ブランドン・モロー

2012年5月9日、ローテ投手が複数のピッチング・スタイルをもつ意義。ブランドン・モローの見事な4連勝。
2012年4月28日、「アウトローにストレートが最も手堅い」などというダメ捕手発想など通用しないのがMLB。エドウィン・エンカルナシオンの初球満塁ホームラン。
2010年9月3日、8月3勝、負けなしのブランドン・モローがヤンキース戦先発。「投手の能力にフタをして、ホームランや四球を増やすキャッチャー、城島問題」のようなケースを計測できないFIP。
2010年8月8日、ブランドン・リーグとの交換でトロントに移籍したブランドン・モローのここまでの好成績と、ダメ捕手城島のモローに対する配球の無能ぶりをあらためて振り返る。
2010年8月8日、トロントに移籍したブランドン・モロー、東地区2位のタンパベイ相手に9回2アウトまでノーヒット・ノーラン。17三振を奪う。
2010年6月19日、意味なくダメ捕手城島が阻害していた「カーブ」を自由に使えるようになってピッチングの幅を広げ始めたブランドン・モロー。
2010年4月9日、トロントに移籍したブランドン・モローは、先発3番手としてボルチモアでのアウェイゲームでデビュー。ちょっと気になる椎間板ヘルニア持ちのブライアン・ロバーツの途中交代。
2009年12月22日、「投手コーチ・アデアとの打ち合わせを無視し、モローにカーブのサインを一切出さなかった城島」に関する記録。投手たち自身の「維新」による城島追放劇の舞台裏。
2009年12月21日、モローのトレードにおける「ロブ・ジョンソン補正」、「城島補正」をどう見るか。
2009年9月13日、モロー先発で四球とホームランが多発するのは、「城島マスク」の場合と判明。ノーコンの速球投手の「三振、四球、ホームラン」の3点セットで惨敗パターンは、まるで「悪いときの松阪」そっくり。
2009年9月12日、ロブ・ジョンソンはまったくコントロールの無いモローを四苦八苦してリード、チームの6連敗を阻止して、ついにモローに「2009シーズン先発初勝利」をプレゼントした。
2008年7月29日、ホームランを打った好調ラヘアの代打城島はまたしてもバントをしくじった。

May 10, 2012

4月28日のシアトル戦で、6回を9奪三振で無失点に抑えて勝った元シアトルのローテ投手ブランドン・モローは、その後5月3日のLAA戦(ビジター)でエンゼルスを完封して、見事に3連勝。
今日はホーム、トロントでオークランド戦に登板。こんどは4シーム中心の配球に切り替えて10三振を奪い、6回自責点1の十分過ぎるピッチングでオークランドを苦も無くひねり、無事に4連勝を飾った。
これで、モローは4月23日カンザスシティ戦2回裏に1失点して以降、今日5月9日の5回裏の1失点まで、4登板でおよそ20イニング以上、失点しなかった
Toronto Blue Jays at Oakland Athletics - May 9, 2012 | MLB.com Gameday

5月7日に脇腹痛から復帰したダグ・フィスターが、復帰登板で4シームをわずか2球しか投げず、ほぼ2シーム、カーブ、チェンジアップだけという「変わり身ぶり」を披露してシアトルを完璧に抑えこんだ話を書いたばかりだが、今日のブランドン・モローも、4月28日シアトル戦の配球とは全く違うピッチングを見せた。

以前の記事で、今シーズンのモローは「わずか50数%しかストレートを投げていない」と書いたわけだが、一転して、今日のオークランド戦のモローは一転して114球の投球のうち、71%、81球もの4シームを投げ、かつてのシアトル在籍時代を彷彿とさせる「速球投手ぶり」を、ひさびさに披露してみせた
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2012年5月7日、ダグ・フィスター、7回を73球無失点でDLから無事復帰。それにしても深刻な「MLB全体のクローザー不足」。


相手のプレーを「分析し、予測し、そして、先回りして叩き潰す」という行為は、MLBの基本中の基本だ。(行き当たりばったりのシアトルは別だが)

例えばダルビッシュだが、今年の成績によって、たとえサイ・ヤング賞を受賞しようと、20勝しようと、来年以降も同じピッチングができるわけはない。相手チームが研究してくる、からだ。ブログ主がダルビッシュについて、個々のゲームの勝ち負けをほとんど書かず、ピッチングフォームについてしか書かないのは、今年の成績なんてものはどうでもいいからだ。

イチローがかつて「3シーズン通用したら、それは通用したと言っていい」という意味のことを言ったが、これはまさに金言である。


現在のトロントの監督は、かつてクリーブランドの選手育成ディレクター、ボストンのピッチングコーチだったジョン・ファレルだが、まだ調べてはいないが、投手の育成に定評のある彼が、監督としてブランドン・モローのピッチングスタイルの幅を広げていく行為にどうかかわり、どう指導しているのかは、非常に気になる。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2012年5月4日、エリック・ウェッジの無能さを証明する、選手育成部長ジョン・ファレル流出後のクリーブランド・インディアンス没落。


対戦相手のスカウティングの網にひっかかってしまわないために、ローテ投手がいくつかのピッチングスタイルを持てるように、育て上げることは、それを、キャッチャーが助けるのであれ、投手コーチのアドバイスするのであれ、専任のスカウティング担当者がデータで示すのであれ、この「投手の時代」おいては非常に重要な仕事だ。
たったひとつしかスタイルがなければ、早晩、その投手は遠からず「つかまって」しまう。

今日の速球主体のピッチングでブランドン・モローが、かつての速球だけでグイグイ押していくピッチャーに戻るのではない。大事なのは、今のモローは、「相手チームを黙り込ませるだけのピッチングスタイルを、『複数』持っている」ということだ。
そうでなければ、成績を挙げたピッチャーが厳しくスカウティングされるMLBにおいて、内容のともなった4連勝を達成することはできない。


こういうピッチャーの幅を広げていく指導は、選手を育てる能力に欠け、ストレートのみで押していく単調なピッチャーだけしか育てられないシアトルでは、全く不可能だ。まして、ダメ捕手城島にそんな芸当ができるコミュニケーション能力など、昔も今も、まったく備わっていない。

damejima at 07:40

April 29, 2012

無能GMズレンシックがブランドン・リーグとトレードし、その後トロントの主力先発投手に成長したブランドン・モローとの今シーズン初対戦は、シアトルがトロントに完封負け。
ブランドン・モローはこれで今シーズン2勝目。珍しく打線が下降していたデトロイトをスイープして天狗になっていたシアトルの鼻を、ローテ投手として風格の出てきたモローが見事にへし折った。
Seattle Mariners at Toronto Blue Jays - April 28, 2012 | MLB.com Classic

Brooks Baseball · Home of the PitchFX Tool - Strikezone Map Tool

シアトル時代、ストレートばかりで押しては打たれまくっていたモローも、トロントで先発に定着して以降は、要所要所でスプリット、カーブ、スライダーを交え、またゲーム序盤とゲーム中盤で中心球種をかえるような配慮のできる懐の深いピッチャーになってきた。

それもそのはず、数字が裏付けている。
シアトル戦の前まで、今シーズンのモローは、「わずか50数%」しかストレートを投げていない。かつてのモローを知っているファンには驚きの数字だろう。(資料:Brandon Morrow » Statistics » Pitching | FanGraphs Baseball
シアトル時代のモローは、配球の70%以上をストレートばかり投げては狙い打たれたが、トロントに移籍してからのモローの配球、特に今シーズンの配球は、まったく「別モノ」なのであって、シアトル打線はかつてのモローとは別のピッチャーと考えて対戦すべきだった。(実際、ゲーム中盤にヒットを打てたイチローシーガーの打ったのは、いずれも変化球。特にイチローの2本目のヒットは、低めのスプリットを読み切っていた)

だが、いつものように、たいしてスカウティングもせずにゲームに臨み、自分の好きな球だけを好きなように打つだけなのが常のシアトルは、無策に変化球をひっかけて凡退を繰り返して完封負けを食らった。(代表例はブランダン・ライアン。全打席、変化球で凡退)
当然の結果だ。


ちなみに、シアトル時代のモローがストレート一辺倒の配球だったのは、彼自身の意志ではない。当時モローとバッテリーを組んでいたダメ捕手城島が、モローに単調な配球を押し付けていたためだ。(というか、他の投手全員にもアウトローのストレート、スライダーばかり連投させるようなたぐいの単調な配球を押し付けていた。このことは、現在の阪神ファンも、嫌というほどわかる話だろう)
これは、日本のシアトルファンにも、シアトル地元のメディアでも有名な事実で、当事者の証言も記事化されている話だが、当時あまりにストレートばかり投げるモローが狙い打たれるので、業を煮やした当時の投手コーチ リック・アデアがバッテリー・ミーティングを行って、コーチ側から「モローの配球にもっとカーブを多用する」との指示が出されていたにもかかわらず、なんとダメ捕手城島がその指示を全く無視して、モローにカーブのサインを一切出さなかったなどという、あり得ない事実があったのである。

だからシアトルの硬直した環境では、ブランドン・モローも実力の発揮のしようもなかったのは当然の話だ。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月22日、「投手コーチ・アデアとの打ち合わせを無視し、モローにカーブのサインを一切出さなかった城島」に関する記録。投手たち自身の「維新」による城島追放劇の舞台裏。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年6月19日、意味なくダメ捕手城島が阻害していた「カーブ」を自由に使えるようになってピッチングの幅を広げ始めたブランドン・モロー。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年8月8日、トロントに移籍したブランドン・モロー、東地区2位のタンパベイ相手に9回2アウトまでノーヒット・ノーラン。17三振を奪う。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年8月8日、ブランドン・リーグとの交換でトロントに移籍したブランドン・モローのここまでの好成績と、ダメ捕手城島のモローに対する配球の無能ぶりをあらためて振り返る。



それにしても、岩隈が満塁で、(そのサインが岩隈主導か、キャッチャーのミゲル・オリーボ主導かは不明)逆球であるにしても、初球アウトコース低めいっぱいの4シームを、右バッターエドウィン・エンカルナシオンに狙い打たれた満塁ホームランはとんでもなく不用意な配球だった。


なぜって、簡単。
エンカルナシオンは、「アウトコース、特に低めが滅茶苦茶に得意なバッター」だからだ。
(逆にいうと、彼の不得意コースは、このブログで何度も書いてきたロブ・ジョンソン風の「インロー、アウトハイ」である)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(2)「外角低め」「ストレート」という迷信 実例:「アウトハイ・インロー」の対角を使うメジャーのバッテリー

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」damejimaノート


以下は、エドウィン・エンカルナシオンの今シーズンのホットゾーン、いわゆる得意コースだ。アウトコース低めが1.000、つまり「10割」なのがわかる(笑)

Edwin Encarnacion Hot Zone | Toronto Blue Jays | Player Hot Zone | MLB Baseball | FOX Sports on MSN

エドウィン・エンカルナシオンのホットゾーン 2012/04/28

今シーズンのエンカルナシオンのホームランは、これで6本目だが、今日の満塁ホームランを含め、その半数は「アウトコース一杯の球」である。
シアトルは前日のゲームでも、2回に先発ベバンが同じエンカルナシオンに、同じアウトコースをソロホームランされているクセして、なぜ、こんな簡単なことを、満塁策を指示するベンチ、指示されたバッテリーが、頭に入れて勝負に臨まないのか。

馬鹿としか言いようがない。

2012年4月15日のエンカルナシオンのホームラン2012年4月15日
ボルチモア戦
3号ホームラン


2012年4月27日のエンカルナシオンのホームラン2012年4月27日
シアトル戦
5号ホームラン


2012年4月28日 マリナーズ戦のエンカルナシオンの満塁ホームラン2012年4月28日
シアトル戦
エンカルナシオンの
6号満塁ホームラン

追記:4月29日にもやっぱりアウトコースの球をホームランされた。これで3戦連発。わけがわからん。ちっとは用心すりゃいいのに。

2012年4月29日 マリナーズ戦のエンカルナシオンのホームラン2012年4月29日
シアトル戦
7号ホームラン
Seattle Mariners at Toronto Blue Jays - April 29, 2012 | MLB.com Classic



岩隈が満塁ホームランを浴びたのは、打てもしないジャスティン・スモークという「置き物」を4番に据え続ける左右病の無能監督エリック・ウェッジが、3点リードされた無死1、3塁で満塁策をとり、前日にホームランを浴びているエンカルナシオンとの勝負を選んだからでもあるが、アウトコース低めが死ぬほど大好きなエンカルナシオンとの勝負というのに、満塁だからどうしても初球にストライクが欲しいとはいえ、アウトコース低めいっぱいの球なら、安全にストライクがとれると何の根拠もデータもなく思いこんでしまう単調な配球センスでストライクを取りにいってしまう「ダメ捕手城島的な、古臭い配球センス」は、完全に間違っている。

中には、エンカルナシオンのように、「アウトコース低めいっぱいが死ぬほど得意」というバッターもいるのである。相手にあわせて配球しないで、どうやって厳しいMLBで生き残っていくというのだ。甘いにも程がある。

わざわざ満塁にしてホームランバッターと勝負にいくのだから、せめて、相手の得意コースや得意球種くらい、頭に入れて勝負できないのか。
ベンチもバッテリーも、不勉強すぎる。



ダメ捕手城島について、数限りない回数指摘してきたことだが、もういちど書いておこう。
「アウトコース低めなら安全」という安易な発想は、日本の野球の一部にはびこる、単なる迷信に過ぎない。


いつになったら、この迷信を止めるのだろう。

damejima at 10:01

September 04, 2010

もうすぐ始まるトロントとヤンキースのゲームに、ブランドン・モローが先発。モローは今シーズンすでにNYY戦に4回も先発しているが、けっこう打たれてもいるわりには、どういうものか、一度も負けがついていない。
今日も頑張ってほしいものだ。
Toronto Blue Jays at New York Yankees - September 3, 2010 | MLB.com Gameday

8月のモローは3勝、負けなし。タンパベイ相手に準ノーヒット・ノーランをやってからも好調を維持している。(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年8月8日、トロントに移籍したブランドン・モロー、東地区2位のタンパベイ相手に9回2アウトまでノーヒット・ノーラン。17三振を奪う。
もしも8月が4勝だったら、月間最優秀投手もあったかもしれない。惜しいことをした。
Brandon Morrow Game Log | bluejays.com: Stats


ちみみに今年6月の月間最優秀投手はシアトル在籍時のクリフ・リーだったのだが、シアトルファンですら覚えてない人が大半なのだから、ちまたのシアトルファンだの、データマニアだのなんだのもたいしたことはない。
クリフ・リー自身の月間最優秀投手受賞は、2008年1月と8月に続いて、3回目。ロブ・ジョンソンが受けた投手が月間最優秀投手受賞を受賞するのは、2009年6月・9月のヘルナンデス、2009年7月のウオッシュバーンに続いて、4人目。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年6月・7月・9月「月間最優秀投手」と「ロブ・ジョンソン効果」
クリフ・リーの場合もそうだったが、例えばFIPがちょっと悪くなると、やれトレードが当たり前だの、こいつは必要ないだのなんだの、データ馬鹿はウザいったらありゃしない。
指標1つで人間の未来までわかるつもりになっているのは、笑止千万。
Hamilton, Lee honored as AL's best in June | MLB.com: News

2009年ブランドン・モローの成績はこんなふうになっていた。
ERA 4.39
FIP 5.05
xFIP 4.89
ERAは4点台前半だが、FIPは5点台、xFIPも5点に近い4点台で、これはデータ馬鹿の大好きな「見た目のERAより、予測であるFIPが悪い」という状態だった。FIPやxFIPだけ見て選手の将来をあれこれ言いたがるような単細胞な人がこれをみれば、「モローなんて来年はとても使えない。トレードしてしまえ」とか、すぐに言い出す。実際、2009年の「城島問題」に無関心なメディアと日本のシアトルファンはそういう声の大合唱だったものだ。

もちろん、現実のモローは違う。

2009年までのモローには「シアトルが全く実力を発揮する機会を与えない、それどころか、フタをしている」という単純な事情があって、あの成績だった。
問題は主に2つあった。ひとつはシアトルが若い選手の起用法や育成法が伝統的に下手だ、という問題、もうひとつは「城島問題」であり、モローは実力を発揮しようにも、あんな環境ではできるわけがなかった。
既に何度も書いたことだが、ボルチモアにトレードされる前のアダム・ジョーンズがそうであったように、シアトル時代の新人モローに対する処遇はあまりに酷かった。
シアトルはきちんと育成する能力もないクセに、マイナーとメジャーの間を行ったり来たりさせまくって、さらにそれだけでなく、メジャーに上げたときには、それがモローにとっての数少ないチャンスの場であるにもかかわらず、リードの最悪なダメ捕手城島とばかり組ませて、炎上させてはすぐにマイナーに落とすという無駄な繰り返しを彼に強制していたのである。

結局シアトルのブランドン・モローは、「チームの育成の下手さ」と、「ダメ捕手城島」が「二重のフタ」をして、「彼の才能の芽を摘み取られ続けていただけ」なのである。


FIP関連の役に立たない予測(笑)を尻目に、実際の2010年モローはここまで、すでに143.1イニングを先発投手として、ローテを守り、投げぬいてきて、10勝6敗と、素晴らしい成績を残している。
2010年ブランドン・モロー(2010年9月3日まで)
ERA 4.27
FIP 3.16
xFIP 3.61
今年のFIPは3.16、xFIPは3.61とか、「いい数字」が出ているが、成績の改善された年の数字を二次的にいじくったら、そりゃ、いい数字が出るに決まってる。だから、こんな数字、どうでもいい(笑)来年は東地区のライバルチームが綿密にスカウンティングしてくるなら打たれる可能性も高いのに、3点台とか何を言ってるんだ、FIP(笑)
こういうアテにならない数字を素直に信じる人が、過去のデータからギャンブルに手を出して破産したりするのだ。まるでどこかのGMみたいだ(笑)
Brandon Morrow » Statistics » Pitching | FanGraphs Baseball


ブランドン・モローのデータは非常にユニークだ。
というのも、ERAだけ見ると、モローの成績は2009年と2010年とではほとんど変わってないのに、結果は大きく違っている。それは「ピッチングの中身」「ピッチングの質」が全然違うからだ。

ダメ捕手城島から解放されて以降のモローは、三振をとれる率、四球を出す率、ホームランを打たれる率、それら全てが改善されている。つまり「ピッチングの質」がまったく変わったのである。
これだけ良くなったのだ。だから、ERAは同じでも、実際の「リアルなゲーム内容」はびっくりするほど変わるのが当たり前。ゲームを見れば誰でもわかることだが、xFIPだけ見ていてもわかるわけがない(笑)
宝くじの過去の当選番号や、競馬の過去の当たり数字をいくらデータ化しても、まともに予測できないのは、「過去をいくらパターン化、数値化できても、未来の予測はできない」という単純な話だ。

2009年
K/9 8.14
BB/9 5.68
HR/9 1.29

2010年
K/9 10.93 (三振は2009年の約40%増し)
BB/9 3.96 (四球は約3分の2)
HR/9 0.69 (ホームランは約半分)


FIP(Fielding Independent Pitching)は「奪三振、与四死球、被本塁打のみを投手の責任として将来のERAを予測する」わけだが、例えばホームランだが、「これはチームの守備力と関係なく投手単独の能力で左右される要素だ」と決めつけて、その上で「投手の絶対能力を測定する基準として使うんだ」と力んでみたところで、じゃあ、たとえば「ダメダメなキャッチャーのサインが大きく寄与して、毎試合のようにホームランを打たれ、四球を出しまくって、防御率が肥大している」というケースについては、どうなんだ?、という疑問が残る(笑)
つまり、FIPという指標は、投手の成績に対するキャッチャーの影響を軽視しすぎている。

まぁ、ちょっと大げさな比喩になったが、無能なキャッチャーのせいでフォアボールの数にもホームランの数にも、防御率にもFIPにも大きな影響が出る「城島問題」にかかわりのない他のチームの投手はともかく、2009年まで「ダメ捕手城島と関わりをもたされた不幸な投手」のひとりであるブランドン・モローには、関わりを断ち切ることができた今年にかぎっていえば、「FIPの判定」など、まるで関係ないのである。

「城島問題」のマイナス面を十分考慮し、適正に「城島補正」を加えてプラス評価した上で投手の能力を見定めることを怠ったシアトルと無能なズレンシックは、能力ある選手を何人も放出しては、必要の無い、能力もない選手をたんまり連れてきて、2010年を大敗したのである。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年8月8日、ブランドン・リーグとの交換でトロントに移籍したブランドン・モローのここまでの好成績と、ダメ捕手城島のモローに対する配球の無能ぶりをあらためて振り返る。


ちなみに、シアトルの今年の投手の中で、ERAマイナスFIPの数値が最もいいのは、コロメ、コルデロ、テシェイラの3人、だそうだ(笑)
Mariners » 2010 » Pitchers » Advanced Statistics | FanGraphs Baseball






damejima at 02:43

August 09, 2010

今日の準ノーヒット・ノーランで今シーズンのブランドン・モローは9勝6敗。素晴らしい成績である。
ここまでチームが58勝52敗と、貯金6だったのを思えば、チームの貯金の半分はモローの登板ゲームで稼いだことになる。(残りの半分はショーン・マーカム)


ここまで消化したイニング127.1。ア・リーグで33位タイあたりの立派な数字で(ちなみにMLB1位は大投手ロイ・ハラデイ185.0。素晴らしいの一言。ア・リーグ1位はヘルナンデス174.1
チーム内でも、ここまで131.0イニングを消化して10勝5敗のエース格ショーン・マーカムに次いでの2位だから、十分にイニングを「食って」いて、チーム内ですでに準エースクラスになっている。

QS数も今日を含めてシーズン13に達して(トップはヘルナンデスの20)、これはリーグ22位タイ。マーク・バーリーマット・ガーザジョン・レスターなどといった好投手と肩を並べている。
QS%55%となかなかの数字で、マーカムの57%とほとんど変わらない。登板ゲームの半分ではQSできている。ア・リーグ全体では36位で、マーク・バーリーあたりと肩を並べている。
2010ア・リーグQS数ランキング
2010 MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN

また、今日までの奪三振数151は、ア・リーグ5位。毎年奪三振の多いフェリックス・ヘルナンデスと、今日の17奪三振で肩を並べた。投げたイニング数が比較的ランキング上位の投手たちと比べると少ないことから、イニングあたりの奪三振率がかなり高いことがわかる。

2010ア・リーグ奪三振数ランキング(画像)
2010 MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
ウィーバー  171
リリアーノ  156
レスター   154
ヘルナンデス 152
モロー    151
バーランダー 140
シールズ   135
ルイス     134
サバシア   131
グレインキー 129

2010年8月8日 ア・リーグ奪三振数ランキング
2010年8月8日 ア・リーグ奪三振数ランキング

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スターターとしてケチのつけどころのない堂々たる好成績である。


以前、6月の記事で、今シーズンのモローのピッチング内容がシアトル時代とはまるで違っていて、「カーブが非常に増え、変化球を投げる割合が激増したこと」を指摘した。
その後2ヶ月たったが、この「カーブの割合を非常に増やした」という傾向はその後も変わっていない。
準ノーヒッター、17奪三振を記録した8月8日のゲームでも、かなりの数の変化球を投げている。特に、このゲームでは、カーブではなく、スプリッター(と記録された球)を非常に多く使い、強打で知られるタンパベイ打線を沈黙させることに成功した。

「投手有利なカウントにならないかぎり、モローにはカーブのサインを出さない」とか、わけのわからないリードをモローに押し付けていたダメ捕手城島のリードが、いかに馬鹿げたものだったか、意味の無いものだったか、よくわかる。

ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年6月19日、意味なくダメ捕手城島が阻害していた「カーブ」を自由に使えるようになってピッチングの幅を広げ始めたブランドン・モロー。

Brandon Morrow » Statistics » Pitching | FanGraphs Baseball

「城島打ち合わせ無視事件」に関する記録と記事
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月22日、「投手コーチ・アデアとの打ち合わせを無視し、モローにカーブのサインを一切出さなかった城島」に関する記録。投手たち自身の「維新」による城島追放劇の舞台裏。

元データ:MyNorthwest.com シャノン・ドライアーのコラム
Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com

The real eye opener was in the game Brandon Morrow threw right before he was sent down. Don Wakamatsu had said in his post game press conference that it looked like Morrow's breaking ball was shaky the few times he threw it. When we asked Morrow about it he looked at us stunned and said that he didn't throw a breaking ball that game. The plan with Rick Adair and Joh going into the game was to incorporate the breaking ball, it was what he was working on but Joh never called one. His explanation, he couldn't get Brandon into a count where he could throw it.
本当にビックリしたのは、モローがマイナーに降格させられる直前のゲームである。監督ワカマツは試合後の記者会見で「今日のモローはブレーキング・ボールを何球か投げたが、どれも不安定に見えた」と話した。
私たち記者がモローにそれを尋ねると、彼は呆然と我々を見つめながら、「このゲームで僕はブレーキング・ボールなんて、1球も投げてないよ」と言ったのである。
なんでもリック・アデア投手コーチとジョーがゲーム前に立てたプランでは、ブレーキング・ボールを交えるはずだった。だが、ジョーはそれを一度もコールしなかったのである。ジョーの説明によると、モローがブレーキング・ボールを投げることのできるカウントに持ち込むことができなかったから、ということだった






damejima at 06:07
トロントは今ロジャースセンタ−でホームゲーム中だが、ブランドン・モローが先発で8回まで115球投げて、ストライクは82、ボールは33と、素晴らしいストライク率。そして奪った三振16、四球はわずか1。エラーなし。

これはエライことになってきた。

Morrow working on no-hitter vs. Rays | MLB.com: News

Tampa Bay Rays at Toronto Blue Jays - August 8, 2010 | MLB.com Gameday

ブランドン・モローのシーズンスタッツ
Brandon Morrow Career Statistics | bluejays.com: Stats

ブランドン・モローのゲームログ(試合ごとの投球内容)
Brandon Morrow Game Log | bluejays.com: Stats


8回表
フルカウントから先頭バッターを三振!
これで15三振

2番目のバッター、アップトン
2−2からストレートで三振!
16三振!!

3人目、センターフライ
とうとうあと3人だ。


最終回
先頭打者 バートレット
センターフライ

あと2人

2人目 ベン・ゾブリスト
四球・・・

3人目 カール・クロフォード
レフトフライ

あと1人

4人目 エヴァン・ロンゴリア
うああああ・・・
トロントの名セカンドアーロン・ヒルがグラブに当てるところまで追いついたのだが
・・・・ライト前ヒット・・・・・・・・・・

・・・・。うーん・・・。

5人目 三振!
17三振!!!
ただ・・・。ノーヒットノーランは逃した・・・・。

なんてこった。空気読め、ロンゴリア
というか、結局ゾブリストに四球を出してセットポジションになったのが痛かったな・・・。あの四球がなければクロフォードでノーヒットノーラン達成できていたかもしれない。残念。

だが、準ノーヒット・ノーラン、おめでとう、モロー。






damejima at 03:58

June 20, 2010

トロントに出されたブランドン・モローが最近4試合で連続してQS(クオリティ・スタート)を決めている。トロントでは既に13試合に投げているが、そのうち8試合でQSを決め、QS率は既に61.5%にも達している
61.5%のQS率というと、LAAのアーヴィン・サンタナや、カンザスシティのバニスター、タンパベイのマット・ガーザ(いずれも57%)より上で、今シーズンなかなかのボストンのバックホルツ(62%)に肩を並べつつある、という意味になる。
たいしたものだ。移籍直後にありがちな不安定さが消えていき、このところ立派に先発投手としてモノになりはじめたらしい。



モローが、移籍にあたってのインタビューで I was never really allowed to develop as a starter.「僕は(シアトルで)先発投手としての成長の機会をまるで与えられなかった」とチームの自分に対する間違った扱いをハッキリ非難したのをよく覚えている。
シアトル時代のモローの処遇はそれはそれは酷いものだった。
彼をマイナーから上げてきては、(彼だけでなく、どんな投手にでもそうだったが)投手の個性をより伸ばし生かす術などまるで持たないダメ捕手城島相手とばかりバッテリーを組まさせては(11ゲーム 29.2イニングで最多)、四球を出しては痛打され続けただけでなく、そうした一度や二度の失敗ですぐにマイナーに送り返す、というような、あまりにも馬鹿げた選手起用をとっていた。
(この辺のプロセスは2009年のバルガスもよく似ている。2009年にバルガスはローテに戻ってきてはダメ捕手のキロスとばかり組まされ、またマイナーに落とされたりしていたものだ)→参照:ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「城島コピー捕手」キロスと「キロス問題」

トロント移籍後のモローは不安定さがすぐに消えたわけではないが、きちんと試合に使われ続けているうちにピッチングの質が変わってきたようだ。
彼が移籍したばかりの不安定だった時期に彼のピッチングを冷笑していたモノを見る目の無い城島オタクやシアトルファンには「ダメな人はどこまでいってもダメなんですねぇ。また皆さんの低脳ぶりが証明されてしまいましたね」と申し上げておきたい。
Brandon Morrow Game Log | bluejays.com: Stats


シアトル時代にモローに対して日本に逃げ帰ったダメ捕手城島が行った最悪最低の所業というのは、シアトルファンの間ではたいへんに有名な話だ。
簡単にいえば、投手コーチのリック・アデアがストレート偏重で単調になりがちなモローのピッチングの「質」を変えるために「モローにカーブを投げさせてみる」という打ち合わせを試合前のミーティングでしていたにもかかわらず、ダメ捕手の城島がなんと、「自分だけの一存」で「モローにカーブのサインを一切出さなかった」というものである。
くだらないにも程がある話である。思い出したくもない。

こうしてモローはメジャーに上がるチャンスをもらうたびにダメ捕手を押し付けられ、先発投手としての結果がなかなか出せないまま、いたずらにマイナーとメジャーの間を行ったり来たりさせられ、そして挙句の果てにはチームから出されてしまった。
その不幸なブランドン・モローのキャリアに、今年絶好調のフィスターやバルガスと同様、ダメ捕手と縁が切れたことで、ようやく陽の目が当たろうとしている。めでたい、めでたい。

「城島打ち合わせ無視事件」の記録
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月22日、「投手コーチ・アデアとの打ち合わせを無視し、モローにカーブのサインを一切出さなかった城島」に関する記録。投手たち自身の「維新」による城島追放劇の舞台裏。

元データ:MyNorthwest.com シャノン・ドライアーのコラム
Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com
The real eye opener was in the game Brandon Morrow threw right before he was sent down. Don Wakamatsu had said in his post game press conference that it looked like Morrow's breaking ball was shaky the few times he threw it. When we asked Morrow about it he looked at us stunned and said that he didn't throw a breaking ball that game. The plan with Rick Adair and Joh going into the game was to incorporate the breaking ball, it was what he was working on but Joh never called one. His explanation, he couldn't get Brandon into a count where he could throw it.
本当にビックリしたのは、モローがマイナーに降格させられる直前のゲームである。監督ワカマツは試合後の記者会見で「今日のモローはブレーキング・ボールを何球か投げたが、どれも不安定に見えた」と話した。
私たち記者がモローにそれを尋ねると、彼は呆然と我々を見つめながら、「このゲームで僕はブレーキング・ボールなんて、1球も投げてないよ」と言ったのである。
なんでもリック・アデア投手コーチとジョーがゲーム前に立てたプランでは、ブレーキング・ボールを交えるはずだった。だが、ジョーはそれを一度もコールしなかったのである。ジョーの説明によると、モローがブレーキング・ボールを投げることのできるカウントに持ち込むことができなかったから、ということだった。



さてトロントに移籍してからのブランドン・モローのピッチングで何がいったい変わったのだろう。

結論は簡単だ。「カーブ」である。
細かい部分はさておき、下記のデータを見てもらおう。

モローの使った球種
(シーズン別 % 数字は左から、ファスト・ボール スライダー カーブ チェンジアップ スプリット)
Brandon Morrow » Statistics » Pitching | FanGraphs Baseball
2007年 80.0 10.5 0 3.3 6.2
2008年 70.7 16.2 1.9 0.9 10.3
2009年 70.5 15.0 4.8 9.8 0
2010年 62.9 16.6 10.8 9.7 0

2009年と2010年で最も大きく変わったことは、上の数値でまるわかりだろう。
「ストレートが大きく減り、そして、カーブを多用にするようになった」
実は、配球にバランスが出てきたことは、ストレート自体の効果も増している。というのは、ストレートの割合が減ったことで、ストレートを打たれるパーセンテージ自体が5%ほど下がったのである。打者にストレートに狙いを絞られずに済むことからくる、いい意味の相乗効果だろう。


2009年までモローのストレート率は「70%」を毎シーズンあたりまえのように越えていた。この「ストレート率 70%」という数値は「メジャーではよくある話」なのか、どうか。
先日書いた下記の記事でわかるとおり、個々の投手はともかく、チームごとに言うなら「ストレートを投げる割合が70%を越えるようなストレート偏重の投手陣など、メジャーのどこを探しても、シアトル・マリナーズくらいしかない」。つまり、2009年までのモローは「メジャーでもシアトルにしかいない、異常なストレート偏重投手」のひとりでしかなかった。

日頃メジャーを見ていればわかることだが、100マイルの超高速ストレートを誇る投手ですら、打たれるときにはやすやすとスタンドに放り込まれ、メッタ打ちにもあうのが、世界から非凡な才能だけを集めたメジャーという場所の恐ろしさで、基本的にストレートオンリーではメジャーでは長くは通用しない。
ステファン・ストラスバーグのような超例外もあることにはあるが、彼のストレートにしたって、かつてフェリックス・ヘルナンデスもそうであったように、やがては打者につかまる時期が来る、そういうものだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2010年6月13日、「メジャーで最もストレートばかり投げる」シアトルのリリーフ陣。なんと「4球のうち、3球がストレート」。



実はトロントの先発投手陣はシアトルのリリーフ投手の対極にあり、「メジャーにおいて、先発投手陣が最もストレートを投げないチーム」だ。トロントのSP(先発投手)がストレートを投げるパーセンテージはヘタをすると50%を切るため、70数%もストレートを投げるシアトルのリリーフに比べ、20%も低い。
先日も書いたことだが、ア・リーグ東地区では「ストレートの割合を減らすかわりに、カットボールの多用でそれを補う」傾向が強くあり、トロントでも配球の10%程度がカットボールと、西地区、中地区のチームよりずっと多くのカットボールを使う。
American League Teams » 2010 » Starters » Pitch Type Statistics | FanGraphs Baseball

そんな中でみると、2010年6月18日現在のモローのストレート率62%という数字は、メジャーの先発ローテ投手のチーム別の数字においてみると「非常に平均的な数字」で、多すぎもせず、少なすぎもしない。つまり、「バランスがとれてきている」。
つまり、「移籍後のモローは、ストレートだけに頼らず、多少カーブを混ぜつつ、ピッチングにバランスがとれはじめている」。これだけでも、失意で移籍していくモローにくだらない罵声を浴びせた心無いクセに無能なシアトルファンを見返すには十分だろう。

だが単純なストレートを投げる割合を極端なまでに減らすトロントのローテーション投手としては、62%でもまだまだストレートの割合が高いほうだ。モローも今シーズンのオフにはカットボールでも覚えることになるかもしれない。
まぁ、いってみれば、トロントの投手コーチがやったことは
「ストレートに特徴のあるモローに、いきなりストレートを50%以上投げないように命じるのではなく、彼の個性を無理に壊さない範囲でカーブを混ぜさせていき、ピッチングの幅をゆるやかに広げていってやることに成功しはじめている」ということになる。


ダメ捕手の「壁」のないところでは、これほどスムーズに投手の改善がすすむのだから、ダメ捕手のいるシアトルから移籍した途端に活躍しはじめる投手が続出するのも無理はない






damejima at 01:01

April 10, 2010

ブランドン・リーグなどとの交換でトロントに移籍したブランドン・モローが3番手のスターティング・ピッチャー(SP=先発投手)として、ボルチモア戦でデビューした。まずはおめでとう。ブランドン。
Toronto Blue Jays at Baltimore Orioles - April 9, 2010 | MLB.com Gameday

結果だけみると、5回84球を投げ、5失点。初回のミゲル・テハダの2点タイムリーなどによる3失点より、5回に同じテハダに浴びた2ランがもったいない。あれさえなければ、とりあえず5回3失点でまぁまぁの終わり方ができた。
3失点の初回はともかく、2回以降のイニングでは公式サイトのライターも言っているように、なかなか良いピッチングだった。現にヒットはテハダの2本含め、4本しか打たれていない。

初回の3失点は、ブライアン・ロバーツの四球(2盗)を皮切りに、死球、四球、で、ノーアウト満塁から、テハダに2点タイムリーをかまされた。ちょっと、ブランドン・モローの「ノミの心臓」は治ってはいないようだ(苦笑)
なんというか、この人、いつもそうだが、「自分で勝手に切羽詰ってしまう」ところがある。真面目すぎる。1回表に味方に3点もらって、責任感から自分で勝手に緊張したのに違いない。困ったものだ(笑)
なんにせよ、5イニングで5つ出している四球の多さは相変わらずいただけないが、工夫次第でなんとかなりそうなレベルなのだから、次の4月14日のシカゴ戦登板で失点が減るよう頑張ってもらいたい。

勘違いのないように確認しておくと、モローが今日84球で降板したのは予定の行動。なんでもスプリング・トレーニングで炎症かなにかだろうが肩の軽い故障があり(fatigued right shoulder during Spring Training)、チームとしては当面85球を限度に投げさせる方針と、ゲーム前からチームのコーチが明言していた。
Brandon Morrow - Fantasy News & Updates | MLB.com: Fantasy Baseball


モローより、ちょっと心配なのが、1回裏にセカンドをスティールしたボルチモアのブライアン・ロバーツの怪我。
本当にいやらしいバッティングをするプレーヤーで、長打も打てるし守備もうまく、大好きなプレーヤーのひとりだが、どうもスティールした際のヘッドスライディングでどこか傷めたらしく、2回からフリオ・ルーゴにセカンド守備を交代している。
いちおう「腹を打ったから」というのが表向きの交代の理由らしいが、彼は1月に椎間板ヘルニア(herniated disk)を発症していることから、気がかりなのは、それとの関連。
まだ寒いアメリカの4月に、ヘルニア持ちのプレーヤーが身体を反らす必要のあるヘッドスライディングしてはいかんだろう、とは思うが、ロバーツも今年ヘルニアになったばかりで、あまり故障について自覚がなく、夢中でセカンドに頭から滑り込んでしまったのだろう。彼らしいハッスルプレーではある。大事(おおごと)にならなければよいが。
Roberts exits game with abdominal strain | MLB.com: News






damejima at 08:01

December 23, 2009

そういえば、クレメントがトレードされたときもそうだった。トレードされてシアトルの一員ではなくなったのだから、後はもう「城島問題」とは無縁だし、どうでもいい。そんな風に考えたことなど、一度もない。むしろ、あまりにも理不尽だったコネ捕手の所業の歴史を保存するためにも、このブログはある。
だから、今回のブランドン・モローのトロント行きについても、クレメントのときに何本か記事にした(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」)のと同じく、ブランドン・モローがシアトル時代にコネ捕手城島とどういう関係にあったかについて自分なりの一定の記録を残すべき、と考えた。だからこれはある種のレクイエムのようなものだ。

去り行くモローへのインタビュー by Seattle Times
Mariners Blog | Brandon Morrow hoping to finally develop as a starter in Toronto | Seattle Times Newspaper
"I was never really allowed to develop as a starter the way I and a lot of other people thought I should be allowed to,'' Morrow said. "Hopefully, this new chance means I get to develop as a starter more. Changing roles has just been detrimental to me.''


下記は、mynorthwest.comShannon Drayer氏のコラムの拙訳である。
以前からこの記事の存在は知っていたし、近いうちにリンクくらいは残そうと思ってもいたのだが、まさかモローがこういう形でトレードされて慌てるハメになるとは思ってもみなかった。自分自身の取り組みに甘さを感じる次第。
この記事は他サイトにいくつかの翻訳が存在するようだ。だから自分としては、わざわざ出来のわるい訳を掲載するより、そちらを見てもらったほうが正確だと思っていたわけだが、どうも今回あらためて詳細に見てみると、いくつかの誤訳があるようで、しかたなく記録用として新たに自分なりの拙訳を保存しておくことにした。
誤解してほしくないのは、既存訳の批判をする意味はないことだ。誤訳と感じる箇所の修正をし、改稿した、くらいの気持ちから拙訳を試みるのだということを、どうか了解してもらいたい。

また、モロー、という投手のことを知らない方々に紹介しておく必要があるかもしれないのは、モローという投手は「速球派の投手」だ、ということである。GMがズレンシックに変わる前のバベシ暗黒時代には、彼のような速球派の投手がたくさん集められたものだ。
マイナーの速球派の投手は、ピッチングがとかく単調になりがちなものである。2006年ドラフト1位のモローもなかなか芽が出ず、今シーズンはマイナーとメジャーを行ったり来たりしながら、コントロールの悪さと持ち球の少なさで苦しみながら、なんとかピッチングの安定化を図ろうともがいていた。
その彼にとって「カーブを投げるか、投げないか。投げるのなら、どのタイミングなのか」という問題は、単に球種を増やすの増やさないのというだけの問題ではなく、メジャー生き残りを賭けた大問題だった。また、ウオッシュバーンの変化球を磨きあげ「ドルフィン」の開発にも導き、彼のERAを飛躍的にアップさせた優秀な投手コーチ、アデアからの「もっとカーブを混ぜて投げてみな」というモローへの提案は、ピッチングの単調さに悩むモローの起死回生の策になっていたかもしれない、ということを、どうか理解してやってもらいたい。
その貴重な「コーチの指示」をメジャーの配球常識も無いのに間違った判断でゲームに生かさなかったコネ捕手の所業は言語道断である。


「メジャーの常識も知らないまま、コネだけで正捕手に居座るあんなプレーヤーに、メジャーの配球常識とも違う、今まで積み上げてきた自分のピッチングスタイルとも違う、さらには、チームの投手コーチの指示とも食い違う、意味のわからないサインを毎試合強要され、その勘違いだらけのゲームプランで成績を落とされ続けたんじゃ、もう、たまらない。あんなヤツに投げたくない。」
コネ捕手の加入以降続いてきた、もうベースボールとはいえないような理不尽さを停止させるために、2009年、先発投手たちは意を決して「一斉城島拒否」を打ち出したわけだが、それはある意味、投手陣の総意を受け、主戦投手たち自身も自分の選手生命を賭した「維新」だったわけである。
「維新」は、監督ワカマツなどチームサイドの優柔不断な首脳陣が提起したのではなく、プレーヤー自身が選手生命を賭して起こした波が原動力であって、彼らの勇気ある行動がダメ捕手を日本に追い返し、シアトルに健康的な前進をもたらした。けして優柔不断なワカマツが追い返す原動力になったわけではない。



Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com
2009年10月19日
written by 710 ESPN Seattle's Shannon Drayer

The Mariners were thrown a curve ball this weekend as Alan Nero the agent for Kenji Johjima informed Jack Zduriencik that his client was leaning heavily towards staying in Japan and playing close to home.
Today it was announced Johjima has opted out of the remaining two years left on his contract with the Mariners. According to Jack Z the opt out clause allowed for Joh to leave at anytime to return to play in Japan. There was no buyout.
There are reports out of Japan the Hanshin Tigers have targeted Kenji and are prepared to offer him a multiple year contract at 5 million dollars per year.
今週末、城島健司の代理人アラン・ニーロはマリナーズに、カーブを投げてきた。(ブログからの補足:カーブという球種は、城島がかねてから「投手有利のカウントに打者を追い詰めたときでないと投げない」としている決め球である、というのが、この記事の主旨。だから、この場合「カーブを投げてきた」という表現は、ここでは「カウントが整った」、つまり、「城島の帰国の意思が固まった」という意味にひっかけて使われているわけである)彼の依頼人城島が日本に戻り、家族の近くでプレーすることに強く傾いていると、GMジャック・ズレンシックに通知してきたのである。
そして今日、城島はマリナーズと交わした契約の残り2年をオプト・アウトすると報じられた。ズレンシックによれば、オプト・アウト条項により城島はいつでも日本でプレーするために帰国することを許される。これはバイ・アウト(=契約の買取り)ではない。日本からのレポートによれば、阪神タイガースが城島獲得を狙っており、年あたり5Mの複数年契約をオファーする用意がある、という。

Zduriencik stressed that this was a decision based soley on Joh's decision to play closer to home. He said that at no time this year had Joh expressed such a desire or showed that he was disgruntled with his current situation.
The writing however, was clearly on the wall for Johjima. At best this season he split the starting duties with Rob Johnson. Seattle's top three pitchers made it clear that they preferred to throw to Johnson and Don Wakamatsu made it clear that he was going to go with the catcher that his starting pitchers had the best belief in.
Johjima handled this turn of events as I have written many times, stoically. He did not cause trouble or express that he was unsatisfied other than the times when he would tease me that I didn't need to talk to him, I should go talk to Rob. There was one time when he said this to me that he was clearly unhappy but he did not let this effect the rest of his team.
ズレンシックは、より家族の近くでプレーするために城島が単独で決めた決断であると強調した。ズレンシックによれば、今シーズン中、ジョーが帰国の希望を表にあらわしたり、最近のシチュエーションについての不満を漏らしたことは、一度も無いない、とのこと。
しかしながら、城島の現実がどうだったかは明らかだ。(ブログ注:この部分が某サイトの訳で間違っている部分。「壁に大書されている」というのだから「事実は火を見るよりも明らかだ」という意味にとらなければなるまい)今シーズンせいぜい良くいったとしても、彼はロブ・ジョンソンとスタメンの座を分けあった、としかいえない。(現実には)シアトルの3人の主力投手たちはロブ・ジョンソン相手に投げたいと意思を明確にしていたし、監督ドン・ワカマツも先発投手たちが最も信頼するキャッチャーを選択する、と明言していた。(=事実上、「先発を分け合った」というのはリップサービスであって、実際には「正捕手の座を奪われていた」と、シャノンは言いたいわけである)
何度も書いてきたことだが、城島はこうした情勢の変化に冷静に対処した。トラブルを起こしたり、不満を言うことはなかった。せいぜい、私がロブ・ジョンソンのコメントを聞きに行かなくてはいけない時に、ジョーが「俺には話を聞かなくていいの?」とからかった程度のことだ。彼が不満を口ににしたのはこの時かぎりであり、彼はそのことが他のチームメイトに影響を及ぼさないようにしていた。

Joh's belief was that as the starting catcher he should catch every game he was physically able to. It was something he took pride in his first few years with the Mariners. Splitting catching duties must have been a bitter pill. The arrival of Adam Moore, regardless of how young he was no doubt was eye opening as well.
ジョーの信念は、体が許す限りすべてのゲームに先発捕手として出場する、というものだった。彼はマリナーズでの最初の数シーズン、それを誇りとしてきた。捕手の仕事をロブ・ジョンソンと分け合うことは、苦汁の思いがしたに違いないし、さらにアダム・ムーアが昇格にあっては、ムーアの若さ云々に関係なく、間違いなく彼は瞠目したことと思う。(eye opening、つまり目を大きく開くわけだが、驚くというよりは、自分の意図と違ったことで落胆や苛立ちを覚える意味だろうから、「瞠目する」という古いが正確な日本語がふさわしい)

Some have suggested that the communication issue was too much between a pitcher and a Japanese catcher. I did not see this at all as Joh worked hard at his English and it was actually quite good. I think the bigger issue was a battle of wills. While Ichiro has been able to bring his game to the US and make it work with Joh it was a different matter.
メジャーの投手と日本人キャッチャーの意思疎通の問題があまりにも大きすぎた、と言っている人もいるが、私はまったくそう思わない。ジョーは英語を一生懸命に勉強していたし、実際なかなか上手くなってもいた。
むしろ私は「意思と意思の戦い」がもっと大きな問題だった、と考える。イチローは彼独自のプレースタイルをアメリカに持ちこむことに成功できたが、その一方で、同じことがジョーにもできるかといえば、それは別問題だ。

I don't know that Joh necessarily called a game in the Japanese fashion but I do know that he had definite ideas about certain situations.
私は、ジョーが日本式でリードしたかどうか、必ずしも知っているわけではない。だが、ジョーが、あるシチュエーションに対して特定の考えを持っていることは知っている。

It finally occurred to me at the end of the season that Joh often would say in post game interviews that he didn't call for a breaking ball because his pitcher could not get ahead in the count. What if that was one of the pitchers best pitches?
今シーズンの終わりになってようやく気づいたのだが、ジョーは試合後のインタビューでしばしば「投手が有利なカウントに持ち込めなかったので、ブレーキング・ボールを使えなかった」ということを言っていた。では、もしそのブレーキング・ボールが、その投手の最高の持ち球のひとつだとしたら、どうするのだろう?

The real eye opener was in the game Brandon Morrow threw right before he was sent down. Don Wakamatsu had said in his post game press conference that it looked like Morrow's breaking ball was shaky the few times he threw it. When we asked Morrow about it he looked at us stunned and said that he didn't throw a breaking ball that game. The plan with Rick Adair and Joh going into the game was to incorporate the breaking ball, it was what he was working on but Joh never called one. His explanation, he couldn't get Brandon into a count where he could throw it.
本当にビックリしたのは、モローがマイナーに降格させられる直前のゲームである。監督ワカマツは試合後の記者会見で「今日のモローはブレーキング・ボールを何球か投げたが、どれも不安定に見えた」と話した。
私たち記者がモローにそれを尋ねると、彼は呆然と我々を見つめながら、「このゲームで自分はブレーキング・ボールは1球も投げてないよ」と言ったのである。
リック・アデア投手コーチとジョーがゲーム前に立てたプランでは、ブレーキング・ボールを交えるはずだった。だが、ジョーはそれを一度もコールしなかったのである。(=投手にカーブのサインを一度も出さなかった)ジョーの説明によると、モローがブレーキング・ボールを投げることのできるカウントに、ジョーが持ち込むことができなかったから、ということだった。
(ブログ注:この最後の部分を「モロー」を主語に「モローがブレーキング・ボールを投げるカウントにできなかった」と訳す方がいるようだ。だが、シャノンの原文をよく読んでほしい。「城島」を主語に、「城島が、モローにカウントを整えさせることができなかった」と書かれているはずだ)

(この後の部分もあるが、モローの話題が終わっているので略)






damejima at 19:47

December 22, 2009

シアトルの2006年のドラフト1位指名選手だったブランドン・モローが、トロントの右のリリーバー、ブランドン・リーグ(ほかプロスペクト2名)とトレードされることになった。
このトレードが、さきごろのクリフ・リーロイ・ハラデイのからむ大きなトレードを補完する意味(=つまり、トロントがやや損なトレードをしたので、それを補完する意味で、シアトルとトロントの間であらかじめ裏約束があったのかどうか、という意味だが)があるのかどうかは、今のところわからない。


このトレードの成否をどう見るか、たぶんシアトル・ファンの中でも意見が大きく分かれることだろう。
ブログ主としては、モローにはまだなにがしかの可能性があったようには感じる。2009年7月末のウオッシュバーンのトレードで大失敗しているように、GMズレンシックが常に正しいトレードをするなどと思ったことは、ブログ主自身は一度もない。ウオッシュバーンと交換したフレンチや、オルソンのような投手こそ、チームに必要ない。
Mariners, Jays to swap Morrow, League | Mariners.com: News

Brandon League Statistics and History - Baseball-Reference.com


ちょうど、2009年4月23日のU.S.S. Marinerのしょうもない記事を笑う記事を書いた(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、年を越す前に今年4月23日のU.S.S. Marinerのナンセンスな城島擁護記事を笑っておく。)ばかりだが、その記事でも扱ったちょっとしたデータを見てもらいたい。2009シーズンにロブ・ジョンソンがキャッチャーをやった投手たちの被OPSである。元記事より投手数を増やし、また、被OPS順に並べ替えてある。

ロブ・ジョンソンが捕手をつとめた投手たちの
2009年被OPS
 (シーズン終了時点・被OPS順)
Seattle Mariners Player Splits: Rob Johnson - Baseball-Reference.com

Rowland-Smith: 26 PA, .359 OPS
Aardsma: 151 PA, .456 OPS
White: 126 PA, .513 OPS
Washburn: 417 PA, .552 OPS シーズン中移籍
Felix: 723 PA, .571 OPS
Bedard: 285 PA, .610 OPS
Fister: 5 PA, .650 OPS
Vargas: 144 PA, .672 OPS
Lowe: 154 PA, .675 OPS
Batista: 106 PA, .686 OPS 契約切れ
Kelley: 62 PA, .825 OPS
Jakubauskas: 178 PA, .856 OPS 移籍
Morrow: 82 PA, .878 OPS 移籍
Silva: 22 PA, .914 OPS 移籍
Olson: 73 PA, .925 OPS
French: 149 PA, .993 OPS
Corcoran: 34 PA, 1.035 OPS 移籍
Messenger: 15 PA, 1.067 OPS 移籍


上のリストでみるかぎり、ロブ・ジョンソンがキャッチャーをつとめた投手たちのうち、被OPS .850あたりをボーダーラインとして、それを越える投手たち(=つまり、かなり打たれた投手たち)が次々とチームを去っていることがわかる。
ロブ・ジョンソン捕手時の被OPSが.850を越える投手で、いまチームに残っているのは、もうフレンチ(被OPS .993)、オルソン(.925)の2人くらいしか残っていない。
ロブ・ジョンソンがキャッチャーをつとめることで投手成績が多少良くなる効果を、仮に「ロブ・ジョンソン補正」とでも呼ぶことにしておくと、このオフのシアトル投手陣に吹き荒れるトレードの嵐は、「ロブ・ジョンソン補正」すら効かない投手、つまり、「ロブ・ジョンソンが球を受けてさえもダメだった投手は、どうやってもダメ」と言わんばかりの、投手トレードの嵐になっている部分があるように見える。


かつてバルガスについて何度も書いたのは、彼が投手として相性の悪いキロス・城島とバッテリーを組まされた不運について、だ。
上のリストでバルガスの被OPSを見てもらうとわかるが、シーズン終わってみれば、ロブ・ジョンソンと組んだときのバルガスは、.672と、なかなかの数字を残した。彼には「ロブ・ジョンソン補正」が大きく効いたようだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:バルガス
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「城島コピー捕手」キロスと「キロス問題」


さて、モローのトレードについて考えてみる。

モローも、2009シーズン、何度かマイナーでの調整を経て、先発復帰しているわけだが、バルガスと同様に、ことごとく最初は城島とバッテリーを組ませられている。
というか、もっと正確にいわせてもらえば、「城島問題」の深刻さについての認識が甘く、城島と無理矢理に組まされる投手たちの死活問題ともいえる苦境をあまりにも理解しない監督ワカマツが間違った判断を繰り返したことで、モローは城島とバッテリーを組まされ続け、成績的に損をし続けた。


そのことを示す証拠がある。
以下の現地のブログ記事を読んでもらいたい。コネ捕手城島のゴリ押しリードの惨状がよくわかるはずだ。

資料:シャノン・ドライヤーのブログ記事
太字はブログによる)
Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com
The real eye opener was in the game Brandon Morrow threw right before he was sent down. Don Wakamatsu had said in his post game press conference that it looked like Morrow's breaking ball was shaky the few times he threw it. When we asked Morrow about it he looked at us stunned and said that he didn't throw a breaking ball that game. The plan with Rick Adair and Joh going into the game was to incorporate the breaking ball, it was what he was working on but Joh never called one. His explanation, he couldn't get Brandon into a count where he could throw it.

記事によれば、
あるモローの登板試合で、マリナーズの投手コーチアデアと城島との間では「ブレーキングボール」、つまりカーブを混ぜたピッチングをさせる打ち合わせになっていた。
だが、実際ゲームになってみると、このダメ捕手、なんと、
「モローに、ただの一度もカーブを要求しなかった」
(上の英文の太字部分)
というのだ。
このダメ捕手ときたら、投手コーチと話をしたときにはコーチの方針に従う「フリ」をしておいて、実際のゲームになると自分のダメ・リードを投手のモローに押し付けた
というのである。

この、コネ捕手の、
ちょっと常識では考えられない唯我独尊ぶり。
もうここらへんまでくると、ワガママとかプレースタイルとかを通り越している。こういう馬鹿の押し付けるリードに振り回され続けた若いモローが、本当に哀れでならない。



モローの2009年は、シーズントータルの数字だけを見てしまうと、バルガスのような「ロブ・ジョンソン補正」が効きまくった、とは言えない、という風に見えやすい。
だが、細部で見ると、下記のリンクの記事で解説したとおり、「ロブ・ジョンソン補正」が効いている部分もちゃんとあるわけであって、成績をトータル数字でマクロ的に見るか、ディテールをミクロ的にみるかで、判断が分かれてしまう。それだけに、トレードの成否の判断が難しいわけだが、ブログ主は可能性を感じて、応援し続けてきた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月12日、ロブ・ジョンソンはまったくコントロールの無いモローを四苦八苦してリード、チームの6連敗を阻止して、ついにモローに「2009シーズン先発初勝利」をプレゼントした。


一方で、コネ捕手城島がキャッチャーとして球を受けることで投手成績が悪くなる現象を、「城島補正」とでも呼ぶことにすると、この「城島補正」を非常に強く受けた投手のひとりがモローなのは確実である。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年9月13日、モロー先発で四球とホームランが多発するのは、「城島マスク」の場合と判明。ノーコンの速球投手の「三振、四球、ホームラン」の3点セットで惨敗パターンは、まるで「悪いときの松阪」そっくり。


あらためて「城島問題」が周囲に与えた影響の大きさを思わずにいられない。
モローはコネ捕手城島と同じ2006年にドラフトでシアトルに入ったわけだが、もし彼が入団したのが「城島のいるシアトル」でなければ、つまり 「城島補正」 がなければ、彼のシアトルでの選手生活はもっと違った、イキイキと充実したものだったろうに。
悲しいことである。


それはモローだけでなく、他のどの投手にとっても同じことが言える大きな問題である。ウオッシュバーンにしても、ヘルナンデスにしても、 「城島補正」 をまぬがれて数シーズンを過ごせていたら、今はもっと違った選手生活が送れていたに違いない。
そして、それはファンにとっても同じことがいえる。


もし自分がシアトル在籍プレーヤーだったら、とてもじゃないが、自分の選手生命、人生の先行きにかかわる問題なだけに、ふざけるな、バカヤロー、と言いたくなると思う。

モローの苦境と「城島問題」との関連性を十分理解もせずに、モローがマイナーでの調整を終えてメジャーに戻ってくるたびに城島を押し付けた、シアトルの監督など首脳陣の責任は、けして小さくはない。






damejima at 19:14

September 14, 2009

2009シーズン先発時のノーコン投手モローのデータは、なかなか面白い。
ノーコンだから四球乱発か?と思うと、そうでもない。受けるキャッチャーによるのである。
Brandon Morrow Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN

Brandon Morrow 2009 Pitching Splits - Baseball-Reference.com

要点を先に言うなら、
1 モローは先発投手としてたしかにノーコンだが、常に四球乱発でもなく、また、常にカウントを悪くしてストライクを置きにいってホームランを乱打されているわけでもない

2 モローにホームランと四球が異常発生するのは、城島とバッテリーを組んだ場合

3 モローが7月10日以降、2ヶ月もかけて調整をしなければならなくなったのは、7月に先発した2ゲームで、5本ものホームランを滅多打ちされたのが原因

4 その2試合は、2試合ともキャッチャーは城島

5 7月にモローが相性の良くない城島とバッテリーを組まされた主な原因は、城島が骨折から復帰した後、先発3本柱からバッテリーを組むのを拒否されたが、城島の出場機会を無理矢理に確保する目的で、城島とローテの4番手以降の投手たちとのバッテリーをローテに無理矢理組みこんだため。その結果、チームは無駄に負け数を増やした。


不幸なことよ。
7月に疫病神にとりつかれて2ヶ月もマイナー送りになった、
ノーコン・モロー。

捕手別に、登板時の数字を並べておくので勝手に見ておいてもらいたい。

抑えておきたい点が、ひとつ。
ゲーム・ログを見るとわかることだが、ロブ・ジョンソンだけがモロー先発ゲームを2つとも勝っている。(バークですら2敗。城島3敗)これはけして偶然ではない。
理由は簡単。モローがマウンドを降りた後は、扱いづらいモローに四苦八苦して疲労とストレスがたまることだろう。だが、ロブ・ジョンソンは淡々と変わらぬプレーをして、気持ちを腐らせず、かつ、気を抜かず、「後のイニングをゼロに抑えている」から、結果的にいくらもローが5イニング3点でマウンドを降りても、最後には粘り強く勝てるのである。

この点は、モローの登板ゲームに限らない。あらゆる先発投手のケースで、ロブ・ジョンソンとコネ捕手城島が全く違う、ロブ・ジョンソンの美点のひとつだ。

モローと城島バッテリーを組むと、ホームランと四球で大量失点する。「城島とバッテリーを組む投手」によくある現象のひとつだ。
ホームランと四球を多発させておいて、さらに城島が始末に終えないのは、モローがホームランと四球で大量失点した後は、城島のメンタル面のテンションがすっかり切れてしまうこと。モローの先発3ゲームで城島は22失点もして、チームの大事な時期に3連敗している。
これも、城島について、シアトルファンが何年も、何度も指摘してきた欠陥のひとつ。
「城島は失点しはじめると、気持ちが切れて、失点が止まらない」


ロブ・ジョンソン
2勝0敗 10回自責点6 ERA5.40
6月24日 5回 自責点3 被ホームラン1 四球1
9月12日 5回 自責点3 被ホームラン1 四球2

バーク
0勝2敗
      7回自責点3 ERA3.86
6月13日 3回 自責点1 被ホームラン0 四球4 
6月18日 4回 自責点2 被ホームラン0 四球1

城島
0勝3敗
 15回2/3自責点8 ERA4.60
6月30日 4回2/3 自責点1 ホームラン0 四球5
7月5日  6回    自責点3 ホームラン3 四球2
7月10日 5回    自責点4 ホームラン2 四球4

四球率 BB/9(先発時)
これだけコントロールのよくない投手に四球を減らせるのだから、ロブ・ジョンソンは立派と言って憚らない。
ロブ・ジョンソン 2.70
バーク      6.43
城島       6.32

ホームラン率 HR/9(先発時)
バークがモローとバッテリーを組んだときに防御率がいいのは、ひとえに、これが理由。さすが年の功というところ。
バーク      0.00
ロブ・ジョンソン 1.80
城島       2.87


こういった現象は、必ずしもこの6月以降モローが先発登板するようになった時期にだけ、あるいは、モロー登板時にだけ起きる現象ではないのは、言うまでもない。城島先発マスクのボロ負け惨敗ゲームのパターンをよく知る人、あるいは、ボストンの松坂投手の調子の悪いときの四球乱発・ホームラン被弾パターンを数多く見ている人なら、下記の言葉の意味はよくわかるはず。

城島先発ゲームは、基本的に
自軍投手のコントロールが良かろうと悪かろうと、それを無視して
三振をとりたがってきわどいコースをつきたがり、
その結果、四球が多発、ホームランも打たれやすい



シアトルには、モローに似たコントロールのよくない速球主体の投手、球種が少なく緩急のないタイプ投手は、多い。どうも似たようなタイプの投手を集めたがる傾向がいつまでたっても無くならないのにも、それはそれで困ったものだ。
そういう投手だらけのシアトルにおいて、城島のような「打者から常に三振をとりたがるクセに、四球を多発させては、ホームランを打たれて、惨敗するキャッチャー」がいかに必要ないか、いい加減シアトルのチーム・マネジメントも気づいてよさそうなものだ。

シーズンが始まって終わるまで「調子の悪いときの松坂」を生産し続けるマシーンを、高額の給料払って雇う馬鹿がどこにいる。


モロー全登板時
SO/BB

バーク      2.20(42回 11三振 5四球 0HR)
ロブ・ジョンソン 1.40(82回 14三振 10四球 4HR)
城島       1.11(109回 20三振 18四球 6HR)






damejima at 01:55

September 13, 2009

やれやれ。城島マスクでの3連敗の後、ロブ・ジョンソンが連敗を止めた。
9回裏に無死1、2塁で大雨。テキサスが明日のダブルヘッダーと5点差を考えて、無死1,2塁を諦めてくれて、9回裏コールド。

これでモローは2009シーズン先発初勝利。やはり捕手はロブ・ジョンソンだ。


ただでさえ勝率の悪いアウェーのテキサス戦。
モローのノーコン。
酷い雨。
最後は打たれまくるメッセンジャー。
9回裏ジャック・ウィルソンのダブル・プレーにできるゴロのエラー。
無死1、2塁。
大雨で長々と試合中断。

これだけ悪い条件が重なっていて、よく強打のテキサスを3点に抑えて勝てたものだ。

とてもとても2ヶ月もマイナーで調整してきたとは思えないモローのコントロールの酷さ。
だが、それでもロブ・ジョンソンはなんとか2シームなどの変化球を交えて誤魔化し誤魔化し5イニングを投げさせて、モローに今シーズンの初勝利をつけた。

今シーズンのモローの全登板
Brandon Morrow Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN


育成下手のクセにシアトルがいまだに使い続けようと画策するモローをどう安定させられるか。もう何度調整させていることか。簡単な話ではない。

持ち前の速球に、スピードを大きく変化させる意味で、チェンジアップやカーブを混ぜ、緩急を大きくつける速球投手もいるわけだが、モローにしてみれば、普段力をこめまくった腕の振りで速球ばかり投げていて、急に腕の振りを遅くするのは、器用さの無いモローにしてみれば、それは最も苦手なことかもしれない。

もしそうだとすれば、今後のモローに活路があるとすれば、2シームやカットボール、つまりストレートに近い腕の振りで投げられる変化球で、わずかに球道をずらして打者に打ち損じさせることに専念したほうが、彼のためになるかもしれない。
そういう意味では4回5回の2シームだけは通用した今日のゲームはモローの今後の活路に多少なりとも光が見えた部分もないわけではない。


ひとつだけ不思議に思ったこともある。
中盤のホームランのビデオ判定(結果は二塁打に変更)で一時ゲームが中断したときに、判定を待つ間、モローは肩が冷えないようにピッチング練習をしていたわけだが、その後のモローのピッチングは、ほんの少し安定していたように見えたことだ。
モローは、今日のように味方の攻撃時間が長いとカラダが冷えてしまうような代謝の悪さでも体質的にあるのか、すぐに弱気になるメンタル面の問題があるか、もしくはブルペンでの投球数が少なすぎるか。
ブルペンでもう少し投げさせてウオームアップに工夫したほうがいいのかもしれない。なにか解決策は無くもないような感じに見えた。


一方で、2イニング投げたロウが、8月1日を思わせるロブ・ジョンソンとの相性の良さをみせ、非常に良い出来だった。

ビジターのテキサス戦というのは、マリナーズにとって鬼門のカードで、ほとんど勝てていないシチュエーションなわけだが、8月1日にも、ロウが非常にいいピッチングをして、ビジターのテキサス戦の今シーズン初勝利を手にしている。
ロウにとって、たいへんにゲンのいい球場、ということになった。

また、ロウとロブ・ジョンソンの呼吸がいい。
マイナー時代からお互いによく知っている仲だから、当然ではあるが、三振をとりにいく球のチョイスがピタリとはまる、その「スポンとはまる感じ」が、バッテリーにはとても重要だ。
だから三振をとった瞬間にロブ・ジョンソンが立ち上がってサードに送球するまでのリズムが、なんともすんなりとはまって見える。

2009年8月1日、ロブ・ジョンソン、ロウを好投させて終盤を締め、超苦手の『ビジターTEX戦、2009年初勝利』達成。数々のファインプレーにも助けられたヘルナンデスは、粘りの12勝目、ERA2.78、QSも達成。






damejima at 13:49

July 30, 2008

このシアトルというチームの再建はかなり長くかかることになるのかもしれない。再建のための手順や、思い切りの良さというものが、まったくフロント以下のマネジメントに備わってない。そんなことを思わせるグダグダな試合だった。

首位から25ゲーム離されたこのチームがこのごに及んで、今シーズンの戦犯であるベテランどもを、無理に試合に出してやって、彼らの調子を取り戻してやらなければならない理由がどこにあるというのだ。どこにもない。トレード期限までにトレード価値を上げてやる、とでもいうならいざしらず、トレード話もきちんとまとめてこれはしない。
新人育成のための経験値アップと、イチローの記録達成を楽しめば、今シーズンはそれでいいのである。いまさら無理に試合に勝たなければならない理由はどこにもない。

例えば城島問題の処理ひとつとってもそうだが、このダメ捕手を攻守で無理づかいすることで、攻守の選手起用、ロスター枠の活用、出場時間の確保や調子維持など、チームの選手マネジメントがどれほどおかしなことになっているか。DH、捕手、投手、打線、代打、代走、バント、打撃、守備、あらゆる部分に城島起用の悪影響が及び続ける。
シアトルというチームの最大の特徴のひとつは「不良債権の連発と、不良債権処理のための見切りの悪さ」だ。セクソンや城島などの戦犯不良債権の処分ひとつとっても、もう使えない、もう塩漬けにしていてもダメだ、とわかっても、いつまでも使おうとする。その一方で、サラリーの高い不良債権たちにかわる新人を忍耐強く使って育てあげていくということをしない。短くいえば、選手起用に1本スジが通ってない。


この日、捕手はバーク、先発はシルバ。イチローが日米3000本のヒットを打った試合だが、序盤から大量9失点した。それを下位打線からイチローまでの打順でコツコツと小刻みに返していって、新人ラヘアのソロホームランで1点差にまで追いついて、9回を迎えた。今日はDHのラヘアはこれでホームランはキャリア2本目。今後の成長に期待ができそうな大きな当たりで、この日ホームランを打った誰よりも遠くに飛ばし、ライトスタンド2階に放り込んだ。

ところが城島が代打に登場したことから、ゲームはおかしなことになる。

9回表ノーアウトからロペスがヒットして同点のランナーが出る。次打者は、この日ホームランのラヘア。誰しも期待していた。ところがだ。ここで、どういうわけか、代打城島だ。城島?今シーズンの戦犯2割打者が代打?ここからして、まったく理解できない。クレメントの怪我に乗じて城島を正捕手に戻せ、もっと使えとでも、フロントから圧力でもかかっているのか?

しかも、城島は初球から、できもしないバントの構えをする。2球目、送りバント失敗、あやうくキャッチャーフライになりかける。4球目は一転してヒッティングしてファウル、結局追い込まれて5球目でボールを膝の横にぶつけられ死球に終わるのだが、なんのためにノコノコと城島を出してきたのか。
歩けもしない城島の代走はなんと、NYYとのトレード話が流れたばかりの投手ウオッシュバーンで、ノーアウト1、2塁からカイロがバントで送り、たまたま次打者バークの幸運な内野安打。ウオッシュバーンを含む2者が生還して劣勢の試合を逆転した。
が、その裏、またもや謎の選手起用だ。クローザーは、モローでなく、プッツ。案の定、3本のヒットを集められ、サヨナラ負けである。

単なる起用ミス、とかいうレベルの話ではない。このところ、7月に入ってクレメントが怪我をするちょっと前に、先発投手と捕手の組み合わせが多少シャッフルされたあたりから気にはなっていたが、どうもこのチーム、雲行きがまたおかしくなってきた。
もうワイルドカードもありえないこのシーズンの残り2ヶ月に、何が最優先事項なのか、という単純なことが、このチームではフラフラとしだしている。クレメントが捕手として馴染んできて、ラヘアがバットで結果を出し、リードも頑張り、クローザー修行中のモローも使えている。

城島? プッツ? 冗談は止せ。戦犯不良債権への気づかいなど、このチームでは既にまったく無用だ。

damejima at 13:36

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