May 30, 2012
今日の球審D.J. Reyburnは、あまり聞き慣れない名前のアンパイアだと思ったら、Wikiによれば、2009年から2010年までは主にドミニカン・リーグでアンパイアをしていたらしい。
D.J. Reyburn - Wikipedia, the free encyclopedia
どんなリーグでアンパイアをしていようと、優秀で公正なアンパイアなら構わない。
だが、「アンパイアが、あからさまにゲームを作ろうとする行為」は、いただけない。
というか、ハッキリ言わせてもらうが、ここまで連続してあからさまに判定を贔屓してゲームを動かそうとする作為を、あまり見たことがない。
Seattle Mariners at Texas Rangers - May 29, 2012 | MLB.com Classic
今日のシアトル先発ジェイソン・バルガスは、何度も書いているように、コントロールが非常にいいピッチャーで、ことに、調子のいいときなどは「針の穴を通す」という月並みな表現を使いたくなるほどのコントロールの持ち主だ。
そのバルガスが強打のテキサス打線をヒット1本に抑えこんだまま、シアトルが4-1と3点リードで、5回裏テキサスの攻撃を迎えた。
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1死走者なしで、
バッターは右のマイク・ナポリ。
まず、2球目のインハイの2シーム(下の画像のアルファベットAで示した球。緑色の円に、白ヌキ数字で2と書かれている)
これは左ピッチャーのバルガスが、右バッターのインコースに投げる2シームで、いわゆる「フロントドア・2シーム」。(下図でいうAの軌道)
これは日本でいう「内角をえぐるシュート」のような軌道の2シームで、バルガスは今日これを右バッターに多投することで、テキサス打線を黙りこませた。
たしかにこの2球目は、ルールブック上のストライクゾーンではボールだが、「右バッターのストライクゾーンは、内外についてボール1個分、広い」というMLBの球審の平均的傾向からすれば、きわどいところを突いている。
だが、「コーナーいっぱいに決まる球は、ストライク判定しないアンパイアが多い」というのも、また、MLBの球審の傾向でもあることだし、2球目がボール判定されたことは、まぁ、問題ない。
参考データ:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年7月11日、MLBのストライクゾーンの揺らぎ (5)カウント3-0ではゾーンを広げて四球を避け、カウント0-2ではゾーンを狭めて三振を避ける。あらためて明らかになったアンパイアの「故意にゲームをつくる行為」。
しかし、いけないのは、
3-2、マイク・ナポリがフルカウントまで粘った後の10球目の2シームの「ボール判定」だ。
ハッキリ言わせてもらう。
この判定には、球審D.J. Reyburnの「ここでゲームを盛り上げておこう」というあからさまな作為が、ハッキリ現れている。
低めギリギリどころか、かなりストライクゾーンの内側に決まったこの2シームを、球審D.J. Reyburnは、そしらぬ顔をして「ボール判定」し、マイク・ナポリを1塁に「球審が故意に歩かせた」のである。
大きく変化する球ならいざ知らず、それほど大きく曲がるわけではないバルガスの2シームの判定で、これほど真ん中に来た球を「ボール」と判定するなら、何がストライクか。
球審D.J. Reyburnは、他に、このコース近辺の球を、他のイニングにおいては何度も何度もストライクコールしている。
だから10球目の判定は絶対におかしい。
マイク・ナポリは本来、見逃しの三振だ。
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次は、
ナポリの「球審D.J. Reyburn作為の四球」に続き、ヨービット・トレアルバのシングルヒットで、無死1、2塁となった後、9番クレイグ・ジェントリーの打席の初球、3球目、6球目の判定だ。
これはもう、酷すぎてお話にならない。
よくここまであからさまに連続して贔屓判定できるものだ。
ここまであからさまなのは珍しい。
まず初球の2シーム(下図で、アルファベットのBで示した球)。
これなどは、ストライクかボールかを論じる必要すら感じない。球審D.J. Reyburnは、よくこのストライクを、恥ずかしげもなく「ボール」と判定できるものだ。このときたしかマウンド上のバルガスが大きな声を出して球審に話しかけたが、無理もない。こんなのをボールと判定されたんじゃ、たまったもんじゃない。
そして、「ボール」と判定された3球目のチェンジアップ(下図で、アルファベットのCで示した球)。
この判定も相当ひどい。
左ピッチャーのバルガスが、得意のチェンジアップを右バッターのインコース一杯に決めるのだから、球の軌道は当然アウトコース側から入ってきて、ストライクゾーンをハッキリと横切り、インコース一杯に決まっている。球審D.J. Reyburnは、よくこのストライクを恥ずかしげもなく「ボール判定」できるものだ。
また、フルカウントから投げた6球目のチェンジアップにしても、インコース低め一杯に決まったのだから、ボールの軌道は十分にストライクゾーンを横切っている可能性は高いわけだが、この球も球審D.J. Reyburnは「ボール判定」している。
これでは投手は投げる球など、なくなってしまう。
次のバッター、イアン・キンズラーが初球の真ん中低めのカーブを併殺打してくれてチェンジになったからいいようなものの、もしこの打球が抜けて大量失点しているようなら、試合の流れは大きくテキサスに傾いたはずだ。
ナポリも、ジェントリーも、見逃し三振の判定が正しい。
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プレート間近で判定する球審に、あらぬ言いがかりをつけているように思われても困るので、以上の話を、いつものBrooks BaseballのPitchFXで検証しておこう。
Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Strikezone Map Tool
下記の図で、マイク・ナポリへの2球目(アルファベットのA)、クレイグ・ジェントリーへの初球(B)、3球目(C)が、それぞれハッキリと確認できる。
また、マイク・ナポリへの10球目は、見た目にわかりにくいが、アルファベットのAで示した2球目から数えて、2つ左に位置している赤い三角形の陰にダブる形で隠れている。明らかにストライクである。
ナポリについても、ジェントリーについても、それぞれ複数球の判定が間違っており、そこには「故意にゲームを作ろうとする球審の作為」があると断定せざるをえない。
それにしても、最近のヘスス・モンテーロがマスクをかぶったゲームでのリードは酷い。ほとんどの球をアウトコース低めでお茶を濁そうとしている。これでは相手に手の内を読まれて当然だ。まるでかつてのダメ捕手城島を見ているかのようだ。
今日ジェイソン・バルガスは右バッターのインコースを果敢に攻めてテキサス打線を牛耳ったわけだが、キャッチャーはジョン・ジェイソだった。
ジェイソン・バルガスは、ミニ城島みたいな単調なサインしか出せないヘスス・モンテーロとは、絶対にバッテリーを組むべきではない。
D.J. Reyburn - Wikipedia, the free encyclopedia
どんなリーグでアンパイアをしていようと、優秀で公正なアンパイアなら構わない。
だが、「アンパイアが、あからさまにゲームを作ろうとする行為」は、いただけない。
というか、ハッキリ言わせてもらうが、ここまで連続してあからさまに判定を贔屓してゲームを動かそうとする作為を、あまり見たことがない。
Seattle Mariners at Texas Rangers - May 29, 2012 | MLB.com Classic
今日のシアトル先発ジェイソン・バルガスは、何度も書いているように、コントロールが非常にいいピッチャーで、ことに、調子のいいときなどは「針の穴を通す」という月並みな表現を使いたくなるほどのコントロールの持ち主だ。
そのバルガスが強打のテキサス打線をヒット1本に抑えこんだまま、シアトルが4-1と3点リードで、5回裏テキサスの攻撃を迎えた。
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1死走者なしで、
バッターは右のマイク・ナポリ。
まず、2球目のインハイの2シーム(下の画像のアルファベットAで示した球。緑色の円に、白ヌキ数字で2と書かれている)
これは左ピッチャーのバルガスが、右バッターのインコースに投げる2シームで、いわゆる「フロントドア・2シーム」。(下図でいうAの軌道)
これは日本でいう「内角をえぐるシュート」のような軌道の2シームで、バルガスは今日これを右バッターに多投することで、テキサス打線を黙りこませた。
たしかにこの2球目は、ルールブック上のストライクゾーンではボールだが、「右バッターのストライクゾーンは、内外についてボール1個分、広い」というMLBの球審の平均的傾向からすれば、きわどいところを突いている。
だが、「コーナーいっぱいに決まる球は、ストライク判定しないアンパイアが多い」というのも、また、MLBの球審の傾向でもあることだし、2球目がボール判定されたことは、まぁ、問題ない。
参考データ:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2011年7月11日、MLBのストライクゾーンの揺らぎ (5)カウント3-0ではゾーンを広げて四球を避け、カウント0-2ではゾーンを狭めて三振を避ける。あらためて明らかになったアンパイアの「故意にゲームをつくる行為」。
しかし、いけないのは、
3-2、マイク・ナポリがフルカウントまで粘った後の10球目の2シームの「ボール判定」だ。
ハッキリ言わせてもらう。
この判定には、球審D.J. Reyburnの「ここでゲームを盛り上げておこう」というあからさまな作為が、ハッキリ現れている。
低めギリギリどころか、かなりストライクゾーンの内側に決まったこの2シームを、球審D.J. Reyburnは、そしらぬ顔をして「ボール判定」し、マイク・ナポリを1塁に「球審が故意に歩かせた」のである。
大きく変化する球ならいざ知らず、それほど大きく曲がるわけではないバルガスの2シームの判定で、これほど真ん中に来た球を「ボール」と判定するなら、何がストライクか。
球審D.J. Reyburnは、他に、このコース近辺の球を、他のイニングにおいては何度も何度もストライクコールしている。
だから10球目の判定は絶対におかしい。
マイク・ナポリは本来、見逃しの三振だ。
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次は、
ナポリの「球審D.J. Reyburn作為の四球」に続き、ヨービット・トレアルバのシングルヒットで、無死1、2塁となった後、9番クレイグ・ジェントリーの打席の初球、3球目、6球目の判定だ。
これはもう、酷すぎてお話にならない。
よくここまであからさまに連続して贔屓判定できるものだ。
ここまであからさまなのは珍しい。
まず初球の2シーム(下図で、アルファベットのBで示した球)。
これなどは、ストライクかボールかを論じる必要すら感じない。球審D.J. Reyburnは、よくこのストライクを、恥ずかしげもなく「ボール」と判定できるものだ。このときたしかマウンド上のバルガスが大きな声を出して球審に話しかけたが、無理もない。こんなのをボールと判定されたんじゃ、たまったもんじゃない。
そして、「ボール」と判定された3球目のチェンジアップ(下図で、アルファベットのCで示した球)。
この判定も相当ひどい。
左ピッチャーのバルガスが、得意のチェンジアップを右バッターのインコース一杯に決めるのだから、球の軌道は当然アウトコース側から入ってきて、ストライクゾーンをハッキリと横切り、インコース一杯に決まっている。球審D.J. Reyburnは、よくこのストライクを恥ずかしげもなく「ボール判定」できるものだ。
また、フルカウントから投げた6球目のチェンジアップにしても、インコース低め一杯に決まったのだから、ボールの軌道は十分にストライクゾーンを横切っている可能性は高いわけだが、この球も球審D.J. Reyburnは「ボール判定」している。
これでは投手は投げる球など、なくなってしまう。
次のバッター、イアン・キンズラーが初球の真ん中低めのカーブを併殺打してくれてチェンジになったからいいようなものの、もしこの打球が抜けて大量失点しているようなら、試合の流れは大きくテキサスに傾いたはずだ。
ナポリも、ジェントリーも、見逃し三振の判定が正しい。
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プレート間近で判定する球審に、あらぬ言いがかりをつけているように思われても困るので、以上の話を、いつものBrooks BaseballのPitchFXで検証しておこう。
Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Strikezone Map Tool
下記の図で、マイク・ナポリへの2球目(アルファベットのA)、クレイグ・ジェントリーへの初球(B)、3球目(C)が、それぞれハッキリと確認できる。
また、マイク・ナポリへの10球目は、見た目にわかりにくいが、アルファベットのAで示した2球目から数えて、2つ左に位置している赤い三角形の陰にダブる形で隠れている。明らかにストライクである。
ナポリについても、ジェントリーについても、それぞれ複数球の判定が間違っており、そこには「故意にゲームを作ろうとする球審の作為」があると断定せざるをえない。
それにしても、最近のヘスス・モンテーロがマスクをかぶったゲームでのリードは酷い。ほとんどの球をアウトコース低めでお茶を濁そうとしている。これでは相手に手の内を読まれて当然だ。まるでかつてのダメ捕手城島を見ているかのようだ。
今日ジェイソン・バルガスは右バッターのインコースを果敢に攻めてテキサス打線を牛耳ったわけだが、キャッチャーはジョン・ジェイソだった。
ジェイソン・バルガスは、ミニ城島みたいな単調なサインしか出せないヘスス・モンテーロとは、絶対にバッテリーを組むべきではない。