March 08, 2009
原因は「変化しすぎるボール」だ。
予想どおり、ダメ捕手さんは対応しないままゲームに入って、またしても、初回からホームランを打たれた。3対0で1回裏を迎えることができた浮かれたムードが一瞬で冷え、脇の下に気分のよくない、嫌な汗を書いた。
イチローが大事な試合でキッチリと打線を引っ張ったからいいようなものの、あれで2回の大量得点がなかったら、試合は3月1日の試合同様、とても重苦しいものになったはずだ。
2009年3月1日、杉内にチェンジアップを要求し続けた城島は先制の一発を食らった。
初回に先発松坂が打たれたホームランは、上の記事で書いたことと同じ現象である。
杉内のケースでは、チェンジアップ主体の組み立てで入って、修正することもなくチェンジアップばかりを要求して、結果的に高めに浮いたところをホームランされた。
昨夜の韓国戦では、コントロールがつかないスライダー系主体の組み立てでゲームに入った。パスボールしまくり、ついでにポロポロとボールをこぼしつつ、スライダー系の組み立てに煮詰まったあげく、苦し紛れに城島が、まだ今日の松坂がコントロールできそうかどうかわからない球種(おそらくはカットボールかなにか)を突然要求して、これがコントロールできず、高めにフワリと抜けてスタンドに放り込まれたのである。
よく言われることだが、WBC球は変化しやすい。
本番の対韓国戦の両先発を見てもわかる。
先発松坂も、3月1日の杉内同様、スライダーは使い物にならなかった。また韓国先発のキム・ガンヒョンも同じで、スライダーの制球は全くダメだった。もちろん試合当初のスライダー系の組み立てを、松坂のイニング終盤になってようやくスライダーを捨てて、ストレート系のカットボール主体の組み立てに切り替えたのも、その対策のためだ。
WBC球は、捻って投げるスライダー系の変化球は、特に力んでボールを強く握りすぎると、曲がりが大きくなり過ぎる。コントロールという点だけでみると、圧倒的にストレート系のほうがコントロールがつきやすい。
そんなことは、杉内登板の時点で既にハッキリしつつあった。
だが、それに対する城島の対応は、予想どおり遅れ、スライダー系の組み立てにさっそく行き詰まり、初回にホームランを打たれた、というわけだ。
打線のほうでみても、今日活躍した打者と、そうでない打者に大きく分かれたのも同じような理由があった。
第一打席のイチローが内角低めの変化球を狙い打ったように、1番イチローから3番青木までのバッターは、試合当初から徹底して変化球系を狙い打ちしていた。これは、初回から徹底されていたことで、試合が進む中で急遽対応したのではない。
WBC球で投手がコントロールをつけにくい変化球が甘く入るのを、狙い打ちできていたわけだ。
ところがその一方で、小笠原、福留といったフリースインガーたちは、最初の打席からストレート系もスライダー系も来た球をかまわず振りまわしていて、狙いが絞れてはいなかったし、最後まで対応ができずに流れに乗れず、終わってしまった。いわゆる「ゲームへの入りかたを間違えた」というヤツだ。まるでシアトルでの城島そのものである。
初回の村田には、キム・ガンヒョンが3番までの打者に変化球を打たれたことからストレート勝負に切り替えており、それに対応できなかった村田は三振をとられた。村田が結果を残せたのは、2打席目途中から切り替えたため。
だから今日の試合は「用意してきてゲームに入れた選手」と「用意してこなかった選手」の差が出た試合なのだ。
「最初から用意してきていた選手」がイチロー、中島、青木なら、「用意せず、試合途中での対応もしなかった」のが小笠原、福留である。捕手としての城島がどちら側のプレーヤーかは、いうまでもない。
不用意なままゲームに入って、不用意な球を投げさせ、打者の意図通りにホームランを打たれた。杉内のケースと全く同じである。
メジャーの試合をあまり見ない人はわからないだろうが、大差がついた試合でホームラン程度のことはシアトルでのシーズンでは日常茶飯事。シーズンでのホームラン数しかわからない人は、2007年や2008年の数少ないホームランが、どういうシチュエーションで生まれたか調べてみるといい。
このダメ捕手さんがスタンドインするのは、一方的な勝ちゲームの7,8回、つまり100球制限のあるメジャーで相手先発がとっくにマウンドから降りていて、敗戦処理投手から打ったホームランが大半。
ついでに言えば、2007年2008年、打率を稼いだのも、ポストシーズン進出がなくった消化試合の9月。ダメ捕手さんがバットを振り回せるのは、そんな時くらいなのだから、ご愛嬌、ご愛嬌。
1回、金泰均に許した2ランは「真っすぐ系の球。(時事ドットコム 本人談)
超スローがすぐにテレビで見られるこのご時勢。松坂の指が横を向いてリリースしていることくらいは、誰でも見られるのである。あまりにスライダーが入らないので、泡を食ってカットボール要求したらホームランされました、すみません、くらいのことが言えないものか。
日本キラー金広鉉 プロ最悪の8失点KO…
金寅植監督は「日本は金広鉉を徹底的に分析していた」と振り返った。「スライダーを狙い打たれた。」
予想どおり、ダメ捕手さんは対応しないままゲームに入って、またしても、初回からホームランを打たれた。3対0で1回裏を迎えることができた浮かれたムードが一瞬で冷え、脇の下に気分のよくない、嫌な汗を書いた。
イチローが大事な試合でキッチリと打線を引っ張ったからいいようなものの、あれで2回の大量得点がなかったら、試合は3月1日の試合同様、とても重苦しいものになったはずだ。
2009年3月1日、杉内にチェンジアップを要求し続けた城島は先制の一発を食らった。
初回に先発松坂が打たれたホームランは、上の記事で書いたことと同じ現象である。
杉内のケースでは、チェンジアップ主体の組み立てで入って、修正することもなくチェンジアップばかりを要求して、結果的に高めに浮いたところをホームランされた。
昨夜の韓国戦では、コントロールがつかないスライダー系主体の組み立てでゲームに入った。パスボールしまくり、ついでにポロポロとボールをこぼしつつ、スライダー系の組み立てに煮詰まったあげく、苦し紛れに城島が、まだ今日の松坂がコントロールできそうかどうかわからない球種(おそらくはカットボールかなにか)を突然要求して、これがコントロールできず、高めにフワリと抜けてスタンドに放り込まれたのである。
よく言われることだが、WBC球は変化しやすい。
本番の対韓国戦の両先発を見てもわかる。
先発松坂も、3月1日の杉内同様、スライダーは使い物にならなかった。また韓国先発のキム・ガンヒョンも同じで、スライダーの制球は全くダメだった。もちろん試合当初のスライダー系の組み立てを、松坂のイニング終盤になってようやくスライダーを捨てて、ストレート系のカットボール主体の組み立てに切り替えたのも、その対策のためだ。
WBC球は、捻って投げるスライダー系の変化球は、特に力んでボールを強く握りすぎると、曲がりが大きくなり過ぎる。コントロールという点だけでみると、圧倒的にストレート系のほうがコントロールがつきやすい。
そんなことは、杉内登板の時点で既にハッキリしつつあった。
だが、それに対する城島の対応は、予想どおり遅れ、スライダー系の組み立てにさっそく行き詰まり、初回にホームランを打たれた、というわけだ。
打線のほうでみても、今日活躍した打者と、そうでない打者に大きく分かれたのも同じような理由があった。
第一打席のイチローが内角低めの変化球を狙い打ったように、1番イチローから3番青木までのバッターは、試合当初から徹底して変化球系を狙い打ちしていた。これは、初回から徹底されていたことで、試合が進む中で急遽対応したのではない。
WBC球で投手がコントロールをつけにくい変化球が甘く入るのを、狙い打ちできていたわけだ。
ところがその一方で、小笠原、福留といったフリースインガーたちは、最初の打席からストレート系もスライダー系も来た球をかまわず振りまわしていて、狙いが絞れてはいなかったし、最後まで対応ができずに流れに乗れず、終わってしまった。いわゆる「ゲームへの入りかたを間違えた」というヤツだ。まるでシアトルでの城島そのものである。
初回の村田には、キム・ガンヒョンが3番までの打者に変化球を打たれたことからストレート勝負に切り替えており、それに対応できなかった村田は三振をとられた。村田が結果を残せたのは、2打席目途中から切り替えたため。
だから今日の試合は「用意してきてゲームに入れた選手」と「用意してこなかった選手」の差が出た試合なのだ。
「最初から用意してきていた選手」がイチロー、中島、青木なら、「用意せず、試合途中での対応もしなかった」のが小笠原、福留である。捕手としての城島がどちら側のプレーヤーかは、いうまでもない。
不用意なままゲームに入って、不用意な球を投げさせ、打者の意図通りにホームランを打たれた。杉内のケースと全く同じである。
メジャーの試合をあまり見ない人はわからないだろうが、大差がついた試合でホームラン程度のことはシアトルでのシーズンでは日常茶飯事。シーズンでのホームラン数しかわからない人は、2007年や2008年の数少ないホームランが、どういうシチュエーションで生まれたか調べてみるといい。
このダメ捕手さんがスタンドインするのは、一方的な勝ちゲームの7,8回、つまり100球制限のあるメジャーで相手先発がとっくにマウンドから降りていて、敗戦処理投手から打ったホームランが大半。
ついでに言えば、2007年2008年、打率を稼いだのも、ポストシーズン進出がなくった消化試合の9月。ダメ捕手さんがバットを振り回せるのは、そんな時くらいなのだから、ご愛嬌、ご愛嬌。
1回、金泰均に許した2ランは「真っすぐ系の球。(時事ドットコム 本人談)
超スローがすぐにテレビで見られるこのご時勢。松坂の指が横を向いてリリースしていることくらいは、誰でも見られるのである。あまりにスライダーが入らないので、泡を食ってカットボール要求したらホームランされました、すみません、くらいのことが言えないものか。
日本キラー金広鉉 プロ最悪の8失点KO…
金寅植監督は「日本は金広鉉を徹底的に分析していた」と振り返った。「スライダーを狙い打たれた。」