December 20, 2011
ダルビッシュのポスティング額は、51.7M(=5170万ドル。契約の話題で「M」といえば、「100万ドル」の意味。)で、俗説のいうトロントではなく、テキサス。まったくもって、予想通り。
この件についてのツイート:https://twitter.com/#!/damejima/status/148846518319853568
With Record Bid of $51.7 Million, Rangers Win Right to Negotiate With Darvish - NYTimes.com
テキサスの社長ノーラン・ライアンは、押しも押されぬ名投手であると同時に、1989年に「ノーコン」でモントリオールにいられなくなってシアトルに来たばかりのランディ・ジョンソンの「酷いノーコン」を矯正したことでも有名なように、ピッチャーの指導システムを確立した人物としても有名。
先日亡くなられた日本の野球界の巨星西本幸雄さんが「試合を指揮する監督」として優れていただけでなく、野球というスポーツの練習システムそのものの近代化(今では当たり前になっているウェイトトレーニングの導入や、バッティングゲージ横のファウルグラウンドでノック、ランニング、キャッチボールなどの基礎練習を行うグラウンドの有効活用術、いずれも西本さん発案によるものらしい)、さらに、野球指導者そのものの育成に非常に優れた手腕を発揮したのにも似て、ノーラン・ライアンは、名投手であると同時に、投手の育成者として非常に優れた足跡を残している。
そのライアンと、1985年にテキサスの投手コーチに就任し、80年代のノーラン・ライアンを甦らせたといわれているトム・ハウスとの共著による名著Nolan Ryan's Pitcher's Bibleは、何度も書いているように、メジャーの投手たちの文字通り「ピッチング・バイブル」になっている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年1月6日、豪球ノーコン列伝 ランディ・ジョンソンのノーコンを矯正したノーラン・ライアン。 ノーラン・ライアンのノーコンを矯正した捕手ジェフ・トーボーグ。 捕手トーボーグが投球術を学んだサンディ・コーファクス。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月26日、クリフ・リーの投球フォームが打ちづらい理由。「構えてから投げるまでが早くできている」メジャーの投球フォーム。メジャー移籍後のイチローが日本とはバッティングフォームを変えた理由。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年3月23日、昔のダルビッシュと、今のダルビッシュ、どこが、どういう意味で違うのか。ノーラン・ライアン、松坂と比べながら、考える。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年3月25日、ノーラン・ライアンを思わせる「前ステップ」をみせる大阪ガスの松永昂大投手。高校からプロになった投手と、大学を経由した投手とのフォームの違い。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月15日、Sam Holbrookの特殊なストライクゾーンに手こずったジェイソン・バルガス。
2011シーズンのダルビッシュの投球フォームが、「三塁側に一度足を蹴り出すことなく、ホームプレートに真っ直ぐステップしていくメジャー風の投球フォーム」になり、また、上半身の強いひねりを加えることで生み出される「球の重さ」に磨きがかかったことは、「三塁側に一度足を蹴り出してから投げる典型的なフォーム」の松坂投手と対比させながら何度も書いてきた。
松坂投手には申し訳なかったが(苦笑)、何度も比較対象として登場してもらったのは、「三塁側に一度足を蹴り出してから投げる」松坂投手のフォームが非常に「日本的」であるために、昔は松坂と同じように三塁に足を蹴り出す日本風フォームで投げていたダルビッシュが、2011シーズンの前にフォームを根幹から変え、「いかにメジャー風フォームに変更して、2011シーズンを迎えようとしているか」を指摘するのに、非常に都合が良かったからだ。
だから、このブログでは、かつて「メジャーには行かない」と常に公言していたダルビッシュについて、もう1年も前から「ダルビッシュは間違いなくメジャーに行く」という前提で、投球フォームの変化について記事を書いてきた。
移籍交渉先球団がどこになるかについても、明らかにダルビッシュがフォーム改造において参考にしたに違いないノーラン・ライアン(指導方法。あるいはノーラン・ライアン自身のフォームや、投球メカニズム)が社長を務めるテキサス・レンジャーズになることは、十分予測可能だった。
もし、何十年かして、ダルビッシュから今回のメジャー移籍について、「実は2010年オフに、テキサスのコーチ(ノーラン・ライアン自身の指導を受けたのだったら、むしろ凄いことだが)から直接フォームについての指導を受けていて、2011年オフにはメジャー(たぶんテキサス)に移籍することは決まっていたんですよ」と裏話が明かされたとしても、ブログ主はまったく驚かない。
(いちおう誤解を避けるために書いておくと、オフに他チームの指導を受けることは、シアトル在籍時代のランディ・ジョンソンがシーズンオフに他チームであるテキサスのノーラン・ライアンに公の場所で指導を受けていることからわかるように、何の問題もない。それは「タンパリング」ではない)
こうした簡単なことが予測できないのは、いま日米問わず、野球の世界に数字ばかり見て、野球を見ない(あるいは、そもそも野球を見る能力がない)、そういう人間があまりにも増え過ぎているからだ。
シアトルの無能なズレンシック。チームの御用聞きのような記事しか書けないクセに、レジェンドであるイチローには失礼きわまりない記事を書くシアトル地元メディアの記者。選手としてもコーチとしても何の実績も無いのに球団取締役にまで成り上がり、暴言で杉内を怒らせて取締役をクビになった元投手の小林至(このアホウ、小久保選手のFA時に、選手本人を前に「自分を特別視していませんか?」と言ってのけたという噂があるらしい。ソース不詳)。 巨人をクビになった元記者の清武。
そして、OPSとかいうデタラメ数字を相変わらず信じこんだまま野球を語っている世間の野球ファン、ブロガー、三流ライター、MLBマニアきどりの大学教授。
まず見るべきは、数字(契約金額やスタッツ数値)ではなく、野球(プレーやフォーム)そのもの。
野球をやるのは、選手であり、数字に手足が生えて走りまわるわけではない。
なぜこんな簡単な、当たり前のことがわからなくなっているのか。どいつもこいつも、数字だけしかわからないやつは、西本幸雄さんに謝れ。
この件についてのツイート:https://twitter.com/#!/damejima/status/148846518319853568
ダルビッシュの交渉先がどのチームか、やたらと話題になってる。個人的には、そんなのテキサスに決まってるだろと予測してる。2011シーズンのダルのフォームは、どうみてもノーラン・ライアンのフォームからヒント得たはず
With Record Bid of $51.7 Million, Rangers Win Right to Negotiate With Darvish - NYTimes.com
テキサスの社長ノーラン・ライアンは、押しも押されぬ名投手であると同時に、1989年に「ノーコン」でモントリオールにいられなくなってシアトルに来たばかりのランディ・ジョンソンの「酷いノーコン」を矯正したことでも有名なように、ピッチャーの指導システムを確立した人物としても有名。
先日亡くなられた日本の野球界の巨星西本幸雄さんが「試合を指揮する監督」として優れていただけでなく、野球というスポーツの練習システムそのものの近代化(今では当たり前になっているウェイトトレーニングの導入や、バッティングゲージ横のファウルグラウンドでノック、ランニング、キャッチボールなどの基礎練習を行うグラウンドの有効活用術、いずれも西本さん発案によるものらしい)、さらに、野球指導者そのものの育成に非常に優れた手腕を発揮したのにも似て、ノーラン・ライアンは、名投手であると同時に、投手の育成者として非常に優れた足跡を残している。
そのライアンと、1985年にテキサスの投手コーチに就任し、80年代のノーラン・ライアンを甦らせたといわれているトム・ハウスとの共著による名著Nolan Ryan's Pitcher's Bibleは、何度も書いているように、メジャーの投手たちの文字通り「ピッチング・バイブル」になっている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年1月6日、豪球ノーコン列伝 ランディ・ジョンソンのノーコンを矯正したノーラン・ライアン。 ノーラン・ライアンのノーコンを矯正した捕手ジェフ・トーボーグ。 捕手トーボーグが投球術を学んだサンディ・コーファクス。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年10月26日、クリフ・リーの投球フォームが打ちづらい理由。「構えてから投げるまでが早くできている」メジャーの投球フォーム。メジャー移籍後のイチローが日本とはバッティングフォームを変えた理由。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年3月23日、昔のダルビッシュと、今のダルビッシュ、どこが、どういう意味で違うのか。ノーラン・ライアン、松坂と比べながら、考える。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年3月25日、ノーラン・ライアンを思わせる「前ステップ」をみせる大阪ガスの松永昂大投手。高校からプロになった投手と、大学を経由した投手とのフォームの違い。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年4月15日、Sam Holbrookの特殊なストライクゾーンに手こずったジェイソン・バルガス。
2011シーズンのダルビッシュの投球フォームが、「三塁側に一度足を蹴り出すことなく、ホームプレートに真っ直ぐステップしていくメジャー風の投球フォーム」になり、また、上半身の強いひねりを加えることで生み出される「球の重さ」に磨きがかかったことは、「三塁側に一度足を蹴り出してから投げる典型的なフォーム」の松坂投手と対比させながら何度も書いてきた。
松坂投手には申し訳なかったが(苦笑)、何度も比較対象として登場してもらったのは、「三塁側に一度足を蹴り出してから投げる」松坂投手のフォームが非常に「日本的」であるために、昔は松坂と同じように三塁に足を蹴り出す日本風フォームで投げていたダルビッシュが、2011シーズンの前にフォームを根幹から変え、「いかにメジャー風フォームに変更して、2011シーズンを迎えようとしているか」を指摘するのに、非常に都合が良かったからだ。
だから、このブログでは、かつて「メジャーには行かない」と常に公言していたダルビッシュについて、もう1年も前から「ダルビッシュは間違いなくメジャーに行く」という前提で、投球フォームの変化について記事を書いてきた。
移籍交渉先球団がどこになるかについても、明らかにダルビッシュがフォーム改造において参考にしたに違いないノーラン・ライアン(指導方法。あるいはノーラン・ライアン自身のフォームや、投球メカニズム)が社長を務めるテキサス・レンジャーズになることは、十分予測可能だった。
もし、何十年かして、ダルビッシュから今回のメジャー移籍について、「実は2010年オフに、テキサスのコーチ(ノーラン・ライアン自身の指導を受けたのだったら、むしろ凄いことだが)から直接フォームについての指導を受けていて、2011年オフにはメジャー(たぶんテキサス)に移籍することは決まっていたんですよ」と裏話が明かされたとしても、ブログ主はまったく驚かない。
(いちおう誤解を避けるために書いておくと、オフに他チームの指導を受けることは、シアトル在籍時代のランディ・ジョンソンがシーズンオフに他チームであるテキサスのノーラン・ライアンに公の場所で指導を受けていることからわかるように、何の問題もない。それは「タンパリング」ではない)
こうした簡単なことが予測できないのは、いま日米問わず、野球の世界に数字ばかり見て、野球を見ない(あるいは、そもそも野球を見る能力がない)、そういう人間があまりにも増え過ぎているからだ。
シアトルの無能なズレンシック。チームの御用聞きのような記事しか書けないクセに、レジェンドであるイチローには失礼きわまりない記事を書くシアトル地元メディアの記者。選手としてもコーチとしても何の実績も無いのに球団取締役にまで成り上がり、暴言で杉内を怒らせて取締役をクビになった元投手の小林至(このアホウ、小久保選手のFA時に、選手本人を前に「自分を特別視していませんか?」と言ってのけたという噂があるらしい。ソース不詳)。 巨人をクビになった元記者の清武。
そして、OPSとかいうデタラメ数字を相変わらず信じこんだまま野球を語っている世間の野球ファン、ブロガー、三流ライター、MLBマニアきどりの大学教授。
まず見るべきは、数字(契約金額やスタッツ数値)ではなく、野球(プレーやフォーム)そのもの。
野球をやるのは、選手であり、数字に手足が生えて走りまわるわけではない。
なぜこんな簡単な、当たり前のことがわからなくなっているのか。どいつもこいつも、数字だけしかわからないやつは、西本幸雄さんに謝れ。