September 27, 2011
クリーブランド戦に先発したダグ・フィスターが勝ち投手になるのはとっくにわかりきっているので、ゲーム終了を待たずに「無四球完封」という内容の記事で書いていたら、8回裏にデトロイトがあまりにも点を取りすぎてしまって大差がついてしまい、9回表にフィスターが登場してこなかった(笑)
前の登板で3イニングだけの登板でラッキーな10勝目を挙げていたダグ・フィスターだが、クリーブランドを109球(81ストライク)で散発3安打、無四球9奪三振で8回を無失点に抑えて、まったくあぶなげなく11勝目。
今日のストライク率74.3%はちょっと驚異的。これじゃ、まるでクリフ・リーだ。(笑)
これでERAは、2.83。タンパベイのジェームス・シールズに並んで、ア・リーグERAランキング3位に躍り出た。
2011 MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
これで9月は5勝0敗、自責点わずか2点。他の有力候補が誰かは見てないのだが、9月の月間最優秀投手賞受賞は固いと見た。
Cleveland Indians at Detroit Tigers - September 26, 2011 | MLB.com Classic
今日のフィスターは、なんといってもスライダーのキレが凄まじかったのに加えて、あらゆる球種をコントロールできていたのが素晴らしい。
7回表に、クリーブランドのクリーンアップを3者三振にしたイニングなどは実に圧巻のピッチングで、下に挙げたトラビス・ハフナーの三振などは、ちょっとロイ・ハラデイばりの「4球ピッチ」だった。
初球が、アウトコース低め、コーナーにピタリと決まるカーブ。2球目が、アウトコース一杯のハーフハイトのチェンジアップ。3球目は、インコース一杯のスライダー。そして、最後に内寄りの低め一杯に決まるストレートで、ハフナーはまったく手が出ず、見逃し三振。
カーブ、チェンジアップ、スライダー、そして、ストレート。変幻自在のパターンだ。
同じパターンの配球を、8回表の1死2塁、得点圏にランナーを背負った場面から。打者は、エゼキエル・カレーラ。
外一杯のチェンジアップ、高め一杯のスライダー、ど真ん中のストレート、最後は低め一杯のカーブで、空振り三振。力で押すストレート以外、変化球がどれもこれも一杯に決まっている。
チェンジアップ、スライダー、そして、ストレート、カーブ。
上に挙げたハフナーの三振の配球順序と違うのは、ハフナーでは最初にカーブだったが、カレーラには最後にカーブだった、この1点だけ。最初に使ったカーブを、こんどは最後に付け替えたわけだ。
チェンジアップは外いっぱいに「カウントを稼ぐ」。スライダーとカーブは、低めいっぱいに使い、「決め球にも、カウント稼ぎにも使える」。そういった構造材としての変化球で、壁面ともいうべきストレートを効果的に演出して「見せ球」にして、何度もこのブログで書いてきた「4球ピッチング」を遂にモノにしたのがよくわかる。
今のダグ・フィスターなら、基本的に、どの球種でもゾーンぎりぎりに決められるし、どの球種でもストライクがとれて、どの球種でも三振がとれる。まさに、投手として理想的。
前の登板で3イニングだけの登板でラッキーな10勝目を挙げていたダグ・フィスターだが、クリーブランドを109球(81ストライク)で散発3安打、無四球9奪三振で8回を無失点に抑えて、まったくあぶなげなく11勝目。
今日のストライク率74.3%はちょっと驚異的。これじゃ、まるでクリフ・リーだ。(笑)
これでERAは、2.83。タンパベイのジェームス・シールズに並んで、ア・リーグERAランキング3位に躍り出た。
2011 MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
これで9月は5勝0敗、自責点わずか2点。他の有力候補が誰かは見てないのだが、9月の月間最優秀投手賞受賞は固いと見た。
Cleveland Indians at Detroit Tigers - September 26, 2011 | MLB.com Classic
今日のフィスターは、なんといってもスライダーのキレが凄まじかったのに加えて、あらゆる球種をコントロールできていたのが素晴らしい。
7回表に、クリーブランドのクリーンアップを3者三振にしたイニングなどは実に圧巻のピッチングで、下に挙げたトラビス・ハフナーの三振などは、ちょっとロイ・ハラデイばりの「4球ピッチ」だった。
初球が、アウトコース低め、コーナーにピタリと決まるカーブ。2球目が、アウトコース一杯のハーフハイトのチェンジアップ。3球目は、インコース一杯のスライダー。そして、最後に内寄りの低め一杯に決まるストレートで、ハフナーはまったく手が出ず、見逃し三振。
カーブ、チェンジアップ、スライダー、そして、ストレート。変幻自在のパターンだ。
同じパターンの配球を、8回表の1死2塁、得点圏にランナーを背負った場面から。打者は、エゼキエル・カレーラ。
外一杯のチェンジアップ、高め一杯のスライダー、ど真ん中のストレート、最後は低め一杯のカーブで、空振り三振。力で押すストレート以外、変化球がどれもこれも一杯に決まっている。
チェンジアップ、スライダー、そして、ストレート、カーブ。
上に挙げたハフナーの三振の配球順序と違うのは、ハフナーでは最初にカーブだったが、カレーラには最後にカーブだった、この1点だけ。最初に使ったカーブを、こんどは最後に付け替えたわけだ。
チェンジアップは外いっぱいに「カウントを稼ぐ」。スライダーとカーブは、低めいっぱいに使い、「決め球にも、カウント稼ぎにも使える」。そういった構造材としての変化球で、壁面ともいうべきストレートを効果的に演出して「見せ球」にして、何度もこのブログで書いてきた「4球ピッチング」を遂にモノにしたのがよくわかる。
今のダグ・フィスターなら、基本的に、どの球種でもゾーンぎりぎりに決められるし、どの球種でもストライクがとれて、どの球種でも三振がとれる。まさに、投手として理想的。