シアトル・マリナーズの監督・マネジメント

2015年5月25日、思い切りよく負け続けて球団再建に成功した「5つのチーム」と、無駄な補強と無意味な地区2位を繰り返しつつ、チームをダメにし続けてきた「ひとり負け シアトル・マリナーズ」の差。
2013年9月30日、シアトル・タイムズのスティーブ・ケリー退社、ジェフ・ベイカー異動、そして、マリナーズ監督エリック・ウェッジ退任。
2013年6月2日、GMズレンシックの仕業によるシアトル・マリナーズ 「2013年版 ポジション別 崩壊目録」 (2)投手編
2013年6月2日、GMズレンシックの仕業によるシアトル・マリナーズ 「2013年版 ポジション別 崩壊目録」 (1)チームコンセプト編+野手編
2013年5月27日、日米ファーストでの誤審3題。このところのアンパイアの「雑な判定ぶり」は、もう何らかの対策が必要なレベルにきている。
2012年6月20日、セーフコ・フィールドを狭くすれば優勝できると思っていた脳天気な人々に致命傷を与えたアリゾナ3連戦の大量失点。
2012年5月25日、アックリーのボブルヘッドデーに当のアックリーを先発からはずした理由を聞かれて、「メモし忘れた」と子供だましの言い訳したファン軽視の最高の馬鹿監督、エリック・ウェッジ。
2012年5月14日、打線最悪の低迷チームを自分の責任で作って失敗しておきながら、稀代の1番打者に3番を押し付け、後から「典型的な3番打者ではない」と無礼極まりない発言をするエリック・ウェッジは、即時辞任せよ。
2012年5月4日、エリック・ウェッジの無能さを証明する、選手育成部長ジョン・ファレル流出後のクリーブランド・インディアンス没落。
2012年4月19日、9回表1死満塁、1点ビハインド、左打者ハナハンは絶対にライトには引っ張らず、なおかつ初球から狙ってくる。その理由。
2012年4月13日、左バッターに頼って得点を挙げてこそいるが、打線には決定的な穴があり、右バッターはほぼ全滅、監督の「左右病」には意味がなく、結局勝率につながらないシアトル。
2011年9月16日、球団のドル箱であるヤンキース戦ですら1試合あたり観客2万人を切る事態を招いた無能GMズレンシック。もはや「内側に向かって収縮する白色矮星」のシアトル・マリナーズ。
2011年9月7日、戦略と戦術の責任の違い。
2011年8月27日、予想通り1ヶ月で燃え尽きたズレンシックとエリック・ウェッジ演出による8月の線香花火大会。1ヶ月で擦り切れるのがわかっているドアマットの取り換えみたいな「マンスリー・リサイクル」の馬鹿馬鹿しさ。
2011年8月21日、エリック・ウェッジが2009年にクリーブランド監督をクビになった原因は、2011年シアトルでやってきたチーム運営の問題点の数々とほとんどダブっているという事実。
2011年8月16日、1ヶ月で燃え尽きる線香花火に火をつけ続けているだけ。エリック・ウェッジのなんとも貧しい「独り花火大会」。
2011年8月15日、大きく勢力図が変わりそうな今年のチーム別観客動員数ランキング。同じ観客数減少チームでも、タンパベイの非常に計画的な再建ぶりと比べて、シアトルの無能GMズレンシックのずさんで無計画なチーム運営の破綻は、既に観客にバレバレ。
2011年8月9日、自分の継投ミスで同点になったゲームを、自分から投げ捨ててサヨナラ負けした負け犬エリック・ウェッジの最高に恥ずべき背信行為。
2011年7月26日、無死満塁の押し出しのかかった判定で、球審ボブ・デービッドソンの問題判定に泣かされたアダム・ケネディ。抗議すらしない弱気なエリック・ウェッジ。
2011年7月24日、みずから牙を抜いて相手にさしだしてチームに「負け犬メンタリティ」をたっぷり塗りこめた「負け犬指導者」エリック・ウェッジの「3ボール四球黙認事件」を批判する。
2011年7月24日、GMは「超守備的貧打チーム編成」で、監督は「フルスイング野球」(笑) 貧打と残塁の山が両立する矛盾したフリースインガー野球の末路的満塁ホームラン連打。
2011年7月20日、クロスゲームでしか勝てないのが今のシアトルなのにもかかわらず、あえて「雑な野球」しかやろうとしないエリック・ウェッジの責任。
2011年7月9日、Sam Holbrookのミスジャッジで試合は台無しになったと、語ったエリック・ウェッジは、「気づいた」のか。それとも、「気づかない」のか。
2011年7月2日、監督エリック・ウェッジは無意味な「左右病」でただでさえ低い得点力をさらに低下させて、いったいどこまでダグ・フィスターに迷惑をかければ気がすむのか。
2011年7月1日、「イニング別の打率」からみえてくるシアトルの打撃の「エンジンのかかりの遅さ」、「諦めの早さ」。
2011年6月29日、興奮しやすい性格を抑えこむことでサイ・ヤング賞投手になった選手を、なぜ黄色い酔っ払い軍団を作ってまでして奪三振を煽り立てる必要があるのか。
2011年6月29日、シアトルの目指すべき野球は、「ビールを飲んで騒ぎたいだけのキングスコートに迎合するような野球」ではない。
2011年6月22日、やはり予想どおりだったロジャー・ハンセンとダメ捕手城島の「普通じゃない関係」。日本における「第二の城島問題」に、またしても「異常なコネ」の影。
2011年5月31日、ジャスティン・スモークの逆転3ランで逆転勝ち!ひゃっほおううううううう!!!!
2011年4月17日、ズレンシックの「他画自賛」を笑う。
2011年4月9日、2人の出来損ないのジャック、ジャック・ウィルソンとジャック・ズレンシックに、ファンと監督エリック・ウェッジ、チームメイトへの明確な謝罪を要求する。
2011年4月8日、意味不明の微笑みを浮かべたまま大失敗するタイプの「オトナ」を見分ける。
2011年1月22日、ポジション別 GMズレンシックの「ミスでミスを補う」かのような、泥縄式のこれまでの仕事ぶり。
2010年10月19日、気になるのは、シアトルの新監督に決まった元クリーブランドのEric Wedgeと、2007年からクリーブランドのフロントに入ったKeith Woolnerの関係。
2010年9月21日、ダグアウト前の「捕れるフライ」を、ダグアウトにフライが入るわけでもないのに「ビビッて捕らない」アダム・ムーア。ロジャー・ハンセンのアホ練習がつくりだしたのは、「フライ・イップス」で使い物にならない、ただの臆病者。
2010年9月14日、過去に城島擁護者だったベンチコーチ、ロジャー・ハンセンが現在も続けている無意味な捕手トレーニング手法。マイナーコーチ時代から続けてきた「手抜きのスパルタ方式」でプロスペクトを壊し続けてきた責任を徹底批判する。
2010年8月29日、投手陣を劇的に建て直した「ショーウォルターのオーガスト・マジック」で、ボルチモアが「エンゼルス敵地スイープ」達成。成功しつつある「攻守のアンバランスさからの脱出」。
2010年8月29日、地元紙さえびっくりするボルチモアの8月快進撃。ちょっとした「記録」のかかった今日のボルチモア対エンゼルス第3戦。一方で、監督解任後8勝9敗のシアトルの迷走ぶり。
2010年8月18日、ショーウォルター監督のみせる「父親の走り」の素晴らしさ。
2010年8月9日、オークランド戦で1995年以来15年ぶり10回目のトリプルプレー達成。
2010年8月9日、遅すぎる監督ワカマツ解任。後任をきちんと決めてもいない、この行き当たりばったりな監督交代。目にあまるGMズレンシックの「優柔不断ぶり」
2010年7月31日、あたかもシアトルの誰かさんがこのブログを読んでいるかのような「小太り扇風機ジャスティン・スモーク」のマイナー落ち。ズレンシックの選手編成は、ツギハギだらけの「雪ダルマ式借金補強」で、もはや完全破綻。
2010年7月29日、 稀代の天才イチローにこれほどの見苦しさを我慢しつづけさせるのは、野球史上のひとつの犯罪である。
2010年7月29日、ようやくローランドスミスがDL入り、だそうだ。どうしてこのチームはいつもいつもこうなんだろう。
2010年7月28日、マリナーズにとってイチローは必要かもしれないが、イチローファンにとって、もはやマリナーズは必要ない。
2010年6月9日、先発投手陣のここまでの捕手別防御率(CERA)を確かめ、ここまでの彼らのピッチングを振り返る。
2009年6月8日、ドラフト史上最高額ルーキーのストラスバーグ、デビュー戦でさっそく100マイルのスピードボールを記録。
2010年5月17日、シアトルのアンバランスすぎる現状(1) チーム防御率は3点台でリーグ3位、チーム得点数はリーグ最低。
2010年5月16日、クリフ・リーの「完投敗戦」にみるシアトルのチームマネジメントの責任。プレーヤー配置のアンバランスさが、ゲーム終盤の逆転劇の原因なのは明らか。
2010年5月10日、打撃コーチ解雇についてのいろいろな反応。

May 26, 2015

MLBの今の地区首位チームの顔ぶれがなかなか面白い。

5月25日現在の地区首位6チームのうち、優勝常連チームのカーズとドジャースを除くと、以下に赤色で示した4チームは、過去10年に最低1回は『メジャー最低勝率』を記録した経験をもつ、「つい最近まで目もあてられないほど弱かったチーム」なのである。

地区優勝の常連チームの顔ぶれは、特にア・リーグで一変しつつあるともいえるわけだが、もちろんこうした現象は「偶然」ではない。

5月25日時点のア・リーグ地区首位チーム
タンパベイ・レイズ (2007、2008)
カンザスシティ・ロイヤルズ (2006)
ヒューストン・アストロズ (2012〜2014)

ナ・リーグ
ワシントン・ナショナルズ (2009、2010)
セントルイス・カージナルス
ロサンゼルス・ドジャース

(カッコ内の数字はMLBワースト勝率を喫したシーズン)


MLBドラフトは、不完全なまま放置され続けている日本のドラフトと違って、前年勝率の低かったチームから順に指名する「完全ウェーバー方式」だ。だから、最初に挙げた4チーム(TB、KCR、HOU、WSN)はすべて近年にMLB最低勝率を喫したということは、これらのチームは「最低勝率翌年のドラフトでは、全米1位選手を指名している」という意味になる。

そこで、参考までに「2000年以降、この15年間の全米ドラフトで、全米3位までの指名を行ったチーム」を表にし、さらに「2000年以降に、3回以上、この表に登場するチーム」をピックアップし、色づけしてみた。(出典:Basebal Reference)

これをみると「2000年から2014年までのシーズンに、MLBワースト3位以内の勝率を3度以上喫した経験をもつチーム」が、6球団ほどあることがわかる。
いま地区首位にいる4チーム(TB、KCR、HOU、WSN)と、これも近年躍進がめざましいピッツバーグ・パイレーツ、そして、あいかわらず低迷しているシアトル・マリナーズ(笑)の2球団を加えた、6球団だ。

2000年〜2014年のMLBドラフト上位指名球団

「6球団」をわざわざ色分けして示したことの「意味」は、「これらの6球団が、この15年間のどこかで『連続的なチーム低迷期』を過ごしてきたチームであること」を示すためだ。


その6球団のうちの4球団は、「2015年5月現在、地区首位になるほどのチーム再建
」を達成しているわけだが、 これら6球団はそれぞれの低迷期に、ドラフトの上位指名でどんな新人を獲得してきたのか。ちょっとリストにしてみた。(以下のリストで、赤色は「全米1位指名選手」を意味する)
TB  エヴァン・ロンゴリアデビッド・プライス、BJアップトン(全体2位)、デルモン・ヤングなど
KCR ザック・グレインキー、アレックス・ゴードン、ビリー・バトラー、エリック・ホズマーなど
HOU ジェイソン・カストロ、ジョージ・スプリンガー
WSN ライアン・ジマーマン、スティーブン・ストラスバーグブライス・ハーパー
PIT アンドリュー・マッカチェン、ニール・ウォーカー、ポール・マホーラム
SEA ダスティン・アックリー(笑) (注:アダム・ジョーンズを獲得した「2003年」はシアトルにとっての低迷期ではないので、このリストからは除外)


スティーブン・ストラスバーグとブライス・ハーパーを2年続けて狙い撃ちして獲得し、才能ある彼らの大活躍で今はナ・リーグ東地区王者に輝くようになったワシントン・ナショナルズが、2008年、2009年と全米ワースト勝率を記録したのは、あくまで「巧妙なチーム再建戦略」なのだということが、上の表でよくわかる。
そして今年5月25日時点で地区首位にいる4チーム、TB、KCR、HOU、WSNに、近年地区優勝争いに加わるようになったピッツバーグ・パイレーツをあわせた5チームと、ただひとり取り残されたシアトル・マリナーズの「チーム運営能力の差」は、まさに天と地ほどあるのだ(笑)

これだけを見ても、シアトル・マリナーズというチームが、まぎれもなく「全米ナンバーワンのチーム運営の下手クソなチーム」であり、また、この10年間のシアトルのジェネラル・マネージャーどもが「MLB史上まれにみるほど無能な人間だった」ということがわかるというものだ。


かつて2007年に(=監督マイク・ハーグローブが突然辞任し、ジョン・マクラーレンが引き継いだシーズン)に、それまでの3シーズンずっと地区最下位だったシアトルが珍しく「地区2位」になったことがあったが、日本の無能なファンは長らくこのシーズンを「惜しくも地区優勝を逃した年」などと思っていたものだ。
また、この年の地区優勝を逃した原因は、主に7月の勝率(.500)を思うように伸ばせなかったことにあるのだが、かつてダメ捕手城島が2007年7月に打率2割を下回る酷い打撃成績で地区優勝の可能性のあったチームの足を引っ張ったにもかかわらず、この選手が8月以降にそれなりの打撃成績で帳尻をあわせたことについても、「この年の城島の打撃成績はなかなかよかった」などと思いこんでいる馬鹿なファンがいまだにいる。


まったく馬鹿馬鹿しいにも、ほどがある。

シアトルが2000年代後半の低迷期に「本来やっておかなくてはならなかったこと」はむしろ、かつてナショナルズがやったように「思い切り徹底して負けておく」ことであり、また「GMや監督をクビにすることも含め、チームを一度バラバラに解体して、組織を再編し、人材を育成していく」ことであって、「思い出したようにときどき地区2位になること」などではない。

むしろ、再建を本気で目指すなら、地区2位というような「ハンパなこと」を絶対にしてはいけないのである。

にもかかわらずシアトルは、2000年代後半にダメ捕手城島やリッチー・セクソンのようなダメ選手を補強したり、無駄に地区2位になったりするなどして、根本的なチーム再建にまったく手をつけようとしなかった。


そしてこのダメチームは、
2010年代になってもまた同じようなことをしている。

このチームは、若手育成への転換と自称しながら誰ひとりとして育てることができず、観客減少にビビッて方針を転換し、マイナーの改善にも本気で取り組まず、スタジアムを狭く改造したことでホームランを浴びまくるようになり、その一方で、チーム史そのものだったイチローを無意味に放り出したにもかかわらずフェリックス・ヘルナンデスには大金を与えて抱え込み、気分屋ロビンソン・カノーや、薬漬けネルソン・クルーズ、とっくにスカウティングされきっているオースティン・ジャクソン、引退寸前のリッキー・ウィークスにすら大金を与えて抱え込んで、結局なにも残らず、あっという間にヒューストンに追い抜かれた。もちろん、当然ながらシアトルは当分の間これらの選手たちに約束したサラリー負担に追われることになる。


株式投資でも企業再建でも、はたまた植物の「剪定」でも同じだが、「チームという生き物」の再生方法のひとつは、切るべきでない主枝は残し、無駄な枝をすべて切った上で、「思いきりよく負けて」おいて歩む方向をスッパリ切りかえること、なのだ。

だがシアトル・マリナーズがこの10年やってきたことは、なにもかも「ハンパなことばかり」だ。
運営方針は毎年のように間違った方向に変更され、無駄にちょっとずつトレード補強しては大金を使って失敗し、無能な若手、そしてMLB史に残る無能ジェネラル・マネージャー、ジャック・ズレンシックは常に温存したまま、有能な先発投手ばかり次々に安売りしてきた結果、「失われた10数年」を過ごしたのである。


にもかかわらず、限りなく馬鹿なこの球団は、GMをクビにするどころか、、MLB史に残る大失敗を何度も何度も繰り返してきたGMジャック・ズレンシックと「契約延長」したのである。


まったく呆れ果てたチームだ。


シアトル・マリナーズが、かつてナ・リーグで地区最下位を長年続けてきたヒューストン・アストロズにあっという間に追い抜かれたことを、ブログ主は、感情として「いい気味だ」、「ザマーミロ」と思っているし、また、組織論としてロジカルな意味でも「当然の結果」だと思っている。

damejima at 19:48

October 01, 2013

イチローをシアトルから追い出すための空気を作り上げることに奔走した主な人物のうち、3人が、同じ2013年に相次いで事実上シアトル・マリナーズのもとを去る。このことがいったい何を意味するのかは、まだ何もわからない。
だが、これらの人物の異動が見えない糸で「近い将来に起きる、まだ見えない動き」に繋がっているのは、たぶん間違いないだろうと思っている。


ひとりは、このブログがおおっぴらに「野球音痴の無礼な老人」と呼んできたシアトル・タイムズのコラムニスト、スティーブ・ケリーだ。
シアトル・タイムズの定年が何歳なのかは知らないが、2013年2月、63歳でシアトルタイムズを退職している。最後のコラムは書かないと言っていたらしいが、実際には、ファンに対してこんな悪態をついている。
"The reader comments section, it's a free-for-all," Kelley says. "The level of discourse has become so inane and nasty. And it's not just at the Times, it's ESPN, everywhere - people, anonymous people, take shots at the story, writers, each other. Whatever you've achieved in that story gets drowned out by this chorus of idiots."
Seattle News and Events | Steve Kelley, Seattle Times Sports Columnist, Leaving 'to
どうやらこの人、自分が的外れなコラムばかり書いておいて、それを読んだ一般人から読者コメント欄を使って否定されたり、批判されまくったりすることによほど嫌気がさしていたらしい(笑)ザマーミロとしか、言いようがない。

ちなみに、この人のことは2010年に一度書いたことがあって、この人間の下種な人物像はイチロー追い出し騒動以前からわかっていた。興味があれば読んでみてもらいたい。いかにスティーブ・ケリーが「ケツの穴の小さい人物」か、イヤというほどわかる(笑)
資料記事:Damejima's HARDBALL:2010年9月20日、シアトル・タイムズのスティーブ・ケリーが、"The Tenth Innning"のケン・バーンズと共同監督のリン・ノビックが行った「イチローインタビュー」について当人に取材して書いた記事の、なんとも哀れすぎる中身とタイトル。

また、この人にはこんなユニークな(笑)コラムもある。
What should Mariners do with declining Ichiro? | Steve Kelley | The Seattle Times
このコラムがユニークなのは、記事内容ではなく、「公開された時間」だ。記事の冒頭あたりに
Originally published June 19, 2012 at 8:02 PM
とある。午後8時過ぎに公開されている。

実はこの日、マリナーズは、チェイス・フィールドで午後6時40分開始のゲームの真っ最中で、試合は結局3時間59分かかって午後23時39分に終わっている。
つまり、この野球音痴の俗物は、まだゲームの真っ最中の「午後8時」にシアトル・タイムズのサイトで、いきなり記事を公開しているわけだ。そして重要なことは、記事がアップされたとき、イチローは「2打数2安打」だったことだ(笑)
ケリーじいさんはおそらく、「この日に絶対公開してやる!」と心に決め、あらかじめ記事を書いておき、アップロードするのを手ぐすね引いて待っていたのだろう(笑)なんとも俗物らしいやり方だ(笑)
だが、おじいちゃんが、この日のゲームをまるで見ないで記事のアップロードだけしたために、イチローがヒットを第1打席から続けて2本も打ったことで、せっかく書いたとりとめのない記事の信憑性が無くなってしまい、赤っ恥をかくことになった(笑)残念(笑)


2人目は、シアトル・マリナーズのビートライター、ジェフ・ベイカーだ。新会社でスポーツに関する調査をする、という発表が、9月14日にあった。
ならばシーズン終了など待たず、ブログをスパッと閉鎖するのかと思いきや、9月末段階ではいまだに、ああでもないこうでもないと、貧しい内容のブログを細々書き続けているのだから、ほんと、わけがわからない。
たぶん、ホームランを180本以上も打ちながら目を覆いたくなる得失点差で借金生活という馬鹿野球を披露したシアトル・マリナーズの総括でもやるつもりなんだろうが、もう誰もベイカーにそんなこと期待してない。さっさと去れ。往生際の悪い男だ。
Geoff Baker moves to new enterprise, investigative role in sports | Mariners | The Seattle Times


3人目は、監督エリック・ウェッジ
最近のウェッジがどんな采配ぶりで、どんなことを言っているのか、興味が無いのでさっぱり知らなかったが(まぁ、資料など集めなくても、だいたい想像どおりだろうから、どうでもいい)、シーズン終了を目前にしてウェッジの側からチームを去るとかいう、わけのわからない話が耳に入ってきた。
当初の話では、ウェッジの希望する複数年契約をチームが承認してくれないので辞める、と報道されていた。

ウェッジの辞任理由を聞いて呆れかえったファンは、おそらくとても多かったことだろう。
そりゃそうだ。マリナーズが「再建」と自称するシーズンを、これまで何シーズン過ごしてきたのか、もう忘れるほどの年数が経ったが、スタジアムを狭くしてホームランを200本近くにまで増やしておきながら、一方でチームのシーズン三振数記録と1試合の観客動員数のチーム最低記録を更新するような「馬鹿野球」をやらかして、チームをシーズン90敗させた無能な監督が、あまつさえ「複数年契約を要求する」なんて話は、アタマがおかしいとしか批評しようがない。



そうした世間の辛辣な反応ぶりにウェッジが慌てたのか、それともシアトル・タイムズが慌てたのかは知らないが、「こんどマリナーズ番を外されることになった、ウェッジのお友達のご親切なベイカーさん」が、ウェッジから辞任の真の理由を聞きだしてきたとかいう「体裁」をとって、「ウェッジは、彼が望んだ複数年契約が実現しないから辞める」という既報を否定する記事をわざわざ書いた(笑)
Eric Wedge: I wouldn’t take five-year contract extension from Mariners | Mariners blog | Seattle Times

ベイカーが言うには、「ウェッジの語った辞任の真相」は、複数年契約が実現しなかったことが理由ではなく、「球団とウェッジの方針が違っていること」が原因であり、「ウェッジが本来望んでいるチーム編成の方針は、これこれだ」と、ベイカーはやけに熱心に書いている(笑)

「若手メイン」
「だが、ヴェテランもいて欲しい」
「全盛期の選手も複数年契約で欲しい」

なに、欲張ったこと、言ってんだっつうの(笑)
馬鹿も休み休み言えって。その、どこが「若手中心」なんだよ、ばーか(笑)都合いいことばっか言ってんじゃねぇっての(笑) 大物FA野手も獲ってこいってか? そんな選手、シアトルなんか行くわけねぇし、まかり間違って獲れたとしても、そんときにゃ「若手中心」になるわきゃねぇ。馬鹿かよ。


と、まぁ、言葉は汚いが簡単に言うと
そもそもこの記事、「これまで何年もかかって追求してきたが、これっぽっちも実現しなかったことを、いまだに将来にわたる目標ででもあるかのように書いている」だけなのだ。


軽く記事を読んでしまうと、「ベイカーがウェッジから聞いた、ウェッジのやりたいチーム方針」とか称するものがあって、「ウェッジは若手中心の方針でやっていきたい。なのに、チーム上層部が許してくれない。それはどうなんだ?」という話に聞こえる。

だが、よく読むと、ベイカーの書く「ウェッジのやりたい方針」というのは、とっくにこれまで数シーズンに渡って、GMジャック・ズレンシックと監督エリック・ウェッジの2人が現場で指揮し、スティーブ・ケリー、ジェフ・ベイカー、ラリー・ストーンなどシアトル・タイムズのライター陣が、メディアとして率先して民意を操作するかのような記事で後方支援してきた「2013年までに大失敗を繰り返してチーム方針そのもの」を意味しているのだから、笑うほかない(笑)


まぁ、ジェフ・ベイカーやラリー・ストーンといったシアトル・タイムズのビートライターたちが、過去にどんな記事を書いて、ジャック・ズレンシックとエリック・ウェッジが現在のようなできそこないの野球チームを作るのを支援してきたかを知っていれば、このロジックのループした記事を笑わずにいられないはずだ。

過去数年、彼らはオフシーズンになると、やれプリンス・フィルダーだの、アップトンだの、シアトルが獲れる可能性など100万%ないFA選手の獲得をネタにして、不毛なマスターベーション記事を書いてきた。
だが、フランチャイズプレーヤーのイチローを故意に追い出したシアトル、地元のコアな観客が見離しつつあるシアトル、金の無いシアトル、シーズン90敗してスタンドはガラガラでチーム史上最低観客数を更新したシアトル、選手のプライドより地元の能無し新聞記者のほうを大事にしてきたシアトル、生え抜き選手のほとんどを安売りしたシアトル、もしヒューストンが地区に編入されなかったらダントツ最下位だったシアトルと、契約してくれるような奇特な「全盛期の大物フリーエージェント」など、間違っても、誰ひとり、いるわけがない。
自分を大事にする権利を得たFA選手が、ヴェテラン選手を若い選手の「踏み台」にしたがるシアトル、選手を大事にしないシアトル、カネも人気も無いシアトル、ポストシーズンに出られる可能性のないシアトルと、契約するわけがないのである。


つまり、だ。
「若い選手中心でいきたい。だが、ヴェテランも必要で、できたら全盛期の大物選手を複数年契約で・・・・」なんていう、「欲の皮の突っ張ったクソガキみたいなヘリクツ」は、最初からそもそも「中身のない空論」なのだ。

そもそも、ウェッジが「全盛期にあるヴェテランが必要だ。ぜひ欲しい」なんていう分不相応な主張をするのは、今に始まった話ではない。それはズレンシックやウェッジと、彼らを支持してきたシアトル・タイムズのアホウな記者どもが、これまで主張し続けてきたことのひとつであって、しかも、それが実現する可能性が全くないことは、この数シーズンの惨状によって嫌というほどわかりきっているのである。(たとえばプリンス・フィルダーのような大物FA選手がシアトルと契約するわけがない)
上に挙げた記事は、そうした過去の「失敗に終わったことが明確な自分たちのこれまでの主張」を、それがあたかも「ウェッジが近未来に実現させようとしている、シアトル・マリナーズのための未来ビジョン」ででもあるかのように、ロジックをこねてみせて、その「ウェッジの未来ビジョン」とやらをマリナーズが認めないからウェッジは辞任する、などと、話をこねくりまわしただけのことだ。


今のシアトルの現状で、「ウェッジのやりたい方針」とやらを採用して出来上がるチームなんてものは、「若手に、脇役になってくれるヴェテランと全盛期にあるヴェテランを上手に混ぜた、フレッシュで、なおかつ頼りにもなるチーム」になるわけがない。
できあがるのは、単に「大物FA選手など獲れっこない弱小チームが、しかたなく若手を大量に使いつつ、そこに、どうにか獲ってきた単年契約のヴェテランや、キャリア終盤のヴェテランを加えてシーズンを出発するが、いつのまにか若手が消えてヴェテラン中心になってしまい、そこに雑なプレーしかできない若手が添えられているだけの、わけのわからない、始末に負えないチームができあがる」という不幸な顛末へのプロセスでしかない。

当然、この「エリック・ウェッジ的 大失敗プロセス」は、「若手メインでやろうとして失敗」、「そこにヴェテランを加えて、さらに失敗」、「有力なフリーエージェント選手の獲得にも失敗」という、何段階かの失敗プロセスを経ながら、泥沼の破局へ向けて失態が積み上がっていくことになる。


要するに、上で挙げたジェフ・ベイカーの記事に最初から中身などない。
なぜなら、「今あるシアトル・マリナーズ」は実は、もう既にコンセプト上は『ウェッジのやりたい方針どおりに作ったチーム』になっているからだ。
その「既にエリック・ウェッジ的につくられたチーム」が『とりかえしのつかない失敗作』になっている事実が既にあるにもかかわらず、上で紹介したベイカーの記事では、「監督ウェッジは、『シアトル・マリナーズがオレのチーム方針に沿ってチームを作ろうとしてない。だから辞めるしかない』と言っている」という主旨で記事を書いているのだから、「なに馬鹿なこといってんの」と言うしかない(笑)

ベイカーの記事に書かれた「ウェッジのやりたいチーム編成方針」とか称するものは、現実におし進めようとしてみれば、結局は、どこから手をつけても、どんな道をたどっても、いま、現実に目の前にある「単年契約のヴェテランを中心に、そこにめぼしい若手が添えられているだけの、2013シアトル・マリナーズ」にしか行き着かない。
あたかも「ウェッジの脳内には、将来実現する理想のビジョンがある」みたいな書き方をベイカーがした理由は、単にこれまで実現するはずのないビジョンを掲げて大失敗してきた自分たちの体面を保つためだけのためにジェフ・ベイカーが記事を書いている、それだけのことだ。
だから、記事の内容がまったく辻褄が合わないし、虫のいいことばかり書いている。

いつになったらシアトル・マリナーズの「再建」とやらが始まるのか、早く教えてもらいたいものだ(笑)


ちなみに、ちょっとだけヤンキースについても書く。
「若手中心と称してスタートし、単年契約のヴェテランをとっかえひっかえ踏み台として使っているだけの、ホームラン狙いで三振がやたらと多い、資金に余裕のない球団」が今のシアトル・マリナーズだとして、そんな支離滅裂で中心の無いシアトルと似たようなチーム方針を8月末以降にとりだして、勝率をいたずらに下げ、ポストシーズン進出を取り逃がすところまで行ったのが、2013年終盤のヤンキースであり、ジラルディだったという部分を忘れてはいけない。
このことはよほど肝に銘じておかないと、リベラだけでなく、やがてはジーターもいなくなるヤンキースが、近年マリナーズがやらかしてきたミスの大半を経験することによって、「第二のマリナーズ化」する羽目になる。
八百屋じゃないんだから、単純に若手をスタメンに並べて、チャンスだけ与えておけば、どんな才能の無い若手でも成長するだろう、などと思ったら、大間違いなのだ。

damejima at 04:18

June 03, 2013

GMズレンシックの仕業によるシアトル・マリナーズ 「2013年版 ポジション別 崩壊目録」は、「チームコンセプト+野手編」と「投手編」の2つに分割され、それぞれ必要に応じて改訂を続けている。
投手編 Last Updated : 2014/12/02

チームコンセプト+野手編」はこちら
Damejima's HARDBALL:2013年6月2日、GMズレンシックの仕業によるシアトル・マリナーズ 「2013年版 ポジション別 崩壊目録」 (1)チームコンセプト編+野手編


ズレンシックが放出したピッチャー

ジャロッド・ウオッシュバーン
2006年にFAでエンゼルスから加入。どことなくキーファー・サザーランドに似た風貌の左投手。MLB有数のラン・サポートの少ない投手として当時有名で、2009年7月にトレードされるまで変わらなかった。
主力先発投手3人が揃って城島とのバッテリーを拒否した2009シーズンのシアトルは、7月まで優勝戦線に残れるほど好調だったわけだが、中でもウオッシュバーンは準パーフェクトゲームを含む8勝6敗、防御率2.64。数字もさることながら、投手陣のリーダーとしてチームを鼓舞し続けた。
2009年夏のウオッシュバーンは、地元メディアにひっきりなしにトレードの噂を書きたてられ続ける状態だったにもかかわらず、ごくわずか残されたポストシーズン進出の望みを捨てずに奮闘。2009年7月には「ア・リーグ月間最優秀投手」を受賞している。
ウオッシュバーン自身は常に「トレードは望まない。このチームでやりたい」と公言し続け、シアトルでのプレー続行を望んでいたが、ズレンシックは耳を貸さず、トレード期限となる7月31日に、ルーク・フレンチ他との交換で、当時中地区首位だったデトロイトにトレードしてしまった。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年7月27日、魚釣りの好きな男の父が息子に電話してきて「トレードされたのかい?」と尋ねた。息子は言う。it's not over.「チームはまだ終わってないよ。」そして彼は家族のために魚料理を作った。
投手陣の支柱だったベテラン投手ウオッシュバーンがトレードされたことで、その後シアトル投手陣は総崩れになり、チームにごくわずか残されたプレーオフ進出の望みは断たれた。後にはウオッシュバーンだけでなく、クリス・ジャクバスカス、ブランドン・モローなど、2009シーズンを戦った投手たちも次々と放出された。
ブランドン・モロー
トロント移籍にあたって、モロー自身がシアトルの投手育成の未熟さをメディアで公然と批判。またシアトル時代、不調だったモローに、当時の投手コーチ、リック・アデアが「カーブを多投させてみよう」と提案し、バッテリーとも打ち合わせが済んでいたにもかかわらず、実際のゲームではダメ捕手城島がモローにカーブのサインを「故意に」出さなかったというありえない事件がシアトル地元メディアによって暴露され、シアトルの育成能力の無さがさらに浮き彫りになった。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月22日、「投手コーチ・アデアとの打ち合わせを無視し、モローにカーブのサインを一切出さなかった城島」に関する記録。投手たち自身の「維新」による城島追放劇の舞台裏。
移籍後、モローはトロントのスターターに定着。146.1イニングを投げ、10勝7敗と活躍し、準パーフェクトゲームも達成。シアトルが開花させることのできなかった実力の程を示した。
クリフ・リー
フィラデルフィアからGMズレンシックが複雑なトレードに相乗りする形で獲得。春先に調子が上がらないフェリックス・ヘルナンデスのかわりに、2010年夏までエースとしてチームを支えた。
だが、2010年7月のフラッグシップトレードで、ズレンシックが、こともあろうに同地区ライバルであるテキサスへ、マーク・ロウとともに放出。シアトルは、前年2009年の同じ7月にウオッシュバーンを放出して投手陣の精神的な支柱を失った事件に続き、2年続けて投手陣の支柱を失うハメになり、一方のテキサスはワールドシリーズを戦う大黒柱を得た。その後クリフ・リーは、2010年ワールドシリーズ終了後、5年総額1億2000万ドルの大型契約でフィラデルフィアへ戻った。クリフ・リー放出で得たスモークは、後に未熟なフリー・スインガーであることが判明した。
ダグ・フィスター
ズレンシック就任前からシアトルにいた生え抜き。ズレンシックによる2009年7月ウオッシュバーン放出、2010年7月クリフ・リー放出に続き、2011年7月デビッド・ポーリーとともにデトロイトに出された。移籍先のデトロイトで、あの剛腕バーランダーに続く先発の柱として大活躍し、2012年にはワールドシリーズ(vs SFG)でも先発した。2014年からナショナルズに移籍、ここでもローテ投手の一角として16勝6敗、ERA2.41のハイグレードな成績を挙げ、2014ナ・リーグサイヤング投票8位に輝いた。
フィスター放出の一方でシアトルが獲得したのは、キャスパー・ウェルズ、チャーリー・ファーブッシュ、チャンス・ラフィンなどだが、誰ひとり者になってなどいない。このトレードが「球団史に残る最悪トレードのひとつ」であることなど、言うまでもない。
マイケル・ピネダ
2005年にドラフト外契約した生え抜きで、2011年に鮮烈な先発デビューを飾った。最初の3か月の被打率は約2割で、ただならぬ将来性を漂わせたが、シーズン最期に失速。結果的に言えば、故障を抱えたまま投げていた。
2012年1月、ズレンシックはこのピネダを、モンテーロ、ノエシなどとのトレードでヤンキースに放出。故障が癒えず、なかなか戦列に復帰できなかったが、2014年スプリングトレーニングで復活。ズレンシックの無能さが浮き彫りになったトレードのひとつ。
ジェイソン・バルガス
2008年12月、GMズレンシックが三角トレードでメッツから獲得。本来「チェンジアップ主体で投げる投手」だが、常にキロスや城島といった「彼特有のピッチングスタイルを理解できないキャッチャー」とばかりバッテリーを組まされ、当初は成績が伸び悩んだ。
だが、彼の才能にフタをしていた城島が日本に去った後、バルガスの実力の片鱗が発揮され始め、2010年は6月までに14登板して、91.1イニングを投げ6勝2敗、防御率2.66。60もの三振を奪った一方、四球は23しか与えなかった。たしか、この時期のア・リーグWHIPランキングにダグ・フィスターとともに名前を連ねていたはず。残念ながらシーズン終盤には多投からくる疲労などで成績を崩した。
復調と飛躍が期待されたが、自分で始めた若手路線をみずから放棄して打線テコ入れをはかろうとするズレンシックが、バルガスを同地区アナハイムにケンドリー・モラレスとのトレードで放出。フィスターに続くバルガスの放出により、ズレンシックはシアトルGM就任時にチームに在籍していた「ヘルナンデス以外の先発投手の全員」を放出したことになった。バルガスはLAA移籍後、2013年5月、月間最優秀投手賞を受賞した。
2013年11月にカンザスシティと4年3200万ドルで契約。2014年ワールドシリーズを経験した。
カルロス・シルバ
バベシ時代の2007年12月に、4年4400万ドルで獲得したが、当時の正捕手城島とまるで息があわなかったこともあり、ずっとお荷物と思われていた。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年6月19日、移籍後にストレートを投げる割合が83.1%から55.7%に突然下がり、シカゴ・カブスで別人になったカルロス・シルバの不可思議な変身。
GMズレンシックは2009年12月になって、何を思ったのか、シルバに600万ドルもの大金をそえ、シルバをカブスへ放出。かわりに問題児ミルトン・ブラッドリーを獲得するというギャンブル的トレードを断行した。
そのシルバが移籍先で開幕8連勝を記録する一方、ブラッドリーは数々の事件を起こした後に、ロサンゼルスで暴行事件で逮捕された。問題児を放出できただけでなく600万ドルの現金も得たカブスがトレードに成功した一方で、故意に問題児を抱え込んでコントロールできなかったズレンシックとシアトルは、暗黒の貧乏くじを引いた。
ショーン・ケリー
2007年ドラフト13位。この投手をズレンシックが外部からトレードで獲得してきたと思っている人が多いが、れっきとしたシアトルの生え抜き。だが、ズレンシックが獲得してきた投手ではない。
投手を見る目が全くない無能GMズレンシックが2013年2月ヤンキースに放出。ヤンキースで勝ちゲームのセットアッパーとして活躍。ショーン・ケリーのトレードもズレンシックの負けが確定。

ズレンシックが獲得したピッチャー
イアン・スネル
2009年7月末にGMズレンシックが、ジェフ・クレメントなど4人との交換で、ジャック・ウィルソンとともに獲得。どこにもいいところが見られないまま、2010年戦力外。
ルーク・フレンチ
2009年7月ウォッシュバーンを放出したトレードで、ズレンシックがデトロイトから獲得。2シーズンプレーし、ERA6.63、4.83。2010年10月を最後にメジャーのゲームに出ておらず、まったく使い物にならなかった。2011年8月DFA。
ブレイク・ベバン
2010年7月クリフ・リー放出トレードでテキサスから獲得。2007年テキサスのドラフト1位指名選手。クリフ・リー放出で先発が足りなくなったシアトルは、ベバンを「クリフ・リーがいなくても先発は足りている」とでも言いたげに言い訳がましく「ニワカ仕立ての先発」として起用した。
だが、3シーズン通算のERAは4.67と、とても先発投手としてやっていける能力はなく、2013年のWHIPが1.694と成績は壊滅的。やむなくリリーフに転向させるもどうにもならず、マイナー落ちさせたが、タコマでもWHIP1.521の惨状。にもかかわらずズレンシックは、この選手に2014年の1年契約を与えた。2014年オフにFA、アリゾナとマイナー契約。
ジョシュ・ルーク
2010年7月のクリフ・リーのトレードでテキサスから獲得してきた選手のひとり。過去にレイプで告発されているが、軽犯罪を認めることによって告発をまぬがれたらしい。この危ない投手を安易に獲得してきた責任者のひとり、スカウト・マネージャーCarmen Fuscoは2010年9月にクビになっている。いわゆる「トカゲの尻尾切り」だが、このことは日本ではほとんど知られていない。
チャーリー・ファーブッシュ
2011年7月フィスターとのトレードで獲得。フィスターのトレードが失敗でないことを主張したいチーム側は、このファーブッシュをしつこく先発投手として起用し続けたが、1年目は3勝7敗と、フィスターのトレードが大失態だったことが明白になっただけの結果に終わる。結局セットアッパーに転向。
チャンス・ラフィン
2011年7月フィスターとのトレードで獲得。同年WHIP1.571という酷い成績を残した。その後の消息は不明。フィスターのトレードがGMズレンシックの大失態だったことの証明となった選手のひとり。
ヘクター・ノエシ
2012年1月ズレンシックによるマイケル・ピネダとのトレードで、ヤンキースから獲得。フィスターで獲得したファーブッシュと同様、ピネダのトレードが失敗でないと主張したいがために、チーム側は、ファーブッシュと同様、このノエシも2012シーズンに無理矢理先発として起用し続けたが、ERA5.82、2勝12敗という「宇宙の破滅的成績」に終わった。「打てない、守れないモンテーロ」ともども、ピネダのトレードが大失敗だったことの証明となる選手のひとり。2013年マイナー落ちするが、マイナーでもERAは5.83。使い物にならないまま、2014年4月テキサスに移籍。
スティーブン・デラバー
2011年にFA選手として契約。翌2012年にシアトルでWHIP0.927という、ちょっと驚異的な数字を残しつつあったにもかかわらず、なんと2012年7月に外野手エリック・テムズとのトレードで放出。ズレンシックという人物が、自分は数字に強いというフリをし続けているにもかかわらず、実は数字に非常に疎いことがモロバレになったトレード。
デラバーは移籍先のトロントで活躍し、2013年オールスターに34番目の選手として出場。一方のテムズは2013年6月にDFAとなり、デラバーのトレードもズレンシックの負けが確定。
ダニー・ハルツェン
2011年シアトルのドラフト1位(全体2位)。ダスティン・アックリーと同じヴァージニア大学の出身。大学時代からかなり奇妙なフォームで投げていたピッチャーだが、2011年のMLB入りからわずか2年で肩を故障。手術が必要なレベルの重い怪我だった。マリナーズは「フォームに問題があるのはわかっていたが、時期を見てフォームを修正するつもりだった」などと、後づけで言い訳がましいコメントを出した。2014年も早々に怪我でリタイア。


クローザーの異動

JJプッツ
就任早々のズレンシックが2008年12月に行った三角トレードで、メッツに放出。シアトルはフランクリン・グティエレス、ジェイソン・バルガスなどを獲得。
デイビッド・アーズマ
2009年1月ズレンシックがボストンから獲得。クローザーに転向して38セーブ、十分すぎるほどの活躍だった。だが、一転して2010年はストレート一辺倒の単調なピッチングに固執し始めて、成績が低迷。2011年は故障を理由に一度も登板しなかったが、この見込み違いの投手にシアトルは450万ドルも払った。
ズレンシックはトレードを画策したが、うまくいかず、ズルズルと残留し続けた後、FAにさせてしまった。このため、シアトルはアーズマを「トレードの駒」として活用する機会を失った。これは明らかにGMの大失態。
ブランドン・リーグ
2009年12月、先発ブランドン・モローとのトレードでトロントから獲得。何年も活躍できる価値ある先発投手と、どこにでもいるブルペン投手のトレードをWIN-WINだなんて言い張るのは馬鹿馬鹿しい与太話でしかないが、モローの放出が大失態でないことを隠したい人間が、日本でもアメリカでもそういう嘘八百の与太話を主張した。だがそういう人間たちはやがて、トロントでのモローの活躍でやがて沈黙。だいたい、ブランドン・リーグがクローザーとしてマトモに機能したのは、不調のアーズマにかわり37セーブ挙げた2011年だけでしかない。2012シーズン途中にドジャースに移籍して、しばらくクローザーを務めたものの、あまりの失点ゲームの多さに2013シーズン途中でクローザーをクビにされ、その後チームは優勝したが、ポストシーズンのロスターから外される憂き目を見た。
トム・ウィルヘルムセン
2010年3月ミルウォーキーからFAで獲得。そもそもこの投手を発掘したのはミルウォーキー時代のズレンシック。WHIPが1.000を切っているだけに、成績にケチをつけるほどではないが、2009年のアーズマ、2011年のリーグと同じレベルの安定感があるわけではない。やがて消費されて終わり、だろう。



もちろん、もっとたくさんのダメ選手をズレンシックは獲得してきたわけだが、書いていて疲れてきたので、もう止める。馬鹿馬鹿しくて話にならない(笑)


2011年のこの記事でも書いたことだが
念のため、もう一度書いておこう。

ベースボールはGMのオモチャではない。
ファンのためのものだ。


damejima at 08:30
かつて同種の記事を書いた。2011年1月、そして2013年6月だ。
月日が過ぎ、変われた人も、変わりたいのに何も変われない人もいる。
Damejima's HARDBALL:2011年1月22日、ポジション別 GMズレンシックの「ミスでミスを補う」かのような、泥縄式のこれまでの仕事ぶり。

正直、最近のマリナーズに興味など、全くない。ゲーム自体見ないし、見たいとも思わない。
だが、このチームがその後どうなったか、後世の事情のわからない人たちのための情報は必要だろうから、そのためだけに情報を集めて2011年のこの古い記事を更新し、資料として残しておくことだけはする。
この「常に道を踏み外し続けた常識の無いチーム」が犯し続けてきたチームマネジメントの壊滅的な失策の数々は、ポジションごとの選手推移を示すことでより具体的に見えるはずだ。
「守備重視」。それと矛盾する「先発投手セール」。先発投手を売って得た「若手重視」。「イチローバッシング」。「球場改修」。若手重視を放棄した「ベテラン回帰」。どれもこれも不合理な戦略ばかり。そして、あまりに無礼過ぎる言動の数々。どの策略をとっても、成功していないどころか、MLB始まって以来の壊滅的な失敗に終わっているのは誰の目にも明らかだ。


以下、まずジャック・ズレンシックのGM就任以降の「チームコンセプトの度重なる変更と放棄の歴史」をまとめ、次に、ポジション別プレーヤーの推移をメモとして残す。
以下の「あまりにもずさんな選手獲得履歴の数々」を読めば、このGMには「ちょっとおかしいとしか思えない、この人にしかない特有の病的な行動パターン」があることがわかるはずだ。例えば、「そのポジションに既に別の選手が在籍しているにもかかわらず、さらに、同じタイプ、同じ守備位置の選手を獲得してきてしまい、選手がダブってしまう」という、ちょっと「病的な癖」が、ズレンシックにはある。
簡単にいえば、この人物は、野球のジェネラル・マネージャーなのではなくて、自分の好きなオモチャだけ収集して机の上に並べたがる、単なる「コレクター」に過ぎない。「コレクター」は、自分の好きなものを収集したがるから、たとえ収集物がダブろうと、気にしないのである。


「守備重視」戦略選手編成は打撃壊滅によって破綻
ジャック・ズレンシックがGM就任以降コレクションしてきた選手のパターンのひとつは、ジャック・ウィルソン、ブレンダン・ライアン、フランクリン・グティエレスなどでわかる通り、「貧打の守備専用野手」だ。
この「守備専用選手コレクション」に始まった「守備重視」という奇想天外なチームコンセプトは、シアトル・マリナーズにMLB創設以来というレベルの「打線壊滅」をもたらし続け、シアトル・マリナーズは実質メジャーレベルのチームではなくなった。
にもかかわらず、チーム戦略の破滅的失敗が続いていることを認めたがらないシアトル・マリナーズは、見せかけだけの戦略を、しかもコロコロと変え続け、しかもそのすべてに大破綻を繰り返して、迷走につぐ迷走をし続けて、現在に至っている。

「守備重視」の放棄を意味する「先発投手セール」と、
先発投手セール失敗の責任逃れのための「若手重視」

誰がどうみても、広いセーフコフィールドでは、「優れた先発投手」、特に、ダグ・フィスターのような「ゴロアウトをとるのが得意なグラウンドボール・ピッチャー」は、チーム戦略の要となるキー・プレーヤーであるはずであり、実際、2000年代末には、イチローの存在と先発投手陣の優秀さがシアトル・マリナーズの唯一無二の財産だった。
だが、ズレンシックが無意味な「先発投手セール」をやり続けたことにより、チームは守備重視どころか、むしろ、守りの要であるはずの先発投手陣を自らの手で再起不能なまでに壊滅させていった。
ズレンシックは、彼がシアトルGM就任前から在籍していた主力先発投手のほとんど全てを放出したが、そのトレード条件はまるで釣り合わない破格の条件下での「安売り」であり、しかも、トレード相手は往々にして同地区ライバルチームだったから、結果的にライバルを利して、自軍には大損害を与え続けた。
こうした「先発投手の安売りトレード」が失敗の連続に終わり続けた結果、マリナーズのロスターには、「打てるわけではないが、かといって、守備がうまいわけでもない。ただ『若いというだけ』の選手」が大量にコレクションされていった。
だがそれでもシアトル・マリナーズは、GMの不始末の連続をなんとか誤魔化そうと、「若手重視」という「まやかしの戦略」を打ち出した。

苦しまぎれの「若手重視」。イチローに全ての責任をかぶせようとした卑怯極まりないシアトル
ズレンシックの「先発投手安売りセール」のせいで、マリナーズのロスターには「メジャーレベルではない、ただ若いだけの選手」が大量コレクションされるという不合理きわまりない現象が出現した。
しかし、それらの使えない若い選手たちの集団が、「自らの犯した不手際のなによりの証拠だという事実」を認めたくないズレンシックと飼い犬監督エリック・ウェッジ、シアトル・マリナーズ、彼らを支持するシアトル地元メディアは、不良在庫の若手を苦しまぎれにスタメンに並べただけの若いチームを称して、まるでそれが「シアトルを若手中心のチームに変えるための、新たな成長戦略」ででもあるかのように地元メディアとブロガーを使って吹聴しはじめた。
チームは、この「みせかけだけの、実は廃品のかたまりの若手重視チーム」をマネジメントの失敗と受け取られないようにするために、やがて地元メディアやブロガーと結託して、昔ながらの地元ファン感情を逆撫でまでして、レジェンドでありフランチャイズプレーヤーでもあるイチローに、選手適性を無視した役割を、それも不調期にすら繰り返し押し付け続け、さらにはチーム運営の不手際の責任をイチローに押し付けるような言動を繰り返した挙句、最後はチームから追い出した。
その一方でズレンシックは、明らかに衰え始めたフェリックス・ヘルナンデスと無謀な長期大型契約を結んだが、もともとヘルナンデスに観客動員力などあるわけもなく、セーフコの観客動員数が減少に向かっただけでなく、客層の決定的な質的低下をも招いた。

「若手重視」の放棄と、ヴェテラン路線再開
相手チームを利しただけに終わった「球場改修」の大失敗

GMと地元メディアの度重なる大失態をごまかすだけのために、若い選手を並べただけの野球チームがただ試合をやって負け続けるだけという、不毛きわまりないチーム運営が馬脚をあらわすのに、もちろん時間はかからなかった。
何の育成もされないまま、ただ試合に出され、監督ウェッジにフルスイングをそそのかされているだけの技術不足の若手選手たちの打撃はやがて低迷し、シアトルの打撃成績は底辺を這いずりまわった。何の特徴もない未熟な選手たちが、ただただバットを強振して、負け続けるだけのシアトル野球のつまらなさに、当然ながら観客の足はスタジアムから遠のいた。
すると、無責任さの権化ジャック・ズレンシックは、「守備重視戦略」を放棄したときと同じように、「若手重視戦略」すら放棄し、チームの中心にベテランを導入し始めた。
ズレンシックはさらにセーフコフィールドを狭く改造することで、あまりにも貧しいチーム打撃をホームラン量産で改善するという「奇策」にうって出た。
だが、結局シアトルの貧打にはなんの変化も見られず、対戦相手のホームランや長打だけが増加し、セーフコ改修は「宇宙レベルの大失敗」に終わった。

標榜した「若手重視路線」の選手を、ほぼ総入れ替え
「ホーム改修」の大失敗と重度の守備崩壊

打撃力アップをもくろんで無理をして獲得してきたマイク・モースや、イバニェスの「消耗ぶり」が象徴するように、ヴェテラン路線への転換にしても、しょせんGMの延命のためのカンフル剤でしかなく、その効果は非常に短期で消滅した。
2013年初夏、過去の数シーズンと同じように、クリーブランド戦で惨めなサヨナラ負け3試合を含むスイープを食らい、その後、連敗していくワンパターンな展開で、シーズンが5月には終了するという「いつもどおりの展開」に、何の変化もない。2013シーズンも、ズレンシックのミスの連続によるマリナーズの「弱体化」があたかもイチローのせいででもあるかのような「嘘八百」を主張し続けていたシアトル・マリナーズとシアトル地元メディアのぶざまな姿だけが晒され続けた。
チームはやがて、かつて若手育成のためと称して「イチロー外し」に利用したアクリー、モンテーロ、スモークらの大成を諦め、さらにブレンダン・ライアンのスタメン維持も諦めて、これらの選手に変わるプレーヤーとして、さらなる若いフランクリン、ミラーをメジャーに投入するが、これらの選手の守備がまるでダメなことが明確になり、大失態を続けてきたGMズレンシックが、あれだけ失態を繰り返しながらも人目憚らずに大言壮語してきた「マイナーの充実」すら、「すべてのカード」を使い果たし、マイナーすら空っぽになって全てが終了した。

イチロー追い出しに加担した人物たちの「退場処分」と
無能すぎたGMズレンシック時代の終焉

2013年には、イチロー追い出しに加担した地元紙シアトル・タイムズのスティーブ・ケリー(退社)、ジェフ・ベイカー(異動)が去り、さらにズレンシックのお気に入りの、監督ウェッジ、ブレンダン・ライアン(トレード)、フランクリン・グティエレス(契約延長オプションを破棄しFA)がいなくなって、「無能なくせにプライドだけは高い人間が跳梁跋扈してきたシアトル・マリナーズのあまりに無能なズレンシック時代」は実質終焉した
Damejima's HARDBALL:2013年9月30日、シアトル・タイムズのスティーブ・ケリー退社、ジェフ・ベイカー異動、そして、マリナーズ監督エリック・ウェッジ退任。


ファースト

マイク・スウィニー
2009年1月、GMズレンシックがオークランドから獲得。イチローがマリアーノ・リベラからサヨナラ2ランを打ったゲームで、リベラから値千金のツーベースを打ってイチローに繋いだ場面は忘れがたいハイライト。間違いなく頼れる男だったが、残念なことに腰痛の持病があり、たびたび試合を休んだ。2010シーズンは、スウィニーとグリフィー、2人のDH要員がベンチにいたため中継ぎ投手のロスター枠がひとつ足りず、疲労でブルペンが崩壊する結果を招いた。もちろんそれは選手の責任ではなく、そういう歪な選手編成にしたGMズレンシックの責任だ。2010シーズン途中にフィラデルフィアへ移籍。幸せなNLDSを経験して引退。
ケイシー・コッチマン
2010年1月、ズレンシックがビル・ホール他との交換でボストンから獲得。2010年に125試合も出場させてもらったにもかかわらず、打率.217と惨憺たる打撃成績。逆にいえばチームは、これだけ酷い打撃成績を放置してコッチマンを起用し続けたわけで、2008年に打率2割に終わった城島を起用し続けたのと似たミスを、シアトルは犯した。
ちなみに彼を守備の名手とする人が多いが、それは誤解でしかない。この一塁手は、配球がどんなコースだろうと、打者がプルヒッターであろうとなかろうと、常に「ライン際」しか守らないから、1、2塁間の強いゴロは大半を見送るだけで、手を出さない。だから、どれもヒットになってしまい、コッチマンのエラーにならなかった、それだけのことだ。彼の守備は単なる手抜きで、けしてマーク・テシェイラ級の名一塁手だったわけではない。
ラッセル・ブラニヤン
2010年6月、グリフィー引退とスウィニーの腰痛で欠けた主軸の穴を補う形で、ズレンシックがクリーブランドから獲得。だが、ブラニヤンは、スウィニーと同様の腰痛持ちであり、「腰痛持ち選手のフォローのために腰痛持ちの選手を獲得してくる」という、意味のわからないトレードだった。2010年シーズン終了後、シアトルはブラニヤンとは契約せず、FA。2013年を無所属で過ごした後、メキシカン・リーグでプレーしている。
ジャスティン・スモーク
ただでさえ一塁手がダブついていた2010年7月に、ズレンシックがクリフ・リーとの交換でテキサスから獲得してきたプロスペクト。一塁しか守れないにもかかわらず、打てない。いちおうスイッチヒッターだが、左投手が全く打てないため、スイッチである打撃メリットはまるでない。
クリフ・リーがトレード先のテキサスでワールド・シリーズ第1戦の先発に登場する活躍を見せた一方で、スモークはシアトルに来た2010年夏、大振りばかりで空振り三振が多く、打撃不振から一時マイナー落ちした。シーズン終盤復帰するが、2011年以降も打撃が大成する気配はまったくなく、2013年にもマイナー落ち。2014年オフにはウェイバーにかけられてトロントにクレームされ、シアトルを去った。移籍後はトロントのレギュラー。


セカンド

ホセ・ロペス

ズレンシック就任前からいた生え抜き。セーフコでは不利な右打者だ。ズレンシックが2010年にフィギンズを獲得したため、セカンドを守りたいフィギンズの主張を優先したシアトルは、ロペスをサードにコンバートした。セカンド守備では不安があったロペスだが、サードではなかなかシュアな守備をみせ、周囲を驚かせた。2010年オフ、コロラドへ放出。
シアトル在籍終盤のロペスは、グリフィーのシーズン途中での突然の引退、スウィニーの腰痛による欠場などで、主軸打者がいない非常事態の中で4番を「打たされた」が、彼に4番は荷が重すぎて打撃低迷を招いた。そもそも本来は、GMズレンシックが主砲を補充すべきだった。後に日本のプロ野球巨人などで活躍。
ショーン・フィギンズ
もともとエンゼルスではユーティリティ扱いで、さまざまなポジションを守った。にもかかわらずGMズレンシックは、4年3600万ドルもの大金、18位のドラフト指名権を同地区ライバルに明け渡してまで獲得し、さらにセカンドを守っていたロペスをサードにコンバートし、「2番セカンド、フィギンズ」にこだわり続けた。
だがフィギンズのセカンド守備は、大事な場面のダブルプレーのミス、ポップフライの深追いなどによる落球など、ポカが非常に多く、期待はずれに終わる。加えて、打撃も惨憺たる成績で、いちおう「スイッチヒッター」だが、実際には左打席はまったく使い物にならなかった。
2010年7月23日ボストン戦で、レフトのソーンダースのセカンド返球がそれたのを二塁手フィギンスが漫然と見送ったことに、当時の監督ワカマツが激怒。フィギンスに懲罰代打を送ったことで、テレビ放映中にもかかわらず両者がベンチ内でつかみ合いをする事態に発展した。その後フィギンズはチームに謝罪せず、またチームも彼を処分しなかった。結局シアトルは契約を残したまま2012年11月に解雇。だが、サラリー支払いはいまだに終わっていない。2013年3月にマイアミとマイナー契約。後に解雇。
ブレンダン・ライアン
ズレンシックの「守備重視戦略」とやらが破綻しつつあった2010年オフ、同じショートにまったく同タイプのジャック・ウィルソンがいて、ショートがダブるのがわかりきっているにもかかわらず、セントルイスから獲得した選手。ジャック・ウィルソンとポジションがかぶったライアンは、トレード当初だけセカンドを守った。ライアンの守備は、MLBトップクラスの守備評価がある一方で、ここぞという場面での単純ミスも目立つ。
問題は打撃の酷さだ。ほとんどのシーズン、2割ちょっとの打率しかない。ジャック・ウィルソン移籍後、本職のショートに戻ってスタメン定着したが、打てないことには変わりなく、2013年スタメン落ち。つまり、この選手は単に、守備だけが突出した選手であり、本当はメジャーでやっていける選手ではないということ。2013年9月ヤンキースにトレードされたが、打てない守備専門選手という位置づけに変わりはなく、2015年放出。
アダム・ケネディ
2010年冬のシアトルはやたらと「守備系内野手」を貯め込み、守備位置がかぶりまくっていた。2010年冬にGMズレンシックが獲得してきたケネディもそのひとりだ。
本職はセカンドだが、それ以外に、ファースト、サードも守った。2011年にライアンがショートの守備位置をジャック・ウィルソンから奪った後、セカンドはウィルソン、ケネディなどが、かわるがわる守った。2011年オフにFA。2012年ドジャースで引退。
ダスティン・アクリー
2009年ドラフト1位(全体2位)。シアトルが、打てない若手をスタメンにズラリと並べて貧打に泣くチームになった元凶のひとり。ズレンシックの
「まやかしの若手重視戦略」のもとで、アクリーも十分な育成期間を経てないにもかかわらず、2011年に早くもメジャーデビューさせた。
マリナーズはアクリーを「イチローにとってかわるスター候補」にしようとしたため、アクリーをメジャーデビュー以降に出場した300試合の約3分の1で、かつて「イチローの定位置」だった「1番打者」として出場させた。
だが、そうしたマリナーズの「もくろみ」は完全に失敗に終わる。打てないアクリーは、153ゲームもの出場機会をもらったメジャー2年目に打率.226と失速。さらに3年目の2013年は打率をさらに下げ、マイナー落ち。後に、外野手にコンバートされ、セカンドを守ることはなくなった。後にセカンドのポジションはニック・フランクリンを経て、ロビンソン・カノーのものになった。
アクリー、スモーク、モンテーロは、いまやむしろシアトルのチームマネジメントの「失態の象徴」である
ニック・フランクリン
2009年ドラフト1位(全体27位)。期待のプロスペクトとの触れ込みで、マイナーで育てられていたが、アクリーがセカンド失格の烙印を押されて外野手にコンバートされたことで、2013年5月以降にメジャーのセカンドの位置をあてがわれた。当初は華々しい打撃成績にチームは糠喜びしたが、7月2割、8月に1割と、打率は一気に低下。それだけでなく、守備の要であるセカンドとして、おびただしい数のエラーを犯すヘボ・プレーヤーであることが判明。
ロビンソン・カノー
総額2億4000万ドルの10年契約という超高額で獲得。1年目の2014年にそれまでの5シーズンに25本以上放っていたホームランが14本まで減少したのを皮切りに、翌2015年は、メジャー昇格以降初めて三振数が100を超え、打率3割も途切れ、盗塁数自己ワースト、セカンドの守備評価も著しく下がるなど、あらゆる指標で低下をみせ、これからの長い契約に暗澹たる影を落としている。

サード

ホセ・ロペス
ズレンシック就任前からの生え抜き選手。2009年シーズン後にズレンシックが獲得したフィギンズをセカンドにねじこんだため、サードへコンバート。予想に反し、セカンド時代よりシュアな守備をみせた。
上にも書いたが、もし当時ズレンシックが頼れる主軸打者をきちんと補強していれば、なにもロペスにまだ荷の重すぎる4番を打たせ続けるようなこともなかったはず。2010年シーズンの主軸打者不在は、ロペスだけの責任ではない。主軸打者をきちんと用意するのはGMの仕事。
ショーン・フィギンズ
セカンド守備に同意して入団し、ロペスをサードに追いやったクセに、2011年になるど、こんどはサード守備を主張して、再度ロペスの守備位置を奪った。しかし、81ゲームに出場して打率.188。アクリーのおまけとして入団したカイル・シーガーにポジションを奪われた挙句、最後は契約期間を残したままシアトルをクビになった。
カイル・シーガー
期待されずに入団。ドラフト1位アクリーの、ヴァージニア大学時代のチームメイトで、当初アクリーの話し相手くらいに思われていたが、結果的に3番サードに定着。当然ながら、ズレンシックがシーガーの将来性を確信して獲得したわけではない。
ヴィニー・カトリカラ
2009年ドラフト10位。マリナーズは、ヴェテランピッチャー、ジェレミー・ボンダーマンをロスター入りさせる、ただそれだけのために、カトリカラをDFAした。(オークランドがクレーム)「若手路線」が聞いてあきれる話だ。


ショート

ユニスキー・ベタンコート

ズレンシック就任前からいた選手。ちなみに、入団当時ショートを守っていたBALのアダム・ジョーンズが外野手に転向したのは、このベタンコートを獲得したため。外野にコンバートされたジョーンズがその後、センターの名手としてゴールドグラブを獲得するようになったのだから、人生わからない。もちろん若手を大成させる能力などないマリナーズは、ジョーンズをボルチモアに放出するという大失策をしでかした。
ベタンコートはキューバ出身のラテン系気質が災いしてか、欠点と長所が両方現れる凹凸の激しいプレーヤーだ。守備のポカや、打撃での併殺打の多さ、早打ちなど、プレーに粗さがある反面、シアトル時代の彼は、9番打者として1番イチローに繋ぐバッティングで多大な貢献を果たした。セーフコでは活躍しにくい右打者として、十分な打撃成績を残してもいる。
GMズレンシックは、その愛すべき悪童ベタンコートを2009年7月に、マイナー選手2人との交換でカンザスシティに放出。移籍後のベタンコートは2010年カンザスシティでチーム最多となる16本塁打・78打点を記録した。2011年はサイ・ヤング賞投手ザック・グレインキーとともに、ミルウォーキーへ移籍。2014年からオリックスでプレー。
ロニー・セデーニョ
2009年1月28日、GMズレンシックがカブスから投手ギャレット・オルソンとともに獲得。だが、わずか半年後、2009年7月末、ズレンシックはジャック・ウィルソン、イアン・スネルを獲得するために、セデーニョをジェフ・クレメントなどとともにピッツバーグに放出した。
移籍後2010年のセデーニョは、139試合出場で、打率.256。二塁打29本は、キャリア・ハイ。一方で、ピッツバーグから獲得したイアン・スネルは使いモノにならず、2010年6月に戦力外、ジャック・ウィルソンも怪我だらけで、たいして使い物にならないまま終わった。後にヒューストンのショートの控えだが、そこそこの打率を残した。
ジャック・ウィルソン
2009年7月末に、GMズレンシックが、セデーニョ、クレメントなどとの交換で、スネルとともに獲得。とにかく故障の多いスペランカー体質で、2010年8月には自宅バスルームで転倒し、利き手の指を骨折している。シアトル入団以降もシーズン通してプレーできた試しがなく、守備の名手と言われることも多いが、実際にはライアン同様に凡ミスもけして少なくなかった。2012年9月引退。
ジョシュ・ウィルソン
シーズン通しての出場こそないが、ジャック・ウィルソンの穴を埋めた苦労人。2010年にはスウィニーの穴を埋めるため1塁手すらやらされたこともある。長期にわたっての起用経験がなく、一時的に起用されては、調子が上向く頃にベンチ要員に戻されるという悪いパターンを繰り返されているうち、守備ミスで落ち込み、打撃低迷するという残念な結果に終わった。
ブレンダン・ライアン
上の同名項目参照。単なる貧打の守備要員の内野手。あまりにも打てないこの選手がスタメンを続けることができたのは、単に「GMズレンシックのお気に入り」だったからにすぎない。
しかし、あまりにも打てなさ過ぎることから、2013シーズンに、ついにスタメン落ち。後にヤンキースにトレードされ、グティエレスとともに、「スタメンをズレンシックのお気に入りで埋める無意味な時代」が終焉した。
ブラッド・ミラー
2011年ドラフト2位(全体62位)。改修で狭くなった後のセーフコでメジャーデビュー。打てないライアンに変わる「打てるショート」として1番に定着させようとしたが、「ショートはファインプレーができて当たり前のMLB」にあって、エラー多発のヘボ守備ぶりで、ショートとして使い物にならない選手であることが判明。外野手にコンバートされた後、タンパベイへ放出。


レフト

エリック・バーンズ

GMズレンシックがアリゾナから獲得。2010年4月、延長11回1死満塁のサヨナラの場面で、スクイズのサインに従わず、一度出したバットを引いて見逃して、サヨナラ勝ちの絶好機をつぶした。バーンズは監督ワカマツに何の釈明もせず、それどころか、自転車で自宅に逃げ帰って、同年5月2日解雇処分となった。その後引退して、なんとソフトボール選手になった。
ケン・グリフィー・ジュニア
2009年にGMズレンシックが古巣シアトルに復帰させ、ファンの喝采を受けた。だが、それで欲が出て、チームも本人も、1シーズン限定で、いい印象だけ残して引退させることをせず、翌年もプレーさせてしまい、最悪の結果を招いた。
2010年は加齢による衰えから打撃成績が極端に低迷。「試合中、居眠りしていた」との報道からトラブルとなり、2010年6月2日に突如現役引退を宣言。ファンが楽しみにしていたはずの引退関連行事さえ本人不参加でマトモに開催できず、22シーズンにもわたるキャリアの晩節を汚す残念な結果になった。
ミルトン・ブラッドリー
GMズレンシックが、バベジ時代の不良債権のひとり、カルロス・シルバとのトレードで、カブスから獲得。もともと問題行動で有名だった選手で、シアトルでも2010年5月の試合途中に無断帰宅し、メンタルな問題からそのまま休養。2010シーズンは打率.205と低迷。また2010年オフには、女性に対する脅迫容疑でロサンゼルス市警に逮捕され、2011年5月16日付で解雇。そのまま引退。
マイク・カープ
2008年12月の三角トレードでメッツから獲得。先発投手放出トレードの大失策の連続をなんとしても糊塗したいズレンシックが、単なる「つじつまあわせ」で始めた若手中心路線のひとり。ズレンシックは結局まやかしの若手路線を放棄したため、カープを2013年2月にボストンに放出。ボストンから来るトレード相手の名前すらわからない安易なトレード(いわゆるPTBNL)だったが、カープは移籍したとたん3割を打つ活躍ぶりで、一時ボストンのレギュラーだったが、後にDFA。テキサスを解雇。
キャスパー・ウェルズ
2011年7月末のダグ・フィスター放出でデトロイトから獲得。2012年に93ゲームも出場したが、打率.228と低迷。2013年にDFA。ウェイバーでトロントが獲得したが、その後チームを転々とし、2014年に独立リーグ行き。GMズレンシックの無能さと、先発ダグ・フィスターの放出の無意味さを、全シアトルファンに思い知らせた選手のひとり。
ジェイソン・ベイ
シアトルが若手路線をタテマエにしてイチローを追い出したクセに、その若手路線すら放棄して、ヴェテランのジェイソン・ベイを獲得したのだから、開いたクチがふさがらない。おまけに、2012年冬にFAで獲得したこの選手は全く使い物にならず、2013年シーズン途中DFA、その後引退。
ラウル・イバニェス
2012年ポストシーズンに、ヤンキースで奇跡的なホームランを打ち続けて名前を上げたラウルだったが、ヤンキースが契約を更新しなかったため、2012年12月古巣シアトルと275万ドルで契約。ホームランが打てるメリットはあるが、打率が低く、加えて守備に難がある。何事も諦めない素晴らしい選手だが、シアトルの暗い雰囲気に呑みこまれつつある。2014年に事実上引退。


センター

フランクリン・グティエレス
2008年12月の複雑な三角トレードでクリーブランドから獲得。ズレンシックの「守備重視」戦略を象徴する選手のひとりで、ブレンダン・ライアンと並ぶGMのお気に入りだった。
いつも身体のどこかが悪い「典型的なスペランカー」であり、シーズンをマトモにプレーし続けられたことは一度もない。打てない、試合にも出ない選手に、2012年550万ドル、2013年700万ドルも払ったのだから、よほどこのプレーヤーこそ「不良債権」である。2013シーズン後にオプションの行使をチーム側が拒否、FAに。2015年、2016年にシアトルと1年契約。
マイケル・ソーンダース
ズレンシック就任前からの生え抜き。スペランカー、グティエレスが不在のときセンターを守った。生真面目なカナダ人プレーヤーであり、イチローのところによく質問しに来ていた。その研究熱心さで日本にもファンが多い。健康面も問題ない。
ズレンシックが、問題児であることがわかりきっているバーンズやブラッドリーを獲得し、その彼らが次々問題を起こして引退していったため、皮肉にも結果的にソーンダースの出場経験が増え、インコース低めの変化球に弱いというバッティングの弱点に多少改善がみられた。本来なら将来のシアトルの骨格になるべき生え抜き選手だった。
2014年1月15日にマリナーズと1年契約。故障から78試合の出場に終わったものの、打撃面では打率.273、出塁率.341、長打率.450と、自己最高の数値をたたきだした。
ダスティン・アクリー
かつては2009年ドラフト1位(全体2位)の期待の星だったが、既にそれはもう過去の話。セカンド失格の烙印が押され、外野手にコンバート。育成能力皆無なチームと、プライドだけは高いくせに変われない選手との出会いは、結局、不幸の連鎖にしかならなかった。
センターを守るはずのズレンシックお気に入りのグティエレスが、極端なスぺランカーであるため、かわりにシアトルのセンターを守ってきたのはソーンダースだったが、シアトルはアクリーにセンターの守備位置を与えた。だからといってそれは「アクリーの外野手としての守備能力が高いから」ではない。


ライト

イチロー
長年チームに貢献したレジェンドが周囲の圧力でやむなくヤンキースに移籍した後、地元紙記者が「シアトルで長く降り続いていた雨が止んだ」などと、正気とは思えない言いがかりを書き連ねたことは、ファンとして一生忘れるつもりはない。シアトルタイムズを許すつもりも、毛頭ない。
そうした言論を主導してきたひとりは、シアトル・タイムズのスティーブ・ケリーだが、この野球音痴の無礼な老人は、定年かなにか理由は知らないが、2013年2月にシアトルタイムズを退職している。
マイク・モース
2009年6月に、マイク・モースをトレードで放出したのは、他の誰でもない、ズレンシック自身だ。その後のマイク・モースはナショナルズで打率.294、ホームラン67本を打った。
放出された後のモースがナッツで活躍する間にマリナーズは崩壊を続け、やがてズレンシックは自分から言い出した「守備重視」、「若手重視」を両方とも放棄して、モースを三角トレードで2013年1月に再獲得して呼び戻す。年棒675万ドル。古巣に戻ったモースだが、ズレンシック・マリナーズの暗黒に呑みこまれてしまい、2013年8月ウエイバーにかけられ、ボルチモアがクレーム。
エリック・テムズ
2012年7月にスティーブン・デラバーを放出してトロントから獲得したが、2013年6月にDFA。ズレンシックの数えきれない負けトレードのひとつ。デラバーは移籍先のトロントで31ゲーム投げてERA1.75、34番目の選手として2013年オールスターに出場したのだから、ズレンシックの見る目の無さにはほとほと呆れるばかりだ。

キャッチャー

ロブ・ジョンソン
「城島問題」でチーム全体が揺れ、主力先発3人が城島とのバッテリーを拒否した2009年シーズンを支え、フェリックス・ヘルナンデスのサイ・ヤング賞獲得に貢献した功績から、2010年正捕手に選ばれた。だが、2010年のチーム低迷の責任を押し付けられる形でシーズン途中マイナー送りになり、シーズンオフにサンディエゴと契約。
アダム・ムーア
使い物にならないキャッチャーだが、シアトルの3Aタコマのコーチ、ロジャー・ハンセンのゴリ押しによって、何の実績もないまま正捕手に居座った。惨憺たる打撃成績、たび重なるパスボールやエラーにもかかわらず、起用され続けた。2012年7月にウェイバーにかけられ、カンザスシティに移籍。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月14日、過去に城島擁護者だったベンチコーチ、ロジャー・ハンセンが現在も続けている無意味な捕手トレーニング手法。マイナーコーチ時代から続けてきた「手抜きのスパルタ方式」でプロスペクトを壊し続けてきた責任を徹底批判する。
ジョシュ・バード
2010年1月に契約。ロブ・ジョンソンやアダム・ムーアの穴を埋める役割を務めた。
エリエセル・アルフォンゾ
2008年5月に薬物で50試合の出場停止処分になった捕手。2010年6月、シアトルに来てわずか3ヶ月でDFAになった。
ミゲル・オリーボ
バベシ時代の2005年7月末、ミゲル・オリーボは、守備面の問題などを理由にシアトルからサンディエゴに一度放出されている。移籍後はHR16本、打点58をたたき出し、主に打撃面で貢献。シアトルはランディ・ウィンとの交換でセントルイスからヨービット・トレアルバを獲得するが、すぐに放りだし、日本から城島を獲得した。城島は2006年以降ずっと「城島問題」によってチーム全体を悩ますことになる。コロラドに移籍したトレアルバは2007年に自己最多113試合に出場、ワールドシリーズを経験した。
結局、シアトルは回りまわって、一度手放したオリーボを三顧の礼で迎え入れるという、なんともお粗末な結果になった。現在はマイアミに在籍。
ヘスス・モンテーロ
2012年1月マイケル・ピネダとのトレードで、ヘクター・ノエシとともにヤンキースから獲得。クリフ・リーを犠牲に獲得したスモークにならんで、「貴重な先発投手を犠牲にして獲得したにもかかわらず、まるで期待はずれな若手プロスペクト」の代表格のひとり。2013年は60日間のDL入りもしている。
バイオジェネシス事件で、ライアン・ブラウン、ネルソン・クルーズなどともに、出場停止処分が確定。これにより、ヘスス・モンテーロが単なる「ステロイダー」だったことが判明。2014年のスプリングトレーニングでは18キロもの体重オーバーで人前に現れて、即座にマイナーに落とされた。どうしようもない選手。
2015年オフにウェーバー公示され、トロントがクレーム。
ジョン・ジェイソ
2011年11月シアトルがジョシュ・ルークを放出したトレードで、タンパベイから獲得。シアトルにおける108ゲームの出場で50打点あげているように、勝負強いバッティングに魅力があった。しかし選手を見る目の無いズレンシックが彼の打撃面の才能に気づくことはなく、キャッチャーをマトモにできるはずもないモンテーロの控えとして起用され続けた挙句、2013年1月マイク・モースを獲得した三角トレードで、ズレンシックがオークランドに放出。その後のシアトルは、というと、いまだに貧打にあえいでいるのだから、まるで話にならない。
マイク・ズニーノ
2012年ドラフト1位(全体3位)。自分自身の度重なる不手際が原因の観客激減に悩むズレンシックが、2013年6月12日にメジャーにコールアップ。しかもスタメンで使いだしたのだから、笑わせてくれる。ここまで来ると、もう批評の域を超えている(笑)2013シーズンの打撃成績は当然ながら何も見るべきものがないレベルで終わった。
なんの育成もしないまま、いきなりメジャーデビューさせてモノになるなら、誰もMLBで苦労しない。ごく一部の地元メディアはさっそく批判を浴びせたが、このブログとしては「いまさら批判しても遅い。アンタたちは今までロクにズレンシックを批判しないどころか、むしろバックアップし続けてきたのだから、これからも我慢しとけ」と言わせてもらおう。
ケリー・ショパック
2013年2月7日に獲得。ズニーノのメジャー昇格と入れ替わりに、同6月20日DFA。シアトルは、このほんの短期間在籍しただけのキャッチャーにシアトルは1.5Mもの金額を支払った。

追記:2013年6月17日
この記事、あまりにも長いので、2つに分割した。
投手編はこちら。
Damejima's HARDBALL:2013年6月2日、GMズレンシックの仕業によるシアトル・マリナーズ 「2013年版 ポジション別 崩壊目録」 (2)投手編

damejima at 07:25

May 28, 2013

つい先日のオークランド対クリーブランド戦で、クルーチーフ (日本でいうところの「責任審判」) としてインスタント・リプレイを見たのに誤審をやらかした上、正当な抗議をしたボブ・メルビンの退場処分までやらかして、全米のMLBファンとメディアに完全にダメ審判の烙印を押されたAngel Hernandez(1961年生まれ 51歳)が、5月24日ホワイトソックス対マイアミ戦の延長10回裏のサヨナラ判定で、またもや「試合結果そのものを左右するレベルの誤審」をやらかしてくれた。

エンジェル・ヘルナンデスの誤審 CHW×MIA 20130524

この誤審は、延長10回裏の1死満塁で、ホワイトソックスのアレックス・リオスが打った内野ゴロのダブルプレー判定で起きている。当然リオスがもし「セーフ」なら、サードランナーは生還できている。
つまり、Angel Hernandezの誤審がなければ、後攻のホワイトソックスはサヨナラ勝ちしていたのである。
ボブ・メルビンの退場といい、この誤審といい、酷いものだ。この角度で見て正確に判定できないのなら、彼自身にMLBから退場してもらったほうがいいかもしれない。


聞くところによると、日本でも約1っか月半くらい前の4月17日(日本時間)、巨人×阪神戦でもかなり酷い誤審があったらしい。
日本のプロ野球のアンパイアの動向には詳しくないし、プロ野球自体、専門外なわけだが、これは写真でみても、ハッキリ誤審とわかる。
一塁塁審のセ・リーグの牧田匡平というアンパイアは、例によってどうやらこれまでにも何度か誤審トラブルを起こしているらしく、コアなプロ野球の審判マニアの間ではとりあえず有名なアンパイアのひとりらしい。
画像でみた人間ですらイラっとするくらいだから、現場のスタジアムにいあわせたファンは、さぞかし血圧が上がったに違いない。困ったものだ。

2013年4月17日 巨人・阪神戦の牧田匡平審判による誤審

2013年4月17日 巨人・阪神戦の牧田匡平審判による誤審

2013年4月17日 巨人・阪神戦の牧田匡平審判による誤審


この牧田匡平という人はフロリダのハリー・ウェンデルステッド審判学校に留学したと、経歴にある。
この学校は、その名のとおり、MLBのアンパイアが作った学校だが、設立したのは、現在41歳の現役アンパイアHarry Wendelstedt 3世ではなく、彼の父親で、33年もの長きにわたってナ・リーグ審判をつとめ、去年2012年3月9日に73歳で亡くなられたHarry Wendelstedt, Jr.氏だ。
(ちなみにこの2人は、MLB唯一の「同時に審判をつとめた親子」でもある。Harry Wendelstedt, Former NL Umpire who "Lived for Baseball," Dead at 73 | Close Call Sports and the Umpire Ejection Fantasy League

現役審判の、息子Harry Wendelstedt 3世のエピソードで有名なのは、なんといってもミネソタ・ツインズ監督ロン・ガーデンハイアーとの確執だろう。
彼がこれまでに5回ほどガーデンハイアー(彼のチームのコーチや選手が同時に退場させられることもあった)を退場処分にしていることは、このブログでも2010年に書いたが、たしかにひとりのアンパイアが同じ監督を通算5回も退場処分にしているなんて話は、他にちょっと聞いたことがない。
Damejima's HARDBALL:2010年10月7日、ディヴィジョン・シリーズ第2戦で退場させられたミネソタの監督ロン・ガーデンハイアーと、球審Hunter Wendelstedtとの間にかねてからあった軋轢。

Harry Wendelstedt 3世の年度別退場コール数
4 (2005)
6 (2006)
4 (2007)
4 (2008)
5 (2009)
6 (2010)
8 (2011)
1 (2012)
UEFL Profile of MLB Umpire: Hunter Wendelstedt | Close Call Sports and the Umpire Ejection Fantasy League

2011年の被退場者
Close Call Sports and the Umpire Ejection Fantasy League: Hunter Wendelstedt
LAAジェレッド・ウィーバー投手 7月31日 正
LAA監督マイク・ソーシア 7月31日 正
ATL一塁手フレディ・フリーマン 8月8日 正
ATL監督フレディ・ゴンザレス 8月8日 誤
MIN三塁手ダニー・バレンシア 8月22日 正
MIN監督ロン・ガーデンハイアー 8月22日 正
COL監督ジム・トレーシー 8月26日 正
TB監督ジョー・マドン 9月16日 誤
(正=正しいコール 誤=誤審)

Harry Wendelstedt 3世の名誉のために言っておくと、いくらロン・ガーデンハイアーとの間に確執があるといっても、上のデータでわかるように、かつての彼の退場コールは数が多かったのは確かだが、退場コールの中身には問題がなかった。



Harry Wendelstedt 3世とガーデンハイアーの確執はともかくとして、Angel Hernandezといい、牧田匡平といい、どういう理由でそうなったのかはわからないが、このところアンパイアの明白な誤審(特に1塁での誤審)が、あとをたたない。

例えばAngel Hernandezがホワイトソックス戦のダブルプレーで誤審を犯したのと同じ5月24日のTEX×SEAでは、Jeff NelsonがHernandezと同じダブルプレー判定で誤審を犯している。
彼は一塁塁審として、2回裏に3-6-1のダブルプレーが成立したとしてアウトをコールしているのだが、このプレー、ショートからの送球をファーストでグラブに収めているのは、「1塁ベースを実際に踏んでいた一塁手ミッチ・モアランド」ではなく、なんとモアランドと交錯した「1塁ベースをまったく踏んでいないピッチャーのジャスティン・グリム」なのである。

おまけに、このJeff Nelsonの誤審で、シアトル監督エリック・ウェッジは抗議に行っているのが動画でもわかるが、この、かつて2011年に「まだカウントは3ボールなのに四球判定され、しかも、それに気づいていたのにもかかわらず、球審に抗議に行かなかった」このトンチンカンな監督は、ジェフ・ネルソンの犯した誤審に気がついたわけではなく、なんと「一塁手ミッチ・モアランドの足が離れた」という点について抗議しているというのだから、ほんと、どうしようもない。(資料参照:試合後の公式サイトの記事 Texas Rangers at Seattle Mariners - May 24, 2013 | MLB.com SEA Recap
Damejima's HARDBALL:2011年7月24日、みずから牙を抜いて相手にさしだしてチームに「負け犬メンタリティ」をたっぷり塗りこめた「負け犬指導者」エリック・ウェッジの「3ボール四球黙認事件」を批判する。




damejima at 02:06

June 21, 2012

なにか最近、広すぎるセーフコを狭く改修してパークファクターを変えよう、そうすればお寒いシアトル打線も長打が出まくって、勝てるようになる、などと、わけのわからない新興宗教もどきのキャンペーンを張っている馬鹿が日米双方にいるようだが、アリゾナ3連戦で死ぬほど失点しまくったことが、これら馬鹿な人間に回復不能の致命傷を与えてくれた(爆笑)

投手というものがよくわかっていない人がとても多いようだが、投手というのはとてもデリケートにできているものだ。
アリゾナでの失点の感覚は、大量失点というより、大量出血といったほうが、感覚的には近いだろう。
試合が終われば、また次頑張ればいいやと思える負けもあれば、そう思えない負けもある。悲惨な形で打たれ続けても、強力打線で取り返し続ければ、チームとしてはそれでいいし、優勝できる、などと空論を考える人は、投手のマインドがわかってない。


どうもシアトル地元紙あたりの無能な記者たちは、若手が打ちまくる現状を見て歓喜に湧いていたようだ。
これほどピッチャーが打たれまくる惨状を見ても、「先発投手を安売りして若いバッターをかき集めた今の現有戦力のままで、セーフコを狭くすると、どうなるか?」 なんてわかりきったことすら理解できないのだから、目の前で起きていることも理解できない程度の低い人間に、説明する言葉はいらない。罵倒して終わりで十分だ。


球場について、あるジェネラルマネージャーはこんなことを考えた。
点の入りにくい球場だからこそ、
打撃に金をかけて、長打を打てる打者を集めてこよう!
だが、集めたのは場所にそぐわない右打者ばかりで、2年と続けて機能しなかった。やがてチームはシーズンに100回ほど負けるようになった。ダメなキャッチャーは逃げ帰った。


別のマネージャーは、こんなことを思いついた。
そうだ。
点の入りにくい球場だからこそ、
守備に金をかけて、守備のいい選手だけを集めよう!
だが、その結果、投手はリーグナンバーワンになれたが、打線は完全に死んだ。チームはシーズンに100回ほど負けるようになり、金も尽きてきた。


そこで、マネージャーとその取り巻きは、また考えた。
点の入りにくい球場だからこそ、
良い先発投手を放出しても、どうせそれほど点はとられない。
打撃のいい若手をトレードで集めよう!
だが結果、投手も打線も死に、ついでに守備も死んで、
チームはシーズンに100回ほど負けるようになった。


そこで取り巻きはは、また考えた。
点の入りにくい球場がいけない。
球場を狭くすれば、打撃はいいはずの若手が大活躍して勝てる。ベテランは放り出そう
だが、アリゾナで投手は死んで、打線も打ち負け、守備も死んで、チームは何を目的にしているのか、わからなくなった。

かわいそうな人たち。
まるでカート・ヴォネガットの書くエッセイのような話だが
実話である。



ちょっと「コスト」というものについて書く。

評価の高い選手は、値段が高い。
当たり前の話だ。
だが、価値より割高な価格で買ってばかりいては、予算がいくらあっても足りない。また予算配分も大事で、投手と打者、組織全体に行き渡らせないといけない。

だが、買っただけで人間というパーツは働くようにできているか?

答えは「ノー」だ。
評価が高くプライドもある選手たちを「上手に働かせる」には、「気持ちよく働かせるための技術」がいる。それが、コストというものを無駄にしないコツなのは、経営者の常識だ。


評価の高いドラフト候補は、高い。
これも当たり前の話だ。
だが、割高な価格で買ってばかりいては、予算がいくらあっても足りないし、予算が投手と打者、組織全体に行き渡らない。

だが、買っただけで人間という花の種は、開花するようにできているか?

答えはもちろん「ノー」。
いくら高い評価のある選手たちであっても、「上手に成長させる」には、「育てる技術」がいる。それが、コストというものを無駄にしないコツなのは、経営者の常識だ。



ドラフト1位と契約できてもないのに、既にドラフト予算が赤字で、うっかりすると来年と再来年のドラフト1位指名権を失うかもしれないというシアトル・マリナーズだが、このチームにないもの、欠けているものは、以下に並べた2者択一のうちの、どちらだろう?
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2012年6月21日、Baseball Americaの2012ドラフト資料でわかった、「MLBで買い物が最も下手な球団」、シアトル・マリナーズ。やがて来るペナルティも考えず、ドラフトで30球団最高の大散財。


「買いもの上手」
「安売りしては、高い買い物に走る」

「育て上手のプロの農家」
「買った苗をただ枯らすだけの素人の家庭菜園」

「割高な選手を買わないようにするやりくり上手のセンス」
「割高な代理人から選手を買ってばかりいる買い物センス」

「働かせ上手」
「無能な上司」

「選手を気持ちよくプレーさせる技術」
「気持ちよくプレーできなくさせるパワハラ」

「極端すぎない、ゆとりある戦略」
「コンセプト過剰の極端な机上の空論」

「野球のことがよくわかっている、盛り上げ上手」
「野球のことがよくわかってもいないのに、口を出さずにいられない地元メディア、ブロガーなどの取り巻き」

「イベントを収益につなげる技術」
「イベントを無駄にする陰気さ」


イチローにとりついたままの不幸は、加齢からくる衰えなんかでは、けしてない。(そんなものをブログ主はまるで信じてなどいない)むしろ、上で挙げた2者択一の後者に満たされた場所に存在するリラックスできない、堅苦して、陰気な環境のほうだ。とても西海岸とは思えない、西ヨーロッパの場末のような暗さ。


このチームに欠けている最大のもの、それは
経営者としての常識だ。


damejima at 20:48

May 26, 2012

呆れ果てて、モノも言えない。

5月25日はダスティン・アックリーのボブルヘッドデーだが、その日のスタメンに、当のアックリーの名前がないのだから、呆れる。
Ackley sitting out on Ackley Bobblehead Night « Mariners Musings

エリック・ウェッジは、取材記者にこう答えている。


メモしわすれた





打てるかどうか気にしなくていいから、いんじゃね?





南極かどっかに島流しにしたほうがいいな。
こういう馬鹿は。



Eric Wedge sits Dustin Ackley on his bobblehead day | HardballTalk


damejima at 10:49

May 15, 2012

無礼な人間にリクツなど、いらねぇわ。

「イチローは典型的な3番打者ではない。イチローは相手に大ダメージを与えるタイプの打者ではなく、ヒットを量産するタイプ」
だと?


いい気になりやがってから、このボケが。

腰ぎんちゃくのオッサンよ。
イチローがいままで何本ヒット打ってきたと思ってんだ、コノヤロ。

しかも、殿堂入りプレーヤーでさえ普通最速でも17ーズン以上かかるヒット数を、たった11シーズンやそこらで達成してきたんだぞ? 殿堂入りプレーヤーでさえ目じゃない超スピードでヒット打ってきたんだつぅの。
ヒット量産タイプなことくらい、シーズン始まる前どころか、10年も前からわかってんだよ、この、能無し。ボンクラ。

1番イチローの走・攻・守」が、今まで、どれだけ相手の、ピッチャー、バッター、ランナー、監督、コーチ、チーム、スカウティング担当者に、大ダメージを与えてきたか。
ヘタレのガキばっか並べた、イチロー除いたチーム打率がたった2割しかねぇ、くだらねぇチームにしてきた自分とGMの責任をイチローに押し付けてんじゃねぇっての。
盗塁も自由にできない「3番」に置いて、せっかくの能力を宝の持ち腐れにした上、3000本安打の邪魔までしてんのは、ほかならぬ、てめぇ自身のせいだろうが。ボケ。

サッサと辞任せぇや。エリック・ウェッジ


「礼儀を知らない」てぇことは、
文明の無さの最たる現われなんだぜ。

damejima at 11:01

May 04, 2012

トロントのブランドン・モローがエンゼルスをわずか102球で完封して、3勝目。ヴェテランのダン・ヘイレンとの投げ合いだったが、一歩も引かないどころか、ワンランク上を行くピッチングをみせたのだから、たいしたものだ。
Toronto Blue Jays at Los Angeles Angels - May 3, 2012 | MLB.com Classic

モローについて前回書いた記事で、今シーズンのモローの配球の特徴について「シアトル時代には配球の70%以上がストレートで、ストレートばかり投げては狙い打たれていたが、今はわずか50数%しか4シームを投げていない」と、近年のモローの変化球多用について書いたわけだが、今日はなんと前の登板とガラリと変わって、全投球の74%、つまり4球のうち3球で4シームを投げ、ほぼストレートのみで知将マイク・ソーシアの裏をかいて、エンゼルスを押しつぶしてみせるという離れ業をみせた。(だからといって、シーズンスタッツで、モローのストレート率が急上昇したわけではない)

いやはや、エンゼルスのような、「三度のメシより分析が好きなチーム」を相手に、得意のスカウティングを不発に終わらせ、バッターに的を絞らせない工夫をしてくるとは。おそれいった。前回登板でイチローにスプリットまで投げていた投手とは、とても思えない。
クリーブランドでも、ボストンでも、選手を育てる手腕の高さで名をはせたジョン・ファレルが監督をしているだけのことはある。
参考記事:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2012年4月28日、「アウトローにストレートが最も手堅い」などというダメ捕手発想など通用しないのがMLB。エドウィン・エンカルナシオンの初球満塁ホームラン。


トロント・ブルージェイズの現在の監督ジョン・ファレルは、かつてクリーブランドでエリック・ウェッジが監督になる2年も前から、選手育成ディレクター (director of player development)をやっていて、CC・サバシアクリフ・リービクター・マルティネスグレイディ・サイズモアなど、クリーブランド生え抜き選手の大成に深くかかわった。

その後、腕を見込まれて2007年からボストンでピッチングコーチに就任。ジョシュ・ベケットジョン・レスタークレイ・バックホルツを育て上げつつ、就任1年目にしてボストンのチーム防御率を前年から1点以上改善してア・リーグ1位の投手陣に押し上げ、ワールドシリーズ制覇に大きく貢献した。そして2010年10月トロントで、ついに「監督の座」を射止めた。
ボストンのチーム防御率
2006年 5.09
2007年 4.06 ジョン・ファレル Pコーチ就任(WS優勝)
2008年 4.28
2009年 4.54
2010年 4.59 ジョン・ファレル、トロントの監督に
2011年 4.55 
2012年 5.54



ジョン・ファレルとエリック・ウェッジの関係で、特に皮肉なドラマと言えるのは、2007年のア・リーグチャンピオンシップシリーズ(ALCS)だ。
十分な戦力をもちながら、なかなか地区優勝できないエリック・ウェッジのクリーブランドは、サバシアとカルモナ*1の2投手が19勝ずつすることで、ようやく6年ぶりの地区優勝にこぎつけたのだが、リーグチャンピオンシップで、前年までクリーブランドの選手育成ディレクターだったファレルがピッチングコーチに就任したボストンと対戦するものの、1勝3敗から逆転を許して劇的に敗退。
ボストンは勢いそのままにワールドシリーズ制覇を遂げために、ファレルはチャンピオンリングを手に入れたのだが、エリック・ウェッジはその後の2年間の不振から、クリーブランド監督をクビになった。
*1 在籍時期の重なりが少ないカルモナには、ジョン・ファレルはあまり関わっていない


シアトルが、他チームをクビになった人間をを監督に採用したのは、おそらく 「ウェッジは若手育成のうまい監督だから」 なんていうわけのわからない理由だったのだろうが、人を見る目がないにも程がある
かつてのボストンの躍進に関してテオ・エプスタインの手腕を評価している人間と同じで、シアトルは、2000年代のクリーブランドで、「誰が本当のキーマンだったか」を見抜きもしないまま、チームの運命をまかせっきりにしたのだから、おそれいる。

例えば、
クリーブランドのファームシステムが高く評価されていた2003年、監督ウェッジは就任1年目でまだ何もしておらず、ファームを整備していたのは、既に2001年から選手育成ディレクターをしていたファレルなどの功績であり、ウェッジではない。
During Farrell's time in Cleveland, the Indians received Organization of the Year honours from USA Today (2003-04) and their farm system was ranked No. 1 by Baseball America (2003).
Blue Jays name Farrell new manager | bluejays.com: News



以下に挙げたのは、2001年からの約10年間のクリーブランド・インディアンスのウェッジ、ファレル、主力選手それぞれの在籍期間とチーム勝率を重ね合わせたグラフ。(クリックすると別窓で大きなグラフが開く)

クリーブランドの勝率変遷とジョン・ファレル

CCサバシア、クリフ・リーと、2人のサイ・ヤング賞投手に加えて、好調時のカルモナと、最強クラスのローテ投手を抱えながら、7年間ものエリック・ウェッジ在任時代に、クリーブランドはたった1度しか地区優勝(2007)していない

それどころか、ウェッジの監督在任中、これほどの戦力がありながら、チーム勝率が5割を超えたことは、たったの2度しかない

当時のクリーブランドが、才能溢れる選手たちが集まっていたから多少は勝てたものの、それでも、十二分に彼らの才能を引き出せる指導者に恵まれてはいなかったことが、10年単位で振り返ると、よくわかる。
シアトルにおいても選手起用、特に投手起用に常に最悪の采配を見せ続けている監督ウェッジの手腕が、実はクリーブランド時代から最悪なものだったことが、上にまとめた図からよくわかるというものだ。
もしウェッジの采配が本当に素晴らしいものだったなら、クリーブランドは長く続く黄金時代を迎えることができ、クリフ・リーやサバシアといったMLBを代表するような名投手たちを次々に手放すようなハメにならずに済んだだろう。

エリック・ウェッジがクリーブランドをクビになった理由の一端については、以下の記事を参照 ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年8月21日、エリック・ウェッジが2009年にクリーブランド監督をクビになった原因は、2011年シアトルでやってきたチーム運営の問題点の数々とほとんどダブっているという事実。

2000年代クリーブランドの、ほんのわずかな好調期を演出したのは、無能なエリック・ウェッジの奇をてらった采配や、片寄った選手起用によるものではなく、選手育成部長ジョン・ファレルの用意した選手層の厚さである。
このことは、選手育成部長ジョン・ファレルのボストン移籍以降、クリーブランドのチーム勝率が急激に右肩下がりにV字降下し、2009年にはわずか4割程度になって、有力選手の大半を放出せざるをえなくなって、監督エリック・ウェッジが問答無用にクビにされた事実で、十分過ぎるほど、証明されている。



ちなみに、以前、2000年代の10年間にボストンで活躍した豊富過ぎるほどの人材を用意したのが、元GMテオ・エプスタインではなく、エプスタインの前任者ダン・デュケットであって、テオ・エプスタイン、ビル・ジェームス、さらにはビリー・ビーン、マネーボールなどの評価を、「格下げ」、「ダウングレード」する必要があることについて書いた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年11月8日、ボストンの2004年ワールドシリーズ制覇におけるダン・デュケットの業績を振り返りつつ、テオ・エプスタイン、ビル・ジェームス、マネーボールの「過大評価」を下方修正する。

この「2000年代のボストンの選手層の厚さ」について、ダン・デュケットの「選手獲得」の手腕と功績の再評価が必要なのと同様に、ジョン・ファレルが、ダン・デュケット時代の選手たちを「育成」したことの手腕と功績の再評価も必要だろう。
そのことは同時に、テオ・エプスタインと、その周辺のセイバー関係者の「上げ底評価」を、さらにもう一段下げる必要があることも意味している。

damejima at 23:42

April 20, 2012

説明するまでもない。
シアトルのライトに強肩イチローがいることくらい、元チームメイトのジャック・ハナハンが一番よく知ってる。

ライトフライじゃ、多少のフライでも、サードランナーは帰れない。
右中間のフライも、普通のチームならセンターに守備の優先権があるが、シアトルではライトのイチローが横どりして捕球し、ホームプレートにレーザービームしてくる。(これは過去に何度もあった)
つまり、ライトから右中間にかけてのフライじゃ、同点にならず、ただ2アウトになるだけになる。もちろん、ライト前ヒットのケースでも、同点にはできるが、イチローの返球を考えればセカンドランナーまでは帰れないから、逆転まではいかない。


一方、クリーブランドのドミニカ人監督Manny Actaは代走をサードランナーにではなく、セカンドランナーにだした。これは、「同点どころか、逆転まで視野にいれているぜ」、という意味。


だから、トータルに言えば、クリーブランド側にライト方向の打球(外野フライ、シングルヒット)でまずは同点、なんて発想は、最初からゼロ。クリーブランドの監督にしてみたら、ハナハンがライト方向に犠牲フライを打つのを期待する発想なんて、ゼロどころか、むしろ、それだけはやめてくれ、という話。

ならば。
ハナハンはライトには打ってこない。
それくらい、アタマ使えよ。死ぬまでにな。


頭使うってことが、わかってなさすぎる。

なのに、押し出しへの恐怖で頭が一杯のリーグオリーボのバッテリーは、わざわざ初球から左バッターのハナハンがレフトに流し打ちしやすいアウトコースに2シーム系で攻めて、三遊間抜かれて逆転負けしてりゃ、世話ねぇわ(笑)

おまけに、狙われてるレフトの肩の弱いフィギンズに守備固めしない。馬鹿ですか? と言われてもしょうがないのが、この無能監督エリック・ウェッジ


去年、イチローの捕る外野フライの数がものすごく減ったことが、単なる偶然だ、とでも思ってるんだろな。

馬鹿だねぇ。
みんな、「ものすごく考えて野球やってる」のが、MLBなんだぜ?
イチローのいないところに打つ」。これがシアトルと戦うチームの原則になってる。だからライトに打球がいかない。


追伸:
以下のコメントは、さっきみつけた。こういうコメントがあるだろうと想定して探してたら、やっぱりあった。クリーブランドの地元メディアではなく、マイアミのメディアにあるんだから、見つけにくかった。
やっぱりハナハンは「初球から狙ってた」んだねぇ。やっぱ彼は、シアトルのことをよくわかってるし、周りがよく見えてる。

一方、1点差で満塁の場面で押し出しにだけはしたくないから、シアトルバッテリーは「初球からストライクが欲しくてたまらない」わけだ。

ただ、打つ側からすると、ゲームのゆくえが決まる1点差満塁のチャンスで初球から強振していく行為には、かなりの勇気が必要。
それでもハナハンは、ブランドン・リーグの球質からして、「勝負は速いカウントにかかってくる」と考え、「ここは、初球から振っていくべき打席なんだ」ということを、とてもよくわかった上でスイングしたことになる。

これって、なかなかできることじゃない。

たとえ頭でわかってても、チビってスイングできない臆病なバッターがどれだけ多いことか。また、クローザーのピッチングスタイル、持ち球、追い込みかたによっては、初球から強行するわけにはいかない投手もいる。あらかじめ頭を使っておかないと、初球から振っていいかどうかは、わからない。

ハナハンが、重要な条件の大半をきちんと考慮に入れて打席に入れているってことが、とても素晴らしい。

"It's not the type of guy you want to go deep in the counts with, with that split-finger fastball and he's throwing 97 (mph)," Hannahan said.
「(シアトルのクローザー、ブランドン・リーグは) スプリットも、97マイルのスピードボールも持ってるピッチャーなんだから、カウントを追い込まれたくないタイプの投手なんだ」 (決勝2点タイムリーで、初球から狙ったことについて、ジャック・ハナハン)
League coughs up lead, Indians beat Mariners 2-1 - Baseball Wires - MiamiHerald.com




damejima at 14:14

April 14, 2012

去年の貧打ぶりを知っていれば、4月12日時点で、ア・リーグで最もヒット数の多いチームがシアトルである、と言われても、誰もピンとはこないだろう。(以下、数値は全て4月12日時点)
だが実際、ヒット数に関してだけ言えば、今シーズン圧倒的な戦力を擁しているデトロイト、テキサスより、シアトルののほうが多いのだから、事実は小説よりも奇なりだ(笑)
かといって、シアトルのチーム打率が高いわけでもないのだから、世界の7不思議といってもいい(笑)
(というか、単に特定の左バッターだけがヒットを打っているだけのことだ。ヒット数の多い順にいえば、イチロー、アックリー、左打席のフィギンズ、シーガー、モンテーロ)

SEA ヒット数 71 チーム打率.252
DET 63 .304
TEX 58 .257
LAA 56 .272
NYY 54 .249
2012 American League PH/HR/Situ Hitting - Baseball-Reference.com


だが、これをwOBAで見てみると、話は全然違ってくる。
ベスト5からシアトルが消え、かわりにボルチモアとタンパベイ、要するに、東地区のチームの名前が上がってくる。この理由はもちろん、シアトルのヒット数に占める長打の割合が低いから。
他方デトロイトは、何度も書いているように、もともとチーム打率の高いチームで、しかも今年から長打力向上のためにプリンス・フィルダーを獲り、他の打者も好調。今年のデトロイトは、ヒット数も長打力も東地区のチームを圧倒しており、ア・リーグ断トツの打撃力を誇るチームといえば、デトロイトだ。

DET .360
NYY .334
BAL .333
TEX .330
TBR .329
American League Team Stats » 2012 » Batters » Dashboard | FanGraphs Baseball


こういうことを書くと、すぐに「やっぱり野球は長打だよな」なんて馬鹿なことを言いたがる人間がいるものだ(笑)。
まぁ、論より証拠、ア・リーグ各チームの得点数を見てもらおう。長打をバカスカ打って得点しまくっている「はず」の東地区のチームの名前が、再び消え失せる。東地区の野球が、いかに「塁打数がムダに多いが、実は得点に結びつかない、大味な野球」になっているかが、よくわかる。

DET 40
TEX 31
SEA 31
LAA 30
NYY 29


あの極限的貧打だったシアトルの得点数が、今の時点だけならア・リーグトップクラスというのにも驚かされるが、もっと驚かされるのは、その得点の多さがチーム勝率にほとんど反映されない点だ(笑) (まぁ、まだホームでゲームしてないという点は差し引いてもいいが)
野球というものは、常識的なチーム運営をやっているだけなら、投手力と打撃力が両立することはない。予算というものは無限ではないのであって、よほど一方的に勝つトレードでもできない限り、オフェンスに注力すればディフェンスが低下する、またはその逆の現象が起きるだけのこと。
シアトルが先発投手を犠牲にしてバッティングの充実を図るような偏った補強ばかりしていれば、あの素晴らしかった投手力が急降下して打撃にチームカラーがシフトするくらいのことは想定内。しかも、その内容は効率的なものではない。


今シーズンのア・リーグで、そのバッターが打席に入ったときにいたランナーの人数の合計(Baserunners, BR)、ランナーが得点した点数(Baserunners who Scored, BRS)、ランナーの人数に対する得点の割合(BRS%)を見てみる。(ランナーといっても、ここでは「得点圏走者」という意味ではないし、BRS=RBIとは限らない。それにしても、「ランナーを多く背負う打順」というのが、チームにもよるが、実は4番より、3番や5番6番だったりするデータなのが面白い)

打席でランナーの多いバッター ベスト20
Nick Swisher     31人 4点 13%
Derek Jeter      24 2 8%
Justin Smoak   22 1 5%
Brennan Boesch   21 5 24%
Ben Zobrist      21 3 14%
イチロー        21 3 14%
Torii Hunter      21 3 14%
Jose Bautista     21 1 5%
Robinson Cano    21 0 0%
Michael Young    20 6 30%
Adrian Gonzalez   20 5 25%
Mark Teixeira     20 1 5%
Jeff Keppinger    20 0 0%
Carlos Pena      19 6 32%
Edwin Encarnacion 19 5 26%
Nelson Cruz      19 4 21%
Kurt Suzuki       19 3 16%
Matthew Joyce    19 3 16%
Vernon Wells      19 2 11%
Michael Saunders 19 1 5%

打席でランナーがいるシチュエーションの多いバッターのランキングには、ヤンキースはじめ、東地区のバッターの名前がやたらゾロゾロ挙がってくるわけだが、彼らの「ランナーをホームに帰す率」が総じて低い。いくら長打があるとはいえ、彼らの得点効率(ひいては、彼らの高額なサラリー対する得点効率)は、けして良くはないことがわかる。もし彼らがホームランを打てなければ、いくら長打が打てても無駄が多いバッターが多いだけに、チームの得点力は急激に下降線になる。

またシアトルは、たとえ長打は少ないにしても、ヒット数は多いのだから、得点につながる野球ができているか、というと、そんなことはない。いくらランナーを数多く出そうと、例えば4番スモークにランナーを帰すバッティングができないのだから、得点には天井が決まってしまう。
(というか、今年のローテ投手の防御率悪化は目に見えているのだから、投手を犠牲にして獲得した打者たちがチームの得点数を大きく伸ばす日でも来ない限り、得失点差は永遠に改善されず、得失点差に影響される勝率は改善されない
シアトルで、ヒット数が多い割に得点につながらないのには、ちゃんと理由があって、それはよくいわれるような「長打が無いから、得点できない」わけではない。スモークを4番に使わなければならない理由は、今のところ、どこにもない

ランナーの多さが得点につながらないバッター ベスト5
Robinson Cano (NYY) 21人 0点 0%
Jeff Keppinger (TBR 6番打者) 20 0 0%
Justin Smoak (SEA) 22 1 5%
Jose Bautista (TOR) 21 1 5%
Mark Teixeira (NYY) 20 1 5%
Michael Saunders (SEA) 19 1 5%

逆に、ランナーをムダにしないバッターのランキングをみると、東地区のバッターの名前が消え、デトロイトのバッターが浮上する。これが今年のデトロイトの強さ。
3番ミゲル・カブレラは、ランナーを背負って打席に立っている打者ベスト20に入っていないが、それでも44%のランナーをホームに帰してしまうというのだから、驚異的。誰だって、そんなバッターと勝負したくはない。

ミゲル・カブレラの打席にランナーが思ったほど多くない理由は、2番バッター、ブレナン・ボーシュの打点の多さを見れば、なんとなく理由が想像できる。
デトロイトと対戦する投手にしてみれば、3番ミゲル・カブレラと勝負するくらいなら、2番ボーシュとの勝負を選ぶわけだが、実は打率こそ低いものの勝負には強いボーシュにタイムリーを打たれて涙目、なんていうケースが増えつつある。(3番に座ったイチローの前の、2番バッターに打点が増えつつあるのにも、似たような理由がある。かつては1番イチローの前の9番ベタンコートにもそういう打点恩恵があった)
デトロイトのリードオフマンといえば、かつてはカーティス・グランダーソンだったが、グランダーソンのサラリーが高騰する前にヤンキースにトレードして、かわりに獲得した1番・センターオースティン・ジャクソンが絶好調で、グランダーソンの穴を完全に埋めて余りある活躍をみせつつあるのも大きい。
グランダーソンに払うはずだった高いサラリーを考えると、グランダーソンが毎年ホームランを40本打ち続けるとはとても思えない以上、オースティン・ジャクソンとダグ・フィスターの2人は、「給料は安く、戦力は高い選手」を獲得できた、理想的な勝ちトレードだ。こういう選手獲得によってペイロールを節約しながら戦力補強できるからこそ、デトロイトはプリンス・フィルダーに食指を伸ばせた。

ランナーが得点につながるバッター ベスト5
(Miguel Cabrera 16人 7点 44%)
Michael Young 20 6 30%
Carlos Pena 19 6 32%
Edwin Encarnacion 19 5 26%
Adrian Gonzalez 20 5 25%
Brennan Boesch 21 5 24%


ちなみに、Ptn%(Percentage of PA with the platoon advantage)というデータで見ると、シアトルが72%で、ア・リーグトップ。(2位はOAK71%、3位CLE65%。最下位はTEXの45%。デトロイトは53%。強力打線のチームは打線をそれほどいじっていない)
この数値は、相手ピッチャーが左なら右打者を並べ、右なら左バッターを多くぶつけるという風に、「相手投手の左右に対して、打者の左右が逆になっているパーセンテージ」のこと。
シアトルは、上位打線にフィギンズ、スモークと、2人のスイッチヒッターがいるわけだから、もともと相手投手の左右にあわせやすい打線ではあるが、この2人だけでPtn%が「72%」もの高さになるわけがないわけで、あくまで高いPtn%の元凶は、監督エリック・ウェッジが相手投手に合わせて打線をいじりたおす「深刻な左右病」にある。

だが、以下の数値を見なくとも、シアトルのゲームを常に見ていればわかるように、ヒットにしても、ホームランや長打にしても、シアトル打線のヒットの大半は「投手の左右を気にしない左バッターの活躍」によるものであり、ウェッジが相手投手によって打線をコロコロ入れ替える戦略が、ヒット数の多さにつながっているわけではない。
事実、ブレンダン・ライアン、ミゲル・オリーボ、キャスパー・ウェルズなどと、休養しているグティエレスも含めて、シアトルの右バッターの大半はまるで機能を果たしていない。また、スイッチヒッター、スモークの右打席も機能していないし、ヘスス・モンテーロのスイングは明らかにスラッガーのスイングではない。
エリック・ウェッジの「左右病」がシアトル打線の好調さにつながっているわけではないのだから、本来なら、好調な打者をどんどん上位に移して、不調のスモークをさっさと4番からはずすべきだ。
だが、シアトルというチームは、いつもそうだが、「どうせそのうち、そうせざるを得なくなること」を、すぐには実行せず、しばらく様子を見て症状を重くして失敗する。
弱いチームの「弱さ」とは、一瞬のチャンスをモノにできない「引きの弱さ」であり、また、予想できるピンチを回避できない「逃げ足の遅さ」である
長くは続かないチャンスをモノにしないうちに、左バッターの好調期間が終わってしまえば、また元の貧打に戻るのは目に見えている。

vs RHP as RHB 打率.230 ヒット数14
vs RHP as LHB .260 45
vs LHP as RHB .156 5
vs LHP as LHB .438 7
RHP=右投手、LHP=左投手
RHB=右バッター LHB=左バッター
2012 Seattle Mariners Batting Splits - Baseball-Reference.com

damejima at 05:04

September 17, 2011

たしかつい先日、シアトル・マリナーズがGMジャック・ズレンシックと複数年で契約を更新したと聞いて、「やれやれ。よかった」と、胸を撫で下ろしたものだ。
なぜなら、「城島問題」をはじめ、「シアトル・マリナーズと自分の意見が一致する」ということは、間違いなく「自分の意見が間違っている」、もしくは「自分がまったくの見込み違いをしている」ことを意味するからだ(笑) このブログは、シアトル・マリナーズの馬鹿げたチーム運営と180度異なる意見を持っていることに、常に誇りをもっている。


さて、この数字が何を意味するか、わかるだろうか?

2011年9月(61勝85敗)
22,029 月曜日
18,306 火曜日
20,327 水曜日

資料:2011 Seattle Mariners Schedule, Box Scores and Splits - Baseball-Reference.com

酷いものだ。
これは2011年9月にセーフコで行われたヤンキース3連戦の観客動員数だ。

以下に、1999年から2011年までの間のセーフコで行われたヤンキース戦の観客動員数を、「曜日別のグラフ」として挙げ、また、それぞれのシーズンの「観客動員数」「何曜日から行われたゲーム」か、ヤンキース戦直前時点での「チーム勝敗数」を、それぞれ挙げておく。
今年の初戦の先発はヘルナンデスだったが、かつて一度説明したことだが、セーフコの動員数はヘルナンデスが登板したくらいで増えはしない。キングス・コートだの言い出したところを見ると、チームはなにか「ヘルナンデスをもっとスターにすれば観客増をはかれるかもしれない」とか勘違いしているようだが、ヘルナンデスにはもともと観客動員力など、ない
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)
あくまで対戦相手が人気球団であるとか、ロイ・ハラデイやクリフ・リーのクラスの大投手とのマッチアップだったりとかするのでないかぎり、観客は大幅には増えないのが、近年のセーフコだ。

そのセーフコで、ドル箱のはずのヤンキース戦に客が入らなくなる事態が、どういう意味か、わかるだろうか?

説明するまでもないだろう。
この、見るも無残な観客減少は、過去10数年の例からみてわかるように、「ア・リーグ西地区の優勝争いにシアトル・マリナーズがまるっきり関わっていないから」ではなく、「シアトル・マリナーズが、負けすぎているから」でもなく、「週末のゲームでないために、観客が集めにくいから」でも、「天気が悪かったせい」でも、「MLBの観客動員全体が減少しているせい」でもない。
(「イチローの成績に例年どおりの輝きがないために、シアトルのコアなファンがスタジアムに来る気が起きない」という理由なら、それは十分ありうる話だが)

ジャック・ズレンシックがGMになってからのセーフコの観客減少は、ついにここまで来たのだ。

来年の球団予算がどうなるか、考えるまでもない。どうせシアトルのチームマネジメントも、無邪気なマイナー好きもチームオタも、来年動かせる予算自体がこの観客動員減少でこの先どのくらい緊縮していくか、わかってないことだろう。

再建がいけないというのではない。むしろ、ズレンシックが就任した2009年からきちんと「建設的な徹底破壊に始まる再建」に手もつけないでおいて、勝手にクリフ・リーだ、ショーン・フィギンズだ、ジャック・ウィルソンだと中途半端に選手を連れてきて、ヘルナンデスにもグティエレスにも複数年契約をくれてやり、ズレンシックが好きなようにやった挙句に大失敗、次にはクリフ・リーも手放して「超守備的野球」とかぶちあげて、これまた大失敗。その挙句、無駄に金を使いすぎてペイロールが硬直化して身動きとれなくなると、こんどは手放すべきでないフィスターを手放しておいて、「若手中心」とか、ぬかす。

こいつはホンモノの馬鹿だ。

誰も、「GMが自分の好きな選手を見せびらかすだけの、安っぽい草野球」なんて、見たくない。

観客は「GMの好きな選手がプレーするのを見るために、スタジアムに足を運ぶ」わけがない。言うまでもなく、観客は「観客自身の好きな選手やプレーを見るために、金を払い、スタジアムに足を運ぶ」のだ。

こんなこと、そこらのガキでもわかる。


なのに、こんな単純で当たり前なことさえ理解できない無能なズレンシックは、フィスターを無意味に手放したのと同じように、チームの宝である「観客」を、自らの手で手放したのである。

自分から観客を手放す。
これ以上最悪かつ深刻な重罪は、野球ではありえない。


チームの活力の源であり、収入源である「観客」を、GMの度重なる大失態でこれだけ大量に手放しておいて、いまさら「若手主体」などという「その場をとりつくろうだけの、まやかしのコンセプト」など、誰も信用しないし、もう来シーズン以降、チームのペイロールがマトモに機能できるわけがない(笑)


観客はとっくに、自己の内側に向かって急速に収縮を続けるだけの白色矮星シアトル・マリナーズ、あたかもGMが自分のためだけに野球をやっているかのようなシアトル・マリナーズに背中を向けている。

ヤンキース戦観客動員数推移1999-2011

上のグラフの見方
丸い点が入った太線(5本)がすべてズレンシック就任以降のヤンキース戦観客動員数
太い黒線(実践、破線)が2011年
太い赤線(実践、破線、点線)が2009年と2010年

2011年5月(24勝25敗)
33,715 金曜日
37,354
37,290

2010年7月(34勝50敗)
37,432 火曜日
39,645
42,558
42,069

2009年8月(60勝54敗)
33,585 火曜日
36,769
44,272
45,210

2009年9月(76勝71敗)
28,395 金曜日
43,173
35,885

2008年9月(54勝85敗)
39,518 金曜日
44,473
42,677

2007年5月(15勝15敗)
44,214 金曜日
46,153
46,181

2006年8月(56勝68敗)
42,454 火曜日
41,634
40,817

2005年5月(15勝22敗)
37,814 月曜日
35,549
38,400

2005年8月(55勝74敗)
41,731 月曜日
37,773
46,240
39,986

2004年5月(12勝17敗)
46,491 金曜日
46,454
46,589

2004年8月(43勝71敗)
46,359 金曜日
46,530
46,335

2003年5月(20勝11敗)
44,979 火曜日
43,753
48,000

2002年4月(17勝5敗)
45,814 金曜日
46,047
46,115

2002年8月(74勝47敗)
46,033 金曜日
46,174
46,086

2001年5月(31勝9敗)
45,794 金曜日
45,880
45,953

2000年4月(2勝1敗)
40,827 金曜日
45,261
45,488

2000年8月(71勝59敗)
45,077 月曜日
44,105
44,962

1999年8月(53勝54敗)
45,190 木曜日
45,262
45,202
45,195



damejima at 19:31

September 08, 2011

限られた局面における判断である戦術のミスについては、
根本的な責任を問う必要はない。

だが、戦略の失敗は違う。

戦略は、個人にひとつ、そして固有のものだ。
そして、その失敗はクビを意味しなくてはならない。

ひとつの戦略が失敗したからといって、
別の戦略をとるような指揮官には
そもそも「自分固有の戦略」というものを持っていないのだ。

自分の戦略を持っていない人間、
戦略に責任を持たない人間に、
自分の城が建てられるわけがない。



damejima at 02:23

August 28, 2011

2011シーズン 選手入れ替えリスト

「ミスター・マンスリー・リサイクル」、選手入れ替えオタクのエリック・ウェッジが、今シーズンに選手を入れ替えたタイミングは、おおまかにいって、4度ある。

5月末前後
ソーンダース、ブラッドリーに見切りをつけ、ペゲーロ、マイク・ウィルソンを試しはじめた。
6月初旬
ルイス・ロドリゲス、マイク・ウィルソンに見切りをつけ、ホールマン、カープなどをコールアップ。その後アックリーをコールアップ。
7月中旬
決定的な17連敗によってポストシーズンを諦め、ペゲーロ、ホールマンに見切りをつけた
8月末
ポストシーズンを諦め最下位に沈んだことで例年通り血迷った無能GMズレンシックが先発投手2人、フィスター、ベダードを放出。ウェルズを起用しはじめ、一度使ってマイナーに落としていたカープ、シーガーを再コールアップ。
9月(予定)
いわゆる「セプテンバー・コールアップ」

資料:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年8月16日、1ヶ月で燃え尽きる線香花火に火をつけ続けているだけ。エリック・ウェッジのなんとも貧しい「独り花火大会」。

8月以降に4回目の選手入れ替えでエリック・ウェッジが使ってきたカープシーガーウェルズが予想通り賞味期限1か月の線香花火だった。
セプテンバー・コールアップではどうせまたペゲーロでも再コールアップしてきて、シアトルのわけのわからない「2011年エリック・ウェッジ線香花火大会」は、いつのまにか尻すぼみに終わってしまうのだろう(笑)
たった1ヶ月で火が消えてしまうのがわかっている安物の蚊取り線香みたいな選手でも、火が消えたところで、相手がスカウティングしないうちにマイナーに落として、しばらくしまいこんでおけば、相手チームが忘れた時期をみはからって再び取り出し、また火をつけてやれば、また1ヶ月くらいは十分燃える
こんなドアマットの取り換えというか、素人の焚火みたいな選手起用が、能力は無い癖にいつも上から目線のエリック・ウェッジのご立派な「育成」とやらなのだから、おそれいる(失笑)
話にならない。
マイク・カープ
Last 28 days 打率.310 (BABIP .388)
14 days .240 (.310)
7 days .148  (.231)

キャスパー・ウェルズ
Last 28 days 打率.288 (BABIP .382)
14 days .242 (.235)
7 days .188 (.182)


以下に数字だけからみた3人の打者の傾向をあげてみた。ネット上で誰でも入手できる簡単なデータからですら、多少なりともわかることはあるのだから、来シーズン、プロのスカウティングマンの手にかかればどうなるか、誰にでも予想がつくというものだ。

マイク・カープ
典型的なフライボールヒッターであり、なおかつ、典型的なローボールヒッターBABIPの異常に高い打者。スタッツを稼ぐのは、ほとんどがフライによる。ゴロはまったくノーチャンス。
フライボール・ピッチャーにとっては嫌なバッターである反面、グラウンドボール・ピッチャーにしてみれば、これほどダブルプレーをとりやすいバッターはいない。ランナーが1塁にいるケースでは、ゴロを打たせてダブルプレーに仕留めるのを狙うべき典型的なバッターだ。
だが、マリアーノ・リベラがよくやる手を使って、カットボール、あるいはインコースを詰まらせることでセカンドゴロを打たせてダブルプレーに仕留めよう、などとカッコつけると、それはカープの得意な球種とコースだから、むしろ墓穴を掘ることになる。結構な数の投手がこのパターンで失敗した。
ここは、むしろランナーを十分に牽制しておいて、盗塁される危険性も覚悟でチェンジアップやカーブを勇気をもって投げることで、ダブルプレーという最良の結果を手にすべき。もし、ゴロでなく、空振り三振に仕留めたい満塁のようなケースでは、外で追い込んでおいて、カープの得意コースであるインローに、苦手球種のカーブかチェンジアップを「ボールになるように」投げるのが最適。
ちなみに、ア・リーグ東地区の投手との相性がいいのは、カープの得意なカットボールを多用したがる投手が多いためではないか。
独特のカウント感覚を持っている。なんとなくだが、「投手の油断やスキの出るカウントでスイングする変則的な傾向」をもっていると思われる。「ここはスイングしてこない」と投手が考えがちなカウントで、不意打ちをくらわせるように強振してスタッツを稼ぐバッターだから、投手はカウントをとるための低めのスライダーを不用意に投げないことだ。
特にランナーがいるケースでは、待球せず、初球打ちでシングルヒットを打つ奇襲策でタイムリーを稼いできた。ランナーのいないケースでは、逆にボール先行カウントになるまで待つ傾向もあるため、必ずしも早打ちというわけではない。
初球打ちが異常に得意な反面で、早打ち打者の多いMLBにあって誰もがヒッティングカウントにしている0-1を苦手にしているのは非常に珍しい。投手側の計算としては、初球さえファウルを打たせることに成功したら、2球目を振ってこないカープが見逃すような変化球で追い込んでおけば、あとは投手の勝ちだろう。
カイル・シーガーと非常に対照的なバッティング傾向をもつため、この2人の打席が連続するスタメンでは、どちらかが打ち、どちらかが凡退する光景が非常によくみられる。

得意カウント 初球、2-0、1-1、3-1、3-2
特に初球打ち AVE.636 OBP.636 SLG.818 OPS1.455 BABIP.636
苦手カウント 0-1、1-2、2-2
得意球種 スライダー、カットボール
苦手球種 チェンジアップ
得意コース インロー(典型的なローボールヒッター)
苦手コース インハイ
苦手投手 グラウンドボール・ピッチャー
得意チーム NYY,BOS,TOR
Mike Carp Hot Zone | Seattle Mariners | Player Hot Zone | MLB Baseball | FOX Sports on MSN

打席例:2011年9月2日 オークランド戦 3回表
キャッチャーフライ
打ったのは、苦手のチェンジアップ。典型的なローボールヒッターで、インローのスライダーやカットボールは得意だが、チェンジアップは、いくらアウトローでも打てていない。

2011年9月2日 SEAvsOAK カープ キャッチャーフライ


キャスパー・ウェルズ
典型的ローボールヒッターインコースに苦手ポイントがいくつかあるのが、メジャーのバッターとしては致命的。P/PAは4.04なのに、BB/PAが去年より悪化していることからわかるように、基本的には3球目までに勝負が決着する典型的早打ち打者で、四球を選ぶタイプではない。
ヒッティング・カウントについては、典型なMLBのバッターで、早打ちタイプ。2球目、3球目に勝負をかけてくる。逆に、0-2、1-2、2-2、フルカウントと、2ストライクをとられると、どんなカウントであってもスタッツがガクンと下がる。
高めが苦手。速球に強いカイル・シーガーと違って、高めの早い球についていけなさそうだ。マイク・カープと違って、チェンジアップは得意。
投手は、インコース、高めが苦手なこと、早いカウントから打ってくること、きわどいコーナーの球でも器用に打てる打者だが同時にボール球でも振ってくる打者でもあること、などを頭に入れて対戦すればいい。
ウェルズの得意なカットボールを投げるなら苦手なのが明白なインコースに投げるべきだし、同じように、チェンジアップを投げたいならストライクでなく、ボールにすることで安全性が高まる。
ローボールヒッターのウェルズへのフィニッシュとして、苦手な高めにストレートで押して三振でもさせるか、ボールになる外の変化球を空振りか凡退させるか、迷うところだが、無理せず、低めの、それもボールになる変化球を投げて凡打させておけばすむ。

得意カウント 1-0、0-1、1-1、2-1(特に1-1)
苦手カウント 0-2、1-2、2-2、3-2
得意球種 チェンジアップ、カットボール
苦手球種 スライダー、カーブ、(8/27追記 シンカー
得意コース アウトロー、インロー
苦手コース 高め、インコース
得意チーム BOS,MIN,OAK.TEX
苦手チーム LAA,CLE
Casper Wells Hot Zone | Seattle Mariners | Player Hot Zone | MLB Baseball | FOX Sports on MSN


カイル・シーガー
典型的ストレート系ヒッター。
カープのようなローボールヒッターではないにもかかわらず、なぜかカープと並んでシアトルで最もフライアウト率が高い打者でもある。
いかんせん低めが苦手なのが、後々メジャーのプレーヤーとして致命的になっていくのは明らか。ハーフハイトの甘い球を仕留めるのは得意。スライダーへの苦手意識はたぶん相当なもの。
対戦する投手は、球が浮かないようにコントロールに気をつけつつ、低めの変化球で勝負すればいいだけ、ということが、そのうち対戦チーム全体に浸透するはず。
同地区のライバルとしてこれから数多く対戦しなければならないア・リーグ同地区のエンゼルス、テキサスには、既に低スタッツが既に残されている。同地区だけに、新人といえども既にある程度スカウティングされてしまった、とみなければならない。

得意カウント 初球、1-1、2-0、2-1、3-1、0-2、
苦手カウント 1-2、2-2
得意球種 カットボール、ストレート
苦手球種 スライダー
得意コース インロー、ハーフハイト、
苦手コース アウトロー、真ん中低め
苦手投手 しいて言えばフライボール・ピッチャー
苦手チーム LAA,TEX
Kyle Seager Hot Zone | Seattle Mariners | Player Hot Zone | MLB Baseball | FOX Sports on MSN


8月26日のホワイトソックス戦から、シーガーの4打席を抜き出してみた。全打席3球以内に決着しており、まさにスカウティングどおり。よほど追い込まれるのが嫌なのだろう。
Chicago White Sox at Seattle Mariners - August 26, 2011 | MLB.com Classic

2011年8月26日 カイル・シーガー 第1打席外低めのチェンジアップ
センターフライ

スカウティングどおり。

2011年8月26日 カイル・シーガー 第2打席真ん中のストレート
二塁打

ストレートの強いバッターに、ストレート3連投、しかもど真ん中では打たれて当然。

2011年8月26日 カイル・シーガー 第3打席真ん中低めのカーブ
センターフライ

スカウティングどおり。


2011年8月26日 カイル・シーガー 第4打席外低めにはずれるチェンジアップ
空振り三振

初球、2球目と、得意なはずのインコース、ハーフハイトの球を連続して見逃しているあたり、やはり、スライダーによほどの苦手意識があるのだろう。早いカウントでは得意なストレート系に絞って待っていることが、よくわかる。




damejima at 03:49

August 22, 2011

ブリーチャー・レポートというサイトは昔から好きではない。

というのも、このサイト、もともとの出発点が「ブロガーとアマチュアのスポーツライターに、執筆機会を与えるために出発したサイト」なのだから、主観性の濃さが原点だったはずなのに、いつのまにかマスメディア然としてふるまうようになり、あたかも「ウチは大手のスポーツサイトでござい」というような「フリ」をしているのが、どうも気にいらないのである(笑)
客観的というのは、たとえばMLBでいうなら、総本山Baseball Referenceに代表されるようなデータサイト、ESPNFOXのような歴然としたマスメディア系、いつも深い洞察に基づく興味深いレポートを提出してくれるHardball Timesのような重鎮の長文系分析サイトなどを言うのであって、ブログ主に言わせれば、Fangraphでさえ、主観まみれのデータをあたかも客観的にみせている部分も多く、「うさんくさい」と思っているのに、Fangraph以下の客観性しか感じないブリーチャー・レポート程度がマスメディアづらしているのはまったく感心しないのである。


でも、今日はまぁ、そういうブリーチャー・レポートの個人的評価は置いておいて、以下のレポートを読んでみてもらいたい。

これは、クリーブランドの熱心なファンとおぼしきTom HammerというContributor(寄稿者)が、2009年8月に書いた記事。
クリーブランドの2009年は97敗したこの10年で最も酷いシーズンに終わるわけだが、その年の夏にはまだ監督エリック・ウェッジを翌年どう処遇するのか、2010年もクリーブランドの監督を続けさせるのかは、まだ不明だった。
著者は、過去のウェッジの業績をざっと振り返りつつ、「エリック・ウェッジには、チームマネジメントの上で、ハッキリ欠陥があるのだから、クビにすべきだ」と強く結論づけている。ただ、冷静な分析家らしい著者は「自分はウェッジをクビにすべきだと思うが、チームは彼を来年も使うかもしれない」と懸念している。
だが、結果的に、クリーブランドはウェッジをクビにした。ウェッジがクリーブランドの監督をつとめたのは2003年から2009年までだが、優勝したのは2007年のみ。65勝97敗に終わった2009年を最後にクビになった。
クビになる寸前に書かれたこのレポートは、7シーズンにもわたるクリーブランドの監督としてウェッジがやってきたことを、長所も欠点も長期的に眺めてきた人が、ウェッジの指導者としての欠陥を具体的に指摘し、「こんな監督はクビにすべき」と断定していることに、今のシアトルファンが心して読むべきポイントがある。


急いで訳したので誤訳もあるだろうが、それは勘弁してもらうとして、これを読むと、エリック・ウェッジが2011年にシアトルでやってきたチーム運営の問題点の数々が、彼がクリーブランドをクビになった原因そのものであることがよくわかる。

スタメンをいじくり倒したがる
やたらと若い選手を使いたがる。だからといって、
 選手をとっかえひっかえ使うのは止めない

若い選手をやたらとメジャーとマイナーを行ったり来たりさせる
シーズン終盤、妙に肩入れする選手ができると、たとえどんなに成績が悪くても我慢する
毎シーズンのように、シーズン終盤にロスターを完全に分解し、若い選手を使いたがること
それなのに、「次のシーズンにも、前のシーズンと同じことを繰り返して、チームを毎年のようにバラバラにさせて続けること
今シーズンにこのブログで批判してきたことの大半が、ウェッジがクリーブランドをクビになる前にやっていたことだというのがよくわかるのだ。

この著者がエリック・ウェッジの欠陥について指摘した特に印象的な言葉がある。
ウェッジの欠点は、正しいボタンを押していないことだが、それだけでなく、あまりにもたくさんのボタンを押しすぎてもいる

なるほど。これは膝を叩きたくなる。
この1行を読んだだけでも、このコラムを読んだ価値がある。

Cleveland's Late-Season Success Shouldn't Mean More Eric Wedge
Cleveland's Late-Season Success Shouldn't Mean More Eric Wedge | Bleacher Report
By Tom Hammer(Contributor) on August 28, 2009


This just in: The Cleveland Indians are winning ball games late in the season with nothing on the line and a host of young talent in the lineup.
クリーブランド・インディアンスはシーズン終盤に(ポストシーズン進出のような)重たい何かが懸かっているわけではない勝ち星を挙げ、たくさんの若い選手を起用している。

This sort of story lead may pique readers' interest if it wasn't a script that Tribe fans have read all too often the past five or so years.
このストーリーは、過去5年以上もインディアンス・ファンが頻繁に読んできた記事とはちょっと趣(おもむき)が違うから、彼らを憤慨させることになるかもしれない。

Cleveland has won 15 of 25 and is 22-16 since the All-Star break. That is respectable, especially considering the team had the worst record in the AL at the break.
クリーブランドはオールスターブレイク以降、25試合のうち15試合に勝ち、22勝16敗だ。チームが開幕後にア・リーグ最悪の記録を喫したことを考えると、それは尊敬に値する仕事とはいえる。

To call manager Eric Wedge's seat at the break a hot one, is like calling Tom Brady's wife cute. It is an understatement, and for Wedge fans I'm sure they are feeling vindicated from haters who were calling for his head.
オールスター後のエリック・ウェッジの仕事を「なかなかのものだ」程度に評価することは、トム・ブレイディ(=有名NFLプレーヤー)の妻(=スーパーモデル出身で、美人で有名)のことを「そこそこキュートだね」と評するようなもので、それは過小評価というものだし、ウェッジファンにしてみれば、ウェッジの解雇を要求し続けているウェッジ嫌いの人々から、彼の「クビ」を守ったような気になるほどの業績だろう。

Management made a midseason statement that Wedge would finish the season as manager and they would "evaluate" the team and the direction at season's end.
経営陣は、ウェッジが監督としてシーズンを終えることになると、シーズン途中に声明を出している。シーズン終了時には、おそらく今のチームと方向性に「評価」を与えることになるだろう。(ブログ注:だが、実際にはエリック・ウェッジはクビになった)

If the "evaluation" consisted of viewing the team's progress and results from the All-Star break of this 2009 season forward, then it isn't hard to believe that Wedge will be back next season.
「評価」がチームの進歩や、2009年のオールスターブレイク以降の結果から行われるとすれば、ウェッジが来シーズンに戻って来れるという話に確証がなくもない。(ブログ注:evaluationはエリック・ウェッジが頻繁に使いたがる単語のひとつ)

But doesn't this said evaluation really need to look at the full body of work.
だが、評価というものは仕事全体を見て行われるべきものだ。

Throw out the 2007 run to the A.L championship series and the epic collapse in the Red Sox series, and what you are left with is a lot of high expectations, unreached potential and a less then stellar record that consists of terrible starts to seasons and the annual late season, nothing on the line, push.
2007年のア・リーグチャンピオンシップシリーズへの道のりと、レッドソックスとのシリーズの酷い敗北がファンに残したものといえば、強い期待感、未開発な将来性、そして輝かしいとまではいえない程度の実績だ。それらは、それからの酷い数シーズンと、毎年恒例の、何の切迫感もないシーズン終盤への序章だった。

This doesn't get it done in my eyes. I'm tired of seeing the Tribe mentioned as the AL Central favorite only to look at the standings two to three months in and realize that those expectations won't be fulfilled.
こうした現象は、私の見るところでは、(この惨敗した2009シーズンも)まだ終わってない。私自身は、インディアンスがア・リーグ中地区の本命と言われるのを眺め続けることに、飽き飽きしている。数ヶ月順位を見ただけで、そういう期待が実現したりしないことに、すぐに気づかされてしまう。

Why is it that the Tribe's roster is bulging with talent each season, yet it takes an early season collapse, a complete roster over haul and an infusion of even younger players to net a turnaround in terms of wins?
インディアンスのロスターが毎シーズンのように才能で満ち溢れているのにもかかわらず、毎シーズン序盤で崩壊し、ロスターが完全にバラバラに分解され、勝利への転換をもたらすためとかいう理由で、若い選手たちのロスター注入、というプロセスが繰り返されてばかりいるのは、いったいなぜなのだろう?

My answer is that Wedge isn't pushing the right buttons, or more true to the point, is pushing too many buttons in the early parts of the seasons.
私の答えは、こうだ。「ウェッジは正しいボタンを押していない」。そしてもっとポイントを突く真実だと考えるのは、ウェッジが「旬を迎えた、というには早すぎる未熟なボタンを、あまりにもたくさん押しすぎている」ということ」だ。

Starters, be it pitchers or hitters, never seem to find a rhythm and Wedge is left groping for a myriad of line up alterations, frequent calls to the minors and waiver wires and a general over-reactive management style that kills the team's confidence.
ピッチャーであれ、打者であれ、スタメンは自分のリズムを作れているように見えない。ウェッジは数え切れないほどのスタメン修正を試して、暗中模索ばかりしている。マイナーからのコールアップや、ウェイバーでの選手漁りも頻繁だし、ウェッジの何に対しても過剰反応するマネジメントスタイルによって、チームの信頼感は息の根を止められている。

Later in the season, when there is nothing to lose, he displays extreme patience with guys who are struggling. Heck, they are young players who need the experience so why not run them out there each day to learn their lessons.
(ポストシーズン進出の可能性がなくなって)何も失うものは無くなったシーズン終盤であっても、ウェッジは、悪戦苦闘している選手に異常なほどの忍耐をみせる。若い選手たちには経験が必要なのだから、彼らが毎日何かを学ぶことができるよう、なぜ「見切る」ということをしないのだろう。

Lo and behold, what happens is guys who are playing every day, hitting in the same spot, knowing their roles and having a common goal, getting wins, is a dangerous thing in baseball.
選手たちは毎日プレーして、同じスポットで打ち、自分の役割を理解し、共通の目標を持ち、勝利を得ようとするわけだが、その彼らに起こっていることは、野球において非常に危険なことだ。

Case in point, Andy Marte boosts his average 70 points in a span of eight games and this is a guy who was going to be released because Wedge refused to allow him any consistent playing time early in the season.
例えば、アンディ・マルテは、打率を8試合で70ポイントも伸ばしたのに、トレードされそうになった。というのも、シーズン初期にウェッジが彼にプレータイムを与えることを拒否していたためだ。(ブログ注:資料ありAndy Marte Statistics and History - Baseball-Reference.com

Instead, Wedge preferred to bounce Marte back and forth between Triple A and give him 12 to 20 at-bats and then reach the conclusion he can't hit.
ウェッジはマルテを4度もマイナーとの間を行ったり来たりさせ、12から20打席を与え、結局、彼は打てないとの結論に達した。

Unfortunately, it takes the team languishing in the standings for their manager to adopt a style that gives the team the best chance of winning.
ウェッジのマネジメントスタイルは、チームに勝利へのベストチャンスをもたらそうというものではあったが、不幸なことに、チーム順位の退潮をもたらした。

It's for this reason, and several others unmentioned in this article, that I feel the team has to go a different direction in terms of team management.
こうした理由と、この記事では言及してないいくつかの理由から、私はチームマネジメントの観点からみて、チームをもっと違う方向に進ませるべきだと考える。

Even with the loss of team leaders and stars, this team still has enough talent to compete day in and day out. It's time to get someone who can nourish this potential and get the team playing up to their capability.
チームリーダーやスター選手の喪失にあっても、このチームは今もなお、毎日戦えるだけの十分な戦力を保持している。今こそ、潜在的な力を育てあげ、チームの能力を開花させられる人物を連れてくるべき時に来ている。


このコラムの指摘をよく理解するためには、ウェッジが監督をしていたクリーブランド時代の7シーズンに、どういうふうに選手起用が実行され、その欠陥はどこにあったかをよく調べてみないと、よくわからない点もいくつかある。
だが、それでもなお、クリーブランド時代のウェッジのロスターが、どれくらいコロコロ変わったかを、このコラムから知るだけでも、少しは当時のクリーブランドファンのイライラの片鱗はわかるはずだ。

とにかく、このコラムによって、ウェッジがシアトルでみせている選手起用の「シーズン当初なのに、コロコロとスタメンを変える、落ち着きの無さ」と、「シーズン終盤でポストシーズン進出もなくなっているのに、テコでも気にいった選手を動かない意味不明の頑迷さ」の、両方が両方とも、クリーブランド時代から存在していて、しかも、それが当時から既に「監督としての欠陥」として指摘されていたことがわかったのである。

言い換えると、無能GMズレンシックは、選手選定において、ミルトン・ブラッドリーやバーンズなどの「訳あり物件」を多数購入してきただけでなく、監督選定においても「訳あり物件」を購入していたのである。

2009 Cleveland Indians Batting, Pitching, & Fielding Statistics - Baseball-Reference.com






damejima at 20:05

August 17, 2011

そりゃね、しっかりスカウティングされちまう前に選手を、1ヶ月ごとに取り替えながら使い続けてるんだから、誤魔かせるでしょうよ(笑)でもね、そんなドアマットを取り替えるだけで部屋全体が綺麗なように見せかける手口なんて、とっくにバレバレ(笑)線香花火が燃え尽きるたびに取り替える花火大会が、あんたらの言う「育成」?(笑)馬鹿はやっぱり馬鹿だねぇ。

2011シーズン 選手入れ替えリスト


今シーズンのシアトルの選手起用の変遷を、外野手を中心に一覧にまとめてみた。このチームがどれほど行き当たりばったりな花火大会ばかりしてきたか、ひと目でわかるはずだ。クリックして別窓に開いて、しっかり見ながら読むといいだろう。
それぞれの月でメインに使われた選手がひと目でわかるように、それぞれ色分けしてみた。「使い捨てのキッチンペーパーみたいに、選手を使い捨ててローテーションしてきただけ」なのが、一目瞭然でわかる(笑)

4月を中心に使われた選手(赤色)
ミルトン・ブラッドリー
マイケル・ソーンダース
ルイス・ロドリゲス

5月(青色)
カルロス・ペゲーロ
マイク・ウィルソン

6月・7月(緑色)
グレッグ・ホールマン
マイク・カープ
ダスティン・アックリー
カイル・シーガー

8月(黄色)
キャスパー・ウェルズ
ロビンソンなんたら


「4月のみ」だったジャスティン・スモークに
やたら4番を打たせてみたものの、モノにならず大失敗

数字から明らかなように、今シーズン2ヶ月目には既に打率が2割ちょっとに落ちていたわけだが、ウェッジは執拗に4番に起用し続けた。だが、スモークのバットは3ヶ月もの間、湿ったままで、結局ケガがちになって、戦列を離れた。
スモークの数字が特に酷かったのは、17連敗した7月だが、この月、重度の左右病患者のエリック・ウェッジが4番を何度も何度もまかせたのだから、馬鹿にも程がる。相手投手よってスモークとオリーボの2人を使い分けようとしてウェッジは大失敗し、8月には2人とも下位打線に下げた。
なんともお粗末な監督さんだ。(数字は順に、打率、OBP、SLG、OPS)
4月 .284 .393 .527 .920
5月 .229 .333 .417 .750
6月 .226 .318 .419 .737
7月 .141 .211 .188 .399

マトモだったのは5月のみだったミゲル・オリーボに
7月にはやたらと4番を打たせて大失敗

4月が良かっただけのスモークに、17連敗した7月に4番をまかせ続けて大失敗したエリック・ウェッジが、同じ7月に、スモークとのダブルキャストで4番をまかせ続けたのは、5月がマトモだっただけのミゲル・オリーボだ。
たが、この「7月の実験」はかえってオリーボの月別数字で最悪の成績を残させただけに終わり、大失敗。8月には下位打線に下げた。
4月 .217 .256 .313 .569
5月 .267 .352 .387 .739
6月 .189 .196 .489 .685
7月 .188 .188 .304 .492
8月 .216 .211 .243 .454


5月だけは大花火を打ち上げていたライアンも
実は4月と6月の数字は酷いもの

エリック・ウェッジのお気に入りのライアンを2番に固定しだしたのがいつだったかはあまり覚えていないのだが、彼についてはなにかシーズン中ずっと打ち続けているような誤解をしている人をよくみかける。だが、馬鹿馬鹿しくて反論する気になれない。彼のバットが火を噴いていたのは、5月だけだ。
4月 .184 .276 .224 .500
5月 .384 .432 .479 .911
6月 .204 .262 .237 .499
7月 .260 .304 .385 .689

6月の線香花火だったカルロス・ペゲーロに
4番まで打たせてみたクセに、結局マイナー送り

エリック・ウェッジがこだわり続けたひとりが、インコース低めのチェンジアップしか打てないのがわかりきっているカルロス・ペゲーロ。挙句の果てには4番まで打たせたりする執心ぶりだったが、7月にOPS.359と予想通りあえなく沈没。マイナーに返品になった。
5月 .167 .216 .354 .570
6月 .233 .313 .500 .813
7月 .167 .192 .167 .359

さすがにモノが違うと、言いたいところだが
やっぱり下降してきたダスティン・アックリー

言うまでもなく、欠点の少ない素晴らしい打者。それでも、たとえば体が開きやすくなるとか、プルヒッターっぽい欠点が打席で表面化しだすと、とたんに調子が落ちてくる。このところ三振するケースも増えてきたのは、カウント1-2が非常に苦手なため(打率.154、OPS.423)。大半の三振をこのカウントで喫している。また、おそらく内外を使った左右に振られる配球に弱い。
6月 .300 .378 .575 .953
7月 .308 .360 .516 .876

8月 .250 .368 .375 .743
8月 .237 .366 .356 .722(8月20日修正)

まさに8月前半だけの線香花火だった
フランクリン・グティエレス

まぁ、バッティングの成績の酷さは言うまでもない。6月・7月と酷いものだった。これほどまでにひどい状態でも2ヶ月以上使い続けてもらえるのだから、イチローも1試合や2試合打てないくらいクヨクヨしないことだ。
彼は野球選手として本当に超一流だといつも思っているが、唯一の欠点といえるのが「人のよさ」だ。(もちろん、だからこそ、イチローでもあるのだが 苦笑)10年もの間、スターマインを打ち上げ続けてきたイチローには、もう少し他人だの、外国人だのに気がねをせず、徹底したゴーイング・マイ・ウェイで突っ切る行動パターンを身につけてもらえると嬉しいかぎりだ。
5月 .243 .282 .351 .633
6月 .176 .205 .200 .405
7月 .190 .247 .215 .462

8月 .348 .367 .435 .802
8月 .270 .288 .349 .637(8月20日修正)


まぁ、花火にたとえると、2ヶ月もった花火は、アックリーを除けば、どこにもない、ということだ。
ペゲーロやスモークのような若い線香花火はもちろん、オリーボ、ライアン、グティエレスなど、ベテランの線香花火もけして例外ではない。もちろんアックリーは苦手部分のわかりにくい、スカウティングしにくい打者だが、来シーズン以降も安定的にプレーできるとは限らない。


シアトルの打者は火をつけると、たいてい1ヶ月で燃え尽きる。燃え尽きていても使い続けると、たいていは火薬がなくなって、「線香花火の棒だけ」になる。
燃え尽きたあとは、どうなるか。
燃え尽きた線香花火の棒をいじくりたおして可愛がるのが大好きな「燃え尽きた線香花火の棒フェチ」のエリック・ウェッジが、気にいれば使い続けるだろうし、気にいらなければマイナーに返品するだろう。

燃え尽きているのがわかりきっている線香花火で、なおも花火大会を続けようとして大失敗したのが7月の17連敗だが、エリック・ウェッジはその責任すら、明確にしようとはしていない。
それどころか、無能GMズレンシックが投手を安く売り飛ばして、他の店から線香花火を仕入れてきたのをいいことに、まだこの「線香花火大会」を続けようとしている。

カップの中にいくら熱いスープを作ってもすぐに冷めてしまうのは、結局のところ「カップの置かれた部屋が冷え切っている」からだ。単純な話だ。
誰かがよろめいても、このチームの中には、どこにもつかまるところはないから、必ずコケる。椅子の温まらない無機質な野球ばかり繰り返してきた「ツケ」は、イチローやアックリーすら含めて、すべての選手に必ず、直接ノークッションで、回ってくる。






damejima at 18:15

August 16, 2011

2010年に1試合あたり4万人以上の観客動員を記録した球団は、NYY、PHI、LAD、STLの4チームだったが、これらのチームのうち、NYYとSTLが10万人以上、LADに至っては50万人も観客が減ってしまっている。(8月14日時点)
今年の観客動員数トップは、ヤンキースではなく、ロイ・ハラデイクリフ・リーなど、輝かしい先発投手陣を揃え今年も地区首位をひた走るフィラデルフィアになりそうだ。
プラス

以下のデータで、特に表記がない場合、ソースは下記のBaseball Reference。2011年6月14日現在。
Change in Baseball Attendance 2010 to 2011 - Baseball-Reference.com

1試合あたり観客動員4万人以上
PHI 45,502 (1試合あたり 471人増)
NYY 44,836 (1試合あたり ▲1,593人減)
SFG 41,900 (1試合あたり 4,451人増)

観客動員が10万人以上増加したチーム
TEX 407,476 (1試合あたり 6,572人増)
PIT 275,577 (4,751人)
SFG 267,081 (4,451)
CLE 250,422 (4,318)
他にTOR、MIN、MILが10万人以上増加

ホームゲームでの観客動員が増加したチーム
PHI 104.2%
BOS 101.6%
2011 MLB Attendance - Major League Baseball - ESPN

観客を増やすことに最も成功したのは、なんといってもメジャーで最も得点の入りやすいボールパークで試合をしているテキサスだろう。1試合あたり6500人、シーズン通算では40万人も観客を増やすことに成功した。
今年のテキサスのペイロールは96.1Mとかなり多いわけだが、その金額に見合う結果を出しているのだから、100Mかけて100敗したシアトルとは訳が違う。今年のフラッグシップディールの堅実さなどをみても、テキサスの経営能力の高さは本物。
2011 MLB Park Factors - Runs - Major League Baseball - ESPN


マイナス

1試合あたり観客動員2万人以下
FLA 18,379 395
OAK 18,991 661
TBR 19,327 ▲3,549 

観客動員が10万人以上減少したチーム
(2011年8月14日現在)
LAD ▲514,817 (1試合あたり ▲7,920)
TBR ▲209,376 (▲3,549)
SEA ▲191,427 (▲3,138)
他にNYM、STL、ATL、CHW、HOU、NYYが10万人以上減少

ホームゲームでの観客動員が最も減少したチーム
FLA 前年比46.7%
TOR 46.9%
BAL 47.9%
ARI 49.7%
SEA 51.0%
2011 MLB Attendance - Major League Baseball - ESPN

かたや観客を最も大きく減少させたチームは、オーナーのくだらないスキャンダルで経営権を剥奪されて人気チームとしての権威を自ら手放したドジャースを除くなら、タンパベイシアトルということになる。両チームとも、1試合あたり3000人、シーズン通算では約20万人もの観客を失った。


だが、新球場建設を前にして意図的にチームを壊し刷新を図ったタンパベイと、無能GMズレンシックが大金をかけたクセにチーム刷新に既に一度失敗し、二度目の低迷期に入ったばかりのシアトルでは、事情がまったく違う

今シーズン、タンパベイのペイロールは、わずか39.1Mしかない。というのも、2010年オフに主力選手がFAなどで次々とチームを去るのを容認しためだ。マット・ガーザ(CHC)、カルロス・ペーニャ(CHC)、カール・クロフォード(BOS)、ダン・ウィーラー(BOS)、ホワキン・ベノワ(DET)、他にも何人かの主力プレーヤーがタンパベイを去った。
馴染み深い選手たちが一気に減少したことにガッカリした観客はスタジアムから足が遠のいたわけだが、その一方で、8月14日時点でのタンパベイなんと貯金9の地区3位。戦力ダウンした割りには、むしろよくやっている。
そして重要なことは、こうした主力選手放出の見返りにはドラフト指名権獲得がつきものなわけで、タンパベイは2011年ドラフトの1巡目で、なんとメジャー30球団ダントツの10人もの選手を指名することに成功していることだ。
タンパベイはこれらの選手たちに契約金を支払うために、あらかじめペイロールを下げておく必要があった。だから多くの主力を放出に踏み切ったわけだ。
また、2012年に開場を目指した新本拠地建設計画も発表されている。新球場が完成すれば、ほっておいても客の入りが戻ることは、もちろん計算済みだろう。

要するに、タンパベイは意図的にチームを一度壊し、新球場でのリスタートに向けて刷新を図っている、ということ。(まぁ、これがメジャーで言う、普通の再建。シアトルがやっているわけのわからない「選手入れ替えゴッコ」は、ただの「ままごと遊び」。再建ではない
1st Round of the 2011 MLB June Amateur Draft - Baseball-Reference.com

タンパベイの現在の本拠地トロピカーナ・フィールドは、メジャーでもほとんど絶滅したいわゆるクッキーカッター・スタジアム、つまり旧式な人工芝の多目的ドーム球場だ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年8月21日、ボルチモアのカムデンヤーズは、セーフコのお手本になった「新古典主義建築のボールパーク」。80年代のクッキーカッター・スタジアムさながらの問題を抱える「日本のスタジアム」。
トロピカーナ・フィールドの古さも、新球場建設に至った理由だとは思うけれど、それ以外にもうひとつ、新球場建設の理由があるような気がする。
というのも、トロピカーナ・フィールドは、Batting 92、Pitching 91(Baseball Reference)、0.772(ESPN) という、極端なヒッターズ・パークだらけのア・リーグ東地区には珍しい、典型的ピッチャーズ・パークだからだ。
2011 MLB Park Factors - Runs - Major League Baseball - ESPN
今回の新球場建設にあたって、タンパベイがどういう形状のボールパークを建設する予定なのか、まったく知らないが、なんとなく多少ヒッターズ・パーク寄りに球場特性を変えてくるのではないかと思っている。
というのも、ヒッターズ・パークだらけのア・リーグ東地区にあって、タンパベイだけが1チームだけ投手陣を必死に揃えたとしても、ヤンキースタジアムやフェンウェイでは投手陣が打ちこまれてしまえば、チームは結局優勝できない。ならば、本拠地をもうちょっとヒッターズ・パークに変えることで、ビジター戦での不利をはねのけたい、と、タンパベイの経営者が考えたとしても、おかしくないと思うのだ。
(ちなみに、今年からクッキーカッター・スタジアムのメトロドームから、新ボールパークのターゲット・フィールドに移転したミネソタのパークファクターは、Batting 99、Pitching 99と、非常にバランスのとれたものになった)


まぁ、このタンパベイの今年のドラフトを見ると、85.5Mものペイロールでシアトルのズレンシックがやっているチーム運営が、いかに無計画で、ずさんで、大胆さもなければ、緻密さも欠けていることが、よくわかる。
2009年に就任してからというもの、それなりの大金を任されて運用し続け、そして最下位に沈んでは、ドラフトの上位指名権を多少なりとも手に入れている割には、2011年のドラフトで1位指名できたのは、ダニー・ハルツェン、たったひとり。それも契約できるかどうかすらわからないときている(笑)(たとえば2011年ドラフト1巡目で、ナショナルズは3人、アリゾナ3人、サンディエゴは5人を指名している。ボストンですら4人だ)

若い選手が育つか育たないかは運次第なんて思ってるうちは、チームは絶対に強くなどならない。10人獲って育てていくチームと、育てる能力がもともと無いのに1人しか獲らないチームでは、結果はわかりきっている。






damejima at 02:45

August 10, 2011

シアトルが明日から15連敗しても、
ブログ主は別に驚かない。

というのも、
人に自分が尻尾を巻いて逃げるところを見せるのが、
勝負事にとって最もダメな行為だからだ。

勝負っていうのはそういうもんだ。

Seattle Mariners at Texas Rangers - August 9, 2011 | MLB.com Classic


ブログ主は今はイチローのヒットしか楽しみにしてないので、別にもうチームとしてのシアトルが勝とうが負けようがまるで気にしてない。

だが、今日のゲームはさすがに酷い。
というか、プロの仕事として恥ずべき行為だ。

まず、どうみてもメジャーレベルでないジョシュ・ルークをメジャーに置いておくこと自体が、チーム編成のミスだ。
そういうモップレベルのピッチャーを、勝ちゲームの7回に使って、けして好調とはいえない今シーズンのイアン・キンズラーにど真ん中のストレートを投げて、2ランホームランされたのは、ピッチャーを使う順序がわかってない、という意味で、無能監督エリック・ウェッジのミスだ。(7回、8回に使うピッチャーはむしろルークでなく、ラフェイとグレイだろう。ルークなどベンチに座らせておけばいい)

だが、そんなミスもささいなミスにしてしまうような最高に酷い、巨大なミスは、7回からすでに登板していて、8回裏には同点打を打たれているメンタルの弱いジェフ・グレイを、無能なウェッジが9回表にさらに使いまわししたことだ。

延長戦に備えたのか何か知らないが、
この監督、本物の馬鹿だ。

結果がストレートのフォアボールだったことよりも、そもそも7回裏から投げていて、同点打も打たれているグレイに、9回裏も投げさせようとする行為自体が、頭がおかしい。

そのノーアウトのランナーを、元シアトルのレフトで、ベタンコートと激突して大怪我をし、その後無能GMズレンシックがトレードに出してしまったアンディ・チャベスが見事なバントで送ると、これをメンタルが弱くクロスゲームにからきし弱いミゲル・オリーボが処理を誤り、ノーアウト1、2塁。その後、ジョシュ・ハミルトンにやすやすとサヨナラ打を打たれた。


もしあの場面で、本当に「オレは負けるのが嫌いなんだ! 勝つんだ!」という強い気持ちのある監督なら、ピッチャーをラフェイからリーグに代えているだろう。

だが、エリック・ウェッジは代えなかった。
そう、「まだゲームが負けと決まったわけでもない、同点なのに、監督という地位にある人間が 「自分からあきらめた」 のである。

まだゲームが終わってもないどころか、同点なのに勝ちを追求しない監督など、プロではない。マジに、これはプロとして「背信行為」であり、「負け犬行為」である。

ゲームが終わった瞬間、エリック・ウェッジが何をしたか。
ベンチから光速で姿を消したのである。


もういちど言っておく。
わざと負けるようなことをするのは、
野球人として最高に恥ずかしい。

7月のエンゼルス戦に続いて、8月にまたしてもエリック・ウェッジは最高に恥ずべきことをした。
おまえは本当にメンタルの弱い負け犬そのものだ。
負け犬エリック・ウェッジ。



ちなみに、ツイッターのほうで発言しておいたが、
なんたらロビンソンとかいうバッターは、絶対にメジャーでは通用しない。
理由? 見ていてわからないほうが、どうかしてる。
インコースの打ち方が全くわかってないからだ。こんな、誰の目にもわかる大きな欠陥があるバッターが、メジャーで通用するわけがない。


今日の球審Chad Fairchaidは、「低めと、右バッターのアウトコース」をまったくといっていいほどストライクコールしなかった。
そのために、シアトルの右バッターで、外の変化球を苦手にしている打者たち、たとえばグティエレスオリーボといったバッターは、アウトコースのスライダーで三振する心配なしにバットを振り回すことができた。
今日の彼らのバッティングの結果をそのまま鵜呑みにするのはアホウというものだ。
Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Strikezone Map Tool






damejima at 12:45

July 27, 2011

雨の中断を挟んで、再開後、14三振を奪っていたCCサバシアから8回表に3人の打者が連続フォアボールを選んでつくった無死満塁のチャンスで、ヤンキースはサバシアをあきらめて右のリリーフ、デービッド・ロバートソンを出してきたために、「ミスター左右病」エリック・ウェッジは8番の右打者ホールマンにかえ、左打者アダム・ケネディを代打に出したのだが、カウント3-1から「押し出しのかかったアウトコースのボール球のストライク判定」で明暗が分かれた。

Seattle Mariners at New York Yankees - July 26, 2011 | MLB.com Classic

2011年7月26日8回表満塁カウント3-1でのボブ・デービッドソンの判定

2011年7月26日球審ボブ・デービッドソンの左打者アウトコース判定
Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Strikezone Map Tool

今日の球審は、「あの」ボブ・デービッドソン
言わずと知れた、WBCで日本チームのホームランを二塁打と判定した、あのアンパイアである。

無死満塁でマウンドに上がったデービッド・ロバートソンは、アウトコース一辺倒のピッチングで、カウント3-1から、またもアウトコースにカットボールを投げたのだが、これは明らかにはずれていた。
だが、ボブ・デービッドソンは、このボール球をストライクと判定し、一気にゲームの流れを変えてしまった。ケネディは、フルカウントから、アウトコース低めにはずれるカットボールを空振り三振。
この場面を見ていた地元記者のツイッターが一斉にボブ・デービットソンの判定をなじるくらい、酷い判定だった。


この三振は、二重の意味で、ボブ・デービッドソンが「作為的につくりだした三振」だ
上の2つ目のBrooks Baseball Netから拝借した図でわかるように、そもそも、今日のボブ・デービッドソンの左打者のアウトコースの判定は異常に広すぎた

ただ、いちおうことわっておくと、この「広すぎる左バッターのアウトコース」の異常なゾーンの恩恵を受けたのは、主にシアトル先発ダグ・フィスターのほうだ。今日のサバシアのピッチングは、球審のゾーンの狭い広いにまったく関係なく、びっくりするほどコントロールがよく、ルールブック上のゾーンのコーナーいっぱい、コースいっぱいにビシビシと決めていく素晴らしい投球ぶりだった。貧打のシアトル打線では、とてもとても打ち崩すことはできない内容だった。そこは認めざるをえない。

しかし、8回表の満塁の場面で押し出しのかかった緊迫した場面での判定は、納得しない。サバシアのピッチングが、ゾーンに無関係に冴えていたことと、シアトルの唯一のチャンスの場面が、おかしな判定でゲームの流れが変えられてしまうことは、まったく別の問題だからだ。
もしここでケネディが押し出し四球を選んでいれば、さらに無死満塁から、ゲームの流れはまったく別のものになった。


アダム・ケネディは、彼がシアトルに来る以前から知っている。場面やカウントに応じたプレーのできる、頭のいい男だ。
普通なら、無死満塁で三振なんかしたプレーヤーには、「どうして球審がアウトコースを広くとっていることを頭にいれて、打席に立たないんだ!」と厳しく批判するところだが、ケネディに限っては、あの場面で「今日の球審のむちゃくちゃな判定傾向」を、まったく頭に入れないで打席に立った、とも思えない。
アダム・ケネディは、同じパターンで凡退し続けているオリーボカープペゲーログティエレスとは違う。
そもそも、ウェッジはこれだけ連敗したのだから、いい加減に「左右病のスタメン起用」をやめて、たとえ先発が左投手であっても、アダム・ケネディをスタメンで起用すべきだ。


ヤンキースのキャッチャー、フランシスコ・セルベリは、なんというか、相手の心理の動揺を見透かすような、非常にメンタルな、いやらしいリードをする。
まぁ、悔しいけれども、ボブ・デービッドソンの「疑惑の判定」で「押し出し」と思った球をストライクと言われ、心理的ダメージを受けているケネディに、フルカウントという切羽詰ったカウントで「直前の疑惑の判定と、まるで同じコース、同じ球種」を投げてくるのだから、「弱った動物相手にワナをしかけるような配球」としかいいようがない。やはり、ついバットが出て三振してしまうのも、しかたないといえば、しかたない。

今日はサバシアとセルベリのバッテリーに素直に脱帽しておくしかない。だが、絶好調のサバシアとアンパイアを相手に投げ合ったのだから、7回3失点でQSしたダグ・フィスターは、褒められてしかるべきだろう。


ブログ主は、ボブ・デービッドソンのああいう判定に、なぜエリック・ウェッジが抗議しないのか? と思う。カッコなんか気にせず抗議して退場したほうが、どれほどいいか。
LAA戦での「2度目の3ボール四球」ではないが、ああいう問題のある判定に毅然とした態度をとり続けないから、相手に舐められるのだ。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年7月24日、みずから牙を抜いて相手にさしだしてチームに「負け犬メンタリティ」をたっぷり塗りこめた「負け犬指導者」エリック・ウェッジの「3ボール四球黙認事件」を批判する。






damejima at 12:35

July 25, 2011

育成中のチームなんだから、15連敗してもしかたがない。

くだらねぇ。何もわかっちゃいない。
それが「負け犬メンタリティ」であって、そういう負け犬メンタリティを植えつけることが、どれだけ人間の成長の妨げになるかってことにすら、まだ気づかないのかね?
負け犬が泣きながら満塁ホームラン打ったって、全然怖くない。そんなだから問題が何も解決しない。たとえ四球の押し出しの1点を守り抜いた勝ちでもいい。それが「勝つ」ということだし、「勝つ」ということを学ぶことは非常に大事だし、もっと大事なのは、同じ失敗を繰り返すプレーヤーを同じ失敗を繰りかえさないプレーヤーに変えていくことで、これこそが本当の育成で、同じ失敗を繰り返して負け続けるプロセスには何も学ぶものはない

この「負け犬メンタリティ」が元々どこからやってきたのか?
ハッキリ、誰でもわかるように書いておくから、耳の穴かっぽじって聞くといい。


あの「事件」が起きた日は、このところ続いている所用がやはりあって、ゲームを見ることができなかったのがとても残念だった。それは、オールスター直前のビジターLAA第4戦で起きた、今シーズン2度目の「3ボール四球事件」だ。
ブログ主は、この2度目の「3ボール四球事件」が、「負け犬メンタリティ」のルーツだと確信している。


最初に言っておくと、ブログ主は戦闘の場である球技スポーツのグラウンドにおいて、ああした「みずから牙を抜いて相手に差し出すような、負け犬行為」を、単なるミスどころのレベルではなく、もしそれが社会や、災害や戦場といった限界状況でで起きた出来事なら、「背任行為や、犯罪にあたる」とまで思っている。
もし、自分の会社の社長が、他国のライバル企業に自社の特許技術を勝手使われ、さらにその他国で特許申請までされたにもかかわらず、社長がそれを「知ってたよ」なんて言って黙認したら、信頼なんか絶対に生まれない。

戦う人間には、ああいう行為は許されないと思う。



今シーズン2度あったこの「3ボール四球」という事件がエリック・ウェッジの負け犬メンタリティを生んだあらましをメモしておこう。

1度目の3ボール四球事件
ウェッジが「謝罪」した7月2日パドレス戦


2011年7月2日 パドレス戦における1度目の3ボール四球事件
San Diego Padres at Seattle Mariners - July 2, 2011 | MLB.com Classic
最初は、7月2日のパドレス戦5回裏、1アウト。外野手キャメロン・メイビンが、まだフルカウントなのに四球としてランナーに出た。だが、このことにシアトル側の誰も気がつかず、このランナーがタイムリーで生還し、このゲーム唯一の得点かつ決勝点になってしまい、シアトルは0-1の僅差で負けた。
この試合、投手はダグ・フィスター。この試合、ただの負けゲームではない。ダグ・フィスターは9イニングをひとりで投げ抜いたからだ。フィスターの貴重な力投を、チームは単なるベンチの注意不足で無駄にしたのだ。
フィスター自身は、試合後に「投げることに集中していたので分からなかった」とコメントしたが、監督エリック・ウェッジは「数えていなかった自分のミスだ」として、試合後クラブハウスで選手たちに「謝罪」して自分のメンツをとりつくろった。



ハンク・コンガー ハーフスイング誤判定事件
ウェッジが「退場」した7月9日のエンゼルス第3戦

Seattle Mariners at Los Angeles Angels - July 9, 2011 | MLB.com Classic
パドレス戦での「1度目の3ボール四球事件」から1週間たったアナハイムでの第3戦、3回裏無死1塁。
シアトルの先発マイケル・ピネダは8番ハンク・コンガーにストレートを投げ続けて、フルカウントの8球目、真ん中低めにスライダーを投げた。コンガーはハーフ・スイングして三振。ランナーのトランボはスタートを切っており、ミゲル・オリーボがセカンド送球して楽々アウト。
いわゆる三振ゲッツーのはずだったが、球審Todd Tichenorがスイングの判断を仰いだ三塁塁審Sam Holbrookが「スイングしてない」と誤判定を下して、無死1、2塁。その後、タイムリーとホームランで4点を失って、このゲームに3-9で敗れた。

このときの対応について、このブログでは「ここが負け犬になるかどうかの分かれ目になる」と判断して、こんなタイトルの記事を掲載した。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年7月9日、Sam Holbrookのミスジャッジで試合は台無しになったと、語ったエリック・ウェッジは、「気づいた」のか。それとも、「気づかない」のか。
「こんな「事件」、ほんの一部にすぎない。
このブログでは、シアトルの地元メディアが書きたがらないようなこと、エリック・ウェッジがコメントしそうもないことも書いてきた。もちろん、球審Sam Holbrookについては、ずっと前からその「おかしな挙動」をずっと追跡して記録してきている。

ウェッジはこの事件、どう思ったのだろう。
よくある単なるアンパイアの誤判定だと思うのか。よくある単なるアンパイアの誤判定だと思って、風呂にでも入ってビールでも飲んで忘れてしまうのか。
それとも、一時期多発していたイチローのアウトコースへのストライク判定、オールスター、バルガスを中心にしたさまざまな先発投手における判定の歪み。エリック・ウェッジは、さまざまな「設けられたハードル」の存在に気づいただろうか。
ハッキリ言って、監督エリック・ウェッジが抗議すべき判定、抗議して退場になるべき判定は、いままで、もっと数え切れないほどあった。選手は、そういうおかしな判定の中でずっとゲームをやらされている」

だが、結論からいうと、
エリック・ウェッジは「すべてのことに泣き寝入りする、負け犬の道を選んだ」



2度目の3ボール四球事件
ウェッジが「黙認」した7月10日の第4戦エンゼルス戦


2011年7月10日 エンゼルス戦における2度目の3ボール四球事件
Seattle Mariners at Los Angeles Angels - July 10, 2011 | MLB.com Classic
エリック・ウェッジが決定的に「負け犬メンタリティ」をシアトルに塗りこめたのは、2度目の「3ボール四球」が起こった7月10日のエンゼルス戦での「エリック・ウェッジの負け犬の対応ぶり」だ。
3回裏、1死1塁。ボビー・アブレイユが「カウント3-1」なのに、ファーストに歩いた。またしても「3ボール四球」である。

この試合後、監督ウェッジは、1週間前のパドレス戦とはまったく違う態度に出た。なんと「3ボールなのは、わかっていたが、黙認した」と言い出したのだ。

This time, the Mariners were aware of the count.
こんどは(パドレス戦のときとは違って)マリナーズはカウントのミスに気づいていた。

I knew it was only 3-1 to Abreu,” Wedge said, “but I told our coaches, I don’t want to pitch to him with a 3-1 count, anyway ? I think Abreu is their best hitter. I thought since it worked against us last time, maybe we can make it work for us this time.”
アブレイユのカウントが、まだ3-1なのは知ってたよ。でもコーチにはこう言ったんだ。『カウント3-1で(選球眼が良くリーグ屈指の数の四球を選ぶ)アブレイユに(彼に有利なのが見え見えのカウントで)投げたくなんかないよな?』って。アブレイユはエンゼルスのベストバッターのひとりだからな。前回パドレス戦での「3ボール四球」はウチのチームに不利な結果になったわけだから、こんどはウチに有利に働くんじゃないかな、と思ったんだ。」
Angels' Abreu walks on another 3-ball count - seattlepi.com


典型的「負け犬メンタリティ」だ。
このエリック・ウェッジの「負け犬メンタリティ」は、もちろんすぐに選手に伝染した
このゲームで、「3ボール四球」が起きたときにマウンドで投げていたのはフェリックス・ヘルナンデスだが、彼はもう「負け犬メンタリティ」丸出しにして、こんなコメントを言ってのけたのだ。
もし、自分の登板ゲームにプライドがあれば、こんなくだらないコメントはしないものだ。

On the mound, Hernandez knew, too.
マウンド上のヘルナンデスも(アブレイユがまだ3ボールで、四球ではないことを)知っていた。

“I thought, ‘That’s ball three,’ on the pitch when he walked, but I got the next two guys and it didn’t hurt us,
「彼が四球で歩いたとき、『まだ3ボールだ』と、わかってたよ。でも次の2人をうちとったんだし、俺たちには実害は無しさ」
Angels' Abreu walks on another 3-ball count - seattlepi.com



スポーツ選手でも、ビジネスマンでもいいが、これらのエピソードの流れを読んで、ウェッジのやった「3ボール四球の黙認」を「負け犬メンタリティ」と思わない人がいたら、ぜひ、お目にかかりたい。

たまに、ベースボールは、イニング交代のときにのんびりできるスポーツだと思っている人がいる。認識を今すぐ改めるべきだ。
野球は、相手が油断して均衡が破れたなら、相手のプライドを死滅させるまで得点しぬいて、容赦なく相手を潰しぬき、白旗を上げさせる「格闘技」そのものの厳しいスポーツだ。


将棋や囲碁、チェスのようなボードゲームをやったことのある人はわかると思うが、たとえプロもどきでも、本当に強い相手がなりふりかまわず本気で襲いかかってくるときの「相手に潰される感覚」というものは、「相手のプライドとやる気を死滅させるまで、とことん潰しにかかってくる、恐怖の戦闘感覚」であって、本気のボードゲームは格闘技そのものであり、ボクシングの殴り合いとどこも変わりない。
序盤は、相手にわずかなピンホールも見せないようにディフェンスを固めるか、相手のピンホールをこじ開けるために攻撃にパワーを傾注するか、天秤にかけながら戦闘は進むために、「均衡」と呼ばれる時間帯があるわけだが、ちょっとでも「明白な穴」が開けば、必ずそこは突かれ、傷は広げられ、均衡は破れ、勝敗は一気に決するのが普通だ。最後の寄せは上手い人間なら誰でもそれなりにできる。むしろ問題は、均衡を破られないで維持することだ。

エリック・ウェッジがやったことの意味は、シアトル・マリナーズという野球チームに、最初から穴の開いた、均衡の崩れた状態でゲームが始まるのを黙認することだ。

それを負け犬メンタリティといわずして、
何が負け犬メンタリティかっ。






damejima at 20:10
なぜ、勝率5割から雪崩のような15連敗で最下位に転げ落ちた、貧打意で有名なチームなのに、満塁ホームランが毎日のように出るのか?、考えたことがあるだろうか?

わかりにくいなら、別の言い方をしてみよう。

なぜ、メジャーで最もチーム打率の低いチームで、満塁ホームランを毎日生産する必要があるのか?

まだわかりにくい?
それなら、もっと別の言い方をしてみよう。

満塁のシチュエーションで、シアトルの打率の低い打者たちは、「何を狙っている」のか?


さすがにもう答えはわかっただろう。
彼らは満塁や、1・2塁、2・3塁といった、ランナーが貯まった場面で、フルスイングすることを「許されている」のだ。(たぶん、許されているどころか、そうするよう指導すらされていると思う)
だから、彼らのバッティングの結果は、いつも「三振」「出合い頭の事故みたいなホームラン」「ポップフライ」になる。

相手チームのバッテリーにしてみれば、グティエレスペゲーロオリーボスモークのような、ミート技術が無く、ついていけない球種やコースがハッキリわかっている打者がフルスイングしてくるがわかったなら、アウトコース低目にスライダーでも連投しておけば済んでしまうのは、わかりきっている。追い込んだ後にストレートなど投げてこない。ホームラン事故を体験するのは、相手バッテリーが大量リードで気が緩んでいるときだけだ。

わかりやすい話だ。

では、「ランナーが貯まった場面では、必ずフルスイングする野球」を指導しているのは誰なのか。そりゃ、もちろん監督エリック・ウェッジである。これも誰でもわかる。
ブログ主は、ウェッジがどんなチャンスの場面でも、ほとんど細かい戦術をとらないのは、むしろ「ウェッジが打者にフルスイングするよう、強く命じている」のだろうと想像している。
(いま「想像する」と書いたのはソースがないから礼儀としていちおう遠慮して書いておいただけの話で、自分の中では、「想像」などという甘いしろものではなく、岩よりも硬く「確信」している。まちがいなく「フルスイングしろ」と「命じて」いるはず)
ソースがないのが残念だが、無能なウェッジは間違いなく、クラブハウスに鍵をかけた密室ミーティングで野手を集めて、「おまえら、何してんだ。ランナーを貯めたら、フルスイングしろと、あれほど言っただろ!」と大声で怒鳴りつけていると、ブログ主は確信しているのである。


だが、だ。
ちょっと待て。


このチームのベースは、GMズレンシックが昨シーズンに超守備的チーム編成をもくろんで集めた選手を並べた「守備的チーム」である。そして、監督エリック・ウェッジの指示は、守備はまぁまぁだが打撃はイマイチな「ズレンシック的プレーヤー」たちに、「フルスイングさせる野球」。

「超守備的貧打チーム」で、
「フルスイング野球」
だと?(笑)

こんな「矛盾したチームづくり」が、グラウンドで「噛み合って」機能するとでも思っているのか?(笑)

なぁ、おまえら。たいがいにしとよ(笑)


日本人を舐めるなよっての(笑)
あたかも野球を知ってるかのようなフリして、おまえらのやってる野球はトンチンカンな、何のまとまりもないことばかり。GM、監督、地元メディア、そして球団も。おまえらのやっていることは、まるで、どこも噛み合ってないぞ。わかってるのか?(笑)


かつて無能なエリック・ウェッジは、これまでチームを支え続けてきた投手陣の頑張りを「マグレ」呼ばわりした。
だが、「超貧打チームに、ランナーが貯まったらホームランをかっとばせ」なんてチーム運営こそ、草野球以下の「意味不明のマグレ野球」だ。

「マグレの満塁ホームラン」が続いたら、「打線は上向いてきた」とか言い出す、エリック・ウェッジよ。

おまえさ、ほんとは素人だろ?(笑)






damejima at 13:37

July 21, 2011

今のシアトルの勝ちパターンは、基本的に少ない得点を投手が必死に守りぬくというパターンしか無い。当然、勝てる見込みのあるゲームというのは、ほぼクロスゲームになると思わなければならない。
パークファクターから考えてみても、打力で相手チームを圧倒する野球を(スタジアムが現状のままなら)セーフコで実現するなど難しいわけだから、クロスゲームを確実にモノにしていくことが、セーフコでの不動の勝ちパターンだったはずだ。

こんなこと、子供でもわかる。
われわれ日本人が今まで何10年、野球に親しんできたと思ってるのか。
こんな単純なこと、わかるのが当たり前だ。わからないヤツは、どこの国の出身だろうと関係なく、馬鹿だ。


では、だ。

1点を争うようなクロスゲームの連続において必要な打撃面の工夫を
今の監督エリック・ウェッジはしているか? してきたか?
積極的にしているように見えるか?


してない。
勘違いしないでもらいたい。
選手が若いから工夫できないだけではない。
(要因として彼らの能力不足もあるにはある)
「監督が、方針として、あえて工夫せずに、バットを振り回すだけの雑な野球をやらせた」のだ。


10連敗しかねないというゲームの同点の終盤ですら、ノーアウトのランナーを進めようとするわけでもない。ただただヒッティング。それだけ。
バントするわけでもない。エンドランかけるわけでもない。進塁打を称揚するわけでもない。バントのできない打者に代打を出すわけでもない。といって、盗塁をからめて、相手を霍乱するわけでもない。
相手チームに3ボールなのに四球を選ばれても、文句すらつけない腰抜けぶり。

ただただヒッティング。それだけ。
不器用な打者たちはランナーが出ると、フライばかり。スモークグティエレスオリーボ。相手チームに弱点をスカウンティングされ切ったにもかかわらず、それを克服できない不器用なタイプの打者は、毎回、毎回、まるで同じパターンの配球で凡退するばかり。それでも彼らを中軸で使ったりするのだから、どうしようもない。


たとえば昨日のゲーム。
珍しくリードしていたのに追いつかれ、同点で迎えたゲーム終盤、せっかくノーアウトのランナーが出ても、相手チームに弱点(=アウトコースのスライダー系)のバレているオリーボ、マイナー番長のカープにヒッティングを強行させて、2回のダブルプレー。注意力の足りないカープフィギンズは、次々に牽制アウト。
そして延長戦に持ち込まれて、延長1死3塁で、ウェッジは満塁策もとらずにフルカウントで意味不明に勝負に行って、簡単に犠牲フライを打たれて、お約束のサヨナラ負け。

何度同じパターンを繰り返せばわかるのか?

たとえば今日のゲーム。
初回ノーアウト満塁で先制のチャンスに、ただただヒッティング。その結果、無得点。
こんな無策なバッティングを、何度やっても、何度くりかえしても、ウェッジは「無策」のまま。ただただヒッティング、ヒッティング。


イチローのせい?

おいおいおいおいおいおい。冗談はよせ。
アメリカの新聞記者たちよ。
スジ違いにナンクセつけるのも、たいがいにしろ。


エリック・ウェッジのやっている、コロコロ変える腰の据わらない打順。明らかにスカウティングされて打撃が止まっているペゲーロやスモークの中軸起用。きめ細かな指示も無く、雑で単調な攻め。

あらゆる面で、エリック・ウェッジの打撃に関する雑な指示は、貧打のチームに必要とされる粘り強いクロスゲームに、まったく向いてない。
それどころか、ウェッジは「雑なこと」ばかりやって、ランナーを殺し、チームの得点力を削ぎ続けている



結論は出た。

エリック・ウェッジの雑な野球センスは、クロスゲームに向いていない。
チームに向いた野球ができないのなら、
そういう指導者は必要ない。

ハッキリ言わせてもらう。
エリック・ウェッジは、雑だ。

毎日スタメンをコロコロ変えておいて、育成?
冗談はよせ。
そんなその場限りのやり方で、人間が育つなら誰も苦労しない。あんな雑なプレーばかりやらせて放置して、いい選手に育つわけがない。

むしろ
バッティングの弱点をほんの数週間でスカウティングされきってしまう「底の浅い若い打者たち」を、それも、腰くだけな起用法で多用し続けることで、負け続け、せっかく勝率5割を越して、登れつつあった坂を一気に転がり落ちた責任をとるべきなのは、ほかの誰でもない。

「おまえ」だ。







damejima at 12:31

July 10, 2011

その事件はSEA vs LAA第3戦、スコアレスで迎えた3回裏に起きた。

2011年7月9日 Sam Holbrook コンガーのハーフスイングを誤判定


先頭のマーク・トランボが四球で歩いた。
次打者はハンク・コンガー

シアトルの先発マイケル・ピネダはフルカウントまでストレートを投げ続けて、8球目に真ん中低めにスライダーを投げた。コンガーはハーフ・スイングして三振。ランナーのトランボはスタートを切っており、ミゲル・オリーボがセカンド送球して楽々アウト。

いわゆる三振ゲッツー。
の、はずだった。


ところが、球審Todd Tichenorがスイングの判断を仰いだ三塁塁審Sam Holbrookは、なんと「スイングしてない」と判断した。
このときのシアトルの選手、ベンチのとまどいは、以下の動画に収められている。MLBが故意に消さない限り、Sam Holbrookの、この恥ずべき判定の記録は永遠に残る。

動画:Wedge's ejection │ MLB.com

この判定結果に抗議したシアトル監督エリック・ウェッジは退場させられたわけだが、ゲーム後、こんな風にコメントしている。「酷いコールによって試合の流れは変わってしまった」。
"It changes the course of the entire ballgame,'' Wedge said of the call. "Two outs and nobody on, to first-and-second and nobody out. They score four runs. It's ridiculous. It was obvious to everybody in the ballpark, obviously, except for him that he did go (around). It was just a bad call. A bad call that changed the entire ballgame.''
Mariners Blog | Eric Wedge furious at umpire's call, saying it "changed the entire ballgame'' | Seattle Times Newspaper


スイングしているかどうかなど、議論する必要などない。
写真を見て、コンガーのグリップ位置、バットヘッドの位置、全体のピントなどを検討すれば、誰にでもわかるし、立証できるからだ。たぶん、バットのヘッドは、ホームプレートどころか、バッターボックスの先端まで突き出ているはずだ。


だが、こんな「事件」、ほんの一部にすぎない。

このブログでは、シアトルの地元メディアが書きたがらないようなこと、エリック・ウェッジがコメントしそうもないことも書いてきた。もちろん、球審Sam Holbrookについては、ずっと前からその「おかしな挙動」をずっと追跡して記録してきている。


ウェッジはこの事件、どう思ったのだろう。
よくある単なるアンパイアの誤判定だと思うのか。よくある単なるアンパイアの誤判定だと思って、風呂にでも入ってビールでも飲んで忘れてしまうのか。

それとも、一時期多発していたイチローのアウトコースへのストライク判定、オールスター、バルガスを中心にしたさまざまな先発投手における判定の歪み。エリック・ウェッジは、さまざまな「設けられたハードル」の存在に気づいただろうか。

ハッキリ言って、監督エリック・ウェッジが抗議すべき判定、抗議して退場になるべき判定は、いままで、もっと数え切れないほどあった。選手は、そういうおかしな判定の中でずっとゲームをやらされている。

このブログは、忘れない。なにもかも。
ピンときたことを、記録し、積み重ねる。
そうすることで、おかしな「流れ」の存在が見えてくる。


球審Todd Tichenorに関するブログ記事

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年5月27日、フランクリン・グティエレスのスーパー・キャッチ。イチローの変態ツーベース&決勝打点。タイムリー無しの4得点でヤンキースを撃破! 勝率5割復帰!!! ポーリー3勝目。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年5月28日、両軍先発に合計10個の四球を記録させた球審Todd Tichenorの、「あの記録」。


三塁塁審Sam Holbrookに関するブログ記事

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月15日、Sam Holbrookの特殊なストライクゾーンに手こずったジェイソン・バルガス。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月29日、4月8日にてこずったアンパイア Sam Holbrookにまたしても遭遇したジェイソン・バルガスの初勝利。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年5月28日、アダム・ケネディのサヨナラタイムリーを生んだマリアーノ・リベラ特有の「リベラ・左打者パターン」配球を読み解きつつ、イチローが初球サヨナラホームランできた理由に至る。






damejima at 23:17

July 03, 2011

今日のセーフコのゲームで、サンディエゴは左投手を先発させてきたが、試合開始前から日本のファンに予想されていたとおりの「貧打」で、9回を1失点に抑えたダグ・フィスターが「完投負け」した。
これでダグの今シーズンの成績はとうとう3勝9敗という数字になってしまったわけだが、防御率は、なんと3.02のハイスコアだ、

いったいどこの世界に、防御率3.02で、9敗もする投手がいるというのか。監督エリック・ウェッジは、無意味な「左右病」のスタメン起用でどこまでダグ・フィスターに迷惑をかければ気がすむのだ。
San Diego Padres at Seattle Mariners - July 2, 2011 | MLB.com Classic


エリック・ウェッジのくだらない戦略のひとつに、「相手の先発投手が左か右かによって、使う選手、特に下位打線のプレーヤーの顔ぶれを大きく変更する」というのがある。
この愚策、「左右病スタメン」とでも呼んでおこう。

シーズン当初は、イチロー、フィギンズ以外は、ほとんどの打順が変更され続けたが、ようやく最近になって、イチロー、ライアン、アックリー、スモークあたりの野手が上位打線として固定されてきてはいる。

だがそれでも、いまもエリック・ウェッジの「左右病」は酷い。

特に酷いのは、相手先発が左投手の場合
日本のシアトルファンの間では、「左投手との対戦では、エリック・ウェッジは勝つつもりがないんじゃないか」とまで言われだしている。


こういう話題が出すとよく、データとはとても呼べない思い込み数字を頭に描きつつ、エリック・ウェッジが左投手に対して組む打線の酷さを擁護しようとする人、あるいは、自分の好きな選手をウェッジが好んで起用するのを擁護しようとするヒトをみかけるが、アホらしいにも程がある。

まぁ、ファンが、根拠になど到底ならない「データもどき」や、単なる自分の好みから、脳内思い込み打線を組むのなら笑って済まされもするが、まさかウェッジ本人も、そういうくだらない思い込みと、根拠のない好みだけで、現実にまったくそぐわない打線を毎回組んでいるのではないか? と心配になってきた。


いくつか、シアトルの打撃に関する「思い込み」の弊害を挙げてみよう。


「シアトルで、最も左投手を打っているのは、
右バッターではなく、左バッター」である

そもそも監督エリック・ウェッジのやりたがる「左右病打線」がおかしいというのは、「シアトルで、最も左投手を打っているのが、右バッターではなくて、左バッター」であることからして、明らかだ
右バッターも右投手を得意にしている打者が少なくない。右打者ミゲル・オリーボの12本のホームランのうち10本が右投手からのもの。右打者ブレンダン・ライアンの対右投手打率は.264で、左投手からの打率は.221しかなく、打点も大半が右投手からのものだ。

左投手を左バッターが打っているという、クリアな、誰の目にも明らかな現実があるにもかかわらず、ウェッジは、たとえば今日の打順でいうと3番に、クリーンアップで打てた試しがない右打者グティエレスを入れている。
これでは打線が機能するわけもない。
ウェッジは明らかに目の前の現実やデータでなく、古くさい野球常識にとらわれて采配している
対右投手の右打者 .227 .275 .317 .592
対右投手の左打者 .222 .308 .354 .662
対左投手の右打者 .225 .279 .336 .615
対左投手の左打者 .263 .314 .332 .646
(数字は順に、打率、出塁率、長打率、OPS)2011 Seattle Mariners Batting Splits - Baseball-Reference.com

左は得意で右が打てない左打者ダスティン・アックリー
40打数12安打
対右投手 32打数6安打 .188
左投手 8打数6安打 .750
Dustin Ackley 2011 Batting Splits - Baseball-Reference.com

問題の解決には、常にハッキリ、明瞭に物事を考えるクセをつけておくことが大事だ。「見えてない問題」というものは絶対に解決しない。だから、いちいちハッキリと定義しておく。
シアトル打線で左投手を打てるのは、むしろ左打者である。この例からも、相手先発投手が左だから、右だからと、打線を組み替え続ける行為は、ことシアトルにおいては、まったく無意味な行為。


「ジャスティン・スモークは左投手に強い、
 わけではない」

実践トレーニング中の有望プレーヤーをあげつらいたいために書くのではないが、くだらない誤解は撲滅しておかなくては気がすまない。
よく「ジャスティン・スモークは左投手に強い」などと、わけのわからないことを強弁したがる人を見る。
ジャスティン・スモークが左投手に強い?(笑)何を根拠に、そういうおかしなことも、したり顔で言い続ければ間違った意見も正しくなるとでも思っているのか。くだらない。実際のゲームで右打席のスモークの「しょっぱさ」を見ていれば誰でも「スモークが本当にパワフルなのは左打席」であることはわかる。
もし、掲示板かなにかで、「ジャスティン・スモークは、左投手に強い」とか公言して得意ぶっている人間を見ても、くれぐれも「そうなんだ」などと納得してはダメだ。くだらないアホウの言うことなど、信じないことだ。

スモークの投手別の打撃データは、打撃データをチラ見している程度だと、「.280打っている対左投手のバッティングのほうが、右投手よりもはるかに優れている」ように見える。
Justin Smoak 2011 Batting Splits - Baseball-Reference.com
だが、「対左投手の打率」という大雑把な数字は、先発投手を打った数字ではない。むしろ、MLBでよく「モップ」といわれる「敗戦処理投手」まで、あらゆるレベルの左投手を含んだ「雑な数字」だ。おまけに、スモークの場合、対左投手の打数が、対右投手よりはるかに少ない。
(これは、監督エリック・ウェッジが、スモークを「苦手にしているはずの右投手のときに、やたらと起用してきた」という意味でもある。ウェッジの先発起用がいかに合理性に沿っていないか、がわかる)

実際、もっと詳しいデータで、スモークの先発投手別の打率を見てみると、相手先発が左投手だろうと右投手だろうと、彼の打率はほぼ2割4分ちょっとしかない。
つまり、実は、スモークの打率は、先発投手に対する数字でいうと、それが左投手だろうと右投手だろうと、関係ない、のである。

くだらない思い込みをこれから聞かなくて済むように、あらためできちんと言い切って、定義しておく。
スイッチヒッター、スモークの現状のバッティングは、シアトル打線が苦手とする左投手先発のゲームで「特別な輝き」を期待できる、と言い切れるほどのデータ的根拠は、世界中どこを探しても存在しない。


「フランクリン・グティエレスは
 左の先発投手が打てる、わけではない」

エリック・ウェッジが何を期待してこの右打者をクリーンアップに入れたりするのか知らないが、彼は以前「クリーンアップのような、プレッシャーのかかる重たい打順は打ちたくない」という意味の発言をしたことでも知られる気の弱いバッターであり、今シーズンの彼の打順別データでもわかるとおり、彼が最も結果を残してきたのは「6番」などの下位の打順であって、「3番」は適任ではない。
Franklin Gutierrez 2011 Batting Splits - Baseball-Reference.com

たしかに彼の対左投手打率は.308で、対右投手の.162よりはるかにいい。
だが、グティエレスも、ジャスティン・スモークで話したこと同じだ。彼は左の先発投手に対しては.231しか打てていない。右の先発投手に対する.182と、たいした差はない。

グティエレスの守備はともかく、彼のバッティングにエリック・ウェッジがどういうレベルを期待しているのか知らないが、ここでハッキリと指摘しておこう。
先発投手を打ちこなせるレベルにないフランクリン・グティエレスの現状のバッティングに期待して、シアトル打線が苦手としている左投手先発ゲームで、彼をクリーンアップに抜擢するのは、明らかに愚かな策。左投手に対するバッティングで彼に期待していいのは、ゲーム終盤のブルペン投手との対戦など、限定されたシチュエーションのみ。


「アダム・ケネディは、左右どちらの投手も打てるのに、
 左投手先発ゲームでは起用されない」

スモークと比較する意味で、アダム・ケネディの「投手別」の打撃について触れておこう。というのも、アダム・ケネディはスモークと非常に対称的な数字が残っているからだ。
Adam Kennedy 2011 Batting Splits - Baseball-Reference.com
ケネディは、先発が右投手のゲームでの先発打率が.273あるのに対して、左投手先発ゲームでは、.222しか打てていない。こういう大雑把な数字だけ見ると、例によって軽率にも「ケネディは左バッターだけに、右投手が得意。右投手専用だ」と思い込む人間が出てくる。
本当に馬鹿につける薬がない。次のことを忘れてはダメだ。
エリック・ウェッジがケネディを先発起用したのは、ほとんど右投手の場合しかない。ケネディの起用ゲーム数と打席数は、対右投手が60ゲーム192打席、対左投手が33ゲームで42打席。つまり、右投手のゲームでは「先発フル出場させている」のに、対左投手のゲームではほとんど「守備固め」とか「代打」とかでしか使われていないのだ。

ウェッジがケネディを右投手のゲーム中心に先発させてきたにもかかわらず、ケネディの右投手全体、左投手全体、それぞれに対する打率そのものは、.270と.263で、ほとんど変わらない。これは素晴らしい。
ケネディのイニング別打率を見ると、ゲーム終盤になってもほとんど打率が下がらないのだが、それを見るかぎり、「ケネディは、右投手先発のゲームでは結果を残してきたのはもちろんだが、先発起用されなかった左投手先発のゲームの代打などでも、彼はブルペンレベルの左投手を、右の先発投手と同じレベルで打ちこなすように努力してきている」という意味にとらえることができる。

エリック・ウェッジのくだらない言い訳をこれからマトモに耳に入れずに済むように、あらためできちんと定義しておこう。
アダム・ケネディは右投手だけしか打てないのではない。右の先発投手はもちろん、マトモにスタメン起用されなかったゲームでも、左投手に対してそこそこの結果を残してきている。だから、先発投手が左だろうと、右だろうと、スタメン起用する価値がある。



今日のサンディエゴとのゲームでも、アダム・ケネディはゲーム終盤になって代打起用されているが、エリック・ウェッジは最近よくこういう中途半端な選手起用をする。
例えばナショナルズとのゲームでは、当時絶不調なのがわかっていたフィギンズを代走をやらせた後、守備にもつかせて、タイムリーエラーを誘発させ、逆転負けしている。
シュアなプレーのできるアダム・ケネディをこんな中途半端な起用で疲労させるくらいなら、なぜスタメン起用するか、最後までベンチに座らせるか、どちらかにすべきだ。(もちろん、本来はスタメン起用すべき)
おまけに今日の下位打線には、ジャック・ウィルソン、ショーン・フィギンズと打てない野手を並べ、おまけに、3番にグティエレスだ。打線が繋がるわけがない。

前の原稿で、「シアトルの打線は、エンジンのかかりが遅く、諦めるのが早い」「その原因は、ゲームになかなか入れない選手がいることだ」と書いたが、こんなハンパな選手起用ではゲームに入れっこない。当然だ。






damejima at 16:10

July 02, 2011

今日のフィラデルフィア・フィリーズはローテの谷間的な日だったが、9回表に2点入れて逆転し、トロントに勝っている。ほんとうにこのチームは「負けないチーム」だ。


MLBファンは良く知っていることだが、フィリーズ打線はいつもゲーム終盤に得点を入れている印象がある。勝っていれば「追加点」「ダメ押し点」、負けていても「逆転」「サヨナラ」があるような気にさせられる。
気になったので、フィリーズのイニング別打率を調べてグラフにしてみた。いやー、予想はしていたが、いくつか他チームにはみられない特徴がある。

2011 Philadelphia Phillies Batting Splits - Baseball-Reference.com

フィラデルフィア
2011 Philadelphia Philliesのイニング別打率(2011年7月1日)


イニング別の打率で特に特徴的な点を挙げてみた。
これを読む上で気をつけてほしいのは、リーグ全体のイニング別打率なんていうものは1日ごとに大きく変化することがある、ということ。だから、あくまで今シーズンに限った話題だ、くらいに読んだほうがいいだろう。

1)普通は、9回の打率は、他のイニングに比べて下がるが、フィリーズはむしろ「打率が上がる」
2)3回、6回、9回と、「3の倍数のイニング」の打率が高い
3)普通2回の打率はどこのチームでも下がるが、フィリーズでは落ち込みが激しい。

イニング別の打率について、いくつか頭にいれておくべきことをメモしておこう。

まず、リーグ間の比較について。
いくつか勘違いしてはいけないポイントがある。

DH制のあるア・リーグのバッティングはいかにも「どのイニングでも穴が少なく、どのイニングにも打率が高そう」に思え、また、ナ・リーグは「投手に打順が回るのだから、イニング間の得点力にかなり凸凹がある」と思いがちだ。
だが、2つのリーグにそれほど差はない。
DH制の有無は、イニングごとの攻撃力についてだけ言えば、思ったほど影響を与えているように見えない。両リーグとも、全体の傾向は似ていて、「2回に打率が下がり、試合中盤は2割6分程度の打率で横ばいに推移し、ゲーム終盤には.240程度に下降する」。


両リーグのイニング別打率で、違いが出る可能性があるのは、「7回以降の打率」だろう。
ア・リーグでは、7回を過ぎるとチーム打率は明らかにガクンと降下していく。対してナ・リーグでは、9回に大きく下がりはするものの、7回、8回は、ア・リーグほど急激に降下しない。
いいかえると、「ゲーム終盤の打率では、ナ・リーグがわずかながら優勢」なのである。
そういえば、去年のワールドシリーズでテキサスがゲーム終盤でサンフランシスコに毎試合のように逆転負けをくらっていたのを、まざまざと思い出す。


次にフィラデルフィア独自のイニング別の打率傾向の特徴を見てみる。

どういうわけか「3の倍数のイニング」、3回、6回、9回に、打率が高いイニングが繰り返し現れる。
必ずしも「3の倍数のイニング」にだけ上位打線に打順が回ってくるとは限らないわけで、理由は他にあるだろう。
3イニングごと、という点から考えると、打順が一巡するたびに相手投手の傾向を把握して、しっかりと「バッターの狙い」が定まっていっているのではないかと推測するのだが、どうだろう。
あとで、ア・リーグのシアトルとボストンのイニング別打率データを挙げてみるので、比較してみてもらいたい。

フィラデルフィアのイニング別打率の最も強い特徴のひとつは「9回の打率の異常な高さ」だ。
ア・リーグであれ、ナ・リーグであれ、2回がそうであるように、「9回は、チーム打率が下がるのが普通というイニング」だが、フィリーズは違う。9回のイニング打率は.271もある。
いま、ナ・リーグで最もチーム打率が高いのはチーム打率.270を誇る中地区2位のセントルイス・カージナルスだが、セントルイスもやはり9回の打率が.281もある。
セントルイス
2011 St. Louis Cardinalsのイニング別打率(2011年7月1日)


強いチーム、といっても、いろいろな強さがある。
フィリーズの「3の倍数のイニングの打撃力、特に9回の粘り強さ」は、ヤンキースのような「破壊力」とは違う。
たぶん彼らの日頃のスカウティング能力の高さ、研究心は、チームとして相当鍛えられているのではないだろうか。「試合序盤のエンジンのかかりの早さ」、「ゲーム中にでも相手投手を研究する探究心」、「ゲーム中でも相手投手に対応していく即応力」、「ゲーム終盤でも得点を諦めない、しつこさ」。

よくまぁ、ジェイソン・バルガスはこんなねばっこいチームを完封できたものだ。


ナ・リーグの強豪のゲーム終盤の粘り強さには、「代打の起用度、活躍度の差」もあるかもしれない。
ナ・リーグでは、ゲーム終盤に投手や、ヒットの期待できない打者に打順が回った場合、監督は躊躇なく代打を起用するため、ゲーム終盤になっても打率改善が期待できる。
ア・リーグでは、ゲーム終盤に打てない打者に打順が回ってきてしまっても、監督はほとんど代打を出さない。
この「代打の活用度の違い」は結果的に、「ア・リーグの監督は、どういうわけかゲーム終盤に低打率の打者が自動的に凡退するのを放置している」と言えなくもないような気がする。


比較の意味で、最後にシアトルとボストン、ア・リーグの2チームを挙げておこう。たぶんシアトルのグラフを見て、驚かれる人が多いと思う。

シアトル
2011 Seattle Marinersのイニング別打率

ボストン
2011 Boston Red Soxのイニング別打率(2011年6月30日)


あれこれ説明する必要はないだろうが、シアトルのグラフの形状が、あまりにも他のチームと異なっている。特に違っている点を列挙しておく。

1)シアトルの打者は、試合序盤の打率が低すぎる
2)シアトルの打者は、試合終盤の諦めが早すぎる


シアトルの打者の打撃成績があまりにも低く、チームの打撃成績が全体としても悲惨であることは誰でもわかっていることだが、どこが悪いのかがわかっていないことが多い。
このイニング別打率データでわかることのひとつは、シアトルの打者はけして「才能が無いから、バッティングが悪いのではない」ということだろう。

フィラデルフィアやセントルイス、ボストンといったチームは、初回や3回といった「早いイニング」からチームの打撃力の「地力」が出せる
対して、シアトルの打線は、明らかに、エンジンのかかりがあまりにも遅く、諦めが早い
このことの原因はいくつもあるだろうが、打率が低いとか、ホームランが少ないとか、そういう漠然としたことばかり言っているだけでは、いつまでたっても対策は立たない。

エンジンのかかりの遅さ」は、つまり、相手投手の傾向をつかまえるタイミングが他のチームよりかなり遅くて、打順の3巡目くらいにならないと、相手投手をつかまえることができないために、相手チームに先取点をとられてゲームの主導権を失いやすいということだ。
これは、打者として才能がある」とか、ないとか、そういう問題とは別の問題もあるのではないか。

よく、球技では「ゲームに入れる」とか「ゲームに入れない」という言い方をするわけだが、シアトルの野手は、どういうわけか、「なかなかゲームに入れない選手が多い」のではないだろうか。
もしもその原因が、スタメンをコロコロ変えることにあるのだとしたら、監督エリック・ウェッジは、対策として、意味もなくスタメンを変え続けるのをそろそろ止めて、スタメン固定を考えるべきだ。
また、相手チームの投手を早くつかまえるために、野手はスカウティングをもっと打席に生かすべきかもしれない。さらに、自分の得意な球ばかり打っているようでは、早いイニングで相手投手をつかまえることなどできない、ということも言えるかもしれない。
また、ゲーム終盤の打率の低さを補う意味では、「代打」をもっと活用して、打てない選手をゲーム終盤で打席に無意味に送り出すのを止めるべきかもしれない。


とにかく言いたいのは、頭を使わず、ただ漠然と嘆いているだけでは、解決の糸口はつかめてこない、ということだ。






damejima at 21:32

June 30, 2011

前の原稿でも書いたことだが、シアトルマリナーズの観客席に空席が目立つようになった根本原因は、端的に言うと、球団サイドが「自分たちが目指すべきでない野球スタイルに金を出し続け、そして、目指すべきスタイルを見失い続けてきた」からだ。
若かろうと、年寄りだろうと、自分にどんな服が似合うかすらわからないで、よく生きていけるものだ。
彼らはこれまで何シーズンもの時間と、何十万ミリオンもの大金を無駄にしつつ、毎シーズン敗れ続け、そして本来は根本的なところから手をつけるべきチームの再建や、若手起用を毎年のように先送りしつつ、有望な選手をちょっと起用しては結局は他チームに追いやり、結局、最後はあらゆることを中途半端にしたまま、監督と選手を無駄に入れ替えながら2011年を迎えている。



例えば、「城島問題」もそのひとつだ。
MLBには、あれほど適応能力に欠けた選手の必要性はカケラもなかった。だが、選手間レベルでは必要ないことが速い段階でわかっていたにもかかわらず、チームはずっと起用し続け、最後は高額長期契約までくれてやり、何年もの間の貴重な時間を、無駄なストレスと無駄な敗戦の山とともに無駄にした。

城島、セクソンなどを含む「右のフリースインガーをかき集めた、だらしない野球」もそうだ。
セーフコ・フィールドというスタジアムは、右打者不利の球場である。にもかかわらず、右打者に金を注ぎ込み、そして結局、当時の右打者のほぼ全員が後にチームをクビになった。
そしてここでも、シーズン単位の貴重な時間が無駄になった。

ケン・グリフィー・ジュニアの処遇もそうだ。
彼はたしかにこのチームの偉大なレジェンドのひとりだ。だが、彼を客寄せパンダとして招聘しておいて、十分なリスペクトとともに引退の花道を用意して1シーズンで引導を渡しておけばそれで十分だったものを、欲をかいた人間が判断を誤ったことで、2シーズン目の契約に突入し、最悪の結果を招いた。彼の名誉も、球団の成績にも、同時に傷がついた。
ここでも、何年もの貴重な時間が無駄になった。


果てしない時間が無駄になり続ける中で、
他チームに出て行った選手たちが「野球に適した環境」の中で活躍しだすのを、ファンとメディアは常に指をくわえて見てきた。


そう。
大事なことは単純だ。
野球に適した環境」で「そのチームに適した野球」をやり、「勝つ」こと、「勝ち続けるために必要な、意味のあるプレーを、観客に見せ付けること」だ。

けしてやってはいけないことは、
野球に適さない環境で、シアトルに向いていない野球をやり、負け続ける姿、あるいは、勝ちにつながるのかどうかどころか、何の意味があってそうするのかすらわからないプレーや選手起用を、説明もないまま、観客に晒し続けること」だ。


フェリックス・ヘルナンデス、という若いピッチャーが、ア・リーグを代表する右投手になるといわれながら、何年もの時間が無駄になった。
なぜなら、若くて血の気の多いヘルナンデスに、まったく合わない城島という言い出したらテコでも引かない異文化の馬鹿キャッチャーを無理にあてがおうとし続けたのだから、彼の成長がうまく進むわけがないし、本来出るべきだった好成績は何シーズンも遅れることになった。
ここでも、何シーズンかの貴重な時間が無駄になった。


そして、いま、スタジアムをどうにかして少しは満員にしたいと焦るシアトルの球団サイドは、キングスコートとかいって、ビール片手に大騒ぎしたい若者を集めるための集客作戦を実行し、さかんにフェリックス・ヘルナンデスの奪三振を煽りはじめている。


ヘルナンデスという南米の投手は、
なぜサイ・ヤング賞投手にステップアップできたのか。

血気にはやり、激しい性格のヘルナンデスに、まったくフラットで、抑揚がまるで無く、ガリ勉型で研究心だけはあるロブ・ジョンソンのような、「まったく正反対のタイプの性格のキャッチャー」をあてがうことで、凸凹の非常に激しいバッテリーを組む実験に成功したからだ。
ロブ・ジョンソンは、ヘルナンデスに欠けていた落ち着き、配球パターンのバリエーション、相手打者のパターン研究など、さまざまな面で補う役割を担ったのだが、ヘルナンデス自身は、おそらく、その意味の重さを今でも過小評価していると思う。


やたらと血の気は多かったが、他人の力を借りる形で落ち着きや投球術を手に入れ、周囲のチカラで一流にのし上がったヘルナンデスを、こんどは「黄色いカードを持たせた、野球をあまりよくわかってない若者たち」に奪三振を煽らせて、いったいこのチームは何がしたいのか。
ヘルナンデスがいまさらストレートだけでバカスカ三振を獲りながらゲームを押し切れるピッチャーだとでもいうのか。

これが果たして「野球に適した環境」なのか。
ヘルナンデス自身のこれからのために必要な環境なのか。

そんなこともわからないで、よく経営がやれる。よく記事を書ける。


言われないと、気づかないのか。






damejima at 17:09
いまちょっと多忙で時間のゆとりがない。なので、書いていることにきちんとしたまとまりをつけ、そして他人への礼節を十分考慮している時間がない。
言いたいことを行間から汲み取ってもらえると、ありがたい。


ものすごくいい投手陣と、ものすごくダメな打線を同時に持った野球チームは、どういう勝率に落ち着くか?
これが「シンプルな答え」への第一歩だ。


「 5割 」


そりゃ、そうだろう。
投手だけで全試合を勝てるわけがない。また、いくら打撃がヘボでもシーズン全敗はしないものだ。

こういうチームが、何の「工夫」もなく、ただただ漫然とゲームを積み重ねているだけでは、勝率5割を天井にして、5割前後の勝率をフラフラと彷徨うことになる。原因はチームを指揮する立場にあるGMや監督の「ポリシーの甘さ」「自分の目指すべき道が見えていないか、間違っていること」にある。その理由を以下に書く。



ものすごくいい投手陣と、ものすごくダメな打線を同時に持った野球チームは、企業でたとえるなら、「仕入れ金額で、そのままモノを売っているだけの会社」だ。

けしてダメな会社ではない。ダメならとっくに倒産している。
ダメではない理由は、先発投手という「固定資産」は持っているからだ。企業でいうなら「抵当に入れることができる自社ビル」みたいなものだ。
だが、自社ビルがあるために高額な賃貸料を負担せずにすむのをいいことに、仕入れそのままの金額でモノを売っているだけで、「付加価値」にあたるものをまるで産み出せない会社が、成長するわけがない。「利益」が出ないのだから当然である。やがては自社ビル(投手陣)が限界に来れば、自然と倒産する。


「利益」というのは、野球の場合、何だろう。
いうなれば、勝率が負ける率を常に上回るような「良い状態」をつくりだし、貯金が増えていくことだが、何も工夫せず、仕入れ金額そのままでダラダラとモノを売っていては、ダメなのだ。あたりまえだ。
「商売」というものは、仕入れたモノを同じ金額で売るのが目的ではなくて、何か「工夫」をして「付加価値」をつけ、仕入れ金額より高い金額で売り、利益を出すことで、はじめて成り立っている。


いいたとえかどうかわからないが、シアトルの攻撃でヒットが生まれ、ランナーが1塁にいるとする。
ランナーは、得点に化ける可能性のある「資源」だが、チーム打率2割ちょっとのチームの場合は、もし何の工夫もしなければ、この「ランナーという資源」は、ほぼ間違いなく無駄になる。それがたとえ、ノーアウト2塁、あるいは、ノーアウト3塁のランナーでも、だ。同じことだ。いままでの10年で、そういうイライラするシーンを何千回見せられてきたことか。
チーム打率2割ちょっとのチームがランナーに「付加価値をつける工夫」とは、たとえば、打てもしないホームランをジッと待つばかりではなくて、少なくとも進塁打くらいは打ち、必要ならバントをし、四球を選べるような努力もし、投手に球数を投げさせ、走れるランナーは盗塁をくわだて、ベンチはヒットエンドランを仕掛けるなどして、ともかく無策のまま指をくわえてイニングを終わらないようにすることだ。
何も考えずにプレーしていたのでは、ランナーは「常に資源の無駄」に終わる。

仕入れたものをより高く売る工夫、利益の出る商売を成り立たせていく智恵を、「経営」とか「マネジメント」とかいうなら、「経営」とか「マネジメント」が何か仕事をしないかぎり、チーム打率2割ちょっとのチームでは「勝率5割を超える本当の意味の利益の出る商売」は成り立たない。
ものすごくいい投手陣と、ものすごくダメな打線を同時に持った野球チームで、ただ投手が頑張って、野手が凡退するだけでは、「勝率5割を超える本当の意味の利益の出る商売」が成立しないのだ。



シアトル・マリナーズがどういう野球チームか。
それを知るデータは、2つでいい。
細かいデータなど、一切必要ない。

チームの1試合あたりの得点 3.425
チーム防御率 3.26


マリナーズという「会社」は、投手が「3点ちょっと」とられ、打者が「3点ちょっと」とる、そういう「仕入れ構造」のチームだ。
たいていは、「相手に点をやった分」だけ、自分も「点を入れる」。つまり、どこにも利益(=この場合は、試合の得失点の「リード」)が無い。
「ギリギリの商売」だ。仕入れた金額でモノを売っているのと、まるで変わりない。いくら仕事しても、財布に札束が貯まっていかない。
だから勝率はいつも5割が「天井」になる。非常にロジカルな話である。そして「儲けを出せないマネージャー」はクズだ。



防御率というのは、「9イニングでの失点数」に換算した数字だ。だから、9イニングで防御率3点ちょっとがノルマ、という数字の意味は、「先発投手が、6イニングで絶対に2失点に抑える。つまり全部の先発投手の全登板が、クオリティ・スタートである」「リリーフピッチャー全体で、1試合に許される失点は、最大でも1点まで」というような意味になる。

打線に要求される仕事も計算してみる。

先発投手が6イニングで2点以内に抑えているとすると、その試合で打線に求められる仕事は「試合終了までに、得点を最低3点とる」ことだ。これさえできれば、同点ないしはリードして試合終盤を迎えられる。いいかえると、「ゲームをつくる」ことができる。
野球は9人でするスポーツだ。だから、どんなに凡退を繰り返しても、3イニングで打順は一巡する。9イニングで3点とるということは、打順が3回一巡する間に1点ずつ合計3点とれると、その試合で最低限の仕事ができた、という意味になる。打順が一巡する3イニングごとに1点とるということの意味は、野球の場合、たいていは「9人の打者の誰かがホームランを打つ」か、「9人の打者の誰かがタイムリーを打つ」か、「対戦相手が致命的なミスをする」という意味になる。


今シーズンのホームラン数が試合数より多いチーム、つまり、1試合あたりのホームラン数が1.000を越えるチームというのは、ア・リーグでは実は3チームしかない。あのホームランばかり打っているように感じるヤンキースやボストンも、実はホームラン数は試合数より少ない。
ましてシアトルのホームラン数は、80ゲームを消化して53本であり、ア・リーグの下から2番目の少なさだ。
だから、シアトルでは「9人の打者の誰かがホームランを打つ期待値」と、「9人の打者の誰かがタイムリーを打つ期待値」を冷静に比較する必要がある。

だが、さらに言えば、シアトルで「9人の打者の誰かがタイムリーを打つ期待値」は、調べなくても、かなり低い。ましてや「いきなりノーアウトかワンナウトで長打が出て、シングルヒットですぐに点が入る」というような簡単で理想的な形で、簡単に得点できることはほとんどない。

だからこそ、
打者に求められる仕事は、何人かのキープレーヤーを中心に、「ランナーを出す」「ランナーを進める」「ランナーをホームへ帰す」という連続した地味な作業を、チーム全体のタスクとして共有し、共同作業することだ。いまさらこんなこと言わなくてはならないのだから、アホらしいが、できてないのだからしかたない。


ここまでの計算は子供じみた簡単なものばかりだが、「実際のシアトル・マリナーズの自転車操業のゲーム感覚そのまま」であることは、シアトルの実際のゲームをいつも見ている人なら、わかると思う。

このチームがなぜ「自転車操業感覚なのか」といえば、
上に書いたこと全てを達成し続けることは、いくつかの「達成し続けるのはどうみても無理な前提」に立っているからだ。

・先発投手が全登板でクオリティ・スタート達成
・リリーフ投手は絶対に失点しない
・3イニングに1イニングは必ず得点する
・必ず誰かが1試合に1本ホームランを打つ
・ランナーが出たら、必ず得点圏に進める
・得点圏にランナーが出たら、必ずタイムリーが出る
・誰も守備で致命的エラーをしない、鉄壁の守備

こんな前提、どうみても無理がある。

ところが、だ。
その「どうみても無理がある前提」のうち、なんと、先発投手については「ほぼ理想的にこなしてきてしまった」のである。守備も、何人かの選手は合格点だ。

ならば、この企業の経営者、マネジメントに課せられた「仕入れた選手にやらせるべき仕事」は、決まりきっている。

打撃をなんとかする」ことだ。

だが、こんな曖昧な目標では組織は発展しない。従業員というものは漠然とした目標では何をしていいかわからないものなのだ。もっと細かく、具体的に目標とやるべき仕事を設定しないと、プリンシプルとして使い物にならない。たとえば、こうだ。

必要なのは、
・出塁すること。出塁したランナーを進めること。得点圏のランナーを帰すこと。これらのことを、「1試合3点の最低得点を目標に、チーム全体で行っていく共同作業」に協力できる意思と能力のある野手。
・出塁作業では、ヒットを打てる野手。打てなくても「四球」を選ぶ野手。凡退しても、投手に球数を投げさせる選手。
・ランナーを進塁させる意識では、タイムリーを打てる野手。盗塁できる野手。ランナーを進める打撃のできる選手。凡退しても、ダブルプレーにならない野手。
・投手の失点を防止できるほどの守備力を持った野手

必要でないのは、
・「1試合3点の最低得点のためのチーム全体で行う共同作業」に、協力する意思と能力のそもそも無い野手。
・失点につながるような致命的エラーを犯しやすい野手
・シチュエーションにあわせてプレーを変えられる能力がなく、簡単に相手チームのスカウティングの網にひっかかってしまう野手


ここに挙げた目標は、あくまで「たとえ」だが、
使うべき選手、使うべきでない選手くらい、サクっと分類できないで、どうする。

エリック・ウェッジの「選手選び」には、ポリシーが欠けている。相手の投手にあわせてとっかえひっかえしているだけでは、チームのポリシーなど、見えてくるわけがない。相手投手が右投手だろうと、左投手だろうと、そんなのは「どんな野球がしたいか?」にはまるで関係ない。
中核になる選手は、攻守に意識と技術の高いイチローブレンダン・ライアンダスティン・アックリーアダム・ケネディの4人だ。
なのに、ムダに選手起用を間違えまくって、ナショナルズにスイープされ、上昇の機運もあったチームをわざわざ下降線に導いたのは、明らかに監督エリック・ウェッジの責任だ。


そして去年打撃を構築することに失敗したズレンシックは、今年もまた同じミスを犯した。先発投手5人の頑張りでなんとかぶら下がってきたが、そんなアクロバットは、疲労が出てくればすぐに終わってしまう。


そのうちもっと書くつもりでいる。


観客動員数が減少傾向にある原因は、短く言うなら
シアトルの甘ったれたマネジメントの生み出す施策が、チームの現状、チームの解決すべき打撃面の課題と合わず、チャランポランで、ポリシーが甘いからだ。

どこをどうすると、このチームで、イチローをチームの重心からはずし、ペゲーロやグティエレスがバットを自由に振り回して、結果的にフリー・スインガーばかり育てるようなマネジメントが成功するというのだ。
20試合に1本打つかどうかもわからないホームランでも待ちながら試合をしていれば、勝率が5割を越え、若手も育つとでも思っているのか。馬鹿をいうな。

原宿のガキどもを騙すように、キングスコートの客たちにいくらビールを飲ませて騒がせても、チームは勝てるようになど、ならない。
外野で酔っ払って、見境なく選手にブーイングをするような節操の無いファンを必死に集客しまくってまでして、迎合して、観客席を埋めないといけなくなるほど、スタジアムをガラガラにさせてしまった原因は、おまえらの政策がアホウだからであって、イチローの責任でもなんでもない。

かつてのフリースインガーだらけの「城島問題」時代のような、質の悪い、アタマを使わない野球に戻りたいのか。目的の見えない馬鹿な施策を、いったい、いつまで続けば気がすむのだ。

シアトルの地元メディアのアホウどもも、少しは頭を使って、モノを言え。

4点とれば、あとは投手にまかせておけば、ほぼ勝てるチームなんて、球団経営者に与えられた課題としては、どれだけ「軽い」課題であることか。
先発投手のことは投手たちにまかせておいて、打撃だけ改善すればなんとか勝たせることができるような、そんな目標の単純なチームですら勝たせる工夫ができない監督、ゼネラル・マネージャーは、ダメに決まってる
あんたらの工夫が足りないこと、指揮の方針のミスが多すぎること、優柔不断さが低迷の原因になっていることを、もっとよく考えろ。






damejima at 04:37

June 23, 2011

シアトル時代のMLB最低レベルの成績とはまるで無関係に、高額長期契約が、それも契約満了年の5月に結ばれるという、異常な「コネ」の存在。MLBらしからぬプレーぶりを長年放置したチームの生温さに耐えかねて、最後には先発投手陣みずからが一斉拒否して反乱を起こしたことで、ようやく決着を見たシアトル・マリナーズにおける「城島問題」。
この選手の抱え込んでいる無意味で異常な「コネ」が、チームの長期的低迷や有力選手の流出にどれほど巨大なマイナスファクターとして働いていたことか。
と、まぁ、これくらいの話は、ようやく日本でも、阪神における「第二の城島問題」によって、その意味は知れ渡ったことだろう。

クチでいくら言っても、つまり、ブログの文字を読む程度では、シアトルの先発投手陣にどんな「異常事態」が起こっていたのか、頭が回らなかった人たちも多いだろう。
だが「身近な球団、阪神で似たような事件を味わった」ことで、ようやく「ああ、『城島問題』とかいうやつはそういう意味だったのか・・・」とわかった、ということだろう。やれやれ。

なにはともあれ、このブログで書いてきたことの大半の意味が、MLBやシアトル・マリナーズに関心の無い人にも、十分すぎるほど知れ渡ったはずと、最近は考えている。
どう考えても半月板損傷からプレーヤーとしての能力が100%回復することなどありえないポンコツ捕手さんについては、積極的に書く理由は、もうどこにもない。適度かつ適当にデータを収集しておく程度で十分だ。


そんなところに、突然
ロジャー・ハンセンが日本に現れたという。
これについては、メモを残さないわけにもいかない。

ロジャー・ハンセンという、わけのわからない人物が、いったいどういう人物で、どういう理由があってわざわざ阪神のマイナーを訪問したりするのか。
本人に聞いてみたわけでもないからロジャー・ハンセン来日の正確な理由はブログ主にだってわかるはずもないが、ロジャー・ハンセンなる人間がどこの誰だかわからない日本の野球ファンにしてみれば、このニュース、チンプンカンプンだろう。

少なくとも、ロジャー・ハンセンがどういう人物か、知ることで、この「城島がらみで日本にも知られるようになっただけの、特殊な人物」が、こともあろうに「阪神のマイナー」に、それも「シーズン中にわざわざやってくる」ことが、いかに「ありえないことか」、ニュアンスを理解してもらえたら幸いだ。
記事には「城島と接触はしてない」なんていう記述があるが、これまでの経緯を少しは知ってもらうと、「城島と接触はしてない」なんて与太話が「どのくらい嘘くさい」か、少しは理解してもらえるはずだ。
阪神・城島にマリナーズ時代の恩師エール (サンケイスポーツ) - Yahoo!ニュース

まずは事実から。
6月23日、登録抹消され阪神のマイナーにいるらしいダメ捕手城島のもとに、「あの」シアトルのマイナーのキャッチング・コーディネーターロジャー・ハンセンが、まったく何の前触れもなく、いきなり訪問した、というニュースである。


いっておくと、MLBは、マイナーも含めて、シーズンオフでもなんでもない。なのに、いくらマイナーとはいえ、現場の人間、それも他球団の関係者がわざわざ何時間もかけて飛行機に乗り、アメリカから日本にやってきて、しかも違う国の球団とはいえ、他球団に接触しているのだ。

異常でないわけがない


記事には「城島と対面はならなかった」とある。
そんなゴマカシ、誰が信じるのだ(爆笑)馬鹿な記者だ。

ロジャー・ハンセンと城島が、対面(あるいは連絡)しないわけがない(笑)子供だましにも程がある(笑)


わけがわかっていない人にも、わかるように言うと、例えばMLBのルールとして、「タンパリング」というルールがある。
たとえばフリー・エージェントになっていない選手、つまり、「契約交渉可能状態に至っていない」選手に、具体的に契約を提示して移籍を勧誘したり、人的に接触したりするような「交渉期間を決めた全体ルールにそむいて、人を出し抜くような選手獲得のための交渉行為」を、「タンパリング」といい、厳格に禁止されている。このルールについては一度書いたことがある。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月22日、元阪神監督岡田氏の指摘する「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ(結果:まさにスポニチの「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神に入団決定)

上の記事があえて「城島と対面はならなかった」と、わざわざ聞いてもいないのにわざわざ「ただし書き」するのは、タンパリングに抵触するようなことがあるのではないか?と外部の人間に詮索されるのを恐れてのことだろうと想像する。

(笑)

馬鹿だねぇ(笑)

そもそもタンパリングが怖いなら、記事になどしなければいいし、ロジャー・ハンセンも疑われるような行動をしなければいいのだ。
ロジャー・ハンセンが、城島との接触以外に、どんな用件があってわざわざシーズン中に阪神のマイナーに出向くというのか(笑)なにか「選手の契約にまつわる用件」以外に、どんな用件があって日本の球団のマイナーを訪れるというのだ。
だいたい、シーズン中にチームを離れるのが許されるコーチに、そもそもシアトルのマイナーで「するべき仕事」があるとは思えない。まぁ、阪神の先発投手陣の中に「もう城島とのバッテリーは投手陣の総意として拒否しようぜ」という空気があって、シアトル時代のバッテリー拒否と同じようなことが起こりつつあるのを、「仲介」するために、シアトル時代に同じ任にあたったロジャー・ハンセンに依頼があった、とでもいうのなら、話は少しはわかりやすくなるが(笑)


少なくともいえるのは、やはりかねてからこのブログで予測してきたとおり、ロジャー・ハンセンと城島の「関係」が、「普通ではないコネ関係」にあることが明白になった。さすが「コネ島」と言われた男なだけはある(笑) 
一選手とチームのコーチが「特殊なコネ関係」にあるのでは、チームのスタメン選びがマトモに機能するはずがない。


そもそも、ロジャー・ハンセンという人物は、MLBでコーチ経験を積み、シアトルのマイナーに昔からコーチとして在籍していたわけでもなんでもない。
単に「城島とのバッテリーを拒絶反応を起こしている投手陣と、城島の間をとりもつためだけに雇われた」、ただの「人間関係コーディネーター」に過ぎない。以下の記述を参照。

結論的にいえば、ロジャー・ハンセンは、「城島問題」が発覚しつつあった2008年前後に、城島とバッテリーを組むのを嫌う投手陣グループに対して、城島をとりなすためにチームが使った仲介者だったのである。(もちろん、その試みは大失敗し、2009年には主力先発投手の大部分が城島とバッテリーを組むのを拒否することになる)
Mariners | Part I: M's puzzle tougher to reshape with big contracts | Seattle Times Newspaper
Carlos Silva was another pitcher who got signals crossed with Johjima early in the season and was frustrated. The Mariners later brought in catching consultant Roger Hansen to get pitchers and Johjima on the same page.

出典:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月14日、過去に城島擁護者だったベンチコーチ、ロジャー・ハンセンが現在も続けている無意味な捕手トレーニング手法。マイナーコーチ時代から続けてきた「手抜きのスパルタ方式」でプロスペクトを壊し続けてきた責任を徹底批判する。



そういう、ただの「とりなし役」似すぎなかった人物が、どうしてシアトルのマイナーに居座っているかというと、1軍にあたるマリナーズでは成績不振から監督の解任劇が何度か起きているが、マイナーのスタッフのほうはその間も一新されていない、という問題点がある。
特に、2010年の秋に、一時的にマリナーズが指揮を自軍のマイナーの監督・コーチに任せたときに、ロジャー・ハンセンは、かつての城島のライバルで、2010年にようやく正捕手におさまったロブ・ジョンソンを正捕手の座から引きずり下ろして、自分の推すアダム・ムーアを正捕手に無理矢理押し込んでいる。
いかに「城島とロジャー・ハンセンの関係」が異常かがわかる。

ただの人間関係コーディネーターにすぎないロジャー・ハンセンがこれまで、いかにシアトルのマイナーのキャッチャー候補選手たちに無意味な練習を強いて、「壊し続けてきたか」を示す記事は、以下を参照。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月21日、ダグアウト前の「捕れるフライ」を、ダグアウトにフライが入るわけでもないのに「ビビッて捕らない」アダム・ムーア。ロジャー・ハンセンのアホ練習がつくりだしたのは、「フライ・イップス」で使い物にならない、ただの臆病者。


こうした経緯などは、日本のメディアの流す情報ではほとんどわからない。
ロジャー・ハンセンがどういう人物で、ダメ捕手城島といかに「特殊なコネ関係」にあるか。タンパリングとはどういう制度か。もし、今後、ダメ捕手城島自身の移籍も含めて阪神とMLBの間で選手の移動があるとか、阪神の投手陣にバッテリー拒否の動きがあるとかしたら、この記事を思い出してもらいたいものだ。






damejima at 22:05

June 01, 2011

勝ったぁああああっっっ!
ジャスティン・スモークの決勝逆転3ラン!!!
ひゃっほぉぅぅぅううううううう!!!!!

2011年5月31日 8回裏 スモーク逆転3ラン
Baseball Video Highlights & Clips | BAL@SEA: Smoak's three-run shot puts Seattle up late - Video | Mariners.com: Multimedia

"Smoke On The Water" Live in Tokyo


Baltimore Orioles at Seattle Mariners - May 31, 2011 | MLB.com Classic

今日の勝利を呼び寄せたのは、言うまでもなく「不振のショーン・フィギンズを2番からはずしたこと」だ。今日の劇的な勝利で、2番からフィギンズをはずすという方向性は当分の間、堅持されるだろう。
エリック・ウェッジ、グッジョブ。

Ichiro RF
Ryan SS
Smoak 1B
Cust DH
Gutierrez CF
Kennedy 2B
Olivo C
Rodriguez 3B
Peguero LF

Bedard P

そう。
フィギンズが2番にいない。
いないどころか、スタメンにも入っていない。

かわりに2番に入ったのは、ブレンダン・ライアン
ボルチモアの先発ジェレミー・ガスリーの出来が素晴らしく良く、シアトルは5安打しか打てなかったが、そのうちの2本を打ってくれた。


8回裏は、イチローの1、2塁間を抜けそうなヒット性の当たりを好捕したボルチモアのファースト、ルーク・スコットが、イチローの俊足に焦って一塁へ悪送球したことから始まった。(記録はエラー)

ここで、この日初めて2番に入ったブレンダン・ライアンがヒットでつなぎ、
そして、ジャスティン・スモークの見事な3ランショット。
こんな劇場的展開でスタジアムが沸かないわけがない。その後リーグがセーブを記録して、リーグトップの15セーブ

こういう日にスタジアムにいられた観客は幸せだ。

すもぉぅぅーーーく・オン・ザ・ぅおーーーたーーーーーー
a fire in the sky. Yeah!
セーフコは ぴっきぴきにロックしてるぜぇえええ。


それにしても、
昨日、ショーン・フィギンズを放出すべきって記事を書いて、その中で、ローリング・ストーンズって単語を使った、そのとたんに、フィギンズがスタメンはずれて、しかも、スモーク・オン・ザ・ウォーター
この曲、スイスのジュネーブで実際にあった火事を元ネタにしてて、歌詞の中にローリング・ストーンズが出てくるんだよね(笑)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年5月30日、言語学的意味論から考える「しぼむ風船」ショーン・フィギンズ。






damejima at 13:37

April 18, 2011

新人王の資格を持つマイケル・ピネダが粘投して、シアトルの連敗を止めた。正直、ヘルナンデスの状態が状態なだけに、現状のチームのエースは明らかにヘルナンデスではなく、このピネダだ。
Seattle Mariners at Kansas City Royals - April 17, 2011 | MLB.com Gameday

ヘルナンデスは去年、初めてサイ・ヤング賞に輝いたわけだが、このブログでは彼のサイ・ヤング賞獲得記事を書かなかった。と、いうのも、2010年のシーズン途中にずっと指名捕手にしてきたロブ・ジョンソンとバッテリーを組むことをやめたのを見て、ピッチングの組み立てに関するヘルナンデスの慢心を感じた、というのが、その理由だ。
ヘルナンデス自身のピッチングの組み立ては、去年からずっとそうだが、2ストライクとって追い込んでからの無駄な球数がちょっと多すぎる。


去年の惨憺たるシーズンの後、GMジャック・ズレンシックはファンに向けた手紙を書いた。
ファンはてっきり、ズレンシックが自分自身の意思で意味不明な超守備的なチーム編成をして大失敗したことへの謝罪でもするのかと思ったわけだが、実際にはそうではなく、ズレンシックが主張したのはなんと、「これだけの若い選手層が充実してきました。どうだ。」という、なんとも的はずれの馬鹿馬鹿しい自画自賛だった。
E-mail messages from Lincoln and Zduriencik to fans | Seattle Mariners blog - seattlepi.com
(日本語訳 他サイト)101敗のマリナーズ:責任者の謝罪の手紙:MikSの浅横日記:So-net blog


だが、この「自画自賛」は、実は自画自賛ですらなく、
正確には「他画自賛」だった。
ズレンシックが「手紙」の中でわざわざ自慢した「若い戦力」14人のリストをみてみるといい。

Dustin Ackley 2009年ドラフト
Justin Smoak クリフ・リーとトレード
Carlos Peguero 2005年(3A)
Nick Franklin 2009年ドラフト
Kyle Seager 2009年ドラフト
Johermyn Chavez 2009年12月ブランドン・モローとトレード
Greg Halman 2004年契約
Matt Mangini 2007年ドラフト(DL)
Michael Pineda 2007年契約
Blake Beavan クリフ・リーとのトレード(3A)
Dan Cortes 2009年7月ベタンコートとトレード(3A)
Mauricio Robles 2009年7月ウオッシュバーンとトレード(DL)
Maikel Cleto 2008年12月プッツなどとのトレードで獲得
    さらに2010年ブレンダン・ライアンとトレードで放出
Anthony Varvaro 2011年1月アトランタがクレーム


自慢気にズレンシックが挙げている14人の中には、実際にはズレンシックがGMとしてまったく関わってない選手が多数含まれている。
たとえば今日の先発で、大注目のドミニカン、マイケル・ピネダは、2005年にはもうシアトルと契約していたわけで、ズレンシックとはなんのかかわりもない。
こうしたズレンシックとかかわりのない選手をリストから削除してみると、こうなる。

Dustin Ackley 2009年ドラフト
Justin Smoak クリフ・リーとのトレード
Nick Franklin 2009年ドラフト
Kyle Seager 2009年ドラフト
Johermyn Chavez 2009年12月 ブランドン・モローとのトレード
Blake Beavan クリフ・リーとのトレード(3A)
Dan Cortes 2009年7月にベタンコートとトレード(3A)
Mauricio Robles 2009年7月にウオッシュバーンとトレード(DL)


最初のリストから、ズレンシックが関わっていない選手を除いてみると、14人が、半分の8人になったわけだが、実際には、この数はもっと減る。
というのは、たとえばダスティン・アックリー獲得は、ズレンシックの功績でもなんでもないからだ。シアトルはGM交代とは無関係に2009年ドラフトで全体2番目の指名権を持っていたのであって、たとえアヒルやニワトリがGMであろうと、この2009年ドラフトでアックリーを指名していたはずであって、GMが誰であろうと関係ない。
同じように、ジャスティン・スモーク獲得についても、名投手クリフ・リーとの交換という好条件を考えると、たとえ誰がGMであろうと一定レベル以上の選手をとってこれた楽なトレードだったわけで、ジャスティン・スモーク獲得もGMの実績でもなんでもない
加えて、2009年ドラフト組のNick FranklinやKyle Seagerといった選手たちは当然ながらすぐに戦力になるわけでもないし、また、トレードの下手なズレンシックが、いつ下手なトレードの駒にしてしまうかわからないのだから、GMの実績にカウントするほどの話ではない。


Johermyn Chavez 2009年12月 ブランドン・モローとのトレード
Blake Beavan クリフ・リーとのトレード(3A)
Dan Cortes 2009年7月にベタンコートとトレード(3A)
Mauricio Robles 2009年7月にウオッシュバーンとトレード(DL)


どうだろう。
14人のリストが結局たった4人しか残らない。
しかも、3Aが2人。DL入りが1人。その3人を除くと、たった1人しか残らない。
ブランドン・モローのトレードでは、移籍先のトロントでモローの先発投手としての開花に泣き、2009年ウオッシュバーン、2010年クリフ・リーのトレードでは、2年続けて先発投手陣の精神的支柱を自分から放出し、投手陣崩壊を自ら招いた。


こんな最悪の選手獲得実績で、「どうだ、若い戦力が充実してきただろう?」もなにもないものだ(笑)








damejima at 10:43

April 10, 2011

たくさんのイベントが用意され、せっかく盛り上がるはずだった開幕ゲームのハッピーなムードをぶち壊しにした2人の出来損ないのジャック、すなわち、ジャック・ウィルソンジャック・ズレンシックに対して、開幕を楽しみにしてきたファンと、監督エリック・ウェッジ、チームメイトに対する、きちんとした謝罪のステートメントを要求する。


ブログ主が聞きたいのは、「今後はチームに貢献できるように努力する」だのなんだのという、よくある軽いエクスキューズではない。
必要なのは、明確な「アイム・ソーリー」だ。
欧米人は謝らないのが普通だ、だの、なんだの、そういう屁理屈はまったく必要ない。

もし、ジャック・ウィルソンが謝罪できない、謝罪したくないというのなら、もはやゲームで使う必要はまったくない。
もちろん、たとえ謝罪したとしても、ジャック・ウィルソンを即時トレードしても、なんら、さしつかえない。まったく問題ない。

自分が重大なミスをしてゲームを壊しておいて、しかも、ミスをした自分のほうからゲームを離脱するなど、もってのほかだ。さらに、経緯に関して嘘をついた挙句に、ゲームに出たいだのなんだの、言語道断、もってのほか。ファンを馬鹿にするのも、たいがいにしてもらいたい。

まず謝罪。話はそれからだ。



この不祥事が起こる原因を作ったのは、はっきり、
GMズレンシックだ。



理由は、2つ。

第一の理由は、ズレンシックが、あらゆる点で期待はずれだったジャック・ウィルソンを、獲得に責任のあるGMとしてきちんと処分しようとしないどころか、むしろ、セカンドへのコンバートなどという中途半端な形でスターターに温存して、ジャック・ウィルソンを甘やかし、慢心させたことだ。

ジャック・ウィルソンはこれまで、ケガばかりのスペランカーであり、ロクにゲームに出ていない。ショートの守備は平凡だし、打撃面も期待できない。
にもかかわらず、ズレンシックは、2010年冬にまったく同じショートのポジションに、まったく同タイプ、守備専ショートのブレンダン・ライアンを獲得してきた。
このことにより、マリナーズのペイロールの無駄遣いはさらに加速した。同じポジションに同タイプのプレーヤーは2人いらないのは当然だ。だから、ライアンを獲得したのならジャック・ウィルソンのほうはスタメンから干して追い出すか、トレードの駒にするか、なんらかの手段で処分するしかなかったはずだ。

一方、2010年には既に、フィギンズが二塁手としては並以下の守備しかできないことはわかっていた。
にもかかわらず2010シーズンは、セカンドからサードにコンバートされていたホセ・ロペスと、二塁手のつとまらないフィギンズの守備位置を、2人とも元に戻すアイデアも実行することなく、ズレンシックは頑固にフィギンズを二塁手に固定したまま、シーズン100敗を喫した。
なのに、2010年のシーズン終了後にズレンシックのやったことといえば、セカンド守備をやるという前提で自分が獲得してきたショーン・フィギンズの「本職である三塁手に戻りたい」というわがままを聞いてやるという愚策だった。
その結果、セカンドをフィギンズに譲ったホセ・ロペスの最後の砦となっていたサードのポジションは、あっけなく、わがままし放題のフィギンズのものになってしまうことになる。
ホセ・ロペスは、もともと二塁手だっただけに、彼をセカンドに戻して使うアイデアも可能だったが、なんとズレンシックのやったことといえば、もともと二塁手だったロペスの放出だった。

こうして、GMジャック・ズレンシックは、ショーン・フィギンズとジャック・ウィルソン、この高給取りの2人に馬鹿げた処遇を与え続け、甘やかし続けた。
ズレンシックが多くのペイロールと選手を犠牲にして獲得してきた2人が、2人して、守備も、打撃も、両方が度をこして期待はずれだったことにあるのは明白だったにもかかわらず、ズレンシックは問題の核心をわざと避けて通るように、とことん彼らのわがままを聞いてやるような馬鹿な真似をしたのである。

結果、セカンドのポジションは、結局、控えのユーティリティプレーヤーとしてズレンシックが獲得してきた二塁手のできるピークが過ぎたアダム・ケネディでも、期待の若手のダスティン・アックリーの育成に使うでもなく、なんとショートの守備しか実績のないジャック・ウィルソンにくれてやることになった。
馬鹿としか、言いようがない。ジャック・ウィルソンには、セカンドをやることで不平不満を言う権利そものがないことは、こうした経緯から誰の目にも明らかだ。


第二の理由は、2010年のショーン・フィギンズ打順降格事件で、まったく毅然とした対応をとらず、むしろ、悪しき前例を作ったことである。
当時のショーン・フィギンズは(今年もそうだが)、あまりにも打撃が酷いために、9番に打順を降格させられ、それが不満で、ゲーム中のダグアウトで監督と揉め、2人して揉めている様子がテレビカメラを通じて放映される、などという馬鹿なことをしたプレーヤーだが、この不祥事をきちんととがめて処罰しておかないから、こういうことになる。

そのフィギンズ、今年も既に「あるまじき最悪の打撃成績」になっている。フィギンズの今後の処遇についても、来るべきときが来たら、つまり、あまりに結果が出せないようなら、打順を降格させるなり、スターターからはずすなりという降格処分を、今度こそ、躊躇なく実行すべきだ。

監督ワカマツがクビになったこと自体は指導力や経験の不足からくるもので、それ自体はしかたがない。だが、いくら経験不足の監督であっても、監督という管理職をまかせた以上、GMの役職にある人間は、監督としての立場とプライドを守ってやる責任と義務がある。

今回のジャック・ウィルソン事件でも、ズレンシックは"Eric is the manager, and he's in charge,'' (Chuck Stark: Wilson, Wedge add controversy to Opening Day » Kitsap Sun)と、去年のショーン・フィギンズ事件のときに、監督ワカマツについて言っていたのとまったく同じことを言っているが、ズレンシックのこういう言葉がまったく信用ならないものであることは、彼がフィギンズを全く処罰しない一方で、監督ワカマツは、自分のチームコンセプト大失敗の責任をおっかぶせるようにクビにしたことで明らかだ。

監督キャリアのないワカマツは、監督を大事にしないチームの酷い扱いに膝を屈したが、エリック・ウェッジは違う。次のゲームでラインナップ・カードにジャック・ウィルソンの名前を書かないかったのである。
ウェッジがスターターからジャック・ウィルソンをはずすことで、明確に処罰の姿勢を示したことを、このブログは強く支持する。スターターに絶対に戻すべきではない。


もし、今回のジャック・ウィルソン事件がきちんと処理できなかったときは、GMジャック・ズレンシックは即時辞任すべきだと考える。



Mariners' Eric Wedge: Jack Wilson's actions 'unspeakable' | Mariners.com: News
エリック・ウェッジ「ジャック・ウィルソンの振る舞いには、呆れてモノが言えない」(マリナーズ公式サイト)

Seattle Mariners Blog with Shannon Drayer - Mariners Blog - MyNorthwest.com
(ブログ注)このシャノン・ドライアーの記事は、まず、ジャック・ウィルソンが自らゲームを降りた4月6日の水曜に一度書かれ、2日後の4月8日金曜にジャック・ウィルソンのほうから事態の収拾を狙って少数の記者だけを集めて、自ら語ったインタビューについての部分を追加する形になっている。ジャック・ウィルソンの態度が、この数日でどう豹変したかを読み取るには非常に都合がいい。

Mariners Blog | Mariners had better get this Jack Wilson thing under control fast | Seattle Times Newspaper
「マリナーズはジャック・ウィルソンの事態を早急に収拾すべき」(シアトル・タイムズ)

Mariners must rid themselves of Wilson | MORE TOP SPORTS - The News Tribune
「マリナーズはウィルソン事件を克服すべき」
(The News Tribune)

Mariners can't keep Jack Wilson; Eric Wedge shows he's in charge - Blog - MyNorthwest.com
「マリナーズはウィルソンをチームに置いてはおけないだろう。エリック・ウェッジは指揮官が自分であることを示した」
(MyNorthwest.com)

Jack Wilson situation takes another turn following Mariners loss | Seattle Mariners blog - seattlepi.com
(Seattle Post Intelligencer)
「マリナーズ敗戦後、ジャック・ウィルソンの件で急展開」
(ブログ注)「急展開」というのは、最初は「水曜のゲームでは、監督のウェッジに交代させられた」と嘘の発言をしていたジャック・ウィルソンが「実は、監督にではなく、自分からゲームを降りた」と事実を語ったことをさす。この発言を受けて、地元メディアは大慌てでこの事件についての記事のトーンを一斉に変えた。








damejima at 07:18

April 09, 2011

ジェイソン・バルガスの投球フォームの安定感について、今シーズンの初登板を終えたばかりの松坂と比較しながらじっくり書こうと思っていたら、フェリックス・ヘルナンデスの登板ゲームでジャック・ウィルソンの2つのタイムリーエラーと怪我による懲罰交代、もともと使えるわけがないアダム・ムーアのDL入り(→ムーアは60日間のDL入り。タコマからクリス・ギメネスが昇格)、ミネソタの西岡の骨折、さまざまな事件がたて続けに起き、さらには、日本のプロ野球で巨人が電源車を使ってドーム開催をするとか言い出して、ブログ記事をしっかりまとめられる時間も限られているというのに、もう、どこから手をつけてよいやらわからない(笑)
【東日本大震災】巨人が東京ドームで自家発電 夏場のナイター実施へ - MSN産経ニュース


いろいろ書きたいことはたまっている。
シアトルの野球。日本の野球。大震災。予想どおりの坂本九ブーム。野球叩きをベースにした「首都圏は自粛せよプロパガンダ」の哀れすぎる失敗。あらゆること。

ベースになることは、
おまえら、正直に言え。馬鹿なんだろ?(笑)
ということ。相変わらずクチが悪い(笑)


さて、どこから手をつけよう。

最初にシアトル・マリナーズ。
何度も何度も書いてきたが、何度でも書く。

無能GMのズレンシックは、「守備で世界を制覇する」とかいうルーニー・テューンズの間抜けなコヨーテみたいな自分の無謀なアイデアのために、セカンドにショーン・フィギンズを入れ、ショートに高給取りで、しかもスペランカーのジャック・ウィルソンを入れ、プレーは粗いが打てるユニスキー・ベタンコートはカンザスシティに、打率はあまりたいしたことはないが40万ドルで使えたロニー・セデーニョはピッツバーグにくれてやり、セカンドのホセ・ロペスはサードにコンバートした。
だが、フィギンズもジャックも、2人とも打てず、フィギンズのセカンド守備は最低ランクときた。さらに打順降格させたフィギンズがゴネるのは許し、打順降格させた能力はあまりないがスジは守った監督のほうを首にし、フィギンズにセカンドを譲ったロペスはコロラドにくれてやり、結局、生え抜きのロペスは、セカンドからも、サードからも追い出された挙句に、フィギンズにチームを追い出された形になった。
スペランカーであることが判明したジャック・ウィルソンはどうするのかと思えば、首にするどころか、そして、ロペスをセカンドに戻すこともなく、まるっきり同タイプである「ショートが本職で、打てない守備の名手」ブレンダン・ライアンを意味もなく獲ってきて、なんと、ショートが本職のはずのジャック・ウィルソンを、念願のサードに回ったフィギンズの穴を埋めるためにセカンドをやらせることにした。

その結果は、どうだ。
(アダム・ムーアなどは問題外の外)

移籍先でもう5番打者、ホセ・ロペス
コロラドのスタメンのセカンド。開幕から19打数6安打、打率.316。(四球ゼロで、出塁率が打率とまったく同じなのは、ロペスらしい(笑)まぁ、ご愛嬌ということで)チームは4勝1敗で首位。
2011 Colorado Rockies Batting, Pitching, & Fielding Statistics - Baseball-Reference.com

今年もスタメンの、ロニー・セデーニョ
ピッツバーグのスタメンのショート。19打数5安打、打率.263、出塁率.333。OPSが冴えないが、長打が案外打てるので、そのうちに上がってくるだろう。チームは、万年地区最下位のはずが、なんと4勝3敗。地区2位と健闘中。
Ronny Cedeno Statistics and History - Baseball-Reference.com

打てないどころの騒ぎではない、ショーン・フィギンズ
シアトルのスタメンのサード。25打数3安打。打率.120。出塁率.115。OPS.395。惨憺たる打撃は今年も変わらず。チームはテキサスにスイープされて、2勝4敗と既に地区最下位。
Chone Figgins Statistics and History - Baseball-Reference.com

既にスタメンにいない、ジャック・ウィルソン
打率.333と、去年の.249が嘘のように、打撃好調。と、思いきや、あっさりフェリックス・ヘルナンデスの登板ゲームでタイムリーエラーを2つ続けてやり、挙句に怪我をしてしまった。
Jack Wilson Statistics and History - Baseball-Reference.com

予想どおり打てない、ブレンダン・ライアン
19打数2安打。打率.133。もともと打てないのはわかっていた選手だ。「ジャック・ウィルソンは実は双子で、ライアンが弟だ」とでも思うしかない。
Brendan Ryan Statistics and History - Baseball-Reference.com



次は日本の野球。

大震災発生直後の「野球バッシング」「東京バッシング」はあまりにも出来の悪いプロパガンダだったが、「なにしろ首都圏では自粛しろ。節電しろ。買いだめはするな」とかいう「節約自粛プロパガンダ」の、この哀れすぎる失敗ぶりはどうだ
あれだけプロ野球叩きをベースネタにしたプロパガンダをぶちあげていたクセに、こんどは「自粛しすぎで経済がダメになる、どうしよう?」とか言いだす。馬鹿馬鹿しいにも程がある。

そして野球を叩く側の惨めな失敗の一方、野球をやる側にしても、「電源車を使ってドーム球場でナイターやります」とか言い出すのだから、困ったものだ。
電源車でナイターをやるという程度のアイデアくらい、ブログ主も含め、誰だって思いつくことだし、また、もしスタジアムの外に電源車を並べてナイターができるのなら、なぜ世間にセ・リーグの開幕問題についてとやかく糾弾される前に、最初から先手を打って「セ・リーグでは既に節電について十分に目配りしており、低電力でナイター開催できます。だから、ご安心ください。被災地のためにも、われわれ野球人一同は全力プレーします」と、毅然とした態度で宣言しておかないのだ。



どう行動をすると、どういう反応を招くのか。
これからどういう事態が起こりそうだから、
いま、どう行動しておくのが適切か。

そういうことについてピカッとひらめくチカラをブログ主はよく
先読み」とか言っているのだが、
この「先読み」するチカラは、実は、ひとつの特殊能力であって、できない人が大半であることは案外知られていない。

いま世の中では、原子炉から水が減っているのを隠していて初動が遅れ、あわてて先を読まないで原子炉に塩水をぶちこみ、水が蒸発したら塩がたまり、さらには塩水が分解されて出来た水素がたまって爆発を起こし、水を大量にぶちこんだら水が漏れ、どうしようもないので海に捨て、こんどは海が放射能で汚染された、なんてことが平気で起きる。

ベースボールという小さい世界でも、打てない内野手が問題なのに、まったく同じポジションのまったく打てそうにない内野手を獲得してきて、同じ過ちを繰り返してしまう、なんてくだらないことが平気で起きる。

いわゆる「城島問題」でもそうだ。
先発投手にダメ捕手城島への不満が爆発するくらいにたまってますよ、失点が増えるばかりで打てないチームはどうやっても勝てませんよ、この選手はまったくMLBに適応できていませんよ、と、いくらクチを酸っぱくして言っても、わからない人には、まるでわからなかった。

その結果が、今日という日だ。



こういう先の読めない人たちは、いくら自分の判断の結果が失敗に終わることがわかっていても、その原因が「自分に、もともと判断力が無いせいだ」ということは、残念ながら、最後まで認めようとしない。
外からみれば、どういう悲惨な結果が出るか、わかりきっている場合でも、こういう判断力の伴わない人たちは、自分自身が、自分自身の手で、何度でも何度でも失敗し、どうしても何をやってもダメだという惨憺たる結果が徹底的に出て、それから後でないと、自分の失敗を渋々認めようとすらしない。
そして、彼らがようやく失敗を認める頃にはもう、事態は手のつけようがないところに追い込まれているものだ。



こういうタイプの「オトナ」に特徴的なことのひとつは、「イザ」というときがきていても、無表情だったり、微笑を浮かべていたりしていて、見た目では、あたかも「落ち着いているように見える」ことだ。

だが、「無表情だから、心にゆとりがあるのだろう」とか、「微笑んでいるから、リラックスできているのだろう」とか、こういう人を「顔」で信用してしまってはダメだ。

大昔のカンフーブームを作ったブルース・リーが格闘シーンでよくみせた表情のように、本当に集中している人の顔というものは、どこか「悲しげな表情」に見えるものだが、無表情でクールな顔つき、あるいは、妙にゆるんだ意味のよくわからない微笑みを浮かべたまま、誰でもわかる原則論を繰り返し言葉にしつつ、たいへんな失敗をやらかす人間が、大勢いる。
それが、今のテンションの高い時代だ。


どこかの電力会社の人たちの会見も、Youtubeなどで見ると、どこをどうし
たものか、微笑んでいる人がいる。あれもそういう「ゆるんだ微笑み」であって、けして心理的な余裕だなどと思ってはいけない。
そもそも、どういうものか、われわれ日本人は時に「どうしていいか、まったくわからなくなっているとき」にかぎって、微笑んだりすることがある。

緩んだ微笑みはときとして信用できない。こういうことを肝に命じてないと、共倒れになってしまう。
そして、共倒れになってしまってから後悔しても遅いのである。

人を信用してはいけない、というのでは、けしてない。
イザというときに信用していい相手を探すために、ヒトをよく観察しておくべきだ、と、言いたいのである。






damejima at 04:16

January 23, 2011

書いていたら、だいぶ嫌になってきた。事実関係で間違っている部分があるかもしれないが、2010シーズン、どれだけ酷い事件ばかり続いたかを羅列していたら気分が悪くなってきたので、もうやめる。
GMズレンシックの先導した守備偏重のチーム編成の大破綻を筆頭に、ショーン・フィギンズと元監督ワカマツの試合中のベンチでの言い争いと乱闘。エリック・バーンズの自転車帰宅事件。ケン・グリフィー・ジュニアの居眠り報道事件と、後味の悪い引退劇。ミルトン・ブラッドリーの無断帰宅にロサンゼルスでの逮捕。そして、自宅の風呂場でコケて骨折するジャック・ウィルソン。

およそ、どうみても、
「まともに機能できている組織体」とは言えない。

こうした事態が、現場の統率者であるジェネラル・マネージャー、GMの責任でないとしたら、誰の責任だろう。教えてもらいたいものだ。


ファースト

マイク・スウィニー

2009年1月に、GMズレンシックがオークランドから獲得。例のマリアーノ・リベラからイチローがサヨナラ2ランを打ったゲームで、リベラから値千金のツーベースを打ってイチローに繋いだように、間違いなく頼れる男。ただひとつだけ残念なことに腰痛の持病があり、たびたび試合を休んだ。好きな選手なので言いたくないが、2010シーズンは、スウィニーとグリフィー、DH要員がロスターに常に2人存在するという無駄な状態が続いた影響で、中継ぎ投手のロスター枠がひとつ足りなくてブルペン投手が苦しんだ、というのはまぎれもない事実として書き留めておく。
2010シーズン途中にフィラデルフィアへ移籍。幸福なポストシーズンを初体験できたのは、なによりだ。
ケイシー・コッチマン
2010年1月に、GMズレンシックが、ビル・ホール他1名との交換で、レッドソックスから獲得。このコッチマン、2010シーズンに125試合も出場させてもらったわけだが、打率.217、OBP.280、長打率.336、OPS.616という惨憺たる打撃成績。逆にいえば、チームは、これだけ酷い打撃成績を放置して、コッチマンをずっとゲームに出場させ続けたわけであり、2008シーズンに打率2割に終わった城島がゲームに出続けた無意味さとそっくり。シーズン終了後コッチマンを放り出したわけだが、もっと早く処分すべきだった。ちなみに、放出後のビル・ホールは、ボストンで119試合に出場し、.打率247、OBP.316、.SLG456、OPS.772。
ちなみに、彼を守備の名手だという人が多い。だが、ブログ主はまるでそう思わない。コッチマンは、前に来たゴロはともかく、横のゴロはあえて手を出さない。というのは、ポジションを常にライン際にとっているから。これでは1、2塁間のゴロの大半がライトに抜けてしまう。だからエラーにならない。それだけのことだと思っている。
彼は、投手の配球がインコースだろうがアウトコースだろうが、バッターがどんなタイプだろうが、打球の条件の変化も考慮せず、いつもライン際にポジションをとる。だから1、2塁間の当たりがキレイにライト前に抜け、あたかもクリーンヒットに見えてしまう。
ヤンキースの守備のうまい1塁手テシェイラと比べればわかる。テシェイラが1、2塁間のゴロを飛びついて捕るとき、補球位置はびっくりするほどセカンド側に寄っている。最初から多少はライト線から離れて守らないと、こうはいかない。彼のポジショニングの大胆さがなせる技である。ライト線に抜けるゴロも、テシェイラは飛びついて捕ることができる。
ラッセル・ブラニヤン
2010年6月に、ケン・グリフィー・ジュニア引退と腰痛持ちのマイク・スウィニーの欠ける主軸打者の穴を補う形で、GMズレンシックがクリーブランドから、マイナー有力選手2人(エスケル・カレラ、フアン・ディアス)との交換によって獲得。
ブラニヤンは34歳の腰痛持ちであり、この出戻りトレードは、腰痛持ちのスウィニーのフォローのために腰痛持ちのブラニヤンを獲得したという、おかしなもの。
この1塁手をダブつかせたトレードでシアトルが放出したマイナー選手はいずれも有望選手だった。ひとりは、AAウェスト・テネシーのチームMVPに選ばれ、サザン・リーグのオールスターに選出されたことのあるエスケル・カレラ(23歳)。もうひとりが、昨年カリフォルニア・リーグのオールスターに選出された遊撃手フアン・ディアス(21歳)。
2010年シーズン後、シアトルはラッセル・ブラニヤンとは契約せず、FAにした。マイナーの有望な2選手を失ってまで強行したトレードの結果がこれでは、シアトルのマイナーがスカスカになるばかりだ。
ジャスティン・スモーク
ただでさえ一塁手がダブついていた2010年7月に、GMズレンシックがクリフ・リーと交換にテキサスから獲得した一塁手。その後のクリフ・リーはその後ワールド・シリーズの第1戦先発になるなど、チームの看板になったが、スモークはシアトルに来た当初、大振りばかり目立って空振り三振が多く、打撃不振からマイナー落ちしている。シーズン終盤に復帰するが、2011年以降の先行きは誰にもわからない。いちおうスイッチヒッターということになっているが、左投手との対戦ではほとんど期待できない。


セカンド

ホセ・ロペス

いうまでもなく、近年ずっとシアトルのセカンドを守ってくれた貴重な生え抜きプレーヤー。2010年のショーン・フィギンズ獲得でサードにコンバートされた。サードでもなかなかシュアな守備をみせたが、2010シーズンオフに、ついにコロラド・ロッキーズへ放出されてしまう。
打撃面では「ロペスに不運もあった」と、彼を弁護したくなる。
ケン・グリフィー・ジュニアのシーズン途中の突然の引退や、マイク・スウィニーの腰痛による欠場などから、シアトルに頼れる主軸打者がいない非常事態となったため、ホセ・ロペスは、彼にはまだ荷の重すぎる4番を打たされ続け、その重圧から打撃成績が低迷し続けた、とも思うからだ。(おまけに彼は右打者だ)
四球が少ないのは彼のもともとある欠点だが、長打力は、あのジョー・マウアーに比肩するものがあることは一度書いた。彼はホームスタジアムの狭いチームに行って、のびのび打てる打順で使ってもらえれば、打撃成績向上をみるはず。
ショーン・フィギンズ
そもそも、フィギンズはエンゼルスで主にサードを守ったプレーヤーだ。GMズレンシックは、そのタイプAの三塁手を、4年3600万ドルの大金と、18位のドラフト指名権を同地区のライバルに明け渡してまで獲得し、さらにはホセ・ロペスをサードにコンバートまでして、「フィギンズ、2番、セカンド」にこだわった起用を続けた。
だが、彼のセカンド守備はイマイチどころではなかった。大事なところでダブルプレーのミスなど、エラーは多いし、ポップフライを深追いしすぎる。
加えて、いちおう「スイッチヒッター」ということになっているフィギンズの左打席はほとんど使い物にならない。これは、スイッチヒッターといいながら左投手がまるで打てないスモークも同じ。
2010年7月23日、レッドソックスのキャメロンが左越え二塁打を打ち、レフトのソーンダースの二塁返球が本塁寄りにそれた時に、二塁手フィギンスがこれを漫然と見送ったことについて、当時の監督ワカマツが激怒し、その後フィギンスに代打を送った。両者は口論からベンチ内で大がかりなもみ合いとなり、それがテレビ放映される異常事態に発展。
この一件の後、フィギンズはチームに対して申し開きも、謝罪もしていないの。また、チームもフィギンズを処分しなかった。
ブレンダン・ライアン
2010年シーズンオフに、GMズレンシックがセントルイスから獲得した内野手。セカンド、サードも守れるらしいが、本来はショート。守備の名手としてショートではMLBでトップクラスの評価がある。
ただ、これだけ守備に定評のあるショートストップなのに、元三塁手のフィギンズをセカンドから本来のサードに戻してやるために、本来ショートのブレンダン・ライアンをセカンドで使うのだという。だとしたら、なんのための獲得か、よくわからない。
だが問題はそれだけではない。ライアンの打撃である。2010年は139試合出場で、打率.223、2本塁打、36打点と、2010年のケイシー・コッチマン並の酷い打撃実績しかない。さらには、セーフコでは鬼門とわかりきっている右打者でもある。
2010シーズンにあれだけ「守備偏重コンセプトのチーム編成」が大破綻をきたしたというのに、またしても、その破綻したコンセプトそのままの「守備専用プレーヤー」をまたもや獲得してきてしまうのだから、ズレンシックの迷走ぶりもちょっと開いたクチがふさがらない。
アダム・ケネディ
2010年冬にGMズレンシックが獲得してきた堅守の二塁手。ブレンダン・ライアンの本職はショートであり、本来はこのアダム・ケネディが本職の二塁手。ケネディはサード経験も90試合ほどあるものの、そんな試合数ではたかがしれている。
たしか2009年くらいに、いちどだけアダム・ケネディについての記事を書いて、「こういう野球を知っている選手こそ欲しい」とかなんとか書いた記憶があるが、あれからもう随分と時間がたってしまった。彼ももう35歳。引退が見えてきている。
2010年にファーストの選手をダブつかせたズレンシックだが、2010年の冬にまたもや、やたらと守備系の内野手を貯め込んでいるために、またしても内野手がダブりだしている。本職でいえば、サードはフィギンズ、ショートはブレンダン・ライアン、セカンドがアダム・ケネディなわけだが、もちろんショートには、かつてGMズレンシック自身の肝いりで獲得してきて失敗した高給取りの高齢スペランカー、ジャック・ウィルソンがいる。
と、なると、まだ今年3月に29歳になるブレンダン・ライアンに本職でないセカンドをやらせて、35歳のアダム・ケネディにセカンドの控えとユーティリティでもやらせるつもりなのだろうか。そしてトミージョン手術経験のある二塁手(または一塁手)ダスティン・アックリーをどう処遇するのか、という問題もある。
と、いっているそばから、アダム・ケネディは、2010年1月27日カリフォルニア州で飲酒運転で逮捕。やれやれ・・・。


サード

エイドリアン・ベルトレ

シアトルとの2005年からの5年契約が切れた2009年シーズン後にボストンと900万ドルで単年契約。東海岸移籍後のベルトレは、打率.321、28本塁打、102打点の驚異的な打撃成績を残した。2011年以降は、その成績をひっさげ、こんどはテキサス・レンジャーズと6年9600万ドルで契約した。
シアトルとは関係ない話だが、三塁手ベルトレのテキサス加入で、ブログ主の好きな選手のひとりであるマイケル・ヤングがサードベースマンから、DHにコンバートされるらしく、非常に残念に思う。マイケル・ヤングはたぶん2000年のメジャーデビュー以来、ずっとプレーしてきたテキサスというチームに深い愛着があるだろうし、コンバートが嫌だから移籍させてくれとは言わないだろう。だからこそ、このコンバート、かえってややこしい。
ホセ・ロペス
2009年シーズン後のショーン・フィギンズ獲得に際して、セカンドからサードへコンバートされ、それまでのセカンド守備でみせたようなポカの多発も心配されたが、予想に反してサード守備ではシュアなプレーぶりをみせた。
上でも書いたが、もしチームが頼れる主軸打者をきちんと補強してくれていたら、ロペスにはまだ荷の重すぎる4番を打たされ続けるようなこともなかったはずだ。2010年シーズンの主軸打者不在を、ロペスだけに責任を押し付けるのは、チームとしては正しくない。主軸打者をきちんと用意するのはGMの仕事である。
2010年オフに、GMズレンシックはホセ・ロペスをコロラド・ロッキーズへ放出してしまったが、マウアーとの比較で書いたように、ロペスには持ち前の長打力があり、おそらく狭い球場では意外なほどの打撃成績向上を見るはず。


ショート

ユニスキー・ベタンコート

キューバ出身のベタンコートは、ラテンの気質、とでもいうのだろうか、欠点もあるが長所もある、そんなプレーヤーだった。守備のポカや、打撃での併殺打の多さ、早打ちなど、プレーの質の粗さを指摘され続けた反面で、9番打者として1番イチローに繋ぐバッティングでチームに貢献するなど、セーフコでは活躍しにくい右打者として、十分な打撃成績を残した。
GMズレンシックは、その愛すべき悪童ベタンコートを2009年7月に、マイナーリーガー2人との交換でカンザスシティに放出。移籍後のベタンコートは2010年カンザスシティでチーム最多となる16本塁打・78打点を記録。2011年はサイ・ヤング賞投手ザック・グレインキーとともに、ミルウォーキーへ移籍することが決まっている。
ちなみに、かつてショートだったアダム・ジョーンズが外野手に転向したのは、ベタンコートを獲得したため。アダム・ジョーンズはその後センターとしてゴールドグラブ賞を受賞したのだから、人生はわからないものだ。
ロニー・セデーニョ
2009年1月28日、GMズレンシックがシガゴ・カブスからアーロン・ハイルマンとのトレードで、ギャレット・オルソンとともに獲得した遊撃手。だが、そのわずか半年後、2009年7月末、GMズレンシックはこのセデーニョを、さらにジャック・ウィルソン、イアン・スネルとの交換のためにピッツバーグに放出している。放出されたのは、セデーニョ、ジェフ・クレメント、アーロン・プリバニック、ブレット・ローリン、ネイサン・アドコック。パイレーツ移籍後の2010年のセデーニョは、139試合に出場し、打率.256、OBP.293、SLG.382、OPS.675。二塁打29本は、キャリア・ハイである。
その一方、パイレーツから獲得した2人の選手、イアン・スネルは2010年6月に戦力外通告、ジャック・ウィルソンは怪我だらけと、ほとんど使い物にならなかった。
ジャック・ウィルソン
2009年7月末に、GMズレンシックが、セデーニョ、クレメント、アーロン・プリバニック、ブレット・ローリン、ネイサン・アドコックとの交換で、イアン・スネルとともに獲得。
2010年8月に、自宅バスルームで転倒し、右手中手指を骨折。この骨折以外にもスペランカーとして知られ、シアトルに来て以降、いまだにシーズン通じてまともにプレーできた試しがない。守備の名手と言われることも多いが、実際のところ、平凡な守備ミス、ポカもけして少なくない。
ジョシュ・ウィルソン
ほとんどシーズン通しての出場こそできないが、ジャック・ウィルソンの穴を埋めてきた苦労人。また2010シーズンには、マイク・スウィニーの穴を埋めるために、1塁手すらやらされたこともある。
シアトルで長期にわたって起用された経験がほとんどない。一時的に起用されて調子が上向く頃にはベンチ要員に戻る、このパターンを繰り返されているうちに、守備でミスし、打撃も低迷という悪循環に陥ることが多いのが非常にもったいない。


レフト

エリック・バーンズ

GMズレンシックがアリゾナから獲得。2010年4月、延長11回1死満塁のサヨナラの場面で、ベンチのスクイズのサインに従わず、一度出したバットを引いて見逃して、サヨナラ勝ちの絶好機をつぶした。この大失態についてバーンズは、監督ワカマツに何の釈明もせず、それどころか、自転車で自宅に逃げ帰り、5月2日に解雇処分。その後、意味不明な行動のまま、引退し、なんとソフトボール選手になった。
ケン・グリフィー・ジュニア
2009年にGMズレンシックが古巣シアトルに復帰させて、ファンの喝采を受けたが、その栄光ある印象を残したまま引退させることをせずに、翌2010年にもプレーさせ続けたことで、最悪の結果を招いた。
2010年は年齢からくる衰えにより、打撃成績が極端に低迷。さらには「試合中に居眠りしていた」との報道から球団との間でトラブルとなり、グリフィーはそのまま2010年6月2日に現役引退。ファンが楽しみにしていたはずの引退関連行事も本人不参加などで、まともに行えず、22年間にわたる輝かしいMLBキャリアの晩節を汚す残念な結果になった。
ミルトン・ブラッドリー
GMズレンシックがカルロス・シルバとのトレードで、シカゴ・カブスから獲得。数々の問題行動で有名だった選手だが、2010年5月、試合途中に無断帰宅し、メンタルな問題からそのまま休養。2010シーズンの成績は、打率.205、ホームラン8本、出塁率.292、SLG.348、OPS.640と、お話にならない。また2010年オフには、シーズン中における女性に対する脅迫容疑で、ロサンゼルス市警に逮捕された。2011年にプレーできるのかどうかすら不明。
Report: Seattle Mariners' Milton Bradley arrested for alleged threats - ESPN
マイケル・ソーンダース
シアトル期待の生え抜きの真面目なカナダ人プレーヤー。インコース低めの変化球に弱いという弱点が判明しているものの、エリック・バーンズの解雇や、まともに出場し続けられないミルトン・ブラッドリーのメンタル問題などが、かえって効を奏して、ソーンダースに左翼手として連続して出場する機会が回ってきて、2010年は100試合に出場できた。出場を続けるうちに、苦手な低めの変化球にわずかに改善が見られはじめている。2011年の飛躍が期待されている。


キャッチャー

ロブ・ジョンソン

くだらない城島問題の処理にチーム全体が揺れ、主力先発投手3人が城島とのバッテリーを拒絶した2009年シーズンを支えた功績から、2010年開幕キャッチャーに選ばれたが、2010年チーム低迷の責任を押し付けられる形でシーズン途中にマイナー送りに。シーズンオフに、サンディエゴ・パドレスと契約。
アダム・ムーア
ひとことで言って、まるで使い物にならない。だがシアトルの3Aタコマのコーチ、ロジャー・ハンセンの強力な後ろ盾があり、いつのまにかスタメン捕手に居座った。ロジャー・ハンセンは、ワカマツなど監督コーチが不振の責任から退任させられた後、シーズン終了までの繋ぎの意味でメジャーのコーチに昇格させただけでしかない臨時のベンチコーチ。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月14日、過去に城島擁護者だったベンチコーチ、ロジャー・ハンセンが現在も続けている無意味な捕手トレーニング手法。マイナーコーチ時代から続けてきた「手抜きのスパルタ方式」でプロスペクトを壊し続けてきた責任を徹底批判する。
惨憺たる打撃成績、たび重なるパスボールやエラーにもかかわらず、アダム・ムーアは2011年もどうやら25人ロスターの捕手とみられる。
ジョシュ・バード
2010年はロブ・ジョンソンやアダム・ムーアの穴を埋める役割を務めた。2011年もマイナー契約かなにかで残留する模様だが、チームがミゲル・オリーボと2年契約したことから、2011年も第3の捕手扱いとみられる。
エリエセル・アルフォンゾ
2008年5月に薬物で50試合の出場停止処分になった捕手。2010年6月、シアトルに来てわずか3ヶ月でDFAになった。たぶん、この選手がシアトルにいたことすら思い出さないだろう。
ミゲル・オリーボ
バベシ時代の2005年7月末、ミゲル・オリーボは、守備面の問題などを理由にサンディエゴに一度放出されている。移籍後のオリーボは、規定打席未満ではあったが、本塁打16本・打点58をたたき出し、打撃面での貢献をみせた。
オリーボ放出と同時にシアトルは、オリーボの代役キャッチャーとして、ランディ・ウィンとの交換で、セントルイスからヨービット・トレアルバを獲得したが、シアトルはそのトレアルバをすぐに放り出して日本から城島を獲得。2006年以降ずっと「城島問題」はチーム全体を右往左往させる大事件になる。
シアトルを短期間で放り出されたヨービット・トレアルバは、コロラドに移籍、2007年には自己最多の113試合に出場して、ワールドシリーズを経験した。
結局、シアトルは回りまわって、一度手放したオリーボを再びシアトルに三顧の礼で迎え入れるという、なんともお粗末な結果になった。(2011年2.75M、2012年3.5M、2013年はチーム・オプション)


ピッチャー

ジャロッド・ウオッシュバーン
ブランドン・モロー

ウオッシュバーンは2006年にFAでエンゼルスから加入した、どことなくキーファー・サザーランドに似た風貌の左投手。加入当初からMLBでも有数のラン・サポートの少ない投手として有名で、これは2009年7月にトレードされるまで変わることはなかった。
主力先発投手3人が揃って城島とのバッテリーを拒否した2009のシアトルは、7月まで優勝戦線に残れるほど好調なシーズンだったわけだが、中でもウオッシュバーンは準パーフェクトゲームを含む8勝6敗、防御率2.64の好数字もさることながら、投手陣のリーダーとして、チームを鼓舞し、支え続けていた。
ごくわずかなポストシーズン進出の望みが消えかかったこの大事な夏に、根強いトレードの噂が続いたにもかかわらず、2009年7月のア・リーグ月間最優秀投手を受賞していたウオッシュバーン自身は、常に「トレードは望まない。このチームでやりたい」と公言し続け、シアトルでのプレー続行を望んでいたが、GMズレンシックは耳を貸さず、トレード期限日となる7月31日に、ルーク・フレンチ他1名との交換で、ウオッシュバーンを中地区首位のデトロイト・タイガースにトレードしてしまう。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年7月27日、魚釣りの好きな男の父が息子に電話してきて「トレードされたのかい?」と尋ねた。息子は言う。it's not over.「チームはまだ終わってないよ。」そして彼は家族のために魚料理を作った。
ベテラン投手ウオッシュバーンが抜けたことにより、その後シアトル投手陣は支柱を失って総崩れになり、チームのわずかに残されたプレーオフ進出の望みは断たれた。その結果、ウオッシュバーンに続いて、クリス・ジャクバスカス、ブランドン・モローなど、2009シーズンを戦った投手たちも放出されてしまう。
トロント移籍にあたってブランドン・モローはシアトルの投手育成ぶりを公然と批判した。また、シアトル時代に不調だったモローに、当時の投手コーチ、リック・アデアが「カーブを多投させてみよう」と打ち合わせをしていたにもかかわらず、ゲームで城島がモローにカーブのサインを故意に全く出さなかったというありえない事件も、地元メディアによって暴露された。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月22日、「投手コーチ・アデアとの打ち合わせを無視し、モローにカーブのサインを一切出さなかった城島」に関する記録。投手たち自身の「維新」による城島追放劇の舞台裏。
モローは移籍後の2010年にスターターに定着。146.1イニングを投げ、10勝7敗と活躍し、準パーフェクトゲームも達成。シアトルが開花させられなかった実力の程を示した。
他方、GMズレンシックは、ギャレット・オルソン、イアン・スネル、ルーク・フレンチなどの投手を次々に獲得していったが、どの投手も中途半端な投手ばかりで、パッとしない成績のまま終わった。
カルロス・シルバ
バベシ時代の2007年12月に、4年4400万ドルで獲得したが、当時の正捕手城島とまるで息があわなかったこともあって、ずっとお荷物の投手だった。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年6月19日、移籍後にストレートを投げる割合が83.1%から55.7%に突然下がり、シカゴ・カブスで別人になったカルロス・シルバの不可思議な変身。
GMズレンシックは2009年12月になって、何を思ったのか、シルバに600万ドルの金銭を加えることまでして、シルバをシカゴ・カブスへ放出、かわりに問題児ミルトン・ブラッドリーを獲得するというギャンブル的トレードを実行した。
シルバは、カブス移籍1年目、開幕8連勝を記録。その一方でブラッドリーは、数々の事件を起こした後、ロサンゼルスで暴行事件で逮捕。問題児を放出し、加えて600万ドルの現金も得たカブスがギャンブルに成功し、問題児を自ら抱え込んでコントロールし損なったGMズレンシックとシアトルが暗黒の貧乏くじを引いた。
イアン・スネル
2009年7月末にGMズレンシックが、ジェフ・クレメント、アーロン・プリバニック、ブレット・ローリン、ネイサン・アドコックとの交換で、ジャック・ウィルソンとともに獲得。どこにもいいところの見られないまま、2010年に戦力外。
ジェイソン・バルガス
2008年12月に、GMズレンシックが三角トレードでメッツから獲得。
獲得当初から、「チェンジアップ主体でピッチングを構成する投手」であることはわかりきっていたが、彼が常にキロスや城島といった「彼のピッチングスタイルを理解しないキャッチャー」とばかりバッテリーを組まされて成績が伸びず、悩み抜いてきたことは何度もこのブログに書いてきた。
だが、彼の才能にフタをしていた城島が日本に去ったことで、2010年春以降、バルガスはその実力の片鱗をみせる。6月までに14登板して、91.1イニングも投げ、6勝2敗、防御率2.66。60もの三振を奪う一方で、四球は23しか与えなかったため、ちょっと不確かな記憶だが、たしかこの時期のア・リーグWHIPランキングにダグ・フィスターとともに名前を連ねていたはず。英語版wikiにも、through June has proven to be one of the most surprising success stories on the troubled Seattle team's roster. と、酷いシーズンにおける活躍の輝きぶりが驚きとともに書かれている。
シーズン終盤には多投からくる疲労だと思うが、残念ながらキレがなくなったのと、チェンジアップだけの配球では通用しなくなり、打たれるようになったものの、2011年シーズンの復調と飛躍を期待したい投手ではある。
クリフ・リー
フィラデルフィアからGMズレンシックが複雑なトレードに相乗りする形で獲得。春先に調子の上がらないフェリックス・ヘルナンデスのかわりに、2010年は夏まで実質エースとしてチームを支えた。
だが、2010年7月のトレード期限に、GMズレンシックが、こともあろうに同地区のライバルであるテキサスへ、マーク・ロウとともに放出。シアトルは、前年2009年のトレード期限ギリギリに放出したウオッシュバーンに続いて、2年続けて投手陣を支える精神的支柱を失うハメになり、一方、テキサスはワールドシリーズを戦う太い大黒柱を得た。
クリフ・リー放出で得たジャスティン・スモークは、依然として未熟なままのフリー・スインガー。クリフ・リーは、2010年ワールドシリーズ終了後に、5年総額1億2000万ドルの長期契約で元の所属チームであるフィラデルフィアへ戻っていった。
ジョシュ・ルーク
クリフ・リーとの交換で、テキサスからやってきた選手のうちのひとり。右投手。過去にレイプで告発されたことがあり、どうも軽犯罪を認めることにより、レイプでの告発をまぬがれた、という話が囁かれている。やれやれ。どいつもこいつも。
デイビッド・アーズマ
2009年にクローザーとして定着して、十分すぎるほどの活躍がみられた。だが、どういう心境の変化かわからないが、一転して2010年はストレート一本やりの、あまりにも単調すぎるピッチングに固執するようになって、自ら墓穴を掘った。シーズンオフにGMズレンシックはアーズマのトレードを画策するも、うまくいかず、ズルズルとした形で残留が決まる。
ヘスス・コロメ
この投手、獲得する前年の2009年は、ミルウォーキーでわずか5試合の登板で、防御率も5点台後半の冴えない成績だったにもかかわらず、GMズレンシックが自身の古巣から獲得してきた。案の定、2010年6月には、はやばやとDFA。この投手がシアトルにいたことを、たぶん、今後思い出すこともなくなるだろう。2012年メキシコリーグで薬物違反により50試合の出場停止処分。

カネコア・テシェイラ
2006年にホワイトソックスの22巡目で指名された投手。2010年のシアトルが初のメジャー経験らしく、コロメ同様の経験不足の投手。防御率5.30で、6月には、はやくもDFA。コロメ同様、2011年中には、この選手がシアトルにいたことすら誰も思い出さなくなると思う。


ここに書いたこと以外にも、2010シーズンについて書きたいことはもっともっといろいろある。

たとえば2010年ライアン・ローランドスミスは、「自分のストレートに慢心して、ストレートばかり投げたがって試合を壊し続けた2010年のデイヴィッド・アーズマ」と同じように、速さもキレもないストレートに固執しまくった挙句に、けっきょく最悪の成績に終わり、ノンテンダーになってヒューストンに移籍していった。
リンク:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年4月30日、「ストレートを投げたくてしかたない病」にかかったローランドスミス。
フィギンズの不遜さにしても、少なからず彼の慢心を感じる。打順を9番に下げられたくなければ打て、打ってから文句を言え、といいたい。打たない高給取りが人前で恥をかくのは当たり前のことだ。


ああいう「慢心」はどこから生まれてくるのだろう。


シアトル・マリナーズには、選手たちの「慢心」を許してしまう「何か」がある。これは批判ではない。「分析」である。
そして、その「慢心」は、チームがチームとして機能するときに大事な「規律」や「責任感」を破壊し、チームはチームとして機能できないまま、年月だけが過ぎる結果を生む。

「野球以外の場所でのゴタゴタ」がいつも存在することは、例の「城島問題」でも、嫌というほど学ばされた。たとえば、城島の3年契約がそうだ。野球の成績と無関係に破格の待遇の契約内容が決まってしまうような不合理さが、チーム内の規律に深い亀裂を生まないわけはない。
フィギンズの事件のように、チームとしての指導に従わない選手をきちんと処分しないで見過ごすような規律の緩さ、たとえばロジャー・ハンセンのような若い選手を大成させたキャリアが実はないクセに、意味のないスパルタ式の練習で若い選手の身体を壊すしか能のない人物をマイナーのコーチとして雇い続けてきた不合理さ、守備偏重の偏った野球チームを無理に作ろうとして大破綻を招いたGMにきちんと責任をとらせないで看過する無責任さ、何度チームが大敗シーズンを終えようと若手中心のスタメンに切り替えて実力を試そうとしない硬直したチーム運営、どれもこれも「慢心」と、そこからくる「規律の崩壊」につながる。


だからこそ、ここは次のシーズンが始まってしまう前に、苦痛でも書き留めるしかない。

ベースボールはGMのオモチャではない。
ファンのためのものだ。






damejima at 05:01

October 20, 2010

2002年から元クリーブランドの監督をしていたEric Wedgeが、ワカマツに代わるシアトルの新監督に決まったらしいが、あまり関心はない。監督が誰になろうと、シアトルのチーム体質の弱さを決めている要因は「全く野球と関係ないところ」に存在しているからだ。


それにしても、
Eric Wedgeが「どういう人物か」を安易に話題にしたがる人に限って、やれ彼がかつてミルトン・ブラッドリーと揉めたことがあるだの、なんだの、そういう、どうでもいいことばかり気にしている。ほんと、ブラッドリーとの関係など、どうでもいい。


そんな、どうでもいいことより、むしろブログ主が非常に気になっているのは、2002年からクリーブランドの監督になって、最優秀監督賞まで貰ったことのある、このEric Wedgeの「本当の手腕」はどの程度のものなのか?ということと、Eric Wedgeと、2007年5月にクリーブランドのフロントに入ったアナリストのKeith Woolnerとの関係である。


その話をするためには、ちょっと最初に
クリーブランドの歴史を振り返ってみないといけない。

中地区5連覇、ワールドシリーズ進出2回に輝いた90年代のクリーブランド黄金時代の監督は、元シアトル監督でもあったマイク・ハーグローブだが、この90年代のクリーブランド黄金期は、このチームの順位を順にさかのぼるだけでわかることだが、2000年にハーグローブの後を引き継いだ「赤鬼」チャーリー・マニエルが監督を辞めた2002年に、まるで巨大なマーリン(カジキマグロ)が針にかかって張りつめていた釣り糸が、突如ブチ切られるように、まったく突然に終わっている。ここがまず問題だ。


Eric Wedgeがクリーブランドの監督に就任したのは、マニエルの後の2002年10月だが、チームはしばらく低迷が続いた。低迷の理由はしばしば「かつての主軸打者マニー・ラミレスや、ジム・トーミが移籍していなくなったから」と説明されている。
こういう、日本の出来損ないのウィキみたいな説明ぶりでクリーブランドの低迷を説明するやり方が、どうにも納得がいかない。
主軸の強打者が3人いれば馬鹿みたいに勝てるが、彼らが抜けると、昨日までの強さが嘘のように、突然弱くなるのが当たりまえ」みたいなアホらしいモノ言いが、非常に気にいらない。


じゃあ、何か。

クリーブランドは、アル中のアルバート・ベルジム・トーミマニー・ラミレスの「バットだけで勝てた」、とでもいうのか。

90年代から2001年にかけてのクリーブランドには、彼らのような強打のクリンアップ以外に、常に複数のゴールドグラバーがいて、チームを支えていた。そのことを忘れてもらっては困る。
ベネズエラ出身メジャーリーガーの英雄といえば、ルイス・アパリシオだ。アパリシオはフェリックス・ヘルナンデスが受賞したルイス・アパリシオ賞の元になったベネズエラ伝説のショートストップである。(資料:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月18日、フェリックス・ヘルナンデス、ルイス・アパリシオ賞受賞。
そのアパリシオが絶賛し、アパリシオがもっていたいくつかの記録を塗り替えたのが、かつてクリーブランドの黄金時代を支えたベネズエラのもうひとりの名遊撃手オマール・ビスケール(クリーブランド在籍1994-2004)。そして、ビスケールの相棒が、名二塁手ロベルト・アロマー(1999-2001)。さらに、90年代に5年連続盗塁王になったケニー・ロフトン(1992-96、98-2001)がクリーブランドにいた。
彼らゴールドグラバーの堅い守備もあったからこそのクリーブランド黄金時代であることも、忘れてもらっては困る。
守備は強いチームの野球の、非常に大事な要素である。
(ちなみに、最初シアトルの選手だったビスケールは、グリフィー・ジュニアと同じゲームでメジャーデビューしている。だがシアトルが、ドラフトで全米1位だったアレックス・ロドリゲス(当時はもちろん三塁手ではなくショート)を指名したことで、ビスケールはクリーブランドに移籍することになった)


ちょっと興奮して話が脱線した(笑)
問題は大きくは、3つある。


第一の問題;
Eric Wedgeが、才能ある若手選手に恵まれて優勝した、ラッキーなだけの監督」である可能性


最初に問題にしたいのは、Eric Wedgeが2002年10月にクリーブランドの監督に就任して、しばらくは低迷が続いて、何年かしてからようやく実現した「一時的なクリーブランドの復興(2005年の中地区2位、2007年の中地区優勝)が、本当にEric Wedgeの手腕のおかげだったのかどうか?」だ

2000年代前半のクリーブランドには、投手に、CCサバシアクリフ・リーファウスト・カーモナ、野手にグレイディ・サイズモアトラヴィス・ハフナービクター・マルチネスと、有望選手が揃っていて、彼らはみな「開花寸前の名花」だった。
まだあまり調べてないのだが、サバシアやクリフ・リーがまだ若手だったあの当時Eric Wedgeは「主軸打者の抜けてしまったクリーブランドで、若手育成を成功させ、チームを復興させた名監督」とでも絶賛されていたのかもしれないが、彼らの多くが結果的にメジャーの看板選手として大成した現在から振り返れるなら、意味は変わってくる、と思う。
Eric Wedgeは単に、「ありあまるほどの才能をもった多数の若手選手に恵まれただけの、ラッキーなだけの監督」だった可能性も、十分すぎるくらいある

むしろ、当時これだけの有望選手がズラリと揃っていたのに、たった1回しかポストシーズンに進出できなかった、1回しか地区優勝できなかった、そういう監督だ、という言い方だって、できなくはない。例えば2008年なども、サイ・ヤング賞投手とシルバースラッガー賞の打者がいるというのに、チームは81勝81敗の地区3位に甘んじているのである。
どうも「ラッキーな監督」という話で説明できてしまいそうな気がしてならないのが、ちょっと怖い。なんせ、来シーズンはこの人がイチローのいるチームの指揮をとるのである。


第二の問題;
「サイバーメトリストによる現実の野球チームにおける『野球実験』」の諸問題


Keith Woolnerは、VORP(Value Over Replacement Player)の考案者であり、知っている人も多いだろう。MIT(マサチューセッツ工科大学)出身で、2007年5月に野球のシンクタンクBP(Baseball Prospectus)からクリーブランドのフロント入りして、以降、得意分野である分析や予測を担当しているらしい。
Eric Wedge - Wikipedia, the free encyclopedia

で、ここから、
いろいろと考えなければならないことがある。

まずKeith Woolnerがフロントに加わったことが、「2008年クリーブランドの迷走」にどの程度影響しているのか、あるいは、してないのか。それが知りたい。

クリーブランドは、クリフ・リーがモノになってきた2007年に、2001年以来の中地区優勝を果たした。
だが翌2008年には、クリフ・リーがついにサイ・ヤング賞投手になり、グレイディ・サイズモアがシルバー・スラッガー賞とゴールドグラブを同時受賞しているにもかかわらず、周囲から「謎の不振」といわれる、原因のよくわからない低迷、というか、チーム運営の大失敗を犯して、81勝81敗の3位に低迷している。その結果が、クリフ・リー、ビクター・マルティネス放出に繋がった。
それ以降も、クリーブランドの低迷は、近年の中地区でのミネソタ独走状態を見てもわかるように、けして修正されているわけではない。
List of Cleveland Indians seasons - Wikipedia, the free encyclopedia

この自滅現象、最近どこかで見たような気にならないだろうか?

ブログ主はこの「2008年クリーブランドの迷走」に、Keith Woolnerがどう関わっているのかが妙に気になる

この2010シーズンのシアトルにおいて、GMズレンシックが犯した歴史的大失敗は、「超守備的野球チーム編成という『野球実験』の大失敗」であり、また「机上理論そのままに、野球チームを編成してみる、という『チーム編成実験』の大失敗例」でもある。
この「2010年ズレンシックの『野球実験』の歴史的大失敗」を見てもわかることだが、例えばプロの球団がアナリスト(それがサイバーメトリストであれ、シンクタンクであれ、何であれ)の知恵を借りるとして、「アナリストの考え方や助言を、野球の現場の運営や判断に役立てること」と、「アナリストの考え方そのものでできたチームを作ってみること」あるいは「アナリスト自身がチーム運営にあたること」とは、大きく意味が異なる

だから、もしかすると突然起こった「2008年クリーブランドの迷走」においても、「2010年ズレンシックの野球実験の歴史的大失敗」と同じような背景や事件があったりはしなかったのか?と、疑念を多少抱くわけだ。

もし仮にだが、「2008年クリーブランドの迷走」の裏で、なにか2010年シアトルの野球実験の歴史的大失敗と似た「なにかしらのアナリスト主導の野球実験」が行われていた、もしくは、「ベースボールの現場指導者と、現場に机上の理論を持ち込もうとするアナリストの激しい衝突」が存在していたとしたら、あれほど有望選手を抱えていたクリーブランドが2008年に突然歯車が狂いはじめた理由が、すこしは説明できそうな気がしてくるのである。

こうした仮説が該当する事実の片鱗でも見えてくれば、2007年春にクリーブランドのフロントに加わったアナリストKeith Woolnerの影響がわかってくるのだが、今のところはまだ、ただの仮説でしかない。
(「2010シアトルの野球実験」の失敗の教訓は、本来、関係者が十分わきまえて来年に向かわなければならないわけだが、ズレンシックと球団首脳は自分たちの失敗を、まるで認めていない。むしろ「俺たちは正しい」くらいに思っているように見える)


第三の問題;
Eric Wedgeは、理論的に野球をすることや、野球実験の意味を認めているのか?拒絶感はないのか?」という問題


2002年から監督をやっているEric Wedgeと、2007年にフロントに入ったKeith Woolnerの関係については、まだよく調べていない。可能性は無限にあって、2人の関係は非常にうまくいっていたかもしれないし、うまくいってなかったかもしれない。
いまのところ、例としては、こんな記事がある。
Statman Begins: Keith Woolner and the Indians | '64 and Counting: Scene's Sports Blog
だいぶ長いし、どうにも読みづらい記事だが、ひとことで言って、監督のEric WedgeとフロントのKeith Woolnerがうまく折り合っていたとは到底思えない記事だとは思う。
もちろん、人間関係というものは、記事ひとつで全て推測できるほど簡単なものではないので、記事ひとつみつけたくらいで結論は出さない。

いまのところ気になるのは、チームの専属アナリストKeith Woolnerとの軋轢やストレス(ストレスはうまくいっている人間同士の間にもあるものだ。珍しくない)の中で「Eric Wedgeが、「分析重視の野球をやる」というチーム運営方針に、どういう感想を抱くに至ったか、それにどのくらい賛意をもっているか」という点だ。

もし仮にだが、Eric Wedgeが「アナリストの野球には、もうウンザリだ。あいつらの言うことなんか聞きたくない。アナリストは野球のボールにも触ったことがないクセに」とでも思っているとしたら、今後も野球実験をするつもりでいるように見えるズレンシック、そしてシアトルのフロントオフィスの監督選びは、そもそも、出発点からして根本的に間違った人選をしていることになるのであるが、来シーズン、いったいどうなるか。


もし来シーズンが、歴史的大失敗の今シーズン以上の破滅的シーズンになるとしたら、いくらアナリストの分析や理論を押し付けようとしても、この「かなり個性的で、熱血な監督」のコントロールはきかなくなる。
当然の話だ。






damejima at 17:35

September 22, 2010

今日からトロントでの3連戦だが、4回表に今シーズンで1,2に入る「記録に残らない最悪のエラー」があった。



トロントの打者のキャッチャーフライがトロント側のダグアウト前に上がった。そのボールは結局ベンチに入ることはなかった。

なのに、だ。
アダム・ムーアは、「故意にフライを捕るのをやめた」のだ。
ボールは、トロントのダグアウト前でワンバウンドして、ファウルになった。


おまえ、さ。よく、それで「プロ」だとかいえるね。

ボーンヘッドとかなんとか、そういうレベルではない。これは、いわゆるトラウマからくる病気である「イップス」だ。
たぶんアダム・ムーアはこれからも、ダグアウト前のキャッチャー・フライに腰がひけて同じことを繰り返すだろう。「フライ・イップス」のあるキャッチャーなど、キャッチャーとして使い物になどならない。



先日、ベンチコーチ、ロジャー・ハンセンが今でもやっている「まったく無意味な手抜きのキャッチャーフライ練習」について書いた。

ロジャー・ハンセンは、元はマイナーの「捕手コーディネイター」とか称するコーチだが、実は「城島問題」が起こったときに、「城島をいやがる投手陣に、城島を押し付けるための仲介者」をしていた男だ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月14日、過去に城島擁護者だったベンチコーチ、ロジャー・ハンセンが現在も続けている無意味な捕手トレーニング手法。マイナーコーチ時代から続けてきた「手抜きのスパルタ方式」でプロスペクトを壊し続けてきた責任を徹底批判する。

そういうわけのわからない仕事でシアトルに入り込んでいた男は、ワカマツと彼のコーチ陣が今シーズンの低迷の責任でクビになった後、ちゃっかりベンチコーチに昇格したわけだが、そのドサクサに、使えもしないアダム・ムーアをゴリ押しして、無理矢理正捕手にした。
だがドサクサ紛れに正捕手にしたはいいが、アダム・ムーアはプレーの全てがダメだった。例えばメジャーでのゲームというのに、「バックネット側に向きを変えて追うのが基本と、高校生でも知っている」キャッチャーフライでさえ、「バックネットに背を向けたまま、じりじり後ずさりしながら追って、最後には後ろ向きに転倒して、落球する」始末。

操り人形アダム・ムーアのダメっぷりに慌てたロジャー・ハンセンは、思いつきで「アダム・ムーアのための守備特訓」と称するアホ練習をやりだす。これが例の「バッティングマシンで、ダグアウトにキャッチャーフライを放り込んで、無理矢理捕らせる」とかいう、アホすぎるフライ練習だ。
ハンセンは、「ダグアウトに入るように、わざとフライをあげた」。アダム・ムーアはどうしたかというと、「師匠のやることに素直に従って、ダグアウトにフライを捕りに飛び込んでいった」。
それを見ていた地元プレスが「こんな練習して何になる?ケガしたらどうするつもりだ?」という疑念に満ちた記事を書いたのだが、書いた記者の所属するメディアは地元紙としてはマイナーだったために、ロジャー・ハンセンとアダム・ムーアがこのクソみたいな練習をやっていることを知っているファンはあまり多くなかった。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年9月14日、過去に城島擁護者だったベンチコーチ、ロジャー・ハンセンが現在も続けている無意味な捕手トレーニング手法。マイナーコーチ時代から続けてきた「手抜きのスパルタ方式」でプロスペクトを壊し続けてきた責任を徹底批判する。


このロジャー・ハンセンの無意味な「ダグアウトに入るキャッチャーフライ練習」で、アダム・ムーアは捕りにくい位置に落下してくるキャッチャーフライを捕球できるようになったのか?

もちろん、「NO」だ。

ダグアウト前に落ちてくるキャッチャーフライですら、ダグアウトに入りそうな気配もないのに、フライを追うこと自体を止めてしまうのだから、どれだけロジャー・ハンセンとかいう偽コーチのアホ練習が無意味か、わかるというものだ。
実際には、アダム・ムーアはロジャー・ハンセンの命令に盲目的に従って正捕手をやっているだけの操り人形で、「フライがダグアウト前に上がっただけでビビって、フライ自体を追わない、捕れるフライすら捕らないイップス・キャッチャー」になった。こんなイップス・キャッチャー、使い物になるわけがないどころか、キャッチャー失格だ。



アダム・ムーアが来シーズンの開幕ロスターにいて、また、偽コーチとしかいいようがないロジャー・ハンセンが来シーズンもシアトルのコーチ陣にいたら、ブログ主はこのチームを徹底して笑いものにさせてもらうつもりだ。






damejima at 09:40

September 15, 2010

調べてみて驚いた。
オレとしたことが、迂闊だった。


前からおかしいなとは思っていたのだ。
かつて全米大学ナンバーワンキャッチャーだったジェフ・クレメントは肩の弱いキャッチャーではあったが、では、そもそも肩が弱くて「全米ナンバーワン」になれたりするものかどうか。また、マイナーから上がってくる若いキャッチャーたちが、どういうわけで誰も彼も全身ケガだらけなのか。

今回調べてなんとなくわかった。
どうりで、(キャッチャーに限らないが)いくらシアトルが有望な若者をドラフトやトレードで手に入れても、どういうわけか、彼らがマイナーで育成されてメジャーに上がってくる頃には、カラダに深刻な故障を抱えていたり、(素質だけは間違いなくあるが、それを発揮する能力のないホセ・ロペスなども含めて)クレバーさが微塵も感じられない「不器用なデクの棒タイプ」の選手ばかりに出来上がってくるわけだ。
このチームに有力な若手が育たない原因は、GMの手腕の無さ以外に、「現役時代に日本でプレーしていた」とか、「日本でのコーチ経験がある」とか、そういうコネ採用が当たり前の田舎じみた理由で寄せ集めてきたマイナーの指導者の無能さにも原因があったのだと思う。

よくまぁ、ロブ・ジョンソンがああいうタイプの、「頭を使うタイプのキャッチャー」になれたものだと、逆に感心する。たぶん「本人がもともとメモ魔」かなんかで、独学でもしたのだろう。
メジャーでの指導者としてのトレーニングもロクに経験してないくせに、身体能力がまだ不足している若い選手に大ケガしかねない「しごき」を強要することしかできないような無能なコーチに、ジェフ・クレメントも、ロブ・ジョンソンも、アダム・ムーアも指導されてきたのだと思うと、メジャー最高峰の成績を積み重ねつつ「チームがプレイオフに進出する日」を心待ちにしてきたイチローのこれまでの精進の日々が本当に情けなくなる。
ことに酷いアダム・ムーアの粗雑すぎるプレーぶりをみていると、これまでのマイナーのコーチたちの育成手法の「雑さ」「ダメっぷり」がよく伝わってくる。


コーチって、誰のことかって?
かつては、投手陣に嫌われた城島を投手たちにとりなすために雇われてもいた元シアトルのマイナーの捕手コーディネーターで、ロブ・ジョンソンをこきおろしてメジャーからひきずり降ろし、かわりに自分の愛弟子アダム・ムーアを正捕手に据えて、自分はちゃっかりメジャーのベンチコーチにおさまった
ロジャー・ハンセンのことだ。



このところのアダム・ムーアのプレーの酷さは、ちょっと数が多すぎて書ききれないし、記事にしきれない。
Adam Moore Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
キャッチャーフライはこぼす。走者には走られまくる。
度重なるパスボール。投手のワイルドピッチを後ろに逸らす。
打者には打たれまくり、チームは負けまくり。
打っては、最低の打率、最低の出塁率。
もうアダム・ムーアの打撃データの細部を批判するまでもない。調べるだけ、時間がもったいない。四球を選ぶとか選ばないとか、得点圏打率がどうとか、出塁率どうのこうのとか、そういうことを調べる必要もまったくないし、他のキャッチャーと比較したりする必要も全く感じない。

アダム・ムーアはいうなれば「走者を刺せない城島」のようなキャッチャーであり、「刺せない、打てない、守れない」の3拍子が揃っている。
そんな選手をメジャーの正捕手に推したのは、かつてのシアトルのマイナーの指導者で、いまはワカマツ以下が首になって以降に、ちゃっかり「自分には何も責任がないような顔をして」メジャーのベンチにおさまっている人間たちだが、彼らはかつてアダム・ムーアのことをどう言っていたか。


かつてのマイナー指導者たちによる
アダム・ムーアを持ち上げる発言例

例えば、2009年11月10日のSPIの記事で、捕手出身のマイナーのディレクターPedro Grifolと、当時彼の右腕といわれ、いまはベンチコーチのロジャー・ハンセンのインタビューがこれ。(以下はペドロ・グリフォルの発言だ。)
Mariners youngsters ready to help? | Seattle Mariners - The News Tribune
“He’s matured, he understands the priority of a catcher. He knows he has to understand the 12 to 13 pitchers he has to have a daily relationship with,” Grifol said. “Offense comes after catching.
“Adam can be a team leader, he can hit and I think he can compete for the starting job next spring – no matter who we might bring in ahead of him.”
「彼は成長した。捕手にとって何が優先事項かを理解している。彼は、キャッチャーが12〜13人の投手を理解し、日々関係を保たなければならないことがわかっているんだ。オフェンスの優先順位というのは、キャッチングよりも後に来るものさ」
「チームリーダーになれる可能性があるし、打撃がいい。チームが他に捕手を獲得しようとも、来春の開幕捕手を争えると思う。」


もし「キャッチャーが12〜13人の投手を理解し、日々関係を保たなければならない」とわかっているのなら、それの適任者は、アダム・ムーアではなく、ロブ・ジョンソンなのは明らかだ。それに、これほど酷い能力しかない選手が、チームリーダー?。どこを見てそういうわけのわからないことを言っているのか、意味不明すぎる。


ロジャー・ハンセンと城島の「繋がり」
いままでロジャー・ハンセンの名前に何の興味もなかった。だから、まして「ロジャー・ハンセンと城島との繋がり」を今まで意識したこともないし、また、調べたことも一度もない。

だから調べていて、いろいろ驚いた、驚いた。
正直、迂闊だったな、と反省すらした。
ネット上にロジャー・ハンセンと城島、この2人の「繋がり」を示す資料はそれほど数は多くはなかったが、それでも、明白な証拠記事はいくつかみつかった。
結論的にいえば、ロジャー・ハンセンは、「城島問題」が発覚しつつあった2008年前後に城島とバッテリーを組むのを嫌う投手陣グループに対して、城島をとりなすためにチームが使った仲介者だったのである。(もちろん、その試みは大失敗し、2009年には主力先発投手の大部分が城島とバッテリーを組むのを拒否することになる)
Mariners | Part I: M's puzzle tougher to reshape with big contracts | Seattle Times Newspaper
Carlos Silva was another pitcher who got signals crossed with Johjima early in the season and was frustrated. The Mariners later brought in catching consultant Roger Hansen to get pitchers and Johjima on the same page.

チームが、投手陣と城島の「しこり」を減らすために連れてきた「城島のための仲介者」であるロジャー・ハンセンは、また、シアトルのマイナーにおいて「ロジャー・ハンセンが勝手に考える『日本式トレーニング手法』で若手を鍛える指導者」でもある。
その手法は、2010年9月にアダム・ムーアにやらせた「キャッチャーフライの練習」とやらいう意味のわからないトレーニングでもわかるように、スポーツ科学もデータもへったくれもない大昔の高校野球的な根性主義そのものであり、なんの合理性もない「手抜きのスパルタ指導」にしか見えないし、薬物汚染を捨てデータを重んじる現代のメジャーの野球に、まるで似つかわしくない。
ダメ捕手城島の「日本式リード」とやらもそうだったが、こんな意味のわからないものを自分だけで勝手に「日本式」とか名づけて、メジャーで得意気に振舞ってもらっては困る。


ロジャー・ハンセンと城島の「繋がり」を示す資料を、以下に示す。まぁ、よくこんな、なんの合理性もない指導法で金をもらっていたものだ。こんなこおでシアトルの若手選手が、メジャーで使い物になるレベルに育つわけがない。もし育ったら、それこそ奇跡というものだ。ありえない。
どうりでシアトルのマイナーが育てる選手が「アホで、守備の下手なフリースインガー」ばかりになるわけだ。

ロジャー・ハンセンと城島の「繋がり」を示す資料(1)
日高を育てた男 - 青く紅い日々 - Yahoo!ブログ
(上記サイトより転載)「3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に、日本代表として参加する予定の城島健司捕手(シアトル・マリナーズ)。大会参加のため、正捕手の座が確約されていないマリナーズの春季キャンプの多くを欠席することになるが、コーチはあまり心配はしていないようだ。チームの地元ワシントン州の地方紙『エベレット・ヘラルド』(電子版)が11日付けで伝えた。
現在、マリナーズの捕手陣を指導するのは、かつてオリックスブルーウェーブ(現バファローズ)でコーチを務めた経験があるロジャー・ハンセン氏。日本時代から城島をよく知るというハンセン氏は、城島がWBCでプレーすることは問題なく、逆にシーズンへ向けた準備となるとコメント。城島自身も何をすべきかは分かっているだろうと信頼を示し、チームを離れることも問題視していないという。」

ロジャー・ハンセンと城島の「繋がり」を示す資料(2)
2009年4月8日に、シアトル・タイムズのスティーブ・ケリーが2009シーズンの城島について「非常に好意的な記事」を書いたのだが、この記事にも一部に、ロジャー・ハンセンと城島の「繋がり」を思わせる記述がある。
スティーブ・ケリーは穏健なタイプのライターで、「城島問題」においても常に「来年は活躍してくれるだろう的な楽観記事」を書き続けて問題の中心を指摘しようとしない城島寄りの毒にも薬にもならない存在だった。
Steve Kelley | Mariners Kenji Johjima steps up behind the plate | Seattle Times Newspaper
Johjima, in his fourth season, has talked with catching coordinator Roger Hansen, general manager Jack Zduriencik and Wakamatsu and understands the importance of this year.
「4シーズン目を迎える城島は、捕手コーディネーターのロジャー・ハンセン、GMジャック・ズレンシック、ワカマツと話し合い、今シーズンの重要性について理解を深めた。」


ロジャー・ハンセンと城島の「繋がり」を示す資料(3)
これは、2008年3月4日に、SPIのアート・ティールが書いた記事。
アート・ティールは、「城島問題」についてはシアトルタイムズのスティーブ・ケリーとは全く立場が違い、2009年7月に「城島を正捕手に戻すべきではない」という主旨で、城島のスタメンに反対するコラムを書いていて、「城島批判派」のひとりだった。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
ブログ注:2008年3月に書かれたこのコラムで彼が言う「lumps しこり」とは、当然のことながら、マリナーズの投手陣と城島との間にあった「しこり」「わだかまり」を指す。
Steep learning curve nearly cost Joh, M's
"In Japan, catchers are conditioned to play every day," said Hansen, who coached in Japan for three seasons. "You don't leave the ballpark without a workout and film study. That's the Japanese style -- you don't go home until everything is ready for the next day. So Joh is going to play here a lot.(中略)
Much has been made of the Mariners' talent upgrade in the rotation. But some of the success of the investment will be dependent on smoothing the lumps behind the plate.
「日本ではキャッチャーは毎日トレーニングする」と、日本で3シーズンコーチ経験のあるロジャー・ハンセンは言う。「ワークアウトと、映像を使った勉強を欠かすことはないんだ。それが日本流さ。次の日の準備が済むまで帰らない。だからジョー(城島)はメジャーでもたくさんプレーできるのさ。」(中略)
ローテーションにたくさんの有望選手が育ちつつあるわけだが、これまでの(若手投手に対する)投資が成功に至るかどうかは、ホームプレートの後ろにある『しこり』をスムーズにできるかどうかにかかってきた。」


ロジャー・ハンセンの「手抜きの根性主義」
ロジャー・ハンセンが「走者を刺せない城島」であり、「刺せない、打てない、守れない」アダム・ムーアを強引にメジャーのキャッチャーに仕立て上げたはいいが、ムーアがあまりにもエラーばかりするものだから、ロジャー・ハンセンがムーアにやらせている「スキルアップ練習」とかいうのがある。地元紙「エベレット・ヘラルド」電子版に触れられている。
これがもう想像を絶する酷いアホ練習だ。よくこんなのを「練習」と言えるものだと思うし、よくもまぁ、こんな「練習」で「選手が向上する」と人前で公言できるものだ。
それと、「こんなアホ練習に慣れ切っていて、これが『当たり前』だと思っているアダム・ムーア」も、ちょっとどうかしている。

事の顛末はこうだ。
2010年9月1日にロジャー・ハンセンがアダム・ムーアのポップフライのキャッチングの改善とか称して、ある練習をやらせた。それは、ハンセンがマシンでそこらじゅうにフライを上げて、アダム・ムーアに捕らせるというもの。
その練習中、ロジャー・ハンセンがダグアウトにマシンをわざと向けてフライをあげた。当然フライを捕りにいったアダム・ムーアはダグアウトに飛び込んでしまい、あわや大怪我をしそうになったと、そういう話。
HeraldNet: The fine line between developing a young catcher and destroying him
Hansen had a machine at home plate shooting baseballs high into the air -- at all angles -- with Moore springing out of his crouch to locate the popups, (中略)
A few minutes ago, Hansen shot one popup toward the Mariners' dugout and Moore put his eyes on the ball and sprinted toward where he though it would land. One problem. The ball drifted, and kept drifting, and so did Moore. At nearly full speed, he disappeard down the dugout stairs just as the baseball did.


機械的と言う以外、どう言えばいいのか、こういうアホ練習。しかも、こういう練習に慣れきってしまっているアダム・ムーア。

こういうロジャー・ハンセンのアホ練習について、当事者2人がどう言っているか。同じ「エベレット・ヘラルド」で読むことができる。
非常に興味深いことのひとつは、メジャーの教育リーグが行われるアリゾナでロジャー・ハンセンのやってきた指導内容のレベルの低さを知ることができる、ということだ。当の指導を受けた「アホ練習に慣れきった弟子のアダム・ムーア」が語っているのだから、間違いない。
簡単にいえば、クソ暑い中を、レガースからマスクから、プロテクターから、なにからなにまで装着させたまま、若い選手を長時間走らせ続けたりするのが「ロジャー・ハンセン流の指導」だった、ということ。
あまりに馬鹿馬鹿しくて、訳を書く気にもならない。
HeraldNet: Hansen has Mariners' catchers sweating
Moore said worst occurred in September of 2006 at instructional league workouts in Peoria, Ariz.
Hansen, well known for putting catchers through grueling workouts, said he was more worried about his sunglasses, which Moore had borrowed on a sunny day.
"You have to practice hard to play hard," Hansen said. "You don't teach them to get hurt running over to the stairs. He can handle it -- head-butt the wall, catch the ball and come back out."
"We were doing blocking drills and it had to be 120 degrees," Moore said. "We'd been out there three hours and I took one in the throat. I kind of stood up and moped, and when Roger saw that he made the whole crew start running. Full gear, facemasks and everything.
"Every time we ran by him, he would say, 'Keep going.' There's no telling how many laps we ran. It was miserable. That was the last time I moped.



この「マシンを使った意味のわからないポップフライ練習」のあった9月1日以降、アダム・ムーアがどれだけの数エラーしたことか。

覚えている人も多いだろう。
ちょうどつい先日のゲームでアダム・ムーアは、イージーなキャッチャーフライを落球している。ロジャー・ハンセンが練習させている(つもりになっている)キャッチャーフライを捕りにいったのはいいが、アダム・ムーアはボールがバックネット側に切れていって、自分の位置から後方に逸れていく特性すらまったく判断できず、ミットで触れることもないまま落球してしまい、エラーがついて、ゲームにも負けた。

そりゃ、そうだ。
馬鹿かと言いたい。

マシンで上げた球はそれほどスピンがかかっていない。
だが、実際のバットでカットするように打たれたキャッチャーフライは、当然のことながら、強烈にバックスピンがかかる。
だからこそキャッチャーフライの練習においては、バットで打って「スピンの入った、生きたキャッチャーフライ」で練習させることにこだわる指導者も多いわけだし、また、キャッチャーフライを上手にノックするには、ノッカーとして高い技術が必要とされる。
マシンなどでフライを上げて、しかも「わざと」ダブアウトに飛び込むフライを捕りに行かせるような「手抜きの根性主義の練習」で頭のいいキャッチャーなど、育つわけがない。(というか、そもそも根性主義などというのは「手抜き」を前提としていることは、いまやスポーツでも常識)

もし大怪我でもしたら、どうするというのだ。チームの多大な損失を、ロジャー・ハンセンが払えるとでもいうのか。

地元紙エベレット・ヘラルドは、こういう「ロジャー・ハンセンの指導ぶりの意味不明ぶり」について書かれた記事に、こういうタイトルをつけた。
The fine line between developing a young catcher and destroying him、「若いキャッチャーの「育成」か「破壊」か、その微妙な一線」
ロジャー・ハンセンの指導手法の合理性に非常に強い疑念を感じて書いているのがわかる。

なんでも、ロジャー・ハンセンの過去の実績として、日本のオリックスで1999年頃に1年契約をして、日高剛という有能なキャッチャーを育てた、というのがあるらしい。
だが、この日高剛という捕手、スタッツを調べてみると、2000年のパスボールが6、2001年が7、1999年のエラーが6、2001年のエラーが9。これのどこが「ロジャー・ハンセンの過去の業績」なんだか。
失笑するしかない。


まぁ、ともかく、
ロジャー・ハンセンの責任は、2009年にあれだけ功績のあったロブ・ジョンソンをこきおろして、まったくメジャーのキャッチャーとして力量がないアダム・ムーアを推した、その程度の小さい責任だけでない。
使えない城島をチームに残す側に加担した責任、さらに、合理性のまったく感じられない「手抜きの根性主義」の「しごき」を若い選手たちに押し付け続けてきて、有望キャッチャーを「ただのデクの棒」に仕立て上げてきたことに、非常に重い責任がある。

これらの推測がもし本当なら、当ブログはロジャー・ハンセンに即刻チームを去らせるべきだと、強く主張しておく。






damejima at 18:15

August 30, 2010

ボルチモアが4安打完封で、同地区のシアトルですら一度もやったことがない「エンゼルスの敵地スイープ」を達成した。ボルチモアは積年の課題である「攻守のアンバランスさ」に解決の糸口を見いだしつつあるのかもしれない。

昨日の第2戦は、ここまで2勝13敗だった大戦犯ケビン・ミルウッドが8回を無失点に抑えて勝ってしまったわけだが、今日の第3戦では、去年リーグでワーストの17敗(10勝)もしておいて、今年も防御率はかろうじて3点台ながら7勝13敗と冴えない成績だったジェレミー・ガスリーが8回1/3を投げきってしまうのだから、「ショーウォルターのオーガスト・マジック」はとどまるところを知らない。
Baltimore Orioles at Los Angeles Angels - August 29, 2010 | MLB.com Wrap

このボルチモアの8月の快進撃の原動力はハッキリしている。「投手陣の再生」だ
先発投手として使われたが、イマイチで、その後テキサスからケビン・ミルウッドが来たことでセットアッパーに回されてしまっていた「ルパン」上原ですら、クローザーに転用してセーブさせてしまうのだから、「ショーウォルターのオーガスト・マジック」の投手陣に対する効き目は凄まじい。

ボルチモアの月別ERA
4月 4.62 12位(5勝18敗)
5月 4.68 12位(10勝18敗)
6月 5.72 14位(9勝17敗)
7月 5.60 13位(8勝19敗)
8月 3.57 3位(16勝11敗)

これまで常にリーグ最下位あたりに低迷していたボルチモアのチームERA(防御率)だが、ここへきてリーグ3位に急浮上している。これだけみれば十分で、細かいデータなどいらない。いかに監督を変えて以降のボルチモアが「変われつつあること」がひと目でわかる。
ボルチモアがもともと持っているチームとしての欠陥は「打撃はいいが、投手があまりにもダメなこと」なのは、MLBファンなら誰もがわかりきってわけだが、その問題点である「チームバランスの悪さ、つまり、攻守のアンバランスさ」を、逃げずにきちんと矯正しようとしているらしいことが、ボルチモアのこの「劇的なチーム再生」につながりつつある。うらやましいかぎりだ。

ア・リーグ8月 チーム別ERA
2010 MLB Team Pitching Stats - Major League Baseball - ESPN

ア・リーグ8月 チーム別ERAベスト5
(8月29日現在)
オークランド 2.32
シアトル 3.49
ボルチモア 3.57
ミネソタ 3.65
タンパベイ 3.69
ボストン 3.81

8月のチームERAで、3点台以下を記録したのは6チームだが、そのうち、月間勝ち越しを達成しそうなのは、3位のボルチモア以下、6位ボストンまでの4チームで、どれも「打てるチーム」ばかり。それにひきかえ、1位のオークランドと2位のシアトルの「打てない2チーム」は、8月を負け越すか、勝ち負け同数くらいにとどまる。
なかでもミネソタは8月にたくさんの貯金をつくったが、これも、打撃が月間チーム打率が3割を越えるようなハイ・アベレージで、なおかつ、チーム防御率ア・リーグ4位と、ハイレベルで「チームの攻守のバランス」を達成しているからこそできる芸当。

ボルチモアがきちんと自分のチームの攻守のアンバランスさという弱点に向き合って解決をはかって、勝率を大きく改善しつつあるのに対して、シアトルがいつまでたっても「先発投手はまぁいいが、あとはまるでダメ」「守備重視の野球をするはずが、守備が下手で、しかも打てない選手がスタメンに居座り続ける」という「あまりにも酷いチームのアンバランスさ」に対して、きちんと打開する対策をほとんどとっていないのだから、当然の結果だ。






damejima at 11:14
今シーズンはもう新監督バック・ショーウォルター率いる新生ボルチモアの記事を何度も書いてきたわけだが、8月のボルチモアはとうとうあと2試合(エンゼルス最終戦とボストン初戦)を残して、15勝11敗と、4つも勝ち越している。
2010 Orioles Schedule | orioles.com: Schedule

地元紙ボルチモア・サンによると、もしオリオールズがエンゼルスとの第3戦に勝って月間の貯金を5とすると、「2008年6月以来の月間5勝以上の勝ち越し」になるらしい。
Orioles claim winning August with 5-0 victory over Angels - baltimoresun.com

ちなみに、シアトルはエンゼルスをビジターでスイープしたことが一度もないと思う。たしか2009年5月に先発オルソン、捕手キロスの相性最悪バッテリーで、せっかくの「敵地スイープのチャンス」を逃した苦い記憶があるのだが、当時シアトルの地元紙で「敵地スイープはしたことがない」という報道があったような記憶がある。
今日のアナハイムでは、エンゼルスと同地区のシアトルですら一度も達成してない「アナハイムでのエンゼルスのスイープ」にボルチモアがチャレンジするのだから、もし達成しようものなら、これはシアトルファンにとっても、ちょっとした「事件」である。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年5月31日、通算CERA5.51のキロスは6回裏以降「城島そっくり」の大炎上ぶりで、LAAスイープを逃した。

2009年5月31日のシアトル対エンゼルス戦の公式記事
Game Wrapup | Mariners.com: News

2009年5月のシアトルのスケジュール
2009 Mariners Schedule | Mariners.com: Schedule


昨日8月28日のボルチモアとアナハイムの第2戦では、あろうことか、ここまで2勝13敗と最悪の成績で、今シーズンの大戦犯である元テキサスのヴェテラン投手ケビン・ミルウッドが、なんと右打者を並べたエンゼルス打線を8回無失点に抑えて勝ち投手になった。
昨日までの彼の登板ゲームは8連敗で、全部がミルウッドに負けがついたわけではないが、それでも8試合のうち6ゲームで彼に負けがついていて、8ゲーム合計の失点は31点もある。
地元紙ボルチモア・サンは、その大戦犯ミルウッドが「これまで先発登板した16ゲームのうち、12ものゲームで、初回に複数の失点をしていた」ことを紹介した上で、ミルウッドが「エンゼルスを初回無失点に抑えた」どころか、「8回まで無失点に抑えて、無事にマウンドを降りた」そのことに、かえって驚いていた。

地元紙さえ驚くのも無理もない。

シーズン前にボルチモアがミルウッド獲得を発表したときメディアでは「打者有利のアーリントンで投げてまずまずの成績をおさめていたヴェテラン投手だけに、カムデンヤーズでならそこそこの好成績をおさめてくれるに違いない」なんていう甘い論評が多かった。
だが、実際にフタを開けてみれば、ミルウッドは防御率5.34で、2勝13敗と最悪。既に26本もホームランを打たれて、これは既に彼自身のキャリアワースト・タイ記録になっている。
期待を裏切ったミルウッドのこの酷い成績が今シーズンのボルチモアの低迷の大きな要因のひとつになったわけだが、このミルウッドにさえもひと仕事させるとは、ショーウォルターはどんな魔法を使ったのだろう。それとも今シーズンのエンゼルス打線がよほど酷いだけなのだろうか。
Kevin Millwood Stats, News, Photos - Baltimore Orioles - ESPN


いずれにしても今日のボルチモアのゲームは、ちょっとした「記録のかかったゲーム」なのだ。


ちなみに。

監督ワカマツのクビを切ったシアトルは、9日にワカマツ解任した後は8勝9敗と、勝率は5割を越えていない。(8月はここまで11勝13敗)
また、8月21日からの8ゲームは特に1勝7敗と、わずか1勝しかしていない。
2010 Mariners Schedule | Mariners.com: Schedule

監督を変えて成績が向上したボルチモアに対して、監督をクビにしても新監督が決まらず、臨時の代行監督でお茶を濁して、しかも成績低迷に変化の少ないシアトル。
もちろんワカマツは解任されるのが当然の能力不足の監督だと思う。だが、その後の成績をみればわかるように、シアトルの病巣がワカマツだけなわけがないのは、火を見るより明らかである。






damejima at 04:28

August 19, 2010

子供の頃、夕暮れに家にあった斧で指に大怪我をしたことがある。

よく指先が飛ばなかったものだと今でも思う怪我だったが、そのときの最も覚えている記憶は指の痛みではなくて、父の「走り」だ。
父は出血し続けている指にタオルを巻きつけると、すぐに僕を背中に背負った。実家は住宅街にあるからタクシーが通りかかることはない。父はそのまま、街で大きめの病院まで一度も休むことなく走りぬいた。

近くの、といっても、数100mはある。地下鉄ひと駅分まではないが、普段は自転車で行くような距離の場所でもある。当時の自分の体重は、覚えてはいないが、小学校高学年ですでに身長が160センチ台後半にのるような子供だ、けして軽かったとは思えない。


父が走り出す前にどこかに電話をかけようとしていた記憶はまったくない。父は119番にもタクシー会社にもかけなかった。父がタオルを指に巻きつけたこと、父が走る背中、父が走りぬけた時間外の病院のロビーの薄暗さ。すべてを鮮明に覚えている。父は電話をかけることより、迷わず自分で走ることを選んでくれた。
いまは指はかすかに傷跡が残っただけで、機能はまったくなんともない。


Oriole Park at Camden YardsOriole Park at Camden Yards

成績不振で監督をクビにしたボルチモア・オリオールズの新監督になったバック・ショーウォルターさんの試合を何試合が見ることができたが、彼が本当に素晴らしい監督さんであることは、アンパイアに抗議に行くときの彼の「走り」ですぐにわかった。
このところのボルチモアの好調さの理由がここにある。本当に彼の「走り」は見る価値がある。

彼はまず、スタートダッシュに迷いがない。
気がついたときにはもうベンチから飛び出している。

そして、のろのろ歩いたりしない。せかせか、せかせか走る。
まっすぐアンパイアに向かう。迷わず走り寄っていく。

そしてなにより、けして背の高くない彼が「この事態をなんとかしてやらねば」と思いつつ懸命に走る、その切実な気持ちが、彼の態度の隅々にとてもよく表れていて、見ていてちょっと涙が出そうになった。



監督にもいろいろなタイプがいる。
ホワイトソックスのギーエンのような「気のいい兄(あん)ちゃん」もいれば、デトロイトのリーランドのような「厳格なおじいちゃん」もいる。

ショーウォルターさんは、さしずめ「父親」だ。
彼の走りっぷりが、まさしく「父親の走り」だからだ。

父親はいざとなったら無心で駆け出していく。もし子供が車にひかれそうになったら反射的に車道に飛び出していく。
「ショーウォルターは選手になにかあったら迷わず飛び出してくれる。」選手がそう確信できる人がベンチにいて自分のプレーを見守っていてくれると思えることが、どれだけ選手に戦う勇気を与えてくれることか。シンプルなことだが、ショーウォルターさんのような、「走り」で気持ちまで表現できる監督さんは、けして多くない。

判定がくつがえるかどうかはたいした問題ではない。ショーウォルターが走る、その「走り」が既に選手へのメッセージになっている。そのことが素晴らしい。
アダム・ジョーンズのサヨナラ・セフティーバントなど、ちょっと以前の大雑把なボルチモアならありえなかったし、以前なら諦めて投げてくれた負けゲームの終盤でも、今の彼らは諦めてはくれない。


シアトルは幸いにしてボルチモアとの3連戦を勝ち越すことができたが、そんなことよりショーウォルターさんの「走り」を見れたことで非常に満足。
もしあれを見逃したMLBファンがいたら、それはそれはご愁傷さま、あんないいものを、君の一生は本当にツキがないね、といいたい。あの「走り」を見たいがためにわざわざカムデンヤーズに通う観客が増えることは間違いない、そう思っている。

これからのボルチモアは楽しみだ。もともといい打者の揃っているチームだが、これからのボルチモアのゲームはアンパイアが誤審をしてくれないと、もったいない。
なぜって、ショーウォルター監督がベンチを光の速度で飛び出して、せかせか、せかせか駆けていくあの姿を見るだけで、高い入場料を払う価値が十分あるからだ。

それくらい、彼の「走り」は素晴らしい。






damejima at 14:01

August 10, 2010

監督ワカマツ解任がようやく決まったこの日の特別な(笑)オークランド戦で、なんと、トリプルプレーが決まった。シアトルにとっては1995年7月13日トロント戦以来、チーム史上10回目。

4回表無死1,2塁から、マーク・エリスのサードゴロをロペスがキャッチして、ベースを踏み、セカンドのフィギンズコッチマンと渡って、トリプルプレー達成。ライナーで飛び出しているランナー2人をアウトにしたのではなく、ダブルプレーの延長のような「ゴロのトリプルプレー」は珍しい。オークランドがトリプルを食らうのは8回目。

10数年に一度の珍しいプレーなわけだから、やはり監督が変わることは、チームに新しい流れや雰囲気をもたらすのだろう。ダレル・ブラウンにとっては、新監督としての就任のギフトになった。

動画
http://mlb.mlb.com/video/play.jsp?content_id=10798463

GameDay
Oakland Athletics at Seattle Mariners - August 9, 2010 | MLB.com Gameday


それにしても、下の記事でデータを挙げたように、低迷する打撃成績のチームにあって打撃面で気を吐いてきたマイケル・ソーンダースをなぜスタメンで使わないのだろう。
首の痛みが引いていない、というのなら代走での起用もわかるが、もしそうでないなら、せっかくバッティングに進境ぶりがみえてきたのだから、絶対にゲームで使って慣れさせるべきだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年8月8日、打てないチームなのがわかっていて、それでもマイク・スウィニーをフィラデルフィアに売り飛ばしてしまうズレンシックの「素晴らしい見識」。

今日レフトの守備についているランガーハンズも使って能力を引き出してほしいプレーヤーのひとりだが、彼をファーストで使えばレフトはソーンダースでなにも問題ないのに、打てもしないコッチマンの1塁手起用にこだわりすぎるから、こういうおかしなことになる。






damejima at 12:40
なんという「行き当たりばったりで、優柔不断で、遅すぎる監督交代」だろう。


シアトル・マリナーズが、監督ワカマツ、ベンチコーチのバンバークレオ(元西武のプレーヤーでワカマツと同時期にオークランドの打撃コーチ)、投手コーチのリック・アデア、コンディショニングコーチのスティーブ・ヘクトをクビにした。
ワカマツの臨時の後任は、マイナーを4年間指導してきたダレン・ブラウン。ベンチコーチの後任は、タコマの捕手コーディネーターだったロジャー・ハンセン(元オリックスの人)。
シアトルはすでに、野球よりフットボールの実績のほうがよほどあるという不可解な打撃コーチのアラン・コックレルを解任して、マイナーの打撃コーチだったアロンゾ・パウエル(90年代に中日で3年連続首位打者)を後任にあてている。
だから、これでシアトルはタコマから指導スタッフをそっくりメジャーに上げてきたような形になる。

Mariners replace Wakamatsu with Brown | Mariners.com: News

最近監督を変えたボルチモアのショーウォルター新監督がエンゼルスを鮮やかに3タテした好例を見たばかりだ。
打撃はいいが投手がダメなことでMLBファンに有名なボルチモアだが、そのボルチモアの3人の先発投手が、3人が3人とも、見違えるような切れのいいピッチングをみせたのだから、野球のようなチームスポーツにおいては選手の発揮する力というものは、オーケストラと同じで「指揮者」によって大きく変わることがあることがよくわかるのである。


なぜシアトルと無能GMズレンシックは「どうせ交代させるとわかっているダメ監督」をクビにするだけの簡単な作業なのに、もう少しマシなやり方、スマートなやり方ができないのだろう、と思う。


先日、たしか先週の火曜日に無能GMズレンシックは現地の記者に
「ワカマツを解任しないのか?」と質問されて
「今は彼が監督だ、ごにょごにょごにょ」とか、あたかも今シーズン中は解任しないふうなナマ返事をしていたはずだ。
それが、誰から「ワカマツをクビにするように言われた」か知らないが、二枚舌の根も乾かないうちに、そして後任もしっかり決めてもないのにワカマツをクビにするのだから、呆れかえってモノがいえない。

どうせマリナーズのことだから、次の監督の目星もつけてないのだろう。ボルチモアのファンに怒られるが、ボルチモアでさえできるのに、なぜシアトルにはできないのだ。
ずっとマイナーの監督だった人間を代理監督にもってくるような、この「慌てふためきぶり」
最初にクビになったのは打撃コーチのアラン・コックレルダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年5月10日、打撃コーチ解雇についてのいろいろな反応。
そして、ワカマツ、バークレオ、アデア。
以前、マイク・ハーグローブが辞任したときは当時のベンチコーチだったマクラーレンが臨時監督になって、翌年の開幕も監督をやったわけだが、今回は監督・ベンチコーチ・投手コーチまとめて解任だから、責任の重さが違う。


なぁ、ズレンシック。
はやく決断力のカケラもないアンタ自身が辞任しろ。

「このチームが向かうべき方向に向かっていなかった」だの解任を説明したらしいが、その元の原因を作ったのは、あなた自身だ。







damejima at 11:33

August 01, 2010

今日のミネソタ戦の結果の酷さはともかく、マイケル・ソーンダースの攻守にわたる向上ぶりには感心した。

とくに2本のレフト線の打球処理の鮮やかさには、ちょっと感動を覚えた。スライディングでフェンスにボールが届くのを阻止したのは素晴らしいし、その後の内野への返球も、動作が機敏なのがとてもいいし、返球そのものが強く遠くまでダイレクトに投げられるようになってきた。
また、バッティング面でも、苦手にしていたインローに落ちる変化球への対応にだいぶ改善の跡がある。たぶん自分でもなんとかしようと、ファンに見えないところで練習を重ねているのだろう。まだ変化が小さい場合に限られるにしても、変化球をだいぶ芯にとらえられるようになってきた。

ゲームに使われることでレフト守備も打撃もよくなりつつあるマイケル・ソーンダースだが、彼はこれまで、この最悪のシーズン中、誰かが怪我で休まないかぎり、ずっとベンチで我慢させられ続けてきたのであって、ほんとうに心が痛む。
たしかに彼の打撃には低めの変化球に弱点があったが、マイケル・ソーンダースの長打でどれだけ助かったゲームがあったことか。あやうくノーヒット・ノーランというゲームですら、彼のホームランで助かったことすらある。
彼の成長が楽しみだ。



先日、ローランドスミスについて、「あまりにも見苦しい選手」「見るに値しない」「この無能な投手が1勝10敗でも先発投手の権利を失わない理由を、本人と無能なGMは記者会見でも開いてファンに釈明するべきだ。」などとこのブログに書いたら、その途端、ローランドスミスが15日間のDL入りするという出来事があったばかりだが、こんどは、このブログで「小太りの扇風機」と書いたジャスティン・スモークがマイナー落ちした。(スモークの年棒調停のがれの対策だという話もあるが、ここまでくるとそんな小さい話題など、どうでもいい)

スモークのマイナー落ち、偶然にしては、まるで、どこかの会社のだれかさんが、このブログを読んであわててでもいるかのようなタイミングの「良さ」だ。


なんだ、いったい。
この、ローランドスミスに責任をとらせるタイミングといい、スモークのマイナー落ちといい、ささいな失敗を指摘されるのをおそれるド田舎の役場の小役人のような「みみっちいチームマネジメントぶり」は。

見苦しいにも程がある。



あんたたちの犯したミスは巨大なミスであって、ローランドスミスとスモークを下に落としたことくらいで言い訳できるような、そんな小さい代物ではない。

おまけに、この2人を落とした後釜にマイナーから上げてきたのが、移籍したくないと明言していた2009シーズンの先発3本柱のひとり、ウオッシュバーンを2009年7月末に無理矢理トレードまでして獲得したが、まるで使えもしなかった元デトロイトのルーク・フレンチと、三塁手としてはこれまで何度もテストして結果がわかりきっているはずのマット・トゥイアソソーポなのだから、何をしたいのか、わからない。
こんな2人をマイナーから上げてきたところで、「来期使える選手を見極めるための戦力テスト」にも、「来期スタメンで使う選手に実戦で経験を積ませる機会」にも、どちらの意味にもならない。

ファンを馬鹿にするにも程があるだろう、おまえたち。



とっくにわかっていたことだが、ズレンシックの選手編成は「もともとメチャクチャ」で、なおかつ「ツギハギだらけ」だったことがハッキリしてきた。

このブログではすでに何度も「ズレンシックの選手編成ぶりは、「選手同士の守備位置がダブりすぎているなど、無駄だらけ」と何度も指摘してきた。ズレンシックを神のようにあがめてきたアホウなメディアや、知ったかぶりの日本のMLBオタクもようやくわかったことだろう。
ズレンシックの編成は、内野、外野、投手、捕手、ほとんどすべてにおいて失敗したが、最大の失敗は、単に「無能なズレンシックが獲得してきた選手が期待どおりの活躍をしてくれなかったこと」にあるわけでない。

そんな失敗なら、よくある。
見苦しさはそんなことでは生まれてこない。


ズレンシックの失態が取り返しのつかないと言うのは、もともと機能するはずのない選手までも獲ってきて予算と時間とロスター枠を無駄にして、ファンの期待と時間と金を無駄にしたこと、機能のダブりまくった選手ばかり獲得してきて、限られた予算とロスター枠を無駄にしたこと、機能してない選手に対していつまでも見切りができずにチャンスを無意味に与え続けたこと、そして数々の選手獲得の失敗を、さらに無駄な選手獲得でツギハギに取り繕おうとしてさらに失敗を積み重ねたこと、また、不調の選手にプレー改善のチャンスとアドバイスを適切かつ柔軟に与えられる技量をもった監督もコーチも用意しなかったこと、などにある。

その結果、ズレンシックは、見苦しすぎるプレーをファンに見ることを強要し続けた。これこそは最大の失敗、失礼きわまりないファンの冒涜だ。

ファンは、ズレンシックのつまらないミスと、機能しない選手が無駄に与えられたチャンスを無駄に消費し続けるのを見せつられけ続けるために存在しているのではない。


たとえば守備位置の変更や打順を変える、控え選手といれかえて競争心を煽る、とかのように、現場の細かい工夫で選手の一時的な不調を乗り越えつつシーズンを送って、チームに一体感をもたらすのではなくて、GMや監督、不調の選手の犯し続けたミスをとりつくろうために、ツギハギだらけの「ミスをとりつくろうためだけの補強」をさらに何度も繰り返して行ったことで、もはや取り返しのつかないほど巨大な負債を作ったチームは、もはや破綻状態にあるといっていい。



イチロー以外の打撃の酷さや、先発以外の投手たちの酷さはもう言うまでもないことなので、守備について多少まとめてみる。書いていてあまりにイライラするので、キーを打つ指も、ちょっと怒りで震えるほどだ。


まず、内野守備だが、
2010シーズンにあたってマリナーズが内野守備を大きく動かしたもともとの原動力は「ショーン・フィギンズをセカンドに固定しようとした」ことにある。このことは、マリナーズファンなら誰でも知っている。

予備知識として、知らない人もいるかもしれないから、一応書いておくと、「使えないチビ、ショーン・フィギンズ」は、前の所属チームのエンゼルスでスタメン起用されだした初期の頃は「ユーティリティ・プレーヤー」としてスタートした選手だということを頭にいれるべきだ。
彼の守備の本職はセカンドでなくサード、どころか、かつては外野手としてもけっこうなゲーム数出場している。
つまり「使えないチビ、こと、ショーン・フィギンズ」は、使おうと思えば、外野ですら守らせられる「便利屋さん」だということを頭に入れておかなければいけない。
いつのまに「自分は大選手」と本人が誤解しているか知らないが、せめてオールスターに出られるくらいになってから、文句は言ってもらいたいものだ。

話を進めよう。

無能なズレンシックは、内野をいじくり倒して、「守備位置のダブりという、危うい地雷」をロスターにたくさん作りだした。(もちろんレフトとDHもいじくりたおして駄目にした)
「使えないチビ」フィギンズをマリナーズに連れてくるにあたっては、選手の年棒を釣り上げるので有名なスコット・ボラスが代理人をつとめるサード、エイドリアン・ベルトレをボストンに出し、セカンドの守備が上手くないといわれ続けてきたホセ・ロペスをサードにコンバートして、受け入れ準備を整えたフシがある。
ファーストのラッセル・ブラニヤンとは契約を見送って、かわりにフィギンズと同じ元エンゼルスのケイシー・コッチマンを連れてきた。ショートは、かつてショートを守っていたセデーニョとのトレードでピッツバーグから獲得してきたスペランカーでシーズン通して働けないジャック・ウィルソンだ。
ジャック・ウィルソンはセデーニョと同じポジションの選手だが、この「同じポジションの選手をわざわざ獲得してきてしまう」のは、無能なズレンシックの「悪いクセのひとつ」だ。



こう書くと、内野守備が鉄壁にでもなったかのような錯覚を持つかもしれないが、実際には、マリナーズは2010シーズンで「セカンドをフィギンズに守らせることに固執する、という大失敗」を犯した。大失敗というのは、「不調だろうが、なんだろうが、固執したこと」。そのことで内野手の起用は滅茶苦茶になった。

「使えないチビ」ショーン・フィギンズは、セカンド守備でエラーばかりしているが、そういう記録に残る、目に見えるエラーばかりではない。「見えないエラー」も多すぎる。
特に、ゲームでのキーになる場面、たとえばダブルプレーでの「送球ミス」「連携ミス」、ポップフライを追いすぎて外野守備の前進の邪魔をしてヒットにしてしまう、守備位置が悪くてゴロを外野に抜かれる、などなど、「記録にあらわれないミス」も毎週、どのカードでも見かける。お世辞にも、クレバーな選手とは呼べない。

フィギンズは守備の名手とかいう先入観にとらわれた地元メディアやファンサイトなどはなかなか認めないのだろうが、そんなことはどうでもいい。ハッキリ書いておかないと馬鹿はわからないだろうから、ここでハッキリ書いておこう。
フィギンズのセカンド守備はヘタ。
 セカンドで使う価値など、まるで無い。


しかし無能なマリナーズは、自らが犯した編成上の失敗の最大の事件のひとつである「フィギンズのセカンド守備が、上手いどころか、むしろ、ロペス以上に下手だった」ことがわかったにもかかわらず、「いまだにセカンドで起用しつづけている」という致命的なミスを、認めないという立場を貫いている。
それどころか、犯したミスをとりつくろうためにさらに無駄なトレード、無駄な選手起用を重ねて、金を無駄使いし続け、最初のミスについてお茶を濁そうとしてきた。


はっきりいって
フィギンズ程度のセカンド守備なら、ロペスで十分だ。
コッチマン程度のファースト守備なら、ランガーハンズで十分だ。
ジャック・ウィルソンの守備に多額のギャラを払うくらいなら、
ペーパーボーイ、ジョシュ・ウィルソンの打撃をとるほうがマシだ。
クリフ・リーをトレードの駒にして、スモーク程度の選手をもらってきてしまうなど、言語道断、もってのほか。その意味の無さは、言葉にならない。

なのに、だ。マリナーズは、ロペスをセカンドに、フィギンズをサードに戻して気分転換させるような工夫すら試してみることもまるでしないどころか、、
「使えないチビ。フィギンズ」の打順をいじることもせず、
打てないコッチマンにはチャンスをくれてやるクセに、
スペランカーのジャック・ウィルソンが怪我をしている間さにさんざん世話になったジョシュ・ウィルソンにはキレギレのチャンスしか与えず、
その結果、内野はどうなったかというと、打率が.250を切る打てないクセに守備もそこそこでしかない選手ばかりが雁首を揃えている。

そのクセ、彼らズレンシックがシーズン前に補強した選手がまるで打てないからといって
ただでさえダブついていた1塁手に、ブラニヤンを出戻り補強し、
名投手クリフ・リーを同地区に放出してライバルの補強に加担してまでして1塁手の小太り扇風機スモークを補強して
ただでさえダブついている1塁手を、意味もなくさらにダブつかせた。

こういう「補強のミスを、さらなる補強で埋めあわせしようとする無駄な行為」は、金銭感覚の乏しい貧乏人が「返せない借金を、さらに借金で埋めて体裁をとりつくろおうとして、借金を雪ダルマ式に膨れ上がらせる現象」と、まるでソックリだ。



同じような「雪ダルマ式にふくれあがる借金のようなツギハギ補強」は、レフトDHの選手起用でも起きている。

レフトの守備は、あの愛すべきラウル・イバニェスがフィラデルフィアに出ていってしまってからロクなことがない。
名前も出したくないほど見苦しい外野手、バーンズ」は、とてもメジャーの野球選手とはいえないどころか、草野球レベルの選手だった。にもかかわらず、この「バーンズの見苦しいプレーぶりを見ることを、ファンに強要しつづけた」のは、「マリナーズ」であり、ズレンシックである。
また、往年の守備もバッティングもできないのはわかっているグリフィーにすらわざわざレフトもやらせ、挙句の果てには名選手グリフィーのプライドと実績に傷をつける形で引退させた。この「老いたグリフィーの見苦しいプレーぶりと、悲惨な引退劇を見ることを、ファンに強要しつづけた」のも、ほかでもない「マリナーズ」であり、ズレンシックだ。


意味のない見苦しいプレーを見せ続けるのも、
限度がある。

GMも監督も、使えない選手も
さっさと次の世代に席を譲るべきだ。







damejima at 16:43

July 30, 2010

昨日、こんな風に書いた。



同じ負けるにしても、まだ開花していない才能を育てる目的で負けるというのなら、未来のためと、我慢も理解もできるかもしれない。
だが、ダメとわかった選手になんの責任もとらせず、無駄にチャンスを与え続け、負け続けるだけなら、その負けは、単なる、無駄で、見苦しい

「吐き気のするような負け」

でしかない。

ファンは、ローランドスミスのような「見るに耐えない投手」「見苦しい選手」が見苦しいゲームをし続けるのを黙って見続けなければならない義務など無い。苦痛を我慢させられ続けるいわれもない。



で、今日になって思うのは、ファンにとって「見たくもないモノを見せ続けられて、吐き気がする」のなら、チームに所属し、現状打開にもがくイチローにとっては「何倍もの吐き気がするだろう」ということだ。
7月に入って突然訪れた不調の意味はそこにある気がする。言いたくても言えないことが溜まると人間は具合が悪くなると、かの吉田兼好も徒然草で言っている。「ものいわぬは、はらふくるるわざなり


どうせ誰も言わないだろうから、
このブログがハッキリ言ってスッキリさせておこう。

天才イチローをして、これほどの見苦しさの中で、「吐き気のするような無意味な負け」と無理に向き合わせながら、プレーレベルの維持を要求し、期待し続けるなどという行為は、才能の無駄遣いなのはもちろん、それを通りこして

「野球史上の犯罪」

ですらある。



天才イチローにこれほどの見苦しい無意味さを我慢しつづけさせる権利は、近い将来には財政上の理由かなにかで消えてなくなっているかもしれないようなメジャーの貧弱チームにはない。

と、いうか、
将来の野球史にとって、永久に名前が残り、その存在がメジャーと日本の野球に与えた影響や残した足跡の意味が永遠に語りつがれていくのは、シアトル・マリナーズでも、リンカーンでも、ズレンシックでも、ワカマツでも、アデアでも、ローランドスミスでも、フィギンズでも、任天堂でも、山内氏でも、ダメ捕手城島でもない。


「ほっておいても、やがて消えていくあなたがた」は、ほんとうに、なにか巨大な勘違いをしているのではないか。


選手、監督やGM、チームが、メジャーの歴史の片隅にでも名を残せる存在になりたいと願う、それはそれで、それぞれの人の勝手だ。どうぞ、好きなようにすればいい。

だが、そんな存在にいますぐ、今年なれるものなら、今日、いますぐ、やってみせてもらおう。

できるはずもない。


イチローが既に現役にして野球史に残る存在になれたのは、「結果」、つまり、残した数字の大きさからではなく、「プロセスの素晴らしさ」である。
ずっといろいろなマイナスにも耐えながら、ずっとブレずに、自分の能力向上と維持のための努力を続けてこれた、その努力の歳月の途方もない長さ、そして、結果を出すことを要求され続けるプロの世界に身を置いて、求められる以上の結果を出し続けてこれた、その年月の途方もない長さからである。
それらの「毎日すこしずつ積み重ねられたものが、あまりにも前人未到の高さ、誰も到達できないほどの遠さに到達している」からだ。

と、いうことくらい、「いくら現状が酷くても、手を打たず、ほっておくか、顔をしかめるくらいしか能が無い凡庸なマリナーズの人々」も、「手を打ったつもりでいるが、その実、効果が皆無で結果が出せていないことに深刻さを感じない凡庸なマリナーズの人々」も、いい加減に気づいたらどうか。


野球史に名を残すのは、(自分で言っていて耳が痛いが)「凡庸なクセに、今日やるべき小さなことを、それがさも当然のような顔をしてサボり続けきた人」「昨日の問題を、今日も明日も放置する人」ではない。

野球史に名を残すから偉いのでもなんでもない。
野球史に名を残すほど「長く」努力してきた、
野球史に名を残すほど「高く」結果を残し続けてこれた
そういうプレーヤーだからこそ
われわれは自然と視線を向けるのである。

そして、見ていたくなるプレーヤー、という程度を越えて
目が離せなくなるプレーヤー」、そういうレベルに
イチローは達している。

われわれは見ていたくなるどころか、この「目の離せないプレーヤー」の「今日してくれるかもしれない、見ていてスッとする何か」を見るために
スタジアムに通い、
テレビのスイッチを入れ、
ネットの回線を繋いでいるのである。


吐き気のするほど、無意味で、自堕落で、結果も努力の姿勢もアピールできないクセにプライドばかり高い選手とチームの漫然とした負けを見続ける義務など、われわれにはない。


そう。
マリナーズにとってイチローは必要かもしれないが、イチローファンにとって、もはやマリナーズは必要ない。






damejima at 18:29
昨日、あまりにも見苦しいシアトル・マリナーズのマネジメントについて「マリナーズ側にとってはイチローが必要であろうとも、イチローファンにはもはやマリナーズは必要ない」と書いたが、そのとたん、ローランドスミスが15日間のDL入り、なんていうニュースが飛び込んできた。

遅い。
遅すぎる。


シーズンの行方が完全に決してから
ようやくこのダメ投手DL入り?

そんなの、シーズンのもっと早い段階でいつでもできただろうが。
ファンをコケにするにも程がある。

M's recall LHP French, put Rowland-Smith on DL

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年7月28日、マリナーズにとってイチローは必要かもしれないが、イチローファンにとって、もはやマリナーズは必要ない。



ローランドスミスには「マイナー・オプション」がない。

MLBファンがよく使う「オプション」という言葉、正確には「マイナー・オプション」という言葉の意味については、一度、コロメとテシェイラ、2人のセットアッパーをクビにしたときのいくつかの記事で説明したことがある。
要は「オプションがない選手」というのは、マイナーに落とすために一度ウェーバーを通さなくてはならない。つまり、マイナーに落とすにはその選手を失うリスクを冒さなくてはならない、のである。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年5月30日、びっくりするほど「的外れ」な、このチームのマネジメント。よせばいいのに投手を増やすのではなく、キャッチャーを連れてきて、全く同じ「サヨナラホームラン」負け。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年6月1日、コロメ、テシェイラ、不調だった2人のブルペン投手がDFAになって、さっそく好ゲーム。バルガス好投で4勝目、打線もつながりまくりだが、本当の意味のチーム改善にはまだまだ。


だが、オプションがないからといって、ローランドスミスの見苦し過ぎる登板、つまり、もはや「人に金をとって見せられるレベルにないもの」を、我慢して見続けなければならない義務は、ファンの側にはない。
MLBでは、そういう見苦しい選手を無駄にベンチに置いておかないための便法として「怪我を口実に故障者リスト入りさせる」とかの方法があって、どこのチームでも活用して戦力低下を防いでいることは、子供ですら知っている。


いままでマリナーズは、この1勝10敗のダメ先発投手がいくら無様(ぶざま)で見苦しい負け方をしても、また、いくらチーム勝率を引き下げ続けて早々にシーズンにピリオドを打たせてしまい、ファンの心を凍えるほど冷えきらせようと、何をしようと、ずっとメジャーのベンチに置きっぱなしにして、先発のチャンスを与え続けてきた。

先発能力がゼロどころか、マイナスなことがわかりきっている今のローランドスミスに、貴重なメジャーのロスター枠を占領させ続け、また同時に、チームにもはやプレイオフ進出の見込みがないのに、秘めた才能があるかもしれないマイナーの若者やメジャーの控え選手たちに、その才能を試す場所を与えないでおく理由を、ただ「ローランドスミスにオプションがないから」というのでは、何も説明になっていない。


まともに説明すらできないこと、不合理きわまりないチーム内部の都合、プレーヤーの側の都合、契約の都合、さまざまな「プレーする側の都合」を、ファンの目にさらすばかりか、ファンに「歪んだ見世物」として押し付けるべきではない。
「城島問題」もそうだったが、そういう見苦し過ぎる行為がシアトル・マリナーズにはあまりにも多すぎる。


同じ負けるにしても、まだ開花していない才能を育てる目的で負けるというのなら、未来のためと、我慢も理解もできるかもしれない。
だが、ダメとわかった選手になんの責任もとらせず、無駄にチャンスを与え続け、負け続けるだけなら、その負けは、単なる、無駄で、見苦しい

「吐き気のするような負け」

でしかない。

ファンは、ローランドスミスのような「見るに耐えない投手」「見苦しい選手」が見苦しいゲームをし続けるのを黙って見続けなければならない義務など無い。苦痛を我慢させられ続けるいわれもない。プロスポーツはそういうものじゃない。
またファンは、フィギンズのような期待はずれの打者が、調子を取り戻すためだけの「現状と能力に釣りあわない打順」と「期待はずれの守備と打撃」「結果を出せていないのに笑って安住していられる努力の跡の見えない態度」を、毎日黙って我慢して見続ける義務など、どこにもない。

さらには、未来のための「価値ある負け」ではなく、無駄で見苦しいだけの「吐き気のするような負け」を黙って見続けさせられるいわれなど、どこにもない。



ローランドスミスがDLになってマイナーから上がってくるのは、2009年夏のウオッシュバーンとのトレードでデトロイトからやってきたルーク・フレンチらしい。

好調だったウオッシュバーンをトレードして、獲得したのはこれっぽっちも使えないフレンチ。
いまのメジャーを代表する名投手のひとり、クリフ・リーを、同地区に放出してまでして、獲得したのは、小太り扇風機のスモーク。

馬鹿馬鹿しいにも程がある。


もういちど言おう。

マリナーズにとってイチローは必要かもしれないが、イチローファンにとって、もはやマリナーズは必要ない。

見苦しいにも程がある。






damejima at 09:18

July 29, 2010

タイトルに書いた言葉はホワイトソックスに11-0で負けたのを知ったときに、スッと頭に浮かんできた。書くことに、なんのためらいもない。たぶん先発はローランドスミスだっただろうが、どうでもいい。洒落で言うのではなく、この無能な投手が1勝10敗でも先発投手の権利を失わない理由を、本人と無能なGMは記者会見でも開いてファンに釈明するべきだ。


本当はタイトルはイチローを主語に、こう書きたいところなのだ。

マリナーズにとってイチローは必要かもしれないが、
イチローにとってマリナーズは必要ない。



だが、まぁ、一般論として、自分以外の人がどう考え、どう感じて日々を送っているかということにクチをはさむのは間違った考えなわけだと思うし、だからこの記事のタイトルはいまのところちょっと生ぬるい書き方になってしまった。
もちろん、確信はとっくにしている。マリナーズにとってイチローは必要だろうが、イチローにとって、もうマリナーズにいるメリットは何もない。あたりまえのことだ。


これまで何シーズンも惨敗の続くシーズンを見続けてきた。もちろんブログ主だけがそうだというのではなく、イチローファンの誰しもがそうだろうと思う。われわれは、あえてチームの醜態を見ず、イチローの活躍だけを楽しみにする観戦スタイルに気分を切り替えることに慣れてきたつもりだった。
が、今シーズンはどうにも気分が苦い。怒りを通り越して、冷えている。アスファルトの道路の横にヒョロヒョロと生えている雑草を噛んでいるような気になる。


ブログ主が特に気分の悪くなる原因のうち最近の大きなものを挙げるとすれば、次の4つくらいだ。まぁ、4つもあれば十分すぎるわけだが。
本当は最初「小太り扇風機」ジャスティン・スモークも入れていたのだが、ちょっと考えて、彼は許すことにした。クリフ・リーをこともあろうに同地区に放出し、そのかわりに彼のような扇風機をとってきてしまう責任は無能なズレンシックにあるのだし、スモーク自身のせいではない。

ローランドスミス
フィギンズ
ワカマツ
ズレンシック


この人たちはどういう理由や目的があってゲームをやり、チームをいじくりまわしているのか。ぴったりあてはまる言葉がなかなかみつからない。今みつかっている範囲の言葉で言えば、
「 見苦しい 」
の一言が最もよくあてはまる。

そう。あなたがたは
まったくもって見苦しい。


先日などはローランドスミスが先発マウンドに上がるゲームだとわかって、テレビのスイッチを消した。この、うつろな自信のない目をした、オドオドした人間のクセに、自尊心だけは一人前に高いという矛盾した人間の顔を、もう見たくないからである。
この投手が、カウントを悪くしてボールをおそるおそる置きにいってボールをスタンドに放り込まれる姿は、とても野球選手とは思えない。


フィギンズの今シーズン第1号ホームランなども、正直、かえってその見苦しい帳尻ぶりに、腹が立つというより、心が冷える。いままで野球も数々見てきていたが、「ホームラン」に対してこういう冷えた感情を持ったのは初めてだ。
7月末に1本ホームラン打つくらいなら、3ヶ月前にヒットを3本打ってくれたほうが全然マシだと、面と向かって言ってやりたいものだ。



城島問題のときもそうだったが、このチームではどんなに成績が悪かろうと、コストパフォーマンスに問題があろうと、「一度ロスターになったらスタメンをはずれない」「いくら馬鹿げた行為を続けても職を失わない」という、クソみたいな伝統があることはハッキリしている。
そういう醜態は常に、何の責任もないファンに押し付けられる。マリナーズという組織は、それを恥ずかしげもなく、やめようともしない。


別になんのためらいもない。こう書く用意はいつでもできている。

マリナーズにとってイチローは必要かもしれないが、
イチローにとってマリナーズは必要ない。


そう。
必要ない。

このサイトを閲覧する人たちがどの国から見ているかを示すプラグインを先日右上につけたのだが、見てもらうとわかるように、このサイトは全体の5%程度だがアメリカからも閲覧されている。だから英語でも書いておくことにしよう。

Though Ichiro might be necessary for Mariners,
for the Ichiro fan,
Mariners has already been unnecessary.


サラリーは高いがまるで使えない選手どもに阻まれてなかなかスタメン起用されなかったペーパーボーイソーンダースに、今後の幸多かれ。






damejima at 21:03

June 10, 2010

今シーズンのシアトルは捕手の故障が多いこともあって、捕手のポジションは4人ものプレーヤーが入れ替わっている。そんな彼らのここまでの成績はどうなっているのだろう。
とりあえず先発投手たちについて、CERA(投手の捕手ごとの防御率)と、被打率をまとめてみた。元データはBaseball Reference

以下のプレーヤーの名前の順番は、CERAのいい順に並んでいる。さらに二次的には被打率の低い順に並べてある。
上に名前があるほどCERAが良いが、だからといって必ずしも被打率がいいとは限らない。例えば、ジョシュ・バードはスネル登板時のCERAが2.35と素晴らしいが、被打率は.303と、びっくりするほど酷い。
1イニングだけとか3イニングだけとか、ほんのわずかしか受けていない2人の捕手の3つのケースは、リストから除外してある。また、よく知られていることだが、Baseball ReferenceとESPNとでは、計算基準の細部に違いがあることから数値に多少の差異が生じることがあるので注意されたい。


詳しくは下記を読んでもらうとして、いま地区ダントツ最下位にあるシアトルの借金の大半は、ローランドスミスとスネルの登板ゲームで生まれている。つまり「先発5番手の投手の先発ゲーム」で生まれていることを知っておいてほしい。
例えばQS%(=6回3失点以内で登板を終えるパーセンテージ)だが、バルガスの83%を筆頭に、ヘルナンデス77%、クリフ・リー75%、フィスター70%と、この4人が高い率を誇るのに対し、イアン・スネルはわずか13%、ローランドスミスなどはたったの10%しかない(2010年6月12日現在)。

シアトルのロスター投手のリスト・スタッツ
2010 Seattle Mariners Batting, Pitching, & Fielding Statistics - Baseball-Reference.com
シアトルのロスター投手のスタッツ
Mariners » 2010 » Pitchers » Advanced Statistics | FanGraphs Baseball



クリフ・リー
(数値は左からCERA、被打率、先発ゲーム数)
Adam Moore 0.00 .130  1ゲーム
Rob Johnson 2.23 .218  5ゲーム
Josh Bard   5.65 .267  2ゲーム
Cliff Lee 2010 Pitching Splits - Baseball-Reference.com
4月30日のクリフ・リーのシアトルデビュー登板はアダム・ムーアが受けていた。これはクリフ・リーに限らず、開幕の時期に大半の先発投手はムーアが受けており、どうやらチームはムーアを正捕手に、と考えていたようだ。
5月に入ってロブ・ジョンソンが受けるようになった。5月16日と21日の2試合こそバードが受けたが、その後クリフ・リー側からロブ・ジョンソンを指名捕手にした形になって、現在に至っている。
いまシアトルの勝ち星の稼ぎ頭は、もちろんクリフ・リーである。現在登板ゲームは4連勝中。ゲームごとに立てる配球戦略の確かさ、抜群のコントロール、ピンチでも動じない心の強さ、さほど早くないストレートでも討ち取れ、打者に狙いを絞らせない配球バランス。素晴らしい投手である。
例えばK/BB(三振数を四球数で割ったもの)は、チームダントツの15.00だ。これは破格の数値だが、奪三振の多さというより、与える四球が極端に少ないという意味になる。またイニングあたりに走者を出した割合を示すWHIPも、チームベストの0.93をマークしている。
ただ彼を真似ようとするなら、それは間違った試みだ。天才イチローのバッティングも実績も、誰も真似などできないように、クリフ・リーの投球術は誰も真似などできはしないと思う。なぜなら、ひとつにはイチローやクリフ・リーにはオリジナリティがあることと、また「ヒトから学べること」はひとつの大きな天賦の才であって、シアトルのプレーヤーにはその才能に欠ける平凡な選手が多いからだ。
何年もイチローを見ていても学べない選手たちに、クリフ・リーが学べるわけがない。
Mariners' rotation could learn a lot from Lee | Mariners.com: News


フェリックス・ヘルナンデス
Rob Johnson   3.77 .256  13ゲーム
参考◆2009シーズン
Jamie Burke   0.86 .174  4ゲーム
Rob Johnson   2.01 .217  25ゲーム
城島         7.22 .328  5ゲーム
Felix Hernandez 2010 Pitching Splits - Baseball-Reference.com
2009シーズンは知っての通り、開幕から5月までは城島が受けたゲームもあったが、その大半を負け、2009シーズン途中にヘルナンデスはロブ・ジョンソンを指名捕手にした。
2010シーズンもその流れが続いており、ロブ・ジョンソン以外の捕手は一度もヘルナンデスの球を受けていない。
今シーズン彼がいまひとつ波に乗れないことは、チームの勝率に影響を及ぼしているのはたしかで、ブログ主も彼のピッチングについて気になっていることは多い。
ひとつ例をあげるとすると「せっかく打者を追い込みながら、そこで明らかにはずれるボール球を続けてしまう」ことがある。これはブログ主がずっと気になっていることのひとつ。豪腕ヘルナンデスはこんなに決め球の無い投手だったっけ? と、クビを傾げることが案外多いのはなぜだろう。


ダグ・フィスター
Rob Johnson 2.17 .204  6ゲーム
Josh Bard   3.00 .241  2ゲーム
Adam Moore 3.00 .278  2ゲーム
参考◆2009シーズン
Adam Moore 1.29 .200  1ゲーム
城島       4.58 .271  9ゲーム
Doug Fister 2010 Pitching Splits - Baseball-Reference.com
ダメ捕手が日本に逃げ帰ってくれたことで恩恵を受けた投手の1人が、フィスターだ。2010年6月12日現在、クリフ・リーをしのいで防御率チーム1位の2.45をマークしている。
またイニングあたりに走者を出した割合を示すWHIPで、クリフ・リーに次ぐ0.96をマークし、K/BBにおいてもこれまたクリフ・リーに次ぐ数字3.20を残している。
フィスターがメジャーデビューしたのは2009年だが、わずか1ゲームをムーア、さらにわずか1イニングをロブ・ジョンソンが受けた以外は、全てのゲームで城島がキャッチャーを務め、上に挙げたような防御率4点台なかばで、2流以下の数字を記録した
2010シーズンは、4月のシーズン初登板でムーアが受けた後、ジョンソンが3ゲーム受けた。5月はジョンソン2ゲーム、ムーア、バード2ゲーム、ロブ・ジョンソンと、フィスターの球を受けるキャッチャーは必ずしも一定していない。
誰が受けてもフィスターはかなりの好成績を挙げて安定しているが、被打率の良さという点で明らかにロブ・ジョンソンが抜けている。アダム・ムーアは3人の中では被打率が.278と悪く、評価できない。ムーア先発時の被打率は、2009年に城島の残した被打率.271よりもさらに悪い。


ジェイソン・バルガス
Adam Moore   2.54 .180  7ゲーム
Eliezer Alfonzo 2.77 .286  2ゲーム
Josh Bard     3.12 .281  2ゲーム
参考◆2009シーズン
Rob Johnson   3.31 .246  7ゲーム
Jamie Burke   4.76 .304  1ゲーム
城島         5.40 .272  13ゲーム
Guillermo Quiroz 13.50 .480 1ゲーム
Jason Vargas 2010 Pitching Splits - Baseball-Reference.com
フィスター同様、ダメ捕手が日本に逃げ帰ったことで恩恵を受けた投手の1人。
バルガスの2009シーズンは、キャッチャーに恵まれないまま終わった運の悪いシーズンだった。何度も書いたように、2Aから上がってきたキロスとの相性が悪くトラブルがあり、その後は相性の合わない城島を押し付けられた。
「城島問題」の意味を理解しない、目の悪いシアトルファンからは「冴えないピッチャー」というレッテルを張られたが、なんのことはない、ダメ捕手が日本に逃げ帰った2010年にあっさり復活した。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「城島コピー捕手」キロスと「キロス問題」
開幕から7ゲーム続けてアダム・ムーアが受け、彼がケガをした後はジョシュ・バードが2ゲーム、バードがケガをした後はアルフォンソが2ゲーム受けている。バルガスについては、7ゲームも受けて被打率.180と抜群の数値のアダム・ムーアがひとり抜けた成績を収めている。


ローランドスミス
Adam Moore 5.02 .283  3ゲーム
Rob Johnson 5.90 .284  8ゲーム
Josh Bard   23.62 .625  1ゲーム
参考◆2009シーズン
Rob Johnson 2.57 .125  1ゲーム
城島       3.83 .247  14ゲーム
Ryan Rowland-Smith 2010 Pitching Splits - Baseball-Reference.com
4月 ロブ、ロブ、ムーア、ムーア、ロブ
5月 ロブ、ムーア、バード、ロブ、バード、ロブ
6月 ロブ
彼の球を受けるキャッチャーはゲームごとに変わる。そのランダムさは、シアトルの先発投手では一番だろう。ひとことで言って今シーズンのローランドスミスは、あらゆる点で「腰が座っていない」。
たとえキャッチャーが誰であろうと、CERAは5点を越え、被打率は2割8分を越えてしまう。彼が自分を見失った理由はよくわからない。
いま彼のホームラン被弾率は4.9%なのだが、これはチームワーストであり、HR/9(9イニングあたりの被ホームラン数)も、2.09と、チームワースト。。もちろん浴びたホームラン数も、12本で、これまたワースト被長打率.585、被OPS.973、どれもこれもワーストである。
また、LD%(Line Drive Percentage ライナーを打たれた割合)というデータがあるのだが、これまたローランドスミスが27%で、先発投手陣の中ではワースト。投手陣全体でみても、テシェイラの32%がワーストで、ローランドスミスはその次に悪い。バットの芯でとられられた打球をチームで最も多く打たれている(数字はいずれも2010年6月12日現在)。


イアン・スネル
Josh Bard     2.35 .303  2ゲーム
Adam Moore   4.84 .309  5ゲーム
Rob Johnson   5.40 .231  1ゲーム
Eliezer Alfonzo  5.79 .219  2ゲーム
参考◆2009シーズン
Adam Moore   2.50 .257  3ゲーム
城島         4.76 .261  6ゲーム
Rob Johnson   5.11 .186  3ゲーム
Ian Snell 2010 Pitching Splits - Baseball-Reference.com
イアン・スネルが先発したゲームは、1勝9敗である。要は、スネル先発ゲームがシアトルの最大の借金の元になっているのである。
4月は全てアダム・ムーアが受けたが、5月に入ってコロコロとキャッチャーが変わるようになった。
5月 ロブ、ムーア、バード、バード、アルフォンソ
6月 アルフォンソ
捕手別にみると、一見すると、珍しくジョシュ・バードが一歩抜けているようにみえる。だがバードがキャッチャーのときの被打率はなんと「3割」を超えている。だからバードのCERAの低さは単なる運の良さとしかいいようがない。逆に、被打率の低いロブ・ジョンソンやアルフォンソのゲームはCERAが高いという、おかしな現象がある。
このことから推測できるのは、被打率を低く抑えようとすると、ホームランを浴び、ホームランを避けようとすると集中打を浴びるという、スネルのピッチングの迷走ぶりである。このことは彼のピッチングを複数回見たことのある人なら「そういえば、そうだ」と、大きく頷いてもらえることと思う。
ちなみにスネルのホームラン被弾率は4.2%。これはローランドスミスに次いで、チームワースト2位の記録だ(2010年6月12日現在)。


こうしてみてもらうと、シアトルの先発投手の柱は、2009年にはヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードの3人が柱だったのが、2010年にクリフ・リー、(本調子とはいえないが)ヘルナンデス、フィスター、バルガスに代わっただけだということがわかる。
つまり言いたいのは、ルーク・フレンチを獲得したウオッシュバーンのトレードも、スネルのトレードも、何の意味もなかった、ということだ。ズレンシックの手腕に対する批判という意味でもある。

その2010シーズンに柱になっている4人の先発投手の大半を受けて、なんとかゲームを作っているのは、もちろん上で見たようにロブ・ジョンソンである。
バード、アルフォンソではゲームにならない。特にアルフォンソは、LAA戦でインコースしか打てない松井に何度もインコースのサインを出してはホームランを献上したように、スカウティングもへったくれもないリードをするのが見ていてイライラする。


それにしても、だ。
この2年のシーズンの、どのキャッチャー、どの投手と比べても、2009年の城島の数値が最も酷い。大半の先発投手において、ほかのどのキャッチャーよりも打たれ、ほかのどのキャッチャーよりも点を取られている。

よくあんな酷いキャッチャーに高い給料を払っていたものだと思う。






damejima at 15:18

June 09, 2010

今シーズンから元マリナーズ監督のリグルマンが指揮をとるワシントン・ナショナルズがスティーブン・ストラスバーグをメジャーデビューさせた。いまちょうどゲームが始まったところだ。

対戦するのは岩村セデーニョクレメントが在籍するピッツバーグ。5番打者のデルウィン・ヤングに対する4球目で、ストラスバーグはやすやすと100マイルのストレートを投げてみせた。
やはりドラフト史上最高額の全米1位、ただのルーキーではない。

始まって2イニングで、既に4三振を奪っているが、三振はもっともっと増えるだろう。デビュー戦でいきなり2桁奪三振もありそうだ。
Pittsburgh Pirates at Washington Nationals - June 8, 2010 | MLB.com Gameday


ワシントン・ナショナルズは今年、いろいろと話題が多い。監督が元マリナーズ監督のリグルマンで、ベンチコーチも元マリナーズ監督のマクラーレン
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月17日、元マリナーズ監督マクラーレン、リグルマン監督率いるナショナルズのベンチコーチとして、厄払いの終わったメジャーの現場に復帰。

キャッチャーにイヴァン・ロドリゲス。1塁手は、ずっとこのブログで注目してきているライアン・ジマーマンである。ジマーマンは既にこのゲームでホームランを打っている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月12日、速報イチロー、3度目のシルバースラッガー賞受賞! 注目のアーロン・ヒル、ライアン・ジマーマンが初受賞。

イヴァン・ロドリゲスはもう終わった選手だとか思ってる人も多いのかもしれないが、それは間違いだ。今シーズンの彼は甦っている。OPSこそ.808と驚くほどの数字ではないが、打率.331と打ちまくっている。
要は、今シーズンの甦ったパッジはアベレージ・ヒッターになったのである。






damejima at 08:30

May 18, 2010

以下に、ア・リーグのチーム防御率ランキングを挙げてみた。シアトルは3.58で、リーグ3位である。

ダメ捕手城島が正捕手をはずれてからというもの、シアトルのチーム防御率は、リーグの五本指に入るどころか、常にトップクラスにある。
城島在籍時にはいい投手がいなかったなどという、馬鹿馬鹿しい言い訳はあたらない。ヘルナンデスはダメ捕手がいなくなったとたんにサイ・ヤング賞を争ったし、城島とばかり組まされていたフィスターは、今シーズンは見違えるほど成長した姿を見せている。
かつてのエースモイヤーはいまだにナ・リーグ優勝チームのローテ投手だし、あの弱弱しかったピネイロも、アナハイムのローテ投手としてメジャーで生き残っている。あのシルバですら、他チームでは意味不明の復活を遂げている。
自分を、ではなく、投手を生かす術を知らないキャッチャーはメジャーでも日本でも、同じように投手をダメにする。

ア・リーグ チーム防御率(2010年5月16日)ア・リーグ
チーム防御率ランキング
2010年5月16日現在

ア・リーグでチーム防御率が4点を切っているチームは、シアトル以外に、わずか3チームしかない。
タンパベイ(26勝11敗)
ヤンクス(24勝13敗)
ミネソタ(23勝14敗)
この防御率のいい3チームのすべてが、例外なく、貯金を10程度以上積み重ねていて、それぞれ地区首位あたりを快調に走っている。チーム防御率は、やはり、チームの順位と連動性をもつ。

ところが、だ。
シアトル「だけ」は、14勝23敗と、まったく逆なのだ。

この異常事態の原因はハッキリしている。
打力の無さが投手の足を引っ張っている。

ア・リーグ チーム総得点 (2010年5月16日)ア・リーグ
チーム総得点ランキング
2010年5月16日

さきほどあげたチーム防御率のいい3チームは、この総得点ランキングでも、ヤンクス1位、タンパベイ3位、ミネソタ5位と、上位を占めている。要は、投打に渡ってバランスがとれている。

ひるがえって、シアトルは総得点14位と、最下位。

チームの勝率が上がってこないのは、打線が投手の足を引っ張っている、というような言い方をしたとが、もっと正確な言い方をすべきだろう。

先発投手に問題はない。クリフ・リーベダードがいなかった苦しい台所を、フィスター、バルガスと、シーズン前には頼りにならないと思われた2人の投手が支えてくれた。
前の記事でも言ったことだが、問題は、ロスターにおけるセットアッパーの人数と、無駄にベンチに入れている「打てない野手」の人数とのアンバランスさ、もともと打てない打者に好打順を打たせていること、などなど、本質的にはチームマネジメントの問題である。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年5月16日、クリフ・リーの「完投敗戦」にみるシアトルのチームマネジメントの責任。プレーヤー配置のアンバランスさが、ゲーム終盤の逆転劇の原因なのは明らか。

つまり、突き詰めて言うと、
チームとして施策に「合理性」がまるで無い。

欧米だから合理性など、あって当たり前、という一般論は、ことシアトルだけに関しては通用しない。不合理きわまりないこと、リクツに合わない話が、シアトルでだけは、堂々と、我が物顔でまかり通っている。
これまでも、右打者に圧倒的に不利なホームスタジアムなのに、右打者を大量に獲ってきてしまう不合理さ。ダメ捕手城島に高額の3年契約をくれてやるような不合理さ。あらゆる不合理なことが、このチームでは起きてきた。

打てない選手を2番と4番と5番に並べ、ベンチにはDHの予備はいても代走や代打も出しにくいほどアンバランスな選手構成、左のセットアッパーはひとりもいない。そんな不合理な現状を、もうこれ以上チームは続けるべきではない。






damejima at 10:16

May 17, 2010

このところ慢性化しているシアトルのゲーム終盤の逆転負け。
巷ではどういうものか、日本に逃げ帰ったダメ選手のファンが掲示板に恨みツラミを書き込んでいるせいかなにか知らないが、逆転負けの流れの原因をロブ・ジョンソンのせいにするのがアタマの悪いファンの間では流行なようだが、モノを見る目が無いにも程がある。
サヨナラ負け、逆転負けが続く根本原因はキャッチャーのパスボール程度にあるわけがない。

原因はプレーヤーの配置のアンバランスさ。
これに尽きる。
よく、企業でも「ヒト・モノ・カネ」というが、要は「経営資源の効率的効果的な配置、配分に経営の真髄がある」ということだ。シアトルのようにこれほど資源配分が間違うと、勝てるゲームも勝てるわけがない。


今日のゲームは、あいかわらず2番にフィギンズ、4番はロペス、5番にはグリフィーが座ったが、そもそもこのことに呆れ果てる。いつまでそういう「失敗した理科実験のようなチームマネジメント」を続けるつもりなのだろう。フィギンズもあれほどまでに打てないのなら、いい加減休ませるなり、打順を変えてやるなり、マイナーに落として調整させるなり、それくらいのペナルティは、あって当然だ。チームは活躍してもらうために金を払っているのだし、ファンは活躍が見たくて時間をさくのだ。

2009年まで投手陣の精神的な支柱の役割を果たしていたウオッシュバーンにかわって、2010シーズンの投手陣のムードメーカーをかってでてくれているクリフ・リーだが、たぶんセットアッパーの苦境に配慮したのだろう、自分ひとりで109球を投げ、2失点の好投で完投してくれた。
にもかかわらず、いつものように逆転負けした。捕手は新加入のジョシュ・バードで、ロブ・ジョンソンでも、ムーアでもない。
このことで、ハッキリわかるはず。今日のゲームでゲーム終盤の逆転負けが続く要因がわからなければ、その人は相当のアホウだ。
Seattle Mariners at Tampa Bay Rays - May 16, 2010 | MLB.com Gameday


ファンの誰もがわかっていることだが
シアトルの経営資源であるプレーヤーの配置が大きくアンバランスになっている部分は、2点に集約される。

ひとつは不調な野手の意味不明な起用と、アンバランスな打順配置
これが過度の得点力不足を生んでいる。
2つめは、リリーフ投手の人数の絶対的な不足
これがセットアッパーの疲弊と逆転劇を生んでいる。

ア・リーグ チーム得点ランキング
シアトルは最下位(5月16日時点)
MLB Baseball Team Statistics - Major League Baseball - ESPN


シアトルがもともと打てないチームなのは、その通りだ。
だが、ただ打てないのでは、ない。

故意に「打てない選手をスタメン起用し、さらに、さらに、悪いことに、その打てない選手を、よりによって2番やクリーンアップなど、打線の重要な部分に起用し続けている」のだから始末におえない。。
この「二重三重の選手配置の失敗、つまり、チームマネジメントの失敗」によって、ただでさえ打てない打線は、さらにまったくのパワーレス状態に陥っている。
そういうおかしな選手起用が続くせいで、ベンチも、スタメンも、クリーンアップも、どこもかしこも打てない野手で満杯なのだ。


例えばシアトルのベンチにはDH要員が2人もいる。
そのこともあって、投手陣の絶対数は1人削られている。ロスター枠を無駄なベンチ入り野手で占めていることから、投手の絶対的な人数が足りないのである。
人数が足りなければ、連投が要求されるセットアッパーは疲弊する。さらには、人数が少ないために相手に研究されやすくなり、球筋やパターンを読まれる、という悪い連鎖現象も起きる。


特に左のセットアッパーがいない。
そのため、ゲーム終盤に先発投手が降板した後のピンチの場面で、左の好打者要員として、ワンポイント的に使える左投手が全くいない。

DH要員が2人いるなど、「野手の無駄」がもたらす悪影響はそれだけではない。スタメン野手がかわるがわる休むということを許されない、故障する、という現象も生む。
野手があまりにも休まず出場していれば、当然のことながら怪我もある。グティエレスなどがそうだが、ただでさえ層の薄いシアトルの「打てる野手」が怪我をすれば、チームの打力はびっくりするほど低下する。怪我から復帰してきても、バッティングがすぐに元通りになるわけでもない。


こんな状態で戦ったらどうなるか、
わかりそうなものだが、シアトルのマネジメントにはそれがわかっていない。(だからこそ「城島問題」も長い間放置されてきたわけだが)

いくら先発投手が代わり、キャッチャーが代わっても、負けパターンは変わらない。なぜならチームのマネジメントが、自ら失敗したロスターのアンバランスさを、いつまでたっても修正しようとしないからである。

打率2割を切っている2番バッターを起用しつづけ、打率2割ちょいのDHを2人もベンチに置いて、相手先発投手の左右によってかわるがわる使うようなワカマツの手法と、ロスターから打てない野手の枠を1人削り、かわりに投手、特に左のセットアップマンを1人増やし、また、スタメン野手に交代でDHにつかせるなりして適度の休養を与えつつ戦うこと。
このどちらが今のチームにとってプラスになるか。
平凡すぎるアイデアではあるが、考えなくてもわかる。

最小限の得点ができない打順、少ないリードを守りきれないセットアッパー。さらに故障者を生みやすいチーム環境。
ヒトのマネジメントのできないチームでは勝てない。






damejima at 20:30

May 11, 2010

打撃コーチ アラン・コックレルの解雇について、いろいろ反応がでているので、ちらほらまとめておく。


まず某巨大掲示板の書き込みで
「コックレルは、シアトルの打者に待球(quality-at-bat)を強く求めすぎて、打者がみんな絶不調に陥った」
というような意味のことを書いている人がいることについて。

どうもコックレル自身がインタビューかなにかで「自分は打撃コーチとしていつもシアトルの打者にquality-at-batを(=四球を選んで行けと)命じていた」とでも発言したソースをもとに、そういう意見を吐いているらしいが、どうもソースの英語の解釈の間違いが根本にありそうな気がする。
そもそもquality at-bat(quality-at-batとも表記する)とは、投手に球数を投げさせることだけでなく、ランナーを進める進塁打を打つことなどを含めたトータルな意味、つまり、日本語でいう記録に表れない「チームバッティング」をさしているはずで、どこでどう間違えて「コックレルがシアトルの打者に四球を選ぶことを強要した」という話になるのかが、どうもわからない。(ソースが見つからないせいもある。ソースが見つかったら書き換えるかもしれない)

たしかに、シアトルの近年の出塁率は酷すぎたのは誰でもわかることで、2010年のシアトルは「出塁率アップ」を図る必要が強くあった。セクソン、ダメ捕手城島、ベルトレのようなフリースインガーの右打者たちは、広いセーフコには全く必要なかったし、そもそも獲得するべきではなかった。
だが、出塁率アップをめざすにしても、その方法が、イコール、四球を増やすことだ、なんていうあり得ないほどの短絡的発想で、とてもじゃないが野球なんかやってられるはずがない。(もちろん、コックレル自身が本当に打者に四球を選ぶように強いていたというのなら、話は別だが)

ちなみに、新しい打撃コーチのアロンゾ・パウエルは、くしくもこのquality-at-batという言葉を使ってこんなことを言っている。
Another Bill Robinson axiom that stuck with Powell: Strive for one high-quality at-bat per day.
“I’ve never forgotten that,” Powell said. “If everybody has one quality at-bat every day, collectively, as a group, you’ll have a chance to win.”
McGrath: Powell will 'try to keep things simple' for Mariners | Seattle Mariners - The News Tribune
もしもパウエルの言うquality at-batという言葉の意味が「四球」という意味なら、パウエルも「打者は毎ゲームひとつは四球を選ぶようにしたほうがいい」と指導しようとしていることになるわけだが、どうだろう。



次に選手たちの反応。

ジャック・ウェイルソンの怪我で、代役としてスタメン起用されはじめたショートのジョシュ・ウィルソンは、コックレルをだいぶ慕っていたらしく、ジャック・ウィルソンの代役でスタメンで出られたLAAとのカード最終戦でホームランを打った後、"bittersweet."と、ホームランを打てた嬉しさと、コックレルの去った辛さの入り混じった複雑な心境を語った。
Steve Kelley | Wilson's big day tribute to fired hitting coach | Seattle Times Newspaper
だが、ブログ主に言わせれば、「ジョシュ、君がスタメンで出場し続けたいなら、コックレルが解雇されるような状態は、むしろかなりプラスなんだよ?」といいたい。
昔なら、セクソン城島、最近ではバーンズなんていうゲテモノ、あるいは力の衰えたグリフィーなんかをスタメンで使い続けるくらいなら、タコマ出身の若手選手にチャンスをやったほうがよっぽどいいとかねてから思っているが、残念ながら、シアトルは若手になかなかチャンスを与えないチーム体質だ。
だから、若い選手がチャンスをつかめるのは、1軍の選手やコーチがクビになるほどの劣悪な状況にならないと難しい。問題を起こすか、怪我でもするかしないと、タコマ出身の若手にはチャンスが巡ってはこないし、チームが変わっていけない。
そういう意味で、ジョシュ・ウィルソンやソーンダーストゥイアソソポなどの控え選手たちにとっては、人情としてはどうであれ、今回のチームの打撃不振にまつわるチームの内部粛清は、プラスのはず。
ジョシュ・ウィルソン、ちょっと人情家すぎる。


マイク・スウィニーは、打線の現状の酷さを認めつつ、「(打撃の低迷は)プレーヤーの責任であって、打撃コーチの責任ではない」と語った。
I know our offense hasn't had a heartbeat, but it's not due to Alan Cockrell. It's us, the players.
Mariners | M's fire hitting coach Cockrell, promote Powell | Seattle Times Newspaper
スウィニーはリップサービスでこういうことを言うタイプの男ではないだろうし、心からそういう風に思って発言している、とは思う。
しかし、男らしさでバッティングが良くなるわけではない。ちょっと楽天的すぎる。スウィニーは、首が寒い、つまり自分の解雇やマイナー行きに怯えているプレーヤーがたくさんいて、クラブハウスの雰囲気が重たい、というような意味のことも言っているが、とにかく打つしかないのである。クビになるべき人はクビになる。それがプロだ。
打たない選手がクビにもならずに、むしろベンチで悠々としていて、年に8Mも給料をもらっている2009年より、クビにならないかとビクビクしている2010年のほうが、チームとしてよほど正常だ。
"Looking around this clubhouse, there's a ton of players that deserve to get fired before he did and I'm one of them. I know our offense hasn't had a heartbeat, but it's not due to Alan Cockrell. It's us, the players.


次に監督、コーチ。

解雇されたコックレル自身は、どういう風に今回の解雇をとらえているだろう。シアトルの地元紙ではなくて、コックレルの自宅のあるコロラドの地元紙にこんな記事があった。
“Baseball is in my blood,” Cockrell said Monday morning while packing boxes at his apartment in Seattle, “but there are other things more important than baseball. The biggest thing in life is your family and the amount of time you spend with your family.“ (一部省略)
He refuses to offer excuses and sidesteps the word “scapegoat.”
“It’s a word that’s going to come up,” he said. “But it was my job to get those batters physically, mentally and mechanically loose and free and when that doesn’t happen, they have to point the finger somewhere.”
Ramsey: Cockrell, fired by Mariners, thrilled to be coming home to Springs | ramsey, cockrell, fired - Sports - Colorado Springs Gazette, CO
コックレルのコメント部分は見た目には「家族と過ごす時間の大切さ」を語っているわけだが、記者のコメント部分も含めて読めば、どこをどう読んでも、「コックレルはチーム不振のスケープゴートにされた」と言わんばかりの記事のつくりではあるわけで、なかなか巧妙ではある(笑)
「シアトルでは、野球以外のことで物事が決まってしまう」という言葉は、これまでも(誰だかは忘れたが)何度も耳にしたセリフでもある。
だが、正直、彼のコーチとしての実力が、メジャーの打撃コーチに見合うものになるのは、もっと先の話だという気がする。


最後に監督ドン・ワカマツの談話。
"No. 1, he's qualified," Wakamatsu said of Powell. "No. 2, he's done a lot in this organization, being the minor-league coordinator, to the Triple-A hitting coach. As you look at this lineup today, several of those guys he's worked with first-hand, so there's a comfort level. I think it is important that you look within your organization first."
Mariners Blog | Mariners dismiss hitting coach Alan Cockrell | Seattle Times Newspaper
organizationという単語を何度も何度も使っているのが、どうも不愉快に感じてしょうがない。
なんというか、会社の中間管理職のオッサンが何か言ってるみたい。長いことorganizationに貢献してきたのが、彼を打撃コーチに昇格させた理由、とでも、語っているようにしかみえないのだが、もっと他に言い方はないんだろうか。


まぁ、とにかく、今のままじゃ、打てないグリフィーを、打てないチームの誰が責められるのか、なんて意味のわからないことを他所から言われてしまう。たいへんくだらないマイナス思考である。
Mariners' Ken Griffey Jr. reportedly dozed off during game, but who could blame him? | OregonLive.com
早く若手が打ちまくって、ご老体グリフィーを引退に追いこんでもらいたい。
そのほうがグリフィーのためでもある。






damejima at 20:15
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