January 19, 2012
ちょっとした理由があって、奥歯にモノがはさまったような言い方をするのに飽きたから、何事もハッキリ書いておく。
ついさっきダルビッシュの契約がようやくまとまったニュースが野球関連のツイッターを駆け巡ったばかりだが、シアトルのローカルコラムニスト、デビッド・キャメロンは
「もし、プリンス・フィルダー、ジョシュ・ハミルトン、ダルビッシュの3人のうち、2人をとっていいと言われたら、オレなら迷わずフィルダーとハミルトンを選ぶ」なんて回りくどいことをツイートしている。
シアトルが興味を示しているとかどうとか「飛ばし」くさい報道の続いているフィルダーを引き合いに出すのは、まぁご愛嬌だが、どこをどう話をねじ曲げるとハミルトンの話になるのか、わけがわからない。シアトルの話じゃなく、テキサスがフィルダーとハミルトン、両方獲れるかどうかなんて話題なら、もう話にならない。シアトルローカルが他チームの議論をして何になる。
この人、さっきからずっと、ダルビッシュのテキサスとの交渉を、チクチク、チクチクと、ツイッターでこねまわすような言い方の揶揄を続けているわけだが、なんてまわりくどい男なんだと思いつつ、ツイッターを読んでいた。
もしキャメロンが、いつ再建が軌道に乗るのかすら見えてこない今の白色矮星シアトルにフィルダーのような金額の打者が絶対に必要だと本気で思うのなら、ハッキリそう書いて恥をかけばいいだけのことだ。まぎらわしいことばかりグダグダ書いてないで、言いたいことがあるなら、ハッキリ書けばいい。
「金のあるチームの番記者がうらやましい」でも、「本当のことをいうと、夢のあるテキサスに引っ越したい」でもいいし、「本当のことを言うと、オレは野球をやったことはないけどホームランだけが死ぬほど好きなんだ」でも、「オレは日本人が嫌いだ」でも、「FOXのローゼンタールみたいな全米メディアのメジャーな記者より才能のあるオレが、なんでシアトルローカルに埋もれて人生を終わらなきゃいけないんだ」でも、なんでも、好きなことを好きなだけ書けばいいのだ。
別に意見を言うだけなら、タダだし、無害だ。こちらは痛くも痒くもない。なんとでも書けばいい。回りくどいことを、クドクド言う必要などない。
テキサス・レンジャーズが、メジャー実績の全くない未知数の日本人投手ダルビッシュとの交渉を、満を持してFAになったメジャーを代表するホームランバッターのひとりプリンス・フィルダーとの交渉より優先したこと。これは事実であり、動かせない。
もしキャメロンが、テキサスがメジャー実績のない非アメリカ人選手との交渉を、メジャーで実績を積んできたメジャーの打者との交渉より優先したことがどうしても気にいらないのなら、「ツイッターでグダグダ言ってないで、テキサスの球団事務所に直接電話しろ」と言いたい。
だが実績主義を持ち出して議論する輩(やから)に限って、まだメジャーでたった18ゲームしかプレーしてない未知数のヘスス・モンテーロを持ち上げるダブルスタンダードだから、始末が悪い。69打席で17三振もした、守備のできない、狭いヤンキースタジアムの扇風機が広いセーフコでプレーしても、まるでアルバート・プーホールズかジョー・マウアーにでもなれるかのように持ち上げたがる。
ウザいこと、このうえない。
そもそも、長年ヤンキースのキャッチャーをつとめてきて、最近はDHに退いていたホルヘ・ポサダが引退して、キャッチャーが手薄になったというのに、ヤンキースが同ポジションのトップ・プロスペクト、ヘスス・モンテーロを放出したってことは、ヤンキースがモンテーロの将来性を既に見限ったということだ、ということくらい、気づくべきだ。ヤンキースだって馬鹿じゃない。
そもそも、選手層の厚いテキサスにチーム力で大差がつけられただけでなく、高額な放映権を手にしたことで、今シーズン以降、好きなように選手層を分厚くできる予算が毎年得られることが確定したLAAにも覆しようのない大差をつけられた弱体化球団シアトル・マリナーズが、いまさらフィルダーを獲る意味なんてものは、「ジャック・ズレンシックが大失敗を続けて、今年さらに落ち込むのが確実の観客動員をなんとか食い止めるための客寄せパンダ」程度の意味しかない。
そんなものは「キングスコートとかいう、ヘルナンデスをダシにした悪ふざけ」と同じ程度の悪あがきだ。くだらないにも程がある。
そんな程度のマーケティングで、ズレンシックがあまりにも無能であることに気づいて逃げ出したシアトルの地元民がスタジアムに戻ってくるわけがない。
OPSのデタラメさを書いたシリーズ(あれはこれからの野球を見る上で重要な記事だから、全ての人に目を通してもらいたい)で言いたかった裏の意図のひとつは、「もう指標詐欺のハンパ打者に大金をはたく時代は終わる」ということだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:指標のデタラメさ(OPS、SLG、パークファクターなど)
(ダメ捕手城島や引退寸前の松井はともかく、フィルダーの打撃スタッツはさすがに指標詐欺とは言わないが、フィルダーが果たしてライアン・ブラウンと同じようなドーピングをしてないとは、まだ言い切れない)
今年から始まるヒト成長ホルモン検出のための血液検査。去年の暮れに発覚したライアン・ブラウンのドーピング問題。メープルバットの規制問題。こんな時代なのに、まだ「当分は再建モードが続くチームに、プリンス・フィルダーが必要だ」とか、わけのわからないことを主張し続けている人間がいること自体、理解できない。
まして、セーフコは投手有利のピッチャーズパークだ。
ヤンキースタジアムやアーリントンのような打者有利のヒッターズパークで、それも100打席にも満たない少ないわずかな打席数で、ちょっと見栄えのする打撃スタッツを残したからといって、将来のあるローテ投手を放出する犠牲まで払って、バッターをピッチャーズパークに連れてくるくらい、馬鹿馬鹿しいトレードはない。
ヒッターズパークからピッチャーズパークに移籍しても、打撃成績がまったく落ちないくらい飛びぬけた天性に恵まれているのならともかく、セーフコに来る打者の打撃成績は、下がって当たり前。
クリフ・リーを出してまで獲ったジャスティン・スモークが、2011シーズンのプレー結果で、左打席では低めの変化球をまるで打てないばかりか、守備が下手(2011年のUZRマイナス0.8)なことまで確定して、守れるのは1BとDHくらいでモンテーロとかぶり、しかも、オリーボにまだ契約が残っているというのに、キャッチャーのジョン・ジェイソを獲ってしまい、ただでさえ、またもやキャッチャーがダブつき状態だというのに、ダグ・フィスターの安売りに続いてマイケル・ピネダまで出して、ほぼDHでしか使えないヘスス・モンテーロを獲り、それでも飽き足らず、スモークとも、モンテーロとも守備位置のかぶるフィルダー?
笑わせるなっての(笑)馬鹿。
コンテンダー、たとえばフィリーズが、大投手ロイ・ハラデイ、クリフ・リーを手中にしたことで、往年のブレーブスのように安定してポストシーズンに進出し続けていること。贅沢税に怯えているはずのヤンキースだが、それでも、単年ではあるにせよ黒田と高額で契約する一方で、マイケル・ピネダを確保したこと。テキサスがフィルダーより優先でメジャー実績のないダルビッシュに長期契約を提示し、契約したこと。覇権奪回を目指すLAAがライバルのテキサスから5年75Mの契約でCJウィルソンを奪いとったこと。
要は、「打者よりも投手」の時代なのである。
OPSのようなデタラメ指標に保護され、甘やかされてきた打者より、長い期間優れた成績を残せるホンモノの投手を優遇する時代なのである。OPSみたいなデタラメ数字を信じて野球をやっているのは、タンパベイくらいのものだ。
フィルダーですら実は売り先がみつからないで困っているというのに(たぶん彼はコンテンダーには行けないだろう)、守備のできないDH専用のハンパ打者に大金を与える(または手持ちの有望投手と交換する)などという行為は、これからの時代にはまるで無意味だ。
(もちろん、DHとはいえど、エドガー・マルチネスは別格。彼は殿堂入りしてもおかしくない。現役で言うならデトロイトのビクター・マルチネス。だが、2人のマルチネスのレベルの打者ででもない限り、DH専用打者と高額サラリーで契約などありえない。ビクター・マルチネスは先日靭帯を断裂して今シーズンは絶望らしいが、2011シーズンのクレバーなバッティングが素晴らしかっただけに、非常に残念だ)
サードピッチの習得、配球の単調さの改善、スタミナの上積みなど、課題は山積していたが、まだ伸びしろのあったマイケル・ピネダを、2011年7月のフィスター放出同様にトレードしてしまい、かわりに、海のものとも山のものともつかず、DHにしか使いようがないヘスス・モンテーロを獲ってきてしまうシアトルの「先の時代の見えてない野球」を議論するなんてことは、時間の無駄。
スティーブ・ジョブズは言っている。
「今日やるべきことは、本当に心からやりたいことか」
考えろよ。と。
ズレンシックの馬鹿げた「タイトルだけしか書かれておらず、肝心の中身は白紙の企画書」みたいな野球マネジメントや、シアトルの地元メディアのくだらない戯言(ざれごと)につきあわされるのは、まっぴら。シアトルが要りもしないフィルダーを獲るかどうかだの、どうせそのうちズレンシックが下手すぎるトレードを繰り返した挙句、手駒が足りなくなりトレードの駒にしてしまうのがオチのスモークやモンテーロの将来性だの、そんな無意味な議論で時間をムダにするくらいなら、来年に90年代の超大物ステロイダー(バリー・ボンズ、マーク・マクガイア、サミー・ソーサ、ラファエル・パルメイロ、ロジャー・クレメンスなど)がズラリと顔を揃え、その一方で、ステロイドと無縁だった名選手たち(どうみても誰よりも先に殿堂入り当確のグレッグ・マダックスと、クレイグ・ビジオなど)が、一斉に投票にかけられる2013年の野球殿堂入り投票のことでも考えるか、野球を忘れて温泉にでも行ったほうが、はるかにマシ。
2013 Potential Hall of Fame Ballot - Baseball-Reference.com
ダルビッシュについて語るノーラン・ライアン(動画)
今は球団社長とはいえ、もともと名投手のライアンだけに、ダルビッシュの投手としての特徴を、「低めに決まる変化球がいいね」とか、それはもう、明確に喋っている。
Baseball Video Highlights & Clips | Emily Jones talks with Nolan Ryan about Yu Darvish - Video | MLB.com: Multimedia
ついさっきダルビッシュの契約がようやくまとまったニュースが野球関連のツイッターを駆け巡ったばかりだが、シアトルのローカルコラムニスト、デビッド・キャメロンは
「もし、プリンス・フィルダー、ジョシュ・ハミルトン、ダルビッシュの3人のうち、2人をとっていいと言われたら、オレなら迷わずフィルダーとハミルトンを選ぶ」なんて回りくどいことをツイートしている。
d_a_cameronDavid CameronIf someone told me I could pick two of three between Fielder, Hamilton, and Darvish, I'd pick the first two. Pretty easily, too.
シアトルが興味を示しているとかどうとか「飛ばし」くさい報道の続いているフィルダーを引き合いに出すのは、まぁご愛嬌だが、どこをどう話をねじ曲げるとハミルトンの話になるのか、わけがわからない。シアトルの話じゃなく、テキサスがフィルダーとハミルトン、両方獲れるかどうかなんて話題なら、もう話にならない。シアトルローカルが他チームの議論をして何になる。
この人、さっきからずっと、ダルビッシュのテキサスとの交渉を、チクチク、チクチクと、ツイッターでこねまわすような言い方の揶揄を続けているわけだが、なんてまわりくどい男なんだと思いつつ、ツイッターを読んでいた。
もしキャメロンが、いつ再建が軌道に乗るのかすら見えてこない今の白色矮星シアトルにフィルダーのような金額の打者が絶対に必要だと本気で思うのなら、ハッキリそう書いて恥をかけばいいだけのことだ。まぎらわしいことばかりグダグダ書いてないで、言いたいことがあるなら、ハッキリ書けばいい。
「金のあるチームの番記者がうらやましい」でも、「本当のことをいうと、夢のあるテキサスに引っ越したい」でもいいし、「本当のことを言うと、オレは野球をやったことはないけどホームランだけが死ぬほど好きなんだ」でも、「オレは日本人が嫌いだ」でも、「FOXのローゼンタールみたいな全米メディアのメジャーな記者より才能のあるオレが、なんでシアトルローカルに埋もれて人生を終わらなきゃいけないんだ」でも、なんでも、好きなことを好きなだけ書けばいいのだ。
別に意見を言うだけなら、タダだし、無害だ。こちらは痛くも痒くもない。なんとでも書けばいい。回りくどいことを、クドクド言う必要などない。
テキサス・レンジャーズが、メジャー実績の全くない未知数の日本人投手ダルビッシュとの交渉を、満を持してFAになったメジャーを代表するホームランバッターのひとりプリンス・フィルダーとの交渉より優先したこと。これは事実であり、動かせない。
もしキャメロンが、テキサスがメジャー実績のない非アメリカ人選手との交渉を、メジャーで実績を積んできたメジャーの打者との交渉より優先したことがどうしても気にいらないのなら、「ツイッターでグダグダ言ってないで、テキサスの球団事務所に直接電話しろ」と言いたい。
だが実績主義を持ち出して議論する輩(やから)に限って、まだメジャーでたった18ゲームしかプレーしてない未知数のヘスス・モンテーロを持ち上げるダブルスタンダードだから、始末が悪い。69打席で17三振もした、守備のできない、狭いヤンキースタジアムの扇風機が広いセーフコでプレーしても、まるでアルバート・プーホールズかジョー・マウアーにでもなれるかのように持ち上げたがる。
ウザいこと、このうえない。
そもそも、長年ヤンキースのキャッチャーをつとめてきて、最近はDHに退いていたホルヘ・ポサダが引退して、キャッチャーが手薄になったというのに、ヤンキースが同ポジションのトップ・プロスペクト、ヘスス・モンテーロを放出したってことは、ヤンキースがモンテーロの将来性を既に見限ったということだ、ということくらい、気づくべきだ。ヤンキースだって馬鹿じゃない。
そもそも、選手層の厚いテキサスにチーム力で大差がつけられただけでなく、高額な放映権を手にしたことで、今シーズン以降、好きなように選手層を分厚くできる予算が毎年得られることが確定したLAAにも覆しようのない大差をつけられた弱体化球団シアトル・マリナーズが、いまさらフィルダーを獲る意味なんてものは、「ジャック・ズレンシックが大失敗を続けて、今年さらに落ち込むのが確実の観客動員をなんとか食い止めるための客寄せパンダ」程度の意味しかない。
そんなものは「キングスコートとかいう、ヘルナンデスをダシにした悪ふざけ」と同じ程度の悪あがきだ。くだらないにも程がある。
そんな程度のマーケティングで、ズレンシックがあまりにも無能であることに気づいて逃げ出したシアトルの地元民がスタジアムに戻ってくるわけがない。
OPSのデタラメさを書いたシリーズ(あれはこれからの野球を見る上で重要な記事だから、全ての人に目を通してもらいたい)で言いたかった裏の意図のひとつは、「もう指標詐欺のハンパ打者に大金をはたく時代は終わる」ということだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:指標のデタラメさ(OPS、SLG、パークファクターなど)
(ダメ捕手城島や引退寸前の松井はともかく、フィルダーの打撃スタッツはさすがに指標詐欺とは言わないが、フィルダーが果たしてライアン・ブラウンと同じようなドーピングをしてないとは、まだ言い切れない)
今年から始まるヒト成長ホルモン検出のための血液検査。去年の暮れに発覚したライアン・ブラウンのドーピング問題。メープルバットの規制問題。こんな時代なのに、まだ「当分は再建モードが続くチームに、プリンス・フィルダーが必要だ」とか、わけのわからないことを主張し続けている人間がいること自体、理解できない。
まして、セーフコは投手有利のピッチャーズパークだ。
ヤンキースタジアムやアーリントンのような打者有利のヒッターズパークで、それも100打席にも満たない少ないわずかな打席数で、ちょっと見栄えのする打撃スタッツを残したからといって、将来のあるローテ投手を放出する犠牲まで払って、バッターをピッチャーズパークに連れてくるくらい、馬鹿馬鹿しいトレードはない。
ヒッターズパークからピッチャーズパークに移籍しても、打撃成績がまったく落ちないくらい飛びぬけた天性に恵まれているのならともかく、セーフコに来る打者の打撃成績は、下がって当たり前。
クリフ・リーを出してまで獲ったジャスティン・スモークが、2011シーズンのプレー結果で、左打席では低めの変化球をまるで打てないばかりか、守備が下手(2011年のUZRマイナス0.8)なことまで確定して、守れるのは1BとDHくらいでモンテーロとかぶり、しかも、オリーボにまだ契約が残っているというのに、キャッチャーのジョン・ジェイソを獲ってしまい、ただでさえ、またもやキャッチャーがダブつき状態だというのに、ダグ・フィスターの安売りに続いてマイケル・ピネダまで出して、ほぼDHでしか使えないヘスス・モンテーロを獲り、それでも飽き足らず、スモークとも、モンテーロとも守備位置のかぶるフィルダー?
笑わせるなっての(笑)馬鹿。
コンテンダー、たとえばフィリーズが、大投手ロイ・ハラデイ、クリフ・リーを手中にしたことで、往年のブレーブスのように安定してポストシーズンに進出し続けていること。贅沢税に怯えているはずのヤンキースだが、それでも、単年ではあるにせよ黒田と高額で契約する一方で、マイケル・ピネダを確保したこと。テキサスがフィルダーより優先でメジャー実績のないダルビッシュに長期契約を提示し、契約したこと。覇権奪回を目指すLAAがライバルのテキサスから5年75Mの契約でCJウィルソンを奪いとったこと。
要は、「打者よりも投手」の時代なのである。
OPSのようなデタラメ指標に保護され、甘やかされてきた打者より、長い期間優れた成績を残せるホンモノの投手を優遇する時代なのである。OPSみたいなデタラメ数字を信じて野球をやっているのは、タンパベイくらいのものだ。
フィルダーですら実は売り先がみつからないで困っているというのに(たぶん彼はコンテンダーには行けないだろう)、守備のできないDH専用のハンパ打者に大金を与える(または手持ちの有望投手と交換する)などという行為は、これからの時代にはまるで無意味だ。
(もちろん、DHとはいえど、エドガー・マルチネスは別格。彼は殿堂入りしてもおかしくない。現役で言うならデトロイトのビクター・マルチネス。だが、2人のマルチネスのレベルの打者ででもない限り、DH専用打者と高額サラリーで契約などありえない。ビクター・マルチネスは先日靭帯を断裂して今シーズンは絶望らしいが、2011シーズンのクレバーなバッティングが素晴らしかっただけに、非常に残念だ)
サードピッチの習得、配球の単調さの改善、スタミナの上積みなど、課題は山積していたが、まだ伸びしろのあったマイケル・ピネダを、2011年7月のフィスター放出同様にトレードしてしまい、かわりに、海のものとも山のものともつかず、DHにしか使いようがないヘスス・モンテーロを獲ってきてしまうシアトルの「先の時代の見えてない野球」を議論するなんてことは、時間の無駄。
スティーブ・ジョブズは言っている。
「今日やるべきことは、本当に心からやりたいことか」
考えろよ。と。
ズレンシックの馬鹿げた「タイトルだけしか書かれておらず、肝心の中身は白紙の企画書」みたいな野球マネジメントや、シアトルの地元メディアのくだらない戯言(ざれごと)につきあわされるのは、まっぴら。シアトルが要りもしないフィルダーを獲るかどうかだの、どうせそのうちズレンシックが下手すぎるトレードを繰り返した挙句、手駒が足りなくなりトレードの駒にしてしまうのがオチのスモークやモンテーロの将来性だの、そんな無意味な議論で時間をムダにするくらいなら、来年に90年代の超大物ステロイダー(バリー・ボンズ、マーク・マクガイア、サミー・ソーサ、ラファエル・パルメイロ、ロジャー・クレメンスなど)がズラリと顔を揃え、その一方で、ステロイドと無縁だった名選手たち(どうみても誰よりも先に殿堂入り当確のグレッグ・マダックスと、クレイグ・ビジオなど)が、一斉に投票にかけられる2013年の野球殿堂入り投票のことでも考えるか、野球を忘れて温泉にでも行ったほうが、はるかにマシ。
2013 Potential Hall of Fame Ballot - Baseball-Reference.com
ダルビッシュについて語るノーラン・ライアン(動画)
今は球団社長とはいえ、もともと名投手のライアンだけに、ダルビッシュの投手としての特徴を、「低めに決まる変化球がいいね」とか、それはもう、明確に喋っている。
Baseball Video Highlights & Clips | Emily Jones talks with Nolan Ryan about Yu Darvish - Video | MLB.com: Multimedia