April 10, 2010

ブランドン・モローの移籍したトロント・ブルージェイズというチームは、日本では、去年まで大投手ロイ・ハラデイが在籍してチームという以外にほとんど知名度はないと思うが、なんといっても2009シーズンにDHとしてア・リーグのシルバースラッガー賞を受賞し、どこかのベストナインにも選出された「1983年世代」のアダム・リンドが注目株。
メジャーを席捲する1983年世代というコンセプトで一度記事を書いたことがあるが、アダム・リンドは、まさにこの1983年生まれだ。


アダム・リンドがドラフトにかかったのは2004年(3巡目 全体83位)だが、カート・スズキ(2巡目 全米67位)、ロブ・ジョンソン(4巡目 全体123位)、テイラー・ティーガーデンのア・リーグ西地区のキャッチャー3人も1983年生まれで、まったく同じ。

1983年前後に生まれたメジャーリーガー、つまり、このブログの言う「1983年世代」は、どういうわけか、キャッチャーにたくさんの有望選手を輩出している。2001年全米ドラフト1位でいまやメジャーを代表するキャッチャー、ジョー・マウアー、ナ・リーグを代表する2人のキャッチャー、Fielding Bibleいちおしのディフェンシブなヤディア・モリーナと、オールスターに選出された強打のブライアン・マッキャン、ほかにもCERAのいいドジャースの正捕手ラッセル・マーティン、今年アナハイムの正捕手になったジェフ・マシス、アリゾナのミゲル・モンテーロ、コロラドのクリス・アイアネッタ(2004年4巡目 全体110位)。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月2日、「MLBキャッチャー世代論」1:堅守を基礎にした「1983年生まれ、26歳世代」の台頭が引き起こす大きなキャッチャー世代交代の波。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。

捕手以外も1983年世代はスターが揃っている。Ryan Braun、Zack Greinke、Dustin Pedroia、Hanley Ramirez、Jose Reyes、Miguel Cabrera、Edwin Encarnacion、Casey Kotchman、Nick Markakis、Cole Hamels、Ervin Santana、Justin Verlander、Huston Street。各チームの主力となりつつある若い選手がズラっと揃っていて、シアトル関連でも、フランクリン・グティエレス、ホセ・ロペス、マーク・ロウ、ロニー・セデーニョがこの世代に属している。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年11月12日、2009年の攻守あらゆるポジションと賞を席捲し、これからのメジャーを担う「1983年世代」。


今年LAAのマイク・ソーシア監督はどうやら今年はマイク・ナポリではなく、ジェフ・マシスを正捕手にしたようで、これで、ア・リーグ西地区の全てのチームに「1983年世代」のキャッチャー全員がズラリとスターターに顔を揃えた形になった。

シアトル   ロブ・ジョンソン 1983年生まれ
オークランド カート・スズキ  1983年生まれ
アナハイム  ジェフ・マシス  1983年生まれ
テキサス   ジャロッド・サルタラマキア 1985年生まれ
       テイラー・ティーガーデン  1983年生まれ
注:テキサスは本来はサルタラマキアを開幕から使っていたわけだが、彼が怪我でDL入りしてしまったために、昨年デビューして期待はずれに終わって控えに回ったティーガーデンにチャンスが回ってきた。なんとも運のいい男である。







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