September 05, 2011
カイル・シーガー
典型的なストレート系ヒッター。
けして、カープのようなローボールヒッターではないにもかかわらず、なぜかカープと並んでシアトルで最もフライアウト率が高い打者でもある。たぶんスイングそのものにフライになる原因があるのだろう。
スライダーへの苦手意識
いかんせん低めが苦手なのが、メジャーのプレーヤーとしてやっていく上で致命的なのは明らか。ハーフハイトの甘い球を仕留めるのは得意。スライダーへの苦手意識は相当なものがありそうだが、その元をたどると「低めの球への苦手意識」に辿り着く。
対戦する投手は、球が浮かないようにコントロールに気をつけつつ、低めの変化球で勝負しておけばいいだけ。このことが、対戦チーム全体に浸透するのに、そう時間はかからないはず。
同地区のライバルとしてこれから数多く対戦しなければならないア・リーグ同地区のエンゼルス、テキサスには、既に低スタッツが既に残されている。同地区だけに、新人といえども既にある程度スカウティングされてしまった、とみなければならない。
得意カウント 初球、1-1、2-0、2-1、3-1、0-2、
苦手カウント 1-2、2-2
得意球種 カットボール、ストレート
苦手球種 スライダー
得意コース インロー、ハーフハイト、
苦手コース アウトロー、真ん中低め
苦手投手 しいて言えばフライボール・ピッチャー
苦手チーム LAA,TEX
Kyle Seager Hot Zone | Seattle Mariners | Player Hot Zone | MLB Baseball | FOX Sports on MSN
打席例
2011年8月26日 ホワイトソックス戦 第1打席
センターフライ
外低めのチェンジアップ。
2011年8月26日 ホワイトソックス戦 第2打席
二塁打
真ん中のストレート。ストレートの強いバッターに、ストレート3連投、しかもど真ん中では打たれて当然
2011年8月26日 ホワイトソックス戦 第3打席
センターフライ
真ん中低めのカーブ。スカウティングどおり。
2011年8月26日 ホワイトソックス戦 第4打席
空振り三振
外低めにはずれるチェンジアップ。初球、2球目と、得意なはずのインコース、ハーフハイトの球を連続して見逃しているあたり、やはり、スライダーによほどの苦手意識があるのだろう。早いカウントでは得意なストレート系に絞って待っていることが、よくわかる。
2011年8月29日 エンゼルス戦 8回裏
三振
アウトコースのスライダー。オリーボにヒットを許し、ソーシアは次のキャスパーを敬遠させて、1死1、2塁にしてまでキャスパーと勝負し、ダブルプレーをとりにきた。つまり、それだけ「打ちとる自信があった」ことになる。
この場面で高橋尚は「ストレート系ヒッター」カイル・シーガーに、ストレートを初球、3球目と投げているのだが、これはちょっと危ない。3球目のストレートは少し浮いていて、タイムリーを打たれても不思議ではなかった。
この打席、最後は、このブログのスカウティングどおり、シーガーが大の苦手にしている「アウトローのスライダー」で三振させているのだが、どうも高橋尚投手は、きちんと相手打者のスカウティングをきちんと反映して投げていると思えない投球をする。
2011年8月30日 エンゼルス戦 4回裏
ダブルプレー
初球のアウトローのストレート。ストレートは得意球種のはずだが、「いくら好きな球種でも、それが苦手なアウトローに来たときには、凡退する」、それくらい、シーガーのアウトローへの苦手意識は強い。あえて打者の好きな球種を、その打者の苦手なコースに投げることは、コントロールさえ気をつければ非常に効果がある。
2011年8月31日 エンゼルス戦 2回裏
二塁打
インコースのカットボール。
このバッターが最も苦手にする「アウトコースのスライダー」に翻弄され続ける様子は、既に一度書いた。この打席でも、2球目のど真ん中のカーブを見逃している理由は、非常によくわかる。このバッターはゆっくり大きな動きをする変化球についていけないので、こういうボールを最初から諦めているからだ。
このバッターは、ストレートかカットボールが自分の得意コースのインローやハーフハイトに来るのだけをひたすら待ち受けているような、「定置網の漁師」みたいな打者なのだから、「インコースのストレート系」はもちろんタブーだ。
このヒットを打たれたのは2回裏だが、試合終盤になって集中力が切れてきたときに、結局ダン・ヘイレンのピッチングはどんどん緩んでしまい、打者のスカウティングを無視して、自分の好きな球を漫然と投げ込んでしまうことになって失点した。
典型的なストレート系ヒッター。
けして、カープのようなローボールヒッターではないにもかかわらず、なぜかカープと並んでシアトルで最もフライアウト率が高い打者でもある。たぶんスイングそのものにフライになる原因があるのだろう。
スライダーへの苦手意識
いかんせん低めが苦手なのが、メジャーのプレーヤーとしてやっていく上で致命的なのは明らか。ハーフハイトの甘い球を仕留めるのは得意。スライダーへの苦手意識は相当なものがありそうだが、その元をたどると「低めの球への苦手意識」に辿り着く。
対戦する投手は、球が浮かないようにコントロールに気をつけつつ、低めの変化球で勝負しておけばいいだけ。このことが、対戦チーム全体に浸透するのに、そう時間はかからないはず。
同地区のライバルとしてこれから数多く対戦しなければならないア・リーグ同地区のエンゼルス、テキサスには、既に低スタッツが既に残されている。同地区だけに、新人といえども既にある程度スカウティングされてしまった、とみなければならない。
得意カウント 初球、1-1、2-0、2-1、3-1、0-2、
苦手カウント 1-2、2-2
得意球種 カットボール、ストレート
苦手球種 スライダー
得意コース インロー、ハーフハイト、
苦手コース アウトロー、真ん中低め
苦手投手 しいて言えばフライボール・ピッチャー
苦手チーム LAA,TEX
Kyle Seager Hot Zone | Seattle Mariners | Player Hot Zone | MLB Baseball | FOX Sports on MSN
打席例
2011年8月26日 ホワイトソックス戦 第1打席
センターフライ
外低めのチェンジアップ。
2011年8月26日 ホワイトソックス戦 第2打席
二塁打
真ん中のストレート。ストレートの強いバッターに、ストレート3連投、しかもど真ん中では打たれて当然
2011年8月26日 ホワイトソックス戦 第3打席
センターフライ
真ん中低めのカーブ。スカウティングどおり。
2011年8月26日 ホワイトソックス戦 第4打席
空振り三振
外低めにはずれるチェンジアップ。初球、2球目と、得意なはずのインコース、ハーフハイトの球を連続して見逃しているあたり、やはり、スライダーによほどの苦手意識があるのだろう。早いカウントでは得意なストレート系に絞って待っていることが、よくわかる。
2011年8月29日 エンゼルス戦 8回裏
三振
アウトコースのスライダー。オリーボにヒットを許し、ソーシアは次のキャスパーを敬遠させて、1死1、2塁にしてまでキャスパーと勝負し、ダブルプレーをとりにきた。つまり、それだけ「打ちとる自信があった」ことになる。
この場面で高橋尚は「ストレート系ヒッター」カイル・シーガーに、ストレートを初球、3球目と投げているのだが、これはちょっと危ない。3球目のストレートは少し浮いていて、タイムリーを打たれても不思議ではなかった。
この打席、最後は、このブログのスカウティングどおり、シーガーが大の苦手にしている「アウトローのスライダー」で三振させているのだが、どうも高橋尚投手は、きちんと相手打者のスカウティングをきちんと反映して投げていると思えない投球をする。
2011年8月30日 エンゼルス戦 4回裏
ダブルプレー
初球のアウトローのストレート。ストレートは得意球種のはずだが、「いくら好きな球種でも、それが苦手なアウトローに来たときには、凡退する」、それくらい、シーガーのアウトローへの苦手意識は強い。あえて打者の好きな球種を、その打者の苦手なコースに投げることは、コントロールさえ気をつければ非常に効果がある。
2011年8月31日 エンゼルス戦 2回裏
二塁打
インコースのカットボール。
このバッターが最も苦手にする「アウトコースのスライダー」に翻弄され続ける様子は、既に一度書いた。この打席でも、2球目のど真ん中のカーブを見逃している理由は、非常によくわかる。このバッターはゆっくり大きな動きをする変化球についていけないので、こういうボールを最初から諦めているからだ。
このバッターは、ストレートかカットボールが自分の得意コースのインローやハーフハイトに来るのだけをひたすら待ち受けているような、「定置網の漁師」みたいな打者なのだから、「インコースのストレート系」はもちろんタブーだ。
このヒットを打たれたのは2回裏だが、試合終盤になって集中力が切れてきたときに、結局ダン・ヘイレンのピッチングはどんどん緩んでしまい、打者のスカウティングを無視して、自分の好きな球を漫然と投げ込んでしまうことになって失点した。