四球数」だ。セクソンはランナーのいるケースで打席に入って、よくフォアボールを選ぶ。一方で城島は、ただでさえ四球を選ばないシアトルにあって、さらにスタメン最低の四球率で、シーズン中、ほとんど四球を期待できない。2008シーズンの5月など、1ヶ月間もフォアボールが全く無かったくらいだ。
したがって、ランナーのいる場面で城島は四球を選ぶことはなく、またバントもしない。必ずヒッティングしてくる。だから凡退でLOBの山を築くのである。
ランナーのいるケースで四球を選ぶことがないから、当然のことながらダブルプレーも多い。2007シーズンの夏あたりに、城島が一時ア・リーグの併殺打数ナンバーワン打者だったのも、そのためだ。
●「11」ものLOBの異常さ
こうして2007シーズンのチームLOBキングだったセクソンと城島という2人のダメ打者をデータで追ってはみたが、とてもとても11LOBなどという偉業を説明しきれた感じはない。
上で説明した通り、7LOBですら、かなりすざまじい数値なのである。
まぁ、説明などしきれないほどの、異常さなのだ、ということさえわかってもらえれば幸いではある。
まさに、WBCの2連覇が海の藻屑と消えそうな9回裏のピンチを招いた原因は、城島の偏重したリードの下手さと、城島のランナーがいるときの打率の低さにある。2007年のランナーズ・オン打率、つまり、ランナーのいるときの打率のあまりの酷さを知っている身としては、別にあらためて驚きはしないのだが、アメリカでの城島を知らない方々はきっと、この「11LOB」という異常なデータでビックリしたことと思う。
次回の記事では守備面でのまとめをしてみる予定。
damejima at 15:31
March 06, 2009
(以下、日付は現地時間)
シーズン前
スカウティングレポートは「城島に未来なし」と断定
SI.comはスカウンティングレポートでマリナーズ城島の能力は今後、低下するばかりと明確に予測していた。
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(1)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(2)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(3)
シーズン開始
2008年4月4日以降、チーム4連敗
2008年4月10日、シーズンが始まったばかりというのにウオッシュバーンはバークをほめちぎった。
2008年4月15日、ウオッシュバーンは「城島のサイン通り投げた後悔」をクチにした。
2008年4月19日、新人投手ディッキーすら後悔をクチにした。
2008年某日、ウオッシュバーンは一度出した公式コメントの修正を強要された。
2008年4月23日以降、チーム3連敗
2008年4月25日、あまりにも唐突な城島3年契約の発表。3年24M。城島契約延長問題の勃発。
2008年4月30日、クレメントメジャー昇格(=捕手3人体制のはじまり)
2008年4月30日以降、チーム5連敗
2008年5月1日、クレメント初の先発マスクで惜敗
2008年5月6日以降、チーム5連敗
2008年5月8日、ベダードはバークを選んだ。
2008年5月10日、クレメント2度目の先発マスクでまたも惜敗
2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。→地元紙では実質初の「城島問題」の発見
2008年5月14日、クレメント3度目の先発マスク、2本の長打、チームの連敗を止める
2008年5月17日、バークが先発ベダード、プッツと2人のみの継投で勝利を収める
2008年5月17日、地元記者はすでに城島とベダードの相性の悪さを指摘していた。
2008年5月18日、連敗止める活躍したクレメント、不可解な3A降格
2008年5月20日、城島マスクのタイガース戦初戦。不振を極めていたDET打線を眠りから起こして、スイープをくらう
2008年5月20日以降、チームは完全に攻守崩壊。大差負けの連敗を喫しはじめた。
2008年5月21日、ベダードとウオッシュバーンは専属捕手にバーク指名と報道された。
2008年5月21日、マクラーレンは地元記者に「城島問題」について話をした。
2008年5月23日、城島マスクのヤンキース戦初戦。タイガース同様、不振を極めていたヤンキース打線を眠りから起こし、スイープをくらう
2008年5月24日、城島はシルバについての認識不足を露呈した。
2008年5月25日、専属捕手制移行と報じられたウオッシュバーン、なぜか城島とバッテリー
2008年5月25日、城島はウオッシュバーン復活を支えきれずに終わる。6連敗
2008年5月26日、「城島が次に何を投げさせるか、相手の打者は常に知っている」7連敗
2008年5月28日、城島・セクソンをようやくはずしたシアトルはレッドソックス相手に記念すべき完封勝利。
城島・セクソンはずしの動き、ようやく活発化
2008年5月29日、城島の「球団創設以来、最もダメな正捕手の記録」。
2008年5月30日、城島はあっさりと「球団史上ワースト正捕手」になった。
2008年6月12日、FOXのローゼンタールはシアトル先発投手陣の不満を記事にした。
2008年6月15日現在、CERA、CSの2部門メジャーワースト1位を記録。
2008年6月15日現在、城島の打撃は180打席を越えるメジャー捕手でワースト1位。
2008年6月16日、GMバベジ解任。
2008年6月16日、城島契約延長問題、オーナーサイドのトップダウンによる契約と判明。←地元紙リンクに球団社長の明言したヴォイスあり
2008年6月17日、マクラーレンはクレメントへの正捕手変更を公言した。
2008年6月19日、監督マクラーレン、突然の解任。
城島契約延長問題、監督解任問題へと拡大。
2008年6月19日、「マクラーレン解任の本当の理由はなにか?」ベイカーは誰もが抱く疑問を胸中に隠しフロントを取材した。
2008年6月19日、地元メディアは一斉に「監督解任の不自然さ」に異議を突きつける。
2008年6月20日、チーム公式サイトが「城島問題」の存在を認め、先発投手陣の城島への嫌悪感が確定した。→「城島問題」が実在することをチームが公式に認定
2008年6月20日、ブレーブス戦、先発捕手クレメントは4併殺で圧勝を演出した。
2008年6月22日、新監督リグルマンは城島にクレメント先発起用を直接通達、チーム方針が確定した。
2008年6月28日、クレメント先発のこの日、シルバは7連敗を脱出した。
2008年6月29日、クレメント先発で今シーズン初のスイープ達成。
2008年6月29日、リグルマンは今後もクレメントが多くマスクをかぶると明言した。
2008年6月30日現在、城島はメジャー最悪のCERA(規定イニング到達)。
2008年7月4日、ベダードはバークとのコンビを復活させた。
2008年7月5日、クレメントはわずか1週間で城島のホームラン数を追い抜いた。
2008年7月10日、マリナーズはセクソンを解雇
2008年7月10日、リグルマンは今後のクレメント育成続行をあらためて明言した。
2008年7月12日、城島はESPNのMLB専門記者の選ぶ上半期ワーストプレーヤーに選ばれた。
7月下旬、クレメント、膝の故障のために一時戦列を離れる。復帰以降もDH起用が多くなる。
2008年8月16日、クレメントはあらゆる打撃データで城島の3年のキャリア全てに肩を並べた。
2008年8月22日、クレメントは左投手2人から二塁打2本3打点、チーム7連敗を止め、8月に捕手として白星のない城島の尻拭いをした。
2008年8月26日、クレメントはローランド・スミスに先発初勝利をプレゼント、6番の重責も果たした。
2008年8月27日、U.S.S.Marinerは2008ワーストプレーヤー投票5人のトップに城島をあげた。
2008年8月30日、クレメントは今シーズン最高のウオッシュバーンを演出した。
2008年8月末、マクラーレン解任後の勝率改善に城島は全く貢献していないことが判明した。
クレメント、膝の手術のため戦列を離れる
2008年9月4日現在、2007シーズン夏にCERA最下位争いをしていたキャッチャーたちの行方は、城島の「一人負け」。
2008年9月19日、クレメントが戦列を離れた9月は9連敗で100敗目前、城島マスクで3勝6敗。
9月、チーム12連敗
2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。
マリナーズ、年間101敗を喫する
2008年9月28日、ESPNは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤーに選んだ。
2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。
シーズン前半だけでなく、
MLBにおけるシーズン・ワーストプレーヤー確定
2009年4・5月、Streakデータは「城島がいないほうが勝てる」「城島がいると負ける」ことをハッキリと示した。
シーズンのStreakデータ(Winning, Losing)で、城島が正捕手の時期に最も負け、クレメントが正捕手の時期に最も勝っていることが判明。
シアトルの月別ERA
シーズン前
スカウティングレポートは「城島に未来なし」と断定
SI.comはスカウンティングレポートでマリナーズ城島の能力は今後、低下するばかりと明確に予測していた。
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(1)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(2)
2008年3月31日、SI.comは2008スカウティングレポートで「城島をトレードすべき」と発表していた。(3)
シーズン開始
2008年4月4日以降、チーム4連敗
2008年4月10日、シーズンが始まったばかりというのにウオッシュバーンはバークをほめちぎった。
2008年4月15日、ウオッシュバーンは「城島のサイン通り投げた後悔」をクチにした。
2008年4月19日、新人投手ディッキーすら後悔をクチにした。
2008年某日、ウオッシュバーンは一度出した公式コメントの修正を強要された。
2008年4月23日以降、チーム3連敗
2008年4月25日、あまりにも唐突な城島3年契約の発表。3年24M。城島契約延長問題の勃発。
2008年4月30日、クレメントメジャー昇格(=捕手3人体制のはじまり)
2008年4月30日以降、チーム5連敗
2008年5月1日、クレメント初の先発マスクで惜敗
2008年5月6日以降、チーム5連敗
2008年5月8日、ベダードはバークを選んだ。
2008年5月10日、クレメント2度目の先発マスクでまたも惜敗
2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。→地元紙では実質初の「城島問題」の発見
2008年5月14日、クレメント3度目の先発マスク、2本の長打、チームの連敗を止める
2008年5月17日、バークが先発ベダード、プッツと2人のみの継投で勝利を収める
2008年5月17日、地元記者はすでに城島とベダードの相性の悪さを指摘していた。
2008年5月18日、連敗止める活躍したクレメント、不可解な3A降格
2008年5月20日、城島マスクのタイガース戦初戦。不振を極めていたDET打線を眠りから起こして、スイープをくらう
2008年5月20日以降、チームは完全に攻守崩壊。大差負けの連敗を喫しはじめた。
2008年5月21日、ベダードとウオッシュバーンは専属捕手にバーク指名と報道された。
2008年5月21日、マクラーレンは地元記者に「城島問題」について話をした。
2008年5月23日、城島マスクのヤンキース戦初戦。タイガース同様、不振を極めていたヤンキース打線を眠りから起こし、スイープをくらう
2008年5月24日、城島はシルバについての認識不足を露呈した。
2008年5月25日、専属捕手制移行と報じられたウオッシュバーン、なぜか城島とバッテリー
2008年5月25日、城島はウオッシュバーン復活を支えきれずに終わる。6連敗
2008年5月26日、「城島が次に何を投げさせるか、相手の打者は常に知っている」7連敗
2008年5月28日、城島・セクソンをようやくはずしたシアトルはレッドソックス相手に記念すべき完封勝利。
城島・セクソンはずしの動き、ようやく活発化
2008年5月29日、城島の「球団創設以来、最もダメな正捕手の記録」。
2008年5月30日、城島はあっさりと「球団史上ワースト正捕手」になった。
2008年6月12日、FOXのローゼンタールはシアトル先発投手陣の不満を記事にした。
2008年6月15日現在、CERA、CSの2部門メジャーワースト1位を記録。
2008年6月15日現在、城島の打撃は180打席を越えるメジャー捕手でワースト1位。
2008年6月16日、GMバベジ解任。
2008年6月16日、城島契約延長問題、オーナーサイドのトップダウンによる契約と判明。←地元紙リンクに球団社長の明言したヴォイスあり
2008年6月17日、マクラーレンはクレメントへの正捕手変更を公言した。
2008年6月19日、監督マクラーレン、突然の解任。
城島契約延長問題、監督解任問題へと拡大。
2008年6月19日、「マクラーレン解任の本当の理由はなにか?」ベイカーは誰もが抱く疑問を胸中に隠しフロントを取材した。
2008年6月19日、地元メディアは一斉に「監督解任の不自然さ」に異議を突きつける。
2008年6月20日、チーム公式サイトが「城島問題」の存在を認め、先発投手陣の城島への嫌悪感が確定した。→「城島問題」が実在することをチームが公式に認定
2008年6月20日、ブレーブス戦、先発捕手クレメントは4併殺で圧勝を演出した。
2008年6月22日、新監督リグルマンは城島にクレメント先発起用を直接通達、チーム方針が確定した。
2008年6月28日、クレメント先発のこの日、シルバは7連敗を脱出した。
2008年6月29日、クレメント先発で今シーズン初のスイープ達成。
2008年6月29日、リグルマンは今後もクレメントが多くマスクをかぶると明言した。
2008年6月30日現在、城島はメジャー最悪のCERA(規定イニング到達)。
2008年7月4日、ベダードはバークとのコンビを復活させた。
2008年7月5日、クレメントはわずか1週間で城島のホームラン数を追い抜いた。
2008年7月10日、マリナーズはセクソンを解雇
2008年7月10日、リグルマンは今後のクレメント育成続行をあらためて明言した。
2008年7月12日、城島はESPNのMLB専門記者の選ぶ上半期ワーストプレーヤーに選ばれた。
7月下旬、クレメント、膝の故障のために一時戦列を離れる。復帰以降もDH起用が多くなる。
2008年8月16日、クレメントはあらゆる打撃データで城島の3年のキャリア全てに肩を並べた。
2008年8月22日、クレメントは左投手2人から二塁打2本3打点、チーム7連敗を止め、8月に捕手として白星のない城島の尻拭いをした。
2008年8月26日、クレメントはローランド・スミスに先発初勝利をプレゼント、6番の重責も果たした。
2008年8月27日、U.S.S.Marinerは2008ワーストプレーヤー投票5人のトップに城島をあげた。
2008年8月30日、クレメントは今シーズン最高のウオッシュバーンを演出した。
2008年8月末、マクラーレン解任後の勝率改善に城島は全く貢献していないことが判明した。
クレメント、膝の手術のため戦列を離れる
2008年9月4日現在、2007シーズン夏にCERA最下位争いをしていたキャッチャーたちの行方は、城島の「一人負け」。
2008年9月19日、クレメントが戦列を離れた9月は9連敗で100敗目前、城島マスクで3勝6敗。
9月、チーム12連敗
2008年9月24日、12連敗を経て城島はシーズン100敗捕手となった。
マリナーズ、年間101敗を喫する
2008年9月28日、ESPNは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤーに選んだ。
2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。
シーズン前半だけでなく、
MLBにおけるシーズン・ワーストプレーヤー確定
2009年4・5月、Streakデータは「城島がいないほうが勝てる」「城島がいると負ける」ことをハッキリと示した。
シーズンのStreakデータ(Winning, Losing)で、城島が正捕手の時期に最も負け、クレメントが正捕手の時期に最も勝っていることが判明。
シアトルの月別ERA
damejima at 03:22
March 05, 2009
この時間、まだ中国戦は終わっていないが、下の記事ですでに予告してあった通りの城島の打撃のヘボっぷりに笑わせてもらっている。
2009年2月25日、城島は素人相手にランナーズ・オン7打席で3つもの内野ゴロを打った。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/826692.html
強化試合4試合で2併殺。本番ですでに1併殺。もちろん、打球の速さや、飛んだ位置の微妙さから、たまたまダブルプレーにならなかった内野ゴロもすでに、強化試合で2つ、本番で1つの、計3つほどある。
トータル5試合で3併殺である。6つものアウトを記録した勘定になるわけだから、打席数よりアウトの数のほうが多い稀有なバッターである。
城島にバントなどどうせできっこないが、5試合で3併殺するような、この能の無さ、野球のプレーヤーとしてのレベルの低さはどうだ。
2回表は、ノーアウト1,2塁だった。それが、あっという間に2死3塁である。先取点をとって、押せ押せで行きたい場面であるのはいうまでもない。
これだけではない。
4回表の打席も無死1塁の場面で、ショートゴロ。2つ目の併殺となってもおかしくないような打撃である。2007年2008年についてのデータを見てもわかるが、この打者は野球という競技で最もよくあるランナー1塁というシチュエーションの打率、あるいは、ランナーのいる場面での打率が極端に悪いし、また、併殺打が異常に多い。
まだまだ城島の併殺打ショーは、このあとも1か月続く。
笑わせてもらおうと思っている。
追記
8回裏無死2塁でバント失敗(キャッチャー後方へのポップフライ)→ショートゴロ、2塁走者は3塁封殺
福留がこの日4つめの四球。代走に片岡を出した。もちろんダブルプレー逃れでもあり、盗塁させる意味もある。そこで城島にバントのサインを出した原も原だが、キャッチャー後方にポップフライだからしょうがない。ヒッティングに切り替えたが、ショートゴロで、盗塁までした片岡がサード封殺。
なんの意味で代走片岡が盗塁してまで併殺を逃れたのか。せめてランナーを進める右打ちをすればいいものを、馬鹿としかいいようがない。
2009年2月25日、城島は素人相手にランナーズ・オン7打席で3つもの内野ゴロを打った。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/826692.html
強化試合4試合で2併殺。本番ですでに1併殺。もちろん、打球の速さや、飛んだ位置の微妙さから、たまたまダブルプレーにならなかった内野ゴロもすでに、強化試合で2つ、本番で1つの、計3つほどある。
トータル5試合で3併殺である。6つものアウトを記録した勘定になるわけだから、打席数よりアウトの数のほうが多い稀有なバッターである。
城島にバントなどどうせできっこないが、5試合で3併殺するような、この能の無さ、野球のプレーヤーとしてのレベルの低さはどうだ。
2回表は、ノーアウト1,2塁だった。それが、あっという間に2死3塁である。先取点をとって、押せ押せで行きたい場面であるのはいうまでもない。
これだけではない。
4回表の打席も無死1塁の場面で、ショートゴロ。2つ目の併殺となってもおかしくないような打撃である。2007年2008年についてのデータを見てもわかるが、この打者は野球という競技で最もよくあるランナー1塁というシチュエーションの打率、あるいは、ランナーのいる場面での打率が極端に悪いし、また、併殺打が異常に多い。
まだまだ城島の併殺打ショーは、このあとも1か月続く。
笑わせてもらおうと思っている。
追記
8回裏無死2塁でバント失敗(キャッチャー後方へのポップフライ)→ショートゴロ、2塁走者は3塁封殺
福留がこの日4つめの四球。代走に片岡を出した。もちろんダブルプレー逃れでもあり、盗塁させる意味もある。そこで城島にバントのサインを出した原も原だが、キャッチャー後方にポップフライだからしょうがない。ヒッティングに切り替えたが、ショートゴロで、盗塁までした片岡がサード封殺。
なんの意味で代走片岡が盗塁してまで併殺を逃れたのか。せめてランナーを進める右打ちをすればいいものを、馬鹿としかいいようがない。
damejima at 21:09
February 26, 2009
まずは2009WBC 強化試合オージー戦2試合の城島の打撃、シチュエーションを見てもらおう。
2009年2月24日(火) 京セラドーム大阪
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/wbc/2009/live/02/241_wbc.htm
四球 1死満塁
右前安 無死1塁
遊ゴ失 2死1塁
右前安 無死1、2塁
(水) 京セラドーム大阪
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/wbc/2009/live/02/241_wbc.htm
二ゴロ 1死1、2塁
右前安 先頭
二併殺 1死満塁
左前安 1死1、3塁
あの酷いオーストラリアの二遊間は、この2日間、いくつエラーを記録したか?なんと4つである。チーム全体でも、9つエラーをしている。
このデータだけ見ても、このオーストラリアがどういうレベルのチームだったかわかる。一部で報道されている通り、このオーストラリアチームのメンバーは大半がアマチュアなのである。日本の残塁は2試合で合計24。大勝して当たり前のレベルの相手に雑な試合をやったものだ。
で、この2試合の城島の攻守(走など、最初から能力が皆無)だが、
打撃、そして、日本の先発投手との相性、このブログのオーナーとしては世間様とは全く逆の意味で、心の底からニヤリとしたものだ。
対戦相手の投手レベルが上がってくれば、どうなるか。とっくに予想がついた。本番のガチ試合での城島のヘタレっぷりを書き留めるのが、今から楽しみでならない。
最初に挙げたのは、オーストラリア戦の8打席の結果とシチュエーションだ。
8打席で、1塁にランナーがいなかったのは、わずかに1度しかない。残り7打席は、すべてランナーズ・オンで、すべて1塁に走者がいる。城島はその7打席で3度も、セカンド・ショートへの内野ゴロを打っているのである。
あの下手クソなアマチュアのオーストラリア相手に3度である。しかも、あの酷い二遊間に満塁でダブルプレーまで喫している。
それが城島という打者なのである。
早打ちと引っ張るだけが持ち味のダメ打者が、素人相手にライト前に流し打ちタイムリーなど打つようでは、打者として終わっている。
2007年の、あの中身のない、見かけ倒しのバッティングと、今も何も変わってない。2007年も、ポストシーズンに出られないのが確定した後での帳尻ヒットで稼いだ帳尻あわせのシーズン打率で勘違いしている野球ファンが多いようだが、シーズン通産の打率だけを見ても、あの年の城島の打撃の酷さはわからない。ア・リーグの併殺打王を何ヶ月続けたか。
あのみせかけの2007年を見抜けないようでは、2008年の酷さも語れないだろう。
ブログや掲示板などを見ると、「やっぱり城島のバットは頼れる」だのなんだの、わけのわからないコメントを書いてご満悦な阿呆ブログなども見かけたが、野球以前の問題である。相手との力関係すら相対化して見ることもできない、こういうスポーツ音痴なコメントなど、どうでもいい。
さぁ、本番の結果が楽しみになってきた。
打撃だけ? いやいや。マリナーズのケース同様に、将来ダルビッシュあたりから「本当は2009WBCでは、城島とは組みたくなかった」などという後日談が出たら、きっちりブログに書いてやろうと手ぐすねを引いて待ち構えているのは、言うまでもない。
2009年2月24日(火) 京セラドーム大阪
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/wbc/2009/live/02/241_wbc.htm
四球 1死満塁
右前安 無死1塁
遊ゴ失 2死1塁
右前安 無死1、2塁
(水) 京セラドーム大阪
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/wbc/2009/live/02/241_wbc.htm
二ゴロ 1死1、2塁
右前安 先頭
二併殺 1死満塁
左前安 1死1、3塁
あの酷いオーストラリアの二遊間は、この2日間、いくつエラーを記録したか?なんと4つである。チーム全体でも、9つエラーをしている。
このデータだけ見ても、このオーストラリアがどういうレベルのチームだったかわかる。一部で報道されている通り、このオーストラリアチームのメンバーは大半がアマチュアなのである。日本の残塁は2試合で合計24。大勝して当たり前のレベルの相手に雑な試合をやったものだ。
で、この2試合の城島の攻守(走など、最初から能力が皆無)だが、
打撃、そして、日本の先発投手との相性、このブログのオーナーとしては世間様とは全く逆の意味で、心の底からニヤリとしたものだ。
対戦相手の投手レベルが上がってくれば、どうなるか。とっくに予想がついた。本番のガチ試合での城島のヘタレっぷりを書き留めるのが、今から楽しみでならない。
最初に挙げたのは、オーストラリア戦の8打席の結果とシチュエーションだ。
8打席で、1塁にランナーがいなかったのは、わずかに1度しかない。残り7打席は、すべてランナーズ・オンで、すべて1塁に走者がいる。城島はその7打席で3度も、セカンド・ショートへの内野ゴロを打っているのである。
あの下手クソなアマチュアのオーストラリア相手に3度である。しかも、あの酷い二遊間に満塁でダブルプレーまで喫している。
それが城島という打者なのである。
早打ちと引っ張るだけが持ち味のダメ打者が、素人相手にライト前に流し打ちタイムリーなど打つようでは、打者として終わっている。
2007年の、あの中身のない、見かけ倒しのバッティングと、今も何も変わってない。2007年も、ポストシーズンに出られないのが確定した後での帳尻ヒットで稼いだ帳尻あわせのシーズン打率で勘違いしている野球ファンが多いようだが、シーズン通産の打率だけを見ても、あの年の城島の打撃の酷さはわからない。ア・リーグの併殺打王を何ヶ月続けたか。
あのみせかけの2007年を見抜けないようでは、2008年の酷さも語れないだろう。
ブログや掲示板などを見ると、「やっぱり城島のバットは頼れる」だのなんだの、わけのわからないコメントを書いてご満悦な阿呆ブログなども見かけたが、野球以前の問題である。相手との力関係すら相対化して見ることもできない、こういうスポーツ音痴なコメントなど、どうでもいい。
さぁ、本番の結果が楽しみになってきた。
打撃だけ? いやいや。マリナーズのケース同様に、将来ダルビッシュあたりから「本当は2009WBCでは、城島とは組みたくなかった」などという後日談が出たら、きっちりブログに書いてやろうと手ぐすねを引いて待ち構えているのは、言うまでもない。
damejima at 04:40
November 29, 2008
「4月に09年から3年総額2400万ドル(約22億4000万円)で延長契約したものの打率.227、出塁率.277の不振に終わったと指摘した。」などと、サンスポは手ぬるい翻訳をしたようだが、原文を普通に読めば意味はわかる。
チームが101敗もしたのを個人のせいにするのは、普通は忍びないが、こと城島に関してはそうではない。つまり、シーズン101敗という惨憺たるシーズンをおくったメインの理由は城島にある、と指摘した上で、2009年からはoverpaid player、つまり、給料をもらい過ぎのシーズンが始まる、やれやれ、と、言っているのである。
ちなみに、タイトルになっているGobbleとは、「がつがつ食う」という意味と、それ以外に「オスの七面鳥」という意味もあり、この文章の最初の部分で、baseball once again had a plentiful supply of turkeys this seasonと、わざわざturkeysという単語を使ったのは、アメリカ・カナダで、七面鳥の日(Turkey Day)とも呼ばれる感謝祭Thanksgiving Dayにちなんで使っている。アメリカでの感謝祭は11月の第4木曜日で、この記事が書かれたのは2008年11月29日だから、当然、感謝祭で食べる七面鳥にひっかけたタイトルである。
だから、この記事は、サンスポがいうように単に「今シーズン精彩を欠いた選手10傑」、というだけの意味ではない。
そうではなく「がつがつ食うクセに働かない選手」、つまり「サラリーが馬鹿高いのに、まるで働かないと選手ベスト10」というような、成績の酷さとサラリーを比較した意味のランキングであって、サンスポは元記事の意味もわからないままタイトルをつけている。
それはそうだ。ESPNのLVPではないが、サラリーとの対比でないワーストランキングなら、もちろん城島はアンドリュー・ジョーンズなど目ではなく、ワーストワンだろうから。
Gobble Gang: Major League Baseball's top 10 turkeys
http://www.nydailynews.com/sports/baseball/2008/11/29/2008-11-29_gobble_gang_major_league_baseballs_top_1.html
http://www.sanspo.com/mlb/news/081203/mla0812030504000-n1.htm
Leftovers anyone? Fortunately, baseball once again had a plentiful supply of turkeys this season. Here's our annual Daily News top 10, completely basted
9. KENJI JOHJIMA
It's probably a tad unfair to blame one person for how bad the dysfunctional 101-loss Seattle Mariners were this year, but Johjima, if nothing else, was a primary reason GM Bill Bavasi got fired. The M's catcher will soon become their most overpaid player after, incomprehensibly, he was given a three-year, $24 million extension that begins in '09 - despite the fact their best prospect, Jeff Clement, is also a catcher. In '08, Johjima was a complete disaster. He hit .223 with a .272 on-base pct. and a .322 slugging pct. - all of which was compounded by the fact that the Mariners' pitchers hated pitching to him. (For the record, one of them, Carlos Silva, held the distinction of most overpaid Mariner in '08, earning $8.2 million to go 4-15.)
1. MANNY RAMIREZ
2. JOHN MOORES
3. ANDRUW JONES
4. ED WADE
5. IAN SNELL
6. NATE ROBERTSON
7. DRAYTON McLANE
8. MARK REYNOLDS
9. KENJI JOHJIMA
10. ROGER CLEMENS
1位がマニー・ラミレスなのは、東海岸で、ヤンキースのお膝元のニューヨークのメディアとしてはご愛嬌といったところ。他意はない。
チームが101敗もしたのを個人のせいにするのは、普通は忍びないが、こと城島に関してはそうではない。つまり、シーズン101敗という惨憺たるシーズンをおくったメインの理由は城島にある、と指摘した上で、2009年からはoverpaid player、つまり、給料をもらい過ぎのシーズンが始まる、やれやれ、と、言っているのである。
ちなみに、タイトルになっているGobbleとは、「がつがつ食う」という意味と、それ以外に「オスの七面鳥」という意味もあり、この文章の最初の部分で、baseball once again had a plentiful supply of turkeys this seasonと、わざわざturkeysという単語を使ったのは、アメリカ・カナダで、七面鳥の日(Turkey Day)とも呼ばれる感謝祭Thanksgiving Dayにちなんで使っている。アメリカでの感謝祭は11月の第4木曜日で、この記事が書かれたのは2008年11月29日だから、当然、感謝祭で食べる七面鳥にひっかけたタイトルである。
だから、この記事は、サンスポがいうように単に「今シーズン精彩を欠いた選手10傑」、というだけの意味ではない。
そうではなく「がつがつ食うクセに働かない選手」、つまり「サラリーが馬鹿高いのに、まるで働かないと選手ベスト10」というような、成績の酷さとサラリーを比較した意味のランキングであって、サンスポは元記事の意味もわからないままタイトルをつけている。
それはそうだ。ESPNのLVPではないが、サラリーとの対比でないワーストランキングなら、もちろん城島はアンドリュー・ジョーンズなど目ではなく、ワーストワンだろうから。
Gobble Gang: Major League Baseball's top 10 turkeys
http://www.nydailynews.com/sports/baseball/2008/11/29/2008-11-29_gobble_gang_major_league_baseballs_top_1.html
http://www.sanspo.com/mlb/news/081203/mla0812030504000-n1.htm
Leftovers anyone? Fortunately, baseball once again had a plentiful supply of turkeys this season. Here's our annual Daily News top 10, completely basted
9. KENJI JOHJIMA
It's probably a tad unfair to blame one person for how bad the dysfunctional 101-loss Seattle Mariners were this year, but Johjima, if nothing else, was a primary reason GM Bill Bavasi got fired. The M's catcher will soon become their most overpaid player after, incomprehensibly, he was given a three-year, $24 million extension that begins in '09 - despite the fact their best prospect, Jeff Clement, is also a catcher. In '08, Johjima was a complete disaster. He hit .223 with a .272 on-base pct. and a .322 slugging pct. - all of which was compounded by the fact that the Mariners' pitchers hated pitching to him. (For the record, one of them, Carlos Silva, held the distinction of most overpaid Mariner in '08, earning $8.2 million to go 4-15.)
1. MANNY RAMIREZ
2. JOHN MOORES
3. ANDRUW JONES
4. ED WADE
5. IAN SNELL
6. NATE ROBERTSON
7. DRAYTON McLANE
8. MARK REYNOLDS
9. KENJI JOHJIMA
10. ROGER CLEMENS
1位がマニー・ラミレスなのは、東海岸で、ヤンキースのお膝元のニューヨークのメディアとしてはご愛嬌といったところ。他意はない。
damejima at 04:42
September 29, 2008
一度取り上げたことのあるJayson Starkは、スポーツ専門メディアESPNのシニアライター。1951年フィラデルフィア出身で、出身地のチームであるフィーリーズの番記者の出である。いまは役職がシニアとつくだけあって、スポーツセンターはじめ、ESPNニュース、ベースボール・トゥナイトと、ESPNのもつ有力人気番組に軒並みかかわってきたキャリアを持つ。
彼もレポーターをつとめる「ベースボール・トゥナイト」は、アメリカの有名なスポーツ番組で、既にスポーツエミー賞を受賞している。これはクリス・バーマンなど、アメリカのスポーツ界の有名ホストを迎えた人気番組で、夜10時から12時に流れている。また「ESPN スポーツセンター」はスポーツ総合番組で、日本でいう深夜の総合スポーツ番組にあたる。
例えば仕事でアメリカに赴任している日本人にしてみると、「スポーツセンター」や「ベースボール・トゥナイト」は寝る前のほっとするひとときに必ず見る定番番組のひとつという。彼らは日本を離れてアメリカに滞在している間、ベースボール・トゥナイトでアメリカ生活の疲れを癒し、帰国後は、それらの番組で自分のアメリカ生活時代を懐かしむという。現地のアメリカ人の間でも人気番組なのはもちろんである。
そのJayson StarkがMLB2008シーズンのMVPと、その逆の、LVP、つまりLeast Valuable Player、最も貢献しなかったプレーヤーを選び、マリナーズの城島がそのワーストワン・プレーヤーに選ばれた。
Year-end awards: MVPs and LVPs, Cy Youngs and Yuks ...
http://sports.espn.go.com/mlb/columns/story?columnist=stark_jayson&id=3611226
AL LVP: Kenji Johjima, Mariners
What do Andruw Jones and Kenji Johjima have in common? If there was a way to spend the same money on building a time machine, both their teams would rather build it, head back about 10 months and take a mulligan on these contracts than try to figure out what to do with these two poster boys for expensive disappointment.
Johjima's three-year, $24 million extension didn't make much baseball sense at the time, anyway, considering the Mariners' best prospect (Jeff Clement) was a catcher. But now it looks like a worse investment than Enron stock.
There were 124 AL hitters who got 350 at-bats this season. Johjima ranked 119th in on-base percentage (.272), 119th in OPS (.594), 118th in slugging (.322) and 114th in batting average (.223). Now add in all the issues he had with assorted members of his pitching staff, and this was a vintage LVP kind of year. Oh, by the way, did I mention that his three-year extension doesn't even kick in until next season?
出塁率(.272)第119位
OPS(.594)第119位
長打率(.322)第118位
打率(.223)第114位
彼がすでに、2008年7月に城島を上半期のワーストプレーヤーに選んだことはすでに一度、記事にしている。城島は下半期も立派に酷い成績を残し続け、ここに年間ワーストプレーヤーを獲得した、というわけだ。たいしたものだ。
2008年7月12日、城島はESPNのMLB専門記者の選ぶ上半期ワーストプレーヤーに選ばれた。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/432081.html
彼もレポーターをつとめる「ベースボール・トゥナイト」は、アメリカの有名なスポーツ番組で、既にスポーツエミー賞を受賞している。これはクリス・バーマンなど、アメリカのスポーツ界の有名ホストを迎えた人気番組で、夜10時から12時に流れている。また「ESPN スポーツセンター」はスポーツ総合番組で、日本でいう深夜の総合スポーツ番組にあたる。
例えば仕事でアメリカに赴任している日本人にしてみると、「スポーツセンター」や「ベースボール・トゥナイト」は寝る前のほっとするひとときに必ず見る定番番組のひとつという。彼らは日本を離れてアメリカに滞在している間、ベースボール・トゥナイトでアメリカ生活の疲れを癒し、帰国後は、それらの番組で自分のアメリカ生活時代を懐かしむという。現地のアメリカ人の間でも人気番組なのはもちろんである。
そのJayson StarkがMLB2008シーズンのMVPと、その逆の、LVP、つまりLeast Valuable Player、最も貢献しなかったプレーヤーを選び、マリナーズの城島がそのワーストワン・プレーヤーに選ばれた。
Year-end awards: MVPs and LVPs, Cy Youngs and Yuks ...
http://sports.espn.go.com/mlb/columns/story?columnist=stark_jayson&id=3611226
AL LVP: Kenji Johjima, Mariners
What do Andruw Jones and Kenji Johjima have in common? If there was a way to spend the same money on building a time machine, both their teams would rather build it, head back about 10 months and take a mulligan on these contracts than try to figure out what to do with these two poster boys for expensive disappointment.
Johjima's three-year, $24 million extension didn't make much baseball sense at the time, anyway, considering the Mariners' best prospect (Jeff Clement) was a catcher. But now it looks like a worse investment than Enron stock.
There were 124 AL hitters who got 350 at-bats this season. Johjima ranked 119th in on-base percentage (.272), 119th in OPS (.594), 118th in slugging (.322) and 114th in batting average (.223). Now add in all the issues he had with assorted members of his pitching staff, and this was a vintage LVP kind of year. Oh, by the way, did I mention that his three-year extension doesn't even kick in until next season?
出塁率(.272)第119位
OPS(.594)第119位
長打率(.322)第118位
打率(.223)第114位
彼がすでに、2008年7月に城島を上半期のワーストプレーヤーに選んだことはすでに一度、記事にしている。城島は下半期も立派に酷い成績を残し続け、ここに年間ワーストプレーヤーを獲得した、というわけだ。たいしたものだ。
2008年7月12日、城島はESPNのMLB専門記者の選ぶ上半期ワーストプレーヤーに選ばれた。
http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/432081.html
damejima at 23:49
September 24, 2008
予想どおりのシーズン100敗への到達である。
100敗したチームはほかにナ・リーグのナショナルズがあるが、ア・リーグではシアトルのみ。不名誉な記録であるのはもちろんだが、その経緯も酷い。
100敗に到達した原因はもちろんシーズン全体の問題だが、目先の話としては9月の12連敗が響いた。
ここでチームは失敗を犯した。クレメントが怪我の手術に踏み切ったことで、チームをいわゆる徹底した再建モードにせず、最高戦犯である城島を正捕手まがいのポジションに戻したことだ。
要は「城島問題」をシーズンの最後にまでなって軽視したことのツケは、最後にきちんと回ってきた。もちろん、このツケは来年以降も払い続けなければならなくなるだろう。
月間勝率は7勝18敗で.280。ただでさえ酷いシーズンだったが、11日に12連敗が始まってから24日に100敗するまでの丸々2週間もの長きにわたって勝てなかった。チームは1勝14敗した。
この15試合のうち、城島が先発マスクをかぶったのは、11試合。それが1勝10敗というのだから、言い訳のしようもないだろう。
本人、帳尻打率を稼ぐのに懸命だったようだが、調べればわかるが、この捕手さん、バッティングの帳尻をとるのに必死だった月はことごとくチームは勝てていない。たいした高給とりさんである。
11日 城島●
12日 城島●
13日 ●
14日 城島●3LOB
15日 城島●
16日 ●
17日 城島●
18日 ●
19日 城島●
20日 城島●2LOB、DP
21日 城島●
22日 ●
23日 城島○
24日 城島●パスボール(7個目)100敗
25日 城島●3LOB 101敗
シアトルの月別ERA
4月 4.20 突然の城島3年契約発表
5月 5.39 チーム月間20敗。
城島、球団史上ワースト捕手記録
6月 3.85 GM・監督解任
城島メジャー捕手最低CERA 先発捕手剥奪
7月 3.99 ESPN、城島を上半期ワーストプレーヤーに選ぶ
8月 5.78 クレメント、膝の故障で捕手から離脱。
9月 5.15 シーズン100敗を記録。
ESPN、城島を年間ア・リーグの
年間ワーストプレーヤーに選出
100敗したチームはほかにナ・リーグのナショナルズがあるが、ア・リーグではシアトルのみ。不名誉な記録であるのはもちろんだが、その経緯も酷い。
100敗に到達した原因はもちろんシーズン全体の問題だが、目先の話としては9月の12連敗が響いた。
ここでチームは失敗を犯した。クレメントが怪我の手術に踏み切ったことで、チームをいわゆる徹底した再建モードにせず、最高戦犯である城島を正捕手まがいのポジションに戻したことだ。
要は「城島問題」をシーズンの最後にまでなって軽視したことのツケは、最後にきちんと回ってきた。もちろん、このツケは来年以降も払い続けなければならなくなるだろう。
月間勝率は7勝18敗で.280。ただでさえ酷いシーズンだったが、11日に12連敗が始まってから24日に100敗するまでの丸々2週間もの長きにわたって勝てなかった。チームは1勝14敗した。
この15試合のうち、城島が先発マスクをかぶったのは、11試合。それが1勝10敗というのだから、言い訳のしようもないだろう。
本人、帳尻打率を稼ぐのに懸命だったようだが、調べればわかるが、この捕手さん、バッティングの帳尻をとるのに必死だった月はことごとくチームは勝てていない。たいした高給とりさんである。
11日 城島●
12日 城島●
13日 ●
14日 城島●3LOB
15日 城島●
16日 ●
17日 城島●
18日 ●
19日 城島●
20日 城島●2LOB、DP
21日 城島●
22日 ●
23日 城島○
24日 城島●パスボール(7個目)100敗
25日 城島●3LOB 101敗
シアトルの月別ERA
4月 4.20 突然の城島3年契約発表
5月 5.39 チーム月間20敗。
城島、球団史上ワースト捕手記録
6月 3.85 GM・監督解任
城島メジャー捕手最低CERA 先発捕手剥奪
7月 3.99 ESPN、城島を上半期ワーストプレーヤーに選ぶ
8月 5.78 クレメント、膝の故障で捕手から離脱。
9月 5.15 シーズン100敗を記録。
ESPN、城島を年間ア・リーグの
年間ワーストプレーヤーに選出
damejima at 01:10
September 21, 2008
クレメントが膝の手術に踏み切って戦列を離れた9月のシアトルはすでに9連敗を含む、4勝13敗。城島が先発マスクだったゲームは3勝6敗、勝率.333。何度チャンスを与えようが、目の前のライバルがいようがいまいが、勝率4割の壁すら越えられない。まして5割を越えたことなどない、そういう捕手なのだ。
城島は、クレメント不在の9月になってやたら先発マスクをかぶるようになったが、案の定、投打のバランスはあっさりと壊れ、打てれば守れない、守れれば打てない。9月は今シーズン2度目の月間20敗にむけて前進中である。たぶん、創設以来100敗をくらう回数の多すぎるマリナーズの捕手といえど、ひとシーズンで2度も「月間20敗」をくらう捕手は、城島以外にいないのではないか。
今年シアトルが達成しそうなシーズン100敗という不名誉な記録については、シアトルポストのデータ担当ライターがかなり前に既に記事を書いている。彼のセレクトした100敗チームを挙げておこう。
2007シーズンの城島の記録したCERA5.03という酷い成績の意味がいまだにわからない人もいるようだが、こうした数字を見てもまだわからないのなら、その人は頭が悪いとしかいいようがない。防御率5点台などというのはシーズン120敗するチームの数値で、2008年の100敗は、2007年の城島の酷さについての破滅的な勘違いが表層に現れてきただけのことだ。
http://blog.seattlepi.nwsource.com/take2/archives/141474.asp
(数字は順に、年度、チーム、防御率、打率、勝敗)
1962 NYM 5.04 .240 40-120
2003 DET 5.03 .240 43-119
2004 ARI 4.98 .253 51-111
1988 BAL 4.54 .238 54-107
1978 SEA 4.67 .248 56-104
1983 SEA 4.12 .240 60-102
2004 SEA 4.76 .270 63-99
1977 SEA 4.83 .256 64-98
1992 SEA 4.55 .263 64-98
この記事はあくまで100敗したチームから再建に成功しえた特定のケースを選び出して書かれた記事で、この記事に出てくる100敗シーズンの正捕手たちが、その後どういう運命を辿ったかについて触れていないのが不満だ。なので、このブログで紹介してみることにする。
結論から先にいうと、100敗などするチームの正捕手は普通クビにされて再建が始まる。あの元ドラ1の名捕手Dan Wilsonでさえ、キャリアの終わりぎわとはいうものの、正捕手の座を他人に譲っている。
城島のように、下降が予測されていたシーズンの、それも開始直後の4月、酷い成績が明らかになる前に時期はずれのコネで結んだ契約を交わしてチームに居座った選手など、メジャーには見当たらない。考えられない搾取行為である。
1962 NYM
62年はメッツ創設年で、120敗もいたしかたないだろう。この62年含めた6年間、毎年のように100敗くらいしたメッツは監督も4回交代。69年に4人目の監督Gil Hodgesがいきなり100勝してワールドシリーズにも優勝するが、それまで7シーズン100敗チームとして低迷した。
2003 DET
捕手は3年目のBrandon Inge。彼は、前年の2002年にも106敗している。この2年続けての100敗以上という酷い成績のあと、Ingeは3塁手にコンバートされ、正捕手の座を失った。
デトロイトはすぐにマーリンズからイヴァン・ロドリゲスを獲得、監督もリーランドに替わってから、90年代からの長い低迷期を抜けた。2006年アリーグ制覇してワールドシリーズ進出。3年程度で100敗チームを再建した。
2004 ARI
捕手はJuan Brito。この年で引退した。
翌年からは2004年夏にデビューしていたChris Snyderが、控えから正捕手になった。Snyderは現在も正捕手。翌2005年には監督がシアトルをクビになったボブ・メルビンに変わり、2007年地区優勝。3年で100敗チームから脱出した。
1988 BAL
捕手はMickey Tettleton。
100敗チームの正捕手は普通にクビになると言ったが、このTettletonは例外だ。というのも彼はキャリア長打率.449、1989、91、92年にシルバースラッガー賞をとるほどの打者だったためで、そのため100敗したにもかかわらず、ボルチモアは彼をクビにしなかった。91年にはデトロイトに移籍、92年までは正捕手を務めたが、やがてDHにまわされ、最後はテキサス時代のイヴァン・ロドリゲスの陰でひっそりとキャリアを終えた。
彼は打力こそ多少あったが、彼が正捕手として所属したチームはポストシーズンに一度も進出できていない。93年以降はDHとしての起用が主で、97年引退しているが、もし打力がなければ彼の選手生命はもっと前に終わっていたはず。
半端に打力があった彼に期待したボルチモアとデトロイトは、結果として貧乏くじを引いたわけで、テキサス、フロリダ、デトロイトと、所属チームでそれぞれポストシーズンに進出したパッジとは、比較すると明らかに大差がある。
もちろん、シルバースラッガー賞など永遠に縁のない城島は、Tettletonにすら及びもしない。マウアークラスならともかく、半端な打力の捕手に期待などするものではない。
1977 SEA、1978 SEA
捕手はKCから移籍してきたBob Stinson。80年に引退。
77年にシアトルが創設された年。戦力がまだ揃っていないという意味で、まぁ100敗もいたしかたない。だが、それよりもいけないのは、創設後のシアトルの勝率が5割を越えるのが、15年後もたった1991年であること。監督は9人も交代。あまりにも低迷期が長すぎる。このチームの再建の下手さを物語る。
1983 SEA
捕手は2年目のRick Sweet。この年に引退。
2004 SEA
捕手はDan Wilson。翌2005年にはMiguel Olivoに正捕手の座を譲り、このシーズンで引退。
Dan Wilsonはいうまでもなくシアトルにとっての名捕手。ドラフト1巡目指名で入団したシンシナチから94年にシアトルに移籍して以来、ずっと正捕手としてマスクをかぶり続けた、93年から指揮をとった名将ルー・ピネラ監督(現在は地区優勝目前のシカゴの監督)とともに地区優勝3回、ポストシーズン進出4回、96年にはオールスターにも出場。
彼が正捕手だった94年から2004年までの11年間は、チームの勝率が5割を割ったことは、彼が初めて正捕手になった94年と、正捕手として最後のシーズンになった2004年の、わずか2度しかない。当然ながら、計算などするまでもなく、彼が創立以来チーム最高勝率の捕手。また通算犠打数85、2002年の捕手としてのシーズン打率.295は、シアトルの球団記録。
ピネラがチームを去ってメルビンに監督が変わった2004年の99敗で、Dan Wilsonの正捕手としての選手生活にはピリオドを打たれたわけだが、今となってはかえってそれが気の毒になるほどのいさぎよい幕引きは、名選手ならでは、といえる。
ダン・ウィルソンのキャリアスタッツ
城島は、クレメント不在の9月になってやたら先発マスクをかぶるようになったが、案の定、投打のバランスはあっさりと壊れ、打てれば守れない、守れれば打てない。9月は今シーズン2度目の月間20敗にむけて前進中である。たぶん、創設以来100敗をくらう回数の多すぎるマリナーズの捕手といえど、ひとシーズンで2度も「月間20敗」をくらう捕手は、城島以外にいないのではないか。
今年シアトルが達成しそうなシーズン100敗という不名誉な記録については、シアトルポストのデータ担当ライターがかなり前に既に記事を書いている。彼のセレクトした100敗チームを挙げておこう。
2007シーズンの城島の記録したCERA5.03という酷い成績の意味がいまだにわからない人もいるようだが、こうした数字を見てもまだわからないのなら、その人は頭が悪いとしかいいようがない。防御率5点台などというのはシーズン120敗するチームの数値で、2008年の100敗は、2007年の城島の酷さについての破滅的な勘違いが表層に現れてきただけのことだ。
http://blog.seattlepi.nwsource.com/take2/archives/141474.asp
(数字は順に、年度、チーム、防御率、打率、勝敗)
1962 NYM 5.04 .240 40-120
2003 DET 5.03 .240 43-119
2004 ARI 4.98 .253 51-111
1988 BAL 4.54 .238 54-107
1978 SEA 4.67 .248 56-104
1983 SEA 4.12 .240 60-102
2004 SEA 4.76 .270 63-99
1977 SEA 4.83 .256 64-98
1992 SEA 4.55 .263 64-98
この記事はあくまで100敗したチームから再建に成功しえた特定のケースを選び出して書かれた記事で、この記事に出てくる100敗シーズンの正捕手たちが、その後どういう運命を辿ったかについて触れていないのが不満だ。なので、このブログで紹介してみることにする。
結論から先にいうと、100敗などするチームの正捕手は普通クビにされて再建が始まる。あの元ドラ1の名捕手Dan Wilsonでさえ、キャリアの終わりぎわとはいうものの、正捕手の座を他人に譲っている。
城島のように、下降が予測されていたシーズンの、それも開始直後の4月、酷い成績が明らかになる前に時期はずれのコネで結んだ契約を交わしてチームに居座った選手など、メジャーには見当たらない。考えられない搾取行為である。
1962 NYM
62年はメッツ創設年で、120敗もいたしかたないだろう。この62年含めた6年間、毎年のように100敗くらいしたメッツは監督も4回交代。69年に4人目の監督Gil Hodgesがいきなり100勝してワールドシリーズにも優勝するが、それまで7シーズン100敗チームとして低迷した。
2003 DET
捕手は3年目のBrandon Inge。彼は、前年の2002年にも106敗している。この2年続けての100敗以上という酷い成績のあと、Ingeは3塁手にコンバートされ、正捕手の座を失った。
デトロイトはすぐにマーリンズからイヴァン・ロドリゲスを獲得、監督もリーランドに替わってから、90年代からの長い低迷期を抜けた。2006年アリーグ制覇してワールドシリーズ進出。3年程度で100敗チームを再建した。
2004 ARI
捕手はJuan Brito。この年で引退した。
翌年からは2004年夏にデビューしていたChris Snyderが、控えから正捕手になった。Snyderは現在も正捕手。翌2005年には監督がシアトルをクビになったボブ・メルビンに変わり、2007年地区優勝。3年で100敗チームから脱出した。
1988 BAL
捕手はMickey Tettleton。
100敗チームの正捕手は普通にクビになると言ったが、このTettletonは例外だ。というのも彼はキャリア長打率.449、1989、91、92年にシルバースラッガー賞をとるほどの打者だったためで、そのため100敗したにもかかわらず、ボルチモアは彼をクビにしなかった。91年にはデトロイトに移籍、92年までは正捕手を務めたが、やがてDHにまわされ、最後はテキサス時代のイヴァン・ロドリゲスの陰でひっそりとキャリアを終えた。
彼は打力こそ多少あったが、彼が正捕手として所属したチームはポストシーズンに一度も進出できていない。93年以降はDHとしての起用が主で、97年引退しているが、もし打力がなければ彼の選手生命はもっと前に終わっていたはず。
半端に打力があった彼に期待したボルチモアとデトロイトは、結果として貧乏くじを引いたわけで、テキサス、フロリダ、デトロイトと、所属チームでそれぞれポストシーズンに進出したパッジとは、比較すると明らかに大差がある。
もちろん、シルバースラッガー賞など永遠に縁のない城島は、Tettletonにすら及びもしない。マウアークラスならともかく、半端な打力の捕手に期待などするものではない。
1977 SEA、1978 SEA
捕手はKCから移籍してきたBob Stinson。80年に引退。
77年にシアトルが創設された年。戦力がまだ揃っていないという意味で、まぁ100敗もいたしかたない。だが、それよりもいけないのは、創設後のシアトルの勝率が5割を越えるのが、15年後もたった1991年であること。監督は9人も交代。あまりにも低迷期が長すぎる。このチームの再建の下手さを物語る。
1983 SEA
捕手は2年目のRick Sweet。この年に引退。
2004 SEA
捕手はDan Wilson。翌2005年にはMiguel Olivoに正捕手の座を譲り、このシーズンで引退。
Dan Wilsonはいうまでもなくシアトルにとっての名捕手。ドラフト1巡目指名で入団したシンシナチから94年にシアトルに移籍して以来、ずっと正捕手としてマスクをかぶり続けた、93年から指揮をとった名将ルー・ピネラ監督(現在は地区優勝目前のシカゴの監督)とともに地区優勝3回、ポストシーズン進出4回、96年にはオールスターにも出場。
彼が正捕手だった94年から2004年までの11年間は、チームの勝率が5割を割ったことは、彼が初めて正捕手になった94年と、正捕手として最後のシーズンになった2004年の、わずか2度しかない。当然ながら、計算などするまでもなく、彼が創立以来チーム最高勝率の捕手。また通算犠打数85、2002年の捕手としてのシーズン打率.295は、シアトルの球団記録。
ピネラがチームを去ってメルビンに監督が変わった2004年の99敗で、Dan Wilsonの正捕手としての選手生活にはピリオドを打たれたわけだが、今となってはかえってそれが気の毒になるほどのいさぎよい幕引きは、名選手ならでは、といえる。
ダン・ウィルソンのキャリアスタッツ
damejima at 04:21
September 12, 2008
セイバーメトリクス(数理統計的野球解析学)の発達にともなって、客観的データに基づくコンピュータ・モデルで選手の活躍を予想することが当たり前となってきている。予想モデルは数々あるようだが、中でも評判が高いといわれるのが、野球シンクタンク「ベースボール・プロスペクタス」が開発した「PECOTA(Player Empirical Comparison and Optimization Test Algorithm)」である。
PECOTAは、城島とクレメントに関して、すでに次のような予測を出している。
城島の今後についての予測部分に注目してもらいたい。この予測は2008年の打率を織り込んだものではなく、あくまで2008年春の予測だ。それでも、城島の今後についてPECOTAは、「全く右下がりになるだけの、超悲観的な予測」を出していたのである。
つまり、PECOTA的にいうなら、城島はデータ予測上、「2008年春の時点ですでに、今後の上がり目がまったく期待できないプレーヤー」だったのである。
そして2008シーズン、城島はPECOTAの予測どおり、攻守ともに大きく成績を下げた。こんな選手との3年契約が「コネ以外」で結べるとしたら、ほかに何があるだろう。教えてもらいたいものだ。
城島に関するPECOTAの予測
http://www.baseballprospectus.com/pecota/johjike01.php
http://www.baseballprospectus.com/pecota/johjike01.php#forecast
クレメントに関するPECOTAの予測
http://www.baseballprospectus.com/pecota/clemeje01.php
http://www.baseballprospectus.com/pecota/clemeje01.php#forecast
PECOTAは、城島とクレメントに関して、すでに次のような予測を出している。
城島の今後についての予測部分に注目してもらいたい。この予測は2008年の打率を織り込んだものではなく、あくまで2008年春の予測だ。それでも、城島の今後についてPECOTAは、「全く右下がりになるだけの、超悲観的な予測」を出していたのである。
つまり、PECOTA的にいうなら、城島はデータ予測上、「2008年春の時点ですでに、今後の上がり目がまったく期待できないプレーヤー」だったのである。
そして2008シーズン、城島はPECOTAの予測どおり、攻守ともに大きく成績を下げた。こんな選手との3年契約が「コネ以外」で結べるとしたら、ほかに何があるだろう。教えてもらいたいものだ。
城島に関するPECOTAの予測
http://www.baseballprospectus.com/pecota/johjike01.php
http://www.baseballprospectus.com/pecota/johjike01.php#forecast
クレメントに関するPECOTAの予測
http://www.baseballprospectus.com/pecota/clemeje01.php
http://www.baseballprospectus.com/pecota/clemeje01.php#forecast
damejima at 14:52
続いて2008年版のSI.comのスカウティングレポートに触れてみる。
2008年の春のレポートで、要改善点のトップに指摘されているのは、またしても2007年同様、先発投手などの投手力ではない。「打撃」である。
2008年版で指摘されたのは、直接には「DHビドロの得点力の無さ」であり、そして帰結的に指摘されているのが「パワーヒッター不足」である。そして対策として挙げられた案が、グリフィーと城島のトレード、PECOTAでの予測に基づくクレメントの正捕手昇格、である。
この2007年にビドロはたしかに打率は.314打った。だが、DHとして、打撃の中身は満足できるものではないと、SI.comは断定する。グリフィーとはまた、懐古趣味が過ぎると思うが、要は、ビドロや城島のようなタイプの、見かけ倒しのパワーではなく、ちゃんとした打者を補充して、得点力を向上すべき、と言っているのである。
恥ずかしげもなくDHには適応しなくていいと公言する城島とそのオタなどは、.314も打率があれば十分だろうといいかねないが、.314の打率があってさえ、ダメなものはダメなのだ。
城島のDH起用など、そもそも意味がないことくらい、チームもファンも、そろそろわからないとダメだろう。そもそも.210しか打率がない城島のどこに「DHとしてどうのこうの」と発言する権利があるのか。最初からそんなものはないのである。
CONSIDER THIS 2008
(2008シーズンの要改善点。訳はおおざっぱなもの)
http://sportsillustrated.cnn.com/baseball/mlb/specials/spring_training/2008/previews/mariners.html
問題はDH。ビドロは昨シーズン.314打ったが、6HR、59打点に終わった。解決法のひとつは、レッズのトレードの目玉、グリフィー・ジュニアをもってくること。レッズは外野手が余っていて、捕手が欲しい。シアトルの正捕手なら、24歳のクレメントで務まる。PECOTAは彼のOPSを、城島の.704より高い.733とはじき出している。より重要なことは、グリフィーがクラブで最も優秀なパワーヒッターになれることだ。
The big issue is designated hitter, where Vidro is expected to bat; though he hit .314 last year, Vidro contributed only six home runs and 59 RBIs in 548 at bats. One solution? Bring back the Kid. Make catcher Kenji Johjima, who is 31 and in the last year of his contract, the centerpiece of a trade for Reds rightfielder Ken Griffey Jr. Cincinnati would get a much needed catcher while loosening its outfield logjam (and clearing room for Jay Bruce). Seattle's starting catcher could then be 24-year-old Jeff Clement, for whom PECOTA projects a .733 OPS -- better than Johjima's .704. More important, Griffey would become the best power hitter on the club.
わざわざSI.comに言われなくとも、試合を数多く見ている日本のファンなら、経験的にビドロはじめ、シアトルの打者の得点力に欠陥があることはわかっている。
そのひとつが「いくらチャンスを作っても、点に結びつかない」という長年の欠陥で、この得点力の低さは、出塁率と同様、いまだに解決などされていない。というか、出塁率さえ改善できないのに、得点力もへったくれもないのだが。
例えば「ビドロは、イチローと相性が悪い」などという言い方が2007年にはよくあった。これは「イチローがヒットを打つと2番ビドロが打たない、イチローが凡退するとビドロはヒットを打つ」というちぐはぐさを指す。打順でいえば、2番に置けばランナーズ・オンで打てない、5,6番に置けば得点圏で打てないといった、走者を進め点に変える効率的な攻撃ができないという問題である。
この話はビドロだけでなく、2007城島にもぴったり当てはまる。ペナントの行方を争っていた2007年7月までの城島のランナーズオン打率、得点圏打率は.210から.220程度と破滅的な数字だったし、ホームランも試合を左右するようなものはほとんどない。(2008年は打率そのものが.210なわけで、これはもう、話にならない)
加えて、ビドロは併殺打が多すぎる。この点も、城島にぴったり重なる。アリーグ3位となった城島の併殺打の多さには呆れかえるが、城島に次ぐ併殺打の多いバッターがこのビドロであった。
またビドロにはバントという選択肢がない。そのため、1塁にイチローがいる場合、エンドランという選択肢が数多くとられたが、このことはイチローの盗塁機会を数多く無駄にし、連続盗塁記録を途切れさせる遠因にもなったと、イチローファンの不評を買った。
このバント技術の無さという点も、城島にぴったり重なる。ビドロも城島も、打てないから何か他のことをさせるということができない、融通の効かないバッターなのである。
2007年春のスカウティングで指摘されていた出塁率の低さは、城島はじめシアトルのダメ打者たちの基本的な特徴だったが、同じように、2008年春に指摘されたビドロのバッティングの中身の薄さも、ビドロだけの特徴ではない。城島の打撃も全く同じ傾向を示す。
ビドロの打撃に問題がある以上、打者としての傾向がそっくりの城島にも全く同じ問題があてはまる。2007年の城島の打率も、ビドロ同様、中身はまったく薄っぺらだから、当然のことだ。
(この記事、(3)に続く)
2008年の春のレポートで、要改善点のトップに指摘されているのは、またしても2007年同様、先発投手などの投手力ではない。「打撃」である。
2008年版で指摘されたのは、直接には「DHビドロの得点力の無さ」であり、そして帰結的に指摘されているのが「パワーヒッター不足」である。そして対策として挙げられた案が、グリフィーと城島のトレード、PECOTAでの予測に基づくクレメントの正捕手昇格、である。
この2007年にビドロはたしかに打率は.314打った。だが、DHとして、打撃の中身は満足できるものではないと、SI.comは断定する。グリフィーとはまた、懐古趣味が過ぎると思うが、要は、ビドロや城島のようなタイプの、見かけ倒しのパワーではなく、ちゃんとした打者を補充して、得点力を向上すべき、と言っているのである。
恥ずかしげもなくDHには適応しなくていいと公言する城島とそのオタなどは、.314も打率があれば十分だろうといいかねないが、.314の打率があってさえ、ダメなものはダメなのだ。
城島のDH起用など、そもそも意味がないことくらい、チームもファンも、そろそろわからないとダメだろう。そもそも.210しか打率がない城島のどこに「DHとしてどうのこうの」と発言する権利があるのか。最初からそんなものはないのである。
CONSIDER THIS 2008
(2008シーズンの要改善点。訳はおおざっぱなもの)
http://sportsillustrated.cnn.com/baseball/mlb/specials/spring_training/2008/previews/mariners.html
問題はDH。ビドロは昨シーズン.314打ったが、6HR、59打点に終わった。解決法のひとつは、レッズのトレードの目玉、グリフィー・ジュニアをもってくること。レッズは外野手が余っていて、捕手が欲しい。シアトルの正捕手なら、24歳のクレメントで務まる。PECOTAは彼のOPSを、城島の.704より高い.733とはじき出している。より重要なことは、グリフィーがクラブで最も優秀なパワーヒッターになれることだ。
The big issue is designated hitter, where Vidro is expected to bat; though he hit .314 last year, Vidro contributed only six home runs and 59 RBIs in 548 at bats. One solution? Bring back the Kid. Make catcher Kenji Johjima, who is 31 and in the last year of his contract, the centerpiece of a trade for Reds rightfielder Ken Griffey Jr. Cincinnati would get a much needed catcher while loosening its outfield logjam (and clearing room for Jay Bruce). Seattle's starting catcher could then be 24-year-old Jeff Clement, for whom PECOTA projects a .733 OPS -- better than Johjima's .704. More important, Griffey would become the best power hitter on the club.
わざわざSI.comに言われなくとも、試合を数多く見ている日本のファンなら、経験的にビドロはじめ、シアトルの打者の得点力に欠陥があることはわかっている。
そのひとつが「いくらチャンスを作っても、点に結びつかない」という長年の欠陥で、この得点力の低さは、出塁率と同様、いまだに解決などされていない。というか、出塁率さえ改善できないのに、得点力もへったくれもないのだが。
例えば「ビドロは、イチローと相性が悪い」などという言い方が2007年にはよくあった。これは「イチローがヒットを打つと2番ビドロが打たない、イチローが凡退するとビドロはヒットを打つ」というちぐはぐさを指す。打順でいえば、2番に置けばランナーズ・オンで打てない、5,6番に置けば得点圏で打てないといった、走者を進め点に変える効率的な攻撃ができないという問題である。
この話はビドロだけでなく、2007城島にもぴったり当てはまる。ペナントの行方を争っていた2007年7月までの城島のランナーズオン打率、得点圏打率は.210から.220程度と破滅的な数字だったし、ホームランも試合を左右するようなものはほとんどない。(2008年は打率そのものが.210なわけで、これはもう、話にならない)
加えて、ビドロは併殺打が多すぎる。この点も、城島にぴったり重なる。アリーグ3位となった城島の併殺打の多さには呆れかえるが、城島に次ぐ併殺打の多いバッターがこのビドロであった。
またビドロにはバントという選択肢がない。そのため、1塁にイチローがいる場合、エンドランという選択肢が数多くとられたが、このことはイチローの盗塁機会を数多く無駄にし、連続盗塁記録を途切れさせる遠因にもなったと、イチローファンの不評を買った。
このバント技術の無さという点も、城島にぴったり重なる。ビドロも城島も、打てないから何か他のことをさせるということができない、融通の効かないバッターなのである。
2007年春のスカウティングで指摘されていた出塁率の低さは、城島はじめシアトルのダメ打者たちの基本的な特徴だったが、同じように、2008年春に指摘されたビドロのバッティングの中身の薄さも、ビドロだけの特徴ではない。城島の打撃も全く同じ傾向を示す。
ビドロの打撃に問題がある以上、打者としての傾向がそっくりの城島にも全く同じ問題があてはまる。2007年の城島の打率も、ビドロ同様、中身はまったく薄っぺらだから、当然のことだ。
(この記事、(3)に続く)
damejima at 14:32
SI.comは、米国で最も有名なスポーツ雑誌で、今はタイム・ワーナー傘下にあるSports illustratedのオンライン版。CNNSI.comという名称だったが、2003年に名称を変更した。
SI.comは毎年MLBのスプリング・トレーニングの後、各チームのスカウティング・レポートを発表している。
スカウティングもいろいろなレベルのものがあり、これは公表できるものだけに、実戦のためのスカウティングというより、スポーツファン向けのチーム概況というべきレベルだが、このサイトの予想の確かさには定評があるようだ。
(ただ前年データに影響されやすいという難点はある。例えばシアトルの予想順位でいうなら、最下位だった2006年の翌2007年の順位を最下位と予測(→実際には2位)。そして2位だった2007年の翌2008年の順位を2位と予測(実際には最下位)など。ただ、前年までのデータからの予測というサイトの性格上、ありがちな話で、予測誤差としてアタマに入れて読みこなせばすむ。)
2008シーズンの始まる前、このSI.comはシアトルというチームをどう見ていたのか。
レポートのCONSIDER THISという項目に、そのシーズンに改善すべき点が具体的かつ端的に要約されて挙げられているので、2007年、2008年の部分を見てみる。まず、まわりくどくデータをいじるより、結論を先に言っておこう。
シアトルというと、いつも先発投手の力不足がプライオリティが高いように思われがちだ。だが、SI.comのレポートで2年続けて指摘されていたのは、先発投手の力量の無さなどではなく、「打撃」である。
SI.comが2年続けて指摘した問題点は、専門家でなくとも、誰もが理解できる的確でシンプルなものだったが、この指摘に関するかぎり、シアトルの側はというと、この2シーズン、懸案となり続けていたチームの問題点を何も解消しないまま先送りし続けてシーズンに突入し、誤った選手起用、城島契約延長問題を含めた誤った大きな投資を繰り返し、チームはチームとして崩壊した。
まず2007年版からみていく。
要改善点として指摘されているのは「四球の少なさに起因するチーム全体の出塁率の低さ」。そして出塁率を改善すべき選手として、ベタンコート、ロペス、ベルトレ、ブルサード、城島、5人の個人名が上がっている。
この5人、実際の2007シーズン後に四球と出塁率がどう変化を遂げたか。つまりSI.comの考える最重要課題は解決されたのだろうか。まずは見てもらおう。
四球数と出塁率 2006年 → 2007年
ベタンコート(17四球 .310)→(15四球 .308)
ロペス (26四球 .319)→(20四球 .284)
ベルトレ (47四球 .328)→(38四球 .319)
ブルサード (26四球 .331)→(17四球 .330)
城島 (20四球 .331)→(15四球 .322)
注:ブルサードは2006年432打席、2007年240打席
立派なものだ。なんと、バックアッパーになって打席数の激減したブルサードは容赦するとして、誰ひとりとして数値が改善されていない。SI.comに指摘された問題点は全く改善されなかったのだ。
このことから、2007シーズンが、シアトルのフリースインガーたちにとってどういうシーズンだったかがわかる。
簡単にいえば、城島をはじめ、彼らはマグレの2位というチーム順位をいいことに、というか、それを自分たちが努力しないで済ます格好の隠れ蓑にして、自分の野球技術を必死で改善する努力を怠ったままスタメンに居座った。言い方を変えれば、彼らはイチローやイバニェスの数値にオンブし、チームに安住したのである。
そしてチームの側も、2007年春のSI.comのスカウティングレポートが指摘し、ファンの誰もがとっくに気づいていた、こうしたフリースインガーたちの怠慢な出塁率を放置したまま、2008シーズンに突入する。
シアトルの出塁率の悪さはかねてから一般のファンですらわかっていることだけに、なんだそんなことかと、思うかもしれない。だが、問題は改善点としてのプライオリティ、優先順位だ。
SI.comは、2007シーズンに向けた要改善点のトップに出塁率改善を挙げたが、シアトルの内部はおそらく違う意見だっただろう。
オーナーからGM、フリースインガーご贔屓のライターから馬鹿な城島オタにいたるまで、「なに、ホームランさえかっとばしとけば、点はとれるさ。バットを馬鹿みたいに振り回したって勝ててるじゃないか。それでいい」とでも考えて、この問題の重みを甘く見てきた。
それがチームの「打てもしない大砲主義」に表れていた。城島オタは「今シーズンこそは30ホーマー」だのと、馬鹿げたことを毎日のように掲示板に書いていたものだ。
実際には、2006年の最下位というチーム順位と、2007のスプリングトレーニングの結果を受けて、2007年には十分にチームを改善しておくべきだっただろう。
だが、2007年の2位という出会い頭の事故、マグレ当たりのホームランのような順位が全てを誤魔化して、出塁率改善はないまま2007年は終わり、セクソンも、城島も、誰も彼もが大砲のフリをした旧式な火縄銃のまま、2008年シーズンは始まった。
その結果、深い致命傷を負ってチームはチームとして死亡したことを、シアトルマリナーズの歴史にしっかりと書きこんでおくべきである。
(この記事、(2)に続く)
CONSIDER THIS 2007
(=2007シーズンの要改善点。訳はおおざっぱなもの)
http://sportsillustrated.cnn.com/baseball/mlb/specials/spring_training/2007/previews/mariners.html
アリーグ西地区のダークホースになりたければ、チーム全体で出塁率アップに取り組むべき。昨シーズンのOBP.325はリーグ13位で、これはアリーグワーストの404四球(うち49は敬遠)による。イチローのように打率.320も打てるなら文句はいわない(=四球数の少なさも度外視できるという意味)だが、そんな打率が残せるのはイチローだけだ。ベタンコート(17四球 OBP.310)やロペス(26四球 .319)のようなシアトルの若手はもっとボールを選ぶべきだし、ベルトレ(47四球 .328)、ブルサード(26四球 .331)、城島(20四球 .331)のようなベテランも出塁率を改善すべき。
For the Mariners to have any hope of being an AL West dark horse, they have to make a teamwide commitment to reaching base. Their .325 on-base percentage last season ranked 13th in the league, thanks mostly to drawing an AL-worst 404 walks (49 of which were intentional). You can get away with fewer bases on balls if you're Ichiro Suzuki and hit .320, but there's only one Ichiro. Young Seattle players such as Yuniesky Betancourt , 17 walks in 558 at bats, .310 OBP) and Jose Lopez (26 walks in 603, .319 OBP) have to be more selective, while even veterans such as Adrian Beltre (47 walks in 620 at bats, .328 OBP), Ben Broussard (26 in 506, .331 OBP) and Kenji Johjima (20 in 423, .331 OBP) can improve. (後略)
SI.comは毎年MLBのスプリング・トレーニングの後、各チームのスカウティング・レポートを発表している。
スカウティングもいろいろなレベルのものがあり、これは公表できるものだけに、実戦のためのスカウティングというより、スポーツファン向けのチーム概況というべきレベルだが、このサイトの予想の確かさには定評があるようだ。
(ただ前年データに影響されやすいという難点はある。例えばシアトルの予想順位でいうなら、最下位だった2006年の翌2007年の順位を最下位と予測(→実際には2位)。そして2位だった2007年の翌2008年の順位を2位と予測(実際には最下位)など。ただ、前年までのデータからの予測というサイトの性格上、ありがちな話で、予測誤差としてアタマに入れて読みこなせばすむ。)
2008シーズンの始まる前、このSI.comはシアトルというチームをどう見ていたのか。
レポートのCONSIDER THISという項目に、そのシーズンに改善すべき点が具体的かつ端的に要約されて挙げられているので、2007年、2008年の部分を見てみる。まず、まわりくどくデータをいじるより、結論を先に言っておこう。
シアトルというと、いつも先発投手の力不足がプライオリティが高いように思われがちだ。だが、SI.comのレポートで2年続けて指摘されていたのは、先発投手の力量の無さなどではなく、「打撃」である。
SI.comが2年続けて指摘した問題点は、専門家でなくとも、誰もが理解できる的確でシンプルなものだったが、この指摘に関するかぎり、シアトルの側はというと、この2シーズン、懸案となり続けていたチームの問題点を何も解消しないまま先送りし続けてシーズンに突入し、誤った選手起用、城島契約延長問題を含めた誤った大きな投資を繰り返し、チームはチームとして崩壊した。
まず2007年版からみていく。
要改善点として指摘されているのは「四球の少なさに起因するチーム全体の出塁率の低さ」。そして出塁率を改善すべき選手として、ベタンコート、ロペス、ベルトレ、ブルサード、城島、5人の個人名が上がっている。
この5人、実際の2007シーズン後に四球と出塁率がどう変化を遂げたか。つまりSI.comの考える最重要課題は解決されたのだろうか。まずは見てもらおう。
四球数と出塁率 2006年 → 2007年
ベタンコート(17四球 .310)→(15四球 .308)
ロペス (26四球 .319)→(20四球 .284)
ベルトレ (47四球 .328)→(38四球 .319)
ブルサード (26四球 .331)→(17四球 .330)
城島 (20四球 .331)→(15四球 .322)
注:ブルサードは2006年432打席、2007年240打席
立派なものだ。なんと、バックアッパーになって打席数の激減したブルサードは容赦するとして、誰ひとりとして数値が改善されていない。SI.comに指摘された問題点は全く改善されなかったのだ。
このことから、2007シーズンが、シアトルのフリースインガーたちにとってどういうシーズンだったかがわかる。
簡単にいえば、城島をはじめ、彼らはマグレの2位というチーム順位をいいことに、というか、それを自分たちが努力しないで済ます格好の隠れ蓑にして、自分の野球技術を必死で改善する努力を怠ったままスタメンに居座った。言い方を変えれば、彼らはイチローやイバニェスの数値にオンブし、チームに安住したのである。
そしてチームの側も、2007年春のSI.comのスカウティングレポートが指摘し、ファンの誰もがとっくに気づいていた、こうしたフリースインガーたちの怠慢な出塁率を放置したまま、2008シーズンに突入する。
シアトルの出塁率の悪さはかねてから一般のファンですらわかっていることだけに、なんだそんなことかと、思うかもしれない。だが、問題は改善点としてのプライオリティ、優先順位だ。
SI.comは、2007シーズンに向けた要改善点のトップに出塁率改善を挙げたが、シアトルの内部はおそらく違う意見だっただろう。
オーナーからGM、フリースインガーご贔屓のライターから馬鹿な城島オタにいたるまで、「なに、ホームランさえかっとばしとけば、点はとれるさ。バットを馬鹿みたいに振り回したって勝ててるじゃないか。それでいい」とでも考えて、この問題の重みを甘く見てきた。
それがチームの「打てもしない大砲主義」に表れていた。城島オタは「今シーズンこそは30ホーマー」だのと、馬鹿げたことを毎日のように掲示板に書いていたものだ。
実際には、2006年の最下位というチーム順位と、2007のスプリングトレーニングの結果を受けて、2007年には十分にチームを改善しておくべきだっただろう。
だが、2007年の2位という出会い頭の事故、マグレ当たりのホームランのような順位が全てを誤魔化して、出塁率改善はないまま2007年は終わり、セクソンも、城島も、誰も彼もが大砲のフリをした旧式な火縄銃のまま、2008年シーズンは始まった。
その結果、深い致命傷を負ってチームはチームとして死亡したことを、シアトルマリナーズの歴史にしっかりと書きこんでおくべきである。
(この記事、(2)に続く)
CONSIDER THIS 2007
(=2007シーズンの要改善点。訳はおおざっぱなもの)
http://sportsillustrated.cnn.com/baseball/mlb/specials/spring_training/2007/previews/mariners.html
アリーグ西地区のダークホースになりたければ、チーム全体で出塁率アップに取り組むべき。昨シーズンのOBP.325はリーグ13位で、これはアリーグワーストの404四球(うち49は敬遠)による。イチローのように打率.320も打てるなら文句はいわない(=四球数の少なさも度外視できるという意味)だが、そんな打率が残せるのはイチローだけだ。ベタンコート(17四球 OBP.310)やロペス(26四球 .319)のようなシアトルの若手はもっとボールを選ぶべきだし、ベルトレ(47四球 .328)、ブルサード(26四球 .331)、城島(20四球 .331)のようなベテランも出塁率を改善すべき。
For the Mariners to have any hope of being an AL West dark horse, they have to make a teamwide commitment to reaching base. Their .325 on-base percentage last season ranked 13th in the league, thanks mostly to drawing an AL-worst 404 walks (49 of which were intentional). You can get away with fewer bases on balls if you're Ichiro Suzuki and hit .320, but there's only one Ichiro. Young Seattle players such as Yuniesky Betancourt , 17 walks in 558 at bats, .310 OBP) and Jose Lopez (26 walks in 603, .319 OBP) have to be more selective, while even veterans such as Adrian Beltre (47 walks in 620 at bats, .328 OBP), Ben Broussard (26 in 506, .331 OBP) and Kenji Johjima (20 in 423, .331 OBP) can improve. (後略)
damejima at 10:43
September 08, 2008
よくメジャーでは、選手やチームのシーズンデータをAS(オールスター)の前と後で分けるものだが、今シーズンのシアトルでは「マクラーレン解任前」「マクラーレン解任後」のデータがないとお話にならないだろう。理由はハッキリしている。マクラーレン解任後にチームを大きくいじったためだ。
試しにマクラーレン解任の6月中旬の前と後での勝率データを作り始めてみたのだが、これがなかなか面倒くさく、時間がかなりかかった。もしかすると、眠い目で電卓をたたいたせいで、以下の数値にはわずかな誤差のある部分があるかもしれない。大義に間違いはないので、細部のミスはご容赦願いたい。
またマクラーレン解任に前後した投手陣のERAの変化なども計算してみたいものだが、手間がかかりそうで、いつかはやりたいとは思うが、時間がないため、こちらも当面はご容赦いただきたい。
まずは、チーム全体の勝率の推移。マクラーレン解任後に、だいたい1割、勝率が改善したことがわかる。
チーム全体
マクラーレン解任前 71試合 25勝46敗 勝率.352
3・4月 28試合 13勝15敗 勝率 .464
5月 28試合 8勝20敗 勝率 .286
6月 15試合 4勝11敗 勝率 .267
マクラーレン解任後 65試合 28勝37敗 勝率.446
6月 11試合 6勝5敗 勝率.545
7月 26試合 10勝16敗 勝率 .385
8月 28試合 12勝16敗 勝率 .429
次に、城島が捕手、あるいはDHとして先発出場した場合の、チームの勝率、および各月の打率について示す。このダメ選手が先発したなら、チームは勝率4割を越えることはできないのが判明する。4割以下の勝率というのは、いわゆるシーズン100敗する勝率、ということだ。
マクラーレン解任前も後も、城島のパフォーマンス、チームへの貢献度には、実はたいした差がない、つまり城島の大きな努力の跡がどこにもないことがわかる。
マクラーレン解任に関わりなく、打率は2割とまったく進歩せず、なんの反省もない発言の数々。努力もない。3年の契約延長期間に入れば、サラリーが上がるだけに、コストパフォーマンスはますます低下するだろう。
城島先発試合(捕手およびDH)
マクラーレン解任前 54試合 20勝34敗 勝率.370
3・4月 22試合先発 打率 .182 9勝13敗 勝率 .409
5月 21試合先発 打率.277 7勝14敗 勝率 .333
6月 11試合先発 打率 .205 4勝7敗 勝率 .367
マクラーレン解任後 33試合 12勝21敗 勝率.364
6月 4試合先発 打率 .312 2勝2敗 勝率 .500
7月 15試合先発 打率 .130 5勝10敗 勝率 .333
8月 14試合先発 打率 .200 5勝9敗 勝率 .357
シーズン 87試合先発 32勝55敗 勝率.368
最後に、城島が先発してないゲームのデータをあげておく。(城島が試合途中で代打出場した試合はこちらに含める)チームの勝率は2割もアップしている。「城島はずし」がいかにチームにとって有効かがわかる。
マクラーレン解任後のチーム状況にとって大きな変化をもたらした何かがあるとしたら、こちらであることは明白である。6月、7月、8月と、一貫して勝率が5割前後にキープされている。これまでこのブログで掲載した数多くの記事からもわかるとおり、今シーズンに限っては、この「非城島ゲーム」の5割という勝率に貢献している捕手は、2007シーズンに非常に勝率のよかったが、2008シーズンの勝率がよくないバークではなく、クレメントの先発ゲームなのはいうまでもない。
セプテンバー・コールアップ以降、クレメントは「怪我」を理由に先発マスクからはずれているが、少なくとも、このデータからは、チームへのクレメントの貢献度の高さは明らかである。彼の怪我が、無理矢理に城島の先発機会をつくろうとするオーナー筋からの意味不明な圧力からくる「無理矢理なクレメントはずし」「ニセの怪我」でないかぎり、怪我が治りしだいクレメントを先発マスクに復帰させるべきだ。
城島の非先発試合
マクラーレン解任前 17試合 5勝12敗 勝率.294
3・4月 6試合 4勝2敗 勝率.667
5月 7試合 1勝6敗 勝率.143
6月 4試合 0勝4敗 勝率,000
マクラーレン解任後 32試合 16勝16敗 勝率.500
6月 7試合 4勝3敗 勝率.571
7月 11試合 5勝6敗 勝率.455
8月 14試合 7勝7敗 勝率.500
49試合 21勝28敗 勝率.429
試しにマクラーレン解任の6月中旬の前と後での勝率データを作り始めてみたのだが、これがなかなか面倒くさく、時間がかなりかかった。もしかすると、眠い目で電卓をたたいたせいで、以下の数値にはわずかな誤差のある部分があるかもしれない。大義に間違いはないので、細部のミスはご容赦願いたい。
またマクラーレン解任に前後した投手陣のERAの変化なども計算してみたいものだが、手間がかかりそうで、いつかはやりたいとは思うが、時間がないため、こちらも当面はご容赦いただきたい。
まずは、チーム全体の勝率の推移。マクラーレン解任後に、だいたい1割、勝率が改善したことがわかる。
チーム全体
マクラーレン解任前 71試合 25勝46敗 勝率.352
3・4月 28試合 13勝15敗 勝率 .464
5月 28試合 8勝20敗 勝率 .286
6月 15試合 4勝11敗 勝率 .267
マクラーレン解任後 65試合 28勝37敗 勝率.446
6月 11試合 6勝5敗 勝率.545
7月 26試合 10勝16敗 勝率 .385
8月 28試合 12勝16敗 勝率 .429
次に、城島が捕手、あるいはDHとして先発出場した場合の、チームの勝率、および各月の打率について示す。このダメ選手が先発したなら、チームは勝率4割を越えることはできないのが判明する。4割以下の勝率というのは、いわゆるシーズン100敗する勝率、ということだ。
マクラーレン解任前も後も、城島のパフォーマンス、チームへの貢献度には、実はたいした差がない、つまり城島の大きな努力の跡がどこにもないことがわかる。
マクラーレン解任に関わりなく、打率は2割とまったく進歩せず、なんの反省もない発言の数々。努力もない。3年の契約延長期間に入れば、サラリーが上がるだけに、コストパフォーマンスはますます低下するだろう。
城島先発試合(捕手およびDH)
マクラーレン解任前 54試合 20勝34敗 勝率.370
3・4月 22試合先発 打率 .182 9勝13敗 勝率 .409
5月 21試合先発 打率.277 7勝14敗 勝率 .333
6月 11試合先発 打率 .205 4勝7敗 勝率 .367
マクラーレン解任後 33試合 12勝21敗 勝率.364
6月 4試合先発 打率 .312 2勝2敗 勝率 .500
7月 15試合先発 打率 .130 5勝10敗 勝率 .333
8月 14試合先発 打率 .200 5勝9敗 勝率 .357
シーズン 87試合先発 32勝55敗 勝率.368
最後に、城島が先発してないゲームのデータをあげておく。(城島が試合途中で代打出場した試合はこちらに含める)チームの勝率は2割もアップしている。「城島はずし」がいかにチームにとって有効かがわかる。
マクラーレン解任後のチーム状況にとって大きな変化をもたらした何かがあるとしたら、こちらであることは明白である。6月、7月、8月と、一貫して勝率が5割前後にキープされている。これまでこのブログで掲載した数多くの記事からもわかるとおり、今シーズンに限っては、この「非城島ゲーム」の5割という勝率に貢献している捕手は、2007シーズンに非常に勝率のよかったが、2008シーズンの勝率がよくないバークではなく、クレメントの先発ゲームなのはいうまでもない。
セプテンバー・コールアップ以降、クレメントは「怪我」を理由に先発マスクからはずれているが、少なくとも、このデータからは、チームへのクレメントの貢献度の高さは明らかである。彼の怪我が、無理矢理に城島の先発機会をつくろうとするオーナー筋からの意味不明な圧力からくる「無理矢理なクレメントはずし」「ニセの怪我」でないかぎり、怪我が治りしだいクレメントを先発マスクに復帰させるべきだ。
城島の非先発試合
マクラーレン解任前 17試合 5勝12敗 勝率.294
3・4月 6試合 4勝2敗 勝率.667
5月 7試合 1勝6敗 勝率.143
6月 4試合 0勝4敗 勝率,000
マクラーレン解任後 32試合 16勝16敗 勝率.500
6月 7試合 4勝3敗 勝率.571
7月 11試合 5勝6敗 勝率.455
8月 14試合 7勝7敗 勝率.500
49試合 21勝28敗 勝率.429
damejima at 05:19
September 02, 2008
8月までのシーズントータル、そして8月単月、解雇された井口よりずっと酷い城島の壊滅的な打撃データは別の記事でフォローするとして、テキサス戦初戦で城島を除いて先発全員安打していた7回1アウト1、2塁の打席での、城島の怪我について書く。
登山ではないけれども、この城島の怪我については、あまりにも人為的な要因が重なったもので、偶然起きた怪我ではない。起きるべくして起きた事故であって、自業自得とでもいうようなものだ。
第一の問題は、この日の捕手起用の問題。
そもそも、相手投手の左右にあわせて自軍の捕手を変える必要など、どこにもない。来季にむけてチームを再建していくためには将来性のあるクレメントを恒常的に起用すべきだ。また、ほかに試したい若手捕手がいるなら、そちらを試してもいい。
クレメントが左投手を打てないから、相手先発が左の日には城島を使う、というのは、まったく説明になっていない。城島が左投手を打ちこなしているわけでもなんでもないし、相手投手が左だろうと右だろうと、打撃成績はすべてクレメントが城島を上回っている。
また、何度も書いてきたことだが、シルバという投手はなにかと球の浮きやすい、打たれやすい投手で、今年の捕手との相性を見る限り、選択すべきなのはクレメントだ。長期契約のシルバを使えるようにするにはチームの今後を向上させる上で大きな意味をもつのだから、シルバと相性のいい捕手を起用することは一つの処方箋だろう。
第二の問題は、城島のDH起用。
このダメ捕手はアリーグで一定の打数に達した中で最低の打者である。DHでの成績も壊滅的にダメだ。そのクセ、本人みずから「DHに慣れる必要などない」と言い切った。
こんなクビになって当たり前の選手を、なおもDHで起用するなど、もってのほかだ。ようやくクビにするふんぎりのついたセクソンではないけれど、結果がダメと出ている選手起用やチーム戦術をいつまでも、いつまでも続けるのは、チーム再建という方針に反するどころか、これはファンに対する、いわゆる商法でいう「背任行為」である。
三つ目の問題は、城島に代打を出さなかったことだ。
先発は左のハリソンだったが、この7回の時点ではすでにノックアウトされ、投手は右のメンドーサに代わっている。この7回の満塁で、城島の前の6番で右打者バレンティンに打席が回ったが、左のリードが代打に送られ、リードは見事に2点タイムリーを放ってみせて期待に応えた。
いわゆる「左右病」という言葉があるが、もし右投手には左打者というパターンを徹底したい、というのがバレンティンに代打を出した理由なら、右打者の城島にも代打クレメントを送るのが当然だ。右投手かつDHと、城島の打てないパターンが見事に揃っているのだから。
それなのに、城島だけは打てもしないのに「特別扱い」して、左の代打を送らないのである。
この試合で、城島が「特別扱いされている」ことがよくわかった。日本のライターの一部が、シアトルで城島がものすごく冷遇されているように書いている人がいるが、あれは単なる擁護、マスメディア対策にすぎない。どこを見て書いているのか。なんとまぁ、モノを見るのないことだ。
四つ目の問題は、城島が1塁にスライディングしたことだ。
イチローファンの間ではよく知られていることだが、イチローはけして一塁にはスライディングしない。なぜなら、走り抜けたほうが早く一塁に到達できるからである。これはイチローがしているから真似なければならない、とか、そういう問題ではない。少しでもセーフになりたいなら、スライディングなどしてみせる必要などない。スタンドプレーなどいらない、ということだ。
そして五つ目の大きな問題は、城島の焦りである。
この日、城島はいきなり1死1塁で併殺打を打っている。そのあとも、2度続けて2死1塁のシチュエーションで打席が回って凡退している。もし、この第2、第3打席が2死でなく、無死か1死だったら、3連続併殺打を打っていただろう、そういう酷い打撃内容だった。
試合後半、チームは面白いように打ち出して、いつものことだが、城島だけが一人、蚊帳の外に取り残された。だからこそ、このヘボ打者は一塁にスライディングしたのである。
それは、あきらかに焦りからくるレベルの低すぎるプレーだ。
そして最後に、これは6つ目の問題というより、補足だが、怪我をした城島への対応。
捕手が手をスパイクで踏まれたのだ。病院に直行させるべきであって、すぐに代走を出すべきだ。だが実際には、城島が2塁に進塁してから代走が出されている。これでは遅すぎる。
なぜ代走を送るのが遅れるか、といえば、ここまで書いてきたように、城島には代打を送らない、送れない、なにかそういうおかしなチカラが、事態の全てを歪め、対応の全てを遅らせているからとしかいいようがない。
一塁でのクロスプレーでスライディングしたのでは、当然のことだがスパイクされる危険を含む。危険をかえりみずといえば聞こえはいいが、実際にはただの焦りからくるスタンドプレーにすぎない。
この怪我でこのシーズン、城島の顔をゲームで見ないですむことを望む。
登山ではないけれども、この城島の怪我については、あまりにも人為的な要因が重なったもので、偶然起きた怪我ではない。起きるべくして起きた事故であって、自業自得とでもいうようなものだ。
第一の問題は、この日の捕手起用の問題。
そもそも、相手投手の左右にあわせて自軍の捕手を変える必要など、どこにもない。来季にむけてチームを再建していくためには将来性のあるクレメントを恒常的に起用すべきだ。また、ほかに試したい若手捕手がいるなら、そちらを試してもいい。
クレメントが左投手を打てないから、相手先発が左の日には城島を使う、というのは、まったく説明になっていない。城島が左投手を打ちこなしているわけでもなんでもないし、相手投手が左だろうと右だろうと、打撃成績はすべてクレメントが城島を上回っている。
また、何度も書いてきたことだが、シルバという投手はなにかと球の浮きやすい、打たれやすい投手で、今年の捕手との相性を見る限り、選択すべきなのはクレメントだ。長期契約のシルバを使えるようにするにはチームの今後を向上させる上で大きな意味をもつのだから、シルバと相性のいい捕手を起用することは一つの処方箋だろう。
第二の問題は、城島のDH起用。
このダメ捕手はアリーグで一定の打数に達した中で最低の打者である。DHでの成績も壊滅的にダメだ。そのクセ、本人みずから「DHに慣れる必要などない」と言い切った。
こんなクビになって当たり前の選手を、なおもDHで起用するなど、もってのほかだ。ようやくクビにするふんぎりのついたセクソンではないけれど、結果がダメと出ている選手起用やチーム戦術をいつまでも、いつまでも続けるのは、チーム再建という方針に反するどころか、これはファンに対する、いわゆる商法でいう「背任行為」である。
三つ目の問題は、城島に代打を出さなかったことだ。
先発は左のハリソンだったが、この7回の時点ではすでにノックアウトされ、投手は右のメンドーサに代わっている。この7回の満塁で、城島の前の6番で右打者バレンティンに打席が回ったが、左のリードが代打に送られ、リードは見事に2点タイムリーを放ってみせて期待に応えた。
いわゆる「左右病」という言葉があるが、もし右投手には左打者というパターンを徹底したい、というのがバレンティンに代打を出した理由なら、右打者の城島にも代打クレメントを送るのが当然だ。右投手かつDHと、城島の打てないパターンが見事に揃っているのだから。
それなのに、城島だけは打てもしないのに「特別扱い」して、左の代打を送らないのである。
この試合で、城島が「特別扱いされている」ことがよくわかった。日本のライターの一部が、シアトルで城島がものすごく冷遇されているように書いている人がいるが、あれは単なる擁護、マスメディア対策にすぎない。どこを見て書いているのか。なんとまぁ、モノを見るのないことだ。
四つ目の問題は、城島が1塁にスライディングしたことだ。
イチローファンの間ではよく知られていることだが、イチローはけして一塁にはスライディングしない。なぜなら、走り抜けたほうが早く一塁に到達できるからである。これはイチローがしているから真似なければならない、とか、そういう問題ではない。少しでもセーフになりたいなら、スライディングなどしてみせる必要などない。スタンドプレーなどいらない、ということだ。
そして五つ目の大きな問題は、城島の焦りである。
この日、城島はいきなり1死1塁で併殺打を打っている。そのあとも、2度続けて2死1塁のシチュエーションで打席が回って凡退している。もし、この第2、第3打席が2死でなく、無死か1死だったら、3連続併殺打を打っていただろう、そういう酷い打撃内容だった。
試合後半、チームは面白いように打ち出して、いつものことだが、城島だけが一人、蚊帳の外に取り残された。だからこそ、このヘボ打者は一塁にスライディングしたのである。
それは、あきらかに焦りからくるレベルの低すぎるプレーだ。
そして最後に、これは6つ目の問題というより、補足だが、怪我をした城島への対応。
捕手が手をスパイクで踏まれたのだ。病院に直行させるべきであって、すぐに代走を出すべきだ。だが実際には、城島が2塁に進塁してから代走が出されている。これでは遅すぎる。
なぜ代走を送るのが遅れるか、といえば、ここまで書いてきたように、城島には代打を送らない、送れない、なにかそういうおかしなチカラが、事態の全てを歪め、対応の全てを遅らせているからとしかいいようがない。
一塁でのクロスプレーでスライディングしたのでは、当然のことだがスパイクされる危険を含む。危険をかえりみずといえば聞こえはいいが、実際にはただの焦りからくるスタンドプレーにすぎない。
この怪我でこのシーズン、城島の顔をゲームで見ないですむことを望む。
damejima at 22:44
August 31, 2008
「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」 および、3人捕手制について、公式サイトさえ記事を書かなくてはしょうがない時期にいたったようだ。公式サイトは、現地の生っぽいファンの声を直接代弁しているというより、あれやこれや、たくさんある声の「中庸あたり」をいくのが普通ではある。
だが、以前「城島問題」についても記事にした公式サイトに、相手チームの投手が左か右かで捕手を選ぶようなおかしなシステムについて記事にせざるをえなくなるほど、ファンからの圧力が高まっているのは間違いないだろう。
下記の文章の和訳はあとで掲載するつもりだが、要所要所で、たいへんに遠まわしな表現がちりばめられて、95%文意がわかるのに、残り5%がわからなくて困っている。
たとえば、冒頭で、「ペイロールが高いのに最下位であるシアトル」を皮肉っている割には、そのことを受けて3人の捕手にからめていく文章が、その後の文章にない。もちろん、それは書き忘れではなさそうだ。城島をさして、わざわざ「32歳の日本人捕手」と書いていることが、その「受け」のひとつにあたる。つまり「城島のように、年齢もかなり行っていて、チカラが発揮できていないのにサラリーの高すぎる選手がいる。なのにチームが最下位。これじゃ、意味がなかろうに。」という意味の皮肉なのである。
だが、公式サイトとして自軍の選手に直接皮肉を書くわけにもいかないのだろう。そのために普段よりもずっと表現が遠まわしになっていて、わかりにくい。
例えば、「皮肉のごまかし」はespecially if he has previous success against the starting pitcher. という部分にも影響している。この文章の受けは、どうみてもMLB関連の文章ではよくある仮定法過去にすべきなのだが、どうも故意に現在形にしてあるために、文意が妙にゆるゆるになっていて訳しにくい。あまりにも文意があからさまになるのを避けたいのだろうと思う。
用語もなにか、すごく文語っぽい。nodというのは直接には「あごで示す」ことで、ここでは「決定する」という意味で使われているのだが、野球のための文章としてはあまりにも回りくどい。この文章、どうもスポーツライターの文章らしさが全体に欠けすぎているように思えるが、のちのちの証拠とするためもあって、全文を掲載する。
http://seattle.mariners.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20080829&content_id=3386224&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea
Not many teams in the Major Leagues carry three catchers on their active roster before September
Not many teams in the Major Leagues carry three catchers on their active roster before September callups.
Then again, not many teams with a $116 million payroll get mathematically eliminated from playoff contention with more than a month left in the season. Just consider the Mariners unique in a number of areas this season.
With Kenji Johjima, Jeff Clement and Jamie Burke all splitting time behind the plate, manager Jim Riggleman has been forced to implement a three-pronged strategy in determining who will catch, who will be the designated hitter and who will sit.
None of the players have particularly made a case to stay in the lineup with their ability to consistently hit, so Riggleman has been forced to take into account other factors before he makes his decision.
"There's a lot of variables in there," Riggleman said.
When a left-hander is on the mound -- which has been the case more often than not against the Mariners over the past few weeks -- the nod will likely go to Johjima, especially if he has previous success against the starting pitcher. Though Johjima was 0-for-3 lifetime against the Indians' Jeremy Sowers heading into Friday night's game at Progressive Field, the 32-year-old Japanese catcher was penciled in behind the plate while Clement was at designated hitter.
Clement's hot bat of late has made it tough for Riggleman to leave the 25-year-old rookie on the bench. Since Clement finally cracked the Mendoza line (a .200 batting average) Aug. 8, he is batting .341 with six doubles and nine RBIs, which has helped lift his average to .229. Expect Clement to be in the lineup more as a DH in the next few days, as "his knees have been barking a little bit," Riggleman said.
When the Mariners face a right-hander, it's almost guaranteed that Clement, the only left-handed batter of the trio, will be in the lineup in some fashion, leaving the other spot up for grabs.
"It's about taking those three things into consideration and making a choice," Riggleman said.
だが、以前「城島問題」についても記事にした公式サイトに、相手チームの投手が左か右かで捕手を選ぶようなおかしなシステムについて記事にせざるをえなくなるほど、ファンからの圧力が高まっているのは間違いないだろう。
下記の文章の和訳はあとで掲載するつもりだが、要所要所で、たいへんに遠まわしな表現がちりばめられて、95%文意がわかるのに、残り5%がわからなくて困っている。
たとえば、冒頭で、「ペイロールが高いのに最下位であるシアトル」を皮肉っている割には、そのことを受けて3人の捕手にからめていく文章が、その後の文章にない。もちろん、それは書き忘れではなさそうだ。城島をさして、わざわざ「32歳の日本人捕手」と書いていることが、その「受け」のひとつにあたる。つまり「城島のように、年齢もかなり行っていて、チカラが発揮できていないのにサラリーの高すぎる選手がいる。なのにチームが最下位。これじゃ、意味がなかろうに。」という意味の皮肉なのである。
だが、公式サイトとして自軍の選手に直接皮肉を書くわけにもいかないのだろう。そのために普段よりもずっと表現が遠まわしになっていて、わかりにくい。
例えば、「皮肉のごまかし」はespecially if he has previous success against the starting pitcher. という部分にも影響している。この文章の受けは、どうみてもMLB関連の文章ではよくある仮定法過去にすべきなのだが、どうも故意に現在形にしてあるために、文意が妙にゆるゆるになっていて訳しにくい。あまりにも文意があからさまになるのを避けたいのだろうと思う。
用語もなにか、すごく文語っぽい。nodというのは直接には「あごで示す」ことで、ここでは「決定する」という意味で使われているのだが、野球のための文章としてはあまりにも回りくどい。この文章、どうもスポーツライターの文章らしさが全体に欠けすぎているように思えるが、のちのちの証拠とするためもあって、全文を掲載する。
http://seattle.mariners.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20080829&content_id=3386224&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea
Not many teams in the Major Leagues carry three catchers on their active roster before September
Not many teams in the Major Leagues carry three catchers on their active roster before September callups.
Then again, not many teams with a $116 million payroll get mathematically eliminated from playoff contention with more than a month left in the season. Just consider the Mariners unique in a number of areas this season.
With Kenji Johjima, Jeff Clement and Jamie Burke all splitting time behind the plate, manager Jim Riggleman has been forced to implement a three-pronged strategy in determining who will catch, who will be the designated hitter and who will sit.
None of the players have particularly made a case to stay in the lineup with their ability to consistently hit, so Riggleman has been forced to take into account other factors before he makes his decision.
"There's a lot of variables in there," Riggleman said.
When a left-hander is on the mound -- which has been the case more often than not against the Mariners over the past few weeks -- the nod will likely go to Johjima, especially if he has previous success against the starting pitcher. Though Johjima was 0-for-3 lifetime against the Indians' Jeremy Sowers heading into Friday night's game at Progressive Field, the 32-year-old Japanese catcher was penciled in behind the plate while Clement was at designated hitter.
Clement's hot bat of late has made it tough for Riggleman to leave the 25-year-old rookie on the bench. Since Clement finally cracked the Mendoza line (a .200 batting average) Aug. 8, he is batting .341 with six doubles and nine RBIs, which has helped lift his average to .229. Expect Clement to be in the lineup more as a DH in the next few days, as "his knees have been barking a little bit," Riggleman said.
When the Mariners face a right-hander, it's almost guaranteed that Clement, the only left-handed batter of the trio, will be in the lineup in some fashion, leaving the other spot up for grabs.
"It's about taking those three things into consideration and making a choice," Riggleman said.
damejima at 06:58
August 30, 2008
あいもかわらず「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」が続いていて、ダメ捕手城島の先発マスクである。これでは試合を見る気も失せる。クリーブランドの先発投手が右のSowersだから、ということなのだろうが、馬鹿馬鹿しいにも、ほどがある。
クリーブランドは、オークランド、デトロイト、ボルチモア同様に、城島の最も苦手とする対戦相手のひとつだ。
今シーズン、プログレッシブ・フィールド(旧ジェイコブズ・フィールド)では9打数で一度もヒットを打ったことがない。セーフコでのゲームとあわせても、17打数1安打、OPS.118、まさに壊滅的。
http://www.baseball-reference.com/pi/bsplit.cgi?n1=johjike01&year=2008
キャリアスタッツでもクリーブランド相手の酷さは変わらない。打率.194 OPS.491と、酷い。ちなみに、
対デトロイト 打率.185 OPS.485
対ボルチモア 打率.203 OPS.545
対オークランド 打率.248 OPS.617
これらのチーム対策に、城島はまったく役に立たない。
と、いうか、シアトルには全く役にたたないタイプの打者の代表。
http://www.baseball-reference.com/pi/bsplit.cgi?n1=johjike01&year=c
タイムズのベイカーがよそのブログを見てdisappointing "sabermetric teams"なんてコラムを書いているようだが、しっかりしたスカウティングにまったく弱い城島こそ、disappointing "Big-Mouth player"といえる。
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/08/29/the_indians_and_other_bad_sabe.html
ベーカーのリンク先のコラムがdisappointingとして名指ししているチームは、クリーブランド、ワシントン、オークランド、トロント、デトロイト、サンディエゴ、カンザスといったチームのようだ。
シアトルのゲームを対戦相手をアタマに入れて年間通じて追っかけいる人なら、5連敗、7連敗といったシアトルの大きな連敗というものが、どれだけエンゼルス、クリーブランド、オークランド、ボルチモア、トロント、このあたりの特定チームに対する連敗がからんだ連敗か、よーくわかっているはずだ。
2007年は、トロントがらみの4連敗、クリーブランド+トロントがらみの8連敗、デトロイトがらみでの4連敗のあと1勝はさんでオークランドに連敗などで、ポストシーズン進出を断たれた。
2008年も、最初の連敗である4月の4連敗はボルチモア、そのあとの3連敗もボルチモア、そのあとの5連敗はクリーブランド、ほかにもデトロイトがらみの連敗が5連敗、4連敗と2つ、ワシントン3連敗、デトロイトからオークランド連戦での3連敗など、数知れず。
相手投手が右だからといって城島を使っているようでは、チームの再建など、遠い。選手をトレードしたりすることだけがチーム再建策なわけがない。きちんと苦手チームに対する対策を立てないとだめなのだ。
ジェイコブズ・フィールドで城島などを使っている場合ではない。
この記事、試合後に更新予定。
やはり予想通りの結果である。城島4打数ノーヒット、完璧に抑えられた。
これで、プログレッシブ・フィールドでは13打数ノーヒット。セーフコでのゲームとあわせても、21打数1安打。打率・OPSともに.048で、まさに城島をこのカードで使うことは、打線的には自殺行為なのがあらためてわかった。
SCORE
馬鹿捕手さん、リードを自画自賛して喜んだようだが、この日のクリーブランド先発は、メジャー3年目でローテの谷間。今季2勝6敗で、ERA5.95と、ちょっと酷い成績のソワーズ。
対してシアトルのつぎ込んだ投手はヘルナンデス、コーコラン、プッツで、つまり、シアトルは今考えられるベストの投手を全て注ぎ込んだゲームで、城島にしてみればボーナスゲーム、チームは楽勝するのが当然というゲームのはずだ。それがわずか1点差の接戦にしてしまったというのに、馬鹿捕手さんは何を自画自賛したいのか、まったくこの男の脳の構造は不思議でならない。
クリーブランド打線の個人の残塁合計は18LOB(チームLOBではない)、3併殺と、拙攻を繰り返しただけのこと。特にクリーブランド4番ペラルタが2併殺6LOBと、大ブレーキになったことがシアトルに幸いしただけで、シアトルの投手陣がクリーブランドの打者を抑え込んだためとは、とてもいえない。
シアトルの現地メディアすら、自軍がよかったなどという記事など書いてすらいない。そのかわりに、クリーブランドの監督のウェッジがUSA Todayに「今日はもう1本が出なかっただけだね」と語った記事を引用しているくらいなのだ。
http://www.usatoday.com/sports/scores108/108243/MLB798222.htm
''We were one hit away too many times,'' said Indians manager Eric Wedge, whose team lost for the first time since falling 4-3 to the Los Angeles Angels on Aug. 16. ''We definitely had our opportunities.''
またこの試合、クリーブランド打線はシュアに4四球を選んだ一方で、シアトル打線の四球はクレメントの1四球。ほんの一時期だが、来期への希望といえる「打線を繋いで、ローリングしていく意識」は、最近の馬鹿げた「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」によって、すっかり破壊されつつあり、そのうちにまたバッターそれぞれが勝手にバットを振り回すだけの打線に逆戻りすることは、嫌な話だが、確実になった。
クリーブランドは、オークランド、デトロイト、ボルチモア同様に、城島の最も苦手とする対戦相手のひとつだ。
今シーズン、プログレッシブ・フィールド(旧ジェイコブズ・フィールド)では9打数で一度もヒットを打ったことがない。セーフコでのゲームとあわせても、17打数1安打、OPS.118、まさに壊滅的。
http://www.baseball-reference.com/pi/bsplit.cgi?n1=johjike01&year=2008
キャリアスタッツでもクリーブランド相手の酷さは変わらない。打率.194 OPS.491と、酷い。ちなみに、
対デトロイト 打率.185 OPS.485
対ボルチモア 打率.203 OPS.545
対オークランド 打率.248 OPS.617
これらのチーム対策に、城島はまったく役に立たない。
と、いうか、シアトルには全く役にたたないタイプの打者の代表。
http://www.baseball-reference.com/pi/bsplit.cgi?n1=johjike01&year=c
タイムズのベイカーがよそのブログを見てdisappointing "sabermetric teams"なんてコラムを書いているようだが、しっかりしたスカウティングにまったく弱い城島こそ、disappointing "Big-Mouth player"といえる。
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/08/29/the_indians_and_other_bad_sabe.html
ベーカーのリンク先のコラムがdisappointingとして名指ししているチームは、クリーブランド、ワシントン、オークランド、トロント、デトロイト、サンディエゴ、カンザスといったチームのようだ。
シアトルのゲームを対戦相手をアタマに入れて年間通じて追っかけいる人なら、5連敗、7連敗といったシアトルの大きな連敗というものが、どれだけエンゼルス、クリーブランド、オークランド、ボルチモア、トロント、このあたりの特定チームに対する連敗がからんだ連敗か、よーくわかっているはずだ。
2007年は、トロントがらみの4連敗、クリーブランド+トロントがらみの8連敗、デトロイトがらみでの4連敗のあと1勝はさんでオークランドに連敗などで、ポストシーズン進出を断たれた。
2008年も、最初の連敗である4月の4連敗はボルチモア、そのあとの3連敗もボルチモア、そのあとの5連敗はクリーブランド、ほかにもデトロイトがらみの連敗が5連敗、4連敗と2つ、ワシントン3連敗、デトロイトからオークランド連戦での3連敗など、数知れず。
相手投手が右だからといって城島を使っているようでは、チームの再建など、遠い。選手をトレードしたりすることだけがチーム再建策なわけがない。きちんと苦手チームに対する対策を立てないとだめなのだ。
ジェイコブズ・フィールドで城島などを使っている場合ではない。
やはり予想通りの結果である。城島4打数ノーヒット、完璧に抑えられた。
これで、プログレッシブ・フィールドでは13打数ノーヒット。セーフコでのゲームとあわせても、21打数1安打。打率・OPSともに.048で、まさに城島をこのカードで使うことは、打線的には自殺行為なのがあらためてわかった。
SCORE
馬鹿捕手さん、リードを自画自賛して喜んだようだが、この日のクリーブランド先発は、メジャー3年目でローテの谷間。今季2勝6敗で、ERA5.95と、ちょっと酷い成績のソワーズ。
対してシアトルのつぎ込んだ投手はヘルナンデス、コーコラン、プッツで、つまり、シアトルは今考えられるベストの投手を全て注ぎ込んだゲームで、城島にしてみればボーナスゲーム、チームは楽勝するのが当然というゲームのはずだ。それがわずか1点差の接戦にしてしまったというのに、馬鹿捕手さんは何を自画自賛したいのか、まったくこの男の脳の構造は不思議でならない。
クリーブランド打線の個人の残塁合計は18LOB(チームLOBではない)、3併殺と、拙攻を繰り返しただけのこと。特にクリーブランド4番ペラルタが2併殺6LOBと、大ブレーキになったことがシアトルに幸いしただけで、シアトルの投手陣がクリーブランドの打者を抑え込んだためとは、とてもいえない。
シアトルの現地メディアすら、自軍がよかったなどという記事など書いてすらいない。そのかわりに、クリーブランドの監督のウェッジがUSA Todayに「今日はもう1本が出なかっただけだね」と語った記事を引用しているくらいなのだ。
http://www.usatoday.com/sports/scores108/108243/MLB798222.htm
''We were one hit away too many times,'' said Indians manager Eric Wedge, whose team lost for the first time since falling 4-3 to the Los Angeles Angels on Aug. 16. ''We definitely had our opportunities.''
またこの試合、クリーブランド打線はシュアに4四球を選んだ一方で、シアトル打線の四球はクレメントの1四球。ほんの一時期だが、来期への希望といえる「打線を繋いで、ローリングしていく意識」は、最近の馬鹿げた「相手チーム先発依存の捕手決めシステム」によって、すっかり破壊されつつあり、そのうちにまたバッターそれぞれが勝手にバットを振り回すだけの打線に逆戻りすることは、嫌な話だが、確実になった。
damejima at 08:01