May 22, 2017
田中将大がタンパベイ戦でこっぴどく打たれたために、膨大な記事が書かれている。見たくなくても関連記事を見かけるので、ほんとウンザリだが、主旨のハッキリしない、薄味のくだらない記事ばかりで、「面白い記事」など、どこにも落ちてない。
これだから日本のメディア記事だの他人のブログだのをマトモに読む気になどならない。
例えば、「2017年の田中がスプリットを投げてないこと」くらい、タンパベイのコーリー・ディッカーソンなどにホームラン3本を打たれた打席の投球球種をみるだけで、誰にでもわかる。
にもかかわらず、例えば豊浦某(https://news.yahoo.co.jp/byline/toyorashotaro/20170522-00071202/)などは、たった1行、「スプリットを封印した田中には、決め球がない。」とでも書けば済む中身のない内容を、Fangraphのデータをわざわざ引用して、ダラダラ、ダラダラひきのばして書いている。くだらない。中身なんてまるでない。Fangraphを引用するとセイバーメトリクスっぽくなるとでも思っているのか。アホか。と、いいたい。
日本のスポーツ紙メディアにしても、「好調ならベタ褒め、不調ならクソミソ」程度の低レベルな文章技術しかない三流タブロイドメディアのニューヨーク・ポストが書いたこきおろし記事を受け売りして、翻訳掲載し、無駄に三流タブロイド紙を儲けさせている。くだらないにも程がある。
田中が春先にホームランを打たれまくったのは、
なにも「今年が初めて」ではない。
参考記事:2014年7月10日、田中将投手の使う球種の大きな変化。「ストレートとスプリッター中心だった4月・5月」と、「変化球中心に変わった7月」で、実際のデータを検証してみる。 | Damejima's HARDBALL
参考記事:2015年4月6日、2013年日本シリーズ第6戦で巨人に「パターンを読まれた」時点からすでに始まっていた田中将大の「試練」。 | Damejima's HARDBALL
むしろ、渡米後すぐ、2014年に右肘靭帯部分断裂して、翌2015年春にはすでにホームランをボコボコ打たれだしている。
だから2015年春の野球記事を検索すれば、さまざまな角度から書かれた「なぜ田中はホームランを打たれるのかというテーマの記事」がいくらでも見つかるし、中には中身のある記事もある。
例えば「対戦相手に球種が読まれているのではないか」という、よくある疑念については、例えば2015年4月にカート・シリングが「ストレート系と変化球で、腕の角度が違う」と言っている。(このコメントは「怪我から復帰した後」の話なので現在でも読む意味はある)
Harper: Tanaka takes small step, but not yet up to speed - NY Daily News
またフォームの変化については、2015年に筑波大学硬式野球部監督でもある川村卓准教授が、怪我のあとのフォームの変化と課題を指摘していて、「上半身、たとえばトップの位置は変わったが、下半身の動きは変わってない」という主旨のことを言っている。
田中将大の投球フォーム ヒジの故障によって変わった「トップの位置」 | ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)
田中の不調の原因を記事として明確に指摘できる「材料」は他にもある。
例えば、タンパベイ戦で田中は、誰からの指示かは知らないが(たぶん無能な投手コーチのロスチャイルドだろうし、監督ジラルディも同意見だと思われる)、わざわざ「プレートの三塁側」を踏んで投げるように指示されている。
「右投手」が、「三塁側」を踏んで、「右バッターのインコース」に、「シンカー」を投げこんで、それが「ホームランという結果」しか生まなかったというのだから、そのことの「意味」は、「シンカー」という球種の性格をちょっと考えれば、その「意味」が誰しもわかりそうなものだ。
なのに、誰も指摘してないのだから呆れかえるしかない。おまえ、ボール握ったことがないのか?と、言いたくなる。
ちなみに、シーズン20億円以上もらっている先発投手が「プレートのどこを踏むか、他人から指示される」なんてことは、「ブログ主の常識」には、まったくない。
そういうたぐいの「調整」は「誰よりも自分をわかっている自分自身が試すべきこと」であって、それができる投手だけが20億もらうべきだ。
そういう基本が自分でできないのなら、20億もらう価値のない選手であることを自分で証明していることになる。それがブログ主の考える「プロ」だ。いったい何年かかったら「田中の調整」は終わるんだ?と言いたい。
まぁ、興味がある人はPitch F/Xとかで、田中投手の「変化球、速球それぞれのリリースポイント」とか、「変化球の変化の大きさ」など調べてみると面白いことがわかると思うし、登板日の写真の「下半身の踏み出し幅の、異様なほどの大きさ」についても、ちょっと考えてみるとなかなか奥が深いとも思う。
でも自分ではやらない。
なぜなら、自分にとって田中将大は、そういう「めんどくさいこと」を時間をかけてわざわざしたいと思うほどの選手ではないからだ。
彼はクリフ・リーでも、ロイ・ハラデイでもない。時間をかけて田中について書くくらいなら、むしろ、大学時代の怪我で速球派から技巧派に転じたジェイソン・バルガスの「遠い過去から現在にいたる、紆余曲折の長い道のり」について時間をかけて書いてみたい。
いずれにしても「面白いMLB記事」なんてものに本当に出会わなくなった。
根本原因はたぶん、本当の意味で「面白いと思える選手」がいなくなってしまったことにあるのだろう。
飛びすぎるボール。ストライクゾーンの変更。ホームラン激増。突然ホームランを量産しだす若い選手の登場。ドーピングの蔓延などなど。どれもこれも、別に面白くも、なんともない。細かく分析しようとも思わない。わかりきったことばかりで、考えて長い記事を書いても時間の無駄だし、MLBへの興味が薄れる原因にすらなっている。
これだから日本のメディア記事だの他人のブログだのをマトモに読む気になどならない。
例えば、「2017年の田中がスプリットを投げてないこと」くらい、タンパベイのコーリー・ディッカーソンなどにホームラン3本を打たれた打席の投球球種をみるだけで、誰にでもわかる。
にもかかわらず、例えば豊浦某(https://news.yahoo.co.jp/byline/toyorashotaro/20170522-00071202/)などは、たった1行、「スプリットを封印した田中には、決め球がない。」とでも書けば済む中身のない内容を、Fangraphのデータをわざわざ引用して、ダラダラ、ダラダラひきのばして書いている。くだらない。中身なんてまるでない。Fangraphを引用するとセイバーメトリクスっぽくなるとでも思っているのか。アホか。と、いいたい。
日本のスポーツ紙メディアにしても、「好調ならベタ褒め、不調ならクソミソ」程度の低レベルな文章技術しかない三流タブロイドメディアのニューヨーク・ポストが書いたこきおろし記事を受け売りして、翻訳掲載し、無駄に三流タブロイド紙を儲けさせている。くだらないにも程がある。
田中が春先にホームランを打たれまくったのは、
なにも「今年が初めて」ではない。
参考記事:2014年7月10日、田中将投手の使う球種の大きな変化。「ストレートとスプリッター中心だった4月・5月」と、「変化球中心に変わった7月」で、実際のデータを検証してみる。 | Damejima's HARDBALL
参考記事:2015年4月6日、2013年日本シリーズ第6戦で巨人に「パターンを読まれた」時点からすでに始まっていた田中将大の「試練」。 | Damejima's HARDBALL
むしろ、渡米後すぐ、2014年に右肘靭帯部分断裂して、翌2015年春にはすでにホームランをボコボコ打たれだしている。
だから2015年春の野球記事を検索すれば、さまざまな角度から書かれた「なぜ田中はホームランを打たれるのかというテーマの記事」がいくらでも見つかるし、中には中身のある記事もある。
例えば「対戦相手に球種が読まれているのではないか」という、よくある疑念については、例えば2015年4月にカート・シリングが「ストレート系と変化球で、腕の角度が違う」と言っている。(このコメントは「怪我から復帰した後」の話なので現在でも読む意味はある)
Harper: Tanaka takes small step, but not yet up to speed - NY Daily News
またフォームの変化については、2015年に筑波大学硬式野球部監督でもある川村卓准教授が、怪我のあとのフォームの変化と課題を指摘していて、「上半身、たとえばトップの位置は変わったが、下半身の動きは変わってない」という主旨のことを言っている。
田中将大の投球フォーム ヒジの故障によって変わった「トップの位置」 | ベースボールチャンネル(BaseBall Channel)
田中の不調の原因を記事として明確に指摘できる「材料」は他にもある。
例えば、タンパベイ戦で田中は、誰からの指示かは知らないが(たぶん無能な投手コーチのロスチャイルドだろうし、監督ジラルディも同意見だと思われる)、わざわざ「プレートの三塁側」を踏んで投げるように指示されている。
「右投手」が、「三塁側」を踏んで、「右バッターのインコース」に、「シンカー」を投げこんで、それが「ホームランという結果」しか生まなかったというのだから、そのことの「意味」は、「シンカー」という球種の性格をちょっと考えれば、その「意味」が誰しもわかりそうなものだ。
なのに、誰も指摘してないのだから呆れかえるしかない。おまえ、ボール握ったことがないのか?と、言いたくなる。
ちなみに、シーズン20億円以上もらっている先発投手が「プレートのどこを踏むか、他人から指示される」なんてことは、「ブログ主の常識」には、まったくない。
そういうたぐいの「調整」は「誰よりも自分をわかっている自分自身が試すべきこと」であって、それができる投手だけが20億もらうべきだ。
そういう基本が自分でできないのなら、20億もらう価値のない選手であることを自分で証明していることになる。それがブログ主の考える「プロ」だ。いったい何年かかったら「田中の調整」は終わるんだ?と言いたい。
まぁ、興味がある人はPitch F/Xとかで、田中投手の「変化球、速球それぞれのリリースポイント」とか、「変化球の変化の大きさ」など調べてみると面白いことがわかると思うし、登板日の写真の「下半身の踏み出し幅の、異様なほどの大きさ」についても、ちょっと考えてみるとなかなか奥が深いとも思う。
でも自分ではやらない。
なぜなら、自分にとって田中将大は、そういう「めんどくさいこと」を時間をかけてわざわざしたいと思うほどの選手ではないからだ。
彼はクリフ・リーでも、ロイ・ハラデイでもない。時間をかけて田中について書くくらいなら、むしろ、大学時代の怪我で速球派から技巧派に転じたジェイソン・バルガスの「遠い過去から現在にいたる、紆余曲折の長い道のり」について時間をかけて書いてみたい。
いずれにしても「面白いMLB記事」なんてものに本当に出会わなくなった。
根本原因はたぶん、本当の意味で「面白いと思える選手」がいなくなってしまったことにあるのだろう。
飛びすぎるボール。ストライクゾーンの変更。ホームラン激増。突然ホームランを量産しだす若い選手の登場。ドーピングの蔓延などなど。どれもこれも、別に面白くも、なんともない。細かく分析しようとも思わない。わかりきったことばかりで、考えて長い記事を書いても時間の無駄だし、MLBへの興味が薄れる原因にすらなっている。