June 10, 2013
いよいよイチローがピート・ローズという山を少しずつ越えはじめている。
Provided by Baseball-Reference.com : Batting Split Finder Generated 6/9/2013
これはMLBで「27歳から39歳までに打った通算ヒット数ランキング」。27歳でMLBデビューしている2位イチローのMLB通算ヒット数2657本は、暫定1位ピート・ローズの2658本、つまり、「ピート・ローズがイチローと同じ27歳から39歳という年齢で打った総ヒット数」に、「あと1本」と迫っている。
いうまでもなく、近日中に1位はイチローになるだろう。ピート・ローズの「天下」はこうして少しずつ終わっていくのだ。
1位2位の2人と、3位Doc Cramerの記録が既に約250本も離れていること。現役で、イチロー以外で唯一ベスト10入りしているデレク・ジーターの安打記録は、最近の彼の長期DL入りにより今後大きく伸びることはないと思われること。そして、いまだ現役のイチローが今シーズンのゲームで安打数を伸ばせること。
あらゆる点を考慮すると、この「27歳から39歳までの間に打った通算ヒット数」は、2位イチローが1位ピート・ローズをかわした後、「シーズン262安打」、「10年連続200安打」と並んで、イチローのもつ「今後もう二度と破られそうにない記録」、いわゆる "Unbreakable Record" のひとつになることは、まず間違いない。
なお、この「27歳から39歳ランキング」において、ジョージ・シスラーは24位(2031本)と、MLB史に残る安打製造機のひとりである彼にしては少なめの数字になっている。これは彼が目の病に悩まされて「37歳」で引退しているためで、もし彼が39歳まで健康に過ごしたとしたら、MLBで過去にイチローとピート・ローズ、2人のみが達成できた「27歳から39歳までに2600本以上のヒットを打つ」という空前の数字に迫ることができたのは、やはりシスラーだったのではないか、と思う。
ちなみに、シスラーがセントルイス・ブラウンズでシーズン最多安打記録「257本」を打ち立てたのは、イチローがMLBにデビューしたのと同じ、27歳のときである。
George Sisler Statistics and History - Baseball-Reference.com
また参考までに記しておくと、「30代で打ったMLB通算ヒット数ランキング」は以下の通り。
Provided by Baseball-Reference.com : Batting Split Finder Generated 6/9/2013.
こちらの記録のほうは、イチローがあと31本ヒットを打つとピート・ローズを抜くことができる。これも1位がイチローになるのは時間の問題だ。
こちらの記録のほうも、「27歳から39歳までのヒット数」と同様に、3位以下は既に引退している選手と、現在DL中のジーターだから、イチローがピート・ローズを抜いた後は、こちらもまた、イチローのもつ "Unbreakable Record" のひとつになるのは、ほぼ間違いない。
この「30代で打ったヒット数」では、最初に挙げた「27歳〜39歳のランキング」ではベストテンに名前がないクレイグ・ビジオが10位に入っていて、いかに彼が遅咲きの名選手だったかがわかって面白い。41歳で引退した彼が唯一記録したシーズン200本安打も、キャリア最高シーズン打率.325を記録したのも、彼が32歳のときだった。
X軸:ヒット1本に要した打数
Y軸:ヒット1本に要した打席数
(2013年6月10日現在 © damejima)
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これはMLBで「27歳から39歳までに打った通算ヒット数ランキング」。27歳でMLBデビューしている2位イチローのMLB通算ヒット数2657本は、暫定1位ピート・ローズの2658本、つまり、「ピート・ローズがイチローと同じ27歳から39歳という年齢で打った総ヒット数」に、「あと1本」と迫っている。
いうまでもなく、近日中に1位はイチローになるだろう。ピート・ローズの「天下」はこうして少しずつ終わっていくのだ。
1位2位の2人と、3位Doc Cramerの記録が既に約250本も離れていること。現役で、イチロー以外で唯一ベスト10入りしているデレク・ジーターの安打記録は、最近の彼の長期DL入りにより今後大きく伸びることはないと思われること。そして、いまだ現役のイチローが今シーズンのゲームで安打数を伸ばせること。
あらゆる点を考慮すると、この「27歳から39歳までの間に打った通算ヒット数」は、2位イチローが1位ピート・ローズをかわした後、「シーズン262安打」、「10年連続200安打」と並んで、イチローのもつ「今後もう二度と破られそうにない記録」、いわゆる "Unbreakable Record" のひとつになることは、まず間違いない。
なお、この「27歳から39歳ランキング」において、ジョージ・シスラーは24位(2031本)と、MLB史に残る安打製造機のひとりである彼にしては少なめの数字になっている。これは彼が目の病に悩まされて「37歳」で引退しているためで、もし彼が39歳まで健康に過ごしたとしたら、MLBで過去にイチローとピート・ローズ、2人のみが達成できた「27歳から39歳までに2600本以上のヒットを打つ」という空前の数字に迫ることができたのは、やはりシスラーだったのではないか、と思う。
ちなみに、シスラーがセントルイス・ブラウンズでシーズン最多安打記録「257本」を打ち立てたのは、イチローがMLBにデビューしたのと同じ、27歳のときである。
George Sisler Statistics and History - Baseball-Reference.com
また参考までに記しておくと、「30代で打ったMLB通算ヒット数ランキング」は以下の通り。
Provided by Baseball-Reference.com : Batting Split Finder Generated 6/9/2013.
こちらの記録のほうは、イチローがあと31本ヒットを打つとピート・ローズを抜くことができる。これも1位がイチローになるのは時間の問題だ。
こちらの記録のほうも、「27歳から39歳までのヒット数」と同様に、3位以下は既に引退している選手と、現在DL中のジーターだから、イチローがピート・ローズを抜いた後は、こちらもまた、イチローのもつ "Unbreakable Record" のひとつになるのは、ほぼ間違いない。
この「30代で打ったヒット数」では、最初に挙げた「27歳〜39歳のランキング」ではベストテンに名前がないクレイグ・ビジオが10位に入っていて、いかに彼が遅咲きの名選手だったかがわかって面白い。41歳で引退した彼が唯一記録したシーズン200本安打も、キャリア最高シーズン打率.325を記録したのも、彼が32歳のときだった。
X軸:ヒット1本に要した打数
Y軸:ヒット1本に要した打席数
(2013年6月10日現在 © damejima)