July 11, 2011
別に実際にオークションサイトなどをあたって、チケット価格と残り枚数をいちいち確かめたわけではないが、「オールスターのチケットのプレミア価格が20%下がった上に、いまだに4000枚以上売られている」と報じるソースがある。
今回のオールスターのチケット価値の下落を伝えている記事は他にもある。
Breacher Reportも、「オールスターのチケットの価値は47%下落した」と伝えつつ、価格下落の理由として、「ジーター、Aロッド、マリアーノ・リベラなど、たくさんの有名選手たちの出場辞退があり、魅力が失われていること」を挙げている。
今年のオールスターのチケット価格の下落は、MLBのレギュラーシーズンのチケットの市場価格の「市場動向」とは、全く何の関係もない。 これをいくつかのデータで立証しておこう。
あるレポートによれば、2009年から2011年上半期までのMLBのチケット市場価格は、こんな風に推移しているらしい。
2011年のMLB全体のチケット価格動向は、価格が大きく下がった2010年に比べると持ち直したものの、チケットが高かった2009年と比べると下がっているらしい。
MLBのチケット市場価格が高かった2009年だが、同年4月にFOXの電子版は、同年7月にブッシュスタジアムで行われる予定の第80回オールスターのチケット価格の「下落」を予想した。
前年2008年にヤンキースタジアムで行われた第79回オールスターのチケットは、150ドルから725ドルと、高額だったのに対し、ブッシュスタジアムでのオールスターのチケット価格は、100ドルから360ドルと、3分の2から、半額というレンジに下がるだろうとする記事である。
つまり、オールスターのチケット市場価格は必ずしも定額ではない。
MLB All-Star game ticket prices drop
このように、2009年は、MLB全体のチケット価格が高かったにもかかわらず、オールスターのチケット価格は大きく下がっている。
このことからいえるのは、「オールスターのチケット価格は、そのシーズンのMLB全体のチケットの市場価格動向とはあまり関係しない」ということだ。
チケット価格が本番直前になって下がってきている今年のオールスターのチケット市場価格だが、今年のレギュラーシーズンのチケット価格はむしろ上昇傾向にある。
また、オールスターのチケット価格は、MLBのレギュラーシーズンのチケット価格動向とあまり関係なく決まる。
今年のオールスターのチケット市場価格の下落を、MLB全体のチケット価格の下落のせいにすることは、「二重の意味」でできないのである。
レギュラーシーズンとオールスターのチケット市場価格には、なんの関係もない。
ないとはいえ、チケット全体が高騰傾向にあるシーズンに、オールスターのチケット市場価格が本番直前になって大きく下がり、また数千枚も売れ残っている。こんな事態が異常でないわけがない。
何度も書くように、この10年、例年250万票から400万票の間のレンジで決まってきたア・リーグの外野手投票において、700万票をはるかに超える票数がトロントのボティースタに投じられるような事態が、もし「マトモな投票」なら、肝心のオールスター当日のスタジアムのチケットが4000枚も売れ残る、などという事態は起こりっこないし、また、数多くの投票を集めたはずのヤンキースのスター選手たちが続々と辞退していなくなっていく、なんて事態も起こりっこない。
資料:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年7月3日、「ここまでするか」と感じる、2011年オールスター投票の作為。
「マトモ」な投票でないから、こういうことが起こるのだ。
本当に恥ずべきオールスターである。
もし、バリー・ボンズ、マーク・マグワイアのあの「恥ずべきステロイド・ホームラン時代」に回帰したくて異常投票した人間がいるとしたら、そいつらは恥ずべき行為の責任をとって、恥ずべきオールスターの残りチケットを全部買い占めるべきだろう。
Tickets to see the 2011 MLB all-star game continue to decline. Ticket resell prices on Stubhub and Ticket Networks have dropped 20% over the past week. On July 1st, lower level infield seats were going for $439 per ticket and currently are listed for $350 per ticket. The cheapest MLB all-star ticket is listed for $92 per ticket, down from $112 last week. Currently there are over 4,222 tickets listed for sale on Stubhub and with only 5 days left to go, there will certainly be a sell-off as game time approaches.
My previous post on MLB all-star tickets details some of the prices paid over the past couple of months. The ticket resell trend is certainly downward
MLB All-star tickets drop 20% this week
今回のオールスターのチケット価値の下落を伝えている記事は他にもある。
Breacher Reportも、「オールスターのチケットの価値は47%下落した」と伝えつつ、価格下落の理由として、「ジーター、Aロッド、マリアーノ・リベラなど、たくさんの有名選手たちの出場辞退があり、魅力が失われていること」を挙げている。
Ticket values are already estimated to be down 47%.
2011 MLB All Star Game Matters, Just Not to the Players or Teams | Bleacher Report
今年のオールスターのチケット価格の下落は、MLBのレギュラーシーズンのチケットの市場価格の「市場動向」とは、全く何の関係もない。 これをいくつかのデータで立証しておこう。
あるレポートによれば、2009年から2011年上半期までのMLBのチケット市場価格は、こんな風に推移しているらしい。
2011年のMLB全体のチケット価格動向は、価格が大きく下がった2010年に比べると持ち直したものの、チケットが高かった2009年と比べると下がっているらしい。
2009年 74ドル
2010年 64ドル
2011年 67ドル
MLB ticket market prices are up in 2011 ($67) compared to 2010 ($64). But MLB ticket prices are still down compared to 2009 when baseball tickets averaged $74.
MLB Ticket Market Prices Higher in 2011
MLBのチケット市場価格が高かった2009年だが、同年4月にFOXの電子版は、同年7月にブッシュスタジアムで行われる予定の第80回オールスターのチケット価格の「下落」を予想した。
前年2008年にヤンキースタジアムで行われた第79回オールスターのチケットは、150ドルから725ドルと、高額だったのに対し、ブッシュスタジアムでのオールスターのチケット価格は、100ドルから360ドルと、3分の2から、半額というレンジに下がるだろうとする記事である。
つまり、オールスターのチケット市場価格は必ずしも定額ではない。
MLB All-Star game ticket prices drop
このように、2009年は、MLB全体のチケット価格が高かったにもかかわらず、オールスターのチケット価格は大きく下がっている。
このことからいえるのは、「オールスターのチケット価格は、そのシーズンのMLB全体のチケットの市場価格動向とはあまり関係しない」ということだ。
チケット価格が本番直前になって下がってきている今年のオールスターのチケット市場価格だが、今年のレギュラーシーズンのチケット価格はむしろ上昇傾向にある。
また、オールスターのチケット価格は、MLBのレギュラーシーズンのチケット価格動向とあまり関係なく決まる。
今年のオールスターのチケット市場価格の下落を、MLB全体のチケット価格の下落のせいにすることは、「二重の意味」でできないのである。
レギュラーシーズンとオールスターのチケット市場価格には、なんの関係もない。
ないとはいえ、チケット全体が高騰傾向にあるシーズンに、オールスターのチケット市場価格が本番直前になって大きく下がり、また数千枚も売れ残っている。こんな事態が異常でないわけがない。
何度も書くように、この10年、例年250万票から400万票の間のレンジで決まってきたア・リーグの外野手投票において、700万票をはるかに超える票数がトロントのボティースタに投じられるような事態が、もし「マトモな投票」なら、肝心のオールスター当日のスタジアムのチケットが4000枚も売れ残る、などという事態は起こりっこないし、また、数多くの投票を集めたはずのヤンキースのスター選手たちが続々と辞退していなくなっていく、なんて事態も起こりっこない。
資料:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年7月3日、「ここまでするか」と感じる、2011年オールスター投票の作為。
「マトモ」な投票でないから、こういうことが起こるのだ。
本当に恥ずべきオールスターである。
もし、バリー・ボンズ、マーク・マグワイアのあの「恥ずべきステロイド・ホームラン時代」に回帰したくて異常投票した人間がいるとしたら、そいつらは恥ずべき行為の責任をとって、恥ずべきオールスターの残りチケットを全部買い占めるべきだろう。