October 16, 2010
楽勝と思われたゲームを、監督のロン・ワシントンみずからが壊してしまい、テキサスが負けた。
特にテキサスのファンというわけではない自分ですら、あまりにも酷すぎる負け方を見て、気分が悪くなった。関係者なら、なおのこと心が折れるゲームだったに違いない。次のゲームに間違いなく影響が出るだろう。
勇気をもってチームを統率すべき監督の「小心さ」が、これほど露わになってしまっては、ゲームにならない。
こんなこと書きたくはないが、昨年7月にコカインの使用がバレた(レンジャーズ監督からコカイン陽性反応 - MLBニュース : nikkansports.com)この監督は、やはりそういうことでもやらないかぎり、大胆な采配をし、ベンチにドッカリと腰を据えていることのできない小心男かもしれない。
5-1と4点もリードして迎えた8回表に、ガードナーに内野安打、ジーターにタイムリーを打たれ、「失点したのに無死2塁のランナーがまだ残っている」と考えただけで、ロン・ワシントンは負ける恐怖に完全に我(われ)を見失った。
ブルペンでは自分の出番だろうと肩をつくりかけていたクローザーのフェリースが脱力したように椅子に座っていた。
New York Yankees at Texas Rangers - October 15, 2010 | MLB.com Gameday
いま見たばかりの酷い出来事を、
忘れないうちに要点だけ書きとめておくことにする。
1)監督の精神的パニックによる
投手交代ミスの連続と、ブルペン投手の浪費
昨日の記事で、ボビー・コックスのアトランタを例に挙げて、こんなことを書いた。
「選手層が薄いチームほど、やたらと選手交代する」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月13日、今年のポスト・シーズンに有名投手がズラリと揃った理由。多発する「曖昧なプレー状態」。
今日のロン・ワシントンは、まさに敗退したアトランタとそっくり同じミスを犯した。前の記事でも書いたが、監督がこれだけブルペンを無駄に注ぎ込んで負けたら、健康なブルペン投手がいなくなり、ブルペン全体に疲労が蓄積されて、これからゲーム終盤の逆転負けが多発する可能性が出てくる。
そもそも先発で好投していたCJ・ウィルソンを、2点目を失点したくらいで代えるべきだったかどうか怪しいし、ウィルソンを続投させるか、あそこはダレン・オリバーではなく、クローザーのフェリースを投げさせるべきだと思った人も多いだろう。
また、レギュラーシーズンでホランドと対戦し、彼に苦もなくひねられ続けているシアトルファンにしてみれば、「代えるにしても、なぜダレン・オリバーではなく、ホランドを出さない?」と疑問に思った人もいると思う。(実際、今日のブルペン投手ではホランドが一番ヤンキースを「怖がらずに」「戦えて」いた)
要は、ロン・ワシントンはポストシーズンのチーム打率3割のヤンキースを舐めてかかって、ブルペン投手を節約しようとして打たれ、そしてパニくって、かえってブルペン投手を浪費した。
だが、まぁ、交代は交代でよしとしよう。
だがロン・ワシントンは8回表に、それまで好投していたウィルソンを代えたはいいが、ノーアウト満塁になって自分の首が絞まるまで、打者から逃げたくてしかたがないダレン・オリバーが無駄にボール球を投げ続けるのを、必死にヤセ我慢した。(というか、足がすくんで、投手の交代時期にベンチを出て行けなかった)
そのクセ、直後には「継投した直後の、初球のインコースをタイムリーされて、即、投手交代」というヘマを、なんと、2人も続けてやった。
この巨大な継投ミスでロン・ワシントンは、楽勝するつもりで元大統領とおしゃべりばかりしていたノーラン・ライアンの目の前で、せっかく選手がつくった好ゲームを、監督みずからの手で完全にぶち壊してしまった。
2−1)得点圏にランナーがいるのに、
初球インコースのストライクから入り続けて
打たれ続けるテキサスバッテリー
8回のテキサスのバッテリーの捕手は、マット・トレーナーだ。
サインをベンチが出したかどうかは定かではないが、プルヒッターだらけのヤンキースを相手にしているにもかかわらず、バッテリーは「四球直後も、投手交代直後も「初球にインコースを投げ続けた」わけだが、ちょっとこれ、ありえない配球ミスだと思う。
彼らは、インコースを引っ張ろうと常に待ち構えている。センター方向に打ち返せる技術のあるバッターは、ロビンソン・カノーとか、だいたい決まっている。
その後マット・トレーナーに代打が出て、キャッチャーがベンジー・モリーナに変わってからは、初球はアウトコースになって、打者を比較的簡単に料理できたことを見ても、8回表の混乱ぶりはわかる。
2−2)「初球をタイムリーされ続ける」のは
大量失点が起こる基本パターン
「四球直後の初球はストライクを取りにくるから、打て」は、セオリーだし、「投手交代直後の初球は非常に狙い目。特にランナーが貯まっているケースでは、打て」と考える人もいると思う。
いずれにしても「クロスゲームで四球をだすのが怖い」とか、「ここでストライクがどうしても欲しい」とか、失敗を怖れて視野が狭まったバッテリーが安易にストライクを欲しがって、あさはかな配球をしてくることが既に相手打者に予想され、バレているシチュエーションというのは、必ずあるものだ。
そうした「人間の無意識な怖れの感情が、自分の思考とプレーを束縛して、その結果、安易な配球がつくりだされるメカニズムの存在」に気がつかないキャッチャーは、馬鹿だ。
ホームランを打たれたわけでもないのに大量失点するイニングには、「発生の基本パターン、基本メカニズム」がある。そのひとつが「初球打ちタイムリーを、連続で打たれるパターン」だ。
かつてダメ捕手城島在籍時のシアトルでは、こういう大量失点が、それこそ、嫌というほど起きたものだ。
このシーズンオフには「カウント論」に再び手をつけようと思っているわけだが、打者が、打率が一番よく、ヒットの実数も多いのは、たいてい「0-1」「1-0」といった「早いカウント」であって、ボールを見極めながらヒットの実数が増える打者など、ほぼいない。
(四球が多いことで有名なボビー・アブレイユだって、追い込まれれば打率は下がっていく。また、「フルカウントからでも通算打率で3割打てるイチロー」など、例外中の例外。「カウントと無関係に打てる打者」など、普通は世の中に存在してない)
3)8回無死1塁での「意味不明なヒッティング」と、
9回無死1塁での「意味不明なバスター」
せっかくの4点のリードをひっくり返されてしまったすぐ裏、テキサスは8回裏、9回裏と、2イニング続けてノーアウトの走者を出したのに、ロン・ワシントンは2度とも致命的なミスを犯した。
8回裏は、1点差の無死1塁で、打者マーフィーにバントさせなかった。この理由がまったくもってわからない。(結果は、ランナーのイアン・キンズラーがハンパにスタートを切ってしまい、牽制で挟殺)
9回裏も無死1塁となって、さすがにワシントンは次打者アンドラスの初球にバントのサインを出したわけだが、これもかえってわからない。
9回になればマリアーノ・リベラが出てくるのはわかっているのだから、その前に1点もぎとっておく必要がある。9回裏に気持ちが追い詰められてから必死にスリーバントするくらいなら、なぜ8回裏にバントさせて、まだ精神的にゆとりがあるうちに1点を獲りにいかないのか。意味がわからない。
それだけではない。
9回裏無死1塁、ロン・ワシントンは次打者アンドラスの初球にバントのサインを出したはいいが(結果は、バントしてファウル)、こんどは2球目にどうも「バスターさせようとした」らしく(もしかしたら、アンドラスのサイン見落としか、見違いかもしれないが)、アンドラスはバットを引いて打ちにいった。(結果は、見逃しストライク。この場面、真ん中近辺のストライクを見逃すこと自体がわけがわからない)
2球目に見逃した球がストライクになってしまったことで、アンドラスのカウントは追い込まれてしまい、結局ロン・ワシントンは、アンドラスにスリーバントというギャンブルをさせた(結果はスリーバント成功)
ギャンブルが成功したからいいようなものの、8回にはバントせず、追い詰められた9回には、バント、バスター、スリーバントという、苦しまぎれの展開。どれもこれも、わけがわからない。
そもそも、こんな大事な場面でスリーバントなんかさせることになった原因は、ロン・ワシントンの「迷い」にある。
監督が、走者をバントで送るのか、それとも意表をつく強打で行くのか、それすらハッキリと意思表示することもできないまま、ようやくスリーバントでランナーを得点圏に送った後では、いくらマイケル・ヤングが好打者でタイムリーを期待されて打席に入っても、打てるはずもない。なんというか、流れが悪すぎる。
マリアーノ・リベラの変化球に必死にくらいつきながらも、初球、2球目と打てる球を打ち損じて、結局は、外のボール球のストレートを振らされて三振したマイケル・ヤングが、なんとも言えず、哀れに映った。
あんな酷い流れの中で、「主軸なんだから打て」と言われても、そりゃ無理というものだ。
4)8回表、内外野の守備ミス連発
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月13日、今年のポスト・シーズンに有名投手がズラリと揃った理由。多発する「曖昧なプレー状態」。
この記事で、投高打低のポストシーズンだから、守備は大事。投手の守備も例外ではない、と書いたわけだが、8回表のテキサスの守備のうろたえぶりは、それはそれは酷かった。
・ファーストゴロで、投手のカバーが遅れる
・サード真正面の強襲ゴロが、レフト前タイムリー
・レフト前タイムリーのゴロを、レフトが捕り損ねる
・センター前ヒットをお手玉。無理なホーム突入ランナーが生還
このゲーム、どこがどう気持ちが悪かったか、なんとか多少はまとめてみた。見ていた人には当たり前のことばかりだが、こうでもしないことには、どうにも気分が優れない。
それほど今日のテキサスは「悪い気の迷い」に満ちていた。
迷っている人間のプレーほど、見ていて気持ちの悪いものはない。ほんとうに痛感した。スタジアムの5万人も同感だろう。
特にテキサスのファンというわけではない自分ですら、あまりにも酷すぎる負け方を見て、気分が悪くなった。関係者なら、なおのこと心が折れるゲームだったに違いない。次のゲームに間違いなく影響が出るだろう。
勇気をもってチームを統率すべき監督の「小心さ」が、これほど露わになってしまっては、ゲームにならない。
こんなこと書きたくはないが、昨年7月にコカインの使用がバレた(レンジャーズ監督からコカイン陽性反応 - MLBニュース : nikkansports.com)この監督は、やはりそういうことでもやらないかぎり、大胆な采配をし、ベンチにドッカリと腰を据えていることのできない小心男かもしれない。
5-1と4点もリードして迎えた8回表に、ガードナーに内野安打、ジーターにタイムリーを打たれ、「失点したのに無死2塁のランナーがまだ残っている」と考えただけで、ロン・ワシントンは負ける恐怖に完全に我(われ)を見失った。
ブルペンでは自分の出番だろうと肩をつくりかけていたクローザーのフェリースが脱力したように椅子に座っていた。
New York Yankees at Texas Rangers - October 15, 2010 | MLB.com Gameday
いま見たばかりの酷い出来事を、
忘れないうちに要点だけ書きとめておくことにする。
1)監督の精神的パニックによる
投手交代ミスの連続と、ブルペン投手の浪費
昨日の記事で、ボビー・コックスのアトランタを例に挙げて、こんなことを書いた。
「選手層が薄いチームほど、やたらと選手交代する」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月13日、今年のポスト・シーズンに有名投手がズラリと揃った理由。多発する「曖昧なプレー状態」。
今日のロン・ワシントンは、まさに敗退したアトランタとそっくり同じミスを犯した。前の記事でも書いたが、監督がこれだけブルペンを無駄に注ぎ込んで負けたら、健康なブルペン投手がいなくなり、ブルペン全体に疲労が蓄積されて、これからゲーム終盤の逆転負けが多発する可能性が出てくる。
そもそも先発で好投していたCJ・ウィルソンを、2点目を失点したくらいで代えるべきだったかどうか怪しいし、ウィルソンを続投させるか、あそこはダレン・オリバーではなく、クローザーのフェリースを投げさせるべきだと思った人も多いだろう。
また、レギュラーシーズンでホランドと対戦し、彼に苦もなくひねられ続けているシアトルファンにしてみれば、「代えるにしても、なぜダレン・オリバーではなく、ホランドを出さない?」と疑問に思った人もいると思う。(実際、今日のブルペン投手ではホランドが一番ヤンキースを「怖がらずに」「戦えて」いた)
要は、ロン・ワシントンはポストシーズンのチーム打率3割のヤンキースを舐めてかかって、ブルペン投手を節約しようとして打たれ、そしてパニくって、かえってブルペン投手を浪費した。
だが、まぁ、交代は交代でよしとしよう。
だがロン・ワシントンは8回表に、それまで好投していたウィルソンを代えたはいいが、ノーアウト満塁になって自分の首が絞まるまで、打者から逃げたくてしかたがないダレン・オリバーが無駄にボール球を投げ続けるのを、必死にヤセ我慢した。(というか、足がすくんで、投手の交代時期にベンチを出て行けなかった)
そのクセ、直後には「継投した直後の、初球のインコースをタイムリーされて、即、投手交代」というヘマを、なんと、2人も続けてやった。
この巨大な継投ミスでロン・ワシントンは、楽勝するつもりで元大統領とおしゃべりばかりしていたノーラン・ライアンの目の前で、せっかく選手がつくった好ゲームを、監督みずからの手で完全にぶち壊してしまった。
2−1)得点圏にランナーがいるのに、
初球インコースのストライクから入り続けて
打たれ続けるテキサスバッテリー
8回のテキサスのバッテリーの捕手は、マット・トレーナーだ。
サインをベンチが出したかどうかは定かではないが、プルヒッターだらけのヤンキースを相手にしているにもかかわらず、バッテリーは「四球直後も、投手交代直後も「初球にインコースを投げ続けた」わけだが、ちょっとこれ、ありえない配球ミスだと思う。
彼らは、インコースを引っ張ろうと常に待ち構えている。センター方向に打ち返せる技術のあるバッターは、ロビンソン・カノーとか、だいたい決まっている。
その後マット・トレーナーに代打が出て、キャッチャーがベンジー・モリーナに変わってからは、初球はアウトコースになって、打者を比較的簡単に料理できたことを見ても、8回表の混乱ぶりはわかる。
2−2)「初球をタイムリーされ続ける」のは
大量失点が起こる基本パターン
「四球直後の初球はストライクを取りにくるから、打て」は、セオリーだし、「投手交代直後の初球は非常に狙い目。特にランナーが貯まっているケースでは、打て」と考える人もいると思う。
いずれにしても「クロスゲームで四球をだすのが怖い」とか、「ここでストライクがどうしても欲しい」とか、失敗を怖れて視野が狭まったバッテリーが安易にストライクを欲しがって、あさはかな配球をしてくることが既に相手打者に予想され、バレているシチュエーションというのは、必ずあるものだ。
そうした「人間の無意識な怖れの感情が、自分の思考とプレーを束縛して、その結果、安易な配球がつくりだされるメカニズムの存在」に気がつかないキャッチャーは、馬鹿だ。
ホームランを打たれたわけでもないのに大量失点するイニングには、「発生の基本パターン、基本メカニズム」がある。そのひとつが「初球打ちタイムリーを、連続で打たれるパターン」だ。
かつてダメ捕手城島在籍時のシアトルでは、こういう大量失点が、それこそ、嫌というほど起きたものだ。
このシーズンオフには「カウント論」に再び手をつけようと思っているわけだが、打者が、打率が一番よく、ヒットの実数も多いのは、たいてい「0-1」「1-0」といった「早いカウント」であって、ボールを見極めながらヒットの実数が増える打者など、ほぼいない。
(四球が多いことで有名なボビー・アブレイユだって、追い込まれれば打率は下がっていく。また、「フルカウントからでも通算打率で3割打てるイチロー」など、例外中の例外。「カウントと無関係に打てる打者」など、普通は世の中に存在してない)
3)8回無死1塁での「意味不明なヒッティング」と、
9回無死1塁での「意味不明なバスター」
せっかくの4点のリードをひっくり返されてしまったすぐ裏、テキサスは8回裏、9回裏と、2イニング続けてノーアウトの走者を出したのに、ロン・ワシントンは2度とも致命的なミスを犯した。
8回裏は、1点差の無死1塁で、打者マーフィーにバントさせなかった。この理由がまったくもってわからない。(結果は、ランナーのイアン・キンズラーがハンパにスタートを切ってしまい、牽制で挟殺)
9回裏も無死1塁となって、さすがにワシントンは次打者アンドラスの初球にバントのサインを出したわけだが、これもかえってわからない。
9回になればマリアーノ・リベラが出てくるのはわかっているのだから、その前に1点もぎとっておく必要がある。9回裏に気持ちが追い詰められてから必死にスリーバントするくらいなら、なぜ8回裏にバントさせて、まだ精神的にゆとりがあるうちに1点を獲りにいかないのか。意味がわからない。
それだけではない。
9回裏無死1塁、ロン・ワシントンは次打者アンドラスの初球にバントのサインを出したはいいが(結果は、バントしてファウル)、こんどは2球目にどうも「バスターさせようとした」らしく(もしかしたら、アンドラスのサイン見落としか、見違いかもしれないが)、アンドラスはバットを引いて打ちにいった。(結果は、見逃しストライク。この場面、真ん中近辺のストライクを見逃すこと自体がわけがわからない)
2球目に見逃した球がストライクになってしまったことで、アンドラスのカウントは追い込まれてしまい、結局ロン・ワシントンは、アンドラスにスリーバントというギャンブルをさせた(結果はスリーバント成功)
ギャンブルが成功したからいいようなものの、8回にはバントせず、追い詰められた9回には、バント、バスター、スリーバントという、苦しまぎれの展開。どれもこれも、わけがわからない。
そもそも、こんな大事な場面でスリーバントなんかさせることになった原因は、ロン・ワシントンの「迷い」にある。
監督が、走者をバントで送るのか、それとも意表をつく強打で行くのか、それすらハッキリと意思表示することもできないまま、ようやくスリーバントでランナーを得点圏に送った後では、いくらマイケル・ヤングが好打者でタイムリーを期待されて打席に入っても、打てるはずもない。なんというか、流れが悪すぎる。
マリアーノ・リベラの変化球に必死にくらいつきながらも、初球、2球目と打てる球を打ち損じて、結局は、外のボール球のストレートを振らされて三振したマイケル・ヤングが、なんとも言えず、哀れに映った。
あんな酷い流れの中で、「主軸なんだから打て」と言われても、そりゃ無理というものだ。
4)8回表、内外野の守備ミス連発
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月13日、今年のポスト・シーズンに有名投手がズラリと揃った理由。多発する「曖昧なプレー状態」。
この記事で、投高打低のポストシーズンだから、守備は大事。投手の守備も例外ではない、と書いたわけだが、8回表のテキサスの守備のうろたえぶりは、それはそれは酷かった。
・ファーストゴロで、投手のカバーが遅れる
・サード真正面の強襲ゴロが、レフト前タイムリー
・レフト前タイムリーのゴロを、レフトが捕り損ねる
・センター前ヒットをお手玉。無理なホーム突入ランナーが生還
このゲーム、どこがどう気持ちが悪かったか、なんとか多少はまとめてみた。見ていた人には当たり前のことばかりだが、こうでもしないことには、どうにも気分が優れない。
それほど今日のテキサスは「悪い気の迷い」に満ちていた。
迷っている人間のプレーほど、見ていて気持ちの悪いものはない。ほんとうに痛感した。スタジアムの5万人も同感だろう。