シアトル・マリナーズの監督・マネジメント

2010年5月10日、解雇された打撃コーチ アラン・コックレルと、新打撃コーチ アロンゾ・パウエルとの実績比較。
2009年11月17日、元マリナーズ監督マクラーレン、リグルマン監督率いるナショナルズのベンチコーチとして、厄払いの終わったメジャーの現場に復帰。
2009年9月15日、虚弱スネルを84球で降板させ、「城島リスク」を無視した「タラレバ継投」に失敗、好調ロウを無駄使いするだけでは飽き足らず、負けゲームに投手3人を無駄使いする無能監督の「自殺行為」と、試合後の泣き言&言い訳インタビューを笑う。
2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)
2009年9月8日、それまで安定していたローテを壊滅させてまで出場機会増を強行したコネ捕手、再びヘルナンデス登板ゲームに触手。結果、「延長10回裏サヨナラ負け」で、サイ・ヤング賞レースに、ヘルナンデスにとりつきたくてしかたがない厄病神の暗雲が再来。
2009年8月26日、結局「昔のマリナーズに逆戻りするだけ」しか能がない、「ぬるま湯利権つき老人ホーム」。1人分の仕事を無理に2人の選手で回して、結局高額サラリーの老人だけが得をする、不合理きわまりない「ワークシェアリング野球」。
2009年8月、フィスター、ローランドスミス、2人のタコマ出身ローテ投手の存在は、ウオッシュバーンのトレードがもともと不要だったことの証明。「2009年2度目の城島の暗黒月間」を放置した「7月の裏ローテ投手固定」は、シアトルのチームマネジメントの「大失態」。
2009年8月18日、パッジこと、イヴァン・ロドリゲスの古巣復帰と、テキサスとシアトルの広がる「格差」。
2009年7月19日、監督ワカマツが「城島問題」の現状と方針について初めて語った。(2)
2009年7月19日、監督ワカマツが「城島問題」の現状と方針について初めて語った。(1)
2009年5月25日、800万ドルもらってOBPわずか.275の城島は2イニングで4失点して速攻負けゲーム、5月スタメン4勝12敗。
2009年5月9日、シルバDL送りの背景を1ヶ月前の「城島の小手先の投球術いじり」に関するミネソタ戦記事に見る。
2008年9月3日、テキサス戦に先発した捕手ロブ・ジョンソンについて、リグルマンとタコマメディアは微妙なコメントを残した。
2008年7月23日、リグルマンは「城島の不調はクレメントとは無関係だよ」と苛立ち気味に話した。
2008年7月10日、リグルマンは今後のクレメント育成続行をあらためて明言した。
2008年6月29日、リグルマンは今後もクレメントが多くマスクをかぶると明言した。
2008年6月22日、新監督リグルマンは城島にクレメント先発起用を直接通達、チーム方針が確定した。
2008年6月20日、ブレーブス第1戦の先発捕手はクレメント。
2008年6月19日、地元メディアは一斉に「監督解任の不自然さ」に異議を突きつける。
2008年6月19日、「マクラーレン解任の本当の理由はなにか?」ベイカーは誰もが抱く疑問を胸中に隠しフロントを取材した。
2008年6月17日、マクラーレンはクレメントへの正捕手変更を公言した。
2008年6月16日、城島契約延長問題、オーナーサイドのトップダウンによる契約と判明。
2008年6月16日、ようやく城島に「メジャー捕手失格」の烙印が押された。
2008年5月21日、マクラーレンは地元記者に「城島問題」について話をした。

May 11, 2010

なんとか勝率5割を維持していた2010シアトルの4月末から連敗して低迷しだした原因は、誰がみてもわかるとおり、打線にある。4月末のホワイトソックス戦(ビジター)の連続サヨナラ負けスイープのショックもあっただろうが、根本的にはやはり、あまりにも打てなさすぎる打線にあった。
3点台中盤を維持しているチーム防御率のリーグ順位を見てもわかるとおり、投手陣は全体としてはよく頑張ってくれている。
投高打低のチーム状態は去年とまったく変わっていない。というか、昨年もダメだった打線の低迷はほとんど何も解決されていない。グリフィーやロペスにクリーンアップを任せたり、ロスターに2人もDHがいる愚策も相変わらずだ。


その打撃低迷の責任をとらされる形で、打撃コーチAlan Cockrell アラン・コックレルが解雇され、かわりに3Aタコマで打撃コーチをしていた元・中日ドラゴンズの3年連続首位打者、アロンゾ・パウエルにメジャーでの打撃コーチの椅子が巡ってきた。
この顛末については、既に某巨大掲示板などでは詳しく触れられ、コアなファンは事情をよく知っているわけだが、後で今シーズンあるいは2009シーズンを振り返る上で重要な話、つまり、チームのマネジメントの失敗や、打撃の指導方針の失敗についての話が少し含まれているので、今のうちに簡単なメモを残しておこうと思う。


まず、クビになった打撃コーチアラン・コックレルの経歴だが、フットボール選手として高校から大学にかけて大変に有能で非凡な学生生活を送った人なのだが、NFLではなく、MLBに進んだ。その後は、33歳でメジャーに上がるような長い下積み生活を送っただけに終わっている。ここが彼の指導力を見る上で、ひとつのポイントかもしれない。
アラン・コックレルの経歴
Alan Cockrell - Wikipedia, the free encyclopedia

高校時代のコックレルはQBとして3499ヤードのパスゲイン、44回のタッチダウンパス成功という華々しい活躍だけでなく、1541ヤード、36回のタッチダウンというラッシングを記録し、キッカーとして8回のフィールドゴール成功するなど、おそるべきスーパープレーヤーだった。
その後コックレルは奨学金を得て、ホール・オブ・フェイマーのNFLプレーヤー、レジー・ホワイトや、NFLのMVPを歴代最多の4度獲得している名QBペイトン・マニングを輩出してきたカレッジフットボールの名門テネシー大学に進んだ。
テネシーでもコックレルは大学史上初の「ルーキーであるにもかかわらず先発したクオーターバック」になり、この記録はその後も、コックレル自身とペイトン・マニングを含め、4人しか達成していない。
University of Tennessee - Wikipedia, the free encyclopedia

だがフットボーラーとしてはスーパールーキーだったコックレルだが、野球ではダメだった。

コックレルがドラフトされたのは1984年で、サンフランシスコ・ジャイアンツが外野手として1位指名した(全体9位)。84年ドラフトではオークランドがマーク・マクガイアを1位指名(全体10位)しているのだが、コックレルはいちおうマクガイアより期待度が高かったことになる。
しかしそんなコックレルがMLBでメジャーデビューできたのは、ドラフトから12年たった96年のコロラドで、出場はわずか9ゲームのみ。年齢はなんと33歳でのメジャーデビューであることからもわかる通り(怪我の長期療養かなにか、事情があったのかもしれないが)、彼に野球の才能は無かった。
Alan Cockrell Statistics and History - Baseball-Reference.com

コーチとしてのコックレルだが、2006年から3シーズン、コロラドの打撃コーチを務めた。2007年にコロラドはチームとしてナ・リーグ最高打率を記録し、リーグ優勝してワールドシリーズ進出を果たした。
だが、翌2008シーズンにはシーズン74勝88敗という不甲斐ない成績に終わり、チームは打撃コーチのコックレルはじめ、ベンチコーチ、三塁コーチの主要コーチ3人をクビにした。
Disappointing season costs three Rockies coaches their jobs - MLB - ESPN

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一方、コックレルの後任のアロンゾ・パウエルだが、彼は経歴的にシアトル、そして日本とたいへん縁が深い。
メジャー現役時代には91年に新スタジアムのセーフコが出来る前のキングドーム時代のシアトルで、ユーティリティ・プレーヤーとして57ゲームに出場した。(打率.216 OBP.288 SLG.369 OPS.657)
メジャーでのパウエルのスタッツ
(1987年、1991年)

Alonzo Powell Statistics and History - Baseball-Reference.com

91年はまだア・リーグが3地区制になる前の2地区制時代で、シアトルは83勝79敗で7チーム中の5位。当時のロスターは、野手に、サード守備についていた時代のエドガー・マルチネス、ショートに守備の名手オマール・ビスケール、マリナーズ時代のグリフィーがいて、投手には、当時シアトルに移籍して3年目の若いノーコン投手時代のランディ・ジョンソンがいた。ランディ・ジョンソンはこの年に152もの四球を出している(笑)
参照:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年1月6日、豪球ノーコン列伝 ランディ・ジョンソンのノーコンを矯正したノーラン・ライアン。 ノーラン・ライアンのノーコンを矯正した捕手ジェフ・トーボーグ。 捕手トーボーグが投球術を学んだサンディ・コーファクス。

1991年当時のシアトルのスターター
C Dave Valle
1B Pete O'Brien
2B Harold Reynolds
SS Omar Vizquel
3B Edgar Martinez
LF Greg Briley
CF Ken Griffey Jr.
RF Jay Buhner
DH Alvin Davis
1991 Seattle Mariners Batting, Pitching, & Fielding Statistics - Baseball-Reference.com

アロンゾ・パウエルは、91年にシアトルで57ゲームに出場した後、シアトルの3Aタコマから日本のプロ野球、中日に移籍。94年から96年に外国人選手として初の3年連続首位打者を獲得している。
現役引退後は、シンシナティのマイナーの打撃コーチを経て、かつての所属チームであるシアトルで、3Aタコマの打撃コーチになった。
アロンゾ・パウエル - Wikipedia

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この2人のコーチのどちらが打撃コーチとして有能かは、やってみなければわからない問題。
だが、フィラデルフィアの監督チャーリー・マニエルのように、メジャーでの現役経験と日本野球のフィルターを両方経験してアメリカでコーチや監督になって成功している人も増えている現状もあるし、アロンゾ・パウエルの可能性のほうに、より期待感がある。

とりわけコックレルとパウエルの2人を比較してみる上で大きいと思うのは、1軍プレーヤーとして実際のゲームを数多く体験してきたアロンゾ・パウエルには「経験」という大きな財産があると思う。
パウエルの実績は日本でのもので、メジャーでの実績ではないと思う人もいるかもしれないが、タコマでパウエルに指導を受けた経験のあるマイケル・ソーンダースなどはパウエルの日本での実績を指して、He was a great hitter. と言っていて、タコマ出身の若手などはパウエルの日本での成績をきちんと知っているし、評価もしている。
2人がメジャーで経験した試合数はたしかに50歩100歩なのだが、パウエルが経験した91年のシアトルは、リーグ5位とはいえ、有能なプレーヤーがひしめいた時代の経験値だし、また、なにより、パウエルの日本での3年連続首位打者は伊達ではない。
Mariners Blog | Mariners dismiss hitting coach Alan Cockrell | Seattle Times Newspaper


かたや現役での実績が無いに等しいコックレルの実績といえば、もちろん、コロラドでの2007年のワールドシリーズ出場なわけだが、その1年だけで彼のコーチとしての優秀さが証明されたわけではない。現に、彼は2008年に解雇されている。
もちろん現役時の成績がふるわない名監督もたくさん存在しているわけだが、40代の彼に、ただでさえ監督経験の浅いワカマツのパートナーを任せるのでは、あまりにも心もとない。(もちろん、本来クビにすべきなのは、アーズマに2イニング投げさせて逆転負けしたりするダメ監督のほうなのだと思うが)
単年しか活躍したシーズンがないのに、セクソンやベルトレに大金を払ってしまうのと、ちょっと似ている。

加えて、
日本のシアトルファンが既に発言しているように、シアトルのバッティングの酷さは2009年にもあった大きな問題なわけであって、打撃コーチに責任をとらせるのなら、なぜ2010シーズンが始まってしまう前に解雇しておかないのか、という意見に賛成だ。
2009シーズン後にコックレルを解雇していたら、そのほうがよっぽど理にかなっていた。2009シーズンの打撃コーチをそのまま2010年も引き続き使ってしまうチームマネジメントにも問題がある。


シアトルというチームはいつもそうだが、風邪が相当悪化し、肺炎になって、手をつけられない状態にならないと、病院に行って手当てをしない。つまり、チームの問題がそうとう顕在化、悪化して手をつけられない状態にならないと対策を始めない。「城島問題」もそうだったが、本当にこのチームの悪い癖だ。






damejima at 19:18

November 20, 2009

城島が日本に逃げ帰ってシアトルが厄払いしたのと、まるで入れ替わり。
やはり2008年のマクラーレン辞任には何かあったわけだ。
「元のサヤに戻る」という言葉があるが、
これでようやく、ねじれていた糸がさらに1本、元に戻っていく。


かつて2008年6月中旬に城島を正捕手から控え捕手に降格させた2日後に、監督を辞任させられた元マリナーズ監督のジョン・マクラーレンが、ナショナルズのベンチコーチ(日本でいうヘッドコーチのようなものだが、発言権は助監督程度ある)として、現場復帰することになった。
ナショナルズは11月12日に、それまで監督代行(interim skipper)だったジム・リグルマンと2年契約を結び、正式に監督として迎えると発表したばかりだった。
McLaren tabbed as Nats' bench coach | nationals.com: News

もちろん、正式にナショナルズの新監督に就任したリグルマンとは、かつて2008年のマクラーレン辞任後にマリナーズの監督代行を務めた、あのジム・リグルマンである。
リグルマンは、2008年にシアトルでベンチコーチ、さらに監督代行を務めた後、2009年はナショナルズでベンチコーチをしていた。2009年シーズン途中に、ナショナルズが成績不振から監督をクビにしたことで、リグルマンは、奇しくも2年続けてシーズン途中で監督代行に就任していた。

これで、2008年シアトルでは、
マクラーレン監督
リグルマンベンチコーチ(後に監督代行)
 だったのが

2010年ナショナルズでは
リグルマン監督
マクラーレンベンチコーチ

と、立場の上下が逆転した2人が指揮をとることになった。
人生、何があるか、わからないものだ。
Nationals appoint Riggleman manager | nationals.com: News


SPI (Seattle Post Intelligencer 電子版)が、マクラーレンをベンチコーチに迎え入れたのは、リグルマンだと書いている。
And the man who hired him is another former Mariners' skipper, Jim Riggleman, who replaced McLaren in Seattle in midseason of 2008.
Former Mariners managers joining forces again in D.C. (Seattle Post Intelligencer電子版)

リグルマンはシアトルのベンチコーチ時代に監督マクラーレンを間近で見ていて、手腕を認識していたのだろう。
それはそうだ。リグルマンは、マクラーレンが「城島はずし」を断行してクビになった後に監督代行になり、「なぜ城島をはずしたんだ?」と何度も執拗に質問を繰り返してくる城島の提灯持ちライターたちに、何度となく「クレメント正捕手抜擢起用」を明言し続けて、マクラーレンのチーム改革方針を堅持し続けた、堅い意思の持ち主だ。

2008年6月22日、新監督リグルマンは城島にクレメント先発起用を直接通達、チーム方針が確定した。

2008年6月29日、リグルマンは今後もクレメントが多くマスクをかぶると明言した。

2008年7月10日、リグルマンは今後のクレメント育成続行をあらためて明言した。


今にして思えばマクラーレンも、元来のヒトの良さを見せずに、さっさと城島に引導さえ渡していれば、監督就任2ヶ月ちょっとで25勝47敗というような酷い成績にならず、チームはもう少しマシな成績になっていたことだろうし、ヘルナンデスも本来の実力を発揮して月間最優秀投手くらいは1年早く受賞できていたかもしれない。
だが、マクラーレンは、絶不調の投手陣の諸悪の根源が城島であることに気がついて、城島を切ろうとした瞬間、自分のクビのほうをすっ飛ばされてしまった。決断が遅い、判断力がないといえばそれまでだが、チームの内部事情の複雑すぎるマリナーズにあって、それは無理な相談というもの。監督としての手腕はどうであれ、正しいことを実行しようとしただけでも勇気がある。
その勇気を買ったのが、リグルマン、というわけだ。

2008年マクラーレン辞任前後の時系列的経緯
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:時系列にそって「城島問題」を読む。

2008年6月17日
2008年6月17日、マクラーレンはクレメントへの正捕手変更を公言した。

2008年6月19日、監督マクラーレン、突然の解任。

2008年6月19日、「マクラーレン解任の本当の理由はなにか?」ベイカーは誰もが抱く疑問を胸中に隠しフロントを取材した。

2008年6月19日、地元メディアは一斉に「監督解任の不自然さ」に異議を突きつける。

マクラーレンがクビになったことについて、GMバベシとの連帯責任のように思っている人がいるが、それはちょっと違う。
バベシをクビにしたことについては地元メディアは何も騒がなかったし、むしろ手を叩いて喜んたものだが、マクラーレン辞任については、一時ではあるが、地元メディアは「なぜマクラーレンを辞任させるのか」といくつか記事にした時期があった。


これでリグルマンも、マクラーレンも、「コネで出場機会を確保するような、歪んだプレーヤーのいない、本来の実力社会のメジャー」でノビノビとベースボールできるというものだ。もちろん、ナショナルズの成績が芳しくなければ2人してクビになるわけだが、それはそれで当然のこと。それがメジャーというものだ。
まぁ、とにもかくにも、よかったよかった。めでたし。

ナショナルズは、先日も書いたように、若い三塁手で、注目の「1983年世代」のライアン・ジマーマンというスターがいて、今年シルバースラッガー賞とゴールドグラブを同時に初受賞。そして、ドラフト1位の豪腕ストラスバーグを抱え、さらに監督リグルマン、ベンチコーチにマクラーレンと、これはなんだかますますカオス的展開になってきた。FAマーケットでも「買い手宣言」している。(Nats in market for big-name pitching | nationals.com: News
このチームに来シーズン何が起こるのか、興味深い。

2009年11月11日、ナ・リーグのゴールドグラブ発表。ア・リーグ同様、2人がFielding Bible賞と同時受賞。結局、センター以外を守る外野手でゴールドグラブに選ばれたのは、イチロー、ただひとり。

2009年11月12日、速報イチロー、3度目のシルバースラッガー賞受賞! 注目のアーロン・ヒル、ライアン・ジマーマンが初受賞。

2009年11月12日、2009年の攻守あらゆるポジションと賞を席捲し、これからのメジャーを担う「1983年世代」。






damejima at 09:45

September 17, 2009

ダンナの給料日に、給料全部を使い果たして豪勢な夕食を作ってしまい、翌日からはカップ麺を食わせる、なんのヤリクリ能力もない、ガキみたいな主婦。しかも、その豪華なはずの夕食も「塩加減」を間違えていて、食えたものじゃない。

そんな「ヤリクリ」の下手な主婦のダンナだったら、たまったものじゃないが、シアトルの監督のワカマツは、そういう「ガキ主婦」だからしょうがない。



9月15日のホワイトソックス戦後のインタビューは、なにげないセリフではあったが、ハッキリとわかったことは「この新人監督は、ただの新米主婦に過ぎないこと」がよくわかった、ということ。
この監督、正確に先を読み、ヤリクリ上で諦めるしかない部分はスッパリ諦め、使うべき場面では人材を的確に使って、現状戦力を有効に使いきれる手腕など、まったくない。
ただの、慌てモノ。決断力もない割りに、言い訳が多いし、贅沢なことを言う。

この監督では勝率はけして上り詰めることはない。4勝3敗だの、4勝5敗だのを永遠に続けるのが精一杯だろう。

インタビューでは、自分のミスは認めず「7回をまかせられる投手が手元にいないから負けた」と言わんばかりだが、「タラレバ」で監督業は務まらないし、パーツが足りないから補充してくれとか「泣き言」を言えるのは、監督自身がヤリクリの手腕を示してからの話だ。

料理の下手な主婦にフカヒレやフォアグラは全く必要ない。白菜とキャベツでうまい料理を作れるようになってからの話だ。


Mariners Blog | Mariners' loss to White Sox takes a toll | Seattle Times Newspaper

"This game was a lot about the bullpen, obviously,”Mariners manager Don Wakamatsu said. "You win games by getting your closer in the ballgame."
マリナーズの監督ワカマツは「明らかにこのゲームは、ブルペンには荷が重かった。勝利はクローザーを投入してこそ得られる」と言った。

Noting that Aardsma has pitched just once in the last 10 days, he added, "We have to find the guy that's going to step up and give us a solid seventh."
アーズマがこの10日間たった一度しか投げていないことに触れ、ワカマツはこう付け加えた。「ステップアップして、安定した7回を生み出してくれる投手を、我々は見つけなければならない。」


何を言っているのだろう、このアホ。(こんな言い訳話を、これっぽっちも批判しない地元メディアも、まったく機能もしてないとしかいいようがない)
まず、継投をおかしくしたのは、ワカマツ自身の決めた「先発スネルの早すぎる降板」だ。

ワカマツは、クレメントとセデーニョを安売りして獲ってきた虚弱投手スネルを、たったの84球(6イニング)で降板させている。
この過保護投手、シアトルに来てから、一度も7イニング投げたことがない。甘やかすのも、いい加減にしろといいたい。スネルは100球投げられないのではない。実際、8失点した8月11日のヤンキース戦(捕手城島)でさえ109球投げ、直近9月9日のLAA戦でも負けたが、100球投げている。

というのに、ワカマツは1点差のシチュエーションで過保護のコネ捕手同様の「過保護投手」スネルを、84球で降板させてしまったことで、7回、8回、9回と、3イニングもの間、最少得点差をコネ捕手城島マスクで守りきらなければ勝てない「選択」をした。

こんな選択、そもそもありえない。
リスクを抱えすぎ、という程度ではない。
まず成功しない。ただの「自殺行為」だ。
(関係ないが最近ホームの観客が激減した理由の大半は、この「自殺行為」の多さにあるとみている。トレード、采配、城島、選手起用。観衆は馬鹿じゃない。)

まず基本的に「CERA5点のコネ捕手城島マスクのゲームで、1点差をゲーム終盤の3イニング守りきるという選択」それ自体が、「チームの自殺行為」なのはわかりきっている。

ゲーム終盤にロウを投入しようが、アーズマを投入しようが、この「コネ捕手城島リスク」はついてまわる。ついこの間のヘルナンデス登板試合で、キャッチャーを城島に代えてサヨナラ負けしたのを、ワカマツはもう忘れたのか。


「1点差を3イニング絶対に守る選択」が可能になるのは
「キャッチャーが城島ではない」
「ホワイト、ロウ、アーズマの3人がブルペンにいるか、または、ロウが2イニングを投げられる疲労度にある」
「彼らの調子が悪くなく、イニングをまかせきれる」

という特殊な場合のみだ。

おまけに、こんな「贅沢な料理法」は、5人のローテで毎試合使えるわけじゃない。日本のプロ野球阪神のJFKシステムとは違う。

そもそも不完全な継投であっても競った勝ちゲームをモノにできる手腕が監督になければ、勝率を大きく上向かせることなど、できるわけがない。


ワカマツは7回にケリーを投入した。
コネ捕手城島マスクのゲームにケリー投入で無駄にリスクを犯し、さらに、よせばいいのにロウを無駄使いしてまで失敗したのは、「城島問題」の認識の甘いワカマツ自身のミスであり、ワカマツの責任だ。

もしケリーが7回を抑えていたら、ロウ、アーズマと投入して、試合を終わらせられるとでも思ったのだろう。だが、そのケリーが抑えられなかったから、7回をきちんと抑えられる投手がいれば勝てた、と言い訳したわけだ。

だが、そもそもケリー投入にはリスクがあり、そのリスク回避の方法もあったにもかかわらず、その両方をケアせずギャンブルして負けたのは、ワカマツのミスだ。

復帰後のケリーが、理由はわからないが、復帰前のケリー自身や、好調時のホワイトほど、安心できる投手ではなくなったことは、誰でもわかっている。そのケリーを1点差ゲームの終盤で投入する、ということは、今の時点では「リスクを覚悟する」という意味にしかならない。

また最近のゲームを点検すればわかるが、ロウはこのところよく2イニング投げさせられている。スネル先発の1点差ゲームをどうしても勝ちたいのであれば、7回アタマからロウという選択もあったわけだが、ワカマツはあえてそうはしなかった。

また7回にケリーをロウに代えるタイミング自体、おかしい。
ランナー1,2塁のピンチだったが、ケリーが三振をとって1死にしてから交代させている。三振をとれたケリーを続投させてもいいわけだが、ワカマツは急に肩を作ったロウを登板させ、結果、打たれている。


ダメ主婦が、調理法を知りもしない食材をドカスカ鍋に放り込んで、意味のわからないまま煮込んでいるのと、まるで同じ。コネ捕手城島マスクの1点差ゲームが、こんな「タラレバ」で勝てると思っているのか。

この監督、結局「城島問題」を本当に甘く見たままシーズンを過ごし、ミスを犯し続けている。


ホワイトソックス第一戦では、結果的にロウまで無駄使いしてしまい、ロウがこのあとのローテで投げられるゲーム数を限定してしまった。さらには7回に3点とられて負け試合になっているのにもかかわらず、メッセンジャー、オルソン、バティスタと、3人も投手を使ってしまい、これからのゲームで使うセットアッパーがいなくなってしまうような無駄なことをする。

馬鹿としかいいようがない。


プレイオフ進出の可能性など全くないのがわかりきっているのに、セプテンバーコールアップで上げてきた選手(正確にいうと、マイナーにも人材が枯渇しているにしても)が、オルソンだの、バルガスだの、もうメジャーで結果のでてしまった「終わった投手」ばかりで、可能性のある若手を試しもしないクセに、「7回を抑えられる中継ぎが欲しい」?(失笑)笑わせてくれる。

コネ捕手とワカマツはキャベツの千切りでもして料理の練習でもしておけ。話はそれからだ。






damejima at 09:39

September 15, 2009

前回の記事を読んでいない人もいるだろうし、まずデータをその記事からいくつか転載しておく。
問題にしたのはホーム/セーフコでの「平日、それも月曜から木曜の、1日あたりの観客数が、8月に異常に激減した」こと。まずは下の数字を見て、この「異常さ」を頭に入れておくといい。(元データはMLB公式およびBaseball Reference。以下、特に注釈を加えず『数字』という場合、この『平日月曜から木曜の、1日あたりの観客数』をさす。)
2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)

4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377
6月 21,370 (前月比 +3,563
7月 26,102 (前月比 +4,732
8月 20,231 (前月比 −5,871

平日月曜から木曜の観客動員に限った理由はもちろん、「週末でない平日でもスタジアムに足を運んでくれるようなコアな観客層が、2009年夏以降のシアトルの野球にどういう反応をしているか?」を見るため。
数字から8月になって、コア層の観客たちがバッタリとスタジアムに来なくなったという異常事態がよくわかる。

次の数字は、この数シーズンの7月から8月にかけてのデータ。8月というのに観客が激減するというのが、いかに異常な事態か、見ておくべき。

2006年7月 30,120
2006年8月 32,104

2007年7月 26,861
2007年8月 40,786

2008年7月 23,464
2008年8月 26,123

2009年7月 26,102
2009年8月 20,231

2009年8月の観客動員の詳細
第3週ホワイトソックス戦 21,049、19,385、24,427
第5週オークランド戦   21,056、17,661、18,695
第6週ロイヤルズ戦    19,345

参考:
2009年9月のLAA3連戦の観客動員
18,959 先発フレンチ
18,542 先発フィスター
22,130 先発ヘルナンデス 相手先発カズミア

2009年8月に例外的に24,427人を集めたWソックス第3戦は、ヘルナンデスと、ホワイトソックスの完全試合男バーリーとのマッチアップ。
2009年9月のLAA3連戦は、2試合は観客が1万8千しか入らなかったが、第3戦のヘルナンデス、カズミアのマッチアップは22,130人はいった。
過去の数字を見ても、首位のLAA戦だから観客が増える、という現象はほとんどない。だから、集客ファクターになったのは「ヘルナンデスと有名投手のマッチアップ」だ。


これらの単純な数字の羅列からでさえ、コア層の観客の関心事には、「序列のある集客ファクターがある」こと、そして観客がより多くスタジアムに集まるのは、「集客ファクターが、単一ではなく、複数重なった場合」であることは子供でもわかる。

では、その「集客ファクター」の序列はどうなっているだろう。


仮にだが、シアトルのコア層がスタジアムに来る動機づけになる「関心」の優先順位を次のようにつけておいてみる。(どの球団でもア・リーグ人気球団(NYYやBOS)との対戦は動員が増えるはずだから除外しておく)

1 チームのプレイオフ進出の可能性
2 ヘルナンデスと対戦チームの有力投手のマッチアップ 
3 ヘルナンデス登板、LAA(同地区上位球団)との対戦
4 その他のゲーム

仮説の検証 1
「2009年の8月の観客激減」は、「チームのプレイオフ進出が事実上なくなったことが大きな原因」かどうか

チームにプレイオフ進出の可能性があった2007年には、7月から8月にかけて観客の大幅な増加がみられたことから、「プレイオフ進出の可能性」が観客の高い関心事のひとつなのはたしかだ。
しかし、プレイオフもへったくれもなかったシーズン100敗の2008年ですら、7月から8月にかけては観客数は増えている。8月という月は、たとえチームが最下位だろうと、プレイオフ進出の可能性が皆無だろうが、観客は増えるものなのだ。
それが2009年に限っては大幅に減少した、そこが問題なのだ。

これらのことから、2009年8月の異常な観客減は、「プレイオフ進出の可能性がほぼ無くなったこと」だけでは、説明できない。

そもそも、月曜日から木曜日にかけてスタジアムに来てくれるようなコアな観客がありがたいのは、プレイオフ進出が無くなろうが、なんだろうが、応援してくれるところに大きな価値がある。
そして、この記事の最も大きな関心は、そうした、「プレイオフ進出の可能性が無くても球場に来て応援してくれていた忍耐づよい観客ですら、2009年8月のシアトルには愛想をつかした」という点にある。
「プレイオフ進出」はこの話にあまり関係がない。

仮説の検証 2
「観客動員」と「ヘルナンデス」の関連性からわかること

「ホームのヘルナンデス登板ゲーム」というのは、ホームのシアトルが勝つ確立が最も高いゲームだから、ホームチームが勝つのを見たい観客が集まるのは自然なことだ、と思うかもしれない。
だが、4月以降をずっと追いかけてみても、平日のゲームでヘルナンデスが投げて、観客が18,000しかはいらなかったゲームもちらほらある。
ヘルナンデス登板ゲームだけが特別で、他の先発投手と比べて観客がより多く集められるとはいえないのである。数字でいうと、ヘルナンデスが投げるというファクターのみでは、2万人すら越えられないことが往々にある
便宜的に、18,000人の、ほぼ固定ともいえる観客動員数、つまり「チームの順位と関係なく、誰が先発でも関係なく、とにかくスタジアムに来る客」を「1次ベース客」と呼んでみる。
ヘルナンデスが人気投手なのは間違いない。だが、「ヘルナンデス」という集客ファクターだけで呼べるのは、「1次ベース客」までである。


仮説の検証 3
「観客動員」と「投手のマッチアップ」の関連性からわかること

観客が2万人を越えるのは、いくつか例をあげておいたが、ヘルナンデスとバーリー、ヘルナンデスとカズミア、という風に、エース、ヘルナンデスと、相手チームの有名投手の投げあいというケースだ。
この「先発投手やカードによっては、スタジアムに来てくれる客」を「2次ベース客」と呼んでみることにする。


シアトルの場合、コアな観客層の「2次ベース客」は、ホームチームが勝つとか、ヘルナンデス登板とかだけを楽しみに、のんべんだらりと球場に来てくれるわけではない。
むしろ「2次ベース客」が望むゲームは、「熱くなるカード」「いいゲーム」だ。

これは同じ野球ファンとして、気持ちはよくわかる。彼らは、せっかくスタジアムに行くなら「いい試合」が見たいと望んでいるのである。
ただ、この「2次ベース客」、2009までのシーズンでは「1次ベース客」とそれほど行動様式に差異があったわけではないように思える。2009年までは「2次ベース客」も、8月になれば自然とスタジアムに足を運んでくれていたのではないか。


仮説の検証 4
2009年8月に、シアトルは「2次ベース客」を大量に失った

「2次ベース客」にとって、「プレイオフ進出」というファクターは「セーフコで野球を見て熱くなれる」大きな要因のひとつではあるが、それがスタジアムに足を運ぶ動機の全てか、というと、そうではない。

かつて「2次ベース客」は、たとえチームは最下位でも、「1次ベース客」と同程度ではないにしても、かなりの数がスタジアムに来てくれていた。
2009シーズンは彼らのパフォーマンスが多少変化したが、夏までの時点では、いいゲームになりそうな投手マッチアップや対戦カードなら、たくさんの「2次ベース客」がスタジアムに来てくれていた。

ところが、2009年の7月から8月にかけてシアトルは「プレイオフ進出だけが理由ではない、何かほかの理由を含めた大きなチームマネジメント上のミス」を犯して、「『2次ベース客』を大量に失った」、そう考えると、矛盾だらけの仮説1と仮説2を多少は包含して考えていくことが可能になる。

そして、パーク・ファクターとしても「投手」が重要な位置を占めるセーフコの「2次ベース客」にとって、「投手」というのはスタジアムで見るゲームをチョイスする上で、たいへん大事なファクターであるのは間違いない、と考える。






damejima at 11:36

September 09, 2009

自分の球を受けるパートナーをロブ・ジョンソンに指名することで、2009年にようやく厄病神から逃れることができ、サイ・ヤング賞を狙える「本来の彼の実力の位置」にまで昇ってこれた先発ヘルナンデスだが、またしても彼のもとに疫病神が再来した。

ダメ監督ワカマツは、まるで意味のない9回表の代打攻勢から、9回裏にキャッチャーをコネ捕手城島に代えてしまい、9回裏はアップアップ。

そして延長10回裏には、このシーズンオフにはクビになってチームに存在するはずのないバティスタをわざわざ登板させ「予定どおりのサヨナラ負け」。

バティスター城島、このクズ・バッテリーで、この3年間、どれだけ、何ゲーム負け続けてきたと思っているんだ。


バティスタの被打率その他
ロブ・ジョンソン 被打率.241
          OBP.353 SLG.333 OPS.686 HR1
城島       被打率.310
          OBP.413 SLG.492 OPS.905 HR6
Miguel Batista 2009 Pitching Splits - Baseball-Reference.com



ヘルナンデスにしてみれば(そしてファンも同じ気持ちだが)、「疫病神」とはもう関わりたくない、そういう気分だろうが、9回表の逃げ切りのチャンスに、グティエレスと並んで今年の最大の収穫の一部であるジョシュ・ウィルソンやロブ・ジョンソンに変えて、打てもしないグリフィーや、ついこの間メジャーに上げてきたばかりのカープを代打に出してチャンスを潰すのだから、ワカマツは本当にどうかしている。

いまAAA首位のタコマからわざわざ上げてきた若いカープの漫然とした、なんの目的も感じられない起用ぶりを見てもわかるとおり、このチームは、あいもかわらず、「いまだに」ワイルドカードを狙っている「つもり」でいるのか、それとも9月を若手を試して来期に備えて過ごすのか、そんなことすら内外にもまったく表現することもせず、ただただ漫然と、「その日暮らしのゲーム」をこなしている。
セプテンバー・コールアップと、この9月のゲームをどこまで無駄にするつもりか。


馬鹿か。ワカマツ。
コネ捕手は早く日本に帰れ。

Seattle vs. LA Angels - September 8, 2009 | MLB.com: Gameday


このところ、シアトルが最初の監督歴というド素人さんのワカマツも、代打を出すことは手法として覚えだしたようで、彼のこのところの「マイ・ブーム」のようだが、そんな場当たり的な手法が成功することなど、オールスター後ほとんど見たことがない。数字の裏づけもなにもない。そんなものは野球の戦略でもなんでもなく、ただの「ワカマツの思いつき」だ。
ワイルドカードに出る資格も能力も、決断力も何もないダメ監督だということはもうわかったから別にいいが、今日のゲームはまるで「バベジ時代」「シーズン100敗時代」「コネ捕手城島正捕手時代」の野球の再現フィルムのようなゲームだ。


今日のゲームでは2−2の同点にぎりぎり追いついた9回に、1死1,2塁のシチュエーション。
ここでワカマツのやったことといえば、一時打撃のよかった得点圏打率.269ジョシュ・ウェルソンに、打率.218、得点圏打率が.195しかないグリフィーを代打に出すこと。

予想どおり、三振


さらには、ワイルドピッチでの2死2、3塁。

この場面で、ワカマツのやったのは、得点圏打率.281のロブ・ジョンソンに、得点圏打率ゼロ割、ランナーズ・オン打率も.143しかない、9月にメジャーに上がったばかりの新人カープを代打に出すこと。

案の定、ピッチャー・ゴロ。



何がしたいのか。


ワカマツは「信頼」だの「チームのため」だの、そういう言葉をやたらと使いたがるが、選手を最後まで信頼して使いきれていないのは、ほかの誰でもない、アンタだ。ワカマツ。

各バッターの得点権打率
ジョシュ・ウィルソン .269 26打数7安打8打点
グリフィー      .195 82打数16安打26打点
ロブ・ジョンソン   .281 57打数16安打21打点
カープ        .000 3打数0安打0打点


去年までズレンシックのいたミルウォーキーに在籍していた、打撃の全くダメなビル・ホールをどれだけかわいがっているのかなにか知らないが、移籍後の打率が.208しかないビル・ホールをしきりにゲームに出したがる。また、クレメントの安売りで獲った、ジョシュ・ウィルソンに比べて打てるわけでもなく、今日の9回裏には致命傷になりかねないスローイング・エラーまで犯したジャック・ウィルソンも、やたらとゲームに使いたがる。

これらの出来損ない、いつまで使うつもりなのか。


なのに、一時打撃がかなり調子がよかったジョシュ・ウィルソンをスタメンから下げてしまい、たまにスタメンに使う程度にしてしまい、うっかりするとチームで最も好調だったジョシュ・ウィルソンの打撃はすっかり「冷めたスープ」のようになってしまった。
そのジョシュ・ウィルソンに出した代打というのが、打率.217しかないグリフィーだから、ワカマツの才能の無さにはほとほと呆れ返る。

どこのチームに「打率2割の打者」を代打で送り出すチームがある。

まぁ、まだ、グリフィーなら前半戦のような「マグレ」もあるかもしれない。
だが、得点圏打率が2割8分あって、ここぞというときに強いバッターなのがわかっているロブ・ジョンソンに、得点圏では一度もヒットを打ったことがなく、ランナーのいる打席での打率も2割ないカープを代打、ときた。

馬鹿も、ほどほどにしろ。




そして
9回裏以降、ワカマツはキャッチャーをコネ捕手城島にかえた。


結果はローテをチームに破滅的にいじってもらい、出場機会を強引に増やしてもらったコネ捕手城島のサヨナラ負けだ。


この「ゲーム終盤にキャッチャーを変える」という馬鹿げた手法で、2008年9月にどれだけ負け数を増やし、シーズン100敗につながったか、ワカマツは記録をなにも見ていないか、分析能力が無いか、どちらかだろう。

結局、このダメ監督は「城島問題」を含め、このチームの問題がどこにあるかを理解することもなく、漫然と戦い続けている。
おそらく地元メディアも、日本のメディアやファンも含め、2位という結果を誤解したまま終わって翌年にシーズン100敗した2007シーズン同様に、今シーズンの結果を、監督の能力、またコネ捕手城島の「5月」「7月」の2度にわたって犯した犯罪的ともいえる大失態を、大きな誤解をしたまま終わることだろう。


ついにはヘルナンデス登板ゲームにまで手を出したコネ捕手城島。シアトルというチームの馬鹿さ加減、そして
コネ捕手城島の、果てしないまでの強欲さ、貧乏神ぶりを
このゲームに見た。







damejima at 17:33

August 27, 2009

トレードでいじくりたおした挙句、できたのは、
むやみに振り回すだけでマグレのホームランでしか点のとれない打線やら、オーナー利権に守られたクソみたいな高給取りのコネ捕手やら。

バベジ時代そのまま。その、まん、ま。
なんのかわりばえもしない。

契約の利権で守られた選手。物事の本質の見えてない、馬鹿な御用聞きの地元メディア、日本の解説者。
5月の大敗と、7月の裏ローテでの大敗続きに大きな責任のあるコネ選手が、涼しい顔して、秋にはスタメンに戻して、チーム解体中の地区最下位チームに連勝したらお祭り騒ぎで持ち上げる。

だからなんだ。
馬鹿なのか、おまえら。


不良債権のセクソンがグリフィーとスウィニー(あるいはグリフィーとブラニヤン)に、同じく不良債権のウィーバー兄がシルバに。ベルトレの仕事は、攻撃はブラニヤン、守備はハナハンに2分割。ベタンコートの役割は、2人のウィルソンに2分割、ウオッシュバーンの仕事はフレンチとスネルに2分割。ブルームクイストやミゲル・カイロは、ランガーハンズとビル・ホールに、アダム・ジョーンズがフランクリン・グティエレスになって、そして、地方公務員かド田舎の役場の職員みたいな城島だけはたいした処分もされず、無神経に居座って(仕事だけは、正捕手が本来ひとりでこなす分の仕事を、ロブ・ジョンソンにシーズンの大半かたがわりさせておいて、城島は楽をして美味しいところどり。結局2分割)、結局この大根役者だらけの劇団の演じる中身は、「見た目の人数」が増えただけで、仕組みも役割もなにも、まったく、すこしも、どこも、変わってない。

いろいろなポジションでダブっている選手が余りまくっているが、それは偶然じゃない。「あらゆるポジションについて、ひとりの選手でできる仕事量(例えば攻撃と守備)を、2つ(攻撃的な選手と守備的な選手)に分割して、大勢でシェアして、あらゆるパズルピースを2個ずつ揃えた」のだ、選手が余るに決まっている。
グリフィーとスウィニー、2人のウィルソン、ソーンダースとランガーハンズ、城島とロブ・ジョンソン、マイナー落ちの元先発投手たち。DH、内野、外野、投手、捕手。どこもかしこも、あらゆるポジションがブヨブヨと太って、無駄な脂肪(無駄な選手数とペイロール)がついている。
こんな、あらゆるポジションのプレーヤーがダブっている選手余りの状態でセプテンバー・コールアップを迎えても、若手など、使える余地ができるわけがない。

こんな馬鹿馬鹿しい「ワークシェアリングじみた野球」、思いつけるのは、野球知らずの、よほどスポーツをわかってないビジネスマンしか、ありえない。ベースボールはスポーツであることすら、この球団では通用しない。

こんなのを「競争」とはいわないし、まして、ごく普通の球団にある正選手とバックアッパーの健全な関係ではない。同じ仕事ぶりなら安いほうを使う、という、ジェネリック医薬品のようなシンプルな発想もない。
大勢で馴れ合って、仕事をシェアしても、結局は高額サラリーの選手側がぬるま湯につかるだけだ。ツールをひとつしか持たない選手のただの寄せ集めで、チームマネジメントには合理性も大胆さもなく、ドラマもへったくれもない。
あるのは、安っぽく、みみっちい経営者感覚だけだ。

クレメントが味わった、あの語るのも苦々しい秋口の不幸は、ロブ・ジョンソンがそのまま味わうことになるだろう。悲しいことだ。

せいぜい勝率5割。
永遠にポストシーズンなんて訪れっこない。

何度も書いたが、
ノーラン・ライアン率いるテキサスが攻守のバランスのとれた、素晴らしいチーム改革に成功をおさめたことで、「LAAだけをおっかけていれば優勝は無理でも、ワイルドカードくらいはみえる」と考える「なんとも安易すぎる、田舎じみた楽観主義の時代」は、とっくに終わったことに、誰も気づかない。


なんでこんなくだらないチームにイチローがいるのか。
あれほどの、100年に1人、不世出の大天才が、なぜこんな不合理きわまりない、やることなすことメジャーらしくないチームを、よく我慢できるものだ。
不思議でならない。

今年つくる予定の記録に一区切りついたら
彼には移籍をあらためて考えてもらいたい。真剣に。

こんなダメチーム、彼にはふさわしくない。






damejima at 04:23

August 25, 2009

いまシアトルで好調な先発投手といえば、サイ・ヤング賞を狙ってはいるが多少不調の続くヘルナンデスよりもむしろ、フィスターローランドスミスの名前をあげるシアトルファンも多いかもしれない。

だが彼ら2人はトレードで得たわけではなく、タコマ生え抜きの投手たちだ。そんな当たり前のことを誰も彼も忘れて、2009年シーズンに絶望してモノを語っている。
それが気にくわないし、馬鹿だなと思う。



シアトルのマイナー出身の彼らが「使える」ならば、だ。
ウオッシュバーンをトレードしてまで、投手陣を根こそぎいじる必要など、まるでなかった、ということだ。

無駄なトレードごっこなどせず、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード、フィスター、ローランドスミス。この5人でもどうにか戦えたかもしれないのだ。(もちろんベダードの故障については、フォローの必要が後から生じただろう。)



だが、「城島の負け確定の裏ローテ」といわれた7月には、オルソン・バルガスあたりのローテ4番手5番手の投手と、城島のバッテリーのカードが、いくらチームの貯金を食いつぶし続けようとも、フィスターのようなシアトル生え抜きの若手投手たちに表舞台に出てくるチャンスは与えられなかった。

なぜか。
もちろん彼らのマイナーでの先発投手としての調整に多少時間がかかったこともあるだろうが、それよりなにより、「城島問題」の存在と「城島問題」を甘くみたシアトルというチーム、そしてこのチームに昔から特有の「若手をきちんと試そうとしない体質」に原因の大半がある。
この2009年7月の選手マネジメントの「大失態」は、今年のワイルドカード争い脱落と、ウオッシュバーンの無駄なトレードに対し、大きな責任がある。




7月にロブ・ジョンソン先発ゲームがいったいいくつ勝ったか。おわかりだろうか?
11勝3敗で、8つもの貯金をしている。

ならば、その7月にチームの貯金は2ケタになったか?
いやいや。そんなことにはならなかった。

なぜか。

城島の先発ゲームで、この2009年7月に3勝8敗と、5月の城島同様に大きく負け越して、ロブ・ジョンソンの先発ゲームの貯金のほとんどを食いつぶし続けたからだ。酷いことをするものだ。
あやうく2度目の5月度月間20敗になりかけた今年5月の正捕手城島の大失態はひどく人目についたが、この「7月の控え捕手城島の大失態」はあまり目につかなかった。
なぜなら、チームがウオッシュバーンの好調さやロブ・ジョンソン先発ゲームの勝ち星の多さによって支えられ続けていたため、城島の大失態と連敗ぶりが目立たなかった、ただそれだけである。

10をこえていたはずのチームの貯金は、裏ローテの城島の先発ゲームが、あたかもキャベツの葉に群がる害虫のように食いつぶした。


それほどまでしてシアトルが「裏ローテの投手・捕手のマッチングの固定」にこだわり抜かなければならなかった理由など、「先発ビッグスリーに嫌われぬいたことが判明した城島を、5試合のうち2試合キャッチャーとしてゲームに先発させ続けることに、なんとか口実を与えるため」、それ以外、ブログ主は何も思いつかない。



このワイルドカード争いに重要だった7月にシアトルがやったこと、といえば、「ローテ投手を5人のうち3人はロブ・ジョンソン、2人は城島に配分」などという、「大馬鹿すぎる2人捕手制」だ。

こんな意味不明のシステムがどこにある。

きっちりとロブ・ジョンソンを正捕手に腰をすえさせる一方で、うだつの上がらないことがわかっているオルソンや、バルガスにこだらわってばかりいるのではなく、「自前の」マイナーの投手をいろいろと試していれば、「ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード、フィスター、ローランドスミス」という組み合わせ(または故障がちのベダードのところに嵌める投手だけの獲得程度のトレード)に、そう時間をかけずに辿り着けていたかもしれないのである。
城島を先発させるために、先発のビッグ・スリー以外の負けてばかりいる4番手5番手投手をわざと固定し続けて、いかにも「城島と相性のいい投手もいるんですよ」みたいなフリをさせておく必要があったのかもしれないが、そんな不合理なやり方は野球でもなんでもない。
そんなことで眠っている人材を発掘できるわけがない。




2009年夏、シアトルのローテは、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードとロブ・ジョンソンの組み合わせでなんの問題もなかった。
問題があったのは「4番手、5番手のローテ投手と、城島先発時の勝率の低さ」だった。そんなこと、わかりきっている。
わかりきっているのに、手をこまねいて城島と裏ローテが負け続けるのを放置したことで、マイナー投手の発掘が後手に回った。

城島など、バッティングの調整とでも名目をつけて無理にでもマイナー送りにするか、強制DLか、ベンチに座らせておくかしつつ、フィスターなり、ローランドスミスなり、ほかの誰でも、どんどん試せばよかったのだ。
ウオッシュバーンのトレードを急ぐ必要などなく、うまくいっていたビッグスリーを無理に解体してまでローテ投手の陣容をいじる必要もなかった。チーム勝率も、ビッグ・スリーの勝ち星をむざむざ城島に食いつぶさせておくこともなく、チームもワイルドカード争いに残れていた可能性がある。もちろんクレメントのトレードも必要ない。


自前のマイナーの投手のテストもきちんとやらずに、4番手5番手の投手の獲得を名目にウオッシュバーンやクレメントをトレードしてまでして、結果的にローテ投手の大半が入れ替わってしまうほど、いじくり倒して、キャッチャーとのコミュニケーションやマッチングもめちゃくちゃにし、ローテ投手全体のレベルも大きく低下させ、ワイルドカード争いからの脱落を招いたのは、明らかに、「城島問題」の存在を甘く見たチーム・マネジメント側の「大失態」にほかならない。






damejima at 07:00

August 19, 2009

パッジのテキサスへのトレードの直接の目的は、サルタラマキアに発見されたThoracic Outlet Syndromeによるもの。
Thoracic Outlet Syndromeとは、日本語でいうと、胸郭出口症候群。腕に行く神経や血管が胸の出口の所で、圧迫されて起こる一連の病気だそうで、交通事故で首に傷害を受けた人、特定の姿勢で長時間コンピューターを使う人に多くみられ、水泳、バレ−ボ−ル、ウェイトリフティングのように腕を頭上によく挙げるスポーツをする人にもリスクがあるという。
第72回 胸郭出口症候群(Thoracic Outlet Syndrome = TOS) - usjapanmed.com

サルタラマキアがDL入りしたことで、テキサスは控え捕手のティーガーデンを正捕手にするとかという選択をせず、イヴァン・ロドリゲスを獲ってきて、第3のキャッチャーのケビン・リチャードソンをDFAにした。

パッジも昔のようなスラッガーとしてのパッジではないし、そうそう昔のような活躍ができるわけでもないことは、テキサスの関係者だって、わかって獲得しているだろう。それでも、少なくとも、パッジ加入でますますテキサスのゲーム運びに「安定感」が増してしまうことにはなる。
つまりテキサスは、別にパッジのバッティングに大きな期待などしなくても、「十分勝てる体勢」に常にあるという「余裕」ぶりにあるということ。その余裕の存在が大きい。
Pudge rejoins Rangers for chance to win | texasrangers.com: News


防御率1位のシアトルはむしろ不安定なチーム
現在、ア・リーグのチーム防御率1位は依然としてシアトルだが、実は、この数字にはもう、あまり意味はなくなってしまった。この数字に意味をなくさせた原因はいろいろあるが、最大の理由は、「シアトルのチームマネジメントが7月末以降ブレまくってしまい、今シーズンに何を期待しているのか、見失っている」ことにある。
チーム防御率2位をキープしていたホワイトソックスに今日テキサスが追いついて、テキサスが2位タイに浮上しているが、実際に「堅い試合運び」をきちんと毎試合できているのは、実はテキサスのほうで、シアトルではない。
それが証拠に、チーム防御率がいくらよくても、シアトルの「試合運び」は、いつもいつも不安定で、いつまでたっても、選手をむやみに入れ替えても、打順をいくらいれかえても安定しない。
誰がいまのGMを褒めて媚びへつらおうと、そんなこと知らない。チームが安定した戦いをできない現状は、あきらかにGMや監督のブレや優柔不断さに責任がある。


ア・リーグ最少失点チームは
シアトルではなく、テキサス

シアトルとテキサスの得失点にかかわる数字を比較してみる。
被打率はシアトルのほうがいい(シアトル.247 テキサス.258)のに、失点数は、見た目にはほんのわずかな差だが、テキサスのほうが少ない。(シアトル520 テキサス507)。テキサスの失点507は、実は、ア・リーグでナンバーワンなのだ。
テキサスほど失点しないチームは、ア・リーグではほかにない、ということに一応なっている。

「テキサスの失点はア・リーグで最も少ない」ことがわかった上で、さらによく見てみると面白いのは、自責点はシアトルのほうが少ない(シアトル467 テキサス479)ことだ。つまり、投手(というかバッテリー)の責任の失点はシアトルのほうが少ないわけだ。

両チームの失点差が13、自責点の差がほんの12点だから、たいした差ではない、と思われるかもしれない。
だが、ためしに「失点から自責点を引いてみる」、つまり「投手の自責点でない失点」を求めてみると、シアトルが53もあるのに対して、テキサスは28しかなく、その差は倍くらいになる。
いま約120ゲームを経過したところだから、シアトルでは、投手に責任の無い失点が2試合に1点ずつあるのに対して、テキサスでは4試合に1点くらいしかない、ということになる。
そして得点の少ないシアトルについてだけいうなら、この「投手の自責点ではない失点の重さ」は、非常に重い意味がある


「得点<失点」のシアトル、「得点>失点」のテキサス
こんどは両チームの得点数を見てみる。
シアトル470に対し、テキサスは564もある。1試合あたりに直すと、シアトル3.98、テキサス4,82。およそ1点違う。
一方で、1試合あたりの失点は、シアトル4.40、テキサス4.33で、それほど違わない。
つまり、シアトルは毎試合約4得点して、エラーによる失点も含めて、4.40失点している、つまり「得点<失点」である。それに対してテキサスは、4.82得点して、エラーによる失点も含めて、4.33失点する。つまり「得点>失点」なのである。
別の視点で言うと、シアトルでは「エラーをしていては勝てないのに、エラーが多い」が、テキサスでは「エラーがあっても勝てるが、エラーによる失点は少ない」のである


ミスが多く、ひとつのエラーが致命傷のシアトル
ミスが少なく、ミスがあっても勝てるテキサス

シアトルで「失点ー自責点」が、53もあるとさっき書いたが、これを1試合あたりに直すと面白いことがわかる。現在118試合を消化したシアトルで、投手の自責点以外の失点は、1試合あたり、53÷118=0.45点ある。
どうだろう。毎試合4点得点して、4.40点失点するシアトルのゲーム展開にとって、この「投手の責任ではない失点」が毎試合0.45点あることが持つ重さは、けして小さくない、ということだ。

これは現実のゲームを毎日見ているファンなら、誰しも実感していることだろう。勝てるはずのゲームを、打撃であれ、守備であれ、小さな気の緩みで落とすことは、シアトルではよくある。
例えば最近実際にあった例では

センターフライをグティエレスが落球したことから4失点して、ルーク・フレンチが、『自責点ゼロ』の負け投手になった

満塁でダブルプレーでチェンジのはずが、セカンドのロペスがボールを握りなおしてダブルプレーにできず、サードランナーの生還を許した

1アウト1塁からのショート・ゴロを、ショートのジョシュ・ウィルソンがエラーしてダブルプレーどころか、1、3塁にしてしまい、その後逆転負け

などというのがある。
と、いうか、毎試合のように、こういう例がある。

毎試合4点得点して、4.40点失点するシアトルのゲーム展開のシアトルにとっては、ゲームにおいて「失点につながるような事件」がひとつでも起きれば、それで勝てるゲームを間違いなく落とす。そういう、やたらと「神経質な」チームなのだ。

かたや、テキサスはというと、4.82点得点の一方で、防御率が良く、エラー含めて4.33しか失点しないのだから、基本的にミスが少なく、投手はよく投げてくれて、野手がひとつやふたつエラーしても、1本くらいホームランを打たれても、結局勝ててしまう。そういう「ゆとりのあるチーム」ということになる。

神経質にゲームを進めなければならないか、それともゆとりを持ってプレーできるか、その差が選手のメンタリティに与える影響が大きいことは言うまでもない。これは単にテキサスは打力があるから、という話で説明できる話ではない。打力があっても失点しすぎて負け続けているチームは、メジャーには掃いて捨てるほどある。テキサスの守りは堅い。

テキサスとシアトル、この両チームにおいて、本当に守りが堅いのはどちらのチームか、言うまでもない。(もっとも、ひとつのエラーの重みが、シアトルでは重くなりすぎる、と言い換えたほうがわかりやすいかもしれない)


失点に対する責任が高くても、
スタメンでいられるシアトル

かつての先発投手たち(つまり、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード)の防御率が高かったために、シアトルはチーム防御率が見た目だけは高い。しかし、実際にはシアトルは、テキサスの倍以上の守備リスクを抱えながらプレイしている不安定な自転車操業チームだ。
テキサスのように、多少の守備の乱れや、先発投手の失点を、チーム一丸で吸収できる強靭なシステムにはなっていない。

シアトルのベンチで座っておしゃべりしている高給とりのベテランは、大量失点が当たり前の投手、大量失点が当たり前の捕手、失点につながるエラーをする可能性がある野手、または、そもそも守備につかない野手だ。つまり、総じて言えば、守備面での貢献度は小さいプレーヤーばかりだ
だが彼らのうち、野手でいえば、人並みか、人並みのやや下くらいには打てる、という名目のもとに、「貧打のシアトルでなら高給が取れるまがいものの選手」が幅をきかしている。投手でいえば、投手の選手層があまりにも薄いために、メジャーのベンチに入れて、ローテ投手にすらなれる。
彼らは、だれもかれも、「シアトルにいることが自分にとって都合がいいので、シアトルにしがみつきたがる」。見ていて本当に気分が悪い。

そこで、チームは今年6月あたり、守備はいいが安い給料の選手たちを獲得してきたり、マイナーから上げてきたりすることで、「ベンチを暖めるしか能が無いか、フルタイムで働けない高給取りの老人たち」と併用して、彼らの欠陥とペイロールをフォローする、そういうチーム補強策をとってみせた。
だが、シアトルは、いつのまにかそういう守備のいい選手をかたっぱしから「やはり打撃がダメだ」とかなんとか適当に理屈をつけて、早々に諦めてしまった。そのために、結局は勝率が下がってきて、あげくには盲目的にウオッシュバーン、クレメントを安売りして「応急処置」を施そうとしたが、かえって選手層は薄くなり、特にローテは崩壊した。
スネルは使い物にならず、ウィルソンはDL入りで、「打率は上がらず、投手の防御率は落ちる」という結果を招いて、ブルペン投手の酷使はなおさら酷くなり、結局はさらに勝率を5割に落とす結果にしかなっていない。

パイレーツ移籍後のセデーニョが既に3本もホームランを打っていることを、みなさん、ご存知だろうか。彼のホームラン数は既に城島より多い。
Ronny Cedeno Stats, News, Photos - Pittsburgh Pirates - ESPN

城島、グリフィー、スウィニー、シルバ、ベルトレ、毎試合出られる能力とフィジカルの無いベテランが、シアトルには多すぎる。彼らはロスター枠を無駄にし、能力に見合わない高給を取り、DH枠を独占しているだけでなく、能力があるかもしれない若手のチャンスを摘むどころか、若手にトレードの危機だけを与えて、結果的にシアトルのマイナーをより層の薄い、ペラペラなものにしている。
その一方で、スタメンで出ている守備系の選手は、というと、なんとかスタメン確保し続けるために、バッティングでも結果を出そうと必死になりすぎて空回りして凡退を繰り返し、「余裕の無さが余裕の無さ」を生む悪循環ばかりが繰り返されて、いつしかメジャーから落とされてしまう。
簡単に言えば、「神経質な球団マネジメントしかできない」シアトルでは「給料の安い若手に安定したチャンスで余裕を与えるような構造」にはなっておらず、むしろ、若手がちょっとでもミスをすれば、すぐに、日頃はベンチでお喋りしていて、守備面では使い物にならず、かといってバッティングはメジャー平均以下程度のベテランに、すぐにすげかえてしまうようなことばかり目立つのである。

それではチーム体質など、変わりようがない。



投打のバランスがより高い位置でとれているのは、明らかにテキサス・レンジャーズのほうなのは明らかだが、テキサスはただバッティングが優れているから勝っているわけではなく、チームマネジメントが非常にうまく投打を整備してきて、それが成功しつつある。
守れて打てる選手など、そうそういないものだが、多少の我慢もしつつ粒を揃えた選手を、方針をブレずにじっくり集めたテキサスは、チーム再建に成功しつつあるのである。パッジ獲得も、パッジの能力に期待するというより、パッジを獲ったことでチームがブレることはない自信があるから獲れる、そういう強い自信の表れだろう。

他方で、今年のシアトル、今年以降のシアトルは、何をしたいのか。
7月末のウオッシュバーンのトレード以降、このチームが何をしたいのか、何を目標にしているのか。

わかる人がいたら教えてもらいたいものだ。






damejima at 19:30

July 22, 2009

(1)からの続き(後半部分)
2009年7月19日、監督ワカマツが「城島問題」の現状と方針について初めて語った。(1)


And I asked him how much stock he puts in catchers' ERA, which is heavily in Johnson's favor. Johnson's is 2.89, while Johjima's is 4.87.
ジョンソン2.89、城島4.87と、ジョンソンがはるかに優位に立つCERAについて、どのくらい信頼しているか、質問した。

"I don't think it's a fair comparison, just because it's not apples to apples. There's no way you can really say it's an absolute. That's what we're talking about with a relationship and a belief system; if it gets to a point there's a marked difference, then you have to look at it, but as far as overall, catcher's earned run average, I think that's a very unfair statistic. If Rob catches Felix and Joh catches someone who has a much higher ERA, there's no correlation. I think over a larger sampling it maybe has some validity."
「リンゴ同士(ブログ注=十分な相関のある、比較可能な複数の事象)を比べているわけではないという端的な理由で、僕はCERAが公平な比較だとは思わない。このスタッツはけして絶対的というわけではない。我々が『人間関係』だとか『信頼システム』という言い方で語っているのも、そこらへんの話。
もし(CERAによって2人の捕手の違いに)著しい差異が現れるような段階に到達したら、考慮すべきだ。だがおおまかな話の範囲でいうと、CERAはとても不公平なスタッツだと思う。もしロブがフェリックスを受けて、ジョーがもっと防御率の悪い投手を受けたら、(2人のCERAには)相関がなくなる。もっと大きなサイズのサンプルをじっくり検討したら、妥当性があるかもしれないとは思う。」
ブログ注
この部分については、某所の翻訳とよく読み比べてもらいたいと思っている。ワカマツがCERAを全否定しているという立場で最初から訳文作成にあたるのは感心しない。
よく読まなくとも、この次のパラグラフも含め、ワカマツはCERAを完全否定しているわけではない。「CERAを検討するには、よほど条件が揃って妥当性を持たないといけない」と推論しているに過ぎない。
ワカマツはむしろ、CERAを元にロブ・ジョンソンを選んだという話になるのを避けたい、それだけだろう。
それはそうだ。もしCERAを理由にロブを選んだ、ということになれば、ロブのCERAがシーズン後半によくみられる投手陣の疲れで極度に悪化したら、またもや城島を正捕手に戻すかどうか、などというアホな話を振られかねない。打撃も同様だ。ロブの打撃が不振だの、城島がヒットを何本打っただの、よけいな雑音に悩まされたくはないだろう。
インタビュー全体として、「ロブ・ジョンソンのほうが投手と『信頼システム』ができている」と繰り返し発言していることが全てで、それ以外の評価はけっこうおざなりだ。
逆に言えば、「城島は投手との間に『信頼システム』が欠けている」と何度も何度も断言していることくらい気がつかないと、この長い文章を読む意味がない。


Or comparing the ERA with the same pitchers?
では、同じ投手に対するCERAの比較はどうだろう?

"Yeah, but again, is it against the same lineup? Who's hurt? It's such an unfair deal. How we're playing as a club at the time. It's a nice stat to look at, but there's not a great deal of validity in it."
「まあね。でもこの場合もやはりね、同じ打線相手だったか、誰か怪我していたか、そういうことで生まれる不公平さがある。それぞれの時点で我々のチーム状態がどうだったか、ということだね。見るのには楽しいスタッツだけど、大きな信頼をおけるものではないね。」
ブログ注
野球のスタッツには、厳密にいえば、まったく同じシチュエーションのスタッツなど、ひとつも存在しない。
例えばホームランだって、どんな実力の投手から打ったか、どういう広さの球場で打ったか、そのとき自分のチームはリードしていたか負けていたか、条件によって違うと言い出した日には、ホームラン王も打点王も、さらにはOPSですら、すべて相互比較できなくなってしまう。
だから、この部分にワカマツの話の重要性、信憑性はほとんどないと判断するのが正しい。CERAの話に深入りするのをなんとか避けるための口実として話している部分であり、あまりに稚拙な逃げを打っているともいえる。
ラリー・ストーンもそのことがわかったのか、話題を変えている。大人の対応ぶりである。


Does he talk to the pitchers about their comfort level with a particular catcher?
特定の捕手に投げる安心感について、投手陣と話しているのだろうか?

"We've talked about not having favoritism. What we've talked about lately is just the belief system. I don't think there's a huge difference in what's being called and what's being executed. That's what we're talking about with Joh. So much of it is body language. Whether Rob's doing it better, I'm not saying that. I'm saying the results right now, because these guys are pitching well, it's something you don't want to break up. That's not an attack on Joh and his ability. It's just that when these guys are throwing well, you tend to go with the hot hand."
「えこひいきはしない、ということについては既に話している。このごろ話し合うのは、『信頼のシステム』についてだ。僕は、サインと実際の投球との間に大きなズレがあるとは思ってない。ジョーについて言いたいのは、そういうこと。ボディーランゲージのもつ意味は大きいよ。僕は、ロブのほうがよくやっているかどうかとか、そういうことを言っていない。目下の結果を言っているだけ。投手陣がよく投げてくれているんだから、それを壊したくはない。ジョーと彼の能力に対する攻撃というわけじゃない。投手がいいピッチングをしている時は、そのまま良い状態でいきたいと思うっていう、ただそれだけのこと。」
ブログ注
このブロックの3番目のセンテンスの訳で困った。
いろいろ考えたが、betweenを補ってI don't think there's a huge difference in (between) what's being called and what's being executed.という話だと判断した。「城島の出すサインと実際の投球の間に食い違いはないと思っている」ということだ。そうでもないと「ボディランゲージ」という言葉を急に言い出す意味がなくなり、話の辻褄が合わない。
もちろん、火のないところに煙は立たない。実際には「サインと投球がズレるケース」があるのではないか。そうした場合、投手のところへキャッチャーが言って「言葉で」確認しあうものだが、それがうまくいっていない、つまり「城島の英語が通じないか、または、投手の話すネイティブな英語(またはスペイン語)を城島が完全には聞き取れていないまま、また投球に入ることがある。意思疎通ができていない。」という意味にとられないよう、ワカマツは「ボディランゲージで十分伝わるから大丈夫」とフォローしたわけだ。
この部分は、立場上モノを言えないワカマツに、ではなく、むしろ投手に話を聞いてみたいものだ。


How does he decide when it's time to use Johjima?
城島を使うタイミングは、どうやって決定する?

"When I talked with Joh, I said Rob was hurt early in the year, he was hurt. Everybody wants to put 'starting catcher, backup catcher.' I said there's going to be other opportunities. If someone gets banged up, he's going to go in and catch and be the starting catcher again. To me, it's about how effective we are at that time, and we're going to go down that road no matter who it is."
「ジョーと話した時、こんな話をした。今シーズン初め、ロブが怪我をしたこと。そう、彼も(城島と同じように)怪我をしたんだ。誰もが『正捕手』や『控え捕手』という表現をとりたがる。ほかのチャンスがめぐって来ると言ったんだ。もし誰かが怪我したら、今度は彼が試合に出て球を受けるとか、また正捕手をやることになる。私にとっては、そういう(イザという)とき、我々がいかに実戦的な準備ができているか、という話。今後もそういう道を選ぶよ。それが誰であろうとね。」
ブログ注
上のほうで、ワカマツは「人は正捕手だの、控え捕手だの、決めたがる」みたいなことを言っているわけだが、その割にはこの部分でbe the starting catcher againと、ワカマツ自身が「正捕手」という言葉を使っている。要は、城島は「控え捕手」と宣言した、ということだ。
other opportunitiesという部分だが、このotherが何を意味するのか、最初はよほど意味深なことを言っているのかと思った。つまり、城島のDH起用などを含むのかもしれないとも考えたわけだが、結局ここではそれについて語られるまでには至っていないと考えるのが妥当だと思う。
むしろ、「控え捕手として怪我した正捕手をバックアップしてゲームに入る」という話を先にしておいて、後から「正捕手復帰」という順序で話をしたことに注目するなら、「城島の正捕手復帰は、よほどのことがない限り、ない」と考えるのが、この部分だけを見てもわかる。gets banged upという部分は、「怪我をした」という意味だろうが、「疲労がピークに達した」「疲れきった」という意味も含むと考える。
なお、effectiveという単語はこの場合は「イザというときに備えておく」という意味で、効果的とか効率的とだけ訳すのには賛成しない。



My interpretation of the whole thing: Johnson is going to keep on catching the Mariners' "Big Three" in the foreseeable future.
全体を見て私はこう解釈する。「近い将来に渡ってジョンソンは『ビッグ・スリー(ブログ注=先発投手三本柱)』の球を受け続けるだろう。」

(以上 この項終わり)






damejima at 06:58
非常に難敵な翻訳をしていて、更新が滞った(苦笑)。
「城島問題」に関するシアトル・タイムズのラリー・ストーン氏によるワカマツ監督インタビューである。


最初にいくつかことわっておかなければならない。

まず、訳文だが(普段もそうしているわけだが)できるだけ直訳を心がけた。たとえばHe got three hits.を「3安打の『活躍』をした」とは訳さず、「3安打した」とだけ平易に訳すような方針を選んだ。文中、人が誰かを指すときの呼び名も、いつもなら「城島」とかにまとめてしまうのだが、今回は原文に登場するワカマツ氏、ストーン氏、それぞれの呼称に従ってある。
なんだそんなこと、と思うかもしれないが、そんな些細なことも積み重ねれば、読んだ印象はだいぶ違ってくる。読み比べてみて、味の違いを感じてもらえると幸いである。
この文章では原文を書いたラリー・ストーン氏が「あえて全文を掲載する」と言っているように、話題がダブったり、間をおいて反復されたりしている部分が何箇所もあって、多少読みづらい。逆にいえば、ライターが後で原文に手をいれて整理したり、修正したりしている形跡が少ない。
デリケートな話題なだけに「あえて原文に近いものを」というストーン氏の意図は間違ってないし、賛成する。
繰り返して言うが、そういうライターの意図があるにもかかわらず、訳をつけるにあたって、He got three hits.を「3安打の『活躍』をした」と訳す例のように、原文の表面に無い主観を訳文に過剰に加えるのはまったく賛成できかねる。最小限にとどめるべきだと思う。

また、例えば、以下の文章で監督ワカマツが語っている「うちのチームの方針は投手力と守備、特に『投手力』だ」などという部分は、実際には、毎日ゲームを見て、特に選手起用を見ていれば、とっくに誰でも理解できているはずの話である。
つまり、以下のインタビューの中身のかなりの部分は、既にチームとして方針が決まって実行されつつある話が散見されるのである。
これは、それくらい、監督ワカマツとZGMが7月に入って実行した何段階目かのチーム改革は、手順として、何の予告もなく静かに、かつ大胆に実行された、という意味になる。メディアに語る前、コネ捕手城島が気づく前に、たくさんのチーム方針の転換は実行されたのである。
そのため、まだシアトル・タイムズさえ文字にできていなかった。そういう話が、以下のインタビューではようやく言葉にされた。それだけだ。
既に実行しつつあることを、わざわざ喋るからには意図がある。それは新しいニュースの伝達や新方針の披露ではなく、「念押し」や「雑音の封じ込め」というような意味あいだろう。当然だ。

この文章ではright nowという言葉がやたらと出てくる。インタビューに多少タジタジになっているワカマツの姿がユーモラスである。せいいっぱい楽しんで読んでもらいたい。
Mariners Blog | Sunday lineups, and pre-game notes: The Rob Johnson-Kenji Johjima dynamic | Seattle Times Newspaper


With Rob Johnson starting for the third straight game, the question naturally arose about the division of playing time between Johnson and Kenji Johjima. Johjima, you might remember, started the first game of the series, with Garrett Olson pitching. He got three hits and threw out two runners, but hasn't played since. Wakamatsu made it clear he likes the way Johnson works with Felix Hernandez, Jarrod Washburn and today's starter, Erik Bedard.
Since this is such a hot topic right now, I thought I'd just run Wakamatsu's comments in their entirety:"

ロブ・ジョンソン3試合連続先発マスクをみて、必然的にジョンソンと城島健司のプレイタイムの割り振りはどうなる?という疑問がわき上がってきた。覚えているかもしれないが、城島はカード初戦のギャレット・オルソン先発のゲームでは先発した。3安打し、盗塁を2つ阻止したが、それ以降はプレーしてはいない。ワカマツは、ジョンソンのフェリックス・ヘルナンデス、ジャロッド・ウオッシュバーン、そして今日の先発エリック・ベダードの登板時の仕事ぶりに好感を持つと明言した。
現在進行形のホットな話題だし、ワカマツの全コメントを掲載してみようと思う。
ブログ注
この箇所について重要なこと、確認しておかなければならないことは、ライターのラリー・ストーンは別に「城島はあれだけ大活躍したのに、どうしてその後ゲームに出ないのだろう?」と、いわば「城島の肩を持った色彩で」インタビューに臨んでいるわけではない、ということ。MLB公式のライターでもあるラリー・ストーンはそんな偏ったことをするわけはないし、そんなことをするメリットは何もない。
次のブロックで監督ワカマツが「打撃は関係ない」と返答したことの「問い」にあたる部分が「3安打」なのであって、そこには「もっと城島を出せばいいのに」という思い入れ的な感情は存在しない。
だからこそ、訳文において「過剰な色彩」を加えることは不要だ。それに3安打がそれほど偉いなら、ロブ・ジョンソンが3本の二塁打を打ってチーム・レコードを作ったゲームだってあるし、直近のクリーブランド戦でも3出塁したゲームがある。比較にならない。1ゲームの出来でいちいち騒ぐことではない。


"I had a discussion with Joh, and we try to prioritize what's most important for this club. Getting hits is not the number-one thing. Winning ball games is, and having a belief system with the starting pitcher, and pitchers in general. Rob right now seems to have a strong relationship with the guys that he's catching. Joh's done a lot of things well. He's throwing the ball extremely well. He's raised his average.
「私は城島と話し合いの場を持った。我々はこのチームにとっての最重要事項を優先するよう努力している。ヒットを打つことは最優先事項ではない。試合に勝つこと、そして先発投手、さらには投手たち全体と、『信頼システム』を築くことが最優先だ。ロブは、目下のところ、彼がバッテリーを組んだ投手達と強い関係性を築いているようだ。城島も数多くのことをうまくやってくれている。スローイングは非常に素晴らしい。打率も上昇させている。」
ブログ注
「城島のセルフ・ジャッジ癖」がここでもピリオドを打たれた。
ここで監督ワカマツが「話し合いの場を持った」といっているのは、いつぞやの城島が談判に来たことを指している。この話し合いの後、城島は「もっと打って、もっと盗塁を刺せば、出場機会も増えるでしょう」などと、自分が監督でもないのにまったく的はずれなことを日本メディアに得意げに喋っている。
2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
それに対してワカマツは「シアトルにおける捕手の評価は、打撃が最優先事項ではない」と、直撃で返答しているわけだ。言い方を変えれば、「いくら城島がヒットを打とうが、それを理由に正捕手に戻すことはしないよ」と明言したということになる。
それはそうだ。例えば「もっとヒットを打ち、出場機会増加につながるようにアピールしたい」と発言するならともかく、アメリカのような社会では監督でもない立場で「もっとヒットを打てば、出場機会が増えるだろう」などと憶断する発言は、これもある種の「セルフ・ジャッジ」であり、メジャーのシステムで許されもしないし、歓迎もされない。
それは、審判が判定するべきストライク・ボールを、あたかもキャッチャーが自分で判定するような態度を見せるのと、全く、なんら変わらない。


"We're predicated right now around pitching and defense, No. 1 pitching. If there's a belief system Rob's doing a better job with that, we'll go with that. I'm not negating what Kenji can do. I guess as he starts to build a stronger relationship, getting back into it -- the injuries have been a strong factor with that, him missing time and Rob being able to build that relationship while he was down. I told Kenji, too, as he builds that relationship back -- he did it in spring training, he did it at the start of the year -- it can swing the other way. No one's chastizing anybody."
「我々はいま『投手力』と『守備』にチームの基礎を置いている。最も重要なのは『投手力』だ。もしロブが投手との『信頼システム』によってより良い仕事をしているなら、我々はそちらを選ぶ。
私はケンジの能力を否定しているわけではない。投手陣とより強い関係を築き始めるにつれて、彼も信頼を回復できるんじゃないかと思う。ーーそうなった強い要因は怪我だ。城島が試合から遠ざかり、その一方で、故障中にロブが関係を築くことができた。ーーケンジにも信頼システムを取り戻すよう命じてある。ーースプリング・トレーニングのときも、シーズン当初にも、できていたことだ。ーー別の方向に流れが変わる可能性はある。誰かが罰を与えているわけでも、誰かに罰を与えているわけでもない」
ブログ注
この部分の要点はつまり、「これからシアトルは『バベジGM時代の野球』を断固として葬り去りますよ」ということだ。見た目は最近のチームづくりの方針について、監督ワカマツが『投手力』と『守備』と明言しているわけだが、毎日のゲームでの選手起用を見ていれば、現地メディアも日本のファンもわかりそうなものだ。もちろん城島はバベジ時代のチョイスに基づく、セクソン同然の失敗した選択であり、やがて葬り去られる。当然のことだ。
トレード期限が迫っていることによって、トレード話をしたがるのは日本でもアメリカでも同じだが、例年通りのルーティーン、年寄りくさい噂話に明け暮れていては、目の前で起きていることすら見えない。ウオッシュバーンやベダードが煙たい城島オタさんの慌てぶりは、なんともみっともない。
ワカマツが言うように『最も重要なのは投手力』なのだから、意味のない主力投手の放出はまったくありえない。(本人が出たいというのなら話は別だ)くだらないトレードの妄想を抱くくらいなら、今のチーム方針の先を読む努力くらいはしないとダメだろう。そうでないと、自分がテストされているという大事なことすら気がつかないで漫然とプレーしていて正捕手の座から転げ落ちた城島のようになる。


I asked if building that "belief system" -- one of Wakamatsu's favorite phrases, if you haven't gathered that already -- was more difficult for Johjima because of the language issues.
私は、既に耳にしたことがあるかどうかわからないが、ワカマツのお気に入りのフレーズのひとつである『信頼システム』について、言葉の問題がある城島には難題なんじゃないかと質問してみた。
ブログ注
belief systemという言葉を、手垢にまみれた「信頼関係」という言葉で訳すかどうかで迷い、結局、『信頼システム』なんていう、日本語としてはギクシャクした言葉を「わざと」選んだ。
「たまに投手と晩メシを食う」だの「ベンチで稀に軽口をたたくことがある」だの「マージャンを誘った」だの、そういう野球と関係ない、とってつけたようなくだらないことで、「私は信頼関係回復に努めています」だの、言ってもらいたくないという理由からだ。
ワカマツがイメージする『信頼システム』は、ラリー・ストーンも思っているように、なんだかちょっとつかみづらい。だが、日本語で何も考えずに「信頼関係」と書いてしまったときに生じる、よくありがちな先入観が入り込むのは避けなければならない。
元になったのは、やはり、ロブ・ジョンソンの「ドルフィン」についてのインタビューだ。
あれは、時間がたつにつれて、ますます秀逸なインタビューだったと思うようになった。ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンの間にある野球についての協力関係やコミュニケーションが、野球の現場での生々しさ、ダイナミックさの実例として、たいへんわかりやすい。ウオッシュバーンが自分の配球をなんとかリフレッシュして、メジャーで生き残りたいという必死さ、ロブ・ジョンソンの提供するアイデア、ワカマツの言う「信頼システム」の例というと、いつも、この「ドルフィン」開発にまつわるこのストーリーがイメージされてくる。

2009年7月6日、ロブ・ジョンソンが準完全試合を達成したウオッシュバーンの新しい魔球「ドルフィン」と、その開発にいたるコラボレーションについて大いに語った。

"I'd say language-wise, yeah. But I've also seen it with Joh. I've seen him build that relationiship and engage. He's had success with these guys in the past. He's caught guys, whether it's Batista, whether it's Felix, whether it's Bedard, these guys have had success with him. It's just as a manager and a guy overseeing this club, you try to pair up the timing of it. Right now, Rob seems to be catching those guys well."
「言語の話ね…、どうだろう。でも、私はジョーのこんなところも見てきている。投手陣との関係を築き、歯車もかみ合っていた。過去にはうまくやってこれていた。それがバティスタであれ、フェリックスであれ、ベダードであれね、彼らのボールを城島が受け、うまくいっていた。
ただ単に、監督、このチームの統括責任者としては、バッテリーを組ませるタイミングに努力している、ということだよ。今のところ、ロブのほうがうまくいっていると思う。」
ブログ注
I'd sayという表現は、相手の話をやんわりとはぐらかす時に使う。同意も否定もしたくないから、暗に「それはどうだろうね」くらいに思わせたいわけだ。
この後の記述全体がそうだが、アメリカという人種の多様な国、人権にうるさい国で、言語の問題を監督が真正面から語ることなど、できるわけがない。城島を正捕手から降ろした事実を、そういう部分でつつかれないためには、城島にはこれこれのいい部分もあると、無理にでも指摘してみせることも、人に読まれるインタビューでは言葉にしておかなければ、アメリカでは監督は務まらない。
それと、ワカマツがバティスタの名前をここで挙げている部分が問題だ。もちろんバティスタが先発投手だった時代を指すわけだが、当然ながら、監督ワカマツはその時代にはシアトルのスタッフではなく、詳細を知るわけがない。
だから「城島のこんなところも見てきた」という部分は、いわゆる「リップサービス」でしかない。インタビューしているラリー・ストーンも、もちろんそれくらいわかって聞いている。だからこそ、監督ワカマツの話の中からリップサービスを除いた部分を後で勘案して、最後に「ロブ・ジョンソンが実質正捕手の状況はこれからも続く」と推測しているのである。


(2)に続く。continue






damejima at 06:42

May 26, 2009

サンデー・フェリックス」という記事を書いたばかりの翌日、さっそくデーゲーム。先発捕手は城島だったが、2イニング4失点を残し、いつもの大量失点でゲームから怪我で退いた。
わずか序盤2イニングで4点の失点というのは、防御率に換算するなら、これ、なんと18.00だ。
酷いものだ。打線が全く機能せず、セットアッパーも安定しない現状のシアトルでは、序盤の4失点でゲームは終わってしまい、2005年あたり以降集められたフリースインガーの雑なプレーヤーたちはすぐにゲームを諦めてしまう。
Seattle vs. Oakland - May 25, 2009 | MLB.com: Gameday

城島       2イニング4失点 ERA 18.00
ロブ・ジョンソン 6イニング2失点 ERA 3.00

今の打線の惨状については、かつて監督ワカマツは5月のインタビューだかで「OBP(出塁率)を重視し、改善に取り組む」というようなことを言っていた。
例えばいつぞやなどはベタンコートを2試合スタメンからはずしておいて、さらに監督室に呼び出し、出塁率改善やら、早打ちの改善やらを要望した。そのせいか、ベタンコートは5月18日のボストン戦で珍しく四球を選ぶなどして「生まれて初めて打席で10球選んだよ」というようなことを3流インタビュアーに得意げにコメントしていたものだ。やれやれ。困ったもんだ。
Steve Kelley | Don Wakamatsu's Mariner Way puts attention on details | Seattle Times Newspaper
http://seattletimes.nwsource.com/html/stevekelley/2009231787_kelley18.html
その後ベタンコートはほんの一瞬だけは、1試合で2四球を選ぶような殊勝なところを見せたが、今日のゲームを見ればわかるように、すぐに元どおり。
ノーアウトで4度イチローが出塁しても、一度バントした以外はロクなバッティングはせず、7回の無死1、2塁ではあっさりダブルプレー。3流インタビュアーのシャノンに「イチローの後を打つのは難しい」などと愚痴を言って、馴れ合っている場合ではない。


ベルトレ、セクソン、城島、ベタンコートなど、こういう雑なプレーヤーの集団がシアトルに一斉に導入されたのは2005年あたり以降だ。考えもせずバットを振り回すしか能がないフリースインガーばかりをコレクションしていったシアトルの、かつての雑なチーム編成の残債である。
チームに大量に残されている不良債権は、城島はじめ、今も処分されていない。

30代のオッサンに言葉で「変われ」と言って、変われるものではない。
監督ワカマツがどんな野球を想定しようと、それにフィットしたプレーヤーなど、残債プレーヤーにはいない。唯一の希望の星だったイバニェスはトレードしてしまい、トレードしたアダム・ジョーンズには大活躍され、一方では、現状の内野守備は今日のゲームでもア・リーグのエラーランキング1位と中継で紹介されるお粗末ぶり。
これでゲーム後にはしゃいでいたら、頭がおかしいというものだ。


5月25日時点でのチームスタメンプレーヤーののOBPランキングはこうなっている。
2009シーズンから800万ドルかすめとっている城島が、壊滅的な打撃成績だった2008シーズンからまったく改善されるどころでないことは、ひと目でわかる。たまに打つマグレのホームランなど、なんの役にもたたない。セクソンそっくり、いや、セクソン以下である。

例えばマグレでソロを打つヘボ打者より、打率は2008年の城島並みに低いが四球を選んでくれるグリフィーのOBPは、城島より上である。こういう逆転現象はかつてのセクソンでも同じことがあった。セクソンも四球数がチームで最も多いため、OBPでは城島より上だったのだ。
城島の打撃など、昔からセクソン以下である。

2009年5月25日のチームOBPランキング

(最初の数値は出塁率。2つめの数値は打率)
ブラニヤン .393
イチロー  .365
グリフィー .363 .232 四球23
グティエレス.344
チャベス  .323
ベタンコート.291
バレンティン.286 .244
2008城島.277 .227
スウィーニー.276 .232
2009城島.275 .250
ロペス   .265 .221
セデーノ  .250 .188
ベルトレ  .246 .211
ジョンソン .219 .188


Team OBP 2009.5.25



damejima at 19:16

May 11, 2009

この記事でとりあげるのは、一度記事にした4月8日ミネソタ戦逆転負けのゲーム後の、ワカマツ監督へのインタビューである。
書いているのはMLB.comのシアトル番記者ジム・ストリート。試合後の番記者による会見が終わった後、監督ワカマツが城島とシルバの2人を呼び出して投球の選択について話をした、という内容だが、ワカマツの話の内容のもの足りなさといい、この記事を書いた記者の認識の誤りといい、あまりに事実と異なる間違いだの、認識不足だのが散在していて、しっかり読みとくにはかなりの注意が必要な、やっかいな文章だ。

Wakamatsu asking for accountability | Mariners.com: News
http://mlb.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20090409&content_id=4187404&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea&partnerId=rss_sea
4月8日のゲームデイ
Seattle vs. Minnesota - April 8, 2009 | MLB.com: Gameday


5月9日にシルバはDL送りになって城島の糞リードの責任をとらされる形になったわけだが、1ヶ月前にはこんな笑える記事もあったことをご存知だっただろうか? 
今回のシルバのDL送りの背景で、城島と監督ワカマツがどうかかわったのか。ワカマツが城島をどうほったらかしにし、どう甘やかしてきているか。
このブログの主筆にしてみれば当たり前のことばかりだが、そんな基本的なことを理解できないままゲームを見ている人も多いはずなので、詳細に書きとめておくことにする。

まず一言ずつ言っておこう。
シルバ欠点だらけだが、投球術そのものを他人にいじくり倒されたこのケースでは気の毒。
ワカマツは城島を甘やかすな。適当にモノを言うな。
ジム・ストリートは嘘を書くな。


さて、記事の分析にかかろう。細部は記事後半に掲げたこのブログによる翻訳を読んでもらうとして、要旨はこんなところだ。

初回と2回にホームランされたチェンジアップは城島のアイデア(これは記事本文が証拠で確定)
城島は、シルバのシンカーが狙われていることを理由に、シルバのピッチングをいじくった。具体的にはチェンジアップに逃げてホームランを2発食らい、4点失った(ここも事実として確定)
捕手出身の監督であるワカマツは、城島がシンカーをメインに組み立てる投手であるシルバにチェンジアップを投げさせて打ち崩されたことが気にいらなかった
・3回以降はシンカー中心の組み立てになり、見違えるほどよくなった(と、ワカマツと記者は見た)


最初の2点については、「なるほどな」というところだ。
やはり城島はメジャーで投手のピッチングにいらぬ世話を焼いては、ゲームを壊し、投手のアイデンティティを壊し、チームを壊していっていたのである。

だがそれ以外の点は後で読むと、指摘しなければならない問題点があまりにも多すぎる。4月8日のシルバ登板のミネソタ戦で逆転負けした理由をワカマツは結局のところあまりよくわからないまま、結局放置したのではないかと思わせるフシがある。
それは城島問題を放置するのと意味はかわらない。
城島が投手のピッチングを無駄にいじってアイデンティティを壊すのをワカマツが放置し、5月に入ってチームの状態を最悪なものにしたとしたら、これは大問題なのだが、ワカマツはおそらく、今でも5月にチームが崩壊しつつある事態の根(root)の所在がわかってはいないのではないか。

4月8日のこのゲームの敗因も曖昧なままでは、5月の突然のチーム崩壊と城島の先発マスク復帰との深い関連も認識できるはずもない。

短く言うなら、監督ワカマツはシアトルというチームを根底からダメにしてきた「城島問題」を甘く見ている。



次に、インタビューの内容で、事実と異なる点、問題点を指摘しておく。

・シルバは元々どうあがいても単調になりがちな投手である。例えばシルバの場合のシンカーとチェンジアップの違いは、球筋の大きな違いではなく、多少の緩急なはずだが、球速でいうと約10キロ程度の差しかない。そのため適応力の高いメジャーの中心打者たちは容易に反応を変え、打ち崩してくる。ただでさえ連投されるシンカーに目が慣れた後に来るのが、キレがなく、中途半端に速度だけはあるチェンジアップでは、打撃投手のタマ以下の効果しかない。またシルバのシンカーとストレートはほぼ同じ速度で、速度に差がなく、打者への揺さぶり効果が少ない。
その彼の単調になりがちな投球術を小手先でいじって、決め球やカウント球ににチェンジアップをもってくれば、アウトロー一辺倒の単調な攻めでもなんとかなると考える単調な脳しか無いダメ捕手城島は、工夫のなさすぎるダメ捕手、馬鹿捕手もいいところ。

・監督のワカマツと記者は、3回以降にシンカー中心の組み立てになって「投球ぶりが見違えた」などと、わけのわからないコメントで記事を垂れ流している。
だが、とうの昔、4月8日当時にもこのブログで指摘しておいたように、5回モーノーに決勝点となる逆転2点タイムリー・ツーベースを打たれたのは、ほかでもない、そのシンカーの馬鹿連投である。

・文中でワカマツと記者は、第2打席のモーノーにシンカーを連投してセカンドゴロに仕留めたことを褒めている。
だが彼らは5回の2死2、3塁のピンチで、同じ投球パターンで第3打席のモーノーに決勝点となる逆転2点タイムリーを打たれたことを語っていない。城島はたまたまモーノーの第2打席でうまくいったに過ぎないまったく同じパターンを、第3打席でも繰り返した。シルバにシンカーをアウトコース低めに連投させ、2点タイムリーを打たれたのである。WBCの対韓国戦で、打者の2巡目以降にスライダー系を狙い打たれたのと同様の単調なパターンでもある。
このことがワカマツとジム・ストリートのアタマにまったくなくて得意気に話しているのなら、馬鹿の骨頂としかいいようがない。

・名選手ハーシュハイザーの謹言をひきあいに出して「打者の欲しい球種を投げろ。ただし、打てないコースに」などといっているが、城島がシルバ登板試合でやってきたリードとは「打者が、来ると100も承知しているシンカーを、しかも同じコース(左打者ならアウトロー)に、何度も何度も、馬鹿のひとつ覚えのように連投すること」なのであって、ハーシュハイザーの謹言とは、まったく何の関係もない。ごくわずかな関連すらない。

・文中、『責任』というキーワードを強調しているワカマツだが、「投手にはそれぞれの長所を中心にすえたピッチングをさせる。シルバの長所はシンカー。チェンジアップはサードピッチに過ぎない」などということを言っているが、そのシルバにアホで単調なリードしかできない城島を組ませて負け続けさせ、チームを下降線に導いた『責任』は、ワカマツ自身はとれるのか? そしてシルバをDL入りさせて上げてきた投手にはマトモなキャッチャーを組ませてやれるのか?

・チェンジアップを投げさせるリードはその後、シアトルでは全くやらなくなったのか?
そんなわけがない。
例えば4月25日にシルバが強敵LAA相手に302日ぶりに勝利したゲームだが、ロブ・ジョンソンは2球どころか、もっと多くのチェンジアップをシルバに投げさせて、5回を3失点にとどめて勝たせている。
チェンジアップがよくないのではない。球種の使い方、単細胞なダメ捕手が問題なのだ。
Seattle vs. LA Angels - April 25, 2009 | MLB.com: Gameday

城島とロブ・ジョンソン、2人のキャッチャーの、シルバに対するチェンジアップの要求パターンはまったく違う。4月8日と4月25日ののゲームデイをそれぞれ分析してみればわかる。城島がカウントをとる球や、打席終盤に使うのに対し、ロブ・ジョンソンは違うパターンで使っている。

・ハーシュハイザーの言う、同じ球も使い方次第というワカマツの指摘自体は間違ってはない。
コミュニケーションが大事だ、というのなら、投手やベンチとコミュニケーションがとれず、監督の指示のエッセンスがいつまでたっても実行できない城島のようなダメ捕手を正捕手にすえるのはやめるべき。
もし城島を使い続けてチームが2008年同様に破綻するなら、ワカマツは監督を即座に辞めるべき。

4月8日ミネソタ戦1回モーノー ホームラン1回のモーノー
インコースのチェンジアップ
2ランホームラン

2回には1番打者スパンにも
チェンジアップをホームランされている

4月8日ミネソタ戦3回モーノー セカンドゴロ3回のモーノー
全球シンカー連投
セカンドゴロ

自分のアイデアで始めたチェンジアップだが2発の2ランを浴びてビビり、シンカー連投に戻った城島。
打ち取ったシンカーは、ただコントロールミスが幸いして、球がインコースに行っただけの話。

4月8日ミネソタ戦5回 モーノー逆転2点タイムリー5回のモーノー
3球目を除いて、全球シンカー馬鹿連投。
決勝点となる逆転2点タイムリー。


Wakamatsu asking for accountability
責任を求めるワカマツ

MINNEAPOLIS -- Catcher Kenji Johjima seemed surprised when told after Wednesday night's loss to the Twins that manager Don Wakamatsu had questioned two particular pitch selections.

水曜夜のツインズ戦に敗けた後、監督ドン・ワカマツが特定の2つの投球のチョイスについて疑問を投げかけた模様で、キャッチャー城島は驚いたらしい。

Each time, Johjima thought the batter was sitting on right-hander Carlos Silva's sinker, so the catcher decided to surprise the hitters by getting Silva to throw a changeup. Each time, the ball landed in the seats for a home run, producing four of the Twins' six runs in another one-run loss.

城島はミネソタの打者がいつも右投手カルロス・シルバのシンカーにあっている、と考えたので、城島はシルバにチェンジアップを投げさせることで打者を驚かせよう、と決めていた。そのチェンジアップはいずれもームランとなって外野席に放り込まれた。別の1点の失点を除けば、ツインズの6点の得点のうち、4点を生み出した。(太字:ブログによる)

Several minutes after the media left the clubhouse, Wakamatsu, Johjima and Silva had a meeting to discuss the 6-5 loss.

"Believe me, as a former catcher, I don't sit back there and say, 'That was a stupid call'," Wakamatsu said Thursday morning. "I was not trying to signal anybody out, but it was getting down to what we need to do. We're not pointing fingers. What we're saying is what happened is not acceptable."


メディアがクラブハウスを出た後、数分間、ワカマツ、城島、シルバは、6-5の負けについて討議するミーティングをもった。

「わかると思うけど、僕はキャッチャー出身だから、(そのディスカッションで)何もしないわけはないんでね、言ったんだ。『あれは愚かしい投球選択だった』とね。」と、木曜の朝ワカマツは言った。「私はシグナルを出そうとしてるわけじゃないが、でも、すべきことはビシっとやらないとね。我々は人差し指じゃない。言ったのは、いま起きてることは許容できない、ということ。」(注:太字はブログによる)

Communication and accountability are two words that ring loudly in the reorganized organization.

"The biggest thing we talked about in Spring Training was accountability and I am included," Wakamatsu said. "We told them, 'You need to have a head on your shoulders and understand what your best pitches are. We can adjust during the game.' We've always talked about pitching to our strengths. The hitter's weaknesses are secondary."


コミュニケーションと責任、これはチームの再編で強調された2つのキーワードである。

「スプリング・トレーニングで話した最大のポイントは、『責任』だ。そして、そこには僕も含まれる」とワカマツは言う。「誰でも首の上にはアタマがついてるんだし、何がベストピッチか、自分で理解する必要があると、シルバと城島の2人に言ったんだ。ゲーム中だって適応できるはずさ。いつも私たちは(投手側の)長所にそったピッチングについて話している。打者側の弱点(への対策や対応)は二次的な問題なんだ。」

And so, when Wakamatsu saw the results of Silva throwing his third-best pitch in the first and second innings to Justin Morneau and Denard Span, and then watched both balls fly, fly, away, it didn't sit well with the first-year skipper.

The changeups reminded Wakamatsu of something former Major League pitcher and Rangers pitching coach Orel Hershiser said."Orel used to say, 'Give them the pitch they are looking for, but put it in a place they can't hit it."


1回と2回に彼のサードピッチ(注=得意でない球種。この場合はシンカーとストレート以外の球、という意味。3番目に得意という意味ではない)をモーノーとスパンに投げ、ボールがはるか遠くへ飛び去っていく(注=ホームランされる)結果をワカマツが見て、1年目の船出をした船長にはどうしても納得がいかなかった。
打たれたチェンジアップは元メジャーのピッチャーで、レンジャーズの投手コーチ、オーレル・ハーシュハイザーが言ったことをワカマツに思い出させた。
「オーレルはよく言ってたもんさ。『打者が欲しがってる球を与えてやれ。ただし、彼らがそれを打つことができない場所に投げろ』とね」

It was after the second inning when Silva and Johjima went basically to the sinker and the difference was like night and day.

When Silva faced Morneau the second time, he fouled off several pitches the opposite way before grounding out to second base.

"We're trying to get Carlos back to what made him successful and we saw a lot of good things last night," Wakamatsu said. "There was more sink and it reminded me of the way he pitched when he was successful."


シルバと城島が基本的にシンカー中心にしたのは2回より以降のことで、その差は昼と夜の差くらい、歴然と違っていた。
シルヴァとの2打席目でモーノーは、セカンドゴロでアウトになる前に、いくつかの球を違う方向にファールしていた。
「我々は彼がかつて成功を収めた方向にシルバを呼び戻そうとしているんだ」とワカマツは言う。「より多くシンカーを投げるように(3回以降)なって、彼(=シルバ)が成功していたときの彼の投球術を思い出したよ。」

Wakamatsu said he has the liberty of calling pitches from the dugout, but would rather not go that route.

"We're just starting to work together," the manager said of Johjima. "How long have we been together? I am not going to back away. That's the way I saw the game and those were the two pitches that took away from an otherwise solid outing. We go forward."

Johjima was out of the lineup for Thursday afternoon's series finale against the Twins, but it had nothing to do with the previous night's game. The game plan all along was to start Rob Johnson.


ワカマツは、(監督には)ダッグアウトからピッチャーを告げる自由があるが、そういうやり方はしないと言う。
「私たち(=ワカマツと城島)は一緒に仕事しはじめたんだ。」とワカマツは城島について言う。 「どれくらい長く我々は一緒にいる? 私は問題を敬遠しあうつもりはないんだ。それが僕の野球の見方だし、ほかの点では安定した結果だった今日のゲームの価値を落としたのが(最初に言った)2球の投球だった。我々は前進してるよ。」
城島はは木曜日の午後の対ツインズ最終戦のための先発からはずれていたが、それは前の晩のゲーム(=4月8日のミネソタ戦の負け)と関係はない。ロブ・ジョンソンの起用のためのゲームプランはずっとあった。



damejima at 12:32

September 05, 2008

今年初めてのロブ・ジョンソンの先発試合。0-1で負けたが、ヘルナンデスが好投し、彼自身、ご機嫌はいいようだ。まるで「顔見世興行」のように使われた若い選手たちだが、評価については、メディアとライターによって評価が違っている。例によって日本のファンは、公式サイトでお互いを誉めあうような、いわゆる「タテマエ」記事を鵜呑みにして、これからはロブ・ジョンソンだ、とか騒いでいるようだが、英語ではgoodという表現はたいした誉め言葉にならないことくらい、貧弱な中学英語でさえも教えているのだ。しっかりしてもらいたい。
監督リグルマンも、タコマのメディアも、シアトルはすでに若い選手をテストしはじめて定着と強化をはかっているところであって、むしろ、そのテストを続行したいのだが、なにせセプテンバー・コールアップという制度がいやおうなくある、テストの対象選手を大きく広げなければならないことを、ちょっと苦々しく思っている、という空気を読みとってもらいたい。
セプテンバー・コールアップ組の選手には、今シーズンのオフ、いろいろとトレードの画策があるかもしれないと予測しておく。


これはリグルマンが残した、セプテンバー・コールアップという制度自体について、その制度の意味を疑うかにみえる、微妙なコメント。現地シアトルの来シーズンに向けた空気を読むために、このコメントは重要と考える。実際には、リグルマン自身は、コールアップ制度を批判したいというより、就任して以来せっかく試行してきた6月中旬以降の新しいロスターを大事にしたい、との考えがベースにあることを主張しておきたいから発言しているのは明らか。
http://www.thenewstribune.com/sports/mariners/story/468548.html
“Do any other sports do something like this? Don’t misunderstand – I like that the kids come up, but on a nightly basis in September, eveybody’s roster should be 25 players,” Riggleman said. “We play baseball for five months with one set of rules, then change them in the last month when races are decided.”
「こんなの、ほかのスポーツでやってるかい?誤解しないでくれよ。メジャーにやってくる新人君たちは好きさ。でも9月は基本的にナイター続きだからね、25人のプレーヤーでやるべきだよ」と、リグルマン 「5カ月もひとつのセットで野球やってきて、ペナントレースが決まる最後の月にそれを変えるって、どうなのよ?」


このリグルマンのコメントに呼応するかのような記事は、ロブ・ジョンソンにやけに好意的なシアトルタイムズではなくて、タコマの情報に詳しいニュース・トリビューンが書いているのが面白い。マイナーの選手に同情的な立場をとるとみられるメディアがむしろ「トレード」という言葉を使うのだから、わりと説得力がある。リグルマンは「チョウチョになれ」と言っているが、なにも「シアトルで」チョウチョになれとは言っていないのが、微妙な言い回しなのだ。
http://blogs.thenewstribune.com/mariners/2008/09/03/if_the_kids_are_here_they_ll_play
"we want to let them get the butterflies out with that first game action."(中略)
(リグルマン)「メジャー初体験のゲームで、タコマの新人君たちが無事にチョウチョになれることを願ってるよ。」
The Mariners have already made heavy use of rookies like Wladimir Balenien, Jeff Clement Bryan LaHair, and given starts to pitchers Ryan Rowland-Smith, Ryan Feierabend and - on Friday - Brandon Morrow.
マリナーズは既にバレンティン、クレメント、ラヘアといったルーキーのヘビーローテーションに入っているし、ローランドスミス、フィアベント、そして金曜にはモローと、新人ピッチャーたちもスタートを切っている。
Now, the team gets to hold a month-long audition that also showcases young players they may want to trade in the off-season.
さあ、チーム主催による1ヶ月もの、長いオーディションの始まりだ。それはオフシーズンにトレードを希望するかもしれない若いプレーヤーの見本市でもある。


ここからは、公式サイトのコメント。上記の2つに比べれば、選手評価という面ではどれだけ中身がかったるいかわかるというシロモノだが、別の角度から見ると興味深いコメントでもある。
http://seattle.mariners.mlb.com/news/gameday_recap.jsp?ymd=20080903&content_id=3412475&vkey=recap&fext=.jsp&c_id=sea

1●ヘルナンデスのロブ・ジョンソンについてのコメント
on the same pageという表現は「共通の見解をもつ」という意味。人気のテレビドラマシリーズ「24」などでもよく使われている英語的表現。「24」では「了解した」という意味で、copyという単語を使ったりして、独特のスピード感をセリフに持たせている。
このコメントが価値があるのは、ヘルナンデスがキャッチャーに求めている「立場」というものがよくわかること。彼は捕手に「一方通行的なリード」などというものを求めてなどいない。同じ立ち位置にいてくれれば、それでグッジョブ、と言っているのである。
"He did a great job," Hernandez said. "(中略)We were on the same page all day on which pitch to call. Yeah, he's a very good catcher."

2●ロブ・ジョンソンのヘルナンデスについてのコメント
ムービング・ファストボールは、いうまでもなく、いまのメジャー、そして五輪、WBCのような国際試合でも主流になっている球種のひとつで、ロブ・ジョンソンもその威力に驚いている。このタマへの対応が、今の日本の野球で遅れていることが、城島の不振や、五輪での情けない成績につながっていることは、こんど別の記事で書く予定。また、公式サイトのライターが、ロブ・ジョンソンを「receiver レシーバー」という単語を使って呼んでいることにも注意。
"He was on with all four of his pitches," the rookie receiver said. "You need to be on top of your game to catch him. All of his pitches move quite a bit, and his breaking ball is really sharp."

3●リグルマンのロブ・ジョンソンについてのコメント
depth chartは、ひとつのポジションの選手の間の優先出場順位のことで、スポーツの記事では非常によく出てくる言葉。depthと、1単語だけで表現されることも覚えておく必要がある。順位の高い順に、スターター (starter)、バックアップ (backup)、3番手 (third-string) となるが、捕手の場合なら、正捕手、控え捕手、3番手となる。
ここでも、リグルマンが、ジョンソンのことをキャッチャーとは言わずに、receiverレシーバーと、表現している。サッカーの場合で、前線の選手を単にフォワードと言わず、プレースタイルによって、ストライカーとか、ポストとか、シャドウとか、言い分けたりするが、地元紙にしてもリグルマンにしても、打撃の弱いロブ・ジョンソンを「receiverレシーバー」と表現することの意味は、なんとなくでも、わかっておくべきだろう。
Riggleman dished out some praise for the catcher ranked at the top of the organizational depth chart on defense.
"He did what we heard he could do," the manager said. "He's a good receiver back there. He handled a tough guy like Felix and made it look easy."



長くなったが、最後にロブ・ジョンソンに、いやに好意的なシアトル・タイムズの記事。途中のカッコにくくられた部分の、城島に対する皮肉は、シアトルでの城島の立場がもうまったくゼロに等しい、針のムシロであることを示す。http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/09/02/september_callups_should_they.html
Johnson is another one that I'd like to see. There are still a lot of questions about Jeff Clement's defense. I think it makes a lot of sense to try him at first base or DH, considering the catching depth in the organization. Maybe Johnson could hold down the catching position for a year until Adam Moore is ready. (Yeah, I know Kenji Johjima is still around, too. I'm not smart enough to figure out an answer to that dilemma. Hey, it wasn't me that signed him to a three-year extension. A three-year extension!! Yes, folks, his new contract hasn't even started yet. Could he be the first player released before his contract extension even begins?). So, anyway, it would be nice to give Johnson some action, too. But Clement needs his at-bats.


参考
http://nhkradio-everyday.seesaa.net/ NHKラジオ/英語復習帳
このサイトは身近で使いやすく、気にいっている。



damejima at 22:03

July 24, 2008

なんとも皮肉っぽい文章だ。
いつものように仮定法過去が何度も使われ、いつものように見た目ほどは、わかりやすくない。ただ、それを頭に入れて読まないと、リグルマンとライターのうわっつらしか見えない。

例えば、最後のBut nobody enjoysから始まるセンテンスだが、けして城島に同情的に書いているわけではない。
むしろ「ヒトが苦しむ姿をみせられても、それを見てファンが楽しいと思うかい?そんなわけないだろ?」「1週間程度の好調期すらないのなら、契約延長を返上したらどうなんだ?」というキツイ本音を、わざとダブルミーニングで読めるように書いている。
もちろん、冒頭の7月の連敗についての城島の責任についても軽いものだ、なんてことはライターは露ほども思ってなどいない。そこを読みこまないと、原文を読む意味がない。

それはリグルマンのコメント部分にしても同じだ。言外に「やけに城島の不調をクレメントのせいにしたがってるヤツがいるようだけど、何を勘違いしてる?クレメントが上がってくる前から、城島は不調だったろ?これからもクレメントでいくよ」と、歯に絹をきせぬ言葉づかいに直して読めば、どういう意図で言ってるかくらい、いくら馬鹿な城島オタでもわかるだろう。

両者とも、言いたいことは同じだ。
城島の不調へのイラだち、それと、いつまで不調でいるんだ、自分のことくらい自分でなんとかしろよ、プロだろ?と苦言を呈しているのである。

Mariners squander chances
http://seattlepi.nwsource.com/baseball/371987_mari24.html
Johjima wasn't the only reason the Mariners dropped a 6-3 heartbreaker to the Red Sox in 12 innings. But he was a significant factor in their fifth consecutive loss and 12th loss in 19 July games.
(中略)
"He has struggled," Riggleman said. "If I rationalized it by saying his playing time has suffered since Clement has come up, that would be part of it. But he was struggling before Clement was called up.

"He's got a lot of pride and he's agonizing over what's happening, but the fact is he's just struggled with the bat."
Johjima, in fact, is in the deepest funk of his career. A .299 career hitter in Japan and a .289 career hitter in the U.S., Johjima is down to .203 for the season after his hitless Wednesday.

It's not making it any easier for him to come to the ballpark each day.

"Baseball is my job, so I'm here every day," he said. "But I never thought of it as fun. When I'm doing well, I enjoy doing this job."

But nobody enjoys a constant bitter struggle, which is what Johjima is locked in now. He signed a three-year contract extension back in April, but he'd probably give that back for a week in which his old offensive game reasserted itself.


城島だけが、12イニングにも及んだレッドソックスとのゲームを、6−3で落とすという痛恨の敗北の原因ではない。だが7月の19ゲームで、5回目の連敗、そして12回目の負けを喫するに至ったについては、際立った原因となっている。(中略)

「城島はずっともがき続けてきてるよ」とリグルマンは言う。 「もし私がそれを、クレメントのメジャー昇格で城島のプレー時間が影響を受けた、そういう理屈づけで説明するなら、いくらか解説になると思うかもしれない。でもね、マイナーからクレメントが呼ばれる前からすでに、彼は苦しんでたんだよ。」
「彼はプライドが高いから突然の出来事に苦しんでる。でもね実際は、彼はバッティングについて四苦八苦してるだけなんだ。」

実際、城島はキャリアで最も深い落ち込みの中にある。城島は日本での通産打率.299、そしてメジャーでの通産打率.289の打者だが、水曜のノーヒットのあと、シーズン打率は.203にまで落ちている。

いまの彼は、毎日球場に来ることで気楽な気分にはなれないだろう。

「野球は僕の仕事。だから毎日球場にいる。」と彼は言う。「野球を楽しみと考えたことはないけど、プレーが順調なら、仕事でも楽しめるんだろうけどね。」

しかしだ。城島が今とらわれているような、終わることのない苦闘を楽める者などいない。城島は4月に3年の契約延長にサインしたが、もし1週間でも、昔のような攻撃的なゲームぶりを取り戻せるなら、契約延長を返上しさえするだろう。

damejima at 21:28

July 14, 2008

セクソンが解雇された記事だが、セクソンのことは後日に回しておく。シアトル公式サイトのセクソン解雇記事で、リグルマンが6月29日に続いて今後の捕手の起用方法について触れた部分があるが、メディアでの報道ぶり、ブログでの解釈には、いろいろと問題があって、このときのリグルマンの発言がきちんと伝わっていないどころか、多少歪められてもいるので、それから触れてみる。
まずは、自分の目と解釈でじっくりと元ソースを読んでみてほしい。(以下は関係部分の抜粋)

Mariners release infielder Sexson
By Jim Street / MLB.com 07/10/2008 4:00 PM ET
http://seattle.mariners.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20080710&content_id=3107402&vkey=news_sea&fext=.jsp&c_id=sea
Although catcher Kenji Johjima recently took ground balls at first base, there are no immediate plans to put him there in a game situation.

"That is not something I see happening in the near future, Riggleman said. "We want to take a good look at [Jeff] Clement behind the plate and if Joh starts coming on with the bat and forces himself into the lineup, I guess we would have to consider him over [at first base] some."



この文章、簡単なようでいて、筆者的にはけっこうニュアンスが難しい文章だと思っている。意図的に直訳気味にした訳を載せておく。この文章には、take a good look、would、forceなど、いくつか注意すべき表現がある。

●当ブログの解釈
キャッチャー城島は最近ファーストでゴロ捕球練習をしているが、ゲームシチュエーションによって彼を一塁に回すという緊急なプランはない。(筆者注:ここまではライターであるMLB.comのジム・ストリートの意見。次からがリグルマンの意図)

リグルマン「それは僕が近い将来起こりえると考えるハプニング的な何かとは違うな。我々は今後もクレメントを捕手としてじっくりと見守っていきたいと思っている。もしも城島のバットがいい結果を出し始めて先発ラインアップに割り込んでくるようなことがあるんだったら、(城島を1塁に入れることも)少しは考えなくてはならないかもしれないけどね(それはありえない)。」

マーサマーサとポール
ビートルズの1968年のMartha My Dearという曲がある。
ポール・マッカートニーが別れた女性のことを歌ったなどと、さまざまに解釈のある曲だが、直接には「マーサ」とは、当時ポールが飼っていた犬の名である。この曲の詞にちょうど、take a good lookという表現が2度、続けて使われている。
リグルマンがWe want to take a good look at Clement.という表現をとるとき、ただ「感情抜きに観察したい」とクールな意味で言っているわけではない。だから上に挙げた訳で「見守っていく」と好意的なニュアンスを強く加えて訳した。またtake a lookとtake a good lookは基本的に意味が違う。

次に、forces himselfという表現。城島の打撃復活で先発ラインアップに復帰する可能性についてリグルマンは、(Johjima) forces himself into the lineup.つまり、城島によるスタメン強奪(割り込み)と、「主語」をリグルマン自身でなく城島にしている。これはどうみても実に微妙な表現だ。

3つ目に、wouldという単語。野球のインタビューでしばしば使われることは、このブログでも一度説明したことがあるのでおわかりと思う。仮定法過去というやつで、学校で習ったはずだ。ありえないことを一度仮定して、それからモノを言うという裏返しな論法で、便利な英語表現だ。

まとめると、リグルマンは、「すぐに城島の打撃が調子を大きく取り戻すことはあまり期待できないと考えている」「では、もし城島の打撃が戻ったとしたら?それでもクレメントを捕手からはずすことはしない」「ありえないことだが、もし城島の打撃が戻ったら、その場合はかえって城島の一塁コンバートが再度プランにのぼってくる」そういう3つのニュアンスを同時に言ってのけているのであって、打撃が戻っても城島を正捕手に戻すことなど全く念頭にないこと、クレメントの1塁コンバートはまずないことの2点は当然、このインタビューから読み取れなければならないし、さらに言うなら、すでにわかっていたことだが、リグルマンが打撃不振だけで城島を干しているのではないことも明言したに等しい。

今後の城島の進路、というか退路について、なかなか重い発言であることがわかってもらえただろうか。

●MAJOR.JPは誤報というより、流言。
さて対比する意味で、このニュースについてのメディアの報道ぶりを笑っておこう。適当な翻訳で、しかも元ソースを歪めて流すことの多いので有名なMAJOR.JPだ。

城島の一塁起用はある? セクソン放出で監督が見解
http://mlb.yahoo.co.jp/headlines/?a=14731
リグルマン監督代行は、城島の一塁起用について「近い将来に見ることはないだろう」と明言。「我々は(期待の若手であるジェフ・)クレメントがキャッチャーを務めるところを見たいし、もしジョー(城島の愛称)が復調して打撃に集中できるようになれば、そのときは起用法を考えなくてはならなくなると思う」との見解を示した。
マリナーズは、オールスターまではホセ・ビドロとミゲル・カイロの両内野手をファーストで併用する予定。傘下の3Aタコマでプレーする若手有望株のブライアン・ラヘア一塁手も新たなレギュラー候補だが、あいにく足の故障から復帰したばかりで、しばらくはマイナーでの調整が必要な状況だ。


一読しておわかりだろう。あえて説明するまでもないのだが、MAJOR.JPのライターは「起用法」とお茶を濁した表現をあえてとることで、あたかも城島の打撃が復調してきたら、捕手起用の増加もありうるとリグルマンが発言したかのように、読み手側の読み違えを誘発する書きかたを故意にしている部分がある。おまけにリグルマンがforces himself into the lineupと、実に微妙なことを言った部分はわざとカットしている。
「そのときは起用法を考えなくてはならなくなると思う」という部分は、実際には「打撃復調がもしあるなら、一塁起用も考えなくてはならなくなると思う」程度には訳さないと、自分の歪んだ意図を晒して、恥を晒すことになる。

●某翻訳ブログの文章
リグルマン監督:  「近い将来には、そういうことは考えていない。我々は、今後も捕手としてのジェフ(クレメント)をじっくりと観察していきたいと思っているので、もしジョーに当たりが戻ってきて打線に入れざるを得なくなってきた場合は、(1塁に入れることも)少し考えなくてはならないかもしれない。」

これについても、後半の城島1塁コンバートについての表現が、あいまいなままに訳してしまっていることは、MAJOR.JPの例からもうおわかりいただけることと思う。


damejima at 02:26

June 30, 2008

インターリーグが終わってからも、クレメントが城島よりマスクを多くかぶることになる、と、新監督リグルマンが公言した。当然だ。このわずか10ゲームほど見ただけでも、7連敗中のシルバに勝ちをもたらしたことや、スイープの原動力となったこと、打線のつながりを含め、城島をはずしたことがチームに大きな活気をもたらしたのは明らかだ。

リグルマンはクレメントの今後についても「3日に一度かそこら捕手としてボールを受けるためにここにいるのではない」
Clement is not here to catch every third day or something. と、catchという単語をわざわざ使って語った。つまり、きっぱりと 「今後もクレメントは捕手としての起用が中心」と明言したことになる。
この文章を読んで、リグルマンが曖昧に言っているかのように思う人がいるようだが、よほど読解力がない人としか思えない。リグルマンは語り口はソフトだが、クレメントはキャッチャーをやるためにこのチームにいる、と明言しているのがどうしてわからないのだろう。

クレメントはやがてシアトルの正捕手となるべく育てられていること、そして、城島はクレメントへのつなぎのキャッチャーとして獲得したにすぎないという経緯は、シアトルでは常識だ。もちろん、だからこそ、現地関係者、メディア、ファン、首脳陣、あらゆる人たちが、成績のあまりにも酷い城島と3年もの長期契約をかわすなどというのがまったくチーム方針に沿わない、馬鹿げた愚行だと口をそろえる理由もここにある。
そのことを、リグルマンはあらためて確認しつつ、この発言をしているのである。

ときおり日本のファンで、この程度の現地の常識もわからないまま、やれ「クレメントを一塁にコンバート」か、「トレードに出せ」、などと、まったくはきちがえた主観的願望をネットに曝け出している間抜けな城島オタがいるが、そんなことはマクラーレンも、リグルマンも、最初から微塵も考えてはいない。

城島が一塁の守備練習をやらされたからといって、それは3年目の「つなぎ捕手」城島が、捕手としても打者としても、橋渡し役としてすら力がないのを見切られただけで、自業自得というもの。野球の現場を無視したオーナーサイドが、そんな「つなぎ捕手」と3年もの長期契約を結ぶとは、現場首脳陣もさぞかしビックリしたことだろう。

それはそうだろう。
チームは城島をずっと使う予定など最初からないのに、結果も出せない「つなぎ捕手」が、野球の現場は誰も知らない密約のような3年契約をこっそり密室で獲得して、本人だけがずっとシアトルの正捕手で居座るつもりになっていたというのだから、開いた口がふさがらないのも当然だ。



クレメント 4勝2敗
18日 ●ディッキー
20日 ○ベダード
23日 ○ヘルナンデス
25日 ●バティスタ
28日 ○シルバ
29日 ○ベダード

城島 2勝3敗
21日 ●ウオッシュバーン
22日 ●シルバ
24日 ○ディッキー
27日 ○ウオッシュバーン
30日 ●ディッキー

Mariners notebook: With starters hurt, M's turn to bullpen
http://seattlepi.nwsource.com/baseball/368894_mbok30.html
SHARING A PLATE:
"(Clement is) probably going to get more time behind the plate in the immediate future than Joh does," Riggleman said. "When we get back in the American League, hopefully we can keep them both getting their at-bats. Clement is not here to catch every third day or something. He's going to get some significant time to see what we have there."

damejima at 19:53

June 24, 2008

ブレーブス戦でクレメントが今シーズン第1号をスタンドに放り込んだ。この日はツーベースも放って、湿った打線で1人気を吐いたといっていい。
もともと、クレメントは5月にメジャーに上がった試合で長打を放ちながら、謎の3A落ちをさせられていることは、すでにこのブログで触れた。この件については、詳しい経緯を「時系列にそって城島問題を読む」という項目で、時系列をよくおっかけてみてほしい。
(あとで、この項目は書き足す予定)

元記事
Mariners Notebook: Johjima makes room
Playing time likely will dwindle
with Clement back up
http://seattlepi.nwsource.com/baseball/368009_mbok23.html
On Sunday morning, it happened to Mariners catcher Kenji Johjima. He and his interpreter, Antony Suzuki, were the special guests of interim manager Jim Riggleman, who wanted to explain why Johjima could expect to see fewer at-bats in the coming days.

make roomは、通り道や場所をあける, 席や道を譲るという意味だ。だからこの記事のタイトルは「城島、席をあける」というのが直訳になり、城島が完全に干されるというニュアンスはなく、席を譲ってシェアする、つまり、同居する、という意味でライターは書いている。
ただ、もちろん make room for a younger generation という例文が、後進に道を譲るという意味になることや、記事全体のトーンを考慮するなら「城島、場所をあけわたす」とでも訳すのが妥当だろう。以下に日本でのマトモな報道例をあげておく。

城島一塁、若手捕手と併用プラン
…新監督が直接会談し通達

http://hochi.yomiuri.co.jp/mlb/news/20080624-OHT1T00054.htm
(略)ブレーブス戦の試合前、リグルマン監督が城島に、今後はジェフ・クレメント捕手(24)との併用を伝えた。(中略)ブ軍戦の試合前、監督室に呼ばれ、30分間の会談を持った。「私がケンジを自室に呼んだ。彼も話し合いを持ちたがっていた」と指揮官。(中略)城島を捕手だけでなく一塁手やDHとして起用する考えを明らかにした。(略)

(捏造記事)
このアメリカの記事を流用して、まったく違うニュアンスの記事にしたメディアがある。元記事の内容を使い、日本の新聞社のライターがまるで違うニュアンスに強引に書き換え、それを、あたかも元記事がそうであるかのように、記事として掲載しているのだ。以下にリンクをあげておくが、こうした捏造は全くフェアではない。

この記事の15%ほどは元記事ではない。
タイトルにしてからが、事実とは違う。城島のほうが談判にでかけたのではなく、通訳ともどもリグルマンに呼び出されたのである。元記事と比べて読んでもらいたい。まったくニュアンスが違う。
記事に、オリジナルソースのメディア名とライター名をいれてあることも、かえって悪質だ。


スポーツとはいえ、ジャーナリズムは存在する。まして、ソースのメディア名のみならず、ライターの名前を出している以上、勝手なニュアンスをつけくわえて、記事の方向性をねじまげるようなことはすべきではないし、もしそうまでして自分の意見をどうしても書き足したいと、つまらない欲求を抑えられないのなら、カッコで元記事の部分をくくるなりして、自分の勝手な意見と元のソースの部分を明確に分離しないとあまりに低レベルな捏造はすぐにバレる。

インターネットの時代でなければ、我々はオリジナル記事の存在を目にすることはないわけで、こうした部分はネット時代のメリットだと思う。逆にいえば、アメリカの記事を流用することくらいしか芸のないダメ記者は、ネット時代を舐めてもらっては困る。誰もがオリジナル記事を検証して、自分なりの意見をもつ、そういう時代には、スポーツ紙の記者の程度の低い煽りなど必要ない。

俺を試合に出してくれぇ〜 スタメン激減の城島が直談判
http://www.tokyo-np.co.jp/tochu/article/mlb/news/CK2008062402000152.htmlリンク切れ
【アトランタ=ジョン・ヒッキー】
出場機会が激減しているマリナーズの城島健司捕手(32)は22日、ブレーブス戦前にリグルマン新監督と起用方針について約30分話し合った。
指揮官は「君を尊重している」と言いつつも、交流戦期間は大型新人ジェフ・クレメント捕手(24)を優先して使うとし、攻守で不振の城島は「ゲームで使われるような選手でいないといけないということ」と、奮起をあらためて誓った。
城島はこの日もスタメンに名前はなく、ここ30試合で10度目の先発落ち。3日前に就任したばかりのリグルマン新監督は、会談の内容を「すべて起用法に関すること」と説明。城島には「試合に出たいという熱意は買うが、交流戦が終わればプレータイムも増えるから、羽を伸ばしていてくれ」と告げたという。
城島は現在、不本意な一塁の守備練習もさせられている。このまま攻守で不振が続けば、交流戦後も捕手失格の烙印を押される可能性だってある。
「これからも普段通りやる。それ以上はできないから」。日本ナンバーワン捕手のプライドにかけ、城島は試練を実力で突破するしかない。
(シアトルポスト・インテリジェンサー紙記者)


damejima at 08:58

June 21, 2008

あと30分ほどで試合が始まる。ブレーブス戦の先発投手はベダードで、今年のこれまでの方針なら捕手はクレメントであった。そして、イチローはライト。そしてセクソンの姿がある。

http://blog.livedoor.jp/damejima/archives/348379.html
マクラーレンのアイデアでいうと、

\喫畆蠅鮠訶腓らクレメントへ
▲戰澄璽匹寮貘以畆蠕は解消する
イチローをセンターからライトへ戻す
ぁ淵札ソンなど、いらない選手の解雇)

このうち、´↓が実行されていることになる。

さぁ。これで、どうなることか。
まだまだ波乱の毎日が続くことは間違いなくなった。
チームの現場への余計な介入の度合いが測られる注目のローテーションが始まった。

damejima at 08:04
マクラーレン解任の翌日、地元メディアのシアトル番ライターたちの記事が出揃ったが、その基本的なトーンは、当然のことながら、このブログと同じ方向のものだ。記事は一斉に、マクラーレン解任の不自然さを書きたてている。基本的なトーンは、こうだ。
●チーム低迷の責任はマクラーレンにもある。
 だが彼が問題のメインではない
●なぜ不要な選手に責任をとらせないのか?
●マクラーレンは選手整理に手をつけようとして、解雇された

マクラーレンが着手しようとしたのは、選手への責任追及と、整理である。そのマクラーレンが突然解任され、セクソンが次の遠征地へ出発したことなどから、選手の解雇などが突如ストップされそうな、チームのあまりにも不自然な動きに対して、地元メディアは痛烈な批判と牽制を行っているのである。
彼らは、マクラーレンを擁護しようとなど考えているわけではないが、不要な選手を処分しようとしたタイミングでのマクラーレン解任が、チーム低迷の責任をとらされたバベジ解任とは、全く意味が違うことを、よくわかっているのである。
seattlepiなどは、ハッキリと、選手をカットしようとしてマクラーレンは首になったと書いている。

そんなことはニュースをごく普通に追いかけているだけで理解できるわけだが、日本国内の某掲示板の間抜けな城島オタは、外部からの圧力で城島の正捕手としての首がつながったことを喜び、また認識のゆるいシアトルファンなどは、マクラーレンは解雇されて当然だ、程度の単細胞な認識しかもっていない。哀れなものだ。

●seattlepi.com
Mariner players haven't started to pay the price - yet
http://blog.seattlepi.nwsource.com/baseball/archives/141602.asp
The one thing a Lou Piniella type would have done was to have pushed his general manager to cut some of the players loose a while ago. McLaren was loyal, doggedly so, and it cost him his job.
ルー・ピネラのようなタイプ(の監督)がいたら実行したであろうことのひとつは、もう少し前の段階で何人かの選手を放出するよう、GMにプッシュすることだ。忠実で頑固なマクラーレンはそうしようとし、そのことで職を犠牲にした。

●News Tribune
Will changing managers make a difference?
http://blogs.thenewstribune.com/mariners/2008/06/19/will_changing_managers_make_a_difference
But instead the Mariners chose to fire John McLaren today, and Sexson and his slugging percentage of .360 and .220 batting average got on the plane for Atlanta. (中略)
Was McLaren the greatest tactical manager in baseball? No.
Did he have the most managerial cache? No
But was he the sole problem for the Mariners issue? No.

マリナーズは、(セクソン解雇の)かわりに今日ジョン・マクラーレンを解雇し、そしてセクソンと.360の長打率、.220の打率をのせ、飛行機はアトランタへ飛んでいってしまった。(中略)
マクラーレンは野球で偉大な戦術家監督だったか? いや。
彼は蓄えの多い監督だったか? ノー。
だが、マリナーズ問題の、唯一の問題だったか? そんなことはない。

damejima at 03:59

June 20, 2008

シアトルは6月16日にGMバベジを首にし、そして3日置いて、19日に監督マクラーレンを首にした。こんな奇妙な解任劇に、誰でも感じることはひとつだ。

「成績不振だけが解雇理由なら、同時に解任すればいい。なのに、マクラーレン解任がズレた。これにはなにか特別な理由があるはず。ならばそれは、どんな経緯と理由か?」

もちろん地元メディアも同じ疑問を抱く。Seattle TimesのBakerは19日、その疑問を新しい暫定GMペルクードゥスと、球団社長のアームストロングにぶつけた。
「なぜ、同時に首にしなかったのか?」Bakerは表向きは単純に質問しているように見えるが、明らかに、3日もズレたマクラーレン解任に特別な理由がありそうなのを嗅ぎ取っていて、わざと知らぬフリをして質問を重ねているニュアンスがうかがえる。

下記の記事原文を読んで、この取材から彼Bakerが明確な回答を引き出したとは言いがたいと最初は思うかもしれないが、とんでもない。十分な結果が得られている。
なぜなら、アームストロングが、「自分と、リンカーンは、バベジ解任後もマクラーレンを置いておくつもりだった。だが、就任したばかりの暫定GMペルクードゥスに反対され、考えを変えた」と経緯を漏らしたからだ。

つまり、このインタビューのおかげで「2つの解任劇が、まったく同じ理由、まったく同じ流れの中で決定されたのではない」ということ。そして、ことマクラーレン解任についての決定は、球団CEOも社長も越えた、もっと上の権力、「球団経営トップすら越える決定権をもった人物」の、大きな圧力の元で行われた、ということだ。

だからこそ、解任は同時でなく、ズレた。では、バベジ解任後のマクラーレンのどんな「チーム方針」が、「球団経営トップすら越える決定権をもった人物」の怒りをかったのか?

リンカーンすら意図していなかったという、マクラーレン解任の謎。
解読の最初の鍵は、マクラーレンがイチローをライトに戻そうとしていたことだ。

マクラーレンはこのアイデアは、「フロントとは関係なく自分の考えだけでやった」と明言している。このことを覚えておくといいと思う。
そして、下記の取材で暫定GMペルクードゥスは、「イチローをライトに戻したことが今後のチーム構想を狂わすことはない」と言っている。つまり、暫定GMペルクードゥスは、フロントを通さないアイデアではあるが、イチローをライトに戻す案はマクラーレン解任理由ではないよ、と、明言したも同じである。

では、逆説的に言えば、暫定GMペルクードゥスは言外に、マクラーレンのアイデアのある部分は、今後のチーム構想を狂わすと考えるものがあったと考えていることになる。球団経営トップすら越える決定権をもった人物が怒りを覚え、大きな圧力でマクラーレン解任の指示を、暫定GMペルクードゥスに出すに至った、マクラーレンのアイデアとは何か?問題はそれだ。

今週末の試合で、結局シンプルにその答えは出るだろう。楽しみである。

Many questions, few answers
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/06/many_questions_few_answers.html
Posted by Geoff Baker
June 19, 2008 2:44 PM
The big question is why the team didn't simply do this on Monday. Let McLaren and Bill Bavasi go at the same time.
(中略)
Armstrong said that he and CEO Howard Lincoln had actually planned on keeping McLaren around after the Bavasi firing.
(中略)
Oh yeah, Pelekoudas says he liked McLaren moving Ichiro to right field and it doesn't mess up any of his plans for the team. This, even though McLaren said he made the move independant of the front office -- just three days before he was to be fired.


damejima at 11:29

June 19, 2008

監督マクラーレンは、再びメジャーに昇格させたクレメントを、こんどはDHとしてではなく、主に捕手としてプレーさせると明言した。「5日間のうち3日ぐらいか?」、つまり先発ローテーション投手のうち3人くらいか?と尋ねる記者に対する答えは、こうだ。

「それぐらいか、もっと。」

ようやくマリナーズは城島を正捕手からはずす決断をした。これからは城島は控え捕手とDHでの起用となる。実際、この記事を書いている現在行われている日本時間6月19日のフロリダマーリンズ戦の先発捕手はクレメントで、城島はDHとしても先発出場していない。

Bedard and Burke,
no longer "Together Forever"

Posted by Ryan Divish
http://blogs.thenewstribune.com/mariners/2008/06/17/bedard_and_burke_no_longer_together_fore

With the call-up last night of Jeff Clement, McLaren made it clear today in his pregame meeting that Clement is up, and will play and will do that catching, not DHing.

"Last time we tried him as DH and it was awfully difficult situation for a young kid, so we're going to catch him quite a bit," McLaren said.

Exactly how much is quite a bit?

"We're going to catch him a lot," McLaren said.

So a lot could be three out of five days?

"That and more," McLaren said.

Hmmmmm.

And so what is going to happen with the regular starting catcher Kenji Johjima? Well, he was seen taking ground balls at first yesterday. Johjima said he was extremely uncomfortable at the position, though he played it a few games in Japan when he had a sore shoulder.

"We're going to DH him and catch him some," McLaren said.


damejima at 11:37

June 18, 2008

今シーズンのシアトルマリナーズ低迷の元となったゴタゴタの最も大きな要因のひとつ、「城島問題」だが、破滅的にダメな成績のもとで、3年24Mもの契約延長があまりにもいきなり発表になったことの理由が、予想どおりの結果となって判明した。

やはり城島の契約延長を決めたのは、任天堂サイド。
筆頭オーナーで元任天堂社長の山内氏、任天堂アメリカの元会長で現在はマリナーズ最高経営責任者(CEO)ハワード・リンカーン、そして現マリナーズ社長アームストロングの3人だ。
下記の記事で、CEOのハワード・リンカーン本人が地元メディアに語ったヴォイスが公表されているので間違いない。

まったく予想どおりの顔ぶれだ。城島の契約延長には野球の現場のプロの人間は誰ひとりとして関わっていない。解雇されたGMのバベジすら、この件にはほとんど関わってない、というのだから驚きだ。
ハワード・リンカーンの経歴

このコラムの最後の部分に一部の翻訳を挙げてあるが、原文をあたられることを強く勧めたい。このインタビューでは、一部の投手が控え捕手のバークをパートナーに登板したがっている、との重要な記述もある。
その部分では、「投手」という部分が単数ではなく、複数表現をとられており、現在ベダードだけがバークを専属捕手に指名している動きが、ベダードだけに留まらないことを明記していることにも注目すべき
だろう。

また、城島の3年契約については、まだまだ首をかしげる部分がある。城島自身が、なにを勘違いしたのか「トレード拒否条項のようなもの」と語る、日本の球団にいつでも帰る権利という、まことに怪しげなオプションなど、わけのわからない契約がなされている。

下記の記事では城島の契約について、dealという単語が要所要所に使用されているが、この言葉は通常の商取引という意味でも使われるほか、密議謀議密約といった、表ざたにできない約束事に使われる単語でもあることに注意して読まれるといいと思う。


Florida Marlins at Mariners: 06/16 game thread
(抜粋 記事中に音声ファイルのリンクあり
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/06/florida_marlins_at_mariners_06.html

Posted by Geoff Baker
The first was on who engineered the Kenji Johjima contract extension. Lincoln told me that it was Allan Nero, Johjima's agent, who first approached the M's with the extension idea. After that, it was primarily the team's owner, Hiroshi Yamauchi, Lincoln and Chuck Armstrong who did the deal. Bavasi had limited involvement in it.
Which begged the question of why Lincoln would sign off on the deal, given Johjima's poor hitting at the time and the fact some pitchers would rather throw to backup catcher Jamie Burke. I asked him about it towards the tail end of the clip you'll hear.


((上記の太字部分の翻訳))
最初の質問は、誰が城島の契約延長をもちかけたのか、ということだ。リンカーンは、契約延長をマリナーズに最初に持ちかけたのは、城島の代理人アラン・ニーロだと話した。その後の取引はおおむね、チームオーナー山内氏、リンカーン、チャック・アームストロングで行われたという。バベジGMはこの件で限定的にしか関与しなかった。

訳註:sign off on ((米俗)) 〜を承認する

不自然すぎる城島3年契約の詳細に関するシアトルタイムズ記事

damejima at 11:50

June 17, 2008

ほんとうにあらゆることが遅すぎるくらいだ。

GMの解雇が発表されたこの週明け、城島は試合前ファーストミットを持たされ、ノックを受けた。このときの様子は下記リンクが最も詳しいようなので、ニュアンスを掴んでおくといいと思う。

GMバベジ解雇は、低迷の責任のある人間には責任をとらせるという、球団の遅すぎる意志表明であって、この日に捕手の城島が1塁コンバートを匂わせるノックを言い渡されたことは、1塁手セクソン解雇への伏線というだけでなく、球団が「捕手としての城島」に「失格」の烙印を押し、バベジ同様に球団低迷の重い責任があると判断している、という意味になる。

下記の記事で城島は「僕はキャッチャーですから、ファーストをするためにアメリカに来たわけでない」などと言っているが、この選手、どれほど甘えた馬鹿なのだろうか。

日本人メジャーリーガーのパイオニアとして、あれほどの実績を残した野茂ですら、使えないとなれば何度もクビになっている。それでも彼はあらゆるチャンスにトライすることでメジャー復帰を何度も果たした。

メジャーに来てからの城島の攻守走、あらゆるデータからして、捕手としての城島など、とっくに解雇されていて当然だ。こんな捕手に3年契約などを結んだのは、セクソンのような役立たずの選手に大金を使いロスターで使い続けるという、近年のシアトルマリナーズが犯してきたダメな球団運営の一環だ。

「野球を見る目のない」球団運営システムが、無意味な選手契約をむやみと結び続け、使えもしない選手を起用し続けてきた。城島を解雇するどころか、3年24Mもの契約を結んでしまったことを、球団は前GMの失政の一部として、ようやく後悔しているのである。

城島は来シーズンからの3年、恥ずかしげもなくシアトルに居座り続けるつもりなら、この数試合を見てもわかるとおり、正捕手の座などもう確約などされないで冷遇されるのは当然と受け止めるのが当たり前で、クビでなくコンバートなら有り難いくらいでって、さらに、ことあるごとにファンからブーイングを受けるくらいは当然と思っていなければならない。

それがイヤなら、さっさと荷物をまとめて日本に帰ってもらいたい。

それくらいの冷遇、当然だ。メジャーに来てからの城島の成績の全てが最悪。ロスターとして1塁守備を必死で練習するなりの姿勢をみせても、城島へのブーイングはもう永遠に消えることはなく、いつでも用意されている。

http://mlb.yahoo.co.jp/japanese/headlines/?id=1861840&a=13952
「やれって言われました」
「れ」のところが、巻き舌。そして、こう続けている。
「(交流戦の)遠征に行って、ダブルスイッチの可能性があるから、ファーストをできるかと言われたので、即答で『できません』と言いましたけど、『やれ』と言われました。じゃあ、聞かなきゃいいじゃないですかね。それでも、『やれ』と言われました」
 明らかに不服そう。そして、「僕はキャッチャーですから、ファーストをするためにアメリカに来たわけでない」と口を尖らせた。
「嫌ですよ。反対から野球を見なきゃいけないんですよ。イチローさんがセンターからライトに行くのとは、訳が違う」
 ただまあ、実際に彼が一塁で起用されるとしたら、よほどの事情だろう。しかし、この日の試合後、ウラジーミル・バレンティンがマイナーに降格し、ジェフ・クレメントの昇格が同時に発表された。

damejima at 21:52

May 24, 2008

シアトルタイムズのブログから。
この記事で読むべきことは、中身よりもタイトルだろう。

Johjima out again.城島、再び干される。

そう。城島は「このシーズンですでに一度スタメンから干されかかって、こんどが2度目」なのである。一度目のときには、唐突にどこからか「圧力」がかかって元の自分の位置に復帰できたが、2度目のこんどはそうはならない。ベダードはバークを選んだ。
一度目干されかかったときには、日本のメディアでも掲示板でも、打てない、守れない、走れないこのダメ捕手が当然のようにスタメンから干されようとしていることはマトモに扱われなかった。むしろ、3年24Mの契約延長が、これも唐突に発表され、あたかも城島のメジャーでの選手生活が安泰なものであるかのようなニュースが、アメリカでも、日本でも流され、現実をみていないファンはそれを盲目的に信じた。
だが、実際の野球の現場では、城島のあまりにも単調なプレーぶりが批判の的になりつつあり、またチームの内部崩壊が進んでいた。その対策のひとつとして、チームの現場サイドは城島をスタメンからはずそうとしたが、野球の現場でプレーしている人間ではない場所からの圧力からか、一度目はそれが故意に阻止され、2度目になってようやく成功したことを、この記事のタイトルは示している。

Johjima out again
http://blog.seattletimes.nwsource.com/mariners/2008/05/johjima_out_again.html
May 21, 2008 2:40 PM
Posted by Geoff Baker

Mariners manager John McLaren had a choice on when to use Kenji Johjima and when to go with Jamie Burke, since there was a day game after a night game tomorrow. He opted to use Burke tonight with Jarrod Washburn on the mound. Coincidence? I decided to find out. And McLaren was blatantly honest. He wants to match the pitching and catching batteries that work together when he can.

That means, he volunteered later in the conversation, that Burke will be catching Erik Bedard for the forseeable future. As McLaren pointed out, it's been done before with Greg Maddux in Atlanta and Mike Mussina in New York. Neither was caught by their team's No. 1 catcher very often. But Washburn is not Maddux, nor is he Mussina. McLaren would not commit to making Burke the full-time Washburn receiver going forward. He only said he'd do such matching up when the situation presents itself.

"If we can do it, we'll try to do it,'' he says, here on this audio clip of my questions and his answers. "I'm not going to switch everything around. Just when there's an opportunity, when certain pitchers are pitching, if we can do it we can do it.''

All I'll say is, it's a very interesting situation for a team that just gave Johjima a three-year extension and has it's former No. 1 draft pick catching in Class AAA instead of up in the big leagues.

"You've got to look at it two ways,'' McLaren said. "If a guy is having success with one guy, you've definitely got to really weigh that heavily. That doesn't lie. We've got kind of that situation with Burke and Bedard. It's been a good combination and so we're going to stick with it for a while.''

I'll give McLaren credit. He didn't try to dance around what he was doing. He was accountable. And that's not always a common thing with this team.

And for Nat, in the comments section, I hope this adequately addresses what you asked about when you posted a link earlier today. I'm only trying to tell you what's going on in that clubhouse, the way I see it, as best I can. I don't think any of you would expect or accept anything less. It's not always fun writing this stuff, but when it's out there, it has to be told.


damejima at 07:17

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  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
  • 2013年11月8日、『父親とベースボール』 (8)20世紀初頭にアメリカ社会とMLBが経験した「最初の大衆化」を主導した「外野席の白人移民」の影響力 (付録:ユダヤ系移民史)
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  • 2012年7月3日、『父親とベースボール』 (2)南北戦争100年後のアフリカ系アメリカ人の「南部回帰」と「父親不在」、そしてベースボールとの距離感。
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