城島問題各論とシアトル・マリナーズの諸問題
● 2009年12月20日、年を越す前に今年4月23日のU.S.S. Marinerのナンセンスな城島擁護記事を笑っておく。
● 2009年11月8日、2006年以降のシーズン総観客動員数の凋落と「城島問題」。合理性に欠け続けた球団運営が招いた観客動員数減少。1年遅すぎた城島退団。
● 2009年11月5日、「強打の二塁手」〜今年最も記憶に残ったプレーヤー、最も注目すべきポジション。
● 2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。
● 2009年11月2日、ワールドシリーズ終了後にFAになるウオッシュバーン、「移籍希望先のトップは、シアトル」と語る。
● 2009年10月27日、元阪神監督岡田氏の指摘する「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ(結果:まさにスポニチの「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神に入団決定)
● 2009年10月27日(日本時間)、まさにスポニチ「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神入団決定。
● 2009年10月25日、日本野球は「ぬるい」のか。少なくとも当ブログは自信をもって城島を、MLP(Most Lukewarm Player、「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」)に認定する。
● 2009年10月19日、シアトル・マリナーズは城島の3年契約破棄・退団を発表した。
● 2009年10月16日、ソフトバンク田上が楽天・山崎から浴びた3ランから、なぜ「彼ら」が城島そっくりなのかを考える。
● 2009年10月15日、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦でシェリルとイバニェスの対戦が実現した。
● 2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。
● メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(8)「配球しないで給料をもらえる捕手」を縁切りしたヘルナンデス
● 2009年10月3日、シアトルの地元紙News Tribuneのブログ、Mariners Insiderが「10月3日が城島のシアトル最後のゲームか」と真面目に記事を書いた。
● 2009年10月1日、シーズン終わってみれば2009城島のセーフコでの打率は最悪。ランナーズ・オン打率、得点圏打率の両方が2割を切ったチャンスにまるで弱い最低のダメ打者城島。三塁打ゼロ、敬遠ゼロ。
● 2009年9月25日、コネ捕手城島の勝率が「4割を割り込む日」が目前に迫ってきたが、「勝率4割」の捕手がいるチームはプレイオフ進出できないことを計算で示してみる。
● 2009年9月23日、打てば三振ばかりのコネ捕手城島のワンパターンリードで四球連発。先発モローのリードもままならず、ブルペン投手を大量消費した挙句に、BJアップトンに同じ外角スライダーで2打席連続レフト前タイムリーを浴び、8回裏の逆転2点タイムリーで逆転負け。
● 2009年9月17日、9月に貯金を2つ増やし、勝率.639 貯金20のロブ・ジョンソン。借金を2つ増やし、勝率.410 借金11、借金まみれのコネ捕手城島。8月以降、城島先発を無理矢理増やさせ、9月にはスネルも加えたが、事態はただ悪化しただけに終わった。
● 2009年9月15日、虚弱スネルを84球で降板させ、「城島リスク」を無視した「タラレバ継投」に失敗、好調ロウを無駄使いするだけでは飽き足らず、負けゲームに投手3人を無駄使いする無能監督の「自殺行為」と、試合後の泣き言&言い訳インタビューを笑う。
● 2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)
● 2009年9月10日、ロニー・セデーニョ、10号3ラン含む3安打3打点。軽々とコネ捕手のバッティングを追い越した。
● 2009年9月10日、ローランド・スミス撃沈で完璧なまでの完封負け。8イニングで10安打を浴びたニセ正捕手、LAAに3連敗スイープ。チームは9月恒例の大連敗で、貯金はこれでとうとう、たったの「3」。ロブ・ジョンソンの積み立て貯金を、チームみずからが食い潰した。
● 2009年9月10日、2009年版「ニセ正捕手復帰工作」がチームに与えた大打撃、ぞして今季4度にわたるコネ捕手の大失態。
● 2009年9月9日、スネルまで欲張った厄病神の哀れな6失点連敗。コネ捕手の「ニセ正捕手」復帰で、止まらない減少が再開したシアトルのわずかな貯金。5月、7月、8月に続き、「今季4度目」の城島の「大失態月間」、始まる。
● 2009年9月8日、それまで安定していたローテを壊滅させてまで出場機会増を強行したコネ捕手、再びヘルナンデス登板ゲームに触手。結果、「延長10回裏サヨナラ負け」で、サイ・ヤング賞レースに、ヘルナンデスにとりつきたくてしかたがない厄病神の暗雲が再来。
● 2009年9月3日、打てば打つほど笑える「最下位オークランド戦専用の帳尻打者(笑)」コネ捕手城島。
● 2009年8月30日、シーズン勝率.632貯金18のロブ・ジョンソンに対し、シーズン勝率.412借金9のコネ捕手城島。7月末にウオッシュバーンを無理矢理放出し、8月以降城島の先発機会を無理矢理増やさせても、結果は何も変わらなかった。
● 2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)
● 2009年8月29日、ロブ・ジョンソン、2号2ランでゲームの決め手になる5点目を叩き出し、カンザスシティに連勝。これでロブ・ジョンソンは先発ゲーム3連勝。
● 2009年8月26日、ロブ・ジョンソン出場ゲームが今シーズン稼ぎだした「貯金16」は、「プレーオフ進出級」の巨大な価値。コネ捕手城島は立場をわきまえ、チームはこんなプレーヤーの出場ゲームなど、極限まで減少させるべき。
● 2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
● 2009年8月24日、コネ捕手の毎年恒例「ポストシーズン争い脱落後の出場機会の不自然増+帳尻打撃 特別扱いサービス月間」はじまる。とはいえ8月はここまで三振の打率.162。
● 2009年8月、フィスター、ローランドスミス、2人のタコマ出身ローテ投手の存在は、ウオッシュバーンのトレードがもともと不要だったことの証明。「2009年2度目の城島の暗黒月間」を放置した「7月の裏ローテ投手固定」は、シアトルのチームマネジメントの「大失態」。
● 2009年8月20日、シアトル公式サイトのジム・ストリートはロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの「フィールドでの再会」をユーモラスに記事にした。 →だが無粋なチームの監督さんがスタメンマスクに選んだのは、なぜか「城島」 →最悪の「サヨナラ負け」(失笑)
● 2009年8月20日、ウオッシュバーン登板のデトロイト戦先発捕手にロブ・ジョンソンを起用しないワカマツに、MLB公式ライターのジム・ストリートは首をひねった。
● 2009年8月19日、8月に入ってからもかわらず先発投手を好リードし続けるロブ・ジョンソン。フレッシュなローテ投手すら5回までもたせられないコネ捕手城島。そしてワカマツの不可解なキャッチャー起用。
● 2009年8月14日、ウオッシュバーンはア・リーグERAトップのグレインキーとの投げ合いを制し、ア・リーグ7月最優秀投手の貫禄を見せつけて、ERAを再び3点台から2点台の2.95に戻した。
● 2009年8月4日、移籍後初戦に負けたウオッシュバーンは素直に失敗を認め、デトロイト地元紙は「いつもの貧打のせい」と嘆いてみせて、彼をかばった。
● 2009年8月5日、デイビッド・アーズマ流クローザー術の真髄、「4者凡退」を考える。
● 2009年8月3日、チーム打撃ランキングで「バッターとしての城島」の位置を確認してみると、「最低打者は実は城島」と判明した。
● 2009年8月2日、今シーズンの城島の打撃スタッツの中身は実は「キャリア最低」であることが判明、実際にはロブ・ジョンソンにとっくに追い抜かれていた。(PECOTAによる2009城島の予測つき)
● 2008年、ジェフ・クレメントのための短い夏(2) ジェフ・クレメントのための『2008年6月17日』。
● 2009年7月28日、The Pitchウオッシュバーンの大試合。102球、7回QS達成!悪い流れを食い止めた後は 「持ってる」イチローのメジャー初サヨナラ打、「パラシュート・ヒット」で劇的勝利!
● 2009年7月19日、Pro Ball NWのジョン・シールズは「城島をチームから去らせる方法」を繰り返し模索しつつ、このシーズンオフ、なんとしてでも「城島問題」を完全解消すべき、と強く述べた。
● 2009年7月27日、ESPNは「LTV 最もトレード価値のなさそうなプレーヤー ベスト15」で、第14位に城島を選んだ。
● 2009年7月26日、コネ捕手城島は「初回からストレート狙い」のクリーブランドの戦略に何の対応もせず、4HR16安打を浴び12失点。再復帰後7連敗という「放火行為」でチームに暗黒をもたらした。(突然崩れるイニング 解説つき)
● 2009年7月25日、ジャクバスカスは、23日に「チームに残りたい」と語ったウオッシュバーンの言葉を引き継いで、「今シーズンに希望を失っていない」と強く語った。
● 2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。
● 2009年7月23日、ウオッシュバーン、ついにWHIPア・リーグトップに立つ。7回QS、4連勝の8勝目でERAは2.71に上昇。ゲーム後、彼は初めて自らハッキリと「チームに残りたい」と強く意思表明した。ロブ・ジョンソンは先発ゲーム8連勝。
● 7月22日、ロブ・ジョンソン先発マスク7連勝、11三振で投手戦を制す。サイ・ヤング賞をめざすヘルナンデスは11勝目、ERA2.45とア・リーグ2位をキープした。(「2つのシアトル」)
● 2009年11月8日、2006年以降のシーズン総観客動員数の凋落と「城島問題」。合理性に欠け続けた球団運営が招いた観客動員数減少。1年遅すぎた城島退団。
● 2009年11月5日、「強打の二塁手」〜今年最も記憶に残ったプレーヤー、最も注目すべきポジション。
● 2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。
● 2009年11月2日、ワールドシリーズ終了後にFAになるウオッシュバーン、「移籍希望先のトップは、シアトル」と語る。
● 2009年10月27日、元阪神監督岡田氏の指摘する「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ(結果:まさにスポニチの「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神に入団決定)
● 2009年10月27日(日本時間)、まさにスポニチ「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神入団決定。
● 2009年10月25日、日本野球は「ぬるい」のか。少なくとも当ブログは自信をもって城島を、MLP(Most Lukewarm Player、「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」)に認定する。
● 2009年10月19日、シアトル・マリナーズは城島の3年契約破棄・退団を発表した。
● 2009年10月16日、ソフトバンク田上が楽天・山崎から浴びた3ランから、なぜ「彼ら」が城島そっくりなのかを考える。
● 2009年10月15日、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦でシェリルとイバニェスの対戦が実現した。
● 2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。
● メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(8)「配球しないで給料をもらえる捕手」を縁切りしたヘルナンデス
● 2009年10月3日、シアトルの地元紙News Tribuneのブログ、Mariners Insiderが「10月3日が城島のシアトル最後のゲームか」と真面目に記事を書いた。
● 2009年10月1日、シーズン終わってみれば2009城島のセーフコでの打率は最悪。ランナーズ・オン打率、得点圏打率の両方が2割を切ったチャンスにまるで弱い最低のダメ打者城島。三塁打ゼロ、敬遠ゼロ。
● 2009年9月25日、コネ捕手城島の勝率が「4割を割り込む日」が目前に迫ってきたが、「勝率4割」の捕手がいるチームはプレイオフ進出できないことを計算で示してみる。
● 2009年9月23日、打てば三振ばかりのコネ捕手城島のワンパターンリードで四球連発。先発モローのリードもままならず、ブルペン投手を大量消費した挙句に、BJアップトンに同じ外角スライダーで2打席連続レフト前タイムリーを浴び、8回裏の逆転2点タイムリーで逆転負け。
● 2009年9月17日、9月に貯金を2つ増やし、勝率.639 貯金20のロブ・ジョンソン。借金を2つ増やし、勝率.410 借金11、借金まみれのコネ捕手城島。8月以降、城島先発を無理矢理増やさせ、9月にはスネルも加えたが、事態はただ悪化しただけに終わった。
● 2009年9月15日、虚弱スネルを84球で降板させ、「城島リスク」を無視した「タラレバ継投」に失敗、好調ロウを無駄使いするだけでは飽き足らず、負けゲームに投手3人を無駄使いする無能監督の「自殺行為」と、試合後の泣き言&言い訳インタビューを笑う。
● 2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)
● 2009年9月10日、ロニー・セデーニョ、10号3ラン含む3安打3打点。軽々とコネ捕手のバッティングを追い越した。
● 2009年9月10日、ローランド・スミス撃沈で完璧なまでの完封負け。8イニングで10安打を浴びたニセ正捕手、LAAに3連敗スイープ。チームは9月恒例の大連敗で、貯金はこれでとうとう、たったの「3」。ロブ・ジョンソンの積み立て貯金を、チームみずからが食い潰した。
● 2009年9月10日、2009年版「ニセ正捕手復帰工作」がチームに与えた大打撃、ぞして今季4度にわたるコネ捕手の大失態。
● 2009年9月9日、スネルまで欲張った厄病神の哀れな6失点連敗。コネ捕手の「ニセ正捕手」復帰で、止まらない減少が再開したシアトルのわずかな貯金。5月、7月、8月に続き、「今季4度目」の城島の「大失態月間」、始まる。
● 2009年9月8日、それまで安定していたローテを壊滅させてまで出場機会増を強行したコネ捕手、再びヘルナンデス登板ゲームに触手。結果、「延長10回裏サヨナラ負け」で、サイ・ヤング賞レースに、ヘルナンデスにとりつきたくてしかたがない厄病神の暗雲が再来。
● 2009年9月3日、打てば打つほど笑える「最下位オークランド戦専用の帳尻打者(笑)」コネ捕手城島。
● 2009年8月30日、シーズン勝率.632貯金18のロブ・ジョンソンに対し、シーズン勝率.412借金9のコネ捕手城島。7月末にウオッシュバーンを無理矢理放出し、8月以降城島の先発機会を無理矢理増やさせても、結果は何も変わらなかった。
● 2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)
● 2009年8月29日、ロブ・ジョンソン、2号2ランでゲームの決め手になる5点目を叩き出し、カンザスシティに連勝。これでロブ・ジョンソンは先発ゲーム3連勝。
● 2009年8月26日、ロブ・ジョンソン出場ゲームが今シーズン稼ぎだした「貯金16」は、「プレーオフ進出級」の巨大な価値。コネ捕手城島は立場をわきまえ、チームはこんなプレーヤーの出場ゲームなど、極限まで減少させるべき。
● 2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
● 2009年8月24日、コネ捕手の毎年恒例「ポストシーズン争い脱落後の出場機会の不自然増+帳尻打撃 特別扱いサービス月間」はじまる。とはいえ8月はここまで三振の打率.162。
● 2009年8月、フィスター、ローランドスミス、2人のタコマ出身ローテ投手の存在は、ウオッシュバーンのトレードがもともと不要だったことの証明。「2009年2度目の城島の暗黒月間」を放置した「7月の裏ローテ投手固定」は、シアトルのチームマネジメントの「大失態」。
● 2009年8月20日、シアトル公式サイトのジム・ストリートはロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの「フィールドでの再会」をユーモラスに記事にした。 →だが無粋なチームの監督さんがスタメンマスクに選んだのは、なぜか「城島」 →最悪の「サヨナラ負け」(失笑)
● 2009年8月20日、ウオッシュバーン登板のデトロイト戦先発捕手にロブ・ジョンソンを起用しないワカマツに、MLB公式ライターのジム・ストリートは首をひねった。
● 2009年8月19日、8月に入ってからもかわらず先発投手を好リードし続けるロブ・ジョンソン。フレッシュなローテ投手すら5回までもたせられないコネ捕手城島。そしてワカマツの不可解なキャッチャー起用。
● 2009年8月14日、ウオッシュバーンはア・リーグERAトップのグレインキーとの投げ合いを制し、ア・リーグ7月最優秀投手の貫禄を見せつけて、ERAを再び3点台から2点台の2.95に戻した。
● 2009年8月4日、移籍後初戦に負けたウオッシュバーンは素直に失敗を認め、デトロイト地元紙は「いつもの貧打のせい」と嘆いてみせて、彼をかばった。
● 2009年8月5日、デイビッド・アーズマ流クローザー術の真髄、「4者凡退」を考える。
● 2009年8月3日、チーム打撃ランキングで「バッターとしての城島」の位置を確認してみると、「最低打者は実は城島」と判明した。
● 2009年8月2日、今シーズンの城島の打撃スタッツの中身は実は「キャリア最低」であることが判明、実際にはロブ・ジョンソンにとっくに追い抜かれていた。(PECOTAによる2009城島の予測つき)
● 2008年、ジェフ・クレメントのための短い夏(2) ジェフ・クレメントのための『2008年6月17日』。
● 2009年7月28日、The Pitchウオッシュバーンの大試合。102球、7回QS達成!悪い流れを食い止めた後は 「持ってる」イチローのメジャー初サヨナラ打、「パラシュート・ヒット」で劇的勝利!
● 2009年7月19日、Pro Ball NWのジョン・シールズは「城島をチームから去らせる方法」を繰り返し模索しつつ、このシーズンオフ、なんとしてでも「城島問題」を完全解消すべき、と強く述べた。
● 2009年7月27日、ESPNは「LTV 最もトレード価値のなさそうなプレーヤー ベスト15」で、第14位に城島を選んだ。
● 2009年7月26日、コネ捕手城島は「初回からストレート狙い」のクリーブランドの戦略に何の対応もせず、4HR16安打を浴び12失点。再復帰後7連敗という「放火行為」でチームに暗黒をもたらした。(突然崩れるイニング 解説つき)
● 2009年7月25日、ジャクバスカスは、23日に「チームに残りたい」と語ったウオッシュバーンの言葉を引き継いで、「今シーズンに希望を失っていない」と強く語った。
● 2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。
● 2009年7月23日、ウオッシュバーン、ついにWHIPア・リーグトップに立つ。7回QS、4連勝の8勝目でERAは2.71に上昇。ゲーム後、彼は初めて自らハッキリと「チームに残りたい」と強く意思表明した。ロブ・ジョンソンは先発ゲーム8連勝。
● 7月22日、ロブ・ジョンソン先発マスク7連勝、11三振で投手戦を制す。サイ・ヤング賞をめざすヘルナンデスは11勝目、ERA2.45とア・リーグ2位をキープした。(「2つのシアトル」)
December 21, 2009
ちょうどFielding Bibleがメジャー1位に挙げたロブ・ジョンソンのDefensive Runs Savedデータについての記事(ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年12月20日、セイバーメトリクスで始まった「捕手の守備評価の新基準」。ロブ・ジョンソン、Defensive Run Saved キャッチャー部門でメジャー1位の評価を受ける。)を書いたところなので、ついでにちょっと、2009年シーズン中のメディアにおける「ロブ・ジョンソンの過小評価」について書いてみようと思う。
サンプルは、U.S.S. Marinerの4月の記事だ。
U.S.S. Marinerは、もちろん、日本のマリナーズファンにも知られたシアトルの地元ウェブ・サイトである。たいていのマリナーズ関連サイトがリンク先に挙げている。そんなことは重々承知だ。
このサイトでもシアトル・マリナーズに関する情報を得たい人のために、ブログのデフォルトのリンク集以外に、Twitterによるリンク集であるのdamejima's MLB Twitter Link(http://twitter.com/damejima/mlb)もストーブリーグの時期用に新たに備えて、さまざまなリンク先を挙げてあるが、U.S.S. Marinerについては、あえてデフォルトのリンク集ではレギュラーのリンク先に挙げてない。
理由はある。意味もなく城島を持ち上げては、無意味にロブ・ジョンソンを叩くような姿勢がどうにも歪んでいて、公正さに欠けると何度も感じたからである。データとして、または論調として、感銘を得られるものがあまりないなら、読む必要がない。
このサイトがかつて4月に書いていた記事を例に挙げておく。最初から結論ありきで、無理のあるデータを元に無理のある結論を導こうとする視野の狭さによって、彼らはのちのち恥をかくことになった。
Rob Johnson’s Catching | U.S.S. Mariner
この記事でのU.S.S. Marinerの狙いと手法は、こうだ。
ロブ・ジョンソンと城島で、「投手別の被OPS」を挙げて両者を比較し、「城島がキャッチャーをやったほうがいい投手もたくさんいるじゃないか。どうだ。」と、言いたいわけである。
呆れてモノがいえない。
捕手のリード能力を「被OPS」だけを使ってどうこう言うこと自体、本当にどうかしている。どうかしていると思うが、そこはまあ100万歩譲って、たとえそれを良しとしたところで、4月23日なんていう日付でこんな程度の低い記事を書くあたりが、まったくもってメディアとしてダメすぎる。
4月23日といえば、シーズンが始まってわずか一ヶ月である。打者でいえば、まだシーズン打率4割とか3割後半を超えるような打者がゴロゴロいたりする。それはそうだ。シーズンがたった一ヶ月しかたっていないのでは、サンプル数が少なすぎる。
そんなあまりに短すぎる期間のデータを元に、投手をリードするキャッチャーの能力を、しかも、被OPSだけをネタにしてとやかく言う記事を書いているようでは、センセーショナルなだけのイギリスあたりのタブロイド紙や、イチローの悪口を書くことに血道をあげているこのところの日本の悪質な夕刊紙と変わらない。
2009年4月、といえば、コネ捕手城島が肉離れで戦列を離れた後のロブ・ジョンソンが、先発ゲームで、ローランド・スミスの代役としてローテ投手に急遽起用されたジャクバスカス先発3ゲームの3敗を除くと、7勝2敗、勝率.778、先発投手のQS率77.8%、CERA2.14と、ちょっとビックリするような好成績を挙げた月である。
U.S.S. Marinerにとやかく言われる数字ではない。
(ジャクバスカス先発ゲームを除いたのは、本来セットアッパーのジャクバスカスがローテーション投手を務めたからだが、もし、その3敗を含めたとしても、なお勝率は.588、QS率66.7%と、十分に評価できる)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年4月、ロブ・ジョンソンは先発投手の防御率2.85で4月を乗り切った。
にもかかわらず、どうしても城島を持ち上げたいU.S.S. Marinerが「ロブ・ジョンソンより城島がいいのだ」とか無理に言いたいがために挙げたデータはこうだ。(太字はロブ・ジョンソン先発のほうがいい被OPSを残っている投手)
ロブ・ジョンソン(4月23日時点)
Felix: 27 PA, .638 OPS
Bedard: 56 PA, .448 OPS
Washburn: 68 PA, .608 OPS
Silva: 0 PA, NA(登板なし)
Jakubauskas: 43 PA, .931
Rowland-Smith: 0 PA, NA(登板なし)
Morrow: 11 PA, .282 OPS
Aardsma: 11 PA, .273 OPS
Corcoran: 18 PA, .914 OPS
Batista: 12 PA, .817 OPS
Kelley: 12 PA, .727 OPS
Lowe: 15 PA, .533 OPS
White: 17 PA, .301 OPS
城島(4月23日時点)
Felix: 56 PA, .702 OPS
Bedard: 22 PA, .747 OPS
Washburn: 12 PA, .000 OPS
Silva: 51 PA, .836 OPS
Jakubauskas: 17 PA, .639 OPS
Rowland-Smith: 20 PA, .733 OPS
Morrow: 15 PA, .500 OPS
Aardsma: 15 PA, .298 OPS
Corcoran: 16 PA, .648 OPS
Batista: 13 PA, .615 OPS
Kelley: 4 PA, .500 OPS
Lowe: 7 PA, .452 OPS
White: 0 PA, NA(登板なし)
これが2009年のシーズン終了時にはどうなったか。
投手のイニング数が増え、主力投手、勝ちゲームのセットアッパー、クローザー、その全てにおいて、ロブ・ジョンソンのマスク時の被OPSが勝っていったのである。
Rob Johnson(シーズン終了時点)
Seattle Mariners Player Splits: Rob Johnson - Baseball-Reference.com
Felix: 723 PA, .571 OPS
Bedard: 285 PA, .610 OPS
Washburn: 417 PA, .552 OPS
Silva: 22 PA, .914 OPS
Jakubauskas: 178 PA, .856 OPS
Rowland-Smith: 26 PA, .359 OPS
Morrow: 82 PA, .878 OPS
Aardsma: 151 PA, .456 OPS
Corcoran: 34 PA, 1.035 OPS
Batista: 106 PA, .686 OPS
Kelley: 62 PA, .825 OPS
Lowe: 154 PA, .675 OPS
White: 126 PA, .513 OPS
城島(シーズン終了時点)
Seattle Mariners Player Splits: Kenji Johjima - Baseball-Reference.com
Felix: 134 PA, .904 OPS
Bedard: 40 PA, .734 OPS
Washburn: 63 PA, .774 OPS
Silva: 99 PA, 1.029 OPS
Jakubauskas: 182 PA, .726 OPS
Rowland-Smith: 375 PA, .690 OPS
Morrow: 136 PA, .789 OPS
Aardsma: 106 PA, .642 OPS
Corcoran: 37 PA, .758 OPS
Batista: 176 PA, .865 OPS
Kelley: 110 PA, .729 OPS
Lowe: 130 PA, .605 OPS
White: 100 PA, .664 OPS
もちろん、ロブ・ジョンソンが世界最高の捕手だ、などと言うつもりはない。だが2009シーズン中も含め、彼の献身的なプレーぶりに対する行き過ぎた過小評価は、今見ると、あまりの狭量さに失笑する。
ロブ・ジョンソンの2009年中のチーム貢献度の高さについては、シーズンが終わり、コネ捕手が日本に逃げ帰った今、正当な評価を受けるべきだ、と考えるし、日米を問わず、誤った過小評価ばかり下し、無理やりにコネ捕手を持ち上げる画策ばかりしてきたメディアや評論家などは猛省すべきだと考える。
こうした失笑もののバベシ時代の古ぼけた買い物に過ぎないコネ捕手城島擁護を目的にした歪曲記事はU.S.S. Marinerだけでなく、日本のダメ・ライターや日本の解説者にも散見されたわけだが、それらの記事のほとんど全てが今シーズンに恥をかいた。
自業自得である、と言っておきたい。
サンプルは、U.S.S. Marinerの4月の記事だ。
U.S.S. Marinerは、もちろん、日本のマリナーズファンにも知られたシアトルの地元ウェブ・サイトである。たいていのマリナーズ関連サイトがリンク先に挙げている。そんなことは重々承知だ。
このサイトでもシアトル・マリナーズに関する情報を得たい人のために、ブログのデフォルトのリンク集以外に、Twitterによるリンク集であるのdamejima's MLB Twitter Link(http://twitter.com/damejima/mlb)もストーブリーグの時期用に新たに備えて、さまざまなリンク先を挙げてあるが、U.S.S. Marinerについては、あえてデフォルトのリンク集ではレギュラーのリンク先に挙げてない。
理由はある。意味もなく城島を持ち上げては、無意味にロブ・ジョンソンを叩くような姿勢がどうにも歪んでいて、公正さに欠けると何度も感じたからである。データとして、または論調として、感銘を得られるものがあまりないなら、読む必要がない。
このサイトがかつて4月に書いていた記事を例に挙げておく。最初から結論ありきで、無理のあるデータを元に無理のある結論を導こうとする視野の狭さによって、彼らはのちのち恥をかくことになった。
Rob Johnson’s Catching | U.S.S. Mariner
この記事でのU.S.S. Marinerの狙いと手法は、こうだ。
ロブ・ジョンソンと城島で、「投手別の被OPS」を挙げて両者を比較し、「城島がキャッチャーをやったほうがいい投手もたくさんいるじゃないか。どうだ。」と、言いたいわけである。
呆れてモノがいえない。
捕手のリード能力を「被OPS」だけを使ってどうこう言うこと自体、本当にどうかしている。どうかしていると思うが、そこはまあ100万歩譲って、たとえそれを良しとしたところで、4月23日なんていう日付でこんな程度の低い記事を書くあたりが、まったくもってメディアとしてダメすぎる。
4月23日といえば、シーズンが始まってわずか一ヶ月である。打者でいえば、まだシーズン打率4割とか3割後半を超えるような打者がゴロゴロいたりする。それはそうだ。シーズンがたった一ヶ月しかたっていないのでは、サンプル数が少なすぎる。
そんなあまりに短すぎる期間のデータを元に、投手をリードするキャッチャーの能力を、しかも、被OPSだけをネタにしてとやかく言う記事を書いているようでは、センセーショナルなだけのイギリスあたりのタブロイド紙や、イチローの悪口を書くことに血道をあげているこのところの日本の悪質な夕刊紙と変わらない。
2009年4月、といえば、コネ捕手城島が肉離れで戦列を離れた後のロブ・ジョンソンが、先発ゲームで、ローランド・スミスの代役としてローテ投手に急遽起用されたジャクバスカス先発3ゲームの3敗を除くと、7勝2敗、勝率.778、先発投手のQS率77.8%、CERA2.14と、ちょっとビックリするような好成績を挙げた月である。
U.S.S. Marinerにとやかく言われる数字ではない。
(ジャクバスカス先発ゲームを除いたのは、本来セットアッパーのジャクバスカスがローテーション投手を務めたからだが、もし、その3敗を含めたとしても、なお勝率は.588、QS率66.7%と、十分に評価できる)
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年4月、ロブ・ジョンソンは先発投手の防御率2.85で4月を乗り切った。
にもかかわらず、どうしても城島を持ち上げたいU.S.S. Marinerが「ロブ・ジョンソンより城島がいいのだ」とか無理に言いたいがために挙げたデータはこうだ。(太字はロブ・ジョンソン先発のほうがいい被OPSを残っている投手)
ロブ・ジョンソン(4月23日時点)
Felix: 27 PA, .638 OPS
Bedard: 56 PA, .448 OPS
Washburn: 68 PA, .608 OPS
Silva: 0 PA, NA(登板なし)
Jakubauskas: 43 PA, .931
Rowland-Smith: 0 PA, NA(登板なし)
Morrow: 11 PA, .282 OPS
Aardsma: 11 PA, .273 OPS
Corcoran: 18 PA, .914 OPS
Batista: 12 PA, .817 OPS
Kelley: 12 PA, .727 OPS
Lowe: 15 PA, .533 OPS
White: 17 PA, .301 OPS
城島(4月23日時点)
Felix: 56 PA, .702 OPS
Bedard: 22 PA, .747 OPS
Washburn: 12 PA, .000 OPS
Silva: 51 PA, .836 OPS
Jakubauskas: 17 PA, .639 OPS
Rowland-Smith: 20 PA, .733 OPS
Morrow: 15 PA, .500 OPS
Aardsma: 15 PA, .298 OPS
Corcoran: 16 PA, .648 OPS
Batista: 13 PA, .615 OPS
Kelley: 4 PA, .500 OPS
Lowe: 7 PA, .452 OPS
White: 0 PA, NA(登板なし)
これが2009年のシーズン終了時にはどうなったか。
投手のイニング数が増え、主力投手、勝ちゲームのセットアッパー、クローザー、その全てにおいて、ロブ・ジョンソンのマスク時の被OPSが勝っていったのである。
Rob Johnson(シーズン終了時点)
Seattle Mariners Player Splits: Rob Johnson - Baseball-Reference.com
Felix: 723 PA, .571 OPS
Bedard: 285 PA, .610 OPS
Washburn: 417 PA, .552 OPS
Silva: 22 PA, .914 OPS
Jakubauskas: 178 PA, .856 OPS
Rowland-Smith: 26 PA, .359 OPS
Morrow: 82 PA, .878 OPS
Aardsma: 151 PA, .456 OPS
Corcoran: 34 PA, 1.035 OPS
Batista: 106 PA, .686 OPS
Kelley: 62 PA, .825 OPS
Lowe: 154 PA, .675 OPS
White: 126 PA, .513 OPS
城島(シーズン終了時点)
Seattle Mariners Player Splits: Kenji Johjima - Baseball-Reference.com
Felix: 134 PA, .904 OPS
Bedard: 40 PA, .734 OPS
Washburn: 63 PA, .774 OPS
Silva: 99 PA, 1.029 OPS
Jakubauskas: 182 PA, .726 OPS
Rowland-Smith: 375 PA, .690 OPS
Morrow: 136 PA, .789 OPS
Aardsma: 106 PA, .642 OPS
Corcoran: 37 PA, .758 OPS
Batista: 176 PA, .865 OPS
Kelley: 110 PA, .729 OPS
Lowe: 130 PA, .605 OPS
White: 100 PA, .664 OPS
もちろん、ロブ・ジョンソンが世界最高の捕手だ、などと言うつもりはない。だが2009シーズン中も含め、彼の献身的なプレーぶりに対する行き過ぎた過小評価は、今見ると、あまりの狭量さに失笑する。
ロブ・ジョンソンの2009年中のチーム貢献度の高さについては、シーズンが終わり、コネ捕手が日本に逃げ帰った今、正当な評価を受けるべきだ、と考えるし、日米を問わず、誤った過小評価ばかり下し、無理やりにコネ捕手を持ち上げる画策ばかりしてきたメディアや評論家などは猛省すべきだと考える。
こうした失笑もののバベシ時代の古ぼけた買い物に過ぎないコネ捕手城島擁護を目的にした歪曲記事はU.S.S. Marinerだけでなく、日本のダメ・ライターや日本の解説者にも散見されたわけだが、それらの記事のほとんど全てが今シーズンに恥をかいた。
自業自得である、と言っておきたい。
damejima at 21:16
November 09, 2009
シアトル・マリナーズにとっての2009シーズンは、まがりなりにもチームが貯金をし、地区順位も3位と最下位を脱したシーズンということで、「2008年に100敗したのに、翌年にここまでやれば上出来」などと、「ゆるい」評価を下したがる人間は、取材特権を失いたくないアメリカのゴマすり地元メディアや、日本のファンに大勢いる。
だが、このブログでは。そんな評価を感じたことなど「一度もない」。観客動員の上で「2009シーズンは大異変のシーズン」だと確信していたし、スタジアム動員数の危機は去っていない。
事実、下記の記事で書いたように、「平日の観客動員数でみると、本来は観客が増加すべき真夏の8月に、むしろ観客動員数が激減したことは、当然ながら大問題なのだ。。
2009年の8月以降の観客動員はたいへん異常だったわけであって、平日にもかかわらず、スタジアムに足を運んでくれていた熱心なコア・ファンの厳しい視線は、生ぬるいメディアのゴマすり的判断とは違い、コネ捕手城島の出場時間増加の強硬や、プレイオフをみずから諦めるようなウオッシュバーンの放出など、シアトル・マリナーズのチームとしての失態を見逃してはくれなかった。
2009シーズンの平日ホームゲームにおける観客動員数
4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377)
6月 21,370 (前月比 +3,563)
7月 26,102 (前月比 +4,732)
8月 20,231 (前月比 −5,871)
2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)
2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)
上の記事で扱った数字は、あくまで「平日のホームゲームの観客動員数」だけだったわけだが、最近になって2009シーズンの総観客動員数が出て、さらに話は裏付けられた。
やはり、というか、2009シーズンの観客動員数は、あの不名誉きわまりないシーズン100敗の昨年2008シーズンさえ、上回ることができなかったのである。
チームは貯金し、順位こそ3位に上がったが、総観客動員数は10万人以上減少した。これは、100敗した2008年の最下位が反映して客足が遠のいたものでないことは、上の記事の平日データから明らかである。客足は2009年8月以降に急速に減少したのである。
元データ:Seattle Mariners Attendance, Stadiums, and Park Factors - Baseball-Reference.com
年度 順位 総動員数 1ゲームあたり動員数
2007年 2位 2,672,223 32,588
2008年 4位 2,329,702 28,762
2009年 3位 2,195,533 27,105
合理性を重んじる欧米社会にあって、打率が2割ちょっとしかないセクソンがいつまでたっても4番打者であるとか、チームのローテーション投手から拒絶され、負けに負け続けるコネ捕手城島が最悪のシーズンの翌年に3年24Mもの長期契約を結ぶとか、ともかく「マトモじゃない」ことばかり起こしてきた球団が、観客の「マトモな評価」を集められるわけがない。
いくら地域のフランチャイズチームに愛着をもつ行為が大好きなアメリカ人とはいえ、そこまでお人よしにはできてない。観客はチームの不合理きわまりない行為に対して、厳しい判断を下している。
2009年9月10日、2009年版「ニセ正捕手復帰工作」がチームに与えた大打撃、ぞして今季4度にわたるコネ捕手の大失態。
これは、球団創設以来の1ゲームあたりの観客動員数の推移。青色のジグザグの線が各年度の動員数になっている。
黄色のグラフ
2次式で表現した「近似式」である。株などをやっている人は良くわかると思う。目先の数字の変化にとらわれず、動員数の「長期傾向」を簡易に眺めるためのもの。
全体として右上がりになっていることから、この数年の単年の観客動員の減少にとらわれず長い目でみれば、増加傾向が継続していることがわかる。
赤色のグラフ 3次式の「近似式」
黄色のグラフの変数の次数を、ひとつ上げて、3次式で表現したもの。長期傾向を示す黄色のグラフよりもより短期の変化をある程度反映する曲線になる。つまり、「短期傾向」を表現する。(なお次数を4に上げても、グラフ形状はさほど変化しない。)
野球チームも、企業同様に、短期には上昇期も下降期もある。
「赤いグラフ(短期傾向)が右上がりである期間」から上昇期がわかるわけだが、1980年代末から2003年にかけての10数年、シアトルマリナーズの観客動員数は上昇期にあった。
黄色のグラフと赤色のグラフの関係
「赤いグラフ(短期傾向)が、黄色のグラフ(長期傾向)を追い越した部分」から、マリナーズの動員数が、本当の意味での増加傾向に転じたのは、「90年代後半」からであることもわかる。
同様に、マリナーズの動員数の動向が、増加から減少に転じたことがハッキリしたのは、赤いグラフ(短期傾向)が、黄色のグラフ(長期傾向)さえ下回りはじめた「2006年以降」、つまり、「城島入団以降」であることもわかる。
日本の野球ファンの間では、大昔からア・リーグで最も観客動員数の多い球団は、ヤンキースやレッドソックスだと勘違いしている人が多い。
しかし実際には、天才イチロー、そして「強打の二塁手」ブレット・ブーンがマリナーズに加わった2001年と、その翌年の2002年、ア・リーグの総観客動員数ナンバーワンだった球団は(球場の大きさに差があるせいもあるが)350万人もの観客をスタジアムに集めたシアトル・マリナーズである。
イチロー入団後の2001年、2002年といえば、ゲームあたりの動員数をみても、2年続けて球団新記録となる4万3000人台を記録して、マリナーズは途方もない数の熱心な観客を毎試合のようにスタジアムに集め続けた。
だから、グラフ上ではなんとなくシアトルの観客が減りはじめたと一見感じられてしまいがちな2004年、2005年だが、実際には、総動員数、ゲームあたり動員数ともに、実際には90年代後半のアレックス・ロドリゲスやグリフィーなどの在籍時とほぼ同じ数字なのである。
たしかに90年代のシアトルにはランディ・ジョンソン、アレックス・ロドリゲス、グリフィー・ジュニア、エドガー・マルティネスといったスター選手が在籍していたが、1ゲームあたりの観客動員数でいうと、ようやく3万人台に乗ってア・リーグ4位になるのは、95年に初優勝して以降、90年代後半になってからの話だ。
90年代前半までは3万人台の観客動員を記録したシーズンは一度もない。なにも90年代にグリフィーがひとりでシアトルを人気球団1位にしたわけでもなんでもない。
チームとしての強さからマリナーズがメジャーで最多の観客を動員する人気球団となったのは、やはりA・ロッドやグリフィーの90年代ではなく、シーズン116勝のメジャータイ記録を達成した2001年前後である。グラフ上の数字もそれを物語っている。
輝ける2001年はもちろんイチローが驚異の新人ぶりでメジャーを驚かせ、リーグMVPをはじめ、あらゆる賞を総なめにしたシーズンだが、同じ年に出戻り加入した名二塁手ブレット・ブーンが打点王、シルバースラッガー賞、この年から3年連続となるゴールドグラブ受賞で、オールスターでア・リーグの4番を打てば、エドガー・マルティネスは2000年の打点王に続き2001年はシルバースラッガー賞・最優秀指名打者賞を受賞、外野手マイク・キャメロンはゴールドグラブ初受賞・オールスター初出場、またジョン・オルルッドは2000年、2002年、2003年のゴールドグラブ受賞と、2001年をピークにしたシアトル・マリナーズは観客を楽しませる要素に満ちあふれ、スタジアムではア・リーグで最も多い観客が好プレーの連続に沸きかえったのである。
シアトルの観客数に陰りが表れだしたのは、城島入団の2006年以降だが、2009年の観客動員数減少が非常に深刻なのには、2つの側面がある。
ひとつには、グロスの数字として、2009年の1ゲームあたりの観客動員数は2万7000人だが、これが「90年代前半の数字」である2万5000人規模に戻ってしまうかどうかの瀬戸際にあるということだ。
もうひとつは、傾向として、赤いグラフ(短期傾向)が、黄色いグラフ(長期傾向)と、これまでになく大きく離れて(乖離して)しまいだしていることだ。
これほどまでに、赤いグラフ(短期傾向)が黄色いグラフ(長期傾向)を下回った、つまり、長期傾向を修正する必要が出るほど観客動員数減少が大きく現れた時期は、球団創設以来、他にない。
本当は、2008年の数字も、長期と短期の乖離がこれまでになく大きかったわけだが、2009年は、2位になったにもかかわらず、乖離が2008年以上に広がった。その「底割れ感」が問題なのだ。
これからの先の傾向として、2009年がいわゆる「底」で、これから回復に向かうのであればなにも問題はない。だが、2009年以降さらに大きく低下するようだと、株価などと同じで、いわゆる「底が割れる」現象が起こりかねない。予断を許さない。
これほどまでに、バベシの悪政と「城島問題」は、シアトル・マリナーズに悪影響を及ぼした。城島を退団させるのが1年遅すぎたことは、数字の上からも明らかである。
だが、このブログでは。そんな評価を感じたことなど「一度もない」。観客動員の上で「2009シーズンは大異変のシーズン」だと確信していたし、スタジアム動員数の危機は去っていない。
事実、下記の記事で書いたように、「平日の観客動員数でみると、本来は観客が増加すべき真夏の8月に、むしろ観客動員数が激減したことは、当然ながら大問題なのだ。。
2009年の8月以降の観客動員はたいへん異常だったわけであって、平日にもかかわらず、スタジアムに足を運んでくれていた熱心なコア・ファンの厳しい視線は、生ぬるいメディアのゴマすり的判断とは違い、コネ捕手城島の出場時間増加の強硬や、プレイオフをみずから諦めるようなウオッシュバーンの放出など、シアトル・マリナーズのチームとしての失態を見逃してはくれなかった。
2009シーズンの平日ホームゲームにおける観客動員数
4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377)
6月 21,370 (前月比 +3,563)
7月 26,102 (前月比 +4,732)
8月 20,231 (前月比 −5,871)
2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)
2009年9月14日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(2)
上の記事で扱った数字は、あくまで「平日のホームゲームの観客動員数」だけだったわけだが、最近になって2009シーズンの総観客動員数が出て、さらに話は裏付けられた。
やはり、というか、2009シーズンの観客動員数は、あの不名誉きわまりないシーズン100敗の昨年2008シーズンさえ、上回ることができなかったのである。
チームは貯金し、順位こそ3位に上がったが、総観客動員数は10万人以上減少した。これは、100敗した2008年の最下位が反映して客足が遠のいたものでないことは、上の記事の平日データから明らかである。客足は2009年8月以降に急速に減少したのである。
元データ:Seattle Mariners Attendance, Stadiums, and Park Factors - Baseball-Reference.com
年度 順位 総動員数 1ゲームあたり動員数
2007年 2位 2,672,223 32,588
2008年 4位 2,329,702 28,762
2009年 3位 2,195,533 27,105
合理性を重んじる欧米社会にあって、打率が2割ちょっとしかないセクソンがいつまでたっても4番打者であるとか、チームのローテーション投手から拒絶され、負けに負け続けるコネ捕手城島が最悪のシーズンの翌年に3年24Mもの長期契約を結ぶとか、ともかく「マトモじゃない」ことばかり起こしてきた球団が、観客の「マトモな評価」を集められるわけがない。
いくら地域のフランチャイズチームに愛着をもつ行為が大好きなアメリカ人とはいえ、そこまでお人よしにはできてない。観客はチームの不合理きわまりない行為に対して、厳しい判断を下している。
2009年9月10日、2009年版「ニセ正捕手復帰工作」がチームに与えた大打撃、ぞして今季4度にわたるコネ捕手の大失態。
これは、球団創設以来の1ゲームあたりの観客動員数の推移。青色のジグザグの線が各年度の動員数になっている。
黄色のグラフ
2次式で表現した「近似式」である。株などをやっている人は良くわかると思う。目先の数字の変化にとらわれず、動員数の「長期傾向」を簡易に眺めるためのもの。
全体として右上がりになっていることから、この数年の単年の観客動員の減少にとらわれず長い目でみれば、増加傾向が継続していることがわかる。
赤色のグラフ 3次式の「近似式」
黄色のグラフの変数の次数を、ひとつ上げて、3次式で表現したもの。長期傾向を示す黄色のグラフよりもより短期の変化をある程度反映する曲線になる。つまり、「短期傾向」を表現する。(なお次数を4に上げても、グラフ形状はさほど変化しない。)
野球チームも、企業同様に、短期には上昇期も下降期もある。
「赤いグラフ(短期傾向)が右上がりである期間」から上昇期がわかるわけだが、1980年代末から2003年にかけての10数年、シアトルマリナーズの観客動員数は上昇期にあった。
黄色のグラフと赤色のグラフの関係
「赤いグラフ(短期傾向)が、黄色のグラフ(長期傾向)を追い越した部分」から、マリナーズの動員数が、本当の意味での増加傾向に転じたのは、「90年代後半」からであることもわかる。
同様に、マリナーズの動員数の動向が、増加から減少に転じたことがハッキリしたのは、赤いグラフ(短期傾向)が、黄色のグラフ(長期傾向)さえ下回りはじめた「2006年以降」、つまり、「城島入団以降」であることもわかる。
日本の野球ファンの間では、大昔からア・リーグで最も観客動員数の多い球団は、ヤンキースやレッドソックスだと勘違いしている人が多い。
しかし実際には、天才イチロー、そして「強打の二塁手」ブレット・ブーンがマリナーズに加わった2001年と、その翌年の2002年、ア・リーグの総観客動員数ナンバーワンだった球団は(球場の大きさに差があるせいもあるが)350万人もの観客をスタジアムに集めたシアトル・マリナーズである。
イチロー入団後の2001年、2002年といえば、ゲームあたりの動員数をみても、2年続けて球団新記録となる4万3000人台を記録して、マリナーズは途方もない数の熱心な観客を毎試合のようにスタジアムに集め続けた。
だから、グラフ上ではなんとなくシアトルの観客が減りはじめたと一見感じられてしまいがちな2004年、2005年だが、実際には、総動員数、ゲームあたり動員数ともに、実際には90年代後半のアレックス・ロドリゲスやグリフィーなどの在籍時とほぼ同じ数字なのである。
たしかに90年代のシアトルにはランディ・ジョンソン、アレックス・ロドリゲス、グリフィー・ジュニア、エドガー・マルティネスといったスター選手が在籍していたが、1ゲームあたりの観客動員数でいうと、ようやく3万人台に乗ってア・リーグ4位になるのは、95年に初優勝して以降、90年代後半になってからの話だ。
90年代前半までは3万人台の観客動員を記録したシーズンは一度もない。なにも90年代にグリフィーがひとりでシアトルを人気球団1位にしたわけでもなんでもない。
チームとしての強さからマリナーズがメジャーで最多の観客を動員する人気球団となったのは、やはりA・ロッドやグリフィーの90年代ではなく、シーズン116勝のメジャータイ記録を達成した2001年前後である。グラフ上の数字もそれを物語っている。
輝ける2001年はもちろんイチローが驚異の新人ぶりでメジャーを驚かせ、リーグMVPをはじめ、あらゆる賞を総なめにしたシーズンだが、同じ年に出戻り加入した名二塁手ブレット・ブーンが打点王、シルバースラッガー賞、この年から3年連続となるゴールドグラブ受賞で、オールスターでア・リーグの4番を打てば、エドガー・マルティネスは2000年の打点王に続き2001年はシルバースラッガー賞・最優秀指名打者賞を受賞、外野手マイク・キャメロンはゴールドグラブ初受賞・オールスター初出場、またジョン・オルルッドは2000年、2002年、2003年のゴールドグラブ受賞と、2001年をピークにしたシアトル・マリナーズは観客を楽しませる要素に満ちあふれ、スタジアムではア・リーグで最も多い観客が好プレーの連続に沸きかえったのである。
シアトルの観客数に陰りが表れだしたのは、城島入団の2006年以降だが、2009年の観客動員数減少が非常に深刻なのには、2つの側面がある。
ひとつには、グロスの数字として、2009年の1ゲームあたりの観客動員数は2万7000人だが、これが「90年代前半の数字」である2万5000人規模に戻ってしまうかどうかの瀬戸際にあるということだ。
もうひとつは、傾向として、赤いグラフ(短期傾向)が、黄色いグラフ(長期傾向)と、これまでになく大きく離れて(乖離して)しまいだしていることだ。
これほどまでに、赤いグラフ(短期傾向)が黄色いグラフ(長期傾向)を下回った、つまり、長期傾向を修正する必要が出るほど観客動員数減少が大きく現れた時期は、球団創設以来、他にない。
本当は、2008年の数字も、長期と短期の乖離がこれまでになく大きかったわけだが、2009年は、2位になったにもかかわらず、乖離が2008年以上に広がった。その「底割れ感」が問題なのだ。
これからの先の傾向として、2009年がいわゆる「底」で、これから回復に向かうのであればなにも問題はない。だが、2009年以降さらに大きく低下するようだと、株価などと同じで、いわゆる「底が割れる」現象が起こりかねない。予断を許さない。
これほどまでに、バベシの悪政と「城島問題」は、シアトル・マリナーズに悪影響を及ぼした。城島を退団させるのが1年遅すぎたことは、数字の上からも明らかである。
damejima at 05:41
November 06, 2009
サイ・ヤング賞はじめ、メジャーも賞の発表シーズンがやってきているが、今年1年ブログを書いてきて真っ先に思い出す他チームのプレーヤーというと、どうしても今年初めてオールスターに選出されたアーロン・ヒル、ベン・ゾブリスト、2人の二塁手の名前を挙げたくなる。
2005年に引退したマリナーズの名二塁手ブレット・ブーンは、ゴールドグラブを4回受賞する一方で(マリナーズで3年連続、シンシナティで1回の、計4回)、は、2001年と2003年の2度、SLG.500以上を記録し、2001年の打点王と、両方の年のシルバースラッガー賞に輝いた。(だが彼はステロイダーだ。だから評価にはまったく値しない)
いま自分の中ではあらためて「強打の二塁手」というカテゴリーが作られていて、アーロン・ヒルも、ベン・ゾブリストも、そこに分類されている。別にワールドシリーズでフィラデルフィアの「ナ・リーグ最強の強打の二塁手」チェイス・アトリーが5本もホームランを打って長打力をみせつけたから言うわけではない。
2009年にメジャーの二塁手で最も多くホームランを打ったのは、23本のアトリーでも、31本のイアン・キンズラーでもなくて、36本打ったアーロン・ヒルだし、メジャーの二塁手で最高の長打率なのは、.508のチェイス・アトリーではなくてさらに高いSLG.543を記録した、サラリーわずか40万ドルのゾブリストである。
このゾブリストの長打率.543は、メジャーでも歴史的なハイスコアである。メジャーの殿堂入りプレーヤーで、キャリア長打率.500以上を記録している二塁手はロジャー・ホーンスビーただひとりだし、その一方でキャリア.300台という低い長打率で殿堂入りした選手も、5人いる。
いかにゾブリストの.543が歴史的な高率かがわかろうというもの。ゾブリストは2009メジャー長打率ランキングでも、なみいる高額年棒の一塁手、三塁手、DHのスラッガーをおしのけて、堂々19位に入っている。
ゾブリスト、そしてアーロン・ヒルも、十分にシルバースラッガー賞を受賞する資格のある、コンテンポラリーな「強打の二塁手」である。
ブログ注:ロジャー・ホーンスビーの名前表記
「ロジャース」と表記するサイトもあるが、ある英語サイトには、下記のように経緯が記されている。要は、母の旧姓にならって表記はRogersだが、発音は、人生の大半においてRogerと呼ばれていた。このサイトでは通称の「ロジャー」を採用する。ベイブ・ルースのBabeが、本名ではなくニックネームであるのと同じように、本名に厳密にこだわる必要はない。
Hornsby’s odd first name came from his mother’s maiden name, but, despite its spelling, it was actually pronounced “Roger” for most of his life. By the time he became a famous baseball player, though, he relented at allowed its common phonetic pronunciation to be used. So whether you call him “Roger” or “Rogers,” you’re right.
The Will Leitch Experience
殿堂入り二塁手
Baseball Hall of Fame Second Basemen : A Research List by Baseball Almanac
ESPN 二塁手のバッティングデータ(Qualified)
MLB Baseball Batting Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
二塁手というと、なんとなくディフェンシブなポジションと思いがちだ。
たしかに長打力のある内野のポジションといえば、ファースト、次にサードであり、現実に2009シーズンのMLB長打率ランキングでみると、トップ10はプーホールズ、フィルダー、デレク・リー、ハワード、モラレス、テシェイラ、ジョーイ・ボットと、ほとんどナ・リーグの一塁手ばかり。さらに11位以下に三塁手とDHがズラリと並ぶ。
だが、ちょっと待て。
このところの「二塁手の意味」は、ちょっと違ってきてやしないか?、と、思うのだ。
ア・リーグのサードやショートは打てる選手の層がとても薄くなってしまい、ディフェンシブな選手が多くなりすぎている気がする。
いま打撃を補強するなら、もともと人材の薄いポジションに金をかけて必死になるのはコストパフォーマンスが悪く、あまり意味がない。それより、金をかけるならいま層の厚い「強打の二塁手」から人材を探したほうが、よほど現実的じゃないか?という発想がある。
キャッチャーやバッテリーの話題の多いブログだから、よく名前が思い出される選手というと、意味的にシアトルの投手がよく打たれたバッターということになるわけだが、たしかに今年はアブレイユ、トリー・ハンターと並んで、アーロン・ヒルとベン・ゾブリストの名前を、よく記事に書いた気がする。
それはそうだ。2人とも、30ホーマー100打点前後を達成してしまうような画期的な「強打の二塁手」である。
2009年9月24日、先発ゲーム4連勝のロブ・ジョンソン二塁打2四球、ヘルナンデス11三振で17勝目。サイ・ヤング賞レースに生き残る。9月8日の城島のサヨナラ負けがなければ、9月のア・リーグ月間最優秀投手はとっくにヘルナンデスに決まっていた。
2009年9月25日、6月にAロッドにインコースのストレートを5連投して勝ち越し2ランを浴びて負けたシーンをまざまざと思い出させるフィスターのチェンジアップ3連投から、好調アーロン・ヒルに2ランを浴びて完封負け。
2009年9月27日、コネ捕手城島、先発マスク3連敗。「1球ごとに外、内。左右に投げ分ける」ただそれだけの素晴らしく寒いリードで、トロント戦8回裏、期待どおりの逆転負け(笑)ローランド・スミス、自責点5。
2009年4月21日、ロブ・ジョンソンは逆転2点タイムリー3ベースでウオッシュバーンに3勝目をプレゼントした。
2009年4月23日、ロブ・ジョンソンは完封勝ちでメジャーNo.1のCERAを継続した。
秋ともなると全米の電子メディアでも、日本でいうベストナインが発表になっているらしいが、真っ先に目がいったのは「二塁手」の名前だ。アーロン・ヒル、ゾブリストといった、今年このブログでは馴染みの二塁手たちの名前があるかどうかが気になった。
ちなみに各メディアのア・リーグベストナイン2009の「二塁手」はこうなっているらしい。
アーロン・ヒル ESPN、Sporting News、The Baseball Encyclopedia
ベン・ゾブリスト Elias、Inside Edge
イアン・キンズラー CBS
ア・リーグの二塁手はいま、とても層が厚い。子供と爆睡していた岩村がいつのまにかパイレーツに出されてしまうほどだ。とにかく打てる選手が揃っている。
2009年版「強打の二塁手」御三家は、36ホームラン108打点のアーロン・ヒル、27本91打点のゾブリストと、そして3人目は(ちょっとチョイスが難しいが)、31本86打点31盗塁で、30-30クラブ入りを達成したのイアン・キンズラーか、25本85打点で長打率のいいロビンソン・カノーか、ということになったが、ほかにも、2008年リーグMVPペドロイア、25本96打点の我らがホセ・ロペス、16本30盗塁のブライアン・ロバーツ、さらにカラスポ、ポランコと、好打者が揃っている。
(追記:ポランコが11月6日付けで、タイガースをFAになった。タイプA。Tigers face big free-agency decisions | tigers.com: News)
ナ・リーグにも、チェイス・アトリー以外に、31本90打点のアグラ、20本98打点25盗塁のブランドン・フィリップス、23本のバーンズ、プラド、などの役者がいる。Late Bloomer、つまり遅咲きといわれるゾブリストが「強打の二塁手」に加わったことで、メジャー全体の「強打の二塁手」の層はますます厚くなるばかりだ。
ちなみに、アーロン・ヒルは1982年生まれの27歳。まさに「1983年世代」にいるプレーヤーである。
ほかに「強打の二塁手」の「1983年世代」というと、27歳のカノー、キンズラー、26歳のペドロイア、カラスポ、プラド、25歳のホセ・ロペスと、好打者が揃う。キャッチャー同様、二塁手でも「1983年世代」はメジャーで幅をきかせつつある。
2009年11月2日、「MLBキャッチャー世代論」1:堅守を基礎にした「1983年生まれ、26歳世代」の台頭が引き起こす大きなキャッチャー世代交代の波。
2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。
脳内GMごっこは嫌いだが、もし誰かに一番獲りたい成長株の選手は?と聞かれたら、他の誰よりも先に「ゾブリスト」と答えたい。たった40万ドルで彼を保有できるタンパベイが非常にうらやましい。ホセ・ロペスをサードにコンバートしてでも獲りたい選手だ。
上でも書いたが、サードやショートは打てる選手の層が薄くなりすぎている。むしろ打線補強の人材は、層の厚い「強打の二塁手」にこそ宝が眠っている、と思う。
サードもできるアダム・ケネディも悪くない。一度「ジャック・ウィルソンなんかより、よほどケネディのほうがいい」とブログに書いたことがある(下記リンク)。2009年は、11本63打点、.286。三振が多めなのは気になるが、打率がいいし、なにより45四球選んでいるのがいい。いい人材が多い今の時代には、ちょっと他のセカンドプレーヤーよりは落ちるが、LAAに在籍していた選手だし、とにかく頭を使って野球のできるクレバーな選手だと思う。
Adam Kennedy Stats, News, Photos - Oakland Athletics - ESPN
Adam Kennedy » Statistics » Batting | FanGraphs Baseball
Ben Zobrist’s WAR | FanGraphs Baseball
メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(6)実証:アダム・ムーアの場合
いま自分の中ではあらためて「強打の二塁手」というカテゴリーが作られていて、アーロン・ヒルも、ベン・ゾブリストも、そこに分類されている。別にワールドシリーズでフィラデルフィアの「ナ・リーグ最強の強打の二塁手」チェイス・アトリーが5本もホームランを打って長打力をみせつけたから言うわけではない。
2009年にメジャーの二塁手で最も多くホームランを打ったのは、23本のアトリーでも、31本のイアン・キンズラーでもなくて、36本打ったアーロン・ヒルだし、メジャーの二塁手で最高の長打率なのは、.508のチェイス・アトリーではなくてさらに高いSLG.543を記録した、サラリーわずか40万ドルのゾブリストである。
このゾブリストの長打率.543は、メジャーでも歴史的なハイスコアである。メジャーの殿堂入りプレーヤーで、キャリア長打率.500以上を記録している二塁手はロジャー・ホーンスビーただひとりだし、その一方でキャリア.300台という低い長打率で殿堂入りした選手も、5人いる。
いかにゾブリストの.543が歴史的な高率かがわかろうというもの。ゾブリストは2009メジャー長打率ランキングでも、なみいる高額年棒の一塁手、三塁手、DHのスラッガーをおしのけて、堂々19位に入っている。
ゾブリスト、そしてアーロン・ヒルも、十分にシルバースラッガー賞を受賞する資格のある、コンテンポラリーな「強打の二塁手」である。
ブログ注:ロジャー・ホーンスビーの名前表記
「ロジャース」と表記するサイトもあるが、ある英語サイトには、下記のように経緯が記されている。要は、母の旧姓にならって表記はRogersだが、発音は、人生の大半においてRogerと呼ばれていた。このサイトでは通称の「ロジャー」を採用する。ベイブ・ルースのBabeが、本名ではなくニックネームであるのと同じように、本名に厳密にこだわる必要はない。
Hornsby’s odd first name came from his mother’s maiden name, but, despite its spelling, it was actually pronounced “Roger” for most of his life. By the time he became a famous baseball player, though, he relented at allowed its common phonetic pronunciation to be used. So whether you call him “Roger” or “Rogers,” you’re right.
The Will Leitch Experience
殿堂入り二塁手
Baseball Hall of Fame Second Basemen : A Research List by Baseball Almanac
ESPN 二塁手のバッティングデータ(Qualified)
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二塁手というと、なんとなくディフェンシブなポジションと思いがちだ。
たしかに長打力のある内野のポジションといえば、ファースト、次にサードであり、現実に2009シーズンのMLB長打率ランキングでみると、トップ10はプーホールズ、フィルダー、デレク・リー、ハワード、モラレス、テシェイラ、ジョーイ・ボットと、ほとんどナ・リーグの一塁手ばかり。さらに11位以下に三塁手とDHがズラリと並ぶ。
だが、ちょっと待て。
このところの「二塁手の意味」は、ちょっと違ってきてやしないか?、と、思うのだ。
ア・リーグのサードやショートは打てる選手の層がとても薄くなってしまい、ディフェンシブな選手が多くなりすぎている気がする。
いま打撃を補強するなら、もともと人材の薄いポジションに金をかけて必死になるのはコストパフォーマンスが悪く、あまり意味がない。それより、金をかけるならいま層の厚い「強打の二塁手」から人材を探したほうが、よほど現実的じゃないか?という発想がある。
キャッチャーやバッテリーの話題の多いブログだから、よく名前が思い出される選手というと、意味的にシアトルの投手がよく打たれたバッターということになるわけだが、たしかに今年はアブレイユ、トリー・ハンターと並んで、アーロン・ヒルとベン・ゾブリストの名前を、よく記事に書いた気がする。
それはそうだ。2人とも、30ホーマー100打点前後を達成してしまうような画期的な「強打の二塁手」である。
2009年9月24日、先発ゲーム4連勝のロブ・ジョンソン二塁打2四球、ヘルナンデス11三振で17勝目。サイ・ヤング賞レースに生き残る。9月8日の城島のサヨナラ負けがなければ、9月のア・リーグ月間最優秀投手はとっくにヘルナンデスに決まっていた。
2009年9月25日、6月にAロッドにインコースのストレートを5連投して勝ち越し2ランを浴びて負けたシーンをまざまざと思い出させるフィスターのチェンジアップ3連投から、好調アーロン・ヒルに2ランを浴びて完封負け。
2009年9月27日、コネ捕手城島、先発マスク3連敗。「1球ごとに外、内。左右に投げ分ける」ただそれだけの素晴らしく寒いリードで、トロント戦8回裏、期待どおりの逆転負け(笑)ローランド・スミス、自責点5。
2009年4月21日、ロブ・ジョンソンは逆転2点タイムリー3ベースでウオッシュバーンに3勝目をプレゼントした。
2009年4月23日、ロブ・ジョンソンは完封勝ちでメジャーNo.1のCERAを継続した。
秋ともなると全米の電子メディアでも、日本でいうベストナインが発表になっているらしいが、真っ先に目がいったのは「二塁手」の名前だ。アーロン・ヒル、ゾブリストといった、今年このブログでは馴染みの二塁手たちの名前があるかどうかが気になった。
ちなみに各メディアのア・リーグベストナイン2009の「二塁手」はこうなっているらしい。
アーロン・ヒル ESPN、Sporting News、The Baseball Encyclopedia
ベン・ゾブリスト Elias、Inside Edge
イアン・キンズラー CBS
ア・リーグの二塁手はいま、とても層が厚い。子供と爆睡していた岩村がいつのまにかパイレーツに出されてしまうほどだ。とにかく打てる選手が揃っている。
2009年版「強打の二塁手」御三家は、36ホームラン108打点のアーロン・ヒル、27本91打点のゾブリストと、そして3人目は(ちょっとチョイスが難しいが)、31本86打点31盗塁で、30-30クラブ入りを達成したのイアン・キンズラーか、25本85打点で長打率のいいロビンソン・カノーか、ということになったが、ほかにも、2008年リーグMVPペドロイア、25本96打点の我らがホセ・ロペス、16本30盗塁のブライアン・ロバーツ、さらにカラスポ、ポランコと、好打者が揃っている。
(追記:ポランコが11月6日付けで、タイガースをFAになった。タイプA。Tigers face big free-agency decisions | tigers.com: News)
ナ・リーグにも、チェイス・アトリー以外に、31本90打点のアグラ、20本98打点25盗塁のブランドン・フィリップス、23本のバーンズ、プラド、などの役者がいる。Late Bloomer、つまり遅咲きといわれるゾブリストが「強打の二塁手」に加わったことで、メジャー全体の「強打の二塁手」の層はますます厚くなるばかりだ。
ちなみに、アーロン・ヒルは1982年生まれの27歳。まさに「1983年世代」にいるプレーヤーである。
ほかに「強打の二塁手」の「1983年世代」というと、27歳のカノー、キンズラー、26歳のペドロイア、カラスポ、プラド、25歳のホセ・ロペスと、好打者が揃う。キャッチャー同様、二塁手でも「1983年世代」はメジャーで幅をきかせつつある。
2009年11月2日、「MLBキャッチャー世代論」1:堅守を基礎にした「1983年生まれ、26歳世代」の台頭が引き起こす大きなキャッチャー世代交代の波。
2009年11月3日、「MLBキャッチャー世代論」2:古いキャッチャーイメージを淘汰する「1983年世代」の新しいキャッチャーイメージ。
脳内GMごっこは嫌いだが、もし誰かに一番獲りたい成長株の選手は?と聞かれたら、他の誰よりも先に「ゾブリスト」と答えたい。たった40万ドルで彼を保有できるタンパベイが非常にうらやましい。ホセ・ロペスをサードにコンバートしてでも獲りたい選手だ。
上でも書いたが、サードやショートは打てる選手の層が薄くなりすぎている。むしろ打線補強の人材は、層の厚い「強打の二塁手」にこそ宝が眠っている、と思う。
サードもできるアダム・ケネディも悪くない。一度「ジャック・ウィルソンなんかより、よほどケネディのほうがいい」とブログに書いたことがある(下記リンク)。2009年は、11本63打点、.286。三振が多めなのは気になるが、打率がいいし、なにより45四球選んでいるのがいい。いい人材が多い今の時代には、ちょっと他のセカンドプレーヤーよりは落ちるが、LAAに在籍していた選手だし、とにかく頭を使って野球のできるクレバーな選手だと思う。
Adam Kennedy Stats, News, Photos - Oakland Athletics - ESPN
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メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(6)実証:アダム・ムーアの場合
damejima at 10:55
November 04, 2009
2009MLBキャッチャーの年齢別分布
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Fielding Bible賞2009でトップ10を占めるキャッチャーたちは、もちろん守備の良さを表彰されているわけだが、Fielding Bibleの考える「守備の良さ」とは、いったい守備のどんな面を評価対象にしているのか、それを考えずに、表彰結果だけを見て自分のご贔屓選手がランキングに入った、入ったと、手を叩いて喜んでいてもしょうがない。
「失点しない能力」の重要性
Fielding Bible賞トップ10には、ラッセル・マーティン、ロブ・ジョンソンはじめ、メジャーでも達成人数が毎年たいへん限られるCERA3点台の「失点しないキャッチャー」たちが多数選ばれている。
では、Fielding Bibleが、彼らの「失点しない能力」を評価しているのか。また評価しているとすれば、どういう指標を使ってそれを判断しているのか。たいへん知りたい部分だが、残念ながら詳細はいまのところ不明だ。
だが少なくとも、マーティンやジョンソンのような、バッティングはたいしたことがないが防御率のいいキャッチャーがトップ10に選ばれる一方で、ビクター・マルチネスや、ワールドシリーズに出ているポサダのような、打撃はいいが、CERA5点台、つまり失点がむやみと多いキャッチャーについては賞のランキングに入れるどころか、1ポイントすら与えていないことは、バッティング要素を排除してキャッチャーの守備を評価しようとするFielding Bibleの主張としては、整合性がある。
なぜなら、そもそも彼らがゴールドグラブに疑問をもち、Fielding Bible賞を創設した理由のひとつは「ゴールドグラブは守備の賞のはずなのに、多少なりとも打撃成績を加味して評価されてしまっている」ことだから、お世辞にも守備がいいとはいえないビクター・マルチネスやポサダを選んでいては、たいへんおかしなことになるわけで、当然いえば当然だ。
これは言い方を変えれば、
「あまりにも失点を防げないキャッチャーを打撃面とのバーターでうめあわせて守備評価するなど、とんでもない間違い」
という意味になるし、もう一歩すすめて、奥にある意識を探るならば
「キャッチャーは失点を防ぐべきポジション」
「もうこれからは失点を防げないキャッチャーを高評価すべきではない」
という時代感覚なのではないかと思う。
(逆にいえば、打撃のいいジョー・マウアーがFielding Bible賞キャッチャー部門3位にもなっているのは、「1983年世代」のマウアーが、たとえ打撃力がまったく加味されなくても、十分に評価に値する高い守備力を持っている、という意味になる)
だから少なくとも、Fielding Bibleは「失点しないこと」を守備評価の指針のひとつとして、かなり重視して賞を選考しているはずだと考える。そうでなければ、Fielding Bibleがロブ・ジョンソンを9位に選んだ理由もみえてこない。
打撃が優れているというだけで投手を炎上させてばかりいるキャッチャーや、肩がいいという理由だけで5失点以上するキャッチャーを賞に選んでいては、Fielding Bibleもゴールドグラブとかわらなくなる。
古い攻撃型キャッチャーイメージ
というか、ただの都市伝説
30歳以上でメジャー正捕手に踏みとどまっているキャッチャーの代表格といえば、やはり「攻撃型」キャッチャーになる。ビクター・マルチネス、ホルヘ・ポサダ、イヴァン・ロドリゲスといったタイプであり、防御率の悪さ、リードの下手さを、バッティングでなんとか帳消しにしてきた。シアトルを退団した城島も、まさにこのタイプだ。
かつての「古い」メジャーのキャッチャー像は、こうした攻撃型キャッチャーのイメージ(というか勝手な想像)に大半を依存してきた。
実際には色々なタイプがいるにもかかわらず、日本のプロ野球ファンが想像するメジャーのキャッチャー像の原型は、ほんの数人のよく知られた攻撃型キャッチャーが元になっている、ということだ。そして、いまだにそれを鵜呑みにしたまま、あらゆる世代のキャッチャーを「古い」視点から語ってしまってる人も多い。
「メジャーのキャッチャーはバッティングさえよければ、守備はイマイチでもいい。CERAなど関係ない。キャッチャーはパスボールさえしなければ、壁でいい。肩は強いにこしたことはないが、必須条件ではない」
どれもよく聞く話ではあるが、これは実は、ひと時代前の、ほんの数人の攻撃型有名キャッチャーのイメージが原型になっている。擦り切れた昔のイメージだけで、いまのメジャーのキャッチャー像全体を語るのは、いい加減やめにしてもらいたいものだ。
もちろん城島はまさにこの「古いキャッチャーイメージ」にきっちりあてはまる。しかも、打てるならまだしも、「まったく打てないポサダが、ポサダ並みに金をとる」のだから、始末が悪い。日本の野球をメジャーにもちこむどころか、むしろ城島はもともと、古いタイプの攻撃型キャッチャーの、しかも壊れた中古品といったところだった。
30代のキャッチャーには、攻撃型だけが存在しているわけではなく、打撃はイマイチだが守備的、と「いわれる」プレーヤーも少なくない。
だが、実際、彼らの守備はどうだろう。
CERAランキングからみると、CERAで傑出している30代キャッチャーは、ボストンのバリテックくらいで、あとはほとんど4点台。また、Fielding Bible賞2009の上位にも、31歳を超えるキャッチャーはロッド・バラハスくらいしかいない。30代の守備的と「いわれる」キャッチャーには、打撃評価を加味しない守備評価を目指すFielding Bibleが高評価を与えるような、完全守備的キャッチャーはほとんどみあたらないのである。
言い方を変えると、守備的といわれる30代キャッチャーは、ある意味、打撃がネガティブだからしかたなく守備的と分類されているだけなわけで、26歳のナ・リーグを代表するキャッチャー、ラッセル・マーティンや、シアトルのロブ・ジョンソンのように、守備の良さをポジティブに評価されてプレートをまかされているわけではないタイプが大半だと思う。
ロブ・ジョンソンは、日本のファンが思っている以上に、画期的なキャッチャーなのだ。
「1983年世代」の台頭によって形成されつつある
メジャー新世代のキャッチャーイメージ
Fielding Bibleが絶賛する守備力で他のキャッチャーを寄せ付けないハイスコアを叩き出し、ダントツのポイント数でキャッチャー部門1位を獲得したヤディア・モリーナは、CERA3点台で、強肩のキャッチャーとしても知られている。
だが、もし彼が「強肩なだけの、CERA5点台のキャッチャー」だったとしたら、Fielding Bibleは彼をキャッチャー部門のダントツ1位に推しただろうか?
数字大好き、総合的な分析好きの彼らのことだから、それはないと、断言していいと思う。
2009年首位打者にして地区優勝を果たし、ア・リーグMVP候補で、Fielding Bible賞3位と、攻守のバランスのとれたジョー・マウアー。規定イニングに到達したMLB捕手ではメジャー最高CERAを記録し、チームを地区優勝に導いたラッセル・マーティン。Fielding Bible賞キャッチャー部門9位で、ア・リーグ最高CERAを叩き出した我らがロブ・ジョンソン。地区優勝した強豪LAAで、同僚マイク・ナポリに比べ守備的といわれ、CERAのいいジェフ・マシス、あるいはチームの3番打者で、攻守のバランスのとれた守備評価も高いカート・スズキ。ナ・リーグオールスター捕手で、シルバースラッガー賞2回の4番打者、CERAも3点台のブライアン・マッキャン。
「1983年世代」の新世代キャッチャーたちに共通する基盤、基礎能力は、「バッティングさえよければ、守備力はイマイチでもいい」という、古いキャッチャー像ではとらえきれない。
Fielding Bibleが彼らをどう評価するか知らないが、彼ら1983年世代がプレーヤーとして位置を固めつつある基礎はむしろ、「守備能力の優秀さ」にある。
「1983年世代」の守備力の意味は、ゴールドグラブ的な「単にエラー数が少ないだけ」とか、城島のような「他の能力はダメで、肩が強いだけ」というような、ひとつの指標だけでとらえられる単純なものではなく、「1983年世代」の防御率の良さからわかるように、総合的な失点を抑えられる守備能力にある。
今年からFielding Bibleは、キャッチャーがボールを後逸しない数値を計測しはじめたが、これは「ランナーの進塁を抑える能力として重要だから」カウントしはじめたことを、彼らも明言している。
つまり、これは「失点につながるシチュエーションを増やさない」という守備的意味あいを彼らが重要視している証拠なわけだ。彼らは、ゴールドグラブ的にエラー数で表彰するプレーヤーを決めるために、パスボールを計測しているわけではない。
このブログがCERAを失点を抑える能力の表現として評価するのも、投手の防御率がそうであるように、守備能力のひとつの断面を数値化した数字でなく、リード面を含めた総合的な失点防止能力としての「トータルな結果」を示す数少ない数字のひとつと考えるだからだ。
「1983年世代」は、「失点しない守備力をベースにした新しいメジャーのキャッチャー像」を担う世代として、優れたキャッチャーを一斉に輩出しつつある。
彼ら「1983年世代」の新世代の守備的キャッチャー群は、いまや攻撃型キャッチャーに率いられた旧世代のキャッチャーたちをおしのけつつて台頭してきつつある。
古いキャッチャーイメージの攻撃型キャッチャーで、しかも中途半端なレベルでしかない城島が、当時25歳だった元・全米大学No.1キャッチャーのクレメントに正捕手を譲り、26歳のロブ・ジョンソンに敗れ、さらに25歳のアダム・ムーアにさえ敗れたのは、こうしてみると当然のことだ。
城島が年齢的な限界にあったのは、最初に挙げたグラフでわかるとおり。コネでもないかぎり、33歳という年齢を越えてメジャーで生き残れるキャッチャーは、攻撃型であれ、守備的であれ、ほんの一握りの有名選手のみだ。
打撃能力はスカウティングを越えていけず、あの程度の打撃能力では攻撃型キャッチャーとして生き残れない。かといって、単にエラーが少ないだけでない新世代の「失点しない総合守備能力」という意味での守備能力はメジャー移籍以来まったく改善されないまま。これではメジャーで台頭しつつある若い守備的キャッチャーに劣る評価しかされないのは当然だ。
城島はメジャー全体のキャッチャーイメージが、1983年世代の若いキャッチャーたちによって古い攻撃型イメージから脱皮して、違うステップを歩みはじめたことにまったく気がつかなかった。これでは、メジャーにいられなくなるもの当然である。
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Fielding Bible賞2009でトップ10を占めるキャッチャーたちは、もちろん守備の良さを表彰されているわけだが、Fielding Bibleの考える「守備の良さ」とは、いったい守備のどんな面を評価対象にしているのか、それを考えずに、表彰結果だけを見て自分のご贔屓選手がランキングに入った、入ったと、手を叩いて喜んでいてもしょうがない。
「失点しない能力」の重要性
Fielding Bible賞トップ10には、ラッセル・マーティン、ロブ・ジョンソンはじめ、メジャーでも達成人数が毎年たいへん限られるCERA3点台の「失点しないキャッチャー」たちが多数選ばれている。
では、Fielding Bibleが、彼らの「失点しない能力」を評価しているのか。また評価しているとすれば、どういう指標を使ってそれを判断しているのか。たいへん知りたい部分だが、残念ながら詳細はいまのところ不明だ。
だが少なくとも、マーティンやジョンソンのような、バッティングはたいしたことがないが防御率のいいキャッチャーがトップ10に選ばれる一方で、ビクター・マルチネスや、ワールドシリーズに出ているポサダのような、打撃はいいが、CERA5点台、つまり失点がむやみと多いキャッチャーについては賞のランキングに入れるどころか、1ポイントすら与えていないことは、バッティング要素を排除してキャッチャーの守備を評価しようとするFielding Bibleの主張としては、整合性がある。
なぜなら、そもそも彼らがゴールドグラブに疑問をもち、Fielding Bible賞を創設した理由のひとつは「ゴールドグラブは守備の賞のはずなのに、多少なりとも打撃成績を加味して評価されてしまっている」ことだから、お世辞にも守備がいいとはいえないビクター・マルチネスやポサダを選んでいては、たいへんおかしなことになるわけで、当然いえば当然だ。
これは言い方を変えれば、
「あまりにも失点を防げないキャッチャーを打撃面とのバーターでうめあわせて守備評価するなど、とんでもない間違い」
という意味になるし、もう一歩すすめて、奥にある意識を探るならば
「キャッチャーは失点を防ぐべきポジション」
「もうこれからは失点を防げないキャッチャーを高評価すべきではない」
という時代感覚なのではないかと思う。
(逆にいえば、打撃のいいジョー・マウアーがFielding Bible賞キャッチャー部門3位にもなっているのは、「1983年世代」のマウアーが、たとえ打撃力がまったく加味されなくても、十分に評価に値する高い守備力を持っている、という意味になる)
だから少なくとも、Fielding Bibleは「失点しないこと」を守備評価の指針のひとつとして、かなり重視して賞を選考しているはずだと考える。そうでなければ、Fielding Bibleがロブ・ジョンソンを9位に選んだ理由もみえてこない。
打撃が優れているというだけで投手を炎上させてばかりいるキャッチャーや、肩がいいという理由だけで5失点以上するキャッチャーを賞に選んでいては、Fielding Bibleもゴールドグラブとかわらなくなる。
古い攻撃型キャッチャーイメージ
というか、ただの都市伝説
30歳以上でメジャー正捕手に踏みとどまっているキャッチャーの代表格といえば、やはり「攻撃型」キャッチャーになる。ビクター・マルチネス、ホルヘ・ポサダ、イヴァン・ロドリゲスといったタイプであり、防御率の悪さ、リードの下手さを、バッティングでなんとか帳消しにしてきた。シアトルを退団した城島も、まさにこのタイプだ。
かつての「古い」メジャーのキャッチャー像は、こうした攻撃型キャッチャーのイメージ(というか勝手な想像)に大半を依存してきた。
実際には色々なタイプがいるにもかかわらず、日本のプロ野球ファンが想像するメジャーのキャッチャー像の原型は、ほんの数人のよく知られた攻撃型キャッチャーが元になっている、ということだ。そして、いまだにそれを鵜呑みにしたまま、あらゆる世代のキャッチャーを「古い」視点から語ってしまってる人も多い。
「メジャーのキャッチャーはバッティングさえよければ、守備はイマイチでもいい。CERAなど関係ない。キャッチャーはパスボールさえしなければ、壁でいい。肩は強いにこしたことはないが、必須条件ではない」
どれもよく聞く話ではあるが、これは実は、ひと時代前の、ほんの数人の攻撃型有名キャッチャーのイメージが原型になっている。擦り切れた昔のイメージだけで、いまのメジャーのキャッチャー像全体を語るのは、いい加減やめにしてもらいたいものだ。
もちろん城島はまさにこの「古いキャッチャーイメージ」にきっちりあてはまる。しかも、打てるならまだしも、「まったく打てないポサダが、ポサダ並みに金をとる」のだから、始末が悪い。日本の野球をメジャーにもちこむどころか、むしろ城島はもともと、古いタイプの攻撃型キャッチャーの、しかも壊れた中古品といったところだった。
30代のキャッチャーには、攻撃型だけが存在しているわけではなく、打撃はイマイチだが守備的、と「いわれる」プレーヤーも少なくない。
だが、実際、彼らの守備はどうだろう。
CERAランキングからみると、CERAで傑出している30代キャッチャーは、ボストンのバリテックくらいで、あとはほとんど4点台。また、Fielding Bible賞2009の上位にも、31歳を超えるキャッチャーはロッド・バラハスくらいしかいない。30代の守備的と「いわれる」キャッチャーには、打撃評価を加味しない守備評価を目指すFielding Bibleが高評価を与えるような、完全守備的キャッチャーはほとんどみあたらないのである。
言い方を変えると、守備的といわれる30代キャッチャーは、ある意味、打撃がネガティブだからしかたなく守備的と分類されているだけなわけで、26歳のナ・リーグを代表するキャッチャー、ラッセル・マーティンや、シアトルのロブ・ジョンソンのように、守備の良さをポジティブに評価されてプレートをまかされているわけではないタイプが大半だと思う。
ロブ・ジョンソンは、日本のファンが思っている以上に、画期的なキャッチャーなのだ。
「1983年世代」の台頭によって形成されつつある
メジャー新世代のキャッチャーイメージ
Fielding Bibleが絶賛する守備力で他のキャッチャーを寄せ付けないハイスコアを叩き出し、ダントツのポイント数でキャッチャー部門1位を獲得したヤディア・モリーナは、CERA3点台で、強肩のキャッチャーとしても知られている。
だが、もし彼が「強肩なだけの、CERA5点台のキャッチャー」だったとしたら、Fielding Bibleは彼をキャッチャー部門のダントツ1位に推しただろうか?
数字大好き、総合的な分析好きの彼らのことだから、それはないと、断言していいと思う。
2009年首位打者にして地区優勝を果たし、ア・リーグMVP候補で、Fielding Bible賞3位と、攻守のバランスのとれたジョー・マウアー。規定イニングに到達したMLB捕手ではメジャー最高CERAを記録し、チームを地区優勝に導いたラッセル・マーティン。Fielding Bible賞キャッチャー部門9位で、ア・リーグ最高CERAを叩き出した我らがロブ・ジョンソン。地区優勝した強豪LAAで、同僚マイク・ナポリに比べ守備的といわれ、CERAのいいジェフ・マシス、あるいはチームの3番打者で、攻守のバランスのとれた守備評価も高いカート・スズキ。ナ・リーグオールスター捕手で、シルバースラッガー賞2回の4番打者、CERAも3点台のブライアン・マッキャン。
「1983年世代」の新世代キャッチャーたちに共通する基盤、基礎能力は、「バッティングさえよければ、守備力はイマイチでもいい」という、古いキャッチャー像ではとらえきれない。
Fielding Bibleが彼らをどう評価するか知らないが、彼ら1983年世代がプレーヤーとして位置を固めつつある基礎はむしろ、「守備能力の優秀さ」にある。
「1983年世代」の守備力の意味は、ゴールドグラブ的な「単にエラー数が少ないだけ」とか、城島のような「他の能力はダメで、肩が強いだけ」というような、ひとつの指標だけでとらえられる単純なものではなく、「1983年世代」の防御率の良さからわかるように、総合的な失点を抑えられる守備能力にある。
今年からFielding Bibleは、キャッチャーがボールを後逸しない数値を計測しはじめたが、これは「ランナーの進塁を抑える能力として重要だから」カウントしはじめたことを、彼らも明言している。
つまり、これは「失点につながるシチュエーションを増やさない」という守備的意味あいを彼らが重要視している証拠なわけだ。彼らは、ゴールドグラブ的にエラー数で表彰するプレーヤーを決めるために、パスボールを計測しているわけではない。
このブログがCERAを失点を抑える能力の表現として評価するのも、投手の防御率がそうであるように、守備能力のひとつの断面を数値化した数字でなく、リード面を含めた総合的な失点防止能力としての「トータルな結果」を示す数少ない数字のひとつと考えるだからだ。
「1983年世代」は、「失点しない守備力をベースにした新しいメジャーのキャッチャー像」を担う世代として、優れたキャッチャーを一斉に輩出しつつある。
彼ら「1983年世代」の新世代の守備的キャッチャー群は、いまや攻撃型キャッチャーに率いられた旧世代のキャッチャーたちをおしのけつつて台頭してきつつある。
古いキャッチャーイメージの攻撃型キャッチャーで、しかも中途半端なレベルでしかない城島が、当時25歳だった元・全米大学No.1キャッチャーのクレメントに正捕手を譲り、26歳のロブ・ジョンソンに敗れ、さらに25歳のアダム・ムーアにさえ敗れたのは、こうしてみると当然のことだ。
城島が年齢的な限界にあったのは、最初に挙げたグラフでわかるとおり。コネでもないかぎり、33歳という年齢を越えてメジャーで生き残れるキャッチャーは、攻撃型であれ、守備的であれ、ほんの一握りの有名選手のみだ。
打撃能力はスカウティングを越えていけず、あの程度の打撃能力では攻撃型キャッチャーとして生き残れない。かといって、単にエラーが少ないだけでない新世代の「失点しない総合守備能力」という意味での守備能力はメジャー移籍以来まったく改善されないまま。これではメジャーで台頭しつつある若い守備的キャッチャーに劣る評価しかされないのは当然だ。
城島はメジャー全体のキャッチャーイメージが、1983年世代の若いキャッチャーたちによって古い攻撃型イメージから脱皮して、違うステップを歩みはじめたことにまったく気がつかなかった。これでは、メジャーにいられなくなるもの当然である。
damejima at 16:18
November 03, 2009
シアトルの公式サイトのライターJim Streetによる電話インタビュー(きっとウオッシュバーンは、カルフォルニアで手術した膝のリハリビでもしているか、故郷のウィスコンシンで両親と一緒にいるか、フロリダあたりの暖かい土地で膝をいたわりながらのんびり釣りでもしているか、どれかだろう)によると、近々FAになる予定のウオッシュバーンは、「シアトルが移籍希望先リストのトップ」と明確に語っていて、どうやら古巣シアトルへの帰還に強い希望を持ってくれているらしい。
インタビューでウオッシュバーンは「あと4年もプレーしようとは思わない」と、意味深な発言もしている。これは言外に、次の所属球団が彼の最後のキャリアになる可能性が高いことや、シアトルとの間で3年とか4年とかいう長期の複数年契約がなくとも契約してもいいよ、というような意味のことを暗に示したかったのではないか、と思う。
Washburn, eligible for free agency for the second time in his career, isn't sure where he will pitch next season, but said, "Seattle definitely is toward the top of my list.
キャリア2度目となるFA資格を得るウォッシュバーンは、来シーズンどこで投げるか不明だが、彼自身は「シアトルは確実に僕の移籍リストのトップにある」と語った。(後略)
A healthy Washburn ready for 2010 | Mariners.com: News
記事によれば、ルール上、ワールドシリーズの最終戦が終わってから15日間はデトロイト・タイガースがウオッシュバーンとの優先交渉権を持っているが、デトロイトは契約延長交渉を行わないだろうということなので、ウオッシュバーンはFAになる模様だ。
「城島問題」という、これまでチーム内を歪ませてきた問題が解決した以上、ウオッシュバーンはぜひシアトルに戻って、ロブ・ジョンソンとのバッテリーを復活してもらいたいものだ。
シアトルであれ、どこであれ、ウオッシュバーンとの契約する上での問題のひとつは彼の膝のケガの具合だが、これについて彼自身は何も問題ないし、スプリング・トレーニングには間に合う、というようなことを、このインタビューで言っている。
上の記事を書いたJim Streetは、シアトル公式サイトのライターだが、もともとロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの交流を暖かい目線で書いてきた人物のひとり。(「暖かい」というのも、ウオッシュバーンの放出を必死に煽りたてた現地メディアもあったため)
ウオッシュバーンが7月末に突如デトロイトに移籍させられてしまったあと、8月になってデトロイトとシアトルというカードがやってきたわけだが、このときもJim Streetは、「ドルフィン」を投げてもらいたいと語るロブ・ジョンソンと、ウオッシュバーンのユーモラスな対決を期待するハートウォーミングな記事を書いてみせた。
実際には、監督ワカマツが城島を起用して、旧バッテリー対決は実現しなかったわけだが、2人の「再会」が実現しなかったことをいぶかしがる記事すら自分個人のブログに掲載したほど。
今回の記事タイトルも、
A healthy Washburn ready for 2010
Free-agent lefty would welcome return to Mariners
(ウオッシュバーン、2010年に向け体調万全、準備上々)
FA左腕復帰を歓迎するマリナーズ)
と、あたかも、もうウオッシュバーンのシアトル復帰がほぼ決まっているかのような盛り上げっぷりだ(笑)
ロブ・ジョンソンとウオッシュバーンが共同作業で開発した
「ドルフィン」という球種についてのブログ記事
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:『ドルフィン』 by ウオッシュバーン&ロブ・ジョンソン
Jim Streetの書いた記事についてのブログコンテンツ
2009年8月20日、シアトル公式サイトのジム・ストリートはロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの「フィールドでの再会」をユーモラスに記事にした。
2009年8月20日、シアトル公式サイトのジム・ストリートはロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの「フィールドでの再会」をユーモラスに記事にした。 →だが無粋なチームの監督さんがスタメンマスクに選んだのは、なぜか「城島」 →最悪の「サヨナラ負け」(失笑)
ウオッシュバーン移籍に関する他のメディアの記事
Mack Avenue Tigers - Detroit Tigers blog - Jarrod Washburn wouldn't mind returning to Seattle
インタビューでウオッシュバーンは「あと4年もプレーしようとは思わない」と、意味深な発言もしている。これは言外に、次の所属球団が彼の最後のキャリアになる可能性が高いことや、シアトルとの間で3年とか4年とかいう長期の複数年契約がなくとも契約してもいいよ、というような意味のことを暗に示したかったのではないか、と思う。
Washburn, eligible for free agency for the second time in his career, isn't sure where he will pitch next season, but said, "Seattle definitely is toward the top of my list.
キャリア2度目となるFA資格を得るウォッシュバーンは、来シーズンどこで投げるか不明だが、彼自身は「シアトルは確実に僕の移籍リストのトップにある」と語った。(後略)
A healthy Washburn ready for 2010 | Mariners.com: News
記事によれば、ルール上、ワールドシリーズの最終戦が終わってから15日間はデトロイト・タイガースがウオッシュバーンとの優先交渉権を持っているが、デトロイトは契約延長交渉を行わないだろうということなので、ウオッシュバーンはFAになる模様だ。
「城島問題」という、これまでチーム内を歪ませてきた問題が解決した以上、ウオッシュバーンはぜひシアトルに戻って、ロブ・ジョンソンとのバッテリーを復活してもらいたいものだ。
シアトルであれ、どこであれ、ウオッシュバーンとの契約する上での問題のひとつは彼の膝のケガの具合だが、これについて彼自身は何も問題ないし、スプリング・トレーニングには間に合う、というようなことを、このインタビューで言っている。
上の記事を書いたJim Streetは、シアトル公式サイトのライターだが、もともとロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの交流を暖かい目線で書いてきた人物のひとり。(「暖かい」というのも、ウオッシュバーンの放出を必死に煽りたてた現地メディアもあったため)
ウオッシュバーンが7月末に突如デトロイトに移籍させられてしまったあと、8月になってデトロイトとシアトルというカードがやってきたわけだが、このときもJim Streetは、「ドルフィン」を投げてもらいたいと語るロブ・ジョンソンと、ウオッシュバーンのユーモラスな対決を期待するハートウォーミングな記事を書いてみせた。
実際には、監督ワカマツが城島を起用して、旧バッテリー対決は実現しなかったわけだが、2人の「再会」が実現しなかったことをいぶかしがる記事すら自分個人のブログに掲載したほど。
今回の記事タイトルも、
A healthy Washburn ready for 2010
Free-agent lefty would welcome return to Mariners
(ウオッシュバーン、2010年に向け体調万全、準備上々)
FA左腕復帰を歓迎するマリナーズ)
と、あたかも、もうウオッシュバーンのシアトル復帰がほぼ決まっているかのような盛り上げっぷりだ(笑)
ロブ・ジョンソンとウオッシュバーンが共同作業で開発した
「ドルフィン」という球種についてのブログ記事
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:『ドルフィン』 by ウオッシュバーン&ロブ・ジョンソン
Jim Streetの書いた記事についてのブログコンテンツ
2009年8月20日、シアトル公式サイトのジム・ストリートはロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの「フィールドでの再会」をユーモラスに記事にした。
2009年8月20日、シアトル公式サイトのジム・ストリートはロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの「フィールドでの再会」をユーモラスに記事にした。 →だが無粋なチームの監督さんがスタメンマスクに選んだのは、なぜか「城島」 →最悪の「サヨナラ負け」(失笑)
ウオッシュバーン移籍に関する他のメディアの記事
Mack Avenue Tigers - Detroit Tigers blog - Jarrod Washburn wouldn't mind returning to Seattle
damejima at 15:00
October 28, 2009
よくよくこの九州のイモあんちゃんは「おかしな契約をするのが好き」なのだろう。
チームからいなくなってくれて清々したし、もう無関係な城島の日本での移籍先探しなど無視しようと決めてはいたのだが、元阪神監督の岡田氏から「その前に話しとったんやろ!」「城島がどこへ行きたいか、知っている」発言が飛び出したことで、このブログでも主観的にだが、軽くまとめておくことにした。やれやれ。面倒なことである。
2008年4月の、あの不自然で異常な「3年契約延長問題」は、やはり、この選手特有の「体質」がカラダの奥からにじみでたものだったのである。
岡田監督暴露!城島の阪神行き決まっていた(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月23日(日本時間)
オリックスの岡田監督が“爆弾発言”だ。城島の阪神移籍が決定的になっていることを受け、「何日から話し合い(交渉)になるという話じゃない。その前に話しとったんやろ!何年か前に、そんな話を聞いている。(オレも)阪神におったわけやから」と話した。
さらに「城島がどこへ行きたいか、知っている」とも。それだけに、オリックスの指揮官としては「絶対に獲りにいく発想は浮かばんかった」と本音を漏らした。
どうにも長すぎる前置き
どうにもシナリオ臭のする「城島の日本での入団先探し問題」は単に簡単にまとめておくだけのことだ。まとめ、というからには、ニュースや事実が増えたり変わったりすれば、この記載も更新され、または訂正されることになる。あらかじめご承知おき願いたい。また、真偽のほどは他のネット上のソース同様、各自が自分の能力において自主的に判断されたい。
シアトル・マリナーズの細かい話題やMLBには疎い、という人は、2008年4月に突然発表された「城島の3年契約」の異常さについてはよくわからない人が多いだろうとは思う。2008年の「契約延長問題」について、このブログの記事を読むのは歓迎するが、このサイトは、あくまでゲームでのプレイぶりや、チームの勝敗への影響等を含め「城島問題」全体を記述しているサイトであり、「契約延長問題」は「城島問題」にとって最大の話題のひとつではあるにしても、「城島問題」全体の一部でしかないとも考えており、「契約延長問題」に関するまとめやリンクが完全に仕上がっているとはとてもいいがたい。
だからこのブログの記事のみで信じ込むのではなく、ブログ記事からのリンク(=現地シアトルの新聞社のサイトやブログ、アメリカの総合スポーツサイト。あるいは日本流ではないメジャー特有の細かい各種のデータ)をたどるのは必須だと思うし、ネットなどを活用して情報集めすることで、全体像を自分で得る必要があると思う。日本での報道や日本のスポーツライターの記事を鵜呑みにするようなことなら、そもそも最初から「城島問題」は理解できないと思う。
ブログ側ではどんな情報活用をされようと自信はゆるがない。ゆらぐくらいなら、こうも何年も同じテーマを追い続けてこられない。数年をかけてコネと言い切り、城島を拒絶したヘルナンデスはサイ・ヤング賞候補にあがり、そしてメジャーのスカウティングにプレーの全てを見切られた城島は日本に帰ったのである。
2008年4月シアトル・マリナーズにおける
城島のあまりにも不自然すぎる「3年延長契約」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:契約延長問題
「城島の3年契約延長」が発表されたのは、まだ城島のアメリカでの最初の契約である2006年からの3年契約が、まだあと1年残っていて、最終年度を迎えた2008年の春4月である。そもそも将来の正捕手候補が既に予定されていると考えられていたシアトルでは、その不自然すぎる発表時期や優遇すぎる契約内容に、当初から疑問の声が上がっていた。
4月という季節は、メジャーでは(もちろん日本でも)契約に関係する当事者たち、つまり選手や球団から、契約発表など契約に関する動きのない季節である。そもそもシーズン開始直後は選手をフィックスして戦いが始まる時期であって、選手を変動させる時期ではないのだから、こんな時期に発表する不自然さに、みんな疑問を持ったことは言うまでもない。
契約の最終年が終わってから判断するのが普通の契約を、シーズンが終わるどころか、まだ始まったばかりだというのに大型契約しました、なんていうヨタ話を誰も信じはしない。地元のメインのシアトル紙でさえ「なぜこんな内容の契約を、こんな時期にするのか」と徹底取材を行ったほどだ。
2008年5月になって、彼ら地元紙の取材の結果、この不自然すぎる3年契約が、本来はメジャー球団で選手の獲得や契約関係を取り仕切る役職であるGM(ジェネラル・マネージャー)がほとんど関与せず、球団オーナーサイドが決めた異様な契約であったことが明らかになった。(これが城島が「コネ島」と揶揄された所以)
記事はネット上で発表されたが、取材者自身の手により取材音声がデータとして記事に添付されており、よく日本のスポーツ紙で横行する、根も葉もない噂話や根拠のないゴシップとは、根本的に違っている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。
シアトル地元で「城島の契約延長」を疑問視する意味の取材がなされた背景のひとつは、城島がそもそも、単なる「つなぎの選手」として獲得された30代の伸びしろのない捕手なのに、なぜ3年もの長期契約延長をするのか? という意識がある。
シアトル・マリナーズの球団史上最高のキャッチャーは、ランディ・ジョンソンなどとともに黄金期を築いたダン・ウィルソンであり、彼は城島がシアトルに入団する2005年に引退しているが、チームは次世代の正捕手候補として、わざわざ2005年ドラフトで貴重な全米ドラフト1位指名権を使ってまでジェフ・クレメントを獲得しており、さらにはロブ・ジョンソン、アダム・ムーアなどのルーキーたちが将来のキャッチャー候補として名を連ねてもいて、城島はあくまでも次の時代への「つなぎの選手」として契約したにすぎないことは、GMなども公言し、また、地元紙や地元ファンにとっても完全に常識化していた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」
3年契約に含まれた奇妙な「オプト・アウト条項」
もともと2008年4月に発表された3年延長契約には、「2009年シーズン終了以降、城島側から契約を破棄し、日本に帰ることができる」という特約的なオプション、オプト・アウト条項があった「らしい」。
「らしい」と、推測つきなのは、契約書の条項の現物は当然ながら公表されないためだが、おかしなことに、誰がリークしたのかわからないが、この条項の存在自体は、契約当初からUSメディアが書き、日本のシアトルファンの間でもよく知られ、契約上の秘密でもなんでもなかった。
城島の代理人アラン・ニーロ(Alan Nero)も、条項の存在を認めつつ記者と会話した例(下記の記事など)がいくつかある。他の多数のインタビュー例からも、オプト・アウト条項の存在はアメリカのメディアでは誰もが認めている。今回の城島シアトル退団についてもアメリカのメディアの多数がOpt Outという言葉を使って表現している。
アラン・ニーロの発言を収めた記事例
Mariners Blog | Johjima's agent: Mariners owe nothing | Seattle Times Newspaper
シアトル地元紙Seattle Timesの
アラン・ニーロにまつわる記事
Search Results: alan nero - Local Search
ブログ注:
城島の代理人、Alan Neroとは
ベテランのMLB代理人(Nero,pronounce "neee-row")。アメリカの大手広告代理店であるIPG(Interpublic Group of Companies)傘下のマネジメント会社で、北京国際マラソンなども手がけるOctagon所属。
シアトルとは縁が深く、また、どういうわけかキャッチャーも多く手がける。シアトル関連では、ランディ・ジョンソン、エドガー・マルティネス、元監督ルー・ピネラ、元監督マクラーレン、そしてフェリックス・ヘルナンデス、フランクリン・グティエレス、ウラディミール・バレンティン、ブライアン・ラヘアなど。
日本人では、城島のほか、黒田、福留、岩村、和田毅など多数。ほかにビクター・マルティネス、ジョン・ラッキー、ホセ・アルトゥーベなど。キャッチャーではベンジー・モリーナ、ジョシュ・バード、ジョニー・エストラーダなど。(ジョン・レスター、ダスティン・ペドロイアもかつてはオクタゴンを代理人にしていたが、後にACESに変わった)
Larry Stone | Agent Alan Nero looms large again in Mariners' fate | Seattle Times Newspaper
このオプト・アウト条項はよく誤解されている。
「家族の緊急事態に備えるため」などと、なにか生命保険のように説明されたり、他球団に移籍できる権利が得られるFAの権利と混同されて説明されたりしていることも少なくない。
だが、城島のオプトアウト条項は特殊で、10年契約のアレックス・ロドリゲスのように7年目以降いつでもFA宣言できるごとくの「他のメジャー球団に行きたい場合、自分から契約を破棄してFA宣言できますよ」という意味での「自分からFAする権利」ではない。
城島の場合のオプト・アウト条項というやつには「他のメジャー球団には移籍できない」という制限が含まれていて、まぁ簡単にいえば「イヤなら日本に帰りなさい」という意味にとれる条項であって、こんな条項が入っている選手、ほかに聞いたことがない。いかに城島の3年契約が特殊で、歪(いびつ)な契約かがわかる。
そして来年の出場機会激減をチームに言い渡されていたからか、なんなのか、裏の理由はわからないが、城島は出場機会を求めて、と、理由をつけて、このオプト・アウト条項を行使して退団し、日本に帰った。
帰国にあたっての会見は異例ずくめだった。城島は顔も出さない電話による会見を行い、また英語メディアを一切締め出したことも、まったく考えられない態度であり、穏健な論調で知られるマリナーズ公式サイトですら、「英語メディア排除」を退団記事冒頭にハッキリと明記して書いた。シアトルはこういう城島の帰国を遠慮なく歓迎した。
城島退団を伝えるマリナーズ公式サイトの記事
Playing time prompted Johjima's move | Mariners.com: News
During a conference call with Japanese-speaking media on Wednesday afternoon (English-speaking media were not allowed to be on the call), Johjima let the cat out of the bag when he told reporters the actual reason for his surprising departure. (太字はブログによる)
クリスマスプレゼントだと退団を喜ぶ地元記者
Mariners Blog | Kenji Johjima gives Mariners an early Christmas present | Seattle Times Newspaper
退団の予兆?
シアトル2009最終戦での
サバサバしたような城島の表情
いまにして思えば、という話なのだが、アメリカ時間2009年10月4日に行われたシアトル最終戦は、見事にヘルナンデスのサイ・ヤング賞レースに残る勝ちという形で終わり、選手全員がハグしあった後でスタジアム一周、という感動っぽい終わり方になった。
イチローがシルバに肩車されたり、なかなか賑やかな最終戦だったが、ゲームを見ていない人はわからないかもしれないが、このシーンで城島の表情はゲッソリと冴えなかった。コアなシアトルファンの間には「もしかして城島は今年で退団するつもりか?」という囁きも一部掲示板にはあったほどだが、真偽は定かではない。
グラウンドでハグしあうプレーヤーたちをみつめる城島の「遠くを見る目」「醒めた目」が印象的だったが、日本のプロ野球ファンにはまったく伝わることはなかった。
シアトル最終戦(動画)
5分37秒あたりに城島の後ろ姿があるが、そもそも城島の姿はほとんど画面に出てこない。このチームのスターは、イチローであり、グリフィーであり、ヘルナンデスだからしょうがない。
Baseball Video Highlights & Clips | The Mariners take a lap and thank the fans - Video | MLB.com: Multimedia
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月4日、ロブ・ジョンソン、高めの球を効果的に使った好リードや8回の刺殺などでヘルナンデスに5連勝となる19勝目、ついにア・リーグ最多勝投手達成!!
日本時間10月14日付けスポニチ「スクープ」の
なんともいいようのない「シナリオ感」
正直、スポニチが城島退団をスクープしたとき、他の人と同じで「どうせよくある嘘記事、いわゆる『飛ばし記事』だろう」と思わないでもなかった。ブログでとりあげたものかどうか迷ったわけだが、結局、どうにも中途半端な形のとりあげ方になった。自分でみても「腰の座らない、中途半端なタイトルだな」と思う。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。
とりあげておいた理由は、「20日退団発表」と、特定の日付が示してあったからだ。「飛ばし」にしては、いやに具体的すぎる。むしろ、具体的すぎて、かえって記事に取り上げるのをやめようかと思うほどだ。
この記事が出た当時、城島オタクはじめ、古巣ではなく阪神への移籍を信じられないソフトバンクファンなどは一斉に記事を冷笑したものだが、結果的に城島退団そのものは現実化し、城島帰国騒動が始まった。
スポニチ記事は、いま読んでみても、記事の内容がピタリと現実に沿い「すぎて」いる。むしろ問題はそこだろう。日本国内のホークス・ファンからはチームに戻るものと思われ続けている城島と、阪神が、予想を越えた急接近をみせ、スポニチの日本時間14日のスクープが想像だけで書ける記事内容ではないことは、ますますハッキリしてきている。
だからこそ、スクープの連発は、むしろ出来すぎた「シナリオ」を読んでいる感がしてくる。
理由は想像しかねるが、事前にスポニチだけに対して情報がリークされた可能性があるのではないか、と、当初から某巨大掲示板などでも考えた人は大勢いたようだし、ブログ主もその意見は理解できる。中にはタンパリングを疑う人すらいたほどである。
タンパリングとは?
日米の定義の温度差
「タンパリング」をアメリカのWikiでは
「所属チームの承認なしに、選手獲得のための交渉をすること」と定義している。いわば「無断交渉」はすべて「タンパリング」なのである。
In professional team sports, tapping up (British English) or tampering (American English) is an attempt to persuade a player contracted to one team to transfer to another team, without the knowledge or permission of the player's current team. This kind of approach is often made through the player's agent.
Tapping up - Wikipedia, the free encyclopedia
一方、日本のWikipediaでみると、野球協約第73条を引き合いに出して「事前交渉の禁止である」と説明している。「事前交渉」をタンパリングととらえているわけで、アメリカのWikiの言う「タンパリング」より、ずっと意味が狭い。
ただ、日本のWikipediaの「タンパリング」の項目は、2009年の新しい野球協約を知らない人が書いているせいで、間違いがあることは頭にいれておかなければならない。
日本のWikipediaでは、例えば、第73条違反を犯した球団と選手は「永久に」契約が禁止されると説明しているが、たしかに2008年版の野球協約では「永久に禁止」と強い文言で記載されているが、2009年版の新協約では、「永久に」という部分は削除され、「禁止」とだけ記されている。(下記に新旧の第73条を引用した。赤い色部分が2008年版と2009年版とが相違する点。ブログ側で添付した)
野球協約は、コミッショナー権限の強化などを掲げて2009年に大きく改正され、第73条も、2008年までの版と2009年版とでは、記述が違っている。1998年の改正から2008年まで1つの文章で書かれていたようだが、現在では2分割され、また文面が一部削除されているのである。
日本プロ野球選手会公式ホームページ/野球規約・統一契約書ほか
2008年版野球協約
第73条 (保留を侵す球団)
http://jpbpa.net/convention/15.pdf
全保留選手が、他の球団から契約にかんする交渉を受け、または契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団およびその選手を相手とし、所属連盟会長に事実の調査を文書により請求を行った上で、コミッショナーへ提訴することができる。
連盟会長は事実を調査し、これにたいする意見をコミッショナーに送付しなければならない。違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団ならびに違反選手にたいして制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を永久に禁止し、その交渉に関係した球団の役職員にたいして、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止させる。
2009年版野球協約
第73条 (保留を侵す球団)
http://jpbpa.net/convention/16.pdf
1 全保留選手が、他の球団から契約に関する交渉を受け、又は契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団及びその選手を相手とし、コミッショナーへ提訴することができる。
2 違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団及び違反選手に対して制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を禁止し、その交渉に関係した球団の役職員に対して、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止させる
それにしても、野球協約第73条は、文言の内容からして、主として「FA移籍を予定している選手と所属球団の、契約期間内における独占的交渉の保障」について規定した項目のように思うが、どうだろう。つまり「FA選手を今後も維持したい現在の所属球団は、誰にも邪魔されず、独占的に交渉できる権利をもつ。だから、他球団は絶対にFA前には交渉をもちかけたりするな」という規定の気がする。
だから、むしろ「所属球団の承諾なく支配下選手に契約をもちかけるな」という、アメリカのWiki的な意味で、広くタンパリング規定しているのは、日本の野球協約でいえば、第73条ではなく、むしろ第68条第2項などのような気がするわけで、第68条をつかってタンパリングを説明すれば日米合致するようなものだが、野球協約に詳しくないので明言は避けておく。いずれにしても日本のWikiはアテにはならない。
(なお「保留」という言葉は、野球協約では、この第68条だけでなく、頻繁に使用される。「保留選手」とは、その年度の支配下選手のうち、「次年度の選手契約締結の権利を保留する選手」のことをさす特別な用語で、「保有」選手という言葉の誤記ではもちろんないし、チームに所属する選手全員とかという意味でもない)
第68条 (保留の効力)の第2項
全保留選手は、外国のいかなるプロフェッショナル野球組織の球団をも含め、他の球団と選手契約に関する交渉を行い、又は他の球団のために試合あるいは合同練習等、全ての野球活動をすることは禁止される。なお、保留球団の同意のある場合、その選手の費用負担によりその球団の合同練習に参加することができる。
「球団に断りなく、無断交渉するな」と、「契約切れ前に、事前交渉するな」、どちらが正確なタンパリング定義なのかは別にして、いずれにしても他球団の契約支配下にある選手に対し、その球団側になんの断りもなく契約をもちかける行為は許さるはずがない。当然のことだ。まして、退団もしてないうちに、入団交渉がほぼ契約をとりつけるところにまで話が進んでいたとしたら、それは野球どころか、プロスポーツでは絶対に許されない重大な違反、タンパリング行為になる。
もし仮にだが、今回の城島と阪神の契約の交渉開始の時期が、マリナーズ退団以前であって、かつ、マリナーズ側の承諾なく無断で交渉が行われた、としたら、それはあきらかに「所属球団に断りなく退団前に『無断』かつ『事前』の交渉」をした、という意味において、「タンパリング」である。
城島の移籍報道スクープとタンパリング疑惑
日本時間20日の球団の退団発表より6日も早い日本時間14日のスポニチの独占スクープぶりは、今でも誰もが半信半疑のままだろう。
「城島退団、阪神確実」とか突然言われ、何度記事を読んでも、どうみても城島サイドと阪神との入団交渉がタンパリングだという匂いがしてならないのだが、実際には、さまざまな理由から、タンパリングだと言い切るのは難しいように思えた。
実際にはむつかしいと思われる
「タンパリング」適用
例えば「無断交渉」が「タンパリング」だという考え方をしてみるとする、としよう。上で書いたように、この場合城島を支配下におく球団は、アメリカのマリナーズなわけだから、マリナーズに交渉を知らせないで城島が交渉していれば、「無断交渉」なわけだ。
だが、仮にだが、マリナーズ側が、城島が日本球団と交渉するのを事前承諾していたとしたら、どうか。それは「タンパリング」にならない。
さらに、もし無断交渉だったとしても、城島に出ていってもらいたいマリナーズ側としては、責めはしないだろう。むしろ、「残念だ」という大人のコメントを出しまくって送り出すはずだ。実際、マリナーズ側の城島退団後のコメントは大半がそれだ。退団するな、戻って来い、とは誰も言わない。
では、たとえ球団が承認していようと、「事前交渉」は「球界全体にとってタンパリングであり、禁止すべき」という考えをとるなら、どうだろう。
日本の球団への入団交渉がマリナーズ退団より前にあったとしたら、たとえ所属チームが事前承認していたとしても「それはタンパリング」である、と考えることも、できなくはないかもしれない。
ただ、日本のプロ野球協定は、新協約あたりでようやく外国の球団との関係を組み込んできているとはいえ、出発点は日本国内チーム同士の揉め事の規定が出発点である。
こういう、日米をまたいだ球団間の選手の移動の場合、タンパリング規定がどちらの国の考え方を元にするか、きちんと定義しきれるようには、到底思えない。今でもこれだけ日米間の選手の移籍でいろいろ問題になったり、抜け道があったりするわけだから、いま日本の野球協約で処理できるとは、とてもとても思えない。ほおっておくのが無難な気がした。
城島退団と岡田氏発言を両方スクープしてみせる
スポニチの動きの不可解さ
と、まぁ、ここまで書いたあたりだけのことなら、書かずにすまそうと思った理由の羅列ばかりだ。結局、なるようになるから項目を立てずにほっておけ、という判断である。
そこへきて、元阪神監督で、次のオリックス監督に内定している岡田氏が「前から決まっていたことやろ」「城島がどこへ行きたいか、知っている」、なんてことを言い出した。
彼はタンパリングという言葉こそ使ってないが「事前に交渉があった」という話をしているわけで、その意味では「タンパリング批判」に読める内容だ。しかも岡田氏は、ついこの間まで、城島獲得交渉に臨むと明言している、その阪神の監督だった人だ。
なぜ、スポニチ、そして岡田氏と、こうも城島の移籍について「事前に何かを知らされているとしか考えられない人々」が存在するのか?(某掲示板では、退団発表前に城島から手紙を受け取ったなどと自称している、阪神ではない某チーム応援団らしき姿もみかけたが、それはそれでなにか「事前交渉」があった裏づけになる)
こうした発言を先行報道し続けているのが、最初は誰もが眉唾ではないか疑うほどのスクープをモノにした、あのスポニチなのだから、よけい意図がわからない。
いったいスポニチの描く「シナリオ」というか、落としどころはどこにあるのだろう。いぶかしく思うが、今のところ、まったく想像が追いつかない。
どこよりも先に「城島退団、日本帰国」と書き、どこよりも先に「阪神入団決定的」と書いたメディアがこんどは「城島の阪神行き決まっていた」と批判めいた記事を書くのだから、わけがわからない。
2008年4月の異例ずくめの3年契約延長と同じ、
退団・日本帰国発表の妙なタイミング、後味の悪さ
すべてにおいて今回の城島の帰国発表のタイミングは、2008年4月の3年契約延長のときと似ている。唐突さ、奇妙さばかり感じる。
なぜ発表タイミングを、日本の野球を邪魔しない日本シリーズ終了以降とかにできないのか。また、これまで戻る戻ると言ってきた古巣ファンや関係者をはじめ、世の中を掻き回すくらいなら、事情をハッキリ言うなり、タイミングを選ぶなりするほうがよほどスッキリ帰国できるだろうに。あとから「あれはメディアが先走りまして」なんていう言い訳は、これでは通用しない。
誰がこの男をここまで甘やかしたのか。利用されやすいヤサ男ローランド・スミスには悪いのだが、誤解かどうかなど、この際、どうでもいい。この男はそもそも誤解されないように生きることなど、最初から選んでいない。最初から最後まで、スッキリした印象のカケラもない。
世間に対しても、こすっからいアウトコースのスライダーしか投げられない、そういう男だ。
ソフトB王会長は城島との交渉に出馬せず - 野球ニュース : nikkansports.com
コネ捕手城島の契約は、いつも悪い意味の「謎」ばかり。「2008年の3年契約の謎」の「謎解き」は「コネ」だったわけだが、今回の2009年の契約の「謎」はどういう「オチ」だろうか。
Bs岡田監督“ジョー舌”城島の阪神入りに太鼓判!? ― スポニチ Sponichi Annex 大阪
冒頭に挙げた記事と内容は似ているが、別記事。おそらく後から書き直したものだろう。
ノムさんは城島をボロカス「人間失格」/野球/デイリースポーツonline
鷹にイライラ!?王会長、役目「終わった」 (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM
出遅れ響き 城島に思い届かず ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
日本時間10月27日、城島、阪神入団決定
無礼きわまりない「福岡での」入団会見
結局、城島はソフトバンク側に入団条件の提示機会を一度たりとも与えることすらないまま、阪神入団会見を、それも、こともあろうにソフトバンクの本拠地・福岡で行った。会見には、イチローの「WBCは五輪のリベンジの場所ではない」発言が決定打となって、読売の渡辺氏との間で監督内定の密約をかわしていたにもかかわらず、第2回WBC監督の座から滑り落ちた阪神の星野SDも同席した。
「王さんに会って、心が決まった以上は、交渉の場で(ソフトバンク側から)金額を聞くつもりはなかった。」(カッコ内の補足と太字はブログによる)
(出展:【城島トーク】成績残すことしか頭にない (3/3ページ) - 野球 - SANSPO.COM)
ソフトバンクの誠意が伝わったというコメントが、もし社交辞令でないなら、金額くらい聞くべき。それが交渉における礼儀というもの。
そして「金額を聞きたくない」くらい阪神入団を決意できているなら、もったいぶらず、もっと早く会見できただろうし、そもそも、なにもソフトバンクの本拠地・福岡で会見をやる必要はない。いや、福岡で会見など、やるべきではない。交渉相手に対する無礼にも程がある。
どんなスケジュール上の都合だの制約だのがあったにせよ、ソフトバンク側の提示を聞く必要がないと判断できるほど阪神入団の決意が固いのなら、鈍足の城島でも慌てることもないのだ、その足で新幹線に乗って阪神の本拠地・大阪へ急いで行って、緊急会見でもなんでも、何時間でも好きなだけやればいいのだ。
いくらスポーツ選手とはいえ、ネクタイをしめた大人のやることではない。Tシャツとサンダルでヒトに謝りにいく態度と、まったく変わりない。
asahi.com(朝日新聞社):城島、阪神入り決定 日本球界復帰は5季ぶり - スポーツ
【プロ野球】城島の阪神入りが決定 - MSN産経ニュース
Johjima signs for $21M in Japan; what next for M's?
追記
城島阪神入団後の関連ニュース
下柳投手
下柳 矢野とバッテリー組みたい!!(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
「気心が知れてる矢野と組んで投げたいという気持ちはある。もちろん城島とも組むんだろうけどね」
藤川投手
阪神・球児も越年!?現状維持かダウンも… - サンケイスポーツ - Yahoo!スポーツ
「(契約交渉の席で言いたいことは)選手を入れ替えるのも手段ですが、(球団)全体としての意見を聞きたい。赤星さんも今岡さんもいなくなったし、やめていった選手も多い。選手の立場もありますから。大事にしてもらいたいです」
鳥谷選手会長
阪神“ヤンキース化”?!選手会長・鳥谷が「待った」 - livedoor スポーツ
阪神の新選手会長、鳥谷敬内野手(28)が今オフの契約更改について、自身初の「越年」となることを明かした。「サインは来年です。もうちょっと話したい部分もあって…こっち側もいいたいことはあるし、向こう(球団側)もあるでしょうから。お金の話だけじゃなくて、選手と球団との関係をもっといい形にするために、話をもう少ししたいと思います」
チームからいなくなってくれて清々したし、もう無関係な城島の日本での移籍先探しなど無視しようと決めてはいたのだが、元阪神監督の岡田氏から「その前に話しとったんやろ!」「城島がどこへ行きたいか、知っている」発言が飛び出したことで、このブログでも主観的にだが、軽くまとめておくことにした。やれやれ。面倒なことである。
2008年4月の、あの不自然で異常な「3年契約延長問題」は、やはり、この選手特有の「体質」がカラダの奥からにじみでたものだったのである。
岡田監督暴露!城島の阪神行き決まっていた(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月23日(日本時間)
オリックスの岡田監督が“爆弾発言”だ。城島の阪神移籍が決定的になっていることを受け、「何日から話し合い(交渉)になるという話じゃない。その前に話しとったんやろ!何年か前に、そんな話を聞いている。(オレも)阪神におったわけやから」と話した。
さらに「城島がどこへ行きたいか、知っている」とも。それだけに、オリックスの指揮官としては「絶対に獲りにいく発想は浮かばんかった」と本音を漏らした。
どうにも長すぎる前置き
どうにもシナリオ臭のする「城島の日本での入団先探し問題」は単に簡単にまとめておくだけのことだ。まとめ、というからには、ニュースや事実が増えたり変わったりすれば、この記載も更新され、または訂正されることになる。あらかじめご承知おき願いたい。また、真偽のほどは他のネット上のソース同様、各自が自分の能力において自主的に判断されたい。
シアトル・マリナーズの細かい話題やMLBには疎い、という人は、2008年4月に突然発表された「城島の3年契約」の異常さについてはよくわからない人が多いだろうとは思う。2008年の「契約延長問題」について、このブログの記事を読むのは歓迎するが、このサイトは、あくまでゲームでのプレイぶりや、チームの勝敗への影響等を含め「城島問題」全体を記述しているサイトであり、「契約延長問題」は「城島問題」にとって最大の話題のひとつではあるにしても、「城島問題」全体の一部でしかないとも考えており、「契約延長問題」に関するまとめやリンクが完全に仕上がっているとはとてもいいがたい。
だからこのブログの記事のみで信じ込むのではなく、ブログ記事からのリンク(=現地シアトルの新聞社のサイトやブログ、アメリカの総合スポーツサイト。あるいは日本流ではないメジャー特有の細かい各種のデータ)をたどるのは必須だと思うし、ネットなどを活用して情報集めすることで、全体像を自分で得る必要があると思う。日本での報道や日本のスポーツライターの記事を鵜呑みにするようなことなら、そもそも最初から「城島問題」は理解できないと思う。
ブログ側ではどんな情報活用をされようと自信はゆるがない。ゆらぐくらいなら、こうも何年も同じテーマを追い続けてこられない。数年をかけてコネと言い切り、城島を拒絶したヘルナンデスはサイ・ヤング賞候補にあがり、そしてメジャーのスカウティングにプレーの全てを見切られた城島は日本に帰ったのである。
2008年4月シアトル・マリナーズにおける
城島のあまりにも不自然すぎる「3年延長契約」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:契約延長問題
「城島の3年契約延長」が発表されたのは、まだ城島のアメリカでの最初の契約である2006年からの3年契約が、まだあと1年残っていて、最終年度を迎えた2008年の春4月である。そもそも将来の正捕手候補が既に予定されていると考えられていたシアトルでは、その不自然すぎる発表時期や優遇すぎる契約内容に、当初から疑問の声が上がっていた。
4月という季節は、メジャーでは(もちろん日本でも)契約に関係する当事者たち、つまり選手や球団から、契約発表など契約に関する動きのない季節である。そもそもシーズン開始直後は選手をフィックスして戦いが始まる時期であって、選手を変動させる時期ではないのだから、こんな時期に発表する不自然さに、みんな疑問を持ったことは言うまでもない。
契約の最終年が終わってから判断するのが普通の契約を、シーズンが終わるどころか、まだ始まったばかりだというのに大型契約しました、なんていうヨタ話を誰も信じはしない。地元のメインのシアトル紙でさえ「なぜこんな内容の契約を、こんな時期にするのか」と徹底取材を行ったほどだ。
2008年5月になって、彼ら地元紙の取材の結果、この不自然すぎる3年契約が、本来はメジャー球団で選手の獲得や契約関係を取り仕切る役職であるGM(ジェネラル・マネージャー)がほとんど関与せず、球団オーナーサイドが決めた異様な契約であったことが明らかになった。(これが城島が「コネ島」と揶揄された所以)
記事はネット上で発表されたが、取材者自身の手により取材音声がデータとして記事に添付されており、よく日本のスポーツ紙で横行する、根も葉もない噂話や根拠のないゴシップとは、根本的に違っている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。
シアトル地元で「城島の契約延長」を疑問視する意味の取材がなされた背景のひとつは、城島がそもそも、単なる「つなぎの選手」として獲得された30代の伸びしろのない捕手なのに、なぜ3年もの長期契約延長をするのか? という意識がある。
シアトル・マリナーズの球団史上最高のキャッチャーは、ランディ・ジョンソンなどとともに黄金期を築いたダン・ウィルソンであり、彼は城島がシアトルに入団する2005年に引退しているが、チームは次世代の正捕手候補として、わざわざ2005年ドラフトで貴重な全米ドラフト1位指名権を使ってまでジェフ・クレメントを獲得しており、さらにはロブ・ジョンソン、アダム・ムーアなどのルーキーたちが将来のキャッチャー候補として名を連ねてもいて、城島はあくまでも次の時代への「つなぎの選手」として契約したにすぎないことは、GMなども公言し、また、地元紙や地元ファンにとっても完全に常識化していた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「ジェフ・クレメントのための短い夏」
3年契約に含まれた奇妙な「オプト・アウト条項」
もともと2008年4月に発表された3年延長契約には、「2009年シーズン終了以降、城島側から契約を破棄し、日本に帰ることができる」という特約的なオプション、オプト・アウト条項があった「らしい」。
「らしい」と、推測つきなのは、契約書の条項の現物は当然ながら公表されないためだが、おかしなことに、誰がリークしたのかわからないが、この条項の存在自体は、契約当初からUSメディアが書き、日本のシアトルファンの間でもよく知られ、契約上の秘密でもなんでもなかった。
城島の代理人アラン・ニーロ(Alan Nero)も、条項の存在を認めつつ記者と会話した例(下記の記事など)がいくつかある。他の多数のインタビュー例からも、オプト・アウト条項の存在はアメリカのメディアでは誰もが認めている。今回の城島シアトル退団についてもアメリカのメディアの多数がOpt Outという言葉を使って表現している。
アラン・ニーロの発言を収めた記事例
Mariners Blog | Johjima's agent: Mariners owe nothing | Seattle Times Newspaper
シアトル地元紙Seattle Timesの
アラン・ニーロにまつわる記事
Search Results: alan nero - Local Search
ブログ注:
城島の代理人、Alan Neroとは
ベテランのMLB代理人(Nero,pronounce "neee-row")。アメリカの大手広告代理店であるIPG(Interpublic Group of Companies)傘下のマネジメント会社で、北京国際マラソンなども手がけるOctagon所属。
シアトルとは縁が深く、また、どういうわけかキャッチャーも多く手がける。シアトル関連では、ランディ・ジョンソン、エドガー・マルティネス、元監督ルー・ピネラ、元監督マクラーレン、そしてフェリックス・ヘルナンデス、フランクリン・グティエレス、ウラディミール・バレンティン、ブライアン・ラヘアなど。
日本人では、城島のほか、黒田、福留、岩村、和田毅など多数。ほかにビクター・マルティネス、ジョン・ラッキー、ホセ・アルトゥーベなど。キャッチャーではベンジー・モリーナ、ジョシュ・バード、ジョニー・エストラーダなど。(ジョン・レスター、ダスティン・ペドロイアもかつてはオクタゴンを代理人にしていたが、後にACESに変わった)
Larry Stone | Agent Alan Nero looms large again in Mariners' fate | Seattle Times Newspaper
このオプト・アウト条項はよく誤解されている。
「家族の緊急事態に備えるため」などと、なにか生命保険のように説明されたり、他球団に移籍できる権利が得られるFAの権利と混同されて説明されたりしていることも少なくない。
だが、城島のオプトアウト条項は特殊で、10年契約のアレックス・ロドリゲスのように7年目以降いつでもFA宣言できるごとくの「他のメジャー球団に行きたい場合、自分から契約を破棄してFA宣言できますよ」という意味での「自分からFAする権利」ではない。
城島の場合のオプト・アウト条項というやつには「他のメジャー球団には移籍できない」という制限が含まれていて、まぁ簡単にいえば「イヤなら日本に帰りなさい」という意味にとれる条項であって、こんな条項が入っている選手、ほかに聞いたことがない。いかに城島の3年契約が特殊で、歪(いびつ)な契約かがわかる。
そして来年の出場機会激減をチームに言い渡されていたからか、なんなのか、裏の理由はわからないが、城島は出場機会を求めて、と、理由をつけて、このオプト・アウト条項を行使して退団し、日本に帰った。
帰国にあたっての会見は異例ずくめだった。城島は顔も出さない電話による会見を行い、また英語メディアを一切締め出したことも、まったく考えられない態度であり、穏健な論調で知られるマリナーズ公式サイトですら、「英語メディア排除」を退団記事冒頭にハッキリと明記して書いた。シアトルはこういう城島の帰国を遠慮なく歓迎した。
城島退団を伝えるマリナーズ公式サイトの記事
Playing time prompted Johjima's move | Mariners.com: News
During a conference call with Japanese-speaking media on Wednesday afternoon (English-speaking media were not allowed to be on the call), Johjima let the cat out of the bag when he told reporters the actual reason for his surprising departure. (太字はブログによる)
クリスマスプレゼントだと退団を喜ぶ地元記者
Mariners Blog | Kenji Johjima gives Mariners an early Christmas present | Seattle Times Newspaper
退団の予兆?
シアトル2009最終戦での
サバサバしたような城島の表情
いまにして思えば、という話なのだが、アメリカ時間2009年10月4日に行われたシアトル最終戦は、見事にヘルナンデスのサイ・ヤング賞レースに残る勝ちという形で終わり、選手全員がハグしあった後でスタジアム一周、という感動っぽい終わり方になった。
イチローがシルバに肩車されたり、なかなか賑やかな最終戦だったが、ゲームを見ていない人はわからないかもしれないが、このシーンで城島の表情はゲッソリと冴えなかった。コアなシアトルファンの間には「もしかして城島は今年で退団するつもりか?」という囁きも一部掲示板にはあったほどだが、真偽は定かではない。
グラウンドでハグしあうプレーヤーたちをみつめる城島の「遠くを見る目」「醒めた目」が印象的だったが、日本のプロ野球ファンにはまったく伝わることはなかった。
シアトル最終戦(動画)
5分37秒あたりに城島の後ろ姿があるが、そもそも城島の姿はほとんど画面に出てこない。このチームのスターは、イチローであり、グリフィーであり、ヘルナンデスだからしょうがない。
Baseball Video Highlights & Clips | The Mariners take a lap and thank the fans - Video | MLB.com: Multimedia
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月4日、ロブ・ジョンソン、高めの球を効果的に使った好リードや8回の刺殺などでヘルナンデスに5連勝となる19勝目、ついにア・リーグ最多勝投手達成!!
日本時間10月14日付けスポニチ「スクープ」の
なんともいいようのない「シナリオ感」
正直、スポニチが城島退団をスクープしたとき、他の人と同じで「どうせよくある嘘記事、いわゆる『飛ばし記事』だろう」と思わないでもなかった。ブログでとりあげたものかどうか迷ったわけだが、結局、どうにも中途半端な形のとりあげ方になった。自分でみても「腰の座らない、中途半端なタイトルだな」と思う。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。
とりあげておいた理由は、「20日退団発表」と、特定の日付が示してあったからだ。「飛ばし」にしては、いやに具体的すぎる。むしろ、具体的すぎて、かえって記事に取り上げるのをやめようかと思うほどだ。
この記事が出た当時、城島オタクはじめ、古巣ではなく阪神への移籍を信じられないソフトバンクファンなどは一斉に記事を冷笑したものだが、結果的に城島退団そのものは現実化し、城島帰国騒動が始まった。
スポニチ記事は、いま読んでみても、記事の内容がピタリと現実に沿い「すぎて」いる。むしろ問題はそこだろう。日本国内のホークス・ファンからはチームに戻るものと思われ続けている城島と、阪神が、予想を越えた急接近をみせ、スポニチの日本時間14日のスクープが想像だけで書ける記事内容ではないことは、ますますハッキリしてきている。
だからこそ、スクープの連発は、むしろ出来すぎた「シナリオ」を読んでいる感がしてくる。
理由は想像しかねるが、事前にスポニチだけに対して情報がリークされた可能性があるのではないか、と、当初から某巨大掲示板などでも考えた人は大勢いたようだし、ブログ主もその意見は理解できる。中にはタンパリングを疑う人すらいたほどである。
タンパリングとは?
日米の定義の温度差
「タンパリング」をアメリカのWikiでは
「所属チームの承認なしに、選手獲得のための交渉をすること」と定義している。いわば「無断交渉」はすべて「タンパリング」なのである。
In professional team sports, tapping up (British English) or tampering (American English) is an attempt to persuade a player contracted to one team to transfer to another team, without the knowledge or permission of the player's current team. This kind of approach is often made through the player's agent.
Tapping up - Wikipedia, the free encyclopedia
一方、日本のWikipediaでみると、野球協約第73条を引き合いに出して「事前交渉の禁止である」と説明している。「事前交渉」をタンパリングととらえているわけで、アメリカのWikiの言う「タンパリング」より、ずっと意味が狭い。
ただ、日本のWikipediaの「タンパリング」の項目は、2009年の新しい野球協約を知らない人が書いているせいで、間違いがあることは頭にいれておかなければならない。
日本のWikipediaでは、例えば、第73条違反を犯した球団と選手は「永久に」契約が禁止されると説明しているが、たしかに2008年版の野球協約では「永久に禁止」と強い文言で記載されているが、2009年版の新協約では、「永久に」という部分は削除され、「禁止」とだけ記されている。(下記に新旧の第73条を引用した。赤い色部分が2008年版と2009年版とが相違する点。ブログ側で添付した)
野球協約は、コミッショナー権限の強化などを掲げて2009年に大きく改正され、第73条も、2008年までの版と2009年版とでは、記述が違っている。1998年の改正から2008年まで1つの文章で書かれていたようだが、現在では2分割され、また文面が一部削除されているのである。
日本プロ野球選手会公式ホームページ/野球規約・統一契約書ほか
2008年版野球協約
第73条 (保留を侵す球団)
http://jpbpa.net/convention/15.pdf
全保留選手が、他の球団から契約にかんする交渉を受け、または契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団およびその選手を相手とし、所属連盟会長に事実の調査を文書により請求を行った上で、コミッショナーへ提訴することができる。
連盟会長は事実を調査し、これにたいする意見をコミッショナーに送付しなければならない。違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団ならびに違反選手にたいして制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を永久に禁止し、その交渉に関係した球団の役職員にたいして、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止させる。
2009年版野球協約
第73条 (保留を侵す球団)
http://jpbpa.net/convention/16.pdf
1 全保留選手が、他の球団から契約に関する交渉を受け、又は契約を締結し、そのために保留球団との公式交渉を拒否する疑いのある場合、保留球団は他の球団及びその選手を相手とし、コミッショナーへ提訴することができる。
2 違反の事実が確認されたとき、コミッショナーは違反球団及び違反選手に対して制裁金を科し、かつ、その球団とその選手との契約を禁止し、その交渉に関係した球団の役職員に対して、その善意を挙証しない限り適当な期間その職務を停止させる
それにしても、野球協約第73条は、文言の内容からして、主として「FA移籍を予定している選手と所属球団の、契約期間内における独占的交渉の保障」について規定した項目のように思うが、どうだろう。つまり「FA選手を今後も維持したい現在の所属球団は、誰にも邪魔されず、独占的に交渉できる権利をもつ。だから、他球団は絶対にFA前には交渉をもちかけたりするな」という規定の気がする。
だから、むしろ「所属球団の承諾なく支配下選手に契約をもちかけるな」という、アメリカのWiki的な意味で、広くタンパリング規定しているのは、日本の野球協約でいえば、第73条ではなく、むしろ第68条第2項などのような気がするわけで、第68条をつかってタンパリングを説明すれば日米合致するようなものだが、野球協約に詳しくないので明言は避けておく。いずれにしても日本のWikiはアテにはならない。
(なお「保留」という言葉は、野球協約では、この第68条だけでなく、頻繁に使用される。「保留選手」とは、その年度の支配下選手のうち、「次年度の選手契約締結の権利を保留する選手」のことをさす特別な用語で、「保有」選手という言葉の誤記ではもちろんないし、チームに所属する選手全員とかという意味でもない)
第68条 (保留の効力)の第2項
全保留選手は、外国のいかなるプロフェッショナル野球組織の球団をも含め、他の球団と選手契約に関する交渉を行い、又は他の球団のために試合あるいは合同練習等、全ての野球活動をすることは禁止される。なお、保留球団の同意のある場合、その選手の費用負担によりその球団の合同練習に参加することができる。
「球団に断りなく、無断交渉するな」と、「契約切れ前に、事前交渉するな」、どちらが正確なタンパリング定義なのかは別にして、いずれにしても他球団の契約支配下にある選手に対し、その球団側になんの断りもなく契約をもちかける行為は許さるはずがない。当然のことだ。まして、退団もしてないうちに、入団交渉がほぼ契約をとりつけるところにまで話が進んでいたとしたら、それは野球どころか、プロスポーツでは絶対に許されない重大な違反、タンパリング行為になる。
もし仮にだが、今回の城島と阪神の契約の交渉開始の時期が、マリナーズ退団以前であって、かつ、マリナーズ側の承諾なく無断で交渉が行われた、としたら、それはあきらかに「所属球団に断りなく退団前に『無断』かつ『事前』の交渉」をした、という意味において、「タンパリング」である。
城島の移籍報道スクープとタンパリング疑惑
日本時間20日の球団の退団発表より6日も早い日本時間14日のスポニチの独占スクープぶりは、今でも誰もが半信半疑のままだろう。
「城島退団、阪神確実」とか突然言われ、何度記事を読んでも、どうみても城島サイドと阪神との入団交渉がタンパリングだという匂いがしてならないのだが、実際には、さまざまな理由から、タンパリングだと言い切るのは難しいように思えた。
実際にはむつかしいと思われる
「タンパリング」適用
例えば「無断交渉」が「タンパリング」だという考え方をしてみるとする、としよう。上で書いたように、この場合城島を支配下におく球団は、アメリカのマリナーズなわけだから、マリナーズに交渉を知らせないで城島が交渉していれば、「無断交渉」なわけだ。
だが、仮にだが、マリナーズ側が、城島が日本球団と交渉するのを事前承諾していたとしたら、どうか。それは「タンパリング」にならない。
さらに、もし無断交渉だったとしても、城島に出ていってもらいたいマリナーズ側としては、責めはしないだろう。むしろ、「残念だ」という大人のコメントを出しまくって送り出すはずだ。実際、マリナーズ側の城島退団後のコメントは大半がそれだ。退団するな、戻って来い、とは誰も言わない。
では、たとえ球団が承認していようと、「事前交渉」は「球界全体にとってタンパリングであり、禁止すべき」という考えをとるなら、どうだろう。
日本の球団への入団交渉がマリナーズ退団より前にあったとしたら、たとえ所属チームが事前承認していたとしても「それはタンパリング」である、と考えることも、できなくはないかもしれない。
ただ、日本のプロ野球協定は、新協約あたりでようやく外国の球団との関係を組み込んできているとはいえ、出発点は日本国内チーム同士の揉め事の規定が出発点である。
こういう、日米をまたいだ球団間の選手の移動の場合、タンパリング規定がどちらの国の考え方を元にするか、きちんと定義しきれるようには、到底思えない。今でもこれだけ日米間の選手の移籍でいろいろ問題になったり、抜け道があったりするわけだから、いま日本の野球協約で処理できるとは、とてもとても思えない。ほおっておくのが無難な気がした。
城島退団と岡田氏発言を両方スクープしてみせる
スポニチの動きの不可解さ
と、まぁ、ここまで書いたあたりだけのことなら、書かずにすまそうと思った理由の羅列ばかりだ。結局、なるようになるから項目を立てずにほっておけ、という判断である。
そこへきて、元阪神監督で、次のオリックス監督に内定している岡田氏が「前から決まっていたことやろ」「城島がどこへ行きたいか、知っている」、なんてことを言い出した。
彼はタンパリングという言葉こそ使ってないが「事前に交渉があった」という話をしているわけで、その意味では「タンパリング批判」に読める内容だ。しかも岡田氏は、ついこの間まで、城島獲得交渉に臨むと明言している、その阪神の監督だった人だ。
なぜ、スポニチ、そして岡田氏と、こうも城島の移籍について「事前に何かを知らされているとしか考えられない人々」が存在するのか?(某掲示板では、退団発表前に城島から手紙を受け取ったなどと自称している、阪神ではない某チーム応援団らしき姿もみかけたが、それはそれでなにか「事前交渉」があった裏づけになる)
こうした発言を先行報道し続けているのが、最初は誰もが眉唾ではないか疑うほどのスクープをモノにした、あのスポニチなのだから、よけい意図がわからない。
いったいスポニチの描く「シナリオ」というか、落としどころはどこにあるのだろう。いぶかしく思うが、今のところ、まったく想像が追いつかない。
どこよりも先に「城島退団、日本帰国」と書き、どこよりも先に「阪神入団決定的」と書いたメディアがこんどは「城島の阪神行き決まっていた」と批判めいた記事を書くのだから、わけがわからない。
2008年4月の異例ずくめの3年契約延長と同じ、
退団・日本帰国発表の妙なタイミング、後味の悪さ
すべてにおいて今回の城島の帰国発表のタイミングは、2008年4月の3年契約延長のときと似ている。唐突さ、奇妙さばかり感じる。
なぜ発表タイミングを、日本の野球を邪魔しない日本シリーズ終了以降とかにできないのか。また、これまで戻る戻ると言ってきた古巣ファンや関係者をはじめ、世の中を掻き回すくらいなら、事情をハッキリ言うなり、タイミングを選ぶなりするほうがよほどスッキリ帰国できるだろうに。あとから「あれはメディアが先走りまして」なんていう言い訳は、これでは通用しない。
誰がこの男をここまで甘やかしたのか。利用されやすいヤサ男ローランド・スミスには悪いのだが、誤解かどうかなど、この際、どうでもいい。この男はそもそも誤解されないように生きることなど、最初から選んでいない。最初から最後まで、スッキリした印象のカケラもない。
世間に対しても、こすっからいアウトコースのスライダーしか投げられない、そういう男だ。
ソフトB王会長は城島との交渉に出馬せず - 野球ニュース : nikkansports.com
コネ捕手城島の契約は、いつも悪い意味の「謎」ばかり。「2008年の3年契約の謎」の「謎解き」は「コネ」だったわけだが、今回の2009年の契約の「謎」はどういう「オチ」だろうか。
Bs岡田監督“ジョー舌”城島の阪神入りに太鼓判!? ― スポニチ Sponichi Annex 大阪
冒頭に挙げた記事と内容は似ているが、別記事。おそらく後から書き直したものだろう。
ノムさんは城島をボロカス「人間失格」/野球/デイリースポーツonline
鷹にイライラ!?王会長、役目「終わった」 (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM
出遅れ響き 城島に思い届かず ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
日本時間10月27日、城島、阪神入団決定
無礼きわまりない「福岡での」入団会見
結局、城島はソフトバンク側に入団条件の提示機会を一度たりとも与えることすらないまま、阪神入団会見を、それも、こともあろうにソフトバンクの本拠地・福岡で行った。会見には、イチローの「WBCは五輪のリベンジの場所ではない」発言が決定打となって、読売の渡辺氏との間で監督内定の密約をかわしていたにもかかわらず、第2回WBC監督の座から滑り落ちた阪神の星野SDも同席した。
「王さんに会って、心が決まった以上は、交渉の場で(ソフトバンク側から)金額を聞くつもりはなかった。」(カッコ内の補足と太字はブログによる)
(出展:【城島トーク】成績残すことしか頭にない (3/3ページ) - 野球 - SANSPO.COM)
ソフトバンクの誠意が伝わったというコメントが、もし社交辞令でないなら、金額くらい聞くべき。それが交渉における礼儀というもの。
そして「金額を聞きたくない」くらい阪神入団を決意できているなら、もったいぶらず、もっと早く会見できただろうし、そもそも、なにもソフトバンクの本拠地・福岡で会見をやる必要はない。いや、福岡で会見など、やるべきではない。交渉相手に対する無礼にも程がある。
どんなスケジュール上の都合だの制約だのがあったにせよ、ソフトバンク側の提示を聞く必要がないと判断できるほど阪神入団の決意が固いのなら、鈍足の城島でも慌てることもないのだ、その足で新幹線に乗って阪神の本拠地・大阪へ急いで行って、緊急会見でもなんでも、何時間でも好きなだけやればいいのだ。
いくらスポーツ選手とはいえ、ネクタイをしめた大人のやることではない。Tシャツとサンダルでヒトに謝りにいく態度と、まったく変わりない。
asahi.com(朝日新聞社):城島、阪神入り決定 日本球界復帰は5季ぶり - スポーツ
【プロ野球】城島の阪神入りが決定 - MSN産経ニュース
Johjima signs for $21M in Japan; what next for M's?
追記
城島阪神入団後の関連ニュース
下柳投手
下柳 矢野とバッテリー組みたい!!(デイリースポーツ) - Yahoo!ニュース
「気心が知れてる矢野と組んで投げたいという気持ちはある。もちろん城島とも組むんだろうけどね」
藤川投手
阪神・球児も越年!?現状維持かダウンも… - サンケイスポーツ - Yahoo!スポーツ
「(契約交渉の席で言いたいことは)選手を入れ替えるのも手段ですが、(球団)全体としての意見を聞きたい。赤星さんも今岡さんもいなくなったし、やめていった選手も多い。選手の立場もありますから。大事にしてもらいたいです」
鳥谷選手会長
阪神“ヤンキース化”?!選手会長・鳥谷が「待った」 - livedoor スポーツ
阪神の新選手会長、鳥谷敬内野手(28)が今オフの契約更改について、自身初の「越年」となることを明かした。「サインは来年です。もうちょっと話したい部分もあって…こっち側もいいたいことはあるし、向こう(球団側)もあるでしょうから。お金の話だけじゃなくて、選手と球団との関係をもっといい形にするために、話をもう少ししたいと思います」
damejima at 11:34
October 27, 2009
このブログを始めた前後から現在に至るまで、まっとうな城島批判に対して、まるで蚊取り線香の煙にチカラ尽きて地に落ちる前のヤブ蚊の羽音のように、遠くから絶えず弱々しい罵声を浴びせ続けていた城島オタクのみなさんの得意ゼリフといえば、「九州」「王さんのため」「戻る場所は決まっている」「金じゃない」「背番号2を用意して」などなどだったりしたわけだが、コネ捕手城島マリナーズ退団以降の1週間の騒動のあまりにもみっともなさすぎる結果、もう、そういうたぐいの愚にもつかない寝言、薄っぺらなカッコつけの虚勢を耳にする機会も、もうなくなることになった。すべてがゴミ箱行き。
これで城島本人のみならず、いくら世間知らずのアホウな城島オタクといえど、今後、理由なく王さんの名を自分勝手に引き合いに出して思い上がりに満ちた虚言を操ることは、二度と許されない。ついでに、今後イチローを引き合いに偉そうに何か語るのも止めにしてもらえるとありがたい。
イチローのチームに土足で上がりこんで数年、滅茶苦茶に掻き回した挙句にコネ契約すら捨てて逃げ帰り、王さんの顔に泥を塗って他所に転がり込む。
美学の無さにも程がある。
コネ捕手城島、阪神入団発表。こんどはどこの誰が、「事前に」どんな「コネ」を使ったのか。
甲子園の大声援?
ぬるいねぇ・・・。どこまでぬるいの、あんた。シアトルのおとなしいファンと気性の荒い甲子園を一緒くたにしてるのかね。アホか。
10月15日(日本時間)スポニチによる「予告」報道
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。
10月20日(日本時間)城島マリナーズ退団
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月19日、シアトル・マリナーズは城島の3年契約破棄・退団を発表した。
オリックス監督岡田氏
「城島がどこへ行きたいか、知っている」発言
「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月22日、元阪神監督岡田氏の指摘する「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ(結果:まさにスポニチの「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神に入団決定)
ブログからMLP、Most Lukewarm Player認定
「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月25日、日本野球は「ぬるい」のか。少なくとも当ブログは自信をもって城島を、MLP(Most Lukewarm Player、「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」)に認定する。
王さんは撤退
鷹にイライラ!?王会長、役目「終わった」 (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM
野村氏は苦言
ノムさんは城島をボロカス「人間失格」/野球/デイリースポーツonline
阪神入団決定
asahi.com(朝日新聞社):城島、阪神入り決定 日本球界復帰は5季ぶり - スポーツ
【プロ野球】城島の阪神入りが決定 - MSN産経ニュース
城島「阪神にお世話になると決めた」/主要ニュース速報/デイリースポーツonline
メジャーから逃げた城島は予想どおりの展開だからいいとして、それにしても、わが敬愛する昭和日本の至宝、王さんの顔に泥を塗ってくれるとは、な。よくもまぁ。いい度胸だ。
平成日本の至宝イチローの周囲からいなくなってくれて、ほんとうによかった。心の底から思う。
清々した。
これで城島本人のみならず、いくら世間知らずのアホウな城島オタクといえど、今後、理由なく王さんの名を自分勝手に引き合いに出して思い上がりに満ちた虚言を操ることは、二度と許されない。ついでに、今後イチローを引き合いに偉そうに何か語るのも止めにしてもらえるとありがたい。
イチローのチームに土足で上がりこんで数年、滅茶苦茶に掻き回した挙句にコネ契約すら捨てて逃げ帰り、王さんの顔に泥を塗って他所に転がり込む。
美学の無さにも程がある。
コネ捕手城島、阪神入団発表。こんどはどこの誰が、「事前に」どんな「コネ」を使ったのか。
甲子園の大声援?
ぬるいねぇ・・・。どこまでぬるいの、あんた。シアトルのおとなしいファンと気性の荒い甲子園を一緒くたにしてるのかね。アホか。
10月15日(日本時間)スポニチによる「予告」報道
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月14日、「城島はマリナーズとの契約を破棄し、日本時間20日にフリーエージェントに」 「日本のプロ野球球団、阪神が、年俸5億以上、複数年契約で城島獲得に本腰」と、日本国内で報道された。
10月20日(日本時間)城島マリナーズ退団
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月19日、シアトル・マリナーズは城島の3年契約破棄・退団を発表した。
オリックス監督岡田氏
「城島がどこへ行きたいか、知っている」発言
「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月22日、元阪神監督岡田氏の指摘する「城島事前交渉契約疑惑」簡単まとめ(結果:まさにスポニチの「事前」報道と岡田氏の指摘どおり、城島、阪神に入団決定)
ブログからMLP、Most Lukewarm Player認定
「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年10月25日、日本野球は「ぬるい」のか。少なくとも当ブログは自信をもって城島を、MLP(Most Lukewarm Player、「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」)に認定する。
王さんは撤退
鷹にイライラ!?王会長、役目「終わった」 (2/2ページ) - 野球 - SANSPO.COM
野村氏は苦言
ノムさんは城島をボロカス「人間失格」/野球/デイリースポーツonline
阪神入団決定
asahi.com(朝日新聞社):城島、阪神入り決定 日本球界復帰は5季ぶり - スポーツ
【プロ野球】城島の阪神入りが決定 - MSN産経ニュース
城島「阪神にお世話になると決めた」/主要ニュース速報/デイリースポーツonline
メジャーから逃げた城島は予想どおりの展開だからいいとして、それにしても、わが敬愛する昭和日本の至宝、王さんの顔に泥を塗ってくれるとは、な。よくもまぁ。いい度胸だ。
平成日本の至宝イチローの周囲からいなくなってくれて、ほんとうによかった。心の底から思う。
清々した。
damejima at 15:15
October 26, 2009
城島帰国に好意的なコメントをしてくれそうな現シアトルあるいは元シアトルのプレーヤーくらい、ブログ主が考えたってわかるし、数名の名前を挙げるのも簡単だ。そういうところに行って社交辞令をもらってきたからといって、社交辞令以上の話や、城島がメジャーから逃げ帰った野球の上での厳しい経緯など、聞けるわけがない。厳しい意見の持ち主たちの本音を聞いてみろと言いたいところだ。他人の記事をまとめただけの記事でハッピーだのなんだの、ぬるい記事を書かれたんじゃ迷惑きわまりない。
それくらい、日本のメディア、スポーツライターというものは
「ぬるい」。
また、それと同じくらい「ぬるい」ことがわかったのが、城島の帰国が19日(日本時間20日)に発表になったあとの、日本の球界とファンの「メジャー最低ランクの選手の帰国」の「受け止め方」、である。
日米野球が存在したかつての時代は、あまりにも大きいメジャーとの差を毎年痛感させられ続けた時代だったが、実際にどうなのかはともかく、「日本とメジャーは、昔ほどは差はなくなった」と思っている、あるいは思い込んでいる人は多い。
メジャーは現実には、世界中から常に最も優秀な選手たちが凌ぎを削っている場所だから、日本とメジャーの差はけしてゼロにはならないのだが、それでも日本と世界最高レベルの差はそれほどなくなった、と考える人も増えた。どう考えようが、他人の考えだから、否定はできない。
だが城島は、コネを使ったにもかかわらず、メジャー下位球団ですらスタメンが維持できず、ルーキーにすら追い越されても居座り続けた、実績的にも道義的にも、ほぼ最低のランクづけのプレーヤーである。
城島は、2007年までは長期欠場がなかっただけのために見えない形でチームの足を引っ張り続け、シーズン100敗した2008年には目に見える形でメジャー最低成績を残し、2009年にはルーキーに完璧に追い越された挙句に、メジャーをすっかり自分で諦めた、そういう「低レベルのプレーヤー」である。
ごくたまに盗塁を刺せる程度の能力では、コネを使ってですら、メジャー下位チームのスタメンに居座ることさえできない。メジャーがそういう、ダメなものはダメという実力社会であることを、いい加減思い知ったらどうか。
そんなダメプレーヤーに、キャッチャーとしてのメジャー最高レベルの年俸を払っていたシアトルは、冷静に言えばメジャーの下位停滞球団のひとつであり、単に日本人オーナーサイドの「ぬるい」判断で、「ぬるい」高額年俸と「ぬるい」スタメンを「保障」してやっていたに過ぎない。城島がメジャーで実力で勝ち取った名声など何もない。
2007年にはチームの貯金の多くを控え捕手に挙げてもらっておきながら、2008年には、いけしゃあしゃあと正捕手の座に座ったくせに、2008年6月には正捕手をルーキーに明け渡してしまい、にもかかわらず、2009年シーズン開始時には再び正捕手に座りなおしたにもかかわらず、またしても2年連続してシーズン途中に正捕手の座をルーキーに明け渡してしまう。
新人王をとり、両リーグでノーヒット・ノーランを達成した野茂さんを挙げるまでもなく、生活と選手生命を賭しつつ苦労に苦労を重ねてメジャー生活を継続した選手たちもいることをふまえつつ、当ブログは、城島を「メジャーに移籍した日本人選手の中で最もぬるま湯につかった選手生活をした選手」である、といってはばからない。
悔し涙くらいプロなら流して当たり前。そんなことで誤魔化せる話ではない。
言うかどうか憚られたが、言わせてもらうことにした。そんな最低ランクの選手が、日本に帰ったら、どうだ。
3年だの4年だのの、シアトルがあやうく大失敗しかかった長期契約を、日本では改めて提示して、契約金がいくらだか知りたくもないが、またもや高額の年棒を手にするといい、マスメディアは連日報道し、2チームのファンが行き先をやきもきして毎日語り合っているという、この状態。と、いうか、この体たらく。
ぬるい。
ぬるいとしか言いようがない。
誤解されては困るのだが、「帰郷」という感情の暖かさを否定しようというのではない。楽天・野村氏ではないが、引退に拍手したり、引退間際になって古巣に戻るプレーヤーを暖かく迎える人を否定したりしない。(ただグリフィーが来シーズンも現役を続けるのは賛成しない)
だが、城島は現役プレーヤーである。
日本野球全体がいまどういう国際レベルにあるかを判断することは、もちろん軽々にはできない。よくWBCや五輪、W杯などの結果をもとにあれこれ言う人がいるが、そういう短期決戦の結果だけで判断など、できるわけがない。
だが、少なくとも、ブログ主にはプライドがある。城島を大金で出迎えるようなことで、上がりつつあると言われていた日本の、再びのレベル低下を自ら認めるような真似をするわけにはいかない。
メジャーでは最低の選手が日本に逃げ帰っただけのことを、あたかも凱旋帰国のように扱っているのは馬鹿らしいとしか言いようがない。情けないにも程がある。
大喜びし、大金を払って三顧の礼と最高待遇で出迎える、などということは、メジャーと日本との差、世界と日本の差が、ふたたび大きな差になったということを自ら認めるようなものである。くだらない騒動で、目を曇らせたくはない。
メジャーも11月後半になって、ワールドシリーズが終われば、今シーズンのいろいろなランキングが出てくるだろう。城島もかつて様々な不名誉きわまりない数々の賞に輝いたが、今シーズンも、ニューヨーク・デイリーニューズは「がつがつ食うクセに働かない選手、ベスト10」に城島を選ぶかもしれないし、不名誉さに新たな勲章が加わるかもしれない。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008城島「シーズンLVP」・2009「LTV, Least Trade Value」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。
アメリカのメディアであれこれ言われる、その前に、少なくとも当ブログは、日本野球が「ぬるい」と思われないためにも、「ぬるい」スポーツメディアにかわって、自分の手で、自信をもって
城島を「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」、MLP(Most Lukewarm Player)に認定する。
それくらい、日本のメディア、スポーツライターというものは
「ぬるい」。
また、それと同じくらい「ぬるい」ことがわかったのが、城島の帰国が19日(日本時間20日)に発表になったあとの、日本の球界とファンの「メジャー最低ランクの選手の帰国」の「受け止め方」、である。
日米野球が存在したかつての時代は、あまりにも大きいメジャーとの差を毎年痛感させられ続けた時代だったが、実際にどうなのかはともかく、「日本とメジャーは、昔ほどは差はなくなった」と思っている、あるいは思い込んでいる人は多い。
メジャーは現実には、世界中から常に最も優秀な選手たちが凌ぎを削っている場所だから、日本とメジャーの差はけしてゼロにはならないのだが、それでも日本と世界最高レベルの差はそれほどなくなった、と考える人も増えた。どう考えようが、他人の考えだから、否定はできない。
だが城島は、コネを使ったにもかかわらず、メジャー下位球団ですらスタメンが維持できず、ルーキーにすら追い越されても居座り続けた、実績的にも道義的にも、ほぼ最低のランクづけのプレーヤーである。
城島は、2007年までは長期欠場がなかっただけのために見えない形でチームの足を引っ張り続け、シーズン100敗した2008年には目に見える形でメジャー最低成績を残し、2009年にはルーキーに完璧に追い越された挙句に、メジャーをすっかり自分で諦めた、そういう「低レベルのプレーヤー」である。
ごくたまに盗塁を刺せる程度の能力では、コネを使ってですら、メジャー下位チームのスタメンに居座ることさえできない。メジャーがそういう、ダメなものはダメという実力社会であることを、いい加減思い知ったらどうか。
そんなダメプレーヤーに、キャッチャーとしてのメジャー最高レベルの年俸を払っていたシアトルは、冷静に言えばメジャーの下位停滞球団のひとつであり、単に日本人オーナーサイドの「ぬるい」判断で、「ぬるい」高額年俸と「ぬるい」スタメンを「保障」してやっていたに過ぎない。城島がメジャーで実力で勝ち取った名声など何もない。
2007年にはチームの貯金の多くを控え捕手に挙げてもらっておきながら、2008年には、いけしゃあしゃあと正捕手の座に座ったくせに、2008年6月には正捕手をルーキーに明け渡してしまい、にもかかわらず、2009年シーズン開始時には再び正捕手に座りなおしたにもかかわらず、またしても2年連続してシーズン途中に正捕手の座をルーキーに明け渡してしまう。
新人王をとり、両リーグでノーヒット・ノーランを達成した野茂さんを挙げるまでもなく、生活と選手生命を賭しつつ苦労に苦労を重ねてメジャー生活を継続した選手たちもいることをふまえつつ、当ブログは、城島を「メジャーに移籍した日本人選手の中で最もぬるま湯につかった選手生活をした選手」である、といってはばからない。
悔し涙くらいプロなら流して当たり前。そんなことで誤魔化せる話ではない。
言うかどうか憚られたが、言わせてもらうことにした。そんな最低ランクの選手が、日本に帰ったら、どうだ。
3年だの4年だのの、シアトルがあやうく大失敗しかかった長期契約を、日本では改めて提示して、契約金がいくらだか知りたくもないが、またもや高額の年棒を手にするといい、マスメディアは連日報道し、2チームのファンが行き先をやきもきして毎日語り合っているという、この状態。と、いうか、この体たらく。
ぬるい。
ぬるいとしか言いようがない。
誤解されては困るのだが、「帰郷」という感情の暖かさを否定しようというのではない。楽天・野村氏ではないが、引退に拍手したり、引退間際になって古巣に戻るプレーヤーを暖かく迎える人を否定したりしない。(ただグリフィーが来シーズンも現役を続けるのは賛成しない)
だが、城島は現役プレーヤーである。
日本野球全体がいまどういう国際レベルにあるかを判断することは、もちろん軽々にはできない。よくWBCや五輪、W杯などの結果をもとにあれこれ言う人がいるが、そういう短期決戦の結果だけで判断など、できるわけがない。
だが、少なくとも、ブログ主にはプライドがある。城島を大金で出迎えるようなことで、上がりつつあると言われていた日本の、再びのレベル低下を自ら認めるような真似をするわけにはいかない。
メジャーでは最低の選手が日本に逃げ帰っただけのことを、あたかも凱旋帰国のように扱っているのは馬鹿らしいとしか言いようがない。情けないにも程がある。
大喜びし、大金を払って三顧の礼と最高待遇で出迎える、などということは、メジャーと日本との差、世界と日本の差が、ふたたび大きな差になったということを自ら認めるようなものである。くだらない騒動で、目を曇らせたくはない。
メジャーも11月後半になって、ワールドシリーズが終われば、今シーズンのいろいろなランキングが出てくるだろう。城島もかつて様々な不名誉きわまりない数々の賞に輝いたが、今シーズンも、ニューヨーク・デイリーニューズは「がつがつ食うクセに働かない選手、ベスト10」に城島を選ぶかもしれないし、不名誉さに新たな勲章が加わるかもしれない。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008城島「シーズンLVP」・2009「LTV, Least Trade Value」
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。
アメリカのメディアであれこれ言われる、その前に、少なくとも当ブログは、日本野球が「ぬるい」と思われないためにも、「ぬるい」スポーツメディアにかわって、自分の手で、自信をもって
城島を「メジャーにトライした日本人選手の中で、最もぬるま湯につかった選手生活を送った選手」、MLP(Most Lukewarm Player)に認定する。
damejima at 16:18
October 20, 2009
誰の身にも長い歳月が流れた。
バークがその存在に気づかせてくれた「城島問題」であり、クレメントがハッキリさせてくれた「城島問題」であり、そして、ロブ・ジョンソンが体を張って最終証明してくれた「城島問題」であった。(記事下部に関連記事リンク集)
シアトル・マリナーズ公式サイト
Johjima opts out of contract | Mariners.com: News
Kenji Johjima, the only Japan-born catcher to test his skills at the Major League level, has decided to finish his career where it started -- in Japan.
His four-year career with the Mariners ended on Monday when it was announced that he was opting out of the final two years of his three-year, $24 million contract.
城島退団への最後の決定打になったのは、ヘルナンデスが城島とのバッテリーを拒絶し、ロブ・ジョンソンとの絶対的なバッテリーによって「サイ・ヤング イヤー」といっていい、シーズン通じた好投をみせ、「城島問題」を完全証明してみせたことだったと思うが、それはあくまで最後のダメ出しであって、むしろ「城島問題」に引導を渡したのは、2009シーズン通して、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードの主力投手3人が揃って、勇気を持って城島とのバッテリーを拒絶し、ヘルナンデスの決断を投手陣全体で強力に後押ししたことだと思う。とてもヘルナンデスひとりの判断でできたことではないと思うからだ。アーズマも、シーズン途中で「サンデー・フェリックス発言」をしてくれて、先発投手陣を後押ししてくれた。「城島拒否」は、地元メディアの報道にもあった通り、シアトル投手陣全員の総意だっただろうと確信している。
彼ら捕手陣、投手陣の決断は、文字どおり、自分たちのキャリアと家族との生活を賭したものである。その勇気ある決断に心から敬意を表すとともに、彼らのキャリアが栄光あるものになることを祈りたい。
バーク、クレメント、ウオッシュバーンは放出あるいは移籍し、今はシアトルにいない。だが彼らのことを忘れない。これからも折にふれて書くつもりだ。もちろんついでながらセデーニョやクリフ・リーの今後も(笑)
ウオッシュバーンには、ぜひシアトルに戻ってきてもらいたい。ドルフィンの命名者でもあるロブ・ジョンソンとのバッテリーを復活させ、笑顔を取り戻してもらいたい。
気のいい男である。父の子であり、子の父である。いまでもときどき7月末の、まだポストシーズン争いの行方が定まらないとき、ウオッシュバーンが父親のことを語ったインタビューを読むが、何度読んでも目頭が熱くなる。
かつては「城島問題」の存在を証明する手がかりがなく、よくオカルトなどと言われ理由なきそしりを受けた時代もあった。そういう言いがかりが気になったことなど、一度たりともなかったが(笑)。今シーズンは城島の怪我によって、城島がいないア・リーグ防御率第1位のシアトルと、そうでないシアトルを明瞭に、誰の目にもわかるように比較できた。これで来シーズン以降ようやく、城島のいないシアトル、城島のいないイチローがみられるわけである。
「城島問題」が解消したらLAAが弱くなってくれるわけではないのであって、プレイオフに簡単に出られるわけではない。だが、これでプレイオフ進出へ向かって、ようやく明るい第一歩が築かれた。
スポニチ
この「城島シアトル退団」においては、日米を含め、どのメディアよりも先に嗅ぎつけ、2009年10月15日(日本時間)見事にスクープした。
城島、日本球界復帰へ!阪神入り、ソフトB復帰?(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
マリナーズの城島健司捕手(33)の5年ぶり日本球界復帰が決定した。同球団は19日、城島が球団との残り2年の契約を破棄したことを発表した。城島は球団広報を通じ「難しい決断だったが、日本球界に復帰することを決意した」とコメントした。
時事通信
城島、日本球界復帰へ=マリナーズとの契約破棄−米大リーグ(時事通信) - Yahoo!ニュース
城島への対応「これから話し合う」=ソフトバンク球団代表 - 時事通信 - Yahoo!スポーツ
日刊スポーツ
城島「今が帰国する潮時と感じている」 - MLBニュース : nikkansports.com
Sports Illustrated電子版 (ソースはAP通信)
Seattle Mariners' Kenji Johjima opts out of lucrative contract - MLB - SI.com
"Veteran starters complained about how Johjima handled games."
Sports Illustrated電子版 マリナーズ・ニュースページ
Seattle Mariners News, Schedule, Photos, Stats, Players, MLB Baseball - SI.com
Seattle Times
シアトルで最も有力な地元紙。「城島問題」の存在を地元紙として最も先に記事化した。
Mariners Blog | Johjima's agent: Mariners owe nothing | Seattle Times Newspaper
Seattle Times
Mariners Blog | Don Wakamatsu on Johjima, Hines | Seattle Times Newspaper
Seattle Post Intelligencer (ソースはAP通信)
Johjima opts out of last 2 years of contract
The News Tribune
Kenji Johjima opts out of final two years | Mariners Insider
More damaging was the philosophical difference between a Japanese catcher and big-league pitchers he handled. Johjima’s 11 seasons playing in Japan had locked him into pitch-calling that often flew in the face of the way his staff wanted him to work in Seattle.
Johjima liked to stay away from the fastball early in the count and rely upon it heavily when a pitcher fell behind. A number of Mariners veteran pitchers – from Jarrod Washburn and Felix Hernandez – went to their manager and asked to work with another catcher.
Pro Ball NW (旧 Bleeding Blue and Teal)
So Long, Joh-K | Pro Ball NW
When he was extended– a move reportedly made above then-GM Bill Bavasi’s head– everyone was shocked as Jeff Clement was just about MLB ready and Johjima was in the midst of a terrible slump that he never fully pulled out of.
My Northwest (ソースはAP通信)
Johjima opts out of last 2 years of contract - MyNorthwest.com
Mariners Blog by Shannon Drayer
Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com
Mariner Locker
Seattle Mariners » Kenji Johjima opts out of the final two years of his contract with the Seattle Mariners
バークがその存在に気づかせてくれた「城島問題」であり、クレメントがハッキリさせてくれた「城島問題」であり、そして、ロブ・ジョンソンが体を張って最終証明してくれた「城島問題」であった。(記事下部に関連記事リンク集)
シアトル・マリナーズ公式サイト
Johjima opts out of contract | Mariners.com: News
Kenji Johjima, the only Japan-born catcher to test his skills at the Major League level, has decided to finish his career where it started -- in Japan.
His four-year career with the Mariners ended on Monday when it was announced that he was opting out of the final two years of his three-year, $24 million contract.
城島退団への最後の決定打になったのは、ヘルナンデスが城島とのバッテリーを拒絶し、ロブ・ジョンソンとの絶対的なバッテリーによって「サイ・ヤング イヤー」といっていい、シーズン通じた好投をみせ、「城島問題」を完全証明してみせたことだったと思うが、それはあくまで最後のダメ出しであって、むしろ「城島問題」に引導を渡したのは、2009シーズン通して、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードの主力投手3人が揃って、勇気を持って城島とのバッテリーを拒絶し、ヘルナンデスの決断を投手陣全体で強力に後押ししたことだと思う。とてもヘルナンデスひとりの判断でできたことではないと思うからだ。アーズマも、シーズン途中で「サンデー・フェリックス発言」をしてくれて、先発投手陣を後押ししてくれた。「城島拒否」は、地元メディアの報道にもあった通り、シアトル投手陣全員の総意だっただろうと確信している。
彼ら捕手陣、投手陣の決断は、文字どおり、自分たちのキャリアと家族との生活を賭したものである。その勇気ある決断に心から敬意を表すとともに、彼らのキャリアが栄光あるものになることを祈りたい。
バーク、クレメント、ウオッシュバーンは放出あるいは移籍し、今はシアトルにいない。だが彼らのことを忘れない。これからも折にふれて書くつもりだ。もちろんついでながらセデーニョやクリフ・リーの今後も(笑)
ウオッシュバーンには、ぜひシアトルに戻ってきてもらいたい。ドルフィンの命名者でもあるロブ・ジョンソンとのバッテリーを復活させ、笑顔を取り戻してもらいたい。
気のいい男である。父の子であり、子の父である。いまでもときどき7月末の、まだポストシーズン争いの行方が定まらないとき、ウオッシュバーンが父親のことを語ったインタビューを読むが、何度読んでも目頭が熱くなる。
かつては「城島問題」の存在を証明する手がかりがなく、よくオカルトなどと言われ理由なきそしりを受けた時代もあった。そういう言いがかりが気になったことなど、一度たりともなかったが(笑)。今シーズンは城島の怪我によって、城島がいないア・リーグ防御率第1位のシアトルと、そうでないシアトルを明瞭に、誰の目にもわかるように比較できた。これで来シーズン以降ようやく、城島のいないシアトル、城島のいないイチローがみられるわけである。
「城島問題」が解消したらLAAが弱くなってくれるわけではないのであって、プレイオフに簡単に出られるわけではない。だが、これでプレイオフ進出へ向かって、ようやく明るい第一歩が築かれた。
スポニチ
この「城島シアトル退団」においては、日米を含め、どのメディアよりも先に嗅ぎつけ、2009年10月15日(日本時間)見事にスクープした。
城島、日本球界復帰へ!阪神入り、ソフトB復帰?(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
マリナーズの城島健司捕手(33)の5年ぶり日本球界復帰が決定した。同球団は19日、城島が球団との残り2年の契約を破棄したことを発表した。城島は球団広報を通じ「難しい決断だったが、日本球界に復帰することを決意した」とコメントした。
時事通信
城島、日本球界復帰へ=マリナーズとの契約破棄−米大リーグ(時事通信) - Yahoo!ニュース
城島への対応「これから話し合う」=ソフトバンク球団代表 - 時事通信 - Yahoo!スポーツ
日刊スポーツ
城島「今が帰国する潮時と感じている」 - MLBニュース : nikkansports.com
Sports Illustrated電子版 (ソースはAP通信)
Seattle Mariners' Kenji Johjima opts out of lucrative contract - MLB - SI.com
"Veteran starters complained about how Johjima handled games."
Sports Illustrated電子版 マリナーズ・ニュースページ
Seattle Mariners News, Schedule, Photos, Stats, Players, MLB Baseball - SI.com
Seattle Times
シアトルで最も有力な地元紙。「城島問題」の存在を地元紙として最も先に記事化した。
Mariners Blog | Johjima's agent: Mariners owe nothing | Seattle Times Newspaper
Seattle Times
Mariners Blog | Don Wakamatsu on Johjima, Hines | Seattle Times Newspaper
Seattle Post Intelligencer (ソースはAP通信)
Johjima opts out of last 2 years of contract
The News Tribune
Kenji Johjima opts out of final two years | Mariners Insider
More damaging was the philosophical difference between a Japanese catcher and big-league pitchers he handled. Johjima’s 11 seasons playing in Japan had locked him into pitch-calling that often flew in the face of the way his staff wanted him to work in Seattle.
Johjima liked to stay away from the fastball early in the count and rely upon it heavily when a pitcher fell behind. A number of Mariners veteran pitchers – from Jarrod Washburn and Felix Hernandez – went to their manager and asked to work with another catcher.
Pro Ball NW (旧 Bleeding Blue and Teal)
So Long, Joh-K | Pro Ball NW
When he was extended– a move reportedly made above then-GM Bill Bavasi’s head– everyone was shocked as Jeff Clement was just about MLB ready and Johjima was in the midst of a terrible slump that he never fully pulled out of.
My Northwest (ソースはAP通信)
Johjima opts out of last 2 years of contract - MyNorthwest.com
Mariners Blog by Shannon Drayer
Joh Leaves the Mariners, What Now For Both - MyNorthwest.com
Mariner Locker
Seattle Mariners » Kenji Johjima opts out of the final two years of his contract with the Seattle Mariners
damejima at 13:10
城島のシアトル退団がハッキリしてから書こうと思っていたことが、ひとつあった。それを書く。
日本のプロ野球ソフトバンクで正捕手をつとめる田上(pronounce "Ta-no-wo-e")というキャッチャーのことだ。
先日、日本のパシフィック・リーグ王者決定戦、(メジャー風にいうとPLCS、Pacific League Championship Series)いわゆるクライマックス・シリーズ(Climax Series)で、シーズン3位のソフトバンクは2位楽天に敗れてペナント争いから去ったが、このゲームでは、2005年にドジャースでスターターだったホールトン投手が先発し、楽天・山崎に決勝3ランを打たれたのが敗因になった。
Yahoo!プロ野球 - 2009年10月17日 楽天vs.ソフトバンク
D.J. Houlton Statistics and History - Baseball-Reference.com
D.J.ホールトン - Wikipedia
この両チームの普段の野球を年に100ゲームくらいは見て、多少はチームの戦略やプレーヤーの個性がわかっているならともかく、ほとんど知らないので、ゲーム自体の勝敗の原因と結果どちらも、あれこれ言うつもりはない。
だが、気になる点がある。
ソフトバンクのホールトンが決勝ホームランを打たれた場面のことだ。
結論を先に言えば、この場面でのキャッチャー田上のリードぶりは「城島そっくりのアウトコースにかたよった配球」である。
城島が日本球界に復帰することになったことでソフトバンク・ファンの方々の一部は「城島がソフトバンクに復帰してくれれば、バッテリーのリード面が大きく改善され、チームはかつてのような常勝球団に復帰できる」と考える人もいらっしゃるようだが、それがわからない。
城島は日本人投手へのリードにおいても、WBCで繰り返しヘマをしていることは何度も記録にとどめてきた。ソフトバンクの投手でいえば、WBC壮行試合の巨人戦で、ソフトバンク杉内投手をリードしたゲームで、巨人アルフォンゾにチェンジアップをホームランされ、解説の古田にリードを批判されている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:カテゴリー:WBC
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:カテゴリー:杉内
この山崎のホームランの場面、たまたま見かけただけだが、なかなかシチュエーションの前提が複雑だ。
このゲームは、負ければソフトバンク敗退というゲーム。背水の陣のはずであり、ランナーがサードに出た場面で、3番鉄平を敬遠してまで、4番との勝負に出た。絶対に打たれては困る場面だ。(だから敬遠後、投手を交代させる、という手段もあったはず)
なぜホールトンで強打者であるはずの楽天4番打者と勝負したかについては、理由がある。楽天の3番が小技もできて好調だというのもあるが、なにより、解説伊東氏によれば、ホールトン投手は打者山崎に対して、この打席の前の2打席は「インコースを攻めて凡退させている」というのだ。
ならば、だ。
ソフトバンク側は、敬遠までして勝負するのだから、山崎に対して三度目のインコース攻めにでもするのかと思ったが、どうしたものか、そうではなかった。
この場面でのホールトンの配球はこうだ。(日本にはGameDayのような便利な記録の道具がない。配球を画像化して資料として残せないのが残念だ)
アウトコース一杯 ストレート 見逃し。きわどいがボール判定
アウトコース 変化球 空振り
真ん中高め ストレート ホームラン
初球は、ほんとうにきわどかった。ストライク判定してよかったように思うが、アンパイアはボールにした。おそらく投手ホールトンも、捕手田上も、判定には不服だったはず。顔にも出ていた。2球目は外のスライダーかなにかをうまく振らせ、空振り。問題は3球目だ。
ホームランを打たれた3球目は、キャッチャー田上はアウトコースにミットを構えており、田上は初球から続けて3球目のアウトコースを要求、アウトコース一辺倒の攻めであることが判明する。メジャーでも城島がよくみせた(過去形)、ピンチの場面特有のリード方法である。(城島の場合、セカンドへの送球に支障がないようにするためか、特に左バッターのケースで非常に多くアウトコースを使っていた。山崎は右バッター)
なぜまた、初球で外側の判定が非常に辛いことがわかっているにもかかわらず、3球目にも同じコースのストレートを要求したのか? ボール1個分かそこら内側に寄せてストライクにしたかったのか?
投手心理としては、弱気なタイプなら初球をボール判定されて「投げにくいな・・」とナーバスに考える投手もいるだろうし、強気なタイプなら「なんとしてでもアンパイアにストライクと言わせやる!」と意地になるタイプもいるだろう。いずれのタイプにせよ、この場面では投手の立場からは、カウントを悪くもしたくないし、コントロールが万全にはできにくいシチュエーションには違いない。
そして結局、投げたボールは真ん中に甘く入ってしまい、ホームラン。ゲームが決まってしまった。
「城島問題」について何度か書いたことだが、投手というものは同じコースを続けて投げたり、同じ球種を続けていると、だんだんコースが甘くなり、また内側にボールが寄っていくもの、である。
それにホールトンの得意球はカーブなどであって、ストレートは、球威・コントロールともに、それほど自信があるとは思えない。ならば、キャッチャーは、投手の得意な球を生かすことを考えずに、しかも、インコースで2度打ちとっている打者に対して、なぜワンパターンな「アウトコース一辺倒」にこだわる必要があるのか。
まったくピンチでの失点ぶりが城島に似ている。
ブログ主は常に、こういうホームランを「投手の失投」と馬鹿のひとつ覚えのように言って投手をけなしているだけでは「チームの不用意な失点はなくならない」、という考えのもとに野球というゲームを見ている。
投手という生き物は、失投して当たり前の生き物だ。コントロールミスしない投手など、いない。ミスはゼロにはできない。
だがチームの不用意な失点はなくしたい。だからこそ「失投しやすいシチュエーション」があることを理解し、分析して、そのシチュエーションにはまりこむのをできるだけ避けるのが、「配球」というタスクの意味のひとつだと考えている。
配球は、別にバッターをゴロだのフライだのと、小器用にアウトにさせるためだけにあるのではなく、「起こるべくして起こる失投」を回避する意味でも存在している。
例えば、先日のナ・リーグ優勝決定戦で登板したクリフ・リーは「ド真ん中に投げてもバッターがバットを振ってこれないような配球」をしている。そもそも「失投」そのものが起こりえない配球をしているのである。
メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(9)クリフ・リーのプレイオフ快刀乱麻からの研究例:「カーブとチェンジアップ、軌道をオーバーラップさせ、ド真ん中を見逃しさせるスーパーテクニック」
この田上のケースは「失投しやすいシチュエーション」にわざわざ変化球投手ホールトンを無理のある配球で追いつめてしまっているように見える。ホールトンは針の穴を通すコントロールの持ち主ではない。
例えばコントロールが甘く、球が真ん中に寄るのを避けるためには「同じコースを何度も何度も投げ続ける」、特に、「同じ球種を同じコースに何度となくキャッチャー側が要求しつづけること」を避ける必要があると思っているわけだが、その点で、田上も城島も、やっていることはほとんどかわりない。
投手の得意不得意おかまいなしに、アウトコースにばかりボールを要求し、球種だけかえることで「目先の味つけ」をかえて、打者の狙いをなんとかそらそうとしているだけのことだ。
リスクを回避している「つもり」になっているだけで、かえって「リスクを自分から招きいれて」いる。
この場面、もし城島がキャッチャーだったら、
ソフトバンクは楽天に勝てていたか?
まったくそうは思わない。
ちなみに、ソフトバンクの選手同士が似ている、という話は、守備の城島と田上ばかりではない。打撃面で、城島と井口も「そっくりさん」同士なのだ。
Baseball Reference(http://www.baseball-reference.com/)は、MLBを扱うデータサイトの大御所中の大御所であり、MLB所属の各プレーヤーに関して膨大な古今東西のデータを有していて、もちろん城島の詳細なデータもある。
このサイトの城島ページに、年度別の打撃成績を、「古今のMLBプレーヤーと比較して、似ている打者をみつけだす」という項目があるのだが、この項目のトップ、つまり、最も似ているプレーヤーの2007年、2008年の1位が、なんと、元ソフトバンク、現ロッテの井口なのである。2009年も井口が2位である。
世界中から集まったあれほどの数の選手がプレーするMLBにおいて、データの豊富なことではどこにも負けないBaseball Referenceが選ぶ「城島のそっくりさん」が、元チームメイト井口だというのだから、どれだけ狭い話かがわかる。チームカラーというものは怖ろしいものだ。
Kenji Johjima Statistics and History - Baseball-Reference.com
Kenji Johjima Batting Similarity Comparison Age-Based - Baseball-Reference.com
企業にも社風という風土があるように、野球のチームにもチームカラーというものがある。その城島と、田上、井口がそっくりな理由は、ほかの言葉では説明できそうにない。ある意味、城島はそういう日本での自分のカラーが抜けないままメジャーに居座ろうとして結局失敗したわけだが、それも「チームカラーという風土病」のもつマイナス面ではある。
日本での野球が染み付く前にメジャーに行こうと考える若者はこれから増えるだろうと思う。こんどシアトルにかわって「城島問題」を抱えるのは、日本のプロ野球チームである。日本の野球しか見たことのないファンにも、そのうち「城島問題」の意味がわかるときが来ると思う。
日本のプロ野球ソフトバンクで正捕手をつとめる田上(pronounce "Ta-no-wo-e")というキャッチャーのことだ。
先日、日本のパシフィック・リーグ王者決定戦、(メジャー風にいうとPLCS、Pacific League Championship Series)いわゆるクライマックス・シリーズ(Climax Series)で、シーズン3位のソフトバンクは2位楽天に敗れてペナント争いから去ったが、このゲームでは、2005年にドジャースでスターターだったホールトン投手が先発し、楽天・山崎に決勝3ランを打たれたのが敗因になった。
Yahoo!プロ野球 - 2009年10月17日 楽天vs.ソフトバンク
D.J. Houlton Statistics and History - Baseball-Reference.com
D.J.ホールトン - Wikipedia
この両チームの普段の野球を年に100ゲームくらいは見て、多少はチームの戦略やプレーヤーの個性がわかっているならともかく、ほとんど知らないので、ゲーム自体の勝敗の原因と結果どちらも、あれこれ言うつもりはない。
だが、気になる点がある。
ソフトバンクのホールトンが決勝ホームランを打たれた場面のことだ。
結論を先に言えば、この場面でのキャッチャー田上のリードぶりは「城島そっくりのアウトコースにかたよった配球」である。
城島が日本球界に復帰することになったことでソフトバンク・ファンの方々の一部は「城島がソフトバンクに復帰してくれれば、バッテリーのリード面が大きく改善され、チームはかつてのような常勝球団に復帰できる」と考える人もいらっしゃるようだが、それがわからない。
城島は日本人投手へのリードにおいても、WBCで繰り返しヘマをしていることは何度も記録にとどめてきた。ソフトバンクの投手でいえば、WBC壮行試合の巨人戦で、ソフトバンク杉内投手をリードしたゲームで、巨人アルフォンゾにチェンジアップをホームランされ、解説の古田にリードを批判されている。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:カテゴリー:WBC
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:カテゴリー:杉内
この山崎のホームランの場面、たまたま見かけただけだが、なかなかシチュエーションの前提が複雑だ。
このゲームは、負ければソフトバンク敗退というゲーム。背水の陣のはずであり、ランナーがサードに出た場面で、3番鉄平を敬遠してまで、4番との勝負に出た。絶対に打たれては困る場面だ。(だから敬遠後、投手を交代させる、という手段もあったはず)
なぜホールトンで強打者であるはずの楽天4番打者と勝負したかについては、理由がある。楽天の3番が小技もできて好調だというのもあるが、なにより、解説伊東氏によれば、ホールトン投手は打者山崎に対して、この打席の前の2打席は「インコースを攻めて凡退させている」というのだ。
ならば、だ。
ソフトバンク側は、敬遠までして勝負するのだから、山崎に対して三度目のインコース攻めにでもするのかと思ったが、どうしたものか、そうではなかった。
この場面でのホールトンの配球はこうだ。(日本にはGameDayのような便利な記録の道具がない。配球を画像化して資料として残せないのが残念だ)
アウトコース一杯 ストレート 見逃し。きわどいがボール判定
アウトコース 変化球 空振り
真ん中高め ストレート ホームラン
初球は、ほんとうにきわどかった。ストライク判定してよかったように思うが、アンパイアはボールにした。おそらく投手ホールトンも、捕手田上も、判定には不服だったはず。顔にも出ていた。2球目は外のスライダーかなにかをうまく振らせ、空振り。問題は3球目だ。
ホームランを打たれた3球目は、キャッチャー田上はアウトコースにミットを構えており、田上は初球から続けて3球目のアウトコースを要求、アウトコース一辺倒の攻めであることが判明する。メジャーでも城島がよくみせた(過去形)、ピンチの場面特有のリード方法である。(城島の場合、セカンドへの送球に支障がないようにするためか、特に左バッターのケースで非常に多くアウトコースを使っていた。山崎は右バッター)
なぜまた、初球で外側の判定が非常に辛いことがわかっているにもかかわらず、3球目にも同じコースのストレートを要求したのか? ボール1個分かそこら内側に寄せてストライクにしたかったのか?
投手心理としては、弱気なタイプなら初球をボール判定されて「投げにくいな・・」とナーバスに考える投手もいるだろうし、強気なタイプなら「なんとしてでもアンパイアにストライクと言わせやる!」と意地になるタイプもいるだろう。いずれのタイプにせよ、この場面では投手の立場からは、カウントを悪くもしたくないし、コントロールが万全にはできにくいシチュエーションには違いない。
そして結局、投げたボールは真ん中に甘く入ってしまい、ホームラン。ゲームが決まってしまった。
「城島問題」について何度か書いたことだが、投手というものは同じコースを続けて投げたり、同じ球種を続けていると、だんだんコースが甘くなり、また内側にボールが寄っていくもの、である。
それにホールトンの得意球はカーブなどであって、ストレートは、球威・コントロールともに、それほど自信があるとは思えない。ならば、キャッチャーは、投手の得意な球を生かすことを考えずに、しかも、インコースで2度打ちとっている打者に対して、なぜワンパターンな「アウトコース一辺倒」にこだわる必要があるのか。
まったくピンチでの失点ぶりが城島に似ている。
ブログ主は常に、こういうホームランを「投手の失投」と馬鹿のひとつ覚えのように言って投手をけなしているだけでは「チームの不用意な失点はなくならない」、という考えのもとに野球というゲームを見ている。
投手という生き物は、失投して当たり前の生き物だ。コントロールミスしない投手など、いない。ミスはゼロにはできない。
だがチームの不用意な失点はなくしたい。だからこそ「失投しやすいシチュエーション」があることを理解し、分析して、そのシチュエーションにはまりこむのをできるだけ避けるのが、「配球」というタスクの意味のひとつだと考えている。
配球は、別にバッターをゴロだのフライだのと、小器用にアウトにさせるためだけにあるのではなく、「起こるべくして起こる失投」を回避する意味でも存在している。
例えば、先日のナ・リーグ優勝決定戦で登板したクリフ・リーは「ド真ん中に投げてもバッターがバットを振ってこれないような配球」をしている。そもそも「失投」そのものが起こりえない配球をしているのである。
メジャーと日本の配球論の差異から考える「城島問題」 『damejimaノート』(9)クリフ・リーのプレイオフ快刀乱麻からの研究例:「カーブとチェンジアップ、軌道をオーバーラップさせ、ド真ん中を見逃しさせるスーパーテクニック」
この田上のケースは「失投しやすいシチュエーション」にわざわざ変化球投手ホールトンを無理のある配球で追いつめてしまっているように見える。ホールトンは針の穴を通すコントロールの持ち主ではない。
例えばコントロールが甘く、球が真ん中に寄るのを避けるためには「同じコースを何度も何度も投げ続ける」、特に、「同じ球種を同じコースに何度となくキャッチャー側が要求しつづけること」を避ける必要があると思っているわけだが、その点で、田上も城島も、やっていることはほとんどかわりない。
投手の得意不得意おかまいなしに、アウトコースにばかりボールを要求し、球種だけかえることで「目先の味つけ」をかえて、打者の狙いをなんとかそらそうとしているだけのことだ。
リスクを回避している「つもり」になっているだけで、かえって「リスクを自分から招きいれて」いる。
この場面、もし城島がキャッチャーだったら、
ソフトバンクは楽天に勝てていたか?
まったくそうは思わない。
ちなみに、ソフトバンクの選手同士が似ている、という話は、守備の城島と田上ばかりではない。打撃面で、城島と井口も「そっくりさん」同士なのだ。
Baseball Reference(http://www.baseball-reference.com/)は、MLBを扱うデータサイトの大御所中の大御所であり、MLB所属の各プレーヤーに関して膨大な古今東西のデータを有していて、もちろん城島の詳細なデータもある。
このサイトの城島ページに、年度別の打撃成績を、「古今のMLBプレーヤーと比較して、似ている打者をみつけだす」という項目があるのだが、この項目のトップ、つまり、最も似ているプレーヤーの2007年、2008年の1位が、なんと、元ソフトバンク、現ロッテの井口なのである。2009年も井口が2位である。
世界中から集まったあれほどの数の選手がプレーするMLBにおいて、データの豊富なことではどこにも負けないBaseball Referenceが選ぶ「城島のそっくりさん」が、元チームメイト井口だというのだから、どれだけ狭い話かがわかる。チームカラーというものは怖ろしいものだ。
Kenji Johjima Statistics and History - Baseball-Reference.com
Kenji Johjima Batting Similarity Comparison Age-Based - Baseball-Reference.com
企業にも社風という風土があるように、野球のチームにもチームカラーというものがある。その城島と、田上、井口がそっくりな理由は、ほかの言葉では説明できそうにない。ある意味、城島はそういう日本での自分のカラーが抜けないままメジャーに居座ろうとして結局失敗したわけだが、それも「チームカラーという風土病」のもつマイナス面ではある。
日本での野球が染み付く前にメジャーに行こうと考える若者はこれから増えるだろうと思う。こんどシアトルにかわって「城島問題」を抱えるのは、日本のプロ野球チームである。日本の野球しか見たことのないファンにも、そのうち「城島問題」の意味がわかるときが来ると思う。
damejima at 12:45
October 16, 2009
Philadelphia vs. LA Dodgers - October 15, 2009 | MLB.com: Gameday
さすーが、ラウル。
満員のドジャーズ・スタジアムをすっかり静まり返らせてしまった(苦笑)
あれはわかってないと打てない球速だ。ぜひ彼には「投手が元同僚のシェリルだから、初球はスライダーとわかっていたのか?」と聞いてみたいものだ。
いま、まさにシアトルからワールドシリーズチャンピオン、フィリーズに移籍したラウル・イバニェスが、シアトルからボルチモアへ、さらにドジャースへと「栄転」移籍したジョージ・シェリルから、初球のゆるんゆるんのスライダーを、ライトスタンドへ3ランを打った。これでフィリーズのリードは4点。(そのあと、ドジャースが2点返した)
両方とも大好きな選手だけに、複雑な気分だ(苦笑)シェリルが緊迫していたゲームを壊してしまったのは残念だが、次の登板機会では本来の実力を見せてもらいたい。
イチローとのコンビでたくさんの打点を挙げてくれたイバニェスが活躍するのを見るのは、とても嬉しい。四球を出した後に打席に入った打者が初球ストライクをとりにくる球を強振する、まさしくセオリーどおりのプレーなのだが、こういう基本に忠実なプレーがとても大事なのであって、こういうセオリーどおりのプレーがきちんとできるのがラウル・イバニェスの素晴らしさだ。
もしこのゲームがフィリーズの勝ちで終わるなら、フィリーズの勝因は、攻撃ではもちろんイバニェスの決勝3ランだが、守りの面でも、大チャンスで二度打席に立ったマニー・ラミレスを徹底的にインコース攻めしたフィリーズのバッテリーワークが見逃せない。
全体にドジャーズ打線は、高めのボールになる96から97マイルのストレートを空振りしすぎる。貴重なチャンスを何度も潰した。この点は絶対に修正しないと、2戦目以降にも間違いなく同じ目にあう。
イバニェスがワールドシリーズに出られるような強豪チームで活躍できたのはうれしい。彼がシアトルに残らなかった、というより残れなかったのは、彼の複数年契約のための予算がシアトル側になかったため、というようなことらしい。コネ捕手城島に無駄な大金を使うくらいなら、なぜ技術だけでなくマインドも素晴らしいプレーヤーである彼に使わないのか。残って欲しかったプレーヤーのひとりである。まったく3年24M、無駄金を使ったものだ。
ちなみに、このシリーズ、第3戦のフィリーズ先発はサイ・ヤング賞投手クリフ・リー。楽しみである。クリフ・リーの嫌ったビクター・マルチネスを正捕手にしたボストンはほぼ無抵抗に敗退したが、クリフ・リーを獲得したフィリーズはリーグ優勝を争って戦っているのだから、クリフ・リーも移籍したかいがあったというもの。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:クリフ・リー関連(ビクター・マルチネス含む)
さすーが、ラウル。
満員のドジャーズ・スタジアムをすっかり静まり返らせてしまった(苦笑)
あれはわかってないと打てない球速だ。ぜひ彼には「投手が元同僚のシェリルだから、初球はスライダーとわかっていたのか?」と聞いてみたいものだ。
いま、まさにシアトルからワールドシリーズチャンピオン、フィリーズに移籍したラウル・イバニェスが、シアトルからボルチモアへ、さらにドジャースへと「栄転」移籍したジョージ・シェリルから、初球のゆるんゆるんのスライダーを、ライトスタンドへ3ランを打った。これでフィリーズのリードは4点。(そのあと、ドジャースが2点返した)
両方とも大好きな選手だけに、複雑な気分だ(苦笑)シェリルが緊迫していたゲームを壊してしまったのは残念だが、次の登板機会では本来の実力を見せてもらいたい。
イチローとのコンビでたくさんの打点を挙げてくれたイバニェスが活躍するのを見るのは、とても嬉しい。四球を出した後に打席に入った打者が初球ストライクをとりにくる球を強振する、まさしくセオリーどおりのプレーなのだが、こういう基本に忠実なプレーがとても大事なのであって、こういうセオリーどおりのプレーがきちんとできるのがラウル・イバニェスの素晴らしさだ。
全体にドジャーズ打線は、高めのボールになる96から97マイルのストレートを空振りしすぎる。貴重なチャンスを何度も潰した。この点は絶対に修正しないと、2戦目以降にも間違いなく同じ目にあう。
イバニェスがワールドシリーズに出られるような強豪チームで活躍できたのはうれしい。彼がシアトルに残らなかった、というより残れなかったのは、彼の複数年契約のための予算がシアトル側になかったため、というようなことらしい。コネ捕手城島に無駄な大金を使うくらいなら、なぜ技術だけでなくマインドも素晴らしいプレーヤーである彼に使わないのか。残って欲しかったプレーヤーのひとりである。まったく3年24M、無駄金を使ったものだ。
ちなみに、このシリーズ、第3戦のフィリーズ先発はサイ・ヤング賞投手クリフ・リー。楽しみである。クリフ・リーの嫌ったビクター・マルチネスを正捕手にしたボストンはほぼ無抵抗に敗退したが、クリフ・リーを獲得したフィリーズはリーグ優勝を争って戦っているのだから、クリフ・リーも移籍したかいがあったというもの。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:クリフ・リー関連(ビクター・マルチネス含む)
damejima at 12:21
October 15, 2009
ニュースが飛び込んできた。
いくつか記事があるが、ソースはどれも日本の代表的なスポーツ新聞のひとつ、スポニチ。記事の初出は日本時間2009年10月15日12:00付けとなっている。
いわゆる「飛ばし記事」だと見るむきも多かったが、翌16日になって、阪神球団側が獲得希望を認める記事が追加された。(追加:10月16日付けの追加記事)
なにぶん、このブログは現地時間を基準に日時を表記しているので、1日分、タイトルがズレる。理解しておいてほしい。
別にまだコネ捕手城島のマリナーズ退団と移籍報道が広くなされたわけでもなんでもない。だが、このブログに対する英語ブラウザからのアクセスは、割合を明らかにすることはできないが、けして少なくない。この日本国内で最初に流される「城島、マリナーズ退団」と「NPB阪神の城島獲得表明」記事を英語で読む人、あるいは英語ブラウザで読む人たちのために記事にしておかなければならないと考えて記事にしている。
article 1
城島、マ軍との契約は…イベント、PR撮影キャンセル(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月15日 12:00
(一部略)
城島は今オフのマ軍のイベントや来季のPR撮影などもすべてキャンセルし、既に日本に帰国。20日にも、マ軍との契約を破棄し、フリーエージェント(FA)となるとみられる。
阪神では電鉄本社を含めた球団内部で「マリナーズを退団してフリーとなれば獲得に向かう」との意見統一を終え、年俸5億円以上に加え、出来高払い、複数年契約など付帯条件にも応じるなど最大限の誠意を示していく。
以下は、英語圏のブログ読者のために報道内容の一部だけを機械英訳したもの。
Essence of the above-mentioned article
城島はシーズンオフに予定されていたマリナーズのイベントと来季のための写真撮影もすべてキャンセルし、既に日本に帰国している。20日にも、マリナーズとの契約を破棄し、フリーエージェント(FA)となるとみられる。
Johjima cancels all events of Mariners and shooting images for the next season scheduled at the offseason, and has already returned home to Japan. It is expected that the contract with Mariners is annulled, and he will become free agent on October 20 in Japan standard time.
article 2
阪神 城島獲得へ!特約条項あった!(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月15日 12:00
阪神が、大リーグのマリナーズ・城島健司捕手(33)の獲得に動く方針を固めたことが14日までに分かった。2009〜11年の3年契約をマ軍と結んでいる同捕手だが、同契約には日本球界復帰を認める特記事項があり、日本球界復帰に支障はない。5年ぶりにBクラスに沈んだ阪神は再建への目玉として、メジャー現役捕手で主砲としての働きも期待できる城島獲りを決断。年俸5億円以上、複数年契約を用意して、不退転の決意で臨む。(中略)
城島はマ軍と2009年から11年までの3年総額2400万ドル(約21億3600万円)の契約を結んでいるが、09年から各シーズン終了後に日本の球団でプレーする意思を示した場合、残りの契約を破棄できる特記条項を含んでいる。移籍先は日本の球団限定で、マ軍以外のメジャー球団への移籍は認められていない。このため、城島の5年ぶりの日本球界復帰に契約上の支障はない。
Essence of the above-mentioned article
日本のプロ野球球団、阪神が、マリナーズ城島の獲得を表明した。
The Japanese professional baseball team, Hanshin declared the acquisition of Mariners Johjima.
阪神は城島に対して年俸5億円以上の複数年契約を用意しており、獲得の決意は堅いようだ。
Hanshin prepares the multiyear contract for Johjima for the annual salary 500 million yen or more, and the decision of acquisition seems to be firm.
阪神には矢野というベテランキャッチャーがいるが肘の怪我に悩まされ、若いキャッチャー狩野はリード面に不安があるといわれている。
Hanshin has a veteran catcher Yano. However, he is annoyed by the injury of the elbow. Moreover, a younger catcher Kano is said that there is still deficiency of ability to propose sequence of pitches to pitcher.
article 3
城島 どうなる「復帰するならホークス」の約束(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
article 4 追加記事
阪神オーナー 城島獲りへお金は「惜しみなく使う」(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
いくつか記事があるが、ソースはどれも日本の代表的なスポーツ新聞のひとつ、スポニチ。記事の初出は日本時間2009年10月15日12:00付けとなっている。
いわゆる「飛ばし記事」だと見るむきも多かったが、翌16日になって、阪神球団側が獲得希望を認める記事が追加された。(追加:10月16日付けの追加記事)
なにぶん、このブログは現地時間を基準に日時を表記しているので、1日分、タイトルがズレる。理解しておいてほしい。
別にまだコネ捕手城島のマリナーズ退団と移籍報道が広くなされたわけでもなんでもない。だが、このブログに対する英語ブラウザからのアクセスは、割合を明らかにすることはできないが、けして少なくない。この日本国内で最初に流される「城島、マリナーズ退団」と「NPB阪神の城島獲得表明」記事を英語で読む人、あるいは英語ブラウザで読む人たちのために記事にしておかなければならないと考えて記事にしている。
article 1
城島、マ軍との契約は…イベント、PR撮影キャンセル(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月15日 12:00
(一部略)
城島は今オフのマ軍のイベントや来季のPR撮影などもすべてキャンセルし、既に日本に帰国。20日にも、マ軍との契約を破棄し、フリーエージェント(FA)となるとみられる。
阪神では電鉄本社を含めた球団内部で「マリナーズを退団してフリーとなれば獲得に向かう」との意見統一を終え、年俸5億円以上に加え、出来高払い、複数年契約など付帯条件にも応じるなど最大限の誠意を示していく。
以下は、英語圏のブログ読者のために報道内容の一部だけを機械英訳したもの。
Essence of the above-mentioned article
城島はシーズンオフに予定されていたマリナーズのイベントと来季のための写真撮影もすべてキャンセルし、既に日本に帰国している。20日にも、マリナーズとの契約を破棄し、フリーエージェント(FA)となるとみられる。
Johjima cancels all events of Mariners and shooting images for the next season scheduled at the offseason, and has already returned home to Japan. It is expected that the contract with Mariners is annulled, and he will become free agent on October 20 in Japan standard time.
article 2
阪神 城島獲得へ!特約条項あった!(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
2009年10月15日 12:00
阪神が、大リーグのマリナーズ・城島健司捕手(33)の獲得に動く方針を固めたことが14日までに分かった。2009〜11年の3年契約をマ軍と結んでいる同捕手だが、同契約には日本球界復帰を認める特記事項があり、日本球界復帰に支障はない。5年ぶりにBクラスに沈んだ阪神は再建への目玉として、メジャー現役捕手で主砲としての働きも期待できる城島獲りを決断。年俸5億円以上、複数年契約を用意して、不退転の決意で臨む。(中略)
城島はマ軍と2009年から11年までの3年総額2400万ドル(約21億3600万円)の契約を結んでいるが、09年から各シーズン終了後に日本の球団でプレーする意思を示した場合、残りの契約を破棄できる特記条項を含んでいる。移籍先は日本の球団限定で、マ軍以外のメジャー球団への移籍は認められていない。このため、城島の5年ぶりの日本球界復帰に契約上の支障はない。
Essence of the above-mentioned article
日本のプロ野球球団、阪神が、マリナーズ城島の獲得を表明した。
The Japanese professional baseball team, Hanshin declared the acquisition of Mariners Johjima.
阪神は城島に対して年俸5億円以上の複数年契約を用意しており、獲得の決意は堅いようだ。
Hanshin prepares the multiyear contract for Johjima for the annual salary 500 million yen or more, and the decision of acquisition seems to be firm.
阪神には矢野というベテランキャッチャーがいるが肘の怪我に悩まされ、若いキャッチャー狩野はリード面に不安があるといわれている。
Hanshin has a veteran catcher Yano. However, he is annoyed by the injury of the elbow. Moreover, a younger catcher Kano is said that there is still deficiency of ability to propose sequence of pitches to pitcher.
article 3
城島 どうなる「復帰するならホークス」の約束(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
article 4 追加記事
阪神オーナー 城島獲りへお金は「惜しみなく使う」(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
damejima at 13:38
October 05, 2009
エース ヘルナンデスがサイ・ヤング賞とア・リーグ最多勝をかけて先発するシアトルの最終戦が、あと数時間後に始まる。もちろんキャッチャーはロブ・ジョンソンだ。
暇なので、こんどはヘルナンデスと城島の関係についての解説の決定版を書いてみることにした。こんなのは別にむつかしくない。3分とかからずにアイデアができた。
8枚の絵を用意した。
今シーズン、ヘルナンデスの唯一の汚点である、城島と組んだ5月の3連敗のうち、5月9日ミネソタ戦のデータである。主要左バッターへの、4人の投手たちの投球を8打者分集めた。5人にヘルナンデスが投げている。
あらかじめ言っておくが「たったこの8枚だけが、このゲームでの城島さんの素晴らしいミネソタ打線攻略配球(笑)のすべてではない」。そんなわけない。(笑)
あまりにも素晴らしい配球が多すぎて、これだけしかのせられないのだ(笑)興味があるひとは右打者への配球なども、たいへんに素晴らしいから、2009年5月9日のGameDayをじっくり見てみるといい。
特に3番マウアー、4番モーノーに対する配球は見事としかいいようがない。
この日マウアーは、3打数2安打2四球3打点2得点、ホームラン1本、2塁打1本。モーノーは、2打数2安打2四球1打点2得点、ホームラン1本。
モーノーは、「コネ捕手城島さんの『まったく配球しないで多額の給料をもらう』捕手としての天才ぶりを、メジャーで最も詳細に語れるであろうプレーヤー」として、メディア各社にブログから推薦しておく。
このゲームでミネソタ打線は、サイ・ヤング賞候補ヘルナンデスに、6安打3四球2ホームランを浴びせて自責点5を喫しさせ、全体としては、シアトルの5投手に8安打7四球3ホームラン、8点をとった。
もし今年ヘルナンデスがサイ・ヤング賞を取り逃がすようなことがあれば、このミネソタ戦をはじめ城島と組まされた3ゲームが原因である。ハッキリしている。
Seattle vs. Minnesota - May 9, 2009 | MLB.com: Gameday
この8枚、自分でいうのもなんだが、たいへん便利にできている。
ただ目を通すだけで、「シアトルのエース、ヘルナンデスが、なぜ城島を拒否しているか」「シアトルの有力投手たちは、なぜ城島とはバッテリーを組む必要がないか」「城島がチームにいないほうが勝率が上がるのはなぜか」、なにもかもが、誰にでも簡単に、手にとるようにわかるようになっている。
便利すぎる。おかげでこのブログさえ、いらなくなるだろう(笑)困ったもんだ(笑)
5月に最悪に見えたヘルナンデスが、「なぜロブ・ジョンソンと組んで今年サイ・ヤング賞目前というところまで力を伸ばせたか」、そして、今年のシアトルの「シーズン勝率回復がそもそも誰と誰のおかげか」、についても、誰でも答えが簡単に出せるようになる。
よく、ウェブ検索サイトの質問コーナーで「ヘルナンデスはなぜ城島と組まないのですか」とかいう質問と答えが書いてあって、日本とメジャーの野球のシステムの違いだの、なんだの、こむつかしく、トンチンカンな説明をするアホウがいる。
だが、そんなややこしい説明、まったくあたってないし、必要もない。
1回 無死2塁
2番トルバート 四球
投手:ヘルナンデス
先頭の1番スパンに2塁打を打たれると、2番トルバートにすかさず「アウトコース攻め」で四球(笑)
1回 無死1、2塁
3番マウアー
2点タイムリーツーベース
投手:ヘルナンデス
1回 無死2塁
4番モーノー 四球
投手:ヘルナンデス
2点タイムリーのマウアーがセカンド走者。モーノーにも気恥ずかしくなるほどの「アウトコース攻め」で四球。またも無死1、2塁。
3回 2死走者なし
3番マウアー ホームラン
投手:ヘルナンデス
マウアー、モーノーに連続ホームランを打たれ、スコアは0-4。
4回 1死2,3塁
1番スパン 犠牲フライシングル
投手:ヘルナンデス
犠牲フライを打たれたくないはずの場面での「高め攻め」(笑)。あっさり犠牲フライで失点
5回 無死1塁
4番モーノー シングル
投手:ホワイト
マウアー四球、モーノーのシングルで無死1、2塁。このあと6番カダイアーに3ランを打たれる
6回 2死1、2塁
4番モーノー 四球
投手:スターク
7回 1死走者なし
7番ブッシャー 四球
投手:アーズマ
のべ8人の左打者に対して、4人の投手の投げたインコースの球は、総計で3球だけ。コネ捕手さん、たいへんすばらしい「アウトコース攻め」でいらっしゃる(笑)
この素晴らしい「攻め」(笑)を実際のゲームで実行したのは、メジャー4年目のキャッチャーさんで、年収は800万ドルと聞いている。
冗談さておき。
「打者が左なら、なんでもいいから、アウトコースに投げとけ」、などという配球法は、プロフェッショナルのベースボールには「ない」。
冗談でいうのではない。
そんなのは配球では「ない」。
だからコネ捕手城島は、ヘルナンデスに対して、実は「配球してない」し、配球論は「ない」。
配球とは一定の戦略と戦術に基づいた組み立てやシステム、マトリクスであり、また、見方を変えれば、「個」や「アイデンティティ」、「プライド」や「歴史」でもある。
配球せず、アイデンティティも歴史もシステムも戦術も、何もない捕手と、ヘルナンデスは組みたくない。
当然だ。
以上、証明終わり。
簡単だったな。
英会話のレベルがどうとかこうとか、巨額のサラリー、不器用なバッティング、文化論も、キャッチングの技術論も、実は「城島問題」の真髄部分には、そういう雑多な議論はまったく関係がない。
「配球しないキャッチャー」というのは、いってみれば、「英語がまったく喋れないまま、英語圏の国に滞在している」ようなものだ。
なぜなら、配球は「ピッチャーとキャッチャーのコミュニケーション」における「共通言語」だからだ。
「何を投げたい?これか?」
これは会話そのものだし、何気ないやりとりの背景には、膨大な情報量や文化、戦略や戦術、トレーニング、スラングや方言、スタイルやアイデンティティ、プライドや歴史などの「言語様式」が存在していることも、言語とまったく同じである。
その「共通言語」が「ない」のに、しゃべれはしない。それは英会話レベルの問題ではない。
メジャー流の配球論の基礎があるとか無いとかなんたらいう無駄な分析をする前に、そもそも配球という仕事そのものが「マトモになされない」どころか、「配球してない」のだから、新人さん、お子様はともかく、メジャーのマトモな投手とコミュニケーションが成り立つわけがない。
もちろん「配球しないキャッチャー」とかいう気味の悪い人に、「日本式リード」とか「自称」されても大いに困る。
Copyright © damejima All Rights Reserved.
暇なので、こんどはヘルナンデスと城島の関係についての解説の決定版を書いてみることにした。こんなのは別にむつかしくない。3分とかからずにアイデアができた。
8枚の絵を用意した。
今シーズン、ヘルナンデスの唯一の汚点である、城島と組んだ5月の3連敗のうち、5月9日ミネソタ戦のデータである。主要左バッターへの、4人の投手たちの投球を8打者分集めた。5人にヘルナンデスが投げている。
あらかじめ言っておくが「たったこの8枚だけが、このゲームでの城島さんの素晴らしいミネソタ打線攻略配球(笑)のすべてではない」。そんなわけない。(笑)
あまりにも素晴らしい配球が多すぎて、これだけしかのせられないのだ(笑)興味があるひとは右打者への配球なども、たいへんに素晴らしいから、2009年5月9日のGameDayをじっくり見てみるといい。
特に3番マウアー、4番モーノーに対する配球は見事としかいいようがない。
この日マウアーは、3打数2安打2四球3打点2得点、ホームラン1本、2塁打1本。モーノーは、2打数2安打2四球1打点2得点、ホームラン1本。
モーノーは、「コネ捕手城島さんの『まったく配球しないで多額の給料をもらう』捕手としての天才ぶりを、メジャーで最も詳細に語れるであろうプレーヤー」として、メディア各社にブログから推薦しておく。
このゲームでミネソタ打線は、サイ・ヤング賞候補ヘルナンデスに、6安打3四球2ホームランを浴びせて自責点5を喫しさせ、全体としては、シアトルの5投手に8安打7四球3ホームラン、8点をとった。
もし今年ヘルナンデスがサイ・ヤング賞を取り逃がすようなことがあれば、このミネソタ戦をはじめ城島と組まされた3ゲームが原因である。ハッキリしている。
Seattle vs. Minnesota - May 9, 2009 | MLB.com: Gameday
この8枚、自分でいうのもなんだが、たいへん便利にできている。
ただ目を通すだけで、「シアトルのエース、ヘルナンデスが、なぜ城島を拒否しているか」「シアトルの有力投手たちは、なぜ城島とはバッテリーを組む必要がないか」「城島がチームにいないほうが勝率が上がるのはなぜか」、なにもかもが、誰にでも簡単に、手にとるようにわかるようになっている。
便利すぎる。おかげでこのブログさえ、いらなくなるだろう(笑)困ったもんだ(笑)
5月に最悪に見えたヘルナンデスが、「なぜロブ・ジョンソンと組んで今年サイ・ヤング賞目前というところまで力を伸ばせたか」、そして、今年のシアトルの「シーズン勝率回復がそもそも誰と誰のおかげか」、についても、誰でも答えが簡単に出せるようになる。
よく、ウェブ検索サイトの質問コーナーで「ヘルナンデスはなぜ城島と組まないのですか」とかいう質問と答えが書いてあって、日本とメジャーの野球のシステムの違いだの、なんだの、こむつかしく、トンチンカンな説明をするアホウがいる。
だが、そんなややこしい説明、まったくあたってないし、必要もない。
1回 無死2塁
2番トルバート 四球
投手:ヘルナンデス
先頭の1番スパンに2塁打を打たれると、2番トルバートにすかさず「アウトコース攻め」で四球(笑)
1回 無死1、2塁
3番マウアー
2点タイムリーツーベース
投手:ヘルナンデス
1回 無死2塁
4番モーノー 四球
投手:ヘルナンデス
2点タイムリーのマウアーがセカンド走者。モーノーにも気恥ずかしくなるほどの「アウトコース攻め」で四球。またも無死1、2塁。
3回 2死走者なし
3番マウアー ホームラン
投手:ヘルナンデス
マウアー、モーノーに連続ホームランを打たれ、スコアは0-4。
4回 1死2,3塁
1番スパン 犠牲フライシングル
投手:ヘルナンデス
犠牲フライを打たれたくないはずの場面での「高め攻め」(笑)。あっさり犠牲フライで失点
5回 無死1塁
4番モーノー シングル
投手:ホワイト
マウアー四球、モーノーのシングルで無死1、2塁。このあと6番カダイアーに3ランを打たれる
6回 2死1、2塁
4番モーノー 四球
投手:スターク
7回 1死走者なし
7番ブッシャー 四球
投手:アーズマ
のべ8人の左打者に対して、4人の投手の投げたインコースの球は、総計で3球だけ。コネ捕手さん、たいへんすばらしい「アウトコース攻め」でいらっしゃる(笑)
この素晴らしい「攻め」(笑)を実際のゲームで実行したのは、メジャー4年目のキャッチャーさんで、年収は800万ドルと聞いている。
冗談さておき。
「打者が左なら、なんでもいいから、アウトコースに投げとけ」、などという配球法は、プロフェッショナルのベースボールには「ない」。
冗談でいうのではない。
そんなのは配球では「ない」。
だからコネ捕手城島は、ヘルナンデスに対して、実は「配球してない」し、配球論は「ない」。
配球とは一定の戦略と戦術に基づいた組み立てやシステム、マトリクスであり、また、見方を変えれば、「個」や「アイデンティティ」、「プライド」や「歴史」でもある。
配球せず、アイデンティティも歴史もシステムも戦術も、何もない捕手と、ヘルナンデスは組みたくない。
当然だ。
以上、証明終わり。
簡単だったな。
英会話のレベルがどうとかこうとか、巨額のサラリー、不器用なバッティング、文化論も、キャッチングの技術論も、実は「城島問題」の真髄部分には、そういう雑多な議論はまったく関係がない。
「配球しないキャッチャー」というのは、いってみれば、「英語がまったく喋れないまま、英語圏の国に滞在している」ようなものだ。
なぜなら、配球は「ピッチャーとキャッチャーのコミュニケーション」における「共通言語」だからだ。
「何を投げたい?これか?」
これは会話そのものだし、何気ないやりとりの背景には、膨大な情報量や文化、戦略や戦術、トレーニング、スラングや方言、スタイルやアイデンティティ、プライドや歴史などの「言語様式」が存在していることも、言語とまったく同じである。
その「共通言語」が「ない」のに、しゃべれはしない。それは英会話レベルの問題ではない。
メジャー流の配球論の基礎があるとか無いとかなんたらいう無駄な分析をする前に、そもそも配球という仕事そのものが「マトモになされない」どころか、「配球してない」のだから、新人さん、お子様はともかく、メジャーのマトモな投手とコミュニケーションが成り立つわけがない。
もちろん「配球しないキャッチャー」とかいう気味の悪い人に、「日本式リード」とか「自称」されても大いに困る。
Copyright © damejima All Rights Reserved.
damejima at 02:37
October 03, 2009
いままで「城島問題」の重要さに気づいて何か批判を加えたり、あまりにも酷い成績に不釣合いなサラリーを嘲笑したアメリカのメディアは数多い。というか、シアトル・マリナーズに関わるメディアは、全米メディアであれ、地元メディアであれ、ほとんどのところがやっている。
全米メディアの、ESPN、FOX、スポーツ・イラストレイテッド。ローカル紙では、Seattle Times、U.S.S.Mariner、SPI、そしてMariners Insider、Pro Ball NW(旧 Bleeding Blue and Teal)など。また無駄にサラリーをもらうプレーヤーに敏感な二ューヨークの二大紙であるニューヨーク・デイリーニューズのようなメディア。
アメリカメディアでは、メインの担当記者がひとりいて、たいていブログをやっているものだ。ブログでの批判記事はあっという間にファンに浸透して広がっていく。
ちなみに、100敗した2008年に数多くの批判があることはともかく、2009年にもメディアによる城島批判が7月に集中している。理由はなんとなくわかる。7月末にトレード期限があることもあって、7月はメディアにとって、選手のトレードなど移籍話で紙面を賑わす季節だからだろう。
要は、根底にあるのは「城島をシアトルから出せ」という、全米各メディアに共通の基本的意見だ。
2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。
2008年6月17日、FOXローゼンタールは城島をオーナーだけのご贔屓捕手と皮肉った。
2008年7月9日、タコマ地元紙は「城島問題」が将来の禍根となると予言した。
2008年8月27日、U.S.S.Marinerは2008ワーストプレーヤー投票5人のトップに城島をあげた。
2008年9月28日、ESPNは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤーに選んだ。
2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。
2009年4月6日付、SI.comは2009スカウティングレポートで「負け続ければトレード期限に城島はじめ不良債権全員クビにすべき」と発表した。
2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
2009年7月19日、Pro Ball NWのジョン・シールズは「城島をチームから去らせる方法」を繰り返し模索しつつ、このシーズンオフ、なんとしてでも「城島問題」を完全解消すべき、と強く述べた。
2009年7月27日、ESPNは「LTV 最もトレード価値のなさそうなプレーヤー ベスト15」で、第14位に城島を選んだ。
Game 161: Kenji Johjima's last start?
Mariners Insider - » Game 161: Kenji Johjima’s last start? The News Tribune Blogs, Tacoma, WA
Every season there are farewells to be said to the players we've watched, whether they ride off into their own sunset or are traded away.
どんなシーズンでも、見守り続けてきた選手に対する別れが来る。それが彼の日没(=引退)であるにせよ、トレードであるにせよ。
This season is no different and the focus has been on veterans like Ken Griffey Jr. and Mike Sweeney - but three good catchers is one too many for most teams.
今シーズンもなんら変わりない。(ブログ補足:チームを去ると予想される選手として)焦点があてられてきたのは、グリフィー・ジュニアや、スウィニーといったベテランだったが、キャッチャー3人はどんなチームでも多すぎる。
The Mariners have rookie Adam Moore, Rob Johnson and Kenji Johjima, and Johjima has two more years left on his contract. Still, there is some thought that the Mariners might try to buy him out gracefully and send him home to Japan.
マリナーズには新人アダム・ムーアと、ロブ・ジョンソン、城島健司がいる。城島の契約はあと2年残っているが、それでもなお「マリナーズは潔く彼の契約を買い取って(=バイアウト、契約を買い取ること)、彼を日本に返したほうがいい」と考える人たちがいる。
That's a long shot, but anything is possible, so tonight could be Joh's last game as a Mariner. If so, he's going out on a roll - batting .309 over his last 16 games with five doubles and three home runs.
それは大胆な試みになるが、何事にも不可能ということはない。だから今夜はもしかすると、ジョーのマリナーズの選手として最後の夜かもしれない。もしそうであるなら、過去16ゲーム、打率.309、二塁打5、ホームラン3と打っている彼は、勢いをつけて終わってくれることだろう。(=最後にバットでひと花咲かしてくれるだろう)
全米メディアの、ESPN、FOX、スポーツ・イラストレイテッド。ローカル紙では、Seattle Times、U.S.S.Mariner、SPI、そしてMariners Insider、Pro Ball NW(旧 Bleeding Blue and Teal)など。また無駄にサラリーをもらうプレーヤーに敏感な二ューヨークの二大紙であるニューヨーク・デイリーニューズのようなメディア。
アメリカメディアでは、メインの担当記者がひとりいて、たいていブログをやっているものだ。ブログでの批判記事はあっという間にファンに浸透して広がっていく。
ちなみに、100敗した2008年に数多くの批判があることはともかく、2009年にもメディアによる城島批判が7月に集中している。理由はなんとなくわかる。7月末にトレード期限があることもあって、7月はメディアにとって、選手のトレードなど移籍話で紙面を賑わす季節だからだろう。
要は、根底にあるのは「城島をシアトルから出せ」という、全米各メディアに共通の基本的意見だ。
2008年5月13日、地元記者ベイカーは長い重要な記事を書いた。
2008年6月17日、FOXローゼンタールは城島をオーナーだけのご贔屓捕手と皮肉った。
2008年7月9日、タコマ地元紙は「城島問題」が将来の禍根となると予言した。
2008年8月27日、U.S.S.Marinerは2008ワーストプレーヤー投票5人のトップに城島をあげた。
2008年9月28日、ESPNは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤーに選んだ。
2008年11月29日、二ューヨーク・デイリーニューズは城島を「がつがつ食うクセに働かない選手」9位に選出。
2009年4月6日付、SI.comは2009スカウティングレポートで「負け続ければトレード期限に城島はじめ不良債権全員クビにすべき」と発表した。
2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
2009年7月19日、Pro Ball NWのジョン・シールズは「城島をチームから去らせる方法」を繰り返し模索しつつ、このシーズンオフ、なんとしてでも「城島問題」を完全解消すべき、と強く述べた。
2009年7月27日、ESPNは「LTV 最もトレード価値のなさそうなプレーヤー ベスト15」で、第14位に城島を選んだ。
Game 161: Kenji Johjima's last start?
Mariners Insider - » Game 161: Kenji Johjima’s last start? The News Tribune Blogs, Tacoma, WA
Every season there are farewells to be said to the players we've watched, whether they ride off into their own sunset or are traded away.
どんなシーズンでも、見守り続けてきた選手に対する別れが来る。それが彼の日没(=引退)であるにせよ、トレードであるにせよ。
This season is no different and the focus has been on veterans like Ken Griffey Jr. and Mike Sweeney - but three good catchers is one too many for most teams.
今シーズンもなんら変わりない。(ブログ補足:チームを去ると予想される選手として)焦点があてられてきたのは、グリフィー・ジュニアや、スウィニーといったベテランだったが、キャッチャー3人はどんなチームでも多すぎる。
The Mariners have rookie Adam Moore, Rob Johnson and Kenji Johjima, and Johjima has two more years left on his contract. Still, there is some thought that the Mariners might try to buy him out gracefully and send him home to Japan.
マリナーズには新人アダム・ムーアと、ロブ・ジョンソン、城島健司がいる。城島の契約はあと2年残っているが、それでもなお「マリナーズは潔く彼の契約を買い取って(=バイアウト、契約を買い取ること)、彼を日本に返したほうがいい」と考える人たちがいる。
That's a long shot, but anything is possible, so tonight could be Joh's last game as a Mariner. If so, he's going out on a roll - batting .309 over his last 16 games with five doubles and three home runs.
それは大胆な試みになるが、何事にも不可能ということはない。だから今夜はもしかすると、ジョーのマリナーズの選手として最後の夜かもしれない。もしそうであるなら、過去16ゲーム、打率.309、二塁打5、ホームラン3と打っている彼は、勢いをつけて終わってくれることだろう。(=最後にバットでひと花咲かしてくれるだろう)
damejima at 21:47
October 02, 2009
数字は順に、打率、OBP、SLG、OPS。
2009
.228 .279 .360 .638 セーフコ
.194 .266 .327 .593 ランナーズ・オン
.196 .269 .304 .573 得点圏
なんですか。これ。
これでサラリー8Mとか、聞き間違いですよね?(笑)
あなた、何が目的で野球やってるんですか?
お金ですか?(笑)
セーフコでの打率
(以下すべて2009年10月1日付け。10月3日付け)
もちろん、9月恒例のコネ捕手の帳尻打撃も「お情け」で含めてあるが、そういうことまでしてさえ、コレである。今年の帳尻前のリアルな打撃がどれほど酷いものだったか。それはそのうち、まとめてデータを残す予定。
また、アダム・ムーアの打撃について、やたらと打てる、打てると吹聴したい人がいるようだが、彼のセーフコでの打席数はまだ19やそこらである。アダム・ムーアを持ち上げることでコネ捕手城島の延命を図るのは、最も底の浅い、見え透いた、恥ずかしい行為のひとつだと思い知るのは、来年の話だ。
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
トゥイアソソポ .111 新人
ビル・ホール .138
セデーニョ .154 放出
Jaウイルソン .157
アダム・ムーア .158 新人 出塁率.158
Joウイルソン .167 新人
ロブ・ジョンソン .183 新人 出塁率.272
ランガーハンズ .196
ソーンダース .203 新人
ミスター8M・城島 .228 出塁率.279
ロペス .228
バーク .231 放出
ハナハン .232
バレンティン .234 放出
ランナーズ・オン打率
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
バーク .111 放出
セデーニョ .149 放出
チャベス .161 ケガ
トゥイアソソポ .167 新人
キロス .167 新人
Joウイルソン .170 新人
バレンティン .183 放出
ミスター8M・城島 .194
ビル・ホール .200
カープ .200 新人
ロブ・ジョンソン .207 新人
ランガーハンズ .209
Jaウイルソン .213
ハナハン .217
グリフィー .223
得点圏打率
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
ランガーハンズ .083
Joウイルソン .125 新人
セデーニョ .150 放出
チャベス .162 ケガ
カープ .167 新人
ハナハン .171
ビル・ホール .179
バレンティン .189 放出
ミスター8M・城島 .196
グリフィー .208
ソーンダース .211 新人
Jaウイルソン .227
ロブ・ジョンソン .229 新人
ブラニヤン .234
2009
.228 .279 .360 .638 セーフコ
.194 .266 .327 .593 ランナーズ・オン
.196 .269 .304 .573 得点圏
なんですか。これ。
これでサラリー8Mとか、聞き間違いですよね?(笑)
あなた、何が目的で野球やってるんですか?
お金ですか?(笑)
セーフコでの打率
(以下
もちろん、9月恒例のコネ捕手の帳尻打撃も「お情け」で含めてあるが、そういうことまでしてさえ、コレである。今年の帳尻前のリアルな打撃がどれほど酷いものだったか。それはそのうち、まとめてデータを残す予定。
また、アダム・ムーアの打撃について、やたらと打てる、打てると吹聴したい人がいるようだが、彼のセーフコでの打席数はまだ19やそこらである。アダム・ムーアを持ち上げることでコネ捕手城島の延命を図るのは、最も底の浅い、見え透いた、恥ずかしい行為のひとつだと思い知るのは、来年の話だ。
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
トゥイアソソポ .111 新人
ビル・ホール .138
セデーニョ .154 放出
Jaウイルソン .157
アダム・ムーア .158 新人 出塁率.158
Joウイルソン .167 新人
ロブ・ジョンソン .183 新人 出塁率.272
ランガーハンズ .196
ソーンダース .203 新人
ミスター8M・城島 .228 出塁率.279
ロペス .228
バーク .231 放出
ハナハン .232
バレンティン .234 放出
ランナーズ・オン打率
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
バーク .111 放出
セデーニョ .149 放出
チャベス .161 ケガ
トゥイアソソポ .167 新人
キロス .167 新人
Joウイルソン .170 新人
バレンティン .183 放出
ミスター8M・城島 .194
ビル・ホール .200
カープ .200 新人
ロブ・ジョンソン .207 新人
ランガーハンズ .209
Jaウイルソン .213
ハナハン .217
グリフィー .223
得点圏打率
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
ランガーハンズ .083
Joウイルソン .125 新人
セデーニョ .150 放出
チャベス .162 ケガ
カープ .167 新人
ハナハン .171
ビル・ホール .179
バレンティン .189 放出
ミスター8M・城島 .196
グリフィー .208
ソーンダース .211 新人
Jaウイルソン .227
ロブ・ジョンソン .229 新人
ブラニヤン .234
damejima at 15:01
September 26, 2009
いよいよコネ捕手城島マスクのゲーム(=キャッチャーとして先発したゲーム、および、9月8日LAA戦のサヨナラ負けの例のように、試合途中でキャッチャーが城島に代わってから勝敗が決したゲーム、両者の総計を指す)の勝率が4割を割り込むときが目前にやってきている。
今年のシアトルを評して「100敗したシーズンの翌年にしては、よくやっている」とか、「防御率はリーグトップで安定している」などと、「城島問題」を無視した気楽なことを言う馬鹿がいるが、チームに毎年勝率4割の捕手がいる、ということの意味がまったくわかってない。
この「勝率4割」という数字の意味や重さが、ほんとうにはわかってない人が多い。
「勝率4割」というのは、仮に160試合すべてをコネ捕手マスクでいったとすると、64勝96敗、借金32となり、ただそれだけで「屈辱のシーズン100敗」が決まってしまうという、めちゃくちゃに最悪な勝率なのだ。
結論を先にいうなら、城島がチームにいて、たとえシーズンの半分でも出場をし、この「勝率4割」をダラダラとやり続けるのを許しているかぎり、ポストシーズン進出は「絶対に」ありえない。
城島との契約におもんばかってスタメンに残し続けることは、チームのプレイオフ進出の日を待ちわびるファンに対する背任行為そのものだ。
選手との契約に汲々とするばかりで、ファンとの信頼関係を大事にしないチームは、最低のチームだ。
たとえば仮の計算として、コネ捕手城島の先発マスクを、2008年レベルの130試合としよう。
「勝率4割」で計算すると、130試合52勝78敗となり、借金は26にもなる。ポストシーズン出場のためには貯金はどんなに最悪でも20程度は必要だから(今年ワイルドカードがほぼ決定のボストンは貯金30。20でも足りない)、残り30試合を全勝したとしてさえ、貯金は4で、「絶対に」ポストシーズンには進出できない。
つまり、コネ捕手に「絶対に」正捕手をやらせてはならないのだ。
言葉でわからなければ、数字で見るといい。
「勝率4割」のコネ捕手の出場ゲーム数をどのくらい減らせばポストシーズン進出の可能性が出てくるか。数字で見れば、チームに「勝率4割」のコネ捕手が存在してはならないことなど、ひと目でわかるはずだ。
「勝率4割」のコネ捕手の出場ゲーム数別の
ポストシーズン進出の可能性
(貯金20を仮目標にした場合)
忘れてもらっては困ることはもちろん、貯金20という仮の目標数値は、けしてポストシーズン進出が絶対になる数字ではない、ということだ。今年のボストンのワイルドカード進出は貯金30であることを忘れずに読んでもらいたい。貯金20は、「ワイルドカード争いの上位にはいられる」という程度の意味であって、ポストシーズン争いとしては最低限の数字でしかない。
(1)コネ捕手城島出場 130試合 52勝78敗 借金26
→残り30試合 30勝0敗で貯金4 不可能
(2)100試合 40勝60敗 借金20
→残り60試合 50勝10敗で貯金20 不可能
(3)80試合 32勝48敗 借金16
→残り80試合 58勝22敗で貯金20 勝率.725 非現実的
(4)60試合 24勝36敗 借金12
→残り100試合 66勝34敗で貯金20 勝率.660 非常に負担が大きい。戦力、特に先発投手が揃わないと絶対に無理
(5)40試合 16勝24敗 借金8
→残り120試合 74勝46敗で貯金20 勝率.617 やや現実的
(1)および(2)城島を「正捕手」としたケース
ポストシーズンは、完全に不可能。
コネ捕手出場試合数を、130、100とした2つの計算では、試合数からして「勝率4割のコネ捕手城島」が「正捕手」という話になるわけだが、この仮定だと、ポストシーズン進出は永久に無い。
だが、そんなありえない出場ゲーム数をコネ捕手に与えたのが2008シーズンだ。2008年が、どれだけ馬鹿馬鹿しい、どれだけ無意味なシーズンだったか、これでわかるだろう。シーズン100敗したのは必然だった。
「勝率4割」のコネ捕手城島は「絶対に」正捕手にしてはならない。こんな単純なことが理解されないうちは、シアトルは永遠に闇の中。
(3)シーズンの半分、80ゲームに減らしたケース
ポストシーズンは、非現実的。
コネ捕手城島がシーズンの半分のゲームに出場したと仮定する出場80試合の場合ですら、城島でないほうのキャッチャーの勝率は、7割を越えなければいけない計算になる。
そんな馬鹿な話が非現実的であることくらい、まだ野球のルールのよくわからない小学生でもわかる。
(4)60ゲームに限定したケース
これでもハードルは相当高い。ポストシーズンはほぼ無理。
この計算ですら、城島でないほうの捕手は地区優勝するチームの中でも、高い勝率といえる.660を、シーズン通じて一度も勝率を落とさず、連綿とキープしなければならない。そんなことはシアトルの現状のチーム力を考えれば、かなりハードルが高い。
だが、これを2009年に、シアトルのこの低いチーム力の中でほぼ達成しかかったのが「ロブ・ジョンソン」である。彼の大仕事を誉めないヤツはどうかしている。
(4の別バージョン)
ローテ投手5人のうち、2人をコネ捕手が受ける
=結果的には、シーズン64ゲームとなるケース
5人のローテ投手のうち、2人の球をコネ捕手が受けると仮定すると、160試合のうちの5分の2だから、出場試合数は64になる。
この場合(3)のケースで既に計算したのと同じように、城島でないほうの正捕手は、勝率を今年のヤンキース並みの高率にキープしていなければならなくなる。
だから、2009シーズン6月以降のシアトルがやった「5人の先発投手のうち、2人をコネ捕手城島にまかせる」という方策そのものが、もともと根本的に間違っていた、ということがわかる。そんなおかしなことをやっているから、ポストシーズンに進出できないのである。
(5)40ゲームに限定したケース
=出場城島を「デーゲーム専用の控え捕手」にするケース
ようやく話が現実的になってくる。
「勝率4割」のコネ捕手がいてもポストシーズンを現実的なものにするためには、どんなに多くても、コネ捕手の出場を40ゲーム以下にしないかぎり、無理だ。出場が40ゲーム以下の捕手、というと、「デーゲームのみの出場」、つまり、本来の意味の「控え捕手」としての起用にでも追いやらないかぎり、ポストシーズン進出は無いということだ。
だが、それはもちろん、貯金20を前提にした話だ。今年のように、ワイルドカード争いに勝てるラインが貯金30になれば、コネ捕手の出場ゲームを「デーゲームのみに出る捕手」どころか、もっともっと減らさなければ無理だ。
この点で、2009年の夏、シアトルは大失敗を犯したことは、言うまでもない。観客はそのことをよく知っていて、スタジアムを離れた。
ここまで丁寧に説明すれば、
いくら馬鹿でもわかるだろう。
チームに「勝率4割」が当たり前の捕手など、いてはならない、のである。
現実的にみて、ポストシーズン進出に必要な貯金20(本当はそれ以上の貯金が必要)を達成しようと思えば、コネ捕手を、「デーゲームに正捕手が休むときのバックアッパー」、つまり「完全な控え捕手」としての出場試合数以下に抑える必要がある。
もちろん、日本にお帰りいただくのが最も適切な対策であることは、言葉にするまでもない。
2009シーズンの意味は、単にコネ捕手城島が怪我をしてくれたおかげで、出場ゲーム数が自動的に大きく減り、コネ捕手の作る借金を「偶然に」減らすことができただけの話。それでも10いくつだか借金を作ってくるのが、「勝率4割」のコネ捕手城島という不良債権だ。
ポストシーズン進出に失敗したのは、「城島問題」を軽視し、城島に出場ゲームを与えたチーム・マネジメントの大失態である。借金まみれの「城島問題」は今もほとんど改善されていない。
2009 ロブ・ジョンソン出場ゲーム (9月24日まで)
あらゆる月で貯金を達成。いまや貯金の合計は21
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月 8勝6敗 貯金2
9月 5勝2敗 貯金3
シーズン通算 48勝27敗(貯金21)
シーズン勝率 .640
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009 城島出場ゲーム(9月24日まで)
無理矢理出場機会を増やしてもらって、このザマ(笑)
いまや借金の総計は「12」。天下の笑い者(笑)
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝6敗 貯金1
9月 5勝8敗 借金3
シーズン通算 26勝38敗(借金12)
シーズン勝率 .406
(=2008年の城島先発ゲームの勝率と大差なし)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009年の捕手別の勝敗は下記の記事等を参照。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
2009年8月30日、シーズン勝率.632貯金18のロブ・ジョンソンに対し、シーズン勝率.412借金9のコネ捕手城島。7月末にウオッシュバーンを無理矢理放出し、8月以降城島の先発機会を無理矢理増やさせても、結果は何も変わらなかった。
2009年9月17日、9月に貯金を2つ増やし、勝率.639 貯金20のロブ・ジョンソン。借金を2つ増やし、勝率.410 借金11、借金まみれのコネ捕手城島。8月以降、城島先発を無理矢理増やさせ、9月にはスネルも加えたが、事態はただ悪化しただけに終わった。
今年のシアトルを評して「100敗したシーズンの翌年にしては、よくやっている」とか、「防御率はリーグトップで安定している」などと、「城島問題」を無視した気楽なことを言う馬鹿がいるが、チームに毎年勝率4割の捕手がいる、ということの意味がまったくわかってない。
この「勝率4割」という数字の意味や重さが、ほんとうにはわかってない人が多い。
「勝率4割」というのは、仮に160試合すべてをコネ捕手マスクでいったとすると、64勝96敗、借金32となり、ただそれだけで「屈辱のシーズン100敗」が決まってしまうという、めちゃくちゃに最悪な勝率なのだ。
結論を先にいうなら、城島がチームにいて、たとえシーズンの半分でも出場をし、この「勝率4割」をダラダラとやり続けるのを許しているかぎり、ポストシーズン進出は「絶対に」ありえない。
城島との契約におもんばかってスタメンに残し続けることは、チームのプレイオフ進出の日を待ちわびるファンに対する背任行為そのものだ。
選手との契約に汲々とするばかりで、ファンとの信頼関係を大事にしないチームは、最低のチームだ。
たとえば仮の計算として、コネ捕手城島の先発マスクを、2008年レベルの130試合としよう。
「勝率4割」で計算すると、130試合52勝78敗となり、借金は26にもなる。ポストシーズン出場のためには貯金はどんなに最悪でも20程度は必要だから(今年ワイルドカードがほぼ決定のボストンは貯金30。20でも足りない)、残り30試合を全勝したとしてさえ、貯金は4で、「絶対に」ポストシーズンには進出できない。
つまり、コネ捕手に「絶対に」正捕手をやらせてはならないのだ。
言葉でわからなければ、数字で見るといい。
「勝率4割」のコネ捕手の出場ゲーム数をどのくらい減らせばポストシーズン進出の可能性が出てくるか。数字で見れば、チームに「勝率4割」のコネ捕手が存在してはならないことなど、ひと目でわかるはずだ。
「勝率4割」のコネ捕手の出場ゲーム数別の
ポストシーズン進出の可能性
(貯金20を仮目標にした場合)
忘れてもらっては困ることはもちろん、貯金20という仮の目標数値は、けしてポストシーズン進出が絶対になる数字ではない、ということだ。今年のボストンのワイルドカード進出は貯金30であることを忘れずに読んでもらいたい。貯金20は、「ワイルドカード争いの上位にはいられる」という程度の意味であって、ポストシーズン争いとしては最低限の数字でしかない。
(1)コネ捕手城島出場 130試合 52勝78敗 借金26
→残り30試合 30勝0敗で貯金4 不可能
(2)100試合 40勝60敗 借金20
→残り60試合 50勝10敗で貯金20 不可能
(3)80試合 32勝48敗 借金16
→残り80試合 58勝22敗で貯金20 勝率.725 非現実的
(4)60試合 24勝36敗 借金12
→残り100試合 66勝34敗で貯金20 勝率.660 非常に負担が大きい。戦力、特に先発投手が揃わないと絶対に無理
(5)40試合 16勝24敗 借金8
→残り120試合 74勝46敗で貯金20 勝率.617 やや現実的
(1)および(2)城島を「正捕手」としたケース
ポストシーズンは、完全に不可能。
コネ捕手出場試合数を、130、100とした2つの計算では、試合数からして「勝率4割のコネ捕手城島」が「正捕手」という話になるわけだが、この仮定だと、ポストシーズン進出は永久に無い。
だが、そんなありえない出場ゲーム数をコネ捕手に与えたのが2008シーズンだ。2008年が、どれだけ馬鹿馬鹿しい、どれだけ無意味なシーズンだったか、これでわかるだろう。シーズン100敗したのは必然だった。
「勝率4割」のコネ捕手城島は「絶対に」正捕手にしてはならない。こんな単純なことが理解されないうちは、シアトルは永遠に闇の中。
(3)シーズンの半分、80ゲームに減らしたケース
ポストシーズンは、非現実的。
コネ捕手城島がシーズンの半分のゲームに出場したと仮定する出場80試合の場合ですら、城島でないほうのキャッチャーの勝率は、7割を越えなければいけない計算になる。
そんな馬鹿な話が非現実的であることくらい、まだ野球のルールのよくわからない小学生でもわかる。
(4)60ゲームに限定したケース
これでもハードルは相当高い。ポストシーズンはほぼ無理。
この計算ですら、城島でないほうの捕手は地区優勝するチームの中でも、高い勝率といえる.660を、シーズン通じて一度も勝率を落とさず、連綿とキープしなければならない。そんなことはシアトルの現状のチーム力を考えれば、かなりハードルが高い。
だが、これを2009年に、シアトルのこの低いチーム力の中でほぼ達成しかかったのが「ロブ・ジョンソン」である。彼の大仕事を誉めないヤツはどうかしている。
(4の別バージョン)
ローテ投手5人のうち、2人をコネ捕手が受ける
=結果的には、シーズン64ゲームとなるケース
5人のローテ投手のうち、2人の球をコネ捕手が受けると仮定すると、160試合のうちの5分の2だから、出場試合数は64になる。
この場合(3)のケースで既に計算したのと同じように、城島でないほうの正捕手は、勝率を今年のヤンキース並みの高率にキープしていなければならなくなる。
だから、2009シーズン6月以降のシアトルがやった「5人の先発投手のうち、2人をコネ捕手城島にまかせる」という方策そのものが、もともと根本的に間違っていた、ということがわかる。そんなおかしなことをやっているから、ポストシーズンに進出できないのである。
(5)40ゲームに限定したケース
=出場城島を「デーゲーム専用の控え捕手」にするケース
ようやく話が現実的になってくる。
「勝率4割」のコネ捕手がいてもポストシーズンを現実的なものにするためには、どんなに多くても、コネ捕手の出場を40ゲーム以下にしないかぎり、無理だ。出場が40ゲーム以下の捕手、というと、「デーゲームのみの出場」、つまり、本来の意味の「控え捕手」としての起用にでも追いやらないかぎり、ポストシーズン進出は無いということだ。
だが、それはもちろん、貯金20を前提にした話だ。今年のように、ワイルドカード争いに勝てるラインが貯金30になれば、コネ捕手の出場ゲームを「デーゲームのみに出る捕手」どころか、もっともっと減らさなければ無理だ。
この点で、2009年の夏、シアトルは大失敗を犯したことは、言うまでもない。観客はそのことをよく知っていて、スタジアムを離れた。
ここまで丁寧に説明すれば、
いくら馬鹿でもわかるだろう。
チームに「勝率4割」が当たり前の捕手など、いてはならない、のである。
現実的にみて、ポストシーズン進出に必要な貯金20(本当はそれ以上の貯金が必要)を達成しようと思えば、コネ捕手を、「デーゲームに正捕手が休むときのバックアッパー」、つまり「完全な控え捕手」としての出場試合数以下に抑える必要がある。
もちろん、日本にお帰りいただくのが最も適切な対策であることは、言葉にするまでもない。
2009シーズンの意味は、単にコネ捕手城島が怪我をしてくれたおかげで、出場ゲーム数が自動的に大きく減り、コネ捕手の作る借金を「偶然に」減らすことができただけの話。それでも10いくつだか借金を作ってくるのが、「勝率4割」のコネ捕手城島という不良債権だ。
ポストシーズン進出に失敗したのは、「城島問題」を軽視し、城島に出場ゲームを与えたチーム・マネジメントの大失態である。借金まみれの「城島問題」は今もほとんど改善されていない。
2009 ロブ・ジョンソン出場ゲーム (9月24日まで)
あらゆる月で貯金を達成。いまや貯金の合計は21
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月 8勝6敗 貯金2
9月 5勝2敗 貯金3
シーズン通算 48勝27敗(貯金21)
シーズン勝率 .640
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009 城島出場ゲーム(9月24日まで)
無理矢理出場機会を増やしてもらって、このザマ(笑)
いまや借金の総計は「12」。天下の笑い者(笑)
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝6敗 貯金1
9月 5勝8敗 借金3
シーズン通算 26勝38敗(借金12)
シーズン勝率 .406
(=2008年の城島先発ゲームの勝率と大差なし)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009年の捕手別の勝敗は下記の記事等を参照。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
2009年8月30日、シーズン勝率.632貯金18のロブ・ジョンソンに対し、シーズン勝率.412借金9のコネ捕手城島。7月末にウオッシュバーンを無理矢理放出し、8月以降城島の先発機会を無理矢理増やさせても、結果は何も変わらなかった。
2009年9月17日、9月に貯金を2つ増やし、勝率.639 貯金20のロブ・ジョンソン。借金を2つ増やし、勝率.410 借金11、借金まみれのコネ捕手城島。8月以降、城島先発を無理矢理増やさせ、9月にはスネルも加えたが、事態はただ悪化しただけに終わった。
damejima at 14:07
September 24, 2009
この捕手、どこまで馬鹿なのだろう。
6回は投手バティスタ、8回は投手ロウ。違う2投手でアップトンに2連続タイムリーされて負けたわけだから、明らかにキャッチャー城島の責任。
証拠もある。
打たれたのは、どちらも「アウトコース低めのスライダー」。この馬鹿捕手が、カウントを追いこんだ後で非常によく使うワンパターンな球だ。
最も失笑するのは、8回に逆転2点タイムリーを浴びた配球。
インコース高めには、ストレート
アウトコース低めには、スライダー
「コースと球種を最初から決めつけて、対角に投げさせる」などというリードの馬鹿さ加減がわからないヤツは、野球を見るのをやめたほうがいい。ロウがこんな単調な配球するのを、ロブ・ジョンソンのゲームでは見たことがない。テレビゲームで野球をやる小学生以下だ。
この日のGameDay全体を見ればわかるが、今日のコネ捕手の配球は「ストレートを高めに、変化球を低め(特にアウトコース)に配して、全体として対角に球を散らす」という、いかにもアタマの悪い人間の考えつきそうな、単細胞丸出しリード。子供向けの野球の教則本レベル。
一度タイムリーを打たれている同じ打者に、同じコース同じ球種で攻めることも馬鹿だが、問題はほかにもある。例えば、カウントを追い込んだ後の打者への配球。
2ストライクをとって追い込んでから、いわゆる日本の野球でいう「遊び」とか、「釣りダマ」とかいう馬鹿馬鹿しいルールを、メジャーの速球派のモローやロウに要求することで、かえってカウントを悪くして、打者有利なカウントにかえてしまっている。
さらに悪いことに、平行カウントにしてしまった後は、打たれるのを怖がってきわどいコースをつこうとしてはボール連発。しかも投手がモーションを始めているのにミットを構えない。
結果、どうなるかといえば、0-2という追い込んだカウントからでさえ四球を出すようなアホなリードに終始して、ランナーを貯める結果を招いているのだ。
城島マスクのゲームでは非常に四球が多い。このことはもう何年もの間、何度も繰り返し言ってきたことだ。モロー先発のゲームも例外ではなく、城島マスクの場合に限って四球が多いことも、既に指摘してある。
2009年9月13日、モロー先発で四球とホームランが多発するのは、「城島マスク」の場合と判明。ノーコンの速球投手の「三振、四球、ホームラン」の3点セットで惨敗パターンは、まるで「悪いときの松阪」そっくり。
Seattle vs. Tampa Bay - September 23, 2009 | MLB.com: Gameday
以下はBJアップトンに2連続タイムリーを浴びた
2つの「外角低めのスライダー」
第2回WBC時そっくりの逃げリード
6回 BJアップトン
外角低めスライダーを
レフト前タイムリー
投手 バティスタ
8回 BJアップトン
前の打席で打たれたのと全く同じ、外角低めスライダーを、逆転の決勝2点タイムリー
投手 ロウ
ストレートは全てインハイ、スライダーは全てアウトローという馬鹿リード
それにしても、この馬鹿監督、最終回に、今日3安打しているソーンダースの打席に、代打ビル・ホールを送った。
もう馬鹿としかいいようがない。
ビル・ホールの元のチームがズレンシックのいたミルウォーキーだから特別扱いなのかなにか知らないが、こんな意味の選手起用をしてどうする。
おまけにまたしても、ブルペン投手の無駄使いから、結局ロウまで投入してコネ捕手城島に潰させるのだから、始末が悪い。
2009年9月15日、虚弱スネルを84球で降板させ、「城島リスク」を無視した「タラレバ継投」に失敗、好調ロウを無駄使いするだけでは飽き足らず、負けゲームに投手3人を無駄使いする無能監督の「自殺行為」と、試合後の泣き言&言い訳インタビューを笑う。
それにしても、コネ捕手のバッティングはお笑いそのもの。
ノースリーからキャッチャー・フライだの、お決まりの三振だの、打率が.240を切るのも、目前だ。最も得意なはずの9月の帳尻すら出来ないのだから、失笑する。
6回は投手バティスタ、8回は投手ロウ。違う2投手でアップトンに2連続タイムリーされて負けたわけだから、明らかにキャッチャー城島の責任。
証拠もある。
打たれたのは、どちらも「アウトコース低めのスライダー」。この馬鹿捕手が、カウントを追いこんだ後で非常によく使うワンパターンな球だ。
最も失笑するのは、8回に逆転2点タイムリーを浴びた配球。
インコース高めには、ストレート
アウトコース低めには、スライダー
「コースと球種を最初から決めつけて、対角に投げさせる」などというリードの馬鹿さ加減がわからないヤツは、野球を見るのをやめたほうがいい。ロウがこんな単調な配球するのを、ロブ・ジョンソンのゲームでは見たことがない。テレビゲームで野球をやる小学生以下だ。
この日のGameDay全体を見ればわかるが、今日のコネ捕手の配球は「ストレートを高めに、変化球を低め(特にアウトコース)に配して、全体として対角に球を散らす」という、いかにもアタマの悪い人間の考えつきそうな、単細胞丸出しリード。子供向けの野球の教則本レベル。
一度タイムリーを打たれている同じ打者に、同じコース同じ球種で攻めることも馬鹿だが、問題はほかにもある。例えば、カウントを追い込んだ後の打者への配球。
2ストライクをとって追い込んでから、いわゆる日本の野球でいう「遊び」とか、「釣りダマ」とかいう馬鹿馬鹿しいルールを、メジャーの速球派のモローやロウに要求することで、かえってカウントを悪くして、打者有利なカウントにかえてしまっている。
さらに悪いことに、平行カウントにしてしまった後は、打たれるのを怖がってきわどいコースをつこうとしてはボール連発。しかも投手がモーションを始めているのにミットを構えない。
結果、どうなるかといえば、0-2という追い込んだカウントからでさえ四球を出すようなアホなリードに終始して、ランナーを貯める結果を招いているのだ。
城島マスクのゲームでは非常に四球が多い。このことはもう何年もの間、何度も繰り返し言ってきたことだ。モロー先発のゲームも例外ではなく、城島マスクの場合に限って四球が多いことも、既に指摘してある。
2009年9月13日、モロー先発で四球とホームランが多発するのは、「城島マスク」の場合と判明。ノーコンの速球投手の「三振、四球、ホームラン」の3点セットで惨敗パターンは、まるで「悪いときの松阪」そっくり。
Seattle vs. Tampa Bay - September 23, 2009 | MLB.com: Gameday
以下はBJアップトンに2連続タイムリーを浴びた
2つの「外角低めのスライダー」
第2回WBC時そっくりの逃げリード
6回 BJアップトン
外角低めスライダーを
レフト前タイムリー
投手 バティスタ
8回 BJアップトン
前の打席で打たれたのと全く同じ、外角低めスライダーを、逆転の決勝2点タイムリー
投手 ロウ
ストレートは全てインハイ、スライダーは全てアウトローという馬鹿リード
それにしても、この馬鹿監督、最終回に、今日3安打しているソーンダースの打席に、代打ビル・ホールを送った。
もう馬鹿としかいいようがない。
ビル・ホールの元のチームがズレンシックのいたミルウォーキーだから特別扱いなのかなにか知らないが、こんな意味の選手起用をしてどうする。
おまけにまたしても、ブルペン投手の無駄使いから、結局ロウまで投入してコネ捕手城島に潰させるのだから、始末が悪い。
2009年9月15日、虚弱スネルを84球で降板させ、「城島リスク」を無視した「タラレバ継投」に失敗、好調ロウを無駄使いするだけでは飽き足らず、負けゲームに投手3人を無駄使いする無能監督の「自殺行為」と、試合後の泣き言&言い訳インタビューを笑う。
それにしても、コネ捕手のバッティングはお笑いそのもの。
ノースリーからキャッチャー・フライだの、お決まりの三振だの、打率が.240を切るのも、目前だ。最も得意なはずの9月の帳尻すら出来ないのだから、失笑する。
damejima at 11:13
September 18, 2009
9月のコネ捕手城島はここまで、ヘルナンデスのサイ・ヤング賞に黄信号をともした9月8日のサヨナラ負けを含め、5連敗を含む4勝6敗と、またしてもチームの借金を増やしはじめた。
2009年城島マスクのゲームの勝率は、わずか4割しかない。
これはシーズン100敗した2008シーズンの数字からほとんど改善されてない。つまり2008シーズンの中身のまま、給料だけ跳ね上がっただけということ。たいしたもんだ(失笑)
7月、ロブ・ジョンソンの作る貯金を城島の借金が片っ端から食いつぶしてチームのポストシーズンへの道が断たれた大戦犯にもかかわらず、8月にはなんの正当な理由もなくコネ捕手の出場機会を無理矢理増やし、9月はさらにスネルをコネ捕手の出場ゲームに加えたわけだが、城島だけがチームの負けを増やす構造は、まったく、なにも変化していない。
9月もロブ・ジョンソンのつくる貯金をコネ捕手が食いつぶすだけ。そんな子供でもわかるペテンの仕組みに愛想を尽かせたシアトルの固定ファンはスタジアムに来なくなってきている。
コネ捕手城島と組みたがらないウオッシュバーンを無理矢理トレードしてまでローテ投手の大半を組み替える一方で、城島先発ゲームを理由もなく無理矢理に増加させてみたところで、結局、保育園捕手城島のだしてくる結果は、まったく何も変わらなかったのである。
2009年の捕手別の勝敗は下記の記事等を参照。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
2009年8月30日、シーズン勝率.632貯金18のロブ・ジョンソンに対し、シーズン勝率.412借金9のコネ捕手城島。7月末にウオッシュバーンを無理矢理放出し、8月以降城島の先発機会を無理矢理増やさせても、結果は何も変わらなかった。
2009 ロブ・ジョンソン出場ゲーム (9月17日まで)
あらゆる月で貯金を達成。いまや貯金の合計は20
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月 8勝6敗 貯金2
9月 3勝1敗 貯金2
シーズン通算 46勝26敗(貯金20)
シーズン勝率 .639
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009 城島出場ゲーム(9月17日まで)
無理矢理出場機会を増やしてもらって、このザマ(笑)
いまや借金の総計は「11」。天下の笑い者(笑)
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝6敗 貯金1
9月 4勝6敗 借金2
シーズン通算 25勝36敗(借金11)
シーズン勝率 .410
(=2008年の城島先発ゲームの勝率と大差なし)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009年城島マスクのゲームの勝率は、わずか4割しかない。
これはシーズン100敗した2008シーズンの数字からほとんど改善されてない。つまり2008シーズンの中身のまま、給料だけ跳ね上がっただけということ。たいしたもんだ(失笑)
7月、ロブ・ジョンソンの作る貯金を城島の借金が片っ端から食いつぶしてチームのポストシーズンへの道が断たれた大戦犯にもかかわらず、8月にはなんの正当な理由もなくコネ捕手の出場機会を無理矢理増やし、9月はさらにスネルをコネ捕手の出場ゲームに加えたわけだが、城島だけがチームの負けを増やす構造は、まったく、なにも変化していない。
9月もロブ・ジョンソンのつくる貯金をコネ捕手が食いつぶすだけ。そんな子供でもわかるペテンの仕組みに愛想を尽かせたシアトルの固定ファンはスタジアムに来なくなってきている。
コネ捕手城島と組みたがらないウオッシュバーンを無理矢理トレードしてまでローテ投手の大半を組み替える一方で、城島先発ゲームを理由もなく無理矢理に増加させてみたところで、結局、保育園捕手城島のだしてくる結果は、まったく何も変わらなかったのである。
2009年の捕手別の勝敗は下記の記事等を参照。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
2009年8月30日、シーズン勝率.632貯金18のロブ・ジョンソンに対し、シーズン勝率.412借金9のコネ捕手城島。7月末にウオッシュバーンを無理矢理放出し、8月以降城島の先発機会を無理矢理増やさせても、結果は何も変わらなかった。
2009 ロブ・ジョンソン出場ゲーム (9月17日まで)
あらゆる月で貯金を達成。いまや貯金の合計は20
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月 8勝6敗 貯金2
9月 3勝1敗 貯金2
シーズン通算 46勝26敗(貯金20)
シーズン勝率 .639
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009 城島出場ゲーム(9月17日まで)
無理矢理出場機会を増やしてもらって、このザマ(笑)
いまや借金の総計は「11」。天下の笑い者(笑)
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝6敗 貯金1
9月 4勝6敗 借金2
シーズン通算 25勝36敗(借金11)
シーズン勝率 .410
(=2008年の城島先発ゲームの勝率と大差なし)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
damejima at 01:51
September 17, 2009
ダンナの給料日に、給料全部を使い果たして豪勢な夕食を作ってしまい、翌日からはカップ麺を食わせる、なんのヤリクリ能力もない、ガキみたいな主婦。しかも、その豪華なはずの夕食も「塩加減」を間違えていて、食えたものじゃない。
そんな「ヤリクリ」の下手な主婦のダンナだったら、たまったものじゃないが、シアトルの監督のワカマツは、そういう「ガキ主婦」だからしょうがない。
9月15日のホワイトソックス戦後のインタビューは、なにげないセリフではあったが、ハッキリとわかったことは「この新人監督は、ただの新米主婦に過ぎないこと」がよくわかった、ということ。
この監督、正確に先を読み、ヤリクリ上で諦めるしかない部分はスッパリ諦め、使うべき場面では人材を的確に使って、現状戦力を有効に使いきれる手腕など、まったくない。
ただの、慌てモノ。決断力もない割りに、言い訳が多いし、贅沢なことを言う。
この監督では勝率はけして上り詰めることはない。4勝3敗だの、4勝5敗だのを永遠に続けるのが精一杯だろう。
インタビューでは、自分のミスは認めず「7回をまかせられる投手が手元にいないから負けた」と言わんばかりだが、「タラレバ」で監督業は務まらないし、パーツが足りないから補充してくれとか「泣き言」を言えるのは、監督自身がヤリクリの手腕を示してからの話だ。
料理の下手な主婦にフカヒレやフォアグラは全く必要ない。白菜とキャベツでうまい料理を作れるようになってからの話だ。
Mariners Blog | Mariners' loss to White Sox takes a toll | Seattle Times Newspaper
"This game was a lot about the bullpen, obviously,”Mariners manager Don Wakamatsu said. "You win games by getting your closer in the ballgame."
マリナーズの監督ワカマツは「明らかにこのゲームは、ブルペンには荷が重かった。勝利はクローザーを投入してこそ得られる」と言った。
Noting that Aardsma has pitched just once in the last 10 days, he added, "We have to find the guy that's going to step up and give us a solid seventh."
アーズマがこの10日間たった一度しか投げていないことに触れ、ワカマツはこう付け加えた。「ステップアップして、安定した7回を生み出してくれる投手を、我々は見つけなければならない。」
何を言っているのだろう、このアホ。(こんな言い訳話を、これっぽっちも批判しない地元メディアも、まったく機能もしてないとしかいいようがない)
まず、継投をおかしくしたのは、ワカマツ自身の決めた「先発スネルの早すぎる降板」だ。
ワカマツは、クレメントとセデーニョを安売りして獲ってきた虚弱投手スネルを、たったの84球(6イニング)で降板させている。
この過保護投手、シアトルに来てから、一度も7イニング投げたことがない。甘やかすのも、いい加減にしろといいたい。スネルは100球投げられないのではない。実際、8失点した8月11日のヤンキース戦(捕手城島)でさえ109球投げ、直近9月9日のLAA戦でも負けたが、100球投げている。
というのに、ワカマツは1点差のシチュエーションで過保護のコネ捕手同様の「過保護投手」スネルを、84球で降板させてしまったことで、7回、8回、9回と、3イニングもの間、最少得点差をコネ捕手城島マスクで守りきらなければ勝てない「選択」をした。
こんな選択、そもそもありえない。
リスクを抱えすぎ、という程度ではない。
まず成功しない。ただの「自殺行為」だ。
(関係ないが最近ホームの観客が激減した理由の大半は、この「自殺行為」の多さにあるとみている。トレード、采配、城島、選手起用。観衆は馬鹿じゃない。)
まず基本的に「CERA5点のコネ捕手城島マスクのゲームで、1点差をゲーム終盤の3イニング守りきるという選択」それ自体が、「チームの自殺行為」なのはわかりきっている。
ゲーム終盤にロウを投入しようが、アーズマを投入しようが、この「コネ捕手城島リスク」はついてまわる。ついこの間のヘルナンデス登板試合で、キャッチャーを城島に代えてサヨナラ負けしたのを、ワカマツはもう忘れたのか。
「1点差を3イニング絶対に守る選択」が可能になるのは
「キャッチャーが城島ではない」
「ホワイト、ロウ、アーズマの3人がブルペンにいるか、または、ロウが2イニングを投げられる疲労度にある」
「彼らの調子が悪くなく、イニングをまかせきれる」
という特殊な場合のみだ。
おまけに、こんな「贅沢な料理法」は、5人のローテで毎試合使えるわけじゃない。日本のプロ野球阪神のJFKシステムとは違う。
そもそも不完全な継投であっても競った勝ちゲームをモノにできる手腕が監督になければ、勝率を大きく上向かせることなど、できるわけがない。
ワカマツは7回にケリーを投入した。
コネ捕手城島マスクのゲームにケリー投入で無駄にリスクを犯し、さらに、よせばいいのにロウを無駄使いしてまで失敗したのは、「城島問題」の認識の甘いワカマツ自身のミスであり、ワカマツの責任だ。
もしケリーが7回を抑えていたら、ロウ、アーズマと投入して、試合を終わらせられるとでも思ったのだろう。だが、そのケリーが抑えられなかったから、7回をきちんと抑えられる投手がいれば勝てた、と言い訳したわけだ。
だが、そもそもケリー投入にはリスクがあり、そのリスク回避の方法もあったにもかかわらず、その両方をケアせずギャンブルして負けたのは、ワカマツのミスだ。
復帰後のケリーが、理由はわからないが、復帰前のケリー自身や、好調時のホワイトほど、安心できる投手ではなくなったことは、誰でもわかっている。そのケリーを1点差ゲームの終盤で投入する、ということは、今の時点では「リスクを覚悟する」という意味にしかならない。
また最近のゲームを点検すればわかるが、ロウはこのところよく2イニング投げさせられている。スネル先発の1点差ゲームをどうしても勝ちたいのであれば、7回アタマからロウという選択もあったわけだが、ワカマツはあえてそうはしなかった。
また7回にケリーをロウに代えるタイミング自体、おかしい。
ランナー1,2塁のピンチだったが、ケリーが三振をとって1死にしてから交代させている。三振をとれたケリーを続投させてもいいわけだが、ワカマツは急に肩を作ったロウを登板させ、結果、打たれている。
ダメ主婦が、調理法を知りもしない食材をドカスカ鍋に放り込んで、意味のわからないまま煮込んでいるのと、まるで同じ。コネ捕手城島マスクの1点差ゲームが、こんな「タラレバ」で勝てると思っているのか。
この監督、結局「城島問題」を本当に甘く見たままシーズンを過ごし、ミスを犯し続けている。
ホワイトソックス第一戦では、結果的にロウまで無駄使いしてしまい、ロウがこのあとのローテで投げられるゲーム数を限定してしまった。さらには7回に3点とられて負け試合になっているのにもかかわらず、メッセンジャー、オルソン、バティスタと、3人も投手を使ってしまい、これからのゲームで使うセットアッパーがいなくなってしまうような無駄なことをする。
馬鹿としかいいようがない。
プレイオフ進出の可能性など全くないのがわかりきっているのに、セプテンバーコールアップで上げてきた選手(正確にいうと、マイナーにも人材が枯渇しているにしても)が、オルソンだの、バルガスだの、もうメジャーで結果のでてしまった「終わった投手」ばかりで、可能性のある若手を試しもしないクセに、「7回を抑えられる中継ぎが欲しい」?(失笑)笑わせてくれる。
コネ捕手とワカマツはキャベツの千切りでもして料理の練習でもしておけ。話はそれからだ。
そんな「ヤリクリ」の下手な主婦のダンナだったら、たまったものじゃないが、シアトルの監督のワカマツは、そういう「ガキ主婦」だからしょうがない。
9月15日のホワイトソックス戦後のインタビューは、なにげないセリフではあったが、ハッキリとわかったことは「この新人監督は、ただの新米主婦に過ぎないこと」がよくわかった、ということ。
この監督、正確に先を読み、ヤリクリ上で諦めるしかない部分はスッパリ諦め、使うべき場面では人材を的確に使って、現状戦力を有効に使いきれる手腕など、まったくない。
ただの、慌てモノ。決断力もない割りに、言い訳が多いし、贅沢なことを言う。
この監督では勝率はけして上り詰めることはない。4勝3敗だの、4勝5敗だのを永遠に続けるのが精一杯だろう。
インタビューでは、自分のミスは認めず「7回をまかせられる投手が手元にいないから負けた」と言わんばかりだが、「タラレバ」で監督業は務まらないし、パーツが足りないから補充してくれとか「泣き言」を言えるのは、監督自身がヤリクリの手腕を示してからの話だ。
料理の下手な主婦にフカヒレやフォアグラは全く必要ない。白菜とキャベツでうまい料理を作れるようになってからの話だ。
Mariners Blog | Mariners' loss to White Sox takes a toll | Seattle Times Newspaper
"This game was a lot about the bullpen, obviously,”Mariners manager Don Wakamatsu said. "You win games by getting your closer in the ballgame."
マリナーズの監督ワカマツは「明らかにこのゲームは、ブルペンには荷が重かった。勝利はクローザーを投入してこそ得られる」と言った。
Noting that Aardsma has pitched just once in the last 10 days, he added, "We have to find the guy that's going to step up and give us a solid seventh."
アーズマがこの10日間たった一度しか投げていないことに触れ、ワカマツはこう付け加えた。「ステップアップして、安定した7回を生み出してくれる投手を、我々は見つけなければならない。」
何を言っているのだろう、このアホ。(こんな言い訳話を、これっぽっちも批判しない地元メディアも、まったく機能もしてないとしかいいようがない)
まず、継投をおかしくしたのは、ワカマツ自身の決めた「先発スネルの早すぎる降板」だ。
ワカマツは、クレメントとセデーニョを安売りして獲ってきた虚弱投手スネルを、たったの84球(6イニング)で降板させている。
この過保護投手、シアトルに来てから、一度も7イニング投げたことがない。甘やかすのも、いい加減にしろといいたい。スネルは100球投げられないのではない。実際、8失点した8月11日のヤンキース戦(捕手城島)でさえ109球投げ、直近9月9日のLAA戦でも負けたが、100球投げている。
というのに、ワカマツは1点差のシチュエーションで過保護のコネ捕手同様の「過保護投手」スネルを、84球で降板させてしまったことで、7回、8回、9回と、3イニングもの間、最少得点差をコネ捕手城島マスクで守りきらなければ勝てない「選択」をした。
こんな選択、そもそもありえない。
リスクを抱えすぎ、という程度ではない。
まず成功しない。ただの「自殺行為」だ。
(関係ないが最近ホームの観客が激減した理由の大半は、この「自殺行為」の多さにあるとみている。トレード、采配、城島、選手起用。観衆は馬鹿じゃない。)
まず基本的に「CERA5点のコネ捕手城島マスクのゲームで、1点差をゲーム終盤の3イニング守りきるという選択」それ自体が、「チームの自殺行為」なのはわかりきっている。
ゲーム終盤にロウを投入しようが、アーズマを投入しようが、この「コネ捕手城島リスク」はついてまわる。ついこの間のヘルナンデス登板試合で、キャッチャーを城島に代えてサヨナラ負けしたのを、ワカマツはもう忘れたのか。
「1点差を3イニング絶対に守る選択」が可能になるのは
「キャッチャーが城島ではない」
「ホワイト、ロウ、アーズマの3人がブルペンにいるか、または、ロウが2イニングを投げられる疲労度にある」
「彼らの調子が悪くなく、イニングをまかせきれる」
という特殊な場合のみだ。
おまけに、こんな「贅沢な料理法」は、5人のローテで毎試合使えるわけじゃない。日本のプロ野球阪神のJFKシステムとは違う。
そもそも不完全な継投であっても競った勝ちゲームをモノにできる手腕が監督になければ、勝率を大きく上向かせることなど、できるわけがない。
ワカマツは7回にケリーを投入した。
コネ捕手城島マスクのゲームにケリー投入で無駄にリスクを犯し、さらに、よせばいいのにロウを無駄使いしてまで失敗したのは、「城島問題」の認識の甘いワカマツ自身のミスであり、ワカマツの責任だ。
もしケリーが7回を抑えていたら、ロウ、アーズマと投入して、試合を終わらせられるとでも思ったのだろう。だが、そのケリーが抑えられなかったから、7回をきちんと抑えられる投手がいれば勝てた、と言い訳したわけだ。
だが、そもそもケリー投入にはリスクがあり、そのリスク回避の方法もあったにもかかわらず、その両方をケアせずギャンブルして負けたのは、ワカマツのミスだ。
復帰後のケリーが、理由はわからないが、復帰前のケリー自身や、好調時のホワイトほど、安心できる投手ではなくなったことは、誰でもわかっている。そのケリーを1点差ゲームの終盤で投入する、ということは、今の時点では「リスクを覚悟する」という意味にしかならない。
また最近のゲームを点検すればわかるが、ロウはこのところよく2イニング投げさせられている。スネル先発の1点差ゲームをどうしても勝ちたいのであれば、7回アタマからロウという選択もあったわけだが、ワカマツはあえてそうはしなかった。
また7回にケリーをロウに代えるタイミング自体、おかしい。
ランナー1,2塁のピンチだったが、ケリーが三振をとって1死にしてから交代させている。三振をとれたケリーを続投させてもいいわけだが、ワカマツは急に肩を作ったロウを登板させ、結果、打たれている。
ダメ主婦が、調理法を知りもしない食材をドカスカ鍋に放り込んで、意味のわからないまま煮込んでいるのと、まるで同じ。コネ捕手城島マスクの1点差ゲームが、こんな「タラレバ」で勝てると思っているのか。
この監督、結局「城島問題」を本当に甘く見たままシーズンを過ごし、ミスを犯し続けている。
ホワイトソックス第一戦では、結果的にロウまで無駄使いしてしまい、ロウがこのあとのローテで投げられるゲーム数を限定してしまった。さらには7回に3点とられて負け試合になっているのにもかかわらず、メッセンジャー、オルソン、バティスタと、3人も投手を使ってしまい、これからのゲームで使うセットアッパーがいなくなってしまうような無駄なことをする。
馬鹿としかいいようがない。
プレイオフ進出の可能性など全くないのがわかりきっているのに、セプテンバーコールアップで上げてきた選手(正確にいうと、マイナーにも人材が枯渇しているにしても)が、オルソンだの、バルガスだの、もうメジャーで結果のでてしまった「終わった投手」ばかりで、可能性のある若手を試しもしないクセに、「7回を抑えられる中継ぎが欲しい」?(失笑)笑わせてくれる。
コネ捕手とワカマツはキャベツの千切りでもして料理の練習でもしておけ。話はそれからだ。
damejima at 09:39
September 15, 2009
前回の記事を読んでいない人もいるだろうし、まずデータをその記事からいくつか転載しておく。
問題にしたのはホーム/セーフコでの「平日、それも月曜から木曜の、1日あたりの観客数が、8月に異常に激減した」こと。まずは下の数字を見て、この「異常さ」を頭に入れておくといい。(元データはMLB公式およびBaseball Reference。以下、特に注釈を加えず『数字』という場合、この『平日月曜から木曜の、1日あたりの観客数』をさす。)
2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)
4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377)
6月 21,370 (前月比 +3,563)
7月 26,102 (前月比 +4,732)
8月 20,231 (前月比 −5,871)
平日月曜から木曜の観客動員に限った理由はもちろん、「週末でない平日でもスタジアムに足を運んでくれるようなコアな観客層が、2009年夏以降のシアトルの野球にどういう反応をしているか?」を見るため。
数字から8月になって、コア層の観客たちがバッタリとスタジアムに来なくなったという異常事態がよくわかる。
次の数字は、この数シーズンの7月から8月にかけてのデータ。8月というのに観客が激減するというのが、いかに異常な事態か、見ておくべき。
2006年7月 30,120
2006年8月 32,104
2007年7月 26,861
2007年8月 40,786
2008年7月 23,464
2008年8月 26,123
2009年7月 26,102
2009年8月 20,231
2009年8月の観客動員の詳細
第3週ホワイトソックス戦 21,049、19,385、24,427
第5週オークランド戦 21,056、17,661、18,695
第6週ロイヤルズ戦 19,345
参考:
2009年9月のLAA3連戦の観客動員
18,959 先発フレンチ
18,542 先発フィスター
22,130 先発ヘルナンデス 相手先発カズミア
2009年8月に例外的に24,427人を集めたWソックス第3戦は、ヘルナンデスと、ホワイトソックスの完全試合男バーリーとのマッチアップ。
2009年9月のLAA3連戦は、2試合は観客が1万8千しか入らなかったが、第3戦のヘルナンデス、カズミアのマッチアップは22,130人はいった。
過去の数字を見ても、首位のLAA戦だから観客が増える、という現象はほとんどない。だから、集客ファクターになったのは「ヘルナンデスと有名投手のマッチアップ」だ。
これらの単純な数字の羅列からでさえ、コア層の観客の関心事には、「序列のある集客ファクターがある」こと、そして観客がより多くスタジアムに集まるのは、「集客ファクターが、単一ではなく、複数重なった場合」であることは子供でもわかる。
では、その「集客ファクター」の序列はどうなっているだろう。
仮にだが、シアトルのコア層がスタジアムに来る動機づけになる「関心」の優先順位を次のようにつけておいてみる。(どの球団でもア・リーグ人気球団(NYYやBOS)との対戦は動員が増えるはずだから除外しておく)
1 チームのプレイオフ進出の可能性
2 ヘルナンデスと対戦チームの有力投手のマッチアップ
3 ヘルナンデス登板、LAA(同地区上位球団)との対戦
4 その他のゲーム
仮説の検証 1
「2009年の8月の観客激減」は、「チームのプレイオフ進出が事実上なくなったことが大きな原因」かどうか
チームにプレイオフ進出の可能性があった2007年には、7月から8月にかけて観客の大幅な増加がみられたことから、「プレイオフ進出の可能性」が観客の高い関心事のひとつなのはたしかだ。
しかし、プレイオフもへったくれもなかったシーズン100敗の2008年ですら、7月から8月にかけては観客数は増えている。8月という月は、たとえチームが最下位だろうと、プレイオフ進出の可能性が皆無だろうが、観客は増えるものなのだ。
それが2009年に限っては大幅に減少した、そこが問題なのだ。
これらのことから、2009年8月の異常な観客減は、「プレイオフ進出の可能性がほぼ無くなったこと」だけでは、説明できない。
そもそも、月曜日から木曜日にかけてスタジアムに来てくれるようなコアな観客がありがたいのは、プレイオフ進出が無くなろうが、なんだろうが、応援してくれるところに大きな価値がある。
そして、この記事の最も大きな関心は、そうした、「プレイオフ進出の可能性が無くても球場に来て応援してくれていた忍耐づよい観客ですら、2009年8月のシアトルには愛想をつかした」という点にある。
「プレイオフ進出」はこの話にあまり関係がない。
仮説の検証 2
「観客動員」と「ヘルナンデス」の関連性からわかること
「ホームのヘルナンデス登板ゲーム」というのは、ホームのシアトルが勝つ確立が最も高いゲームだから、ホームチームが勝つのを見たい観客が集まるのは自然なことだ、と思うかもしれない。
だが、4月以降をずっと追いかけてみても、平日のゲームでヘルナンデスが投げて、観客が18,000しかはいらなかったゲームもちらほらある。
ヘルナンデス登板ゲームだけが特別で、他の先発投手と比べて観客がより多く集められるとはいえないのである。数字でいうと、ヘルナンデスが投げるというファクターのみでは、2万人すら越えられないことが往々にある。
便宜的に、18,000人の、ほぼ固定ともいえる観客動員数、つまり「チームの順位と関係なく、誰が先発でも関係なく、とにかくスタジアムに来る客」を「1次ベース客」と呼んでみる。
ヘルナンデスが人気投手なのは間違いない。だが、「ヘルナンデス」という集客ファクターだけで呼べるのは、「1次ベース客」までである。
仮説の検証 3
「観客動員」と「投手のマッチアップ」の関連性からわかること
観客が2万人を越えるのは、いくつか例をあげておいたが、ヘルナンデスとバーリー、ヘルナンデスとカズミア、という風に、エース、ヘルナンデスと、相手チームの有名投手の投げあいというケースだ。
この「先発投手やカードによっては、スタジアムに来てくれる客」を「2次ベース客」と呼んでみることにする。
シアトルの場合、コアな観客層の「2次ベース客」は、ホームチームが勝つとか、ヘルナンデス登板とかだけを楽しみに、のんべんだらりと球場に来てくれるわけではない。
むしろ「2次ベース客」が望むゲームは、「熱くなるカード」「いいゲーム」だ。
これは同じ野球ファンとして、気持ちはよくわかる。彼らは、せっかくスタジアムに行くなら「いい試合」が見たいと望んでいるのである。
ただ、この「2次ベース客」、2009までのシーズンでは「1次ベース客」とそれほど行動様式に差異があったわけではないように思える。2009年までは「2次ベース客」も、8月になれば自然とスタジアムに足を運んでくれていたのではないか。
仮説の検証 4
2009年8月に、シアトルは「2次ベース客」を大量に失った
「2次ベース客」にとって、「プレイオフ進出」というファクターは「セーフコで野球を見て熱くなれる」大きな要因のひとつではあるが、それがスタジアムに足を運ぶ動機の全てか、というと、そうではない。
かつて「2次ベース客」は、たとえチームは最下位でも、「1次ベース客」と同程度ではないにしても、かなりの数がスタジアムに来てくれていた。
2009シーズンは彼らのパフォーマンスが多少変化したが、夏までの時点では、いいゲームになりそうな投手マッチアップや対戦カードなら、たくさんの「2次ベース客」がスタジアムに来てくれていた。
ところが、2009年の7月から8月にかけてシアトルは「プレイオフ進出だけが理由ではない、何かほかの理由を含めた大きなチームマネジメント上のミス」を犯して、「『2次ベース客』を大量に失った」、そう考えると、矛盾だらけの仮説1と仮説2を多少は包含して考えていくことが可能になる。
そして、パーク・ファクターとしても「投手」が重要な位置を占めるセーフコの「2次ベース客」にとって、「投手」というのはスタジアムで見るゲームをチョイスする上で、たいへん大事なファクターであるのは間違いない、と考える。
問題にしたのはホーム/セーフコでの「平日、それも月曜から木曜の、1日あたりの観客数が、8月に異常に激減した」こと。まずは下の数字を見て、この「異常さ」を頭に入れておくといい。(元データはMLB公式およびBaseball Reference。以下、特に注釈を加えず『数字』という場合、この『平日月曜から木曜の、1日あたりの観客数』をさす。)
2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)
4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377)
6月 21,370 (前月比 +3,563)
7月 26,102 (前月比 +4,732)
8月 20,231 (前月比 −5,871)
平日月曜から木曜の観客動員に限った理由はもちろん、「週末でない平日でもスタジアムに足を運んでくれるようなコアな観客層が、2009年夏以降のシアトルの野球にどういう反応をしているか?」を見るため。
数字から8月になって、コア層の観客たちがバッタリとスタジアムに来なくなったという異常事態がよくわかる。
次の数字は、この数シーズンの7月から8月にかけてのデータ。8月というのに観客が激減するというのが、いかに異常な事態か、見ておくべき。
2006年7月 30,120
2006年8月 32,104
2007年7月 26,861
2007年8月 40,786
2008年7月 23,464
2008年8月 26,123
2009年7月 26,102
2009年8月 20,231
2009年8月の観客動員の詳細
第3週ホワイトソックス戦 21,049、19,385、24,427
第5週オークランド戦 21,056、17,661、18,695
第6週ロイヤルズ戦 19,345
参考:
2009年9月のLAA3連戦の観客動員
18,959 先発フレンチ
18,542 先発フィスター
22,130 先発ヘルナンデス 相手先発カズミア
2009年8月に例外的に24,427人を集めたWソックス第3戦は、ヘルナンデスと、ホワイトソックスの完全試合男バーリーとのマッチアップ。
2009年9月のLAA3連戦は、2試合は観客が1万8千しか入らなかったが、第3戦のヘルナンデス、カズミアのマッチアップは22,130人はいった。
過去の数字を見ても、首位のLAA戦だから観客が増える、という現象はほとんどない。だから、集客ファクターになったのは「ヘルナンデスと有名投手のマッチアップ」だ。
これらの単純な数字の羅列からでさえ、コア層の観客の関心事には、「序列のある集客ファクターがある」こと、そして観客がより多くスタジアムに集まるのは、「集客ファクターが、単一ではなく、複数重なった場合」であることは子供でもわかる。
では、その「集客ファクター」の序列はどうなっているだろう。
仮にだが、シアトルのコア層がスタジアムに来る動機づけになる「関心」の優先順位を次のようにつけておいてみる。(どの球団でもア・リーグ人気球団(NYYやBOS)との対戦は動員が増えるはずだから除外しておく)
1 チームのプレイオフ進出の可能性
2 ヘルナンデスと対戦チームの有力投手のマッチアップ
3 ヘルナンデス登板、LAA(同地区上位球団)との対戦
4 その他のゲーム
仮説の検証 1
「2009年の8月の観客激減」は、「チームのプレイオフ進出が事実上なくなったことが大きな原因」かどうか
チームにプレイオフ進出の可能性があった2007年には、7月から8月にかけて観客の大幅な増加がみられたことから、「プレイオフ進出の可能性」が観客の高い関心事のひとつなのはたしかだ。
しかし、プレイオフもへったくれもなかったシーズン100敗の2008年ですら、7月から8月にかけては観客数は増えている。8月という月は、たとえチームが最下位だろうと、プレイオフ進出の可能性が皆無だろうが、観客は増えるものなのだ。
それが2009年に限っては大幅に減少した、そこが問題なのだ。
これらのことから、2009年8月の異常な観客減は、「プレイオフ進出の可能性がほぼ無くなったこと」だけでは、説明できない。
そもそも、月曜日から木曜日にかけてスタジアムに来てくれるようなコアな観客がありがたいのは、プレイオフ進出が無くなろうが、なんだろうが、応援してくれるところに大きな価値がある。
そして、この記事の最も大きな関心は、そうした、「プレイオフ進出の可能性が無くても球場に来て応援してくれていた忍耐づよい観客ですら、2009年8月のシアトルには愛想をつかした」という点にある。
「プレイオフ進出」はこの話にあまり関係がない。
仮説の検証 2
「観客動員」と「ヘルナンデス」の関連性からわかること
「ホームのヘルナンデス登板ゲーム」というのは、ホームのシアトルが勝つ確立が最も高いゲームだから、ホームチームが勝つのを見たい観客が集まるのは自然なことだ、と思うかもしれない。
だが、4月以降をずっと追いかけてみても、平日のゲームでヘルナンデスが投げて、観客が18,000しかはいらなかったゲームもちらほらある。
ヘルナンデス登板ゲームだけが特別で、他の先発投手と比べて観客がより多く集められるとはいえないのである。数字でいうと、ヘルナンデスが投げるというファクターのみでは、2万人すら越えられないことが往々にある。
便宜的に、18,000人の、ほぼ固定ともいえる観客動員数、つまり「チームの順位と関係なく、誰が先発でも関係なく、とにかくスタジアムに来る客」を「1次ベース客」と呼んでみる。
ヘルナンデスが人気投手なのは間違いない。だが、「ヘルナンデス」という集客ファクターだけで呼べるのは、「1次ベース客」までである。
仮説の検証 3
「観客動員」と「投手のマッチアップ」の関連性からわかること
観客が2万人を越えるのは、いくつか例をあげておいたが、ヘルナンデスとバーリー、ヘルナンデスとカズミア、という風に、エース、ヘルナンデスと、相手チームの有名投手の投げあいというケースだ。
この「先発投手やカードによっては、スタジアムに来てくれる客」を「2次ベース客」と呼んでみることにする。
シアトルの場合、コアな観客層の「2次ベース客」は、ホームチームが勝つとか、ヘルナンデス登板とかだけを楽しみに、のんべんだらりと球場に来てくれるわけではない。
むしろ「2次ベース客」が望むゲームは、「熱くなるカード」「いいゲーム」だ。
これは同じ野球ファンとして、気持ちはよくわかる。彼らは、せっかくスタジアムに行くなら「いい試合」が見たいと望んでいるのである。
ただ、この「2次ベース客」、2009までのシーズンでは「1次ベース客」とそれほど行動様式に差異があったわけではないように思える。2009年までは「2次ベース客」も、8月になれば自然とスタジアムに足を運んでくれていたのではないか。
仮説の検証 4
2009年8月に、シアトルは「2次ベース客」を大量に失った
「2次ベース客」にとって、「プレイオフ進出」というファクターは「セーフコで野球を見て熱くなれる」大きな要因のひとつではあるが、それがスタジアムに足を運ぶ動機の全てか、というと、そうではない。
かつて「2次ベース客」は、たとえチームは最下位でも、「1次ベース客」と同程度ではないにしても、かなりの数がスタジアムに来てくれていた。
2009シーズンは彼らのパフォーマンスが多少変化したが、夏までの時点では、いいゲームになりそうな投手マッチアップや対戦カードなら、たくさんの「2次ベース客」がスタジアムに来てくれていた。
ところが、2009年の7月から8月にかけてシアトルは「プレイオフ進出だけが理由ではない、何かほかの理由を含めた大きなチームマネジメント上のミス」を犯して、「『2次ベース客』を大量に失った」、そう考えると、矛盾だらけの仮説1と仮説2を多少は包含して考えていくことが可能になる。
そして、パーク・ファクターとしても「投手」が重要な位置を占めるセーフコの「2次ベース客」にとって、「投手」というのはスタジアムで見るゲームをチョイスする上で、たいへん大事なファクターであるのは間違いない、と考える。
damejima at 11:36
September 11, 2009
10日のカブス戦で、ピッツバーグのロニー・セデーニョが移籍後5本目(シーズン通算では10号)となる3ランを放ち、3安打3打点。
Ronny Cedeno Stats, News, Photos - Pittsburgh Pirates - ESPN
これで移籍後の成績はこうなった。
移籍後のセデーニョ
34ゲーム出場 109打数31安打 ホームラン5本 18打点
打率.284 OBP.339 SLG.459 OPS.798
シアトル時代含む得点圏
60打数15安打 三塁打2 ホームラン4 26打点(シアトル時代含む)
打率.250 OBP.318 SLG.517 OPS.835
ちなみに、こちらは「スラッガーと噂」の(失笑)コネ捕手城島
ほぼ倍の打数で、この程度(笑)ランナーがいると、2007年同様、まったく役立たずな800万ドルのみすぼらしい粗大ゴミ(笑)
2009城島
59ゲーム出場 201打数50安打 ホームラン8本 21打点
打率.249 OBP.296 SLG.398 OPS.694
ランナーズ・オン
打率.205 OBP.260 SLG.352 OPS.612
得点圏
43打数9安打 二塁打2 ホームラン1 12打点
打率.209 OBP.286 SLG.326 OPS.612
他の数字の比較
ホームラン率 AB/HR
移籍後のセデーニョ 21.8
コネ捕手 33.4
移籍前のジャック・ウィルソン 66.5
移籍後のジャック・ウィルソン 92.0
IsoP
セデーニョ ,174
コネ捕手 .149
移籍前のジャック・ウィルソン .120
移籍後のジャック・ウィルソン .087
SecA
セデーニョ .248
コネ捕手 .204
移籍前のジャック・ウィルソン .180
移籍後のジャック・ウィルソン .163
比較するまでなかったな(笑)哀れなもんだ。
球場の大きさ?(笑)そんなもん、関係ねぇわ。
打てるセデーニョを十分使いもせずに放出して、クレメントを安売りして、代わりに打てもしないジャック・ウィルソンを獲った、そんだけ(失笑)
ズレンシックが神様?(笑)単なるトレードべた(笑)
そして、ビクター・マルチネスやポサダみたいなバッティングができるわけもない、シーズンの半分しか出られないコネ捕手に800万ドル払うんだからな(爆笑)実質シーズンあたりのサラリーに直すなら、倍の1600万ドルの捕手。ぎゃははは。笑える。
半分しかシーズン出なくても800万ドル、1シーズンに直せば1600万ドルもらってるのと同じ「史上最高サラリーのキャッチャー」(爆笑)イチローですら越える高額サラリーのヘボキャッチャー(笑)
なのに、無能な評論家は「もっと城島を出せ」(笑)
あのな。出さないんじゃあないの、オッサン。
「出られない」の。わかった?(笑)
スラッガー気取りの9月のコネ捕手(笑)は、ランナーがいない場面での三遊間まぐれシングルと、消化試合での帳尻ソロ・ホームランのみ(失笑)
Ronny Cedeno Stats, News, Photos - Pittsburgh Pirates - ESPN
これで移籍後の成績はこうなった。
移籍後のセデーニョ
34ゲーム出場 109打数31安打 ホームラン5本 18打点
打率.284 OBP.339 SLG.459 OPS.798
シアトル時代含む得点圏
60打数15安打 三塁打2 ホームラン4 26打点(シアトル時代含む)
打率.250 OBP.318 SLG.517 OPS.835
ちなみに、こちらは「スラッガーと噂」の(失笑)コネ捕手城島
ほぼ倍の打数で、この程度(笑)ランナーがいると、2007年同様、まったく役立たずな800万ドルのみすぼらしい粗大ゴミ(笑)
2009城島
59ゲーム出場 201打数50安打 ホームラン8本 21打点
打率.249 OBP.296 SLG.398 OPS.694
ランナーズ・オン
打率.205 OBP.260 SLG.352 OPS.612
得点圏
43打数9安打 二塁打2 ホームラン1 12打点
打率.209 OBP.286 SLG.326 OPS.612
他の数字の比較
ホームラン率 AB/HR
移籍後のセデーニョ 21.8
コネ捕手 33.4
移籍前のジャック・ウィルソン 66.5
移籍後のジャック・ウィルソン 92.0
IsoP
セデーニョ ,174
コネ捕手 .149
移籍前のジャック・ウィルソン .120
移籍後のジャック・ウィルソン .087
SecA
セデーニョ .248
コネ捕手 .204
移籍前のジャック・ウィルソン .180
移籍後のジャック・ウィルソン .163
比較するまでなかったな(笑)哀れなもんだ。
球場の大きさ?(笑)そんなもん、関係ねぇわ。
打てるセデーニョを十分使いもせずに放出して、クレメントを安売りして、代わりに打てもしないジャック・ウィルソンを獲った、そんだけ(失笑)
ズレンシックが神様?(笑)単なるトレードべた(笑)
そして、ビクター・マルチネスやポサダみたいなバッティングができるわけもない、シーズンの半分しか出られないコネ捕手に800万ドル払うんだからな(爆笑)実質シーズンあたりのサラリーに直すなら、倍の1600万ドルの捕手。ぎゃははは。笑える。
半分しかシーズン出なくても800万ドル、1シーズンに直せば1600万ドルもらってるのと同じ「史上最高サラリーのキャッチャー」(爆笑)イチローですら越える高額サラリーのヘボキャッチャー(笑)
なのに、無能な評論家は「もっと城島を出せ」(笑)
あのな。出さないんじゃあないの、オッサン。
「出られない」の。わかった?(笑)
スラッガー気取りの9月のコネ捕手(笑)は、ランナーがいない場面での三遊間まぐれシングルと、消化試合での帳尻ソロ・ホームランのみ(失笑)
damejima at 21:22
城島マスク3連敗、チーム5連敗。
ジョン・ラッキー完封で、首位LAAが形ばかりの3位シアトルを完璧なスイープ。最下位の弱小オークランド4連戦を2勝2敗の貯金ゼロにしてしまうだけではもの足りず、強豪相手にはスイープを献上してくれるコネ捕手様(笑)さすが過ぎる仕事ぶり(笑)
アブレイユの2併殺がなかったら、点差は3点どころか、とっくに開いていた完敗ゲーム。ローランド・スミス好投? 馬鹿を言うなって(笑)10安打を食らい、毎回のように走者を出したが、相手打者が併殺打を繰り返してくれただけの話。
フルカウントは相当数あった。LAA打線は何回もボール球を振ってくれて、またカウントを取りにいった平凡すぎるストライクを何度も凡打してくれた。絶好調時のLAAなら、とても3点じゃ済まなかった。
またコネ捕手のキャッチングも絶好調(笑)アウトコースのきわどい球を捕球するときの「ミット移動」を、アンパイアが気づいて嫌ったために、きわどい球がボール判定くらってたのにも、何度も笑わせてもらった(笑)引っ張りにかかるゲレーロとかLAA中軸打者の打席で、三塁線を締めて守備しないベルトレもたいがいだがな。
これで、ロブ・ジョンソンが1年にわたってコツコツと貯金してきたチームの貯金は、とうとう、たったの「3」だ。
ワイルドカード?
何ですか、それ(爆笑)
9月恒例、チームの自殺とでもいうべき、シーズンの大戦犯コネ捕手城島の「ニセ正捕手復帰」。こんなペテンを毎年やってるチームに
ポストシーズンなんて、永遠にあるわけない(笑)ヘルナンデスのゲームすら、コネ捕手投入で「わざわざ」勝てなくするチームだからな。
おまえら「城島問題」の影響の本当の深刻さ、ほんとはなにーーーーもわかってないだろ?(笑)出れたはずのワイルドカードが無くなっても気がつかないんなら、財布をなくしたことも気がつかないお人好しと同じ。
貯金「3」だぞ?(笑)
Seattle vs. LA Angels - September 10, 2009 | MLB.com: Gameday
馬鹿アナウンサー「今年のマリナーズの投手陣は素晴らしいですね。リーグナンバーワンです。」
まーな。それはそうなんだが
それって、城島のゲームの話でも、城島が受けた投手の話でもないんだが?(笑)今シーズンの投手陣の「数字」を築いたのは、ロブ・ジョンソンで、コネ捕手じゃない。
馬鹿の本西「ヘルナンデスと、ローランド・スミスはいいとして」
ヘルナンデスがシアトルに残るとでも?(笑)
スイープされたのは城島。なのに、某巨大掲示板では、城島が叩かれるのを見越してイチロー叩きにコソコソ便乗し、憂さを晴らす城島オタ。そういう馬鹿を見て笑うのも、9月の恒例行事と化しつつあるな。
バレないと思ってるらしいな(笑)
ジョン・ラッキー完封で、首位LAAが形ばかりの3位シアトルを完璧なスイープ。最下位の弱小オークランド4連戦を2勝2敗の貯金ゼロにしてしまうだけではもの足りず、強豪相手にはスイープを献上してくれるコネ捕手様(笑)さすが過ぎる仕事ぶり(笑)
アブレイユの2併殺がなかったら、点差は3点どころか、とっくに開いていた完敗ゲーム。ローランド・スミス好投? 馬鹿を言うなって(笑)10安打を食らい、毎回のように走者を出したが、相手打者が併殺打を繰り返してくれただけの話。
フルカウントは相当数あった。LAA打線は何回もボール球を振ってくれて、またカウントを取りにいった平凡すぎるストライクを何度も凡打してくれた。絶好調時のLAAなら、とても3点じゃ済まなかった。
またコネ捕手のキャッチングも絶好調(笑)アウトコースのきわどい球を捕球するときの「ミット移動」を、アンパイアが気づいて嫌ったために、きわどい球がボール判定くらってたのにも、何度も笑わせてもらった(笑)引っ張りにかかるゲレーロとかLAA中軸打者の打席で、三塁線を締めて守備しないベルトレもたいがいだがな。
これで、ロブ・ジョンソンが1年にわたってコツコツと貯金してきたチームの貯金は、とうとう、たったの「3」だ。
ワイルドカード?
何ですか、それ(爆笑)
9月恒例、チームの自殺とでもいうべき、シーズンの大戦犯コネ捕手城島の「ニセ正捕手復帰」。こんなペテンを毎年やってるチームに
ポストシーズンなんて、永遠にあるわけない(笑)ヘルナンデスのゲームすら、コネ捕手投入で「わざわざ」勝てなくするチームだからな。
おまえら「城島問題」の影響の本当の深刻さ、ほんとはなにーーーーもわかってないだろ?(笑)出れたはずのワイルドカードが無くなっても気がつかないんなら、財布をなくしたことも気がつかないお人好しと同じ。
貯金「3」だぞ?(笑)
Seattle vs. LA Angels - September 10, 2009 | MLB.com: Gameday
馬鹿アナウンサー「今年のマリナーズの投手陣は素晴らしいですね。リーグナンバーワンです。」
まーな。それはそうなんだが
それって、城島のゲームの話でも、城島が受けた投手の話でもないんだが?(笑)今シーズンの投手陣の「数字」を築いたのは、ロブ・ジョンソンで、コネ捕手じゃない。
馬鹿の本西「ヘルナンデスと、ローランド・スミスはいいとして」
ヘルナンデスがシアトルに残るとでも?(笑)
スイープされたのは城島。なのに、某巨大掲示板では、城島が叩かれるのを見越してイチロー叩きにコソコソ便乗し、憂さを晴らす城島オタ。そういう馬鹿を見て笑うのも、9月の恒例行事と化しつつあるな。
バレないと思ってるらしいな(笑)
damejima at 13:09
この2009シーズンは、
「このチームがどれだけ『城島問題』で歪みきっているか」を示した、という意味では、100敗した2008年を軽々と越えた、稀有なシーズンになった。
このチームは「コネ捕手にいいところを見せる場面を作ってやる、そのためだけにチームの全精力を注ぎ込み、なにもかもを平気で無駄にする」、そういう、メジャーにあるまじきチームである。合理性もへったくれもない。
今シーズンのシアトルのワイルドカード脱落は、「ズレンシックのトレードごっこ」の連続的な失敗、本来なら正捕手復帰などありえない城島の「ニセ正捕手復帰工作のための自殺的トレード」による「ローテーション崩壊」が招いた「チームの自殺」のようなものだ。
まぁ、これが企業なら「背任行為」ということにでもなるところだ。洒落にならない。
シアトルは、ヘルナンデスが不調で、ベダードが故障を抱えていたにもかかわらず、7月末にはひとりでローテを支えていたウオッシュバーンのトレードによって、自発的にローテーションを壊した。
また、それにより7月までの「それが出来上がるには城島側に原因のあった、理由のある捕手指名制」によるバッテリーパターンを故意に壊して、強引に解体させた。
だが、8月以降のローテーション再編成には、当然のことながら大失敗をしでかした。場当たり的に獲得したスネル、フレンチといった「最初から能力の無い投手たち」により、結果的にシアトルはある意味「コネ捕手の厚遇を継続するために、自分の手でローテーションを解体し、みずから進んでワイルドカードから脱落した」のである。
8月以降に「理由なき無意味な捕手指名制による」バッテリーパターンを無理矢理人工的につくるも、必要な投手を放出し、かわりに使えない投手ばかり獲得してきたズレンシックのトレード失敗から、ローテーション投手は、枠組みが崩壊してしまい、ワイルドカードから脱落する主原因になった。
野手も、得点力不足といわれながらも守備中心の選手起用とローテ投手の頑張りで、チームの貯金を着々と増やしていたが、途中から、「ズレンシックのトレードごっこ」により、取り替える必要のない駒を何度も取替え続け、結果、まったくほとんど効果は得られず、ダブりまくった選手だけがベンチにたまっていき、また、新人たちの出場機会は損なわれ続けた。
DH起用も大失敗し、イチロー故障の一因をつくるなど、チーム内の故障者続出により、ただでさえ無い打力はますます低下。
セプテンバーコールアップも利用せず、若手起用には無関心。ジョシュ・ウィルソン、ロブ・ジョンソンの例のように、多少結果をみせていた若手もすぐに控えに落としたり、使えないベテランに席を譲らせてしまい、「若手の開花」を故意に妨げ、花がしおれるまでベンチに放置した。
5月のコネ捕手の大失態
ヘルナンデス3連敗はじめ、あわや2度目の5月・月間20敗。今シーズンの行く末は既にここで決まってしまっていた。いうまでもない、大戦犯行為のひとつ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「2年連続5月20敗」
7月のコネ捕手の大失態
4番手投手、5番手投手のバルガス、オルソンを担当し、不貞腐れて負け続け、ビッグスリーとロブ・ジョンソンが作るチームの貯金を食いつぶし続けまくって、結果、チームはこの時点ではまだ可能性があったワイルドカードから脱落。
コネ捕手は打撃も大不振。本来ならここで、大戦犯城島は、2008年の結果もあわせて、メジャーをクビ、最低でもスタメン落ちが普通の処罰。
のちにバルガス、オルソンはブルペン投手に降格やマイナー落ちさせられたが、城島はロブ・ジョンソンと併用され続けた。
「コネ捕手のニセ正捕手復帰のための闇工作発動」と
「ズレンシックの自殺的トレード」
8月のコネ捕手の大失態
8月のヘルナンデスの不調、ベダードの故障もあって、ビッグスリー崩壊。ひとりで、シアトルのローテの屋台骨を支え、投手陣の中心となっていたウオッシュバーンを無意味に安売りトレード。同時期に2008年にコネ捕手を上回る実績をあげていたクレメントをトレードし、スネル、フレンチなどの使えない投手を獲得。
ローテーションとバッテリー関係はここで完全に中心軸を失い、フラフラと紐の切れた凧のように、迷走。
城島問題隠蔽のためか、こんな無意味というより「有害な」トレードの強行をはじめ、ズレンシックのトレードの数々の失敗により、シアトルのローテは「シアトルマリナーズ自身の手で」崩壊した。
そしてここで、満を持してといわんばかりに「大戦犯城島の『理由なき』ニセ正捕手復帰」。
だが、ここまで無意味に「厚遇」されているコネ捕手だったが、強引すぎる「ニセ正捕手復帰工作」によって出場機会を無理矢理増やしてもらったにもかかわらず、チームの8月の貯金はわずか1しか増えず。
シアトルが実質ワイルドカードからの脱落したことを理解できる能力のある古くからのファンの関心はチームから離れた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)
9月のコネ捕手の大失態
ワイルドカードの可能性がないことを知る現地メジャーファンと地元メディアの誰もが、若手育成の機会であることが常識の9月は、マイナーの期待の捕手ムーアをはじめ、若手選手のメジャー昇格と思いきや。
なんと、ワイルドカードがありえないというのに、シアトルはセプテンバーコールアップでほとんど新人を試合に出すどころか、昇格さえさせず。
むしろシアトルは9月をニセ正捕手を代表格に、「使えないベテラン帳尻グダグダ月間」に決定。
「ニセ正捕手」はヘルナンデスのゲーム、スネルのゲームにまで手を出し、チームは「ニセ正捕手復帰工作によるローテーション崩壊」以降の迷走が本格化し、現在4連敗中。
「このチームがどれだけ『城島問題』で歪みきっているか」を示した、という意味では、100敗した2008年を軽々と越えた、稀有なシーズンになった。
このチームは「コネ捕手にいいところを見せる場面を作ってやる、そのためだけにチームの全精力を注ぎ込み、なにもかもを平気で無駄にする」、そういう、メジャーにあるまじきチームである。合理性もへったくれもない。
今シーズンのシアトルのワイルドカード脱落は、「ズレンシックのトレードごっこ」の連続的な失敗、本来なら正捕手復帰などありえない城島の「ニセ正捕手復帰工作のための自殺的トレード」による「ローテーション崩壊」が招いた「チームの自殺」のようなものだ。
まぁ、これが企業なら「背任行為」ということにでもなるところだ。洒落にならない。
シアトルは、ヘルナンデスが不調で、ベダードが故障を抱えていたにもかかわらず、7月末にはひとりでローテを支えていたウオッシュバーンのトレードによって、自発的にローテーションを壊した。
また、それにより7月までの「それが出来上がるには城島側に原因のあった、理由のある捕手指名制」によるバッテリーパターンを故意に壊して、強引に解体させた。
だが、8月以降のローテーション再編成には、当然のことながら大失敗をしでかした。場当たり的に獲得したスネル、フレンチといった「最初から能力の無い投手たち」により、結果的にシアトルはある意味「コネ捕手の厚遇を継続するために、自分の手でローテーションを解体し、みずから進んでワイルドカードから脱落した」のである。
8月以降に「理由なき無意味な捕手指名制による」バッテリーパターンを無理矢理人工的につくるも、必要な投手を放出し、かわりに使えない投手ばかり獲得してきたズレンシックのトレード失敗から、ローテーション投手は、枠組みが崩壊してしまい、ワイルドカードから脱落する主原因になった。
野手も、得点力不足といわれながらも守備中心の選手起用とローテ投手の頑張りで、チームの貯金を着々と増やしていたが、途中から、「ズレンシックのトレードごっこ」により、取り替える必要のない駒を何度も取替え続け、結果、まったくほとんど効果は得られず、ダブりまくった選手だけがベンチにたまっていき、また、新人たちの出場機会は損なわれ続けた。
DH起用も大失敗し、イチロー故障の一因をつくるなど、チーム内の故障者続出により、ただでさえ無い打力はますます低下。
セプテンバーコールアップも利用せず、若手起用には無関心。ジョシュ・ウィルソン、ロブ・ジョンソンの例のように、多少結果をみせていた若手もすぐに控えに落としたり、使えないベテランに席を譲らせてしまい、「若手の開花」を故意に妨げ、花がしおれるまでベンチに放置した。
5月のコネ捕手の大失態
ヘルナンデス3連敗はじめ、あわや2度目の5月・月間20敗。今シーズンの行く末は既にここで決まってしまっていた。いうまでもない、大戦犯行為のひとつ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:「2年連続5月20敗」
7月のコネ捕手の大失態
4番手投手、5番手投手のバルガス、オルソンを担当し、不貞腐れて負け続け、ビッグスリーとロブ・ジョンソンが作るチームの貯金を食いつぶし続けまくって、結果、チームはこの時点ではまだ可能性があったワイルドカードから脱落。
コネ捕手は打撃も大不振。本来ならここで、大戦犯城島は、2008年の結果もあわせて、メジャーをクビ、最低でもスタメン落ちが普通の処罰。
のちにバルガス、オルソンはブルペン投手に降格やマイナー落ちさせられたが、城島はロブ・ジョンソンと併用され続けた。
「コネ捕手のニセ正捕手復帰のための闇工作発動」と
「ズレンシックの自殺的トレード」
8月のコネ捕手の大失態
8月のヘルナンデスの不調、ベダードの故障もあって、ビッグスリー崩壊。ひとりで、シアトルのローテの屋台骨を支え、投手陣の中心となっていたウオッシュバーンを無意味に安売りトレード。同時期に2008年にコネ捕手を上回る実績をあげていたクレメントをトレードし、スネル、フレンチなどの使えない投手を獲得。
ローテーションとバッテリー関係はここで完全に中心軸を失い、フラフラと紐の切れた凧のように、迷走。
城島問題隠蔽のためか、こんな無意味というより「有害な」トレードの強行をはじめ、ズレンシックのトレードの数々の失敗により、シアトルのローテは「シアトルマリナーズ自身の手で」崩壊した。
そしてここで、満を持してといわんばかりに「大戦犯城島の『理由なき』ニセ正捕手復帰」。
だが、ここまで無意味に「厚遇」されているコネ捕手だったが、強引すぎる「ニセ正捕手復帰工作」によって出場機会を無理矢理増やしてもらったにもかかわらず、チームの8月の貯金はわずか1しか増えず。
シアトルが実質ワイルドカードからの脱落したことを理解できる能力のある古くからのファンの関心はチームから離れた。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年8月27日、平日月曜から木曜のスタジアムに陣取るコアな観客層が落胆し、拒絶した「2009年8月のシアトル野球」。(1)
9月のコネ捕手の大失態
ワイルドカードの可能性がないことを知る現地メジャーファンと地元メディアの誰もが、若手育成の機会であることが常識の9月は、マイナーの期待の捕手ムーアをはじめ、若手選手のメジャー昇格と思いきや。
なんと、ワイルドカードがありえないというのに、シアトルはセプテンバーコールアップでほとんど新人を試合に出すどころか、昇格さえさせず。
むしろシアトルは9月をニセ正捕手を代表格に、「使えないベテラン帳尻グダグダ月間」に決定。
「ニセ正捕手」はヘルナンデスのゲーム、スネルのゲームにまで手を出し、チームは「ニセ正捕手復帰工作によるローテーション崩壊」以降の迷走が本格化し、現在4連敗中。
damejima at 01:18
September 10, 2009
哀れなもんだ。
「コネで返り咲いたニセの正捕手」のクセに、無理矢理スネルまで「ガメて」、しかも連敗(笑)
笑いが止まらない。
「ズレンシックのトレードごっこ」は、本格的に失敗だ。
このGMはグティエレスの活躍というマグレで誤解された。ブラニヤンの前半の好調もまぁ、お疲れさんという程度のマグレ。トレードの才能はありもしない。ローテーションを「みずから」崩壊させ、内外野を混乱させ、ただでさえ薄い選手層はますます薄くなるばかりで、選手起用をグダグダにさせただけだったな。
最下位オークランドとの4連戦で2勝2敗して貯金を増やす能もなければ、こんどは強豪相手にはあっさり連敗してくれて、たいへんおめでたい捕手さんだ。
どうぞ、これからも好きなだけ、ウオッシュバーン、クレメントとセデーニョ、若手選手たちを安売りして、要りもしない、使えもしないジャック・ウィルソンだの、フレンチだのを獲得という、今期の大失敗トレード(と、いうか、トレードの大半は失敗しているわけだが)の産物のひとつ、スネルの球を受けてもらって、せいぜい負け数を増やすといい(笑)
シーズン通算の勝ち負けはどうなっていましたかねぇ(笑)どうぞ、お好きに。コネ捕手(笑)
フィスター?
いままでの全ゲーム、どれだけシャープな当たりが野手の正面をついたと思ってるんだ(失笑)ゲームあたり、3つや4つどころじゃない。
フィスターもニセ正捕手のコネ捕手が好きなだけ受ければいいさ(笑)
来期はどうせまた、よせばいいのに投手補強に無駄な人材とカネ、使い果たすんだろうから、城島にはローランド・スミスとスネルとフィスターで、もう十分だろ(爆笑)ああ、ついでに、バルガスとオルソンと、なんならバティスタもつけてやるよ。
心が広いマリナーズ(笑)で、「ガラクタ集め」が大好きな、コネで正捕手を買い戻した「ニセ」正捕手(失笑)はっはっは(笑)
ワイルドカード?ポストシーズン?
何それ(笑)
Seattle vs. LA Angels - September 9, 2009 | MLB.com: Gameday
「コネで返り咲いたニセの正捕手」のクセに、無理矢理スネルまで「ガメて」、しかも連敗(笑)
笑いが止まらない。
「ズレンシックのトレードごっこ」は、本格的に失敗だ。
このGMはグティエレスの活躍というマグレで誤解された。ブラニヤンの前半の好調もまぁ、お疲れさんという程度のマグレ。トレードの才能はありもしない。ローテーションを「みずから」崩壊させ、内外野を混乱させ、ただでさえ薄い選手層はますます薄くなるばかりで、選手起用をグダグダにさせただけだったな。
最下位オークランドとの4連戦で2勝2敗して貯金を増やす能もなければ、こんどは強豪相手にはあっさり連敗してくれて、たいへんおめでたい捕手さんだ。
どうぞ、これからも好きなだけ、ウオッシュバーン、クレメントとセデーニョ、若手選手たちを安売りして、要りもしない、使えもしないジャック・ウィルソンだの、フレンチだのを獲得という、今期の大失敗トレード(と、いうか、トレードの大半は失敗しているわけだが)の産物のひとつ、スネルの球を受けてもらって、せいぜい負け数を増やすといい(笑)
シーズン通算の勝ち負けはどうなっていましたかねぇ(笑)どうぞ、お好きに。コネ捕手(笑)
フィスター?
いままでの全ゲーム、どれだけシャープな当たりが野手の正面をついたと思ってるんだ(失笑)ゲームあたり、3つや4つどころじゃない。
フィスターもニセ正捕手のコネ捕手が好きなだけ受ければいいさ(笑)
来期はどうせまた、よせばいいのに投手補強に無駄な人材とカネ、使い果たすんだろうから、城島にはローランド・スミスとスネルとフィスターで、もう十分だろ(爆笑)ああ、ついでに、バルガスとオルソンと、なんならバティスタもつけてやるよ。
心が広いマリナーズ(笑)で、「ガラクタ集め」が大好きな、コネで正捕手を買い戻した「ニセ」正捕手(失笑)はっはっは(笑)
ワイルドカード?ポストシーズン?
何それ(笑)
Seattle vs. LA Angels - September 9, 2009 | MLB.com: Gameday
damejima at 14:22
September 09, 2009
自分の球を受けるパートナーをロブ・ジョンソンに指名することで、2009年にようやく厄病神から逃れることができ、サイ・ヤング賞を狙える「本来の彼の実力の位置」にまで昇ってこれた先発ヘルナンデスだが、またしても彼のもとに疫病神が再来した。
ダメ監督ワカマツは、まるで意味のない9回表の代打攻勢から、9回裏にキャッチャーをコネ捕手城島に代えてしまい、9回裏はアップアップ。
そして延長10回裏には、このシーズンオフにはクビになってチームに存在するはずのないバティスタをわざわざ登板させ「予定どおりのサヨナラ負け」。
バティスター城島、このクズ・バッテリーで、この3年間、どれだけ、何ゲーム負け続けてきたと思っているんだ。
バティスタの被打率その他
ロブ・ジョンソン 被打率.241
OBP.353 SLG.333 OPS.686 HR1
城島 被打率.310
OBP.413 SLG.492 OPS.905 HR6
Miguel Batista 2009 Pitching Splits - Baseball-Reference.com
ヘルナンデスにしてみれば(そしてファンも同じ気持ちだが)、「疫病神」とはもう関わりたくない、そういう気分だろうが、9回表の逃げ切りのチャンスに、グティエレスと並んで今年の最大の収穫の一部であるジョシュ・ウィルソンやロブ・ジョンソンに変えて、打てもしないグリフィーや、ついこの間メジャーに上げてきたばかりのカープを代打に出してチャンスを潰すのだから、ワカマツは本当にどうかしている。
いまAAA首位のタコマからわざわざ上げてきた若いカープの漫然とした、なんの目的も感じられない起用ぶりを見てもわかるとおり、このチームは、あいもかわらず、「いまだに」ワイルドカードを狙っている「つもり」でいるのか、それとも9月を若手を試して来期に備えて過ごすのか、そんなことすら内外にもまったく表現することもせず、ただただ漫然と、「その日暮らしのゲーム」をこなしている。
セプテンバー・コールアップと、この9月のゲームをどこまで無駄にするつもりか。
馬鹿か。ワカマツ。
コネ捕手は早く日本に帰れ。
Seattle vs. LA Angels - September 8, 2009 | MLB.com: Gameday
このところ、シアトルが最初の監督歴というド素人さんのワカマツも、代打を出すことは手法として覚えだしたようで、彼のこのところの「マイ・ブーム」のようだが、そんな場当たり的な手法が成功することなど、オールスター後ほとんど見たことがない。数字の裏づけもなにもない。そんなものは野球の戦略でもなんでもなく、ただの「ワカマツの思いつき」だ。
ワイルドカードに出る資格も能力も、決断力も何もないダメ監督だということはもうわかったから別にいいが、今日のゲームはまるで「バベジ時代」「シーズン100敗時代」「コネ捕手城島正捕手時代」の野球の再現フィルムのようなゲームだ。
今日のゲームでは2−2の同点にぎりぎり追いついた9回に、1死1,2塁のシチュエーション。
ここでワカマツのやったことといえば、一時打撃のよかった得点圏打率.269ジョシュ・ウェルソンに、打率.218、得点圏打率が.195しかないグリフィーを代打に出すこと。
予想どおり、三振。
さらには、ワイルドピッチでの2死2、3塁。
この場面で、ワカマツのやったのは、得点圏打率.281のロブ・ジョンソンに、得点圏打率ゼロ割、ランナーズ・オン打率も.143しかない、9月にメジャーに上がったばかりの新人カープを代打に出すこと。
案の定、ピッチャー・ゴロ。
何がしたいのか。
ワカマツは「信頼」だの「チームのため」だの、そういう言葉をやたらと使いたがるが、選手を最後まで信頼して使いきれていないのは、ほかの誰でもない、アンタだ。ワカマツ。
各バッターの得点権打率
ジョシュ・ウィルソン .269 26打数7安打8打点
グリフィー .195 82打数16安打26打点
ロブ・ジョンソン .281 57打数16安打21打点
カープ .000 3打数0安打0打点
去年までズレンシックのいたミルウォーキーに在籍していた、打撃の全くダメなビル・ホールをどれだけかわいがっているのかなにか知らないが、移籍後の打率が.208しかないビル・ホールをしきりにゲームに出したがる。また、クレメントの安売りで獲った、ジョシュ・ウィルソンに比べて打てるわけでもなく、今日の9回裏には致命傷になりかねないスローイング・エラーまで犯したジャック・ウィルソンも、やたらとゲームに使いたがる。
これらの出来損ない、いつまで使うつもりなのか。
なのに、一時打撃がかなり調子がよかったジョシュ・ウィルソンをスタメンから下げてしまい、たまにスタメンに使う程度にしてしまい、うっかりするとチームで最も好調だったジョシュ・ウィルソンの打撃はすっかり「冷めたスープ」のようになってしまった。
そのジョシュ・ウィルソンに出した代打というのが、打率.217しかないグリフィーだから、ワカマツの才能の無さにはほとほと呆れ返る。
どこのチームに「打率2割の打者」を代打で送り出すチームがある。
まぁ、まだ、グリフィーなら前半戦のような「マグレ」もあるかもしれない。
だが、得点圏打率が2割8分あって、ここぞというときに強いバッターなのがわかっているロブ・ジョンソンに、得点圏では一度もヒットを打ったことがなく、ランナーのいる打席での打率も2割ないカープを代打、ときた。
馬鹿も、ほどほどにしろ。
そして
9回裏以降、ワカマツはキャッチャーをコネ捕手城島にかえた。
結果はローテをチームに破滅的にいじってもらい、出場機会を強引に増やしてもらったコネ捕手城島のサヨナラ負けだ。
この「ゲーム終盤にキャッチャーを変える」という馬鹿げた手法で、2008年9月にどれだけ負け数を増やし、シーズン100敗につながったか、ワカマツは記録をなにも見ていないか、分析能力が無いか、どちらかだろう。
結局、このダメ監督は「城島問題」を含め、このチームの問題がどこにあるかを理解することもなく、漫然と戦い続けている。
おそらく地元メディアも、日本のメディアやファンも含め、2位という結果を誤解したまま終わって翌年にシーズン100敗した2007シーズン同様に、今シーズンの結果を、監督の能力、またコネ捕手城島の「5月」「7月」の2度にわたって犯した犯罪的ともいえる大失態を、大きな誤解をしたまま終わることだろう。
ついにはヘルナンデス登板ゲームにまで手を出したコネ捕手城島。シアトルというチームの馬鹿さ加減、そして
コネ捕手城島の、果てしないまでの強欲さ、貧乏神ぶりを
このゲームに見た。
ダメ監督ワカマツは、まるで意味のない9回表の代打攻勢から、9回裏にキャッチャーをコネ捕手城島に代えてしまい、9回裏はアップアップ。
そして延長10回裏には、このシーズンオフにはクビになってチームに存在するはずのないバティスタをわざわざ登板させ「予定どおりのサヨナラ負け」。
バティスター城島、このクズ・バッテリーで、この3年間、どれだけ、何ゲーム負け続けてきたと思っているんだ。
バティスタの被打率その他
ロブ・ジョンソン 被打率.241
OBP.353 SLG.333 OPS.686 HR1
城島 被打率.310
OBP.413 SLG.492 OPS.905 HR6
Miguel Batista 2009 Pitching Splits - Baseball-Reference.com
ヘルナンデスにしてみれば(そしてファンも同じ気持ちだが)、「疫病神」とはもう関わりたくない、そういう気分だろうが、9回表の逃げ切りのチャンスに、グティエレスと並んで今年の最大の収穫の一部であるジョシュ・ウィルソンやロブ・ジョンソンに変えて、打てもしないグリフィーや、ついこの間メジャーに上げてきたばかりのカープを代打に出してチャンスを潰すのだから、ワカマツは本当にどうかしている。
いまAAA首位のタコマからわざわざ上げてきた若いカープの漫然とした、なんの目的も感じられない起用ぶりを見てもわかるとおり、このチームは、あいもかわらず、「いまだに」ワイルドカードを狙っている「つもり」でいるのか、それとも9月を若手を試して来期に備えて過ごすのか、そんなことすら内外にもまったく表現することもせず、ただただ漫然と、「その日暮らしのゲーム」をこなしている。
セプテンバー・コールアップと、この9月のゲームをどこまで無駄にするつもりか。
馬鹿か。ワカマツ。
コネ捕手は早く日本に帰れ。
Seattle vs. LA Angels - September 8, 2009 | MLB.com: Gameday
このところ、シアトルが最初の監督歴というド素人さんのワカマツも、代打を出すことは手法として覚えだしたようで、彼のこのところの「マイ・ブーム」のようだが、そんな場当たり的な手法が成功することなど、オールスター後ほとんど見たことがない。数字の裏づけもなにもない。そんなものは野球の戦略でもなんでもなく、ただの「ワカマツの思いつき」だ。
ワイルドカードに出る資格も能力も、決断力も何もないダメ監督だということはもうわかったから別にいいが、今日のゲームはまるで「バベジ時代」「シーズン100敗時代」「コネ捕手城島正捕手時代」の野球の再現フィルムのようなゲームだ。
今日のゲームでは2−2の同点にぎりぎり追いついた9回に、1死1,2塁のシチュエーション。
ここでワカマツのやったことといえば、一時打撃のよかった得点圏打率.269ジョシュ・ウェルソンに、打率.218、得点圏打率が.195しかないグリフィーを代打に出すこと。
予想どおり、三振。
さらには、ワイルドピッチでの2死2、3塁。
この場面で、ワカマツのやったのは、得点圏打率.281のロブ・ジョンソンに、得点圏打率ゼロ割、ランナーズ・オン打率も.143しかない、9月にメジャーに上がったばかりの新人カープを代打に出すこと。
案の定、ピッチャー・ゴロ。
何がしたいのか。
ワカマツは「信頼」だの「チームのため」だの、そういう言葉をやたらと使いたがるが、選手を最後まで信頼して使いきれていないのは、ほかの誰でもない、アンタだ。ワカマツ。
各バッターの得点権打率
ジョシュ・ウィルソン .269 26打数7安打8打点
グリフィー .195 82打数16安打26打点
ロブ・ジョンソン .281 57打数16安打21打点
カープ .000 3打数0安打0打点
去年までズレンシックのいたミルウォーキーに在籍していた、打撃の全くダメなビル・ホールをどれだけかわいがっているのかなにか知らないが、移籍後の打率が.208しかないビル・ホールをしきりにゲームに出したがる。また、クレメントの安売りで獲った、ジョシュ・ウィルソンに比べて打てるわけでもなく、今日の9回裏には致命傷になりかねないスローイング・エラーまで犯したジャック・ウィルソンも、やたらとゲームに使いたがる。
これらの出来損ない、いつまで使うつもりなのか。
なのに、一時打撃がかなり調子がよかったジョシュ・ウィルソンをスタメンから下げてしまい、たまにスタメンに使う程度にしてしまい、うっかりするとチームで最も好調だったジョシュ・ウィルソンの打撃はすっかり「冷めたスープ」のようになってしまった。
そのジョシュ・ウィルソンに出した代打というのが、打率.217しかないグリフィーだから、ワカマツの才能の無さにはほとほと呆れ返る。
どこのチームに「打率2割の打者」を代打で送り出すチームがある。
まぁ、まだ、グリフィーなら前半戦のような「マグレ」もあるかもしれない。
だが、得点圏打率が2割8分あって、ここぞというときに強いバッターなのがわかっているロブ・ジョンソンに、得点圏では一度もヒットを打ったことがなく、ランナーのいる打席での打率も2割ないカープを代打、ときた。
馬鹿も、ほどほどにしろ。
そして
9回裏以降、ワカマツはキャッチャーをコネ捕手城島にかえた。
結果はローテをチームに破滅的にいじってもらい、出場機会を強引に増やしてもらったコネ捕手城島のサヨナラ負けだ。
この「ゲーム終盤にキャッチャーを変える」という馬鹿げた手法で、2008年9月にどれだけ負け数を増やし、シーズン100敗につながったか、ワカマツは記録をなにも見ていないか、分析能力が無いか、どちらかだろう。
結局、このダメ監督は「城島問題」を含め、このチームの問題がどこにあるかを理解することもなく、漫然と戦い続けている。
おそらく地元メディアも、日本のメディアやファンも含め、2位という結果を誤解したまま終わって翌年にシーズン100敗した2007シーズン同様に、今シーズンの結果を、監督の能力、またコネ捕手城島の「5月」「7月」の2度にわたって犯した犯罪的ともいえる大失態を、大きな誤解をしたまま終わることだろう。
ついにはヘルナンデス登板ゲームにまで手を出したコネ捕手城島。シアトルというチームの馬鹿さ加減、そして
コネ捕手城島の、果てしないまでの強欲さ、貧乏神ぶりを
このゲームに見た。
damejima at 17:33
September 05, 2009
さすが、コネ捕手。笑いのツボを心得ている。
腹が痛い(笑)
2009年 今年たった7本しか打っていないホームランの約半数、「3本」。
2009年 たった19しか挙げていない打点の約3分の1強、「7打点」。
これら全て最下位のオークランドとの対戦での打撃成績というのだから、おそれいった8Mの「強打者様」だ。たまらなく、おかしい(笑)
シーズン100敗した2008年も、今年とそっくり。ただの「オークランド戦専用帳尻打者」とはな(笑)さすが、高給取り(笑)
2008年 ホームラン7本中、3本がオークランド戦(カード別最高)
2008年 39打点中、9打点がオークランド戦(カード別最高)
2008年 19四球のうち、4四球がオークランド(カード別最高)
今年192打数47安打、打率.245、7ホームラン19打点の、このただでさえ中身の無いヘボ打者の成績から、オークランド戦を除いてみれば、この打者の実態がわかる。
165打数40安打、打率.242、4ホームラン12打点。
なんだこれ。なに、このショボさ(笑)
まやかしもいいところだろ。
9月3日現在のコネ捕手城島の今シーズンの各打撃数字を見てみろ。笑えるから。
ホームグラウンド セーフコでの打撃
ロブ・ジョンソン AVG.190 OBP.271 SLG.310 OPS.581
コネ捕手城島 AVG.216 OBP.259 SLG.343 OPS.602
ランナーズ・オン
ロブ・ジョンソン AVG.222 OBP.328 SLG.394 OPS.722
コネ捕手城島 AVG.209 OBP.261 SLG.360 OPS.621
得点圏
ロブ・ジョンソン 56打数15安打 AVG.268 OBP.391 SLG.411 OPS.802
コネ捕手城島 41打数9安打 AVG.220 OBP.289 SLG.341 OPS.630
打順6番
ロブ・ジョンソン 15打数4安打 AVG.267 OBP.476 SLG.267 OPS.743
コネ捕手城島 44打数6安打 AVG.136 OBP.191 SLG.205 OPS.396
勝負強さ、という点で、あらゆる面でロブ・ジョンソンの勝ち。
セーフコ、ランナーズ・オン、得点圏、6番、ではコネ捕手はまったく必要ない、
つまり、「肝心なところ」では、全く必要ない打者、コネ捕手城島(激笑)
せいぜい、9月に、オークランド戦の8番あたりで勝手にバット振り回して、帳尻しまくるといい。
こちらはなにーーも、気にならない(笑)
まったくなんの評価もするつもりにならない。かえってオークランド戦で打てば打つほど笑わせてもらっている(笑)
腹が痛い(笑)
2009年 今年たった7本しか打っていないホームランの約半数、「3本」。
2009年 たった19しか挙げていない打点の約3分の1強、「7打点」。
これら全て最下位のオークランドとの対戦での打撃成績というのだから、おそれいった8Mの「強打者様」だ。たまらなく、おかしい(笑)
シーズン100敗した2008年も、今年とそっくり。ただの「オークランド戦専用帳尻打者」とはな(笑)さすが、高給取り(笑)
2008年 ホームラン7本中、3本がオークランド戦(カード別最高)
2008年 39打点中、9打点がオークランド戦(カード別最高)
2008年 19四球のうち、4四球がオークランド(カード別最高)
今年192打数47安打、打率.245、7ホームラン19打点の、このただでさえ中身の無いヘボ打者の成績から、オークランド戦を除いてみれば、この打者の実態がわかる。
165打数40安打、打率.242、4ホームラン12打点。
なんだこれ。なに、このショボさ(笑)
まやかしもいいところだろ。
9月3日現在のコネ捕手城島の今シーズンの各打撃数字を見てみろ。笑えるから。
ホームグラウンド セーフコでの打撃
ロブ・ジョンソン AVG.190 OBP.271 SLG.310 OPS.581
コネ捕手城島 AVG.216 OBP.259 SLG.343 OPS.602
ランナーズ・オン
ロブ・ジョンソン AVG.222 OBP.328 SLG.394 OPS.722
コネ捕手城島 AVG.209 OBP.261 SLG.360 OPS.621
得点圏
ロブ・ジョンソン 56打数15安打 AVG.268 OBP.391 SLG.411 OPS.802
コネ捕手城島 41打数9安打 AVG.220 OBP.289 SLG.341 OPS.630
打順6番
ロブ・ジョンソン 15打数4安打 AVG.267 OBP.476 SLG.267 OPS.743
コネ捕手城島 44打数6安打 AVG.136 OBP.191 SLG.205 OPS.396
勝負強さ、という点で、あらゆる面でロブ・ジョンソンの勝ち。
セーフコ、ランナーズ・オン、得点圏、6番、ではコネ捕手はまったく必要ない、
つまり、「肝心なところ」では、全く必要ない打者、コネ捕手城島(激笑)
せいぜい、9月に、オークランド戦の8番あたりで勝手にバット振り回して、帳尻しまくるといい。
こちらはなにーーも、気にならない(笑)
まったくなんの評価もするつもりにならない。かえってオークランド戦で打てば打つほど笑わせてもらっている(笑)
damejima at 01:29
August 31, 2009
ワイルドピッチを後逸して失点するコネ捕手城島
グレインキーに完封負け
Baseball Video Highlights & Clips | KC@SEA: Maier hustles home on a wild pitch - Video | MLB.com: Multimedia
Kansas City vs. Seattle - August 30, 2009 | MLB.com: Gameday
この記事は下記の記事のデータ修正でもある。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
コネ捕手城島と組みたがらないウオッシュバーンを無理矢理にトレードしてまでローテ投手の大半を組み替える一方で、城島先発ゲームを理由もなく無理矢理に増加させてみたところで、結局、保育園捕手城島のだしてくる結果は、まったく何も変わらなかった。
この過保護さ。
移籍直後の混乱もおさまってきた今週のローテのうち、勝ったのはロブ・ジョンソンで3勝(ヘルナンデス、フレンチ、スネル)、コネ捕手城島で2敗(フィスター、ローランド・スミス)。
ロブ・ジョンソンの貯金を、城島の借金が食いつぶしてポストシーズンへの道が断たれた7月と、構造はなにも変わっていない。
チームの8月の貯金をつくったのはロブ・ジョンソンが2つ。コネ捕手城島は、あれだけ好調な先発投手を強引な方法で回してもらっておきながら、結局は貯金をたったひとつ作っただけ。
情けないとか、そういうレベルを通り越している。
コネ捕手城島のシーズン勝率は、8月30日までのところ.412という酷い数字だが、これは、シーズン100敗した2008年シーズンにこのダメ捕手が記録した.368という惨憺たる勝率と、たいしてかわりない。
そういう意味では、コネ捕手城島のやっていることは2009年も、100敗した2008年とたいした差はない。
2009 ロブ・ジョンソン出場ゲーム (8月30日まで)
すべての月で貯金を達成。
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月 8勝6敗 貯金2
シーズン通算 43勝25敗(貯金18)
シーズン勝率 .632
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009 城島出場ゲーム (8月30日まで)
無理矢理出場機会を増やしてもらっても、このザマ。
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝6敗 貯金1
シーズン通算 21勝30敗(借金9)
シーズン勝率 .412(=西地区最下位のオークランドの勝率と、ほぼ同じ)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2008年 城島先発試合(捕手およびDH)
マクラーレン解任前 54試合 20勝34敗 勝率.370
3・4月 22試合先発 打率 .182 9勝13敗 勝率 .409
5月 21試合先発 打率.277 7勝14敗 勝率 .333
6月 11試合先発 打率 .205 4勝7敗 勝率 .367
マクラーレン解任後 33試合 12勝21敗 勝率.364
6月 4試合先発 打率 .312 2勝2敗 勝率 .500
7月 15試合先発 打率 .130 5勝10敗 勝率 .333
8月 14試合先発 打率 .200 5勝9敗 勝率 .357
(参考:2009年 城島8月 13試合先発 打率 .182)
2008シーズン 87試合先発 32勝55敗 勝率.368
2008年8月末、マクラーレン解任後の勝率改善に城島は全く貢献していないことが判明した。
グレインキーに完封負け
Baseball Video Highlights & Clips | KC@SEA: Maier hustles home on a wild pitch - Video | MLB.com: Multimedia
Kansas City vs. Seattle - August 30, 2009 | MLB.com: Gameday
この記事は下記の記事のデータ修正でもある。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
コネ捕手城島と組みたがらないウオッシュバーンを無理矢理にトレードしてまでローテ投手の大半を組み替える一方で、城島先発ゲームを理由もなく無理矢理に増加させてみたところで、結局、保育園捕手城島のだしてくる結果は、まったく何も変わらなかった。
この過保護さ。
移籍直後の混乱もおさまってきた今週のローテのうち、勝ったのはロブ・ジョンソンで3勝(ヘルナンデス、フレンチ、スネル)、コネ捕手城島で2敗(フィスター、ローランド・スミス)。
ロブ・ジョンソンの貯金を、城島の借金が食いつぶしてポストシーズンへの道が断たれた7月と、構造はなにも変わっていない。
チームの8月の貯金をつくったのはロブ・ジョンソンが2つ。コネ捕手城島は、あれだけ好調な先発投手を強引な方法で回してもらっておきながら、結局は貯金をたったひとつ作っただけ。
情けないとか、そういうレベルを通り越している。
コネ捕手城島のシーズン勝率は、8月30日までのところ.412という酷い数字だが、これは、シーズン100敗した2008年シーズンにこのダメ捕手が記録した.368という惨憺たる勝率と、たいしてかわりない。
そういう意味では、コネ捕手城島のやっていることは2009年も、100敗した2008年とたいした差はない。
2009 ロブ・ジョンソン出場ゲーム (8月30日まで)
すべての月で貯金を達成。
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月 8勝6敗 貯金2
シーズン通算 43勝25敗(貯金18)
シーズン勝率 .632
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2009 城島出場ゲーム (8月30日まで)
無理矢理出場機会を増やしてもらっても、このザマ。
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝6敗 貯金1
シーズン通算 21勝30敗(借金9)
シーズン勝率 .412(=西地区最下位のオークランドの勝率と、ほぼ同じ)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
2008年 城島先発試合(捕手およびDH)
マクラーレン解任前 54試合 20勝34敗 勝率.370
3・4月 22試合先発 打率 .182 9勝13敗 勝率 .409
5月 21試合先発 打率.277 7勝14敗 勝率 .333
6月 11試合先発 打率 .205 4勝7敗 勝率 .367
マクラーレン解任後 33試合 12勝21敗 勝率.364
6月 4試合先発 打率 .312 2勝2敗 勝率 .500
7月 15試合先発 打率 .130 5勝10敗 勝率 .333
8月 14試合先発 打率 .200 5勝9敗 勝率 .357
(参考:2009年 城島8月 13試合先発 打率 .182)
2008シーズン 87試合先発 32勝55敗 勝率.368
2008年8月末、マクラーレン解任後の勝率改善に城島は全く貢献していないことが判明した。
damejima at 11:00
まずは、この数字を見てもらおう。
4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377)
6月 21,370 (前月比 +3,563)
7月 26,102 (前月比 +4,732)
8月 20,231 (前月比 −5,871)
これはセーフコ・フィールドでのホームゲームでの、「平日、それも月曜から木曜の、1日あたりの観客数」だ。
(元データはMLB公式およびBaseball Reference。以下、特に注釈を加えずに『数字』と言った場合、この『平日月曜から木曜の、1日あたりの観客数』をさす。毎年の総観客数の増減が知りたい人は、Seattle Mariners Attendance, Stadiums, and Park Factors - Baseball-Reference.comへどうぞ。セーフコの収容能力は47,116人)
2009年は、「7月に最高値になって、8月に急減している」ことが、ひと目でわかる。
平日月曜から木曜の観客動員に限った理由はもちろん、「週末でない平日でもスタジアムに足を運んでくれるようなコアな観客が、いまのシアトルの野球にどういう反応をしているか?」を見るため。
だから観客動員が無意味に急増する「グリフィーがホーム・セーフコに初登場したゲーム」とか、ヤンキースやボストンとの対戦は、数字から故意に除いて計算してある。
またLAAとのゲームは、数字に含まれている。調べてみると、ヤンキースやボストン戦のような観客数の急増はなく、またホームLAA戦がなかった2008年8月でも、8月の数字は7月より伸びている。そうしたことから「LAA戦のある・なし」は、この数字にあまり影響しない、と考えられるからだ。
2009年の観客動員の特徴は
「7月の急激な回復」と「8月の異様な急減」
ここ数年の数字を見てみると、2009年夏の数字の異常ぶりがよくわかる。
「7月に、かつて地区2位になった2007年レベルの数字に急激に回復したにもかかわらず、8月になって、異常に急激な現象をした」のである。
こんな「7月より、8月のほうが、観客が大きく減少する」などという異常現象は、少なくともこの数年ない。シーズン100敗した最悪な2008シーズンですら、起こらなかった。
結論を先取りして言えば、
いかに平日にスタジアムに来るような層の観客たちが、「2009年7月のシアトル野球に期待をし、8月のシアトル野球に落胆して、スタジアムから去ったか」、わかろうというものだ。
2006年7月 30,120
2006年8月 32,104
2007年7月 26,861
2007年8月 40,786
2008年7月 23,464
2008年8月 26,123
2009年7月 26,102
2009年8月 20,231
2009年の「8月の平日観客2万人」の異常さ
「7月より8月のほうが観客が減る」というのも異常なことだが、そもそも盛夏8月のゲームの観客数が、いくら平日のゲームといっても、「1ゲームあたり、たったの2万人」なんて現象は、ここ数年をみてもありえない現象だ。
実際、2009年8月(1試合平均20,231人)の内訳は、次のようになっているが、ほぼ全ゲームでわずか2万人程度しか動員できていない。
第3週ホワイトソックス戦 21,049、19,385、24,427
第5週オークランド戦 21,056、17,661、18,695
第6週ロイヤルズ戦 19,345
たった1試合、例外的に24,427人を集めたWソックス第3戦は、完全試合男バーリーと、ヘルナンデスのマッチアップ。そりゃ、誰でも見たくなるゲームだ、理由はハッキリしている。
過去数年のデータから「ヘルナンデス登板だから平日でも観客動員が激増する」ということは「ない」ことがわかっているので、これはむしろ、「相手投手を見に来た」、あるいは、「バーリーとヘルナンデスとのマッチアップが面白いので見に来た」と考えられる。同じような「相手投手が大物なので観客が増える現象」は、今年7月のロイ・ハラデイ登板試合でもあった。
セーフコ・フィールドの観客がどういうゲームを期待しているか、わかりそうなものだ。投手有利なパーク・ファクターどおりといっていい。グリフィーで集客維持? ご冗談でしょ、と言っておく。
「7月より8月の観客が激減した」ということ。
そして今週の平日のゲームのように、「8月夏まっさかりというのに、1ゲームあたり2万人の観客すらいない」こと。
これを「異変」と感じないようなら、
その人はどうかしている。
あれほど観客を熱狂させた7月の野球、そして観客の興味をそぎまくった8月のシアトルの野球。
コア層の観客たちが期待したのは
「2009年6月・7月のシアトル」であって、
「2009年8月のシアトル」ではない。
そして、この異常な現象に「城島問題」が関係しないわけがない。
(この項、つづく)
4月 18,154人
5月 17,777 (前月比 − 377)
6月 21,370 (前月比 +3,563)
7月 26,102 (前月比 +4,732)
8月 20,231 (前月比 −5,871)
これはセーフコ・フィールドでのホームゲームでの、「平日、それも月曜から木曜の、1日あたりの観客数」だ。
(元データはMLB公式およびBaseball Reference。以下、特に注釈を加えずに『数字』と言った場合、この『平日月曜から木曜の、1日あたりの観客数』をさす。毎年の総観客数の増減が知りたい人は、Seattle Mariners Attendance, Stadiums, and Park Factors - Baseball-Reference.comへどうぞ。セーフコの収容能力は47,116人)
2009年は、「7月に最高値になって、8月に急減している」ことが、ひと目でわかる。
平日月曜から木曜の観客動員に限った理由はもちろん、「週末でない平日でもスタジアムに足を運んでくれるようなコアな観客が、いまのシアトルの野球にどういう反応をしているか?」を見るため。
だから観客動員が無意味に急増する「グリフィーがホーム・セーフコに初登場したゲーム」とか、ヤンキースやボストンとの対戦は、数字から故意に除いて計算してある。
またLAAとのゲームは、数字に含まれている。調べてみると、ヤンキースやボストン戦のような観客数の急増はなく、またホームLAA戦がなかった2008年8月でも、8月の数字は7月より伸びている。そうしたことから「LAA戦のある・なし」は、この数字にあまり影響しない、と考えられるからだ。
2009年の観客動員の特徴は
「7月の急激な回復」と「8月の異様な急減」
ここ数年の数字を見てみると、2009年夏の数字の異常ぶりがよくわかる。
「7月に、かつて地区2位になった2007年レベルの数字に急激に回復したにもかかわらず、8月になって、異常に急激な現象をした」のである。
こんな「7月より、8月のほうが、観客が大きく減少する」などという異常現象は、少なくともこの数年ない。シーズン100敗した最悪な2008シーズンですら、起こらなかった。
結論を先取りして言えば、
いかに平日にスタジアムに来るような層の観客たちが、「2009年7月のシアトル野球に期待をし、8月のシアトル野球に落胆して、スタジアムから去ったか」、わかろうというものだ。
2006年7月 30,120
2006年8月 32,104
2007年7月 26,861
2007年8月 40,786
2008年7月 23,464
2008年8月 26,123
2009年7月 26,102
2009年8月 20,231
2009年の「8月の平日観客2万人」の異常さ
「7月より8月のほうが観客が減る」というのも異常なことだが、そもそも盛夏8月のゲームの観客数が、いくら平日のゲームといっても、「1ゲームあたり、たったの2万人」なんて現象は、ここ数年をみてもありえない現象だ。
実際、2009年8月(1試合平均20,231人)の内訳は、次のようになっているが、ほぼ全ゲームでわずか2万人程度しか動員できていない。
第3週ホワイトソックス戦 21,049、19,385、24,427
第5週オークランド戦 21,056、17,661、18,695
第6週ロイヤルズ戦 19,345
たった1試合、例外的に24,427人を集めたWソックス第3戦は、完全試合男バーリーと、ヘルナンデスのマッチアップ。そりゃ、誰でも見たくなるゲームだ、理由はハッキリしている。
過去数年のデータから「ヘルナンデス登板だから平日でも観客動員が激増する」ということは「ない」ことがわかっているので、これはむしろ、「相手投手を見に来た」、あるいは、「バーリーとヘルナンデスとのマッチアップが面白いので見に来た」と考えられる。同じような「相手投手が大物なので観客が増える現象」は、今年7月のロイ・ハラデイ登板試合でもあった。
セーフコ・フィールドの観客がどういうゲームを期待しているか、わかりそうなものだ。投手有利なパーク・ファクターどおりといっていい。グリフィーで集客維持? ご冗談でしょ、と言っておく。
「7月より8月の観客が激減した」ということ。
そして今週の平日のゲームのように、「8月夏まっさかりというのに、1ゲームあたり2万人の観客すらいない」こと。
これを「異変」と感じないようなら、
その人はどうかしている。
あれほど観客を熱狂させた7月の野球、そして観客の興味をそぎまくった8月のシアトルの野球。
コア層の観客たちが期待したのは
「2009年6月・7月のシアトル」であって、
「2009年8月のシアトル」ではない。
そして、この異常な現象に「城島問題」が関係しないわけがない。
(この項、つづく)
damejima at 01:21
ロブ・ジョンソンの2号2ランは、4-2というスコアの4回に、ハナハンのソロに続いて出たもので、結局ゲームは8-4で終わったわけだから、価値が高い。
この男、長打を実にいいところで打つ。なにか、そういう「ツキ」をもっている。
ロブ・ジョンソンの2ラン(動画)
Baseball Video Highlights & Clips | KC@SEA: Johnson hits a two-run homer to left field - Video | Mariners.com: Multimedia
Kansas City vs. Seattle - August 29, 2009 | MLB.com: Gameday
それにしても、いくらゲーム終盤に7-2と、5点差があったとはいえ、先発スネルが5回に打者の打球による怪我でマウンドを降りた後に出す投手がバティスタ、メッセンジャーのリレーでは、あぶなっかしい勝利になるのは当たり前。
ワカマツは、投手節約かなにか知らないが、終盤2イニングを今のブルペンでは最悪の投手といっていいメッセンジャーにまかせるとは、何を考えているのやら。
ほかに人材がいないならともかく、メッセンジャーよりマシな投手など、いくらでもいる。ジャクバスカスをマイナー送りにした意味すらわからない。
最終回にメッセンジャーが2本スタンドに放り込まれて、自責点2で終わらせられるゲームを無駄に4失点にした。明らかに監督の投手起用ミスである。
バティスタの捕手別 被打率
ロブ・ジョンソン .238
城島 .283
キロス .286
バーク .318
今日のBS1の解説は、かつての城島のチームメイト武田だったが、例によって、何度も何度も執拗に「城島のほうがジョンソンより明らかにバッティングがいい」と連呼して、城島を出場させるべきだと力説しているそばから、ロブ・ジョンソンがバコンと2ランをスタンドに放り込んだのには、大いに笑わせてもらった(笑)
「ロブ・ジョンソンより城島のほうがバッティングがいい」などというまやかしは、ただの「印象操作」であって、「そんな事実はない」ことくらい、いまやメジャーファンでシアトルのことをよく知る人なら、誰でもがわかっている。
そもそも、40万ドルのサラリーのロブ・ジョンソンの20倍の、800万ドルもらっているヘボ打者が、勝ちの決まったゲームの終盤に、ロブ・ジョンソンの打撃データにようやく追いつく程度の帳尻ヒットを打ったくらいで、「城島の打撃のほうがいい」などという嘘を、さも本当のことのように得意げに語るのが、どれだけ恥ずかしいことか。
このブログでも何度もコネ捕手城島の打撃数値を取り上げているわけだが、日本の解説者も、まず思い込み(笑)だけで語ることを卒業しないと話が始まらない。
2009年8月24日、コネ捕手の毎年恒例「ポストシーズン争い脱落後の出場機会の不自然増+帳尻打撃 特別扱いサービス月間」はじまる。とはいえ8月はここまで三振の打率.162。
2009年8月3日、チーム打撃ランキングで「バッターとしての城島」の位置を確認してみると、「最低打者は実は城島」と判明した。
今日現在のロブ・ジョンソンとコネ捕手城島の打撃データはこんな感じだ。この程度で十分だろう。わざと、どちらがどちらのデータか、伏せておく。このブログをよく読んでいる人なら、このほとんど変わらないデータの上と下、どちらがロブ・ジョンソンで、どちらが城島か、わかるはずだ。
データならもっともっとあるから、自分で勝手に調べるといい。守備にしたって、ロブ・ジョンソンのほうが城島よりいいと、数字を挙げて語っているサイトも、アメリカの大手サイトにある。
RC27 IsoP SecA P/PA AVE OBP SLG OPS
3.15 .122 .218 3.78 .227 .296 .349 .646
3.32 .130 .168 3.32 .239 .278 .370 .648
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
この男、長打を実にいいところで打つ。なにか、そういう「ツキ」をもっている。
ロブ・ジョンソンの2ラン(動画)
Baseball Video Highlights & Clips | KC@SEA: Johnson hits a two-run homer to left field - Video | Mariners.com: Multimedia
Kansas City vs. Seattle - August 29, 2009 | MLB.com: Gameday
それにしても、いくらゲーム終盤に7-2と、5点差があったとはいえ、先発スネルが5回に打者の打球による怪我でマウンドを降りた後に出す投手がバティスタ、メッセンジャーのリレーでは、あぶなっかしい勝利になるのは当たり前。
ワカマツは、投手節約かなにか知らないが、終盤2イニングを今のブルペンでは最悪の投手といっていいメッセンジャーにまかせるとは、何を考えているのやら。
ほかに人材がいないならともかく、メッセンジャーよりマシな投手など、いくらでもいる。ジャクバスカスをマイナー送りにした意味すらわからない。
最終回にメッセンジャーが2本スタンドに放り込まれて、自責点2で終わらせられるゲームを無駄に4失点にした。明らかに監督の投手起用ミスである。
バティスタの捕手別 被打率
ロブ・ジョンソン .238
城島 .283
キロス .286
バーク .318
今日のBS1の解説は、かつての城島のチームメイト武田だったが、例によって、何度も何度も執拗に「城島のほうがジョンソンより明らかにバッティングがいい」と連呼して、城島を出場させるべきだと力説しているそばから、ロブ・ジョンソンがバコンと2ランをスタンドに放り込んだのには、大いに笑わせてもらった(笑)
「ロブ・ジョンソンより城島のほうがバッティングがいい」などというまやかしは、ただの「印象操作」であって、「そんな事実はない」ことくらい、いまやメジャーファンでシアトルのことをよく知る人なら、誰でもがわかっている。
そもそも、40万ドルのサラリーのロブ・ジョンソンの20倍の、800万ドルもらっているヘボ打者が、勝ちの決まったゲームの終盤に、ロブ・ジョンソンの打撃データにようやく追いつく程度の帳尻ヒットを打ったくらいで、「城島の打撃のほうがいい」などという嘘を、さも本当のことのように得意げに語るのが、どれだけ恥ずかしいことか。
このブログでも何度もコネ捕手城島の打撃数値を取り上げているわけだが、日本の解説者も、まず思い込み(笑)だけで語ることを卒業しないと話が始まらない。
2009年8月24日、コネ捕手の毎年恒例「ポストシーズン争い脱落後の出場機会の不自然増+帳尻打撃 特別扱いサービス月間」はじまる。とはいえ8月はここまで三振の打率.162。
2009年8月3日、チーム打撃ランキングで「バッターとしての城島」の位置を確認してみると、「最低打者は実は城島」と判明した。
今日現在のロブ・ジョンソンとコネ捕手城島の打撃データはこんな感じだ。この程度で十分だろう。わざと、どちらがどちらのデータか、伏せておく。このブログをよく読んでいる人なら、このほとんど変わらないデータの上と下、どちらがロブ・ジョンソンで、どちらが城島か、わかるはずだ。
データならもっともっとあるから、自分で勝手に調べるといい。守備にしたって、ロブ・ジョンソンのほうが城島よりいいと、数字を挙げて語っているサイトも、アメリカの大手サイトにある。
RC27 IsoP SecA P/PA AVE OBP SLG OPS
3.15 .122 .218 3.78 .227 .296 .349 .646
3.32 .130 .168 3.32 .239 .278 .370 .648
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
damejima at 01:06
August 27, 2009
シアトル・マリナーズの取り巻きの地元系ウェブ・サイトのひとつにU.S.S.Marinerというのがある。
かつては勝手にリンクを張らせてもらっていたが、はずしてしまった。理由は単純だ。読む価値がある話があまりでてこないと感じたからだ。
だが、さっきひさしぶりにさっき覗いてみたら、ひとつ、なるほど、という指摘があった。(だからといって、リンクを復活させるほどの話ではないが)
Getting a roster from 60 wins to 80 wins isn’t nearly as large of a challenge as getting from 80 to 90.
The Next Big Test | U.S.S. Mariner
勝手に意訳させてもらうと、「60勝を80勝にするスタメン選手を集めることは、80勝を90勝にするスタメン選手をかき集めてくることほど難しくなく、デカいチャレンジなどしなくても集めてこれる。」
ここでいう「80勝」というのはもちろん、「勝率5割」のことである。この「野球のチーム勝率5割には、ひとつ壁がある」という話は、メジャーに興味のない人でも説明不要の話だろう。だから、さっきの訳を多少言い換えてみると、こんな感じになるだろう。
「借金20のボロカスなチームの勝率を5割に戻すことは、そうむつかしくない。むしろ難しいのは、勝率5割のチームを貯金10のチームに変えることだ。」
なるほど、という感じである。
その通りだと思う。
「10の貯金をしているチーム」というと、いまの日米の野球ではどのくらいチーム数があるか。
いま日本のプロ野球もペナント争いの佳境だが、10以上貯金したチームは、セ・パともに上位2チームずつしかない。またメジャーのア・リーグでいうと、東地区に3チーム、西地区に2チームしかなく、この5チーム全てが、今現在首位にいあるか、またはワイルドカードを争う当確圏内にいる。
「10の貯金」というのが、野球というスポーツにとって、ハンパない価値をもつことが、よくわかる。
前の記事で、ロブ・ジョンソンの出場ゲームがシーズン通算41勝25敗で、貯金が16、勝率は6割を超えている、という話を書いた。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
この「貯金16」という数字の凄さ、「.621」という勝率の素晴らしさは、コネ捕手城島や、その関係者のみでなく、日米のスポーツメディアも解説者も、暇なブロガーもメジャーのファンも、誰もかれも、まったくわかってない。
繰り返しになるが、チームの貯金を10以上あげているチームは、さきほど挙げたように、ア・リーグで5チームしかなく、その全てのチームがワイルドカード以上の圏内だ。また、いまア・リーグ最高勝率は東地区のヤンキースの.627で、次はもうエンゼルスの.600であり、6割を超える勝率のチームは、ア・リーグにわずか2チームしかない。
その中で、
ロブ・ジョンソンは彼の出場ゲーム(ほとんどはキャッチャーとしての先発ゲーム)で、通算41勝25敗で、貯金を16つくり、勝率が6割を超えているのである。
これが凄いことでなくて、何が凄いことなんだか。
もちろん、その勝利の全てを彼個人の功績とまで馬鹿なことは言わない。だが彼がチームの一員として、キャッチャーとして、(ビッグスリーなどの投手と組んで)今シーズン成し遂げた仕事は、十分褒められる程度ではなく、表彰しなければならないほどの大仕事といってはばからない。
ひるがえって言うと、もしコネ捕手城島が、自分の出場ゲームをせめて「勝率5割」をキープしていたら、それだけで、シアトルというチームには十分プレーオフに向かえるだけの貯金が実際にあった、のである。
コネ捕手が戦犯でなくて、ほかに誰がいる、といいたい。
ここで、もう一度最初の言葉を思い出してもらいたい。
「20の借金のチームを勝率5割に戻すより、勝率5割のチームを貯金10にするほうが、ずっと困難な仕事だ。」
これを、シアトルのキャッチャーにおきかえてみると、こうなる。
「2008年に100敗したチームの正捕手城島の出場ゲームの勝率を5割に戻すことなど、まったくたいした仕事ではない。むしろ、ロブ・ジョンソンが貯金16を稼ぎ出した、その仕事のほうが、何十倍も難しいし、素晴らしい。比較にならない。」
さらにサラリーを考えれば、
城島の出場ゲームが勝率5割程度でいいわけはない。立場が逆すぎる。
城島のオタクがロブ・ジョンソンを意味もなく批判したり、城島の身内がチーム批判までして出場機会増加を画策するなど、もってのほか。
立場をわきまえろ。
チームは城島の出場ゲームをもっと減らすべきだ。
2009年7月19日、Pro Ball NWのジョン・シールズは「城島をチームから去らせる方法」を繰り返し模索しつつ、このシーズンオフ、なんとしてでも「城島問題」を完全解消すべき、と強く述べた。
2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
かつては勝手にリンクを張らせてもらっていたが、はずしてしまった。理由は単純だ。読む価値がある話があまりでてこないと感じたからだ。
だが、さっきひさしぶりにさっき覗いてみたら、ひとつ、なるほど、という指摘があった。(だからといって、リンクを復活させるほどの話ではないが)
Getting a roster from 60 wins to 80 wins isn’t nearly as large of a challenge as getting from 80 to 90.
The Next Big Test | U.S.S. Mariner
勝手に意訳させてもらうと、「60勝を80勝にするスタメン選手を集めることは、80勝を90勝にするスタメン選手をかき集めてくることほど難しくなく、デカいチャレンジなどしなくても集めてこれる。」
ここでいう「80勝」というのはもちろん、「勝率5割」のことである。この「野球のチーム勝率5割には、ひとつ壁がある」という話は、メジャーに興味のない人でも説明不要の話だろう。だから、さっきの訳を多少言い換えてみると、こんな感じになるだろう。
「借金20のボロカスなチームの勝率を5割に戻すことは、そうむつかしくない。むしろ難しいのは、勝率5割のチームを貯金10のチームに変えることだ。」
なるほど、という感じである。
その通りだと思う。
「10の貯金をしているチーム」というと、いまの日米の野球ではどのくらいチーム数があるか。
いま日本のプロ野球もペナント争いの佳境だが、10以上貯金したチームは、セ・パともに上位2チームずつしかない。またメジャーのア・リーグでいうと、東地区に3チーム、西地区に2チームしかなく、この5チーム全てが、今現在首位にいあるか、またはワイルドカードを争う当確圏内にいる。
「10の貯金」というのが、野球というスポーツにとって、ハンパない価値をもつことが、よくわかる。
前の記事で、ロブ・ジョンソンの出場ゲームがシーズン通算41勝25敗で、貯金が16、勝率は6割を超えている、という話を書いた。
2009年8月26日、8月のロブ・ジョンソン先発ゲームはチーム勝率同等程度をキープ、「負け続け」だのは、ただの錯覚。むしろロブ・ジョンソン、ウオッシュバーンの奮闘がチームに最多の貯金を作った7月に、城島先発の借金が足を引っ張りポストシーズンへの道が断たれた。
この「貯金16」という数字の凄さ、「.621」という勝率の素晴らしさは、コネ捕手城島や、その関係者のみでなく、日米のスポーツメディアも解説者も、暇なブロガーもメジャーのファンも、誰もかれも、まったくわかってない。
繰り返しになるが、チームの貯金を10以上あげているチームは、さきほど挙げたように、ア・リーグで5チームしかなく、その全てのチームがワイルドカード以上の圏内だ。また、いまア・リーグ最高勝率は東地区のヤンキースの.627で、次はもうエンゼルスの.600であり、6割を超える勝率のチームは、ア・リーグにわずか2チームしかない。
その中で、
ロブ・ジョンソンは彼の出場ゲーム(ほとんどはキャッチャーとしての先発ゲーム)で、通算41勝25敗で、貯金を16つくり、勝率が6割を超えているのである。
これが凄いことでなくて、何が凄いことなんだか。
もちろん、その勝利の全てを彼個人の功績とまで馬鹿なことは言わない。だが彼がチームの一員として、キャッチャーとして、(ビッグスリーなどの投手と組んで)今シーズン成し遂げた仕事は、十分褒められる程度ではなく、表彰しなければならないほどの大仕事といってはばからない。
ひるがえって言うと、もしコネ捕手城島が、自分の出場ゲームをせめて「勝率5割」をキープしていたら、それだけで、シアトルというチームには十分プレーオフに向かえるだけの貯金が実際にあった、のである。
コネ捕手が戦犯でなくて、ほかに誰がいる、といいたい。
ここで、もう一度最初の言葉を思い出してもらいたい。
「20の借金のチームを勝率5割に戻すより、勝率5割のチームを貯金10にするほうが、ずっと困難な仕事だ。」
これを、シアトルのキャッチャーにおきかえてみると、こうなる。
「2008年に100敗したチームの正捕手城島の出場ゲームの勝率を5割に戻すことなど、まったくたいした仕事ではない。むしろ、ロブ・ジョンソンが貯金16を稼ぎ出した、その仕事のほうが、何十倍も難しいし、素晴らしい。比較にならない。」
さらにサラリーを考えれば、
城島の出場ゲームが勝率5割程度でいいわけはない。立場が逆すぎる。
城島のオタクがロブ・ジョンソンを意味もなく批判したり、城島の身内がチーム批判までして出場機会増加を画策するなど、もってのほか。
立場をわきまえろ。
チームは城島の出場ゲームをもっと減らすべきだ。
2009年7月19日、Pro Ball NWのジョン・シールズは「城島をチームから去らせる方法」を繰り返し模索しつつ、このシーズンオフ、なんとしてでも「城島問題」を完全解消すべき、と強く述べた。
2009年7月12日、SPIのコラムニスト、アート・ティールは「城島を正捕手に戻すべきではない」「敏腕なワカマツはこれからも自分の方針を貫くべき」と主張するコラムを書いた。
damejima at 20:14
なにか最近、いかにも8月にロブ・ジョンソン先発マスクのゲームで負けてばかりいるだの、コネ捕手城島が馬鹿みたいに勝ちばかり続けているだの、思い込みでそんなことを言い散らかすアホな人が多いようだが、それは「ただの錯覚」である。
そういう明らかなウソを吹聴しては印象操作してまわっている、性格の歪みきった馬鹿もいるようだし、今シーズンの月別の勝ち負けのおおざっぱなところを数字にしておく。
結論から先に言っておく。
「5月、シーズン最大の借金を作ったのは、城島」
「7月、シーズン最大の貯金をしたのは、ロブ・ジョンソン」
「7月、城島がシーズン2番目の規模で借金をつくり、7月のロブ・ジョンソンのゲームの貯金を食いつぶした」
「8月にロブ・ジョンソンが負け続けているように思うのは、ただの錯覚。チーム勝率である5割をキープ」
「8月に城島が勝ちばかり続けているように思うのは、ただの錯覚。貯金数はそれほどでもない」
こんな当たり前のことすら、数字にしないとわからない馬鹿だらけなのだから、シアトルは困る。
またこれだけ毎年酷い成績を残しておいて、「城島の出場数が少ないのはおかしい」などと自前のブログでチーム批判を繰り広げたコネ捕手の身内らしい人物(トレーナーで、しかもチーム関係者らしい。アメリカでチーム批判がご法度なのも知らないのか。松阪の例を見よ)は、筋違いも甚だしい。プロなら成績が酷ければ出場機会が失われるのは当然だし、むしろ、城島の場合、普通ならとっくにチームをクビになる成績なのに、オーナーのコネで守られて、マイナー送りにさえならないシアトルがぬるま湯なのだ。何を馬鹿なことを言っているのか。
さて、2009シーズンの捕手別の勝ち負けだが、念のため言っておくと、以下の数字ははあくまで先発マスクの勝ち負けではなく、出場ゲームの勝ち負け数である。
なぜそんなことをしても結論が変わらないか、というと、2009シーズンは、2008年のように「キャッチャーがやたらとDHとして先発」したり、「やたらと複数のキャッチャーがゲームに出たりする」ことがほとんどないからだ。(2008シーズンの終盤は、だからこそ、責任が曖昧になっているわけだし、また2009シーズンはそれほどDHが選手の休養に使われていない、ということの証)
シアトルの2009シーズンにかぎっては、捕手の出場ゲームのほとんどを先発マスク数とイコールにして計算できる。全ゲームの交代状況を調べるのは手間がかかりすぎるので時間節約もしたいわけだが、2009年に限っては、先発マスク数を出場ゲームで代用しても、たいした誤差はでない。
例外は、例えば、代打や代走の関係で城島からロブ・ジョンソンに代わってから勝った4月15日、5月3日、5月22日、城島の怪我でロブにかわった5月25日(負け)、バークからロブに代わった6月21日(勝ち)、などがあるのはわかっているが、これらの例外を考慮して数字を訂正しても、しなくても、ここでの結論に何も影響はない。
ロブ・ジョンソン出場ゲーム (8月26日まで)
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月5勝6敗 借金1 6勝6敗 イーブン
シーズン通算40勝25敗(貯金15)
41勝25敗(貯金16)
シーズン勝率.615 .621
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
8月のロブ・ジョンソンの負けゲームの詳細を知らない人が多い。
ショートのジョシュ・ウィルソンのエラーでの失点で負けたゲーム、センターのグティエレスがフライを落球して自責点ゼロのフレンチが負け投手になったゲーム、ダブルプレーでチェンジのはずがロペスがボールを握り直してダブルプレーに失敗して失点し負けたゲーム、同じくロペスのエラーから連続失点してヘルナンデスが負けたゲーム、いろいろある。それぞれ、別のゲームの話であり、記録に残らないエラーがあるので見てない人にはわからない。負けゲームの大半に味方のエラーが絡んでいる。
城島出場ゲーム
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝4敗 貯金3
シーズン通算 21勝28敗(借金7)
シーズン勝率 .429(=西地区最下位のオークランドの勝率と、ほぼ同じ)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
ロブ・ジョンソンと城島の貯金・借金を月ごとに相殺した
チームの貯金勘定 (8月26日まで)
4月 プラス6
5月 マイナス4
6月 プラス3
7月 プラス1
8月プラス2 プラス3
ブログ注:これはあくまで概算。また、ここにキロス先発ゲームや、バーク先発ゲームの結果を加味していかなければ、リアルな数字には近づかない。
ロブ・ジョンソンの出場ゲームが最も勝利を貯めこんだのは、印象だけで言うと、城島の大借金による2シーズン連続の月間20敗を救った5月や、ヘルナンデスが月間最優秀投手に輝いた6月であるかのように感じる人が多いかもしれない。
だが、実際にはそうではなく、ウオッシュバーンが4勝をあげ月間最優秀投手に輝いた「7月」が、ロブ・ジョンソン先発マスクで最多の貯金を作れた月なのである。
では、ロブ・ジョンソン側からみて最多の貯金ができたこの月、チームは快進撃をして、ワイルドカード争いについに肉薄したか、といえば、そうではない。
むしろ、ワイルドカード争いから実質脱落した。ロブ・ジョンソン先発ゲームで最多の貯金を作りながらの、脱落である。
城島の先発マスクゲームの5つもの借金が完全にチームの足を引っ張り、それによって、首位チームなどが快調に貯金を増やす一方で、シアトルは取り残されて勝率5割程度に低迷し、ワイルドカード獲得への道をほぼ断たれた、のである。
それで8月にコネ捕手の先発数を増やすとは、厚顔無恥にもほどがある。
そういう明らかなウソを吹聴しては印象操作してまわっている、性格の歪みきった馬鹿もいるようだし、今シーズンの月別の勝ち負けのおおざっぱなところを数字にしておく。
結論から先に言っておく。
「5月、シーズン最大の借金を作ったのは、城島」
「7月、シーズン最大の貯金をしたのは、ロブ・ジョンソン」
「7月、城島がシーズン2番目の規模で借金をつくり、7月のロブ・ジョンソンのゲームの貯金を食いつぶした」
「8月にロブ・ジョンソンが負け続けているように思うのは、ただの錯覚。チーム勝率である5割をキープ」
「8月に城島が勝ちばかり続けているように思うのは、ただの錯覚。貯金数はそれほどでもない」
こんな当たり前のことすら、数字にしないとわからない馬鹿だらけなのだから、シアトルは困る。
またこれだけ毎年酷い成績を残しておいて、「城島の出場数が少ないのはおかしい」などと自前のブログでチーム批判を繰り広げたコネ捕手の身内らしい人物(トレーナーで、しかもチーム関係者らしい。アメリカでチーム批判がご法度なのも知らないのか。松阪の例を見よ)は、筋違いも甚だしい。プロなら成績が酷ければ出場機会が失われるのは当然だし、むしろ、城島の場合、普通ならとっくにチームをクビになる成績なのに、オーナーのコネで守られて、マイナー送りにさえならないシアトルがぬるま湯なのだ。何を馬鹿なことを言っているのか。
さて、2009シーズンの捕手別の勝ち負けだが、念のため言っておくと、以下の数字ははあくまで先発マスクの勝ち負けではなく、出場ゲームの勝ち負け数である。
なぜそんなことをしても結論が変わらないか、というと、2009シーズンは、2008年のように「キャッチャーがやたらとDHとして先発」したり、「やたらと複数のキャッチャーがゲームに出たりする」ことがほとんどないからだ。(2008シーズンの終盤は、だからこそ、責任が曖昧になっているわけだし、また2009シーズンはそれほどDHが選手の休養に使われていない、ということの証)
シアトルの2009シーズンにかぎっては、捕手の出場ゲームのほとんどを先発マスク数とイコールにして計算できる。全ゲームの交代状況を調べるのは手間がかかりすぎるので時間節約もしたいわけだが、2009年に限っては、先発マスク数を出場ゲームで代用しても、たいした誤差はでない。
例外は、例えば、代打や代走の関係で城島からロブ・ジョンソンに代わってから勝った4月15日、5月3日、5月22日、城島の怪我でロブにかわった5月25日(負け)、バークからロブに代わった6月21日(勝ち)、などがあるのはわかっているが、これらの例外を考慮して数字を訂正しても、しなくても、ここでの結論に何も影響はない。
ロブ・ジョンソン出場ゲーム (8月26日まで)
4月 8勝5敗 貯金3
5月 8勝5敗 貯金3
6月 8勝4敗 貯金4
7月 11勝5敗 貯金6
8月
シーズン通算
41勝25敗(貯金16)
シーズン勝率
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
8月のロブ・ジョンソンの負けゲームの詳細を知らない人が多い。
ショートのジョシュ・ウィルソンのエラーでの失点で負けたゲーム、センターのグティエレスがフライを落球して自責点ゼロのフレンチが負け投手になったゲーム、ダブルプレーでチェンジのはずがロペスがボールを握り直してダブルプレーに失敗して失点し負けたゲーム、同じくロペスのエラーから連続失点してヘルナンデスが負けたゲーム、いろいろある。それぞれ、別のゲームの話であり、記録に残らないエラーがあるので見てない人にはわからない。負けゲームの大半に味方のエラーが絡んでいる。
城島出場ゲーム
4月 5勝2敗 貯金3
5月 5勝12敗 借金7
6月 1勝2敗 借金1
7月 3勝8敗 借金5
8月 7勝4敗 貯金3
シーズン通算 21勝28敗(借金7)
シーズン勝率 .429(=西地区最下位のオークランドの勝率と、ほぼ同じ)
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
ロブ・ジョンソンと城島の貯金・借金を月ごとに相殺した
チームの貯金勘定 (8月26日まで)
4月 プラス6
5月 マイナス4
6月 プラス3
7月 プラス1
8月
ブログ注:これはあくまで概算。また、ここにキロス先発ゲームや、バーク先発ゲームの結果を加味していかなければ、リアルな数字には近づかない。
ロブ・ジョンソンの出場ゲームが最も勝利を貯めこんだのは、印象だけで言うと、城島の大借金による2シーズン連続の月間20敗を救った5月や、ヘルナンデスが月間最優秀投手に輝いた6月であるかのように感じる人が多いかもしれない。
だが、実際にはそうではなく、ウオッシュバーンが4勝をあげ月間最優秀投手に輝いた「7月」が、ロブ・ジョンソン先発マスクで最多の貯金を作れた月なのである。
では、ロブ・ジョンソン側からみて最多の貯金ができたこの月、チームは快進撃をして、ワイルドカード争いについに肉薄したか、といえば、そうではない。
むしろ、ワイルドカード争いから実質脱落した。ロブ・ジョンソン先発ゲームで最多の貯金を作りながらの、脱落である。
城島の先発マスクゲームの5つもの借金が完全にチームの足を引っ張り、それによって、首位チームなどが快調に貯金を増やす一方で、シアトルは取り残されて勝率5割程度に低迷し、ワイルドカード獲得への道をほぼ断たれた、のである。
それで8月にコネ捕手の先発数を増やすとは、厚顔無恥にもほどがある。
damejima at 05:56
August 26, 2009
2008年7月 .130
2009年8月 .162(8月24日まで)
2008年4月 .182 →優勝争いから5月にして脱落
2007年7月 .191 →ワイルドカード争いから脱落
2008年8月 .200 →シーズン100敗
今年も城島を処分しないシアトルは、ポストシーズン争いからの脱落がほぼ決まったが、その後の消化試合恒例の、コネ捕手城島のバッティング面の帳尻あわせが始まった。
年々、このダメ選手の「特別扱い」はすすむばかりだが、今年はまた度を越している。
城島の.260や.270そこら程度のシーズン打率やホームランなど、こういう毎年のようにやっている「チームがプレーオフ争いから脱落してからの帳尻あわせ」、つまり、「厳しいペナント争いとは無縁になったチームで、チームが優勝争いから脱落した責任を問われるどころか、むしろ出場機会を増やしてもらって、バットをむやみに振り回しても責任が薄い8月・9月に、何も言われないのをいいことに、みかけだけ帳尻あわせした結果」に過ぎない。
だが、2008年と2009年に限っては、それらに加えて「正捕手から脱落したはずのダメ捕手を、ポストシーズンから脱落したあたりでチーム側がそろそろと、いつのまにか城島を正捕手に戻して打席を増やしてやる」という念の入りまくりな荒業が加わった。
無理にでも城島にゲーム数をこなさせ、その「無駄ゲームの中で帳尻バッティングさせる」という反吐の出そうな「ポストシーズンが無理だとわかった後の城島帳尻月間づくり」が、シアトル恒例行事、年中行事というわけだ。
おまけに、この「城島消化ゲーム帳尻打撃セール」、今年は、城島のみならず、グリフィー、スウィニー、ブラニヤンなどの振り回す系の打者全体も加わってやりだしている。
このところのシアトルの得点の大半が散発のホームランである理由がわからない馬鹿が、ファンにも、さらにはBS解説者にすらいるようだが、どこまでお人良しの馬鹿なんだ。そのくらいのこと、ここまで八百長まがいの御贔屓選手起用を続けてくれば、誰にだってわかりそうなものだ。
ただでさえ低いシアトルの得点力がこんなことをやっていて、上がるわけがない。ロブ・ジョンソンの先発ゲームでも、いくら失点を3点程度に抑えても、味方のエラーや得点不足で負けるケースが頻発している。
この「帳尻月間」「御贔屓選手起用」の余波で、2008年のクレメントは場所を失ったが、またしても、今年もロブ・ジョンソンが場所を失おうとしているらしい。
2シーズン続けて、よくこんなフェアでないことができるものだ。
呆れ果てて反吐が出る。
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
以前に何度か書いたことがあるが、メジャー挑戦する意味の全くなかった城島がスタッツ的にたったひとつBaseball Referenceに残した記録というと、「三振率」くらいなものだ。つまり、メジャーでも「あまり三振しないバッター」ということだ。
勘違いしてはいけないのだが、「三振しないバッター」だから、凄いわけでもなんでもない。ただ「むやみと、無駄にバットにボールを当てるのでて、凡退したり、併殺しやすいバッター」というだけだ。
その「なんでもかんでもバットに当てるだけのダメ打者」に、この8月にちょっとした異変が起こった。ゲームログを見てもらえばわかるとおり、この8月、コネ捕手は毎試合のように三振しているのである。
原因は簡単。
コネ捕手、ロブ・ジョンソンに抜かれた長打率を粉飾したくてしょうがないのだ。
ロブ・ジョンソンの打撃に関する記事で書いたが、城島のバッティングは打率がいくら.260とか見かけあっても、あれはただの「みせかけ」である。IsoPやSecAなどを見てもらえばわかるとおり、ペラペラで、ほとんど中身がない。たまたまひっかけたショートゴロが三遊間を抜ける程度のシングルが積み重なっただけの、見掛け倒しもいいところだ。
ロブ・ジョンソンが一時いい場面で二塁打を連発していた関係で、ロブ・ジョンソンにバッティングの「中身」では追い越されていた。
いまチームに出場機会を無理矢理増やしてもらってまで城島が必死にやっているのは、この「シングルヒットしか打てない薄っぺらなバッティングスタッツに、なんとか無理矢理『長打』を帳尻あわせして、見栄えを整えること」だ。
なんという「みかけだおし」。失笑するしかない。
しかし、その結果、どうなったかといえば、無理矢理長打狙いでバットを振り回した結果、三振も急増、やがて、まったくバットにボールが当たらなくなり、ボールが見えなくなるほどフォームを崩して、月間打率.162のていたらく。いまや、ストレートには振り遅れ、大きな変化球は空振りする。
この8月、ホームランを3本打ったことで城島の打撃が好調だと思っている馬鹿なテレビ解説者がいるかもしれないが、そんなヨタ話は信じてはいけない。
月間打率の.162は、過去の記録の中で2番目に酷い月間打率。
こんな成績で8Mもらうものだ。クラブハウスで「日本人に対するやっかみ」の原因を作らないわけがない。原因はもちろんこのコネ捕手の「特別扱い」だ。
2009年8月 .162(8月24日まで)
2008年4月 .182 →優勝争いから5月にして脱落
2007年7月 .191 →ワイルドカード争いから脱落
2008年8月 .200 →シーズン100敗
今年も城島を処分しないシアトルは、ポストシーズン争いからの脱落がほぼ決まったが、その後の消化試合恒例の、コネ捕手城島のバッティング面の帳尻あわせが始まった。
年々、このダメ選手の「特別扱い」はすすむばかりだが、今年はまた度を越している。
城島の.260や.270そこら程度のシーズン打率やホームランなど、こういう毎年のようにやっている「チームがプレーオフ争いから脱落してからの帳尻あわせ」、つまり、「厳しいペナント争いとは無縁になったチームで、チームが優勝争いから脱落した責任を問われるどころか、むしろ出場機会を増やしてもらって、バットをむやみに振り回しても責任が薄い8月・9月に、何も言われないのをいいことに、みかけだけ帳尻あわせした結果」に過ぎない。
だが、2008年と2009年に限っては、それらに加えて「正捕手から脱落したはずのダメ捕手を、ポストシーズンから脱落したあたりでチーム側がそろそろと、いつのまにか城島を正捕手に戻して打席を増やしてやる」という念の入りまくりな荒業が加わった。
無理にでも城島にゲーム数をこなさせ、その「無駄ゲームの中で帳尻バッティングさせる」という反吐の出そうな「ポストシーズンが無理だとわかった後の城島帳尻月間づくり」が、シアトル恒例行事、年中行事というわけだ。
おまけに、この「城島消化ゲーム帳尻打撃セール」、今年は、城島のみならず、グリフィー、スウィニー、ブラニヤンなどの振り回す系の打者全体も加わってやりだしている。
このところのシアトルの得点の大半が散発のホームランである理由がわからない馬鹿が、ファンにも、さらにはBS解説者にすらいるようだが、どこまでお人良しの馬鹿なんだ。そのくらいのこと、ここまで八百長まがいの御贔屓選手起用を続けてくれば、誰にだってわかりそうなものだ。
ただでさえ低いシアトルの得点力がこんなことをやっていて、上がるわけがない。ロブ・ジョンソンの先発ゲームでも、いくら失点を3点程度に抑えても、味方のエラーや得点不足で負けるケースが頻発している。
この「帳尻月間」「御贔屓選手起用」の余波で、2008年のクレメントは場所を失ったが、またしても、今年もロブ・ジョンソンが場所を失おうとしているらしい。
2シーズン続けて、よくこんなフェアでないことができるものだ。
呆れ果てて反吐が出る。
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
以前に何度か書いたことがあるが、メジャー挑戦する意味の全くなかった城島がスタッツ的にたったひとつBaseball Referenceに残した記録というと、「三振率」くらいなものだ。つまり、メジャーでも「あまり三振しないバッター」ということだ。
勘違いしてはいけないのだが、「三振しないバッター」だから、凄いわけでもなんでもない。ただ「むやみと、無駄にバットにボールを当てるのでて、凡退したり、併殺しやすいバッター」というだけだ。
その「なんでもかんでもバットに当てるだけのダメ打者」に、この8月にちょっとした異変が起こった。ゲームログを見てもらえばわかるとおり、この8月、コネ捕手は毎試合のように三振しているのである。
原因は簡単。
コネ捕手、ロブ・ジョンソンに抜かれた長打率を粉飾したくてしょうがないのだ。
ロブ・ジョンソンの打撃に関する記事で書いたが、城島のバッティングは打率がいくら.260とか見かけあっても、あれはただの「みせかけ」である。IsoPやSecAなどを見てもらえばわかるとおり、ペラペラで、ほとんど中身がない。たまたまひっかけたショートゴロが三遊間を抜ける程度のシングルが積み重なっただけの、見掛け倒しもいいところだ。
ロブ・ジョンソンが一時いい場面で二塁打を連発していた関係で、ロブ・ジョンソンにバッティングの「中身」では追い越されていた。
いまチームに出場機会を無理矢理増やしてもらってまで城島が必死にやっているのは、この「シングルヒットしか打てない薄っぺらなバッティングスタッツに、なんとか無理矢理『長打』を帳尻あわせして、見栄えを整えること」だ。
なんという「みかけだおし」。失笑するしかない。
しかし、その結果、どうなったかといえば、無理矢理長打狙いでバットを振り回した結果、三振も急増、やがて、まったくバットにボールが当たらなくなり、ボールが見えなくなるほどフォームを崩して、月間打率.162のていたらく。いまや、ストレートには振り遅れ、大きな変化球は空振りする。
この8月、ホームランを3本打ったことで城島の打撃が好調だと思っている馬鹿なテレビ解説者がいるかもしれないが、そんなヨタ話は信じてはいけない。
月間打率の.162は、過去の記録の中で2番目に酷い月間打率。
こんな成績で8Mもらうものだ。クラブハウスで「日本人に対するやっかみ」の原因を作らないわけがない。原因はもちろんこのコネ捕手の「特別扱い」だ。
damejima at 13:50
August 25, 2009
いまシアトルで好調な先発投手といえば、サイ・ヤング賞を狙ってはいるが多少不調の続くヘルナンデスよりもむしろ、フィスターやローランドスミスの名前をあげるシアトルファンも多いかもしれない。
だが彼ら2人はトレードで得たわけではなく、タコマ生え抜きの投手たちだ。そんな当たり前のことを誰も彼も忘れて、2009年シーズンに絶望してモノを語っている。
それが気にくわないし、馬鹿だなと思う。
シアトルのマイナー出身の彼らが「使える」ならば、だ。
ウオッシュバーンをトレードしてまで、投手陣を根こそぎいじる必要など、まるでなかった、ということだ。
無駄なトレードごっこなどせず、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード、フィスター、ローランドスミス。この5人でもどうにか戦えたかもしれないのだ。(もちろんベダードの故障については、フォローの必要が後から生じただろう。)
だが、「城島の負け確定の裏ローテ」といわれた7月には、オルソン・バルガスあたりのローテ4番手5番手の投手と、城島のバッテリーのカードが、いくらチームの貯金を食いつぶし続けようとも、フィスターのようなシアトル生え抜きの若手投手たちに表舞台に出てくるチャンスは与えられなかった。
なぜか。
もちろん彼らのマイナーでの先発投手としての調整に多少時間がかかったこともあるだろうが、それよりなにより、「城島問題」の存在と、「城島問題」を甘くみたシアトルというチーム、そしてこのチームに昔から特有の「若手をきちんと試そうとしない体質」に原因の大半がある。
この2009年7月の選手マネジメントの「大失態」は、今年のワイルドカード争い脱落と、ウオッシュバーンの無駄なトレードに対し、大きな責任がある。
7月にロブ・ジョンソン先発ゲームがいったいいくつ勝ったか。おわかりだろうか?
11勝3敗で、8つもの貯金をしている。
ならば、その7月にチームの貯金は2ケタになったか?
いやいや。そんなことにはならなかった。
なぜか。
城島の先発ゲームで、この2009年7月に3勝8敗と、5月の城島同様に大きく負け越して、ロブ・ジョンソンの先発ゲームの貯金のほとんどを食いつぶし続けたからだ。酷いことをするものだ。
あやうく2度目の5月度月間20敗になりかけた今年5月の正捕手城島の大失態はひどく人目についたが、この「7月の控え捕手城島の大失態」はあまり目につかなかった。
なぜなら、チームがウオッシュバーンの好調さやロブ・ジョンソン先発ゲームの勝ち星の多さによって支えられ続けていたため、城島の大失態と連敗ぶりが目立たなかった、ただそれだけである。
10をこえていたはずのチームの貯金は、裏ローテの城島の先発ゲームが、あたかもキャベツの葉に群がる害虫のように食いつぶした。
それほどまでしてシアトルが「裏ローテの投手・捕手のマッチングの固定」にこだわり抜かなければならなかった理由など、「先発ビッグスリーに嫌われぬいたことが判明した城島を、5試合のうち2試合キャッチャーとしてゲームに先発させ続けることに、なんとか口実を与えるため」、それ以外、ブログ主は何も思いつかない。
このワイルドカード争いに重要だった7月にシアトルがやったこと、といえば、「ローテ投手を5人のうち3人はロブ・ジョンソン、2人は城島に配分」などという、「大馬鹿すぎる2人捕手制」だ。
こんな意味不明のシステムがどこにある。
きっちりとロブ・ジョンソンを正捕手に腰をすえさせる一方で、うだつの上がらないことがわかっているオルソンや、バルガスにこだらわってばかりいるのではなく、「自前の」マイナーの投手をいろいろと試していれば、「ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード、フィスター、ローランドスミス」という組み合わせ(または故障がちのベダードのところに嵌める投手だけの獲得程度のトレード)に、そう時間をかけずに辿り着けていたかもしれないのである。
城島を先発させるために、先発のビッグ・スリー以外の負けてばかりいる4番手5番手投手をわざと固定し続けて、いかにも「城島と相性のいい投手もいるんですよ」みたいなフリをさせておく必要があったのかもしれないが、そんな不合理なやり方は野球でもなんでもない。
そんなことで眠っている人材を発掘できるわけがない。
2009年夏、シアトルのローテは、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードとロブ・ジョンソンの組み合わせでなんの問題もなかった。
問題があったのは「4番手、5番手のローテ投手と、城島先発時の勝率の低さ」だった。そんなこと、わかりきっている。
わかりきっているのに、手をこまねいて城島と裏ローテが負け続けるのを放置したことで、マイナー投手の発掘が後手に回った。
城島など、バッティングの調整とでも名目をつけて無理にでもマイナー送りにするか、強制DLか、ベンチに座らせておくかしつつ、フィスターなり、ローランドスミスなり、ほかの誰でも、どんどん試せばよかったのだ。
ウオッシュバーンのトレードを急ぐ必要などなく、うまくいっていたビッグスリーを無理に解体してまでローテ投手の陣容をいじる必要もなかった。チーム勝率も、ビッグ・スリーの勝ち星をむざむざ城島に食いつぶさせておくこともなく、チームもワイルドカード争いに残れていた可能性がある。もちろんクレメントのトレードも必要ない。
自前のマイナーの投手のテストもきちんとやらずに、4番手5番手の投手の獲得を名目にウオッシュバーンやクレメントをトレードしてまでして、結果的にローテ投手の大半が入れ替わってしまうほど、いじくり倒して、キャッチャーとのコミュニケーションやマッチングもめちゃくちゃにし、ローテ投手全体のレベルも大きく低下させ、ワイルドカード争いからの脱落を招いたのは、明らかに、「城島問題」の存在を甘く見たチーム・マネジメント側の「大失態」にほかならない。
だが彼ら2人はトレードで得たわけではなく、タコマ生え抜きの投手たちだ。そんな当たり前のことを誰も彼も忘れて、2009年シーズンに絶望してモノを語っている。
それが気にくわないし、馬鹿だなと思う。
シアトルのマイナー出身の彼らが「使える」ならば、だ。
ウオッシュバーンをトレードしてまで、投手陣を根こそぎいじる必要など、まるでなかった、ということだ。
無駄なトレードごっこなどせず、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード、フィスター、ローランドスミス。この5人でもどうにか戦えたかもしれないのだ。(もちろんベダードの故障については、フォローの必要が後から生じただろう。)
だが、「城島の負け確定の裏ローテ」といわれた7月には、オルソン・バルガスあたりのローテ4番手5番手の投手と、城島のバッテリーのカードが、いくらチームの貯金を食いつぶし続けようとも、フィスターのようなシアトル生え抜きの若手投手たちに表舞台に出てくるチャンスは与えられなかった。
なぜか。
もちろん彼らのマイナーでの先発投手としての調整に多少時間がかかったこともあるだろうが、それよりなにより、「城島問題」の存在と、「城島問題」を甘くみたシアトルというチーム、そしてこのチームに昔から特有の「若手をきちんと試そうとしない体質」に原因の大半がある。
この2009年7月の選手マネジメントの「大失態」は、今年のワイルドカード争い脱落と、ウオッシュバーンの無駄なトレードに対し、大きな責任がある。
7月にロブ・ジョンソン先発ゲームがいったいいくつ勝ったか。おわかりだろうか?
11勝3敗で、8つもの貯金をしている。
ならば、その7月にチームの貯金は2ケタになったか?
いやいや。そんなことにはならなかった。
なぜか。
城島の先発ゲームで、この2009年7月に3勝8敗と、5月の城島同様に大きく負け越して、ロブ・ジョンソンの先発ゲームの貯金のほとんどを食いつぶし続けたからだ。酷いことをするものだ。
あやうく2度目の5月度月間20敗になりかけた今年5月の正捕手城島の大失態はひどく人目についたが、この「7月の控え捕手城島の大失態」はあまり目につかなかった。
なぜなら、チームがウオッシュバーンの好調さやロブ・ジョンソン先発ゲームの勝ち星の多さによって支えられ続けていたため、城島の大失態と連敗ぶりが目立たなかった、ただそれだけである。
10をこえていたはずのチームの貯金は、裏ローテの城島の先発ゲームが、あたかもキャベツの葉に群がる害虫のように食いつぶした。
それほどまでしてシアトルが「裏ローテの投手・捕手のマッチングの固定」にこだわり抜かなければならなかった理由など、「先発ビッグスリーに嫌われぬいたことが判明した城島を、5試合のうち2試合キャッチャーとしてゲームに先発させ続けることに、なんとか口実を与えるため」、それ以外、ブログ主は何も思いつかない。
このワイルドカード争いに重要だった7月にシアトルがやったこと、といえば、「ローテ投手を5人のうち3人はロブ・ジョンソン、2人は城島に配分」などという、「大馬鹿すぎる2人捕手制」だ。
こんな意味不明のシステムがどこにある。
きっちりとロブ・ジョンソンを正捕手に腰をすえさせる一方で、うだつの上がらないことがわかっているオルソンや、バルガスにこだらわってばかりいるのではなく、「自前の」マイナーの投手をいろいろと試していれば、「ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード、フィスター、ローランドスミス」という組み合わせ(または故障がちのベダードのところに嵌める投手だけの獲得程度のトレード)に、そう時間をかけずに辿り着けていたかもしれないのである。
城島を先発させるために、先発のビッグ・スリー以外の負けてばかりいる4番手5番手投手をわざと固定し続けて、いかにも「城島と相性のいい投手もいるんですよ」みたいなフリをさせておく必要があったのかもしれないが、そんな不合理なやり方は野球でもなんでもない。
そんなことで眠っている人材を発掘できるわけがない。
2009年夏、シアトルのローテは、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードとロブ・ジョンソンの組み合わせでなんの問題もなかった。
問題があったのは「4番手、5番手のローテ投手と、城島先発時の勝率の低さ」だった。そんなこと、わかりきっている。
わかりきっているのに、手をこまねいて城島と裏ローテが負け続けるのを放置したことで、マイナー投手の発掘が後手に回った。
城島など、バッティングの調整とでも名目をつけて無理にでもマイナー送りにするか、強制DLか、ベンチに座らせておくかしつつ、フィスターなり、ローランドスミスなり、ほかの誰でも、どんどん試せばよかったのだ。
ウオッシュバーンのトレードを急ぐ必要などなく、うまくいっていたビッグスリーを無理に解体してまでローテ投手の陣容をいじる必要もなかった。チーム勝率も、ビッグ・スリーの勝ち星をむざむざ城島に食いつぶさせておくこともなく、チームもワイルドカード争いに残れていた可能性がある。もちろんクレメントのトレードも必要ない。
自前のマイナーの投手のテストもきちんとやらずに、4番手5番手の投手の獲得を名目にウオッシュバーンやクレメントをトレードしてまでして、結果的にローテ投手の大半が入れ替わってしまうほど、いじくり倒して、キャッチャーとのコミュニケーションやマッチングもめちゃくちゃにし、ローテ投手全体のレベルも大きく低下させ、ワイルドカード争いからの脱落を招いたのは、明らかに、「城島問題」の存在を甘く見たチーム・マネジメント側の「大失態」にほかならない。
damejima at 07:00
August 21, 2009
シアトル公式サイトのライターであるジム・ストリートは、このクソみたいなゲームの前に感慨をこめて、ユーモアに満ちた、とてもいい記事を書いてくれていた。読みたい人はぜひそちらを読んでもらいたい。
できれば、このゲームを見て気分を害す前に読むと、心が温まることと思う・・が、たぶん無理だろうな(苦笑)
まぁ、それも人災。しかたない。
Johnson to face former batterymate | Mariners.com: News by Jim Street
上記の記事の抄訳
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年8月20日、MLB公式のジム・ストリートはロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの「フィールドでの再会」をユーモラスに記事にした。
ほんとに、もうね。大事なことだからこの際言わせてもらうとさ。
遺恨はあっても、ドラマもへったくれもないね、このチーム。
NFLでもなんでもスポーツよく見る人はわかると思うけど、チームの中のいいドラマを守ろうとする気持ちがないチームが、一体感を保てる、いいチームになれるわけがないんだわさ。
そしてだな、「いいドラマ」を持ってるプレーヤーが本来、チームの芯になれるわけ。チームから芯抜いたら、それはチームじゃないわけ。スポーツやったことない奴にはわからないかもしれないけどな。
スポーツってのはさ、ある部分「いいドラマの集積所」であって、それがあるチームや選手は強いわけ。だから、ドラマを大事にすることでチームは成り立ってる部分があんのよな。わからない馬鹿にはわからないだろうけどさ。
このシアトル・マリナーズってチームは、そもそもチーム自体に「ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのよきドラマを守ろう」って気が、サラサラなかったんだわな。だからチームが、あろうことか自分の手で、チームから芯のひとつをひっこ抜いちまった。(=つまり、ウオッシュバーンをトレードしちまって、今日のウオッシュバーンとの再会ゲームにロブ・ジョンソン先発を許さなかった)
簡単に言えば、子供(城島)かわいさに親が我が家(チーム)を燃やしてみせたようなもんさ。「ほら見てごらん、炎が花火みたいで綺麗でしょ、バブバブ」ってか。馬鹿か、ほんと。
チームがチームになってない、チームがチームである要素を自分から捨ててるのに、いくら100円ショップで選手買い集めたって、テキサスやLAAに追いつけるわけがない。それは、城島が嫌いとか、どうとか、そういうこととは別なのさ。
むしろ、チームスポーツの根幹にかかわる問題なんだわ。
どおりで、あんだけイチローが孤軍奮闘、毎日毎日ドラマチックに頑張ってんのに、そのドラマの価値をきちんと評価すること(=つまり、きちんと得点や勝ちにつなげて、イチローのドラマを毎回毎試合きちんと完結させていくこと)ができないわけだわ。スターをスターらしく扱えないチームが、クラブハウス問題? 笑わせんなって。
わざわざ公式サイトのジム・ストリートが、ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのストーリーを記事にまでしてる意味が、チーム自身にはまったくわかってないんだから、馬鹿丸出しだよ、まったく。
今日のウオッシュバーンの登板するゲームのスタメンマスクに城島選んじゃうワカマツって、ほんとに無粋だねぇ。ローランド・スミス、こないだロブ・ジョンソンにかぶらせたクセに、ワカマツ。何がしたいんだ、あんた。
やっぱり、間違いないね。
このチームの誰かが、絶対にウオッシュバーンとロブ・ジョンソンの「間」を引き裂きたがったんだろう。これで確定とさせてもらおうと思う。
もうね、こんな無粋なことしかできないチーム、御免蒙りたい。
イチローが移籍してくれたら、こんな「無粋なチーム」、見なくて済むんだがな。
やれやれ。気味がわるいよ、このチームは。
追記
いまゲーム終わったんだけどさ。(録画でなく、リアルタイム)
こういうゲーム展開でデトロイトの監督リーランドの凄さ、「ドラマづくり」のうまさと、城島やレアードのダメさ加減、砂を噛むような大根役者ぶりがわからないで、ウオッシュバーンのことを笑ったりアーズマのせいにするような馬鹿は、もうメジャーもスポーツも見ないほうがいいと思うね。
あなたがた、スポーツ見る目ないからさ(笑)
ワカマツさん、さ。
あなた、チームスポーツである野球の勘どころ、ホントはわかってないんでしょ?(笑)今日城島出したのは、あなたの責任だから。わかるかな?(笑)
それと遺恨だけしか残らない後味の悪すぎるチームに勝手につくりかえたのは、城島と、あれの支援者たちと、そしてトレードごっこの好きなチームマネジメントの責任。
せめてキャッチャー・レアードをアビラにかえてみせた名将リーランドばりに、6回以降、または、悪くても最終回のキャッチャーをロブ・ジョンソンに変えてたら勝ってのにな。クレメントのときにバーク使ったみたいにさ(笑)ワカマツさんよ(爆笑)
この日の勝利について、デトロイトの公式サイトがどういう書き出して書いたか、教えといてやるよ。
Jarrod Washburn couldn't beat his old club, but his new teammates did.
ウオッシュバーンは彼の昔のクラブを負かすことはできなかった。だが彼の新しいチームメイトがそれを達成した。
なぁ、わかるか。これが「チーム」ってもんなんだよ。
Thomas' walk-off caps Tigers' big comeback | tigers.com: News
と、公式サイトにまで記事が出たウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのフィールドでの再会のはず、だったが、チームはこの前のローランド・スミスの登板でロブ・ジョンソンとバッテリーを組んでいたにもかかわらず、キャッチャーを城島にしてしまう。以下は、この酷いゲームのポイント。
ウオッシュバーンと城島の対決(第1・2打席)
第一打席 ショートゴロ
チェンジアップを3球続けて
最後はアウトコース低めにストレートを決めて、緩急の差でショートゴロ。やはり、というか、城島をショートゴロ、サードゴロに打ちとるパターンは、メジャーの投手なら誰でもわかっている、ということをウオッシュバーンが実践してみせた打席。
第二打席 ホームラン
アウトコース一辺倒。まるでレアードが「城島がシアトルでウオッシュバーンをリードしているみたいな配球」をして、「城島自身が打った」。爆笑。いやぁ、笑える(笑)。レアード、頼むよ(笑)。これで城島も「アウトコース一辺倒の馬鹿リードでは打たれるんだ」ということがわかったんじゃないか?(失笑)
城島の第2打席のホームランなどは、やはり今シーズンのウオッシュバーンの躍進は、レアードなどでなく、ウオッシュバーンの力を十二分に引き出せるロブ・ジョンソンの力が必要不可欠だったということがよくわかる打席。ロブ・ジョンソンがよくやるように、インコースを少しは打者に見せておかないとダメだっただろうな。
城島ホームラン直後のデトロイト打線の大復活。
と、いうより、強風のスタジアムでホームランになっただけなのに、浮かれた城島がホームラン浴びまくり(笑)ゲーム後に、敵も味方も、「本来なら、城島のはスタンドには入らないよな」とコメント(笑)
"I gave up four home runs, but two were wind-blown
and would've been outs any other day."
4回裏
レイバーンのソロホームラン
アウトコースのシンカー
自分が打った後はいつもウキウキのコネ捕手さん(笑)打たれたのがアウトコースのシンカーであることを覚えておいてほしい。次のインジのホームラン、「全く同じコースのシンカー」だから(笑)シルバそっくり(笑)
4回裏
インジのソロホームラン
またもや全く同じコース、同じ球種。アウトコースのシンカー。
だからさ。馬鹿捕手さん。アウトコース一辺倒では打たれるんですって。笑い話か、この展開(笑)自分のホームランで学習しないんだねぇ、このコネ捕手さんは(苦笑)またもやシルバそっくりの被ホームラン。これじゃ、レアードのこと笑えないわな。
ウオッシュバーンと城島の対決(第3打席)
城島第3打席
ド真ん中高めの真っ直ぐを打ち損じ。前の打席のホームランが脳裏から離れないコネ捕手さん(笑)城島がホームランを打った直後なんてものは、たいていこんなもの。
いわゆるデーゲームの馬鹿試合。
その後もアウトコースとコーナーをつつきあう
両チームの捕手さんたち(笑)レアード、城島(笑)
6回裏 無死2塁
オルドニエス 四球
ド真ん中への失投を前の打者にツーベースされた後。いつもの「おもいっきり、コーナーだけ狙ってみました」的な配球で、傷口をさらに広げるコネ捕手さん。ローランドスミスは、昨日のゲームのスネル同様、結局QSできず。まぁ、こんなので好リードとか言われたんじゃ、たまったもんじゃない。
6回裏 2死2、3塁
代打アビラ 2点タイムリー
なんだ、いつもの城島じゃねぇか(笑)特定のコースだけをつく投手のコントロールなんてものは、そう何十球ももたせ続けられるものじゃないことは、日本でもアメリカでも同じ。アウトコースをストレートとカーブだけで突き続けようとする、この単調さ。カーブが真ん中に寄ったところで、2点タイムリー。
それにしても、さすが名将リーランド。満塁のチャンスで、2人続けて代打を送ったリーランドは、このゲームの急所をわかってる。
ウオッシュバーンにヘボいリードをしていた捕手レアードにデーゲームで休みのはずのハフを代打に送った直後、すかさず、9番にもバッティングのいい捕手アビラを代打として打席に送り出した。
もちろん、捕手アビラでこの後のイニングをゼロに抑えようとも考えていることだろう。つまり、リーランドにとっては「予定のシナリオ」「予定の行動」ということ。
捕手がレアードからアビラに変わった後の
コネ捕手城島さん
9回表 城島
見逃し三振
0-2と追い込んでおいてから、外に1球大きくはずれた3球目を利用して、4球目にズバッとインコースを突いたデトロイトバッテリー。城島はバットを振りもせず、見逃し三振。これがレアードとアビラの「違い」。アウトコースを馬鹿みたいに突き続けるレアードや城島と、アビラの違い。
で。結果は。
全球ストレート勝負で、サヨナラ負け(笑)
途中のアビラに打たれたタイムリーも、毎回のように複数のランナー出すリードも、城島の三振も忘れて、アーズマのせいにする馬鹿オタ(笑)
Seattle vs. Detroit - August 20, 2009 | MLB.com: Gameday
できれば、このゲームを見て気分を害す前に読むと、心が温まることと思う・・が、たぶん無理だろうな(苦笑)
まぁ、それも人災。しかたない。
Johnson to face former batterymate | Mariners.com: News by Jim Street
上記の記事の抄訳
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2009年8月20日、MLB公式のジム・ストリートはロブ・ジョンソンとウオッシュバーンの「フィールドでの再会」をユーモラスに記事にした。
ほんとに、もうね。大事なことだからこの際言わせてもらうとさ。
遺恨はあっても、ドラマもへったくれもないね、このチーム。
NFLでもなんでもスポーツよく見る人はわかると思うけど、チームの中のいいドラマを守ろうとする気持ちがないチームが、一体感を保てる、いいチームになれるわけがないんだわさ。
そしてだな、「いいドラマ」を持ってるプレーヤーが本来、チームの芯になれるわけ。チームから芯抜いたら、それはチームじゃないわけ。スポーツやったことない奴にはわからないかもしれないけどな。
スポーツってのはさ、ある部分「いいドラマの集積所」であって、それがあるチームや選手は強いわけ。だから、ドラマを大事にすることでチームは成り立ってる部分があんのよな。わからない馬鹿にはわからないだろうけどさ。
このシアトル・マリナーズってチームは、そもそもチーム自体に「ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのよきドラマを守ろう」って気が、サラサラなかったんだわな。だからチームが、あろうことか自分の手で、チームから芯のひとつをひっこ抜いちまった。(=つまり、ウオッシュバーンをトレードしちまって、今日のウオッシュバーンとの再会ゲームにロブ・ジョンソン先発を許さなかった)
簡単に言えば、子供(城島)かわいさに親が我が家(チーム)を燃やしてみせたようなもんさ。「ほら見てごらん、炎が花火みたいで綺麗でしょ、バブバブ」ってか。馬鹿か、ほんと。
チームがチームになってない、チームがチームである要素を自分から捨ててるのに、いくら100円ショップで選手買い集めたって、テキサスやLAAに追いつけるわけがない。それは、城島が嫌いとか、どうとか、そういうこととは別なのさ。
むしろ、チームスポーツの根幹にかかわる問題なんだわ。
どおりで、あんだけイチローが孤軍奮闘、毎日毎日ドラマチックに頑張ってんのに、そのドラマの価値をきちんと評価すること(=つまり、きちんと得点や勝ちにつなげて、イチローのドラマを毎回毎試合きちんと完結させていくこと)ができないわけだわ。スターをスターらしく扱えないチームが、クラブハウス問題? 笑わせんなって。
わざわざ公式サイトのジム・ストリートが、ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのストーリーを記事にまでしてる意味が、チーム自身にはまったくわかってないんだから、馬鹿丸出しだよ、まったく。
今日のウオッシュバーンの登板するゲームのスタメンマスクに城島選んじゃうワカマツって、ほんとに無粋だねぇ。ローランド・スミス、こないだロブ・ジョンソンにかぶらせたクセに、ワカマツ。何がしたいんだ、あんた。
やっぱり、間違いないね。
このチームの誰かが、絶対にウオッシュバーンとロブ・ジョンソンの「間」を引き裂きたがったんだろう。これで確定とさせてもらおうと思う。
もうね、こんな無粋なことしかできないチーム、御免蒙りたい。
イチローが移籍してくれたら、こんな「無粋なチーム」、見なくて済むんだがな。
やれやれ。気味がわるいよ、このチームは。
追記
いまゲーム終わったんだけどさ。(録画でなく、リアルタイム)
こういうゲーム展開でデトロイトの監督リーランドの凄さ、「ドラマづくり」のうまさと、城島やレアードのダメさ加減、砂を噛むような大根役者ぶりがわからないで、ウオッシュバーンのことを笑ったりアーズマのせいにするような馬鹿は、もうメジャーもスポーツも見ないほうがいいと思うね。
あなたがた、スポーツ見る目ないからさ(笑)
ワカマツさん、さ。
あなた、チームスポーツである野球の勘どころ、ホントはわかってないんでしょ?(笑)今日城島出したのは、あなたの責任だから。わかるかな?(笑)
それと遺恨だけしか残らない後味の悪すぎるチームに勝手につくりかえたのは、城島と、あれの支援者たちと、そしてトレードごっこの好きなチームマネジメントの責任。
せめてキャッチャー・レアードをアビラにかえてみせた名将リーランドばりに、6回以降、または、悪くても最終回のキャッチャーをロブ・ジョンソンに変えてたら勝ってのにな。クレメントのときにバーク使ったみたいにさ(笑)ワカマツさんよ(爆笑)
この日の勝利について、デトロイトの公式サイトがどういう書き出して書いたか、教えといてやるよ。
Jarrod Washburn couldn't beat his old club, but his new teammates did.
ウオッシュバーンは彼の昔のクラブを負かすことはできなかった。だが彼の新しいチームメイトがそれを達成した。
なぁ、わかるか。これが「チーム」ってもんなんだよ。
Thomas' walk-off caps Tigers' big comeback | tigers.com: News
と、公式サイトにまで記事が出たウオッシュバーンとロブ・ジョンソンのフィールドでの再会のはず、だったが、チームはこの前のローランド・スミスの登板でロブ・ジョンソンとバッテリーを組んでいたにもかかわらず、キャッチャーを城島にしてしまう。以下は、この酷いゲームのポイント。
ウオッシュバーンと城島の対決(第1・2打席)
第一打席 ショートゴロ
チェンジアップを3球続けて
最後はアウトコース低めにストレートを決めて、緩急の差でショートゴロ。やはり、というか、城島をショートゴロ、サードゴロに打ちとるパターンは、メジャーの投手なら誰でもわかっている、ということをウオッシュバーンが実践してみせた打席。
第二打席 ホームラン
アウトコース一辺倒。まるでレアードが「城島がシアトルでウオッシュバーンをリードしているみたいな配球」をして、「城島自身が打った」。爆笑。いやぁ、笑える(笑)。レアード、頼むよ(笑)。これで城島も「アウトコース一辺倒の馬鹿リードでは打たれるんだ」ということがわかったんじゃないか?(失笑)
城島の第2打席のホームランなどは、やはり今シーズンのウオッシュバーンの躍進は、レアードなどでなく、ウオッシュバーンの力を十二分に引き出せるロブ・ジョンソンの力が必要不可欠だったということがよくわかる打席。ロブ・ジョンソンがよくやるように、インコースを少しは打者に見せておかないとダメだっただろうな。
城島ホームラン直後のデトロイト打線の大復活。
と、いうより、強風のスタジアムでホームランになっただけなのに、浮かれた城島がホームラン浴びまくり(笑)ゲーム後に、敵も味方も、「本来なら、城島のはスタンドには入らないよな」とコメント(笑)
"I gave up four home runs, but two were wind-blown
and would've been outs any other day."
4回裏
レイバーンのソロホームラン
アウトコースのシンカー
自分が打った後はいつもウキウキのコネ捕手さん(笑)打たれたのがアウトコースのシンカーであることを覚えておいてほしい。次のインジのホームラン、「全く同じコースのシンカー」だから(笑)シルバそっくり(笑)
4回裏
インジのソロホームラン
またもや全く同じコース、同じ球種。アウトコースのシンカー。
だからさ。馬鹿捕手さん。アウトコース一辺倒では打たれるんですって。笑い話か、この展開(笑)自分のホームランで学習しないんだねぇ、このコネ捕手さんは(苦笑)またもやシルバそっくりの被ホームラン。これじゃ、レアードのこと笑えないわな。
ウオッシュバーンと城島の対決(第3打席)
城島第3打席
ド真ん中高めの真っ直ぐを打ち損じ。前の打席のホームランが脳裏から離れないコネ捕手さん(笑)城島がホームランを打った直後なんてものは、たいていこんなもの。
いわゆるデーゲームの馬鹿試合。
その後もアウトコースとコーナーをつつきあう
両チームの捕手さんたち(笑)レアード、城島(笑)
6回裏 無死2塁
オルドニエス 四球
ド真ん中への失投を前の打者にツーベースされた後。いつもの「おもいっきり、コーナーだけ狙ってみました」的な配球で、傷口をさらに広げるコネ捕手さん。ローランドスミスは、昨日のゲームのスネル同様、結局QSできず。まぁ、こんなので好リードとか言われたんじゃ、たまったもんじゃない。
6回裏 2死2、3塁
代打アビラ 2点タイムリー
なんだ、いつもの城島じゃねぇか(笑)特定のコースだけをつく投手のコントロールなんてものは、そう何十球ももたせ続けられるものじゃないことは、日本でもアメリカでも同じ。アウトコースをストレートとカーブだけで突き続けようとする、この単調さ。カーブが真ん中に寄ったところで、2点タイムリー。
それにしても、さすが名将リーランド。満塁のチャンスで、2人続けて代打を送ったリーランドは、このゲームの急所をわかってる。
ウオッシュバーンにヘボいリードをしていた捕手レアードにデーゲームで休みのはずのハフを代打に送った直後、すかさず、9番にもバッティングのいい捕手アビラを代打として打席に送り出した。
もちろん、捕手アビラでこの後のイニングをゼロに抑えようとも考えていることだろう。つまり、リーランドにとっては「予定のシナリオ」「予定の行動」ということ。
捕手がレアードからアビラに変わった後の
コネ捕手城島さん
9回表 城島
見逃し三振
0-2と追い込んでおいてから、外に1球大きくはずれた3球目を利用して、4球目にズバッとインコースを突いたデトロイトバッテリー。城島はバットを振りもせず、見逃し三振。これがレアードとアビラの「違い」。アウトコースを馬鹿みたいに突き続けるレアードや城島と、アビラの違い。
で。結果は。
全球ストレート勝負で、サヨナラ負け(笑)
途中のアビラに打たれたタイムリーも、毎回のように複数のランナー出すリードも、城島の三振も忘れて、アーズマのせいにする馬鹿オタ(笑)
Seattle vs. Detroit - August 20, 2009 | MLB.com: Gameday
damejima at 17:11
当然、ウオッシュバーンが先発するデトロイト戦に、シアトル側のキャッチャーはロブ・ジョンソンだと思って、ハートウオーミングな記事を書いたMLBのシアトル公式サイトのライター、ジム・ストリートは、こんな記事を彼のブログに書いて、ワカマツ監督の行為にクビを傾げた。
Street's Corner: Hall in Motown, Kenji behind the plate
While it wasn't a big surprise that Hall isn't in today's lineup against former Mariners left-hander Jarrod Washburn, catcher Rob Johnson was not in the lineup as expected. Manager Don Wakamatsu said he liked the matchup "both offensively and defensively" with Joh behind the plate. That puts a major crimp on his plans to face his former batterymate, Jarrod Washburn, for the first time and get a different perspective of the "dolphin" pitch Washburn throws.
(トレードで獲得したばかりの内野手)ホールが元マリナーズの左投手ウオッシュバーンと対戦する今日の先発メンバーにいないことは、さして大きな驚きではないものの、キャッチャーのロブ・ジョンソンは期待どおり先発しなかったことには驚いた。ワカマツ監督は、城島マスクにすることについて、(ウオッシュバーンとの)「攻守両面での」マッチアップが気にいっているらしい。それは初めてかつてのバッテリーメイトのウオッシュバーンと対戦し、ウオッシュバーンの投げる『ドルフィン』の違った視点を得ようとするロブ・ジョンソンの計画をひどく妨げることになる、ということだ。
Street's Corner: Hall in Motown, Kenji behind the plate
While it wasn't a big surprise that Hall isn't in today's lineup against former Mariners left-hander Jarrod Washburn, catcher Rob Johnson was not in the lineup as expected. Manager Don Wakamatsu said he liked the matchup "both offensively and defensively" with Joh behind the plate. That puts a major crimp on his plans to face his former batterymate, Jarrod Washburn, for the first time and get a different perspective of the "dolphin" pitch Washburn throws.
(トレードで獲得したばかりの内野手)ホールが元マリナーズの左投手ウオッシュバーンと対戦する今日の先発メンバーにいないことは、さして大きな驚きではないものの、キャッチャーのロブ・ジョンソンは期待どおり先発しなかったことには驚いた。ワカマツ監督は、城島マスクにすることについて、(ウオッシュバーンとの)「攻守両面での」マッチアップが気にいっているらしい。それは初めてかつてのバッテリーメイトのウオッシュバーンと対戦し、ウオッシュバーンの投げる『ドルフィン』の違った視点を得ようとするロブ・ジョンソンの計画をひどく妨げることになる、ということだ。
damejima at 16:59
August 20, 2009
8月に入ってコネ捕手城島のCERAがびっくりするほど改善されたとでも思っている人がいるかもしれないが、別にそんな兆候はどこにもみられない。
ロブ・ジョンソンのほうはたしかに、先発ローテから信頼関係の深いウオッシュバーンが抜けてしまい、クレメントを安売りしてまでして拾ってきたスネルが入った大波をモロに受けた。おかげで彼のCERAは1点程度上がってしまっている。
これはスネルなどを獲ってきてローテをいじり倒すべきではなかったというマネジメント上の問題で、本来、責任はキャッチャーにはない。
ただ、それでもロブ・ジョンソンは先発投手の失点を4点程度にはまとめつつ、なにより、平均して6イニング程度はもたせて続けていることには大きい意味がある。ウオッシュバーンとベダードがローテを離れた現状でも、QS率67%という高率の数字をキープしていることが、なによりロブ・ジョンソンの有能さを物語っている。
かたや城島マスク時の先発投手の投球回数は5イニングしかない。疲労がピークに達しつつあるブルペン投手にとって、この1イニングの差がどういうことを意味するかは、あえて言うまでもない。
一時的にロブ・ジョンソンがいま勝ちに恵まれないのは、フレンチが自責点ゼロで負け投手になったり、ヘルナンデスが味方野手のエラーで負けたり、単に巡りあわせの問題。普通にゲームをこなすうちに元に戻る程度の話。
むしろ、悪化しているのは城島の数字だろう。
先発投手をリードする場合、数字を見ればハッキリわかるように、フィスター、ローランドスミスといった、現行ローテのみでいえばまだマシといわれている投手をメインに受けていたにもかかわらず、コネ捕手城島が受けた先発投手のCERAは、ほかならぬ城島自身のシーズンデータより、さらに悪化した数字が出ている。
かつてヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードをロブ・ジョンソンが受けていた当時に、「いい投手を受けていればロブ・ジョンソンのCERAが良いのは当たり前」などと、城島オタのくだらない僻み、やっかみをよくみかけたものだが、ウオッシュバーンを無理矢理にトレードし、現行のローテに無理矢理かえてもらい、捕手としてのチャンスを他人の力で増やしてもらって、伸び盛りの投手たちを受けてさえ、この程度。
そう。コネ捕手の捕手能力など、結局この程度だったのである。
城島先発マスクのゲームでの先発投手の1ゲームあたりの投球イニング数は、勝利投手の権利を得る5イニングにすら届いていない。これではQSどころではない。事実、QS率はわずか33%しかない。
先発投手を長くはもたせられない、というコネ捕手城島の傾向は8月に限ったことではない。データをあげるまでもないが、4月や5月の段階からそうだし、もっと言えば、他の年度のシーズンからして、そういう傾向がある。
先発投手が5イニング程度しか投げていないにもかかわらず4勝することができたのは、たまたまラン・サポートに恵まれただけのこと。これも単に巡りあわせ。ただ、それだけ。
8月以降の15ゲーム(=ローテ3回)
2009 Mariners Schedule | Mariners.com: Schedule
(以下 先発投手 捕手 勝負 先発投手の投球イニング数と自責点 投手全体の投球回数と自責点の順)
ヘルナンデス ジョンソン 勝 7回自責点2 QS 9回2
スネル ジョンソン 負 6回自責点2 QS 8回4
ローランドスミス 城島 勝 4回自責点4 9回5
フレンチ ジョンソン 勝 5回自責点4 9回6
バルガス ジョンソン 負 7回自責点7 8回7
ヘルナンデス ジョンソン 勝 6回自責点3 QS 11回4
スネル ジョンソン 負 1回1/3自責点3 9回10
ローランドスミス 城島 勝 6回2/3自責点2 9回2
フレンチ 城島 勝 5回1/3自責点4 9回4
フィスター 城島 負 6回自責点0 QS 9回3
ヘルナンデス ジョンソン 勝 7回自責点0 QS 14回0
スネル 城島 負 6回自責点8 9回11
ローランドスミス ジョンソン 負 7回自責点2 QS 9回2
フレンチ ジョンソン 負 6回自責点0 QS 9回1
フィスター 城島 勝 7回自責点3 QS 9回3
ジョンソン 9試合 4勝5敗
先発投手 52回1/3 自責点 23 CERA 3.96
先発投手 平均投球回数 5.81 QS 6回 QS率 67%
投手全体 86回 自責点 36 CERA 3.77
城島 6試合 4勝2敗
先発投手 34回 自責点 21 CERA 5.59
先発投手 平均投球回数 4.83 QS 2回 QS率 33%
投手全体 54回 自責点 28 CERA 4.67
まぁ、それにしても、ワカマツという監督、このところ本音では何を考えてキャッチャーを選んでいるのか、ますます混迷しているようだ。
8月6日のバルガス登板なども、そのひとつ。
それまでずっとバルガスの球を受けていた城島にかわってロブ・ジョンソンに受けさせたわけだが、これなど、バルガスをマイナーに落とすかどうかを決める最終テストのようなものにしたつもりだろうが、貴重な実戦を使ってまで、そんなことをする必要が、どこにあるのだろう?
つまり「ロブ・ジョンソンに受けさせてもダメなら、メジャーのローテはあきらめさせる」とでもいうようなゲームにしているわけだが、そうまでしないと物事を決められないとは、クビをひねらざるをえない。
元キャッチャー出身のプロ監督なら、ゲームで投げさせなくとも、自分の目で見てダメなものはダメなのだから、さっさとマイナーに落とせばいいのだ。
さらにいえば、ロブ・ジョンソンにキャッチャーをかえてバルガスのローテ投手としての寿命を延ばす必要があるなら、バルガスが自分の得意球のチェンジアップに自信を失う前に、なぜキャッチャーを変えてやらなかったのか。
ビッグスリーの時代に、バルガス・オルソンの裏ローテで、どれだけチームの貯金を食い潰したと思っているのだろう。
ローテの主軸だったビッグ・スリー、つまりヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードが、ロブ・ジョンソン相手に投げた時代にはなんの問題もなかったし、それどころか、チームは勝ち星を地道に重ねて、貯金もわずかずつ増やすことができていた。
この時期に問題だったのは、裏ローテをまかされていた城島にやる気がなかったことだけで、バルガスやオルソンを結局ダメ投手にしてしまい、表ローテの勝ちや貯金は、ことごとく食い潰されていた。
だが、その後のシアトルはウオッシュバーンとクレメントを安売りしてしまった上に、ローテをいじくり倒して、あげくの果てには、いまやキャッチャーのシステムも、人の目をまっすぐ見て説明できないような、不可解な起用、思いつきの起用、グダグダな起用に終始しはじめている。
「CERAは関係ない」と言い切ったのは、ほかの誰でもない。ワカマツ自身だが、「城島のCERAが改善されてきましたので、正捕手を城島に変えてみようかと思っています」、などというわけのわからない言い訳は筋が通らない。実際、城島のCERAはたいして改善されてもない。
どこから圧力があるのかは知らない。
だが、人に説明できかねるような、合理性に欠けた行為まで犯して、故意にでもチーム全体を歪めてまでひとりのプレーヤーを優遇し続けたいのなら、もうメジャー球団の経営など止めるべきだ。
マクラーレンは監督としてはたしかに有能だったとは言いがたい。だが、そういう妙な圧力に最後に一度だけ「ひとの目に見えるカタチで」反抗してみせた分だけ、優柔不断なワカマツより男気はあった。ただ、それでもクレメントは不可解なキャッチャー起用に巻き込まれて、結局はチームを去った。
いや、正確に言えば、「去ることを強要された」。なぜならパイレーツにはDHがなく、クレメントのための場所が当面みあたらないチームだからだ。そんな最初から居場所のないチームへのトレード、選手のためにも、迎え入れるチームのためにもならない。選手会からシアトルにクレームでも入れてもらったほうがいい。
十分な結果をシーズンずっと出し続けているロブ・ジョンソンさえ、クレメントと結局同じ目にあわないと、だれが保障できるか。
ヘルナンデスの契約問題についても、こんな状態でヘルナンデスがFA後もチームに残ってくれると思っているとしたら、本当に、心の底から失笑させてもらう。どこまで甘いのだ。ローテ全体を崩壊させてまで、ひとりのキャッチャーを守り通すつもりなのか、このチーム。
いまや、「城島問題」は、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード、3人の主力投手たちの去就に大きなかかわりを持ち出している。
ロブ・ジョンソンのほうはたしかに、先発ローテから信頼関係の深いウオッシュバーンが抜けてしまい、クレメントを安売りしてまでして拾ってきたスネルが入った大波をモロに受けた。おかげで彼のCERAは1点程度上がってしまっている。
これはスネルなどを獲ってきてローテをいじり倒すべきではなかったというマネジメント上の問題で、本来、責任はキャッチャーにはない。
ただ、それでもロブ・ジョンソンは先発投手の失点を4点程度にはまとめつつ、なにより、平均して6イニング程度はもたせて続けていることには大きい意味がある。ウオッシュバーンとベダードがローテを離れた現状でも、QS率67%という高率の数字をキープしていることが、なによりロブ・ジョンソンの有能さを物語っている。
かたや城島マスク時の先発投手の投球回数は5イニングしかない。疲労がピークに達しつつあるブルペン投手にとって、この1イニングの差がどういうことを意味するかは、あえて言うまでもない。
一時的にロブ・ジョンソンがいま勝ちに恵まれないのは、フレンチが自責点ゼロで負け投手になったり、ヘルナンデスが味方野手のエラーで負けたり、単に巡りあわせの問題。普通にゲームをこなすうちに元に戻る程度の話。
むしろ、悪化しているのは城島の数字だろう。
先発投手をリードする場合、数字を見ればハッキリわかるように、フィスター、ローランドスミスといった、現行ローテのみでいえばまだマシといわれている投手をメインに受けていたにもかかわらず、コネ捕手城島が受けた先発投手のCERAは、ほかならぬ城島自身のシーズンデータより、さらに悪化した数字が出ている。
かつてヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードをロブ・ジョンソンが受けていた当時に、「いい投手を受けていればロブ・ジョンソンのCERAが良いのは当たり前」などと、城島オタのくだらない僻み、やっかみをよくみかけたものだが、ウオッシュバーンを無理矢理にトレードし、現行のローテに無理矢理かえてもらい、捕手としてのチャンスを他人の力で増やしてもらって、伸び盛りの投手たちを受けてさえ、この程度。
そう。コネ捕手の捕手能力など、結局この程度だったのである。
城島先発マスクのゲームでの先発投手の1ゲームあたりの投球イニング数は、勝利投手の権利を得る5イニングにすら届いていない。これではQSどころではない。事実、QS率はわずか33%しかない。
先発投手を長くはもたせられない、というコネ捕手城島の傾向は8月に限ったことではない。データをあげるまでもないが、4月や5月の段階からそうだし、もっと言えば、他の年度のシーズンからして、そういう傾向がある。
先発投手が5イニング程度しか投げていないにもかかわらず4勝することができたのは、たまたまラン・サポートに恵まれただけのこと。これも単に巡りあわせ。ただ、それだけ。
8月以降の15ゲーム(=ローテ3回)
2009 Mariners Schedule | Mariners.com: Schedule
(以下 先発投手 捕手 勝負 先発投手の投球イニング数と自責点 投手全体の投球回数と自責点の順)
ヘルナンデス ジョンソン 勝 7回自責点2 QS 9回2
スネル ジョンソン 負 6回自責点2 QS 8回4
ローランドスミス 城島 勝 4回自責点4 9回5
フレンチ ジョンソン 勝 5回自責点4 9回6
バルガス ジョンソン 負 7回自責点7 8回7
ヘルナンデス ジョンソン 勝 6回自責点3 QS 11回4
スネル ジョンソン 負 1回1/3自責点3 9回10
ローランドスミス 城島 勝 6回2/3自責点2 9回2
フレンチ 城島 勝 5回1/3自責点4 9回4
フィスター 城島 負 6回自責点0 QS 9回3
ヘルナンデス ジョンソン 勝 7回自責点0 QS 14回0
スネル 城島 負 6回自責点8 9回11
ローランドスミス ジョンソン 負 7回自責点2 QS 9回2
フレンチ ジョンソン 負 6回自責点0 QS 9回1
フィスター 城島 勝 7回自責点3 QS 9回3
ジョンソン 9試合 4勝5敗
先発投手 52回1/3 自責点 23 CERA 3.96
先発投手 平均投球回数 5.81 QS 6回 QS率 67%
投手全体 86回 自責点 36 CERA 3.77
城島 6試合 4勝2敗
先発投手 34回 自責点 21 CERA 5.59
先発投手 平均投球回数 4.83 QS 2回 QS率 33%
投手全体 54回 自責点 28 CERA 4.67
まぁ、それにしても、ワカマツという監督、このところ本音では何を考えてキャッチャーを選んでいるのか、ますます混迷しているようだ。
8月6日のバルガス登板なども、そのひとつ。
それまでずっとバルガスの球を受けていた城島にかわってロブ・ジョンソンに受けさせたわけだが、これなど、バルガスをマイナーに落とすかどうかを決める最終テストのようなものにしたつもりだろうが、貴重な実戦を使ってまで、そんなことをする必要が、どこにあるのだろう?
つまり「ロブ・ジョンソンに受けさせてもダメなら、メジャーのローテはあきらめさせる」とでもいうようなゲームにしているわけだが、そうまでしないと物事を決められないとは、クビをひねらざるをえない。
元キャッチャー出身のプロ監督なら、ゲームで投げさせなくとも、自分の目で見てダメなものはダメなのだから、さっさとマイナーに落とせばいいのだ。
さらにいえば、ロブ・ジョンソンにキャッチャーをかえてバルガスのローテ投手としての寿命を延ばす必要があるなら、バルガスが自分の得意球のチェンジアップに自信を失う前に、なぜキャッチャーを変えてやらなかったのか。
ビッグスリーの時代に、バルガス・オルソンの裏ローテで、どれだけチームの貯金を食い潰したと思っているのだろう。
ローテの主軸だったビッグ・スリー、つまりヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードが、ロブ・ジョンソン相手に投げた時代にはなんの問題もなかったし、それどころか、チームは勝ち星を地道に重ねて、貯金もわずかずつ増やすことができていた。
この時期に問題だったのは、裏ローテをまかされていた城島にやる気がなかったことだけで、バルガスやオルソンを結局ダメ投手にしてしまい、表ローテの勝ちや貯金は、ことごとく食い潰されていた。
だが、その後のシアトルはウオッシュバーンとクレメントを安売りしてしまった上に、ローテをいじくり倒して、あげくの果てには、いまやキャッチャーのシステムも、人の目をまっすぐ見て説明できないような、不可解な起用、思いつきの起用、グダグダな起用に終始しはじめている。
「CERAは関係ない」と言い切ったのは、ほかの誰でもない。ワカマツ自身だが、「城島のCERAが改善されてきましたので、正捕手を城島に変えてみようかと思っています」、などというわけのわからない言い訳は筋が通らない。実際、城島のCERAはたいして改善されてもない。
どこから圧力があるのかは知らない。
だが、人に説明できかねるような、合理性に欠けた行為まで犯して、故意にでもチーム全体を歪めてまでひとりのプレーヤーを優遇し続けたいのなら、もうメジャー球団の経営など止めるべきだ。
マクラーレンは監督としてはたしかに有能だったとは言いがたい。だが、そういう妙な圧力に最後に一度だけ「ひとの目に見えるカタチで」反抗してみせた分だけ、優柔不断なワカマツより男気はあった。ただ、それでもクレメントは不可解なキャッチャー起用に巻き込まれて、結局はチームを去った。
いや、正確に言えば、「去ることを強要された」。なぜならパイレーツにはDHがなく、クレメントのための場所が当面みあたらないチームだからだ。そんな最初から居場所のないチームへのトレード、選手のためにも、迎え入れるチームのためにもならない。選手会からシアトルにクレームでも入れてもらったほうがいい。
十分な結果をシーズンずっと出し続けているロブ・ジョンソンさえ、クレメントと結局同じ目にあわないと、だれが保障できるか。
ヘルナンデスの契約問題についても、こんな状態でヘルナンデスがFA後もチームに残ってくれると思っているとしたら、本当に、心の底から失笑させてもらう。どこまで甘いのだ。ローテ全体を崩壊させてまで、ひとりのキャッチャーを守り通すつもりなのか、このチーム。
いまや、「城島問題」は、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダード、3人の主力投手たちの去就に大きなかかわりを持ち出している。
damejima at 02:40
August 18, 2009
ウオッシュバーンが、ハラデー、ヘルナンデスなどとともに今年のサイ・ヤング賞を狙うグレインキーと投げ合い、最終的にはデトロイトがインジのサヨナラホームランで劇的な勝利を収めた。
両投手とも3安打自責点ゼロで譲らず、勝ち負けは両チームともブルペン投手についたので、両雄並び立つ結果ではあるが、グレインキーが108球で7イニング、4四球なのに対し、ウオッシュバーンは107球で8イニングを投げきって、しかも2四球だから、同じ球数で1イニング多く投げたウオッシュバーンが投げ勝ったといってもいいだろう。
同じ球数でも、イニングをより多く食ってしまうところが、いかにもウオッシュバーンらしい投球術だ。
おめでとう、ウオッシュバーン。
よし、次は移籍後初勝利だ。・・・と、いいたいところだが、彼の次の登板といえば、デトロイトでのシアトル戦である。困ったものだ。だが、人生はえてしてこういうものだ。放出したシアトルが悪い。人生にドラマはないようで、やはりドラマはある。
いや、むしろ、今のインターネットの時代、ドラマは映画や小説、油絵や彫刻のオリジナリティの中にではなく、リアルタイムの人生の中にこそあるのかもしれない。だからこそ、スポーツは面白い。
Boxscore: Kansas City vs. Detroit - August 14, 2009 | MLB.com: News
デトロイト・タイガースの今後のスケジュール
2009 Tigers Schedule | tigers.com: Schedule
ア・リーグ ERAランキング
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
ア・リーグ WHIPランキング
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
ウオッシュバーンはデトロイト移籍後、最初の2試合で自責点が合計11と、さえなかったわけだが、もちろんこれは彼の精神的な動揺を抜きに語れるものではないことは、地元紙だって、リーランドだってわかって受け止めている。またデトロイト打線の貧打というファクターもあることも、デトロイトの地元だってわかっている。
ア・リーグ5位の防御率のウオッシュバーンが移籍後に2試合続けて大きく失点した原因は、4本浴びたホームランにある。
今シーズンのウオッシュバーンは、ア・リーグWHIPランキング1位をずっと続けてきた(現在のトップはロイ・ハラデーの1.08)ように、そもそもランナーを出さない好投を続けているわけだが、ホームランをあまり打たれていないことも、今年のウオッシュバーンの2.95という素晴らしい防御率につながっている。
移籍前の7月末段階で被ホームランは11本だが、これは防御率ランキング上位の投手たちの間でも少ない。特に月間最優秀投手を受賞した7月には、7月6日から7月28日までの5登板連続して、ただの1本もホームランを打たれていない。
ランナーを出さず、ホームランも打たれないのだから、その5ゲームでの失点は合計でわずかに3点。準完全試合を含めて4連勝し、月間最優秀投手を受賞したのも当然だ。
これについては既に書いたように、6月に月間最優秀投手を受賞したヘルナンデスと同様、彼ら投手たちのポテンシャルと、キャッチャー、ロブ・ジョンソンとのコラボレーションの結果だといえる。
Jarrod Washburn Stats, News, Photos - Detroit Tigers - ESPN
2009年7月6日、ウオッシュバーンとロブ・ジョンソンの鉄壁バッテリー、「準パーフェクトゲーム」達成!ウオッシュバーン初の「無四球試合」。9回1安打完封。
2009年7月6日、ロブ・ジョンソンが準完全試合を達成したウオッシュバーンの新しい魔球「ドルフィン」と、その開発にいたるコラボレーションについて大いに語った。
2009年8月4日、ウオッシュバーン、7月のア・リーグPitcher of Month受賞!ロブ・ジョンソンは6月ヘルナンデスに続き2ヶ月連続で月間最優秀投手を輩出、キャッチャーとしての揺るぎない優秀さを証明した。
7月に5試合も連続してホームランを打たれないゲームをしたウオッシュバーンが、デトロイトに移籍してわずか2試合で4本もホームランを打たれて失点したわけだが、「シアトルでのウオッシュバーンの好成績の理由は、彼の実力ではなく、外野守備の良さやパークファクターなどにある。デトロイトに移籍したらそれみたことか、馬脚を現して失点ばかりしている」、とか馬鹿馬鹿しい嘘をならべて、なんの根拠もなく平気で言う阿呆がいる。
ホームランは外野守備とはなんの関係もない。
移籍後のデトロイトでウオッシュバーンの球を受けているのは、テキサス・から今年デトロイトに移籍してきたジェラルド・レアードだが、このレアード、テキサス時代にまともに100ゲーム以上ゲームに出たのは2007年しかなく、この年のCERAが6月末段階で5.44と、酷すぎるものだったし、城島同様、ア・リーグのダメ捕手のひとり、という印象しかない。
移籍の動揺が収まってきたウオッシュバーンの今後についてはなにも心配はしてないが、このレアードという捕手については、正直なところ、まったく期待していない。ポストシーズン進出に向けて四苦八苦するデトロイトは、来期に向けてどころか、いますぐにでも捕手を代えたほうがいいとすら思っている。
そのレアードを放出したテキサスだが、レアード放出を含め、チーム改革がたいへんにうまくいって投打のバランスが非常によくなり、今シーズンはワイルドカードも狙える位置をキープしている。
特にチーム防御率の改善はめざましく、ア・リーグ3位の4.13(8月16日)と飛躍的に改善され、チームの大躍進の最も大きな理由になっている。
今シーズン、テキサスのマスクをかぶっているのは、今シーズンCERA4.08と良い数字を残しているサルタラマキアと、控えの05年ドラフト3巡目指名のルーキー、ティーガーデン。
ティーガーデンは2008年に彼がメジャーデビューしたゲームもたしか観戦したが、強い印象を受けたのを今でもよく覚えている。デビュー前は打力が心配の守備的捕手、などという馬鹿のひとつ覚えな意見のあったティーガーデンだが、本当にナンセンスな意見だ。現在のテキサスの強力な打線ラインアップを見れば、「捕手の打撃能力がどーたら、こーたら」だの、そんな意見、何の意味もない。
それにしても、よくキャッチャーの打撃力をどうたらこうたら言いたがる人がいるが、たとえ仮にそのチームの打線全体が貧打で困っていたとしても、その問題をクリアするためには、捕手の打撃力など、もともとたいして貢献できるようなものではない。打力アップのために貢献しなくてはならない、あるいはチームがいじらなければならないのは、もっと他のポジションの野手だ。
こんな程度のことくらい、いい加減わからないのだろうか。
例えばテキサスの場合でいえば、ティーガーデンやサルタラマキアの打撃に大きな期待などしなくとも、マイケル・ヤング、ビスケール、ハミルトン、クルーズ、キンズラー、十分に勝てるだけの優秀な打者がチームに揃っている。ティーガーデンにマウアー並みの打力を求めなければならない必要など、さらさら無い。
テキサスがチーム改造を前に抱えていた問題は打力アップだったわけではなく、ディフェンス面の問題だ。
いらないレアードを移籍させ、かわりにティーガーデンをメジャーに定着させたテキサスの防御率が現在ア・リーグ第3位、4.13と大きく飛躍した原動力のひとつが、捕手交代にあることは明らか。
対比的に言えば、残念ながら、テキサスのこうした計画的、合理的なチーム改造とは対称的に、不合理なことばかりしているシアトルは、何をやっても大きく遅れをとったままで、そして、それが近年、あるいは現在の中途半端な地区順位にそのまま反映されている。
引退する選手の花道を用意してやり、城島やシルバはいまだにベンチに座っており、どうみても今後必要になるウオッシュバーンやクレメントは放出してしまい、DH枠はいまだに選手全体の休養には使うことができず、獲得してはみたものの使えない投手たち、彼らを現場は扱いかねて捕手を変えてはお茶を濁している。
GMや監督を褒めちぎる人は多いが、それでチーム全体が将来に向かって何がやりたいのか、どういう方針でいるのか、まったく見えてきてはいない。
ティーガーデンのCERAほかスタッツ
Taylor Teagarden Stats, News, Photos - Texas Rangers - ESPN
サルタラマキアのCERAほかスタッツ
Jarrod Saltalamacchia Stats, News, Photos - Texas Rangers - ESPN
レアードのCERAほかスタッツ
Gerald Laird Stats, News, Photos - Detroit Tigers - ESPN
ウオッシュバーンのゲームに話を戻そう。
グレインキーの7月だが、今年開幕から6連勝、6月末までにERA1.95、10勝3敗と、堂々たる成績を収め、サイ・ヤング賞レースのトップを快走していたわけだが、7月以降に4連敗して、11勝7敗、ERA2.33と、多少雲行きがあやしくなっていた。
ただ、これはグレインキーのせいではない。カンザスシティのチーム力が無いせいだ。
7月に彼は5登板しているが、味方の得点は、5ゲームでたった6点しかない、1ゲームあたり、わずか1.2点。これでは、どんな大投手でも勝ち続けられるわけがない。
かたや、この7月の5ゲームでグレインキーの自責点は合計9点で、1ゲームあたり、1.8点。失点をゲームあたり2点以内に抑えているが、味方が1試合に1点しか得点できないのでは、連敗もいたしかたない。
グレインキーは今シーズン8月14日のデトロイト戦まで24ゲームに登板しているが、5回でマウンドを降りたのはわずかに3ゲームしかない。20回ものQSを果たし、QS達成率は83%もの超高率でア・リーグトップ(2位はフィリーズに移籍したクリフ・リーの82%)。また完投回数は4回で、これもア・リーグ1位。(ちなみに13勝10敗だった2008年も、彼は23回QSを達成し、72%のQS達成率を残している)
通常の防御率ではなく、補正された防御率Adjusted ERA+でみると、8月18日現在の彼の数値は188。2000年代に入ってこんな高い数字を記録した投手はランディ・ジョンソンや、クローザーのリベラを除けば、リンスカムやクリス・カーペンターくらいしかいない。
このことからも、カンザスシティという弱小球団にいるグレインキーの今年の成績が、やや調子の落ちたように見える7月以降も、かわらずサイ・ヤング賞に準じる程度といえるレベルにあるといえる。
Zack Greinke Stats, News, Photos - Kansas City Royals - ESPN
Zack Greinke Pitching Statistics and History - Baseball-Reference.com
damejima at 11:14
August 06, 2009
新しい街に暖かく迎えてもらったようで、よかった。
次の登板で頑張れウオッシュ。
デトロイトに移籍したウオッシュバーンは、2009年8月4日の火曜日に、さっそくボルチモアとの第2戦に登板したのだが、5回1/3を投げて自責点6で、7敗目を喫してしまった(8勝7敗)。
試合後ウオッシュバーンは、アメリカのスポーツ選手としてはこれ以上ないくらいに素直にふがいないスタートを認めて、移籍後にこれからも続くスターターとしての自分の責任を改めて確認するかのように、自分の言葉でファンとチームにこんなふうに話した。
"There's no excuse. I didn't do my job. I didn't have command," Washburn said. "I wanted to start out on the right foot and give everyone a good first impression. But what happened was the exact opposite of that."
「言い訳のしようがない・・。自分の仕事ができなかった。コントロールがなかった。」とウオッシュバーン。「好スタートを切って、みんなにいい第一印象を与えたかった。でも起こったのは、その正反対のことだった。」
Game Wrapup | tigers.com: News
Washburn struggles in Tigers debut | tigers.com: News
イディオム
get off on the right foot
start out on the right foot
好スタートを切る。幸先良いスタートを切る。
デトロイトには日刊紙として、Detroit Free Pressと、Detroit Newsがあり、それぞれにデトロイト・タイガースのページを持っている。
Detroit Free Press タイガースページ
Freep.com | Detroit Tigers | Detroit Free Press
Detroit News タイガースページ
detnews.com | The Detroit News | Tigers-MLB | The Detroit News Online -- Your source for Detroit Tigers news, analysis and commentary.
今回のウオッシュバーンのデビュー戦について両紙は共通して、「毎度のことだが、投手へのRS(ラン・サポート)つまり、打線の援護がないタイガース」というトーンでチームの基本的問題点を嘆いてみせる記事を書いて、やってきたばかりの投手をかばい、慰めてくれた。
各紙が書いているように、ウオッシュバーンの調子がまだ本来のものでなかったのはたしかだが、一方で監督リーランドが厳しい口調で指摘しているように、打線の援護がないゲームが多いのもまた事実。
僅差で優勝争いが続いているア・リーグ中地区だが、デトロイトは7月に1点差で負けたゲームが8試合もあった。
その1点差巻けの8試合うち、4試合のスコアは1-2だったが、その4試合のうちの2試合はシアトルとのゲームで、ウオッシュバーン自身がトレード相手のフレンチと投げ合ってデトロイト打線を翻弄した7月23日のゲームも含まれる。
記事中にあるエドウィン・ジャクソンは、防御率はよくなかったものの14勝したタンパベイから2008年の暮れ放出されて、、12月10日に移籍してきたデトロイト1年目の投手。要は、ウオッシュバーンと同様に移籍してきた、似たような境遇の選手で、彼もまたRSが少ないという悩みを抱えている。
New pitcher, same old lack of support for Tigers | Freep.com | Detroit Free Press
Drew Sharp / FREE PRESS COLUMNIST
Welcome to Detroit, Mr. Washburn.(中略)
ようこそデトロイトへ、ウオッシュバーン。(中略)
Washburn was accustomed to rampant run-scoring droughts before he arrived. According to STATS LLC, Washburn was third in the American League in poorest run support entering Tuesday, getting only 3.65 runs per nine innings.
デトロイトに来る前もウォッシュバーンはひどい援護不足には慣れっこだった。STATS LLCによると、ウォッシュバーンは火曜のゲームの前、ア・リーグで最もラン・サポートの少ない投手の第3位で、9イニングあたり3.65点の援護しかもらっていなかった。
Guess who's first on that list? It's Washburn's new teammate, Edwin Jackson (3.42 runs per nine innings).
このリストの最初にある名前は、誰か?ウオッシュバーンの新しいチームメイトになったエドウィン・ジャクソンだ(9イニングで3.42点のRS)
It took one game, but Washburn feels like a Tiger already.
1試合終えただけだが、(ブログ補足:デトロイト名物の援護射撃のないゲームを経験した)ウオッシュバーンはもうタイガースの一員らしくなった。
Jarrod Washburn buried in Tigers debut | detnews.com | The Detroit News
タイガース監督 ジム・リーランド
"I'm not talking about anybody in particular, but guys are taking a ton of bad swings. I'm an optimist.
「特定の誰かのことを言っているわけじゃないけど、みんな酷いスイングばかりしてる。」
Tom Gage / The Detroit News
Washburn also wasn't right. That was obvious. But he's been right for most of the season, so one can only think he'll quickly get right. It was clear,
ウオッシュバーンの調子もよくはなかった。それは明らか。しかし彼はシーズン中ずっと調子よかったわけだし、すぐに調子が戻るだろうだけは言える。それは間違いない。
次の登板で頑張れウオッシュ。
デトロイトに移籍したウオッシュバーンは、2009年8月4日の火曜日に、さっそくボルチモアとの第2戦に登板したのだが、5回1/3を投げて自責点6で、7敗目を喫してしまった(8勝7敗)。
試合後ウオッシュバーンは、アメリカのスポーツ選手としてはこれ以上ないくらいに素直にふがいないスタートを認めて、移籍後にこれからも続くスターターとしての自分の責任を改めて確認するかのように、自分の言葉でファンとチームにこんなふうに話した。
"There's no excuse. I didn't do my job. I didn't have command," Washburn said. "I wanted to start out on the right foot and give everyone a good first impression. But what happened was the exact opposite of that."
「言い訳のしようがない・・。自分の仕事ができなかった。コントロールがなかった。」とウオッシュバーン。「好スタートを切って、みんなにいい第一印象を与えたかった。でも起こったのは、その正反対のことだった。」
Game Wrapup | tigers.com: News
Washburn struggles in Tigers debut | tigers.com: News
イディオム
get off on the right foot
start out on the right foot
好スタートを切る。幸先良いスタートを切る。
デトロイトには日刊紙として、Detroit Free Pressと、Detroit Newsがあり、それぞれにデトロイト・タイガースのページを持っている。
Detroit Free Press タイガースページ
Freep.com | Detroit Tigers | Detroit Free Press
Detroit News タイガースページ
detnews.com | The Detroit News | Tigers-MLB | The Detroit News Online -- Your source for Detroit Tigers news, analysis and commentary.
今回のウオッシュバーンのデビュー戦について両紙は共通して、「毎度のことだが、投手へのRS(ラン・サポート)つまり、打線の援護がないタイガース」というトーンでチームの基本的問題点を嘆いてみせる記事を書いて、やってきたばかりの投手をかばい、慰めてくれた。
各紙が書いているように、ウオッシュバーンの調子がまだ本来のものでなかったのはたしかだが、一方で監督リーランドが厳しい口調で指摘しているように、打線の援護がないゲームが多いのもまた事実。
僅差で優勝争いが続いているア・リーグ中地区だが、デトロイトは7月に1点差で負けたゲームが8試合もあった。
その1点差巻けの8試合うち、4試合のスコアは1-2だったが、その4試合のうちの2試合はシアトルとのゲームで、ウオッシュバーン自身がトレード相手のフレンチと投げ合ってデトロイト打線を翻弄した7月23日のゲームも含まれる。
記事中にあるエドウィン・ジャクソンは、防御率はよくなかったものの14勝したタンパベイから2008年の暮れ放出されて、、12月10日に移籍してきたデトロイト1年目の投手。要は、ウオッシュバーンと同様に移籍してきた、似たような境遇の選手で、彼もまたRSが少ないという悩みを抱えている。
New pitcher, same old lack of support for Tigers | Freep.com | Detroit Free Press
Drew Sharp / FREE PRESS COLUMNIST
Welcome to Detroit, Mr. Washburn.(中略)
ようこそデトロイトへ、ウオッシュバーン。(中略)
Washburn was accustomed to rampant run-scoring droughts before he arrived. According to STATS LLC, Washburn was third in the American League in poorest run support entering Tuesday, getting only 3.65 runs per nine innings.
デトロイトに来る前もウォッシュバーンはひどい援護不足には慣れっこだった。STATS LLCによると、ウォッシュバーンは火曜のゲームの前、ア・リーグで最もラン・サポートの少ない投手の第3位で、9イニングあたり3.65点の援護しかもらっていなかった。
Guess who's first on that list? It's Washburn's new teammate, Edwin Jackson (3.42 runs per nine innings).
このリストの最初にある名前は、誰か?ウオッシュバーンの新しいチームメイトになったエドウィン・ジャクソンだ(9イニングで3.42点のRS)
It took one game, but Washburn feels like a Tiger already.
1試合終えただけだが、(ブログ補足:デトロイト名物の援護射撃のないゲームを経験した)ウオッシュバーンはもうタイガースの一員らしくなった。
Jarrod Washburn buried in Tigers debut | detnews.com | The Detroit News
タイガース監督 ジム・リーランド
"I'm not talking about anybody in particular, but guys are taking a ton of bad swings. I'm an optimist.
「特定の誰かのことを言っているわけじゃないけど、みんな酷いスイングばかりしてる。」
Tom Gage / The Detroit News
Washburn also wasn't right. That was obvious. But he's been right for most of the season, so one can only think he'll quickly get right. It was clear,
ウオッシュバーンの調子もよくはなかった。それは明らか。しかし彼はシーズン中ずっと調子よかったわけだし、すぐに調子が戻るだろうだけは言える。それは間違いない。
damejima at 15:40
ネット上の日本のシアトルファンは、シアトルのクローザー、デイビッド・アーズマの9回のピッチングを称して「4者凡退」という言葉をよく使う。3者凡退ではなく、必ず1人ランナーを出して凡退になる、という意味だ。
この「4者凡退」という言葉は、毎日のようにシアトルのゲームを見ているネット住人が「アーズマはクローザーとしてなかなか優秀だ。なのに、なぜか3者凡退にはならないことが多い」こと、アーズマのピッチングに感じるこの不思議さを、自分たちなりの言葉で直感的に表現したものだ。
そして、この「4者凡退」という言葉、実はクローザーとしてのアーズマのピッチングの真髄、中心を射抜いている。
ネットの住人をよく小馬鹿にしたりする人がいまだにいなくならないが、人の「直感力」を侮ってはいけない。アーズマに関しては、コネ捕手城島より、よほどネット住人のほうが、臨時クローザーとして出発したアーズマの苦心して編み出した「アーズマ流クローザー術」をわかっている。
とにかく、デイビッド・アーズマはユニークな投手である。
そしてそのユニークさは、「4者凡退」という言葉で、ある意味、言い尽くされている。
彼が2009年に「4者凡退」という「アーズマ流クローザー術」を編み出す必要があった理由については、彼の「経歴」と「データ」、この2つを見ておく必要があると思う。
まずは経歴。
アーズマはメジャーでのクローザー歴が無いために、よくクローザー経験が全くないように思っている人がいる。たしかにシアトルでのクローザー就任も、「ほかにいなかったから」という、どうにも消極的な理由だった。
だが、彼は大学時代にはカレッジ屈指のクローザーで、テキサス州ヒューストンにありノーベル賞学者を3人も出した名門ライス大学で、クローザーとして同校のセーブ数シーズン記録と通算記録の両方を塗り替え、カレッジ・ワールド・シリーズで優勝もしている。
アーズマが1巡目指名のジャイアンツからメジャーデビューしたのは2004年4月6日のミニッツ・メイド・パーク。3Aを経由しもしないでいきなりメジャーデビューしている。しかも、大学時代を過ごしたテキサスでのデビューだ。
リリーフとはいえ、ルーキーがいきなり開幕ロスター入り、9月とかではなく4月の登板、大学時代の地元でのデビュー、しかも2イニングをまかせてもらったのだから、当時のアーズマに対するチームの期待の異常な高さがよくわかる。(最近シアトルとマイナー契約したチャド・コルデロなども、カレッジ・ワールドシリーズを経て1巡目指名後、いきなりメジャーデビューしているが、彼でも8月末デビューで、アーズマのような4月デビューではない)
だが、その登板の結果と、その後の経歴はパッとしなかった。デビュー戦の2イニングは、3安打1四球無失点、無難にこなしたんだか、なんなんだか、よくわからないデビューぶり。その後のメジャーでの評価がさえないまま、彼はチームを転々とする「ジャーニー・マン」になった。
だがブログ主としては、結局この「2イニングを3安打1四球ながら無失点」というデビュー戦の苦さの意味を、アーズマ自身が年月をかけて考えぬいたことが、2009年の成果につながっていると思う。
ちょっとこんどはデータから見てみたい。
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
THT Individual Pitching - Major League Baseball Statistics
(以下のデータは8月4日現在)
アーズマのデータ的なユニークさはたくさんある。
三振がとれる能力は十二分にある。だが、それ以上に四球も出す。だが、ここが肝心な点だが「それでも失点はしない」。
そういう不思議なクローザー、それがアーズマ。
彼はとにかくホームランを浴びない。50イニング程度の投手では、ア・リーグトップクラスのHR/9(被ホームラン率)0.19だ。WHIPも、1.15で、リーグの20位くらいにつけていて、ここも肝心な点だが、ランナーは出るには出るが、ホームには帰さない。(だから「4者凡退」なのだ)またチーム内でも三振が最もとれる投手のひとりで、K/9(三振率)はヘルナンデスを越え、チームトップの10.55。
LOB% 残塁率
アーズマ 82.1
岡島 82.6
シェリル 84.8
ネイサン 86.1
リベラ 86.2
パペルボン 90.4
三振のとれるアーズマだが、欠点もある。ひさびさのクローザー業を始めたとき、彼がその欠点をどう乗り越えようとしたか。それが、アーズマ独特の「4者凡退ピッチング」という彼のスタイルにつながっている。
彼はWHIPはいいが、クローザーにしては四球が多い。四球連発のあとの長打で大量失点する印象の強いバティスタやモローと、四球率がたいして違わないくらいなのだ。
(ちなみにシアトルで四球率が最もいいのは一時クローザーもやっていたケリーと、移籍してしまったウオッシュバーン。打たせてとるウオッシュバーンらしい話。ケリーはK/BBも3.00とシアトルではヘルナンデスに次いで2番目。本来クローザー向きなのはケリーかもしれないが、DL後はどうもパッとしない)
K/BB(三振÷四球)で、今シーズンのア・リーグのブルペン投手を思いつきで並べてみた。
リベラ 8.33 NYY
ネイサン 5.78 MIN
オデイ 4.38 TEX
フランシスコ 4.25 TEX
ジェンクス 3.70 CWS
ダウンズ 3.60 TOR
シェリル 3.00 BAL
フエンテス 2.85 LAA
岡島 2.56 BOS
パペルボン 2.40 BOS
マーク・ロウ 2.15 SEA
アーズマ 2.11 SEA
松坂 1.89 BOS
アーズマは三振もとれるが四球も出やすい。リベラは三振がとれて、四球も出さない。いわゆる絶対的クローザーというやつだ。スタイルが違う。
松坂はブルペン投手ではないが、比較のために入れてみた(笑)。当然ながら先発にしては、K/BBが酷い。シアトルのマーク・ロウにも同じ傾向がある。と、いうか、シアトルのブルペン全体に「三振をとりたがるクセに、四球だらけで、K/BBがよくない」という傾向がある。この点についての城島の責任は重い。
さて、こうした特徴をもつデイビッド・アーズマだが、なぜ彼は「4者凡退ピッチングというクローザー術」に辿りついたのか。ブログ主は次のように考えてみた。
アーズマは、メジャーデビューであまりにも大きな期待をかけられながらジャーニーマンになってしまい、眠れぬ夜を何度も過ごした。シアトルに流れ着いた彼は、成り行きから大学時代以来久々のクローザーにトライする。いくら経験があっても、それは大学の話だし、アーズマもに自分の限られた投手能力の生かし方についていろいろ考えたことだろう。
その結果、ある対処法を考えたのではないか。
それは、ひとことでいうなら
「無理しない」ということなのだと思う。
自分はリベラやネイサンのような絶対的なタイプではない。だが「慎重に」「自分らしく」、そして「無理しない」なら、なんとかなる。それが、2009年にアーズマができた「気持ちの切り替え」なのではないか。
今の彼のクローザーという仕事に対する考え方の基本はおそらく、「とにかく失点をしないこと」そして「その方法にはこだわらないこと」にあると思う。そのために彼はかつての見栄や意地を捨てた。
ホームランについてアーズマは、常に大変な警戒をしている。警戒心によって四球を出すこともある。
だが、それについて彼はたぶん「コーナーだけに投げ続けるような窮屈な攻めをして、長打されたくはない。むしろ、長打が防げるなら四球はしかたがない、という割り切りも必要。だが、そのあとは完全に抑えなければ。いざとなれば自分は三振をとれる自信もあるから、大丈夫。」
そんなふうに考えているのではないだろうか。
三振についてだが、アーズマの基本的な考えは「いくら能力があっても、無理に三振をとりにいく必要などない。」と考えているのではないかと思う。必要なら三振をとる能力は、彼には十二分に備わっている。
だが、ここが肝心な点だが、「無理しない」「窮屈なシチュエーション、投球術に自分を追い込まない」。それが彼の発見した「4者凡退」スタイルだと思う。
同じ四球でも、「ホームランを警戒しつつ、十分に自分をコントロールしながら、自分の気持ちと能力の『ゆとり』の範囲内で出す四球」と、「コーナーだけを攻めようとして、コントロールを気にしすぎて窮屈になり、連発してしまう四球」とでは、たいへんな違いがある。
前者がアーズマのたどりついた「4者凡退スタイル」なら、後者は、かつてアーズマが指摘した「城島の窮屈すぎるリード」のスタイルである。
8月4日のカンザスシティ戦で、最終回に四球を連発したアーズマが苦虫を噛み潰した顔をしてみせたのも、キャッチャー城島との、あまりのスタイルの違い、自分が苦労して辿りついたスタイルについての、城島のあまりの無理解、そこに原因がある。
この「4者凡退」という言葉は、毎日のようにシアトルのゲームを見ているネット住人が「アーズマはクローザーとしてなかなか優秀だ。なのに、なぜか3者凡退にはならないことが多い」こと、アーズマのピッチングに感じるこの不思議さを、自分たちなりの言葉で直感的に表現したものだ。
そして、この「4者凡退」という言葉、実はクローザーとしてのアーズマのピッチングの真髄、中心を射抜いている。
ネットの住人をよく小馬鹿にしたりする人がいまだにいなくならないが、人の「直感力」を侮ってはいけない。アーズマに関しては、コネ捕手城島より、よほどネット住人のほうが、臨時クローザーとして出発したアーズマの苦心して編み出した「アーズマ流クローザー術」をわかっている。
とにかく、デイビッド・アーズマはユニークな投手である。
そしてそのユニークさは、「4者凡退」という言葉で、ある意味、言い尽くされている。
彼が2009年に「4者凡退」という「アーズマ流クローザー術」を編み出す必要があった理由については、彼の「経歴」と「データ」、この2つを見ておく必要があると思う。
まずは経歴。
アーズマはメジャーでのクローザー歴が無いために、よくクローザー経験が全くないように思っている人がいる。たしかにシアトルでのクローザー就任も、「ほかにいなかったから」という、どうにも消極的な理由だった。
だが、彼は大学時代にはカレッジ屈指のクローザーで、テキサス州ヒューストンにありノーベル賞学者を3人も出した名門ライス大学で、クローザーとして同校のセーブ数シーズン記録と通算記録の両方を塗り替え、カレッジ・ワールド・シリーズで優勝もしている。
アーズマが1巡目指名のジャイアンツからメジャーデビューしたのは2004年4月6日のミニッツ・メイド・パーク。3Aを経由しもしないでいきなりメジャーデビューしている。しかも、大学時代を過ごしたテキサスでのデビューだ。
リリーフとはいえ、ルーキーがいきなり開幕ロスター入り、9月とかではなく4月の登板、大学時代の地元でのデビュー、しかも2イニングをまかせてもらったのだから、当時のアーズマに対するチームの期待の異常な高さがよくわかる。(最近シアトルとマイナー契約したチャド・コルデロなども、カレッジ・ワールドシリーズを経て1巡目指名後、いきなりメジャーデビューしているが、彼でも8月末デビューで、アーズマのような4月デビューではない)
だが、その登板の結果と、その後の経歴はパッとしなかった。デビュー戦の2イニングは、3安打1四球無失点、無難にこなしたんだか、なんなんだか、よくわからないデビューぶり。その後のメジャーでの評価がさえないまま、彼はチームを転々とする「ジャーニー・マン」になった。
だがブログ主としては、結局この「2イニングを3安打1四球ながら無失点」というデビュー戦の苦さの意味を、アーズマ自身が年月をかけて考えぬいたことが、2009年の成果につながっていると思う。
ちょっとこんどはデータから見てみたい。
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
THT Individual Pitching - Major League Baseball Statistics
(以下のデータは8月4日現在)
アーズマのデータ的なユニークさはたくさんある。
三振がとれる能力は十二分にある。だが、それ以上に四球も出す。だが、ここが肝心な点だが「それでも失点はしない」。
そういう不思議なクローザー、それがアーズマ。
彼はとにかくホームランを浴びない。50イニング程度の投手では、ア・リーグトップクラスのHR/9(被ホームラン率)0.19だ。WHIPも、1.15で、リーグの20位くらいにつけていて、ここも肝心な点だが、ランナーは出るには出るが、ホームには帰さない。(だから「4者凡退」なのだ)またチーム内でも三振が最もとれる投手のひとりで、K/9(三振率)はヘルナンデスを越え、チームトップの10.55。
LOB% 残塁率
アーズマ 82.1
岡島 82.6
シェリル 84.8
ネイサン 86.1
リベラ 86.2
パペルボン 90.4
三振のとれるアーズマだが、欠点もある。ひさびさのクローザー業を始めたとき、彼がその欠点をどう乗り越えようとしたか。それが、アーズマ独特の「4者凡退ピッチング」という彼のスタイルにつながっている。
彼はWHIPはいいが、クローザーにしては四球が多い。四球連発のあとの長打で大量失点する印象の強いバティスタやモローと、四球率がたいして違わないくらいなのだ。
(ちなみにシアトルで四球率が最もいいのは一時クローザーもやっていたケリーと、移籍してしまったウオッシュバーン。打たせてとるウオッシュバーンらしい話。ケリーはK/BBも3.00とシアトルではヘルナンデスに次いで2番目。本来クローザー向きなのはケリーかもしれないが、DL後はどうもパッとしない)
K/BB(三振÷四球)で、今シーズンのア・リーグのブルペン投手を思いつきで並べてみた。
リベラ 8.33 NYY
ネイサン 5.78 MIN
オデイ 4.38 TEX
フランシスコ 4.25 TEX
ジェンクス 3.70 CWS
ダウンズ 3.60 TOR
シェリル 3.00 BAL
フエンテス 2.85 LAA
岡島 2.56 BOS
パペルボン 2.40 BOS
マーク・ロウ 2.15 SEA
アーズマ 2.11 SEA
松坂 1.89 BOS
アーズマは三振もとれるが四球も出やすい。リベラは三振がとれて、四球も出さない。いわゆる絶対的クローザーというやつだ。スタイルが違う。
松坂はブルペン投手ではないが、比較のために入れてみた(笑)。当然ながら先発にしては、K/BBが酷い。シアトルのマーク・ロウにも同じ傾向がある。と、いうか、シアトルのブルペン全体に「三振をとりたがるクセに、四球だらけで、K/BBがよくない」という傾向がある。この点についての城島の責任は重い。
さて、こうした特徴をもつデイビッド・アーズマだが、なぜ彼は「4者凡退ピッチングというクローザー術」に辿りついたのか。ブログ主は次のように考えてみた。
アーズマは、メジャーデビューであまりにも大きな期待をかけられながらジャーニーマンになってしまい、眠れぬ夜を何度も過ごした。シアトルに流れ着いた彼は、成り行きから大学時代以来久々のクローザーにトライする。いくら経験があっても、それは大学の話だし、アーズマもに自分の限られた投手能力の生かし方についていろいろ考えたことだろう。
その結果、ある対処法を考えたのではないか。
それは、ひとことでいうなら
「無理しない」ということなのだと思う。
自分はリベラやネイサンのような絶対的なタイプではない。だが「慎重に」「自分らしく」、そして「無理しない」なら、なんとかなる。それが、2009年にアーズマができた「気持ちの切り替え」なのではないか。
今の彼のクローザーという仕事に対する考え方の基本はおそらく、「とにかく失点をしないこと」そして「その方法にはこだわらないこと」にあると思う。そのために彼はかつての見栄や意地を捨てた。
ホームランについてアーズマは、常に大変な警戒をしている。警戒心によって四球を出すこともある。
だが、それについて彼はたぶん「コーナーだけに投げ続けるような窮屈な攻めをして、長打されたくはない。むしろ、長打が防げるなら四球はしかたがない、という割り切りも必要。だが、そのあとは完全に抑えなければ。いざとなれば自分は三振をとれる自信もあるから、大丈夫。」
そんなふうに考えているのではないだろうか。
三振についてだが、アーズマの基本的な考えは「いくら能力があっても、無理に三振をとりにいく必要などない。」と考えているのではないかと思う。必要なら三振をとる能力は、彼には十二分に備わっている。
だが、ここが肝心な点だが、「無理しない」「窮屈なシチュエーション、投球術に自分を追い込まない」。それが彼の発見した「4者凡退」スタイルだと思う。
同じ四球でも、「ホームランを警戒しつつ、十分に自分をコントロールしながら、自分の気持ちと能力の『ゆとり』の範囲内で出す四球」と、「コーナーだけを攻めようとして、コントロールを気にしすぎて窮屈になり、連発してしまう四球」とでは、たいへんな違いがある。
前者がアーズマのたどりついた「4者凡退スタイル」なら、後者は、かつてアーズマが指摘した「城島の窮屈すぎるリード」のスタイルである。
8月4日のカンザスシティ戦で、最終回に四球を連発したアーズマが苦虫を噛み潰した顔をしてみせたのも、キャッチャー城島との、あまりのスタイルの違い、自分が苦労して辿りついたスタイルについての、城島のあまりの無理解、そこに原因がある。
damejima at 09:05
August 04, 2009
5つの指標で「ロブ・ジョンソンと城島の打撃面の比較」をしてみたが、今日は、その同じ5つの指標について、コネ捕手城島がチーム内ランキングでどういう位置にいるかをみてみる。
方法は2段階を経た。
(1)まず、「チーム全体のランキング」をつくる。(8月3日現在。マイナーにいる選手を除く。あとのほうに掲載)
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
(2)次に、そこから「移籍してチームからいなくなった選手」、「トレードでチームに来て、数ゲームしか経過してないウィルソン」「マイナーから上がってきたばかりのソーンダース」を除く。
そうすると、こうなる。
結論はいうまでもない。
「チーム最低のバッターは城島」だ。
OBP 出塁率
城島 .288 ワースト
ウッドウォード .288
BB/PA 打席あたりの四球数
城島 .027 ワースト
ベルトレ .035
P/PA 打席あたりの投球数
城島 3.25 ワースト
スウィニー 3.35
IsoP Isolated Power
ウッドウォード .015
チャベス .068
城島 .100
SecA Secondary Average
ウッドウォード .104
城島 .136
城島が、たまのシングルヒットでいくら打率の体裁をかろうじて.260に揃えたとしても、その中身が、まったくもってひどすぎる。みかけだおしもいいところ。
ブラニアンやハナハンのように球を選ぶわけではない。グリフィーやランガーハンズのように見極めて四球を選ぶわけでもない。
早打ちで、出塁率は最底辺、出塁率に中身がなく、かといってロペスやグティエレスのように、長打が打てるわけでもない。
最近トレードが続いたが、特にショートストップはベタンコートの放出、セデーニョの獲得と放出、ウィルソンの獲得とクレメントの放出と、いじりまくった。
そんな暇と金があるなら、一刻も早くダメ打者でダメ捕手の城島にチームを去らせるべきだ。
チーム内打撃ワースト・ランキング
(シェルトン、バークなど、マイナー選手を除いてある)
OBP 出塁率
セデーニョ .213
ウィルソン .250
バレンティン .271
ベタンコート .278
城島 .288
ウッドウォード .288
BB/PA 打席あたりの四球数
ウィルソン .000
城島 .027
ベルトレ .035
ソーンダース .036
ロペス .040
ベタンコート .041
バレンティン .047
セデーニョ .049
P/PA 打席あたりの投球数
城島 3.25
ベタンコート 3.27
スウィニー 3.35
ウィルソン 3.38
セデーニョ 3.67
バレンティン 4.17
IsoP Isolated Power 長打率ー打率 長打に関する指標
ソーンダース .000
ウッドウォード .015
チャベス .068
ベタンコート .080
城島 .100
セデーニョ .124
バレンティン .142
参考)AB/HR ホームラン1本打つのにかかる打席数
セデーニョ 37.2
バレンティン 38.8
城島 46.7
次の記事で書いてみるが、放出されてしまったセデーニョやバレンティンが打てない、というのは、城島の現状から比較すれば「単なる先入観」でしかない。城島がホームランをわずか3本しか打っていないのに対して、セデーニョはホームランを5本、3塁打を2本打って、城島よりはるかに長打を打っていた。
SecA Secondary Average
ソーンダース .000
ウッドウォード .104
ウィルソン .125
ベタンコート .134
城島 .136
セデーニョ .183
バレンティン .232
方法は2段階を経た。
(1)まず、「チーム全体のランキング」をつくる。(8月3日現在。マイナーにいる選手を除く。あとのほうに掲載)
Seattle Mariners Batting Stats - ESPN
(2)次に、そこから「移籍してチームからいなくなった選手」、「トレードでチームに来て、数ゲームしか経過してないウィルソン」「マイナーから上がってきたばかりのソーンダース」を除く。
そうすると、こうなる。
結論はいうまでもない。
「チーム最低のバッターは城島」だ。
OBP 出塁率
城島 .288 ワースト
ウッドウォード .288
BB/PA 打席あたりの四球数
城島 .027 ワースト
ベルトレ .035
P/PA 打席あたりの投球数
城島 3.25 ワースト
スウィニー 3.35
IsoP Isolated Power
ウッドウォード .015
チャベス .068
城島 .100
SecA Secondary Average
ウッドウォード .104
城島 .136
城島が、たまのシングルヒットでいくら打率の体裁をかろうじて.260に揃えたとしても、その中身が、まったくもってひどすぎる。みかけだおしもいいところ。
ブラニアンやハナハンのように球を選ぶわけではない。グリフィーやランガーハンズのように見極めて四球を選ぶわけでもない。
早打ちで、出塁率は最底辺、出塁率に中身がなく、かといってロペスやグティエレスのように、長打が打てるわけでもない。
最近トレードが続いたが、特にショートストップはベタンコートの放出、セデーニョの獲得と放出、ウィルソンの獲得とクレメントの放出と、いじりまくった。
そんな暇と金があるなら、一刻も早くダメ打者でダメ捕手の城島にチームを去らせるべきだ。
チーム内打撃ワースト・ランキング
(シェルトン、バークなど、マイナー選手を除いてある)
OBP 出塁率
セデーニョ .213
ウィルソン .250
バレンティン .271
ベタンコート .278
城島 .288
ウッドウォード .288
BB/PA 打席あたりの四球数
ウィルソン .000
城島 .027
ベルトレ .035
ソーンダース .036
ロペス .040
ベタンコート .041
バレンティン .047
セデーニョ .049
P/PA 打席あたりの投球数
城島 3.25
ベタンコート 3.27
スウィニー 3.35
ウィルソン 3.38
セデーニョ 3.67
バレンティン 4.17
IsoP Isolated Power 長打率ー打率 長打に関する指標
ソーンダース .000
ウッドウォード .015
チャベス .068
ベタンコート .080
城島 .100
セデーニョ .124
バレンティン .142
参考)AB/HR ホームラン1本打つのにかかる打席数
セデーニョ 37.2
バレンティン 38.8
城島 46.7
次の記事で書いてみるが、放出されてしまったセデーニョやバレンティンが打てない、というのは、城島の現状から比較すれば「単なる先入観」でしかない。城島がホームランをわずか3本しか打っていないのに対して、セデーニョはホームランを5本、3塁打を2本打って、城島よりはるかに長打を打っていた。
SecA Secondary Average
ソーンダース .000
ウッドウォード .104
ウィルソン .125
ベタンコート .134
城島 .136
セデーニョ .183
バレンティン .232
damejima at 16:45
August 03, 2009
以下は打率、出塁率、長打率、OPSの順
ロブ・ジョンソン(2009年8月1日)
.216 .294 .335 .629
城島 (2009年7月31日)
.257 .288 .357 .645
参考)Griffey Jr.(2009年7月31日)
.223 .330 .401 .732
ロブ・ジョンソンとコネ捕手城島の打撃成績をパッと見ると、打率こそ見た目に4分ほどの違いがあるというだけの理由で、先入観だけで「打撃だけはロブ・ジョンソンより城島のほうが上」と思いこんでいる人がまだまだ多い。
だが、城島の中身の薄いバッティングには、打率だけ見ていてはわからない「中身の酷さ」がある。長打のほとんどない城島と、長打が打てて四球も選べるグリフィーの打撃スタッツを比較してみると、わかることがたくさんあるのと同じである。
また、よく「ロブ・ジョンソンが城島の打撃スタッツを追い抜く日は近い」とよく言う人がいるが、それはまったく違う。既に追い越している。
中身で見ると、城島の2009シーズンのバッティングの中身は「キャリア最低の非力さ、出塁率の悪さ」であり、すでにパワーや出塁の中身という部分において、とっくにロブ・ジョンソンに追い抜かれている。
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
OBP 出塁率
ロブ・ジョンソン .294
城島 .288
BB/PA 打席あたりの四球数
ただでさえ四球は城島の苦手分野だが、そのもともと四球を選べない城島のキャリアの中でさえ、2009年はキャリア最低スタッツになっている。
ロブ・ジョンソン .096
城島 .027 (キャリア最低)
P/PA 打席あたりの投球数
3.9を越えると云々言われることが多い。
城島はもともと早打ちで有名なバッターだが、2009シーズンはその「早打ちぶり」に拍車がかかって、メジャーに来て最も早打ちなシーズンになろうとしている。
ロブ・ジョンソン 3.77 (キャリア最多)
城島 3.25 (キャリア最少)
チーム 3.75
IsoP Isolated Power
=長打率−打率。「シングルヒットでも長打率が上昇する」というSLG長打率の弱点を解消したもので、打者のパワーを示す。
ロブ・ジョンソン .119
城島 .100 (キャリア最低)
SecA Secondary Average
=(塁打−安打+四球+盗塁−盗塁死)÷打数。出塁率の内容を評価した指標。
ロブ・ジョンソン .227
城島 .136 (キャリア最低)
PECOTAの2009年予測からみた城島のバッティング
正確な予測で知られるPECOTAにおいて、城島の.257という7月末現在の打率の評価は、およそ40%台後半の達成率ということになる。
だが、こと出塁率や長打率ということになると、出塁率.288 長打率.357ともに、達成率は40%を割り込んでいる。
VORPというのは「控え選手を上回る価値がどれだけあるか」という意味の指標だが、当然のことながら、2009年7月31日現在の城島のバッティングでVORPがプラスになるのは「打率だけ」であり、そのプラス数値もたった1ポイント程度に過ぎず、肩を並べているといったほうが正確で、差などない。
むしろ、達成率40%を切っている出塁率や長打率においては、城島のVORPはおそらく2ポイント程度のマイナスが出ており、ここからも、ロブ・ジョンソンのバッティングが既に城島を追い越していることがわかる。
城島がゲームに出れば出るほど、
チームの出塁率や長打率に悪影響が出る。
打率 出塁率 長打率 VORP
50% .259 .301 .383 1.3
40% .250 .293 .366 -1.9
25% .236 .279 .338 -6.4
10% .210 .252 .287 -12.7
PECOTAによる城島の2009 Forecast(成績予測)
PECOTAによるロブ・ジョンソンの2009 Forecast
VORPとは
Value Over Replacement Player.
The number of runs contributed beyond what a replacement-level player at the same position would contribute if given the same percentage of team plate appearances. VORP scores do not consider the quality of a player's defense.
ロブ・ジョンソン(2009年8月1日)
.216 .294 .335 .629
城島 (2009年7月31日)
.257 .288 .357 .645
参考)Griffey Jr.(2009年7月31日)
.223 .330 .401 .732
ロブ・ジョンソンとコネ捕手城島の打撃成績をパッと見ると、打率こそ見た目に4分ほどの違いがあるというだけの理由で、先入観だけで「打撃だけはロブ・ジョンソンより城島のほうが上」と思いこんでいる人がまだまだ多い。
だが、城島の中身の薄いバッティングには、打率だけ見ていてはわからない「中身の酷さ」がある。長打のほとんどない城島と、長打が打てて四球も選べるグリフィーの打撃スタッツを比較してみると、わかることがたくさんあるのと同じである。
また、よく「ロブ・ジョンソンが城島の打撃スタッツを追い抜く日は近い」とよく言う人がいるが、それはまったく違う。既に追い越している。
中身で見ると、城島の2009シーズンのバッティングの中身は「キャリア最低の非力さ、出塁率の悪さ」であり、すでにパワーや出塁の中身という部分において、とっくにロブ・ジョンソンに追い抜かれている。
Kenji Johjima Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
OBP 出塁率
ロブ・ジョンソン .294
城島 .288
BB/PA 打席あたりの四球数
ただでさえ四球は城島の苦手分野だが、そのもともと四球を選べない城島のキャリアの中でさえ、2009年はキャリア最低スタッツになっている。
ロブ・ジョンソン .096
城島 .027 (キャリア最低)
P/PA 打席あたりの投球数
3.9を越えると云々言われることが多い。
城島はもともと早打ちで有名なバッターだが、2009シーズンはその「早打ちぶり」に拍車がかかって、メジャーに来て最も早打ちなシーズンになろうとしている。
ロブ・ジョンソン 3.77 (キャリア最多)
城島 3.25 (キャリア最少)
チーム 3.75
IsoP Isolated Power
=長打率−打率。「シングルヒットでも長打率が上昇する」というSLG長打率の弱点を解消したもので、打者のパワーを示す。
ロブ・ジョンソン .119
城島 .100 (キャリア最低)
SecA Secondary Average
=(塁打−安打+四球+盗塁−盗塁死)÷打数。出塁率の内容を評価した指標。
ロブ・ジョンソン .227
城島 .136 (キャリア最低)
PECOTAの2009年予測からみた城島のバッティング
正確な予測で知られるPECOTAにおいて、城島の.257という7月末現在の打率の評価は、およそ40%台後半の達成率ということになる。
だが、こと出塁率や長打率ということになると、出塁率.288 長打率.357ともに、達成率は40%を割り込んでいる。
VORPというのは「控え選手を上回る価値がどれだけあるか」という意味の指標だが、当然のことながら、2009年7月31日現在の城島のバッティングでVORPがプラスになるのは「打率だけ」であり、そのプラス数値もたった1ポイント程度に過ぎず、肩を並べているといったほうが正確で、差などない。
むしろ、達成率40%を切っている出塁率や長打率においては、城島のVORPはおそらく2ポイント程度のマイナスが出ており、ここからも、ロブ・ジョンソンのバッティングが既に城島を追い越していることがわかる。
城島がゲームに出れば出るほど、
チームの出塁率や長打率に悪影響が出る。
打率 出塁率 長打率 VORP
50% .259 .301 .383 1.3
40% .250 .293 .366 -1.9
25% .236 .279 .338 -6.4
10% .210 .252 .287 -12.7
PECOTAによる城島の2009 Forecast(成績予測)
PECOTAによるロブ・ジョンソンの2009 Forecast
VORPとは
Value Over Replacement Player.
The number of runs contributed beyond what a replacement-level player at the same position would contribute if given the same percentage of team plate appearances. VORP scores do not consider the quality of a player's defense.
damejima at 07:29
July 31, 2009
ジェフ・クレメントが2008年にほんの2ヶ月、正捕手だった夏のことを指して
「クレメントは捕手としてたいしたことなかった。
城島とかわらない」
そんな嘘を平気でしゃべる輩を、絶対に許そうと思わない。
2008年というシーズン、そして、2008年の夏、それがどういう季節だったか。よく知りもしないで(または、多少わかっているくせに)クレメントが、捕手としてもがき続けた短い夏の素晴らしい仕事のことを、ああだこうだ言うやつを許したくない。
あれだけ待ち続けたのに、あれほど酷い環境の中でしか、正捕手の座がまわってこなかったクレメント。それでも彼は精一杯もがき続けた。
ストリーク(stkeak)とは、野球の場合、あるシーズンで一定のゲーム数を決めたときのデータで、ウイニング・ストリーク
(Winning Steak)なら、一定のゲーム数を決めた条件のもとでの勝ち数の最も多い時期、ということになる。
まず2008年のシアトル・マリナーズで、50ゲームにおける最良のウイニング・ストリークを見てもらおう。
50ゲームにおけるウイニング・ストリーク
2008-06-11 2008-08-07 22勝28敗 勝率 .440
2008-06-09 2008-08-05 22勝28敗 .440
2008-06-17 2008-08-13 22勝28敗 .440
50ゲームだと22勝28敗、これが最高勝率だ。酷いものだ。最高で22勝しかしてないのである。半分のゲームすら勝ててない。
別の言い方をすれば、2008年の、どの50ゲームをとってみても、この22勝、.440以上マークした50ゲームは、ひとつもない、ということだ。50ゲームをサンプリングした最高勝率が「22勝28敗、勝率 .440」である、といいかえてもいい。
そしてサンプル数を50から、60、70、80と、いくら増やしても、勝率は一度たりとも「5割」以上になることはない。
難しいことはともかく、このシーズンに、「5割」という勝率が長期に渡って記録されたことは、2008シーズン、ただの一度もなかったのだ、ということがわかってもらえば結構だ。
こんどはサンプリング数を少なくしてみよう。
40ゲームにしてみる。すると、たった一度だけ19勝21敗になったことがある。だが勝率「5割」には届かない。
2008-06-23 2008-08-07 19勝21敗 .475
30ゲームでサンプリングしてみる。
ここでは16のサンプル(含6月17日〜7月22日)で、14勝16敗、勝率.467が記録されているが、これも「5割」は超えてこない。サンプル数を1つずつ減らしてみる。
28ゲームまで減らすとはじめて、勝率が「5割」になるサンプルがでてくる。サンプル数は6つ。(以下すべて14勝14敗 勝率.500)
2008-06-09 2008-07-09
2008-06-17 2008-07-20
2008-06-04 2008-07-05
2008-06-06 2008-07-06
2008-06-16 2008-07-19
2008-06-15 2008-07-18
では、このシーズンは勝率が「5割」を越して貯金ができた時期はまったくないのだろうか?
27ゲームからようやく1つ貯金ができるサンプルがでてくる。サンプル数はわずかに3つ。
2008-06-16 2008-07-18 14-13 .519
2008-06-17 2008-07-19 14-13 .519
2008-06-06 2008-07-05 14-13 .519
そして、たどりつくのが、26ゲームでのこのデータ。
2008-06-17 2008-07-18 14-12 .538
25ゲームを超えるゲーム数で、2つ貯金をつくったサンプルは、『2008年6月17日』からの『約1ヶ月間、26ゲーム』、このたったひとつのサンプルしかない。
上のデータの開始日にみえる『2008年6月17日』という日が、シアトルにとってどれほど特別な日なのか、わかるだろうか。
サンプルを50ゲームから、順に減らしていっても、ずっとずっと最後まで残っている、残り続けている『2008年6月17日』という輝かしい日付け。
それは元監督マクラーレンが、「これからは正捕手はクレメントでいく」と宣言した、まさにその日。
また、前GMバベジが解任された日の翌日であり、また城島の延長契約がオーナーのトップダウンだという地元紙の記事が出された日の翌日でもある。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:時系列にそって「城島問題」を読む。
この6月17日の翌6月18日、クレメントはホームのワシントン州セーフコ・フィールドでのフロリダ・マーリンズ戦で、初めて正捕手としてゲームに出場した。
2008シーズンに
「最も勝てた、ほんの一瞬の短い夏」を作ったのは、
ほかの誰でもない。
ジェフ・クレメントである。
2008年6月のこのブログの記事
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年06月
ついでだから、負け数の最も多い時期、ルージング・ストリーク(loosing streak)も挙げておく。
長期で最も酷いのは月間20敗した5月を含む時期で、相当に酷い。勝率は3割にすら届かない。
ところが20ゲーム以下では一変して、5月以上に負け続けた時期がある、「城島が再度正捕手に復帰した9月以降」である。
この「城島が再度正捕手に復帰した9月以降」は、20ゲームのサンプルでは、あの最悪だった2008年5月の20ゲームすら越えて、このシーズンで最もシアトルが負けた時期であることがわかる。12連敗したのだから、当然のことだ。勝率はわずか2割しかない。
こうした酷い時期のサンプル数の多いこと。2割などという勝率に比べたら、クレメントの1ヶ月は約2.5倍もの勝率を達成していたことになる。
だらしないにも、程がある。クレメントの短い夏を馬鹿にするのもほどほどにしろ、と言いたい。
40ゲーム
2008-05-02 2008-06-15 11勝29敗 勝率.275
2008-04-22 2008-06-04 11-29 .275
2008-04-27 2008-06-10 11-29 .275
2008-07-06 2008-08-21 11-29 .275
2008-05-01 2008-06-14 11-29 .275
2008-05-03 2008-06-16 11-29 .275
2008-04-30 2008-06-13 11-29 .275
2008-04-24 2008-06-07 11-29 .275
2008-04-25 2008-06-08 11-29 .275
2008-04-23 2008-06-06 11-29 .275
30ゲーム
2008-04-24 2008-05-26 7-23 ,233
2008-04-23 2008-05-25 7-23 ,233
20ゲーム
2008-09-01 2008-09-22 4-16 .200
2008-09-03 2008-09-24 4-16 .200
2008-09-05 2008-09-25 4-16 .200
2008-09-06 2008-09-26 4-16 .200
2008-04-23 2008-05-13 4-16 .200
2008-09-02 2008-09-23 4-16 .200
15ゲーム
2008-09-11 2008-09-25 1-14 .067
10ゲーム
2008-09-12 2008-09-21 0-10 .000
2008-09-13 2008-09-22 0-10 .000
2008-09-11 2008-09-20 0-10 .000
「クレメントは捕手としてたいしたことなかった。
城島とかわらない」
そんな嘘を平気でしゃべる輩を、絶対に許そうと思わない。
2008年というシーズン、そして、2008年の夏、それがどういう季節だったか。よく知りもしないで(または、多少わかっているくせに)クレメントが、捕手としてもがき続けた短い夏の素晴らしい仕事のことを、ああだこうだ言うやつを許したくない。
あれだけ待ち続けたのに、あれほど酷い環境の中でしか、正捕手の座がまわってこなかったクレメント。それでも彼は精一杯もがき続けた。
ストリーク(stkeak)とは、野球の場合、あるシーズンで一定のゲーム数を決めたときのデータで、ウイニング・ストリーク
(Winning Steak)なら、一定のゲーム数を決めた条件のもとでの勝ち数の最も多い時期、ということになる。
まず2008年のシアトル・マリナーズで、50ゲームにおける最良のウイニング・ストリークを見てもらおう。
50ゲームにおけるウイニング・ストリーク
2008-06-11 2008-08-07 22勝28敗 勝率 .440
2008-06-09 2008-08-05 22勝28敗 .440
2008-06-17 2008-08-13 22勝28敗 .440
50ゲームだと22勝28敗、これが最高勝率だ。酷いものだ。最高で22勝しかしてないのである。半分のゲームすら勝ててない。
別の言い方をすれば、2008年の、どの50ゲームをとってみても、この22勝、.440以上マークした50ゲームは、ひとつもない、ということだ。50ゲームをサンプリングした最高勝率が「22勝28敗、勝率 .440」である、といいかえてもいい。
そしてサンプル数を50から、60、70、80と、いくら増やしても、勝率は一度たりとも「5割」以上になることはない。
難しいことはともかく、このシーズンに、「5割」という勝率が長期に渡って記録されたことは、2008シーズン、ただの一度もなかったのだ、ということがわかってもらえば結構だ。
こんどはサンプリング数を少なくしてみよう。
40ゲームにしてみる。すると、たった一度だけ19勝21敗になったことがある。だが勝率「5割」には届かない。
2008-06-23 2008-08-07 19勝21敗 .475
30ゲームでサンプリングしてみる。
ここでは16のサンプル(含6月17日〜7月22日)で、14勝16敗、勝率.467が記録されているが、これも「5割」は超えてこない。サンプル数を1つずつ減らしてみる。
28ゲームまで減らすとはじめて、勝率が「5割」になるサンプルがでてくる。サンプル数は6つ。(以下すべて14勝14敗 勝率.500)
2008-06-09 2008-07-09
2008-06-17 2008-07-20
2008-06-04 2008-07-05
2008-06-06 2008-07-06
2008-06-16 2008-07-19
2008-06-15 2008-07-18
では、このシーズンは勝率が「5割」を越して貯金ができた時期はまったくないのだろうか?
27ゲームからようやく1つ貯金ができるサンプルがでてくる。サンプル数はわずかに3つ。
2008-06-16 2008-07-18 14-13 .519
2008-06-17 2008-07-19 14-13 .519
2008-06-06 2008-07-05 14-13 .519
そして、たどりつくのが、26ゲームでのこのデータ。
2008-06-17 2008-07-18 14-12 .538
25ゲームを超えるゲーム数で、2つ貯金をつくったサンプルは、『2008年6月17日』からの『約1ヶ月間、26ゲーム』、このたったひとつのサンプルしかない。
上のデータの開始日にみえる『2008年6月17日』という日が、シアトルにとってどれほど特別な日なのか、わかるだろうか。
サンプルを50ゲームから、順に減らしていっても、ずっとずっと最後まで残っている、残り続けている『2008年6月17日』という輝かしい日付け。
それは元監督マクラーレンが、「これからは正捕手はクレメントでいく」と宣言した、まさにその日。
また、前GMバベジが解任された日の翌日であり、また城島の延長契約がオーナーのトップダウンだという地元紙の記事が出された日の翌日でもある。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:時系列にそって「城島問題」を読む。
この6月17日の翌6月18日、クレメントはホームのワシントン州セーフコ・フィールドでのフロリダ・マーリンズ戦で、初めて正捕手としてゲームに出場した。
2008シーズンに
「最も勝てた、ほんの一瞬の短い夏」を作ったのは、
ほかの誰でもない。
ジェフ・クレメントである。
2008年6月のこのブログの記事
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:2008年06月
ついでだから、負け数の最も多い時期、ルージング・ストリーク(loosing streak)も挙げておく。
長期で最も酷いのは月間20敗した5月を含む時期で、相当に酷い。勝率は3割にすら届かない。
ところが20ゲーム以下では一変して、5月以上に負け続けた時期がある、「城島が再度正捕手に復帰した9月以降」である。
この「城島が再度正捕手に復帰した9月以降」は、20ゲームのサンプルでは、あの最悪だった2008年5月の20ゲームすら越えて、このシーズンで最もシアトルが負けた時期であることがわかる。12連敗したのだから、当然のことだ。勝率はわずか2割しかない。
こうした酷い時期のサンプル数の多いこと。2割などという勝率に比べたら、クレメントの1ヶ月は約2.5倍もの勝率を達成していたことになる。
だらしないにも、程がある。クレメントの短い夏を馬鹿にするのもほどほどにしろ、と言いたい。
40ゲーム
2008-05-02 2008-06-15 11勝29敗 勝率.275
2008-04-22 2008-06-04 11-29 .275
2008-04-27 2008-06-10 11-29 .275
2008-07-06 2008-08-21 11-29 .275
2008-05-01 2008-06-14 11-29 .275
2008-05-03 2008-06-16 11-29 .275
2008-04-30 2008-06-13 11-29 .275
2008-04-24 2008-06-07 11-29 .275
2008-04-25 2008-06-08 11-29 .275
2008-04-23 2008-06-06 11-29 .275
30ゲーム
2008-04-24 2008-05-26 7-23 ,233
2008-04-23 2008-05-25 7-23 ,233
20ゲーム
2008-09-01 2008-09-22 4-16 .200
2008-09-03 2008-09-24 4-16 .200
2008-09-05 2008-09-25 4-16 .200
2008-09-06 2008-09-26 4-16 .200
2008-04-23 2008-05-13 4-16 .200
2008-09-02 2008-09-23 4-16 .200
15ゲーム
2008-09-11 2008-09-25 1-14 .067
10ゲーム
2008-09-12 2008-09-21 0-10 .000
2008-09-13 2008-09-22 0-10 .000
2008-09-11 2008-09-20 0-10 .000
damejima at 02:15
July 29, 2009
イルカよ、
ウオッシュバーンを守りたまえ。
今日のビッグゲームを、どう説明しろというのだ。無理だ(笑)今日の勝利はウオッシュバーン、チームにとって、不安の暗闇を抜け出す大きな意味があるのはもちろんだが(このゲームをきっかけにしたように、トレードの話が流れている)、このブログにとっても大きな意味があった。
これまで、このブログでいろんなことを言ってきた。常に確信をもってはいる。
だが、それでも、ウオッシュバーンとジャクバスカスの言うcontrollという言葉を借りるなら、「目の前で行われているゲームは、自分ではコントロールできない」。つまり、ゲームとプレーヤーの出す結果が、ブログでの発言に沿ったものになるかどうかは、けしてわからないのだ。
もし、今日のウオッシュバーンが滅多打ちになるようなことがあれば、考えたのは、「自分の発言に確信はある。それは、これからも変わらない。だが、今日惨敗することがあれば、数%の真実味は『意味』として『死ぬ』ことになるかもしれない。それは、今日負ければ、シーズン前半の努力のかなりの部分が無になってしまうのと同じだ。」と、そういう気持ちがあった。
しかし、それでも、数%程度が死ぬことになったとしても、ウオッシュバーンにbet、賭けてみようと思った。人生は賭けでもあるのだ。不安がっていては前にすすめない。
2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。
2009年7月25日、ジャクバスカスは、23日に「チームに残りたい」と語ったウオッシュバーンの言葉を引き継いで、「今シーズンに希望を失っていない」と強く語った。
2009年7月27日、魚釣りの好きな男の父が息子に電話してきて「トレードされたのかい?」と尋ねた。息子は言う。it's not over.「チームはまだ終わってないよ。」そして彼は家族のために魚料理を作った。
おめでとう。魚釣りの好きなウオッシュバーン。
おめでとう。ウオッシュバーンの父さん。奥さん。お子さん。
あなたたちの息子、夫、父さんは、
やはり、たいした男でしたよ。
Toronto vs. Seattle - July 28, 2009 | MLB.com: Gameday
1回表
レフトのソーンダースがホームラン性の当たりをフェンス際で神キャッチ!
Saunders makes a leaping grab to rob Wells - Video | Mariners.com: Multimedia
1回裏
イチロー 貫禄の先頭打者ヒット → 生還!
1−0とリード
2回表
先頭打者にヒットを許すも、オーバーベイをダブルプレーに。
さすがベテラン、ウオッシュバーン。
as for right now シアトルのエース
2回裏
1死1、2塁 → ワイルドピッチ 2、3塁
無得点。だが、がっかりしている暇はない。
3回表 2死1塁 スクータロの2球目はドルフィンか
1塁ランナー走り、ロブ・ジョンソンがCS!チェンジ!
3回裏 トップからだが、三者凡退。
4回表 わずか5球で三者凡退! ウオッシュバーン!
4回裏 三者凡退。変化球にやられてる。
5回表 少し球数がかかったが、無得点におさえた。
さすがウオッシュ。オーバーベイの三振が大きい
5回裏 下位打線。いわゆる三者凡退。
6回表 球審きわどいコースをまったくとらない。
1死1、2塁をそれでもおさえきった。
ウオッシュバーンQS成立!
6回裏 1死1、3塁からシェルトン タイムリー2ベース!
2−0で2、3塁 → ハナハン タイムリー!
3−0で1、3塁 → ロブ・ジョンソンDP・・・
7回表 1死満塁から犠牲フライ → 3−1
2死1、3塁 → レフトライナーをソーンダースが好捕
それにしても球審が低目をまったくとらない。イライラ。
Saunders snares the liner to end the inning - Video | MLB.com: Multimedia
7回裏 下位打線。三者凡退
8回表 ロウが二塁打を3本打たれ、3−3
8回裏 先頭イチロー、ヒット!
それにしてもイチローへの初球は
いくらなんでもボールだ。その後、三者凡退。
9回表 アーズマ登場
2死2塁から、いやなスクータロ
シェルトンがファウルフライを神キャッチ!
Shelton reaches into the stands to make grab - Video | MLB.com: Multimedia
9回裏 ハナハン ヒット! ロブ・ジョンソン四球!
ウッドウォード バントヒット!
ノーアウト満塁!!!!
2死から イチロー登場!
サヨナラタイムリーヒット!!!!!!
ぐおおおおお。連敗断ち切ったぜ、
ウオッシュバーン、最高!!
(ロウは30分正座してなさい)
Ichiro drops a walk-off single into center - Video | MLB.com: Multimedia
トロントのガストン監督の談話
"You throw that pitch to just about anybody else in this league and they'll strike out on it. They won't hit it."
「リーグの誰だって三振するとこにビシッと投げてるんだぜ?ヒットを打てるわけがないんだ・・。」
"You're trying to get a guy out there that averages 200 hits a year," Gaston said, "and is probably a Hall of Famer, as far as I'm concerned. Downs made two good pitches on him, and he hit a little flare over the shortstop's head. There's not much you can do about that."
「年に200本もヒットを打つ選手を討ち取ろうっていうんだからねぇ・・・」とガストン。「彼は僕の知るかぎりの範囲で、たぶん野球の殿堂入りする選手なわけさ。ダウンズ(=トロントのクローザー)もさ、2つ、いい球を投げてんだけど、彼はショート頭上にテキサスヒットを打っちまう。これ以上、何をしろって?どうしようもないよ・・」
相手先発ゼプチンスキー投手の談話
"That's what makes him a good hitter. That's why he's going to hit .350 to .380 every year. Plus, the speed helps. He's a battler. You've got to make really good pitches, and he hits really good pitches."
「あれが、彼をいいバッターにしてる部分であり、毎年3割5分から3割8分もの高打率をマークできる理由だよ。加えてスピードもあるしね。彼はいつもバトルしてくる。投手側はさ、『本当にいい球』を投げてるんだ。だけど彼は、その『本当にいい球』こそ、ヒットしてきちゃうんだよな」
Blue Jays' loss hits Gaston hard | bluejays.com: News
「パラシュート・ヒット」は
こんなクソボール(笑)
まさに、「生きている岩鬼」(笑)
よくこんな、とんでもないボール球をヒットにするものだ。だが、これを打つ理由はある。球審がアウトコースにはずれるボールをストライクコールしまくっているから、手を出さざるをえないのである。
その逆境の中で、ボール球をサヨナラにしてしまうのだ。天才としか、いいようがない。
なんか10万ヒットをこえてました。見てくださる方、全員に感謝を。ありがとうございました。
ウオッシュバーンを守りたまえ。
今日のビッグゲームを、どう説明しろというのだ。無理だ(笑)今日の勝利はウオッシュバーン、チームにとって、不安の暗闇を抜け出す大きな意味があるのはもちろんだが(このゲームをきっかけにしたように、トレードの話が流れている)、このブログにとっても大きな意味があった。
これまで、このブログでいろんなことを言ってきた。常に確信をもってはいる。
だが、それでも、ウオッシュバーンとジャクバスカスの言うcontrollという言葉を借りるなら、「目の前で行われているゲームは、自分ではコントロールできない」。つまり、ゲームとプレーヤーの出す結果が、ブログでの発言に沿ったものになるかどうかは、けしてわからないのだ。
もし、今日のウオッシュバーンが滅多打ちになるようなことがあれば、考えたのは、「自分の発言に確信はある。それは、これからも変わらない。だが、今日惨敗することがあれば、数%の真実味は『意味』として『死ぬ』ことになるかもしれない。それは、今日負ければ、シーズン前半の努力のかなりの部分が無になってしまうのと同じだ。」と、そういう気持ちがあった。
しかし、それでも、数%程度が死ぬことになったとしても、ウオッシュバーンにbet、賭けてみようと思った。人生は賭けでもあるのだ。不安がっていては前にすすめない。
2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。
2009年7月25日、ジャクバスカスは、23日に「チームに残りたい」と語ったウオッシュバーンの言葉を引き継いで、「今シーズンに希望を失っていない」と強く語った。
2009年7月27日、魚釣りの好きな男の父が息子に電話してきて「トレードされたのかい?」と尋ねた。息子は言う。it's not over.「チームはまだ終わってないよ。」そして彼は家族のために魚料理を作った。
おめでとう。魚釣りの好きなウオッシュバーン。
おめでとう。ウオッシュバーンの父さん。奥さん。お子さん。
あなたたちの息子、夫、父さんは、
やはり、たいした男でしたよ。
Toronto vs. Seattle - July 28, 2009 | MLB.com: Gameday
1回表
レフトのソーンダースがホームラン性の当たりをフェンス際で神キャッチ!
Saunders makes a leaping grab to rob Wells - Video | Mariners.com: Multimedia
1回裏
イチロー 貫禄の先頭打者ヒット → 生還!
1−0とリード
2回表
先頭打者にヒットを許すも、オーバーベイをダブルプレーに。
さすがベテラン、ウオッシュバーン。
as for right now シアトルのエース
2回裏
1死1、2塁 → ワイルドピッチ 2、3塁
無得点。だが、がっかりしている暇はない。
3回表 2死1塁 スクータロの2球目はドルフィンか
1塁ランナー走り、ロブ・ジョンソンがCS!チェンジ!
3回裏 トップからだが、三者凡退。
4回表 わずか5球で三者凡退! ウオッシュバーン!
4回裏 三者凡退。変化球にやられてる。
5回表 少し球数がかかったが、無得点におさえた。
さすがウオッシュ。オーバーベイの三振が大きい
5回裏 下位打線。いわゆる三者凡退。
6回表 球審きわどいコースをまったくとらない。
1死1、2塁をそれでもおさえきった。
ウオッシュバーンQS成立!
6回裏 1死1、3塁からシェルトン タイムリー2ベース!
2−0で2、3塁 → ハナハン タイムリー!
3−0で1、3塁 → ロブ・ジョンソンDP・・・
7回表 1死満塁から犠牲フライ → 3−1
2死1、3塁 → レフトライナーをソーンダースが好捕
それにしても球審が低目をまったくとらない。イライラ。
Saunders snares the liner to end the inning - Video | MLB.com: Multimedia
7回裏 下位打線。三者凡退
8回表 ロウが二塁打を3本打たれ、3−3
8回裏 先頭イチロー、ヒット!
それにしてもイチローへの初球は
いくらなんでもボールだ。その後、三者凡退。
9回表 アーズマ登場
2死2塁から、いやなスクータロ
シェルトンがファウルフライを神キャッチ!
Shelton reaches into the stands to make grab - Video | MLB.com: Multimedia
9回裏 ハナハン ヒット! ロブ・ジョンソン四球!
ウッドウォード バントヒット!
ノーアウト満塁!!!!
2死から イチロー登場!
サヨナラタイムリーヒット!!!!!!
ぐおおおおお。連敗断ち切ったぜ、
ウオッシュバーン、最高!!
(ロウは30分正座してなさい)
Ichiro drops a walk-off single into center - Video | MLB.com: Multimedia
トロントのガストン監督の談話
"You throw that pitch to just about anybody else in this league and they'll strike out on it. They won't hit it."
「リーグの誰だって三振するとこにビシッと投げてるんだぜ?ヒットを打てるわけがないんだ・・。」
"You're trying to get a guy out there that averages 200 hits a year," Gaston said, "and is probably a Hall of Famer, as far as I'm concerned. Downs made two good pitches on him, and he hit a little flare over the shortstop's head. There's not much you can do about that."
「年に200本もヒットを打つ選手を討ち取ろうっていうんだからねぇ・・・」とガストン。「彼は僕の知るかぎりの範囲で、たぶん野球の殿堂入りする選手なわけさ。ダウンズ(=トロントのクローザー)もさ、2つ、いい球を投げてんだけど、彼はショート頭上にテキサスヒットを打っちまう。これ以上、何をしろって?どうしようもないよ・・」
相手先発ゼプチンスキー投手の談話
"That's what makes him a good hitter. That's why he's going to hit .350 to .380 every year. Plus, the speed helps. He's a battler. You've got to make really good pitches, and he hits really good pitches."
「あれが、彼をいいバッターにしてる部分であり、毎年3割5分から3割8分もの高打率をマークできる理由だよ。加えてスピードもあるしね。彼はいつもバトルしてくる。投手側はさ、『本当にいい球』を投げてるんだ。だけど彼は、その『本当にいい球』こそ、ヒットしてきちゃうんだよな」
Blue Jays' loss hits Gaston hard | bluejays.com: News
「パラシュート・ヒット」は
こんなクソボール(笑)
まさに、「生きている岩鬼」(笑)
よくこんな、とんでもないボール球をヒットにするものだ。だが、これを打つ理由はある。球審がアウトコースにはずれるボールをストライクコールしまくっているから、手を出さざるをえないのである。
その逆境の中で、ボール球をサヨナラにしてしまうのだ。天才としか、いいようがない。
なんか10万ヒットをこえてました。見てくださる方、全員に感謝を。ありがとうございました。
damejima at 11:14
July 28, 2009
以下の文章は、シアトルのご意見番のひとつとして名高いPro Ball NW(旧名:Bleeding Blue and Teal)のジョン・シールズが数日前に書いたものだ。
この文章が書かれたときはまだレッドソックスのフリオ・ルーゴの移籍は決まっていなかったように思うが、今はもうルーゴは、外野手のクリス・ダンカンと交換されて、カージナルスに移籍してしまい、もう赤い靴下ははいていない。
opt-out この場合は退団に関するオプションの取り決め
swap 交換。交換トレード。
buy out 契約の買取り。金を払ってやめてもらうこと。
Joh-K’s Outlook(ジョー・Kの前途)
by Jon Shields
http://www.proballnw.com/07-2009/joh-ks-outlook/
What to do with Kenji Johjima?
He’s not the starting catcher anymore. Rob Johnson has won over the pitching staff and more importantly manager Don Wakamatsu, catching whenever Felix Hernandez, Jarrod Washburn or Erik Bedard take the hill. He’s even been hitting since the calendar turned to July, batting .300 with a .900+ OPS.
城島健司を、どうしたらいいだろう・・・。
彼はもう、正捕手ではない。ロブ・ジョンソンは投手陣を味方にし、より重要なことに、監督ワカマツも味方にして、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードが登板するときはいつも球を受けている。カレンダーが7月にかわってからは、打率.300とよく打ち、OPSも.900を超えている。
Johjima is under contract through 2011 and set to be one of the highest paid catchers in baseball over the next two seasons, but getting playing time is only going to get harder for him. Adam Moore, the organization’s top catching prospect, has continued hitting since landing in AAA and is just a few months of defensive work away from being MLB ready.
城島は、2011年まで契約があり、あと2シーズンはメジャー最高額のキャッチャーの1人だが、プレー時間は彼にとって厳しくなるばかりだ。アダム・ムーアは、捕手としてチームのトッププロスペクトだが、3Aに来て以来打ち続けていており、メジャーを遠く離れた場所でのほんの数ヶ月の守備的なトレーニングで既に準備はできている。
Will Johjima give up and go back to Japan? He has an opt-out clause in his contract that can be exercised after the 2009 season. It’s supposed to be reserved for family emergencies or other similar developments, but if he goes into 2010 Spring Training as the third string catcher behind Johnson and Moore (and not to mention Jeff Clement), might he find a way to exercise that clause and head back to Japan where he can find a starting job and play closer to his family?
城島はあきらめて、日本に帰るだろうか?
彼の契約には、2009シーズン終了後に履行できるオプト・アウト条項がある。本来は家族の緊急事態やそれに類する展開があったときのために用意された条項だが、もし彼が2010年のスプリング・トレーニングに、ジョンソン、ムーア(そしてもちろんジェフ・クレメント)に遅れをとる第三のキャッチャーとして参加したとすると、オプト・アウト条項を実行する道をとって、先発捕手の仕事を探せる日本に帰り、家族に近い場所でプレーするのを選ぶだろうか?
Or maybe he simply approaches the team asking to work out some kind of buyout? The Mariners could pay him something like $10M in exchange for his retirement. Just a thought.
もしくは、彼がシンプルに一種のバイアウト(=契約の買取りによる清算:ブログ補足)をチームに要求するというアプローチを選択するだろうか?マリナーズは彼のリタイアに対する代償として10Mかそこらは払うことになるかもしれない。ちょっとしたアイデアではある。
I mention those options first because I’m having a hard time thinking of a team that would want him in trade. The offense has slipped and there are surely rumors around the league about his inability to work effectively with a pitching staff. The Red Sox have been a popular target of speculation, but with Theo Epstein leading one of the most intelligent front offices in baseball and the Julio Lugo bad contract swap possibility a few days from going out the window, they don’t seem like much of a destination for Johjima.
私が最初にいろいろな選択肢に言及したのは、彼をトレードで獲得しようというチームについて考えていて悪戦苦闘したからだ。彼の攻撃力の低下、投手陣と仕事をする能力の無さについては、確かにリーグ周辺に噂が飛んでいる。
レッドソックスはトレード先候補として引っ張りだこのターゲットだ。しかし、メジャーで最も知性あるフロント・オフィスのひとつを率いるテオ・エプスタイン(=レッドソックスのGM:ブログ補足)にしてみれば、無用の長物になる期限まで数日しかないフリオ・ルーゴの貸し倒れスワップ契約相手の可能性としては、城島はたいした着地点にはならないようだ。(ブログ補足:その後ルーゴはカージナルスに移籍)
The Yankees could use a catcher, have money to burn and could market Joh alongside Hideki Matsui to their large Japanese demographic, but would they want Johjima? Not likely, but they’re the first real possibility that springs to mind.
火をつけて燃やすくらい金のあるヤンキースは、キャッチャーを必要としている。松井秀喜と並んで、城島を日本の巨大な購買層に売り込む可能性はある。だが、ヤンキースが城島を欲しがるだろうか?可能性は低いが、最初にパッと思いつく現実的な可能性ではある。
As funny as it is, the Royals match up on a couple of levels. They love hackers like Johjima and have Trey Hillman managing, but money would be an issue and Miguel Olivo is outperforming Joh at the plate this year.
冗談半分ではあるが、ロイヤルズとは相性がいいかもしれない。彼らは城島のようなおせっかい屋(hacker=侵入者 つまり、投手のシステムに侵入してくる人、という意味で使っているのだろう:ブログ注)が好きだし、(日本野球の経験のある)トレイ・ヒルマンが監督をしている。だが、予算的な問題があるだろうし、ミゲル・オリーボは今年キャッチャーとして城島をしのいでしまっている。
The Giants seem like a possibility, but Buster Posey isn’t long for the minor leagues so I don’t think they’d be eager to add an expensive catcher for the next two seasons. Who else could be a possibility? The Phillies?
ジャイアンツは可能性がありそうだが、バスター・ポジー(=1987年生まれの捕手で、MLBトッププロスペクト50に選ばれている捕手:ブログ補足)は、マイナーにそう長くいるわけではないだろうから、あと2シーズン先までのために、高額なキャッチャーを付け加えたいと切望するとは思えない。
プロスペクト・トップ50 Buster Posey
Buster Posey Top 50 Prospects Profile | MLB.com: Minors
The last options would be to either release Johjima outright and eat the $16M owed to him after this season, or allow him to stick around as the league’s most expensive backup for the next couple of seasons.
最後の選択肢は、シーズン後に城島を完全に放出してしまって彼に払うべき16Mを前倒ししてしまうか、数シーズンの間、「メジャーで最も高額な控え捕手」としてチームにしがみつくのを許すか、だ。
I’m getting of tired of rehashing these ideas every few months. I really hope the situation is resolved this offseason. What would you like to happen with Johjima? What do you think will actually happen?
私は、何ヶ月も何ヶ月もこういうアイデアを蒸し返して考えるのに飽き飽きしてきている。本当に、このシーズンオフには、解決に至ってもらいたいものだ。あなたなら、城島にどんなことが起きてほしい?どんなことが現実に起きると思う?
この文章が書かれたときはまだレッドソックスのフリオ・ルーゴの移籍は決まっていなかったように思うが、今はもうルーゴは、外野手のクリス・ダンカンと交換されて、カージナルスに移籍してしまい、もう赤い靴下ははいていない。
opt-out この場合は退団に関するオプションの取り決め
swap 交換。交換トレード。
buy out 契約の買取り。金を払ってやめてもらうこと。
Joh-K’s Outlook(ジョー・Kの前途)
by Jon Shields
http://www.proballnw.com/07-2009/joh-ks-outlook/
What to do with Kenji Johjima?
He’s not the starting catcher anymore. Rob Johnson has won over the pitching staff and more importantly manager Don Wakamatsu, catching whenever Felix Hernandez, Jarrod Washburn or Erik Bedard take the hill. He’s even been hitting since the calendar turned to July, batting .300 with a .900+ OPS.
城島健司を、どうしたらいいだろう・・・。
彼はもう、正捕手ではない。ロブ・ジョンソンは投手陣を味方にし、より重要なことに、監督ワカマツも味方にして、ヘルナンデス、ウオッシュバーン、ベダードが登板するときはいつも球を受けている。カレンダーが7月にかわってからは、打率.300とよく打ち、OPSも.900を超えている。
Johjima is under contract through 2011 and set to be one of the highest paid catchers in baseball over the next two seasons, but getting playing time is only going to get harder for him. Adam Moore, the organization’s top catching prospect, has continued hitting since landing in AAA and is just a few months of defensive work away from being MLB ready.
城島は、2011年まで契約があり、あと2シーズンはメジャー最高額のキャッチャーの1人だが、プレー時間は彼にとって厳しくなるばかりだ。アダム・ムーアは、捕手としてチームのトッププロスペクトだが、3Aに来て以来打ち続けていており、メジャーを遠く離れた場所でのほんの数ヶ月の守備的なトレーニングで既に準備はできている。
Will Johjima give up and go back to Japan? He has an opt-out clause in his contract that can be exercised after the 2009 season. It’s supposed to be reserved for family emergencies or other similar developments, but if he goes into 2010 Spring Training as the third string catcher behind Johnson and Moore (and not to mention Jeff Clement), might he find a way to exercise that clause and head back to Japan where he can find a starting job and play closer to his family?
城島はあきらめて、日本に帰るだろうか?
彼の契約には、2009シーズン終了後に履行できるオプト・アウト条項がある。本来は家族の緊急事態やそれに類する展開があったときのために用意された条項だが、もし彼が2010年のスプリング・トレーニングに、ジョンソン、ムーア(そしてもちろんジェフ・クレメント)に遅れをとる第三のキャッチャーとして参加したとすると、オプト・アウト条項を実行する道をとって、先発捕手の仕事を探せる日本に帰り、家族に近い場所でプレーするのを選ぶだろうか?
Or maybe he simply approaches the team asking to work out some kind of buyout? The Mariners could pay him something like $10M in exchange for his retirement. Just a thought.
もしくは、彼がシンプルに一種のバイアウト(=契約の買取りによる清算:ブログ補足)をチームに要求するというアプローチを選択するだろうか?マリナーズは彼のリタイアに対する代償として10Mかそこらは払うことになるかもしれない。ちょっとしたアイデアではある。
I mention those options first because I’m having a hard time thinking of a team that would want him in trade. The offense has slipped and there are surely rumors around the league about his inability to work effectively with a pitching staff. The Red Sox have been a popular target of speculation, but with Theo Epstein leading one of the most intelligent front offices in baseball and the Julio Lugo bad contract swap possibility a few days from going out the window, they don’t seem like much of a destination for Johjima.
私が最初にいろいろな選択肢に言及したのは、彼をトレードで獲得しようというチームについて考えていて悪戦苦闘したからだ。彼の攻撃力の低下、投手陣と仕事をする能力の無さについては、確かにリーグ周辺に噂が飛んでいる。
レッドソックスはトレード先候補として引っ張りだこのターゲットだ。しかし、メジャーで最も知性あるフロント・オフィスのひとつを率いるテオ・エプスタイン(=レッドソックスのGM:ブログ補足)にしてみれば、無用の長物になる期限まで数日しかないフリオ・ルーゴの貸し倒れスワップ契約相手の可能性としては、城島はたいした着地点にはならないようだ。(ブログ補足:その後ルーゴはカージナルスに移籍)
The Yankees could use a catcher, have money to burn and could market Joh alongside Hideki Matsui to their large Japanese demographic, but would they want Johjima? Not likely, but they’re the first real possibility that springs to mind.
火をつけて燃やすくらい金のあるヤンキースは、キャッチャーを必要としている。松井秀喜と並んで、城島を日本の巨大な購買層に売り込む可能性はある。だが、ヤンキースが城島を欲しがるだろうか?可能性は低いが、最初にパッと思いつく現実的な可能性ではある。
As funny as it is, the Royals match up on a couple of levels. They love hackers like Johjima and have Trey Hillman managing, but money would be an issue and Miguel Olivo is outperforming Joh at the plate this year.
冗談半分ではあるが、ロイヤルズとは相性がいいかもしれない。彼らは城島のようなおせっかい屋(hacker=侵入者 つまり、投手のシステムに侵入してくる人、という意味で使っているのだろう:ブログ注)が好きだし、(日本野球の経験のある)トレイ・ヒルマンが監督をしている。だが、予算的な問題があるだろうし、ミゲル・オリーボは今年キャッチャーとして城島をしのいでしまっている。
The Giants seem like a possibility, but Buster Posey isn’t long for the minor leagues so I don’t think they’d be eager to add an expensive catcher for the next two seasons. Who else could be a possibility? The Phillies?
ジャイアンツは可能性がありそうだが、バスター・ポジー(=1987年生まれの捕手で、MLBトッププロスペクト50に選ばれている捕手:ブログ補足)は、マイナーにそう長くいるわけではないだろうから、あと2シーズン先までのために、高額なキャッチャーを付け加えたいと切望するとは思えない。
プロスペクト・トップ50 Buster Posey
Buster Posey Top 50 Prospects Profile | MLB.com: Minors
The last options would be to either release Johjima outright and eat the $16M owed to him after this season, or allow him to stick around as the league’s most expensive backup for the next couple of seasons.
最後の選択肢は、シーズン後に城島を完全に放出してしまって彼に払うべき16Mを前倒ししてしまうか、数シーズンの間、「メジャーで最も高額な控え捕手」としてチームにしがみつくのを許すか、だ。
I’m getting of tired of rehashing these ideas every few months. I really hope the situation is resolved this offseason. What would you like to happen with Johjima? What do you think will actually happen?
私は、何ヶ月も何ヶ月もこういうアイデアを蒸し返して考えるのに飽き飽きしてきている。本当に、このシーズンオフには、解決に至ってもらいたいものだ。あなたなら、城島にどんなことが起きてほしい?どんなことが現実に起きると思う?
damejima at 17:42
ESPNのDavid Schoenfieldとかいうライターが、players no team would want to trade forと題したどこのチームもトレードで獲得しようとは思わないプレーヤー・ランキングとかいうのを発表した。Least Trade Value、すなわち、LTVプレーヤーである。
このランキングで城島は14位。勘違いしていはいけないのだが、下記で説明するように、このライターは第15位のベタンコートと、第14位の城島を「このリストの最初の2人」と呼んでいる。つまり、第14位とは、悪いほうから2番目、という意味だ。
城島はこれで去年のESPNのThe Least Value Player、LVP獲得に続いて、ふたたびメジャーを代表するワーストランキングプレーヤーとなった(笑)
Major leaguers with the least trade value - ESPN
城島、獲得希望なさそうなランク14位、松坂の名も…(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
1. Barry Zito, Giants
2. Vernon Wells, Blue Jays
3. Alex Rodriguez, Yankees
4. Carlos Silva, Mariners
5. CC Sabathia, Yankees
6. Alfonso Soriano, Cubs
7. Travis Hafner, Indians
8. Gary Matthews Jr., Angels
9. Aaron Rowand, Giants
10. Dontrelle Willis, Nate Robertson, Jeremy Bonderman and Carlos Guillen, Tigers
11. Todd Helton, Rockies
12. Carlos Lee, Astros
13. Juan Pierre, Dodgers
14. Kenji Johjima, Mariners
15. Yuniesky Betancourt, Royals
当然のように第14位にランキング入りした城島については、こういうキャプションがついている。
Anybody want a 33-year-old catcher with a .299 on-base percentage and little power? Didn't think so. Congratulations, former Mariners general manager Bill Bavasi, you signed the first two guys on our list!
「33歳、出塁率.299、パワーのないキャッチャーを誰が欲しがる?ありえない。元マリナーズGMのビル・バベジさん、おめでとう。あなたはこのリストの最初の2人と契約したんですね!」
キャプションで「最初の2人」といっている(原文参照)のは、ベタンコートと城島のことである。城島の契約についてバベジがそれほど関与していないことは、「城島問題」の事情に通じたこのブログの読者なら、よくわかっていることと思う。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:時系列にそって「城島問題」を読む。
このライターが普段何をしている人なのか、よく知らないのだが、去年城島をシーズンLVP(最も貢献しなかったプレーヤー)に選んだESPNの看板ライターのひとり、Jayson Starkのような、ESPN電子版のトップページに顔写真が載るレベルのライターではないのは確か。
2008年9月28日、ESPNは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤーに選んだ。
まぁ、ご当人が、fangraphs.com. のDave Cameron氏が作った「最もトレードバリューのある選手50人」を見て作ったと認めて書いている二番煎じ企画なだけに、特に信憑性があるわけではないので、面白半分に見ておく程度でいいだろう。
城島がアメリカ国内でも「もうどうしようもない選手」と位置づけられたことくらいは、人に言われなくても、わかっている。
そんなことより、気になるのは、第15位に入った元マリナーズのユニスキー・ベタンコートのキャプションの書き出し。
He can't hit, can't field, can't run.(打てない、守れない、走れない)というのは、明らかにこのブログのタイトルキャプションのもじりのような気がしてならないのだが、気のせいだろうか。(苦笑)
困ったライターさんだ(笑)
このランキングで城島は14位。勘違いしていはいけないのだが、下記で説明するように、このライターは第15位のベタンコートと、第14位の城島を「このリストの最初の2人」と呼んでいる。つまり、第14位とは、悪いほうから2番目、という意味だ。
城島はこれで去年のESPNのThe Least Value Player、LVP獲得に続いて、ふたたびメジャーを代表するワーストランキングプレーヤーとなった(笑)
Major leaguers with the least trade value - ESPN
城島、獲得希望なさそうなランク14位、松坂の名も…(野球) ― スポニチ Sponichi Annex ニュース
1. Barry Zito, Giants
2. Vernon Wells, Blue Jays
3. Alex Rodriguez, Yankees
4. Carlos Silva, Mariners
5. CC Sabathia, Yankees
6. Alfonso Soriano, Cubs
7. Travis Hafner, Indians
8. Gary Matthews Jr., Angels
9. Aaron Rowand, Giants
10. Dontrelle Willis, Nate Robertson, Jeremy Bonderman and Carlos Guillen, Tigers
11. Todd Helton, Rockies
12. Carlos Lee, Astros
13. Juan Pierre, Dodgers
14. Kenji Johjima, Mariners
15. Yuniesky Betancourt, Royals
当然のように第14位にランキング入りした城島については、こういうキャプションがついている。
Anybody want a 33-year-old catcher with a .299 on-base percentage and little power? Didn't think so. Congratulations, former Mariners general manager Bill Bavasi, you signed the first two guys on our list!
「33歳、出塁率.299、パワーのないキャッチャーを誰が欲しがる?ありえない。元マリナーズGMのビル・バベジさん、おめでとう。あなたはこのリストの最初の2人と契約したんですね!」
キャプションで「最初の2人」といっている(原文参照)のは、ベタンコートと城島のことである。城島の契約についてバベジがそれほど関与していないことは、「城島問題」の事情に通じたこのブログの読者なら、よくわかっていることと思う。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.:時系列にそって「城島問題」を読む。
このライターが普段何をしている人なのか、よく知らないのだが、去年城島をシーズンLVP(最も貢献しなかったプレーヤー)に選んだESPNの看板ライターのひとり、Jayson Starkのような、ESPN電子版のトップページに顔写真が載るレベルのライターではないのは確か。
2008年9月28日、ESPNは城島をア・リーグ年間ワーストプレーヤーに選んだ。
まぁ、ご当人が、fangraphs.com. のDave Cameron氏が作った「最もトレードバリューのある選手50人」を見て作ったと認めて書いている二番煎じ企画なだけに、特に信憑性があるわけではないので、面白半分に見ておく程度でいいだろう。
城島がアメリカ国内でも「もうどうしようもない選手」と位置づけられたことくらいは、人に言われなくても、わかっている。
そんなことより、気になるのは、第15位に入った元マリナーズのユニスキー・ベタンコートのキャプションの書き出し。
He can't hit, can't field, can't run.(打てない、守れない、走れない)というのは、明らかにこのブログのタイトルキャプションのもじりのような気がしてならないのだが、気のせいだろうか。(苦笑)
困ったライターさんだ(笑)
damejima at 17:31
July 27, 2009
なんだろう、この醜悪な空気は。
このカード、城島先発2ゲームだけで20失点。CERA5.34。
シアトルに今年5月(あるいは2008年)の、あの「正視に堪えない城島正捕手時代」の嫌な空気が戻ってきた。この空気、2008年にはシーズンを通して流れていた、あのイヤな空気だ。
城島というプレーヤーの漂わせる腐臭は疫病神とかいう形容詞をすでに通り越している。登板間隔の調整のためだろうが、大敗ゲームに出してきたロウ、ホワイトといった勝ちゲームのセットアッパーたちを、城島の毒を味わわせるべきではない。
コネ捕手城島が2ゲームのマスクをかぶる形で臨んだクリーブランド3連戦。アウェイで勝ち越しているこのカードだったが、24日の初戦でコネ捕手城島の甘えたゲーム運びでクリーブランド打線に火をつけてしまい、3連続炎上スイープを食らった。
前回の危機、つまり今年5月の「月間20敗」の危機は、城島DL入りによってチームの雰囲気が劇的にガラリと一変し、乗り切ることができた。
だが、城島がコンスタントにゲームに出るようになると途端に、「醜悪な空気」の漂うチーム崩壊が襲ってくる。
何度も城島をベンチに座らせたままにさせ、ローテ5人全員を受けさせるべきではないと書いたが、裏ローテを城島にまかせてしまうような中途半端なことをするものだから、かえって、城島のもつ悪影響の大きさは控え捕手になった現在かえって大きくなっていることが、このクリーブランド3連戦でわかった。
コネ捕手城島の大炎上を招く「放火行為」ともいうべき所業は、過去にも何度も見られた行為で、城島の常套行為。いわば我慢の結界が破れるような感覚とともに、人間なら誰でも本来もっているはずの「粘りの感覚」というものが、徹底的に失なわれていく。
Cleveland vs. Seattle - July 26, 2009 | MLB.com: Gameday
ゲーム序盤「ストレート狙い」のクリーブランドに、
88マイルのストレートで勝負をしかけた馬鹿捕手
ゲームを決定した投手交代後のペラルタの満塁ホームランに至るまでの道のりは、けして偶然ではない。5回までの間のクリーブランドのヒット場面の狙い球を検証してみるとわかる。
投手が先発バルガスからケリーに交代するまでの間、(スライダー好きのチョ・シンスを除いて)打線全員が「ストレート狙い」に徹してきているのがわかることだろう。
特に、わかりやすいのはサイズモア。後述して、詳しく見てみるが、彼は先頭打者ホームランの第1打席以降、一貫して「ストレート狙い」だ。
その「ストレートに狙いを絞った」チームの先頭打者に対して、馬鹿捕手城島が、真っ直ぐのスピードが87から89マイル程度しかなく、ストレート系だけで抑えこめるタイプの投手ではないバルガスに「ストレートのみでの真っ向勝負」を要求するのだから、あえなく玉砕するのは当たり前だ。
先頭打者ホームランという現象は、なにがしか理由があって起きるのだ。
ストレート系で押す投手の多いシアトルに対して「初回からストレート系をチーム全体で叩いていこう」という打撃戦略の展開は、今日のゲームだけに限らず、シアトル投手陣の防御率の良さをよく知るア・リーグの対戦相手に、このところ頻繁にみられるようになってきている。
記憶に新しいところでは、先日7月22日のヘルナンデス登板ゲーム。あのときはロブ・ジョンソンがすぐに変化球(とくにシンカー)主体のピッチングに切り替えることでことなきを得た。
7月22日、ロブ・ジョンソン先発マスク7連勝、11三振で投手戦を制す。サイ・ヤング賞をめざすヘルナンデスは11勝目、ERA2.45とア・リーグ2位をキープした。(「2つのシアトル」)
もちろん、コネ捕手城島の単調な捕手ぶりでは、「相手の狙いに気づくのが遅すぎる」、仮に気づいたとしても「頭の切り替え速度」が致命的に遅いため、気づいたときにはもう手遅れなほど点数を失って、自軍のバッターは誰も彼も細かいバッティングなどしなくなる。
城島の頭の悪さ、柔軟性の無さが、チーム全体から柔軟性を奪っていく大きな原因になることを、このゲームをサンプルには見ておくといい。
このゲームでは要所要所でサイズモアとチョ・シンスのバットがクリーブランドの得点のポイントになった。後でこの2人のバッティングの狙いの違いと、それに気づかない城島の失点ぶりをたどってみる。まずは5回までにヒットを打った選手の打った球種を羅列してみる。
1回表
サイズモア 全球ストレート→先頭打者ホームラン
カブレラ 4シーム シングル
ガーコ ストレート シングル
ペラルタ 4シーム シングル
4回表
フランシスコ 4シーム ダブル
キャロル 4シーム タイムリー
5回表
サイズモア 全球ストレート 四球
カブレラ 4シームをセフティバント 1、3塁
秋 スライダー タイムリー
ガーコ 4シーム 死球 満塁
(投手交代 バルガス→ケリー)
ペラルタ 80マイル付近の変化球3連投→満塁ホームラン
投手交代をきっかけに、ようやく配球の組み立てを変更した。それはいいが、こんどは変化球を連投しまくって、満塁ホームランを浴びた。馬鹿としかいいようがない。
「ストレート狙い」のサイズモア
馬鹿捕手は初回に一度「全球ストレート勝負」して先頭打者サイズモアにホームランされているにもかかわらず、クリーブランド全体の「ストレート狙い」を感じとることができていない。そのために5回表にもサイズモアと「再び全球ストレート勝負」してフォアボール、さらに、「四球直後のストライク」を鉄則通り叩かれ、タイムリーを浴びた。
コネ捕手城島は、大量失点の5回表、打者一巡で2度打席に立ったサイズモアに、「2打席連続の、とんでもない馬鹿勝負」を挑んでいる。
「1回目の馬鹿勝負」は、先頭のサイズモアへの「全球ストレート勝負」だ。初回に馬鹿捕手が、球速のもともとないバルガスに全球ストレート勝負させて先頭打者ホームランされているわけだが、そのサイズモアに、またしても全球ストレート勝負だから、呆れて開いた口がふさがらない。
見切られて四球を出したわけだが、これが大量失点が始まるきっかけを作った。それなのに、投手がバルガスからホワイトに代わるまで、馬鹿捕手はストレート系主体のピッチングをやめなかった。
本当にどうかしている。
「2度目のサイズモアとの馬鹿勝負」は、投手が代わったあと、打者一巡で再びサイズモアに回ってきた二回目の打席だ。
バルガスにさんざんストレート勝負をやらせて失敗しながら、満塁にしてしまったことで、いつものようにビビりまくった城島は、こんどは投手が代わったのをきっかけに「変化球一辺倒」になる。
そしてペラルタに変化球を3連投。そして満塁ホームラン。
馬鹿か。こいつ。
変化球に切り替えたことくらいバレバレなのに、この馬鹿捕手にはもう「ストレート勝負する気力」など、どこにもなくなってしまい、たいした打率も残していないクリフ・リー専用キャッチャーのショパックに対して「6球中、5球スライダー」という、「スライダー馬鹿連投」。
だがここでも、四球。サイズモアを迎えてしまう。
そしてこのイニング2度目の登場となったサイズモアに何を投げるかと思えば、よせばいいのに初球にまたもや「スライダー」でストライクをとりにいった。
「四球直後、投手がストライクをとりにくる初球を狙い打て」という鉄則どおり、本来はストレート狙いのサイズモアに初球スライダーを強振され、タイムリーを打たれたのである。
ちなみに、6回にフランシスコに打たれたソロ・ホームランも、バルガス降板後の「スライダー」である。
どうだろう。
WBCでの城島の馬鹿っぷりを思い出す、この単細胞ぶり。
サイズモアの全打席
1回表 全球ストレート 先頭打者ホームラン
2回表 4シーム フライアウト
5回表 全球ストレート系 四球
5回表 (打者一巡)四球直後の初球スライダー →タイムリー
7回表 全球変化球 一度もバット振らず、三振
9回表 全球ストレート レフトライナー
ヒットやタイムリーの場面ばかり見ていては、サイズモアの「ストレート狙い」はわかりにくい。打線が爆発した5回より、むしろ本当は、凡退した2回と7回の場面にハッキリした兆候が見てとれる。
フライアウトになった2回表の第2打席の対応ぶりからは、サイズモアがこの日、「変化球をほとんど自分からは振ってこない」という匂いが濃厚に漂っている。
サイズモア自身の「ストレート狙い」の徹底ぶりは、7回の第5打席で変化球をすべて見逃し、4球で三振したことからわかるように、最後までまったくブレてはいない。
2回2死1塁 レフトフライ
打ったのは2球目の4シーム。2球とも同じようなコースだが、初球のスライダーには目もくれないサイズモアだが、2球目のややコースの厳しい4シームには飛びついてきたのがわかる。ランナーのいたこの場面でタイムリーにならなかったのは、単なる幸運。
7回1死走者なし サイズモア 見逃し三振
4球目の球審の判定が酷いこともあるが、シンカー、チェンジアップ、スライダー、スライダーと、変化球4連投に対して、サイズモアは一度もバットを振らずに、あっさり三振した。この日のサイズモアがいかに「ストレート系狙い」だったかがよくわかる。
ひとりだけ「スライダー狙い」の
チョ・シンス
クリーブランドの「ストレート狙い」の基本戦略がわかったところで、もう一度、初回以降のクリーブランドの攻撃を見直してみる。そうすると、ちょっと不思議なことがわかる。
チョ・シンスただひとりだけが一貫して、スライダーを中心に変化球を狙い打っているのである。
1回表 クリーブランドの攻撃
サイズモア 全球ストレート ホームラン
カブレラ 4シーム シングル
チョ・シンス 最初の4シーム2つを見送り0−2 2シーム 三振
ガーコ ストレート シングル
ペラルタ 4シーム シングル
ハフナー 4シーム フライアウト
上は初回の主なバッターの打った球種だが、これだけクリーブランドがチーム全体で「ストレート系」に狙いを絞って当ててきているのにもかかわらず、チョ・シンスひとりだけは、4シームを2球続けて見送ってまで、変化のある2シームを振ってきている。明らかに「ひとりだけ変化球狙い」なのだ。
全打席、あるいはWBCなどの過去の打席も参照してみればわかるが、これは偶然ではない。
「ストレート狙いのサイズモア」には全球ストレート勝負したコネ捕手さんは、その「スライダー好き」のチョ・シンスに対しては、こんどはなぜか「スライダー」を配球し続け、ヒットやタイムリーを量産させた。
チョ・シンスの打席
1回 4シーム2球を見送り0−2 2シームで三振
3回 スライダー(初球) ゴロアウト
5回 スライダー タイムリー
6回 スライダー ダブル
7回 シンカー3連投後 四球
9回 フルカウントから4シームをレフトライナー
チョ・シンスに「スライダー」をホームランされた今年のWBC決勝を、ぜひ思い出してもらいたい。
チョ・シンスが打撃面で特にスライダーだけを得意にしているかどうかは調べてないのでわからないが、WBCでやたらとスライダーばかり振っていたことはわかっているし、データとして残してもある。
もしかすると、今日のシアトル・クリーブランド戦に限らず、チョ・シンスの好きな球、というか、打てる球、打ちやすい球は「スライダー」なのかもしれない。
だとすれば、だ。
これだけバルガスにストレート主体で組み立てをさせているゲームで、「ミスター・スライダー好き チョ・シンス」に、なぜ「スライダー」から入ったり、要所で「スライダー」を配球する必要があるのか。
まして、コネ捕手城島にとってのチョ・シンスば、元マリナーズの同僚であり、WBCでもさんざん何度も対戦した経験、打たれた経験もあり、シーズンでも何度も対戦もしていて、誰よりもよく知っている打者のひとりなはずだ。
もし「チョ・シンスが勝負どころではスライダーを狙い打ってくる」程度の単純なスカウティングが成り立っているのなら、そんな程度のことはなにもコーチに聞かなくても、城島はキャッチャーとしてその程度の知識は持っていて当たり前だ。
どれだけ無能なキャッチャーなのか。
このダメ捕手のダメぶりは、本当にもう、徹底したところにまで来ていることは、今日のゲームで本当によくわかる。
相手チームの戦略、打者の狙いを読み取れるか、読み取れないか。そして切り替えができるか。対策をたてられる引き出しがあるか。
頭の悪い城島には状況が見えないまま、対策しないまま、漫然とゲームしているから、打線がゲーム序盤は凡退しながらも、だんだんピントが決まっていき、ゲーム中盤以降に突然爆発するのである。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.
カテゴリー:WBC
2009年3月23日、WBC決勝で捕手城島は下位打線にスライダーを狙い打たれ続けた。
このカード、城島先発2ゲームだけで20失点。CERA5.34。
シアトルに今年5月(あるいは2008年)の、あの「正視に堪えない城島正捕手時代」の嫌な空気が戻ってきた。この空気、2008年にはシーズンを通して流れていた、あのイヤな空気だ。
城島というプレーヤーの漂わせる腐臭は疫病神とかいう形容詞をすでに通り越している。登板間隔の調整のためだろうが、大敗ゲームに出してきたロウ、ホワイトといった勝ちゲームのセットアッパーたちを、城島の毒を味わわせるべきではない。
コネ捕手城島が2ゲームのマスクをかぶる形で臨んだクリーブランド3連戦。アウェイで勝ち越しているこのカードだったが、24日の初戦でコネ捕手城島の甘えたゲーム運びでクリーブランド打線に火をつけてしまい、3連続炎上スイープを食らった。
前回の危機、つまり今年5月の「月間20敗」の危機は、城島DL入りによってチームの雰囲気が劇的にガラリと一変し、乗り切ることができた。
だが、城島がコンスタントにゲームに出るようになると途端に、「醜悪な空気」の漂うチーム崩壊が襲ってくる。
何度も城島をベンチに座らせたままにさせ、ローテ5人全員を受けさせるべきではないと書いたが、裏ローテを城島にまかせてしまうような中途半端なことをするものだから、かえって、城島のもつ悪影響の大きさは控え捕手になった現在かえって大きくなっていることが、このクリーブランド3連戦でわかった。
コネ捕手城島の大炎上を招く「放火行為」ともいうべき所業は、過去にも何度も見られた行為で、城島の常套行為。いわば我慢の結界が破れるような感覚とともに、人間なら誰でも本来もっているはずの「粘りの感覚」というものが、徹底的に失なわれていく。
Cleveland vs. Seattle - July 26, 2009 | MLB.com: Gameday
ゲーム序盤「ストレート狙い」のクリーブランドに、
88マイルのストレートで勝負をしかけた馬鹿捕手
ゲームを決定した投手交代後のペラルタの満塁ホームランに至るまでの道のりは、けして偶然ではない。5回までの間のクリーブランドのヒット場面の狙い球を検証してみるとわかる。
投手が先発バルガスからケリーに交代するまでの間、(スライダー好きのチョ・シンスを除いて)打線全員が「ストレート狙い」に徹してきているのがわかることだろう。
特に、わかりやすいのはサイズモア。後述して、詳しく見てみるが、彼は先頭打者ホームランの第1打席以降、一貫して「ストレート狙い」だ。
その「ストレートに狙いを絞った」チームの先頭打者に対して、馬鹿捕手城島が、真っ直ぐのスピードが87から89マイル程度しかなく、ストレート系だけで抑えこめるタイプの投手ではないバルガスに「ストレートのみでの真っ向勝負」を要求するのだから、あえなく玉砕するのは当たり前だ。
先頭打者ホームランという現象は、なにがしか理由があって起きるのだ。
ストレート系で押す投手の多いシアトルに対して「初回からストレート系をチーム全体で叩いていこう」という打撃戦略の展開は、今日のゲームだけに限らず、シアトル投手陣の防御率の良さをよく知るア・リーグの対戦相手に、このところ頻繁にみられるようになってきている。
記憶に新しいところでは、先日7月22日のヘルナンデス登板ゲーム。あのときはロブ・ジョンソンがすぐに変化球(とくにシンカー)主体のピッチングに切り替えることでことなきを得た。
7月22日、ロブ・ジョンソン先発マスク7連勝、11三振で投手戦を制す。サイ・ヤング賞をめざすヘルナンデスは11勝目、ERA2.45とア・リーグ2位をキープした。(「2つのシアトル」)
もちろん、コネ捕手城島の単調な捕手ぶりでは、「相手の狙いに気づくのが遅すぎる」、仮に気づいたとしても「頭の切り替え速度」が致命的に遅いため、気づいたときにはもう手遅れなほど点数を失って、自軍のバッターは誰も彼も細かいバッティングなどしなくなる。
城島の頭の悪さ、柔軟性の無さが、チーム全体から柔軟性を奪っていく大きな原因になることを、このゲームをサンプルには見ておくといい。
このゲームでは要所要所でサイズモアとチョ・シンスのバットがクリーブランドの得点のポイントになった。後でこの2人のバッティングの狙いの違いと、それに気づかない城島の失点ぶりをたどってみる。まずは5回までにヒットを打った選手の打った球種を羅列してみる。
1回表
サイズモア 全球ストレート→先頭打者ホームラン
カブレラ 4シーム シングル
ガーコ ストレート シングル
ペラルタ 4シーム シングル
4回表
フランシスコ 4シーム ダブル
キャロル 4シーム タイムリー
5回表
サイズモア 全球ストレート 四球
カブレラ 4シームをセフティバント 1、3塁
秋 スライダー タイムリー
ガーコ 4シーム 死球 満塁
(投手交代 バルガス→ケリー)
ペラルタ 80マイル付近の変化球3連投→満塁ホームラン
投手交代をきっかけに、ようやく配球の組み立てを変更した。それはいいが、こんどは変化球を連投しまくって、満塁ホームランを浴びた。馬鹿としかいいようがない。
「ストレート狙い」のサイズモア
馬鹿捕手は初回に一度「全球ストレート勝負」して先頭打者サイズモアにホームランされているにもかかわらず、クリーブランド全体の「ストレート狙い」を感じとることができていない。そのために5回表にもサイズモアと「再び全球ストレート勝負」してフォアボール、さらに、「四球直後のストライク」を鉄則通り叩かれ、タイムリーを浴びた。
コネ捕手城島は、大量失点の5回表、打者一巡で2度打席に立ったサイズモアに、「2打席連続の、とんでもない馬鹿勝負」を挑んでいる。
「1回目の馬鹿勝負」は、先頭のサイズモアへの「全球ストレート勝負」だ。初回に馬鹿捕手が、球速のもともとないバルガスに全球ストレート勝負させて先頭打者ホームランされているわけだが、そのサイズモアに、またしても全球ストレート勝負だから、呆れて開いた口がふさがらない。
見切られて四球を出したわけだが、これが大量失点が始まるきっかけを作った。それなのに、投手がバルガスからホワイトに代わるまで、馬鹿捕手はストレート系主体のピッチングをやめなかった。
本当にどうかしている。
「2度目のサイズモアとの馬鹿勝負」は、投手が代わったあと、打者一巡で再びサイズモアに回ってきた二回目の打席だ。
バルガスにさんざんストレート勝負をやらせて失敗しながら、満塁にしてしまったことで、いつものようにビビりまくった城島は、こんどは投手が代わったのをきっかけに「変化球一辺倒」になる。
そしてペラルタに変化球を3連投。そして満塁ホームラン。
馬鹿か。こいつ。
変化球に切り替えたことくらいバレバレなのに、この馬鹿捕手にはもう「ストレート勝負する気力」など、どこにもなくなってしまい、たいした打率も残していないクリフ・リー専用キャッチャーのショパックに対して「6球中、5球スライダー」という、「スライダー馬鹿連投」。
だがここでも、四球。サイズモアを迎えてしまう。
そしてこのイニング2度目の登場となったサイズモアに何を投げるかと思えば、よせばいいのに初球にまたもや「スライダー」でストライクをとりにいった。
「四球直後、投手がストライクをとりにくる初球を狙い打て」という鉄則どおり、本来はストレート狙いのサイズモアに初球スライダーを強振され、タイムリーを打たれたのである。
ちなみに、6回にフランシスコに打たれたソロ・ホームランも、バルガス降板後の「スライダー」である。
どうだろう。
WBCでの城島の馬鹿っぷりを思い出す、この単細胞ぶり。
サイズモアの全打席
1回表 全球ストレート 先頭打者ホームラン
2回表 4シーム フライアウト
5回表 全球ストレート系 四球
5回表 (打者一巡)四球直後の初球スライダー →タイムリー
7回表 全球変化球 一度もバット振らず、三振
9回表 全球ストレート レフトライナー
ヒットやタイムリーの場面ばかり見ていては、サイズモアの「ストレート狙い」はわかりにくい。打線が爆発した5回より、むしろ本当は、凡退した2回と7回の場面にハッキリした兆候が見てとれる。
フライアウトになった2回表の第2打席の対応ぶりからは、サイズモアがこの日、「変化球をほとんど自分からは振ってこない」という匂いが濃厚に漂っている。
サイズモア自身の「ストレート狙い」の徹底ぶりは、7回の第5打席で変化球をすべて見逃し、4球で三振したことからわかるように、最後までまったくブレてはいない。
2回2死1塁 レフトフライ
打ったのは2球目の4シーム。2球とも同じようなコースだが、初球のスライダーには目もくれないサイズモアだが、2球目のややコースの厳しい4シームには飛びついてきたのがわかる。ランナーのいたこの場面でタイムリーにならなかったのは、単なる幸運。
7回1死走者なし サイズモア 見逃し三振
4球目の球審の判定が酷いこともあるが、シンカー、チェンジアップ、スライダー、スライダーと、変化球4連投に対して、サイズモアは一度もバットを振らずに、あっさり三振した。この日のサイズモアがいかに「ストレート系狙い」だったかがよくわかる。
ひとりだけ「スライダー狙い」の
チョ・シンス
クリーブランドの「ストレート狙い」の基本戦略がわかったところで、もう一度、初回以降のクリーブランドの攻撃を見直してみる。そうすると、ちょっと不思議なことがわかる。
チョ・シンスただひとりだけが一貫して、スライダーを中心に変化球を狙い打っているのである。
1回表 クリーブランドの攻撃
サイズモア 全球ストレート ホームラン
カブレラ 4シーム シングル
チョ・シンス 最初の4シーム2つを見送り0−2 2シーム 三振
ガーコ ストレート シングル
ペラルタ 4シーム シングル
ハフナー 4シーム フライアウト
上は初回の主なバッターの打った球種だが、これだけクリーブランドがチーム全体で「ストレート系」に狙いを絞って当ててきているのにもかかわらず、チョ・シンスひとりだけは、4シームを2球続けて見送ってまで、変化のある2シームを振ってきている。明らかに「ひとりだけ変化球狙い」なのだ。
全打席、あるいはWBCなどの過去の打席も参照してみればわかるが、これは偶然ではない。
「ストレート狙いのサイズモア」には全球ストレート勝負したコネ捕手さんは、その「スライダー好き」のチョ・シンスに対しては、こんどはなぜか「スライダー」を配球し続け、ヒットやタイムリーを量産させた。
チョ・シンスの打席
1回 4シーム2球を見送り0−2 2シームで三振
3回 スライダー(初球) ゴロアウト
5回 スライダー タイムリー
6回 スライダー ダブル
7回 シンカー3連投後 四球
9回 フルカウントから4シームをレフトライナー
チョ・シンスに「スライダー」をホームランされた今年のWBC決勝を、ぜひ思い出してもらいたい。
チョ・シンスが打撃面で特にスライダーだけを得意にしているかどうかは調べてないのでわからないが、WBCでやたらとスライダーばかり振っていたことはわかっているし、データとして残してもある。
もしかすると、今日のシアトル・クリーブランド戦に限らず、チョ・シンスの好きな球、というか、打てる球、打ちやすい球は「スライダー」なのかもしれない。
だとすれば、だ。
これだけバルガスにストレート主体で組み立てをさせているゲームで、「ミスター・スライダー好き チョ・シンス」に、なぜ「スライダー」から入ったり、要所で「スライダー」を配球する必要があるのか。
まして、コネ捕手城島にとってのチョ・シンスば、元マリナーズの同僚であり、WBCでもさんざん何度も対戦した経験、打たれた経験もあり、シーズンでも何度も対戦もしていて、誰よりもよく知っている打者のひとりなはずだ。
もし「チョ・シンスが勝負どころではスライダーを狙い打ってくる」程度の単純なスカウティングが成り立っているのなら、そんな程度のことはなにもコーチに聞かなくても、城島はキャッチャーとしてその程度の知識は持っていて当たり前だ。
どれだけ無能なキャッチャーなのか。
このダメ捕手のダメぶりは、本当にもう、徹底したところにまで来ていることは、今日のゲームで本当によくわかる。
相手チームの戦略、打者の狙いを読み取れるか、読み取れないか。そして切り替えができるか。対策をたてられる引き出しがあるか。
頭の悪い城島には状況が見えないまま、対策しないまま、漫然とゲームしているから、打線がゲーム序盤は凡退しながらも、だんだんピントが決まっていき、ゲーム中盤以降に突然爆発するのである。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.
カテゴリー:WBC
2009年3月23日、WBC決勝で捕手城島は下位打線にスライダーを狙い打たれ続けた。
damejima at 08:53
いま投手陣はどうやら、強い絆でひとつにまとまっている。
やれることは限られていても、やれることがあるうちは、諦める必要なんか、まったくない。頑張ろう。ということだ。
素晴らしい。
プロのアスリートとして、当たり前のこと、といえば、そうだ。
だが、ファンとしてこれを意気に感じないわけにはいくものか。
気持ちがまとまるということがチームスポーツである野球にとって、どれほど達成が意外に難しく、また、チーム躍進の原動力になることか。
ウオッシュバーンが「チームに残りたい」と気持ちを語ったのは今月23日だが、あれから2日たって25日にベダード先発で大敗したゲーム後、ジャクバスカスがウオッシュバーンの言葉を明らかに引き継ぐコメントをしてくれた。
下記に2人の投手の言葉をあげておくので、比べて読んでほしい。2人がcontrollという同じ単語をつかいつつ、ほぼ同じ内容を、それも、似た話の文脈で話しているのがわかってもらえると思う。
2人の投手は言う。
「ぼくら投手だけでできることは本当に限られている。マウンドでボールを投げ続けて頑張ることだけだ。他人のすることを阻止するなんてことは、できはしない。だが、唯一、勝ち続ければ事態は変わる。だからこそ、勝たなければならない。諦めたくはない。」と。
「勝ちたい。勝つことで、自分たちが散り散りバラバラに切り売りされるような事態を防ぎたい」というウオッシュバーン。そして「シーズンをあきらめたくない。チャンスがあるじゃないか。1試合くらいで判断されたくない。」というジャクバスカス。
彼らの切実な思いを、つないでいかなければ。
彼らは、コネ捕手城島の出すサインに首を振るだけではなく、城島そのものを拒絶してみせた。それは、彼らの「充実したシーズンを送りたい。プレーヤー全員で美酒を味わいたい」という切実な願いから出た行為である。
このブログとしても彼らの決断と努力を支えていきたい。
Pitching inefficient in Mariners loss | Mariners.com: News
"We can't control what Anaheim does," Jakubauskas said. "We can't control what Texas does. All we can control is what we do. There's still plenty of season left, and we kind of hit the brakes a little bit right now. We did it earlier in the year and we battled back from that, and I'm pretty sure we're going to do that again."
「アナハイムがすることをコントロールするなんてことは、僕らにはできない」とジャクバスカスは言う。「テキサスがすることも、同じ。僕らにコントロールできることのすべては、自分たちに可能なことだけなんだ。まだシーズンはたっぷりあるし、いまの僕らはちょっとブレーキがかかっただけみたいなもんだよ。シーズンはじめにもそういう事態があったをけど、僕らはそこから立ち直った。もう一度立ち直っていけると、僕は信じている。」
Mariners Blog | Washburn wants to stay, says he's open to contract extension | Seattle Times Newspaper
2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。
"We know the only way we can control what's going to happen is at least try to make the decisions hard for Jack. Hopefully, we won't be in a position we're going to be selling the whole team off. I think we're making it hard on him. Let's see what he ends up doing, but we're happy with the way we're playing. We definitely need to come out and start the second half strong to continue the momentum we had at the end of the first half."
「起きる可能性のある事態を防ぐのに僕らがたったひとつできること、といえば、とにかくジャック(=ズレンシックGM)の決断を難しいものにすること(=選手がいいプレーをし続け、チームをそれなりの順位にいさせること:ブログ補足)くらいしかないのはわかっている。うまくいけば、チーム全体を売り飛ばす羽目になる順位にはならないと思うんだ。だって僕らのプレーぶりはズレンシックがそういうこと(=チーム全体のバーゲンセール:ブログ補足)をしにくくさせていると思うからね。どういう成り行きになるかは見てみようと思うけど、僕らはいま、プレーしていてハッピーだ。僕らはとにかく結果を出し力強いスタートを切って、前半戦の最後にあった勢いを後半戦でもキープしなくては。」
やれることは限られていても、やれることがあるうちは、諦める必要なんか、まったくない。頑張ろう。ということだ。
素晴らしい。
プロのアスリートとして、当たり前のこと、といえば、そうだ。
だが、ファンとしてこれを意気に感じないわけにはいくものか。
気持ちがまとまるということがチームスポーツである野球にとって、どれほど達成が意外に難しく、また、チーム躍進の原動力になることか。
ウオッシュバーンが「チームに残りたい」と気持ちを語ったのは今月23日だが、あれから2日たって25日にベダード先発で大敗したゲーム後、ジャクバスカスがウオッシュバーンの言葉を明らかに引き継ぐコメントをしてくれた。
下記に2人の投手の言葉をあげておくので、比べて読んでほしい。2人がcontrollという同じ単語をつかいつつ、ほぼ同じ内容を、それも、似た話の文脈で話しているのがわかってもらえると思う。
2人の投手は言う。
「ぼくら投手だけでできることは本当に限られている。マウンドでボールを投げ続けて頑張ることだけだ。他人のすることを阻止するなんてことは、できはしない。だが、唯一、勝ち続ければ事態は変わる。だからこそ、勝たなければならない。諦めたくはない。」と。
「勝ちたい。勝つことで、自分たちが散り散りバラバラに切り売りされるような事態を防ぎたい」というウオッシュバーン。そして「シーズンをあきらめたくない。チャンスがあるじゃないか。1試合くらいで判断されたくない。」というジャクバスカス。
彼らの切実な思いを、つないでいかなければ。
彼らは、コネ捕手城島の出すサインに首を振るだけではなく、城島そのものを拒絶してみせた。それは、彼らの「充実したシーズンを送りたい。プレーヤー全員で美酒を味わいたい」という切実な願いから出た行為である。
このブログとしても彼らの決断と努力を支えていきたい。
Pitching inefficient in Mariners loss | Mariners.com: News
"We can't control what Anaheim does," Jakubauskas said. "We can't control what Texas does. All we can control is what we do. There's still plenty of season left, and we kind of hit the brakes a little bit right now. We did it earlier in the year and we battled back from that, and I'm pretty sure we're going to do that again."
「アナハイムがすることをコントロールするなんてことは、僕らにはできない」とジャクバスカスは言う。「テキサスがすることも、同じ。僕らにコントロールできることのすべては、自分たちに可能なことだけなんだ。まだシーズンはたっぷりあるし、いまの僕らはちょっとブレーキがかかっただけみたいなもんだよ。シーズンはじめにもそういう事態があったをけど、僕らはそこから立ち直った。もう一度立ち直っていけると、僕は信じている。」
Mariners Blog | Washburn wants to stay, says he's open to contract extension | Seattle Times Newspaper
2009年7月23日、ウオッシュバーンは「移籍したくない」といい、「プレーヤーが売り払われないために、頑張るしかない」と語った。
"We know the only way we can control what's going to happen is at least try to make the decisions hard for Jack. Hopefully, we won't be in a position we're going to be selling the whole team off. I think we're making it hard on him. Let's see what he ends up doing, but we're happy with the way we're playing. We definitely need to come out and start the second half strong to continue the momentum we had at the end of the first half."
「起きる可能性のある事態を防ぐのに僕らがたったひとつできること、といえば、とにかくジャック(=ズレンシックGM)の決断を難しいものにすること(=選手がいいプレーをし続け、チームをそれなりの順位にいさせること:ブログ補足)くらいしかないのはわかっている。うまくいけば、チーム全体を売り飛ばす羽目になる順位にはならないと思うんだ。だって僕らのプレーぶりはズレンシックがそういうこと(=チーム全体のバーゲンセール:ブログ補足)をしにくくさせていると思うからね。どういう成り行きになるかは見てみようと思うけど、僕らはいま、プレーしていてハッピーだ。僕らはとにかく結果を出し力強いスタートを切って、前半戦の最後にあった勢いを後半戦でもキープしなくては。」
damejima at 01:16
July 25, 2009
このインタビューについては、まだまだ語りたいことがある。
後で続きを書くが
とりあえず、訳の部分をあげておく。
この時期の勝ちは、チームのポスト・シーズンにとってだけでなく、選手の移籍問題にとっても意味があることを、彼ウオッシュバーンのインタビューからくみとってほしい。
Washburn wants to stay, says he's open to contract extension
移籍したくないウオッシュバーン、契約更新に前向き
Posted by Larry Stone
Mariners Blog | Washburn wants to stay, says he's open to contract extension | Seattle Times Newspaper
Washburn can be a free agent after the season when his four-year, $37.5 million contract expires. I asked him if he'd be open to working on a contract extension right now, which would obviously take him off the trade market. Washburn's seven shutout innings on Thursday lowered his earned-run-average to 2.71..
ウオッシュバーンは4年37.5Mの契約が満了になった後、FAになることができる。私は彼に、現在の契約延長への取り組みについて何か公開するつもりがあるかどうか尋ねてみた。彼のトレードバリューは明らかにトレード市場で上がってきている。ウオッシュバーンは木曜のゲームで7回をシャットアウトし、ERAを2,71に押し上げた。
"I'd definitely be interested in talking about that," he said.
「当然、それについて話すことに興味があるよ」と彼は言った。
When I talked to GM Jack Zduriencik last week, he had alluded to the possibility that a potential free agent could re-sign with the team. Many players choose to table contract talks until after the season, but Washburn said he didn't believe it would be a distraction.
私(=ラリー・ストーン)が先週話した時には、ズレンシックもFA予定の選手との再契約の可能性があることをそれとなく示唆していた。たいていの選手は契約のテーブルにつくのはシーズン終了後にしたいと思うものだが、ウォッシュバーンはもしそうならなくても別に気にならない、と言った。
"I'm not easily distracted,'' he said. "I don't think it would be something that would be a detriment and distract me to where I couldn't do my job like I'm doing it now. Off the field stuff is just that, off the field stuff. When you get between the lines, your job is making pitches. I'm real good about being able to separate the two."
「僕は簡単に気が散ったりはしない。」と彼はいう。「今やっているように仕事ができなくなるほど、何かさしつかえるとか、気が散るというようなことにはならないと思う。グランド外のことは、単に、グランド外のことでしかない。グランドに出たら、投げるのが仕事。この二つの切りかえが、僕はすごく上手だから。」
I noted that his agent, Scott Boras, has a reputation for advising his clients who are headed into free agency to go into the free-agent market.
彼の代理人スコット・ボラスは、FAを控えた彼の依頼人に(ブログ補足:契約更新をシーズン中ではなくシーズン後)FA市場が開くまで待つようアドバイスすることで有名なことを指摘してみた。
"My agent works for me,'' he said with a smile.
「代理人は僕のために働くんだよ」と彼は笑顔で言う。
So far, however, no serious extension talks are underway, Washburn said. "Jack and I have talked a little bit. Nothing has gotten any further than talking.
しかし、今のところ「本格的な契約延長交渉は全くない」とウォッシュバーンはいう。「ジャックと僕は少し話はしたけど、話以上の段階には全く進んでない。」
Here's what else Washburn said after the game about the trade deadline hanging over the team:
ゲーム後、チームに迫ってきているトレード期限についてウオッシュバーンが語った別のコメントを挙げておく。
"We know the only way we can control what's going to happen is at least try to make the decisions hard for Jack. Hopefully, we won't be in a position we're going to be selling the whole team off. I think we're making it hard on him. Let's see what he ends up doing, but we're happy with the way we're playing. We definitely need to come out and start the second half strong to continue the momentum we had at the end of the first half."
「起きる可能性のある事態を防ぐのに僕らがたったひとつできること、といえば、とにかくジャックの決断を難しいものにすること(=選手がいいプレーをし続け、チームをそれなりの順位にいさせること:ブログ補足)くらいしかないのはわかっている。うまくいけば、チーム全体を売り飛ばす羽目になる順位にはならないと思うんだ。だって僕らのプレーぶりはズレンシックがそういうこと(=チーム全体のバーゲンセール:ブログ補足)をしにくくさせていると思うからね。どういう成り行きになるかは見てみようと思うけど、僕らはいま、プレーしていてハッピーだ。僕らはとにかく結果を出し力強いスタートを切って、前半戦の最後にあった勢いを後半戦でもキープしなくては。」
He admitted that it's a "day to day feeling,'' with emotions ebbing and flowing with each day's result.
彼は、毎日のゲーム結果によって興奮が引いたり満ちたり、1日ごとに気分が違うことを認めた。
"A lot can happen in a day. Guti (Franklin Gutierrez) hitting the wall -- luckily, he didn't hurt anything serious,and he'll only be out a couple of days. But if he was going to be out a long time, that might make some decisions easier for Jack. That would be a tough guy to replace. But we've had a few tough guys to replace go down this year, but it seems like someone steps up and fills that role. I don't doubt anything we can accomplish here."
「一日にはいろんなことが起こるものだ。グティ(フランクリン・グティエレス)が壁に激突したりね。運がいいことに、彼は大怪我に至らず、数日休むだけで済むらしい。でも、もし彼が長期に戦線離脱してたら、ジャックの決断のいくつかは、たぶんもっと簡単になっていたと思う。もし代役をみつけなければいけなくなったら、グティはそれが無理な選手だから。でもね、今年僕らはいままで何人もの代えのきかない選手を離脱で失ってきたよ。だけど、誰かがステップアップしてきて、欠けた役割を埋めてきたんだ。僕はこのチームで、どんなことが成し遂げられてもおかしくない、そう思っている。」
When it was noted to him that most players don't even acknowledge that they pay attention to the trade deadline, he said, "Everybody lies. I've always said what's on my mind and don't sugar-coat anything. I think the guys that say they don't are lying. It's just natural, I think, to pay attention."
たいていの選手はトレード期限が気になるのを認めることさえしないものだということを、彼に指摘すると、彼はこんなことを言った。「みんな嘘をつくのさ。僕はいつも思ってることを発言してきたし、遠まわしなことを言ったりしない。自分は嘘なんかついてない、なんていう奴こそ、嘘をついていると思うよ。気になるのがとにかく自然ってもんだよ。」
Here's how Washburn compared last year at the trade deadline to this year: "In hindsight, it looks like it was a good thing for me not to get traded. I'm real happy here where I'm at. And I'm pitching well, and we've got a shot. We've got a good team. I'm happy I wasn't traded so I could stick around and help turn it around."
去年のトレード期限の状況と、今年の違いをウォッシュバーンはどう比較しているのだろう。
「後付けの話で言えば、僕は去年トレードされなかったことは良い事だったようだ。僕のいるこの場所、ここにいることが本当にハッピーなんだ。自分のピッチングは調子いいし、チームは勝つ見込みがある。今のチームはいいチームだよ。トレードされなかったおかげで、ここにいられて、悪い状態を抜け出すのを手伝えるのはハッピーだよ。」
I asked him, bottom line, if he wants to stay in Seattle.
最後に、シアトルにとどまりたいかどうか、聞いてみた。
"If I'm traded, it means something bad happened in the next 10 days. That's the last thing I want to happen. I love winning, and we're winning here. We have maybe the best group of guys I've ever been a part of, and that's saying a lot. That '02 team in Anaheim (that won the World Series), we were a great team. Everybody loved each other. We had fun. We did whatever it took to win. That's the exact same feel I have with this ballclub. I'm very happy to be a part of it, and yeah, I want to continue to be a part of it."
「もし僕がトレードされるなら、それはこれからの10日間に何か悪いことが起こった、という意味になる。それは、僕が最も望まないことだ。僕は勝ちたいし、チームは勝ちを続けている。僕がいままで所属した中ではおそらくベストプレーヤーが集まっていると思うし、それは大きな意味あいがある。02年のアナハイム(ワールドシリーズ優勝)も素晴らしいチームだった。お互いみんな大好きだった。楽しかったし、勝つためにできることはなんでもした。僕がいまのチームに感じるのは、まったく同じ感覚なんだ。このチームの一員でいられて僕はとても嬉しいし、ずっとこのチームの一員でいたいと思う。」
後で続きを書くが
とりあえず、訳の部分をあげておく。
この時期の勝ちは、チームのポスト・シーズンにとってだけでなく、選手の移籍問題にとっても意味があることを、彼ウオッシュバーンのインタビューからくみとってほしい。
Washburn wants to stay, says he's open to contract extension
移籍したくないウオッシュバーン、契約更新に前向き
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Washburn can be a free agent after the season when his four-year, $37.5 million contract expires. I asked him if he'd be open to working on a contract extension right now, which would obviously take him off the trade market. Washburn's seven shutout innings on Thursday lowered his earned-run-average to 2.71..
ウオッシュバーンは4年37.5Mの契約が満了になった後、FAになることができる。私は彼に、現在の契約延長への取り組みについて何か公開するつもりがあるかどうか尋ねてみた。彼のトレードバリューは明らかにトレード市場で上がってきている。ウオッシュバーンは木曜のゲームで7回をシャットアウトし、ERAを2,71に押し上げた。
"I'd definitely be interested in talking about that," he said.
「当然、それについて話すことに興味があるよ」と彼は言った。
When I talked to GM Jack Zduriencik last week, he had alluded to the possibility that a potential free agent could re-sign with the team. Many players choose to table contract talks until after the season, but Washburn said he didn't believe it would be a distraction.
私(=ラリー・ストーン)が先週話した時には、ズレンシックもFA予定の選手との再契約の可能性があることをそれとなく示唆していた。たいていの選手は契約のテーブルにつくのはシーズン終了後にしたいと思うものだが、ウォッシュバーンはもしそうならなくても別に気にならない、と言った。
"I'm not easily distracted,'' he said. "I don't think it would be something that would be a detriment and distract me to where I couldn't do my job like I'm doing it now. Off the field stuff is just that, off the field stuff. When you get between the lines, your job is making pitches. I'm real good about being able to separate the two."
「僕は簡単に気が散ったりはしない。」と彼はいう。「今やっているように仕事ができなくなるほど、何かさしつかえるとか、気が散るというようなことにはならないと思う。グランド外のことは、単に、グランド外のことでしかない。グランドに出たら、投げるのが仕事。この二つの切りかえが、僕はすごく上手だから。」
I noted that his agent, Scott Boras, has a reputation for advising his clients who are headed into free agency to go into the free-agent market.
彼の代理人スコット・ボラスは、FAを控えた彼の依頼人に(ブログ補足:契約更新をシーズン中ではなくシーズン後)FA市場が開くまで待つようアドバイスすることで有名なことを指摘してみた。
"My agent works for me,'' he said with a smile.
「代理人は僕のために働くんだよ」と彼は笑顔で言う。
So far, however, no serious extension talks are underway, Washburn said. "Jack and I have talked a little bit. Nothing has gotten any further than talking.
しかし、今のところ「本格的な契約延長交渉は全くない」とウォッシュバーンはいう。「ジャックと僕は少し話はしたけど、話以上の段階には全く進んでない。」
Here's what else Washburn said after the game about the trade deadline hanging over the team:
ゲーム後、チームに迫ってきているトレード期限についてウオッシュバーンが語った別のコメントを挙げておく。
"We know the only way we can control what's going to happen is at least try to make the decisions hard for Jack. Hopefully, we won't be in a position we're going to be selling the whole team off. I think we're making it hard on him. Let's see what he ends up doing, but we're happy with the way we're playing. We definitely need to come out and start the second half strong to continue the momentum we had at the end of the first half."
「起きる可能性のある事態を防ぐのに僕らがたったひとつできること、といえば、とにかくジャックの決断を難しいものにすること(=選手がいいプレーをし続け、チームをそれなりの順位にいさせること:ブログ補足)くらいしかないのはわかっている。うまくいけば、チーム全体を売り飛ばす羽目になる順位にはならないと思うんだ。だって僕らのプレーぶりはズレンシックがそういうこと(=チーム全体のバーゲンセール:ブログ補足)をしにくくさせていると思うからね。どういう成り行きになるかは見てみようと思うけど、僕らはいま、プレーしていてハッピーだ。僕らはとにかく結果を出し力強いスタートを切って、前半戦の最後にあった勢いを後半戦でもキープしなくては。」
He admitted that it's a "day to day feeling,'' with emotions ebbing and flowing with each day's result.
彼は、毎日のゲーム結果によって興奮が引いたり満ちたり、1日ごとに気分が違うことを認めた。
"A lot can happen in a day. Guti (Franklin Gutierrez) hitting the wall -- luckily, he didn't hurt anything serious,and he'll only be out a couple of days. But if he was going to be out a long time, that might make some decisions easier for Jack. That would be a tough guy to replace. But we've had a few tough guys to replace go down this year, but it seems like someone steps up and fills that role. I don't doubt anything we can accomplish here."
「一日にはいろんなことが起こるものだ。グティ(フランクリン・グティエレス)が壁に激突したりね。運がいいことに、彼は大怪我に至らず、数日休むだけで済むらしい。でも、もし彼が長期に戦線離脱してたら、ジャックの決断のいくつかは、たぶんもっと簡単になっていたと思う。もし代役をみつけなければいけなくなったら、グティはそれが無理な選手だから。でもね、今年僕らはいままで何人もの代えのきかない選手を離脱で失ってきたよ。だけど、誰かがステップアップしてきて、欠けた役割を埋めてきたんだ。僕はこのチームで、どんなことが成し遂げられてもおかしくない、そう思っている。」
When it was noted to him that most players don't even acknowledge that they pay attention to the trade deadline, he said, "Everybody lies. I've always said what's on my mind and don't sugar-coat anything. I think the guys that say they don't are lying. It's just natural, I think, to pay attention."
たいていの選手はトレード期限が気になるのを認めることさえしないものだということを、彼に指摘すると、彼はこんなことを言った。「みんな嘘をつくのさ。僕はいつも思ってることを発言してきたし、遠まわしなことを言ったりしない。自分は嘘なんかついてない、なんていう奴こそ、嘘をついていると思うよ。気になるのがとにかく自然ってもんだよ。」
Here's how Washburn compared last year at the trade deadline to this year: "In hindsight, it looks like it was a good thing for me not to get traded. I'm real happy here where I'm at. And I'm pitching well, and we've got a shot. We've got a good team. I'm happy I wasn't traded so I could stick around and help turn it around."
去年のトレード期限の状況と、今年の違いをウォッシュバーンはどう比較しているのだろう。
「後付けの話で言えば、僕は去年トレードされなかったことは良い事だったようだ。僕のいるこの場所、ここにいることが本当にハッピーなんだ。自分のピッチングは調子いいし、チームは勝つ見込みがある。今のチームはいいチームだよ。トレードされなかったおかげで、ここにいられて、悪い状態を抜け出すのを手伝えるのはハッピーだよ。」
I asked him, bottom line, if he wants to stay in Seattle.
最後に、シアトルにとどまりたいかどうか、聞いてみた。
"If I'm traded, it means something bad happened in the next 10 days. That's the last thing I want to happen. I love winning, and we're winning here. We have maybe the best group of guys I've ever been a part of, and that's saying a lot. That '02 team in Anaheim (that won the World Series), we were a great team. Everybody loved each other. We had fun. We did whatever it took to win. That's the exact same feel I have with this ballclub. I'm very happy to be a part of it, and yeah, I want to continue to be a part of it."
「もし僕がトレードされるなら、それはこれからの10日間に何か悪いことが起こった、という意味になる。それは、僕が最も望まないことだ。僕は勝ちたいし、チームは勝ちを続けている。僕がいままで所属した中ではおそらくベストプレーヤーが集まっていると思うし、それは大きな意味あいがある。02年のアナハイム(ワールドシリーズ優勝)も素晴らしいチームだった。お互いみんな大好きだった。楽しかったし、勝つためにできることはなんでもした。僕がいまのチームに感じるのは、まったく同じ感覚なんだ。このチームの一員でいられて僕はとても嬉しいし、ずっとこのチームの一員でいたいと思う。」
damejima at 13:09
July 24, 2009
ロブ・ジョンソンはこれで7月、先発マスク8連勝。
今日は書かなければならないことがたくさんある日だ。
ついにウオッシュバーンがア・リーグのWHIPランキングで、ハラデーを抑えてトップに立ったこと。そしてさらにERAランキングでも、ハラデーをかわして第4位に上昇したこと。
また、彼が今日カブレラなどに投げた「ドルフィン」について。打ち取られたカブレラの感想。バーリーが完全試合を達成し11勝したことによる、サイ・ヤング賞レースの新たな展開。ヘルナンデス、ハラデー、バーリー、グレインキーの比較。
2009年7月23日 ア・リーグWHIPランキング by ESPN
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
2009年7月23日 ア・リーグERAランキング by ESPN
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
しかし、だ。
今日の最大のニュースは、そこではない。
バーリーの完全試合ですら、最大のニュースではない。
今日最大のニュースは、
われらがウオッシュバーンが、人前で始めて
「このチームにいたい」と話したこと、だ。
これが、このブログにとって
完全試合よりも嬉しいビッグニュースだ。
細かいことはとにかく、まず、The Pitch ウオッシュバーンの、今日の素晴らしいピッチングに拍手を送りたい。7回93球投げてデトロイト打線に得点をゆるさなかったが、「わずか2安打に抑えながらも、三振はわずかに3つ」というあたりが素晴らしい。シアトルの右のエース、ヘルナンデスと好対照のベテラン左腕ウオッシュバーンの、「打たせてとるピッチング」の真骨頂がまたしても発揮された。
彼がLAA在籍時にキャリアハイの18勝をマークしたのは2002年だが、ERA、WHIPだけでなく、あらゆるデータで彼はキャリアハイのシーズンを迎えている。
今日のゲームで4連勝だが、この4ゲームの29イニング2/3で、自責点はわずか2点。出した四球わずか4つで、ホームランを一度も打たれていない。この4ゲームに限れば、ERAはなんと、0.61を記録した。
またシーズンBB/9は2,1でキャリアハイ、シーズンHR/9も0.8でキャリアハイ・タイと、細かいデータでも2002年をしのぐ内容になってきている。
Jarrod Washburn Statistics and History - Baseball-Reference.com
Seattle vs. Detroit - July 23, 2009 | MLB.com: Gameday
ウオッシュバーン全登板ゲーム
Jarrod Washburn Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
ア・リーグWHIPランキング
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
もうすぐトレード期限がやってくるわけだが、ウオッシュバーンも、一緒に釣りにでかけたりしてとても仲がよく、既に「チームに残りたい」と発言している同僚ベダードのように、「トレードされたくない」ことを、メディアのインタビューでハッキリと表明した。
詳しくは公式サイトや現地メディアをいますぐに原文で読んでもらいたい。(訳は今用意している最中。後でのせてみる)
2009年6月、城島がいなくなったことで生まれつつあるシアトル先発投手陣のアットホームな雰囲気の中、ベダードは「シアトル残留希望発言」をした。
ウオッシュバーンは契約にまつわる難しい言葉や、お金にまつわる言葉などを一切使わず、シンプルに、「ここに残りたいんだ」ということを言っている。
当ブログとしても、何度も言ってきたことだが、今回のウオッシュバーンの言葉に応える形で、改めてハッキリ書いておこう。
尊敬すべきベテラン投手ジャロッド・ウオッシュバーン、
貴方は安心してシアトル・マリナーズにいられるよう
もっと大事に扱われるべきだ。
(↓シアトルタイムズのリンクのほうが、よりわかりやすい。公式サイトの記事は紙幅の制約からラリー・ストーン氏にしてはちょっと切れ切れの中身で意味をつかむのは難しい。)
Mariners Blog | Washburn wants to stay, says he's open to contract extension | Seattle Times Newspaper
Washburn lifts Mariners to series win | Mariners.com: News
なお、こちらは、今日ホワイトソックスのバーリーをメジャー18試合目の完全試合に導いたキャッチャー、ラモン・カストロのプロフィール
CERAだけでみれば5点台をほとんど記録したことがなく、キャリア4.10。3点台のシーズンもたくさんある。
Ramon Castro Stats, News, Photos - Chicago White Sox - ESPN
今日は書かなければならないことがたくさんある日だ。
ついにウオッシュバーンがア・リーグのWHIPランキングで、ハラデーを抑えてトップに立ったこと。そしてさらにERAランキングでも、ハラデーをかわして第4位に上昇したこと。
また、彼が今日カブレラなどに投げた「ドルフィン」について。打ち取られたカブレラの感想。バーリーが完全試合を達成し11勝したことによる、サイ・ヤング賞レースの新たな展開。ヘルナンデス、ハラデー、バーリー、グレインキーの比較。
2009年7月23日 ア・リーグWHIPランキング by ESPN
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
2009年7月23日 ア・リーグERAランキング by ESPN
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
しかし、だ。
今日の最大のニュースは、そこではない。
バーリーの完全試合ですら、最大のニュースではない。
今日最大のニュースは、
われらがウオッシュバーンが、人前で始めて
「このチームにいたい」と話したこと、だ。
これが、このブログにとって
完全試合よりも嬉しいビッグニュースだ。
細かいことはとにかく、まず、The Pitch ウオッシュバーンの、今日の素晴らしいピッチングに拍手を送りたい。7回93球投げてデトロイト打線に得点をゆるさなかったが、「わずか2安打に抑えながらも、三振はわずかに3つ」というあたりが素晴らしい。シアトルの右のエース、ヘルナンデスと好対照のベテラン左腕ウオッシュバーンの、「打たせてとるピッチング」の真骨頂がまたしても発揮された。
彼がLAA在籍時にキャリアハイの18勝をマークしたのは2002年だが、ERA、WHIPだけでなく、あらゆるデータで彼はキャリアハイのシーズンを迎えている。
今日のゲームで4連勝だが、この4ゲームの29イニング2/3で、自責点はわずか2点。出した四球わずか4つで、ホームランを一度も打たれていない。この4ゲームに限れば、ERAはなんと、0.61を記録した。
またシーズンBB/9は2,1でキャリアハイ、シーズンHR/9も0.8でキャリアハイ・タイと、細かいデータでも2002年をしのぐ内容になってきている。
Jarrod Washburn Statistics and History - Baseball-Reference.com
Seattle vs. Detroit - July 23, 2009 | MLB.com: Gameday
ウオッシュバーン全登板ゲーム
Jarrod Washburn Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
ア・リーグWHIPランキング
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
もうすぐトレード期限がやってくるわけだが、ウオッシュバーンも、一緒に釣りにでかけたりしてとても仲がよく、既に「チームに残りたい」と発言している同僚ベダードのように、「トレードされたくない」ことを、メディアのインタビューでハッキリと表明した。
詳しくは公式サイトや現地メディアをいますぐに原文で読んでもらいたい。(訳は今用意している最中。後でのせてみる)
2009年6月、城島がいなくなったことで生まれつつあるシアトル先発投手陣のアットホームな雰囲気の中、ベダードは「シアトル残留希望発言」をした。
ウオッシュバーンは契約にまつわる難しい言葉や、お金にまつわる言葉などを一切使わず、シンプルに、「ここに残りたいんだ」ということを言っている。
当ブログとしても、何度も言ってきたことだが、今回のウオッシュバーンの言葉に応える形で、改めてハッキリ書いておこう。
尊敬すべきベテラン投手ジャロッド・ウオッシュバーン、
貴方は安心してシアトル・マリナーズにいられるよう
もっと大事に扱われるべきだ。
(↓シアトルタイムズのリンクのほうが、よりわかりやすい。公式サイトの記事は紙幅の制約からラリー・ストーン氏にしてはちょっと切れ切れの中身で意味をつかむのは難しい。)
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Washburn lifts Mariners to series win | Mariners.com: News
なお、こちらは、今日ホワイトソックスのバーリーをメジャー18試合目の完全試合に導いたキャッチャー、ラモン・カストロのプロフィール
CERAだけでみれば5点台をほとんど記録したことがなく、キャリア4.10。3点台のシーズンもたくさんある。
Ramon Castro Stats, News, Photos - Chicago White Sox - ESPN
damejima at 10:50
グティエレスを怪我で欠いて、打撃面では非常に苦しいゲームだったが、そんなゲームに限って相手投手の出来がよく、ランガーハンズの初ヒットがようやく出たときには、正直、ため息がでた。「ノーヒットノーランをやられなくてよかった…。これで負けてもしかたない…」。
そんな貧打戦が、2本目のヒット、つまり8回のブラニヤンの2ランで勝ってヘルナンデスにも勝ちがついてしまうのだから、やはり守りは大事だ。
相手が先発投手を変えてくれて得た2ランである。DETの監督リーランドにしてみれば、イチローを警戒せざるをえなかったわけで、首位打者イチローならではの無言のプレッシャーが先発投手を降ろしたことになる。
ブルペンの貢献も大きい。ロウ、アーズマと、鬼気迫るピッチング。ロブ・ジョンソン相手のときのロウは思い切りがよくて気持ちいいし、多少休養できたせいか、アーズマの球に本来のキレが戻ってきた。頼もしい。
Seattle vs. Detroit - July 22, 2009 | MLB.com: Gameday
ヘルナンデスの8三振(動画)
ブラニヤンの2ラン(動画)
今日のゲームで一番のテーマは、チームの勝利を除けば、もちろんサイ・ヤング賞レースをひたはしるキング・フェリックスの「自責点数」と、「勝利」だった。3回に1点を失ったときはヒヤヒヤしたが、その後は何事もなかったかのように変化球、特にタイガース打者が驚いた「90マイル台のスライダー」で、タイガース打線を寄せ付けなかった。
このゲームでは、LAAのソーシア監督同様、DETのベテラン監督リーランドの恐さを思い知らされた。最初のイニングから徹底した「ストレート狙い」を打者に指示していたようで、グランダーソン、ポランコと、狙い打ちでシングルを連打された。
"They jumped on the fastball a little bit." (ヘルナンデス)
Felix, Branyan carry Mariners in victory | Mariners.com: News
ロブ・ジョンソンが優れたキャッチャーなのは、DET側が狙い球を絞ってきていることがわかった時点で、剛腕ヘルナンデスの投球の組み立てを「変化球中心」にスパッと切り替えられる「場を読む力」と、それを投手とのやりとりで理解しあえる日頃から育てた「コミュニケーション力」である。
試合を見ていた人はわかると思うが、ヘルナンデスは変化球主体に切り替えた後も、何度かサインに首を振ってストレートを投げたがった。
ロブ・ジョンソンは、ヘルナンデスがどうしてもストレートを投げたいときは投げさせつつ、トータルには変化球に配球の中心をもっていって、今日のゲームをモノにしていた。
あまりにもヘルナンデスと対立して無理に言うことを聞かそうとせず、あわせるところはあわせ、全体としては変化球主体にしていく。いかにも、日本語でいう「女房」的な仕事ぶりである。
ブルペンはロウ、アーズマと、直球系の投手をつないだが、ここでは逆に、ド真ん中のストレートをわざと要求するほど大胆なリード。これも素晴らしかった。
サイ・ヤング賞レースについてはこれまで、ERAトップを走るグレインキーとヘルナンデスを比較してきたが、ここにきて、本当のライバルはやはり、ア・リーグを代表する大投手ハラデーだろうと思い出している。
ブラニヤンのホームランでヘルナンデスに勝ちがつき、ハラデーと同じ11勝3敗になったことは、たいへん大きい。
ア・リーグ ERAランキング
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
ロブ・ジョンソンとコネ捕手城島のCERAの差については、長く「2点」と表現していたが、アウェイ9連戦以降をみると、「2.5点」に拡大している。7月7日の大敗したゲームを除くと、その差はさらに広がって「3.5点」に近くなる。
正捕手交代は、確実に効果を挙げている。
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
だが、大きな連勝をできない今の2勝1敗、3勝2敗ペースでは、首位を走る好調LAAにはけして追いつけはしないし、ポスト・シーズンに進出するのは無理だ。
問題は、いわゆる「ビッグスリー」以外の先発投手候補たち、バルガス、ジャクバスカス、ローランド・スミス、オルソンなどで、どれだけ勝ちが拾えるかにかかってきた。彼らだって、コネ捕手城島などではなく、もっとマトモなキャッチャー相手に投げたいだろう。
シアトルは城島からミットを取り上げてベンチに座らせ、マイナーからバークかクレメントを上げてくるべき時期だ。城島はどうしてもゲームに出たければDHでもやればいい。そうしないと、数試合に1ゲーム、必ず負けるコネ捕手城島のローテ4番手、5番手投手のゲームの負けを消すことは簡単にはできない。
バルガス、ジャクバスカス、ローランド・スミス、オルソン、彼らにとっては、コネ捕手城島がプレートの後ろにいるということは、ゲームが0−2から始まるということであり、彼らのERAは登板するたびに悪くなり、チームからの評価もされないという意味になっている。
いってみれば、いまのシアトルは、ロブ・ジョンソンが先発マスクの日だけが2009年版のシアトルになったが、それ以外の、疫病神城島先発の日には2008年の、あの100敗シアトルをあいかわらず再現している。「2つの分裂したシアトル・マリナーズ」がそこにある。
これでは「城島問題」の根本的な解決になどなっていない。
いまのシアトルは5日間のうち、2日間だけ時計が1年巻き戻ってしまっている。「城島の先発する日のシアトルは1年、時間が巻き戻ったタイムマシン」のようなものだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.カテゴリー:2009投手ERA「2点の差」
6月26日 @LAD 2-8 L 城島 8回自責8
6月27日 @LAD 5-1 W ジョンソン 9回自責0 QS
6月28日 @LAD 4-2 W 城島 9回自責2
6月30日 @NYY 5-8 L 城島 9回自責6
7月1日 @NYY 2-4 L ジョンソン 8回自責4 QS
7月2日 @NYY 8-4 W 城島 9回自責4
7月3日 @BOS 7-6 W ジョンソン 11回自責6 QS
7月4日 @BOS 3-2 W 城島 9回自責2
7月5日 @BOS 4-8 L 城島 8回自責8
(遠征からホームに戻り、正捕手実質交代)
7月6日 BAL 5-0 W ジョンソン 9回自責0 QS
7月7日 BAL 4-12 L ジョンソン 9回自責12
7月8日 BAL 3-5 L 城島 9回自責3
7月9日 TEX 3-1 W ジョンソン 9回自責1 QS
7月10日 TEX 4-6 L 城島 9回自責6
7月11日 TEX 4-1 W ジョンソン 9回自責1 QS
7月12日 TEX 5-3 W ジョンソン 9回自責3
7月16日 @CLE 1-4 L 城島 8回自責2
7月17日 @CLE 6-2 W ジョンソン 9回自責2 QS
7月18日 @CLE 3-1 W ジョンソン 9回自責1 QS
7月19日 @CLE 5-3 W ジョンソン 9回自責3
7月21日 @DET 7-9 L 城島 8回自責9
7月22日 @DET 2-1 W ジョンソン 9回自責1 QS
城島再復帰後(=6月26日以降)
ジョンソン 10勝2敗 109回自責点34 CERA 2.80
城島 3勝7敗 86回自責点50 CERA 5.23
正捕手交代後(=7月6日以降)
ジョンソン 8勝1敗 81回自責点24 CERA 2.66
(7月7日を除くと、72回自責点12 CERA 1.50)
城島 0勝4敗 34回自責点20 CERA 5.29
そんな貧打戦が、2本目のヒット、つまり8回のブラニヤンの2ランで勝ってヘルナンデスにも勝ちがついてしまうのだから、やはり守りは大事だ。
相手が先発投手を変えてくれて得た2ランである。DETの監督リーランドにしてみれば、イチローを警戒せざるをえなかったわけで、首位打者イチローならではの無言のプレッシャーが先発投手を降ろしたことになる。
ブルペンの貢献も大きい。ロウ、アーズマと、鬼気迫るピッチング。ロブ・ジョンソン相手のときのロウは思い切りがよくて気持ちいいし、多少休養できたせいか、アーズマの球に本来のキレが戻ってきた。頼もしい。
Seattle vs. Detroit - July 22, 2009 | MLB.com: Gameday
ヘルナンデスの8三振(動画)
ブラニヤンの2ラン(動画)
今日のゲームで一番のテーマは、チームの勝利を除けば、もちろんサイ・ヤング賞レースをひたはしるキング・フェリックスの「自責点数」と、「勝利」だった。3回に1点を失ったときはヒヤヒヤしたが、その後は何事もなかったかのように変化球、特にタイガース打者が驚いた「90マイル台のスライダー」で、タイガース打線を寄せ付けなかった。
このゲームでは、LAAのソーシア監督同様、DETのベテラン監督リーランドの恐さを思い知らされた。最初のイニングから徹底した「ストレート狙い」を打者に指示していたようで、グランダーソン、ポランコと、狙い打ちでシングルを連打された。
"They jumped on the fastball a little bit." (ヘルナンデス)
Felix, Branyan carry Mariners in victory | Mariners.com: News
ロブ・ジョンソンが優れたキャッチャーなのは、DET側が狙い球を絞ってきていることがわかった時点で、剛腕ヘルナンデスの投球の組み立てを「変化球中心」にスパッと切り替えられる「場を読む力」と、それを投手とのやりとりで理解しあえる日頃から育てた「コミュニケーション力」である。
試合を見ていた人はわかると思うが、ヘルナンデスは変化球主体に切り替えた後も、何度かサインに首を振ってストレートを投げたがった。
ロブ・ジョンソンは、ヘルナンデスがどうしてもストレートを投げたいときは投げさせつつ、トータルには変化球に配球の中心をもっていって、今日のゲームをモノにしていた。
あまりにもヘルナンデスと対立して無理に言うことを聞かそうとせず、あわせるところはあわせ、全体としては変化球主体にしていく。いかにも、日本語でいう「女房」的な仕事ぶりである。
ブルペンはロウ、アーズマと、直球系の投手をつないだが、ここでは逆に、ド真ん中のストレートをわざと要求するほど大胆なリード。これも素晴らしかった。
サイ・ヤング賞レースについてはこれまで、ERAトップを走るグレインキーとヘルナンデスを比較してきたが、ここにきて、本当のライバルはやはり、ア・リーグを代表する大投手ハラデーだろうと思い出している。
ブラニヤンのホームランでヘルナンデスに勝ちがつき、ハラデーと同じ11勝3敗になったことは、たいへん大きい。
ア・リーグ ERAランキング
MLB Baseball Pitching Statistics and League Leaders - Major League Baseball - ESPN
ロブ・ジョンソンとコネ捕手城島のCERAの差については、長く「2点」と表現していたが、アウェイ9連戦以降をみると、「2.5点」に拡大している。7月7日の大敗したゲームを除くと、その差はさらに広がって「3.5点」に近くなる。
正捕手交代は、確実に効果を挙げている。
Rob Johnson Stats, News, Photos - Seattle Mariners - ESPN
だが、大きな連勝をできない今の2勝1敗、3勝2敗ペースでは、首位を走る好調LAAにはけして追いつけはしないし、ポスト・シーズンに進出するのは無理だ。
問題は、いわゆる「ビッグスリー」以外の先発投手候補たち、バルガス、ジャクバスカス、ローランド・スミス、オルソンなどで、どれだけ勝ちが拾えるかにかかってきた。彼らだって、コネ捕手城島などではなく、もっとマトモなキャッチャー相手に投げたいだろう。
シアトルは城島からミットを取り上げてベンチに座らせ、マイナーからバークかクレメントを上げてくるべき時期だ。城島はどうしてもゲームに出たければDHでもやればいい。そうしないと、数試合に1ゲーム、必ず負けるコネ捕手城島のローテ4番手、5番手投手のゲームの負けを消すことは簡単にはできない。
バルガス、ジャクバスカス、ローランド・スミス、オルソン、彼らにとっては、コネ捕手城島がプレートの後ろにいるということは、ゲームが0−2から始まるということであり、彼らのERAは登板するたびに悪くなり、チームからの評価もされないという意味になっている。
いってみれば、いまのシアトルは、ロブ・ジョンソンが先発マスクの日だけが2009年版のシアトルになったが、それ以外の、疫病神城島先発の日には2008年の、あの100敗シアトルをあいかわらず再現している。「2つの分裂したシアトル・マリナーズ」がそこにある。
これでは「城島問題」の根本的な解決になどなっていない。
いまのシアトルは5日間のうち、2日間だけ時計が1年巻き戻ってしまっている。「城島の先発する日のシアトルは1年、時間が巻き戻ったタイムマシン」のようなものだ。
ダメ捕手、城島健司。The Johjima Problem.カテゴリー:2009投手ERA「2点の差」
6月26日 @LAD 2-8 L 城島 8回自責8
6月27日 @LAD 5-1 W ジョンソン 9回自責0 QS
6月28日 @LAD 4-2 W 城島 9回自責2
6月30日 @NYY 5-8 L 城島 9回自責6
7月1日 @NYY 2-4 L ジョンソン 8回自責4 QS
7月2日 @NYY 8-4 W 城島 9回自責4
7月3日 @BOS 7-6 W ジョンソン 11回自責6 QS
7月4日 @BOS 3-2 W 城島 9回自責2
7月5日 @BOS 4-8 L 城島 8回自責8
(遠征からホームに戻り、正捕手実質交代)
7月6日 BAL 5-0 W ジョンソン 9回自責0 QS
7月7日 BAL 4-12 L ジョンソン 9回自責12
7月8日 BAL 3-5 L 城島 9回自責3
7月9日 TEX 3-1 W ジョンソン 9回自責1 QS
7月10日 TEX 4-6 L 城島 9回自責6
7月11日 TEX 4-1 W ジョンソン 9回自責1 QS
7月12日 TEX 5-3 W ジョンソン 9回自責3
7月16日 @CLE 1-4 L 城島 8回自責2
7月17日 @CLE 6-2 W ジョンソン 9回自責2 QS
7月18日 @CLE 3-1 W ジョンソン 9回自責1 QS
7月19日 @CLE 5-3 W ジョンソン 9回自責3
7月21日 @DET 7-9 L 城島 8回自責9
7月22日 @DET 2-1 W ジョンソン 9回自責1 QS
城島再復帰後(=6月26日以降)
ジョンソン 10勝2敗 109回自責点34 CERA 2.80
城島 3勝7敗 86回自責点50 CERA 5.23
正捕手交代後(=7月6日以降)
ジョンソン 8勝1敗 81回自責点24 CERA 2.66
(7月7日を除くと、72回自責点12 CERA 1.50)
城島 0勝4敗 34回自責点20 CERA 5.29
damejima at 01:53